JP2016202050A - 光源ユニット、栽培モジュール及び栽培方法 - Google Patents
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Abstract
Description
最初に本発明の実施態様を列記して説明する。
以下、本発明の一実施形態に係る栽培モジュールを説明する。
当該栽培モジュールは、種苗を植える土壌又は培土が充填される育苗容器と、上記種苗に水分を供給する給水機構と、複数の光源ユニットとを主として備える。
上記光源ユニットは、植物の栽培に用いられ、植物の生理障害を抑制する。上記光源ユニットは、主光源と、補助光源とを有する。上記光源ユニットにおいて、上記主光源及び補助光源は公知の連結具等によって連結して一体的に構成されてもよく、また各々別体として設けられてもよい。また、上記主光源及び補助光源が別体として設けられる場合、この主光源及び補助光源は、各々別の場所に配置され、各々の配置場所から同一の植物に光を照射してもよい。
次に、当該栽培モジュールを用いた植物の栽培方法について説明する。当該栽培方法は、植物に光を照射する照射工程を備える。
上記照射工程では、400nm以上700nm以下の波長域に少なくとも1つのピークが存在するスペクトルの光と、280nm以上400nm未満の波長域に少なくとも1つのピークが存在するスペクトルを有する光とを照射する。上記照射工程は、植物の育苗期間に行われる。当該栽培方法によって栽培される植物としては、特に限定されるものではなく、例えば上述の果菜類、根菜類、葉菜類、イネ科植物、花菜類等が挙げられる。中でも、当該栽培方法によって栽培される植物としては、果菜類が好ましく、果菜類の中でも特に比較的育苗期間が長いトマトがより好ましい。当該栽培方法は、上記照射工程を果菜類の育苗期間に行うことによって、比較的障害の発生し易い果菜類の育苗中の障害を容易に抑えることができる。
以下、上記照射工程を行うことによって植物の障害の発生及びこの障害の悪化を抑制する仕組みについて説明する。まず、一例として一般的な白色LEDの各波長域における光強度を表1に示す。
当該光源ユニットは、植物が光合成に利用し易い上記波長域に少なくとも1つのピークが存在するスペクトルを有する光を照射する主光源と、植物による光の利用効率を抑えることができる上記波長域に少なくとも1つのピークが存在するスペクトルを有する光を照射する補助光源とを備えるので、上述のように植物の活性酸素除去能及び光吸収量の適正化を図ることで植物の障害の発生や障害が発生した場合の悪化を抑制しつつ、この植物を十分に生長させることができる。
今回開示された実施の形態は全ての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記実施形態の構成に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
主光源としてパナソニック株式会社製の白色の直管型LEDランプ「LDL40S・N/19/25」を有し、さらに補助光源として三共電気株式会社製のブラックライトブルー蛍光ランプ「FL20SBLB」を有するNo.1の光源ユニットを用意した。
主光源として上記「LDL40S・N/19/25」を備え、補助光源を備えないNo.2の光源ユニットを用意した。
No.1の光源ユニットの照射する合成光の600nm以上700nm以下の波長域における光強度に対する280nm以上500nm以下の波長域における光強度の比は、0.724であった。一方、No.2の光源ユニットの照射する合成光の600nm以上700nm以下の波長域における光強度に対する280nm以上500nm以下の波長域における光強度の比は、0.691であった。
No.1及びNo.2光源ユニットのいずれを用いた場合にも、播種日から12日後に葉に障害が確認された。しかしながら、播種日から15日後の状態を比較すると、No.1の光源ユニットを用いた場合には図2に示すように障害の悪化が抑制されたのに対し、No.2の光源ユニットを用いた場合には図3に示すように障害がさらに悪化した。このことから、No.1の光源ユニットの補助光源から照射される光によってトマトの光の利用効率が抑えられることで、トマトの活性酸素除去能が不足するのが防止され、その結果トマトの障害の悪化が防止されたと考えられる。
Claims (9)
- 400nm以上700nm以下の波長域に少なくとも1つのピークが存在するスペクトルを有する光を照射する主光源と、
280nm以上400nm未満の波長域に少なくとも1つのピークが存在するスペクトルを有する光を照射する補助光源と
を備える植物の生理障害抑制用光源ユニット。 - 400nm以上700nm以下の波長域における光スペクトルのピーク数が2以下である請求項1に記載の光源ユニット。
- 上記主光源がLEDである請求項1又は請求項2に記載の光源ユニット。
- 上記主光源及び補助光源の照射する合成光の600nm以上700nm以下の波長域における光強度に対する280nm以上500nm以下の波長域における光強度の比が、7/10以上13/10以下である請求項1、請求項2又は請求項3に記載の光源ユニット。
- 果菜類の育苗用である請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の光源ユニット。
- 種苗を植える土壌又は培土が充填される育苗容器と、上記種苗に水分を供給する給水機構と、請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の光源ユニットとを備える栽培モジュール。
- 400nm以上700nm以下の波長域に少なくとも1つのピークが存在するスペクトルを有する光と、280nm以上400nm未満の波長域に少なくとも1つのピークが存在するスペクトルを有する光とを照射する工程を備える植物の栽培方法。
- 上記照射工程を果菜類の育苗期間に行う請求項7に記載の栽培方法。
- 上記照射工程を15日以上行う請求項8に記載の栽培方法。
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