JP2016201907A - 駆動装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数の振動子から1つの駆動力を取り出す駆動装置において、製造誤差や外乱などにより振動子が傾いた場合でも、簡単な方法で確実に振動子を摩擦部材に摩擦接触させて、安定した駆動力を得ること。【解決手段】振動波モータ100は、振動板1a、1bと該振動板に固定された圧電素子2a、2bとからなる振動子3a、3bが複数並べられて一体となって移動する複数の振動子3a、3bと、振動子3a、3bと摩擦接触する摩擦部材20と、振動子3a、3bを摩擦部材20に加圧する加圧手段と、加圧手段からの加圧力を振動子3a、3bに伝達し振動子3a、3bの並び方向に略直交する軸を中心に傾動可能に設けられている伝達手段とを備える。【選択図】 図3

Description

本発明は、光学機器などに適用される駆動装置に関する。
従来、光学機器などに適用される駆動装置(超音波モータ)は、高周波電圧の印加により周期的に振動する振動子を摩擦部材に対して加圧して、摩擦接触させることで駆動力を発生させ、振動子と摩擦部材とを相対移動させる技術として知られている。さらに、駆動対象の重量が大きい場合などには、複数の振動子を用いてより大きな駆動力を発生させる技術が知られている。
特許文献に開示された従来技術では、複数の振動子を直列および並列に並べて配置し、複数の振動子を連結することで、1つの駆動力を取り出す構成となっている。そして、振動子を摩擦部材に加圧するための加圧手段をそれぞれの振動子ごとに備える構成としている。
特開平9−201079号公報
しかしながら、上述の特許文献に開示された従来技術では、製造誤差や外乱などにより振動子が傾いた場合に、振動子と摩擦部材の摩擦接触を安定させるための構成がなく、安定した駆動力を得ることが困難である。
そこで本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであって、特に複数の振動子から1つの駆動力を取り出す振動波モータにおいて、振動子と摩擦部材の摩擦接触を簡単な構成で安定して実現する振動波モータを提供することを目的とする。
振動板と該振動板に固定された圧電素子とからなる振動子が複数並べられて一体となって移動する複数の振動子と、前記振動子と摩擦接触する摩擦部材と、前記振動子を前記摩擦部材に加圧する加圧手段と、前記加圧手段からの加圧力を前記振動子に伝達し前記振動子の並び方向に略直交する軸を中心に傾動可能に設けられている伝達手段とを備えることを特徴とした。
本発明によれば、複数の振動子から1つの駆動力を取り出す振動波モータにおいて、振動子と摩擦部材の摩擦接触を簡単な構成で安定して実現することができる。
実施例1における振動波モータ100の平面図である。 実施例1における振動子3a、3bの配置を示す図である。 (a)図1の断面線III−IIIにおける振動波モータ100の断面図である。(b)摩擦部材20が傾いた場合における振動波モータ100の断面図である。 実施例1におけるX軸方向から見た伝達手段の模式図である。 (a)図1の断面線V−Vにおける振動波モータ100の断面図である。(b)摩擦部材20が傾いた場合における振動波モータ100の断面図である。 実施例1におけるY軸方向に見た伝達手段の模式図である。 実施例2における振動子3a、3bの配置を示す図である。 実施例2におけるY軸方向に見た伝達手段の模式図である。 実施例2におけるX軸方向から見た伝達手段の模式図である。
以下に、本発明の実施例を添付の図面に基づいて詳細に説明する。
(実施例1)
図1は、本発明の実施例1の形態の駆動装置である振動波モータ100(超音波モータ)の平面図を示す。構造を理解しやすくするため、振動波モータ100のカバープレート12(図3参照)の記載は省略されている。移動部材8は、摩擦部材20上を移動する。筐体部材11は、摩擦部材20とカバープレート12とを保持する。摩擦部材20とカバープレート12は、ビスなどの固定手段により筐体部材11に固定されるが、図示を省略している。転動部材13a、13b、13cは、それぞれ移動部材8のガイド部8a、8b、8cとその上部に配置されるカバープレート12の不図示のガイド部とに係合する。本発明においては、振動波モータ100の移動部材8の相対移動方向をX軸方向、図2における振動子3a、3bの振動方向をZ軸方向、そしてX軸方向、Z軸方向のいずれにも直交する方向をY軸方向とするXYZ座標系を図示のように定義している。
図2は、2つの振動子3a、3bの配置を示す。図2では、振動波モータ100を形成する筐体部材11、摩擦部材20及び振動子3a、3bのみを示しており、他の部材の記載は省略されている。実施例1では、振動波モータ100の相対移動方向に対して、振動子3a、3bが並列に配置されている。1a、1bは振動板であり、2a、2bは圧電素子である。
振動板1aは、相対移動方向に離間して並んでいる、摩擦部材20と接触する二つの突起部1a−1、1a−2を有する。振動板1bも同様に相対移動方向に離間して並んでいる、摩擦部材20と接触する二つの突起部1b−1、1b−2を有する。なお、摩擦部材20と接触する突起部の数は、一つでもよいし複数個でもよい。そして、2つの振動子3a、3bは摩擦部材20上を一体で移動する構成となっている。振動板1aと圧電素子2a及び振動板1bと圧電素子2bは、それぞれ接着剤等の手段により固着されている。そして、振動板1aと圧電素子2aとで振動子3aが形成され、振動板1bと圧電素子2bとで振動子3bが形成される。
図3(a)、(b)は、図1の断面線III−IIIにおける振動波モータ100の断面図であり、X軸方向から見た図である。振動子3a、3bは、Y軸方向に沿って並んで配置されている。なお、図3(b)は、部材の製造誤差や外乱などにより摩擦部材20がY軸方向において傾いて組み付けられた状態を示している。
緩衝部材4a、4bは、圧電素子2a、2bの上部に配置され、振動子3a、3bで発生する振動が緩衝部材4a、4bの上部に設けられた他の部材へ伝達するのを防止している。第2の伝達部材5a、5bは、緩衝部材4a、4bの上部にそれぞれ配置されている。第1の伝達部材7は、第2の伝達部材5a、5bの上部に配置されている。なお、第1の伝達部材7と第2の伝達部材5a、5bとによって伝達手段が構成されている。
振動子保持部材6は、振動子3a(3b)を保持する保持部材である。詳しくは、図5(a)、(b)に示すように、振動板1a(1b)の両端部1a−11、1a−22(1b−11、1b−22)が振動子保持部材6の底部に固定されている。これにより、2つの振動子3a、3bは一体化される。図2に示す2つの振動板1a、1bのそれぞれの2つの突起部1a−1、1a−2、1b−1、1b−2は、摩擦部材20と摩擦接触している。
図3において、加圧バネ10は、振動子3a、3bを摩擦部材20へ加圧するための加圧力を発生する。発生した加圧力は、加圧部材9により伝達手段に伝えられる。なお、加圧部材9と加圧バネ10とによって加圧手段が構成されている。
移動部材8は、前述した部品のうち筐体部材11、カバープレート12及び摩擦部材20以外のすべての部品を保持しながら摩擦部材20上をX軸方向に移動する。また、移動部材8は、図1に示すように移動を案内するための3つのガイド部8a、8b、8cを備える。なお、移動部材8は、振動波モータ100の駆動力を外部に出力する、駆動力取出し部8fを有する。
次に、加圧手段により発生した加圧力を伝達する伝達手段の一つを構成する第1の伝達部材7の機構について詳細に説明する。加圧部材9は、Z軸方向の一方の側において、移動部材8に対してZ軸方向に変位自在に配置され、他方の側において、第1の伝達部材7の中央付近に設けられた円柱状突起部7cで接触している。第1の伝達部材7は、加圧部材9と接触する側と異なる側において、第2の伝達部材5a、5bと接触するが、当該接触は第2の伝達部材5a、5bの中央付近に設けられた円柱状突起部5ac、5bcで行われる。そして、加圧バネ10は、図中矢印で示される加圧力F1を発生し、該加圧力F1は加圧部材9を介して第1の伝達部材7に及ぼされる。
移動部材8には、振動子3a、3bが配置されている方向に沿って、穴部8ah、8bhが備えられている。第1の伝達部材7には、その両端部に該穴部8ah、8bhに対応する軸部7a、7bが備えられており、該軸部7a、7bがそれぞれ移動部材8の穴部8ah、8bhに隙間をもって係合(遊嵌)されている。一方、相対移動方向においては、軸部7aと穴部8ah、軸部7bと穴部8bhとは、滑り動くようにゆるく嵌り合った状態で遊嵌されている(図5において不図示)。すなわち、軸部7aと穴部8ahとの間、軸部7bと穴部8bhとの間には、振動子3a、3bが配置されている方向において隙間が設けられているが、相対移動方向において隙間がほとんどない。
上述のように、軸部7a、7bは隙間をもってそれぞれ穴部8ah、8bhに係合されており、さらに、加圧部材9とは円柱状突起部7cで接触されているので、第1の伝達部材7は傾動可能である。すなわち、第1の伝達部材7は、加圧方向であるZ軸方向と、2つの振動子3a、3bの並び方向であるY軸方向とに略直交する方向の軸を中心として傾動可能に移動部材8に保持されている。
このように伝達手段は、第1の伝達部材7がある軸を中心として傾動し、且つ加圧バネ10の加圧力F1を第1の伝達部材7により加圧力F2a、F2bに等分する。等分された加圧力F2a、F2bは、第2の伝達部材5a、5bにそれぞれ伝達される。等分された加圧力F2a、F2bは、緩衝部材4a、4bと圧電素子2a、2bとを介して、振動板1a、1bの2つの突起部1a−1、1b−1、1a−2、1b−2を摩擦部材20に接触させるように伝達される。
次に、第1の伝達部材7によって、振動子3a、3bと摩擦部材20との接触状態を安定して維持する作用効果について、図3(b)及び図4を用いて説明する。図4は、伝達手段を構成する第1の伝達部材7及び第2の伝達部材5a、5bの構成を模式的に示した図であって、X軸方向から見た図である。図3(b)及び図4において、摩擦部材20は、Y軸方向に傾きαで傾いている。しかしながら、第1の伝達部材7は、加圧方向であるZ軸方向と2つの振動子3a、3bの並び方向であるY軸方向とに略直交する方向の軸7Xを中心としてこの傾きαを吸収するように傾動する。第1の伝達部材7が傾動すると、振動子3a、3b、緩衝部材4a、4b、第2の伝達部材5a、5b、振動子保持部材6も同様に傾動する。
したがって、部材の製造誤差や外乱などに起因するY軸方向の傾きが第1の伝達部材7の傾動により吸収される。結果として、2つの振動子3a、3bは、摩擦部材20に対して良好な摩擦接触を保つことが可能となる。また、加圧力F1は、それぞれ加圧力F2a、F2bへと均等に分配されるので、2つの振動子3a、3bには、摩擦部材20が傾いていない状態(図3(a))と同様の均等な加圧力が伝達される。このような第1の伝達部材7の構成は、安定した加圧力の伝達を可能とする効果を奏する。
次に、加圧手段により発生した加圧力を伝達する伝達手段の一つを構成する第2の伝達部材5a、5bの機構について詳細に説明する。図5(a)、(b)は、図1の断面線V−Vにおける振動波モータ100の断面図であり、Y軸方向に見た図である。図5(a)、(b)では、振動板1a側のみが図示されるような断面図となっている。また、振動子3a、3bは、Y軸方向に並列に配置されているので、振動板1bは、振動板1aに隠されている。そのため、図5(a)において、添え字bが付けられた側の部材は、すべて添え字aが付けられた側の部材に隠されているため図示されていない。なお、図5(b)は、部材の製造誤差や外乱などにより摩擦部材20がX軸方向において傾いて組み付けられた状態が示されている。
第1の伝達部材7は、上述のように第2の伝達部材5a(5b)とその中央付近に設けられた円柱状突起部5ac(5bc)で接触する。そして、図中矢印で示される等分された加圧力F2a、F2bが第2の伝達部材5a、5bにそれぞれ伝達される。
第1の伝達部材7には、相対移動方向に沿って、穴部7a−1、7a−2が備えられている。第2の伝達部材5a(5b)には、その両端部に該穴部7a−1、7a−2に対応する軸部5a−1、5a−2が設けられており、該軸部5a−1、5a−2がそれぞれ穴部7a−1、7a−2に隙間をもって係合(遊嵌)されている。一方、振動子3a、3bが配置されている方向においては、軸部5a−1と穴部7a−1、軸部5a−2と穴部7a−2とは、滑り動くようにゆるく嵌り合った状態で遊嵌されている(図3において不図示)。すなわち、軸部5a−1と穴部7a−1との間、軸部5a−2と穴部7a−2との間には、相対移動方向において隙間が設けられているが、振動子3a、3bが配置されている方向において隙間がほとんどない。
上述のように、軸部5a−1、5a−2は隙間をもってそれぞれ穴部7a−1、7a−2に係合されており、さらに、第1の伝達部材7とは円柱状突起部5ac(5bc)で接触されているので、第2の伝達部材5a(5b)は、傾動可能である。すなわち、第2の伝達部材5a(5b)は、加圧方向であるZ軸方向と、相対移動方向であるX軸方向とに略直交する方向の軸を中心として傾動可能に第1の伝達部材7に保持されている。
このように伝達手段は、第2の伝達部材5a、5bがある軸を中心として傾動し、且つ分圧された加圧力F2a(F2b)を第2の伝達部材5a、5bにより更に等分し、加圧力F3a−1(F3b−1)、F3a−2(F3b−2)として伝達する。このとき加圧力F3a−1(F3b−1)とF3a−2(F3b−2)は互いに等しく、加算するとF2a(F2b)となる。
また、振動子保持部材6は、X軸方向では側面に設けられた円柱状突起部6a、6bで移動部材8に接触し、Y軸方向では移動部材8に対して隙間を有して移動部材8に保持されている(図3(a)参照)。そして、移動部材8には、図5(a)に示すように溝部8d、8eが設けられている。この溝部8d、8eによって、振動子保持部材6が挿入される移動部材8の部分には、X軸方向に弾性(バネ性)が与えられる。これによって、振動子保持部材6と移動部材8とはガタなく一体で移動することができる一方、第1の伝達部材7及び第2の伝達部材5a、5bの傾動が可能となる。
次に、第2の伝達部材5a(5b)によって、振動子3a、3bと摩擦部材20との接触状態を安定して維持する作用効果について、図5(b)及び図6を用いて説明する。図6は、伝達手段を構成する第1の伝達部材7及び第2の伝達部材5aの構成を模式的に示した図であって、Y軸方向に見た図である。図5(b)及び図6において、摩擦部材20は、X軸方向に傾きβで傾いている。しかしながら、第2の伝達部材5aは、加圧方向であるZ軸方向と相対移動方向であるX軸方向とに略直交する方向の軸5AXを中心としてこの傾きβを吸収するように傾動する。第2の伝達部材5aが傾動すると、緩衝部材4a、振動子3a、振動子保持部材6も同様に傾動する。
したがって、部材の製造誤差や外乱などに起因するX軸方向の傾きが第2の伝達部材5aの傾動により吸収される。結果として、振動子3aの2つの突起部1a−1、1a−2は、摩擦部材20に対して良好な摩擦接触を保つことが可能となる。また、2つの突起部1a−1(1b−1)、1a−2(1b−2)には、摩擦部材20が傾いていない状態(図5(a))と同様の均等な加圧力が伝達される。なお、このとき第1の伝達部材7は傾動していない。また、加圧力F2a(F2b)は、振動子3a(3b)の突起部1a−1(1b−1)、1a−2(1b−2)にそれぞれ加圧力F3a−1(F3b−1)、F3a−2(F3b−2)へと均等に分配される。よって、2つの振動子3a、3bには、摩擦部材20が傾いていない状態(図3(a))と同様の均等な加圧力が伝達される。したがって、このような第2の伝達部材5a(5b)の構成は、安定した加圧を可能とする効果を奏する。
このように、第1の伝達部材7と第2の伝達部材5a、5bとを特定の軸方向において傾動可能に保持する構造とすることで、上記のような傾きが生じても2つの突起部に伝達される加圧力を均等に保つことが可能となる。したがって、簡単な構成で安定した摩擦接触を実現することができる。なお、上記説明では、摩擦部材20に発生する傾きが、図3(b)と図5(b)でそれぞれ別々に発生する場合を説明したが、これらの傾きが同時に発生する場合においても同様の効果を得ることが可能となる。更に、伝達手段を第1の伝達部材7と第2の伝達部材5a、5bのうちの少なくとも一方とした形態も可能である。
(実施例2)
図7は、2つの振動子3a、3bの配置を示す。図7では、振動波モータ100を形成する筐体部材11、摩擦部材20及び振動子3a、3bのみを示しており、他の部材の記載は省略されている。実施例2では、振動波モータ100の相対移動方向に沿って、振動子3a、3bが直列に配置されている。なお、実施例1と同一部材のものは同一記号で図示される。また、実施例1と同様な構成は説明を省略し、実施例1と異なる構成及び効果を説明する。
図8は、伝達手段を構成する第1の伝達部材7及び第2の伝達部材5a、5bの構成を模式的に示した図であって、Y軸方向に見た図である。図9は、X軸方向に見た模式図である。実施例2における移動部材8には、相対移動方向に沿って、第1の伝達部材7の軸部に対応する穴部が備えられており、当該軸部は、当該穴部に隙間をもって係合されている(図示省略)。また、実施例2における第1の伝達部材7には、相対移動方向に沿って、第2の伝達部材5a、5bの軸部に対応する穴部が備えられており、当該軸部は、当該穴部に隙間をもって係合されている(図示省略)。
第1の伝達部材7の中央付近に設けられた円柱状突起部7cで加圧部材9と第1の伝達部材7とは接触しているので、第1の伝達部材7は傾動可能である。すなわち、第1の伝達部材7は、加圧方向であるZ軸方向と、相対移動方向であるX軸方向とに略直交する方向の軸7Xを中心として傾動可能に移動部材8に保持されている(図示省略)。また、第2の伝達部材5a、5bの円柱状突起部5ac、5bcで第2の伝達部材5a、5bと第1の伝達部材7とは接触しているので、第2の伝達部材5a、5bは傾動可能である。すなわち、第2の伝達部材5a、5bは、加圧方向であるZ軸方向と、相対移動方向であるX軸方向とに略直交する方向の軸5AX、5BXを中心として傾動可能に第1の伝達部材7に保持されている。
そして、部材等の製造誤差や外乱などで摩擦部材20が傾いている場合でも、第1の伝達部材7及び第2の伝達部材5a、5bが傾動することによって、X軸方向の傾きが吸収される。結果として、2つの振動子3a、3bは、摩擦部材20に対して安定な摩擦接触を保つことが可能となる。よって、2つの振動子3a、3bには、摩擦部材20が傾いていない状態と同様の均等な加圧力が伝達される。実施例2の構成は、安定した加圧を可能とする効果を奏する。また、振動子3a、3bが直列に配置されることにより、X軸方向に細長い振動波モータ100を提供することができる。相対移動方向に複数の傾動する伝達部材を有するので、個々の部材の製造誤差や外乱などを個々の伝達部材で吸収することができる。実施例1の場合と部品の共通化を行い、安価に製造することができる。更に、伝達手段を第1の伝達部材7と第2の伝達部材5a、5bのうちの少なくとも一方とした形態も可能である。
以上のような構成により、複数の振動子3a、3bを備える場合においても、簡単な構成で安定した摩擦接触を実現することができる。
1a、1b 振動板
1a−1、1a−2 突起部
1b−1、1b−2 突起部
2a、2b 圧電素子
3a、3b 振動子
5a、5b 伝達手段(第2の伝達部材)
7 伝達手段(第1の伝達部材)
9 加圧手段(加圧部材)
10 加圧手段(加圧バネ)
20 摩擦部材
100 振動波モータ

Claims (9)

  1. 振動板と該振動板に固定された圧電素子とからなる振動子が複数並べられて一体となって移動する複数の振動子と、
    前記振動子と摩擦接触する摩擦部材と、
    前記振動子を前記摩擦部材に加圧する加圧手段と、
    前記加圧手段からの加圧力を前記振動子に伝達し前記振動子の並び方向に略直交する軸を中心に傾動を可能に設けられている伝達手段と、
    を備えることを特徴とする振動子と摩擦部材とを相対移動させる駆動装置。
  2. 前記伝達手段は、第1の伝達部材と第2の伝達部材とから構成され、前記第1の伝達部材は、前記振動子の前記並び方向と前記加圧手段の加圧方向とに略直交する軸を中心に傾動可能に設けられ、前記第2の伝達部材は、前記相対移動の方向と前記加圧方向とに略直交する軸を中心に傾動可能に設けられることを特徴とする請求項1に記載の駆動装置。
  3. 前記第2の伝達部材は、前記振動子ごとに設けられることを特徴とする請求項2に記載の駆動装置。
  4. 前記振動子は、前記相対移動の方向に対して、並列に配置されることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の駆動装置。
  5. 前記振動子は、前記相対移動の方向に対して、直列に配置されることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の駆動装置。
  6. 前記振動子は、前記摩擦部材と摩擦接触する突起部を備えることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の駆動装置。
  7. 前記突起部は、複数あることを特徴とする請求項6に記載の駆動装置。
  8. 前記駆動装置は、振動波モータであることを特徴とする、請求項1乃至7のいずれか1項に記載の駆動装置。
  9. 前記駆動装置は、超音波モータであることを特徴とする、請求項1乃至8のいずれか1項に記載の駆動装置。
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