JP2016201353A - 紫外光発光素子 - Google Patents

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武央 頭川
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Nobuaki Nagao
宣明 長尾
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Abstract

【課題】簡単な構成で両側の面から紫外光を放出することができる紫外光発光素子を提供する。【解決手段】紫外光発光素子1は、第1の主面を有し、紫外光を透過する第1の基体10と、第1の基体10の第1の主面に対向する第2の主面および第2の主面の反対側の第3の主面を有し、紫外光を透過する第2の基体11と、第1の基体10と第2の基体11との間の放電空間12に充填されたガスと、第1の基体10の第1の主面上に位置する複数の電極20と、第1の基体10の第1の主面上において複数の電極20が位置する領域を含む第1の領域92に、複数の電極20を覆うように位置し、かつ、第1の基体10の第1の主面上において第1の領域92と異なる第2の領域93には位置しない誘電体層30と、第2の領域93、又は、第2の基体11の第2若しくは第3の主面に位置し、ガス中における複数の電極20間の放電によって紫外光を発する発光層40とを備える。【選択図】図1

Description

本開示は、紫外光発光素子に関する。
波長が約200nm〜350nmである深紫外光は、殺菌、浄水、リソグラフ、照明などの様々な分野で利用されている。従来、深紫外光の光源としては、水銀をグロー放電させる水銀ランプが広く使われている。しかし、環境負荷の観点から、例えば欧州のWEEE&RoHS指令のような、水銀などの環境有害物質に対する規制が厳しくなっている。このため、水銀ランプに代わる光源の開発が望まれている。また、水銀ランプは点発光であるため、大面積で均一な強度の光を必要とするリソグラフなどに利用する場合、複雑な光源設計が必要となるなどの問題もある。
水銀を用いない深紫外光の光源としては、例えば、深紫外光を発するDUV−LED(Deep Ultra Violet−Light Emitting Diode)が挙げられる。あるいは、深紫外光の光源としては、塩化クリプトン(KrCl)等の放電ガスをバリア放電により励起させて深紫外光を取り出すエキシマランプが挙げられる。
また、水銀を用いない深紫外光の光源としては、キセノン(Xe)等の希ガスをバリア放電により励起させて発生させた真空紫外光を蛍光体に照射することで深紫外光を取り出す、バリア放電と蛍光体とを組み合わせた深紫外光発光素子もある(例えば、特許文献1参照)。具体的には、特許文献1は、基板に複数の電極を設け、紫外光を発光する蛍光体を設けた放電空間内で、電極に交流電圧を印加することで放電させ、面発光の紫外光を発する発光素子を開示している。このようなバリア放電と蛍光体とを組み合わせた深紫外光発光素子は、放電が局所的に発生するため形状の自由度が高く、複雑な光源設計が不要となる可能性があり優位性を持つ。
特表2009−505365号公報
しかしながら、上記従来の深紫外光発光素子では、片側の面からしか紫外光を放出することができないという問題がある。
そこで、本開示は、簡単な構成で両側の面から紫外光を放出することができる紫外光発光素子を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本開示の一態様に係る紫外光発光素子は、第1の主面を有し、紫外光を透過する第1の基体と、前記第1の基体の前記第1の主面に対向する第2の主面および前記第2の主面の反対側の第3の主面を有し、前記紫外光を透過する第2の基体と、前記第1の基体と前記第2の基体との間の空間に充填されたガスと、前記第1の基体の前記第1の主面上に位置する複数の電極と、前記第1の基体の前記第1の主面上において前記複数の電極が位置する領域を含む第1の領域に、前記複数の電極を覆うように位置し、かつ、前記第1の基体の前記第1の主面上において前記第1の領域とは異なる第2の領域には位置しない誘電体層と、前記第2の領域、又は、前記第2の基体の前記第2若しくは第3の主面に位置し、前記ガス中における前記複数の電極間の放電によって前記紫外光を発する発光層とを備える。
本開示によれば、簡単な構成で両側の面から紫外光を放出することができる。
実施の形態に係る紫外光発光素子の構成を示す断面図である。 実施の形態に係る紫外光発光素子の電極の構造を示す平面図である。 実施の形態に係る紫外光発光素子を製造する際に用いる機能的加熱炉の概要を示す模式図である。 実施の形態に係る機能的加熱炉の温度プロファイルの一例を示す図である。 実施の形態に係る封着工程のガス及びその流れを示す図である。 発光層に用いる発光材料毎の発光強度を示すグラフである。 実施の形態及び比較例に係る紫外光発光素子の特性の評価結果を示す図である。
(本開示の概要)
まず、本開示に係る紫外光発光素子の概要について説明する。
深紫外光発光素子を水や空気の殺菌用途に用いる場合、深紫外光発光素子を中央に設置することで、周囲の水や空気を効率良く殺菌することができる。このため、紫外光は、基板の両側の面から放出されることが好ましい。
しかしながら、従来の深紫外光発光素子では、深紫外光が非常に短波長の光であるため、電極を被覆する誘電体層で深紫外光が吸収されてしまう。このため、従来の深紫外光発光素子には、基板の両側から放出させることは困難であるという課題がある。特に、MgO粉末が発するような、真空紫外光に近い250nm以下にピークを持つ深紫外光においては、ほとんどの光が誘電体層で吸収されるため、この課題が顕著となっている。
例えば、誘電体層での吸収を抑制する手段として、SiOなどの、紫外光でも十分に透過率の高い材料を使用することが考えられる。しかしながら、SiOは融点が非常に高いため、塗布し焼成して形成することができないので、スパッタ等の真空プロセス法を用いて成膜する必要がある。このように、SiOなどの、紫外光でも十分に透過率の高い材料を誘電体層に用いた場合、プロセスコストが高くなるという問題がある。
そこで、本開示は、上記従来の課題を解決するものであり、製造コスト及び材料コストを高めることなく、簡易な構成で両側の面から紫外光を放出することができる紫外光発光素子を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本開示の一態様に係る紫外光発光素子は、第1の主面を有し、紫外光を透過する第1の基体と、前記第1の基体の前記第1の主面に対向する第2の主面および前記第2の主面の反対側の第3の主面を有し、前記紫外光を透過する第2の基体と、前記第1の基体と前記第2の基体との間の空間に充填されたガスと、前記第1の基体の前記第1の主面上に位置する複数の電極と、前記第1の基体の前記第1の主面上において前記複数の電極が位置する領域を含む第1の領域に、前記複数の電極を覆うように位置し、かつ、前記第1の基体の前記第1の主面上において前記第1の領域とは異なる第2の領域には位置しない誘電体層と、前記第2の領域、又は、前記第2の基体の前記第2若しくは第3の主面に位置し、前記ガス中における前記複数の電極間の放電によって前記紫外光を発する発光層とを備える。
これにより、発光層と第1の基体との間、及び、発光層と第2の基体との間には、紫外光を吸収する誘電体層が設けられていない。したがって、発光層が発する紫外光が、誘電体層で吸収されるのを抑制することができる。よって、本実施の形態に係る紫外光発光素子によれば、紫外光を効率良く両側から放出することができる。
また、例えば、前記発光層は、前記誘電体層上には位置しなくてもよい。
これにより、誘電体層上に発光層が位置しないので、誘電体層の二次電子放出特性によって放電特性が決まる。誘電体層は発光層よりも二次電子放出特性の変化が小さいので、連続点灯による放電強度の低下を抑制することができる。
また、例えば、さらに、前記誘電体層上に位置し、酸化マグネシウム、酸化カルシウム、酸化バリウム及び酸化ストロンチウムの少なくとも1つを含有する薄膜を備えてもよい。
これにより、薄膜である保護層を設けることで、連続点灯による二次電子放出特性の変化を小さくすることができ、放電強度の低下を抑制することができる。
また、例えば、前記発光層は、前記紫外光を発する粉末状の酸化マグネシウムを含有してもよい。
これにより、例えば、酸化マグネシウムは二次電子放出特性が高い材料であるので、放電開始電圧を低くすることができる。また、酸化マグネシウムは耐イオン衝撃が高い材料であるので、放電に伴うイオン衝撃による発光層の変質を抑制することができる。
また、例えば、前記発光層は、さらに、ハロゲン原子を含有してもよい。
これにより、粉末状の酸化マグネシウムにハロゲン原子を含有させることで、紫外光の発光を強くすることができる。
また、例えば、前記ハロゲン原子は、フッ素であってもよい。
これにより、粉末状の酸化マグネシウムにフッ素を含有させることで、紫外光の発光を強くすることができる。
また、例えば、前記第1の基体及び前記第2の基体は、サファイアから形成されてもよい。
これにより、サファイアは紫外光の透過率が高いので、第1の基体及び第2の基体の両側から効率良く紫外光を放出することができる。
また、例えば、前記ガスは、ネオン及びキセノンを含んでもよい。
これにより、ネオン及びキセノンの混合ガスは放電により約147nmの励起光を放出する。このため、例えば、MgO粉末は約150nmの励起光で効率良く発光するので、発光強度を高めることができる。
また、例えば、前記紫外光のピーク波長は、200nm以上300nm以下の範囲に存在してもよい。
これにより、紫外光発光素子を殺菌、浄水、リソグラフなどに特に有効に利用することができる。
また、例えば、前記発光層は、前記第2の領域に位置し、かつ、前記第1の基体に対向する第4の面を有し、前記誘電体層は、前記第1の基体に対向する第5の面を有し、前記第4および第5の面は、一つの仮想的な平面上に実質的に位置していてもよい。また、前記第1および第2の基体は、前記紫外光を透過する材料を主成分として含んでいてもよい。ここで、「主成分として含む」とは、全体の50重量%以上含むことをいう。
以下では、実施の形態について、図面を参照しながら具体的に説明する。
なお、以下で説明する実施の形態は、いずれも包括的又は具体的な例を示すものである。以下の実施の形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置及び接続形態、ステップ、ステップの順序などは、一例であり、本開示を限定する主旨ではない。また、以下の実施の形態における構成要素のうち、最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。
また、各図は、模式図であり、必ずしも厳密に図示されたものではない。また、各図において、同じ構成部材については同じ符号を付している。
また、本明細書において、「上方」又は「上」及び「下方」又は「下」という用語は、絶対的な空間認識における上方向(鉛直上方)及び下方向(鉛直下方)を指すものではなく、積層構成における積層順を基に相対的な位置関係により規定される用語として用いる。具体的には、第1の基体の主面に直交する方向であって、第1の基体から第2の基体に向かう方向を「上方」又は「上」とし、その反対方向を「下方」又は「下」とする。また、「上方」又は「上」及び「下方」又は「下」という用語は、2つの構成要素が互いに間隔をあけて配置されて2つの構成要素が接触しない場合のみならず、2つの構成要素が互いに密着して配置されて2つの構成要素が接触する場合にも適用される。
(実施の形態)
[1.構成]
[1−1.概要]
以下、本開示の実施の形態に係る紫外光発光素子の構成について、図1を用いて説明する。図1は、本実施の形態に係る紫外光発光素子1の構成を示す断面図である。
紫外光発光素子1は、バリア放電と蛍光体とを組み合わせた紫外光発光素子である。本実施の形態では、紫外光発光素子1は、図1に示すように、第1の基体10と、第2の基体11と、複数の電極20と、誘電体層30と、発光層40と、保護層50と、発光層60と、封着材70と、チップ管81とを備える。
紫外光発光素子1では、第1の基体10と第2の基体11とを封着材70を介して接合することで、放電空間12を形成している。第1の基体10には、放電90を発生させるための電圧を印加する複数の電極20が配設され、電極20を覆うように誘電体層30が積層されている。誘電体層30上には、イオン衝撃から誘電体層30を保護する保護層50が形成されている。また、複数の電極20の間の領域には、紫外光を発する発光層40が形成されている。また、第2の基体11の放電側には、発光層60が形成されている。
発光層40及び60が発した紫外光は、第2の基体11側だけではなく、第1の基体10側から素子外部に放出される(同図中の紫外光91)。紫外光91は、具体的には、ピーク波長が200nm以上350nm以下の範囲に存在する深紫外光である。例えば、紫外光91のピーク波長は、200nm以上300nm以下の範囲に存在する。
以下では、紫外光発光素子1が備える各構成要素について、詳細に説明する。
[1−2.基体]
第1の基体10及び第2の基体11は、主面同士が互いに対向して位置する。第1の基体10と第2の基体11とは、所定の距離、離間させて配置される。例えば、所定の距離は、1mmである。本実施の形態では、第1の基体10及び第2の基体11はそれぞれ、平板である。例えば、第1の基体10の形状及び大きさは、第2の基体11の形状及び大きさと略同じである。
第1の基体10の外周部分は、封着材70などによって、第2の基体11の外周部分に気密封着されている。これにより、第1の基体10と第2の基体11との間には、放電空間12が形成される。放電空間12には、所定のガスが充填されている。具体的には、放電空間12は、キセノン(Xe)、塩化クリプトン(KrCl)、フッ素(F)、ネオン(Ne)、ヘリウム(He)、一酸化炭素(CO)、窒素(N)などの放電ガスが所定の圧力で封入されている。本実施の形態では、例えば、放電空間12には、ネオン及びキセノンを含むガスが充填されている。
第1の基体10と第2の基体11とは、紫外光を透過する材料を主成分として含む。具体的には、第1の基体10と第2の基体11とは、深紫外光を透過する材料から形成されるので、発光層40及び60で発生した深紫外光を素子外部に取り出すことができる。深紫外光を透過する材料としては、例えば、深紫外光を透過しやすい特殊ガラス、石英ガラス(SiO)、フッ化マグネシウム(MgF)、フッ化カルシウム(CaF)、フッ化リチウム(LiF)、又は、サファイアガラス(Al)などを用いることができる。
本実施の形態では、第1の基体10及び第2の基体11は、発光層40及び60で発生した深紫外光を外部に取り出すため、深紫外光を透過するサファイアから形成される。これにより、図1に示すように、第1の基体10と第2の基体11との両側に紫外光91が放出される。また、例えば、第1の基体10及び第2の基体11として、熱膨張係数が一般的なガラス、又は、保護層50として形成されるMgO薄膜などに熱膨張係数が近いサファイアを用いた場合、保護層50及び封着材70の割れ及び亀裂の発生を抑制することができる。
[1−3.電極]
複数の電極20は、誘電体層30と第1の基体10との間に位置する。具体的には、複数の電極20は、第1の基体10の主面上に位置する。当該主面は、第1の基体10が有する主面であって、第2の基体11側、すなわち、放電空間12側の面(上面)である。
複数の電極20は、誘電体層30に覆われている。本実施の形態では、複数の電極20は、第1の基体10の主面に接触して位置するが、これに限らない。複数の電極20と第1の基体10の主面との間には、絶縁膜などのバッファ層が設けられてもよい。
図1に示すように、複数の電極20の各々は、一対の電極である第1の電極21及び第2の電極22を備える。第1の電極21及び第2の電極22には、互いに異なる電圧が印加される。
図2は、本実施の形態に係る紫外光発光素子1の電極20の構造を示す平面図である。図2に示すように、複数の電極20は、例えば、帯状(又は所定幅の線状)の2本の電極を一対として平行にそれぞれ複数対配置されている。具体的には、平行な2本の帯状の第1の電極21と、平行な2本の帯状の第2の電極22とが、交互に配置されている。複数の第1の電極21は、それぞれ同じ電位の電圧が印加されるように、一方の端部で互いに電気的に接続されている。具体的には、複数の第1の電極21は、櫛状に形成されている。複数の第2の電極22についても同様である。
電極20に用いる材料としては、Ag厚膜、Al薄膜、Cr/Cu/Cr積層薄膜などの金属薄膜が挙げられる。複数の電極20の膜厚は、例えば、数μmである。また、隣り合う第1の電極21と第2の電極22との間の距離は、例えば、約0.1mm〜数mmである。
電極20には、駆動回路(図示せず)によって、矩形波又は正弦波等の交流波形が印加される。一般的には、一対の第1の電極21に対して、第2の電極22に印加する電圧の位相と反対の位相の電圧を印加することで、強い発光を得ることができる。また、例えば、第1の電極21に矩形波の電圧を印加し、第2の電極22を接地させることでも放電が可能である。なお、電極20は必ず2本で一対でなくてもよい。放電領域を変更するため、又は、放電が開始される電圧を下げるために、電極20は、3本以上の帯状電極で構成してもよい。
[1−4.誘電体層]
誘電体層30は、第1の基体10と第2の基体11との間に位置する。本実施の形態では、誘電体層30は、第1の領域92に複数の電極20を覆うように位置し、かつ、第2の領域93には位置しない。具体的には、誘電体層30は、第1の基体10の主面に接触して、複数の電極20を覆うように設けられる。つまり、誘電体層30は、第1の基体10の主面の全面には形成されずに、例えば、島状に形成される。
第1の領域92は、第1の基体10の主面上において複数の電極20が位置する領域を含む領域である。具体的には、第1の領域92は、複数の電極20と、複数の電極20の各々の近傍とを含む領域である。例えば、図2に示すように、第1の領域92の平面視形状は、所定の間隔を空けて平行に配置された複数の帯状である。
第2の領域93は、第1の基体10の主面上において第1の領域92とは異なる領域である。具体的には、第2の領域93は、第1の電極21と第2の電極22との間の領域である。例えば、図2に示すように、第2の領域93の平面視形状は、所定の間隔を空けて平行に配置された複数の帯状である。
なお、図1に示す例では、2本の第2の電極22をまとめて誘電体層30で覆っているが、これに限らない。誘電体層30は、複数の第1の電極21及び複数の第2の電極22の各々を、1本ずつ覆ってもよい。このとき、例えば、誘電体層30は、複数の電極20の上面のみを覆うように形成されてもよい。すなわち、第1の領域92の平面視形状は、複数の電極20の平面視形状と一致してもよい。第1の領域92を小さく、かつ、第2の領域93を大きくすることで、発光層40の平面視における面積を大きくすることができる。したがって、紫外光発光素子1の発光強度を高めることができる。
誘電体層30は、例えば、酸化鉛(PbO)、酸化ビスマス(Bi)又は酸化燐(PO)を主成分とする低融点ガラスがスクリーン印刷法等により塗布されることで、約30μmの膜厚で形成される。誘電体層30により、電極20は絶縁材料で被覆されるため、放電の形態はバリア放電となる。バリア放電は、電極20にイオンが直接曝されないため、連続点灯による経時的な発光強度の変化が小さく、連続点灯時間の長い殺菌デバイスやリソグラフなどへの用途に適している。また、誘電体層30の膜厚は、放電空間12に与える電界強度に影響するため、素子のサイズ(例えば、第1の基体10及び第2の基体11の大きさ)や求める特性に応じて適宜設計変更することができる。
[1−5.発光層]
発光層40は、第2の領域93に位置し、紫外光を発する。本実施の形態では、発光層40は、第1の基体10の主面に接触して設けられている。図1に示すように、発光層40の第1の基体10側の面(下面)と、誘電体層30の第1の基体10側の面(下面)とは、略面一である。すなわち、発光層40と誘電体層30とは、同層に形成されている。
また、本実施の形態では、発光層40は、誘電体層30上には位置しない。具体的には、発光層40は、第1の領域92には位置しない。すなわち、図1に示すように、保護層50(保護層50が設けられていない場合、誘電体層30)が放電空間12に露出している。例えば、発光層40の第2の基体11側の面(上面)と、保護層50の第2の基体11側の面(上面)とは、略面一である。発光層40の膜厚は、例えば、20μm〜30μmである。
発光層60は、第2の基体11の主面に位置し、紫外光を発する。なお、当該主面は、第2の基体11が有する主面であって、第1の基体10側、すなわち、放電空間12側の面(下面)である。第2の基体11にも発光層を設けることで、発光強度を高めることができる。発光層60の膜厚は、例えば、30μm以下である。
なお、発光層60は、第2の基体11の主面の反対側に位置してもよい。すなわち、発光層60は、紫外光発光素子1の放電空間12の外側に設けてもよい。なお、発光層60として粉末状のMgOを用いる場合、粉末状のMgOは大気中で炭酸化しやすい性質を持つため、放電空間12内の放電面側に形成した方が望ましい。
発光層40及び発光層60に用いる材料は、発光効率と作製プロセスの容易さとの観点から、紫外光を発光する蛍光体が使用される。これらの蛍光体としては、希土類の発光中心をドープしたYPO:Pr、YPO:Nd、LaPO:Pr、LaPO:Nd、YF:Ce、SrB10:Ce、YOBr:Pr、LiSrAlF:Ce、LiCaAlF:Ce、LaF:Ce、LiY(BO:Pr、BaY:Nd、YOCl:Pr、YF:Nd、LiYF:Nd、BaY:Pr、KYF:Pr、LaF:Ndを用いることができる。あるいは、蛍光体としては、結晶中の欠陥若しくはバンドギャップで発光するMgO、ZnO、AlN、ダイヤモンド、BN等を用いることができる。
本実施の形態では、発光層40及び発光層60は、紫外光を発する粉末状の酸化マグネシウム(MgO)を含有する。発光層40及び発光層60は、さらに、ハロゲン原子を含有してもよい。ハロゲン原子は、例えば、フッ素(F)である。
発光層40及び発光層60は、放電空間12に充填されたガス中における複数の電極20間の放電によって発光する。具体的には、発光層40及び発光層60は、放電によって発生する励起光が、含有する蛍光体に照射されることで、蛍光体が紫外光を発光する。例えば、発光層40及び発光層60は、200nm以上300nm以下の範囲にピーク波長が存在する紫外光(深紫外光)を発光する。なお、励起光は、例えば、真空紫外光又は深紫外光である。
[1−6.保護層]
保護層50は、誘電体層30上に位置する薄膜である。保護層50は、放電が形成される電圧(すなわち、放電開始電圧)を下げる働きと、放電に伴うイオン衝撃から誘電体層30及び電極20を保護する働きとを持つ。
保護層50は、酸化マグネシウム(MgO)、酸化カルシウム(CaO)、酸化バリウム(BaO)及び酸化ストロンチウム(SrO)の少なくとも1つを含有する薄膜である。保護層50は、MgO、CaO、BaO及びSrOの2以上を含有する混相薄膜でもよい。特に、薄膜のMgOは、高い耐イオン衝撃性を持つことから、経時的な放電強度の低下が非常に小さい紫外光発光素子を得ることができる。保護層50の厚さは、例えば、1μmである。
なお、保護層50と発光層40とはそれぞれ、MgOを主成分として含有するが、それぞれは、膜質が異なっている。つまり、発光層40は、例えば、粉末状のMgOを含有し、欠陥準位が多く、膜質が悪い。このため、発光層40は、電子を放出しやすく、紫外光を発光することができる。一方で、保護層50は、例えば、薄膜のMgOで形成されるので、発光層40より膜質が良い。
[1−7.封着材]
封着材70は、第1の基体10と第2の基体11とを所定の距離、離間させて固定する。封着材70は、第1の基体10の外周及び第2の基体11の外周に沿って環状に設けられる。環状の封着材70と、第1の基体10と、第2の基体11とによって囲まれた空間が、放電空間12である。
封着材70としては、例えば、Bi又はVを主成分としたフリットを用いることができる。Biを主成分とするフリットとしては、例えば、Bi−B−RO−MO系(ここでRは、Ba、Sr、Ca、Mgのいずれかであり、Mは、Cu、Sb、Feのいずれかである)のガラス材料に、Al、SiO、コージライト等の酸化物からなるフィラーを加えたものを用いることができる。また、Vを主成分とするフリットとしては、例えば、V−BaO−TeO−WO系のガラス材料に、Al、SiO、コージライトなどの酸化物からなるフィラーを加えたものを用いることができる。
[1−8.チップ管]
チップ管81は、放電空間12内のガスを排気する際と放電空間12に放電ガスを封入する際とに使用される管である。チップ管81は、封入後に放電ガスが素子外部に漏れないように、加熱されて封止されている。チップ管81は、例えば、ガラス管などである。
チップ管81は、第1の基体10又は第2の基体11に封着材82を用いて接合する。第1の基体10又は第2の基体11は、チップ管81が接合される部分に、貫通孔80が設けられている。貫通孔80及びチップ管81を介して、外部から放電ガスを封入し、あるいは、放電空間12内のガスを外部に排気することができる。封着材82は、例えば、封着材70と同じ材料で形成される。
複数の貫通孔80及び複数のチップ管81が設けられてもよい。例えば、複数の貫通孔80及び複数のチップ管81の各々を、排気及び封入の各々の工程に利用することができる。
[2.動作]
ここで、本実施の形態に係る紫外光発光素子1の動作を説明する。
複数の電極20では、隣接する一対の第1の電極21及び第2の電極22に、位相が相反する矩形波又は正弦波の電圧を印加する。すなわち、第1の電極21に印加される電圧の位相と第2の電極22に印加される電圧の位相は逆になる。これにより、第1の電極21及び第2の電極22間には非常に高い電界が生じ、放電空間12に含有する放電ガス中で放電が発生する。なお、図1には、放電空間12内での放電90を模式的に示している。
放電ガスに含まれるXe又はKrClは、放電に伴う励起によって真空紫外光又は深紫外光の励起光を発生させる。励起光が発光層40及び発光層60に照射されることで、発光層40及び発光層60から深紫外光を発する。
また、第1の基体10及び第2の基体11は、紫外光を透過する材料から形成されている。本実施の形態では、第1の基体10及び第2の基体11が深紫外光を透過するサファイアガラスから形成されている。このため、発光層40から発した深紫外光は、第1の基体10及び第2の基体11の各々を透過して素子の外に放出される。つまり、図1に示すように、紫外光発光素子1は、紫外光91を両側に放出する。
[3.製造方法]
[3−1.概要]
次に、本実施の形態に係る紫外光発光素子1の製造方法について説明する。
まず、第1の基体10に複数の電極20を形成する。複数の電極20は、露光プロセス、印刷プロセス又は蒸着プロセスなどの公知の形成法を用いて金属膜のパターニングを行うことで形成される。
次に、第1の基体10の主面上に形成した複数の電極20を覆うように、第1の基体10の主面上の第1の領域92のみに誘電体ペーストをダイコート法などにより塗布して誘電体ペースト(すなわち、誘電体材料)層を形成する。誘電体ペーストは、例えば、第2の領域93には塗布されず、第1の領域92のみに島状に塗布される。ここで、第1の領域92のみにペーストを塗布する方法としては、第1の領域92のみに塗布可能なパターンのスクリーンマスク等を用いることができる。なお、誘電体ペーストは、ペースト状の誘電体材料であり、例えば、ガラス粉末などの誘電体材料、バインダ及び溶剤を含む塗料である。
誘電体ペーストを塗布した後、所定の時間放置することによって、塗布された誘電体ペーストの表面がレベリングされて平坦な表面になる。その後、誘電体ペースト層を焼成固化することにより、複数の電極20を覆う誘電体層30が形成される。
次に、誘電体層30上に保護層50を形成する。保護層50は、例えば、MgO、CaO、SrO若しくはBaOの単独材料のペレット、又は、それらの材料を混合したペレットを原料とした薄膜成膜方法によって形成される。薄膜成膜方法としては、電子ビーム蒸着法、スパッタリング法、イオンプレーティング法などの公知の方法を利用できる。一例として、スパッタリング法では1Pa、蒸着法の一例である電子ビーム蒸着法では0.1Paが実際上取り得る圧力の上限と考えられる。
なお、保護層50は形成されなくてもよい。
次に、第2の領域93に発光層40を形成する。例えば、発光層40は、発光材料を含むペーストを第2の領域93のみに塗布し、乾燥と焼成とを行うことで形成される。なお、発光材料は、例えば、ハロゲン原子と、粉末状の酸化マグネシウムとを含有する。なお、第2の領域93のみにペーストを塗布する方法としては、第2の領域93のみに塗布可能なパターンのスクリーンマスク等を用いることができる。
また、第2の基体11には、発光層40の形成と同様にして、発光層60を形成する。なお、発光層60の厚さは、面内で均一でよい。このとき、発光層60の厚さは、例えば、発光層40の膜厚よりも小さい。これにより、発光層40が発した紫外光が発光層60で吸収される量を削減することができる。
次に、第1の基体10及び第2の基体11の少なくとも一方に封着材料を塗布する。本実施の形態では、封着材料は、第1の基体10の外周に沿って環状に塗布される。なお、封着材料は、例えば、ペースト状のフリットである。その後、封着材料の樹脂成分等を除去するために350℃程度の温度で仮焼成する。これにより、仮焼成された封着材70が形成される。
次に、作製した第1の基体10と第2の基体11とを貼り付けて封着する。以下では、まず、封着工程で用いる機能的加熱炉について図3を用いて説明する。
[3−2.機能的加熱炉]
図3は、本実施の形態に係る紫外光発光素子1を製造する際に用いる機能的加熱炉100の概要を示す模式図である。
機能的加熱炉100は、封着工程において用いられる加熱炉である。機能的加熱炉100は、封着工程においてガスの供給及び排気を行うことができる。
機能的加熱炉100は、図3に示すように、内部にヒータ111を有する加熱炉112を備える。加熱炉112の内部には、第2の基体11の上に、第1の基体10が重ね合わされている様子を示している。第1の基体10には、仮焼成された封着材70と、チップ管81a及び81bとが設けられている。第1の基体10と第2の基体11とは、例えばクリップ等の固定手段(図示せず)によって固定されている。同様に、第1の基体10とチップ管81a及び81bとは、固定手段(図示せず)によって固定されている。なお、チップ管81a及び81bは、第1の基体10に設けられた貫通孔80a及び80bを介して、放電空間12に連通している。
図3に示すように、チップ管81aには、配管113が接続されている。配管113は、加熱炉112の外部に設けられた乾燥ガス供給装置131に、バルブ121を介して接続されている。配管113には、ガス逃がし弁122が設けられている。
チップ管81bには、配管114が接続されている。配管114は、加熱炉112の外部に設けられた排気装置132に、バルブ123を介して接続されている。また、配管114は、加熱炉112の外部に設けられた放電ガス供給装置133に、バルブ124を介して接続されている。さらに、配管114は、バルブ125を介して配管113にも接続されている。また、配管114には、圧力計126が設けられている。
[3−3.封着工程]
続いて、封着工程について、図4及び図5を用いて説明する。
図4は、本実施の形態に係る機能的加熱炉100の温度プロファイルの一例を示す図である。図5は、本実施の形態に係る封着工程のガス及びその流れを示す図である。
封着工程は、接着工程、排気工程及び放電ガス供給工程を含んでいる。封着工程は、説明の便宜上、図4に示すように、機能的加熱炉100の温度の観点から第1の期間〜第5の期間の5つの期間に分割される。
第1の期間は、機能的加熱炉100の温度を室温から軟化点(すなわち、軟化点温度)まで上昇させる期間である。第2の期間は、機能的加熱炉100の温度を軟化点から封着温度まで上昇させる期間である。第3の期間は、機能的加熱炉100の温度を封着温度以上の温度で一定時間保持した後、軟化点まで低下させる期間である。第1の期間〜第3の期間が、接着工程に相当する。第4の期間は、軟化点温度付近又はそれよりやや低い温度で一定時間保持した後、室温まで低下させる期間である。第4の期間が、排気工程に相当する。第5の期間は、室温まで低下した後の期間である。第5の期間が、放電ガス供給工程に相当する。
ここで、軟化点とは、封着材料が軟化する温度を指し、例えばBi系の封着材料の軟化点温度は、430℃程度である。
また、封着温度とは、第1の基体10と第2の基体11とが封着材料により、また、第1の基体10とチップ管81とが封着材料により、密閉される状態となる温度である。本実施の形態における封着温度は、例えば490℃程度である。なお、封着温度は、例えば、以下のようにして予め確認することができる。
例えば、まず、第1の基体10と第2の基体11とを重ね合わせ、バルブ121、124及び125を閉じ、かつ、バルブ123のみを開く。そして、排気装置132によってチップ管81bを介して素子内部(すなわち、放電空間12内)のガスを排気しながら、ヒータ111をオンにして加熱炉112内部の温度を上昇させる。すると、ある温度で圧力計126において確認される素子内部の圧力がステップ状に減少し、かつ、バルブ123を閉じても素子内部の圧力が大きく上昇しなくなる。このときの温度が、素子が密封される封着温度である。
ここで、図5を用いて封着工程の詳細について説明する。図5の(a)〜(e)はそれぞれ、図4に示す第1の期間〜第5の期間における素子内部(放電空間12内)のガス及びそのガスの流れを示している。
<接着工程>
まず、第1の基体10と第2の基体11とを位置決めして重ね合わせる。そして、図5の(a)に示すように、バルブ121とバルブ125とを開いて、乾燥ガスを両方の貫通孔80を介して素子内部に吹き込みながら、ヒータ111をオンにして加熱炉112内部の温度を封着材70の軟化点温度まで上昇させる(第1の期間)。
このとき、素子内部に吹き込まれた乾燥ガス190は、図5の(a)に示すように、第2の基体11と封着材70との隙間から素子外部へ漏れ出る。
なお、乾燥ガスとしては、例えば、露点が−45℃以下の乾燥窒素ガスを用いることができる。乾燥ガスの流量は、例えば、5L/minである。
次に、加熱炉112内部の温度が封着用フリットの軟化点温度以上になると、図5の(b)に示すように、バルブ125を閉じるとともにバルブ121を調節して乾燥窒素ガスの流量を第1の期間の半分以下(例えば、2L/min)にする。そして、ガス逃がし弁122を開いて、素子内部の圧力が、加熱炉112内部の圧力よりも僅かに揚圧となるようにする。そして、加熱炉112内部の温度を封着温度まで上昇させる(第2の期間)。
次に、加熱炉112内部の温度が封着温度以上の温度に到達し、封着材70が溶融し、第1の基体10と第2の基体11との封着、及び、第1の基体10とチップ管81との接合が行われると、図5の(c)に示すように、排気装置132を動作させバルブ123を調整して、素子内部の圧力を僅かに陰圧(例えば8.0×10Pa)にする。このようにして、チップ管81aからは乾燥窒素ガスを供給するとともに、チップ管81bから乾燥窒素ガスを排気することによって、素子内部の圧力を僅かに陰圧に保ちつつ、素子内部に乾燥窒素ガスを流し続ける。
そして、ヒータ111を制御して加熱炉112内部の温度を封着温度以上の温度に約30分維持する。この間に溶融した封着材70が僅かに流動し、素子内部の圧力が僅かに陰圧に保たれている。よって、第1の基体10と第2の基体11とが封着され、且つ、第1の基体10とチップ管81とが精度良く接着される。その後、ヒータ111をオフにして加熱炉112の温度を軟化点以下の温度まで下げる(第3の期間)。
<排気工程>
排気工程は、素子内部のガスを排気する工程である。加熱炉112内部の温度が軟化点温度以下になると、図5の(d)に示すように、バルブ121を閉じ、バルブ123及びバルブ125を開いて、複数の貫通孔80からチップ管81を通して素子内部を排気する。そして、ヒータ111を制御して加熱炉112内部の温度を所定の時間保持しながら、排気を継続して行う。その後、ヒータ111をオフにして加熱炉112内部の温度を室温まで低下させる。この間も排気を継続して行う(第4の期間)。
<放電ガス供給工程>
放電ガス供給工程は、真空排気された素子内部にNe及びXe等を主成分とする放電ガスを供給する工程である。加熱炉112内部の温度が室温まで低下した後、図5の(e)に示すように、バルブ123を閉じ、バルブ124及びバルブ125を開いて、チップ管81から複数の貫通孔80を通して放電空間12に放電ガスを所定の圧力となるように供給する(第5の期間)。
以上のようにして、本実施の形態に係る紫外光発光素子1を製造することができる。
[4.効果など]
以下では、本実施の形態に係る紫外光発光素子1について、その特徴及び効果を説明する。
誘電体層に低融点ガラスを用いた紫外光発光素子においては、発光層で発生した深紫外光を高効率に両方の構造物側から深紫外光を放出することが困難であるといった課題がある。これは、深紫外光がほとんどの光が誘電体層で吸収されるため、誘電体を形成した構造物側からの放出される深紫外光が小さくなるためである。
この課題の解決法として、本実施の形態に係る紫外光発光素子1は、第1の基体10と、第1の基体10の主面上に位置する複数の電極20と、第1の基体10の主面上において複数の電極20が位置する領域を含む第1の領域92に、複数の電極20を覆うように位置し、かつ、第1の基体10の主面上において第1の領域92とは異なる第2の領域93には位置しない誘電体層30と、第1の基体10の主面に対向して位置する第2の基体11と、第2の領域93に位置し、紫外光を発する発光層40とを備える。第1の基体10及び第2の基体11は、紫外光を透過する材料を主成分として含み、第1の基体10と第2の基体11との間の放電空間12には、所定のガスが充填され、発光層40は、ガス中における複数の電極20間の放電によって紫外光を発する。
これにより、発光層40と第1の基体10との間、及び、発光層40と第2の基体11との間には、紫外光を吸収する誘電体層30が設けられていない。したがって、発光層40が発する紫外光が、誘電体層30で吸収されるのを抑制することができる。よって、本実施の形態に係る紫外光発光素子1によれば、紫外光を効率良く両側から放出することができる。
なお、本実施の形態において、紫外光発光素子1の放電開始電圧は、複数の電極20の直上方向に位置する誘電体層30の二次電子放出特性の影響を強く受ける。このため、図1に示すように、誘電体層30上に二次電子放出特性の高い保護層50を設けることは、非常に有効である。保護層50としては、高い二次電子放出特性と耐イオン衝撃性とを持つ材料を用いることが好ましい。例えば、薄膜のMgOは、安定で高い耐イオン衝撃性を持つことから、経時的な放電強度の変化が非常に小さく、発光強度の高い紫外光発光素子を得ることができる。
ここで、図6に、希土類の発光中心をドープした蛍光体材料であるYBO:Gdと230nm付近に発光を持つ粉末状のMgOとの発光スペクトルの一例を示す。
図6に示すように、粉末状のMgO(以下、「MgO粉末」と記載)は、230nm付近にピークを持つ深紫外光を発するため、発光層40の材料として用いることが可能である。さらに、MgOは二次電子放出特性が高い材料であるため、希土類の発光中心をドープした蛍光体材料を発光層40に用いる場合より低い放電開始電圧を実現することができる。さらに、MgOは耐イオン衝撃が高いため、イオン衝撃による発光層40の変質も小さいと考えられる。このため、紫外光発光素子1において、発光層40にMgO粉末を用いることは非常に有効であると考えられる。
また、MgO粉末にハロゲン原子を含有させることで、深紫外光の発光強度を強くすることできる。このため、ハロゲン原子を含有したMgO粉末は、深紫外光に強い発光を持つため、本実施の形態に係る紫外光発光素子1に適している。
また、保護層50にフッ素を含有させることで、放電開始電圧を低下させることができる。したがって、図6に示すように、MgO粉末にハロゲン原子であるフッ素を含有させることで、発光層40の発光強度を大きくすることができる。
MgO粉末(発光層40)が含有するハロゲン原子、又は、MgO粉末(発光層40)から保護層50に移動したハロゲン原子は、X線光電子分光法(XPS)又は高周波誘導結合プラズマ(ICP)発光分光分析法によって測定することができる。
放電空間12に充填されるガスとしては、上述したように、Ne、KrCl、N、CO、Xe等が挙げられる。このとき、発光層40にMgO粉末を用いた場合は、NeとXeとの混合ガスが適している。MgO粉末は、バンドギャップが広い材料であるため、150nm付近の励起光で最も効率良く発光する。KrCl又はXe単体の放電ガスを用いた場合、励起光の波長は172nmよりも長い波長の割合が多くなる。一方、NeとXeとの混合ガスにおいては、147nmの励起光の割合が高いため、MgO粉末の励起を効果的に促進することができる。
発光層40として粉末状の材料を用いる場合、膜の密着性が大きな問題となる。このため、発光層40を形成する面(例えば、第1の基体10の主面)には、発光層40の材料となる粉末の膜形状が維持し易いように、凹凸を設けてもよい。これにより、発光層40と保護層50との密着性を高めることができる。発光層60についても同様である。よって、例えば、第2の基体11の主面(放電空間12側)に凹凸を設けることで、発光層60と第2の基体11との密着性を高めることができる。
[5.実施例]
以下では、上述した実施の形態に係る紫外光発光素子1と比較例の紫外光発光素子とを試作し、特性の比較を行った結果について説明する。
試作した紫外光発光素子の電極構造は、図2に示す通りである。すなわち、2つの櫛型の電極を入れ違いとなるように形成した。複数の電極20は、Agを抵抗加熱蒸着により形成した。第1の電極21と第2の電極22との間隔は6mmであり、各々の電極幅は1mmとした。
また、第1の基体10と第2の基体11とには、深紫外光を透過するサファイアガラスを用い、それぞれ放電空間12側に発光層40又は60を設けた。このとき、サファイアガラスは、片面(外側の主面)のみ研磨しており、発光層40又は60を形成する放電空間12側の主面を未研磨面とした。これにより、発光層40又は60の膜の密着性を向上させている。
放電空間12には、放電ガスとして、Ne(95%)とXe(5%)との混合ガスを10kPa封入した。
誘電体層30上の保護層50は、MgOを電子ビーム真空蒸着法にて1μmの厚さで成膜した。保護層50は、蒸着マスクを用いて、誘電体層30の形成領域、すなわち、第1の領域92のみに形成した。
なお、複数の電極20に印加する電圧は、30kHzの矩形波の交流電圧である。第1の電極21及び第2の電極22には、それぞれ相反する位相の矩形波の電圧を印加した。
放電開始電圧の測定方法としては、まず、電極に印加する矩形波の電圧を950Vまで上げ、紫外光発光素子を発光させる。その後、0Vまで電圧を下げて素子全体を一旦消した後、再度電圧を上げて放電空間12の全体に放電が広がった電圧を放電開始電圧として測定した。
また、発光強度は、全面に誘電体層が形成されている紫外光発光素子の発光強度との相対値で表している。発光強度は、紫外光発光素子の紫外光を透過する構造物(例えば、第1の基体10又は第2の基体11)上の最表面をマルチチャンネル分光器(浜松ホトニクス製:C10027−01)にて測定し、発光している波長領域を積分することで数値化を行った。例えば、MgO粉末を発光層に用いた場合、230nm付近に発光ピークを持つため、200nm〜280nmの発光強度を積分することで求めた。なお、相対値は、従来の紫外光発光素子である比較例1の試作直後の発光強度を100とした時の値である。
また、紫外光発光素子から放出される紫外光は、第1の基体10と第2の基体11との両方に放出される。このため、両方の測定を行って合計することで、紫外光発光素子全体の発光強度を求めた。
図7は、本実施の形態及び比較例に係る紫外光発光素子の特性の評価結果を示す図である。
図7に示すように、比較例1及び比較例2を試作した。比較例1及び比較例2では、第1の基体10の主面全面(すなわち、第1の領域92及び第2の領域93の両方)に、誘電体層30を形成した。比較例1及び比較例2の誘電体層30の厚さは、20μmである。
さらに、誘電体層30の上面(すなわち、第2の基体11側の面)の全面に、発光層40を形成した。発光層40及び60に用いる材料は、比較例1にYBO:Gdを、比較例2に200nm以上300nm以下の範囲にピーク波長が存在するMgO粉末を用いた。発光層40及び60の膜厚はそれぞれ、20μmである。なお、発光層40及び60に用いたMgO粉末は、ハロゲン原子であるフッ素が含まれていることをXPSにて確認している。
実施例1は、本実施の形態に係る紫外光発光素子であり、第1の領域92のみに誘電体層30を形成した以外は、比較例1と同じ構成である。形成した誘電体層30は、電極20を完全に被覆するため、電極20の形成時に用いたマスク形状よりも幅が左右に0.5mm広い形状のスクリーンマスクを用いて誘電体層30を形成した。これにより、電極幅よりも左右0.5mm広い誘電体層30を電極20上に形成した。誘電体層30の膜厚は、20μmで形成した。
実施例2は、本実施の形態に係る紫外光発光素子であり、第1の領域92のみに誘電体層30を形成した以外は、比較例2と同じ構成である。なお、誘電体層30の形状は、実施例1と同じである。
図7に示すように、第1の領域92のみに誘電体層30を形成することで1〜3割程度発光強度が向上することが分かった。また、フッ素を含んだMgO粉末を発光層40及び60に用いることで、YBO:Gdを発光層40及び60に用いる場合よりも、放電開始電圧が下がることも分かった。
また、保護層50を設けることでも、1〜3割程度発光強度が向上することが分かった。
(他の実施の形態)
以上、1つ又は複数の態様に係る紫外光発光素子について、実施の形態に基づいて説明したが、本開示は、これらの実施の形態に限定されるものではない。本開示の主旨を逸脱しない限り、当業者が思いつく各種変形を本実施の形態に施したもの、及び、異なる実施の形態における構成要素を組み合わせて構築される形態も、本開示の範囲内に含まれる。
例えば、上記の実施の形態において、発光層40の下層に保護層50としてMgO薄膜を用いたが、これに限らない。MgOの代わりに、CaO、BaO、SrO又はこれらの混相層のいずれかを用いてもよい。保護層50がこれらの薄膜である場合でも、高い電子放出特性を実現することができるため、連続点灯による経時的な発光強度の低下を抑制することができる。
また、上記の実施の形態において、第2の基体11に例えば5μmの膜厚で発光層60を形成したが、これに限らない。第2の基体11に発光層60を設けなくても連続点灯による経時的な発光強度の低下を抑制することができる。
また、上記の実施の形態において、発光層の材料としてハロゲン原子であるフッ素が含まれているMgO粉末を用いたが、例えばClのようなフッ素以外のハロゲン原子を含有してもよい。あるいは、発光層は、ハロゲン原子を含まなくてもよい。この場合でも、図7に示すように、MgO粉末は、200nm以上300nm以下の範囲にピークを持つ紫外光を発することができる。
また、上記の実施の形態において、第2の基体11に片面研磨のサファイアガラスを用いることで発光層60の形成面に凹凸を設けたが、これに限らない。例えば、サンドブラスト等で第2の基体11の表面に凹凸が付くように加工してもよい。
また、上記の実施の形態において、放電ガスにNeとXeとの混合ガスを用いたが、これに限らず、Xeの単体ガス又はF等他のガスを用いてもよい。
また、上記の実施の形態において、発光層40が第2の領域93のみに形成されている例について示したが、これに限らない。発光層40は、第1の領域92にも形成されてもよい。例えば、発光層40は、保護層50上(保護層50が設けられていない場合は、誘電体層30上)に形成されてもよい。この場合、発光層40が発した紫外光のうち、誘電体層30側に出射される紫外光は誘電体層30に吸収されるが、放電空間12側に出射される紫外光は、発光層60及び第2の基体11を透過して素子外部に放出される。したがって、紫外光発光素子1の発光強度を高めることができる。
また、例えば、上記の実施の形態において、保護層50が誘電体層30のみを覆うように第1の領域92のみに形成したが、これに限らない。保護層50は、第1の領域92だけでなく、第2の領域93にも形成してもよい。例えば、保護層50は、第2の領域93に設けられる発光層40と第1の基体10との間に形成されてもよい。
また、上記の実施の形態において、第1の基体10及び第2の基体11が共に平板である、すなわち、紫外光発光素子がパネル状である例について示したが、これに限らない。第1の基体10及び第2の基体11の各々は、主面が湾曲した湾曲板でもよい。例えば、第1の基体10及び第2の基体11の各々は、筒体でもよい。具体的には、第2の基体11の内径が第1の基体10の外径より小さく、第1の基体10が第2の基体11の内部に配置されてもよい。これにより、例えば、第2の基体11の側面に沿って全方位に紫外光を出射することができる。
また、上記の各実施の形態は、特許請求の範囲又はその均等の範囲において種々の変更、置き換え、付加、省略などを行うことができる。
本開示は、連続点灯による経時的な発光強度の低下が小さい紫外光発光素子を実現でき、例えば、殺菌、浄水、リソグラフ、照明などに利用することができる。
1 紫外光発光素子
10 第1の基体
11 第2の基体
12 放電空間
20 電極
21 第1の電極
22 第2の電極
30 誘電体層
40、60 発光層
50 保護層
70、82 封着材
80、80a、80b 貫通孔
81、81a、81b チップ管
90 放電
91 紫外光
92 第1の領域
93 第2の領域
100 機能的加熱炉
111 ヒータ
112 加熱炉
113、114 配管
121、123、124、125 バルブ
122 ガス逃がし弁
126 圧力計
131 乾燥ガス供給装置
132 排気装置
133 放電ガス供給装置
190 乾燥ガス

Claims (11)

  1. 第1の主面を有し、紫外光を透過する第1の基体と、
    前記第1の基体の前記第1の主面に対向する第2の主面および前記第2の主面の反対側の第3の主面を有し、前記紫外光を透過する第2の基体と、
    前記第1の基体と前記第2の基体との間の空間に充填されたガスと、
    前記第1の基体の前記第1の主面上に位置する複数の電極と、
    前記第1の基体の前記第1の主面上において前記複数の電極が位置する領域を含む第1の領域に、前記複数の電極を覆うように位置し、かつ、前記第1の基体の前記第1の主面上において前記第1の領域とは異なる第2の領域には位置しない誘電体層と、
    前記第2の領域、又は、前記第2の基体の前記第2若しくは第3の主面に位置し、前記ガス中における前記複数の電極間の放電によって前記紫外光を発する発光層とを備えた
    紫外光発光素子。
  2. 前記発光層は、前記誘電体層上には位置しない
    請求項1に記載の紫外光発光素子。
  3. さらに、
    前記誘電体層上に位置し、酸化マグネシウム、酸化カルシウム、酸化バリウム及び酸化ストロンチウムの少なくとも1つを含有する薄膜を備える
    請求項1又は2に記載の紫外光発光素子。
  4. 前記発光層は、前記紫外光を発する粉末状の酸化マグネシウムを含有する
    請求項1〜3のいずれか1項に記載の紫外光発光素子。
  5. 前記発光層は、さらに、ハロゲン原子を含有する
    請求項4に記載の紫外光発光素子。
  6. 前記ハロゲン原子は、フッ素である
    請求項5に記載の紫外光発光素子。
  7. 前記第1の基体及び前記第2の基体は、サファイアから形成される
    請求項1〜6のいずれか1項に記載の紫外光発光素子。
  8. 前記ガスは、ネオン及びキセノンを含む
    請求項1〜7のいずれか1項に記載の紫外光発光素子。
  9. 前記紫外光のピーク波長は、200nm以上300nm以下の範囲に存在する
    請求項1〜8のいずれか1項に記載の紫外光発光素子。
  10. 前記発光層は、前記第2の領域に位置し、かつ、前記第1の基体に対向する第4の面を有し、
    前記誘電体層は、前記第1の基体に対向する第5の面を有し、
    前記第4および第5の面は、一つの仮想的な平面上に実質的に位置する
    請求項1〜9のいずれか1項に記載の紫外光発光素子。
  11. 前記第1および第2の基体は、前記紫外光を透過する材料を主成分として含む
    請求項1〜10のいずれか1項に記載の紫外光発光素子。
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