JP2016199723A - 素練り方法およびゴム組成物の製造方法 - Google Patents

素練り方法およびゴム組成物の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】生産性を悪化させることなく、耐摩耗性に優れるゴム組成物を得ることができるゴム成分の素練り方法、および該素練り方法を含むゴム組成物の製造方法を提供すること。【解決手段】天然ゴムを含むゴム成分の素練り方法であって、ゴム成分100質量部に対して0.03〜0.75質量部の素練り促進剤を含有するゴム成分の素練りを開始する素練り開始工程、ならびに素練り温度が100〜160℃に達した際に、ゴム成分100質量部に対して12〜40質量部のカーボンブラックおよび/またはシリカを添加する添加工程を含む素練り方法。【選択図】なし

Description

本発明は天然ゴムを含むゴム成分の素練り方法、および該素練り方法を含むゴム組成物の製造方法に関する。
従来タイヤトレッドには耐摩耗性が要求され、耐摩耗性を向上させるために原料ゴムとして天然ゴムを主原料とすることが知られている。しかし、天然ゴムは合成ゴムよりも分子量が大きく、加工性に劣るため、従来タイヤトレッドに配合される所定のカーボンブラックやシリカなどの補強剤を均一に分散させることが難しい。
そこで、天然ゴムを少量の素練り促進剤とともに混練りし、原料ゴムの分子量を適度に下げる素練り工程を行った後に、補強剤、軟化剤などの配合剤をさらに添加して混練りする混練り工程を行う方法が知られている。しかし、タイヤトレッドに要求される十分な耐摩耗性を得るためには素練り工程後の混練り工程において配合する軟化剤の量を抑える必要があり、その結果、混練物の粘度が上昇し、混練り工程だけでなく押出し工程などの以降の工程での加工性が悪化し、生産性が低下するという問題がある。
混練物の粘度を低く抑えるため、素練り工程において素練り促進剤を多量に、例えば原料ゴム100質量部に対して0.7〜1質量部添加する方法が知られているが、要求される耐摩耗性を確保できないため、実用化には至っていない。
また、特許文献1には、原料ゴムのみを30〜45秒混練りした後に、原料ゴム100質量部に対して5〜10質量部のカーボンブラックを添加して混練りする素練り方法が記載されているが、粘度低減による加工性改善効果は十分ではないという問題がある。
特許第5219235号公報
本発明は、生産性を悪化させることなく、耐摩耗性に優れるゴム組成物を得ることができる天然ゴムを含むゴム成分の素練り方法、および該素練り方法を含むゴム組成物の製造方法を提供することを目的とする。
本発明者は、鋭意検討の結果、所定量の素練り促進剤および充填剤を添加する天然ゴムを含むゴム成分の素練り方法とし、素練り促進剤の添加量および充填剤を添加する際の温度を管理することで、前記課題を解決できることを見出し、さらに検討を重ねて本発明を完成することに成功した。
すなわち本発明は、天然ゴムを含むゴム成分の素練り方法であって、ゴム成分100質量部に対して0.03〜0.75質量部の素練り促進剤を含有するゴム成分の素練りを開始する素練り開始工程、ならびに素練り温度が100〜160℃に達した際に、ゴム成分100質量部に対して12〜40質量部のカーボンブラックおよび/またはシリカを添加する添加工程を含む素練り方法に関する。
前記カーボンブラックの平均粒子径が10〜35nmであり、前記シリカの窒素吸着比表面積が40〜240m2/gであることが好ましい。
また本発明は、前記素練り方法を含むゴム組成物の製造方法に関する。
本発明によれば、生産性を悪化させることなく、耐摩耗性に優れたゴム組成物を得ることができるゴム成分の素練り方法、および該素練り方法を含むゴム組成物の製造方法を提供することができる。
<素練り方法>
本発明の素練り方法は、天然ゴムを含むゴム成分の素練り方法であって、所定量の素練り促進剤を含有するゴム成分の素練りを開始する素練り開始工程、ならびに所定の素練り温度に達した際に、所定量のカーボンブラックおよび/またはシリカを添加する添加工程を含む素練り方法である。
素練り開始工程
素練り開始工程は、天然ゴムを含むゴム成分に所定量の素練り促進剤を添加し、バンバリーミキサーやニーダーなどの密閉式ミキサー、オープンロールなどの公知の混練機を用いて素練りを開始する工程である。
天然ゴムとしては、天然ゴム(NR)や、エポキシ化天然ゴム(ENR)、水素化天然ゴム(HNR)、脱タンパク質天然ゴム(DPNR)、高純度天然ゴム(HPNR)などの改質天然ゴムなども含まれる。
前記NRとしては特に限定されず、SIR20、RSS#3、TSR20など、ゴム工業において一般的なものを使用することができる。
素練り開始工程では、天然ゴムとともに天然ゴム以外のゴム成分を添加することもできるが、本発明の素練り方法による効果がより得られるという理由から、素練り開始工程で添加するゴム成分は、天然ゴム単独とすることが好ましい。
前記素練り促進剤(しゃく解剤)としては、従来ゴム工業において使用されている、大内新興化学工業(株)製のノクタイザーSD、川口化学工業(株)製のペプター3Sなどのチオフェノールやジスルフィドが挙げられる。
素練り促進剤の全ゴム成分100質量部に対する含有量は、0.03質量部以上であり、0.05質量部以上が好ましく、0.10質量部以上がより好ましい。素練り促進剤の含有量が0.03質量部未満の場合は、素練り促進剤の添加による粘度低減の効果が得られず、加工性が悪化し、生産性が低下する傾向がある。また、素練り促進剤の含有量は、0.75質量部以下であり、0.50質量部以下が好ましく、0.30質量部以下がより好ましい。素練り促進剤の含有量が0.75質量部を超える場合は、ゴム組成物の耐摩耗性が悪化する傾向がある。なお、本明細書における「全ゴム成分」とは、本発明の素練り方法を含む製造方法で製造されるゴム組成物中のゴム成分全てを示し、例えば後述のベース練り工程などで添加するゴム成分なども含むものである。
素練り開始工程で開始された素練りは、素練り物の温度が後述の素練り温度に達するまで行う。
添加工程
添加工程は、素練り物温度が所定の素練り温度に達した際に、所定量のカーボンブラックおよび/またはシリカを添加する工程である。所定量のカーボンブラックおよび/またはシリカを素練り温度が所定の温度に達した際に添加することで、素練り物の粘度が適度であり加工性に優れ、添加するカーボンブラックおよび/またはシリカの分散性が向上し耐摩耗性に優れる傾向がある。
カーボンブラックおよび/またはシリカを添加する素練り温度は、100℃以上であり、110℃以上が好ましく、120℃以上がさらに好ましい。添加時の素練り温度が100℃未満の場合は、素練り物の粘度が高いため加工性が悪く、添加したカーボンブラックおよび/またはシリカの分散性が悪化する傾向がある。また、添加時の素練り温度は、160℃以下であり、150℃以下が好ましく、140℃以下がより好ましい。添加時の素練り温度が160℃を超える場合は、素練り促進剤によるしゃく解効果が過剰となり、天然ゴム分子量が低下しゴム組成物の耐摩耗性が悪化する傾向、および温度上昇により火災が発生する恐れがある。
添加工程で添加するカーボンブラックとしては特に限定されず、GPF、FEF、HAF、ISAF、SAFなど、ゴム工業において一般的なものを使用でき、単独で用いても、2種以上を併用してもよい。
カーボンブラックの平均粒子径は、カーボンブラックの補強効果の観点から10nm以上が好ましく、13nm以上がより好ましい。また、カーボンブラックの平均粒子径は、カーボンブラックの分散性およびゴム組成物の発熱性の観点から35nm以下が好ましく、30nm以下がより好ましい。なお、本明細書におけるカーボンブラックの平均粒子径は数平均粒子径であり、透過型電子顕微鏡により測定される。
また、添加工程で添加するシリカとしては、乾式法シリカ(無水ケイ酸)、湿式法シリカ(含水ケイ酸)などを用いることができる。なかでも、表面のシラノール基が多く、シランカップリング剤との反応点が多いという理由から、湿式法により調製されたシリカを用いることが好ましい。
シリカの窒素吸着比表面積(N2SA)は、シリカの補強効果の観点から40m2/g以上が好ましく、60m2/g以上がより好ましく、80m2/g以上がさらに好ましく、100m2/g以上が特に好ましい。また、シリカのN2SAは、シリカの分散性およびゴム組成物の発熱性の観点から240m2/g以下が好ましく、200m2/g以下がより好ましく、180m2/g以下がさらに好ましく、160m2/g以下が特に好ましい。なお、本明細書におけるシリカのN2SAは、ATSM D3037−81に準じてBET法で測定される値である。
添加工程におけるカーボンブラックおよび/またはシリカの全ゴム成分100質量部に対する合計添加量は、12質量部以上であり、15質量部以上が好ましく、20質量部以上がより好ましい。合計添加量が12質量部未満の場合は、本発明の素練り方法による効果が十分に得られず、生産性が悪化する傾向がある。また、カーボンブラックおよび/またはシリカの合計添加量は、40質量部以下であり、30質量部以下が好ましく、25質量部以下がより好ましい。合計添加量が40質量部を超える場合は、カーボンブラックやシリカが凝集してゲル状となるため、ゴム成分への分散性が悪化し、耐摩耗性が低下する傾向がある。
添加工程でカーボンブラックおよび/またはシリカを添加した素練り物を、公知の方法などでさらに素練りすることで、最終素練り物を得ることができる。
<ゴム組成物の製造方法>
本発明のゴム組成物の製造方法は、前記素練り方法を含むこと以外は、従来のゴム組成物の製造方法とすることができ、例えば、前記素練り方法で得られた素練り物、他のゴム成分、加硫系薬剤以外の従来ゴム工業で用いられている配合剤などを混練りするベース練り工程(X工程)、および加硫系薬剤を混練りする仕上げ練り工程(F工程)を行い、その後加硫する方法(加硫工程)などによりゴム組成物を製造する方法とすることができる。
ベース練り工程
ベース練り工程は、前記素練り方法で得られた素練り物に、さらなるゴム成分や加硫系薬剤以外の配合剤などを適宜添加し、バンバリーミキサーやニーダーなどの密閉式ミキサー、オープンロールなどの公知の混練機を用いて混練りする工程である。
ベース練り工程で添加できるゴム成分としては、従来ゴム工業で用いられているゴム成分であれば特に限定されず、イソプレンゴム(IR)、ブタジエンゴム(BR)、スチレンブタジエンゴム(SBR)、スチレンイソプレンブタジエンゴム、(SIBR)、エチレンプロピレンジエンゴム(EPDM)、クロロプレンゴム(CR)、アクリロニトリルブタジエンゴム(NBR)などが挙げられる。なかでも、SBR、BRが好ましい。なお、ベース練り工程で天然ゴムを添加することもできるが、ゴム組成物に配合される天然ゴムは全て素練り開始工程で添加し、素練りすることが加工性の観点から好ましい。
前記SBRとしては、未変性の溶液重合SBR(S−SBR)、未変性の乳化重合SBR(E−SBR)、およびこれらの変性SBR(変性S−SBR、変性E−SBR)などが挙げられ、なかでも、カーボンブラックやシリカとの結合に優れるという理由から、末端が変性された変性SBRが好ましい。変性SBRとしては、特開2001−114938号公報に記載されているアルコキシ基を含有する有機ケイ素化合物で変性したシリカ用変性SBRなどが挙げられる。
SBRのスチレン含有量は、ウェットグリップ性能の観点から5質量%以上が好ましく、10質量%以上がより好ましい。また、SBRのスチレン含有量は、低温特性の観点から45質量%以下が好ましく、40質量%以下がより好ましい。なお、本明細書におけるSBRのスチレン含有量は、1H−NMR測定により算出される値である。
前記BRとしては特に限定されず、例えば、日本ゼオン(株)製のBR1220、宇部興産(株)製のBR130B、BR150Bなどの高シス含有量のBR(ハイシスBR)、宇部興産(株)製のVCR412、VCR617などのシンジオタクチックポリブタジエン結晶を含有するBR(SPB含有BR)などを使用できる。
BRを含有する場合の全ゴム成分中の含有量は、耐摩耗性の観点から5質量%以上が好ましく、10質量%以上がより好ましい。また、BRの含有量は、ゴム強度、トレッドのチップカット発生抑制の観点から80質量%以下が好ましく、70質量%以下がより好ましい。
ベース練り工程で添加できる配合剤としては、例えば、カーボンブラックやシリカなどの補強用充填剤、カップリング剤、オイルなどの軟化剤、ステアリン酸、酸化亜鉛、各種老化防止剤、オゾン劣化防止剤、ワックスなどが挙げられる。なお、ベース練り工程で補強用充填剤としてカーボンブラックおよび/またはシリカを添加する場合は、前記添加工程で添加するカーボンブラックまたはシリカと同一のものとすることもできるが、含有量の観点からは明確に区分けされる。
またベース練り工程(X工程)は、配合剤の分散性向上などを目的とし、素練り物、ゴム成分および配合剤の一部を混練りするX1工程、さらに残りの配合剤を添加し混練りするX2工程などに分けて混練りする工程とすることもできる。
仕上げ練り工程
仕上げ練り工程は、前記ベース練り工程で得られた混練物に、従来ゴム工業で用いられている加硫系薬剤などを添加、混練りし、未加硫ゴム組成物を得る工程である。
仕上げ練り工程は、ベース練り工程で得られた混練物を通常100℃以下、好ましくは20〜80℃となるまで冷却した後に行うことが好ましい。
仕上げ練り工程で添加する加硫系薬剤としては、硫黄、硫黄化合物などの加硫剤、スルフェンアミド系、チアゾール系、グアニジン系加硫促進剤などの加硫促進剤などが挙げられる。
仕上げ練り工程で得られた未加硫ゴム組成物を、公知の方法などで加硫することで加硫ゴム組成物を得ることができる。
<ゴム組成物>
本発明のゴム組成物の製造方法によって得られるゴム組成物における全ゴム成分中の天然ゴムの含有量は、本発明の素練り方法とすることの効果がより得られるという理由から100質量%であることが好ましい。
本発明のゴム組成物の製造方法により製造されたゴム組成物は、タイヤの各部材に好適に用いることができ、耐摩耗性に優れるという理由から、特にトレッドに好適に用いることができる。さらにトレッドがキャップトレッドとベーストレッドからなる2層構造のトレッドである場合はキャップトレッドに好適に用いることができる。
前記ゴム組成物を用いたタイヤは、本発明の素練り方法を含むこと以外は通常の方法によって製造される。すなわち、本発明の素練り方法を含む製造方法で製造されたゴム組成物を未加硫の段階でトレッドなどのタイヤ部材の形状にあわせて押出し加工し、タイヤ成形機上で、通常の方法により、他のタイヤ部材とともに貼り合わせて未加硫タイヤを成形する。該未加硫タイヤを加硫機中で加熱・加圧し、本発明に係るタイヤを得ることができる。
前記タイヤは、乗用車用タイヤ、トラック・バス用タイヤ、二輪車用タイヤなどとして好適に用いることができる。
本発明を実施例に基づいて説明するが、本発明は実施例のみに限定されるものではない。
実施例および比較例で使用した各種薬品について説明する。
NR:SIR20
素練り促進剤:大内新興化学工業(株)製のノクタイザーSD
カーボンブラック:キャボットジャパン(株)製のショウブラックN220(平均粒子径:22nm)
シリカ:東ソー・シリカ(株)製のニップシールAQ(N2SA:200m2/g)
SBR:日本ゼオン(株)製のNipol 1502(E−SBR、スチレン含量:23.5質量%)
オイル:H&R社製のVIVATEC500(TDAEオイル)
シランカップリング剤:エボニックデグッサ社製のSi266(ビス(3−トリエトキシシリルプロピル)ジスルフィド)
老化防止剤:大内新興化学工業(株)製のノクラック6C(N−1,3−ジメチルブチル−N’−フェニル−p−フェニレンジアミン)
ステアリン酸:日油(株)製のステアリン酸「椿」
酸化亜鉛:三井金属鉱業(株)製の酸化亜鉛2種
ワックス:大内新興化学工業(株)製のサンノックN
硫黄:鶴見化学工業(株)製の粉末硫黄
加硫促進剤CBS:大内新興化学工業(株)製のノクセラーCZ(N−シクロヘキシル−2−ベンゾチアゾリルスルフェンアミド)
加硫促進剤DPG:大内新興化学工業(株)製のノクセラーD(1,3−ジフェニルグアニジン)
実施例および比較例
密閉式ミキサー((株)神戸製鋼所製のBB270型)にて、表1のIに示す薬品(質量部)を、表1に示す「投入温度」に達するまで素練りした。その後、表1のIIに示すカーボンブラックおよび/またはシリカ(質量部)を添加し、排出温度115℃まで素練りを行い、最終素練り物を得た(素練り工程)。得られた素練り物に、表1のX工程に示す各種薬品(質量部)を添加し、3分間、排出温度160℃で混練りした(ベース練り工程)。その後、表1のF工程に示す硫黄および加硫促進剤(質量部)を添加し、2分間、排出温度100℃で混練りすることで、未加硫ゴム組成物を得た(仕上げ練り工程)。得られた未加硫ゴム組成物を、170℃で20分間加硫し、加硫ゴム組成物を作製した。
得られた未加硫ゴム組成物および加硫ゴム組成物について、以下の評価を行った。結果を表1に示す。
<混練生産性>
未加硫ゴム組成物の質量(t)を、素練り工程、ベース練り工程ならびに仕上げ練り工程の合計練り時間(h)で除した値を算出し、表1に示す。該値が大きいほど、混練生産性に優れることを示す。
<ムーニー粘度>
仕上げ練り工程終了後、得られた未加硫ゴム組成物を25℃まで冷却し、24時間後にJIS K6300に準拠したムーニー粘度の測定方法に従い、130℃でムーニー粘度(ML1+4)を測定した。ムーニー粘度が低いほど、加工性に優れることを示す。なお、本発明において、ムーニー粘度の性能目標値は70以下であり、67以下が好ましい。
<耐摩耗性試験>
各加硫ゴム組成物について、JIS K6264−2のピコ摩耗試験に準拠して、摩耗前後の試験片の質量を測定した。摩耗前後の試験片の質量変化を比較例1の値を100として指数表示した。耐摩耗性指数が小さいほど、耐摩耗性に優れていることを示す。なお、本発明において、耐摩耗性指数の性能目標値は97以下であり、95以下が好ましい。
Figure 2016199723
表1に示す結果より、所定の素練り方法を行うことにより未加硫ゴム組成物の粘度を低く抑えることができ、生産性を悪化させることなく耐摩耗性に優れるゴム組成物を製造できることが分かる。

Claims (3)

  1. 天然ゴムを含むゴム成分の素練り方法であって、
    ゴム成分100質量部に対して0.03〜0.75質量部の素練り促進剤を含有するゴム成分の素練りを開始する素練り開始工程、ならびに
    素練り温度が100〜160℃に達した際に、ゴム成分100質量部に対して12〜40質量部のカーボンブラックおよび/またはシリカを添加する添加工程
    を含む素練り方法。
  2. 前記カーボンブラックの平均粒子径が10〜35nmであり、
    前記シリカの窒素吸着比表面積が40〜240m2/gである請求項1記載の素練り方法。
  3. 請求項1または2記載の素練り方法を含むゴム組成物の製造方法。
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