JP2016199705A - 導電性高分子分散液及び導電性フィルム - Google Patents
導電性高分子分散液及び導電性フィルム Download PDFInfo
- Publication number
- JP2016199705A JP2016199705A JP2015081787A JP2015081787A JP2016199705A JP 2016199705 A JP2016199705 A JP 2016199705A JP 2015081787 A JP2015081787 A JP 2015081787A JP 2015081787 A JP2015081787 A JP 2015081787A JP 2016199705 A JP2016199705 A JP 2016199705A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- conductive polymer
- conductive
- polymer dispersion
- poly
- substituent
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
- Paints Or Removers (AREA)
- Conductive Materials (AREA)
- Non-Insulated Conductors (AREA)
- Manufacturing Of Electric Cables (AREA)
Abstract
Description
ITOを使用しない透明導電層として、導電性高分子を用いたものが知られ、例えば、ポリ(3,4−エチレンジオキシチオフェン)等のπ共役系導電性高分子と、ポリスチレンスルホン酸等のポリアニオンとを含有するものが知られている(特許文献1)。
本発明は、空気中において導電性が低下しにくい導電性塗膜を容易に形成できる導電性高分子分散液を提供することを目的とする。本発明は、空気中において導電性が低下しにくい導電性塗膜を備える導電性フィルムを提供することを目的とする。
本発明の導電性高分子分散液においては、前記置換基含有芳香族化合物が、下記式(1)で表される化合物、下記式(2)で表される化合物、下記式(3)で表される化合物、及び下記式(4)で表される化合物よりなる群から選ばれる少なくとも1種であることが好ましい。
本発明の導電性高分子分散液においては、前記置換基含有芳香族化合物が、4−ヒドロキシフェニルアセトアミド、4−ヒドロキシベンズアミド、ジヒドロキシベンズアミド、4’−ヒドロキシアセトアニリド、3’−ヒドロキシアセトアニリドよりなる群から選ばれる少なくとも1種であることが好ましい。
本発明の導電性高分子分散液においては、前記π共役系導電性高分子が、ポリ(3,4−エチレンジオキシチオフェン)であり、前記ポリアニオンが、ポリスチレンスルホン酸であることが好ましい。
本発明の導電性フィルムは、フィルム基材と、該フィルム基材の少なくとも一方の面に、上記導電性高分子分散液が塗工されて形成された導電性塗膜とを備える。
本発明の導電性フィルムは、空気中において導電性が低下しにくい導電性塗膜を備える。
本発明の導電性高分子分散液は、π共役系導電性高分子及びポリアニオンを含む導電性複合体と、置換基含有芳香族化合物と、分散媒とを含有する分散液である。
導電性複合体を構成するπ共役系導電性高分子としては、主鎖がπ共役系で構成されている有機高分子であれば特に制限されず、例えば、ポリピロール系導電性高分子、ポリチオフェン系導電性高分子、ポリアセチレン系導電性高分子、ポリフェニレン系導電性高分子、ポリフェニレンビニレン系導電性高分子、ポリアニリン系導電性高分子、ポリアセン系導電性高分子、ポリチオフェンビニレン系導電性高分子、及びこれらの共重合体等が挙げられる。空気中での安定性の点からは、ポリピロール系導電性高分子、ポリチオフェン類及びポリアニリン系導電性高分子が好ましく、導電性、透明性の面から、ポリチオフェン系導電性高分子がより好ましい。
ポリピロール系導電性高分子としては、ポリピロール、ポリ(N−メチルピロール)、ポリ(3−メチルピロール)、ポリ(3−エチルピロール)、ポリ(3−n−プロピルピロール)、ポリ(3−ブチルピロール)、ポリ(3−オクチルピロール)、ポリ(3−デシルピロール)、ポリ(3−ドデシルピロール)、ポリ(3,4−ジメチルピロール)、ポリ(3,4−ジブチルピロール)、ポリ(3−カルボキシピロール)、ポリ(3−メチル−4−カルボキシピロール)、ポリ(3−メチル−4−カルボキシエチルピロール)、ポリ(3−メチル−4−カルボキシブチルピロール)、ポリ(3−ヒドロキシピロール)、ポリ(3−メトキシピロール)、ポリ(3−エトキシピロール)、ポリ(3−ブトキシピロール)、ポリ(3−ヘキシルオキシピロール)、ポリ(3−メチル−4−ヘキシルオキシピロール)、ポリ(3−メチル−4−ヘキシルオキシピロール)が挙げられる。
ポリアニリン系導電性高分子としては、ポリアニリン、ポリ(2−メチルアニリン)、ポリ(3−イソブチルアニリン)、ポリ(2−アニリンスルホン酸)、ポリ(3−アニリンスルホン酸)が挙げられる。
上記π共役系導電性高分子の中でも、導電性、透明性、耐熱性の点から、ポリ(3,4−エチレンジオキシチオフェン)が特に好ましい。
前記π共役系導電性高分子は1種を単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
導電性複合体を構成するポリアニオンとは、アニオン基を有するモノマー単位を、分子内に2つ以上有する重合体である。このポリアニオンのアニオン基は、π共役系導電性高分子に対するドーパントとして機能して、π共役系導電性高分子の導電性を向上させる。
ポリアニオンのアニオン基としては、スルホ基、またはカルボキシ基であることが好ましい。
このようなポリアニオンの具体例としては、ポリスチレンスルホン酸、ポリビニルスルホン酸、ポリアリルスルホン酸、ポリアクリルスルホン酸、ポリメタクリルスルホン酸、ポリ(2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸)、ポリイソプレンスルホン酸、ポリスルホエチルメタクリレート、ポリ(4−スルホブチルメタクリレート)、ポリメタクリルオキシベンゼンスルホン酸等のスルホン酸基を有する高分子や、ポリビニルカルボン酸、ポリスチレンカルボン酸、ポリアリルカルボン酸、ポリアクリルカルボン酸、ポリメタクリルカルボン酸、ポリ(2−アクリルアミド−2−メチルプロパンカルボン酸)、ポリイソプレンカルボン酸、ポリアクリル酸等のカルボン酸基を有する高分子が挙げられる。これらの単独重合体であってもよいし、2種以上の共重合体であってもよい。
これらポリアニオンのなかでも、導電性をより高くできることから、スルホン酸基を有する高分子が好ましく、ポリスチレンスルホン酸がより好ましい。
前記ポリアニオンは1種を単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
ポリアニオンの質量平均分子量は2万〜100万であることが好ましく、10万〜50万であることがより好ましい。
ただし、ポリアニオンにおいては、全てのアニオン基がπ共役系導電性高分子にドープせず、余剰のアニオン基を有している。この余剰のアニオン基は親水基であるため、導電性複合体は水分散性を有する。
本発明における置換基含有芳香族化合物は、芳香環の水素原子の少なくとも1つが、アミド結合を有する置換基に置換されていると共に、前記芳香環の残りの水素原子の少なくとも1つが、ヒドロキシ基に置換されている化合物である。ここで、芳香環とは、ベンゼン環だけでなく、ナフタレン環、アントラセン環も含む。
この置換基含有芳香族化合物は、酸化防止効果を有すると共に、導電性を向上させる効果も有し、さらに、水溶性が高く、水中で析出しにくいという効果も有する。
式(1)におけるkは1〜5の整数であり、1又は2が好ましい。R1はアルキレン基、R2は水素原子又はアルキル基である。
式(2)におけるlは1〜5の整数であり、1又は2が好ましい。R3は水素原子又はアルキル基である。
式(3)におけるmは1〜5の整数であり、1又は2が好ましい。R4はアルキレン基、R5は水素原子又はアルキル基である。
式(4)におけるnは1〜5の整数であり、1又は2が好ましい。R6は水素原子又はアルキル基である。
上記アルキレン基としては、メチレン基、エチレン基、プロピレン基、ブチレン基等が挙げられる。
上記アルキル基としては、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基等が挙げられる。
前記溶解度であって、式(1)で表される化合物としては、例えば、4−ヒドロキシフェニルアセトアミド等が挙げられる。
前記溶解度であって、式(2)で表される化合物としては、例えば、4’−ヒドロキシアセトアニリド、3’−ヒドロキシアセトアニリド等が挙げられる。
前記溶解度であって、式(4)で表される化合物としては、4−ヒドロキシベンズアミド、2,4−ジヒドロキシベンズアミド、2,3−ジヒドロキシベンズアミド、3,4−ジヒドロキシベンズアミド、2,6−ジヒドロキシベンズアミド等が挙げられる。
上記の置換基含有芳香族化合物は1種を単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
分散媒は、前記導電性複合体を分散させる液であり、水、極性を有する有機溶剤、又は、水と極性を有する有機溶剤との混合液である。これらは導電性複合体と親和性を有する該分散媒においては、100gの分散媒に対し、導電性複合体の溶解量が0.5未満である。
分散媒中の水の含有割合は、50質量%以上であることが好ましく、80質量%以上であることがより好ましい。分散媒中の水の含有割合が100質量%であってもよい。
有機溶剤としては、溶解度パラメータが10以上の溶剤が挙げられ、例えば、メタノール、エタノール、イソプロピルアルコールなどのアルコール、N−メチル−2−ピロリドン、N−メチルアセトアミド、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、ジメチルスルホキシド、ヘキサメチレンホスホルトリアミド、N−ビニルピロリドン、N−ビニルホルムアミド、N−ビニルアセトアミド等のヘテロ原子含有極性溶媒、クレゾール、フェノール、キシレノール等のフェノール類、エチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、1,4−ブチレングリコール、D−グルコース、D−グルシトール、イソプレングリコール、ブタンジオール、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、1,9−ノナンジオール、ネオペンチルグリコール等の多価脂肪族アルコール、エチレンカーボネート、プロピレンカーボネート等のカーボネート化合物、ジオキサン、ジエチルエーテル等のエーテル化合物、ジアルキルエーテル、プロピレングリコールジアルキルエーテル、ポリエチレングリコールジアルキルエーテル、ポリプロピレングリコールジアルキルエーテル等の鎖状エーテル類、3−メチル−2−オキサゾリジノン等の複素環化合物、アセトニトリル、グルタロニトリル、メトキシアセトニトリル、プロピオニトリル、ベンゾニトリル等のニトリル化合物等が挙げられる。これらの溶媒は、単独で用いてもよいし、2種類以上の混合物としてもよい。このうち、安定性の観点から、前記分散媒としては、メタノール、エタノール、イソプロピルアルコール、及びジメチルスルホキシドからなる群より選択される少なくとも1つの化合物と、水との混合物であることが好ましく、ジメチルスルホキシドと水との混合物であることが特に好ましい。
導電性高分子分散液にはアルカリ性化合物を含有させてもよい。
アルカリ性化合物としては、無機アルカリ、アミン化合物、窒素含有芳香族性環式化合物が挙げられる。また、アルカリ性化合物は1種を単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
無機アルカリは、水溶液の状態で導電性高分子分散液に添加することが好ましい。水溶液中の無機アルカリの濃度としては、無機アルカリ水溶液の総質量に対して、0.1〜10質量%であることが好ましく、0.1〜3質量%であることがより好ましい。ただし、無機アルカリとしてアンモニアを用いる場合、アンモニア水溶液中のアンモニア濃度としては、2〜30質量%であることが好ましく、4〜28質量%であることがより好ましい。
アミン化合物は、炭素数2〜12の直鎖、もしくは分岐鎖のアルキル基、炭素数6〜12のアリール基、炭素数7〜12のアラルキル基、炭素数2〜12のアルキレン基、炭素数6〜12のアリーレン基、炭素数7〜12のアラルキレン基、及び炭素数2〜12のオキシアルキレン基から選択される置換基を有していてもよい。
具体的な2級アミンとしては、例えば、ジエタノールアミン、ジメチルアミン、ジエチルアミン、ジプロピルアミン、ジフェニルアミン、ジベンジルアミン、ジナフチルアミン等が挙げられる。
具体的な3級アミンとしては、例えば、トリエタノールアミン、トリメチルアミン、トリエチルアミン、トリプロピルアミン、トリブチルアミン、トリフェニルアミン、トリベンジルアミン、トリナフチルアミン等が挙げられる。
具体的な4級アンモニウム塩としては、例えば、テトラメチルアンモニウム塩、テトラエチルアンモニウム塩、テトラプロピルアンモニウム塩、テトラフェニルアンモニウム塩、テトラベンジルアンモニウム塩、テトラナフチルアンモニウム塩等が挙げられる。アンモニウムの対となる陰イオンとしてはヒドロキシドイオンが挙げられる。
窒素含有芳香族性環式化合物の具体例としては、ピロール、イミダゾール、2−メチルイミダゾール、2−プロピルイミダゾール、2−ウンデシルイミダゾール、2−フェニルイミダゾール、N−メチルイミダゾール、1−(2−ヒドロキシエチル)イミダゾール、2−エチル−4−メチルイミダゾール、1,2−ジメチルイミダゾール、1−ベンジル−2−メチルイミダゾール、1−ベンジル−2−フェニルイミダゾール、1−シアノエチル−2−メチルイミダゾール、1−シアノエチル−2−エチル−4−メチルイミダゾール、2−フェニル−4,5−ジヒドロキシメチルイミダゾール、1−アセチルイミダゾール、4,5−イミダゾールジカルボン酸、4,5−イミダゾールジカルボン酸ジメチル、ベンズイミダゾール、2−アミノべンズイミダゾール、2−アミノべンズイミダゾール−2−スルホン酸、2−アミノ−1−メチルべンズイミダゾール、2−ヒドロキシべンズイミダゾール、2−(2−ピリジル)べンズイミダゾール、1−エチル−3−メチルイミダゾリウムヒドロキシド、ピリジン等が挙げられる。このうち、イミダゾール、2−メチルイミダゾール、2−プロピルイミダゾール、又はピリジンがより好ましい。
窒素含有芳香族性環式化合物は、水溶液の状態で添加することが好ましい。窒素含有芳香族性環式化合物水溶液中の窒素含有芳香族性環式化合物の濃度は、水溶液の総質量に対して、0.1〜10質量%であることが好ましく、0.1〜3質量%であることがより好ましい。
また、前記溶解度は、5g/100ml(10℃)以下であることが好ましい。
水への溶解度が0.1g/100ml(10℃)以上のアルカリ性化合物としては、炭酸水素カリウム、水酸化カリウム、水酸化ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、アンモニア、イミダゾール、又はトリエチルアミンであることが好ましく、水酸化ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、アンモニア、イミダゾール、又はトリエチルアミンであることがより好ましい。
導電性高分子分散液は、公知のバインダ樹脂や添加剤等を含有してもよい。なお、バインダ樹脂及び添加剤は、前記π共役系導電性高分子、前記ポリアニオン、前記置換基含有芳香族化合物、前記分散媒、前記アルカリ性化合物以外の化合物である。
バインダ樹脂としては、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂、オキセタン樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリイミド樹脂、メラミン樹脂、酢酸ビニル樹脂などが用いられる。導電性高分子分散液がバインダ樹脂を含有すれば、導電性塗膜の膜強度を向上させることができる。
また、バインダ樹脂の代わりに、導電性塗膜形成時に重合し、硬化する硬化性化合物(例えば、ビニル系化合物、エポキシ系化合物、オキセタン系化合物)を用いてもよい。硬化性化合物は熱重合性でもよいし、光重合性でもよい。光重合性とする場合には、光重合開始剤を含有させてもよい。
添加剤としては本発明の効果を有する限り特に制限されず、例えば、界面活性剤、無機導電剤、消泡剤、カップリング剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤などを使用できる。
界面活性剤としては、ノニオン系、アニオン系、カチオン系の界面活性剤が挙げられるが、保存安定性の面からノニオン系が好ましい。
無機導電剤としては、金属イオン類、導電性カーボン等が挙げられる。なお、金属イオンは、金属塩を水に溶解させることにより生成させることができる。
消泡剤としては、シリコーン等が挙げられる。
酸化防止剤としては、フェノール系酸化防止剤、アミン系酸化防止剤、リン系酸化防止剤、硫黄系酸化防止剤、糖類、ビタミン類等が挙げられる。
紫外線吸収剤としては、ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤、ベンゾフェノン系紫外線吸収剤、サリシレート系紫外線吸収剤、シアノアクリレート系紫外線吸収剤、オキサニリド系紫外線吸収剤、ヒンダードアミン系紫外線吸収剤、ベンゾエート系紫外線吸収剤等が挙げられる。
また、導電性高分子分散液は、得られる導電性塗膜の導電性をより向上させるために、導電性向上剤を含んでもよい。
具体的に、導電性向上剤は、窒素含有芳香族性環式化合物、2個以上のヒドロキシ基を有する化合物、2個以上のカルボキシ基を有する化合物、1個以上のヒドロキシ基および1個以上のカルボキシ基を有する化合物、アミド基を有する化合物、イミド基を有する化合物、ラクタム化合物、グリシジル基を有する化合物からなる群より選ばれる少なくとも1種の化合物である。
これら化合物の具体例は、例えば、特開2010−87401号公報に記載されている。ただし、導電性向上剤は、前記π共役系導電性高分子、前記ポリアニオン、前記置換基含有芳香族化合物、前記分散媒、前記アルカリ性化合物、前記バインダ樹脂及び前記添加剤以外の化合物である。
好ましい導電性向上剤としては、例えば、N−メチルピロリドン、ジメチルスルホキシド、エチレングリコール等の極性溶剤、糖、糖誘導体などが挙げられる。前記導電性向上剤は1種を単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
導電性向上剤の中でも、導電性フィルムの外観悪化を招くことなく、導電性を向上できる点では、ジメチルスルホキシドが好ましい。
本発明の導電性フィルムは、フィルム基材と、該フィルム基材の少なくとも一方の面に上記導電性高分子分散液が塗工されて形成された導電性塗膜とを備える。
導電性塗膜の厚み(平均値)は、0.001〜10μmであることが好ましく、0.001〜5μmであることがより好ましく、0.001〜3μmがさらに好ましく、用途に応じて適宜選択される。
導電性塗膜の、形成直後(1時間後)の表面抵抗値は1×106Ω/□以下であることが好ましい。導電性塗膜の、形成から1週間経過後の表面抵抗値は5×107Ω/□以下であることが好ましい。表面抵抗値は、JIS K6911に従って測定した値である。
プラスチックフィルムを構成する樹脂材料としては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル、ポリビニルアルコール、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリアクリレート、ポリカーボネート、ポリフッ化ビニリデン、ポリアリレート、スチレン系エラストマー、ポリエステル系エラストマー、ポリエーテルスルホン、ポリエーテルイミド、ポリエーテルエーテルケトン、ポリフェニレンスルフィド、ポリアリレート、ポリイミド、ポリカーボネート、セルローストリアセテート、セルロースアセテートプロピオネートなどが挙げられる。これらの樹脂材料の中でも、透明性、可撓性、汚染防止性及び強度等の点から、ポリエチレンテレフタレートが好ましい。
プラスチックフィルムは未延伸のフィルムでもよいし、一軸延伸のフィルムでもよいし、二軸延伸のフィルムでもよい。機械的物性に優れる点では、プラスチックフィルムは二軸延伸のフィルムが好ましい。
導電性高分子分散液の塗工後には、乾燥させることが好ましい。
乾燥法としては、例えば、熱風加熱による乾燥法や、赤外線加熱による乾燥法などの通常の方法を採用できる。
本発明の導電性高分子分散液から形成される導電性塗膜は、酸化防止効果を有する置換基含有芳香族化合物を含むため、酸化防止性が高く、空気中に長期間晒されても劣化しにくく、長期にわたって導電性を維持できる。
1000mlのイオン交換水に206gのスチレンスルホン酸ナトリウムを溶解し、80℃で攪拌しながら、予め10mlの水に溶解した1.14gの過硫酸アンモニウム酸化剤溶液を20分間滴下し、この溶液を12時間攪拌した。
得られたスチレンスルホン酸ナトリウム含有溶液に10質量%に希釈した硫酸を1000ml添加し、限外ろ過法によりポリスチレンスルホン酸含有溶液の約1000ml溶液を除去し、残液に2000mlのイオン交換水を加え、限外ろ過法により約2000ml溶液を除去した。上記の限外ろ過操作を3回繰り返した。さらに、得られたろ液に約2000mlのイオン交換水を添加し、限外ろ過法により約2000mlの溶液を除去した。この限外ろ過操作を3回繰り返した。
得られた溶液中の水を減圧除去して、無色の固形状のポリスチレンスルホン酸を得た。
得られたポリスチレンスルホン酸について、ゲル濾過クロマトグラフィー(GPC)カラムを用いた高速液体クロマトグラフィー(HPLC)システムを用い、昭和電工製プルランを標準物質として質量平均分子量を測定したところ、30万であった。
14.2gの3,4−エチレンジオキシチオフェンと、36.7gのポリスチレンスルホン酸を2000mlのイオン交換水に溶かした溶液とを20℃で混合させた。
これにより得られた混合溶液を20℃に保ち、掻き混ぜながら、200mlのイオン交換水に溶かした29.64gの過硫酸アンモニウムと8.0gの硫酸第二鉄の酸化触媒溶液とをゆっくり添加し、3時間攪拌して反応させた。
得られた反応液に2000mlのイオン交換水を加え、限外ろ過法により約2000ml溶液を除去した。この操作を3回繰り返した。
そして、得られた溶液に200mlの10質量%に希釈した硫酸と2000mlのイオン交換水とを加え、限外ろ過法により約2000mlの溶液を除去し、これに2000mlのイオン交換水を加え、限外ろ過法により約2000ml溶液を除去した。この操作を3回繰り返した。
さらに、得られた溶液に2000mlのイオン交換水を加え、限外ろ過法により約2000mlの溶液を除去した。この操作を5回繰り返し、1.2質量%のポリスチレンスルホン酸ドープポリ(3,4−エチレンジオキシチオフェン)水分散液(PEDOT−PSS水分散液)を得た。
製造例2で得たPEDOT−PSS水分散液10gに対し、置換基含有芳香族化合物である3’−ヒドロキシアセトアニリドを0.06g添加し、攪拌した後、エタノール90gを添加し、混合して導電性高分子分散液を調製した。
次いで、得られた導電性高分子分散液を、ポリエチレンテレフタレートフィルム(PETフィルム)の一方の面に、No.4のバーコーターを用いて塗工し、120℃で1分間加熱して乾燥させた。これにより、PETフィルムの一方の面に導電性塗膜が形成された導電性フィルムを得た。
3’−ヒドロキシアセトアニリドの代わりに4’−ヒドロキシアセトアニリドをPEDOT−PSS水分散液に添加した以外は実施例1と同様にして導電性高分子分散液を調製し、その導電性高分子分散液を用いた以外は実施例1と同様にして導電性フィルムを得た。
3’−ヒドロキシアセトアニリドの代わりに4−ヒドロキシベンズアミドをPEDOT−PSS水分散液に添加した以外は実施例1と同様にして導電性高分子分散液を調製し、その導電性高分子分散液を用いた以外は実施例1と同様にして導電性フィルムを得た。
3’−ヒドロキシアセトアニリドの代わりに2,4−ジヒドロキシベンズアミドをPEDOT−PSS水分散液に添加した以外は実施例1と同様にして導電性高分子分散液を調製し、その導電性高分子分散液を用いた以外は実施例1と同様にして導電性フィルムを得た。
3’−ヒドロキシアセトアニリドの代わりに4−ヒドロキシフェニルアセトアミドをPEDOT−PSS水分散液に添加した以外は実施例1と同様にして導電性高分子分散液を調製し、その導電性高分子分散液を用いた以外は実施例1と同様にして導電性フィルムを得た。
PEDOT−PSS水分散液10gに対し、3’−ヒドロキシアセトアニリド0.06gの代わりに4’−ヒドロキシアセトアミド0.03gを添加した以外は実施例1と同様にして導電性高分子分散液を調製し、その導電性高分子分散液を用いた以外は実施例1と同様にして導電性フィルムを得た。
4’−ヒドロキシアセトアニリドの添加量を0.1gに変更した以外は実施例6と同様にして導電性高分子分散液を調製し、その導電性高分子分散液を用いた以外は実施例1と同様にして導電性フィルムを得た。
4’−ヒドロキシアセトアニリドの添加量を0.15gに変更した以外は実施例6と同様にして導電性高分子分散液を調製し、その導電性高分子分散液を用いた以外は実施例1と同様にして導電性フィルムを得た。
4’−ヒドロキシアセトアニリドの添加量を0.30gに変更した以外は実施例6と同様にして導電性高分子分散液を調製し、その導電性高分子分散液を用いた以外は実施例1と同様にして導電性フィルムを得た。
4’−ヒドロキシアセトアニリドの添加量を0.05gに変更した以外は実施例6と同様にして導電性高分子分散液を調製し、その導電性高分子分散液を用いた以外は実施例1と同様にして導電性フィルムを得た。
4’−ヒドロキシアセトアニリドの添加量を0.01gに変更した以外は実施例6と同様にして導電性高分子分散液を調製し、その導電性高分子分散液を用いた以外は実施例1と同様にして導電性フィルムを得た。
3’−ヒドロキシアセトアニリド0.06gをPEDOT−PSS水分散液に添加しなかった以外は実施例1と同様にして導電性高分子分散液を調製し、その導電性高分子分散液を用いた以外は実施例1と同様にして導電性フィルムを得た。
3’−ヒドロキシアセトアニリドの代わりにベンズアミドをPEDOT−PSS水分散液に添加した以外は実施例1と同様にして導電性高分子分散液を調製し、その導電性高分子分散液を用いた以外は実施例1と同様にして導電性フィルムを得た。
3’−ヒドロキシアセトアニリドの代わりに4−ヒドロキシアセトフェノンをPEDOT−PSS水分散液に添加した以外は実施例1と同様にして導電性高分子分散液を調製し、その導電性高分子分散液を用いた以外は実施例1と同様にして導電性フィルムを得た。
3’−ヒドロキシアセトアニリドの代わりにヒドロキシエチルアクリルアミドをPEDOT−PSS水分散液に添加した以外は実施例1と同様にして導電性高分子分散液を調製し、その導電性高分子分散液を用いた以外は実施例1と同様にして導電性フィルムを得た。
各例の導電性フィルムの導電性塗膜の、形成から1時間経過後の初期表面抵抗値を、抵抗率計(三菱化学社製ロレスタ)を用い、印加電圧10Vで測定した。測定結果を表1に示す。
その後、導電性フィルムを、温度25℃、相対湿度50%に保った恒温恒湿室中に1週間放置した。恒温恒湿室内での放置が1日経過した後の表面抵抗値と、1週間経過した後の表面抵抗値を測定した。測定結果を表1に示す。
また、表1には、形成から1日経過後の表面抵抗値B/初期表面抵抗値Aの値(B/A)、形成から1週間経過後の表面抵抗値C/初期表面抵抗値Aの値(C/A)も示す。(B/A)及び(C/A)が小さい程、空気中での経時的な導電性の低下が抑制されている。
式(1)〜(4)のいずれかで表される置換基含有芳香族化合物を含まない比較例1〜4の導電性高分子分散液より形成した導電性塗膜は、(B/A)及び(C/A)が大きく、空気中で、時間の経過と共に導電性が大きく低下した。
Claims (6)
- π共役系導電性高分子及びポリアニオンを含む導電性複合体と、置換基含有芳香族化合物と、前記導電性複合体を分散させる分散媒とを含み、
前記置換基含有芳香族化合物は、芳香環の水素原子の少なくとも1つが、アミド結合を有する置換基に置換されていると共に、前記芳香環の残りの水素原子の少なくとも1つが、ヒドロキシ基に置換されている、導電性高分子分散液。 - 前記置換基含有芳香族化合物が、25℃の水100gに対して0.5g以上溶解する溶解度を有する、請求項1又は2に記載の導電性高分子分散液。
- 前記置換基含有芳香族化合物が、4−ヒドロキシフェニルアセトアミド、4−ヒドロキシベンズアミド、ジヒドロキシベンズアミド、4’−ヒドロキシアセトアニリド、3’−ヒドロキシアセトアニリドよりなる群から選ばれる少なくとも1種である、請求項1〜3のいずれか一項に記載の導電性高分子分散液。
- 前記π共役系導電性高分子が、ポリ(3,4−エチレンジオキシチオフェン)であり、前記ポリアニオンが、ポリスチレンスルホン酸である、請求項1〜4のいずれか一項に記載の導電性高分子分散液。
- フィルム基材と、該フィルム基材の少なくとも一方の面に、請求項1〜5のいずれか一項に記載の導電性高分子分散液が塗工されて形成された導電性塗膜とを備える、導電性フィルム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015081787A JP6523028B2 (ja) | 2015-04-13 | 2015-04-13 | 導電性高分子分散液及び導電性フィルム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015081787A JP6523028B2 (ja) | 2015-04-13 | 2015-04-13 | 導電性高分子分散液及び導電性フィルム |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2016199705A true JP2016199705A (ja) | 2016-12-01 |
JP6523028B2 JP6523028B2 (ja) | 2019-05-29 |
Family
ID=57422459
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2015081787A Active JP6523028B2 (ja) | 2015-04-13 | 2015-04-13 | 導電性高分子分散液及び導電性フィルム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6523028B2 (ja) |
Citations (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0521281A (ja) * | 1991-07-10 | 1993-01-29 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | コンデンサ及びその製造方法 |
WO2005063889A1 (ja) * | 2003-12-26 | 2005-07-14 | Polyplastics Co., Ltd. | 導電性樹脂組成物 |
JP2006265297A (ja) * | 2005-03-22 | 2006-10-05 | Shin Etsu Polymer Co Ltd | 導電性高分子溶液及び導電性塗膜 |
JP2007095506A (ja) * | 2005-09-29 | 2007-04-12 | Shin Etsu Polymer Co Ltd | タッチパネル用透明導電シート並びにその製造方法、及びタッチパネル |
JP2008063485A (ja) * | 2006-09-08 | 2008-03-21 | Shin Etsu Polymer Co Ltd | 導電性高分子溶液及び導電性塗膜 |
JP2009152045A (ja) * | 2007-12-20 | 2009-07-09 | Shin Etsu Polymer Co Ltd | 導電性シートの製造方法および入力デバイス |
JP2010070723A (ja) * | 2008-09-22 | 2010-04-02 | Shin Etsu Polymer Co Ltd | 導電性高分子溶液、導電性塗膜および入力デバイス |
JP2012201837A (ja) * | 2011-03-28 | 2012-10-22 | Shin Etsu Polymer Co Ltd | 導電性高分子溶液、導電性塗膜および入力デバイス |
-
2015
- 2015-04-13 JP JP2015081787A patent/JP6523028B2/ja active Active
Patent Citations (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0521281A (ja) * | 1991-07-10 | 1993-01-29 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | コンデンサ及びその製造方法 |
WO2005063889A1 (ja) * | 2003-12-26 | 2005-07-14 | Polyplastics Co., Ltd. | 導電性樹脂組成物 |
JP2005187696A (ja) * | 2003-12-26 | 2005-07-14 | Polyplastics Co | 導電性樹脂組成物 |
JP2006265297A (ja) * | 2005-03-22 | 2006-10-05 | Shin Etsu Polymer Co Ltd | 導電性高分子溶液及び導電性塗膜 |
JP2007095506A (ja) * | 2005-09-29 | 2007-04-12 | Shin Etsu Polymer Co Ltd | タッチパネル用透明導電シート並びにその製造方法、及びタッチパネル |
JP2008063485A (ja) * | 2006-09-08 | 2008-03-21 | Shin Etsu Polymer Co Ltd | 導電性高分子溶液及び導電性塗膜 |
JP2009152045A (ja) * | 2007-12-20 | 2009-07-09 | Shin Etsu Polymer Co Ltd | 導電性シートの製造方法および入力デバイス |
JP2010070723A (ja) * | 2008-09-22 | 2010-04-02 | Shin Etsu Polymer Co Ltd | 導電性高分子溶液、導電性塗膜および入力デバイス |
JP2012201837A (ja) * | 2011-03-28 | 2012-10-22 | Shin Etsu Polymer Co Ltd | 導電性高分子溶液、導電性塗膜および入力デバイス |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP6523028B2 (ja) | 2019-05-29 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6163401B2 (ja) | 帯電防止性剥離剤、帯電防止性剥離塗膜及び帯電防止性剥離基材 | |
JP6745153B2 (ja) | 導電性離型層形成用塗料及びその製造方法、並びに導電性離型フィルム及びその製造方法 | |
JP5888700B2 (ja) | 透明導電ガラス基板 | |
JP6148988B2 (ja) | 導電性高分子分散液及び導電性塗膜 | |
JP2016047501A (ja) | 帯電防止フィルムの製造方法 | |
JP6452265B2 (ja) | 導電性高分子分散液及び導電性塗膜 | |
JP6607832B2 (ja) | 導電性高分子分散液及びその製造方法、並びに導電性フィルム及びその製造方法 | |
JP2018203861A (ja) | 導電性高分子分散液、帯電防止性基板及びその製造方法 | |
JP6562548B2 (ja) | 導電性高分子分散液及び導電性フィルム | |
JP6288852B2 (ja) | 帯電防止フィルムの製造方法 | |
JP6590692B2 (ja) | 導電性高分子分散液の製造方法及び導電性フィルムの製造方法 | |
JP6670638B2 (ja) | 導電性フィルム及びその製造方法 | |
JP6548329B2 (ja) | アルコール含有導電性高分子分散液及び導電性フィルムの製造方法 | |
JP6523028B2 (ja) | 導電性高分子分散液及び導電性フィルム | |
JP6419008B2 (ja) | 帯電防止フィルムの製造方法、導電性離型剤及び帯電防止フィルム | |
JP2016013668A (ja) | 帯電防止性離型フィルムの製造方法 | |
JP6660672B2 (ja) | 導電性離型剤及びその製造方法、帯電防止フィルムの製造方法、及び帯電防止フィルム | |
JP6523092B2 (ja) | 導電性高分子水系分散液、及び導電性塗膜の製造方法 | |
JP6461756B2 (ja) | 導電性高分子水系分散液及び導電性塗膜 | |
JP6341608B2 (ja) | 帯電防止フィルムの製造方法 | |
JP7325280B2 (ja) | 導電性フィルム及びその製造方法 | |
JP7291555B2 (ja) | 導電性高分子含有液、並びに導電性フィルム及びその製造方法 | |
JP6576003B2 (ja) | 導電性高分子分散液の製造方法及び導電性フィルムの製造方法 | |
JP6537178B2 (ja) | 導電性延伸フィルムの製造方法 | |
JP6222836B2 (ja) | 導電性高分子分散液及び導電性塗膜 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20180307 |
|
RD03 | Notification of appointment of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423 Effective date: 20181019 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20181031 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20181113 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20190108 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20190402 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20190425 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6523028 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |