JP2016199431A - 焼成炉 - Google Patents

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Abstract

【課題】炉扉の断熱材の変形、破壊を抑制し、少ない部品点数で炉室の密閉度を向上させた焼成炉を提供する。
【解決手段】第1断熱材により囲まれた炉室を有する炉本体と、炉本体に開閉可能に取り付けられ、炉室の開口を塞ぐ炉扉とを備え、炉扉は、扉本体と、炉室と対向する第2断熱材と、第2断熱材を保持する保持部材とを有し、第2断熱材は、炉扉が閉められた状態において、炉室と対向する背面の周縁部が第1断熱材と接触し、保持部材は、第2断熱材の前面の周縁部に接触し、かつ、第2断熱材を炉室に向けて付勢する板バネを有する焼成炉。
【選択図】なし

Description

本発明は、焼成炉に係り、更に詳しくは、炉本体に開閉可能に取り付けられる炉扉を備える焼成炉の改良に関する。
焼成炉は、粘土等の成形体を高温で焼成するための炉であり、陶芸品、工業品等の製作に使用される。例えば、焼成炉は、断熱材により囲まれた炉室を有する炉本体と、炉本体に開閉可能に取り付けられ、炉室の開口を塞ぐ炉扉とを備える。炉扉は、扉本体と、炉室と対向する断熱材と、断熱材を保持する保持部材とにより構成される。小型の卓上炉の場合、炉扉は、炉本体の前面に配置され、扉本体の左右のいずれか一方にヒンジが設けられる。
炉扉の断熱材は、炉扉が閉められた状態において、炉室と対向する背面の周縁部が炉本体の断熱材と接触する。断熱材の収縮、歪み、損傷等の影響により、炉扉の断熱材と炉本体の断熱材との間に隙間が生じれば、炉室内の熱が炉外へ漏れ出てしまう。そこで、炉扉の断熱材を炉室側へ付勢する付勢手段を備え、炉扉の断熱材を炉本体の断熱材に押し当てることにより、熱の漏出を抑制させる焼成炉が提案されている(例えば、特許文献1及び2)。
特許文献1に記載の陶芸用炉の扉装置では、圧縮ばね24を巻き付けたねじ部材212が保持プレート23の下孔を貫通して、内枠21の外周フランジ211に螺着する。内枠21は、3層の断熱材251〜253を取り囲む。断熱材251〜253は、圧縮ばね24の作用により、保持プレート23を介して裏側へ付勢される。
特許文献2に記載の焼成炉では、開閉扉29の金属製内壁21Aを湾曲形状に加工することより、断熱材壁23が焼成室7側へ付勢される。金属製内壁21Aは、断熱材壁23の前面の中央部に接触し、断熱材壁23を焼成室7側へ付勢する。
特開2001−316166号公報 特開2006−46778号公報
前記特許文献1に記載の扉装置では、圧縮ばね24が保持プレート23及び内枠21とは別個の部材であることから、部品点数が増大し、取付工数が増加するなど炉扉の製造が複雑化する懸念がある。また、前記特許文献2に記載の焼成炉では、温度が高い断熱材壁23の中央部に金属製内壁21Aを接触させることから、金属製内壁21Aの外側を覆うカバー11Aに金属性内壁21Aを介して熱が移動し、熱効率が低下する虞がある。また、特許文献2に記載の焼成炉では、前面の中央部が押圧されることから、断熱材壁23が変形し、或いは、断熱材壁23が破損する虞もある。
本発明は、前記事情に鑑みてなされたものであり、部品点数が増大するのを抑制しつつ、炉室の密閉度を向上させた焼成炉を提供することを目的とする。また、炉扉の断熱材が変形し、或いは、破損するのを抑制しつつ、炉室の密閉度を向上させることができる焼成炉を提供することを目的とする。
本発明による焼成炉は、第1断熱材により囲まれた炉室を有する炉本体と、前記炉本体に開閉可能に取り付けられ、前記炉室の開口を塞ぐ炉扉とを備える。前記炉扉は、扉本体と、前記炉室と対向する第2断熱材と、前記第2断熱材を保持する保持部材とを有する。前記第2断熱材は、前記炉扉が閉められた状態において、前記炉室と対向する背面の周縁部が前記第1断熱材と接触する。前記保持部材は、前記第2断熱材の前面の周縁部に接触し、かつ、前記第2断熱材を前記炉室に向けて付勢する板バネを有する。
炉扉の第2断熱材は、炉扉が閉められた状態において、炉室の開口を塞ぐとともに、炉室開口の周縁部において炉本体の第1断熱材に接触する。また、第2断熱材は、保持部材の板バネにより炉室側へ付勢される。この板バネの作用により、第2断熱材が第1断熱材に押し当てられ、炉室の密閉度を高めることができる。また、保持部材が板バネを有するため、第2断熱材を付勢するための付勢手段が保持部材とは別個の部材である場合に比べ、部品点数が削減され、製造を容易化することができる。
また、前記焼成炉では、板バネが第2断熱材の周縁部に接触するため、温度が高い中央部に付勢部材を接触させなくても良く、第2断熱材から扉本体への熱の漏れが小さい。また、炉扉の第2断熱材は、背面の周縁部が炉本体の第1断熱材に接触する。一方、保持部材の板バネは、第2断熱材の前面の周縁部に接触する。このため、前記焼成炉では、第1断熱材と接触する周縁部を押圧することになり、付勢部材を第2断熱材の中央部に接触させる場合に比べ、第2断熱材が変形し、或いは、破損するのを抑制することができる。
本発明による焼成炉では、部品点数が増大するのを抑制しつつ、炉室の密閉度を向上させることができる。また、本発明による焼成炉では、炉扉の断熱材が変形し、或いは、破損するのを抑制しつつ、炉室の密閉度を向上させることができる。
図1は、実施の形態による焼成炉1の外観図である。 図2は、焼成炉1をA−A切断線により切断した場合の切断面を示す断面図である。 図3は、炉扉2の背面を示す外観図である。 図4は、炉扉2をB−B切断線により切断した場合の切断面を示す断面図である。 図5は、炉扉2を展開して示す斜視図である。 図6は、保持プレート22の外観図である。 図7は、保持プレート22をC−C切断線により切断した場合の切断面を示す断面図である。
<焼成炉1>
図1は、本発明の実施の形態による焼成炉1の一構成例を示した外観図であり、横蓋式の焼成炉1の正面が示されている。図2は、図1の焼成炉1をA−A切断線により切断した場合の切断面を示した断面図である。図2には、矢印の方向から切断面を見た場合が示されている。
この焼成炉1は、小型の卓上用電気炉であり、断熱材12により囲まれた炉室11を有する炉本体10と、炉本体10に開閉可能に取り付けられ、炉室11の開口を塞ぐ炉扉2とにより構成される。
断熱材12は、炉本体10内に配置される第1断熱材である。例えば、断熱材12には、セラミックファイバーにより形成された板状の断熱ボードが用いられる。また、断熱材12は、3枚の断熱ボードが積み重ねられた積層体により構成される。
炉室11は、焼成対象物を収容するための焼成室である。この炉室11は、前面に開口部111を有し、概ね直方体形状である。断熱材12は、炉室11の上面、下面、左側面、右側面及び背面に配置されている。炉本体10の前面には、電源スイッチ等が配置された操作パネル6が設けられている。
炉扉2は、扉本体20と、炉室11と対向する断熱材21と、断熱材21を保持する保持プレート22及び23とにより構成され、炉本体10の前部に配置される前扉である。この炉扉2は、扉本体20の左端部に設けられたヒンジ5を介して炉本体10に取り付けられている。
また、炉扉2は、扉本体20の右端部に設けられたロック部4により、閉じられた状態で炉本体10に固定される。扉本体20は、断熱材21、保持プレート22及び23を収容する箱状の外枠である。扉本体20の前面の右端部には、開閉用のハンドル部3が設けられている。
断熱材21は、扉本体20内に配置される第2断熱材である。例えば、断熱材21には、断熱材12と同様の断熱ボードが用いられる。また、断熱材21は、3枚の断熱ボードが積み重ねられた積層体により構成される。炉扉2の断熱ボードは、矩形状である。
保持プレート22及び23は、扉本体20にそれぞれ取り付けられる分割保持部材であり、断熱材21の異なる端面にそれぞれ位置する。保持プレート22は、断熱材21の左右の一辺を保持し、断熱材21の左端面及び右端面にそれぞれ配置される。一方、保持プレート23は、断熱材21の上下の一辺を保持し、断熱材21の上端面及び下端面にそれぞれ配置される。断熱材21は、炉扉2が閉められた状態において、炉室11と対向する背面212の周縁部が断熱材12と接触する。
<炉扉2>
図3は、炉扉2の背面を示した外観図である。図4は、図3の炉扉2をB−B切断線により切断した場合の切断面を示す断面図である。図4には、矢印の方向から切断面を見た場合が示されている。図5は、図3の炉扉2を展開して示した斜視図である。
扉本体20は、断熱材21の前面211と対向する前板200と、鉛直面内において断熱材21を取り囲む側枠部201、上枠部202及び下枠部203とにより構成される。前板200、側枠部201、上枠部202及び下枠部203は、金属板の曲げ加工又はプレス加工により一体的に形成される。
側枠部201は、断熱材21の左端面又は右端面と対向する周縁部であり、上下方向に延びている。上枠部202は、断熱材21の上端面と対向する周縁部であり、左右方向に延びている。下枠部203は、断熱材21の下端面と対向する周縁部であり、左右方向に延びている。
保持プレート22は、ねじ等の締結部品24を用いて扉本体20の側枠部201に取り付けられる。右側に配置される保持プレート22は、右側の側枠部201に取り付けられる。一方、左側に配置される保持プレート22は、左側の側枠部201に取り付けられる。つまり、右側の保持プレート22と左側の保持プレート22とは、左右方向から断熱材21を挟んで対向配置される。
上側に配置される保持プレート23は、扉本体20の上枠部202と断熱材21の上端面との間に配置される。一方、下側に配置される保持プレート23は、扉本体20の下枠部203と断熱材21の下端面との間に配置される。つまり、上側の保持プレート23と下側の保持プレート23とは、上下方向から断熱材21を挟んで対向配置される。
保持プレート22及び23により、断熱材21を取り囲む内枠が構成される。断熱材21の背面212には、周縁部の厚さを薄くすることにより、1段の段差が設けられている。この段差は、断熱材21の端面に沿って延び、炉室11の開口部111を取り囲む。
<保持プレート22>
図6は、図5の保持プレート22の一構成例を示した外観図である。図7は、図6の保持プレート22をC−C切断線により切断した場合の切断面を示した断面図である。図7には、矢印の方向から切断面を見た場合が示されている。
保持プレート22は、側板221、板バネ222、支持部223及び取付部225により構成される。側板221は、断熱材21の端面に対向し、上下方向に延びる平板である。
板バネ222は、断熱材21の前面211の周縁部に接触し、断熱材21を炉室11に向けて付勢する付勢部材である。この板バネ222は、側板221の前端から断熱材21よりも扉本体20側に延び、断熱材21の前面211の周縁部に接触する。また、板バネ222は、支持部223よりも断熱材21の中央側において、断熱材21に接触する。
断熱材21に対する板バネ222の接触位置は、前後方向から見れば、炉扉2の断熱材21と炉本体10の断熱材12との接触領域と重複する位置に形成される。すなわち、板バネ222は、断熱材12と接触する断熱材21の背面212上の位置に対応する断熱材21の前面211上の位置に接触する。
支持部223は、断熱材21を板バネ222とともに挟み込むための爪部材であり、側板221の後端から断熱材21よりも炉室11側に延び、断熱材21の背面212の周縁部に接触する。側板221、板バネ222及び支持部223は、金属板の曲げ加工又はプレス加工により一体的に形成される。
取付部225は、側板221を扉本体20の側枠部201に固定するための板部材であり、側板221に取り付けられている。この取付部225は、側板221の後端から、支持部223とは反対側に延びる形状であり、締結部品24を貫通させる貫通孔226が設けられている。
この保持プレート22には、板バネ222の先端から断熱材21の端面に向かう方向に延びるスリット224が設けられる。このスリット224は、断熱材21の端面に垂直な方向、すなわち、左右方向に延びる切り欠きである。保持プレート22には、4つのスリット224が、上下方向に一定の間隔を空けて形成されている。なお、スリット224は、断熱材21の端面に対して傾斜していても良い。
保持プレート22の支持部223は、前述した断熱材21の段差よりも断熱材21の端面側において、断熱材21の背面212に接触する。一方、保持プレート22の板バネ222は、段差よりも中央側において、断熱材21の前面211に接触する。板バネ222の断面形状は、S字状の曲線である。スリット224は、板バネ222のS字形状の根元よりも深い位置まで形成される。
図6及び図7では、保持プレート22の形状について説明したが、保持プレート23の形状についても、保持プレート22の側板221、板バネ222及び支持部223と同様である。すなわち、保持プレート23は、側板、板バネ及び支持部により構成される。保持プレート23の側板は、断熱材21の端面に対向し、左右方向に延びる平板である。
保持プレート23の板バネは、断熱材21の前面211の周縁部に接触し、断熱材21を後方へ付勢する付勢部材である。この板バネは、側板の前端から断熱材21よりも扉本体20側に延び、断熱材21の前面211の周縁部に接触する。保持プレート23の支持部は、断熱材21を板バネとともに挟み込むための爪部材であり、側板の後端から断熱材21よりも炉室11側に延び、断熱材21の背面212の周縁部に接触する。
これらの側板、板バネ及び支持部は、金属板の曲げ加工又はプレス加工により一体的に形成される。ただし、保持プレート23には、側板を扉本体20の上枠部202又は下枠部203に固定するための取付部はない。また、保持プレート23には、スリットはない。
保持プレート22は、締結部品24を用いて取付部225を扉本体20の側枠部201に固定することにより、前後方向の移動が制限される。このため、炉扉2が閉められ、炉扉2の断熱材21が炉本体10の断熱材12に押し当てられた状態において、断熱材12により断熱材21が前方へ押されれば、断熱材12のみが前方へ移動する。保持プレート22の板バネ222は、この様な状況においても、扉本体20に対し、所定の押圧力により断熱材21を後方へ付勢するため、炉室11の密閉度を維持することができる。
一方、保持プレート23は、扉本体20の上枠部202又は下枠部203には固定されない。このため、保持プレート23は、扉本体20に対して断熱材21を炉室11に向けて付勢する付勢手段ではない。
本実施の形態による焼成炉1を構成する各部品は、上述した通りである。以下では、これらの部品相互の関係や、それによって生じる作用効果について詳しく説明する。
(1)密閉度の向上
炉扉2の断熱材21は、炉扉2が閉められた状態において、炉室11の開口を塞ぐとともに、炉室開口の周縁部において炉本体10の断熱材12に接触する。また、断熱材21は、保持プレート22の板バネ222により炉室11側へ付勢される。本実施の形態による焼成炉1では、この板バネ222の作用により、断熱材21が断熱材12に押し当てられ、炉室11の密閉度を高めることができる。
特に、本実施の形態による焼成炉1では、板バネ222を支持部223よりも断熱材21の中央側において、断熱材21に接触させるため、断熱材21を付勢する際に適切な押圧力が得られる。また、複数の分割保持部材により付勢するため、断熱材21の周縁に沿って均一に断熱材21を炉本体10の断熱材12に押し当てることができる。また、保持プレート22が断熱材21を挟んで対向配置されるため、炉扉2の断熱材21を炉本体10の断熱材12にバランス良く押し当てることができる。
また、本実施の形態による焼成炉1では、保持プレート22の板バネ222が断熱材21の前面211に付加する押圧力は、スリット224の数やサイズによって調整可能である。このため、炉扉2の断熱材21を炉本体10の断熱材12にさらに均一に押し当てることができる。
(2)製造の容易化
炉扉2の組み立ては、以下のように行われる。まず、2つの保持プレート22と2つの保持プレート23とが断熱材21の上下左右の各端面にそれぞれ取り付けられる。次に、保持プレート22及び23が取り付けられた状態で、断熱材21が扉本体20内に収容される。そして、締結部品24を用いて保持プレート22の取付部225を扉本体20の側枠部201に固定することにより、炉扉2が完成する。
本実施の形態による焼成炉1では、付勢部材を板バネ222として保持プレート22と一体化するため、付勢部材が保持部材とは別個の部材である場合に比べ、部品点数が削減され、製造を容易化することができる。特に、保持部材が扉本体20にそれぞれ取り付けられる2以上の保持プレート22及び23により構成されるため、保持プレート22及び23を断熱材21に取り付けて扉本体20内に収容し、保持プレート22及び23を背面側からねじ止めするだけで炉扉2が完成する。このため、保持部材が断熱材21を取り囲む1つの枠体により構成され、コイルばねを巻き付けた締結部品を保持部材に取り付ける場合に比べ、炉扉2の組み立てが容易化される。また、断熱材21の交換が容易である。
(3)熱の漏出を抑制
本実施の形態による焼成炉1では、板バネ222が断熱材21の周縁部に接触するため、温度が高い中央部に付勢部材を接触させなくても良く、断熱材21から扉本体20への熱の漏れを抑制することができる。
(4)断熱材の割れ防止
炉扉2の断熱材21は、背面212の周縁部が炉本体10の断熱材12に接触する。一方、保持プレート22の板バネ222は、断熱材21の前面211の周縁部に接触する。このため、本実施の形態による焼成炉1では、断熱材12と接触する周縁部を押圧することになり、付勢部材を断熱材21の中央部に接触させる場合に比べ、断熱材21が変形し、或いは、破損するのを抑制することができる。
断熱材21は、常温状態と常温よりも温度が高い高温状態とを繰り返すことにより、劣化し、割れ易くなる。本実施の形態による焼成炉1では、この様な断熱材21を割れ難くすることにより、熱の漏洩が防止される。
(5)省スペース化
本実施の形態による焼成炉1では、保持部材が板バネ222、側板221及び支持部223により構成されるため、側板221よりも外側に付勢部材を配置するためのスペースを設けなくても良く、炉扉2が大型化するのを防止することができる。
(6)熱膨張への対応の容易化
炉本体10の断熱材12は、加熱により膨張し、炉扉2を前方へ押し出す。従来の焼成炉では、ヒンジ5に遊びを設けて炉扉2の移動を吸収させる必要があった。これに対し、本実施の形態による焼成炉1では、保持プレート22の板バネ222が断熱材21の前方への移動を許容するため、ヒンジ5に遊びを設ける必要がない。
なお、本実施の形態では、断熱材21の左右の端部が保持プレート22により炉室11に向けて付勢される場合の例について説明したが、本発明は、保持部材の構成をこれに限定するものではない。例えば、断熱材21の上下の端部を保持する保持プレート23に保持プレート22と同様の機能を持たせ、断熱材21の上下の端部を保持プレート23により炉室11に向けて付勢するような構成であっても良い。また、断熱材21を取り囲む1つの枠体を保持部材とし、枠体の2以上の辺に対し、断熱材21を炉室11に向けて付勢する板バネを設けるような構成であっても良い。
また、本実施の形態では、横蓋式の焼成炉1の例について説明したが、本発明は、上蓋式の焼成炉にも適用することができる。また、本実施の形態では、炉室11の開口部111の形状が矩形であり、炉扉2の断熱材21の形状も矩形である場合の例について説明したが、本発明は、炉室2及び断熱材21の形状をこれに限定するものではない。例えば、炉室11の開口部111の形状は、8角形、12角形又は円形であっても良い。
1 焼成炉
10 炉本体
11 炉室
111 開口部
12,21 断熱材
2 炉扉
20 扉本体
200 前板
201 側枠部
202 上枠部
203 下枠部
22,23 保持プレート
221 側板
222 板バネ
223 支持部
224 スリット
225 取付部
24 締結部品
5 ヒンジ

Claims (8)

  1. 第1断熱材により囲まれた炉室を有する炉本体と、
    前記炉本体に開閉可能に取り付けられ、前記炉室の開口を塞ぐ炉扉とを備え、
    前記炉扉は、扉本体と、前記炉室と対向する第2断熱材と、前記第2断熱材を保持する保持部材とを有し、
    前記第2断熱材は、前記炉扉が閉められた状態において、前記炉室と対向する背面の周縁部が前記第1断熱材と接触し、
    前記保持部材は、前記第2断熱材の前面の周縁部に接触し、かつ、前記第2断熱材を前記炉室に向けて付勢する板バネを有することを特徴とする焼成炉。
  2. 前記保持部材は、前記第2断熱材の端面に対向する側板と、前記側板の後端から前記第2断熱材よりも炉室側に延び、前記第2断熱材の背面の周縁部に接触する支持部とを有し、
    前記板バネは、前記側板の前端から前記第2断熱材よりも扉本体側に延び、前記第2断熱材の前面の周縁部に接触することを特徴とする請求項1に記載の焼成炉。
  3. 前記板バネは、前記支持部よりも前記第2断熱材の中央側において、前記第2断熱材に接触することを特徴とする請求項2に記載の焼成炉。
  4. 前記板バネは、前記第1断熱材と接触する前記第2断熱材の背面上の位置に対応する前記第2断熱材の前面上の位置に接触することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の焼成炉。
  5. 前記保持部材は、前記扉本体にそれぞれ取り付けられる2以上の分割保持部材により構成され、前記分割保持部材が前記第2断熱材の異なる端面にそれぞれ位置することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の焼成炉。
  6. 前記分割保持部材は、前記第2断熱材を挟んで対向配置されることを特徴とする請求項5に記載の焼成炉。
  7. 前記分割保持部材は、前記板バネの先端から前記第2断熱材の端面に向かう方向に延びるスリットを有することを特徴とする請求項5又は6に記載の焼成炉。
  8. 前記第2断熱材は、矩形状であり、
    前記分割保持部材は、前記第2断熱材の少なくとも一辺を保持することを特徴とする請求項5〜7のいずれかに記載の焼成炉。
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