JP2016198410A - 断層画像生成システム、画像処理装置及びプログラム - Google Patents

断層画像生成システム、画像処理装置及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】高吸収体にピントが合うスライス面以外のスライス面に対する高吸収体の流れ像の影響を低減することで、断層画像の画質の向上を図る。【解決手段】コンソール90の制御部91は、放射線撮影装置1により取得された投影画像から放射線の高吸収体領域を抽出した高吸収体領域のみの投影画像を単純逆投影し、得られた断層画像に基づいて、各スライス面における高吸収体の存在の信頼度を算出する。次いで、高吸収体領域のみの投影画像を逆投影し、得られた高吸収体領域のみの断層画像の各スライス面に対し、信頼度に応じた重み係数を乗算する。次いで、放射線撮影装置1により取得された投影画像の高吸収体領域の画素を補間し、補間後の投影画像を逆投影する。そして、補正後の高吸収体領域のみの断層画像と、補正後の投影画像の逆投影画像とを合成して被写体の断層画像を生成する。【選択図】図14

Description

本発明は、断層画像生成システム、画像処理装置及びプログラムに関する。
従来、医療の分野では、トモシンセシス撮影やCT(Computed Tomography)撮影によって被写体を放射線撮影し、得られた投影画像を再構成して被写体の断層画像を生成する技術が知られている。
しかしながら、被写体に金属等の放射線の吸収係数(質量吸収係数)の非常に高い高吸収体(以下、高吸収体と呼ぶ)が含まれると、断層画像上に、筋状のストリークアーチファクトが生じてしまう問題がある。また、高吸収体にピントが合うスライス面(即ち、実際に高吸収体が存在する面を写したスライス面)以外のスライス面に対しても高吸収体の流れ像が写りこんでしまうという問題がある。
そこで、例えば、特許文献1には、FBP(Filtered Back Projection)法において投影画像から断層画像を再構成する際に、フィルター対象画素と周囲の画素との差分値と閾値との比較結果によってフィルターの形状を変えてFBP法による再構成を行うことでストリークアーチファクトを低減する技術が記載されている。
特開2013−144097号公報
特許文献1に記載の技術によれば、高吸収体にピントが合うスライス面に対してはストリークアーチファクト等の高吸収体起因のアーチファクトを低減することができる。しかしながら、それ以外のスライス面に対しての高吸収体起因のアーチファクトである流れ像を低減することはできない。そのため、高吸収体の流れ像の影響で、本来存在するはずの構造物が見えない等、画質の劣化を引き起こしてしまう。
本発明の課題は、高吸収体にピントが合うスライス面以外のスライス面に対する高吸収体の流れ像の影響を低減することで、断層画像の画質の向上を図ることである。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、
被写体に放射線を照射する放射線源と、放射線を検出して電気信号を生成する放射線検出素子が二次元状に配置され、照射された放射線に応じた投影画像を取得する放射線検出器と、を備え、前記放射線源と前記放射線検出器との位置関係を変化させながら、前記放射線源と前記放射線検出器との間に配置された被写体の前記投影画像を所定回数取得する撮影手段と、
前記撮影手段により取得された投影画像を用いて前記被写体の断層画像の生成を行う画像処理手段と、
を備える断層画像生成システムであって、
前記画像処理手段は、
前記撮影手段により取得された投影画像から放射線の高吸収体領域を認識する認識手段と、
前記認識手段により認識された高吸収体領域の画像に基づいて、前記断層画像の各スライス面における高吸収体の存在の信頼度を取得する取得手段と、
前記撮影手段により取得された投影画像から前記高吸収体領域を抽出し、前記高吸収体領域のみの投影画像を取得する抽出手段と、
前記抽出手段により抽出された高吸収体領域のみの投影画像を逆投影して高吸収体領域のみの断層画像を生成する第1の逆投影手段と、
前記第1の逆投影手段により得られた高吸収体領域のみの断層画像の前記各スライス面に対し、前記信頼度に応じた重み係数を乗算する補正手段と、
前記撮影手段により取得された投影画像の前記高吸収体領域の画素を補間する補間手段と、
前記補間手段による補間後の投影画像を逆投影する第2の逆投影手段と、
前記補正手段による補正後の高吸収体領域のみの断層画像と、前記第2の逆投影手段による逆投影により得られた断層画像とを合成して前記被写体の断層画像を生成する生成手段と、
を備える。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、
前記認識手段により認識された高吸収体領域のうち同じ高吸収体を示す高吸収体領域に同じラベルを付与するラベリング手段を備え、
前記取得手段は、前記断層画像の各スライス面における高吸収体の存在の信頼度を高吸収体領域毎に取得し、
前記抽出手段は、前記撮影手段により取得された投影画像から高吸収体領域をそれぞれ抽出し、高吸収体領域毎の投影画像を取得し、
前記第1の逆投影手段は、同じラベルが付与された高吸収体領域毎に投影画像の逆投影を行って高吸収体領域毎の断層画像を生成し、
前記補正手段は、前記高吸収体領域毎の断層画像の各スライス面に対し、その高吸収体領域に対して取得された前記信頼度に応じた重み係数を乗算し、
前記生成手段は、前記補正手段による補正後の高吸収体領域毎の断層画像と、前記第2の逆投影手段による逆投影により得られた断層画像とを合成して前記被写体の断層画像を生成する。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の発明において、
前記取得手段は、前記認識手段により認識された高吸収体領域のうち同じラベルが付与された高吸収体領域毎に、その高吸収体領域のみの投影画像を単純逆投影して断層画像を生成し、得られた断層画像の各スライス面における高吸収体領域の面積又は鮮鋭度に基づいて、前記各スライス面の前記信頼度を算出することにより、前記各スライス面の前記信頼度を取得する。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3の何れか一項に記載の発明において、
前記取得手段により取得された前記信頼度を重み係数に変換する変換手段を備える。
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の発明において、
前記変換手段は、σを定数として、以下の式により前記信頼度を重み係数Aに変換する。
(式)
A=exp(−(信頼度の最大値−各スライス面の信頼度)÷σ)
請求項6に記載の発明は、
放射線源と放射線検出器との間に被写体を配置して前記放射線源と前記放射線検出器との位置関係を変化させながら所定回数の投影画像の取得を行う撮影装置により取得された投影画像を用いて前記被写体の断層画像の生成を行う画像処理装置であって、
前記撮影装置により取得された投影画像から放射線の高吸収体領域を認識する認識手段と、
前記認識手段により認識された高吸収体領域の画像に基づいて、前記断層画像の各スライス面における高吸収体の存在の信頼度を取得する取得手段と、
前記撮影装置により取得された投影画像から前記高吸収体領域を抽出し、前記高吸収体領域のみの投影画像を取得する抽出手段と、
前記抽出手段により抽出された高吸収体領域のみの投影画像を逆投影して高吸収体領域のみの断層画像を生成する第1の逆投影手段と、
前記第1の逆投影手段により得られた高吸収体領域のみの断層画像の前記各スライス面に対し、前記信頼度に応じた重み係数を乗算する補正手段と、
前記撮影装置により取得された投影画像の前記高吸収体領域の画素を補間する補間手段と、
前記補間手段による補間後の投影画像を逆投影する第2の逆投影手段と、
前記補正手段による補正後の高吸収体領域のみの断層画像と、前記第2の逆投影手段による逆投影により得られた断層画像とを合成して前記被写体の断層画像を生成する生成手段と、
を備える。
請求項7に記載の発明のプログラムは、
放射線源と放射線検出器との間に被写体を配置して前記放射線源と前記放射線検出器との位置関係を変化させながら所定回数の投影画像の取得を行う撮影装置により取得された投影画像を用いて前記被写体の断層画像の生成を行う画像処理装置に用いられるコンピューターを、
前記撮影装置により取得された投影画像から放射線の高吸収体領域を認識する認識手段、
前記認識手段により認識された高吸収体領域の画像に基づいて、前記断層画像の各スライス面における高吸収体の存在の信頼度を取得する取得手段、
前記撮影装置により取得された投影画像から前記高吸収体領域を抽出し、前記高吸収体領域のみの投影画像を取得する抽出手段、
前記抽出手段により抽出された高吸収体領域のみの投影画像を逆投影して高吸収体領域のみの断層画像を生成する第1の逆投影手段、
前記第1の逆投影手段により得られた高吸収体領域のみの断層画像の前記各スライス面に対し、前記信頼度に応じた重み係数を乗算する補正手段、
前記撮影装置により取得された投影画像の前記高吸収体領域の画素を補間する補間手段、
前記補間手段による補間後の投影画像を逆投影する第2の逆投影手段、
前記補正手段による補正後の高吸収体領域のみの断層画像と、前記第2の逆投影手段による逆投影により得られた断層画像とを合成して前記被写体の断層画像を生成する生成手段、
として機能させる。
本発明によれば、高吸収体にピントが合うスライス面以外のスライス面に対する高吸収体の流れ像の影響を低減し、断層画像の画質の向上を図ることが可能となる。
本実施形態に係る断層画像生成システムの全体構成を示す図である。 トモシンセシス撮影を説明するための図である。 図1のコンソールの機能的構成を示すブロック図である。 図3の制御部により実行される断層画像生成処理を示すフローチャートである。 高吸収体領域を含む投影画像(一連の投影画像の抜粋)の例を示す図である。 図5に示す投影画像から高吸収体領域のみが抽出された投影画像の例を示す図である。 図5に示す投影画像の高吸収体領域が補間された投影画像の例を示す図である。 同じラベルが付与された高吸収体領域毎の投影画像の例を示す図である。 同じラベルが付与された高吸収体領域毎の単純逆投影画像の例を示す図である。 (a)は、高吸収体領域にピントが合うスライス面の画像を示す図、(b)は(a)のLにおけるプロファイル及びこのプロファイルを微分したプロファイルを示す図である。 (a)は、高吸収体領域にピントが合わないスライス面の画像を示す図、(b)は(a)のLにおけるプロファイル及びこのプロファイルを微分したプロファイルを示す図である。 同じラベルが付与された高吸収体領域毎の逆投影画像の一例を示す図である。 高吸収体領域が補間された投影画像を投影して得られた逆投影画像の一例を示す図である。 本実施形態の断層画像生成処理によって生成された断層画像の例を示す図である。 従来技術によって生成された断層画像の例を示す図である。
以下、添付図面を参照して本発明に係る好適な実施形態を詳細に説明する。なお、本発明は、図示例に限定されるものではない。
[断層画像生成システム100の構成]
まず、本発明に係る断層画像生成システム100の概略構成について説明する。断層画像生成システム100は、被写体H(人体の部位)をトモシンセシス撮影することにより得られた投影画像を用いて被写体Hの断層画像を生成するシステムである。図1に、本実施形態に係る断層画像生成システム100の概略構成を示す。図1に示すように、断層画像生成システム100は、主に、放射線撮影装置1やコンソール90等で構成されている。
なお、以下の説明において、被写体台54の長手方向(被写体台54に配置された被写体Hの体軸方向)をy軸方向、撮影面(放射線が照射される面)においてy軸方向と直交する方向をx軸方向、放射線照射方向(被写体Hの厚さ方向)をz軸方向として説明する。
断層画像生成システム100は、撮影室101aや前室(操作室等ともいう。)101bの内外に設けられるようになっている。撮影室101a内には、放射線撮影装置1の撮影台50、放射線源61等が設けられている。また、撮影室101a内には、放射線検出器Fと後述するコンソール90との間の無線通信を中継するためのアクセスポイントAP等も設けられている。
また、前室101bには、放射線照射装置60の操作卓62や曝射スイッチ63等が設けられている。また、図1では、制御BOX80やコンソール90等が前室101bの外に設けられている場合が示されているが、それらを前室101b内等に設けることも可能である。
撮影手段としての放射線撮影装置1は、図1に示すように、放射線検出器Fと、放射線検出器F及び被写体Hを保持する撮影台50と、放射線照射装置60と、を備えて構成されている。なお、図1においては、一例として、臥位で被写体Hを撮影する放射線撮影装置1を側面から見た図を示している。
放射線検出器Fは、FPD(Flat Panel Detector)等の半導体イメージセンサーにより構成される。FPDは、例えば、ガラス基板等を有しており、基板上の所定位置に、放射線源61から照射されて少なくとも被写体Hを透過した放射線(X線)をその強度に応じて検出し、検出した放射線を電気信号に変換して蓄積する複数の検出素子(画素)がマトリックス状に配列されている。各画素は、例えばTFT(Thin Film Transistor)等のスイッチング部を備えて構成されており、当該各画素に蓄積された電気信号の読み取りをスイッチング部によりスイッチングしていき、放射線検出器Fに蓄積された電気信号を読み取ることにより、被写体Hの投影画像を取得する。なお、FPDには放射線をシンチレーターを介して光電変換素子により電気信号に変換する間接変換型、放射線を直接的に電気信号に変換する直接変換型があるが、何れを用いてもよい。
放射線検出器Fは、ネットワークN1及び制御BOX80を介してコンソール90と通信を行う機能、アクセスポイントAPを介してコンソール90と通信を行うための無線通信機能を備えている。
撮影台50は、検出器装填部51、装填部支持部52、搬送装置53、被写体台54等を備えて構成されている。
検出器装填部51は、放射線検出器Fを保持する。
装填部支持部52は、被写体台54の被写体Hを載置する面とは反対の面の側に、被写体台54の長手方向(被写体Hの体軸方向。y軸方向。)に移動可能に設けられ、検出器装填部51を支持する。
搬送装置53は、図示を省略するが、例えば、駆動モーター等を備え、駆動モーターの回転力をラックアンドピニオンで装填部支持部52に伝えて、装填部支持部52を被写体台54の長手方向(y軸方向)に移動させる。なお、搬送装置53は、装填部支持部52を被写体台54の長手方向に移動させることができるものであれば、どのような構成や機構等でも採用することが可能であり、上記のラックアンドピニオンを用いた構成等に限定されない。例えばアクチュエーター等の直線的な動きを装填部支持部52に伝達して装填部支持部52を移動させるように構成することも可能である。
被写体台54は、放射線源61の放射線照射方向に設けられた被写体Hを支持する台であり、アクリル板等の樹脂性の板や、カーボン板等の無機材料からなる板、或いは金属板等で構成されている。被写体台54には、被写体台54の長手方向(y軸方向)に沿って装填部支持部52を移動させるためのガイド(図示せず)が設けられている。
放射線照射装置60は、被写体Hを介して放射線検出器Fに放射線を照射する放射線源61と、放射線技師等の撮影者が管電流や管電圧、照射時間等の撮影条件を設定可能な操作卓62と、撮影者が操作して放射線源61からの放射線の照射を指示する曝射スイッチ63と、放射線源61を被写体台54における被写体Hの体軸方向に沿って(y軸方向に)移動させるとともに、移動させた位置で放射線源61から照射する放射線が放射線検出器Fに照射されるように放射線源61の照射角度をその位置によって傾ける放射線源移動機構64等を備えて構成されている。放射線照射装置60は、制御BOX80を介してコンソール90から、又は操作卓62により撮影条件が設定され、曝射スイッチ63が押下されると、曝射スイッチ63の押下信号をコンソール90に送信し、コンソール90からの制御信号に基づいて、設定された撮影条件で放射線源移動機構64により放射線源61を移動させつつ放射線源61に放射線を照射させる。
また、放射線源61の放射線照射方向には、放射線源61から照射された放射線の照射領域を制限するコリメーター75が設けられている。
本実施形態では、放射線照射装置60の放射線源61として、被写体Hや放射線検出器Fに向けて放射線を円錐状に照射する放射線源、すなわちいわゆるコーンビームを照射する放射線源が用いられているが、放射線源61を支点として扇のように略平面状に拡がる放射線(すなわちいわゆるファンビーム)を照射する放射線源を用いるように構成することも可能である。ファンビームを照射する放射線源を用いる場合には、当該一定方向にファンビームが拡がるように放射線源から放射線が照射される。
放射線源移動機構64と搬送装置53は、後述する制御BOX80を介してコンソール90から送信される制御信号に応じて、互いに同期して、放射線源61と装填部支持部52とを回転中心O(図2参照)を中心として被写体台54に沿って(即ち、y軸方向に)互いに反対方向に移動させることにより、図2に示すように、放射線源61と放射線検出器Fとを互いに反対方向に移動させる。
上記構成の放射線撮影装置1は、放射線源61と放射線検出器Fとが同期して予め定められた撮影スタート位置から終了位置に反対方向に移動する間に、所定回数(複数回)のトモシンセシス撮影を行い、撮影ごとに放射線検出器Fで投影画像を取得するように構成されている。このとき、放射線源61の光軸が放射線検出器Fの中央に照射されるように構成されている。
その際、例えば、放射線源61から放射線を途切れることなく連続的に照射し、その間に放射線検出器Fが所定回数の投影画像の取得処理を行うように構成することが可能である。或いは、放射線源61から放射線を所定回数照射(パルス照射)して、放射線が照射されるごとに放射線検出器Fで投影画像を取得するように構成してもよい。
なお、放射線検出器Fは、投影画像を取得するごとに、制御BOX80を介して画像処理装置としてのコンソール90に取得した投影画像を送信するように構成してもよく、また、取得した各投影画像を一旦図示しない記憶部に保存しておき、所定回数の投影画像の取得処理が終了した時点で各投影画像をまとめてコンソール90に送信するように構成することも可能である。
制御BOX(中継器等ともいう。)80は、ネットワークN1を介して放射線撮影装置1の各部や、検出器装填部51に装填された放射線検出器F、コンソール90等と接続されている。制御BOX80には、コンソール90等から放射線照射装置60に送信するLAN(Local Area Network)通信用の信号等を放射線照射装置60用の信号等に変換したり、また、その逆の変換も行う図示しない変換器が内蔵されている。
コンソール90は、図3に示すように、制御部91、操作部92、表示部93、通信部94、記憶部95を備えて構成され、各部がバス96により接続されて構成されたコンピューター装置である。
制御部91は、CPU、RAM等により構成される。制御部91のCPUは、記憶部95に記憶されているシステムプログラムや処理プログラム等の各種プログラムを読み出してRAMに展開し、展開されたプログラムに従って後述する断層画像生成処理を始めとする各種処理を実行する。制御部91は、記憶部95に記憶されているプログラムとの協働により、画像処理手段、認識手段、取得手段、第1の逆投影手段、補正手段、補間手段、第2の逆投影手段、生成手段、ラベリング手段、変換手段として機能する。
操作部92は、文字入力キー、数字入力キー、及び各種機能キー等を備えたキーボードと、マウス等のポインティングデバイスを備えて構成され、キーボードで押下操作されたキーの押下信号とマウスによる操作信号とを、入力信号として制御部91に出力する。
表示部93は、例えば、CRT(Cathode Ray Tube)やLCD(Liquid Crystal Display)等のモニターを備えて構成されており、制御部91から入力される表示信号の指示に従って、各種画面を表示する。
通信部94は、LANカード等により構成され、スイッチングハブを介してネットワークN1、N2に接続された外部機器との間でデータの送受信を行う。
記憶部95は、例えばHDD(Hard Disk Drive)や半導体の不揮発性メモリ等で構成されている。記憶部95には、前述のようにシステムプログラムや各種処理プログラムが記憶されている。
また、記憶部95には、放射線検出器Fから受信した投影画像を記憶する投影画像記憶部951、生成した断層画像を記憶する断層画像記憶部952等が設けられている。
更に、記憶部95には、受付された患者の患者情報等が記憶されている。
コンソール90は、通信部94により例えばアクセスポイントAPや制御BOX80を介して放射線検出器Fに覚醒信号を送信して放射線検出器Fをスリープ(sleep)状態から覚醒(wake up)状態に遷移させる等して放射線検出器Fを制御したり、放射線技師等の撮影者が操作部92により設定した管電流等を、制御BOX80を介して放射線照射装置60に送信して設定したり、制御BOX80を介して搬送装置53及び放射線源移動機構64を制御することができるようになっている。
また、本実施形態では、コンソール90は、画像処理装置としても機能するようになっており、放射線検出器Fが取得した投影画像が放射線撮影装置1から送信されてくると、受信した投影画像に基づいて被写体Hの断層画像(図1に一点鎖線で示す断面の二次元断層画像)を生成するようになっている。なお、画像処理装置を、コンソール90とは別体の装置として構成することも可能である。
さらに、図1に示すように、コンソール90には、ネットワークN2を介してアクセスポイントAPが接続されている。また、コンソール90は、ネットワークN2を介して図示しないHIS(Hospital Information System;病院情報システム)やRIS(Radiology Information System;放射線科情報システム)、PACS(Picture Archiving and Communication System;医用画像診断支援システム)等に接続されている。そして、コンソール90は、撮影対象の患者の撮影部位、撮影方向等の撮影オーダー情報をHISやRIS等から取得したり、生成した断層画像をPACSに送信したりするなど各種の処理を行うように構成されている。
なお、各装置等を結ぶネットワークを、本実施形態のように複数のネットワークN1、N2で分けて構成する必要はなく、各装置を1つのネットワークに接続して断層画像生成システム100を構成することも可能である。また、各装置を結ぶネットワークとして本実施形態のように複数のネットワークを用いる場合、どの装置をいずれのネットワークに接続するかは適宜変更可能である。
[断層画像生成システム100の動作]
次に、本実施形態における断層画像生成システム100の動作について説明する。
断層画像生成システム100においては、コンソール90の制御部91が以下に説明する断層画像生成処理を実行することにより、放射線撮影装置1の各部を制御して放射線源61及び放射線検出器Fを移動させながら所定回数の撮影を行わせ、得られた一連の投影画像に基づいて被写体Hの断層画像を生成する。
図4に、コンソール90の制御部91により実行される断層画像生成処理のフローチャートを示す。断層画像生成処理は、制御部91と記憶部95に記憶されているプログラムとの協働により実行される。なお、断層画像生成処理において投影画像の逆投影により得られる断層画像(逆投影画像、単純逆投影画像)の各スライス面の位置は一致している。
まず、制御部91は、トモシンセシス撮影を行い、被写体Hの複数の投影画像を取得する(ステップS1)。具体的に、操作部92により撮影対象の患者の患者情報が選択され、曝射スイッチ63が押下されると、制御部91は、制御BOX80を介して放射線撮影装置1の各装置を制御して、放射線源61及び放射線検出器Fを回転中心Oを中心に被写体Hの体軸方向に沿って反対方向に移動させて所定回数の撮影を行わせる。撮影により得られた一連の投影画像は、放射線検出器Fによりコンソール90に送信される。コンソール90においては、通信部94により受信した一連の投影画像を患者情報に対応付けて投影画像記憶部951に記憶する。
ここで、放射線検出器Fにおいて取得される投影画像の各画素の信号値(画素値)は、放射線検出器Fに到達した放射線強度を電気信号に変換した値、即ち、放射線検出器Fに到達した放射線強度に相関する値であり、到達した放射線強度が高いほど画素値は大きくなる。一方、コンソール90では、投影画像の各画素値を吸収線量を表すものとして取り扱う。即ち、制御部91は、通信部94により受信した一連の投影画像の各画素値を吸収線量を表す値に変換し、投影画像記憶部951に記憶する。投影画像の各画素値は、吸収線量が多いほど画素値が高くなり、投影画像上では白く(低濃度で)描画される。
次いで、制御部91は、取得した各投影画像から高吸収体領域を認識し、認識した高吸収体領域のみを抽出して、高吸収体領域のみの投影画像を取得する(ステップS2)。
図5に、高吸収体領域を含む投影画像(一連の投影画像の抜粋)の一例を示す。例えば、被写体Hの体内に、金属製のボルトや人工関節等が埋め込まれていると、これらは放射線の吸収係数の非常に高い高吸収体であるため、図5のR1、R2に示すように、投影画像上においては、その領域の画素値が高くなる。ステップS2においては、この画素値の高い高吸収体領域を認識して抽出する。高吸収体領域の認識方法としては、例えば、二値化処理や高度な領域抽出処理であるグラフカット処理等により行うことができる。また、認識精度を上げるために、予め投影画像に散乱線補正処理等の各種補正処理を施すこととしてもよい。また、表示部93に操作者が投影画像上から高吸収体の領域を指定するためのGUI(Graphical User Interface)を表示して、操作者が表示部93に表示した投影画像から操作部92により高吸収体の領域を指定して、指定した領域を高吸収体領域として認識することともよい。図6に、ステップS2において生成される高吸収体領域のみの投影画像の一例を示す。
次いで、制御部91は、各投影画像において、高吸収体領域を周囲の画素で補間して高吸収体領域のない投影画像を生成する(ステップS3)。補間方法としては、例えば、線形補間、多項式補間など、公知の補間方法を用いることができる。図7に、ステップS3において生成される、高吸収体領域が補間された投影画像の一例を示す。
次いで、制御部91は、抽出した高吸収体領域のみの投影画像にラベリング処理を行って、同じ高吸収体を示す高吸収体領域に同じラベルを付与し、同じラベルが付与された高吸収体領域毎の投影画像を生成する(ステップS4)。具体的には、ステップS2で取得された高吸収体領域のみの投影画像(群)にラベリング処理を行い、同じ高吸収体を示す高吸収体領域に同じラベルを付与する。次いで、ステップS2で取得された高吸収体領域のみの各投影画像からラベル付けされた高吸収体領域のそれぞれを抽出して高吸収体領域毎の投影画像を生成し、同じラベルが付与された高吸収体領域毎に分類する。ラベリング処理は、画像処理により行ってもよいし、表示部93に操作者がラベリングを行うためのGUIを表示して、操作者による操作部92の操作に応じてラベリングを行うこととしてもよい。図8に、ステップS4において生成される、同じラベルが付与された高吸収体領域毎の投影画像の一例を示す。
次いで、制御部91は、同じラベルが付与された高吸収体領域毎の投影画像を単純逆投影して、同じラベルが付与された高吸収体領域毎の単純逆投影画像を生成する(ステップS5)。単純逆投影画像は、投影画像を単純逆投影することにより得られる断層画像である。図9(a)、(b)に、同じラベルが付与された高吸収体領域毎の単純逆投影画像の一例を示す。なお、単純逆投影前の投影画像は、後段の処理で使用するため、制御部91のRAMに記憶しておく。
次いで、制御部91は、生成された単純逆投影画像のスライス面毎に、高吸収体の存在の信頼度を算出する(ステップS6)。高吸収体の存在の信頼度は、高吸収体が実際にそのスライス面に存在している確からしさを示す値である。
ここで、高吸収体にピントが合うスライス面は、実際に高吸収体が存在する面を写したスライス面であり、理論的に高吸収体の逆投影像が重なる箇所が最も多いスライス面である。即ち、高吸収体にピントが合うスライス面は、高吸収体領域の面積が最も大きくなる(高吸収体領域の画素値を持つ画素の数が多くなる。例えば、図9(a)、(b)のmスライス目の画像)。一方、高吸収体にピントが合っていないスライス面は、他のスライス面に存在する高吸収体の流れ像が写りこんでいるスライス面であり、高吸収体領域の面積は小さい(高吸収体領域の画素値を持つ画素の数が少ない。例えば、図9(a)、(b)のnスライス目の画像)。そこで、スライス面毎に、高吸収体領域の画素値をもつ画素の数(面積)を算出し、算出した値を高吸収体の存在の信頼度とする。高吸収体領域は、スライス面において最大の画素値をとるから、最大画素値をもつ画素の数を信頼度として算出することができる。
また、高吸収体にピントが合うスライス面、即ち、実際に高吸収体が存在する面を写したスライス面は、図10(a)に示すように、高吸収体領域のエッジが鮮明であり、鮮鋭度が高い。一方、高吸収体にピントが合っていないスライス面、即ち、本来高吸収体が存在しないスライス面は、図11(a)に示すように、高吸収体領域のエッジがぼやけており、鮮明度が低い。そこで、スライス面毎の鮮鋭度を高吸収体の存在の信頼度としてもよい。
例えば、単純投影画像の各スライス面において、放射線源61の走査方向に画素値のプロファイルを生成し、生成したプロファイルの微分値を算出すると、高吸収体にピントが合ったスライス面では、図10(b)に示すように、プロファイルの微分値の絶対値の最大値が大きくなる。一方、高吸収体にピントが合わないスライス面では、図11(b)に示すように、プロファイルの微分値の絶対値の最大値が小さくなる。即ち、単純投影画像の各スライス面において、放射線源61の走査方向の画素値のプロファイルの微分値の絶対値の最大値は鮮鋭度を表しており、この値を高吸収体の存在の信頼度としてもよい。
次いで、制御部91は、算出した各スライス面の信頼度を重み係数に変換する(ステップS7)。例えば、以下の[数1]に示す式により信頼度から重み係数Aを算出することができる。

ここで、信頼度の最大値とは、各スライス面の信頼度のうち最も高い信頼度である。σは、重み係数Aを調整するための予め定められた定数である。σは小さいほど信頼度に応じて流れ像の補正度合いを大きく変化させることができ、大きいほど、信頼度に応じた流れ像の補正度合いを緩やかに変化させることができる。
次いで、制御部91は、同じラベルが付与された高吸収体領域毎に、投影画像の逆投影を行って、同じラベルが付与された高吸収体領域毎の逆投影画像を生成する(ステップS8)。逆投影画像は、投影画像を逆投影することにより得られる断層画像である。逆投影は、例えば、FBP法、逐次近似画像再構成法、フェルドカンプ法、シフト加算法等の公知の手法を用いて行うことができる。図12に、同じラベルが付与された高吸収体領域毎の逆投影画像の一例を示す。
次いで、制御部91は、同じラベルが付与された高吸収体領域毎の逆投影画像の各スライス面に、そのスライス面に対して算出された重み係数Aを乗算する(ステップS9)。これにより、各スライス面における高吸収体領域の画素の信号値を補正して高吸収体の流れ像の影響を低減させることができる。
次いで、制御部91は、ステップS3で生成された、高吸収体領域が補間された投影画像の逆投影を行って、高吸収体領域が補間された逆投影画像を生成する(ステップS10)。図13に、高吸収体領域が補間された逆投影画像の一例を示す。
そして、制御部91は、ステップS9で重み係数が乗算された高吸収体領域の逆投影画像と、ステップS10で生成された高吸収体領域が補間された逆投影画像とを同じスライス面毎に合成して、被写体Hの断層画像を生成し(ステップS11)、断層画像生成処理を終了する。
ステップS11においては、例えば、ステップS9で重み係数が乗算された高吸収体領域の逆投影画像とステップS10で生成された高吸収体領域が補間された逆投影画像の対応する画素同士を同じスライス面毎に加算して合成する。或いは、高吸収体を全体的に強調したり減弱したりしたい場合は、高吸収体領域の逆投影画像全体を定数倍して加算することとしてもよい。
生成された断層画像は、患者情報に対応付けて断層画像記憶部952に記憶される。
図14に、本実施形態の断層画像生成処理によって生成された被写体の断層画像の例を示す。図15に、従来の手法によって生成された被写体の断層画像の例を示す。図15に示すように、従来の手法で生成された断層画像においては、高吸収体にピントが合うスライス面以外のスライス面にも流れ像が写りこんでおり、本来存在するはずの構造物が見えなくなっている。一方、図14に示すように、本実施形態により生成された断層画像においては、高吸収体にピントが合うスライス面以外のスライス面(他スライス面)の流れ像の影響が低減されており、流れ像で見えなくなっていた構造物が見えやすくなり、画質が向上していることがわかる。
以上説明したように、本実施形態の断層画像生成システム100によれば、コンソール90の制御部91は、放射線撮影装置1により取得された投影画像から放射線の高吸収体領域を抽出した高吸収体領域のみの投影画像を単純逆投影し、得られた断層画像に基づいて、各スライス面における高吸収体の存在の信頼度を算出する。次いで、高吸収体領域のみの投影画像を逆投影し、得られた高吸収体領域のみの断層画像の各スライス面に対し、信頼度に応じた重み係数を乗算する。次いで、放射線撮影装置1により取得された投影画像の高吸収体領域の画素を補間し、補間後の投影画像を逆投影する。そして、補正後の高吸収体領域のみの断層画像と、補正後の投影画像の逆投影画像とを合成して被写体の断層画像を生成する。
従って、高吸収体にピントが合うスライス面以外のスライス面に対する高吸収体の流れ像の影響が低減された被写体の断層画像を得ることができるので、流れ像で見えなくなっていた構造物が見えやすくなり、被写体の断層画像の画質を向上させることができる。
なお、上記実施形態及び変形例における記述内容は、本発明に係る断層画像生成システムの好適な一例であり、これに限定されるものではない。
例えば、上記実施形態においては、高吸収体領域を投影画像から抽出して高吸収体領域のみの投影画像を生成し、抽出された高吸収体領域のみの画像に基づいて各スライス面における高吸収体の存在の信頼度を算出したが、信頼度の算出のためだけであれば、高吸収体領域のみの投影画像を生成せずに投影画像中の認識した高吸収体領域に基づいて信頼度を算出してもよい。
また、上記実施形態においては、投影画像における高吸収体領域の画像に基づいて各スライス面における高吸収体の存在の信頼度を算出する場合を例にとり説明したが、信頼度を取得する手法はこれに限定されない。例えば、表示部93に高吸収体領域の投影画像を単純逆投影して得られた各スライス面の断層画像を表示するとともに、ユーザーがこれを参照しつつ各スライス面における高吸収体の信頼度を設定するためのGUIを表示し、GUIから操作部92の操作により設定された信頼度を各スライス面における高吸収体の存在の信頼度として取得することとしてもよい。
また、上記実施形態においては、放射線検出器Fがいわゆる可搬型(カセッテ型等ともいう。)であり、それを、放射線撮影装置1を構成する撮影台50の検出器装填部51(後述する図1参照)に装填して放射線断層撮影を行う場合について説明したが、放射線検出器Fが可搬型でなく、撮影台50と一体的に形成された、いわゆる専用機型の放射線検出器に対しても、本発明を適用することが可能である。
また、上記実施形態においては、放射線撮影装置1は臥位で撮影を行う装置として説明したが、立位の撮影を行う装置としてもよい。
また、上記実施形態においては、好ましい例として、放射線撮影装置1は、放射線源61及び放射線検出器Fを反対方向に移動させてトモシンセシス撮影を行うものとして説明したが、放射線検出器Fを固定として放射線源61を移動させる構成としてもよい。又は、放射線源61を固定として放射線検出器Fを移動させる構成としてもよい。
また、本発明は、トモシンセシス撮影により得られた投影画像から断層画像を生成する場合だけでなく、CT撮影により得られた投影画像から断層画像を生成する場合についても適用することができる。
また、上記の説明では、本発明に係るプログラムのコンピューター読み取り可能な媒体としてハードディスクや半導体の不揮発性メモリ等を使用した例を開示したが、この例に限定されない。その他のコンピューター読み取り可能な媒体として、CD−ROM等の可搬型記録媒体を適用することが可能である。また、本発明に係るプログラムのデータを通信回線を介して提供する媒体として、キャリアウエーブ(搬送波)も適用される。
その他、断層画像生成システムを構成する各装置の細部構成及び細部動作に関しても、発明の趣旨を逸脱することのない範囲で適宜変更可能である。
100 断層画像生成システム
1 放射線撮影装置
50 撮影台
51 検出器装填部
52 装填部支持部
53 搬送装置
54 被写体台
60 放射線照射装置
61 放射線源
62 操作卓
63 曝射スイッチ
64 放射線源移動機構
80 制御BOX
90 コンソール
91 制御部
92 操作部
93 表示部
94 通信部
95 記憶部
96 バス
F 放射線検出器
H 被写体

Claims (7)

  1. 被写体に放射線を照射する放射線源と、放射線を検出して電気信号を生成する放射線検出素子が二次元状に配置され、照射された放射線に応じた投影画像を取得する放射線検出器と、を備え、前記放射線源と前記放射線検出器との位置関係を変化させながら、前記放射線源と前記放射線検出器との間に配置された被写体の前記投影画像を所定回数取得する撮影手段と、
    前記撮影手段により取得された投影画像を用いて前記被写体の断層画像の生成を行う画像処理手段と、
    を備える断層画像生成システムであって、
    前記画像処理手段は、
    前記撮影手段により取得された投影画像から放射線の高吸収体領域を認識する認識手段と、
    前記認識手段により認識された高吸収体領域の画像に基づいて、前記断層画像の各スライス面における高吸収体の存在の信頼度を取得する取得手段と、
    前記撮影手段により取得された投影画像から前記高吸収体領域を抽出し、前記高吸収体領域のみの投影画像を取得する抽出手段と、
    前記抽出手段により抽出された高吸収体領域のみの投影画像を逆投影して高吸収体領域のみの断層画像を生成する第1の逆投影手段と、
    前記第1の逆投影手段により得られた高吸収体領域のみの断層画像の前記各スライス面に対し、前記信頼度に応じた重み係数を乗算する補正手段と、
    前記撮影手段により取得された投影画像の前記高吸収体領域の画素を補間する補間手段と、
    前記補間手段による補間後の投影画像を逆投影する第2の逆投影手段と、
    前記補正手段による補正後の高吸収体領域のみの断層画像と、前記第2の逆投影手段による逆投影により得られた断層画像とを合成して前記被写体の断層画像を生成する生成手段と、
    を備える断層画像生成システム。
  2. 前記認識手段により認識された高吸収体領域のうち同じ高吸収体を示す高吸収体領域に同じラベルを付与するラベリング手段を備え、
    前記取得手段は、前記断層画像の各スライス面における高吸収体の存在の信頼度を高吸収体領域毎に取得し、
    前記抽出手段は、前記撮影手段により取得された投影画像から高吸収体領域をそれぞれ抽出し、高吸収体領域毎の投影画像を取得し、
    前記第1の逆投影手段は、同じラベルが付与された高吸収体領域毎に投影画像の逆投影を行って高吸収体領域毎の断層画像を生成し、
    前記補正手段は、前記高吸収体領域毎の断層画像の各スライス面に対し、その高吸収体領域に対して取得された前記信頼度に応じた重み係数を乗算し、
    前記生成手段は、前記補正手段による補正後の高吸収体領域毎の断層画像と、前記第2の逆投影手段による逆投影により得られた断層画像とを合成して前記被写体の断層画像を生成する請求項1に記載の断層画像生成システム。
  3. 前記取得手段は、前記認識手段により認識された高吸収体領域のうち同じラベルが付与された高吸収体領域毎に、その高吸収体領域のみの投影画像を単純逆投影して断層画像を生成し、得られた断層画像の各スライス面における高吸収体領域の面積又は鮮鋭度に基づいて、前記各スライス面の前記信頼度を算出することにより、前記各スライス面の前記信頼度を取得する請求項2に記載の断層画像生成システム。
  4. 前記取得手段により取得された前記信頼度を重み係数に変換する変換手段を備える請求項1〜3の何れか一項に記載の断層画像生成システム。
  5. 前記変換手段は、σを定数として、以下の式により前記信頼度を重み係数Aに変換する請求項4に記載の断層画像生成システム。
    (式)
    A=exp(−(信頼度の最大値−各スライス面の信頼度)÷σ)
  6. 放射線源と放射線検出器との間に被写体を配置して前記放射線源と前記放射線検出器との位置関係を変化させながら所定回数の投影画像の取得を行う撮影装置により取得された投影画像を用いて前記被写体の断層画像の生成を行う画像処理装置であって、
    前記撮影装置により取得された投影画像から放射線の高吸収体領域を認識する認識手段と、
    前記認識手段により認識された高吸収体領域の画像に基づいて、前記断層画像の各スライス面における高吸収体の存在の信頼度を取得する取得手段と、
    前記撮影装置により取得された投影画像から前記高吸収体領域を抽出し、前記高吸収体領域のみの投影画像を取得する抽出手段と、
    前記抽出手段により抽出された高吸収体領域のみの投影画像を逆投影して高吸収体領域のみの断層画像を生成する第1の逆投影手段と、
    前記第1の逆投影手段により得られた高吸収体領域のみの断層画像の前記各スライス面に対し、前記信頼度に応じた重み係数を乗算する補正手段と、
    前記撮影装置により取得された投影画像の前記高吸収体領域の画素を補間する補間手段と、
    前記補間手段による補間後の投影画像を逆投影する第2の逆投影手段と、
    前記補正手段による補正後の高吸収体領域のみの断層画像と、前記第2の逆投影手段による逆投影により得られた断層画像とを合成して前記被写体の断層画像を生成する生成手段と、
    を備える画像処理装置。
  7. 放射線源と放射線検出器との間に被写体を配置して前記放射線源と前記放射線検出器との位置関係を変化させながら所定回数の投影画像の取得を行う撮影装置により取得された投影画像を用いて前記被写体の断層画像の生成を行う画像処理装置に用いられるコンピューターを、
    前記撮影装置により取得された投影画像から放射線の高吸収体領域を認識する認識手段、
    前記認識手段により認識された高吸収体領域の画像に基づいて、前記断層画像の各スライス面における高吸収体の存在の信頼度を取得する取得手段、
    前記撮影装置により取得された投影画像から前記高吸収体領域を抽出し、前記高吸収体領域のみの投影画像を取得する抽出手段、
    前記抽出手段により抽出された高吸収体領域のみの投影画像を逆投影して高吸収体領域のみの断層画像を生成する第1の逆投影手段、
    前記第1の逆投影手段により得られた高吸収体領域のみの断層画像の前記各スライス面に対し、前記信頼度に応じた重み係数を乗算する補正手段、
    前記撮影装置により取得された投影画像の前記高吸収体領域の画素を補間する補間手段、
    前記補間手段による補間後の投影画像を逆投影する第2の逆投影手段、
    前記補正手段による補正後の高吸収体領域のみの断層画像と、前記第2の逆投影手段による逆投影により得られた断層画像とを合成して前記被写体の断層画像を生成する生成手段、
    として機能させるためのプログラム。
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