JP2016198153A - 串焼き装置 - Google Patents

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祐子 藤本
Yuko Fujimoto
祐子 藤本
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Abstract

【課題】専用の串が不要で且つ喫食者に好ましい形態で提供可能な串刺し状被調理物を加熱調理し得る串焼き装置を提供する。
【解決手段】串刺し状被調理物Kが、串Kbの基端部を食材Kaから突出させ且つ串Kbの先端を食材Kaに埋没又は略埋没させた状態に加工され、少なくとも2本の針状体5が間隔を開けて同じ向きで突設された串保持具6が、針状体5の長さ方向が横向きになる姿勢で配置され、串保持具6を針状体5の長さ方向に沿う回転軸芯Prにて回転させる回転駆動手段Drが設けられ、串保持具6の下方における該串保持具6よりも針状体5の突出方向側の箇所に、串刺し状被調理物Kを加熱する加熱手段2が設けられ、串刺し状被調理物Kを、串長さ方向を回転軸芯Prに沿う方向に沿わせた姿勢で、串Kbに刺された食材Kaの先端部を少なくとも2本の針状体5に刺した状態で配置するように構成される。
【選択図】図2

Description

本発明は、食材を串に刺した状態の串刺し状被調理物を加熱調理する串焼き装置に関する。
かかる串焼き装置は、加熱手段の上方に配置した串刺し状被調理物を串長さ方向に沿う軸芯周りに回転させて、加熱手段に向く箇所を変更することによって、串刺し状被調理物を串の芯周りの全周にわたって加熱できるようにしたものである。串刺し状被調理物の具体例としては、例えば、焼き鳥、串焼き等が挙げられる。
このような串焼き装置において、従来は、串刺し状被調理物の両端部を載置支持する一対の串載せ台が、内部に加熱手段を設けた機台の上部の両側部に振り分けて設けられ、一対のプーリに架け渡されて周回駆動されるエンドレスベルトが、その上面を一方の串載せ台に載せられた串の端部のホルダ部に接触させるように設けられていた(例えば、特許文献1参照。)。
この従来の串焼き装置では、串刺し状被調理物を、串の両端部を食材から突出させるように加工する。そして、食材から突出した串の両端部を一対の串載せ台に架け渡すことにより、串刺し状被調理物を加熱手段の上方に保持して、エンドレスベルトを周回駆動することにより、串刺し状被調理物を串長さ方向に沿う軸芯周りに回転させて、串刺し状被調理物を串の芯周りの全周にわたって加熱するようになっていた。
特開2000−342458号公報
しかしながら、従来の串焼き装置では、食材から突出した串の両端部を一対の串載せ台に架け渡して、串刺し状被調理物を串長さ方向に沿う軸芯周りに回転させるために、エンドレスベルトに接触させるためのホルダを串の一端部に備えさせる必要がある。つまり、食材を刺す串として、そのようなホルダを備えた専用の串が必要となる。
又、串の両端部が食材から突出しているので、串刺し状被調理物の喫食者に好ましからざる感じを抱かせる虞がある。
本発明は、かかる実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、専用の串が不要で且つ喫食者に好ましい形態で提供可能な串刺し状被調理物を加熱調理し得る串焼き装置を提供することにある。
上記目的を達成するための本発明に係る串焼き装置は、食材を串に刺した状態の串刺し状被調理物を加熱調理する串焼き装置であって、その特徴構成は、
串刺し状被調理物が、串の基端部を食材から突出させ且つ串の先端を食材に埋没又は略埋没させた状態に加工され、
少なくとも2本の針状体が間隔を開けて同じ向きで突設された串保持具が、前記針状体の長さ方向が横向きになる姿勢で配置され、
前記串保持具を前記針状体の長さ方向に沿う回転軸芯にて回転させる回転駆動手段が設けられ、
前記串保持具の下方における当該串保持具よりも前記針状体の突出方向側の箇所に、串刺し状被調理物を加熱する加熱手段が設けられ、
串刺し状被調理物を、その串長さ方向を前記回転軸芯に沿う方向に沿わせた姿勢で、串に刺された食材の先端部を少なくとも2本の前記針状体に刺した状態で配置するように構成されている点にある。
上記特徴構成によれば、回転駆動手段によって回転駆動される串保持具には、少なくとも2本の針状体が、夫々の長さ方向が回転軸芯に沿う姿勢で、間隔を開けて同じ向きで突設されている。そこで、串刺し状被調理物を、その串長さ方向を回転軸芯に沿う方向に沿わせた姿勢で、串に刺された食材の先端部を串保持具の少なくとも2本の針状体に刺した状態で配置することにより、串刺し状被調理物が、串保持具に対して、その串保持具と相対回転不能に保持されることになる。
そして、回転駆動手段によって串保持具を回転駆動すると、串刺し状被調理物が串保持具と相対回転不能であるので、串刺し状被調理物が串保持具と共に串長さ方向に沿う軸芯周りに回転する。
つまり、串に刺された食材の先端部を串保持具の少なくとも2本の針状体に刺した状態で、串刺し状被調理物を加熱手段の上方に配置する構成であるので、串刺し状被調理物は、串の基端部を手持ち用のために食材から突出させるのは勿論であるが、串の先端は食材に埋没又は略埋没させた状態に加工することができる。又、串刺し状被調理物を串長さ方向に沿う軸芯周りに回転させるための力を、食材を刺した少なくとも2本の針状体によって食材そのものに印加するので、従来の如き、エンドレスベルトに接触させるためのホルダを備えた専用の串を必要としない。
従って、専用の串が不要で且つ喫食者に好ましい形態で提供可能な串刺し状被調理物を加熱調理し得る串焼き装置を提供することができる。
本発明に係る串焼き装置の更なる特徴構成は、串に刺された食材の先端部を少なくとも2本の前記針状体に刺した状態の串刺し状被調理物の串の基端部を載置支持する串載置部が、設けられている点にある。
上記特徴構成によれば、串に刺された食材の先端部を少なくとも2本の針状体に刺した状態にすると共に、その串の基端部を串載置部に載置した状態で、串刺し状被調理物を配置することから、串刺し状被調理物を一層安定した状態で配置することができる。このように串刺し状被調理物を配置すると、回転駆動手段によって串刺し状被調理物を串長さ方向に沿う軸芯周りに回転させる際に、串刺し状被調理物の振れを抑制することができるので、回転に伴う串刺し状被調理物と加熱手段との間隔の変動をより一層小さくすることができる。
従って、串刺し状被調理物を串の芯周りの全周にわたって一層良好に加熱することができる。
本発明に係る串焼き装置の更なる特徴構成は、長さの異なる少なくとも2本の前記針状体が、最長の針状体が前記回転軸芯と同芯状に位置し、他の針状体が前記回転軸芯と偏芯状に位置する状態で、前記串保持具に突設されている点にある。
上記特徴構成によれば、回転軸芯と同芯状の最長の針状体を回転中心とし、回転軸芯と偏芯状の他の針状体によって食材に対して回転力を印加して、串刺し状被調理物を串長さ方向に沿う軸芯周りに回転させることにより、串刺し状被調理物の振れを極力抑制して安定して回転させることができるので、回転に伴う串刺し状被調理物と加熱手段との間隔の変動をより一層小さくすることができる。
従って、串刺し状被調理物を串の芯周りの全周にわたって一層良好に加熱することができる。
本発明に係る串焼き装置の更なる特徴構成は、前記串保持具を前記加熱手段に対する遠近方向に移動駆動する遠近方向移動駆動手段が設けられている点にある。
上記特徴構成によれば、遠近方向移動駆動手段によって、串刺し状被調理物を加熱手段から遠ざかる方向に移動させることにより、加熱調理が終了した串刺し状被調理物を串保持具から容易に取り外すことができる。
従って、串刺し状被調理物を加熱調理する際の作業の簡便性を一層向上することができる。
本発明に係る串焼き装置の更なる特徴構成は、前記遠近方向移動駆動手段が、前記串保持具における前記針状体の突出方向とは反対側に位置して前記回転軸芯に直交する水平方向に沿う揺動軸芯周りに、前記串保持具を揺動させることにより、前記串保持具を前記加熱手段に対する遠近方向に移動駆動するように構成されている点にある。
上記特徴構成によれば、遠近方向移動駆動手段の構成として、串保持具における針状体の突出方向とは反対側に位置して回転軸芯に直交する水平方向に沿う揺動軸芯周りに、串保持具を揺動させる構成とすることにより、串保持具を加熱手段に対する遠近方向に直線状に往復移動させる構成とする場合に比べて、遠近方向移動駆動手段のコンパクト化を図ることができる。
従って、串刺し状被調理物を加熱手段から遠ざかる方向に移動させる構成を備えることより、作業の簡便性を一層向上しながらも、串焼き装置のコンパクト化を図ることができる。
本発明に係る串焼き装置の更なる特徴構成は、ロッドをZ軸と同心状に位置させた状態で当該Z軸を回転軸芯として回転可能で、且つ、前記ロッドを前記Z軸に直交するX方向と、前記Z軸及び前記X軸に直交するY軸方向とに揺動可能な3軸球面モータが、前記Z軸を前記針状体の突出方向に沿わせ、且つ、前記ロッドを前記針状体の突出方向に向けた状態で設けられ、
前記ロッドに前記串保持具が取り付けられて、
前記回転駆動手段及び前記遠近方向移動駆動手段が、前記3軸球面モータを用いて構成されている点にある。
上記特徴構成によれば、串保持具が取り付けられたロッドを、Z軸と同心状に位置させた状態で当該Z軸を回転軸芯として回転させるように、3軸球面モータを駆動させると、串刺し状被調理物を串長さ方向に沿う軸芯周りに回転させることができる。又、ロッドを上方に揺動させるように、3軸球面モータを駆動させると、串刺し状被調理物を加熱手段から遠ざかる方向に移動させることができる。
従って、回転駆動手段及び遠近方向移動駆動手段を1個の3軸球面モータを用いて構成するので、串焼き装置のコンパクト化及び低価格化を図ることができる。
本発明に係る串焼き装置の更なる特徴構成は、少なくとも2本の前記針状体に串刺し状被調理物が刺された被調理物セット状態を検知する被調理物検知手段が設けられ、
運転を制御する制御手段が、前記被調理物検知手段が前記被調理物セット状態を検知することに基づいて、前記回転駆動手段を作動させ、前記被調理物検知手段による前記被調理物セット状態の検知後、串刺し状被調理物の加熱調理が終了した調理終了タイミングになったと判定すると、前記串保持具を前記加熱手段から遠ざかる方向に移動駆動すべく、前記遠近方向移動駆動手段を作動させるように構成されている点にある。
上記特徴構成によれば、串に刺された食材の先端部を少なくとも2本の針状体に刺した状態で、串刺し状被調理物を配置すると、被調理物検知手段によって被調理物セット状態が検知される。
そして、被調理物検知手段により被調理物セット状態が検知されることに基づいて、自動的に、串刺し状被調理物が串長さ方向に沿う軸芯周りに回転させられて、串刺し状被調理物の加熱調理が開始され、その加熱調理が終了すると、自動的に、串刺し状被調理物が加熱手段から遠ざかる方向に移動させられる。
つまり、串刺し状被調理物の回転の開始を指令するための操作が不要であり、又、串刺し状被調理物の加熱調理が終了すると、自動的に、串刺し状被調理物が加熱手段から遠ざかる方向に移動して、加熱調理が終了した串刺し状被調理物を串保持具から取り外し易くなるので、串刺し状被調理物を加熱調理する際の作業の簡便性を一層向上することができる。
しかも、串刺し状被調理物の加熱調理が終了すると、自動的に、串刺し状被調理物が加熱手段から遠ざかるので、串刺し状被調理物の焼き過ぎを防止することができる。
従って、串刺し状被調理物を一層良好に加熱調理できながら、加熱調理する際の作業の簡便性を一層向上することができる。
本発明に係る串焼き装置の更なる特徴構成は、前記串保持具、前記回転駆動手段、前記遠近方向移動駆動手段及び前記被調理物検知手段を備えて、串保持ユニットが構成され、
複数の前記串保持ユニットが、前記針状体の突出方向に直交する水平方向に並設されている点にある。
上記特徴構成によれば、串保持具、回転駆動手段、遠近方向移動駆動手段及び被調理物検知手段を備えて構成された複数の串保持ユニットが、針状体の突出方向に直交する水平方向に並設されているので、複数の串刺し状被調理物を、同時に並行して加熱調理することができる。
従って、串刺し状被調理物の加熱調理効率をより一層向上することができる。
本発明に係る串焼き装置の更なる特徴構成は、複数の前記串保持ユニットが、少なくとも2つの前記串保持ユニットを含むブロックにて、前記串保持ユニットの並び方向に区分され、
複数の前記ブロック夫々に対して、前記加熱手段が各別に設けられ、
前記制御手段が、各加熱ブロックの全ての前記被調理物検知手段が前記被調理物セット状態を検知しない状態から、少なくとも1つの前記被調理物検知手段が前記被調理物セット状態を検知する状態になることに基づいて、各加熱ブロックに対応する前記加熱手段を加熱作動させ、各加熱ブロックの少なくとも1つの前記被調理物検知手段が前記被調理物セット状態を検知する状態から、全ての前記被調理物検知手段が前記被調理物セット状態を検知しない状態になることに基づいて、各加熱ブロックに対応する前記加熱手段の加熱作動を停止させるように構成されている点にある。
上記特徴構成によれば、串刺し状被調理物の加熱調理を開始する際等、ある加熱ブロックの全ての串保持具に串刺し状被調理物が保持されていない状態で、少なくとも1つの串保持具に串刺し状被調理物を保持すると、自動的に、その加熱ブロックに対応する加熱手段が加熱作動するので、作業性の簡便性を向上することができる。
又、串刺し状被調理物の調理量が少なくなる等により、ある加熱ブロックの串保持具のうちで、串刺し状被調理物を保持している串保持具から串刺し状被調理物を取り外して、ある加熱ブロックの全ての串保持具に串刺し状被調理物が保持されていない状態になると、自動的に、その加熱ブロックに対応する加熱手段の加熱作動が停止するので、作業の簡便性が向上すると共に、エネルギーの無駄な消費を抑制することができる。
従って、串刺し状被調理物を加熱調理する際の作業の簡便性を一層向上することができると共に、加熱調理のランニングコストを低減することができる。
串焼き装置の全体構成を示す斜視図 串焼き装置の縦断右側面図 串保持ユニットを示す斜視図 3軸球面モータを示す斜視図 串焼き装置の制御構成を示すブロック図 串刺し状被調理物を示す斜視図
以下、図面に基づいて、本発明の実施形態を説明する。
図1及び図2に示すように、串焼き装置は、食材Ka(例えば、鶏肉)を串Kbに刺した状態の串刺し状被調理物Kを概略箱状の装置本体1上に配置して、装置本体1内に配設されたバーナ2(加熱手段の一例)により加熱調理するように構成されている。
装置本体1は、上部が矩形枠状に開口され、その装置本体1内における後方側の仕切り部分に、串焼き装置の運転を制御する制御部3(制御手段の一例、図2参照)が配設され、この制御部3に各種制御情報を送信する操作部4が、装置本体1の前面に設けられている。
図2及び図6に示すように、串焼き装置にて加熱調理する串刺し状被調理物Kは、串Kbの基端部を食材Kaから突出させ且つ串Kbの先端を食材Kaに埋没又は略埋没させた状態に加工されている。尚、串Kbに食材Kaを刺す形態としては、図2及び図6(a)に示すように、概略ボール状や概略サイコロ状の如き塊状の食材Kaが複数個(図では3個)縦列状で串Kbに刺されている形態や、図6(b)に示すように、細長状の食材Kaが1個串Kbに刺されている形態等があり、いずれの形態でも、串Kbの先端を食材Kaに埋没又は略埋没させた状態に加工されている。尚、串Kbの先端を食材Kaに埋没又は略埋没させた状態に加工とは、串Kbの先端が完全に埋没している場合のみならず、喫食者が食する際に邪魔にならない程度において、串Kbの先端が食材Kaから若干程度突出している場合も含むものである。
図1及び図2に示すように、装置本体1の上部の後方側に、少なくとも2本の針状体5(本実施形態では3本)が間隔を開けて同じ向きで突設された串保持具6が、針状体5の先端が装置本体1の前方に向き且つ針状体5の長さ方向が略水平(横向きの一例)になる姿勢で配置され、その串保持具6を針状体5の長さ方向に沿う回転軸芯Prにて回転させる回転駆動手段Drが設けられている。
前述のバーナ2は、ガス燃料を燃料とするガスバーナであり、そのバーナ2が、装置本体1内に、串保持具6よりも前方側に位置させて設けられている。つまり、バーナ2が、串保持具6の下方における当該串保持具6よりも針状体5の突出方向側の箇所に設けられていることになる。
更に、串保持具6をバーナ2に対する遠近方向に移動駆動する遠近方向移動駆動手段Dsが設けられている。
この実施形態では、遠近方向移動駆動手段Dsが、串保持具6における後方側(針状体5の突出方向とは反対側の一例)に位置して回転軸芯Prに直交する水平方向に沿う揺動軸芯Ps周りに、串保持具6を揺動させることにより、串保持具6をバーナ2に対する遠近方向に移動駆動するように構成されている。尚、以下の説明では、針状体5が略水平になる状態の串保持具6(図2において、実線にて示される)の揺動位置を、原点位置と記載する場合がある。
そして、図2において実線にて示すように、串刺し状被調理物Kを、その串長さ方向を回転軸芯Prに沿う方向に沿わせた姿勢で、串Kbに刺された食材Kaの先端部を、原点位置の串保持具6の3本の針状体5に刺した状態で配置するように構成されている。
図1及び図2に示すように、装置本体1の上部開口部1wにおける前方の縁部上に、串Kbに刺された食材Kaの先端部を3本の針状体5に刺した状態の串刺し状被調理物Kの串Kbの基端部を載置支持する串載置台7(串載置部の一例)が、設けられている。
その串載置台7には、串Kbの基端部を入れ込む凹部7cが設けられている。
つまり、串長さ方向を回転軸芯Prに沿う方向に沿わせた姿勢で、串Kbに刺された食材Kaの先端部を原点位置の串保持具6の3本の針状体5に刺すと共に、串Kbの基端部を串載置台7の凹部7cに入れ込むことにより、串刺し状被調理物Kを加熱位置に保持させることになる。
上述のように、串Kbに刺された食材Kaの先端部を串保持具6の3本の針状体5に刺した状態で、串刺し状被調理物Kをバーナ2の上方に配置すると、串刺し状被調理物Kが、串保持具6に対して、その串保持具6と相対回転不能に保持される。そして、回転駆動手段Drによって串保持具6を回転駆動すると、串刺し状被調理物Kが串保持具6と相対回転不能であるので、串刺し状被調理物Kが串保持具6と共に串長さ方向に沿う軸芯周りに回転する。
つまり、串刺し状被調理物Kは、串Kbの基端部を手持ち用のために食材Kaから突出させるものの、串Kbの先端は食材Kaに埋没させた状態に加工することができる。
従って、串刺し状被調理物Kに用いる串Kbとしては、専用の串が不要となる。例えば、市販の冷凍の串刺し状被調理物Kを加熱調理することができる。
串焼き装置の各部について、更に説明を加える。
この実施形態では、図1〜図3に示すように、串保持具6には、長さの異なる3本の針状体5が、最長の針状体5が回転軸芯Prと同芯状に位置し、他の針状体5が回転軸芯Prと偏芯状に位置する状態で突設されている。ちなみに、回転軸芯Prと偏芯状に位置する2本の針状体5は、略同じ長さである。
つまり、回転軸芯Prと同芯状の最長の針状体5を回転中心とし、回転軸芯Prと偏芯状の他の2本の針状体5によって食材Kaに対して回転力を印加して、串刺し状被調理物Kを串長さ方向に沿う軸芯周りに回転させるので、串刺し状被調理物Kの振れを極力抑制して安定して回転させることができる。
図3及び図4にも示すように、ロッド9をZ軸と同心状に位置させた状態で当該Z軸を回転軸芯Prとして回転可能で、且つ、ロッド9をZ軸に直交するX方向と、Z軸及びX軸に直交するY軸方向とに揺動可能な3軸球面モータ8が、Z軸を針状体5の突出方向に沿わせ、且つ、Z軸と同芯状態にあるロッド9を装置本体1の前方(針状体5の突出方向の一例)に向けた状態で設けられ、ロッド9に串保持具6が取り付けられている。
つまり、回転駆動手段Dr及び遠近方向移動駆動手段Dsが、3軸球面モータ8を用いて構成されている。
又、図5に示すように、この3軸球面モータ8の駆動を制御するモータ駆動部11が設けられている。
3軸球面モータ8は、周知であるので、詳細な説明及び図示を省略して簡単に説明すると、図3及び図4に示すように、前述のロッド9が突設された球形の球ロータ10を、Z軸、そのZ軸に直交するX軸、並びに、Z軸及びX軸に直交するY軸の夫々の軸を中心にして回転駆動自在に備えて構成されている。
ロッド9をZ軸と同芯状に位置させた状態で、球ロータ10をZ軸を中心に回転駆動することにより、ロッド9をZ軸と同芯の回転軸芯Prで回転させることになり、球ロータ10をX軸を中心に回転駆動することにより、ロッド9をY軸方向に揺動させることになり、球ロータ10をY軸を中心に回転駆動することにより、ロッド9をX軸方向に揺動させることになる。
そして、図2及び図3に示すように、装置本体1の上部開口部1wにおける後方の縁部上に、モータ載置台12が設けられ、そのモータ載置台12上に、3軸球面モータ8が、Z軸及びX軸を水平方向に沿わせると共に、Z軸と同芯状態にある状態でのロッド9を装置本体1の前方に向けた姿勢で設けられ、そのロッド9に串保持具6が取り付けられている。
つまり、ロッド9をZ軸と同芯状に位置させた状態で、球ロータ10をZ軸を中心に回転駆動すべく、モータ駆動部11を制御することにより、串保持具6をZ軸と同芯の回転軸芯Prで回転させることができる。又、球ロータ10をX軸を中心に回転駆動すべく、モータ駆動部11を制御することにより、串保持具6をバーナ2に対する遠近方向である上下方向(即ち、Y軸方向)に、回転軸芯Prに直交する水平方向に沿う揺動軸芯Ps(X軸)周りに揺動させることができる。
尚、3軸球面モータ8の外装ケーシング8cには、串保持具6を、例えば鉛直方向上向きまで、上下方向に揺動軸芯Ps周りに揺動させることが可能なように、ロッド9を入れ込むための切り欠き8dが設けられている。
図2、図3及び図5に示すように、3本の針状体5に串刺し状被調理物Kが刺された被調理物セット状態を検知する被調理物センサS(被調理物検知手段の一例)が設けられている。
この実施形態では、3本の針状体5のうちの2本を食材Kaに微小電流を流すべく電圧を印加するセンサ電極13として、センサ駆動部14(図5参照)により、一対のセンサ電極13に電圧を印加すると共に、その一対のセンサ電極13間の導通の有無を検出することにより、被調理物セット状態か否かを検知するように構成されている。つまり、被調理物センサSが、3本の針状体5のうちの2本を用いたセンサ電極13とセンサ駆動部14とを備えて構成されている。ちなみに、一対のセンサ電極13間の導通を検出することにより、被調理物セット状態を検出するように構成されている。
尚、図示を省略するが、センサ駆動部14から一対のセンサ電極13への電圧の印加や、一対のセンサ電極13からセンサ駆動部14への信号の取出しは、例えば、3軸球面モータ8の外装を形成する外装ケーシングに対して設けた2つのリング状端子を介して行うように構成されている。例えば、2つのリング状端子を、3軸球面モータ8の外装ケーシングに対して、Z軸と略同心状でロッド9の外周部に位置した状態で、ロッド9のY軸方向での揺動に伴って揺動自在に設け、一対のセンサ電極13夫々の基端部を2つのリング状端子に各別に摺動させるように構成される。
図1〜図3及び図5に示すように、一つの串保持ユニットUが、串保持具6、3軸球面モータ8及び被調理物センサSのそれぞれを備えて構成され、図1に示すように、複数(この実施形態では6つ)の串保持ユニットUが、針状体5の突出方向に直交する水平方向に並設されている。
具体的には、ロッド9に串保持具6が取り付けられた複数の3軸球面モータ8が、夫々、上述した姿勢にて、モータ載置台12上に装置本体1の左右方向に並べて設けられている。
又、図1及び図2に示すように、カバー体15が、モータ載置台12上に並設された複数の3軸球面モータ8を覆うように設けられている。
図1及び図5に示すように、更に、複数の串保持ユニットUが、少なくとも2つの串保持ユニットUを含む加熱ブロックBにて、串保持ユニットUの並び方向に区分され、複数の加熱ブロックB夫々に対して、バーナ2が各別に設けられている。
この実施形態では、串保持ユニットUが6つ設けられ、3つの串保持ユニットUにて加熱ブロックBが構成されて、加熱ブロックBが2つ設けられ、2つの加熱ブロックBに各別に対応する状態で、バーナ2が2つ設けられている。
図1、図2及び図5に示すように、各バーナ2は、一対の燃料噴出筒2pを備えて構成され、各燃料噴出筒2pには、複数の燃料噴出孔2hが長さ方向に並ぶ噴出孔列が、2列並設されている。そして、各バーナ2は、一対の燃料噴出筒2p夫々の複数の燃料噴出孔2hから、燃焼用空気が予混合されたガス燃料を噴出させて、ガス燃料を燃焼させるように構成されている。
図5に示すように、2つのバーナ2夫々に、ガス燃料を供給する燃料供給路16が接続され、各燃料供給路16には、バーナ2へのガス燃料の供給を断続する燃料断続弁17、及び、バーナ2へのガス燃料の供給量を調整する燃料供給量調整弁18が設けられている。
更に、2つのバーナ2夫々に対して、点火プラグ19が設けられている。
次に、制御部4の制御動作について、説明する。
図1及び図5に示すように、操作部5には、串焼き装置の運転の開始及び停止を指令する運転スイッチ20、及び、串刺し状被調理物Kを加熱調理する加熱調理時間を任意に設定可能な調理時間設定部21等が設けられている。
ところで、この串焼き装置により串刺し状被調理物Kを加熱調理する調理形態が、下記のように予め設定されている。
即ち、串刺し状被調理物Kを串Kbの芯周りにN等分した部分を順次バーナ2に向けて位置させて、1回ずつ加熱することにより、串刺し状被調理物Kを焼き上げる形態に設定されている。
この串焼き装置の使用者は、調理時間設定部21により加熱調理時間を設定するに、上述のような加熱形態を前提にして、串Kbに刺した調理対象の食材Kaを適切に焼き上げるのに必要と考えられる時間に任意に設定する。
つまり、例えばNが4に設定されている場合は、加熱調理時間の4分の1の時間ずつ各位置に静止させる状態で、串刺し状被調理物Kを90°ずつ同方向に串長さ方向に沿う軸芯周りに回転させることになる。
そして、Nが予め設定されて、制御部3の記憶部(図示省略)に記憶されており、制御部3は、調理時間設定部21にて設定された加熱調理時間をNで割ることにより、分割調理時間を設定し、又、360°をNで割ることにより、分割回転角度を設定する。つまり、串Kbの芯周りにN等分した各部分をバーナ2に向けた回転位置に順次位置させるべく、串刺し状被調理物Kを間欠的に回転させる際に、串刺し状被調理物Kを各回転位置で静止させる時間が、分割調理時間である。
例えば、Nが4に設定されている場合、分割回転角度は90°に設定され、調理時間設定部21により加熱調理時間が4分に設定されていると、分割調理時間は1分に設定される。
運転スイッチ20により運転の開始が指令されると、制御部3による制御動作が可能な状態となる。又、詳細は後述するが、運転スイッチ20により運転の開始が指令されたときは、串保持具6は、針状体5が略水平になる状態の揺動位置、即ち、揺動軸芯Ps周りでの揺動方向における原点位置に位置している。
そして、制御部3は、被調理物センサSが被調理物セット状態を検知すると、その検知後、分割調理時間が経過する度に、ロッド9を分割回転角度ずつ回転させるべく3軸球面モータ8を作動させるように、モータ駆動部11を制御する分割回転処理を実行し、被調理物センサSによる被調理物セット状態の検知後、調理時間設定部21により設定された加熱調理時間が経過すると、串保持具6を所定の退避位置にまで上向きに揺動駆動すべく、3軸球面モータ8を作動させるように、モータ駆動部11を制御する持ち上げ処理を実行するように構成されている。
ちなみに、退避位置は、例えば、3軸球面モータ8のロッド9が水平方向に対して例えば80°程度上方を向く位置に設定されて、制御部3の記憶部に記憶されている。
又、制御部3は、持ち上げ処理の実行後、被調理物センサSが被調理物セット状態を検知しなくなると、串保持具6を原点位置に位置させるべく3軸球面モータ8を作動させるように、モータ駆動部11を制御する原点復帰処理を実行するように構成されている。
又、制御部3は、運転スイッチ20により運転の停止が指令されたときに、串保持具6が退避位置に位置している場合も、原点復帰処理を実行するように構成されている。
つまり、運転スイッチ20により運転の開始が指令されたときは、串保持具6は原点位置に位置していることになる。
例えば、Nが4に設定され、調理時間設定部21により加熱調理時間が4分に設定されている場合は、以下のように串刺し状被調理物Kの加熱調理が自動的に行われる。
即ち、串刺し状被調理物Kを加熱位置に保持させると、先ずはその状態に1分間保持されてバーナ2により加熱され、次いで、串刺し状被調理物Kが串長さ方向に沿う軸芯周りに90°回転され、その回転位置に1分間保持されてバーナ2により加熱され、以降、串刺し状被調理物Kが串長さ方向に沿う軸芯周りに90°回転されて、その回転位置に1分間保持されてバーナ2により加熱される状態が2回繰り返された後、串保持具6が退避位置にまで持ち上げられて、1回の加熱調理が終了する。
つまり、被調理物センサSによる被調理物セット状態の検知後、調理時間設定部21により設定された加熱調理時間が経過することが、串刺し状被調理物Kの加熱調理が終了した調理終了タイミングになったことに相当する。
要するに、制御部3が、被調理物センサSが被調理物セット状態を検知することに基づいて、串保持具6を回転軸芯Prにて回転させるべく3軸球面モータ8を作動させ(回転駆動手段Drを作動させることに相当する)、被調理物センサSによる被調理物セット状態の検知後、串刺し状被調理物Kの加熱調理が終了した調理終了タイミングになったと判定すると、串保持具6を退避位置に上昇させるべく(即ち、バーナ2から遠ざかる方向に移動駆動すべく)、3軸球面モータ8を作動させる(遠近方向移動駆動手段Dsを作動させることに相当する)ように構成されていることになる。
この実施形態では、複数の串保持ユニットUが設けられているので、制御部3は、複数の串保持ユニットU夫々の3軸球面モータ8について、各別に、上述のように、分割回転処理、持ち上げ処理及び原点復帰処理を実行するように構成されている。
又、制御部3は、各加熱ブロックBの全ての被調理物センサSが被調理物セット状態を検知しない状態から、少なくとも1つの被調理物センサSが被調理物セット状態を検知する状態になるのに伴って、各加熱ブロックBのバーナ2に対応する点火プラグ19を作動させた状態で、燃料断続弁17を開くと共に、燃料供給量調整弁18の開度を所定の調理用開度になるように調整して、バーナ2を点火させる点火処理を実行するように構成されている。
又、制御部3は、各加熱ブロックBの少なくとも1つの被調理物センサSが被調理物セット状態を検知する状態から、全ての被調理物センサSが被調理物セット状態を検知しない状態になった後、所定の待機用設定時間が経過すると、各加熱ブロックBのバーナ2に対応する燃料断続弁17及び燃料供給量調整弁18を閉じて、バーナ2を消火させる消火処理を実行するように構成されている。
ちなみに、待機用設定時間及び燃料供給量調整弁18の調理用開度は、予め設定されて、制御部3の記憶部に記憶されている。
待機用設定時間は、例えば、加熱調理が終了した串刺し状被調理物Kを退避位置の串保持具6の3本の針状体5から抜いてから、串保持具6が原点位置に戻って、その串保持具6に新しい串刺し状被調理物Kを保持させるまでに要する平均的な時間よりも長い時間に設定されている。
又、燃料供給量調整弁18の調理用開度は、串刺し状被調理物Kを適切に加熱調理可能なバーナの火力に対応する開度に設定されている。
次に、串焼き装置の使用者による操作に伴う制御部3の制御動作について、説明する。
尚、以下では、図1及び図5に示すように、3つの串保持ユニットUからなる加熱ブロックBが2つ設けられている場合を例にして説明する。
使用者が操作部4の運転スイッチ20により運転の開始を指令すると、その時点では、6つの串保持ユニットU全ての串保持具6は、原点位置に位置している。
そして、使用者は、6つの串保持ユニットUのうちのいずれか1つの串保持ユニットUの串保持具6に、串刺し状被調理物Kを保持させて、串刺し状被調理物Kを加熱位置に位置させる。
すると、串刺し状被調理物Kを保持させた串保持具6と同じ串保持ユニットUの被調理物センサSにより、被調理物セット状態が検知される。
制御部3は、被調理物センサSにより被調理物セット状態が検知されると、その被調理物センサSを有する串保持ユニットUが属する加熱ブロックBに対応するバーナ2について、点火処理を実行し、以降、その被調理物センサSを有する串保持ユニットUの3軸球面モータ8について、上述のように、分割回転処理を所定回数繰り返し実行し、分割回転処理が終了すると、持ち上げ処理を実行する。
以降、使用者は、串刺し状被調理物Kを別の串保持具6に保持させて加熱位置に位置させることを繰り返す。
制御部3は、被調理物センサSにより被調理物セット状態が検知される度に、上述のように、分割回転処理及び持ち上げ処理を実行するが、その際、被調理物セット状態を検知した被調理物センサSが属する加熱ブロックBに対応するバーナ2について、点火処理を行っていない場合は、そのバーナ2について点火処理を実行する。
持ち上げ処理が実行されて、串保持具6が退避位置に位置することにより、串刺し状被調理物Kが持ち上げられると、使用者は、串刺し状被調理物Kを串保持具6の3本の針状体5から抜いて、串保持具6から取り外すことになる。
すると、被調理物センサSにより被調理物セット状態が検知されなくなるので、制御部3は、被調理物セット状態を検知しなくなった被調理物センサSと同じ串保持ユニットUの軸球面モータ8について、上述のように原点復帰処理を実行する。
使用者は、引き続いて、串刺し状被調理物Kの加熱調理を継続する場合は、原点位置に戻った串保持具6に串刺し状被調理物Kを保持させる。
一方、使用者は、串刺し状被調理物Kの加熱調理を終了するときは、串保持具6が原点位置に戻っても、その串保持具6に串刺し状被調理物Kを保持させない。
そして、制御部3は、各加熱ブロックBの少なくとも1つの被調理物センサSが被調理物セット状態を検知する状態から、全ての被調理物センサSが被調理物セット状態を検知しない状態になった後、所定の待機用設定時間が経過すると、各加熱ブロックBのバーナ2に対して、上述のように消火処理を実行する。
つまり、串Kbに刺された食材Kaの先端部を串保持具6の3本の針状体5に刺した状態で、串刺し状被調理物Kを加熱位置に位置させると、串刺し状被調理物Kを90°ずつ間欠的に串長さ方向に沿う軸芯周りに回転させながらバーナ2で加熱する加熱調理が自動的に開始され、加熱調理が終了すると、串刺し状被調理物Kが自動的に退避位置に持ち上げられる。従って、串刺し状被調理物Kを加熱調理する際の作業の簡便性を向上することができると共に、串刺し状被調理物Kの焼き過ぎを防止することができる。
又、串刺し状被調理物Kの加熱調理を開始する際等に、ある加熱ブロックBの全ての串保持具6に串刺し状被調理物Kが保持されていない状態で、1つの串保持具6に串刺し状被調理物Kを保持すると、自動的に、その加熱ブロックBに対応するバーナ2が点火される。
又、串刺し状被調理物Kの調理量が少なくなるときや、串刺し状被調理物Kの加熱調理を終了するとき等に、ある加熱ブロックBの複数の串保持具6のうちで、串刺し状被調理物Kを保持している串保持具6から串刺し状被調理物Kを取り外して、ある加熱ブロックBの全ての串保持具6に串刺し状被調理物Kが保持されていない状態になると、自動的に、その加熱ブロックBに対応するバーナ2が消火される。
従って、串刺し状被調理物Kを加熱調理する際の作業の簡便性を更に向上することができると共に、エネルギーの無駄な消費を抑制することができる。
〔別実施形態〕
(A)回転駆動手段Drや、遠近方向移動駆動手段Dsの具体的な構成は、上記の実施形態で例示した構成、即ち、回転駆動手段Dr及び遠近方向移動駆動手段Dsを、1個の3軸球面モータ8を用いて構成する場合に限定されるものではない。
例えば、回転駆動手段Drとしての電動モータ、及び、遠近方向移動駆動手段Dsとしての電動モータを、各別に備えて構成しても良い。
この場合、回転駆動手段Drとしての電動モータの回転軸に、串保持具6を、針状体5の長さ方向を回転軸の軸芯に沿わせた姿勢で取り付け、当該電動モータを、揺動支持機構によって、回転軸を装置本体1の前方に向けた姿勢で、揺動軸芯Ps周りに揺動自在に支持する。そして、遠近方向移動駆動手段Dsとしての電動モータを、回転駆動手段Drとしての電動モータを揺動軸芯Ps周りに揺動させるように設ける。つまり、遠近方向移動駆動手段Dsが、揺動支持機構と電動モータとを備えて構成されることになる。又、この場合、遠近方向移動駆動手段Dsとしての電動モータに代えて、シリンダを、回転駆動手段Drとしての電動モータを揺動軸芯Ps周りに揺動させるように設けて、遠近方向移動駆動手段Dsを、揺動支持機構とシリンダとを備えて構成しても良い。
又、遠近方向移動駆動手段Dsとしては、上記の実施形態のように、串保持具6を揺動軸芯Ps周りに揺動させる構成に代えて、串保持具6を上下方向に直線状に往復移動させる構成としても良い。
(B)串保持具6に対する少なくとも2本の針状体5の設置形態は、上記の実施形態で例示した形態、即ち、長さの異なる3本の針状体5を、最長の針状体5が回転軸芯Prと同芯状に位置し、他の針状体5が回転軸芯Prと偏芯状に位置する形態に限定されるものではない。例えば、針状体5の設置数は、2本でも良く、4本以上でも良い。又、全ての針状体5を回転軸芯Prと偏芯状に設けても良いし、全て同じ長さの針状体5を設けても良い。
(C)被調理物センサSの具体的な構成は、上記の実施形態で例示した構成、即ち、2本のセンサ電極13とセンサ駆動部14とを備えた構成に限定されるものではない。
例えば、反射型のフォトインタラプタ、透過型の光センサ等の非接触式の光センサや、重量センサ(ロードセル)等を用いて構成することができる。
(D)調理終了タイミングの判定の仕方としては、上記の実施形態で例示した仕方、即ち、調理時間設定部21により使用者が任意に設定した加熱調理時間が経過することに基づいて判定する仕方に限定されるものではない。
例えば、串刺し状被調理物Kの串Kbに刺された食材Kaの温度を検出する食材温度センサを設けて、その食材温度センサの検出温度が所定の調理完了温度に達することに基づいて、調理終了タイミングになったと判定する仕方でも良い。この場合は、食材温度センサを、例えば、串保持具6に突設した複数の針状体5のうちの1本に対して取り付ける。
(E)上記の実施形態では、串刺し状被調理物Kの加熱調理形態として、串Kbの芯周りにN等分した各部分をバーナ2に向けた回転位置に静止させながら、串刺し状被調理物Kを串長さ方向に沿う軸芯周りに間欠的に回転させる加熱調理形態を説明した。このような加熱調理形態において、Nの具体的な設定値は、上記の実施形態で例示した4に限定されるものではなく、例えば、2でも良い。
(F)串刺し状被調理物Kの加熱調理形態としては、上記の実施形態で例示した形態、即ち、串Kbの芯周りにN等分した各部分をバーナ2に向けた回転位置に静止させながら、串刺し状被調理物Kを串長さ方向に沿う軸芯周りに間欠的に回転させる形態に限定されるものではない。例えば、串刺し状被調理物Kを串長さ方向に沿う軸芯周りに連続的に回転させる形態を適用することができる。
(G)載置台7の凹部7cを省略して、載置台7の上面を平面状に構成し、この載置台7の平面状の上面に、串刺し状被調理物Kの基端部を載置支持する構成としても良い。
又、串載置台7を省略して、串Kbに刺された食材Kaの先端部を串保持具6の少なくとも2本の針状体5に刺した形態で、串刺し状被調理物Kを串保持具6により片持ち状で支持するように構成しても良い。
(H)遠近方向移動駆動手段Dsを省略しても良い。この場合は、制御部3を構成するに、例えば、調理終了タイミングになったと判定すると、回転駆動手段Dsを停止させると共に、焼き上がりを表示するランプを点灯するように構成する。
(I)加熱手段の具体例としては、上記の実施形態で例示したバーナ2に限定されるものではなく、例えば、電気ヒータや炭火コンロを適用することができる。
(J)退避位置の具体例としては、串刺し状被調理物Kを串保持具6から取り外し易くする条件で種々に設定することができ、例えば、上記の実施形態で例示した位置、即ち、ロッド9(串保持具6)が水平方向に対して80°程度上方を向く位置以外に、例えば、ロッド9(串保持具6)が鉛直方向上方を向く位置でも良い。
(K)本発明の串焼き装置で加熱調理する串刺し状被調理物Kの具体例としては、焼き鳥、串焼き、みたらし団子、こんにゃくや豆腐の田楽、サテ(インドネシアの料理)等、種々の串刺し状被調理物Kを適用することができる。
尚、上記の実施形態(別実施形態を含む、以下同じ)で開示される構成は、矛盾が生じない限り、他の実施形態で開示される構成と組み合わせて適用することが可能であり、又、本明細書において開示された実施形態は例示であって、本発明の実施形態はこれに限定されず、本発明の目的を逸脱しない範囲内で適宜改変することが可能である。
以上説明したように、専用の串が不要で且つ喫食者に好ましい形態で提供可能な串刺し状被調理物を提供することができる。
2 バーナ(加熱手段)
3 制御部(制御手段)
5 針状体
6 串保持具
7 串載置台(串載置部)
8 3軸球面モータ
9 ロッド
B 加熱ブロック
Dr 回転駆動手段
Ds 遠近方向移動駆動手段
K 串刺し状被調理物
Ka 食材
Kb 串
Pr 回転軸芯
Ps 揺動軸芯
S 被調理物センサ(被調理物検知手段)
U 串保持ユニット

Claims (9)

  1. 食材を串に刺した状態の串刺し状被調理物を加熱調理する串焼き装置であって、
    串刺し状被調理物が、串の基端部を食材から突出させ且つ串の先端を食材に埋没又は略埋没させた状態に加工され、
    少なくとも2本の針状体が間隔を開けて同じ向きで突設された串保持具が、前記針状体の長さ方向が横向きになる姿勢で配置され、
    前記串保持具を前記針状体の長さ方向に沿う回転軸芯にて回転させる回転駆動手段が設けられ、
    前記串保持具の下方における当該串保持具よりも前記針状体の突出方向側の箇所に、串刺し状被調理物を加熱する加熱手段が設けられ、
    串刺し状被調理物を、その串長さ方向を前記回転軸芯に沿う方向に沿わせた姿勢で、串に刺された食材の先端部を少なくとも2本の前記針状体に刺した状態で配置するように構成されている串焼き装置。
  2. 串に刺された食材の先端部を少なくとも2本の前記針状体に刺した状態の串刺し状被調理物の串の基端部を載置支持する串載置部が、設けられている請求項1に記載の串焼き装置。
  3. 長さの異なる少なくとも2本の前記針状体が、最長の針状体が前記回転軸芯と同芯状に位置し、他の針状体が前記回転軸芯と偏芯状に位置する状態で、前記串保持具に突設されている請求項1又は2に記載の串焼き装置。
  4. 前記串保持具を前記加熱手段に対する遠近方向に移動駆動する遠近方向移動駆動手段が設けられている請求項1〜3のいずれか1項に記載の串焼き装置。
  5. 前記遠近方向移動駆動手段が、前記串保持具における前記針状体の突出方向とは反対側に位置して前記回転軸芯に直交する水平方向に沿う揺動軸芯周りに、前記串保持具を揺動させることにより、前記串保持具を前記加熱手段に対する遠近方向に移動駆動するように構成されている請求項4に記載の串焼き装置。
  6. ロッドをZ軸と同心状に位置させた状態で当該Z軸を回転軸芯として回転可能で、且つ、前記ロッドを前記Z軸に直交するX方向と、前記Z軸及び前記X軸に直交するY軸方向とに揺動可能な3軸球面モータが、前記Z軸を前記針状体の突出方向に沿わせ、且つ、前記ロッドを前記針状体の突出方向に向けた状態で設けられ、
    前記ロッドに前記串保持具が取り付けられて、
    前記回転駆動手段及び前記遠近方向移動駆動手段が、前記3軸球面モータを用いて構成されている請求項5に記載の串焼き装置。
  7. 少なくとも2本の前記針状体に串刺し状被調理物が刺された被調理物セット状態を検知する被調理物検知手段が設けられ、
    運転を制御する制御手段が、前記被調理物検知手段が前記被調理物セット状態を検知することに基づいて、前記回転駆動手段を作動させ、前記被調理物検知手段による前記被調理物セット状態の検知後、串刺し状被調理物の加熱調理が終了した調理終了タイミングになったと判定すると、前記串保持具を前記加熱手段から遠ざかる方向に移動駆動すべく、前記遠近方向移動駆動手段を作動させるように構成されている請求項4〜6のいずれか1項に記載の串焼き装置。
  8. 前記串保持具、前記回転駆動手段、前記遠近方向移動駆動手段及び前記被調理物検知手段を備えて、串保持ユニットが構成され、
    複数の前記串保持ユニットが、前記針状体の突出方向に直交する水平方向に並設されている請求項7に記載の串焼き装置。
  9. 複数の前記串保持ユニットが、少なくとも2つの前記串保持ユニットを含む加熱ブロックにて、前記串保持ユニットの並び方向に区分され、
    複数の前記加熱ブロック夫々に対して、前記加熱手段が各別に設けられ、
    前記制御手段が、各加熱ブロックの全ての前記被調理物検知手段が前記被調理物セット状態を検知しない状態から、少なくとも1つの前記被調理物検知手段が前記被調理物セット状態を検知する状態になることに基づいて、各加熱ブロックに対応する前記加熱手段を加熱作動させ、各加熱ブロックの少なくとも1つの前記被調理物検知手段が前記被調理物セット状態を検知する状態から、全ての前記被調理物検知手段が前記被調理物セット状態を検知しない状態になることに基づいて、各加熱ブロックに対応する前記加熱手段の加熱作動を停止させるように構成されている請求項8に記載の串焼き装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2020146976A (ja) * 2019-03-15 2020-09-17 株式会社栗本鐵工所 混練物移送装置

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