JP2016197970A - アクチュエータ - Google Patents

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Abstract

【課題】伸縮素子に歪みゲージを直接貼る場合の不都合が生じず、異常を十分に検出することができるアクチュエータを提供する。
【解決手段】所定方向に伸縮変位する伸縮素子1と、伸縮素子1が装着されて伸縮素子の伸縮変位を移動対象物に伝達する変位伝達機構2と、変位伝達機構2において伸縮素子1の変位にともなう歪が発生する部位に設けられた歪みゲージ3と、伸縮素子1を伸縮させる駆動部4とを備え、歪みゲージ3の検出値に基づいて伸縮素子1の伸縮を補正するとともに、歪みゲージ3の検出値に基づいて伸縮素子1または変位伝達機構2の異常を把握する。
【選択図】図1

Description

本発明は、圧電素子のような伸縮素子と、伸縮素子の変位を他の部材へ伝達する変位伝達機構とを有するアクチュエータに関する。
何かを「動かす」ための機構であるアクチュエータは、各種産業機械、自動車、航空機、医療関連機器を始め、身の回りの電気製品に至るまで、あらゆるものに利用されている。アクチュエータは、例えば、産業機構においてはソレノイドやエアバルプ等、パソコンにおいてはハードディスクドライブに対して読み取りおよび書き込みを行うための磁気チップを移動させる移動機構等、また、携帯電話においては振動を発生するバイブレーションモータ等として利用されている。
アクチュエータとしては、駆動素子としては圧電素子を用いた圧電アクチュエータが注目されている。圧電アクチュエータは、(1)投入される電気エネルギーに対して実に60%以上が機械エネルギーに変換され、例えば断面が10mm×10mmの素子で発生する力が300kgfに達し、エネルギー効率が極めて高い、(2)数kHz以上の高速応答が可能である、(3)物体を一定の位置で保持する場合に、電圧を印加する必要はあるが、電流は流れなくて済むため、電気エネルギー消費を抑えることができる、(4)小型化、薄型化に適している、等の優れた点を有している。
圧電素子を実際のアクチュエータ等に適用する場合、変位伝達機構に装着された状態で適用されることが多い。例えば、圧電素子は発生する変位が数μmから数十μmと小さいため、変位伝達機構として圧電素子の変位を拡大して伝達する変位拡大機構が用いられている(例えば特許文献1)。また、圧電素子は一般的にセラミック材料からなるため、陶器のように脆性を有しており、圧縮に対しては強いが引張に対しては弱い。このため、圧電素子をアクチュエータとして用いる場合には、圧電素子から生じる力に対して1/5〜1/2程度の圧縮力を与えるために、変位伝達機構として、圧電素子に圧縮力を与える与圧機構が用いられている(例えば非特許文献1)。
一方、圧電素子をアクチュエータに用いる場合、圧電素子の変位の異常を検出したり、圧電素子の変位を補正する等の目的で圧電素子に歪みゲージを貼る技術が知られている(例えば非特許文献2)。
特開2004−48955号公報
CEDRAT TECHNOLOGIES - PIEZO PRODUCTS CATALOGUE - Version 2.2 - September 2001 ソーラボジャパン株式会社ホームページ 製品情報 アクチュエータ(ピエゾアクチュエータPZS001)、[平成27年3月30日検索]、インターネット<URL:http://www.thorlabs.co.jp/newgrouppage9.cfm?objectgroup_id=61>
しかしながら、非特許文献2のような圧電素子に歪みゲージを貼る技術の場合、以下のような不都合がある。
(1)圧電素子の寸法によっては、面積または長さが小さすぎて貼れない場合もある。
(2)歪みゲージを圧電素子の表面に貼るので、圧電素子に曲げ応力を加える動作になり、脆い圧電素子を破損させてしまうおそれがある。
(3)歪みゲージから配線を取り出す必要があり、その場合、半田でリードを歪みゲージに接続するが、半田は伸縮性がないので、圧電素子の動作を妨げるだけでなく、接続部分の応力が集中してしまい、圧電素子の破損に繋がる。
(4)圧電素子の駆動を妨げないようにするため、歪みゲージを貼り付ける接着剤も限られており、特に硬化後の硬度が高い、高温の環境に耐えられる接着剤を使用することができない。
(5)環境温度の変化によって、温度の影響による歪み量を補償して正確に歪みを計測するため、貼り付ける相手の熱膨張係数に合わせた熱膨張係数を持つ歪みゲージを利用する必要があるが、マイナス熱膨張係数である圧電素子に対応する熱膨張係数の歪みゲージが存在せず、温度の影響を除く正確な計測を実施し難い。
(6)圧電素子の表面上には圧電素子の内部電極および外部電極が露出している。圧電素子上に歪みゲージを接着した場合に、電気的絶縁は施されていても絶縁膜を介した静電誘導による結合は避けられない。したがって、圧電素子駆動電圧が歪みゲージ内に誘導起電力を生じ、歪みゲージの読みに誤差を与える。
(7)圧電素子の表面には必ず皮膜が存在しており、歪みゲージを圧電素子に直接貼り付ける場合、圧電素子の表面の皮膜に貼り付けすることになり、圧電素子の本体そのものに貼り付けすることはできない。そのため、高速な動作の場合、圧電素子と皮膜との間で滑りが生じ、圧電素子の真の変位と歪み量が1:1ではなくなり、高速駆動に対応することは困難である。
また、圧電素子の表面に歪みゲージを貼り付けて歪を検出しただけでは、アクチュエータの異常を検出できない場合が生じる。
本発明は、このような点に鑑みてなされたものであり、圧電素子のような伸縮素子に歪みゲージを直接貼る場合の不都合が生じず、異常を十分に検出することができるアクチュエータを提供することを課題とする。
上記課題を解決するため、本発明は、以下の(1)〜(7)を提供する。
(1)所定方向に伸縮変位する伸縮素子と、
前記伸縮素子が装着されて伸縮素子の伸縮変位を移動対象物に伝達する変位伝達機構と、
前記変位伝達機構において前記伸縮素子の変位にともなう歪が発生する部位に設けられた歪みゲージと、
前記伸縮素子を伸縮させる駆動部と
を備え、
前記歪みゲージの検出値に基づいて前記伸縮素子の伸縮を補正するとともに、前記歪みゲージの検出値に基づいて前記伸縮素子または前記変位伝達機構の異常を把握することを特徴とするアクチュエータ。
(2)前記駆動部は、前記伸縮素子に駆動信号を与えるドライバーと、ドライバーを制御する制御部とを有し、
前記制御部は、前記歪みゲージの検出値に基づいて、入力される目標位置を補正するとともに、前記歪みゲージの検出値が前記伸縮素子または前記変位伝達機構の異常を示すものである場合に、前記ドライバーを停止させるか、または警報を発生させることを特徴とする(1)に記載のアクチュエータ。
(3)前記変位伝達機構は、可撓性を有するヒンジを備えたヒンジ機構であることを特徴とする(1)または(2)に記載のアクチュエータ。
(4)前記ヒンジ機構は、前記伸縮素子の変位を拡大する変位拡大機構または前記伸縮素子の変位を縮小する変位縮小機構であることを特徴とする(3)に記載のアクチュエータ。
(5)前記歪みゲージは、前記変位伝達機構を構成する前記ヒンジ機構のヒンジに対応する部分またはその近傍に設けられていることを特徴とする(3)または(4)に記載のアクチュエータ。
(6)前記変位伝達機構は、前記伸縮素子の伸縮方向に圧縮力を与える与圧機構であることを特徴とする(1)または(2)に記載のアクチュエータ。
(7)前記伸縮素子は、圧電素子、磁歪素子、形状記憶合金素子のいずれかであることを特徴とする(1)から(6)のいずれかに記載のアクチュエータ。
本発明によれば、変位伝達機構に歪みゲージを設けるので、伸縮素子に歪みゲージを直接貼る場合の不都合が生じない。また、伸縮素子に異常があった場合のみならず、変位伝達機構の異常も検出することができ、アクチュエータの異常を十分に検出することができる。
本発明の第1の実施形態に係るアクチュエータを示す正面図である。 本発明の第2の実施形態に係るアクチュエータを示す正面図である。 本発明の第2の実施形態に係るアクチュエータにおいて歪みゲージを設けるのに適した他の位置を示す正面図である。 本発明の第3の実施形態に係るアクチュエータを示す正面図である。
以下、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
<第1の実施形態>
図1は本発明の第1の実施形態に係るアクチュエータを示す正面図である。
アクチュエータ100は、図1に示すように、所定方向に伸縮する伸縮素子1と、伸縮素子1の変位を伝達する変位伝達機構としての変位拡大機構2と、変位拡大機構2に装着された歪みゲージ3と、伸縮素子1を駆動する駆動部4とを有する。
伸縮素子1は、例えば、10mm×10mmの板状の圧電体が電極を挟んで複数積層されて例えば40mmの長さにされた直方体をなす圧電素子として構成されている。伸縮素子1を構成する圧電素子は、側面に電圧を印加するための電気端子(図示せず)を備えており、この電気端子間に電圧が印加されることにより、図1の矢印Aで示す長さ方向(図1のY方向)に伸縮するように構成されている。圧電体を構成する圧電材料としては、圧電効果を有するセラミック材料が用いられ、そのような材料として、典型的にはチタン酸ジルコン酸鉛(Pb(Zr,Ti)O;PZT)を挙げることができる。伸縮素子1の形状は直方体に限らず、例えば三角柱や六角柱等の多角柱であっても、円柱であってもよい。なお、伸縮素子1としては圧電素子に限らず、所定方向に伸縮する素子であればよく、磁界に応じて変位する磁歪素子、温度に応じて変位する形状記憶合金素子等を用いることができる。これらを用いる場合は、電圧を適宜の手段で磁界や温度に変換して用いることにより電圧に応じた変位を実現することができる。
伸縮素子1は、変位拡大機構に装着された状態で、適宜の方法により予め圧縮力が与えられるようになっている。特に、伸縮素子として圧電素子を用いた場合には、圧電素子が脆性材料であるセラミックス材料で構成されており、引張り力に対して弱いことから、予め圧縮力を与えることが重要である。伸縮素子に予め圧縮力を与える方法としては、特開2008−99399号公報、特開2012−139028号公報に記載された方法を挙げることができる。
変位拡大機構2は、可撓性を有するヒンジを備えたヒンジ機構として構成され、伸縮素子1のY方向の変位が伝達され、拡大されたX方向の変位として出力し、その拡大された変位を移動対象部材(図示せず)に伝達するものであり、伸縮素子1の外側を覆うように設けられている。変位拡大機構2は、伸縮素子1の長さ方向(Y方向)の一端面および他端面にそれぞれ固定された第1ヘッドピース11および第2ヘッドピース12を有し、これら第1ヘッドピース11および第2ヘッドピース12の間の伸縮素子1の一方側および他方側には、それぞれ第1変位伝達部10aおよび第2変位伝達部10bを有している。
第1変位伝達部10aは、第1ヒンジ13aと、第1中間部材14aと、第2ヒンジ15aと、第1出力部材16aと、第3ヒンジ17aと、第2中間部材18aと、第4ヒンジ19aとを有し、第1中間部材14aが第1ヒンジ13aを介して第1ヘッドピース11に連結され、第2中間部材18aが第4ヒンジ19aを介して第2ヘッドピース12に連結されており、第1出力部材16aは、それぞれ第2ヒンジ15aおよび第3ヒンジ17aを介して第1中間部材14aおよび第2中間部材18aに連結されている。第1ヒンジ13aと、第1中間部材14aと、第2ヒンジ15aと、第1出力部材16aと、第3ヒンジ17aと、第2中間部材18aと、第4ヒンジ19aの外側の面は、同一平面となっている。これにより歪みゲージ3が形成されやすくなる。
一方、第2変位伝達部10bは、第5ヒンジ13bと、第3中間部材14bと、第6ヒンジ15bと、第2出力部材16bと、第7ヒンジ17bと、第4中間部材18bと、第8ヒンジ19bとを有し、第3中間部材14bが第5ヒンジ13bを介して第1ヘッドピース11に連結され、第4中間部材18bが第8ヒンジ19bを介して第2ヘッドピース12に連結されており、第2出力部材16bは、それぞれ第6ヒンジ15bおよび第7ヒンジ17bを介して第3中間部材14bおよび第4中間部材18bに連結されている。第5ヒンジ13bと、第3中間部材14bと、第6ヒンジ15bと、第2出力部材16bと、第7ヒンジ17bと、第4中間部材18bと、第8ヒンジ19bの外側の面も同一平面となっている。
第1出力部材16aおよび第2出力部材16bは、伸縮素子1の長さ方向(Y方向)中央部に伸縮素子1を挟んで対向するように設けられている。第1出力部材16aには、移動対象部材(図示せず)が装着される。一方、第2出力部材16bは、固定治具9に固定されている。
第1中間部材14aと第2中間部材18aは、第1出力部材16aを挟んで対称に配置され、第1中間部材14aおよび第2中間部材18aと、第3中間部材14bおよび第4中間部材18bとは、伸縮素子1を挟んで対称に配置される。また、第1〜第8ヒンジ13a,15a,17a,19a,13b,15b,17b,19bは可撓性を有し、伸縮素子1の伸縮により撓んで伸縮素子1の変位を第1出力部材16aおよび第2出力部材16bに伝達可能となっており、伸縮素子1がY方向に伸縮変位することにより、第1出力部材16aおよび第2出力部材16bから拡大されたX方向の変位が出力されるようになっている。
そして、第1ヒンジ13a、第4ヒンジ19a、第5ヒンジ13b、および第8ヒンジ19bは、第2ヒンジ15a、第3ヒンジ17a、第6ヒンジ15b、第7ヒンジ17bよりも外側に設けられているため、伸縮素子1が伸長した際に、第1出力部材16aおよび第2出力部材16bが伸縮素子1に対し相対的に外側へ変位するようになっている。このとき、第2出力部材16bは固定治具9で固定されているため、第2出力部材16bは実際には不動部である。このため、伸縮素子1が伸長した際には、第2出力部材16b以外の部分が伸縮素子とともに図1の矢印Bの方向へ変位し、その変位が移動対象部材に伝達される。
なお、移動対象部材を第1出力部材16aに装着して第2出力部材16bを固定する代わりに、移動対象部材を第2出力部材16bに装着して第1出力部材16aを固定してもよいし、第1出力部材16aおよび第2出力部材16bの両方に移動対象部材を装着して、両方を動作させてもよい。
このようにして変位拡大機構2に、伸縮素子1のY方向の伸縮変位が伝達され、10〜30倍程度に拡大してX方向の変位として移動対象部材に伝達することができる。
歪みゲージ3は、一般に細線または箔形状のゲージ材の電気抵抗が弾性歪によって変化する現象を利用し、その電気抵抗の変化を測定することにより歪を検出するものであり、樹脂基板の上に歪センサとしてのCuNiやNiCr等の金属箔が形成されてなる。樹脂基板は変位拡大機構2に接着剤を用いて貼り付けてもよいし、変位拡大機構2に厚膜印刷や蒸着によって形成してもよい。
歪みゲージ3は、変位伝達機構である変位拡大機構2の歪を検出するものである。変位拡大機構2は伸縮素子1の変位が伝達されるものであるから、歪みゲージ3により検出される歪は伸縮素子1の変位に対応したものとなる。
歪みゲージ3は、伸縮素子1の伸縮変位により歪が生じる部位に設ければよいが、歪が大きい部分、例えばヒンジに対応する部分またはその近傍に設けることが好ましい。歪が大きいことにより、良好な感度を得ることができる。図1の例では第1ヒンジ13aに対応する部分(表面)に設けた例を示しているが、第2〜第8ヒンジ15a、17a、19a、13b、15b、17b、19bに対応する部分であってもよい。また、歪みゲージ3は複数設けてもよい。
駆動部4は、伸縮素子1に電圧を与えて伸縮素子1を駆動するドライバー41と、伸縮素子1の駆動等を制御する制御部42と、異常があった場合に警報(アラーム)を発生する警報器43とを有している。
制御部42は、設定器等から目標位置が入力され、それに基づいてドライバー41に制御信号を出力し、ドライバー41はその制御信号に基づいて伸縮素子1に所定の電圧を与え伸縮素子1を伸縮させる。
また、制御部42には歪みゲージ3の検出値が入力され、その検出値によって算出される伸縮素子1の変位または位置が目標からずれている場合には、それに基づいて目標位置が補正され、補正された制御信号がドライバー41に出力される。また、伸縮素子1に過剰変位があった場合や、伸縮素子1が短絡等により伸縮変位しない場合等、伸縮変位1に異常があった場合に、警報器43に信号を送って警報(アラーム)を発する、またはドライバー41に停止信号を出力する等の措置を講ずることができるようになっている。
また、変位拡大機構2自体に大きい外力が加わる等、変位拡大機構2に異常があった場合にも、警報器43に信号を送って警報(アラーム)を発する、またはドライバー41に停止信号を出力する等の措置を講ずることができる。
このように構成されたアクチュエータ100においては、駆動部4の制御部42からの指令に基づきドライバー41が伸縮素子1に所定の電圧を与えることにより、伸縮素子1がY方向に伸長変位すると、それにともなって、変位伝達機構である変位拡大機構2にその変位が伝達される。変位拡大機構2においては、伸縮素子1の伸長変位が第1ヘッドピース11および第2ヘッドピース12に伝達され、第1変位伝達部10aの第1〜第4ヒンジ13a,15a,17a,19aおよび第2変位伝達部10bの第5〜第8ヒンジ13b,15b,17b,19bを介して第1出力部材16aおよび第2出力部材16bが、矢印Bに示すようにX方向に沿って外側に変位し、10〜30倍程度に拡大されたX方向の変位として出力される。そして、その拡大された変位が移動対象部材(図示せず)に伝達される。伸縮素子1が伸長した状態から縮退する場合には、逆の動作により第1出力部材16aおよび第2出力部材16bが内側に変位する。
このようにアクチュエータ100を用いて移動対象部材を移動させる際に、歪みゲージ3により変位伝達機構としての変位拡大機構2の歪を検出する。このとき、歪みゲージ3により変位拡大機構2自体の歪が検出されるが、これは伸縮素子1の伸縮による歪を反映したものとなる。したがって、歪みゲージ3の検出値によって算出される伸縮素子1の変位または位置が目標からずれている場合には、歪みゲージ3からの検出信号に基づいて、制御部42に送られた目標位置を補正し、それに基づいて補正された制御信号がドライバー41に出力され、伸縮素子1の変位を補正することができる。また、伸縮素子1に過剰変位があった場合や、伸縮素子1が短絡等により伸縮変位しない場合等、伸縮素子1に異常があった場合に、警報器43に信号を送って警報(アラーム)を発する、またはドライバー41に停止信号を出力する等の措置を講じて伸縮素子1の破壊を回避することができる。
従来は、伸縮素子である圧電素子の変位の異常を検出したり、圧電素子の変位を補正する等の目的で圧電素子に歪みゲージを貼ることが行われていたが(上記非特許文献2)、以下のような不都合があった。
(1)圧電素子の寸法によっては、面積または長さが小さすぎて貼れない場合もある。
(2)歪みゲージを圧電素子の表面に貼るので、圧電素子に曲げ応力を加える動作になり、脆い圧電素子を破損させてしまうおそれがある。
(3)歪みゲージから配線を取り出す必要があり、その場合、半田でリードを歪みゲージに接続するが、半田は伸縮性がないので、圧電素子の動作を妨げるだけでなく、接続部分の応力が集中してしまい、圧電素子の破損に繋がる。
(4)圧電素子の駆動を妨げないようにするため、歪みゲージを貼り付ける接着剤も限られており、特に硬化後の硬度が高い、高温の環境に耐えられる接着剤を使用することができない。
(5)環境温度の変化によって、温度の影響による歪み量を補償して正確に歪みを計測するため、貼り付ける相手の熱膨張係数に合わせた熱膨張係数を持つ歪みゲージを利用する必要があるが、マイナス熱膨張係数である圧電素子に対応する熱膨張係数の歪みゲージが存在せず、温度の影響を除く正確な計測を実施し難い。
(6)圧電素子の表面上には圧電素子の内部電極および外部電極が露出している。圧電素子上に歪みゲージを接着した場合に、電気的絶縁は施されていても絶縁膜を介した静電誘導による結合は避けられない。したがって、圧電素子駆動電圧が歪みゲージ内に誘導起電力を生じ、歪みゲージの読みに誤差を与える。
(7)圧電素子の表面には必ず皮膜が存在しており、歪みゲージを圧電素子に直接貼り付ける場合、圧電素子の表面の皮膜に貼り付けすることになり、圧電素子の本体そのものに貼り付けすることはできない。そのため、高速な動作の場合、圧電素子と皮膜との間で滑りが生じ、圧電素子の真の変位と歪み量が1:1ではなくなり、高速駆動に対応することは困難である。
これに対して、変位伝達機構である変位拡大機構2に歪みゲージ3を設けることにより、上記(1)〜(7)の不都合を生じさせることなく、伸縮素子の変位の異常を検出したり、伸縮素子の変位を補正することができる。
また、伸縮素子の表面に歪みゲージを貼り付けて歪を検出しただけでは、変位伝達機構である変位拡大機構2に外力が加わった場合等、変位拡大機構2に異常が生じた場合に、それを検知できないおそれがあるが、変位拡大機構2に歪みゲージ3を設けることにより、変位拡大機構2の異常も確実に検知することができる。具体的には、変位伝達機構である変位拡大機構2の破壊を未然に防止することができ、また、外力により変位伝達機構である変位拡大機構2の位置がずれた場合でも、それを検出して変位拡大機構2の位置を戻すことができる。
さらに、歪みゲージ3を変位拡大機構2のヒンジの部分またはその近傍部分に設けることにより、大きな変位を検出することができ、より精度の高い歪検出を行うことができる。
<第2の実施形態>
図2は本発明の第2の実施形態に係るアクチュエータを示す正面図である。
本実施形態では、変位伝達機構として第1の実施形態とは別のタイプの変位拡大機構2′を設けた例を示す。
アクチュエータ101は、図2に示すように、伸縮素子1と、変位伝達機構としての変位拡大機構2′と、変位拡大機構2′に装着された歪みゲージ3と、伸縮素子1を駆動する駆動部4とを有する。伸縮素子1、歪みゲージ3、駆動部4の構成は第1の実施形態と同じなので説明を省略する。
変位伝達機構である変位拡大機構2′は、可撓性を有するヒンジを備えたヒンジ機構として構成され、伸縮素子1が装着される第1部分20と、伸縮素子1の変位を拡大する動作を行う第2部分30とを有する。伸縮素子1の変位は、第1部分20に伝達され、さらに第2部分30に伝達されるとともに拡大される。
第1部分20は、伸縮素子1が挿入される切り欠き23を有するU字状に形成された固定部21と、伸縮素子1の伸縮によって移動する移動部22とを有する。固定部21には伸縮素子1の一端が接続され、移動部22には伸縮素子1の他端が接続されており、伸縮素子1が長手方向に伸縮する際に、伸縮素子1の一端が固定され、他端の移動にともなって移動部22が移動するようになっている。移動部22は、切り欠き部23に入り込むように設けられている。なお、固定部21には、ボルト等によって基材に取り付けるための厚さ方向に貫通する取り付け穴24が複数形成されている。
第2部分30は、一端部が固定部21および移動部22にそれぞれヒンジ結合され、他端部が変位対象物を変位させる一対のアーム31a、31bを有している。すなわち、アーム31aの基端部は、固定部21の一方側の上端から延びるヒンジ32aと、移動部22の上端から延びるヒンジ33aに接続されており、アーム31bの基端部は、固定部21の他方側の上端から延びるヒンジ32bと、移動部22の上端から延びるヒンジ33bに接続されている。これらアーム31a、31bは、湾曲して、それぞれ固定部21の一方の側面および他方の側面に沿うように延びている。アーム31a、31bの先端部には、それぞれ板ばね34a、34bの一端が接合され、板ばね34aおよび34bの他端どうしは、対象物を取り付けるための取り付け孔36を有するセンターピース35を介して連結されている。変位対象物はこのセンターピース35に取り付けられる。
ヒンジ32a、32b、33a、33bは可撓性材料によって形成され、ヒンジ32aはアーム31aおよび固定部21と一体的に設けられ、ヒンジ33aはアーム31aおよび移動部22と一体的に設けられ、ヒンジ32bはアーム31bおよび固定部21と一体的に設けられ、ヒンジ33bはアーム31bおよび移動部22と一体的に設けられている。そして、ヒンジ32a、32b、33a、33bが伸縮素子1の伸縮によって撓みまたは曲げ変形することにより、移動部22の移動およびアーム31a、31bの回動が許容される。
これにより、伸縮素子1の伸縮変位による移動部22の移動によってアーム31a、31bがヒンジ32a、32b、33a、33bを介して回動することにより、センターピース35から拡大された変位が出力されるようになっている。
このようにして変位拡大機構2′に、伸縮素子1の伸縮変位が伝達され、10〜30倍程度に拡大して移動対象部材(図示せず)に伝達することができる。
具体的には、伸縮素子1の下端部は固定部21に取り付けられており、伸縮素子1の上端部は移動部22に取り付けられていて、電圧が印加されていない状態で固定部21と移動部22の上端の高さ位置は一致しており、伸縮素子1が伸長変位した場合に、移動部22が固定部21に対して上昇し、その変位は、ヒンジ32a、32b、33a、33bを介して第2部分30のアーム31a、31bに伝達され、アーム31a、31bは、固定部21に近接するように回動し、板バネ34a、34bを介してセンターピース35およびセンターピース35に取り付けられた移動対象部材に下方に向かう拡大された変位が生じる。逆に、伸縮素子1が縮退変位した場合に、移動部22が固定部21に対して下降し、その変位は、ヒンジ32a、32b、33a、33bを介して第2部材30のアーム31a、31bに伝達され、アーム31a、31bは、固定部21に対して離間するように回動し、板バネ34a、34bを介してセンターピース35に上方に向かう拡大された変位が生じる。
なお、板ばね34a、34bは、一端側および他端側にそれぞれ薄肉部を有し、中間部に薄肉部よりも厚い厚肉部を有しており、この厚肉部によって撓みまたは曲げ変形した際の座屈の発生が防止される。
第1の実施形態と同様、歪みゲージ3は伸縮素子1の伸縮変位により歪が生じる部位に設ければよいが、歪が大きい部分、例えばヒンジに対応する部分またはその近傍に設けることが好ましい。歪が大きいことにより、良好な感度を得ることができる。図2の例ではヒンジ32aに対応する部分(表面)に設けた例を示しているが、ヒンジ32b,33a,33bに対応する部分であってもよい。また、歪みゲージ3を設けるのにより適した場所として、板ばねを挙げることができる。図3は、板ばね34bの薄肉部に歪みゲージ3を設けた例を示している。板ばね34a,34bは歪量が拡大されているため良好な感度を得ることができる。また、薄肉部は厚肉部よりも歪が大きいので、板ばねの薄肉部に歪みゲージ3を設けることによりさらに良好な感度を得ることができる。また、板ばね34a,34bの表面は面積が大きいので歪みゲージ3を設けやすい。
このように構成されたアクチュエータ101においては、第1の実施形態と同様、駆動部4の制御部42からの指令に基づきドライバー41が伸縮素子1に所定の電圧を与えることにより、伸縮素子1が伸縮変位すると、それにともなって、変位伝達機構である変位拡大機構2′にその変位が伝達される。変位拡大機構2′においては、伸縮素子1の変位が第1部材20の移動部22、第2部材30のヒンジ32a、32b、33a、33bを介してアーム31a、31bの回動変位に変換され、その回動変位が板ばね34a、34bを介してヘッドピース35が伸縮素子の長手方向に変位し、10〜30倍程度に拡大された変位として出力される。そして、その拡大された変位が移動対象部材(図示せず)に伝達される。
このようにアクチュエータ101を用いて移動対象部材を移動させる際に、歪みゲージ3により変位伝達機構としての変位拡大機構2′の歪を検出する。このとき、歪みゲージ3により変位拡大機構2′自体の歪が検出されるが、これは伸縮素子1の伸縮による歪を反映したものとなる。したがって、歪みゲージ3の検出値によって算出される伸縮素子1の変位または位置が目標からずれている場合には、歪みゲージ3からの検出信号に基づいて、制御部42に送られた目標位置を補正し、それに基づいて補正された制御信号がドライバー41に出力され、伸縮素子1の変位を補正することができる。また、伸縮素子1に過剰変位があった場合や、伸縮素子1が短絡等により伸縮変位しない場合等、伸縮素子1に異常があった場合に、警報器43に信号を送って警報(アラーム)を発する、またはドライバー41に停止信号を出力する等の措置を講じて伸縮素子1の破壊を回避することができる。
このとき、第1の実施形態と同様、伸縮素子に歪みゲージを貼る場合のような不都合が生じず、かつ、変位拡大機構2′の異常を確実に検知することができ、変位伝達機構である変位拡大機構2′の破壊を未然に防止することや、外力により変位伝達機構である変位拡大機構2′の位置がずれた際に、それを検出して変位拡大機構2′の位置を戻すことができる。さらに、歪みゲージ3を変位拡大機構2′のヒンジの部分またはその近傍部分に設けることにより、大きな変位を検出することができ、より精度の高い歪検出を行うことができる。
<第3の実施形態>
図4は本発明の第3の実施形態に係るアクチュエータを示す正面図である。
本実施形態では、変位伝達機構として与圧機構5を設けた例を示す。
アクチュエータ102は、図4に示すように、伸縮素子と、変位伝達機構としての与圧機構5と、与圧機構に装着された歪みゲージ3と、伸縮素子1を駆動する駆動部4とを有する。伸縮素子1、歪みゲージ3、駆動部4の構成は第1の実施形態と同じなので説明を省略する。
変位伝達機構である与圧機構5は、伸縮素子1が圧電素子のように引張力に対して弱いセラミック材料からなる場合に、伸縮素子1から生じる力に対して1/5〜1/2程度の圧縮力を伸縮素子1の伸縮方向に与えておくためのものであり、伸縮素子1の伸縮方向(長さ方向)の一端面および他端面に接着により固定された一対のヘッドピース51および52と、これら一対のヘッドピース51および52間に架け渡されるように設けられた直線状をなす2本の圧縮力付与部53とを有している。ヘッドピース51および52と圧縮力付与部53とは一体となっている。ヘッドピース51には移動対象部材(図示せず)が装着され、ヘッドピース52は固定治具54により固定されている。ヘッドピース51および52の形状は直方体となっているが、その形状は特に限定されず、例えば伸縮素子1の形状に応じて適宜設定することができる。また、圧縮力付与部53の本数は2本に限らず、3本または4本であってもよく、さらに、例えば伸縮素子1がドーナツ状等の真ん中に空間を有する場合は、空間中を貫通する1本であってもよい。
伸縮素子1を与圧機構5に装着する際には、与圧機構5に対して、伸縮素子1の伸縮方向に引張力を作用させて圧縮力付与部53を伸長させた状態で伸縮素子1を一対のヘッドピース51および52間に装着し、その後、引張力を解除する。これにより、伸縮素子1に引張力に対応する圧縮力が付与された状態とされる。
そして、与圧機構5は、伸縮素子1の長手方向に沿った伸縮変位が伝達されてヘッドピース51および52からその変位が出力される。このとき、ヘッドピース52は固定治具54で固定されているため、ヘッドピース52は不動部である。このため、伸縮素子1が伸縮した際には、ヘッドピース51のみが図4の矢印のように伸縮素子1の変位方向と同じ方向に変位する。そして、その変位を移動対象部材(図示せず)に伝達することができる。
なお、移動対象部材をヘッドピース51に装着してヘッドピース52を固定する代わりに、移動対象部材をヘッドピース52に装着してヘッドピースを固定してもよいし、ヘッドピース51および52の両方に移動対象部材を装着して、両方を動作させてもよい。
与圧機構5において、伸縮素子1の伸縮による歪は圧縮力付与部53に生じるから、歪みゲージ3は圧縮力付与部53に設けられている。圧縮力付与部53は、実質的に一様に歪むので、歪みゲージ3をいずれの位置に設けてもほぼ同じひずみ量が得られる。
このように構成されたアクチュエータ102においては、第1の実施形態と同様、駆動部4の制御部42からの指令に基づきドライバー41が伸縮素子1に所定の電圧を与えることにより、伸縮素子1が伸縮変位すると、それにともなって、変位伝達機構である与圧機構5にその変位が伝達される。与圧機構5においては、伸縮素子1の変位が伝達されて、その変位がヘッドピース51および52から出力される。そして、その変位が移動対象部材(図示せず)に伝達される。
このようにアクチュエータ102を用いて移動対象部材を移動させる際に、歪みゲージ3により変位伝達機構としての与圧機構5の歪を検出する。このとき、歪みゲージ3により与圧機構5自体の歪が検出されるが、これは伸縮素子1の伸縮による歪を反映したものとなる。したがって、歪みゲージ3の検出値によって算出される伸縮素子1の変位または位置が目標からずれている場合には、歪みゲージ3からの検出信号に基づいて、制御部42に送られた目標位置を補正し、それに基づいて補正された制御信号がドライバー41に出力され、伸縮素子1の変位を補正することができる。また、伸縮素子1に過剰変位があった場合や、伸縮素子1が短絡等により伸縮変位しない場合等、伸縮素子1に異常があった場合に、警報器43に信号を送って警報(アラーム)を発する、またはドライバー41に停止信号を出力する等の措置を講じて伸縮素子1の破壊を回避することができる。
このとき、第1の実施形態と同様、伸縮素子に歪みゲージを貼る場合のような不都合が生じず、かつ、与圧機構5の異常を確実に検知することができ、変位伝達機構である与圧機構5の破壊を未然に防止することや、外力により変位伝達機構である与圧機構5の位置がずれた際に、それを検出して与圧機構5の位置を戻すことができる。
<他の適用>
以上、本発明のいくつかの実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されることなく、種々変形可能である。例えば、変位伝達機構は、上記実施形態に限定されるものではない。具体的には、第1の実施形態および第2の実施形態では、変位伝達機構としてヒンジを備えたヒンジ機構としてそれぞれ異なるタイプの変位拡大機構を用いた例を示したが、ヒンジを備えたヒンジ機構であれば、上記2つの変位拡大機構に限定されず、あらゆるタイプの変位拡大機構を用いることができるし、また、変位拡大機構に限らず、あらゆるタイプの変位縮小機構を用いることもできる。また、変位伝達機構として用いられる与圧機構に関しても変位を伝達する機能を有している限り、上記構成に限定されない。
また、上記実施形態では、それぞれ単独の変位伝達機構を用いた例を示したが、複数の変位伝達機構を用いてもよい。例えば、第3の実施形態のように、伸縮素子を与圧機構に装着し、伸縮素子が装着された与圧機構をヒンジ機構、例えば第1の実施形態や第2の実施形態のような変位拡大機構に装着する構成をとってもよい。この場合には、変位伝達機構として与圧機構とヒンジ機構の両方が用いられることとなり、歪みゲージをこれらのいずれか、または両方に用いるようにすることができる。
1;伸縮素子
2,2′;変位拡大機構(変位伝達機構)
3;歪みゲージ
4;駆動部
5;与圧機構(変位伝達機構)
11,12;ヘッドピース
13a,13b,15a,15b,17a,17b,19a,19b,31a,32b,33a,33b;ヒンジ
16a,16b;出力部材
20;第1部分
30;第2部分
21;固定部
22;移動部
31a,31b;アーム
34a,34b;板ばね
35;ヘッドピース
41;ドライバー
42;制御部
43;警報器
51,52;ヘッドピース
53;圧縮力付与部
100,101,102;アクチュエータ

Claims (7)

  1. 所定方向に伸縮変位する伸縮素子と、
    前記伸縮素子が装着されて伸縮素子の伸縮変位を移動対象物に伝達する変位伝達機構と、
    前記変位伝達機構において前記伸縮素子の変位にともなう歪が発生する部位に設けられた歪みゲージと、
    前記伸縮素子を伸縮させる駆動部と
    を備え、
    前記歪みゲージの検出値に基づいて前記伸縮素子の伸縮を補正するとともに、前記歪みゲージの検出値に基づいて前記伸縮素子または前記変位伝達機構の異常を把握することを特徴とするアクチュエータ。
  2. 前記駆動部は、前記伸縮素子に駆動信号を与えるドライバーと、ドライバーを制御する制御部とを有し、
    前記制御部は、前記歪みゲージの検出値に基づいて、入力される目標位置を補正するとともに、前記歪みゲージの検出値が前記伸縮素子または前記変位伝達機構の異常を示すものである場合に、前記ドライバーを停止させるか、または警報を発生させることを特徴とする請求項1に記載のアクチュエータ。
  3. 前記変位伝達機構は、可撓性を有するヒンジを備えたヒンジ機構であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のアクチュエータ。
  4. 前記ヒンジ機構は、前記伸縮素子の変位を拡大する変位拡大機構または前記伸縮素子の変位を縮小する変位縮小機構であることを特徴とする請求項3に記載のアクチュエータ。
  5. 前記歪みゲージは、前記変位伝達機構を構成する前記ヒンジ機構のヒンジに対応する部分またはその近傍に設けられていることを特徴とする請求項3または請求項4に記載のアクチュエータ。
  6. 前記変位伝達機構は、前記伸縮素子の伸縮方向に圧縮力を与える与圧機構であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のアクチュエータ。
  7. 前記伸縮素子は、圧電素子、磁歪素子、形状記憶合金素子のいずれかであることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか1項に記載のアクチュエータ。
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