JP2016197208A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】記録材への所定のトナー像の転写を防止するとともに、生産性を低下させることなく、非画像領域に所定のトナー像を形成すること。【解決手段】CPU600は、カートリッジ22によって記録材に転写される第一のトナー像を感光ドラム5に形成させ、レジストセンサ6によって検知された、第一のトナー像が転写される記録材の搬送方向の長さに応じて、カートリッジ22によって第一のトナー像に続いて記録材に転写されない第二のトナー像を感光ドラム5に形成させるか否かを選択する。【選択図】図2
Description
本発明は、電子写真プロセスを利用した複写機やレーザービームプリンタ等の画像形成装置に関する。
電子写真方式のカラー画像形成装置では、高速で印刷を行うためにトナーの色毎に画像形成部を独立させた構成が用いられている。このようなカラー画像形成装置では、例えば、各色の画像形成部から順次中間転写ベルトにトナー像を転写して、中間転写ベルトから記録材に一括してトナー像を転写する構成が知られている。また、画像形成装置は、記録材に転写されず、中間転写ベルト表面に残留したトナーを除去するために、中間転写ベルトに当接して残留したトナーを除去するクリーニングブレードを有するクリーニング装置を備えている。
しかし、クリーニングブレ―ドを用いて残留したトナーを除去する場合、クリーニングブレードと中間転写ベルト表面との摩擦力が大きいと、クリーニングブレードが振動したり、めくれたりする現象が生じる。その結果、異音が発生したり、画質の低下が生じたりする。そこで、記録材に画像が転写されない、中間転写ベルト上の非画像領域に、潤滑目的で画像形成部から中間転写ベルト表面にトナー像を転写することにより、トナーを供給する制御が行われる(以下、この制御をトナー供給制御という)。そして、中間転写ベルトに転写されたトナーが記録材に転写されることなく、クリーニングブレードに供給されることにより、クリーニングブレードと中間転写ベルト表面との摩擦力が低減される。その結果、異音の発生が抑制され、クリーニングブレードによるクリーニング性能が良好に保たれる。トナー供給制御については、特定の色のトナーばかりが消費されるのを防ぐため、トナー消費量に応じて、どの色のトナーを使用するか判断する技術が開示されている(例えば、特許文献1参照)。また、カラー画像形成装置では、各色の画像形成部における機械的精度の違いなどにより色ずれ(位置ずれ)が発生したり、温度や湿度の環境変化などが原因で、画像の濃度変化が発生したりする。そこで、カラー画像形成装置では、記録材へは転写されないように、中間転写ベルト上の非画像領域に各色のトナーを用いたパッチを形成して、センサにより色ずれや濃度変化を測定し、補正する技術が開示されている(例えば、特許文献2、3参照)。
画像形成装置では、連続印刷時の生産性を向上させるため、記録材と記録材の給紙間隔を狭めて画像形成を行っているが、上述した画像形成装置のトナー供給制御において、以下のような課題を有している。図11(a)は、記録材の給紙タイミングと、トナー供給制御時のクリーニング用トナー像の中間転写ベルトへの転写タイミングを示した模式図である。所定サイズの記録材に連続印刷が行われている場合(図11(a)(I))では、記録材は、紙間Bを設けて搬送制御が行われ、前述したクリーニング用トナーは先行する記録材の搬送方向の後端から距離Aだけずらした位置に形成される。一方、所定サイズよりも用紙長が長い記録材が給紙された場合(図11(a)(II))には、クリーニング用トナーが記録材に転写されてしまうという課題が生じる。なお、図11の詳細な説明は後述する。
本発明はこのような状況のもとでなされたもので、記録材への所定のトナー像の転写を防止するとともに、生産性を低下させることなく、非画像領域に所定のトナー像を形成することを目的とする。
前述の課題を解決するために、本発明は、以下の構成を備える。
(1)像担持体にトナー像を形成する画像形成部と、前記像担持体に形成されたトナー像が転写される中間転写体と、記録材を供給する供給手段と、前記中間転写体に形成されたトナー像を前記供給手段によって供給された記録材に転写する転写部と、前記転写部よりも記録材の搬送方向の上流に配置され、前記供給手段から供給された記録材の搬送方向の長さを検知する記録材検知手段と、前記画像形成部を制御する制御手段と、を備え、前記制御手段は、前記画像形成部によって記録材に転写される第一のトナー像を前記像担持体に形成させ、前記記録材検知手段によって検知された、前記第一のトナー像が転写される記録材の搬送方向の長さに応じて、前記画像形成部によって前記第一のトナー像に続いて記録材に転写されない第二のトナー像を前記像担持体に形成させるか否かを選択することを特徴とする画像形成装置。
本発明によれば、記録材への所定のトナー像の転写を防止するとともに、生産性を低下させることなく、非画像領域に所定のトナー像を形成することができる。
以下に、図面を参照して本発明の実施の形態について詳細に説明する。なお、この実施の形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状それらの相対配置等は、発明が適用される装置の構成や各種条件により適宜変更されるべきものであり、この発明の範囲を以下の実施の形態に限定する趣旨のものではない。
画像形成装置では、連続印刷時の生産性を向上させるため、記録材と記録材の給紙間隔を狭めて画像形成を行っているが、上述した画像形成装置のトナー供給制御において、以下のような課題を有している。図11(a)は、記録材の給紙タイミングと、トナー供給制御時のクリーニング用トナー像の中間転写ベルトへの転写タイミングを示した模式図である。図11(a)(I)は、所定の指定サイズの記録材に連続印刷が行われている場合のタイミングを示す模式図である。図11(a)(I)では、記録材と記録材の給紙間隔は、紙間Bを設けて搬送制御が行われ、前述したクリーニング用トナー像の中間転写ベルトへの転写は先行する記録材の搬送方向の後端から距離Aだけずらした位置に行われる。これにより、クリーニング用トナーは、記録材に転写されることなく、クリーニングブレードに供給される。一方、図11(a)(II)は、所定の指定サイズよりも用紙長が長い記録材が給紙された場合のタイミングを示す模式図である。図11(a)(II)における記録材の給紙間隔は、指定サイズの記録材の後端から紙間Bであり、クリーニング用トナー像の転写タイミング(指定サイズの記録材の後端から距離Aの位置)は、図11(a)(I)と同じである。クリーニング用トナー像の中間転写ベルトへの転写は、指定サイズの記録材と同じタイミングで行われるため、給紙される記録材の用紙長が指定サイズよりも長い場合には、クリーニング用トナーが記録材に転写されてしまうという課題が生じる。
図11(b)は、上述したカラー画像形成装置の構成を示す模式図であり、ここでは、中間転写ベルトの回転方向の上流側から、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の色のトナーの画像形成部が配置されている。図中、距離Eは、レジストセンサから二次転写ローラまでの記録材の搬送距離を指し、距離Dkは、ブラックの画像形成部の感光ドラム上に形成された静電潜像が可視像化されて、中間転写ベルトに転写され、二次転写ローラに到達するまでの距離を指している。図11(b)に示す画像形成装置は、連続印刷の生産性を低下させずにクリーニングブレードにトナー供給を行う場合には、二次転写ローラまでの距離の関係で、ブラック(K)のトナーしか使用することができない。即ち、クリーニング用トナーとして、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)トナーを使用する場合には、記録材の後端をレジストセンサが検知する前に画像形成を行う必要がある。そのため、前述したように、ユーザが指定サイズより長い記録材を給紙トレイへセットしていた場合には、クリーニング用のトナー像が記録材に転写されてしまうという課題が発生する。これは、中間転写ベルト上の非画像領域に各色のトナーを用いたパッチを形成する画像濃度の補正制御や色ずれ補正制御についても同様である。
[画像形成装置の概要]
図1は、実施例1で用いる電子写真プロセスを利用したカラー画像形成装置(以下、単に画像形成装置という)の一例を示す概略断面図である。図1の画像形成装置は、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の4色の画像を重ね合わせてフルカラー画像を形成するために、4色の画像形成部を備えている。なお、各色の画像形成部はそれぞれ同様の構成となっているため、以下では、特に必要のない限り、添え字Y、M、C、Kの表記を省略して説明する。
図1は、実施例1で用いる電子写真プロセスを利用したカラー画像形成装置(以下、単に画像形成装置という)の一例を示す概略断面図である。図1の画像形成装置は、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の4色の画像を重ね合わせてフルカラー画像を形成するために、4色の画像形成部を備えている。なお、各色の画像形成部はそれぞれ同様の構成となっているため、以下では、特に必要のない限り、添え字Y、M、C、Kの表記を省略して説明する。
画像形成部は、トナーの色の数だけ並置されたステーション毎に、感光ドラム5、帯電手段としての帯電器7、現像手段である現像器8、中間転写ベルト12によって構成されている。中間転写体である中間転写ベルト12にはクリーニングブレード2が設けられ、クリーニングブレード2によりかきとられた、記録材に転写されずに残ったトナーを収納する廃トナー容器1も設けられている。また、中間転写ベルト12上に形成された濃度調整用パッチ画像を検知する光学センサ40が設けられている。感光ドラム5、帯電器7、現像器8は、画像形成装置本体に着脱可能なカートリッジ22に搭載されている。また、カートリッジ22は、後述する中間転写ベルト12の回転方向の上流側から順に、トナーの色がイエローのカートリッジ22Y、マゼンタのカートリッジ22M、シアンのカートリッジ22C、ブラックのカートリッジ22Kが配設されている。なお、カートリッジ22の配設の順序は一例であり、本実施例の配設順序に限定されるものではない。
上述した像担持体である感光ドラム5は、アルミシリンダの外周に有機光導伝層を塗布した構成であり、不図示のモータにより駆動される。感光ドラム5を駆動するモータは、画像形成動作に応じて、感光ドラム5を図中矢印方向(時計回り方向)に回転させる。感光ドラム5を帯電させる帯電器7には、帯電ローラ7Rが備えられ、感光ドラム5を一様の電位に帯電する。スキャナ部10から照射される光ビームにより感光ドラム5の表面は選択的に露光され、その結果、感光ドラム5上(像担持体上)には静電潜像が形成される。現像器8は、感光ドラム5上に形成された静電潜像をトナーにより可視像化するために、現像ローラ8Rを備えている。
中間転写ベルト12は、感光ドラム5に接触しており、感光ドラム5の回転に伴って回転し、一次転写ローラ4に印加された転写電圧によって、感光ドラム5上のトナー像が転写される。中間転写ベルト12上に転写されたトナー像は、転写部である二次転写ローラ9に転写電圧を印加することにより、後述する給紙部(供給部)から給紙された記録材(用紙、シートともいう)に転写される。記録材に転写されず、中間転写ベルト12上に残留したトナーは、中間転写ベルト12に当接したクリーニングブレード2により除去され、除去されたトナーは廃トナー容器1へ収納される。そして、トナー像が転写された記録材は、定着装置13により未定着のトナー画像が定着された後、画像形成装置外に排出される。
画像形成装置は、給紙部として本体に2つの給紙トレイ、即ちマルチ給紙トレイ60(給紙トレイ60ともいう)とカセット給紙トレイ61(以下、給紙トレイ61という)を備えている。マルチ給紙トレイ60に載置された記録材70、給紙トレイ61に収納された記録材71は、それぞれ給紙ローラ50、51により給紙され、二次転写ローラ9へと搬送される。記録材70、71が搬送される搬送路には、記録材検知手段であるレジストレーションセンサ6(以下、レジストセンサ6という)が設けられており、記録材の搬送方向の先端及び後端を検知することにより記録材のサイズを検知する。また、給紙トレイ61には、収納された記録材71のサイズを検知する、複数個のマイクロスイッチから構成されるカセットサイズセンサ81が備えられている。一方、マルチ給紙トレイ60には、カセットサイズセンサは設けられていない。
また、画像形成装置は、給紙部を備えたオプション装置を追加することにより、給紙トレイを増設することが可能である。図1の画像形成装置は、給紙トレイ62を有する給紙オプション装置1、給紙トレイ63を有する給紙オプション装置2、給紙トレイ64を有する給紙オプション装置3を備えている。給紙トレイ62、63、64に収納された記録材72、73、74は、それぞれ給紙ローラ52、53、54により給紙され、二次転写ローラ9へと搬送される。また、給紙トレイ62、63、64に収納された記録材72、73、74のサイズを検知するために、カセットサイズセンサ82、83、84が設けられている。更に、給紙トレイ62、63、64に収納された記録材72、73、74の記録材の搬送方向の先端及び後端を検知することにより、記録材のサイズを検知する記録材検知手段である給紙オプション搬送センサ92、93、94が設けられている。給紙オプション搬送センサ92、93、94は、以下、搬送センサ92、93、94という。
更に、マルチ給紙トレイ60、給紙トレイ61〜64には、不図示の記録材有無センサが設けられており、トレイに載置された記録材70〜74の有無状態について検知する。また、記録材71〜74を追加するために給紙トレイ61〜64が引き出されたり、挿入(装着)されたりしたことを検知する着脱センサ65〜68が、給紙トレイ61〜64に設けられている。
[画像形成装置の制御部構成]
図2は、画像形成装置の制御部の構成を示す制御ブロック図である。画像形成装置の制御部は、コントローラ650、ビデオインターフェイス640、画像形成エンジン620から構成されている。コントローラ650は、ホストコンピュータ等の外部装置から送信された画像データを受信し、印刷に必要なビットマップデータに展開処理し、ビデオインターフェイス640を介して、画像形成エンジン620に印刷命令を送信する。
図2は、画像形成装置の制御部の構成を示す制御ブロック図である。画像形成装置の制御部は、コントローラ650、ビデオインターフェイス640、画像形成エンジン620から構成されている。コントローラ650は、ホストコンピュータ等の外部装置から送信された画像データを受信し、印刷に必要なビットマップデータに展開処理し、ビデオインターフェイス640を介して、画像形成エンジン620に印刷命令を送信する。
コントローラ650からの印刷命令に応じて画像形成を行う画像形成エンジン620は、CPU600、画像形成部630、記録材サイズ確定部660、トナー供給ステーション選択部670から構成されている。CPU600は、ROM601とRAM602を内蔵している。CPU600は、ROM601に記憶された各種制御プログラムにしたがって、RAM602を作業領域として使用しながら、画像形成部630を制御し、画像形成制御を実行する。なお、CPU600が行う処理の一部、或いは全ての処理を集積回路であるASICに行わせても良い。
画像形成部630には、前述したカートリッジ22、一次転写ローラ4、二次転写ローラ9、スキャナ部10、中間転写ベルト12、クリーニングブレード2、定着装置13などが含まれる。また、カートリッジ22は、帯電器7、感光ドラム5、現像器8、トナー寿命検知部631で構成されている。トナーの消費量検知手段であるトナー寿命検知部631は、現像器8のトナー消費量を検知する。トナー消費量の検知に際しては、感光ドラム5の表面に作像された画像ドット数を計数することによりトナー消費量を検知する画像ドット式検知方式が採用されている。なお、トナー消費量の検知方法については、この方式に限定されるものではなく、他の公知の方法で検知してもよい。
記録材サイズ確定部660(以下、確定部660という)は、マルチ給紙トレイ60や給紙トレイ61〜64にそれぞれ収納された記録材70〜74のサイズを確定するために、用紙サイズの検知を行う。確定部660は、着脱センサ65〜68が画像形成装置に給紙トレイ61〜64が装着されたことを検知すると、RAM602に設けられた該当の給紙トレイの状態を記憶する給紙トレイ状態メモリに「給紙トレイ装着」を設定する。なお、給紙トレイ状態メモリは、「給紙トレイ装着」が設定されていると、該当給紙トレイから、まだ記録材が1枚も給紙されていないことを示す。そのため、該当給紙トレイから収納された記録材が給紙されると、給紙トレイ状態メモリから、「給紙トレイ装着」の情報は削除される。また、RAM602には、給紙トレイに収納されている記録材のサイズが設定された記録材サイズメモリが設けられている。そして、確定部660は、着脱センサ65〜68が画像形成装置に給紙トレイ61〜64が装着されたことを検知すると、該当給紙トレイに対応する記録材サイズメモリをクリアし、記録材のサイズを未設定状態にする。
確定部660は、給紙トレイ61〜64についてはカセットサイズセンサ81〜84が設けられているので、以下の処理により記録材のサイズを確定させる。即ち、確定部660は、記録材有無センサにより記録材が収納されていることを検知すると、カセットサイズセンサ81〜84の検知状態に基づいて、記録材71〜74のサイズを確定する。そして、確定部660は、確定した記録材71〜74のサイズをRAM602の該当給紙トレイに対応する記録材サイズメモリに設定する。
一方、カセットサイズセンサが設けられていないマルチ給紙トレイ60や、給紙トレイ61〜64が装着されても、カセットサイズセンサ81〜84の規制板が正しい位置にセットされていない場合には、収納された記録材のサイズを判断することができない。このような場合には、確定部660は、次の処理により記録材のサイズを確定させる。即ち、確定部660は、指定された給紙トレイに収納された1枚目の記録材に印刷を行うときに、レジストセンサ6が記録材の搬送方向の先端及び後端を検知した時間差と、記録材の搬送速度に基づいて、搬送される記録材のサイズを確定させる。そして、確定部660は、確定された記録材のサイズを、RAM602に設けられた、対応する給紙トレイの記録材サイズメモリに設定する。また、トナー供給ステーション選択部670(以下、選択部670という)は、クリーニングブレード2にトナー供給を行うため、クリーニング用トナー像を形成する際に使用するカートリッジ22の選択を行う。
[トナー供給制御モード]
本実施例の画像形成装置は、感光ドラム5上に形成されたトナー像(第一のトナー像)を記録材に転写する通常の画像形成モードの他に、クリーニングブレード2にクリーニング用トナー像によりトナーを供給するトナー供給制御モードを備えている。トナー供給制御モードは、4つある感光ドラム5(5Y、5M、5C、5K)のうちの1つの感光ドラム5上にトナー像を形成し、形成されたトナー像(第二のトナー像)は中間転写ベルト12上に転写されるが、記録材には転写されないモードである。即ち、トナー供給制御モードは、中間転写ベルト12上(中間転写体上)の非画像領域に、トナーを供給するための所定のトナー像を形成する非画像形成時に実行されるモードである。本実施例のトナー供給制御モードでは、連続印刷中の生産性を低下させないように、画像1枚毎に通常の画像形成モードとトナー供給制御モードを自動的に切替え、クリーニング用のトナー像が誤って記録材へ転写されないようにしている。トナー供給制御モードによりクリーニングブレード2にトナーが供給されるので、クリーニングブレード2と中間転写ベルト12表面との摩擦力が低減される。その結果、クリーニングブレード2の振動による異音の発生やクリーニングブレード2のめくれが防止され、良好なクリーニング性能を保つことが可能となる。
本実施例の画像形成装置は、感光ドラム5上に形成されたトナー像(第一のトナー像)を記録材に転写する通常の画像形成モードの他に、クリーニングブレード2にクリーニング用トナー像によりトナーを供給するトナー供給制御モードを備えている。トナー供給制御モードは、4つある感光ドラム5(5Y、5M、5C、5K)のうちの1つの感光ドラム5上にトナー像を形成し、形成されたトナー像(第二のトナー像)は中間転写ベルト12上に転写されるが、記録材には転写されないモードである。即ち、トナー供給制御モードは、中間転写ベルト12上(中間転写体上)の非画像領域に、トナーを供給するための所定のトナー像を形成する非画像形成時に実行されるモードである。本実施例のトナー供給制御モードでは、連続印刷中の生産性を低下させないように、画像1枚毎に通常の画像形成モードとトナー供給制御モードを自動的に切替え、クリーニング用のトナー像が誤って記録材へ転写されないようにしている。トナー供給制御モードによりクリーニングブレード2にトナーが供給されるので、クリーニングブレード2と中間転写ベルト12表面との摩擦力が低減される。その結果、クリーニングブレード2の振動による異音の発生やクリーニングブレード2のめくれが防止され、良好なクリーニング性能を保つことが可能となる。
また、トナー供給制御モードで使用するトナーの色を限定すると、他の色のトナーと比べて、トナー消費量が偏ってしまう。そのため、本実施例のトナー供給制御モードでは、トナー寿命検知部631の検知結果に基づいて、トナー寿命が一番大きい、即ちトナーの消費量が最も少なく、トナーが最も多く残っている色のトナーを選択し、使用するように制御する。
[トナー供給ステーションの選択制御]
次に、クリーニング用トナー像を形成し、クリーニングブレード2にトナーを供給するトナー供給ステーションである画像形成部を選択する選択部670の選択制御について、図3のフローチャートを用いて説明する。図3は、選択部670がトナー供給ステーションを選択する制御シーケンスを示すフローチャートである。本実施例の画像形成装置では、画像形成エンジン620のCPU600はコントローラ650から画像形成開始のコマンドを受信すると、プリント動作を開始する。そして、CPU600は、画像形成部630を駆動して記録材への印刷を行う前に、記録材1ページ毎に、選択部670によりクリーニング用トナー像を形成するトナー供給ステーションを決定する。選択部670によりトナー供給ステーションが選択された後に、CPU600は画像形成部630を駆動して記録材への印刷を行い、中間転写ベルト12の非画像領域に選択されたトナー供給ステーションを用いて、クリーニング用トナー像を形成する。
次に、クリーニング用トナー像を形成し、クリーニングブレード2にトナーを供給するトナー供給ステーションである画像形成部を選択する選択部670の選択制御について、図3のフローチャートを用いて説明する。図3は、選択部670がトナー供給ステーションを選択する制御シーケンスを示すフローチャートである。本実施例の画像形成装置では、画像形成エンジン620のCPU600はコントローラ650から画像形成開始のコマンドを受信すると、プリント動作を開始する。そして、CPU600は、画像形成部630を駆動して記録材への印刷を行う前に、記録材1ページ毎に、選択部670によりクリーニング用トナー像を形成するトナー供給ステーションを決定する。選択部670によりトナー供給ステーションが選択された後に、CPU600は画像形成部630を駆動して記録材への印刷を行い、中間転写ベルト12の非画像領域に選択されたトナー供給ステーションを用いて、クリーニング用トナー像を形成する。
なお、選択部670、及び前述した確定部660の処理は、実際にはCPU600により実行されるものとする。また、指定された給紙トレイに記録材が収納されていないことを記録材有無センサが検知した場合には、CPU600は、選択部670を起動しないものとする。更に、画像形成される記録材を給紙する給紙トレイ及び記録材のサイズは、コントローラ650が画像形成エンジンに送信する画像形成開始コマンドを介して、CPU600に通知されるものとする。また、選択部670は、記録材への画像形成が開始される前に、指定された給紙トレイの記録材のサイズの検知状態に基づいて、クリーニング用トナー像を形成するのに使用するトナーを選択し、CPU600に通知する。そのため、後述するように、検知された記録材のサイズが指定された記録材のサイズよりも大きい場合には、CPU600は、クリーニング用トナー像の形成を行わない。
ステップ(以下、Sとする)101では、選択部670は、確定部660により設定されたRAM602の給紙トレイ状態メモリに基づいて、指定された給紙トレイの記録材への印刷は、記録材を収納した後の1枚目の記録材への印刷かどうかを判断する。即ち、選択部670は、給紙トレイ状態メモリに「給紙トレイ装着」が設定されていた場合には、記録材収納後の1枚目の記録材と判断し、S102の処理に進み、「給紙トレイ装着」が設定されていないと判断した場合には、S103の処理に進む。S102では、選択部670は、確定部660により設定されたRAM602の記録材サイズメモリに基づいて、収納された記録材のサイズが確定されているかどうかを判断する。選択部670は、指定された給紙トレイに対応する記録材サイズメモリに、カセットサイズセンサ81〜84により検知された記録材のサイズが設定されていると判断した場合にはS103の処理に進む。一方、記録材のサイズが設定されていない(未設定)と判断した場合には、選択部670は、S109の処理に進む。
S103では、選択部670は、各カートリッジ22(22Y、22M、22C、22K)のトナー寿命検知部631より現像器8のトナー消費量を取得する。選択部670は、取得したトナー消費量のうち、イエローのトナー消費量が一番少ないかどうか、即ちイエローのトナー寿命が一番大きいかどうかを判断する。選択部670は、イエローのトナー寿命が一番大きいと判断した場合にはS106の処理に進み、イエローのトナー寿命が一番大きいわけではないと判断した場合にはS104の処理に進む。S104では、選択部670は、取得したトナー消費量のうち、マゼンタのトナー消費量が一番少ないかどうか、即ちマゼンタのトナー寿命が一番大きいかどうかを判断する。選択部670は、マゼンタのトナー寿命が一番大きいと判断した場合にはS107の処理に進み、マゼンタのトナー寿命が一番大きいわけではないと判断した場合にはS105の処理に進む。S105では、選択部670は、取得したトナー消費量のうち、シアンのトナー消費量が一番少ないかどうか、即ちシアンのトナー寿命が一番大きいかどうかを判断する。選択部670は、シアンのトナー寿命が一番大きいと判断した場合にはS108の処理に進み、シアンのトナー寿命が一番大きいわけではないと判断した場合にはS109の処理に進む。
S106では、選択部670は、クリーニングブレード2にトナーを供給するトナー供給ステーションとしてカートリッジ22Y(イエロー)を選択し、イエローのトナーでクリーニング用のトナー像を形成するようにCPU600に指示し、処理を終了する。S107では、選択部670は、クリーニングブレード2にトナーを供給するトナー供給ステーションとしてカートリッジ22M(マゼンタ)を選択し、マゼンタのトナーでクリーニング用のトナー像を形成するようにCPU600に指示し、処理を終了する。S108では、選択部670は、クリーニングブレード2にトナーを供給するトナー供給ステーションとしてカートリッジ22C(シアン)を選択し、シアンのトナーでクリーニング用のトナー像を形成するようにCPU600に指示し、処理を終了する。S109では、選択部670は、クリーニングブレード2にトナーを供給するトナー供給ステーションとしてカートリッジ22K(ブラック)を選択し、ブラックのトナーでクリーニング用のトナー像を形成するようにCPU600に指示し、処理を終了する。
なお、選択部670は、給紙トレイに記録材収納後の1枚目の印刷で、給紙トレイに収納された記録材のサイズが不明の場合には、クリーニングブレード2にトナーを供給するトナー供給ステーションとして、カートリッジ22K(ブラック)を選択している。ここで、カートリッジ22Kは、中間転写ベルト12の回転方向の最も下流に配設された画像形成部である。図11(b)に示すように、本実施例の画像形成装置の構成は、感光ドラム5K上に形成されたクリーニング用トナー像が、中間転写ベルト12を介して、二次転写ローラ9の位置まで移動する距離は、レジストセンサ6と二次転写ローラ9の間の距離よりも短い。更に、記録材後端からクリーニング用トナー像が形成される位置までの距離Aを加えた距離も、レジストセンサ6と二次転写ローラ9の間搬送路の距離よりも短い。即ち、下記の関係式に示すように、記録材の後端をレジストセンサ6が検知してから、クリーニング用のトナー像を形成可能な距離関係であることがわかる。
{距離Dk(K書き出し位置〜二次転写ローラ位置)+距離A(記録材後端〜クリーニング用トナー先端位置)}<距離E(レジストセンサ6位置〜二次転写ローラ9位置)
なお、距離Dk(K書き出し位置〜二次転写ローラ位置)は(ブラックの感光ドラム5K上の静電潜像の書き出し位置〜一次転写ローラ4Kまでの感光ドラム5K上の距離)+(一次転写ローラ4K〜二次転写ローラ9までの中間転写ベルト12上の距離)を指す。また、距離A(記録材後端〜クリーニング用トナー先端位置)は、前述した図11に示すように、記録材後端からクリーニング用トナー像の形成が開始される位置までの距離を指している。更に、感光ドラム5Kや中間転写ベルト12の周速度と、記録材の搬送速度は略同じ速度である。従って、レジストセンサ6が記録材の搬送方向後端部を検知し、記録材のサイズが確定した後に、クリーニング用のトナー像をカートリッジ22Kのブラックの感光ドラム5K上に形成できるかどうかを判断することができる。
{距離Dk(K書き出し位置〜二次転写ローラ位置)+距離A(記録材後端〜クリーニング用トナー先端位置)}<距離E(レジストセンサ6位置〜二次転写ローラ9位置)
なお、距離Dk(K書き出し位置〜二次転写ローラ位置)は(ブラックの感光ドラム5K上の静電潜像の書き出し位置〜一次転写ローラ4Kまでの感光ドラム5K上の距離)+(一次転写ローラ4K〜二次転写ローラ9までの中間転写ベルト12上の距離)を指す。また、距離A(記録材後端〜クリーニング用トナー先端位置)は、前述した図11に示すように、記録材後端からクリーニング用トナー像の形成が開始される位置までの距離を指している。更に、感光ドラム5Kや中間転写ベルト12の周速度と、記録材の搬送速度は略同じ速度である。従って、レジストセンサ6が記録材の搬送方向後端部を検知し、記録材のサイズが確定した後に、クリーニング用のトナー像をカートリッジ22Kのブラックの感光ドラム5K上に形成できるかどうかを判断することができる。
前述したように、確定部660は、レジストセンサ6で記録材の搬送方向の後端部を検知して、記録材のサイズを算出し、CPU600に通知する。CPU600は、算出された記録材の用紙長が、画像形成開始コマンドを介して通知された指定サイズの用紙長より大きい(長い)か否かを判断する。そして、CPU600は、算出された記録材の用紙長が指定サイズの用紙長以下であると判断した場合には、ブラックのクリーニング用トナー像の形成を開始する。一方、CPU600が、検出された記録材の用紙長が指定サイズの用紙長よりも大きいと判断した場合には、クリーニング用のトナーがブラックであれば、トナー像形成を中止することができる。その結果、クリーニング用のトナー像が誤って記録材へ転写されることを防止することができる。
また、CPU600は、選択部670の指示に基づいて、給紙トレイの記録材のサイズが確定している場合には、残っているトナー量が一番多い色のトナーでクリーニング用のトナー像形成を行う。これは、給紙トレイに記録材が収納された後の印刷2枚目以降に異なるサイズの記録材が収納されている可能性や、カセットサイズセンサの検知結果と異なる記録材が収納されている可能性は低いと判断できるからである。その結果、4色のトナーのうち、どの色のトナーを使用したとしても、指定サイズよりも用紙長が長い記録材が給紙される可能性が低いため、クリーニング用のトナー像が誤って記録材へ転写されることがないと判断できるためである。
[クリーニング用トナー像形成の制御]
次に、記録材に転写するトナー像を形成した後にクリーニング用のトナー像形成を行うかどうかの制御について、図4のフローチャートを用いて説明する。図4は、CPU600がクリーニング用トナー像の形成を開始するか否かを判断する制御シーケンスを示すフローチャートである。また、このフローチャートに基づく制御は、図2で説明したCPU600がROM601に記憶されているプログラムに基づき実行する。
次に、記録材に転写するトナー像を形成した後にクリーニング用のトナー像形成を行うかどうかの制御について、図4のフローチャートを用いて説明する。図4は、CPU600がクリーニング用トナー像の形成を開始するか否かを判断する制御シーケンスを示すフローチャートである。また、このフローチャートに基づく制御は、図2で説明したCPU600がROM601に記憶されているプログラムに基づき実行する。
S501では、前述したトナー供給ステーションの選択制御によりクリーニング用のトナー像形成ステーションを選択する。すなわち、CPU600は図3のフローチャートに基づく制御を実行する。CPU600が図3のフローチャートに基づく制御を実行した後、S502では、記録材に転写するトナー像の形成を開始する。S503では、選択部670で選択したステーションがブラックの場合にはS504の処理に進む。選択したステーションがブラックでない場合は、記録材の搬送方向長さに関係なくクリーニング用のトナー像を形成するため、S506の処理に進む。
S504では、レジストセンサ6で記録材の搬送方向の長さ検知が終了したか否かを判断し、記録材の搬送方向の長さ検知が終了した場合、S505の処理に進む。S505では、検知された記録材の搬送方向の長さが、指定された記録材の搬送方向の長さに前述した距離A(指定された記録材の後端からクリーニング用トナー像の形成が開始される位置までの距離)を加えた長さ未満であれば、S506の処理に進む。一方、検知された記録材の搬送方向の長さが、指定された記録材の搬送方向の長さに距離Aを加えた長さ以上であれば、クリーニング用トナー像が記録材に転写されるため、クリーニング用トナー像の形成を行うことなく、処理を終了する。ここでは、選択部670が選択したステーションがブラックの場合には、記録材の搬送方向の長さ検知を行っているが、予め記録材のサイズが分かっている場合には、S504の判断処理をYESと判断し、更にS505の判断処理をYESと判断してもよい。予め記録材のサイズが分かっている場合とは、図3のフローチャートにおいて、ブラックのステーションが選択される次のような場合を指している。即ち、記録材を収納した後の2枚目以降の記録材への印刷の場合や、記録材を収納した後の1枚目の記録材への印刷であるが、カセットサイズセンサ等により、記録材のサイズが検知され、記録材のサイズが確定している場合を指している。
S506では、クリーニング用のトナー像形成開始タイミングを判断し、クリーニング用のトナー像形成開始タイミングになった場合、S507の処理へ進み、S507でクリーニング用のトナー像の形成を開始し、処理を終了する。
以上説明したように、トナー供給制御モードでは、カセットサイズセンサによる記録材のサイズの検知結果と、給紙トレイ収納後の記録材の印刷枚数とに基づいて、クリーニング用のトナー像を形成するトナー供給ステーションを決定する。このとき、使用できるトナー供給ステーションが複数ある場合、トナーの消費量が最も少ないトナー供給ステーションを選択する。これにより、トナー供給制御モードでは、搬送される記録材のサイズに応じて、記録材の給紙間隔を広げる必要がなく、生産性を低下させることはない。更に、トナー供給制御モードでは、特定の色のトナーの消費量だけが増加することを防止しつつ、記録材にクリーニング用トナー像が転写されることを防止することができる。
なお、上述した実施例では、カセットサイズセンサが設けられていない給紙トレイとしてマルチ給紙トレイ60で説明したが、これに限られるものではない。例えば給紙トレイ61〜64にカセットサイズセンサが設けられていない場合でも、マルチ給紙トレイ60と同様に収納された記録材71〜74のサイズを確定することなく、クリーニング用のトナー像を形成するトナー供給ステーションを決定することができる。
また、上述した実施例では、給紙トレイに収納された記録材のサイズを確定する方法として、カセットサイズセンサによる検知結果と、レジストセンサにより算出された記録材のサイズを用いている。例えば、給紙トレイに記録材収納後の複数枚のサイズ検知でサイズを確定させる方法や、プリント動作開始毎の枚数で確定させる方法など、給紙トレイ内の記録材サイズを確定する手段であれば本実施例に適用することができる。前者の方法は、給紙トレイが装着された後の記録材の1枚目と2枚目の記録材の検知サイズが同じ場合には、検知された記録材サイズを給紙トレイに収納された記録材のサイズとする(確定させる)方法である。一方、後者の方法は、プリントジョブ毎に印刷した記録材の枚数が所定の枚数になると、記録材のサイズを再度、検知して確定させる方法であり、マルチ給紙トレイ60で有効な方法である。
また、本実施例では、各カートリッジ22に設けられたトナー寿命検知部631の検知結果に基づいて、トナーの消費量が一番少ない色のトナーを使用し、クリーニング用のトナー像を形成する方法について説明した。しかし、カートリッジ22にトナー寿命検知部631が設けられなくても、クリーニング用のトナー像の形成に使用するトナーの色を順次変更することにより、特定の色のトナーに偏って使用されることを防止することができる。更に、本実施例では、トナー供給制御モードでは、4色のトナーのうち、1色のトナーだけを選択していたが、クリー二ング用トナー像の形成開始前に、給紙トレイ内の記録材サイズが確定していれば、複数色のトナーを同時に使用することも可能である。
以上説明したように、本実施例によれば、記録材への所定のトナー像の転写を防止するとともに、生産性を低下させることなく、非画像領域に所定のトナー像を形成することができる。
実施例1では、給紙トレイから給紙される記録材が、記録材収納後の1枚目の記録材であり、かつ記録材のサイズが確定していない場合には、クリーニング用トナー像に使用するトナーは、ブラックが選択されていた。実施例2では、給紙トレイから給紙される1枚目の記録材のサイズをレジストセンサ6や搬送センサ92〜94により検知し、検知された記録材のサイズに応じて、クリーニング用トナー像に使用するトナーを選択する。これにより、記録材収納後の1枚目の記録材で、記録材のサイズが確定していない場合には、実施例1ではブラックのトナーに限定されていたクリーニング用トナー像が、本実施例では使用する給紙トレイに応じて選択できるトナーの色を増やすことができる。
なお、本実施例での画像形成装置の構成や、画像形成装置の制御部の構成については、実施例1で説明したものと同様であり、本実施例では、実施例1と同一の符号を使用することにより、ここでの説明を省略する。
[トナー供給ステーションの選択制御]
次に、選択部670による、クリーニングブレード2にトナーを供給するトナー供給ステーションである画像形成部の選択制御について、図5のフローチャートを用いて説明する。図5は、選択部670がトナー供給ステーションを選択する制御シーケンスを示したフローチャートである。本実施例の画像形成装置でも、実施例1と同様に、画像形成エンジン620のCPU600はコントローラ650から画像形成開始のコマンドを受信すると、プリント動作を開始する。CPU600は、画像形成部630を駆動して記録材への印刷を行う前に、記録材1ページ毎に、選択部670によりクリーニング用トナー像を形成するトナー供給ステーションを決定する。選択部670によりトナー供給ステーションが選択された後に、CPU600は画像形成部630を駆動して記録材への印刷を行い、中間転写ベルト12の非画像領域に選択されたトナー供給ステーションを用いて、クリーニング用トナー像を形成する。
次に、選択部670による、クリーニングブレード2にトナーを供給するトナー供給ステーションである画像形成部の選択制御について、図5のフローチャートを用いて説明する。図5は、選択部670がトナー供給ステーションを選択する制御シーケンスを示したフローチャートである。本実施例の画像形成装置でも、実施例1と同様に、画像形成エンジン620のCPU600はコントローラ650から画像形成開始のコマンドを受信すると、プリント動作を開始する。CPU600は、画像形成部630を駆動して記録材への印刷を行う前に、記録材1ページ毎に、選択部670によりクリーニング用トナー像を形成するトナー供給ステーションを決定する。選択部670によりトナー供給ステーションが選択された後に、CPU600は画像形成部630を駆動して記録材への印刷を行い、中間転写ベルト12の非画像領域に選択されたトナー供給ステーションを用いて、クリーニング用トナー像を形成する。
実施例1では、記録材を収納した後の1枚目の記録材への印刷の場合、カセットサイズセンサにより記録材のサイズが検知されているときには、レジストセンサ6による記録材のサイズ検知は行わない。一方、本実施例では、記録材を収納した後の1枚目の記録材への印刷の場合には、カセットサイズセンサの有無に関係なく、記録材が収納された給紙トレイに対応するレジストセンサ6、搬送センサ92〜94により記録材のサイズ検知を行うことを特徴とする。また、検知された記録材のサイズは、前述したRAM602の記録材サイズメモリに設定される。
また、図6は、レジストセンサ6、搬送センサ92〜94と二次転写ローラ9までの距離、各感光ドラム5に形成されたトナー像が中間転写ベルト12を介して二次転写ローラ9まで移動する距離、及び前述した距離Aとの距離関係を示した図である。図6の詳細な説明は、後述する。なお、選択部670、及び前述した確定部660の処理は、実際にはCPU600により実行されるものとする。また、指定された給紙トレイに記録材が収納されていないことを記録材有無センサが検知した場合には、CPU600は、選択部670を起動しないものとする。更に、画像形成される記録材を給紙する給紙トレイ及び記録材のサイズは、コントローラ650が画像形成エンジンに送信する画像形成開始コマンドを介して、CPU600に通知されるものとする。また、選択部670は、記録材への画像形成が開始される前に、指定された給紙トレイに基づいて、クリーニング用トナー像を形成するのに使用するトナーを選択し、CPU600に通知する。そのため、後述するように、検知された記録材のサイズが指定された記録材のサイズよりも大きい場合には、CPU600は、クリーニング用トナー像の形成を行わない。
図5のS201では、選択部670は、確定部660により設定されたRAM602の給紙トレイ状態メモリに基づいて、指定された給紙トレイの記録材への印刷は、記録材を収納した後の1枚目の記録材への印刷かどうかを判断する。即ち、選択部670は、給紙トレイ状態メモリに「給紙トレイ装着」が設定されていた場合には、記録材収納後の1枚目の記録材と判断し、S202の処理に進み、「給紙トレイ装着」が設定されていないと判断した場合には、S205の処理に進む。S202では、選択部670は、画像形成開始コマンドを介して、記録材を給紙するために指定された給紙トレイは、給紙オプション装置3の給紙トレイ64かどうかを判断する。選択部670は、指定された給紙トレイが給紙オプション装置3の給紙トレイ64と判断した場合にはS205の処理に進み、給紙オプション装置3ではないと判断した場合にはS203の処理に進む。
S203では、選択部670は、画像形成開始コマンドを介して、記録材を給紙するために指定された給紙トレイは、給紙オプション装置2の給紙トレイ63かどうかを判断する。選択部670は、指定された給紙トレイが給紙オプション装置2の給紙トレイ63と判断した場合にはS206の処理に進み、給紙オプション装置2ではないと判断した場合にはS204の処理に進む。S204では、選択部670は、画像形成開始コマンドを介して、記録材を給紙するために指定された給紙トレイは、給紙オプション装置1の給紙トレイ62かどうかを判断する。選択部670は、指定された給紙トレイが給紙オプション装置1の給紙トレイ62と判断した場合にはS207の処理に進み、給紙オプション装置1ではないと判断した場合にはS211の処理に進む。
S205では、選択部670は、カートリッジ22Y、22M、22C、22Kのトナー寿命検知部631より現像器8のトナー消費量を取得する。選択部670は、取得したトナー消費量のうち、イエローのトナー消費量が一番少ないかどうか、即ちイエローのトナー寿命が一番大きいかどうかを判断する。選択部670は、イエローのトナー寿命が一番大きいと判断した場合にはS208の処理に進み、イエローのトナー寿命が一番大きいわけではないと判断した場合にはS206の処理に進む。S206では、選択部670は、カートリッジ22M、22C、22Kのトナー寿命検知部631より現像器8のトナー消費量を取得する。選択部670は、取得したトナー消費量のうち、マゼンタのトナー消費量が一番少ないかどうか、即ちマゼンタのトナー寿命が一番大きいかどうかを判断する。選択部670は、マゼンタのトナー寿命が一番大きいと判断した場合にはS209の処理に進み、マゼンタのトナー寿命が一番大きいわけではないと判断した場合にはS207の処理に進む。S207では、選択部670は、カートリッジ22C、22Kのトナー寿命検知部631より現像器8のトナー消費量を取得する。選択部670は、取得したトナー消費量のうち、シアンのトナー消費量が一番少ないかどうか、即ちシアンのトナー寿命が一番大きいかどうかを判断する。選択部670は、シアンのトナー寿命が一番大きいと判断した場合にはS210の処理に進み、シアンのトナー寿命が一番大きいわけではないと判断した場合にはS211の処理に進む。
S208では、選択部670は、クリーニングブレード2にトナーを供給するトナー供給ステーションとしてカートリッジ22Y(イエロー)を選択し、イエローのトナーでクリーニング用のトナー像を形成するようにCPU600に指示し、処理を終了する。記録材を収納した後の1枚目の記録材に印刷する場合、給紙トレイが給紙オプション装置3の給紙トレイ64のときには、選択部670はイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックのうち、トナー消費量が一番少ないトナー供給ステーションを選択することができる。
本実施例では、給紙オプション装置3の給紙トレイ64に記録材を収納した後の1枚目の記録材への印刷の場合、給紙トレイ64に対応する搬送センサ94により記録材のサイズ検知が行われる。図6において、記録材の後端を検知する搬送センサ94が設けられた位置から二次転写ローラ9までの距離は、距離Fopt3で示される。一方、図6に示す距離Dyは、クリーニング用のトナー像がイエローの感光ドラム5Yに書き出された位置(Y書き出し位置)から、中間転写ベルト12を介して二次転写ローラ9までの距離を示す。また、距離Aは、記録材の後端からクリーニング用トナー像の形成が開始される位置までの距離を示す。図6に示すように、画像形成装置では、(距離Dy+距離A)は、距離Fopt3よりも短い構成となっている。また、クリーニング用トナー像がマゼンタ、シアン、ブラックの感光ドラム5に書き出された場合には、二次転写ローラ9までの距離はイエローの場合よりも短いため、距離Fopt3よりも短いことになる。そのため、以下に示す距離の関係上、給紙オプション装置3の搬送センサ94で記録材の後端を検知した後に、どの色のトナーを使用してもクリーニング用トナー像形成を開始することができる。
{距離Dy(Y書き出し位置〜二次転写ローラ位置)+距離A}<距離Fopt3
{距離Dm(M書き出し位置〜二次転写ローラ位置)+距離A}<距離Fopt3
{距離Dc(C書き出し位置〜二次転写ローラ位置)+距離A}<距離Fopt3
{距離Dk(K書き出し位置〜二次転写ローラ位置)+距離A}<距離Fopt3
{距離Dy(Y書き出し位置〜二次転写ローラ位置)+距離A}<距離Fopt3
{距離Dm(M書き出し位置〜二次転写ローラ位置)+距離A}<距離Fopt3
{距離Dc(C書き出し位置〜二次転写ローラ位置)+距離A}<距離Fopt3
{距離Dk(K書き出し位置〜二次転写ローラ位置)+距離A}<距離Fopt3
S209では、選択部670は、クリーニングブレード2にトナーを供給するトナー供給ステーションとしてカートリッジ22M(マゼンタ)を選択し、マゼンタのトナーでクリーニング用のトナー像を形成するようにCPU600に指示し、処理を終了する。記録材を収納した後の1枚目の記録材への印刷の場合、給紙トレイが給紙オプション装置2の給紙トレイ63のときには、選択部670は、マゼンタ、シアン、ブラックのうち、トナー消費量が一番少ない色のトナー供給ステーションを選択することができる。
この場合も、給紙オプション装置2の給紙トレイ63に記録材を収納した後の1枚目の記録材への印刷の場合には、給紙トレイ63に対応する搬送センサ93により記録材のサイズ検知が行われる。図6において、記録材の後端を検知する搬送センサ93が設けられた位置から二次転写ローラ9までの距離は、距離Fopt2で示される。一方、図6に示す距離Dmは、クリーニング用のトナー像がマゼンタの感光ドラム5Mに書き出された位置(M書き出し位置)から、中間転写ベルト12を介して二次転写ローラ9までの距離を示す。図6に示すように、画像形成装置では、(距離Dm+距離A)は、距離Fopt2よりも短い構成となっている。また、クリーニング用トナー像がシアン、ブラックの感光ドラム5に書き出された場合には、二次転写ローラ9までの距離はマゼンタの場合よりも短いため、距離Fopt2よりも短いことになる。そのため、以下に示す距離の関係上、給紙オプション装置2の搬送センサ93で記録材の後端を検知した後に、マゼンタ、シアン、ブラックのどの色のトナーを使用してもクリーニング用トナー像形成を開始することができる。
{距離Dm(M書き出し位置〜二次転写ローラ位置)+距離A}<距離Fopt2
{距離Dc(C書き出し位置〜二次転写ローラ位置)+距離A}<距離Fopt2
{距離Dk(K書き出し位置〜二次転写ローラ位置)+距離A}<距離Fopt2
{距離Dm(M書き出し位置〜二次転写ローラ位置)+距離A}<距離Fopt2
{距離Dc(C書き出し位置〜二次転写ローラ位置)+距離A}<距離Fopt2
{距離Dk(K書き出し位置〜二次転写ローラ位置)+距離A}<距離Fopt2
S210では、選択部670は、クリーニングブレード2にトナーを供給するトナー供給ステーションとしてカートリッジ22C(シアン)を選択し、シアンのトナーでクリーニング用のトナー像を形成するようにCPU600に指示し、処理を終了する。記録材を収納した後の1枚目の記録材への印刷の場合、指定された給紙トレイが給紙オプション装置1の給紙トレイ62のときには、選択部670は、シアン、ブラックのうち、トナー消費量が少ない方の色のトナーを選択することができる。
この場合も、給紙オプション装置1の給紙トレイ62に記録材を収納した後の1枚目の記録材への印刷の場合には、給紙トレイ62に対応する搬送センサ92により記録材のサイズ検知が行われる。図6において、記録材の後端を検知する搬送センサ92が設けられた位置から二次転写ローラ9までの距離は、距離Fopt1で示される。一方、図6に示す距離Dcは、クリーニング用のトナー像がシアンの感光ドラム5Cに書き出された位置(C書き出し位置)から、中間転写ベルト12を介して二次転写ローラ9までの距離を示す。図6に示すように、画像形成装置では、(距離Dc+距離A)は、距離Fopt1よりも短い構成となっている。また、クリーニング用トナー像がブラックの感光ドラム5Kに書き出された場合には、二次転写ローラ9までの距離はシアンの場合よりも短いため、距離Fopt1よりも短いことになる。そのため、以下に示す距離の関係上、給紙オプション装置1の搬送センサ92で記録材の後端を検知した後に、シアン、ブラックのどちらの色のトナーを使用してもクリーニング用トナー像形成を開始することができる。
{距離Dc(C書き出し位置〜二次転写ローラ位置)+距離A}<距離Fopt1
{距離Dk(K書き出し位置〜二次転写ローラ位置)+距離A}<距離Fopt1
{距離Dc(C書き出し位置〜二次転写ローラ位置)+距離A}<距離Fopt1
{距離Dk(K書き出し位置〜二次転写ローラ位置)+距離A}<距離Fopt1
なお、給紙トレイ62〜64に指定サイズよりも搬送方向の長さが長い記録材が収納されていた場合でも、搬送センサ92〜94が指定サイズよりも長いことを検知した時点で、クリーニング用のトナー像形成を中止することができる。そのため、クリーニング用のトナー像が誤って記録材へ転写されることを防止することができる。
S211では、選択部670は、クリーニングブレード2にトナーを供給するトナー供給ステーションとしてカートリッジ22K(ブラック)を選択し、ブラックのトナーでクリーニング用のトナー像を形成するようにCPU600に指示し、処理を終了する。記録材を収納した後の1枚目の記録材への印刷の場合、指定された給紙トレイが画像形成装置本体の給紙トレイ61、又はマルチ給紙トレイ60のときには、選択部670は、ブラックの色のトナーを選択することができる。ブラックの色のトナーが選択された場合については、実施例1と同様であり、ここでの説明を省略する。
[クリーニング用トナー像形成の制御]
次に、記録材に転写するトナー像を形成した後にクリーニング用のトナー像形成を行うかどうかの制御について、図7のフローチャートを用いて説明する。図7は、CPU600がクリーニング用トナー像の形成を開始するか否かを判断する制御シーケンスを示すフローチャートである。また、このフローチャートに基づく制御は、図2で説明したCPU600がROM601に記憶されているプログラムに基づき実行する。
次に、記録材に転写するトナー像を形成した後にクリーニング用のトナー像形成を行うかどうかの制御について、図7のフローチャートを用いて説明する。図7は、CPU600がクリーニング用トナー像の形成を開始するか否かを判断する制御シーケンスを示すフローチャートである。また、このフローチャートに基づく制御は、図2で説明したCPU600がROM601に記憶されているプログラムに基づき実行する。
S601では、前述したトナー供給ステーションの選択制御によりクリーニング用のトナー像形成ステーションを選択する。すなわち、CPU600は図5のフローチャートに基づく制御を実行する。CPU600が図5のフローチャートに基づく制御を実行した後、S602では、記録材に転写するトナー像の形成を開始する。S603では、指定された給紙トレイが給紙オプション装置3の給紙トレイ64かどうかを判断する。S603で給紙オプション装置3でないと判断した場合にはS604に進む。指定された給紙トレイが給紙オプション装置3の給紙トレイ64の場合にはS609の処理に進む。
S604では、指定された給紙トレイが給紙オプション装置2の給紙トレイ63かどうかを判断する。指定された給紙トレイが給紙オプション装置2の給紙トレイ63と判断した場合にはS606の処理に進み、給紙オプション装置2ではないと判断した場合にはS605の処理に進む。S605では、記録材を給紙するために指定された給紙トレイが給紙オプション装置1の給紙トレイ62かどうかを判断する。指定された給紙トレイが給紙オプション装置1の給紙トレイ62と判断した場合にはS607の処理に進み、給紙オプション装置1ではないと判断した場合にはS608の処理に進む。
S606では、選択部670で選択したステーションがイエローの場合には、記録材の搬送方向長さに関係なくクリーニング用のトナー像を形成するため、S611の処理に進む。選択したステーションがイエローでない場合は、S609の処理に進む。
S607では、選択部670で選択したステーションがイエロー又はマゼンタの場合には、記録材の搬送方向長さに関係なくクリーニング用のトナー像を形成するため、S611の処理に進む。選択したステーションがイエローでもマゼンタでもない場合は、S609の処理に進む。
S608では、選択部670で選択したステーションがブラックではない場合は、記録材の搬送方向長さに関係なくクリーニング用のトナー像を形成するため、S611の処理に進む。選択したステーションがブラックの場合は、S609の処理に進む。
S609では、記録材が収納された給紙トレイに対応するレジストセンサ6、搬送センサ92〜94により記録材の搬送方向の長さ検知が終了したか否かを判断し、記録材の搬送方向の長さ検知が終了した場合、S610の処理に進む。S610では、検知された記録材の搬送方向の長さが、指定された記録材の搬送方向の長さに前述した距離A(指定された記録材の後端からクリーニング用トナー像の形成が開始される位置までの距離)を加えた長さ未満であれば、S611の処理に進む。一方、検知された記録材の搬送方向の長さが、指定された記録材の搬送方向の長さに距離Aを加えた長さ以上であれば、クリーニング用のトナー像が記録材に転写されるため、トナー像の形成を行うことなく、処理を終了する。S611では、クリーニング用のトナー像形成開始タイミングを判断し、クリーニング用のトナー像形成開始タイミングになった場合、S612の処理へ進み、S612でクリーニング用のトナー像の形成を開始し、処理を終了する。
上述した図7のフローチャートでは、画像形成を行う毎に、記録材が給紙される給紙トレイ、及びクリーニング用トナーを形成するために選択されたステーションに応じて、記録材の搬送方向の長さ検知の要否を判断している。例えば、記録材1枚毎に記録材の長さ検知の要否を判断するのではなく、印刷ジョブにおいて、指定された給紙トレイからの1枚目の記録材の給紙の際には、記録材の長さ検知の要否を判断するようにしてもよい。即ち、図5のフローチャートにおける判断処理(S201)と同様に、図7において、画像形成を開始(S602)後、S603の判断処理に先立ち、指定された給紙トレイからの記録材の給紙が2枚目以降かどうかを判断する。そして、給紙トレイから1枚目の記録材の場合にはS603の処理に進み、2枚目以降の記録材の場合には、記録材のサイズが既に検知されているので、クリーニング用トナーを形成するために、S611の処理に進むように実行制御を行うようにしてもよい。
以上説明したように、本実施例では、給紙トレイから給紙される記録材が、記録材収納後の1枚目の記録材の場合には、記録材のサイズは、収容された給紙トレイに応じてレジストセンサ6や搬送センサ92〜94により検知される。そして、記録材収納後の2枚目以降の記録材の場合には、選択部670は、トナー寿命に基づいて、トナー供給ステーションを選択する。実施例1の場合には、記録材のサイズ検知は、記録材が収容された給紙トレイに関係なく、レジストセンサ6により行われていた。一方、本実施例では、給紙される記録材が収容された給紙トレイに対応したセンサにより記録材のサイズ検知を行う。そのため、実施例1では、クリーニング用トナーとしてブラックのトナーしか使用できなかった場合でも、本実施例では、使用される給紙トレイに応じて、使用可能なトナーの色の選択範囲を拡大させることができる。
以上説明したように、本実施例によれば、記録材への所定のトナー像の転写を防止するとともに、生産性を低下させることなく、非画像領域に所定のトナー像を形成することができる。
実施例1、2では、中間転写ベルトをクリーニングするクリーニングブレードへクリーング用のトナーを供給するトナー供給ステーションの選択制御について説明した。実施例3では、画像濃度補正を行うためのパッチ(画像濃度検知用の画像)を中間転写ベルト上に形成する濃度検知ステーションの選択制御について説明する。なお、本実施例での画像形成装置の構成や、画像形成装置の制御部の構成については、実施例1で説明したものと同様であり、本実施例では、実施例1と同一の符号を使用することにより、ここでの説明を省略する。
[画像形成装置の制御部構成]
図8(a)は、本実施例の画像形成装置の制御部の構成を示す制御ブロック図である。実施例1の図2に示す制御ブロック図に比べ、図8(a)では、濃度検知ステーション選択部690、光学センサ40が追加され、本実施例では使用しないトナー供給ステーション選択部670、トナー寿命検知部631は削除されている。なお、図2と同じ構成については、同一番号を付し、ここでの説明を省略する。
図8(a)は、本実施例の画像形成装置の制御部の構成を示す制御ブロック図である。実施例1の図2に示す制御ブロック図に比べ、図8(a)では、濃度検知ステーション選択部690、光学センサ40が追加され、本実施例では使用しないトナー供給ステーション選択部670、トナー寿命検知部631は削除されている。なお、図2と同じ構成については、同一番号を付し、ここでの説明を省略する。
(光学センサの構成)
次に、図8(b)に示す画像濃度を検知する光学センサ40について説明する。図1に示す画像形成装置には、中間転写ベルト12に対向するように、光学検知手段である光学センサ40が配置されている。光学センサ40は、図8(b)に示すように、発光素子40a、受光素子40b、40c、及び発光素子40a、受光素子40b、40cを収容するホルダー40dから構成されている。発光素子40aは、光を出射し、受光素子40bは、受光角度が中間転写ベルト12に対する照射角度と同じになるように配設され、発光素子40aから出射された光の正反射成分及び乱反射成分を受光する。一方、受光素子40cは、受光角度が中間転写ベルト12に対する照射角度と異なるように配設され、発光素子40aからの出射された光の乱反射成分のみを受光する。中間転写ベルト12自体に発光素子40aから照射した光の反射光や、中間転写ベルト12上に形成された各色のパッチからの反射光を2つの受光素子40b、40cで受光した測定結果を基に、演算処理が行われ、画像濃度が算出される。
次に、図8(b)に示す画像濃度を検知する光学センサ40について説明する。図1に示す画像形成装置には、中間転写ベルト12に対向するように、光学検知手段である光学センサ40が配置されている。光学センサ40は、図8(b)に示すように、発光素子40a、受光素子40b、40c、及び発光素子40a、受光素子40b、40cを収容するホルダー40dから構成されている。発光素子40aは、光を出射し、受光素子40bは、受光角度が中間転写ベルト12に対する照射角度と同じになるように配設され、発光素子40aから出射された光の正反射成分及び乱反射成分を受光する。一方、受光素子40cは、受光角度が中間転写ベルト12に対する照射角度と異なるように配設され、発光素子40aからの出射された光の乱反射成分のみを受光する。中間転写ベルト12自体に発光素子40aから照射した光の反射光や、中間転写ベルト12上に形成された各色のパッチからの反射光を2つの受光素子40b、40cで受光した測定結果を基に、演算処理が行われ、画像濃度が算出される。
(画像濃度の補正制御)
次に、本実施例における画像濃度の補正制御に関して説明する。本実施例では、常に正確な色再現性が得られるようにするため、記録材に転写する画像形成を行っていない非画像形成時に、作像条件を変更しながら、複数のパッチ(画像濃度検知用画像)を試験的に中間転写ベルト12上に形成する。そして、上述した光学センサ40を用いて、形成されたパッチの画像濃度を算出する。算出された結果を基に、所望の画像濃度になるように、画像濃度に影響を与える因子を制御するのが画像濃度の補正制御である。画像濃度に影響を与える因子としては、帯電ローラ7Rに印加される帯電高圧、現像ローラ8Rに印加される現像高圧、スキャナ部10の露光強度、ルックアップテーブルなどを代表例として挙げることができる。ここで、ルックアップテーブルとは、画像形成装置に入力される画像データ(濃度)と、露光装置であるスキャナ部10に出力する濃度データ(単位面積当たりのトナー量)との間の関係を調整する階調補正特性データを記憶したテーブルのことである。本実施例の画像濃度の補正制御は、画像濃度を安定させるため、所定の枚数(例えば1000枚)が印刷される毎に実施される。また、本実施例では、画像濃度の補正制御が必要となった場合(例えば1000枚印刷以降)、連続印刷の生産性を低下させずに、通常の画像形成が行われる区間と区間の間に、1色ずつ画像濃度検知用のパッチを形成する。
次に、本実施例における画像濃度の補正制御に関して説明する。本実施例では、常に正確な色再現性が得られるようにするため、記録材に転写する画像形成を行っていない非画像形成時に、作像条件を変更しながら、複数のパッチ(画像濃度検知用画像)を試験的に中間転写ベルト12上に形成する。そして、上述した光学センサ40を用いて、形成されたパッチの画像濃度を算出する。算出された結果を基に、所望の画像濃度になるように、画像濃度に影響を与える因子を制御するのが画像濃度の補正制御である。画像濃度に影響を与える因子としては、帯電ローラ7Rに印加される帯電高圧、現像ローラ8Rに印加される現像高圧、スキャナ部10の露光強度、ルックアップテーブルなどを代表例として挙げることができる。ここで、ルックアップテーブルとは、画像形成装置に入力される画像データ(濃度)と、露光装置であるスキャナ部10に出力する濃度データ(単位面積当たりのトナー量)との間の関係を調整する階調補正特性データを記憶したテーブルのことである。本実施例の画像濃度の補正制御は、画像濃度を安定させるため、所定の枚数(例えば1000枚)が印刷される毎に実施される。また、本実施例では、画像濃度の補正制御が必要となった場合(例えば1000枚印刷以降)、連続印刷の生産性を低下させずに、通常の画像形成が行われる区間と区間の間に、1色ずつ画像濃度検知用のパッチを形成する。
濃度検知ステーション選択部690(以下、選択部690という)は、中間転写ベルト12上に画像濃度検知用のトナー像を形成する際に、使用する色のトナーを有する濃度検知ステーションであるカートリッジ22の選択を行う。
[濃度検知ステーションの選択制御]
次に、選択部690により、画像濃度検知用のパッチを形成する際に使用するトナーを供給する濃度検知ステーションである画像形成部の選択制御について、図9のフローチャートを用いて説明する。図9は、選択部690が濃度検知ステーションを選択する制御シーケンスを示したフローチャートである。本実施例の画像形成装置でも、実施例1、2と同様に、画像形成エンジン620のCPU600はコントローラ650から画像形成開始のコマンドを受信すると、プリント動作を開始する。そして、CPU600は、画像形成部630を駆動して記録材への印刷が所定の枚数(例えば1000枚)を超えたことを検知すると、以降の記録材1ページ毎に、選択部690により濃度検知用のパッチを形成するトナー供給ステーションを決定する。なお、選択部690は、全ての色の画像濃度検知を行うと、次に記録材への印刷が所定の枚数を超えるまで、起動されない。選択部690により濃度検知ステーションが選択された後に、CPU600は画像形成部630を駆動して記録材への印刷を行い、その後に、選択された濃度検知ステーションを用いて、中間転写ベルト12の非画像領域に濃度検知用のパッチを形成する。
次に、選択部690により、画像濃度検知用のパッチを形成する際に使用するトナーを供給する濃度検知ステーションである画像形成部の選択制御について、図9のフローチャートを用いて説明する。図9は、選択部690が濃度検知ステーションを選択する制御シーケンスを示したフローチャートである。本実施例の画像形成装置でも、実施例1、2と同様に、画像形成エンジン620のCPU600はコントローラ650から画像形成開始のコマンドを受信すると、プリント動作を開始する。そして、CPU600は、画像形成部630を駆動して記録材への印刷が所定の枚数(例えば1000枚)を超えたことを検知すると、以降の記録材1ページ毎に、選択部690により濃度検知用のパッチを形成するトナー供給ステーションを決定する。なお、選択部690は、全ての色の画像濃度検知を行うと、次に記録材への印刷が所定の枚数を超えるまで、起動されない。選択部690により濃度検知ステーションが選択された後に、CPU600は画像形成部630を駆動して記録材への印刷を行い、その後に、選択された濃度検知ステーションを用いて、中間転写ベルト12の非画像領域に濃度検知用のパッチを形成する。
なお、後述するように、濃度検知用のパッチは、全てのトナーの色について形成する必要がある。そのため、該当の色のトナーを使用した濃度検知用のパッチを作成したかどうかを判断するために、RAM602に、トナーの色に対応させて、濃度検知用パッチの作成要否を示す作成状態メモリを設ける。そして、記録材への印刷が所定の枚数を超え、濃度検知を行う場合には、作成状態メモリの内容をリセットし、全てのトナーについて濃度検知用の「パッチ未作成」を設定する。そして、濃度検知用パッチを作成した場合には、該当のトナーの色の作成状態メモリに濃度検知用の「パッチ作成済み」を設定する。作成状態メモリを参照することにより、全ての色のトナーを用いた濃度検知用のパッチを作成することができる。
なお、選択部690の処理は、実際にはCPU600により実行されるものとする。また、画像形成される記録材を給紙する給紙トレイ及び記録材のサイズは、コントローラ650が画像形成エンジンに送信する画像形成開始コマンドを介して、CPU600に通知されるものとする。また、選択部690は、記録材への画像形成が開始される前に、指定された給紙トレイの記録材のサイズの検知状態に基づいて、濃度検知用パッチを作成するのに使用するトナーを選択し、CPU600に通知する。そのため、後述するように、検知された記録材のサイズが指定された記録材のサイズよりも大きい場合には、CPU600は、濃度検知用パッチの作成を行わない。
図9のS301では、選択部690は、確定部660により設定されたRAM602の給紙トレイ状態メモリに基づいて、指定された給紙トレイの記録材への印刷は、記録材を収納した後の1枚目の記録材への印刷かどうかを判断する。即ち、選択部690は、給紙トレイ状態メモリに「給紙トレイ装着」が設定されていた場合には、記録材収納後の1枚目の記録材と判断し、S302の処理に進み、「給紙トレイ装着」が設定されていないと判断した場合には、S303の処理に進む。S302では、選択部690は、確定部660により設定されたRAM602の記録材サイズメモリに基づいて、収納された記録材のサイズが確定されているかどうかを判断する。選択部690は、指定された給紙トレイに対応する記録材サイズメモリに、カセットサイズセンサ81〜84により検知された記録材のサイズが設定されていると判断した場合にはS303の処理に進む。記録材のサイズが設定されていない(未設定)と判断した場合には、選択部690はS306の処理に進む。
S303では、選択部690は、イエローのトナーに対応した作成状態メモリに基づいて、イエローの画像濃度の検知を行ったかどうかを判断する。選択部690は、作成状態メモリにイエローの「パッチ未作成」が設定されていると判断した場合には、S307の処理に進み、「パッチ作成済み」が設定されていると判断した場合にはS304の処理に進む。S304では、選択部690は、マゼンタのトナーに対応した作成状態メモリに基づいて、マゼンタの画像濃度の検知を行ったかどうかを判断する。選択部690は、作成状態メモリにマゼンタの「パッチ未作成」が設定されていると判断した場合には、S308の処理に進み、「パッチ作成済み」が設定されていると判断した場合にはS305の処理に進む。
S305では、選択部690は、シアンのトナーに対応した作成状態メモリに基づいて、シアンの画像濃度の検知を行ったかどうかを判断する。選択部690は、作成状態メモリにシアンの「パッチ未作成」が設定されていると判断した場合には、S309の処理に進み、「パッチ作成済み」が設定されていると判断した場合にはS306の処理に進む。S306では、選択部690は、ブラックのトナーに対応した作成状態メモリに基づいて、ブラックの画像濃度の検知を行ったかどうかを判断する。選択部690は、作成状態メモリにブラックの「パッチ未作成」が設定されていると判断した場合には、S310の処理に進み、「パッチ作成済み」が設定されていると判断した場合にはS311の処理に進む。
S307では、選択部690は、画像の濃度検知を行うためのトナーを供給する画像濃度ステーションとしてカートリッジ22Y(イエロー)を選択し、イエローのトナーで濃度検知用のパッチを形成するようにCPU600に指示し、処理を終了する。S308では、選択部690は、画像の濃度検知を行うためのトナーを供給する画像濃度ステーションとしてカートリッジ22M(マゼンタ)を選択し、マゼンタのトナーで濃度検知用のパッチを形成するようにCPU600に指示し、処理を終了する。S309では、選択部690は、画像の濃度検知を行うためのトナーを供給する画像濃度ステーションとしてカートリッジ22C(シアン)を選択し、シアンのトナーで濃度検知用のパッチを形成するようにCPU600に指示し、処理を終了する。
S310では、選択部690は、画像の濃度検知を行うためのトナーを供給する画像濃度ステーションとしてカートリッジ22K(ブラック)を選択し、ブラックのトナーで濃度検知用のパッチを形成するようにCPU600に指示し、処理を終了する。S311では、選択部690は、全ての色のトナーについて濃度検知用のパッチを形成済み、又は選択されたブラックのトナーによる濃度検知用のパッチを作成済みなので、CPU600にパッチ形成を指示せずに、処理を終了する。
なお、選択部690は、給紙トレイに記録材収納後の1枚目の印刷で、給紙トレイに収納された記録材のサイズが不明の場合には、ブラックの濃度検知を実施していないときには、濃度検知ステーションとして、カートリッジ22K(ブラック)を選択する。これは、実施例1で説明したように、本実施例の画像形成装置の構成上、下記の関係式に示すように、記録材の後端をレジストセンサ6が検知してから、クリーニング用のトナー像を形成することが可能な距離関係である。その結果、距離寸法上、レジストセンサ6で記録材の後端を検知した後に、ブラックのトナーを用いて、画像濃度検知用のトナー像形成を開始することができる。
{距離Dk(K書き出し位置〜二次転写ローラ位置)+距離A(記録材後端〜クリーニング用トナー先端位置)}<距離E(レジストセンサ6位置〜二次転写ローラ9位置)
{距離Dk(K書き出し位置〜二次転写ローラ位置)+距離A(記録材後端〜クリーニング用トナー先端位置)}<距離E(レジストセンサ6位置〜二次転写ローラ9位置)
そのため、ユーザが指定サイズより用紙長の長い記録材を給紙トレイにセットしていた場合でも、画像濃度検知用のトナー像形成を中止し、画像濃度検知用のトナー像が誤って記録材へ転写されることを防止することができる。
以上説明したように、画像濃度の補正制御では、カセットサイズセンサによる記録材のサイズの検知結果と、給紙トレイ収納後の記録材の印刷枚数と、画像濃度検知の実施状況に基づいて、画像濃度検知用のトナー像を形成する濃度検知ステーションを決定する。これにより、画像濃度補正制御で生産性を低下させることなく、全ての色のトナーについて濃度検知が行われ、検知結果に基づいて、画像濃度の補正制御が実施される。更に、画像濃度の補正制御では、記録材のサイズが不明な場合には、レジストセンサにより記録材のサイズ検知を行い、指定サイズよりも長い記録材の場合にはトナー像の形成を中止する。これにより、記録材に濃度検知用トナー像が転写されることを防止することができる。
また、本実施例では、画像濃度補正制御において1色ずつ画像濃度検知を行っているが、各色の画像濃度検知用トナー像の形成開始前に給紙トレイ内の記録材サイズが確定していれば、複数色を同時に検知することも可能である。また、本実施例では、非画像形成中のトナー像形成として画像濃度補正制御で説明したものの、色ずれ補正制御など、非画像形成中のトナー像形成であれば本実施例を適用することができる。
[濃度検知用トナー像形成の制御]
次に、記録材に転写するトナー像を形成した後に濃度検知用のトナー像形成を行うかどうかの制御について、図10のフローチャートを用いて説明する。図10は、CPU600が濃度検知用トナー像の形成を開始するか否かを判断する制御シーケンスを示すフローチャートである。また、このフローチャートに基づく制御は、図8で説明したCPU600がROM601に記憶されているプログラムに基づき実行する。
次に、記録材に転写するトナー像を形成した後に濃度検知用のトナー像形成を行うかどうかの制御について、図10のフローチャートを用いて説明する。図10は、CPU600が濃度検知用トナー像の形成を開始するか否かを判断する制御シーケンスを示すフローチャートである。また、このフローチャートに基づく制御は、図8で説明したCPU600がROM601に記憶されているプログラムに基づき実行する。
S701では、前述した濃度検知ステーションの選択制御により濃度検知用のトナー像形成ステーションを選択する。すなわち、CPU600は図9のフローチャートに基づく制御を実行する。CPU600が図9のフローチャートに基づく制御を実行した後、S702では、記録材に転写するトナー像の形成を開始する。S703では、選択部690で画像濃度検知用にトナー像を形成しないと判断した場合、濃度検知用トナー像の形成を行うことなく、処理を終了する。画像濃度検知用にトナー像を形成すると判断した場合(画像濃度検知用トナー像形成にイエロー又はマゼンタ、シアン、ブラックを選択した場合)、S704に進む。
S704では、選択部690で選択したステーションがブラックの場合にはS705の処理に進む。選択したステーションがブラックでない場合は、記録材の搬送方向長さに関係なく濃度検知用のトナー像を形成するため、S707の処理に進む。
S705では、レジストセンサ6で記録材の搬送方向の長さ検知が終了したか否かを判断し、記録材の搬送方向の長さ検知が終了した場合、S706の処理に進む。S706では、検知された記録材の搬送方向の長さが、指定された記録材の搬送方向の長さに前述した距離A(指定された記録材の後端から濃度検知用トナーの形成が開始される位置までの距離)を加えた長さ未満であれば、S707の処理に進む。一方、検知された記録材の搬送方向の長さが、指定された記録材の搬送方向の長さに距離Aを加えた長さ以上であれば、濃度検知用トナー像が記録材に転写されるため、濃度検知用トナー像の形成を行うことなく、処理を終了する。ここでは、選択部690で選択したステーションがブラックの場合には、記録材の搬送方向の長さ検知を行っているが、予め記録材のサイズが分かっている場合には、S705の判断をYESと判断し、更にS706の判断をYESと判断してもよい。予め記録材のサイズが分かっている場合とは、図9のフローチャートにおいて、ブラックのステーションが選択される次のような場合を指している。即ち、記録材を収納した後の2枚目以降の記録材への印刷の場合や、記録材を収納した後の1枚目の記録材への印刷であるが、カセットサイズセンサ等により、記録材のサイズが検知され、記録材のサイズが確定している場合を指している。
S707では、濃度検知用のトナー像形成開始タイミングを判断し、濃度検知用のトナー像形成開始タイミングになった場合、S708の処理へ進み、S708で濃度検知用のトナー像の形成を開始し、処理を終了する。
以上説明したように、本実施例によれば、記録材への所定のトナー像の転写を防止するとともに、生産性を低下させることなく、非画像領域に所定のトナー像を形成することができる。
5 感光ドラム
6 レジストセンサ
22 カートリッジ
600 CPU
6 レジストセンサ
22 カートリッジ
600 CPU
Claims (25)
- 像担持体にトナー像を形成する画像形成部と、
前記像担持体に形成されたトナー像が転写される中間転写体と、
記録材を供給する供給手段と、
前記中間転写体に形成されたトナー像を前記供給手段によって供給された記録材に転写する転写部と、
前記転写部よりも記録材の搬送方向の上流に配置され、前記供給手段から供給された記録材の搬送方向の長さを検知する記録材検知手段と、
前記画像形成部を制御する制御手段と、
を備え、
前記制御手段は、前記画像形成部によって記録材に転写される第一のトナー像を前記像担持体に形成させ、前記記録材検知手段によって検知された、前記第一のトナー像が転写される記録材の搬送方向の長さに応じて、前記画像形成部によって前記第一のトナー像に続いて記録材に転写されない第二のトナー像を前記像担持体に形成させるか否かを選択することを特徴とする画像形成装置。 - 前記第二のトナー像は、前記第一のトナー像が転写される記録材の後端から所定の距離だけ離れた位置に形成されることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
- 前記制御手段は、前記記録材検知手段によって検知された記録材の搬送方向の長さが、予め指定された記録材の搬送方向の長さに前記所定の距離を加えた長さ以上である場合には、前記画像形成部によって前記第二のトナー像を形成させず、前記予め指定された記録材の搬送方向の長さに前記所定の距離を加えた長さ未満である場合には、前記画像形成部によって前記第二のトナー像を形成させることを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
- 前記記録材検知手段から前記転写部までの距離は、前記画像形成部によって前記像担持体上に形成されたトナー像が前記転写部まで移動する距離に前記所定の距離を加えた距離よりも長いことを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
- 複数の前記画像形成部を有し、
前記制御手段は、前記供給手段から供給されて、前記第一のトナー像が転写される記録材のサイズが予め検知されている場合には、前記第二のトナー像を形成する画像形成部に、前記複数の画像形成部のうちでトナーの消費量が最も少ない画像形成部を選択することを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。 - 前記複数の画像形成部は、各々、トナーの消費量を検知する消費量検知手段を有し、
前記制御手段は、前記消費量検知手段の検知結果に基づいて、前記トナーの消費量が最も少ない画像形成部を決定することを特徴とする請求項5に記載の画像形成装置。 - 前記供給手段は、前記供給手段に収容された記録材のサイズを検知するサイズ検知手段を有することを特徴とする請求項5又は6に記載の画像形成装置。
- 前記制御手段は、前記供給手段から供給され、前記第一のトナー像が転写される記録材のサイズが検知されていない場合には、前記第二のトナー像を形成する画像形成部に、前記複数の画像形成部のうちで前記中間転写体の回転方向の最も下流に配設された画像形成部を選択することを特徴とする請求項5に記載の画像形成装置。
- 前記選択された画像形成部によって前記像担持体上に形成されたトナー像が前記転写部まで移動する距離に前記所定の距離を加えた距離は、前記記録材検知手段から前記転写部までの距離よりも短いことを特徴とする請求項8に記載の画像形成装置。
- 複数の前記画像形成部と、複数の前記供給手段と、を備え、
前記記録材検知手段は、各々の前記供給手段に設けられ、
前記制御手段は、前記供給手段から供給される記録材が前記供給手段に新たに収容された1枚目の記録材の場合には、前記供給手段に対応して設けられた前記記録材検知手段から前記転写部までの距離に応じて前記第二のトナー像を形成可能な前記画像形成部のうちで、トナーの消費量が最も少ない画像形成部を前記第二のトナー像を形成する画像形成部に選択することを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。 - 前記第二のトナー像を形成可能な前記画像形成部は、前記画像形成部によって前記像担持体上に形成されたトナー像が前記転写部まで移動する距離に前記所定の距離を加えた距離が、前記記録材検知手段から前記転写部までの距離よりも短いことを特徴とする請求項10に記載の画像形成装置。
- 前記制御手段は、前記供給手段から供給される記録材が前記供給手段に新たに収容された2枚目以降の記録材の場合には、前記第二のトナー像を形成する画像形成部に、前記複数の画像形成部のうちでトナーの消費量が最も少ない画像形成部を選択することを特徴とする請求項10に記載の画像形成装置。
- 前記複数の画像形成部は、各々、トナーの消費量を検知する消費量検知手段を有し、
前記制御手段は、前記消費量検知手段の検知結果に基づいて、前記トナーの消費量が最も少ない画像形成部を決定することを特徴とする請求項12に記載の画像形成装置。 - 複数の前記画像形成部を有し、
前記制御手段は、前記供給手段から供給されて、前記第一のトナー像が転写される記録材のサイズが予め検知されている場合には、前記第二のトナー像を形成する画像形成部を、前記複数の画像形成部から順次、選択することを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。 - 複数の前記画像形成部を有し、
前記制御手段は、前記供給手段から供給されて、前記第一のトナー像が転写される記録材のサイズが予め検知されている場合には、前記第二のトナー像を形成する画像形成部として、複数の前記画像形成部を選択することを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。 - 前記中間転写体に当接して前記中間転写体上のトナーをクリーニングするクリーニング手段を備え、
前記第二のトナー像は、前記クリーニング手段にトナーを供給するためのトナー像であることを特徴とする請求項5乃至15のいずれか1項に記載の画像形成装置。 - 複数の前記画像形成部を有し、
前記制御手段は、前記供給手段から供給されて、前記第一のトナー像が転写される記録材のサイズが予め検知されている場合には、前記第二のトナー像を形成する画像形成部として、前記複数の画像形成部のうちで前記第二のトナー像をまだ形成していない画像形成部を選択することを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。 - 前記供給手段は、前記供給手段に収容された記録材のサイズを検知するサイズ検知手段を有することを特徴とする請求項17に記載の画像形成装置。
- 前記制御手段は、前記供給手段から供給され、前記第一のトナー像が転写される記録材のサイズが検知されていない場合には、前記第二のトナー像を形成する画像形成部として、前記複数の画像形成部のうちで、前記中間転写体の回転方向の最も下流に配設された画像形成部を選択することを特徴とする請求項17又は18に記載の画像形成装置。
- 前記制御手段は、前記選択された画像形成部が、既に前記第二のトナー像を形成していた場合には、前記第二のトナー像の形成を行わないことを特徴とする請求項19に記載の画像形成装置。
- 前記制御手段は、全ての前記画像形成部が前記第二のトナー像を形成した場合には、前記第二のトナー像の形成を行わないことを特徴とする請求項17乃至20のいずれか1項に記載の画像形成装置。
- 前記第二のトナー像の形成は、記録材の印刷枚数が所定の枚数を超える毎に行われることを特徴とする請求項17乃至21のいずれか1項に記載の画像形成装置。
- 前記第二のトナー像は、1つの前記画像形成部により形成されることを特徴とする請求項17乃至22のいずれか1項に記載の画像形成装置。
- 前記第二のトナー像は、複数の前記画像形成部により形成されることを特徴とする請求項17乃至22のいずれか1項に記載の画像形成装置。
- 前記第二のトナー像は、濃度補正、又は色ずれ補正のためのトナー像であることを特徴とする請求項17乃至24のいずれか1項に記載の画像形成装置。
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