JP2016194390A - 蓄熱式ガス処理装置の清掃方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 蓄熱式ガス処理装置において、各蓄熱室や供給ダクトや排気ダクトに溜まった粉塵を短時間で簡単に排出できるようにする。【解決手段】 送風ファン20により清掃用気体を供給ダクト15から、切換弁17a,17bにより蓄熱式ガス処理装置10における一部の蓄熱室11,12を通して燃焼室14内に導く一方、この燃焼室内に導かれた清掃用気体を他の蓄熱室12,11を通して切換弁18b,18aにより排気ダクト16に導き、切換弁17a,17b、18b,18aを切り換えて前記の操作を行う蓄熱室を順々に切り換え、各蓄熱室、供給ダクト及び排気ダクトにおける粉塵pを、排気ダクトを通して回収体24に回収させるようにした。【選択図】 図4
Description
本発明は、蓄熱式ガス処理装置の清掃方法に関するものである。特に、蓄熱体を収容させた蓄熱室が2室以上設けられ、各蓄熱室の一端側に燃焼装置を有する燃焼室が連通して設けられると共に、各蓄熱室の他端側にそれぞれ切換弁を介して供給ダクトと排気ダクトとが連通するように設けられ、送風ファンにより前記の供給ダクトを通して導かれた原料処理ガスを、前記の切換弁により一部の蓄熱室における蓄熱体を通して前記の燃焼室内に導き、この燃焼室内において原料処理ガスを燃焼処理する一方、処理された処理済ガスを他の蓄熱室に導いて、処理済ガスの熱をこの蓄熱室に収容された蓄熱体に蓄熱させた後、この処理済ガスを前記の切換弁により排気ダクトから排出させ、前記の切換弁を切り換えて前記の操作を行う蓄熱室を順々に切り換えるようにした蓄熱式ガス処理装置において、各蓄熱室や供給ダクトや排気ダクトに溜まった粉塵を短時間で簡単に排出できるようにした点に特徴を有するものである。
塗装工場や印刷工場や化学工場等から排出される排ガスには、有機溶剤、可塑剤、油分あるいは界面活性剤等の他、それらが熱分解して発生した高沸点、高分子のヤニ成分や、アンモニア、硫化水素、あるいはダイオキシン類等の有害成分が含有されている。このため、従来においては、前記のような有害成分を含む排ガスを燃焼処理し、前記の有害成分を加熱分解させて無害化させることが行われている。
ここで、前記のような有害成分を含む排ガスを燃焼処理するにあたり、従来から、蓄熱体を収容させた蓄熱室が2室以上設けられ、各蓄熱室の一端側に燃焼装置を有する燃焼室が連通して設けられると共に、各蓄熱室の他端側にそれぞれ切換弁を介して供給ダクトと排気ダクトとが連通するように設けられた蓄熱式ガス処理装置が用いられている。
そして、この蓄熱式ガス処理装置において、送風ファンにより前記の供給ダクトを通して導かれた前記の排ガスからなる原料処理ガスを、前記の切換弁により一部の蓄熱室を通して前記の燃焼室内に導き、この燃焼室内において前記の原料処理ガスを燃焼処理する一方、処理された処理済ガスを他の蓄熱室に導いて、処理済ガスの熱を蓄熱室に収容された蓄熱体に蓄熱させた後、この処理済ガスを前記の切換弁により排気ダクトから排出させ、前記の切換弁を切り換えて前記の操作を行う蓄熱室を順々に切り換えるようにしている。
ここで、このような蓄熱式ガス処理装置を用いて有害成分を含む排ガスからなる原料処理ガスを燃焼処理する場合、原料処理ガスが蓄熱されて高温になった蓄熱体を収容させた蓄熱室を通過する際に、原料処理ガス中に含まれる有機シリコンが250℃以上に加熱されると結晶状シリコンとなり、さらに450℃以上に加熱されると微粉状の酸化シリコン(以下、シリカと称す。)となって、蓄熱室の燃焼室側における蓄熱体に付着して成長し、このように付着した付着物により蓄熱室のガス通路が閉塞されて、原料処理ガスを適切に燃焼処理することができなくなるという問題があった。
このため、従来においては、前記のような蓄熱式ガス処理装置の運転を停止させて、各蓄熱室における蓄熱体に付着した付着物を高圧空気洗浄及びドライアイス洗浄等によって蓄熱体から分離させるようにしていた。そして、このように蓄熱体から分離されて生じた粉塵を、蓄熱体の下における各蓄熱室の下部や前記の供給ダクトや排気ダクトに落下させ、各蓄熱室の下部や供給ダクトや排気ダクトに溜まった粉塵を人が掃除機などを用いて回収するようにしていた。
しかし、このように各蓄熱室の下部や供給ダクトや排気ダクトに溜まった粉塵を、人が掃除機などを用いて回収する作業は非常に面倒で時間を要し、蓄熱式ガス処理装置を停止させる時間が長くなって、作業効率が大幅に低下するという問題があった。
また、掃除機では粉塵を十分に取り除くことができず、清掃後に蓄熱式ガス処理装置を再起動させた際に、取り除かれずに残った粉塵が外部に放出されてしまうという問題があった。
また、従来においては、特許文献1,2,3等に示されるように、蓄熱体等に付着した付着物を除去するにあたり、原料処理ガスの供給を停止させた状態で、前記の燃焼装置により燃焼を行うと共に、前記の供給ダクトを通して清掃ガスを蓄熱式ガス処理装置に導き、この清掃ガスを燃焼装置により加熱させると共に、前記の切換弁を切り換えて加熱された清掃ガスを蓄熱式ガス処理装置内において循環させて、蓄熱体等に付着した付着物を蒸発させて除去するようにしたものが提案されている。
しかし、このようにして蓄熱体等に付着した付着物を除去する場合、燃焼装置により燃焼を行って清掃ガスを十分に加熱させるのに燃料が必要になり、また蓄熱体等に付着した各種の付着物を十分に蒸発させて除去するためには、清掃ガスの温度を高くして、長時間にわたって加熱された清掃ガスを蓄熱式ガス処理装置内において循環させることが必要になり、コストが高く付くと共に時間もかかり、さらにこのように高温になった清掃ガスによって供給ダクトや排気ダクトが損傷したりする等の問題があった。
本発明は、蓄熱体を収容させた蓄熱室が2室以上設けられ、各蓄熱室の一端側に燃焼装置を有する燃焼室が連通して設けられると共に、各蓄熱室の他端側にそれぞれ切換弁を介して供給ダクトと排気ダクトとが連通するように設けられ、送風ファンにより前記の供給ダクトを通して導かれた原料処理ガスを、前記の切換弁により一部の蓄熱室における蓄熱体を通して前記の燃焼室内に導き、この燃焼室内において原料処理ガスを燃焼処理する一方、処理された処理済ガスを他の蓄熱室に導いて、処理済ガスの熱をこの蓄熱室に収容された蓄熱体に蓄熱させた後、この処理済ガスを前記の切換弁により排気ダクトから排出させ、前記の切換弁を切り換えて前記の操作を行う蓄熱室を順々に切り換えるようにした蓄熱式ガス処理装置において、蓄熱体から分離されて生じた粉塵等を、各蓄熱室や供給ダクトや排気ダクトから短時間で簡単に回収できるようにすることを課題とするものである。
本発明における蓄熱式ガス処理装置の清掃方法においては、前記のような課題を解決するため、蓄熱体を収容させた蓄熱室が2室以上設けられ、各蓄熱室の一端側に燃焼装置を有する燃焼室が連通して設けられると共に、各蓄熱室の他端側にそれぞれ切換弁を介して供給ダクトと排気ダクトとが連通するように設けられ、送風ファンにより前記の供給ダクトを通して導かれた原料処理ガスを、前記の切換弁により一部の蓄熱室を通して前記の燃焼室内に導き、この燃焼室内において原料処理ガスを燃焼処理する一方、処理された処理済ガスを他の蓄熱室に導いて、処理済ガスの熱を蓄熱室に収容された蓄熱体に蓄熱させた後、この処理済ガスを前記の切換弁により排気ダクトから排出させ、前記の切換弁を切り換えて前記の操作を行う蓄熱室を順々に切り換える蓄熱式ガス処理装置において、前記の送風ファンにより前記の供給ダクトを通して清掃用気体を、前記の切換弁により一部の蓄熱室を通して前記の燃焼室内に導く一方、この燃焼室内に導かれた清掃用気体を他の蓄熱室を通して前記の切換弁により前記の排気ダクトに導き、前記の切換弁を切り換えて前記の操作を行う蓄熱室を順々に切り換え、前記の各蓄熱室、供給ダクト及び排気ダクトにおける粉塵を、排気ダクトを通して排出させるようにした。
このようにすると、前記の切換弁により切り換えられて各蓄熱室に導かれる清掃用気体により、各蓄熱室や供給ダクトや排気ダクトにおける粉塵が適切に排気ダクトに導かれて排出されるようになる。
そして、この蓄熱式ガス処理装置の清掃方法においては、前記の各蓄熱室における蓄熱体に付着した付着物を蓄熱体から分離させた後、このように蓄熱体から分離されて生じた粉塵を前記のように排気ダクトを通して排出させることができるようになる。
また、この蓄熱式ガス処理装置の清掃方法においては、前記の排気ダクトに回収体を接続させ、排気ダクトに導かれた粉塵を排気ダクトから前記の回収体に回収させるようにすることができる。
また、前記の排気ダクトに、前記の処理済ガスを排気させる排気塔と前記の回収体を取り付ける回収体取付部とを設け、排気塔と回収体取付部との接続の切り換えを行う切換部材を設けるようにすることができる。このようにすると、原料処理ガスを燃焼処理する場合には、前記の切換部材により排気ダクトを排気塔に接続させ、燃焼処理されて排気ダクトに導かれた処理済ガスを排気塔に導いて排出させる一方、蓄熱式ガス処理装置を前記のようにして清掃する場合には、前記の切換部材により排気ダクトを回収体取付部に接続させると共に、この回収体取付部に回収体を取り付け、各蓄熱室や供給ダクトや排気ダクトにおける粉塵を、清掃用気体により排気ダクトを通して回収体に回収させるようにすることができる。
本発明においては、前記のような蓄熱式ガス処理装置において、送風ファンにより供給ダクトを通して清掃用気体を、切換弁により一部の蓄熱室を通して燃焼室内に導く一方、この燃焼室内に導かれた清掃用気体を他の蓄熱室を通して切換弁により排気ダクトに導くようにし、前記の切換弁を切り換えて前記の操作を行う蓄熱室を順々に切り換えるようにしたため、各蓄熱室や供給ダクトや排気ダクトに溜まった粉塵を、清掃用気体により短時間で簡単に排気ダクトを通して排出できるようになる。
以下、本発明の実施形態に係る蓄熱式ガス処理装置の清掃方法を添付図面に基づいて具体的に説明する。なお、本発明に係る蓄熱式ガス処理装置の清掃方法は下記の実施形態に示したものに限定されず、発明の要旨を変更しない範囲において、適宜変更して実施できるものである。
この実施形態に使用する蓄熱式ガス処理装置10においては、図1に示すように、それぞれ蓄熱体Sを内蔵した2つの蓄熱室11、12を設け、この2つの蓄熱室11、12の上側に、バーナーからなる燃焼装置13が設けられた燃焼室14を、これらの蓄熱室11、12と連通するように設けている。
また、この2つの蓄熱室11、12の下側に、供給ダクト15と排気ダクト16とを設けている。そして、前記の供給ダクト15には、各蓄熱室11、12に連通させる連通部15a,15bを設けると共に、各連通部15a,15bの内部にそれぞれこれらの開閉を行うダンパー式の切換弁17a,17bを設けている。また、前記の排気ダクト16にも、各蓄熱室11、12に連通させる連通部16a,16bを設けると共に、各連通部16a,16bの内部にそれぞれこれらの開閉を行うダンパー式の切換弁18a,18bを設けている。
また、前記の供給ダクト15には、前記の各蓄熱室11、12に原料処理ガスや清掃用気体である空気を供給するための送風ファン20を接続させると共に、この送風ファン20に、原料処理ガスを供給する原料処理ガス供給ダクト21と、清掃用気体である空気を供給する空気供給ダクト22とを接続させ、さらに前記の原料処理ガス供給ダクト21に調整弁21aを設けると共に、前記の空気供給ダクト22に調整弁22aを設けている。
また、前記の排気ダクト16に、原料処理ガスを燃焼処理した後の処理済ガスを排気させる排気塔23を接続させると共に、蓄熱式ガス処理装置10を清掃する際に粉塵を回収する袋フィルター等の通気性の回収体24を取り付けるための回収体取付部25を設け、前記の排気塔23内に上下方向に回動して排気塔23の開閉を行う切換部材26を設けている。
ここで、前記の蓄熱式ガス処理装置10において、原料処理ガスを燃焼処理するにあたっては、図2及び図3に示すように、前記の回収体取付部25に蓋27を取り付けて、回収体取付部25を閉塞させた状態にする一方、前記の切換部材26を上方に回動させて排気塔23を開放させた状態にする。
また、前記の原料処理ガス供給ダクト21に設けられた調整弁21aを開け、前記の送風ファン20により原料処理ガス供給ダクト21を通して原料処理ガスを供給ダクト15に導くようにする。なお、図2及び図3においては、空気供給ダクト22に設けられた調整弁22aを閉じて、空気供給ダクト22から空気が供給されないようにしているが、原料処理ガス供給ダクト21を通して供給される原料処理ガスの風量等に応じて、前記の調整弁22aにより空気供給ダクト22を通して供給させる空気の量を調整することができる。
ここで、図2に示す状態では、一方の蓄熱室11において、前記の供給ダクト15と連通させる連通部15aに設けられた切換弁17aを開ける一方、前記の排気ダクト16と連通させる連通部16aに設けられた切換弁18aを閉じるようにし、また他方の蓄熱室12において、前記の供給ダクト15と連通させる連通部15bに設けられた切換弁17bを閉じる一方、前記の排気ダクト16と連通させる連通部16bに設けられた切換弁18bを開けるようにしている。
そして、前記のように供給ダクト15に導かれた原料処理ガスを、前記の連通部15aを通して一方の蓄熱室11内に導き、この蓄熱室11に収容された蓄熱済みの蓄熱体Sにより前記の原料処理ガスを加熱させて燃焼室14に導き、この燃焼室14において前記の原料処理ガスを燃焼処理させるようにする。なお、燃焼室14の温度が低くて自燃しない場合には、前記の燃焼装置13を燃焼させて、燃焼室14の温度を上昇させることにより、原料処理ガスを燃焼室14において燃焼させるようにする。
また、このように燃焼室14において燃焼処理された処理済ガスを他方の蓄熱室12に導いて、この蓄熱室12に収容された蓄熱体Sに処理済ガスの熱を蓄熱させた後、この処理済ガスを排気ダクト16と連通させる連通部16bを通して排気ダクト16に導き、このように導かれた処理済ガスを前記の排気塔23を通して排気させるようにする。
次いで、図3に示すように、前記の各連通部15a,15b、16a,16bに設けられた各切換弁17a,17b、18a,18bの開閉を切り換え、供給ダクト15に導かれた原料処理ガスを、前記の連通部15bを通して他方の蓄熱室12内に導き、この蓄熱室12に収容された蓄熱済みの蓄熱体Sにより前記の原料処理ガスを加熱させて燃焼室14に導き、この燃焼室14において前記の原料処理ガスを燃焼処理させた後、燃焼処理された処理済ガスを一方の蓄熱室11に導いて、この蓄熱室11に収容された蓄熱体Sに処理済ガスの熱を蓄熱させた後、この処理済ガスを排気ダクト16と連通させる連通部16aを通して排気ダクト16に導き、このように導かれた処理済ガスを前記の排気塔23を通して排気させるようにする。
そして、図2及び図3に示すように、前記の各連通部15a,15b、16a,16bに設けられた各切換弁17a,17b、18a,18bの開閉を交互に切り換えて、原料処理ガスを燃焼処理する動作を繰り返して行うようにする。
また、このようにして原料処理ガスを燃焼処理する動作を繰り返して行った結果、前記の各蓄熱体Sにシリカ等が付着して成長した場合には、原料処理ガスを燃焼処理させる動作を停止させて、各蓄熱体Sに付着したシリカ等の付着物を人力で高圧空気洗浄及びドライアイス洗浄等によって各蓄熱体Sから分離させるようにする。このようにすると、各蓄熱体Sから分離された粉塵pが、各蓄熱室11,12の下部や前記の供給ダクト15や排気ダクト16に落下されて蓄積されるようになる。
そして、この実施形態においては、各蓄熱室11,12の下部や前記の供給ダクト15や排気ダクト16に落下された粉塵pを回収するにあたり、図4及び図5に示すように、前記の回収体取付部25に袋フィルター等の回収体24を取り付ける一方、排気塔23に設けられた前記の切換部材26を下方に回動させて排気塔23を閉塞させた状態にする。また、前記の原料処理ガス供給ダクト21に設けられた調整弁21aを閉じる一方、前記の空気供給ダクト22に設けられた調整弁22aを開けて、前記の送風ファン20により空気供給ダクト22を通して清掃用気体である空気を供給ダクト15に導くようにする。
そして、図4に示す状態では、一方の蓄熱室11において、前記の供給ダクト15と連通させる連通部15aに設けられた切換弁17aを開ける一方、前記の排気ダクト16と連通させる連通部16aに設けられた切換弁18aを閉じるようにし、また他方の蓄熱室12において、前記の供給ダクト15と連通させる連通部15bに設けられた切換弁17bを閉じる一方、前記の排気ダクト16と連通させる連通部16bに設けられた切換弁18bを開けるようにする。
そして、前記のように供給ダクト15に導かれた清掃用気体の空気を、前記の連通部15aから一方の蓄熱室11を通して燃焼室14に導き、さらにこの燃焼室14から他方の蓄熱室12に導き、この蓄熱室12から前記の連通部16bを通して前記の排気ダクト16に導き、このように排気ダクト16に導かれた空気を前記の回収体取付部25に取り付けられた回収体24に導いて、この空気と一緒に導かれた粉塵pを回収体24に回収させるようにする。
次いで、図5に示すように、前記の各連通部15a,15b、16a,16bに設けられた各切換弁17a,17b、18a,18bの開閉を切り換え、供給ダクト15に導かれた清掃用気体の空気を、前記の連通部15bから他方の蓄熱室12を通して燃焼室14に導き、さらにこの燃焼室14から一方の蓄熱室11に導き、この蓄熱室11から前記の連通部16aを通して前記の排気ダクト16に導き、このように排気ダクト16に導かれた空気を前記の回収体取付部25に取り付けられた回収体24に導いて、この空気と一緒に導かれた粉塵pを回収体24に回収させるようにする。
そして、図4及び図5に示すように、前記の各連通部15a,15b、16a,16bに設けられた各切換弁17a,17b、18a,18bの開閉を交互に切り換えて、清掃用気体の空気により粉塵pを回収体24に回収させる操作を複数回繰り返して行うと、各蓄熱室11,12の下部や供給ダクト15や排気ダクト16における粉塵pが回収体24に短時間で適切に回収されるようになる。
なお、この実施形態においては、蓄熱式ガス処理装置10として、2つの蓄熱室11,12が設けられたものを例にして説明したが、さらに多くの蓄熱室が設けられた蓄熱式ガス処理装置を用いることもできる。
さらに、前記の各連通部15a,15b、16a,16bに設ける各切換弁17a,17b、18a,18bの種類も、前記のようなダンパー式のものに限定されず、例えば、図示していないが、複数の通気口が開口された回転板を回転させて開閉を切り換えるようにした回転式の切換弁を用いるようにすることもできる。
なお、本発明の清掃方法は、前記の蓄熱式ガス処理装置と同様に、蓄熱室を順々に切り換えて加熱する周知のリジェネバーナー(蓄熱交番燃焼式バーナー)においても利用が可能である。
10 :蓄熱式ガス処理装置
11、12 :蓄熱室
13 :燃焼装置
14 :燃焼室
15 :供給ダクト
15a、15b :連通部
16 :排気ダクト
16a、16b :連通部
17a、17b :切換弁
18a、18b :切換弁
20 :送風ファン
21 :原料処理ガス供給ダクト
21a :調整弁
22 :空気供給ダクト
22a :調整弁
23 :排気塔
24 :回収体
25 :回収体取付部
26 :切換部材
27 :蓋
p :粉塵
S :蓄熱体
11、12 :蓄熱室
13 :燃焼装置
14 :燃焼室
15 :供給ダクト
15a、15b :連通部
16 :排気ダクト
16a、16b :連通部
17a、17b :切換弁
18a、18b :切換弁
20 :送風ファン
21 :原料処理ガス供給ダクト
21a :調整弁
22 :空気供給ダクト
22a :調整弁
23 :排気塔
24 :回収体
25 :回収体取付部
26 :切換部材
27 :蓋
p :粉塵
S :蓄熱体
Claims (4)
- 蓄熱体を収容させた蓄熱室が2室以上設けられ、各蓄熱室の一端側に燃焼装置を有する燃焼室が連通して設けられると共に、各蓄熱室の他端側にそれぞれ切換弁を介して供給ダクトと排気ダクトとが連通するように設けられ、送風ファンにより前記の供給ダクトを通して導かれた原料処理ガスを、前記の切換弁により一部の蓄熱室における蓄熱体を通して前記の燃焼室内に導き、この燃焼室内において原料処理ガスを燃焼処理する一方、処理された処理済ガスを他の蓄熱室に導いて、処理済ガスの熱をこの蓄熱室に収容された蓄熱体に蓄熱させた後、この処理済ガスを前記の切換弁により排気ダクトから排出させ、前記の切換弁を切り換えて前記の操作を行う蓄熱室を順々に切り換える蓄熱式ガス処理装置において、前記の送風ファンにより前記の供給ダクトを通して清掃用気体を、前記の切換弁により一部の蓄熱室を通して前記の燃焼室内に導く一方、この燃焼室内に導かれた清掃用気体を他の蓄熱室を通して前記の切換弁により前記の排気ダクトに導き、前記の切換弁を切り換えて前記の操作を行う蓄熱室を順々に切り換え、前記の各蓄熱室、供給ダクト及び排気ダクトにおける粉塵を、排気ダクトを通して排出させることを特徴とする蓄熱式ガス処理装置の清掃方法。
- 請求項1に記載の蓄熱式ガス処理装置の清掃方法において、前記の各蓄熱室における蓄熱体に付着した付着物を蓄熱体から分離させ、分離されて生じた粉塵を前記のように排気ダクトを通して排出させることを特徴とする蓄熱式ガス処理装置の清掃方法。
- 請求項1又は請求項2に記載の蓄熱式ガス処理装置の清掃方法において、前記の排気ダクトに回収体を接続させ、排気ダクトに導かれた粉塵を排気ダクトから前記の回収体に回収することを特徴とする蓄熱式ガス処理装置の清掃方法。
- 請求項3に記載の蓄熱式ガス処理装置の清掃方法において、前記の排気ダクトに、前記の処理済ガスを排気させる排気塔と前記の回収体を取り付ける回収体取付部とを設け、排気塔と回収体取付部との接続の切り換えを行う切換部材を設けたことを特徴とする蓄熱式ガス処理装置の清掃方法。
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