JP2016194142A - 球状粒子からなる金属粉末 - Google Patents

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Abstract

【課題】諸性能に優れた金属粉末の提供。【解決手段】金属粉末は、多数の粒子の集合である。それぞれの粒子の形状は、球状である。この粉末は、Ni、Ag、Cu及びSnのうちの少なくとも1種を含んでいる。Ni、Ag、Cu及びSnの合計含有率は、50質量%以上である。この粉末の累積10体積%粒子径D10は、1.0μm以上である。この粉末では、下記数式によって算出される値Yは、7.5以上24.0以下である。Y = D50 × ρ × Sこの数式において、D50は粉末の累積50体積%粒子径であり、ρは粉末の真密度であり、Sは粉末の比表面積である。この粒子径D10に対する、累積60体積%粒子径D60の比(D60/D10)は、1.0以上10.0未満である。【選択図】なし

Description

本発明は、ろう付け、はんだ付け等に用いられる金属粉末に関する。詳細には、本発明は、多数の球状粒子を含む粉末に関する。
対象物の融点よりも低い温度で金属材料を加熱して溶融させ、この金属材料によって対象物同士を接合させる方法として、ろう付け及びはんだ付けがある。ろう付に使用される金属をろう材、はんだ付けに使用される金属をはんだと称する。ろう材及びはんだは、金属粉末と助剤との混合によって得られる。通常、ろう材及びはんだは、棒状、板状又はペースト状である。このろう材及びはんだが、対象物同士の間に挟まれる。金属粉末の融点以上であって、かつ対象部の融点以下の温度まで、ろう材又ははんだが加熱される。加熱により、金属粉末が溶融する。この粉末が凝固して、接合層が形成される。この接合層により、対象物同士が接合される。
特開2002−160091公報には、20体積%以下のフッ化リチウムと、15体積%以下のゲルバインダーとを含み、残部がニッケルろう又はコバルトろうであるろう付け材料が開示されている。このろう付け材料は、フッ化物を助剤として混合している。このろう付け材料は、清浄化機能に優れている。
特開2002−160091公報
ろう付け、はんだ付け等に用いられる粉末に対する要求性能は、益々高まっている。本発明の目的は、諸性能に優れた粉末の提供にある。
本発明に係る金属粉末は、多数の球状粒子からなる。この粉末は、Ni、Ag、Cu及びSnのうちの少なくとも1種を含む。このNi、Ag、Cu及びSnの合計含有率は、50質量%以上である。この粉末の累積10体積%粒子径D10は、1.0μm以上である。この粉末の、下記数式によって算出される値Yは、7.5以上24.0以下である。
Y = D50 × ρ × S
この数式において、D50は粉末の累積50体積%粒子径であり、ρは粉末の真密度であり、Sは粉末の比表面積である。
好ましくは、Ni、Ag、Cu及びSnの残部は、Si、Cr、Bi、Ti、In、Ga、Y、Al、Mg、Pb及びSbのうちの少なくとも1種並びに不可避的不純物である。
好ましくは、この粉末では、粒子径D10に対する、累積60体積%粒子径D60の比(D60/D10)は、1.0以上10.0未満である。
好ましくは、この粉末では、粒子の総数に対するその円形度が0.95以上である粒子の数の比率P2は、50%以上である。より好ましくは、この比率P2は、80%以上である。
好ましくは、この粉末では、粒子径D50とモード径Dmとの比(D50/Dm)は、0.80以上1.20以下である。
好ましくは、この粉末の酸素濃度は、1000ppm未満である。
本発明に係る粉末では、Y値は、7.5以上24.0以下である。この粉末は、取り扱い性に優れる。この粉末から得られた接合層は、高強度である。
本発明に係る金属粉末は、多数の粒子の集合である。それぞれの粒子の形状は、球状である。本発明において「球状の粒子」には、真球の粒子及び真球に近い形状を有する粒子が含まれる。
この粒子は、Ni、Ag、Cu及びSnのうちの少なくとも1種を含んでいる。粒子が、Ni、Ag、Cu及びSnのうちの1種のみを含んでもよい。粒子が、Ni、Ag、Cu及びSnのうちのいずれか2種のみを含んでもよい。粒子が、Ni、Ag、Cu及びSnのうちのいずれか3種のみを含んでもよい。粒子が、Ni、Ag、Cu及びSnのすべてを含んでもよい。
粒子の好ましい材質として、日本工業規格(JIS)のJIS Z 3261、JIS Z 3262、JIS Z 3265、JIS Z 3281、JIS Z 3282、及びJIS Z 3283で規格化されている成分が挙げられる。上記規格の成分はろう付け性又ははんだ付け性に優れている。上記規格で規格化されている成分としてBNi5、BNi2、BAg8、BCuP2、BCu5及びA35C7が例示される。
この粒子におけるNi、Ag、Cu及びSnの合計含有率は、50質量%以上である。この粉末は、ろう付け性及びはんだ付け性に優れている。合計含有率は、70質量%以上が特に好ましい。合計含有率が100質量%であってもよい。
粒子が、他の元素を含んでもよい。他の元素として、
(1)Co、Cu、Si、B、Ga、Bi、In及びPbのような、融点を調整しうる元素
(2)Si、B、Al、Ti、In及びSbのような、濡れ性を調整しうる元素
並びに
(3)Cr、Nb、La、Ce、Yb、Mg、Y及びVのような、耐酸化性に寄与しうる元素
が挙げられる。粒子は、不可避的不純物を含みうる。
好ましくは、Ni、Ag、Cu及びSnの残部は、Si、Cr、Bi、Ti、In、Ga、Y、Al、Mg、Pb及びSbのうちの少なくとも1種並びに不可避的不純物である。
本発明では、下記数式(1)により、値Yが算出される。
Y = D50 × ρ × S
この数式において、D50は粉末の累積50体積%粒子径(m)であり、ρは粉末の真密度(kg/m)であり、Sは粉末の比表面積(kg/m)である。値Yは、7.5以上24.0以下である。さらに、この粉末の累積10体積%粒子径D10は、1.0μm以上である。
粒子が真球である場合、その直径d、表面積S及び密度ρは、下記の数式を満たす。
=6/(ρ×S
表面に凹凸を有する粒子では、真球である粒子に比べ、表面積Sが大きい。従って、表面に凹凸を有する粒子の直径dは、真球である粒子の直径に比べて小さい。直径dが小さな粒子では、この直径dが、見かけ直径とは異なる。粒子の集合体である粉末では、個々の粒子の表面積の質量あたりの平均値は、比表面積Sとして表現される。従って数式で算出される値dは粉末の直径の平均値を示す。
d = 6/(ρ×S)
全ての粒子が真球である粉末では、粒子径D50は直径dと等しい。一方、粒子が凹凸を有する場合、粒子径D50は直径dよりも大きい。本発明者らは、鋭意検討の結果、(d・D50)が0.25以上0.8以下である粉末が流動性に優れることを見いだした。この粉末では、値Yは、7.5以上24.0以下である。
値Yが上記範囲内である粉末では、粒子の表面の凹凸が小さい。この粉末は、流動性に優れる。従ってこの粉末は、取り扱い性に優れる。この粉末から得られたろう材及びはんだは、高強度な接合層を形成しうる。
粉末の真密度ρは、表面細孔や内部の空隙を含まない、固体自身が占める体積だけを分母である体積とした密度のことである。真密度ρは、気相置換法により導出される。測定装置として、島津製作所社の乾式自動密度測定器「AccuPyc II1340」が挙げられる。
粉末の比表面積Sは、単位質量あたりの表面積を意味する。比表面積Sは、ガス吸着法により導出される。測定装置として、島津製作所社の流動式比表面積自動測定装置「フローソーブIII2305」が挙げられる。
粒子径D10に対する、累積60体積%粒子径D60の比(D60/D10)は、1.0以上10.0未満が好ましい。粉末が充填されたとき、直径の大きな粒子の間に直径の小さな粒子が入り込む。直径の小さな粒子の量が過大である粉末は、流動性に劣る。この粉末は、取り扱い性に劣る。直径の小さな粒子の量が過小である粉末から得られた接合層の密度は、小さい。この接合層の強度は、十分ではない。本発明者らは、鋭意検討の結果、比(D60/D10)が1.0以上10.0未満である粉末において、流動性と強度とが両立されることを見いだした。比(D60/D10)は2.0以上がより好ましく、5.0以上が特に好ましい。比(D60/D10)は8.0以下がより好ましく、6.0以下が特に好ましい。
粉末の粒子径D10、D50及びD60の測定では、粉末の全体積が100%とされて、累積カーブが求められる。このカーブ上の、累積体積が10%である点の粒子径が、D10である。このカーブ上の、累積体積が50%である点の粒子径が、D50である。このカーブ上の、累積体積が60%である点の粒子径が、D60である。粒子径D10、D50及びD60は、レーザー回折散乱法によって測定される。この測定に適した装置として、日機装社のレーザー回折・散乱式粒子径分布測定装置「マイクロトラックMT3000」が挙げられる。この装置のセル内に、粉末が純水と共に流し込まれ、粒子の光散乱情報に基づいて、粒子径が検出される。
この粉末では、粒子径D50とモード径Dmとの比(D50/Dm)は、0.80以上1.20以下が好ましい。比(D50/Dm)がこの範囲内である粉末の粒度分布は、対数正規分布に近い。この粉末は、流動性に優れる。従ってこの粉末は、取り扱い性に優れる。この粉末から得られたろう材及びはんだは、高強度な接合層を形成しうる。この観点から、比(D50/Dm)は0.85以上1.15以下がより好ましく、0.90以上1.10以下が特に好ましい。
モード径Dmの測定では、体積が基準とされて粒度分布の頻度曲線が求められる。この頻度曲線において頻度が最大となる粒子形が、モード径Dmである。
この粉末では、粒子の総数に対する、その円形度が0.95以上である粒子の数の比率P2は、50%以上が好ましい。この粉末は、流動性及び充填性に優れる。この粉末がろう付け又ははんだ付けのペーストに用いられる場合、助剤の量が抑制されうる。さらに、この粉末から得られた接合層は、強度に優れる。これらの観点から、比率P2は70%以上がより好ましく、80%以上が特に好ましい。
円形度Roは、下記数式によって算出される。
Ro = 4πS/L
この数式において、Sは粒子又はその断面の投影面積であり、Lはこの投影像の輪廓長である。投影面積S及び輪廓長Lの測定には、例えば画像解析装置が用いられる。
この粉末の酸素濃度は、1000ppm未満が好ましい。この酸素濃度は、粉末に含まれる酸化物の量と相関する。酸素濃度が1000ppm未満である粉末から得られた接合層は、強度に優れる。これらの観点から、酸素濃度は500ppm以下が特に好ましい。
この粉末には、特開2002−160091公報に開示されたフッ化物の助剤は不要である。従って、フッ化物の助剤に起因する欠陥は生じない。もちろん、この粉末にフッ化物の助剤が混合されてもよい。
前述の通り、この粉末の値Yは7.5以上24.0以下である。この粉末に含まれる粒子は、球に近い形状を有する。この粉末は流動性及び充填性に優れるので、溶融時の体積収縮が小さい。この粉末から得られた接合層には、空孔が少ない。この粉末から、強度に優れた接合層が得られうる。強度の観点から、値Yは18.0以下がより好ましく、12.0以下が特に好ましい。
粒子がサテライトになりにくいとの観点から、粒子径D10は5μm以上が好ましく、10μm以上が特に好ましい。粒子径D10は、15μm以下が好ましい。
接合層への汎用性の観点から、粒子径D50は15μm以上50μm以下が好ましく、20μm以上30μm以下が特に好ましい。
汎用性の観点から、粒子径D60は18μm以上70μm以下が好ましく、24μm以上45m以下が特に好ましい。
この粉末は、種々の方法で製造されうる。製造方法の具体例として、水アトマイズ法、ガスアトマイズ法、プラズマアトマイズ法、回転電極法、ディスクアトマイズ法、メルトスピニング法、機械的粉砕法及び化学的還元法が挙げられる。好ましい製造方法は、水アトマイズ法、ガスアトマイズ法及びディスクアトマイズ法である。特に、ガスアトマイズ法が好ましい。複数の製造方法が組み合わされてもよい。例えば、水アトマイズ法で得られた粉末が機械的に粉砕されてもよい。
水アトマイズ法の一例では、底部に細孔を有する坩堝の中に、原料が投入される。この原料が、大気、アルゴンガス又は窒素ガスの雰囲気中で、高周波誘導炉によって加熱され、溶融する。細孔から流出する原料に、水が噴射される。原料は急冷されて凝固し、粉末が得られる。
ガスアトマイズ法の一例では、底部に細孔を有する坩堝の中に、原料が投入される。この原料が、大気、アルゴンガス又は窒素ガスの雰囲気中で、高周波誘導炉によって加熱され、溶融する。細孔から流出する原料に、ヘリウムガス、アルゴンガス又は窒素ガスが噴射される。原料は急冷されて凝固し、粉末が得られる。
アトマイズの条件が調整されることにより、Y値が適正な粉末が得られうる。アトマイズによって得られた粉末から、粒子径、密度及び比表面積が適正な粒子が選択されてもよい。選択の方法の一例として、メッシュによる篩い分けが挙げられる。
以下、実施例によって本発明の効果が明らかにされるが、この実施例の記載に基づいて本発明が限定的に解釈されるべきではない。
[実験1]
[合金の準備]
下記の表1に示された組成[1]から[15]を有する合金を、準備した。
Figure 2016194142
[粉末の製作]
表1に示された15種の合金から、表2−16に示された、実施例1−270及び比較例1−90の金属粉末を得た。各粉末は、多数の粒子に、篩いによる分級が施されることで得られた。この粒子は、水アトマイズ法、ガスアトマイズ法又はディスクアトマイズ法により得られた。以下に示す通り、「JIS Z 2502」の規定に準拠して各粉末の流動度を測定し、流動性を評価した。この流動性は、接合層の強度と相関する。
[組成[1]]
実施例1−18及び比較例1−6の粉末の流動度を測定し、下記の基準に従って格付けした。
S:16.0s/50g未満
A:16.0s/50g以上18.0s/50g未満
B:18.0s/50g以上20.0s/50g未満
C:20.0s/50g以上22.0s/50g未満
F:22.0s/50g以上(又は流動せず)
この結果が、下記の表2に示されている。
Figure 2016194142
[組成[2]]
実施例19−36及び比較例7−12の粉末の流動度を測定し、下記の基準に従って格付けした。
S:25.0s/50g未満
A:25.0s/50g以上27.0s/50g未満
B:27.0s/50g以上29.0s/50g未満
C:29.0s/50g以上31.0s/50g未満
F:31.0s/50g以上(又は流動せず)
この結果が、下記の表3に示されている。
Figure 2016194142
[組成[3]]
実施例37−54及び比較例13−18の粉末の流動度を測定し、下記の基準に従って格付けした。
S:21.0s/50g未満
A:21.0s/50g以上23.0s/50g未満
B:23.0s/50g以上25.0s/50g未満
C:25.0s/50g以上27.0s/50g未満
F:27.0s/50g以上(又は流動せず)
この結果が、下記の表4に示されている。
Figure 2016194142
[組成[4]]
実施例55−72及び比較例19−24の粉末の流動度を測定し、下記の基準に従って格付けした。
S:17.0s/50g未満
A:17.0s/50g以上19.0s/50g未満
B:19.0s/50g以上21.0s/50g未満
C:21.0s/50g以上23.0s/50g未満
F:23.0s/50g以上(又は流動せず)
この結果が、下記の表5に示されている。
Figure 2016194142
[組成[5]]
実施例73−90及び比較例25−30の粉末の流動度を測定し、下記の基準に従って格付けした。
S:20.0s/50g未満
A:20.0s/50g以上22.0s/50g未満
B:22.0s/50g以上24.0s/50g未満
C:24.0s/50g以上26.0s/50g未満
F:26.0s/50g以上(又は流動せず)
この結果が、下記の表6に示されている。
Figure 2016194142
[組成[6]]
実施例91−108及び比較例31−36の粉末の流動度を測定し、下記の基準に従って格付けした。
S:16.0s/50g未満
A:16.0s/50g以上18.0s/50g未満
B:18.0s/50g以上20.0s/50g未満
C:20.0s/50g以上22.0s/50g未満
F:22.0s/50g以上(又は流動せず)
この結果が、下記の表7に示されている。
Figure 2016194142
[組成[7]]
実施例109−126及び比較例37−42の粉末の流動度を測定し、下記の基準に従って格付けした。
S:15.0s/50g未満
A:15.0s/50g以上17.0s/50g未満
B:17.0s/50g以上19.0s/50g未満
C:19.0s/50g以上21.0s/50g未満
F:21.0s/50g以上(又は流動せず)
この結果が、下記の表8に示されている。
Figure 2016194142
[組成[8]]
実施例127−144及び比較例43−48の粉末の流動度を測定し、下記の基準に従って格付けした。
S:22.0s/50g未満
A:22.0s/50g以上24.0s/50g未満
B:24.0s/50g以上26.0s/50g未満
C:26.0s/50g以上28.0s/50g未満
F:28.0s/50g以上(又は流動せず)
この結果が、下記の表9に示されている。
Figure 2016194142
[組成[9]]
実施例145−162及び比較例49−54の粉末の流動度を測定し、下記の基準に従って格付けした。
S:21.0s/50g未満
A:21.0s/50g以上23.0s/50g未満
B:23.0s/50g以上25.0s/50g未満
C:25.0s/50g以上27.0s/50g未満
F:27.0s/50g以上(又は流動せず)
この結果が、下記の表10に示されている。
Figure 2016194142
[組成[10]]
実施例及び比較例の粉末の流動度を測定し、下記の基準に従って格付けした。
S:23.0s/50g未満
A:23.0s/50g以上25.0s/50g未満
B:25.0s/50g以上27.0s/50g未満
C:27.0s/50g以上29.0s/50g未満
F:29.0s/50g以上(又は流動せず)
この結果が、下記の表11に示されている。
Figure 2016194142
[組成[11]]
実施例181−198及び比較例61−66の粉末の流動度を測定し、下記の基準に従って格付けした。
S:19.0s/50g未満
A:19.0s/50g以上21.0s/50g未満
B:21.0s/50g以上23.0s/50g未満
C:23.0s/50g以上25.0s/50g未満
F:25.0s/50g以上(又は流動せず)
この結果が、下記の表12に示されている。
Figure 2016194142
[組成[12]]
実施例199−216及び比較例67−72の粉末の流動度を測定し、下記の基準に従って格付けした。
S:22.0s/50g未満
A:22.0s/50g以上24.0s/50g未満
B:24.0s/50g以上26.0s/50g未満
C:26.0s/50g以上28.0s/50g未満
F:28.0s/50g以上(又は流動せず)
この結果が、下記の表13に示されている。
Figure 2016194142
[組成[13]]
実施例217−234及び比較例73−78の粉末の流動度を測定し、下記の基準に従って格付けした。
S:20.0s/50g未満
A:20.0s/50g以上22.0s/50g未満
B:22.0s/50g以上24.0s/50g未満
C:24.0s/50g以上26.0s/50g未満
F:26.0s/50g以上(又は流動せず)
この結果が、下記の表14に示されている。
Figure 2016194142
[組成[14]]
実施例235−252及び比較例81−84の粉末の流動度を測定し、下記の基準に従って格付けした。
S:16.0s/50g未満
A:16.0s/50g以上18.0s/50g未満
B:18.0s/50g以上20.0s/50g未満
C:20.0s/50g以上22.0s/50g未満
F:24.0s/50g以上(又は流動せず)
この結果が、下記の表15に示されている。
Figure 2016194142
[組成[15]]
実施例253−270及び比較例85−90の粉末の流動度を測定し、下記の基準に従って格付けした。
S:14.0s/50g未満
A:14.0s/50g以上16.0s/50g未満
B:16.0s/50g以上18.0s/50g未満
C:18.0s/50g以上20.0s/50g未満
F:20.0s/50g以上(又は流動せず)
この結果が、下記の表16に示されている。
Figure 2016194142
表2−16に示されるように、各実施例の粉末は、総合評価に優れている。この結果から、本発明の優位性は明かである。
[実験2]
[合金の準備]
下記の表17に示された組成2−[1]から2−[8]を有する合金を、準備した。
Figure 2016194142
[粉末の製作]
表17に示された8種の合金から、表18−21に示された、実施例271−390及び比較例91−114の金属粉末を得た。各粉末は、多数の粒子に、篩いによる分級が施されることで得られた。この粒子は、水アトマイズ法、ガスアトマイズ法又はディスクアトマイズ法により得られた。以下に示す通り、「JIS Z 2502」の規定に準拠して各粉末の流動度を測定し、流動性を評価した。この流動性は、接合層の強度と相関する。
[組成2−[1]及び2−[2]]
実施例271−300及び比較例91−96の粉末の流動度を測定し、下記の基準に従って格付けした。
S:17.0s/50g以下
A:17.0s/50gを超え19.0s/50g以下
B:19.0s/50gを超え22.0s/50g以下
C:22.0s/50gを超え25.0s/50g以下
F:25.0s/50gを超える(又は流動せず)
この結果が、下記の表18に示されている。
Figure 2016194142
[組成2−[1]及び2−[2]]
実施例301−330及び比較例97−102の粉末の流動度を測定し、下記の基準に従って格付けした。
S:15.0s/50g未満
A:15.0s/50g以上17.0s/50g未満
B:17.0s/50g以上20.0s/50g未満
C:20.0s/50g以上23.0s/50g未満
F:23.0s/50g以上(又は流動せず)
この結果が、下記の表19に示されている。
Figure 2016194142
[組成2−[5]及び2−[6]]
実施例331−360及び比較例103−108の粉末の流動度を測定し、下記の基準に従って格付けした。
S:13.0s/50g未満
A:13.0s/50g以上15.0s/50g未満
B:15.0s/50g以上18.0s/50g未満
C:18.0s/50g以上21.0s/50g未満
F:21.0s/50g以上(又は流動せず)
この結果が、下記の表20に示されている。
Figure 2016194142
[組成2−[7]及び2−[8]]
実施例361−390及び比較例109−114の粉末の流動度を測定し、下記の基準に従って格付けした。
S:18.0s/50g未満
A:18.0s/50g以上22.0s/50g未満
B:22.0s/50g以上24.0s/50g未満
C:24.0s/50g以上28.0s/50g未満
F:28.0s/50g以上(又は流動せず)
この結果が、下記の表21に示されている。
Figure 2016194142
表18−21に示されるように、各実施例の粉末は、総合評価に優れている。この結果から、本発明の優位性は明かである。
本発明に係る粉末は、シート状やワイヤー状に成形されたろう材にも適している。

Claims (7)

  1. 多数の球状粒子からなり、
    Ni、Ag、Cu及びSnのうちの少なくとも1種を含んでおり、かつこのNi、Ag、Cu及びSnの合計含有率が、50質量%以上であり、
    累積10体積%粒子径D10が、1.0μm以上であり、
    下記数式によって算出される値Yが、7.5以上24.0以下である金属粉末。
    Y = D50 × ρ × S
    (上記数式において、D50は上記粉末の累積50体積%粒子径であり、ρは上記粉末の真密度であり、Sは上記粉末の比表面積である。)
  2. 上記Ni、Ag、Cu及びSnの残部が、Si、Cr、Bi、Ti、In、Ga、Y、Al、Mg、Pb及びSbのうちの少なくとも1種並びに不可避的不純物である請求項1に記載の粉末。
  3. 上記粒子径D10に対する、累積60体積%粒子径D60の比(D60/D10)が、1.0以上10.0未満である請求項1又は2に記載の粉末。
  4. 上記粒子の総数に対する、その円形度が0.95以上である粒子の数の比率P2が、50%以上である請求項1から3のいずれかに記載の粉末。
  5. 上記比率P2が80%以上である請求項4に記載の粉末。
  6. 上記粒子径D50とモード径Dmとの比(D50/Dm)が、0.80以上1.20以下である請求項1から5のいずれかに記載の粉末。
  7. その酸素濃度が1000ppm未満である請求項1から6のいずれかに記載の粉末。
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