JP2005288544A - 無鉛はんだ、はんだ付け方法および電子部品 - Google Patents

無鉛はんだ、はんだ付け方法および電子部品 Download PDF

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Abstract

【課題】熱伝導性、ぬれ性、機械的強度などに優れた無鉛はんだおよびはんだ付け方法を提供するとともに、この無鉛はんだによって接合された信頼性の高い電子部品を提供すること目的とする。
【解決手段】Coを0.02〜2.0重量%含有するSnまたはPbを含まないSn基合金からなる無鉛はんだによって、SnまたはSn基合金の表面張力を低下させ、ぬれ性を向上させることができる。さらに、被はんだ部材と、SnまたはSn基合金との反応を抑制し、接合界面における金属間化合物の成長を抑制することによって、溶融はんだの凝集を抑制し、ぬれ性を向上させることができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、酸化物の生成、ボイド欠陥の発生を抑制することができ、熱伝導性、機械的強度に優れた無鉛はんだ、はんだ付け方法および電子部品に関する。
近年、地球環境保護の観点から環境問題に対する関心が高まりつつある中、産業廃棄物の廃棄量の増大が深刻な問題となっている。産業廃棄物に含まれる、例えば、電力制御計算機の基板、家電製品、パソコンなどには、はんだが使用されており、このはんだから鉛などの有害な重金属が流出することがある。例えば、鉛が流出すると、酸性雨などに作用して鉛を含んだ水溶液を生成し、その水溶液が地下水に侵入することがある。
国内では、1998年に家電リサイクル法が成立し、2001年には家電製品について使用済み製品の回収が義務づけられている。欧州では、電気・電子製品廃棄物EU指令により、2004年から鉛を含む特定物質の使用禁止が義務づけられている。このように、鉛の使用に関する法的規制が強化され、鉛フリーはんだの開発が急がれている(例えば、非特許文献1参照。)。
はんだは、熱サイクル、機械的衝撃、機械的振動などを伴う厳しい環境下で使用される複数の要素部品を機械的かつ電気的に接続する重要な役割を担っており、鉛フリーはんだにおいても、従来用いられてきたSn−Pbはんだと同等の機械的性質や物理的性質が要求されている。
しかし、従来の鉛フリーはんだを用いたエレクトロニクス製品の接合では、ぬれ性不足によりボイド欠陥が多数発生し、十分なはんだ強度を備えることができず、接合部の十分なはんだ強度や熱伝導性が得られないことがあった。このような接合部を有する状態では、熱疲労破壊などを生じて、最終的に製品寿命に至ることがあった。
例えば、Sn−Cu合金において、はんだ強度、熱疲労強度などの機械的性質を確保するため、共晶組成Sn−0.7重量%Cu、または、Cuの含有率が0.7近傍の合金が用いられている。このようなSn−Cu合金では、Sn中のCu固溶量が0.006重量%程度の(βSn)デンドライトの凝固前方にCuが濃縮し、(βSn)とη(SnCu:Sn43.5〜45.5原子%)の共晶組織、または、初晶η、(βSn)およびηの共晶組織が形成される。これらの共晶組織は、機械的強度が低く、冷却するとクラックを生じることがあった(例えば、非特許文献2参照。)。
Proposal for a Directive of the European Parliament and of the Council on Waste Electrical and Electronic Equipment, Commission of the European Communities, Brussels,13.6.2000) 「CuおよびCu−Sn系化合物のSn−Pbはんだぬれ性解析」、豊田中央研究所R&Dレビュー、Vol.31,No.4(1996年12月)
上記したように、従来の鉛フリーはんだを用いた場合には、ぬれ性不足により、はんだ接合部において、ボイド欠陥などを生じて、十分なはんだ強度や熱伝導特性を得ることができないという問題があった。
また、従来のSn−Cu合金では、(βSn)とη(SnCu:Sn43.5〜45.5原子%)の共晶組織、または、初晶η、(βSn)およびηの共晶組織が広範囲に形成され、機械的強度の低下、冷却時におけるクラックの発生などが生じるという問題があった。
そこで、本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、熱伝導性、ぬれ性、機械的強度などに優れた無鉛はんだおよびはんだ付け方法を提供するとともに、この無鉛はんだによって接合された信頼性の高い電子部品を提供すること目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の無鉛はんだは、Coを0.02〜2.0重量%含有するSnまたはPbを含まないSn基合金からなることを特徴とする。
Sn基合金は、Cu、添加物を含有し、残部がSnおよび不可避不純物からなり、添加される添加物は、Co以外にも、Sb、B、In、Fe、Mn、Ni、Pd、Si、Ti、V、Znが挙げられ、これらの添加物は、Cuに容易に固溶する。また、添加物は、Sb、B、Co、In、Fe、Mn、Ni、Pd、Si、Ti、V、Znのうちの少なくとも1種を含有すればよい。また、添加物の含有率は、0.02〜2.0重量%である。ここで、添加物の含有率を0.02〜2.0重量%としたのは、添加物の含有率が0.02重量%より小さい場合には、SnおよびCuと形成される3元金属間化合物の量が少なくなり、目的とする効果が小さく、2.0重量%より大きい場合には、それ以上添加すると、3元金属間化合物の量が多くなり過ぎ、はんだのぬれ性が低下するからである。さらに、添加物は、上記した物質から選択することが好ましいが、添加物として、Cr、Ge、Au、Mg、P、Pt、Rd、Zrのうちの少なくとも1種を含有してもよい。上記した添加物は、CuおよびSnと3元金属間化合物を形成する。また、Sn基合金におけるCuの含有率は、0.02〜7.5重量%である。ここで、Cuの含有率を0.02〜7.5重量%としたのは、Cuの含有率が0.02重量%より小さい場合には、はんだの機械的強度の低下や3元金属間化合物の量の低下を招くため、7.5重量%より大きい場合には、はんだの溶融温度が上昇するからである。上記した添加物を含有したSn基合金は、融点が117〜350℃の範囲である低融点のSn合金となる。
例えば、このような低融点のSn基合金として、Cu:0.7重量%、Sb:0.3重量%、残部:Snおよび不可避不純物からなるSn基合金(液相線温度:229℃、固相線温度:227℃)、Cu:3.0重量%、Ti:0.1重量%、残部:Snおよび不可避不純物からなるSn基合金(液相線温度:228℃、固相線温度:320℃)などが挙げられる。
この無鉛はんだによれば、SnまたはSn基合金に、Coを0.02〜2.0重量%含有することで、SnまたはSn基合金の表面張力を低下させ、ぬれ性を向上させることができる。さらに、被はんだ部材と、SnまたはSn基合金との反応を抑制し、接合界面における金属間化合物の成長を抑制することができる。また、Co以外の添加物を含有した場合においても、Coを含有する場合と同様に、ぬれ性を向上し、接合界面における金属間化合物の成長を抑制するという効果が得られる。また、この無鉛はんだの形状は、例えば、フィルム状、ペースト状、ワイヤー状またはロッド状などに形成することができる。
この無鉛はんだは、使用用途を限定されるものではないが、例えば、熱伝導性、ぬれ性、機械的強度などが要求される電子部品と基板の接合、電子部品同士の接合などに用いることが好ましい。
また、本発明の無鉛はんだは、Coを0.02〜2.0重量%、Cuを0.02〜7.5重量%を含有し、残部がSnと不可避不純物からなることを特徴とする。
この無鉛はんだによれば、Cuを0.02〜7.5重量%含有することで、上記したぬれ性の向上および接合界面における金属間化合物の成長の抑制という効果に加えて、はんだ強度を向上させることができる。また、この無鉛はんだの形状は、例えば、フィルム状、ペースト状、ワイヤー状またはロッド状などに形成することができる。なお、添加される添加物は、Co以外にも、Sb、B、In、Fe、Mn、Ni、Pd、Si、Ti、V、Znが挙げられる。また、添加物は、Sb、B、Co、In、Fe、Mn、Ni、Pd、Si、Ti、V、Znのうちの少なくとも1種を含有すればよい。また、添加物の含有率は、0.02〜2.0重量%である。さらに、添加物は、上記した物質から選択することが好ましいが、添加物として、Cr、Ge、Au、Mg、P、Pt、Rd、Zrのうちの少なくとも1種を含有してもよい。また、Sn基合金におけるCuの含有率は、0.02〜7.5重量%である。
さらに、本発明の無鉛はんだは、Coを0.02〜2.0重量%含有するSnまたはPbを含まないSn基合金、またはCoを0.02〜2.0重量%、Cuを0.02〜7.5重量%を含有し、残部がSnと不可避不純物からなる第1はんだと、SnまたはPbを含まないSn基合金からなる第2はんだとを具備することを特徴とする。
この無鉛はんだによれば、Coを0.02〜2.0重量%含有するSnまたはPbを含まないSn基合金、またはCoを0.02〜2.0重量%、Cuを0.02〜7.5重量%を含有し、残部がSnと不可避不純物からなる第1はんだと、SnまたはPbを含まないSn基合金からなる第2はんだとで無鉛はんだを構成することで、SnまたはSn基合金の表面張力を低下させ、ぬれ性を向上させることができる。さらに、被はんだ部材と、SnまたはSn基合金との反応を抑制し、接合界面における金属間化合物の成長を抑制することができる。ここで、Sn基合金の組成は、上記したSn基合金の組成と同様であり、Co以外にも、Sb、B、In、Fe、Mn、Ni、Pd、Si、Ti、V、Znのうちの少なくとも1種を添加物として含有してもよい。
また、第1はんだおよび第2はんだは、例えば、球状または不定形状の粉体、フィルム状などに形成することができる。また、粉体形状を有する第1はんだおよび第2はんだのそれぞれを、例えば、フラックスやバインダと混合したペースト状して使用することもできる。
本発明のはんだ付け方法は、Coを0.02〜2.0重量%含有するSnまたはPbを含まないSn基合金、またはCoを0.02〜2.0重量%、Cuを0.02〜7.5重量%を含有し、残部がSnと不可避不純物からなる無鉛はんだを用いて第1部材と第2部材とを接合するはんだ付け方法であって、前記第1部材の表面上に前記無鉛はんだを設置する設置工程と、前記第1部材の表面上に設置された無鉛はんだ上に前記第2部材を積層する積層工程と、前記積層された積層部材を大気中または不活性ガス雰囲気中において、前記無鉛はんだの融点以上の温度に加熱する加熱工程とを具備することを特徴とする。
また、本発明のはんだ付け方法は、Coを0.02〜2.0重量%含有するSnまたはPbを含まないSn基合金、またはCoを0.02〜2.0重量%、Cuを0.02〜7.5重量%を含有し、残部がSnと不可避不純物からなる第1はんだと、SnまたはPbを含まないSn基合金からなる第2はんだとを備えた無鉛はんだを用いて第1部材と第2部材とを接合するはんだ付け方法であって、前記第1部材の表面上に前記第1はんだおよび前記第2はんだのいずれか一方を設置し、前記第1部材の表面上に設置されたはんだ上に、該設置されたはんだとは異なる前記第1はんだおよび前記第2はんだのいずれか一方を設置する設置工程と、前記第1部材の表面上に設置されたはんだ上に前記第2部材を積層する積層工程と、前記積層された積層部材を大気中または不活性ガス雰囲気中において、前記無鉛はんだの融点以上の温度に加熱する加熱工程とを具備することを特徴とする。
上記したはんだ付け方法において、Sn基合金の組成は、上記したSn基合金の組成と同様である。また、上記したはんだ付け方法によれば、部材の接合に、Coを0.02〜2.0重量%含有した無鉛はんだを用いることで、SnまたはSn基合金の表面張力を低下させ、ぬれ性を向上させることができる。さらに、部材と、SnまたはSn基合金との反応を抑制し、接合界面における金属間化合物の成長を抑制することができる。これによって、ボイド欠陥の発生が抑制され、熱伝導性、機械的強度などに優れたはんだ接合部を得ることができる。ここで、Sn基合金の組成は、上記したSn基合金の組成と同様であり、Co以外にも、Sb、B、In、Fe、Mn、Ni、Pd、Si、Ti、V、Znのうちの少なくとも1種を添加物として含有してもよい。
本発明の電子部品は、Coを0.02〜2.0重量%含有するSnまたはPbを含まないSn基合金、またはCoを0.02〜2.0重量%、Cuを0.02〜7.5重量%を含有し、残部がSnと不可避不純物からなる無鉛はんだを用いて、部品を基板に接合したことを特徴とする。
上記した電子部品において、Sn基合金の組成は、上記したSn基合金の組成と同様である。また、この電子部品によれば、Coを0.02〜2.0重量%含有した無鉛はんだを用いて部品が基板に接合されているので、SnまたはSn基合金の表面張力を低下させ、ぬれ性を向上させることができる。さらに、部品および基板と、SnまたはSn基合金との反応を抑制し、接合界面における金属間化合物の成長を抑制することができる。これによって、ボイド欠陥の発生が抑制され、熱伝導性、機械的強度などに優れたはんだ接合部を得ることができる。ここで、Sn基合金の組成は、上記したSn基合金の組成と同様であり、Co以外にも、Sb、B、In、Fe、Mn、Ni、Pd、Si、Ti、V、Znのうちの少なくとも1種を添加物として含有してもよい。
本発明の無鉛はんだ、はんだ付け方法および電子部品によれば、熱伝導性、ぬれ性、機械的強度などに優れた無鉛はんだおよびはんだ付け方法を提供することができ、さらに、この無鉛はんだによって接合された信頼性の高い電子部品を提供することができる。
以下、本発明の一実施の形態について、無鉛はんだの組成、無鉛はんだの形状、無鉛はんだのはんだ付け方法の順に説明する。なお、ここでは、添加物として、Coが添加された一例について説明するが、上記した他の添加物を含有する場合においても、Coを添加した場合と同様の作用効果を得ることができる。
(無鉛はんだの組成)
本発明の無鉛はんだは、Coを0.02〜2.0重量%含有するSnまたはPbを含まないSn基合金から構成されている。
SnまたはSn基合金に含有されるCoの含有率は、求められた機械的性質や融点等によって、0.02〜2.0重量%の範囲で適宜に設定される。ここで、Coの含有率が0.02重量%よりも小さい場合には、十分な機械的性質が確保できないことがあり、2.0重量%よりも大きい場合には、融点が高くなり要素部品の許容される温度限界を越えることがある。また、SnまたはSn基合金に含有されるCoの含有率のより好ましい範囲は、0.05〜1.0重量%である。また、SnにCoを0.02〜2.0重量%の範囲で含有した無鉛はんだの固相線が229℃、液相線が229℃〜500℃になる。
このように、SnまたはSn基合金に、Coを0.02〜2.0重量%含有することで、SnまたはSn基合金の表面張力を低下させ、ぬれ性を向上させることができる。さらに、被はんだ部材と、SnまたはSn基合金との反応を抑制し、接合界面における金属間化合物の成長を抑制することによって、溶融はんだの凝集を抑制し、ぬれ性を向上させることができる。
また、本発明の無鉛はんだは、Coを0.02〜2.0重量%およびCuを0.02〜7.5重量%を含有し、残部がSnと不可避不純物で構成されてもよい。
無鉛はんだに含有されるCoおよびCuは、上記範囲内で求められた機械的性質や融点等によって適宜に設定される。ここで、Coの含有率が0.02重量%よりも小さい場合には、十分な機械的性質が確保できないことがあり、2.0重量%よりも大きい場合には、融点が高くなり要素部品の許容される温度限界を越えることがある。また、Cuの含有率が0.02重量%よりも小さい場合には、十分な機械的性質が確保できないことがあり、7.5重量%よりも大きい場合には、融点が高くなり要素部品の許容される温度限界を越えることがある。また、Snに含有されるCoの含有率のより好ましい範囲は、0.1〜0.5重量%であり、Cuの含有率のより好ましい範囲は、0.5〜1.0重量%である。また、Snに、Coを0.02〜2.0重量%およびCuを0.02〜7.5重量%の範囲で含有した無鉛はんだの液相線が227〜500℃になるので、合金組成の組合わせによって適正な液相線を得ることができる。
このように、Coを0.02〜2.0重量%含有するSnに、Cuを0.02〜7.5重量%含有することによって、上記したCuを含まない無鉛はんだの効果に加えて、さらにはんだ強度を向上させることができる。
さらに、本発明の無鉛はんだは、Coを0.02〜2.0重量%含有するSnまたはPbを含まないSn基合金、またはCoを0.02〜2.0重量%、Cuを0.02〜7.5重量%を含有し、残部がSnと不可避不純物からなる第1はんだと、SnまたはPbを含まないSn基合金からなる第2はんだとから構成されてもい。
ここで、第1はんだは、上記したCoを0.02〜2.0重量%含有するSnまたはPbを含まないSn基合金からなる無鉛はんだ、またはCoを0.02〜2.0重量%、Cuを0.02〜7.5重量%を含有し、残部がSnと不可避不純物からなる無鉛はんだと同一である。第2はんだは、SnまたはPbを含まないSn基合金からなり、不可避不純物を含んだものでもよい。
ここで、第1はんだおよび第2はんだは、例えば、球状または不定形状の粉体、フィルム状などに形成することができる。また、粉体形状を有する第1はんだおよび第2はんだのそれぞれを、例えば、フラックスやバインダと混合したペースト状にして使用することもできる。
また、第1はんだと第2はんだとを予め混合して、使用する場合には、その混合比は、求められた機械的性質や融点等によって適宜に設定することができる。例えば、第1はんだに含有されるCoの含有率を0.02〜2.0重量%の範囲で調整し、Coを含有することによるぬれ性の向上、接合界面における金属間化合物の成長の抑制を維持するように、第1はんだと第2はんだとの混合比を設定する。また、第1はんだと第2はんだとを予め混合せずに、それぞれを積層して使用することもできる。
このように、SnまたはSn基合金に、Coを0.02〜2.0重量%含有する第1はんだと、SnまたはSn基合金からなる第2はんだとで無鉛はんだを構成することで、SnまたはSn基合金の表面張力を低下させ、ぬれ性を向上させることができる。さらに、被はんだ部材と、SnまたはSn基合金との反応を抑制し、接合界面における金属間化合物の成長を抑制することができる。また、Coを0.02〜2.0重量%含有するSnに、Cuを0.02〜7.5重量%含有することによって、上記したCuを含まない無鉛はんだの効果に加えて、さらにはんだ強度を向上させることができる。
(無鉛はんだの形状)
上記した組成を有する無鉛はんだの形状について図1〜4を参照して説明する。
図1には、フィルム状に形成された無鉛はんだの斜視図が示され、図2には、ペースト状に形成された無鉛はんだの断面図が示されている。また、図3には、ワイヤー状に形成された無鉛はんだの斜視図が示され、図4には、ロッド状に形成された無鉛はんだの斜視図が示されている。
まず、図1に示されたフィルム状に形成されたフィルム状無鉛はんだ20について説明する。
このフィルム状無鉛はんだ20は、板状の無鉛はんだを、例えば、圧延加工などによりフィルム状に圧延して形成される。このフィルム状無鉛はんだ20の厚さは、20〜200μmの範囲が好ましい。厚さが、20μmより小さい場合には十分な接合強度を得ることな難しく、200μmより大きい場合には熱伝導性や電気伝導度等が低下するからである。なお、板状の無鉛はんだは、粉体形状を有する無鉛はんだを所定の形状の金型に詰めて、加圧および加熱して形成することもできる。また、粉末から直接圧延形成することもできる。
また、上記したCoを0.02〜2.0重量%含有するSnまたはPbを含まないSn基合金から構成される第1はんだと、SnまたはSn基合金から構成される第2はんだとをそれぞれを積層して、例えば、圧延加工などによりフィルム状に圧延して形成することで、一方の面側を第1はんだで、他方の面側を第2はんだで構成するフィルム状無鉛はんだ20を形成することもできる。なお、第1はんだには、上記したCoを0.02〜2.0重量%およびCuを0.02〜7.5重量%を含有し、残部がSnと不可避不純物で構成された無鉛はんだを用いてもよい。
このように第1はんだと第2はんだを積層してフィルム状無鉛はんだ20を形成する場合には、積層される第1はんだおよび第2はんだは、フィルム状、粉体などの形状を採ることができる。ここで、第1はんだおよび第2はんだが、球状または不定形状の粉体で形成される場合、その粉体の平均粒径は、25〜50μmの範囲が好ましい。平均粒径が、25μmより小さい場合には歩留が悪く、不経済的であり、50μmより大きい場合にははんだ厚さをコントロルすることが難しいからである。
続いて、図2に示されたペースト状に形成されたペースト状無鉛はんだ30について説明する。
このペースト状無鉛はんだ30は、球状または不定形状の粉体形状を有する無鉛はんだ10を、フラックス31やバインダ32と混合して形成される。
フラックス31は、はんだと、このはんだで接合される部材との間の酸化皮膜を除去し、加熱中に再び酸化するのを防止するものである。このフラックス31として、一般的に用いられているアミンハロゲン塩または有機酸などの活性化剤が用いられるが、これらに限られるものではなく、一般的に使用されているものならば用いることができる。ペースト状無鉛はんだ20中のフラックス31の含有率は、10〜15重量%の範囲で適宜に設定することができる。フラックス31の含有率が10重量%より小さい場合には、はんだとこのはんだ材料で接合される部材との間の酸化皮膜を除去し、加熱中に再び酸化するのを防止する効果が小さく、15重量%より大きい場合には、その効果の向上を望めず、残渣が多くなるからである。
また、フラックス31中の固形分の含有率は、30〜60重量%の範囲で適宜に設定することができる。固形分含有率が30重量%より小さい場合には、要素部品の表面に塗布または印刷されたはんだ材料の付着状態が不十分となり、60重量%より大きい場合には、残渣が多くなり、はんだ接合部にボイド欠陥が生じ易いからである。
球状または不定形状の粉体形状を有する無鉛はんだ10の平均粒径は、25〜50μmの範囲が好ましい。平均粒径が、25μmより小さい場合には歩留が悪く、不経済的であり、50μmμmより大きい場合にははんだ厚さをコントロルすることが難しいからである。さらに好ましい無鉛はんだ10の平均粒径は、25〜50μmである。
続いて、図3に示されたワイヤー状に形成されたワイヤー状無鉛はんだ40について説明する。
このワイヤー状無鉛はんだ40は、無鉛はんだからなる部材を、例えば、引抜き加工して形成される。また、ワイヤー状無鉛はんだ40は、粉体形状を有する無鉛はんだを所定の形状の金型に詰めて、加圧および加熱して形成することもできる。さらに、ワイヤー状無鉛はんだ40は、溶融した無鉛はんだを所定の形状の金型に流し込み、その後冷却して形成することもできる。
続いて、図4に示されたロッド状に形成されたロッド状無鉛はんだ50について説明する。
また、図4に示されたロッド状に形成されたロッド状無鉛はんだ50は、粉体形状を有する無鉛はんだを所定の形状の金型に詰めて、加圧および加熱して形成される。また、さらに、ロッド状無鉛はんだ50は、溶融した無鉛はんだを所定の形状の金型に流し込み、その後冷却して形成することもできる。
このように、無鉛はんだは、フィルム状、ペースト状、ワイヤー状、ロッド状などの形状を採ることができ、無鉛はんだを使用する用途に応じて最適な形態の無鉛はんだを用いることができる。なお、無鉛はんだの形状は、上記した形状に限られるものではなく、適宜に用途に応じて形状を変えて形成することができる。
ここで、無鉛はんだを球状または不定形状の粉体に形成する方法の一例を説明する。
まず、無鉛はんだを加熱し溶融し、この溶融した混合物を、例えば、Nガス、Heガス、Arガス、N/Ar混合ガスなどの不活性ガスを用いたアトマイズ法などによって微粒化し、固化する。このアトマイズ法は、溶融した混合物を不活性ガスとともにノズルから亜音速または超音速で噴射して、不活性ガスのジェット流によって溶融した混合物を微粒化するものである。そして、微粒化された無鉛はんだの粉体から、例えば、篩などを用いて所定の範囲の平均粒径を有する粉体が選別される。
微粒化され固化された無鉛はんだの粉体は、ノズルから噴射される不活性ガスのジェット流の速度が大きい方がより平均粒径の小さなものとなる。特に、ジェット流が、例えば、音速の2〜3倍程度の超音速状態に達すると、衝撃波による微粒化の効果が加わり、粉体の平均粒径をより小さくすることができる。また、不活性ガスをジェット流として用いるため、粉体の表面における酸化を抑制することができる。不活性ガスの代わりに空気や水を用いることもできるが、空気や水を用いた場合には、粉体の表面の酸化を抑制する効果が小さく、また、特に水を用いた場合には粉体の形状が球状になり難いので、ジェット流には不活性ガスを用いるのが好ましい。
(無鉛はんだのはんだ付け方法)
次に、無鉛はんだのはんだ付け方法について、図5および6を参照して説明する。
図5には、無鉛はんだ10によって接合された第1要素部材60および第2要素部材61の断面図が示されている。また、図6には、2種類の無鉛はんだ62、63によって接合された第1要素部材60および第2要素部材61の断面図が示されている。
図5に示すはんだ付け方法では、無鉛はんだ10を第1要素部材60と第2要素部材61との間に配置する。そして、これを、例えば、大気中または不活性ガス雰囲気中において、無鉛はんだ10の融点以上の温度に加熱する。加熱されることによって融解した無鉛はんだ10は、冷却工程を経て、図5に示すような断面形状のはんだ接合部を得る。ここで使用される無鉛はんだ10は、上述したフィルム状、ペースト状、ワイヤー状、粉体状などの形状を有する無鉛はんだ10を使用することができる。
また、図6に示すはんだ付け方法では、上述したCoを0.02〜2.0重量%含有するSnまたはPbを含まないSn基合金から構成される第1はんだ62、およびSnまたはSn基合金から構成される第2はんだ63を積層し、この積層したはんだを、第1要素部材60と第2要素部材61との間に配置する。そして、これを、例えば、大気中または不活性ガス雰囲気中において、無鉛はんだ10の融点以上の温度に加熱する。加熱されることによって融解した第1はんだ62および第2はんだ63は、冷却工程を経て、図6に示すような断面形状のはんだ接合部を得る。なお、第1はんだには、上記したCoを0.02〜2.0重量%およびCuを0.02〜7.5重量%を含有し、残部がSnと不可避不純物で構成された無鉛はんだを用いてもよい。
この結合部では、第1要素部材60には、第1はんだ62が接合し、第2要素部材61には、第2はんだ63が接合した構成が示されているが、第1はんだ63および第2はんだ62が積層される順は、適宜に設定される。
ここで、第1要素部材60は、例えば、電子部品の基板などで構成することができ、第2要素部材61は、例えば、チップ部品などの電子部材などで構成することができる。そして、これらの基板や電子部材を、第1はんだ62および第2はんだ63や無鉛はんだ10などで接合することができる。また、第1はんだ62および第2はんだ63や無鉛はんだ10は、このようなダイボンド以外にも、ワイヤボンドなどにも使用することができる。
このように、第1要素部材60と第2要素部材61との接合に、Coを0.02〜2.0重量%含有した第1はんだ62および第2はんだ63や無鉛はんだ10を用いることで、SnまたはSn基合金の表面張力を低下させ、ぬれ性を向上させることができる。さらに、第1要素部材60および第2要素部材61と、SnまたはSn基合金との反応を抑制し、接合界面における金属間化合物の成長を抑制することができる。これによって、ボイド欠陥の発生が抑制され、熱伝導性、機械的強度などに優れたはんだ接合部を得ることができる。
次に、本発明の具体的な実施例について説明する。
(実施例1)
Sn−0.7重量%Cu−0.2重量%Coからなる無鉛はんだを溶融し、厚さ30mm、幅100mm、長さ200mmのインゴットを鋳造した。次に、インゴットを圧延し、厚さ0.1mm、幅100mmのフィルム状はんだを作製した。次に、図7に示すように、厚さ3mm、幅50mm、長さ100mmの2枚の銅板100、101の間に厚さ0.1mm、幅50mm、長さ50mmのフィルム状はんだ102を設置した。続いて、窒素ガス雰囲気中において、300℃の温度で5分間加熱し、はんだ付けを行った。
はんだ付けされた接合体を0.1mm/minの引張速度のせん断試験を行なった結果、せん断強度が38MPaであった。
また、窒素ガス雰囲気中で加熱し、溶融したSn−0.7重量%Cu−0.2重量%Coからなる無鉛はんだの表面張力γを滴下法を用いて測定した。この敵下法は、液体を円形の管口から滴下させる場合には、液滴はその重量が表面張力に打ち勝って落下する性質を利用した表面張力の測定法である。
図8に示すように、溶融されたSn−0.7重量%Cu−0.2重量%Coからなる無鉛はんだ110は、内径0.3mmのノズル111に供給される。そして、ノズル111の先端に無鉛はんだ110の液滴が形成され、液滴が所定の重量になったときに落下した。ここで、ノズル111から落下する直前の無鉛はんだ110のくびれ径(L)および落下した液滴の重量(mg)を測定した。
ここで、敵下法により、1つの液滴の質量をmとしたときに液滴を下方に引く力(液滴の重量)(mg)は、落下する直前の表面張力(γ)に等しいという関係から、次の関係式が成り立つ。
γ = mg / 2πL …式(1)
この式(1)に測定した、落下する直前の無鉛はんだ110のくびれ径(L)および落下した液滴の重量(mg)を代入して、無鉛はんだ110の表面張力(γ)を算出した結果、表面張力(γ)は、0.36N/mであった。
なお、表面張力(γ)とぬれ性との関係は、表面張力(γ)が小さいほどぬれ性に優れていることになる。
さらに、X線マイクロアナライザ(EPMA;Electron Probe Micro-Analysis)を用いて、フィルム状はんだ102で接合された銅板100の断面について、元素分析を行った。その元素分析を行った結果を図9の(a)、(b)に示す。なお、図9の(a)、(b)には、1つの銅板100上の結果が示されている。
この測定結果から、図9の(a)に示すように、接合面200を介して銅板100に接合されているはんだ層201は、はんだ層201の接合面200に面した部分に形成された第1はんだ層201a、および第1はんだ層201aの接合面200側とは反対側に形成された第2はんだ層201bの2層から主に形成されていることがわかる。また、第1はんだ層201aは、第2はんだ層201b側に顕著な起伏を生じることなく、比較的平坦に接合面200に沿って形成されている。
続いて、この断面において、Snの元素分析を行うと、第2はんだ層201bに含まれるSnの濃度に比べて、第1はんだ層201aに含まれるSnの濃度は低かった。また、この断面において、Cuの元素分析を行うと、第2はんだ層201bに含まれるCuの濃度に比べて、第1はんだ層201aに含まれるCuの濃度は高かった。さらに、この断面において、Coの元素分析を行うと、図9の(b)に示すように、第1はんだ層201aの特に接合面200側に、接合面200に沿ってCoの濃度が高い領域202が存在した。
以上の結果から、第1はんだ層201aは、η(SnCu:Sn43.5〜45.5原子%)の共晶組織にCoを第2はんだ層201bに比べて多く含んだSn−Cu−Coからなる金属間化合物層で主に形成されていることがわかった。特に、この金属間化合物層の接合面200側には、接合面200に沿ってCoの濃度の高い領域202が偏在することがわかった。また、第2はんだ層201bは、使用する無鉛はんだで主に形成されていることがわかった。
(実施例2)
Sn−0.7重量%Cu−2重量%Coからなる無鉛はんだを溶融し、厚さ30mm、幅100mm、長さ200mmのインゴットを鋳造した。次に、インゴットを圧延し、厚さ0.1mm、幅100mmのフィルム状はんだを作製した。次に、図7に示すように、厚さ3mm、幅50mm、長さ100mmの2枚の銅板100、101の間に厚さ0.1mm、幅50mm、長さ50mmのフィルム状はんだ102を設置した。続いて、窒素ガス雰囲気中において、300℃の温度で5分間加熱し、はんだ付けを行った。
はんだ付けされた接合体を0.1mm/minの引張速度のせん断試験を行なった結果、せん断強度が42MPaであった。
また、実施例1で示した表面張力(γ)の測定方法と同じ測定方法で、溶融したSn−0.7重量%Cu−2重量%Coからなる無鉛はんだの表面張力(γ)を算出した結果、表面張力(γ)は、0.35N/mであった。
さらに、X線マイクロアナライザ(EPMA;Electron Probe Micro-Analysis)を用いて、フィルム状はんだ102で接合された銅板100の断面について、元素分析を行った。
その結果、図示はしていないが、実施例1の図9の(a)、(b)に示した結果と同様な結果を得ることができた。つまり、図9の(a)、(b)に示した符号を用いて説明すると、接合面200を介して銅板100に接合されているはんだ層201は、はんだ層201の接合面200に面した部分に形成された第1はんだ層201a、および第1はんだ層201aの接合面200側とは反対側に形成された第2はんだ層201bの2層から主に形成されていることがわかった。また、第1はんだ層201aは、第2はんだ層201b側に顕著な起伏を生じることなく、比較的平坦に接合面200に沿って形成されていた。
この元素分析結果をまとめると、第1はんだ層201aは、η(SnCu:Sn43.5〜45.5原子%)の共晶組織にCoを第2はんだ層201bに比べて多く含んだSn−Cu−Coからなる金属間化合物層で主に形成されていることがわかった。特に、この金属間化合物層の接合面200側には、接合面200に沿ってCoの濃度の高い領域202が偏在することがわかった。また、第2はんだ層201bは、使用する無鉛はんだで主に形成されていることがわかった。
(実施例3)
Sn−0.7重量%Cu−0.02重量%Coからなる無鉛はんだを溶融し、厚さ30mm、幅100mm、長さ200mmのインゴットを鋳造した。次に、インゴットを圧延し、厚さ0.1mm、幅100mmのフィルム状はんだを作製した。次に、図7に示すように、厚さ3mm、幅50mm、長さ100mmの2枚の銅板100、101の間に厚さ0.1mm、幅50mm、長さ50mmのフィルム状はんだ102を設置した。続いて、窒素ガス雰囲気中において、300℃の温度で5分間加熱し、はんだ付けを行った。
はんだ付けされた接合体を0.1mm/minの引張速度のせん断試験を行なった結果、せん断強度が32MPaであった。
また、実施例1で示した表面張力(γ)の測定方法と同じ測定方法で、溶融したSn−0.7重量%Cu−0.02重量%Coからなる無鉛はんだの表面張力(γ)を算出した結果、表面張力(γ)は、0.38N/mであった。
さらに、X線マイクロアナライザ(EPMA;Electron Probe Micro-Analysis)を用いて、フィルム状はんだ102で接合された銅板100の断面について、元素分析を行った。
その結果、図示はしていないが、実施例1の図9の(a)、(b)に示した結果と同様な結果を得ることができた。つまり、図9の(a)、(b)に示した符号を用いて説明すると、接合面200を介して銅板100に接合されているはんだ層201は、はんだ層201の接合面200に面した部分に形成された第1はんだ層201a、および第1はんだ層201aの接合面200側とは反対側に形成された第2はんだ層201bの2層から主に形成されていることがわかった。また、第1はんだ層201aは、第2はんだ層201b側に顕著な起伏を生じることなく、比較的平坦に接合面200に沿って形成されていた。
この元素分析結果をまとめると、第1はんだ層201aは、η(SnCu:Sn43.5〜45.5原子%)の共晶組織にCoを第2はんだ層201bに比べて多く含んだSn−Cu−Coからなる金属間化合物層で主に形成されていることがわかった。特に、この金属間化合物層の接合面200側には、接合面200に沿ってCoの濃度の高い領域202が偏在することがわかった。また、第2はんだ層201bは、使用する無鉛はんだで主に形成されていることがわかった。
(比較例1)
Sn−0.7重量%Cuからなる無鉛はんだを溶融し、厚さ30mm、幅100mm、長さ200mmのインゴットを鋳造した。次に、インゴットを圧延し、厚さ0.1mm、幅100mmのフィルム状はんだを作製した。次に、図7に示すように、厚さ3mm、幅50mm、長さ100mmの2枚の銅板100、101の間に厚さ0.1mm、幅50mm、長さ50mmのフィルム状はんだ102を設置した。続いて、窒素ガス雰囲気中において、300℃の温度で5分間加熱し、はんだ付けを行った。
はんだ付けされた接合体を0.1mm/minの引張速度のせん断試験を行なった結果、せん断強度が28MPaであった。
また、実施例1で示した表面張力(γ)の測定方法と同じ測定方法で、溶融したSn−0.7重量%Cuからなる無鉛はんだの表面張力(γ)を算出した結果、表面張力(γ)は、0.41N/mであった。
さらに、X線マイクロアナライザ(EPMA;Electron Probe Micro-Analysis)を用いて、フィルム状はんだ102で接合された銅板100の断面について、元素分析を行った。その元素分析を行った結果を図10に示す。なお、図10には、1つの銅板100上の結果が示されている。
この測定結果から、図10に示すように、接合面300を介して銅板100に接合されているはんだ層301は、はんだ層301の接合面300に面した部分に形成された第1はんだ層301a、および第1はんだ層301aの接合面300側とは反対側に形成された第2はんだ層301bの2層から主に形成されていることがわかる。また、第1はんだ層301aは、第2はんだ層301b側に激しく起伏している。また、第1はんだ層301aの第2はんだ層301b側に突出する高さは、実施例1で示した第1はんだ層201aのそれに比べて、2〜3倍程度になっている部分も多くみられる。なお、他の実施例においては図は示していないが、他の実施例においても実施例1と同様の結果を得たことから、第1はんだ層301aの第2はんだ層301b側に突出する高さは、実施例2〜3の第1はんだ層のそれに比べても、2〜3倍程度になっている部分が多いと言える。
続いて、この断面において、Snの元素分析を行うと、第2はんだ層301bに含まれるSnの濃度に比べて、第1はんだ層301aに含まれるSnの濃度は低かった。また、この断面において、Cuの元素分析を行うと、第2はんだ層301bに含まれるCuの濃度に比べて、第1はんだ層301aに含まれるCuの濃度は高かった。
以上の結果から、第1はんだ層301aは、η(SnCu:Sn43.5〜45.5原子%)の共晶組織からなる金属間化合物層で主に形成されていることがわかった。また、第2はんだ層301bは、使用する無鉛はんだで主に形成されていることがわかった。
上記の比較例1の測定結果と実施例1〜3の測定結果とを比較し考察すると、実施例1〜3のCoを所定の含有率で含有する無鉛はんだは、Coを含有しないSn−0.7重量%Cuからなる無鉛はんだよりも溶融状態における表面張力が小さく、ぬれ性に優れていることがわかった。
また、せん断試験を行なった結果、実施例1〜3のCoを所定の含有率で含有する無鉛はんだは、Coを含有しないSn−0.7重量%Cuからなる無鉛はんだよりもせん断強度が高いことがわかった。
また、元素分析の結果から、実施例1〜3のCoを所定の含有率で含有する無鉛はんだでは、接合面200に沿って形成される金属間化合物層の起伏が少なく平坦であるのに対し、Coを含有しないSn−0.7重量%Cuからなる無鉛はんだでは、金属間化合物層の起伏が激しく、その起伏の高さは、実施例1〜3のCoを所定の含有率で含有する無鉛はんだにおける起伏の高さの2〜3倍程度になっている部分が多くみられた。
さらに、実施例1〜3のCoを所定の含有率で含有する無鉛はんだでは、第1はんだ層201aの接合面200側には、接合面200に沿ってCoの濃度の高い領域202が偏在することがわかった。
以上の比較から、実施例1〜3のCoを所定の含有率で含有する無鉛はんだにおいて、Coを含有することで、表面張力が抑えられ、ぬれ性を向上させることができ、さらに、η(SnCu:Sn43.5〜45.5原子%)の共晶組織からなる金属間化合物層の生成および成長を抑制することができることがわかった。これによって、はんだ接合強度が向上されることがわかった。
次に、本発明において、ぬれ性が向上する理由について、実施例4〜実施例6および比較例2に基づいて説明する。
(実施例4)
図7に示すように実施例1においてはんだ付けされた接合体における接合部の断面を走査電子顕微鏡を用いて観察した。図11には、その観察結果を示している。
図11に示すように、銅板100と第2はんだ層201bの接合界面に連続した反応層である第1はんだ層201aが形成されていることがわかった。また、第2はんだ層201b中に金属間化合物400が分散し、この金属間化合物400が存在しないSnリッチな母相410と混在した組織が観察された。
さらに、第2はんだ層201bを透過電子顕微鏡を用いて観察した。図12には、その観察結果を示している。
図12に示すように、角状の金属間化合物400がSnリッチな母相410中に分散して存在していることがわかった。
続いて、透過電子顕微鏡のエネルギ分散型X線分析装置(EDS)を用いて、図12中に示したナノ領域に制限した領域P1および領域P2を分析し、金属間化合物400とSnリッチな母相410の成分の分析を行った。この分析は、実施例1のはんだ付けを、はんだ付け温度240℃で行った場合における5分後、15分後、30分後、60分後の断面、およびはんだ付け温度300℃で行った場合における5分後、15分後、30分後、60分後の断面について行った。表1には、これらの分析結果を示している。
表1に示された分析結果から、はんだ付け温度およびはんだ付け時間の影響がほとんどなく、領域P1の金属間化合物400の成分は、Sn:40〜42at%、Cu:55〜57at%、Co:2.5〜2.6at%であり、金属間化合物400は、SnCu6.5〜7Co0.3の3元金属間化合物であることがわかった。また、領域P2の金属間化合物400を含まないSnリッチな母相410では、CuおよびCoが検出されず、ほぼSn100at%であった。
(実施例5)
Sn−0.5重量%Cu−0.1重量%Pdからなる無鉛はんだを溶融し、厚さ30mm、幅100mm、長さ200mmのインゴットを鋳造した。次に、インゴットを圧延し、厚さ0.1mm、幅100mmのフィルム状はんだを作製した。次に、図7に示すように、厚さ3mm、幅50mm、長さ100mmの2枚の銅板100、101の間に厚さ0.1mm、幅50mm、長さ50mmのフィルム状はんだ102を設置した。続いて、窒素ガス雰囲気中で、300℃の温度で5分間加熱し、はんだ付けを行なった。
はんだ付けされた接合体を0.1mm/minの引張速度でのせん断試験を行なった結果、せん断強度が38MPaであった。
また、実施例1で示した表面張力(γ)の測定方法と同じ測定方法で、溶融したSn−0.5重量%Cu−0.1重量%Pdからなる無鉛はんだの表面張力(γ)を算出した結果、表面張力(γ)は、0.36〜0.38N/mであった。
さらに、実施例4の場合と同様に、透過電子顕微鏡のエネルギ分散型X線分析装置(EDS)を用いて、金属間化合物400とSnリッチな母相410の成分の元素分析を行った。
その分析の結果、図示はしていないが、Sn−Cu−Pdの3元金属間化合物がSnリッチな母相中に分散していることがわかった。
(実施例6)
Sn−0.7重量%Cu−0.2重量%Tiからなる無鉛はんだを溶融し、厚さ30mm、幅100mm、長さ200mmのインゴットを鋳造した。次に、インゴットを圧延し、厚さ0.1mm、幅100mmのフィルム状はんだを作製した。次に、図7に示すように、厚さ3mm、幅50mm、長さ100mmの2枚の銅板100、101の間に厚さ0.1mm、幅50mm、長さ50mmのフィルム状はんだ102を設置した。続いて、窒素ガス雰囲気中で、300℃の温度で5分間加熱し、はんだ付けを行なった。
はんだ付けされた接合体を0.1mm/minの引張速度でのせん断試験を行なった結果、せん断強度が38MPaであった。
また、実施例1で示した表面張力(γ)の測定方法と同じ測定方法で、溶融したSn−0.7重量%Cu−0.2重量%Tiからなる無鉛はんだの表面張力(γ)を算出した結果、表面張力(γ)は、0.35〜0.38N/mであった。
さらに、実施例4の場合と同様に、透過電子顕微鏡のエネルギ分散型X線分析装置(EDS)を用いて、金属間化合物400とSnリッチな母相410の成分の元素分析を行った。
その分析の結果、図示はしていないが、Sn−Cu−Tiの3元金属間化合物がSnリッチな母相中に分散していることがわかった。
(比較例2)
図7に示すように比較例1においてはんだ付けされた接合体における接合部の断面を走査電子顕微鏡を用いて観察した。図13には、その観察結果を示している。
図13に示すように、銅板100と第2はんだ層301bの接合界面に連続した反応層である第1はんだ層301aが形成されていることがわかった。比較例1でも説明したように、この第1はんだ層301aは、第2はんだ層301b側に激しく起伏している。また、第2はんだ層301b中に金属間化合物500が分散し、この金属間化合物500が存在しないSnリッチな母相510と混在した組織が観察された。
さらに、第2はんだ層301bを透過電子顕微鏡を用いて観察した。図14には、その観察結果を示している。
図14に示すように、角状の金属間化合物500がSnリッチな母相510中に分散して存在していることがわかった。
続いて、透過電子顕微鏡のエネルギ分散型X線分析装置(EDS)を用いて、図14中に示したナノ領域に制限した領域P3および領域P4を分析し、金属間化合物500とSnリッチな母相510の成分の分析を行った。この分析は、比較例1のはんだ付けを、はんだ付け温度240℃で行った場合における5分後、15分後、30分後、60分後の断面、およびはんだ付け温度300℃で行った場合における5分後、15分後、30分後、60分後の断面について行った。表2には、これらの分析結果を示している。
表2に示された分析結果から、はんだ付け温度およびはんだ付け時間の影響がほとんどなく、領域P3の金属間化合物500の成分は、Sn:44〜47at%、Cu:55〜58at%であり、金属間化合物500は、一般によく知られるη相、つまりSnCuの2元金属間化合物であることがわかった。また、領域P4の金属間化合物500を含まないSnリッチな母相510では、Cuが検出されず、ほぼSn100at%であった。
(実施例4〜実施例6および比較例2の結果の検討)
上記した実施例4および比較例2における走査電子顕微鏡を用いた観察結果から、実施例1における金属間化合物400は、比較例2における金属間化合物500よりも大きく、金属間化合物400間の距離が大きいことがわかった。一方、比較例2における金属間化合物500は、金属間化合物400の場合よりも密に母相に混在していることがわかった。
また、透過電子顕微鏡のエネルギ分散型X線分析装置(EDS)を用いた分析結果から、Coを添加することによって、Snリッチな母相とη相(CuSn)の共晶組織が改良され(隣接した金属間化合物は合体し、オストワルド成長によって、サイズ、密度、分散状態が変化する)、Cuと容易に固溶するCoがη相(CuSn)のSnと置換して、Cuリッチな3元金属間化合物SnCu6.5〜7Co0.3を形成することがわかった。これによって、はんだ層中のCuが、上記した置換によって消費されるため、Snリッチな母相の領域を拡大、つまり、金属間化合物400間の距離が大きくなることがわかった。これによって、Sn−Cu−Co無鉛はんだの組織が、純Snの組織(金属間化合物が存在しない組織)に近づき、表面張力が純Sn(Sn:99.9重量%)の表面張力(0.34〜0.38N/m)に近づくために、本発明における無鉛はんだにおいては、表面張力が小さいことがわかった。
また、実施例5および実施例6に示した、添加物としてPdまたはTiを含む無鉛はんだにおいても、上記した添加物としてCoを含む場合と同様に、Cuリッチな3元金属間化合物を形成することによって、無鉛はんだの組織が、純Snの組織(金属間化合物が存在しない組織)に近づき、表面張力が純Sn(Sn:99.9重量%)の表面張力(0.34〜0.38N/m)に近づくために、表面張力が小さいことがわかった。
フィルム状に形成された無鉛はんだの斜視図。 ペースト状に形成された無鉛はんだの断面図。 ワイヤー状に形成された無鉛はんだの斜視図。 ロッド状に形成された無鉛はんだの斜視図。 無鉛はんだによって接合された第1要素部材および第2要素部材の断面図。 2種類の無鉛はんだによって接合された第1要素部材および第2要素部材の断面図。 はんだ接合部の断面図。 滴下法による表面張力の測定の概要を示す図。 元素分析の結果を示す図。 元素分析の結果を示す図。 走査電子顕微鏡を用いた観察結果を示す図。 透過電子顕微鏡を用いた観察結果を示す図。 走査電子顕微鏡を用いた観察結果を示す図。 透過電子顕微鏡を用いた観察結果を示す図。
符号の説明
10…無鉛はんだ、20…フィルム状無鉛はんだ、30…ペースト状無鉛はんだ、40…ワイヤー状無鉛はんだ、50…ロッド状無鉛はんだ。

Claims (8)

  1. Coを0.02〜2.0重量%含有するSnまたはPbを含まないSn基合金からなることを特徴とする無鉛はんだ。
  2. Coを0.02〜2.0重量%、Cuを0.02〜7.5重量%を含有し、残部がSnと不可避不純物からなることを特徴とする無鉛はんだ。
  3. Coを0.02〜2.0重量%含有するSnまたはPbを含まないSn基合金、またはCoを0.02〜2.0重量%、Cuを0.02〜7.5重量%を含有し、残部がSnと不可避不純物からなる第1はんだと、
    SnまたはPbを含まないSn基合金からなる第2はんだと
    を具備することを特徴とする無鉛はんだ。
  4. 前記無鉛はんだが、フィルム状、ペースト状、ワイヤー状またはロッド状の形状を有していることを特徴とする請求項1または2記載の無鉛はんだ。
  5. Coを0.02〜2.0重量%含有するSnまたはPbを含まないSn基合金、またはCoを0.02〜2.0重量%、Cuを0.02〜7.5重量%を含有し、残部がSnと不可避不純物からなる無鉛はんだを用いて第1部材と第2部材とを接合するはんだ付け方法であって、
    前記第1部材の表面上に前記無鉛はんだを設置する設置工程と、
    前記第1部材の表面上に設置された無鉛はんだ上に前記第2部材を積層する積層工程と、
    前記積層された積層部材を大気中または不活性ガス雰囲気中において、前記無鉛はんだの融点以上の温度に加熱する加熱工程と
    を具備することを特徴とするはんだ付け方法。
  6. Coを0.02〜2.0重量%含有するSnまたはPbを含まないSn基合金、またはCoを0.02〜2.0重量%、Cuを0.02〜7.5重量%を含有し、残部がSnと不可避不純物からなる第1はんだと、
    SnまたはPbを含まないSn基合金からなる第2はんだと
    を備えた無鉛はんだを用いて第1部材と第2部材とを接合するはんだ付け方法であって、
    前記第1部材の表面上に前記第1はんだおよび前記第2はんだのいずれか一方を設置し、前記第1部材の表面上に設置されたはんだ上に、該設置されたはんだとは異なる前記第1はんだおよび前記第2はんだのいずれか一方を設置する設置工程と、
    前記第1部材の表面上に設置されたはんだ上に前記第2部材を積層する積層工程と、
    前記積層された積層部材を大気中または不活性ガス雰囲気中において、前記無鉛はんだの融点以上の温度に加熱する加熱工程と
    を具備することを特徴とするはんだ付け方法。
  7. Coを0.02〜2.0重量%含有するSnまたはPbを含まないSn基合金、またはCoを0.02〜2.0重量%、Cuを0.02〜7.5重量%を含有し、残部がSnと不可避不純物からなる無鉛はんだを用いて、部品を基板に接合したことを特徴とする電子部品。
  8. Sn基合金からなる無鉛はんだであって、
    Cuを0.02〜7.5重量%、CuとSnと3元金属間化合物を形成する、Sb、B、Co、In、Fe、Mn、Ni、Pd、Si、Ti、V、Znのうちの少なくとも1種を0.02〜2.0重量%含有し、残部がSnと不可避不純物からなることを特徴とする無鉛はんだ。


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