JP2016193048A - 使い捨ての着用物品 - Google Patents

使い捨ての着用物品 Download PDF

Info

Publication number
JP2016193048A
JP2016193048A JP2015074459A JP2015074459A JP2016193048A JP 2016193048 A JP2016193048 A JP 2016193048A JP 2015074459 A JP2015074459 A JP 2015074459A JP 2015074459 A JP2015074459 A JP 2015074459A JP 2016193048 A JP2016193048 A JP 2016193048A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
joint
region
boundary
wearing article
area
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2015074459A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6456220B2 (ja
Inventor
中嶋 海陽
Kaiyo Nakajima
海陽 中嶋
敬智 向井
Takatomo Mukai
敬智 向井
藤本 和也
Kazuya Fujimoto
和也 藤本
田中 嘉則
Yoshinori Tanaka
嘉則 田中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Unicharm Corp
Original Assignee
Unicharm Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Unicharm Corp filed Critical Unicharm Corp
Priority to JP2015074459A priority Critical patent/JP6456220B2/ja
Publication of JP2016193048A publication Critical patent/JP2016193048A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6456220B2 publication Critical patent/JP6456220B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Abstract

【課題】連結部材の接合域における剥離強度を高めることができる使い捨ての着用物品の提供。【解決手段】おむつ本体と、一対の連結部材30とを備える使い捨ての着用物品10において、前記一対の連結部材は、第1ウエスト域に固定された基端部31と、前記基端部から第2ウエスト域へ向かって延出する自由部32とを有し、前記基端部と前記自由部との境界線31cは傾斜しており、前記基端部において、前記境界線に沿って延びる境界側接合域70は、第1方向へ延びる複数の第1接合部と、前記第1方向と交差する第2方向へ延びる複数の第2接合部とを有する。【選択図】図4

Description

この発明は、使い捨ての着用物品に関する。
従来、連結手段を介して前ウエスト域と後ウエスト域とを連結することによってパンツ型の形態をなす使い捨ての着用物品は公知である。例えば、特許文献1には、前後ウエスト域と、前後ウエスト域間に位置するクロッチ域とを有し、吸収体を有するおむつ本体と、一対の連結部材とを含む使い捨ての着用物品が開示されている。連結部材は、おむつ本体に固定された基端部と、基端部から延出する自由部とを有しており、基端部と自由部との境界線は、クロッチ域からウエスト開口側へ横方向の外側から内側へ向かうように傾斜している。
特開2000−33100号公報
特許文献1に記載の着用物品では、おむつ本体の長さ方向(縦方向)と、連結部材の長さ方向とが一致しているために、着用物品の製造ライン上において、おむつ本体と連結部材とを同一の機械方向へ連続して搬送しながら製造することができ、連続生産性に優れる。かかる着用物品の装着操作において、基端部には、連結部材の自由部が互いに離間するようにウエスト周り方向へ引っ張る力が強く作用し、連結部材を掴んで着用物品を引き上げる際には、基端部に上方(脚側からウエスト側)へ引っ張る力が強く作用する。
しかし、おむつ本体と連結部材とを接合する接合域は、ドット状の複数の接合部が一様に分布されたものであり、かかる接合域において、互いに異なる2方向、すなわち、ウエスト周り方向と着用物品の引き上げ方向とへ引張力が強く作用した場合には、基端部と自由部との境界線に沿う境界側接合域において、おむつ本体と連結部材とが剥離しやすくなるという問題がある。
そこで、本発明の目的は、従来の技術の改良であって、連結部材の接合域における剥離強度を高めることができる使い捨ての着用物品の提供にある。
上記課題を達成するために、本発明が対象とするのは、縦方向及び横方向を有し、前後ウエスト域の一方である第1ウエスト域と、前記前後ウエスト域の他方である第2ウエスト域と、前記第1及び第2ウエスト域間に位置するクロッチ域とを有するおむつ本体と、前記第1ウエスト域と前記第2ウエスト域とを連結するための一対の連結部材とを備える使い捨ての着用物品である。
本発明は、上記着用物品において、前記一対の連結部材は、それぞれ、前記第1ウエスト域に固定された基端部と、前記基端部から前記第2ウエスト域へ向かって延出する自由部とを有し、前記基端部と前記自由部との境界線は、前記クロッチ域からウエスト開口側へ前記横方向の外側から内側へ向かうように傾斜しており、前記基端部において、前記境界線に沿って延びる境界側接合域は、第1方向へ延びる複数の第1接合部と、前記第1方向と交差する第2方向へ延びる複数の第2接合部とを有することを特徴とする。
本発明に係る使い捨ての着用物品の一つ以上の実施形態によれば、基端部の境界側接合域が、第1方向へ延びる複数の第1接合部と、第2方向へ延びる複数の第2接合部とを有しているため、互いに異なる2方向に対する引張力に対して剥離強度を高めることができる。なお、本着用物品は、吸収性能をさらに向上させるために、内面側に交換可能な別体の吸収性パッドを配置して、吸収性パッドと重ねて使用することもできる。このように、吸収性パッドを併用することによって、パッドのみの交換で済む場合、本着用物品は外装体として長時間の使用が可能となる。長時間の使用においても、装着者本人の動きによって連結部材が破損することなく連続使用することができる。また、着用者(介護者)が、何度も連結部材の操作を繰り返しても剥離し難く、着用者は安心して操作をすることができる。
図面は、本開示に係る本発明の特定の実施の形態を示し、発明の不可欠な構成ばかりでなく、選択的及び好ましい実施の形態を含む。
本開示に係る使い捨ての着用物品の一例として示す、おむつの代表的な着用状態における正面側から視た斜視図。 おむつの着用状態における背面側から視た斜視図。 図1に示すおむつを肌対向面側から視た平面図。 図1に示すおむつを非肌対向面側から視た平面図。 図3のV−V線に沿う模式的断面図。 図4において一点鎖線VIで囲んだ領域の一部拡大図。 図6において一点鎖線VIIで囲んだ領域の一部拡大図。 (a)〜(d)おむつの着用操作の様子を示す図。 接合域の変形例の一例である、変形例1の図6と同様の図。 変形例2の図6と同様の図。 図10において一点鎖線XIで囲んだ領域の一部拡大図。 変形例3の図6と同様の図。 (a)境界側接合域の外端部の一部拡大図。(b)境界側接合域の内端部の一部拡大図。(c)境界側接合域の中間部の一部拡大図。 (a)境界側接合域に直交する方向の剥離強度の測定方法に関する、切り出すサンプルの様子を示す図。(b)境界側接合域の横方向の剥離強度の測定方法に関する、切り出すサンプルの様子を示す図。(c)境界側接合域の縦方向の剥離強度の測定方法に関する、切り出すサンプルの様子を示す図。 (a)図14(a)において切り出したサンプルを引張試験機にセットした様子を示す図。(b)図14(b)において切り出したサンプルを引張試験機にセットした様子を示す図。(c)図14(c)において切り出したサンプルを引張試験機にセットした様子を示す図。
下記の実施の形態は、本発明の使い捨ての着用物品一例である図1〜15に示す使い捨てのおむつ10に関し、発明の不可欠な構成ばかりではなく、選択的及び好ましい構成を含む。図3及び図4において、後述する各弾性体は、その収縮力に抗して、横方向X及び縦方向Yへの収縮力により、各弾性体が取り付けられた部材に生じたギャザーが自然な視覚によって実質的に無くなっているように見える程度にまで伸長された状態にある。
図1〜4を参照すると、本発明に係る使い捨ての着用物品の一例であるおむつ10は、おむつ本体14と、連結手段15とを有し、おむつ本体14は、縦方向Y及びそれに直交する横方向Xと、肌対向面及びその反対側の非肌対向面と、横方向Xの長さ寸法を2等分する縦中心線Pと、縦方向Yの長さ寸法を2等分する横中心線Qと、前ウエスト域(第1ウエスト域又は第2ウエスト域)11と、後ウエスト域(第2ウエスト域又は第1ウエスト域)12と、前ウエスト域11および後ウエスト域12の間に位置するクロッチ域13とを有する。連結手段15は、後ウエスト域12に取り付けられる一対の連結部材30と前ウエスト域11に取り付けられる一対のファスニングテープ40とを含む。おむつ10は縦中心線Pに関してほぼ対称であって、おむつ本体14の前ウエスト域11と後ウエスト域12とを連結手段15によって連結することによって、ウエスト開口16と一対のレッグ開口17が画定されて、おむつ10はパンツ型の形状を呈する。
<おむつ本体>
おむつ本体14は、横方向Xへ延びて縦方向Yへ互いに対向する前後端縁14a,14bと、前端縁14aと後端縁14bとの間に位置して縦方向Yへ延びる両側縁14c,14dとによって画定された略長方形状を有する。おむつ本体14は、肌対向面側に位置する透液性のトップシート21と、非肌対向面側に位置する不透液性のバックシート22と、トップシート21とバックシート22との間に介在された吸収体23と、吸収体23とバックシート22との間に位置する難透液性又は不透液性の防漏シート24と、トップシート21の肌対向面側に横方向Xにおいて互いに対向して配置された一対のバリアカフシート25とを含む。
トップシート21は、スパンボンド繊維不織布、エアスルー繊維不織布等の各種公知の繊維不織布、多孔性プラスチックフィルム又は繊維不織布と多孔性プラスチックフィルムとのラミネートシートから形成される。バックシート22は、おむつ10の外形をなすものであって、透湿性プラスチックフィルム、各種公知の繊維不織布又はそれらのラミネートシート等から形成される。
吸収体23は、曲状の前後端縁23a,23bと、前後端縁23a,23bの間において凹曲状に縦方向Yへ延びる両側縁23c,23dと、前後端部20A,20Bと、前後端部20A,20B間に位置する中央部20Cとを有し、クロッチ域13を中心として前後ウエスト域11,12まで延出している。吸収体23は、フラッフ木材パルプと超吸収性ポリマー(SAP)粒子との混合等から形成され、所要の形状に賦型された吸収性コアと、吸収性コアを包被する液拡散性のティッシュペーパ等から形成されたコアラップシートとを有する。
防漏シート24は、少なくとも吸収体23の非肌対向面(底面)の全体を覆っており、吸収体23のコアラップシートとバックシート22との間において、図示しないホットメルト接着剤等の公知の接合手段によって接合することができる。本実施形態において防漏シート24はバックシート22とほぼ同形同大のシートである。防漏シート24としては、例えば、通気性又は非通気性であって、難透液性、好ましくは、不透液性のプラスチックフィルムを用いることができる。
おむつ本体14は、吸収体23の前後端縁23a,23bから縦方向Yの外側へ延出するトップシート21、バックシート22、防漏シート24及びバリアカフシート25が互いに重ね合わされて接合されることによって形成された、横方向Xへ延びる一対のエンドフラップと、吸収体23の両側縁から横方向Xの外側へ延出するトップシート21と、バックシート22、防漏シート24及びバリアカフシート25とが互いに重ね合わされて接合されることによって形成された、縦方向Yへ延びる一対のサイドフラップとを有する。
一対のバリアカフシート25は、不透液性の繊維不織布から形成されており、縦中心線Pに関して対称であって互いに横方向Xへ離間対向して位置しており、それぞれ、サイドフラップの一部を形成する近位縁部26Aと、前後ウエスト域11,12においてトップシート21の肌対向面に固定された前固定端部26C及び後固定端部26Dと、前後固定端部26C,26D間において縦方向Yへ延びる、バリアカフシート25の内側縁部を内方へ折り返すことによって形成された遠位縁部26Bとを有する。バリアカフシート25の外側縁(近位縁部26A側の側縁)は防漏シート24と接合される。バリアカフシート25と防漏シート24との間には、縦方向Yへ延びる複数条のストリング状又はストランド状のレッグ弾性体28が伸長状態で収縮可能に取り付けられる。また、遠位縁部26Bには、縦方向Yへ延びる一条以上のストランド状又はストリング状のカフ弾性体29が収縮可能に配設されている。遠位縁部26Bは、おむつ10の着用状態において、カフ弾性体29の収縮作用によってトップシート21の肌対向面から離間し、排泄物の横漏れを防止するための一対のバリアカフが形成される。
図3及び図5を参照すると、後ウエスト域12の後端縁14bの近傍には、横方向Xへ延びるウエスト弾性部60が位置する。ウエスト弾性部60は、吸収体23の縦方向Yの外側においてトップシート21と防漏シート24との間に配置された、横方向Xへ弾性的に伸縮可能な帯状の弾性シートからなる。この弾性シートは、肌対向面側に位置する内層シートと、非肌対向面側に位置する外層シートと、内外層シートの間に配置された、横方向Xへ延びる複数条のストリング状又はストランド状のウエスト弾性体61とを含む。本実施形態において、ウエスト弾性部60は、横方向Xの中央部であって一対の連結部材30の間に配置されている。このように、後端縁14bの近傍にウエスト弾性部60を形成することで、後ウエスト域12のフィット性を高めて、後端縁14bからの漏れを効果的に防止しうる。
図1及び図3を参照すると、前ウエスト域11の肌対向面側には、中央係止部27が位置する。中央係止部27は、後ウエスト域12に取り付けられた連結部材30に、前ウエスト域11の一部を係合するためのものであり、前端縁14aに近接して位置することが好ましい。後述するおむつ10の着用状態において、中央係止部27を連結部材30に係止することにより、前ウエスト域11の身体に対するフィット性を高めるとともに、前ウエスト域11がずれ落ちるのを防止することができる。
<連結手段>
図1及び図4を参照すると、連結手段15は、おむつ10の展開状態において、おむつ本体14の中央部において後ウエスト域12から前ウエスト域11へ向かって縦方向Yへ延びる一対の連結部材30と、おむつ本体14の前ウエスト域11の両側部において横方向Xへ延びる一対のファスニングテープ40とを含む。
一対の連結部材30は横方向Xにおいて互いに隣接しており、それぞれの連結部材30は、帯状であって、互いに離間対向し横方向Xへ延びる基端縁30a及び先端縁30bと、互いに離間対向し縦方向Yへ延びる内側縁30c及び外側縁30dとを有するとともに、おむつ本体14の後ウエスト域12に固定された基端部31と、基端部31からクロッチ域13側へ延出する自由部32とを有する。基端部31は、本実施形態において、後ウエスト域12の非肌対向面側に位置するバックシート22に固定されているところ、後記の本発明の効果を奏する限りにおいて、肌対向面側に位置するバリアカフシート25の後固定端部26D又はトップシート21に固定されていてもよい。また、本実施形態において、連結部材30は後ウエスト域12に位置し、ファスニングテープ40は前ウエスト域11に位置しているところ、連結部材30が前ウエスト域11、ファスニングテープ40が後ウエスト域12に位置していてもよい。連結部材30の先端部33は、おむつ本体14に固定されていない自由端部であり、一対の連結部材30のうち、少なくとも一方の連結部材30の先端部33には、おむつ本体14の外面及び他方の連結部材30に係止可能な第1係止部34が位置している。なお、第1係止部34は、連結部材30の先端部33ではなく、自由部32のうちのいずれかの部分に配置されていてもよいし、複数配置してもよい。
図4及び図5を参照すると、連結部材30は、肌対向面側に位置する第1シート35と、非肌対向面側に位置する第2シート36とを有する。第1及び第2シート35,36は、ほぼ同形同大であり、第1及び第2シート35,36としては、質量が約10〜80g/mであって、好ましくは疎水性を有する、スパンボンド繊維不織布、エアスルー繊維不織布、スパンボンド・メルトブローン・スパンボンド(SMS)繊維不織布等の公知の繊維不織布、プラスチックフィルム、又は繊維不織布とプラスチックフィルムとのラミネートシートを用いることができる。また、少なくとも長さ方向(縦方向Y)に弾性的に伸縮可能な伸縮性繊維不織布を用いることができる。連結部材30を構成するシートの質量(すなわち、第1及び第2シート35,36の質量の和)は、約30〜150g/mであることが好ましい。質量が30g/m未満の場合、使用時に破れが生じやすくなり、150g/m超えの場合、部材コストが増大するとともに、剛性が高くなって着用者に違和感を与えるおそれがある。第1シート35と第2シート36とは、ホットメルト接着剤による固定とともに、またはそれに代えて、ソニックシールによる融着手段を施すことによって互いに接合される。
図示していないが、第1シート35と第2シート36との間において、縦方向Yに延び、伸長状態で収縮可能に固定された複数条のストリング状又はストランド状のベルト弾性体を配置してもよい。ベルト弾性体は、縦方向Yに弾性的に伸縮可能となるように、自由部32の全域に亘って連続して、又は、縦方向Yにおいて一部が伸縮可能となるように部分的に配置することができる。ベルト弾性体は、第1係止部34から離間した位置において弾性を有するように配設されることが好ましく、連結部材30の自由部32において、基端部31側に配設されることがより好ましい。
ファスニングテープ40は、支持シート43と、支持シート43に取り付けられた第2係止部44とを含む。支持シート43としては、質量が約50〜80g/mであって、好ましくは疎水性を有する、スパンボンド繊維不織布、エアスルー繊維不織布等の各種公知の繊維不織布、プラスチックフィルム、又は繊維不織布とプラスチックフィルムとのラミネートシートを用いることができる。支持シート43は、ホットメルト接着剤等の公知の接合手段によっておむつ本体14の前ウエスト域11に固定された固定部41と、固定部41から前記横方向X外側に延びる延出部42とを有し、第2係止部44は、少なくとも連結部材30に係止可能であって、延出部42の先端部に位置する。図3及び図4は、ファスニングテープ40を横方向Xに展開した状態を示しているが、おむつ10を包装した状態において、延出部42は、おむつ本体14の内面側に折り曲げられて、第2係止部44がおむつ本体14の内面に係止されていることが好ましい。
なお、図示していないが、ファスニングテープ40とともに、又はこれに代えて、おむつ本体14の前ウエスト域11の両側部の内面に、連結部材30と係止可能な係止部を配置してもよい。ファスニングテープ40を配設した場合には、おむつ10を装着した状態において、着用者が動いてファスニングテープ40に引張力が作用した場合に、係止部(第2係止部)が引張力の影響を受けにくくなり、係合が外れ難くなる。
第1及び第2係止部34,44は、フック要素が配置されたフックシートと、点状、ライン状又はスパイラル状に塗布されたホットメルト接着剤を介してフックシートと接合された基材シートとから構成される。基材シートは、基材シートとして比較的に嵩高の繊維不織布を使用した場合には、基材シートの表面にエンボス加工を施して毛羽立ちを防止してもよい。基材シートは、ホットメルト接着剤やヒートシール等の公知の接合手段によって第2シート36及び支持シート43に接合される。本実施形態では、第1及び第2係止部34,44におけるフック要素が、おむつ本体14の内外面を形成する繊維不織布や連結部材30を形成する繊維不織布(第1及び第2シート35,36)に係止可能な構成となっている。
なお、本発明において、第1及び第2係止部34,44の一例として、メカニカルファスナのフック要素を用いたが、第1及び第2係止部34,44は、フック要素とループ要素との両方を有するものであってもよいし、おむつ本体14側や連結部材30に配置されたフック要素に係止可能なループ要素であってもよく(その意味では、被係止部)、おむつ10の所定部位と係脱可能に係止されうる部分を意味し、フック要素のみを意味する一般的な係止部よりも、粘着剤等を含めたより広い概念を意味するものである。また、中央係止部27も同様に、連結部材30と係脱可能に係合される限りにおいて、フック要素、ループ要素又は粘着剤等の係合又は止着可能な要素のいずれかであってもよい。
図4及び図5を参照すると、後ウエスト域12の外面(非肌対向面)において、おむつ10の両側縁14c,14dと連結部材30の内側縁30cとの間には、それぞれ、第3係止部55が配置される。ここで、連結部材30の内側縁30cとは、連結部材30が非展開状態(図4において実線で示す状態)にある場合の内側縁30cの位置を示している。第3係止部55は、おむつ本体14のバックシート22及び/又は連結部材30の第1及び第2シート35,36に係止可能である。第3係止部55は、おむつ10の着用状態において、連結部材30の自由部32を横方向X外側へ展開した際に自由部32の外面をおむつ10の後ウエスト域12に係止するものであり、縦方向Yにおいて基端部31が位置する範囲に配置される。第3係止部55を配置することによって、連結部材30の自由部32の基端部31側を固定して位置ずれを防ぐことができるとともに、横方向Xに延出した状態に維持しやすくすることができる。なお、第3係止部55は、上述した効果を奏する限りにおいて連結部材30の基端部31及び/又は自由部32の外面に配置されていてもよい。
図4を参照すると、一対の連結部材30は、縦方向Yに沿って取り付けられ、縦中心線Pに関して対称となるように配置される。連結部材30において、基端縁30aは、おむつ本体14の後端縁14bに一致している。一対の連結部材30の内側縁30cは、横方向Xにおいて互いに隣接しており、縦方向Yに延びるミシン目51を介して連結されている。なお、一対の連結部材30は、横方向Xに離間して配置されてもよい。一対の連結部材30を離間した状態において、おむつ本体14の横方向Xの中央部に配置する場合には、離間寸法が約5〜15mmであり、約10mmであることが好ましい。なお、一対の連結部材30をおむつ本体14の両側部に配置してもよい。なお、おむつ10は、製造工程において、ミシン目51が形成される位置において一対の連結部材30を縦方向Yに切断し、横方向Xに隣接する一対の連結部材30が互いに分離した状態であってもよい。
連結部材30とおむつ本体14との長さ方向を一致させることによって、おむつ10の生産ライン上においておむつ本体14と連結部材30とを機械方向へ連続して搬送して製造することができ、連続生産性に優れる。また、連結部材30がベルト弾性体を有する場合にも、該ベルト弾性体の長さ方向が一致するため連続生産性に優れる。一対の連結部材30が横方向Xに離間することなく互いに隣接している場合には、対となる連結部材30を一体的に形成することができ、より生産性が向上する。おむつ本体14の縦方向Yの寸法(長さ寸法)L1は、約400〜1200mmであり、本実施形態では約840mmである。連結部材30の縦方向Yの寸法(長さ寸法)L2は、約100〜1200mmであり、約400〜1000mmであることが好ましく、本実施形態では約550mmである。おむつ本体14の横方向Xの寸法(幅寸法)W1は、約150〜450mmであり、本実施形態では約340mmである。連結部材30の横方向Xの寸法(幅寸法)W2は約50〜200mmで、本実施形態では約90mmである。連結部材30の幅寸法W2が50mm未満である場合、おむつ10の着用状態において連結部材30の位置が安定しないおそれがある。また、幅寸法W2が200mm超えである場合、製造コストが高くなり、着用状態において着用者の脚の動きを妨げるおそれがある。
自由部32の両側縁部は、縦方向Yに一定間隔をあけて断続的に形成される仮止め部57を介しておむつ本体14のバックシート22と剥離可能に仮止めされる。仮止め部57では、連結部材30とバックシート22とが、ソニックシールや接着剤等の接合手段によって互いに仮止めされている。自由部32を仮止めすることにより、自由部32がおむつ本体14の側縁14c,14dから外側へ延出するように展開されて、おむつ10の運搬時や収容袋に収容する際に、不要な折り癖がついたり、製造工程においてトラブルの原因となったりするのを防止することができる。
<接合域>
図6は、図4の一点鎖線VIで囲んだ領域の一部拡大図であって、連結部材30を横方向Xの外側へ伸展した状態を示す。図4及び図6において、連結部材30とおむつ本体14との接合域38(すなわち、基端部31)にドットを付している。ここでは図6及び図7に基づき、一方の連結部材30の基端部31の構成について説明するが、他方の連結部材30についても同様の構成を有する。基端部31は、接合域38を介しておむつ本体14に固定されており、ウエスト開口16側において横方向Xへ延びる外端縁(端縁)31aと、おむつ本体14の両側縁14c,14d側において外端縁31aから縦方向Yへ延びる外側縁31bと、クロッチ域13側において外端縁31aと外側縁31bとをつなぐ傾斜縁とを有しており、略三角形状であって、傾斜縁は、基端部31と自由部32との境界線31cを形成している。
横中心線Qに平行な横断線62に対する傾斜縁(境界線31c)の傾斜角度θは、約30〜50度の範囲であって、約42〜48度であることが好ましく、本実施形態では約43度である。なお、境界線31cは曲線状であってもよく、かかる場合には、境界線31cの両端縁を結ぶ仮想直線と横中心線Qとの傾斜角度θが約30〜50度の範囲となる。基端部31がかかる形状を有することから、傾斜縁を起点として連結部材30を横方向Xへ向かって展開し易くなり、ウエスト周り方向へ沿って引っ張り易くなる。なお、傾斜角度θが45度未満の場合には自由部32がウエスト開口16側へ展開されやすくなり、45度超えの場合には自由部32がクロッチ域13側へ展開されやすくなる。
接合域38は、境界線31cに沿って延びる境界側接合域70と、境界側接合域70を除く角部接合域90とを有する。境界側接合域70では、バックシート22と連結部材30とが、ソニックシール加工やヒートシール加工等の公知の融着手段から形成された複数の接合部75を介して互いに接合される。
境界側接合域70は、クロッチ域13側に位置する内端部74と、ウエスト開口16側に位置する外端部73とを有しており、内端部74から外端部73に亘って、複数の接合部75が位置している。外端部73と内端部74とは、それぞれ、最も力のかかりやすい境界線31cの両端縁から少なくとも境界線31cが延びる方向へ約30mmの寸法を有する領域を意味し、それぞれの領域内において、接合部75が少なくとも一つ存在していればよい。接合部75は、第1方向へ延びる縦断接合部(第1接合部)81と、第1方向と交差する第2方向へ延びる横断接合部(第2接合部)82と、縦断接合部と横断接合部82との間に位置する中間部83とを有する。第1及び第2方向は、それぞれ、境界線31cが延びる方向(境界線31cが湾曲している場合には、境界線31cの両端縁を結ぶ仮想直線が延びる方向。以下、長さ方向Kという)と交差している。接合部75は、長さ方向Kへ不連続的に複数配置され、縦断接合部81と横断接合部82とは、長さ方向Kにおいて交互に配置されている。
本実施形態において、縦断接合部81は、接合部75のウエスト開口16側に位置し、縦方向Yへ延びる部位であり、横断接合部82は、接合部75のクロッチ域13側に位置し、横方向Xへ延びる部位であり、中間部83は、縦断接合部81と横断接合部82との間に位置し、横方向Xの内側へ凸となる(縦中心線P側へ向かって凸となる)ように湾曲した部位である。なお、第1方向と縦中心線Pと傾斜角度は約0〜30度の範囲、第2方向と縦中心線Pとの傾斜角度αは約55〜125度の範囲であり、本実施形態では、縦中心線Pに対し、第1方向の傾斜角度は約0度、第2方向の傾斜角度αは約90度である。ここで、縦中心線Pと第1方向との傾斜角度とは、縦中心線Pと、第1方向へ延びる仮想直線とが成す交角の角度をいい、縦中心線Pと第2方向との傾斜角度αとは、縦中心線Pと、第2方向へ延びる仮想直線とが成す交角の角度をいう。また、第1方向の傾斜角度が0度とは、第1方向と縦中心線Pが延びる方向とが一致することをいう。
長さ方向Kにおいて互いに隣り合う接合部75の離間寸法(隣り合う接合部75の間に位置する、融着手段の非接合部76の距離)Rは、約0.5〜5mmである。また、接合部75の長さ方向(接合部75の両端縁を結ぶ仮想直線が延びる方向)において、縦断接合部81の寸法M1及び横断接合部82の寸法M2の割合は、それぞれ、接合部75の長さ寸法(仮想直線が延びる方向の寸法)Mの約20〜50%であり、本実施形態では、接合部75の長さ寸法Mに対し、縦断接合部81、横断接合部82及び中間部83の寸法M1〜M3が、それぞれ約1/3となっている。接合部75の長さ寸法Mは、約3〜15mmであり、離間寸法Rの2倍以上であることが好ましい。なお、寸法M1〜M3の割合はこれに限られず、境界側接合域70の内端部74と外端部73において、寸法M1,M2の割合が異なるようにしてもよく、例えば、外端部73において縦断接合部81の寸法M1の割合が横断接合部82の寸法M2に比して高く、内端部74において、横断接合部82の寸法M2の割合が縦断接合部81の寸法M1に比して高くなっていてもよい。
基端部31において、角部接合域90は、基端部31の外端縁31a及び外側縁31bと、境界側接合域70の外側縁70aとによって画成され、略三角形状をなしている。角部接合域90は、境界側接合域70よりも接合強度が低くなっている。本実施形態では、接合域38の全域にホットメルト接着剤等の接着剤が塗布され、さらに、境界側接合域70にのみ融着手段による接合部75を形成することによって、角部接合域90の接合強度が境界側接合域70に比して低くなっている。なお、境界側接合域70と角部接合域90の両方に接合部75を形成し、境界側接合域70において接合強度が高くなるように、接合部75の配置を密にしてもよい。
図8は、着用者に対して、おむつ10を装着するときの操作手順を示したものである。まず、図8(a)に示すとおり、一対の連結部材30を展開した状態で、おむつ10の後ウエスト域12を着用者の背側に対向させるようにして配置する。かかる展開状態において、連結部材30の自由部32は、横方向X外側へ引っ張られ、その一部は後ウエスト域12の第3係止部55に係止される。次に、図8(b)に示すとおり、一対の連結部材30を横方向Xの外側へ引っ張って第2シート36が着用者の身体と対向するようにして着用者の腰部69に巻き付け、一方の連結部材63の第1係止部34を他方の連結部材64に係止する。次に、図8(c),(d)に示すとおり、前ウエスト域11又はファスニングテープ40を引き寄せて、前ウエスト域11を着用者の腹側に対向させるようにして配置し、前ウエスト域11の中央係止部27と、ファスニングテープ40の第2係止部44を連結部材30に係止する。
おむつ10の着用操作では、連結部材30を横方向Xの外側へ引っ張って着用者の腰部69に巻き付けるため、境界側接合域70に横方向Xへ剥離しようとする引っ張り力が作用し、連結部材30を巻き付けた後、前ウエスト域11を身体にフィットさせる際には境界側接合域70に縦方向Yへ剥離しようとする引っ張り力が作用する。また、着用中において連結部材30を掴んで、おむつ10を引き上げる場合には、境界側接合域70に縦方向Yへ引っ張る力が作用する。また、一対の連結部材30を腰部69に掛け回して互いに連結したときに、おむつ10を適正な位置に移動させる場合には、連結部材30を掴んで上方又は斜め上方へ引き上げる操作が必要になる。すなわち、基端部31の境界側接合域70には、i)横方向Xの内側から外側へ引っ張る力F1と、ii)レッグ開口17側からウエスト開口16側へ縦方向Yに引っ張る力F2と、iii)境界線31cに直交する方向に引っ張る力F3とが強く作用する。通常、ある方向へ引っ張り力が作用する場合、接合部が力の作用方向に延びているものよりも、力の作用方向に対して直交/交差している方が、剥離強度が高くなる。
本実施形態のおむつ10では、接合部75が互いに異なる方向へ延びる縦断接合部81と横断接合部82とを有しているため、接合部75に横方向Xへの力F1が作用した場合には、これと交差する方向へ延在する縦断接合部81によって接合部75が剥離したり、破れが生じたりすることを防止することができ、縦方向Yへの力F2が作用した場合には、これと交差する方向へ延在する横断接合部82によって剥離や破れが生じるのを防止することができる。さらに、第1及び第2方向は、それぞれ、境界線31cが延びる方向(長さ方向K)と交差する方向であるため、直交する方向への力F3に対しても剥離し難く、該長さ方向に沿って剥離が生じるのを防止することができる。
なお、接合部75は、中間部83を有していない形状(例えば、縦断接合部81と横断接合部82とがほぼ垂直に交わる形状)であってもよいが、湾曲状の中間部83を有することにより、境界線31cに直交する方向への力F3に対して剥離強度を高めることができる。中間部83が直線状である場合や、縦断接合部81と横断接合部82とが交角を成すように交差する場合には、角となる部位に引張応力が集中しやすくなるが、湾曲状とすることでかかる事態をなくして破れをより効果的に防止することができる。長さ方向Kと直交する方向における剥離強度は、少なくとも10N/25mmであり、15N/25mm以上の剥離強度を有することが好ましい。また、連結部材30の境界側接合域70全体の最大引張強度が60N以上であることが好ましい。境界側接合域70において、各シートが接着剤のみで接合されている場合には、剥離が生じた際に、粘着性のある接着剤が露出して衣類が汚れたり、硬化した接着剤が肌に触れて刺激を与えたりするおそれがあるが、接合部75が形成されることによって、かかる事態を防止することができる。
また、既述のとおり、境界側接合域70の内外端部74,73において縦断接合部81と横断接合部82の寸法M1,M2の割合が異なるようにしたり、縦断接合部81と横断接合部82の幅寸法をそれぞれ異なるようにしたりすることにより、所要方向における剥離強度を高めてもよい。例えば、外端部73では縦断接合部81の総面積を横断接合部82の総面積よりも大きくて、横方向Xに対する剥離強度を縦方向Yにおけるそれよりも高くし、内端部74では横断接合部82の総面積を縦断接合部81よりも大きくして、縦方向Yに対する剥離強度を横方向Xにおけるそれよりも高くすることができる。このように、内外端部74,73において、縦断接合部81と横断接合部82との総面積を変えることにより、必要な方向における剥離強度を高めながら、境界側接合域70における接合面積を比較的に小さくし、境界側接合域70において柔軟性が損なわれるのを抑制することができる。境界側接合域70の外端部73における横方向Xに対する剥離強度、及び内端部74における縦方向Yに対する剥離強度は、それぞれ、少なくとも10N/25mm以上であることが好ましい。
なお、図示していないが、連結部材30の基端部31は、補強シートを介しておむつ本体14に固定される構成であってもよい。基端部31とおむつ本体14の表面(バックシート22によって形成される表面)との界面の接合強度が高い場合であっても、おむつ本体14の表面を形成するシート強度が弱い場合には、おむつ本体14に破れが生じてしまうが、補強シートを介在させることによって、おむつ本体14全体の剛性を高めることなく、連結部材30との接合域38において、おむつ本体14の外面(表面)を部分的に剛性の高い状態にすることができ、連結部材30とおむつ本体14との接合強度(取付強度)を高めることができる。
<変形例1>
図9は、実施形態に示したおむつ10の接合域38の変形例1を示す。変形例1におけるおむつ10では、長さ方向Kにおいて、接合部75が連続的に複数配置されている。接合部75が内端部74から外端部73に亘って連続的に配置されていても、縦方向Y及び横方向Xに作用する力に対して境界側接合域70における剥離やおむつ10の破れを効果的に防止し得る。
<変形例2>
図10及び図11は、実施形態に示したおむつ10の接合域38の変形例2を示す。変形例2におけるおむつ10の境界側接合域70において、接合部75は、第1方向へ延びる縦断接合部(第1接合部)81と、第2方向へ延びる横断接合部(第2接合部)82とを有しており、縦中心線Pに対し、第1方向の傾斜角度は約0度、第2方向の傾斜角度αは約120度である。接合部75において、横断接合部82はクロッチ域13側に位置する第1横断接合部82aと、ウエスト開口16側に位置する第2横断接合部82bとを有し、第1横断接合部82aは、縦断接合部81の下端から第2方向へ延びている。縦断接合部81は、第2横断接合部82bよりも縦方向Y外側へ延出している。接合部75は、長さ方向Kへ連続的又は不連続的に複数配置され、本変形例では不連続的に配置されている。
接合部75において、横断接合部82の長さ寸法(第2方向における寸法)S2は、縦断接合部81の長さ寸法(第1方向における寸法)S1よりも大きいことが好ましい。また、縦断接合部81の幅寸法(第1方向と直交する方向における寸法)T1は、横断接合部82の幅寸法(第2方向と直交する方向における寸法)T2よりも大きいことが好ましい。なお、各接合部81,82の長さ寸法S1,S2及び幅寸法T1,T2は適宜設定することができ、例えば、境界側接合域70の内外端部74,73において、縦断接合部81の総面積と横断接合部82の総面積とが互いに異なるようにしてもよい。
連結部材30を掴んで後ウエスト域12を横方向Xへ拡げながら引き上げる際には、一対の連結部材30を斜め上方へ互いに離間するように引き上げるが、本変形例のように、横断接合部82が横方向Xに対して傾斜する場合には、この引き上げ方向と横断接合部82の延在方向(第2方向)とが垂直に近い角度となり、境界線31cにおける剥離や破れを効果的に防止し得る。また、境界側接合域70には、ウエスト弾性体61の収縮力によってウエスト周り方向(横方向X)へ引張力が作用するが、これと垂直又は垂直に近い角度で交差する縦断接合部81が接合ライン18の全域に配置されているので、このような横方向Xへの引張力に対する剥離強度を高めることができる。また、横断接合部82は、横方向Xに対して傾斜しているが、縦断接合部81に比して長さ寸法が大きく、横方向Xにおける寸法が比較的に長いものとなっており、縦方向Yに作用する力F2に対する剥離強度も高い。
<変形例3>
図12及び図13は、実施形態に示したおむつ10の接合域38の変形例3を示す。変形例3におけるおむつ10の境界側接合域70は、第1方向へ延びる縦断接合部(第1接合部)81と、第2方向へ延びる横断接合部(第2接合部)82とを有しており、縦断接合部81と横断接合部82とは、それぞれ、長さ方向Kへ複数配置されている。
図13(a)を参照すると、境界側接合域70の外端部73では、隣り合う縦断接合部81の離間距離(隣り合う縦断接合部81の間の非接合部76の距離)R1が、隣り合う横断接合部82の離間距離(隣り合う横断接合部82の間の非接合部76の距離)R2よりも小さい。図13(b)を参照すると、境界側接合域70の内端部74では、隣り合う縦断接合部81の離間距離R1が、隣り合う横断接合部82の離間距離R2よりも大きい。図13(c)を参照すると、境界側接合域70において、内外端部74,73の間に位置する中間部80では、縦断接合部81の離間距離R1と横断接合部82の離間距離R2とがほぼ等しい。なお、中間部80において、図示例の縦断接合部81と横断接合部82とは、連続するように一部が重なっているが、互いに離間する構成であってもよい。境界側接合域70の内外端部74,73及び中間部80における、縦断接合部81の離間距離R1の相関関係は、内端部74≧中間部80>外端部73であり、横断接合部82の離間距離R2の相関関係は、外端部73≧中間部80>内端部74であることが好ましい。
境界側接合域70は、その長さ寸法L3及び又は面積がほぼ3等分になるように区分されていてもよいが、中間部80はオプションであって、内外端部74,73の2つに区分されていてもよい。本実施形態においては、外端部73と内端部74とは、ほぼ同等の長さ寸法及び面積を有するものであって、例えば、それぞれ、境界側接合域70の長さ寸法(境界線31cの長さ寸法)L3の約25〜50%の大きさ及び/又は、その全体面積のうちの約20〜50%の面積を有する。したがって、境界側接合域70は、縦断接合部81が密に配置される外端部73と、横断接合部82が密に配置される内端部74との2つに区分されてもよいし、中間部80を含めて3つに区分されていてもよい。3つに区分される場合には、境界側接合域70がその長さ寸法L3において均等に区分されてもよいし、中間部80が内外端部74,73よりも長さ寸法が小さい等、同一の長さ寸法となるように均等に区分されていなくてもよい。なお、図示していないが、外端部73では縦断接合部81のみを配置し、内端部74では横断接合部82のみを配置する構成であってもよい。かかる場合、外端部73及び内端部74のそれぞれにおいて、縦断接合部81及び横断接合部82のそれぞれが少なくとも一つ存在していればよい。
このように、外端部73では、横断接合部82に比して縦断接合部81を密に配置し、内端部74では、縦断接合部81に比して横断接合部82を密に配置することで、内外端部74,73に強く作用する力の方向に適した剥離強度を確保することができるとともに、内外端部74,73における接合面積を比較的に小さくして境界側接合域70全体の剛性が比較的に高くなるのを防止することができる。
<連結部材の剥離強度の測定方法>
連結部材30の剥離強度の各測定は、それぞれ、島津製作所株式会社製のオートグラフ試験機(AG−X10plus)を用いて測定した。図14(a)は、境界側接合域70に直交する方向の剥離強度の測定方法に関する、切り出すサンプルの様子を示す図、(b)は、境界側接合域70の横方向Xの剥離強度の測定方法に関する、切り出すサンプルの様子を示す図、(c)は、境界側接合域70の縦方向Yの剥離強度の測定方法に関する、切り出すサンプルの様子を示す図であり、図15(a)は、図14(a)において切り出したサンプルを引張試験機にセットした様子を示す図、(b)は、図14(b)において切り出したサンプルを引張試験機にセットした様子を示す図、(c)は、図14(c)において切り出したサンプルを引張試験機にセットした様子を示す図である。
<直交する方向の剥離強度>
図14(a)及び図15(a)を参照すると、連結部材30を横方向Xに展開した状態において、境界線31cと交差して長さ方向Kに直交する方向へ延びる細長矩形片をおむつ10から切り出してサンプルとした。サンプルは、25mm幅であって、連結部材30の自由部32と基端部31とが互いに重なる第1部分93とおむつ本体14から形成された第2部分94とを有する。第1部分93と第2部分94とは、同形同大であって、連結部材30を展開する前の状態において厚さ方向Zにおいて互いに重なる。切り出したサンプルにおいて、第1部分93のうちの自由部32から形成されたシート片93aを一方のチャック(可動治具)95に把持し、第2部分94を他方のチャック(固定治具)96に把持した状態で、サンプルをオートグラフ試験機にセットし、引っ張り速度1000mm/minにおけるサンプルの剥離強度(最大強度)を求めた。チャック幅は約50mmであって、サンプルについて25mm幅で切り出すことができない場合には、測定結果に基づいて25mm幅に換算して算出する。図14(a)に示すように、内外端部74,73及び中間部80においてサンプルを切り出し、それぞれの直交方向における剥離強度を求め、平均した値を境界側接合域70に直交する方向の剥離強度(N/25mm)とした。
<横方向の剥離強度>
図14(b)及び図15(b)を参照すると、連結部材30を横方向Xへ展開した状態の内外端部74,73近傍において、境界線31cと交差して横方向Xへ延びる細長矩形片をおむつ10から切り出してサンプルとした。サンプルは、25mm幅であって、連結部材30の自由部32と基端部31とが互いに重なる第1部分93とおむつ本体14から形成された第2部分94とを有する。第1部分93と第2部分94とは、連結部材30が展開する前の状態において、それらの一部が厚さ方向Zにおいて互いに重なる。切り出したサンプルにおいて、第1部分93のうちの自由部32から形成されたシート片93aを一方のチャック(可動治具)95に把持し、第2部分94を他方のチャック(固定治具)96に把持した状態で、サンプルをオートグラフ試験機にセットし、直交方向の剥離強度の測定と同一条件で測定して横方向Xの剥離強度(N/25mm)とした。
<縦方向の剥離強度>
図14(c)及び図15(c)を参照すると、連結部材30を伸展する前の状態において、境界線31cと交差して縦方向Yへ延びる細長矩形片をおむつ10から切り出してサンプルとした。サンプルは、25mm幅であって、連結部材30の基端部31からなる第1部分97と、自由部32とおむつ本体14とが互いに重なる第2部分98とを有する。連結部材30を弛緩した状態で縦方向Yの外側へ伸展した状態において、第2部分98のうちの自由部32からなる第1シート片98aとおむつ本体14からなる第2シート片98bとは互いに離間した状態となる。第1シート片98aを一方のチャック(可動治具)95で把持し、第2シート片98bを他方のチャック(固定治具)96で把持した状態で、サンプルをオートグラフ試験機にセットし、該サンプルを直交する方向の剥離強度の測定と同様の条件で測定して、それぞれの縦方向Yの剥離強度(N/25mm)を求めた。
本発明のおむつ10を構成する各構成部材には、明細書に記載されている材料のほかに、この種の物品において通常用いられている各種公知の材料を制限なく用いることができる。また、明細書及び特許請求の範囲において、「第1」及び「第2」等の用語は、同様の要素、位置等を単に区別するために用いられる。
以上に記載した本発明に関する開示は、少なくとも下記の事項に整理することができる。
縦方向及び横方向を有し、前後ウエスト域の一方である第1ウエスト域と、前記前後ウエスト域の他方である第2ウエスト域と、前記第1及び第2ウエスト域間に位置するクロッチ域とを有するおむつ本体と、前記第1ウエスト域と前記第2ウエスト域とを連結するための一対の連結部材とを備える使い捨ての着用物品において、前記一対の連結部材は、それぞれ、前記第1ウエスト域に固定された基端部と、前記基端部から前記第2ウエスト域へ向かって延出する自由部とを有し、前記基端部と前記自由部との境界線は、前記クロッチ域からウエスト開口側へ前記横方向の外側から内側へ向かうように傾斜しており、前記基端部において、前記境界線に沿って延びる境界側接合域は、第1方向へ延びる複数の第1接合部と、前記第1方向と交差する第2方向へ延びる複数の第2接合部とを有する。
上記段落0060に開示した本発明は、少なくとも下記の実施の態様を含むことができる。
(1)前記着用物品の前記横方向の寸法を二等分する縦中心線をさらに有し、前記第1方向と前記縦中心線との傾斜角度は、0〜30度の範囲であり、前記第2方向と前記縦中心線との傾斜角度は55〜125度の範囲である。
(2)前記第1接合部と前記第2接合部とは、前記境界線が延びる方向において交互に配置される。
(3)前記境界側接合域は、前記第1接合部と前記第2接合部とを有する接合部を含み、前記接合部は、前記境界線が延びる方向へ連続的又は不連続的に複数配置される。
(4)前記接合部は、前記第1接合部と前記第2接合部との間に位置する中間部をさらに有し、前記中間部は、前記横方向の内側へ凸となるように湾曲している。
(5)前記接合部において、前記第1接合部は前記ウエスト開口側に位置し、前記第2接合部は前記クロッチ域側に位置する。
(6)前記境界側接合域は、前記ウエスト開口側に位置する外端部と、前記クロッチ域側に位置する内端部とを有し、前記外端部では、前記第1接合部の総面積が前記第2接合部の総面積よりも大きく、前記内端部では、前記第2接合部の総面積が前記第1接合部の総面積よりも大きい。
(7)前記外端部において、前記横方向における剥離強度が、前記縦方向における剥離強度よりも高く、前記内端部において、前記縦方向における剥離強度が、前記横方向における剥離強度よりも高い。
(8)前記境界線が延びる方向に直交する方向の剥離強度は、少なくとも10N/25mmである。
(9)前記基端部は、前記境界側接合域を除く部分からなる角部接合域をさらに有し、前記角部接合域は、前記境界側接合域よりも接合強度が低い。
(10)前記角部接合域は、前記基端部の端縁及び外側縁と、前記境界側接合域の外側縁とによって画成された略三角形状をなす。
10 おむつ
11 前ウエスト域
12 後ウエスト域
13 クロッチ域
14 おむつ本体
30 連結部材
31 基端部
31c 境界線
32 自由部
38 接合域
70 境界側接合域
75 接合部
81 縦断接合部(第1接合部)
82 横断接合部(第2接合部)
83 中間部
90 角部接合域
P 縦中心線
X 横方向
Y 縦方向

Claims (11)

  1. 縦方向及び横方向を有し、前後ウエスト域の一方である第1ウエスト域と、前記前後ウエスト域の他方である第2ウエスト域と、前記第1及び第2ウエスト域間に位置するクロッチ域とを有するおむつ本体と、前記第1ウエスト域と前記第2ウエスト域とを連結するための一対の連結部材とを備える使い捨ての着用物品において、
    前記一対の連結部材は、それぞれ、前記第1ウエスト域に固定された基端部と、前記基端部から前記第2ウエスト域へ向かって延出する自由部とを有し、
    前記基端部と前記自由部との境界線は、前記クロッチ域からウエスト開口側へ前記横方向の外側から内側へ向かうように傾斜しており、
    前記基端部において、前記境界線に沿って延びる境界側接合域は、第1方向へ延びる複数の第1接合部と、前記第1方向と交差する第2方向へ延びる複数の第2接合部とを有することを特徴とする前記着用物品。
  2. 前記着用物品の前記横方向の寸法を二等分する縦中心線をさらに有し、前記第1方向と前記縦中心線との傾斜角度は、0〜30度の範囲であり、前記第2方向と前記縦中心線との傾斜角度は55〜125度の範囲である請求項1に記載の着用物品。
  3. 前記第1接合部と前記第2接合部とは、前記境界線が延びる方向において交互に配置される請求項1又は2に記載の着用物品。
  4. 前記境界側接合域は、前記第1接合部と前記第2接合部とを有する接合部を含み、前記接合部は、前記境界線が延びる方向へ連続的又は不連続的に複数配置される請求項1〜3のいずれかに記載の着用物品。
  5. 前記接合部は、前記第1接合部と前記第2接合部との間に位置する中間部をさらに有し、前記中間部は、前記横方向の内側へ凸となるように湾曲している請求項4に記載の着用物品。
  6. 前記接合部において、前記第1接合部は前記ウエスト開口側に位置し、前記第2接合部は前記クロッチ域側に位置する請求項4又は5に記載の着用物品。
  7. 前記境界側接合域は、前記ウエスト開口側に位置する外端部と、前記クロッチ域側に位置する内端部とを有し、
    前記外端部では、前記第1接合部の総面積が前記第2接合部の総面積よりも大きく、前記内端部では、前記第2接合部の総面積が前記第1接合部の総面積よりも大きい請求項1〜6のいずれかに記載の着用物品。
  8. 前記外端部において、前記横方向における剥離強度が、前記縦方向における剥離強度よりも高く、前記内端部において、前記縦方向における剥離強度が、前記横方向における剥離強度よりも高い請求項7に記載の着用物品。
  9. 前記境界線が延びる方向に直交する方向の剥離強度は、少なくとも10N/25mmである請求項1〜8のいずれかに記載の着用物品。
  10. 前記基端部は、前記境界側接合域を除く部分からなる角部接合域をさらに有し、前記角部接合域は、前記境界側接合域よりも接合強度が低い請求項1〜9のいずれかに記載の着用物品。
  11. 前記角部接合域は、前記基端部の端縁及び外側縁と、前記境界側接合域の外側縁とによって画成された略三角形状をなす請求項10に記載の着用物品。

JP2015074459A 2015-03-31 2015-03-31 使い捨ての着用物品 Active JP6456220B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015074459A JP6456220B2 (ja) 2015-03-31 2015-03-31 使い捨ての着用物品

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015074459A JP6456220B2 (ja) 2015-03-31 2015-03-31 使い捨ての着用物品

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016193048A true JP2016193048A (ja) 2016-11-17
JP6456220B2 JP6456220B2 (ja) 2019-01-23

Family

ID=57323263

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015074459A Active JP6456220B2 (ja) 2015-03-31 2015-03-31 使い捨ての着用物品

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6456220B2 (ja)

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6445802A (en) * 1987-04-16 1989-02-20 Procter & Gamble Integral disposable absorbable article
JPH0734814U (ja) * 1993-12-10 1995-06-27 ユニ・チャーム株式会社 使い捨てパンツ型おむつ
JPH10314227A (ja) * 1997-05-14 1998-12-02 Toyo Eizai Kk 使い捨ておむつ
JP2000033100A (ja) * 1998-07-17 2000-02-02 Uni Charm Corp 使い捨て着用物品
JP2004305506A (ja) * 2003-04-08 2004-11-04 Kao Corp 使い捨ておむつ
US20070066951A1 (en) * 2005-09-21 2007-03-22 Lavon Gary D Disposable absorbent article having deployable belt strips
JP2015047479A (ja) * 2013-09-05 2015-03-16 大王製紙株式会社 吸収性物品

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6445802A (en) * 1987-04-16 1989-02-20 Procter & Gamble Integral disposable absorbable article
JPH0734814U (ja) * 1993-12-10 1995-06-27 ユニ・チャーム株式会社 使い捨てパンツ型おむつ
JPH10314227A (ja) * 1997-05-14 1998-12-02 Toyo Eizai Kk 使い捨ておむつ
JP2000033100A (ja) * 1998-07-17 2000-02-02 Uni Charm Corp 使い捨て着用物品
JP2004305506A (ja) * 2003-04-08 2004-11-04 Kao Corp 使い捨ておむつ
US20070066951A1 (en) * 2005-09-21 2007-03-22 Lavon Gary D Disposable absorbent article having deployable belt strips
JP2015047479A (ja) * 2013-09-05 2015-03-16 大王製紙株式会社 吸収性物品

Also Published As

Publication number Publication date
JP6456220B2 (ja) 2019-01-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101871409B1 (ko) 1회용 착용 물품
TWI538665B (zh) Type disposable wearing article
JP2014046049A (ja) 使い捨てのパンツ型着用物品
KR20070095323A (ko) 일회용 착용 물품
KR101236668B1 (ko) 일회용 착용 물품
KR100619552B1 (ko) 테이프 파스너를 구비한 일회용 착용 물품
JP6415318B2 (ja) 開放型の使い捨て着用物品
JP5557558B2 (ja) パンツ型着用物品
JP5167096B2 (ja) ファスニングテープ、これを用いた吸収性物品及び吸収性物品用カバー
JP4813156B2 (ja) 使い捨ておむつ
JP6712421B2 (ja) テープタイプ使い捨ておむつ
JP6456220B2 (ja) 使い捨ての着用物品
JP6436771B2 (ja) 使い捨ての着用物品
BR112019014891B1 (pt) Artigo descartável
JP6453146B2 (ja) 使い捨て着用物品
JP6433363B2 (ja) 使い捨ての着用物品
JP6456221B2 (ja) 使い捨ての着用物品
JP7300419B2 (ja) 吸収性物品
JP6453145B2 (ja) 使い捨ての着用物品
JP6429624B2 (ja) 開放型の使い捨て着用物品
JP6316707B2 (ja) パンツ型吸収性物品
JP2016002391A (ja) パンツ型吸収性物品
JP6724063B2 (ja) パンツ型使い捨ておむつ
JP2016123639A (ja) 使い捨ての着用物品およびその包装体
JP3210618U (ja) パンツ型吸収性物品

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170810

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180622

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180703

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180827

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20181120

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20181218

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6456220

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250