JP2016192119A - 情報処理装置、移動体装置、情報処理方法、情報処理システム並びに情報処理用プログラム及び記録媒体 - Google Patents

情報処理装置、移動体装置、情報処理方法、情報処理システム並びに情報処理用プログラム及び記録媒体 Download PDF

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Abstract

【課題】収集された道路状態を示す情報を有効に活用することが可能な情報処理装置を提供する。【解決手段】車両と接続されるサーバ装置SVにおいて、ナビゲーション装置NVから、車両の位置を示す位置データと、その位置の道路の状態を示す振動データと、を少なくとも取得し、その位置データと、位置データと共に取得した振動データと、振動データに対応する時刻を示す時刻データと、を関連付けてサーバ装置SVに記録する。そして、当該位置データ等を、それらを利用する装置宛に出力する。【選択図】図2

Description

本願は、情報処理装置、移動体装置、情報処理方法、情報処理システム並びに情報処理用プログラム及び記録媒体の技術分野に属する。より詳細には、車両等の移動体と共に移動する移動体装置とネットワークを介して接続される情報処理装置及び当該情報処理装置において実行される情報処理方法、当該情報処理装置用のプログラム及び当該プログラムが記録されている記録媒体並びに当該移動体装置の技術分野に属する。
近年、産業の発達に伴い、自家用車やトラック等の車両の数が飛躍的に増大しており、これに伴って、道路を通行する車両の数も増大している。そしてこれにより、表面の凹凸等、道路が破損される場合も増えている。このような道路の破損は他の車両の通行に支障を来すものであり、その位置や程度を把握して早期に補修する必要がある。このため、道路の保守を管轄する官庁等から、管轄下にある道路の状態をいち早く且つ正確に把握することが求められている。そして、このような要望に対応した技術を開示した先行技術文献としては、例えば下記特許文献1が挙げられる。下記特許文献1記載の技術では、道路状態を示す情報の収集を各車両に依頼し、その車両に搭載されたヨーレートセンサや加速度センサ等により検出された当該道路状態を示す情報を、サーバ装置で受信して蓄積する構成とされている。
特開2006−48501号公報
しかしながら上記特許文献1には、各車両から受信した上記道路状態を示す情報を蓄積後にどのように活用するかについては、開示も示唆もされていない。一方、特許文献1記載の技術により受信/収集された道路状態を示す情報は、その後の補修作業等に有効に活用されてこそ、その価値を発揮し得るものである。
そこで本願は、上記の問題点に鑑みて為されたもので、その課題の一例は、収集された上記道路状態を示す情報を有効に活用することが可能な情報処理装置及び当該情報処理装置において実行される情報処理方法、当該情報処理装置用のプログラム及び当該プログラムが記録されている記録媒体、並びに当該道路状態を示す情報の収集に用いられる車両用の装置を提供することにある。
上記の課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、移動体から、当該移動体の位置を示す位置情報と、当該位置における道路の状態を示す状態情報と、を取得する取得手段と、前記位置情報と、前記状態情報と、当該状態情報に対応する時刻を示す時刻情報と、を関連付けた状態関連情報を、当該状態関連情報を利用する利用装置に出力する出力手段と、を備える。
上記の課題を解決するために、請求項6に記載の発明は、請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の情報処理装置に接続される移動体装置であって、前記情報処理装置から前記状態関連情報を取得する移動体取得手段と、前記状態関連情報を提示する提示手段と、を備える。
上記の課題を解決するために、請求項8に記載の発明は、移動体と接続される情報処理装置において実行される情報処理方法において、前記移動体から、当該移動体の位置を示す位置情報と、当該位置における道路の状態を示す状態情報と、を取得する取得工程と、前記位置情報と、前記状態情報と、当該状態情報に対応する時刻を示す時刻情報と、を関連付けた状態関連情報を、当該状態関連情報を利用する利用装置に出力する出力工程と、を含む。
上記の課題を解決するために、請求項9に記載の発明は、請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の情報処理装置と、請求項6又は請求項7に記載の移動体装置と、が接続されている。
上記の課題を解決するために、請求項10に記載の発明は、移動体と接続される情報処理装置に含まれるコンピュータを、請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の情報処理装置として機能させる。
上記の課題を解決するために、請求項11に記載の発明は、請求項10に記載の情報処理装置用プログラムが前記コンピュータにより読み取り可能に記録されている。
実施形態に係る情報処理装置の概要構成を示すブロック図である。 実施例に係る情報収集システムの概要構成を示すブロック図である。 実施例に係るサーバ装置等の概要構成を示すブロック図であり、(a)は実施例に係るナビゲーション装置の概要構成を示すブロック図であり、(b)は当該サーバ装置の概要構成を示すブロック図である。 実施例に係る状態データベースの内容を例示する図である。 実施例に係る振動データ収集処理を示すフローチャートである。 実施例に係るデータアップロード処理を示すフローチャートである。 実施例に係る補修候補地点表示処理を示すフローチャートである。 実施例に係る手動配信処理を示すフローチャートである。 実施例に係る自動配信処理を示すフローチャートである。 実施例に係る経路設定処理を示すフローチャートである。
次に、本願を実施するための形態について、図1を用いて説明する。なお図1は、実施形態に係る情報処理装置の概要構成を示すブロック図である。
図1に示すように、実施形態に係る情報処理装置Sは、取得手段1と、出力手段2と、により構成されている。
この構成において取得手段1は、移動体から、当該移動体の位置を示す位置情報と、当該位置における道路の状態を示す状態情報と、を取得する。
そして出力手段2は、取得手段1により取得した位置情報と、当該位置情報と共に取得した上記状態情報と、当該状態情報に対応する時刻を示す時刻情報と、を関連付けた状態関連情報を、当該状態関連情報を利用する利用装置に出力する。
以上説明したように、実施形態に係る情報処理装置Sの動作によれば、移動体から、位置情報と状態情報とを取得し、位置情報、状態情報及び時刻情報を関連付けた状態関連情報を利用装置に出力する。よって、状態関連情報により示される道路の状態を利用装置において効果的に認識させることができる。
次に、上述した実施形態に対応する具体的な実施例について、図2乃至図10を用いて説明する。なお以下に説明する実施例は、それぞれが車両に搭載されている複数のナビゲーション装置とネットワークを介して接続されたサーバ装置において、当該各ナビゲーション装置から道路の状態に関する種々の情報を収集して活用する場合に実施形態を適用した実施例である。このとき上記ネットワークとしてはインターネット等のネットワークが考えられ、また上記ナビゲーション装置、上記ネットワーク及び上記サーバ装置により、実施例に係る情報収集システムを構成している。
なお、上記車両が実施形態に係る移動体の一例に相当する。このとき当該移動体の一例としては、実施例に係る車両の他に、ナビゲーション装置が搭載(装着)されている自転車や自動二輪車も挙げられる。
更に、図2は実施例に係る情報収集システムの概要構成を示すブロック図であり、図3は実施例に係るサーバ装置等の概要構成を示すブロック図であり、図4は実施例に係る状態データベースの内容を例示する図である。また、図5は実施例に係る振動データ収集処理を示すフローチャートであり、図6は実施例に係るデータアップロード処理を示すフローチャートであり、図7は実施例に係る補修候補地点表示処理を示すフローチャートであり、図8は実施例に係る手動配信処理を示すフローチャートである。更に、図9は実施例に係る自動配信処理を示すフローチャートであり、図10は実施例に係る経路設定処理を示すフローチャートである。このとき図3では、図1に示した実施形態に係る情報処理装置Sにおける各構成部材に対応する実施例の構成部材それぞれについて、当該情報処理装置Sにおける各構成部材と同一の部材番号を用いている。
図2に示すように実施例に係る情報収集システムSSは、それぞれが車両に搭載されており且つ実施例に係るナビゲーション装置NV1、ナビゲーション装置NV2、…、ナビゲーション装置NVn(nは自然数)と、固定設置されており且つ実施例に係るサーバ装置NVと、ナビゲーション装置NV1等とサーバ装置SVとを接続するネットワークNWと、により構成されている。なお以下の説明において、ナビゲーション装置NV1、ナビゲーション装置NV2、…、ナビゲーション装置NVnについて共通の事項を説明する場合、これらを纏めて単に「ナビゲーション装置NV」と称する。また各ナビゲーション装置NVは相互に同一の構成を備えており、更に各ナビゲーション装置NVのそれぞれが本願に係る「移動体装置」の一例に相当する。
次に実施例に係るナビゲーション装置NVは図3(a)に示すように、CPU、RAM(Random Access Memory)及びROM(Read Only Memory)等からなる処理部20と、HDD(Hard Disc Drive)又はSSD(Solid State Drive)等からなる記録部21と、インターフェース22と、GPS(Global Positioning System)航法衛星からのGPS航法電波を受信するGPS受信部及び加速度センサ等からなるセンサ23と、操作ボタンやリモコン等からなる操作部24と、液晶ディスプレイ等からなるディスプレイ25と、により構成されている。このとき、上記インターフェース22が本願に係る「移動体取得手段」の一例に相当し、上記ディスプレイ25が本願に係る「提示手段」の一例に相当し、上記処理部20が本願に係る「移動体経路設定手段」の一例に相当する。
この構成においてインターフェース22は、処理部20の制御の下、ネットワークNWを介したサーバ装置SVとの間のデータの授受を制御する。また操作部24は、ナビゲーション装置NVに対する種々の指示操作が例えばナビゲーション装置NVが搭載されている車両のドライバ又は同乗者により行われた場合、当該指示操作に相当する操作信号を生成して処理部20に出力する。なお以下の説明においてナビゲーション装置NVが搭載されている車両のドライバ又は同乗者を、纏めて単に「ドライバ等」と称する。
一方センサ23は、例えば上記GPS受信部及び加速度センサからの信号に基づいて、ナビゲーション装置NVが搭載されている車両の現在位置を示す位置データやその速度を示す速度データ等を生成し、処理部20に出力する。このときの現在位置は、例えば緯度、経度及び高度により示された当該車両の現在位置である。これに加えてセンサ23は、上記加速度センサにより検出された例えば鉛直方向の加速度(単位は「G」である)を、実施例に係る振動データとして処理部20に出力する。このとき当該振動データは、上記車両が道路の凹凸や穴、又は障害物の上を通った際に当該車両に印加される鉛直方向の加速度を検出した結果として理解できる。
一方記録部21は、上記センサ23から出力された位置データや速度データ等及び上記振動データを一時的に記録すると共に、処理部20からの要求に応じて当該位置データ等を処理部20に出力する。これに加えて記録部21は、後述する実施例に係る各処理に相当するプログラムや、処理部20による後述の案内処理のための地図データ及びナビゲーションプログラム等を、不揮発性に記録する。
以上の構成において処理部20は、操作部23からの上記操作信号に基づき、センサ23からの上記位置データや速度データ等を用いつつ、記録部21に記録されている上記ナビゲーションプログラムを読み出して実行することにより、ナビゲーション装置NVが搭載されている車両の移動を案内する上記案内処理を実行する。そしてこの案内処理のために必要な地図等は、上記地図データ等に基づいてディスプレイ25に表示される。これらに加えて処理部20は、センサ部23からの上記振動データを用いて、当該振動データと、当該振動データが入力されたタイミングにおける車両の現在位置を示す位置データと、当該振動データが入力されたタイミング(日時)を示す日時データと、を関連付け、振動関連データとしてサーバ装置SVに送信する。なおこのときの位置データは、上記現在位置を示す緯度データ、経度データ及び高度データからなる位置データである。
他方実施例に係るサーバ装置SVは図3(b)に示すように、実施形態に係る取得手段1の一例及び出力手段2の一例にそれぞれ相当するインターフェース1と、HDD又はSSD等からなり且つ本願に係る「記録手段」の一例に相当する記録部3と、CPU、RAM及びROM等からなる処理部10と、キーボード及びマウス等からなる操作部11と、液晶ディスプレイ等からなるディスプレイ12と、により構成されている。なお、上記処理部10が本願に係る「分類手段」の一例及び本願に係る「消去手段」の一例に、それぞれ相当する。
この構成においてインターフェース1は、処理部10の制御の下、ネットワークNWを介した各ナビゲーション装置NVとの間のデータの授受を制御する。また操作部11は、サーバ装置SVに対する種々の指示操作が例えばサーバ装置Sの使用者により行われた場合、当該指示操作に相当する操作信号を生成して処理部10に出力する。なおこのときの使用者とは、例えば実施例に係る情報収集システムSSの管理者等である。
一方記録部3は、後述する実施例に係る状態データベースRDBや、後述する実施例に係る処理に相当するプログラム等を不揮発性に記録する。
以上の構成において処理部10は、操作部11からの上記操作信号に基づき、上記プログラム等を読み出して実行することにより、後述する実施例に係る処理を実行する。そして、当該処理において上記使用者に提示すべき情報は、例えばディスプレイ12を用いて表示される。
次に、実施例に係る上記状態データベースRDBについて、具体的に図4を用いて説明する。
上述したように、実施例に係る各ナビゲーション装置NVからは、上記振動データと、上記位置データと、上記日時データと、を関連付けた振動関連データが後述するタイミングでそれぞれ送信されてくる。そして実施例に係るサーバ装置SVの処理部10は、これらをネットワークNW及びインターフェース1を介して受信し、例えばデータ番号により相互に識別可能に、且つ例えば日時データにより示される日時の順に、図4に例示する状態データベースRDBとして不揮発性に記録する。このとき、状態データベースRDBに含まれる各状態データDには、各ナビゲーション装置NVから送信されてきた上記各振動関連データに含まれている上記振動データの値を予め設定された区分に分類した振動レベルデータが、処理部10により付加されている。この振動レベルデータは、送信されてきた上記振動データの値に対応して処理部10により付加されるデータであり、例えば、振動データが1G以上2G未満の場合は「小」なる振動レベルを示す振動レベルデータが付加され、振動データが2G以上3G未満の場合は「中」なる振動レベルを示す振動レベルデータが付加され、振動データが3G以上の場合は「大」なる振動レベルを示す振動レベルデータが付加される。即ち、振動レベルデータが「小」から「大」へと変化するに従って、上記振動データの値がより大きくなる、換言すればその振動データが検出されたタイミングで車両が通った道路の凹凸や穴等がより大きかった、ということを意味している。そしてこのことは、振動レベルが大きいほど、その位置の道路を補修する必要性が高いことになる。これに対し、振動レベル「小」にも該当しない程度の小さな値の振動データについては、その原因となる道路の凹凸や穴等は、補修の必要性がない程度の小さい凹凸や穴等であるということになる。
次に、実施例に係る情報収集システムSSとしての各処理について、具体的に図5乃至図9を用いて説明する。
(1)実施例に係る振動データ収集処理について
始めに、実施例に係る振動データ収集処理について、図5を用いて説明する。なお実施例に係る振動データ収集処理は、各ナビゲーション装置NVにおいて上記振動関連データを生成する処理でもある。
即ち図5に示すように、実施例に係る振動データ収集処理は、例えば予め設定された時間ごとに例えば割込処理として実行される。そして実施例に係る振動データ収集処理が開示されると、各ナビゲーション装置NVの処理部20は、当該ナビゲーション装置NVの電源スイッチがオフとされたか否かを判定する(ステップS1)。ステップS1の判定において当該電源スイッチがオフとされた場合(ステップS1;YES)、処理部20はそのまま実施例に係る振動データ収集処理を終了する。
一方ステップS1の判定において当該電源スイッチがオンのままである場合(ステップS1;NO)、処理部20は上記振動データをセンサ23から取得し(ステップS2)、更にその振動データが予め設定された振動閾値以上であるか否かを判定する(ステップS3)。ここで、上記振動閾値としては例えば、上記状態データDとしての振動レベル「小」に相当する振動データの範囲の下限値を当該振動閾値とすることが考えられる。上記ステップS3の判定において、ステップS2で取得した振動データが上記振動閾値未満であった場合(ステップS3;NO)、処理部20は次に、ナビゲーション装置NVが搭載されている車両が予め設定された一定距離以上移動するか又は予め設定された一定時間以上移動するまで待機する(ステップS12)。その後処理部20は、上記ステップS1に戻って当該ステップS1以降の処理を繰り返す。
他方、上記ステップS3の判定において、ステップS2で取得した振動データが上記振動閾値以上であった場合(ステップS3;YES)、処理部20は次に、上記ステップS2で取得した振動データが検出された位置及びタイミングをそれぞれ示す上記位置データ及び上記日時データを例えば上記センサ23及び図示しないタイマからそれぞれ取得し(ステップS4)、それらを、ステップS2で取得した振動データにより示される振動が始まった位置及びタイミングを示す位置データ及び日時データとして記録部21に一時的に記録する(ステップS5)。更に処理部20は、ステップS2で取得した振動データを記録部21に一時的に記録する(ステップS6)。
次に処理部20は、上記ステップS12と同様に、ナビゲーション装置NVが搭載されている車両が予め設定された一定距離以上移動するか又は予め設定された一定時間以上移動するまで待機する(ステップS7)。その後処理部20は、改めて上記振動データをセンサ23から取得し(ステップS8)、更にその振動データが上記振動閾値以上であるか否かを判定する(ステップS9)。ステップS9の判定において当該振動データが上記振動閾値未満であった場合(ステップS9;NO)、処理部20は次に、上記ステップS8で取得した振動データが検出された位置及びタイミングをそれぞれ示す上記位置データ及び上記日時データを例えば上記センサ23及び上記タイマからそれぞれ取得し(ステップS10)、それらを、ステップS2で取得された振動データが検出されたタイミングから始まった振動が終了した位置及びタイミングを示す位置データ及び日時データとして記録部21に一時的に記録する(ステップS11)。その後処理部20は上記ステップS1に戻って当該ステップS1以降の処理を繰り返す。一方ステップS9の判定において、当該振動データが上記振動閾値以上であった場合(ステップS9;YES)、処理部20は、ステップS2で取得された振動データが検出されたタイミングから始まった振動がいまだ継続していると判定する。そして処理部20は、上記ステップS6に戻って上記ステップS8で取得した振動データを記録部21に記録し、その後上記ステップS7以降の処理を繰り返す。
以上説明した振動データ収集処理により、上記振動閾値以上の値の振動データが検出された(上記ステップS3;YES)以降、その値が当該振動閾値未満となるまで(上記ステップS9;NO)継続した振動について、それに対応する振動データがそれに対応する位置データ及び日時データに関連付けられ、上記振動関連データとして記録部21に記録されることが繰り返されることになる。
(2)実施例に係るデータアップロード処理について
次に、実施例に係るデータアップロード処理について、図6を用いて説明する。なお実施例に係るデータアップロード処理は、上記実施例に係る振動データ収集処理により収集されて記録されている上記振動関連データをナビゲーション装置NVからサーバ装置SVに送信(アップロード)する処理である。
即ち図6に示すように、実施例に係るデータアップロード処理は、例えば予め設定された時間ごとに例えば割込処理として実行される。そして実施例に係るデータアップロード処理が開示されると、各ナビゲーション装置NVの処理部20は先ず、記録部21に上記振動関連データが少なくとも一つ記録されているか否かを判定する(ステップS15)。そして処理部20は、当該振動関連データが記録されていない場合(ステップS15;NO)、実施例に係るデータアップロード処理を終了させて元の例えば案内処理に移行する。
一方ステップS15の判定において、当該振動関連データが一つでも記録されている場合(ステップS15;YES)、処理部20は次に、当該振動関連データをサーバ装置SVにアップロードするタイミングとして予め設定されたタイミングが到来しているか否かを判定する(ステップS16)。ここで、当該予め設定されたタイミングの例としては、以下の各タイミングのいずれかが挙げられる。
(i)ナビゲーション装置NVが搭載されている車両の移動終了時に対応付けられたアップロードタイミング
(ii)例えばナビゲーション装置NVが搭載されている車両のドライバ等により予め手動で任意に設定されたアップロードタイミング
(iii)ナビゲーション装置NVの製造時の初期値として設定されたアップロードタイミング
(iv)サーバ装置SVとの間のネットワークにおけるデータの伝送量(いわゆるトラフィック)が予め設定された伝送量以下となったタイミング
上記ステップS16の判定により既定のアップロードタイミングが到来していない場合(ステップS16;NO)、処理部20は実施例に係るデータアップロード処理を終了させて元の例えば案内処理に移行する。
他方、上記ステップS16の判定により既定のアップロードタイミングが到来している場合(ステップS16;YES)、処理部20は、ネットワークNWを介してサーバ装置SVに接続し(ステップS17)、その時点で記録部21に記録されている上記振動関連データを全てサーバ装置SVにアップロードし(ステップS18)、その後サーバ装置SVとの間の接続を遮断する(ステップS19)。次に処理部20は、上記ステップS18でアップロードした振動関連データについて、これを記録部21から削除するアップロード済処理を行う(ステップS19−1)。なおこのときのアップロード済処理としては、当該振動関連データを削除するのではなく、当該振動関連データがアップロード済である旨のフラグ等を当該振動関連データについて付加することとしてもよい。その後処理部20は、実施例に係るデータアップロード処理を終了させて元の例えば案内処理に移行する。
なお、実施例に係るデータアップロード処理によりアップロードされた振動関連データを受信したサーバ装置SVの処理部10は、当該振動関連データに含まれている上記振動データの値に基づき、当該振動関連データに対応した振動レベルデータを当該振動関連データに付加し、上記状態データDを生成して状態データベースRDB内に追加する。
(3)実施例に係る補修候補地点表示処理について
次に、実施例に係る補修候補地点表示処理について、図7を用いて説明する。なお実施例に係る補修候補地点表示処理は、上記実施例に係る振動データの値が上記振動閾値以上であった場合に、その振動データが取得された位置の道路が補修の対象であるとして、例えばサーバ装置SVにおいて表示する処理である。
即ち図7に示すように、実施例に係る補修候補地点表示処理は、例えば当該補修候補地点表示処理を行う旨の操作が操作部11において行われると開始される。そして実施例に係る補修候補地点表示処理においては最初に、例えばサーバ装置SVのディスプレイ12に補修候補地点を表示させる場合の表示条件として、当該補修候補地点となり得る地点の位置を示す上記位置データを含む上記振動関連データがアップロード(図6参照)された期間である表示対象期間の指定(ステップS20)、当該補修候補地点となり得る地点を含む地域である表示対象地域の指定(ステップS21)、当該補修候補地点となり得る地点において検出された振動データが属する上記振動レベルである表示対象振動レベルの指定(ステップS22)、がそれぞれ実行される。またこれらに加えて、当該補修候補地点となり得る地点を含む道路のレベル(即ち、国道、県道、市道又は細街路等の道路のレベル。以下、同様)である表示対象道路レベルの指定(ステップS23)も行われる。
そして、上記ステップS20乃至ステップS23の指定の入力がそれぞれ行われると、次に処理部10は、当該入力された表示条件に合致する状態データDを状態データベースRDB内において検索し(ステップS24)、更にその検索結果をそれに対応する地図と共にディスプレイ12に表示するか否かを、例えば操作部11からの指定信号に基づいて判定する(ステップS25)。ステップS25の判定において、地図と共に表示しないこととされている場合(ステップS25;NO)、処理部10は、ステップS24により検索された状態データDに含まれている位置データ等に基づいて、当該状態データDに対応する地点を補修候補地点としてディスプレイ12上に一覧表示する(ステップS27)。その後処理部10は、例えば操作部11からの指定信号に基づいて実施例に係る補修候補地点表示処理を終了するか否かを判定する(ステップS28)。ステップS28の判定において当該補修候補地点表示処理を終了する場合(ステップS28;YES)、処理部10はそのまま当該補修候補地点表示処理を修了させる。一方ステップS28の判定において当該補修候補地点表示処理を終了しない場合(ステップS28;NO)、処理部10は上記ステップS20に戻って上述した一連の処理を繰り返す。
他方、上記ステップS25の判定において、地図と共に表示することとされている場合(ステップS25;YES)、処理部10は、ステップS24により検索された状態データDに含まれている位置データ等に基づいて、当該状態データDに対応する地点を補修候補地点として、例えばディスプレイ12上に表示されている地図上においてその補修候補地点の位置を表示する(ステップS26)。その後処理部10は、上記ステップS28の判定に移行する。
なお、上述した実施例に係る補修候補地点表示処理は、上記サーバ装置SVだけでなく、当該サーバ装置SV内の状態データベースRDBを利用可能な外部の情報処理装置において実行するように構成してもよい。この場合の外部の情報処理装置の例としては、例えば、道路の保守を管轄する国又は地方自治体の機関に備えられたパーソナルコンピュータが挙げられる。
(4)実施例に係る手動配信処理について
次に、実施例に係る手動配信処理について、図8を用いて説明する。なお実施例に係る手動配信処理は、いずれかのナビゲーション装置NVからの要求に応じて、上記状態データベースRDBに記録されている状態データDに含まれる振動関連データを、補修候補地点を示す振動関連データとしてサーバ装置SVからそのナビゲ−ション装置NVに配信する処理である。
即ち図8に示すように、実施例に係る手動配信処理は、例えば当該手動配信処理を行う旨の操作が操作部11において行われると開始される。そして実施例に係る手動配信処理においては最初に、いずれかのナビゲーション装置NVから、当該手動配信の対象となる補修候補地点を指定する配信条件が送信されてくると、これを受信する(ステップS30)。このとき送信されてくる配信条件には、補修候補地点を示す振動関連データを配信させる場合の条件として、当該補修候補地点となり得る地点の位置を示す上記位置データを含む上記振動関連データがアップロード(図6参照)された期間である配信対象期間の指定、当該補修候補地点となり得る地点を含む地域である配信対象地域の指定、当該補修候補地点となり得る地点において検出された振動データが属する振動レベルである配信対象振動レベルの指定、及び、当該補修候補地点となり得る地点を含む道路のレベルである配信対象道路レベルの指定、が含まれている。
そして、上記配信条件を受信した処理部10は、当該受信した配信条件から、当該配信条件として指定されている上記配信対象期間、上記配信対象地域、上記配信対象振動レベル及び上記配信対象道路レベルをそれぞれ抽出する(ステップS31乃至ステップS34)。
その後処理部10は、各抽出された配信条件に合致する状態データDを状態データベースRDB内において検索し(ステップS35)、その検索結果の中から振動関連データを抽出し、その抽出された振動関連データを上記ステップS30で受信した配信条件の送信元のナビゲーション装置NVにネットワークNWを介して配信する(ステップS36)。なおこの場合の配信は、配信条件の送信元のナビゲーション装置NVに対して直接送信してもよいし、或いはいわゆる電子メール形式でそのナビゲーション装置NVに送信してもよい。
そして、上記配信を受けたナビゲーション装置NVでは、当該配信された振動関連データを、例えばそのディスプレイ25を用いて表示する等の処理を行う。
その後処理部10は、実施例に係る手動配信処理を終了する。
なお、上述した実施例に係る手動配信処理において、上記振動関連データの配信先(換言すれば、その要求元)を、上記ナビゲーション装置NVではなく、サーバ装置SV内の状態データベースRDBを利用可能な上記外部の情報処理装置において実行するように構成してもよい。この場合の外部の情報処理装置の例としても、例えば、道路の保守を管轄する国又は地方自治体の機関に備えられた上記パーソナルコンピュータが挙げられる。
(5)実施例に係る自動配信処理について
次に、実施例に係る自動配信処理について、図9を用いて説明する。なお実施例に係る自動配信処理では、上記状態データベースRDBに記録されている状態データDに含まれる振動関連データを、補修候補地点を示す振動関連データとして配信させるための配信条件を、いずれかのナビゲーション装置NVからサーバ装置SVにおいて予め取得しておく。そしてサーバ装置SVでは、その配信条件に合致する振動関連データが状態データベースRDBとして蓄積されたら、元の配信条件を送信したナビゲーション装置NVにその振動関連データを配信する。そしてこのときの配信条件としては、上記補修候補地点となり得る地点を含む地域である配信対象地域の指定、当該補修候補地点となり得る地点の位置を示す上記位置データを含む上記振動関連データがアップロード(図6参照)された期間である配信対象期間の指定、当該補修候補地点となり得る地点についての上記振動関連データがアップロードされた回数であるアップロード回数の指定、当該補修候補地点となり得る地点において検出された振動データが属する振動レベルである配信対象振動レベルの指定、及び、当該補修候補地点となり得る地点を含む道路のレベルである配信対象道路レベルの指定、が含まれている。
そして図9に示すように、実施例に係る自動配信処理は、例えば当該自動配信処理を行う旨の操作が操作部11において行われると開始される。そして実施例に係る自動配信処理においては最初に、上記指定された配信対象地域に属する位置データを含む状態データDが状態データベースRDB内に記録されているか否かを判定する(ステップS40)。ステップS40の判定において、指定された配信対象地域に属する位置データを含む状態データDが記録されていない場合(ステップS40;NO)、処理部10はそのまま実施例に係る自動配信処理を終了する。
一方ステップS40の判定において、指定された配信対象地域に属する位置データを含む状態データDが記録されている場合(ステップS40;YES)、処理部10は次に、当該配信対象地域に属する位置データを含む状態データDを状態データベースRDBから取得し(ステップS41)、更に、その抽出した状態データDに含まれている位置データにより示される位置についての振動関連データが、現在と、現在から予め設定された期間だけ遡った日時との間で複数回アップロードされたか否かを判定する(ステップS42)。ステップS42の判定において、当該複数回のアップロードが現在までになかった場合(ステップS42;NO)、予め取得されている配信条件を満たす状態データDは、現時点では状態データベースRDB内には一つ以下しか存在しないため、処理部10は上記ステップS40に戻って上述した処理を繰り返す。
他方、ステップS42の判定において、上記複数回のアップロードが現在までにあった場合(ステップS42;YES)、処理部10は次に、当該複数回アップロードされた振動関連データを含む常態データDのそれぞれについて、そのアップロードの回数をその振動レベルごとに状態データベースRDB上で計数して抽出する(ステップS43)。
そして処理部10は、上記ステップS43で抽出されたアップロード回数を含めて、予め取得されている上記配信条件に合致する状態データDが状態データベースRDB内に記録されているか否かを判定する(ステップS44)。そしてステップS44の判定において、当該配信条件を満たす状態データDが現在まで状態データベースRDB内に記録されていない場合(ステップS44;NO)、上記配信条件を満たす状態データDは、現時点では状態データベースRDB内にはないため、処理部10は上記ステップS40に戻って上述した処理を繰り返す。これに対し、ステップS44の判定において、上記配信条件を満たす状態データDが状態データベースRDB内に記録されている場合(ステップS44;YES)、処理部10は、当該記録されている状態データDの中の振動関連データを、上記配信条件の送信元のナビゲーション装置NVにネットワークNWを介して配信する(ステップS45)。なおこの場合の配信は、図8ステップS36の場合と同様に、配信条件の送信元のナビゲーション装置NVに対して直接送信してもよいし、或いは電子メール形式でそのナビゲーション装置NVに送信してもよい。
そして、上記配信を受けたナビゲーション装置NVでは、当該配信された振動関連データを、例えばそのディスプレイ25を用いて表示する等の処理を行う。
その後処理部10は、実施例に係る自動配信処理を終了する。
なお、上述した実施例に係る自動配信処理において、上記振動関連データの配信先(換言すれば、当該配信に係る配信条件の送信元)を、上記ナビゲーション装置NVではなく、サーバ装置SV内の状態データベースRDBを利用可能な上記外部の情報処理装置において実行するように構成してもよい。この場合の外部の情報処理装置の例としても、例えば、道路の保守を管轄する国又は地方自治体の機関に備えられた上記パーソナルコンピュータが挙げられる。
(6)実施例に係る経路設定処理について
最後に、実施例に係る経路設定処理について、図10を用いて説明する。なお実施例に係る経路設定処理は、実施例に係るナビゲーション装置NVにおいて上記振動関連データを取得し、その内容を例えばディスプレイ25に表示してその車両のドライバ等に注意喚起をすると共に、ナビゲーション装置NVにおける案内処理における経路設定に活用する処理である。
即ち図10に示すように実施例に係る経路設定処理は、ナビゲーション装置NVにおいて、例えば予め設定された時間ごとに例えば割込処理として実行される。そして実施例に係る経路設定処理が開示されると、始めにナビゲーション装置NVの処理部20は、補修候補地点を示すデータとして上記振動関連データをサーバ装置SVから受信するか否かを、例えば操作部24からの操作信号に基づいて判定する(ステップS50)。ステップS50の判定において上記振動関連データを受信しないこととされている場合(ステップS50;NO)、処理部20はそのまま実施例に係る経路設定処理を終了する。
一方ステップS50の判定において、上記補修候補地点を示すデータとして振動関連データを受信する場合(ステップS50;YES)、処理部20は次に、サーバ装置SVからの当該振動関連データの配信を受ける場合の配信条件を、例えば操作部24を用いて入力させる(ステップS51乃至ステップS54)。この場合の配信条件は、換言すれば補修候補地点を示すデータとして受信する振動関連データのディスプレイ25への表示条件である。そして具体的に当該表示条件は、当該補修候補地点となり得る地点の位置を示す上記位置データを含む振動関連データがアップロード(図6参照)された期間である表示対象期間の指定(ステップS51)、当該補修候補地点となり得る地点を含む地域である表示対象地域の指定(ステップS52)、当該補修候補地点となり得る地点において検出された振動データが属する振動レベルである表示対象振動レベルの指定(ステップS53)、及び、当該補修候補地点となり得る地点を含む道路のレベルである表示対象道路レベルの指定(ステップS54)、が含まれている。
そして、上記ステップS51乃至ステップS54の入力がそれぞれ行われると、次に処理部20は、ネットワークNWを介してサーバ装置SVに接続し(ステップS55)、上記各入力された表示条件を配信条件としてサーバ装置SVに送信する(ステップS56)。これによりサーバ装置SVの処理部10は、当該配信条件を受信したら、当該受信した配信条件に合致する振動関連データを含む状態データDを状態データベースRDB内において検索し、検索された状態データDに含まれる振動関連データを、上記配信条件を送信してきたナビゲーション装置NVにネットワークNWを介して送信(返信)する。
そしてナビゲーション装置NVの処理部20は、上記振動関連データがサーバ装置SVから送信されて来たらこれを受信し(ステップS57)、当該受信した振動関連データを上記補修候補地点としてディスプレイ25に表示する(ステップS58)。これにより、その車両のドライバ等に対する注意喚起が行われる。
次に処理部20は、ナビゲーション装置NVにおいて上記案内処理用のルートが設定済みであるか否かを判定し(ステップS59)、設定済みでない場合は(ステップS59;NO)、そのまま実施例に係る経路設定処理を終了する。一方ステップS59の判定において、既にルートが設定されている場合(ステップS59;YES)、次に処理部20は、上記ステップS57で受信した振動関連データに相当する補修候補地点が当該設定済みのルート上に存在するか否かを判定する(ステップS60)。
ステップS60の判定において、補修候補地点が当該設定済みのルート上に存在する場合(ステップS60;YES)、処理部20は、その補修候補地点を回避するように案内するための新たなルートを再探索し(ステップS61)、その結果を例えばディスプレイ25に表示してルートを変更するか否かをその車両のドライバ等に問い合わせる(ステップS62)。ステップS62の判定において、現時点ではルート変更はしないこととされた場合(ステップS62;NO)、処理部20は後述するステップS64に移行する。
一方ステップS62の判定において、現時点でルート変更はする場合(ステップS62;YES)、処理部20は、上記ステップS61で再探索したルートを用いて以降の案内処理を実行する(ステップS63)。その後処理部20は、実施例に係る経路設定処理を終了する。
他方、上記ステップS60の判定において、補修候補地点が当該設定済みのルート上に存在しない場合(ステップS60;NO)、処理部20は当該設定済みのルート(旧ルート)を用いて案内処理を継続し(ステップS64)、その後実施例に係る経路設定処理を終了する。
なお、図10に示した実施例に係る経路探索処理では、補修候補地点の表示と共にルートの変更をナビゲーション装置NVで行うこととしたが、これ以外に、例えば図10に示すステップS59乃至ステップS64をサーバ装置SVの処理部10を中心として実行することとしてもよい。この場合は、当該再探索後の新しいルートを示すルート情報をサーバ装置SVからナビゲーション装置NVに送信することとなる。
以上それぞれ説明したように、実施例に係る情報収集システムSSの動作によれば、ネットワークNWを介して接続されるナビゲーション装置NVから、位置データと振動データとを少なくとも取得し、位置データ、振動データ及び日時データを関連付けて記録し、当該位置データ、当該振動データ及び当該日時データのいずれかをナビゲーション装置NV等宛に送信する。よって、振動データにより示される道路の状態をナビゲーション装置NV等において効果的に認識させることができる。なおこのとき、上記位置データ等の送信先を、上記ナビゲーション装置NVではなく、上記状態データベースRDBを利用可能な外部の情報処理装置(例えば、道路の保守を管轄する国又は地方自治体の機関に備えられたパーソナルコンピュータ等)とすれば、当該外部の情報処理装置において、上記道路の状態(換言すれば上記補修候補地点の状態)を迅速且つ正確に認識することができる。
また、取得した振動データにより示される状態を複数の振動レベルに分類し、位置データ、振動データ、振動レベルデータ及び日時データを関連付けて記録するので、既定の基準に基づいた区分に分類して道路の状態を記録するので、例えば、当該分類に応じた道路の状態をナビゲーション装置NVにおいて効果的に認識させることができる。
更に日時データが、位置データにより示される位置を車両が通過した時刻を示し、位置データ及び振動データと共にナビゲーション装置NVから送信されるので、道路の状態と、道路がその状態であった時刻と、を関連付けてサーバ装置SVにおいて記録することができる。なお、この日時データにつき、ナビゲーション装置NVからは位置データ及び振動データを送信させ、これらをサーバ装置SVにおいて受信した日時を示す日時データを、サーバ装置SVにおいて付加して振動関連データとしてもよい。
更にまた、補修が必要とされる既定の状態が道路の状態とされるので、補修が必要な道路の状態をナビゲーション装置NVにおいて効果的に認識させることができる。
またナビゲーション装置NVにおいて、ネットワークNWを介してサーバ装置SVから振動関連データを取得して表示するので(図10ステップS58参照)、そのナビゲーション装置NVにおいて道路の状態を効果的に認識することができる。
更に、ネットワークNWを介してサーバ装置SVから振動関連データがナビゲーション装置NVに送信されると共に、その振動関連データに基づいて案内用のルートを変更するので、道路の状態に応じて適切にルートを変更して車両の案内に供させることができる。なお当該ルートにつき、サーバ装置SVにおいて状態データDに基づいて当該ルートを変更し、その変更結果をナビゲーション装置NVに送信するように構成しても、実施例と同様の作用効果を奏することができる。
[変形例]
次に、実施形態に係る変形例について説明する。なお、変形例に係る情報収集システムのハードウェア的な構成は、基本的には実施例に係る情報収集システムSSのハードウェア的な構成と同様であるので、以下の説明では、実施例に係る情報収集システムSSの構成部材と同様の構成部材については同様の部材番号を付して細部の説明は省略する。
(A)第1変形例
先ず第1変形例として、実施例に係るサーバ装置SVの構成及び動作に加えて、一つの地点についての位置データ及び振動データのアップロード数が、既定の期間について既定の閾値以下であるとき、当該位置データ及び当該振動データが関連付けられた振動関連データ等を、例えば偶発的に発生した振動に起因するものであるとして、状態データベースRDBから削除してもよい。この第1変形例の構成によれば、例えばナビゲーション装置NVにおいて利用する価値が低いと思われる振動関連データまでナビゲーション装置NVに送信されることを防止できる。
(B)第2変形例
次に第2変形例として、実施例に係るサーバ装置SVの構成及び動作に加えて、一つの地点についての位置データ及び振動データのアップロード数が、当該地点を移動する車両の数に対応する既定の閾値以下であるとき、当該位置データ及び当該振動データが関連付けられた振動関連データを含む状態データDも、例えば偶発的に発生した振動に起因するものであるとして、状態データベースRDBから削除してもよい。この第2変形例の構成によっても、例えばナビゲーション装置NVにおいて利用する価値が低いと思われる振動関連データまでナビゲーション装置NVに送信されることを防止できる。
(C)その他の変形例
最後にその他の変形例として、実施例に係る振動関連データにより示される道路の状態については、実施例に係る振動データの原因となる凹凸又は障害物等の他に、当該道路が冠水している状態、当該道路が湿潤した状態、当該道路が凍結した状態、又は当該道路が工事中の状態の少なくとも一つであってもよい。なお、これら冠水状態、湿潤状態、凍結状態及び工事中状態の検出に当たっては、センサ23に加えて例えばカメラをナビゲーション装置NVに備えさせ、それによる撮像画像を用いてこれらの状態を検出するのが好適である。この場合には、当該凹凸等だけではなく、様々な道路の状態をナビゲーション装置NVにおいて効果的に認識することができる。
また、図5乃至図10にそれぞれ示したフローチャートに相当するプログラムを、光ディスク又はハードディスク等の記録媒体に記録しておき、或いはインターネット等のネットワークを介して取得しておき、これを汎用のマイクロコンピュータ等に読み出して実行することにより、当該マイクロコンピュータ等を実施例に係る処理部10又は処理部20として機能させることも可能である。
1 取得手段(インターフェース)
2 出力手段
3 記録部
10、20 処理部
12、25 ディスプレイ
23 センサ
S 情報処理装置
NV 移動体装置(ナビゲーション装置)
NV1、NV2、NVn ナビゲーション装置
NW ネットワーク
SS 情報収集システム
RDB 状態データベース
D 状態データ

Claims (11)

  1. 移動体から、当該移動体の位置を示す位置情報と、当該位置における道路の状態を示す状態情報と、を取得する取得手段と、
    前記位置情報と、前記状態情報と、当該状態情報に対応する時刻を示す時刻情報と、を関連付けた状態関連情報を、当該状態関連情報を利用する利用装置に出力する出力手段と、
    を備えることを特徴とする情報処理装置。
  2. 請求項1に記載の情報処理装置において、
    前記状態関連情報を記録する記録手段と、
    前記道路の状態を、予め設定された基準に基づいて複数の区分に分類する分類手段と、
    を更に備え、
    前記記録手段は、前記位置情報と、前記状態情報と、前記時刻情報と、当該状態情報に対応する前記区分を示す区分情報と、を関連付けて前記状態関連情報として記録することを特徴とする情報処理装置。
  3. 請求項2に記載の情報処理装置において、
    前記取得手段は、前記位置情報及び前記状態情報を複数の移動体からそれぞれ取得し、
    一つの前記位置についての、前記複数の移動体からの前記位置情報及び前記状態情報それぞれの取得数が、予め設定された期間について予め設定された閾値以下であるとき、当該位置情報及び当該状態情報が関連付けられた前記状態関連情報を前記記録手段から消去する消去手段を更に備えることを特徴とする情報処理装置。
  4. 請求項2又は請求項3に記載の情報処理装置において、
    前記取得手段は、前記位置情報及び前記状態情報を複数の移動体からそれぞれ取得し、
    一つの前記位置についての、前記複数の移動体からの前記位置情報及び前記状態情報それぞれの取得数が、当該位置を移動する前記移動体の数に対応して予め設定された閾値以下であるとき、当該位置情報及び当該状態情報が関連付けられた前記状態関連情報を前記記録手段から消去する消去手段を更に備えることを特徴とする情報処理装置。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の情報処理装置において、
    前記道路の状態は、前記移動体の移動についての障害物が当該道路にある状態、移動する前記移動体に当該道路が振動を与える状態、当該道路が冠水している状態、当該道路が湿潤した状態、当該道路が凍結した状態、当該道路が工事中の状態、又は補修が必要として予め設定された状態、の少なくとも一つであることを特徴とする情報処理装置。
  6. 請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の情報処理装置に接続される移動体装置であって、
    前記情報処理装置から前記状態関連情報を取得する移動体取得手段と、
    前記状態関連情報を提示する提示手段と、
    を備えることを特徴とする移動体装置。
  7. 請求項6に記載の移動体装置であって、
    当該移動体装置は、前記移動体の移動経路を設定する移動体経路設定手段を備えるナビゲーション装置であり、
    前記移動体経路設定手段は、前記状態関連情報に基づいて前記移動経路を変更することを特徴とする移動体装置。
  8. 移動体と接続される情報処理装置において実行される情報処理方法において、
    前記移動体から、当該移動体の位置を示す位置情報と、当該位置における道路の状態を示す状態情報と、を取得する取得工程と、
    前記位置情報と、前記状態情報と、当該状態情報に対応する時刻を示す時刻情報と、を関連付けた状態関連情報を、当該状態関連情報を利用する利用装置に出力する出力工程と、
    を含むことを特徴とする情報処理方法。
  9. 請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の情報処理装置と、請求項6又は請求項7に記載の移動体装置と、が接続されていることを特徴とする情報処理システム。
  10. 移動体と接続される情報処理装置に含まれるコンピュータを、請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の情報処理装置として機能させることを特徴とする情報処理用プログラム。
  11. 請求項10に記載の情報処理装置用プログラムが前記コンピュータにより読み取り可能に記録されていることを特徴とする記録媒体。
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