JP2016191182A - ガラス板用合紙及びその検査方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】高い清浄度及び傷品位が要求されるフラットパネル・ディスプレイ用の基板材料として用いられるガラス板向けの、当該ガラスの表面の汚染を実際上問題のないレベルにまで低減することが可能な合紙を提供する。
【解決手段】木材パルプを原料とするガラス板用合紙であって、転移用部材を前記ガラス板用合紙の表面に接触させ、前記ガラス板用合紙から前記転移用部材の表面に転移した疎水性物質の点在個数を前記転移部材と接触した前記ガラス板用合紙の表面の面積で除して得られる、単位面積当たりの疎水性物質の表面存在割合が15個/1000m以下である、ガラス板用合紙。
【選択図】なし

Description

本発明は、液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイ、有機エレクトロルミネッセンス(有機EL)ディスプレイ等のフラットパネル・ディスプレイ用のガラス板を複数枚積層して保管、運搬する過程において、ガラス板を包装する紙、及び、ガラス板の間に挟み込む紙、並びに、これらの紙の検査方法に関するものである。
一般に、フラットパネル・ディスプレイ用のガラス板を、複数枚積層して保管する過程、トラック等で運搬する流通過程等において、ガラス板同士が衝撃を受けて接触して擦れ傷が発生し、また、ガラス表面が汚染するのを防止する目的でガラス板の間に合紙と称される紙を挟み込むことが行われている。
フラットパネル・ディスプレイ用のガラス板は、一般の建築用窓ガラス板、車両用窓ガラス板等に比べて、高精細ディスプレイ用に使用されることから、ガラス表面は紙表面に含まれる不純物が極力無いクリーンな表面を保持していること、また、高速応答性や視野角拡大のために平坦度に優れていることが求められる。
このような用途に使用される合紙としては、ガラス板の割れや表面の傷つきを防止できる合紙、また、ガラス表面を汚染しない合紙として、既にいくつか提案されている。例えば、特許文献1には、合紙の表面にフッ素コーティング皮膜を形成する手法が開示されている。また、特許文献2には、ポリエチレン系樹脂製発泡シートとポリエチレン系樹脂製フィルムが貼合された合紙が、特許文献3には、さらしケミカルパルプ50質量%以上を含有するパルプからなる紙であって、特定のアルキレンオキサイド付加物や水可溶性ポリエーテル変性シリコーンを含有するガラス用合紙が、そして、特許文献4には、紙中の樹脂分の量を規定し、ガラス表面の汚染に考慮した原料を使用したガラス板用合紙がそれぞれ開示されている。
しかし、これらの合紙によってフラットパネル・ディスプレイ用のガラス板表面の汚染を完全に防げるわけではなく、場合によっては、何らかの原因によるガラス板表面の汚染のため、ガラス板の欠陥率が上昇することがあるのが実状である。
特に最近は採算性の観点から、フラットパネル・ディスプレイ等の製造工程において高い歩留まりが求められ、フラットパネル・ディスプレイ用に使用されるガラス板表面の汚染をいかに防止するかが重要である。
そこで、特許文献5には、ガラス板用合紙中に含まれるシリコーンの量を制限することが記載されている。
特開2012−188785号公報 特開2010−242057号公報 特開2008−208478号公報 特開2006−44674号公報 国際公開第2014/104187号
しかし、ガラス板用合紙中に含まれるシリコーン等の疎水性物質の全体量を制限するだけでは当該疎水性物質に由来するガラス板表面の汚染を実際上問題のないレベルにまで低減することは困難な場合がある。
本発明は、高い清浄度及び傷品位が要求されるフラットパネル・ディスプレイ用の基板材料として用いられるガラス板向けの、当該ガラスの表面の汚染を実際上問題のないレベルにまで低減することが可能な合紙、並びに、当該合紙の検査方法を提供することを課題とする。
例えば、TFT液晶ディスプレイの製造工程の一つであるアレイ工程のカラーフィルター基板作製時に、ガラス板表面が汚染されている場合、断線等の問題が生じることが知られている。カラーフィルター基板は、ガラス板に半導体膜、ITO膜(透明導電膜)、絶縁膜、アルミ金属膜等の薄膜をスパッタリングや真空蒸着法等で形成して作製されるが、ガラス板表面に汚染物質が存在すると薄膜から形成した回路パターンに断線が生じたり、絶縁膜の欠陥による短絡が生じるからである。また、カラーフィルター基板の作製において、ガラス板にフォトリソグラフィによるパターンを形成するが、この工程でレジスト塗布時のガラス板面に汚染物質が存在すると、露光や現像後のレジスト膜にピンホールが生じ、その結果断線や短絡が生じる。同様な問題が有機ELディスプレイの製造でも確認されている。有機ELディスプレイはガラス基板にITO陽極、有機発光層、陰極等の薄膜をスパッタリングや蒸着や印刷等で形成して作製されるため、ガラス基板表面に薄膜を阻害する異物が存在すると非発光となる問題が生じる。
このようなガラス板の汚染原因は特定が困難であったが、その原因がガラス板用合紙に含まれるシリコーン等の疎水性物質であることが本発明者らの検証によって判明している。
したがって、ガラス板用合紙(以下、「ガラス板合紙」ともいう)中の疎水性物質の全体量を一定以下にすることが考えられる。しかし、疎水性物質の全体量を制限するだけでは、疎水性物質に由来するガラス板表面の汚染を実際上問題のないレベルにまで低減することは困難な場合がある。
そこで、更に鋭意検討の結果、本発明者らは、ガラス板用合紙の表面に現れる、問題となりうる疎水性物質の数を一定以下にすることで上記課題を解決できることを見出し、本発明を完成した。
特に、本発明では、ガラス板用合紙の表面に存在する疎水性物質の中でも、実際に、合紙の表面からガラス表面の表面に転移する能力を有し、問題となりうる疎水性物質の数を一定以下にすることで上記課題を解決することを特徴とする。
疎水性物質は水又は親水性有機溶媒をはじくので、疎水性物質が水又は親水性有機溶媒と接触すると、当該疎水性物質が水又は親水性有機溶媒をはじき、当該疎水性物質が存在する領域が顕在化する。そこで、本発明においては、水又は親水性有機溶媒の蒸気を利用して、問題となりうる疎水性物質の存在領域を識別し、その個数を制限することによって、当該疎水性物質に由来するガラス板表面の汚染を実際上問題のないレベルにまで低減する。
本発明の第一の態様は、木材パルプを原料とするガラス板用合紙であって、
転移用部材をガラス板用合紙の表面に接触させ、ガラス板用合紙から転移用部材の表面に転移した疎水性物質の点在個数を転移部材と接触したガラス板用合紙の表面の面積で除して得られる、単位面積当たりの疎水性物質の表面存在割合が15個/1000m以下であるガラス板用合紙に関する。
前記転移用部材の表面は平面又は曲面を備えることができる。
前記疎水性物質はシリコーンを含み得る。前記シリコーンはシリコーン油であることが好ましい。前記シリコーン油はジメチルポリシロキサンであることが好ましい。
前記ガラス板はディスプレイ用であることが好ましく、特にディスプレイがTFT液晶ディスプレイ又は有機ELディスプレイであることが好ましい。
本発明の第二の態様は、木材パルプを原料とするガラス板用合紙の検査方法であって、
転移用部材を前記ガラス板用合紙の表面に接触させる工程、
前記転移用部材の表面に水又は親水性有機溶媒の蒸気を適用する工程、
前記転移用部材の表面に点在する撥水箇所又は撥親水性有機溶媒箇所の総数を特定する工程、及び、
前記撥水箇所又は撥親水性有機溶媒箇所の総数を前記転移部材と接触した前記ガラス板用合紙の表面の面積で除して得られる、単位面積当たりの疎水性物質の表面存在割合が15個/1000m以下のガラス板用合紙を選別する工程
を含む、検査方法に関する。
前記転移用部材の表面は平面又は曲面を備えることができる。
前記親水性有機溶媒がアルコールであることができる。
前記蒸気の温度は40〜100℃であることが好ましい。
また、本発明は、本発明の第一の態様の前記ガラス板用合紙及びガラス板との積層体、並びに、本発明の第一の態様の前記ガラス板用合紙を複数のガラス板の間に挿入する工程を含む、ガラス板の保護方法にも関する。
本発明のガラス板用合紙はガラス板へのシリコーン等の疎水性物質の転写を抑制乃至回避することができる。このように、ガラス板への疎水性物質の転写を抑制乃至回避することにより、TFT液晶ディスプレイ等の製造工程においてカラーフィルム等の回路断線を防止することが可能となる。
本発明では、ガラス板用合紙中の疎水性物質の全体量を一定以下にするのではなく、ガラス板用合紙の表面に局所的に存在する、実際にガラス板に転移して問題となりうる疎水性物質領域の数を一定以下とするので、ガラス板に転写する可能性のある疎水性物質のスポットを個々のレベルで制御することができ、疎水性物質に由来するガラス板表面の汚染を実際上問題のないレベルにまで低減することが可能となる。
また、本発明では、ガラス板用合紙に転移用部材を接触させて、当該転移用部材に実際に転移する疎水性物質領域を、水又は親水性有機溶媒の蒸気という簡便な手段によって撥水又は撥親水性有機溶媒領域として容易に識別することができるので、当該領域の個数を測定することによって、選定基準に合致したガラス板用合紙を容易に検査又は選別することができる。したがって、本発明の検査方法は例えば目視にて容易に実施可能である。
ガラス板へ合紙が使用される際に、合紙中のシリコーン等の疎水性物質がガラス板へ転写する傾向があり、特に、転移用部材をガラス板用合紙の表面に接触させ、当該ガラス板用合紙から当該転移用部材の表面に転移した疎水性物質の点在個数を当該転移部材と接触した当該ガラス板用合紙の表面の面積で除して得られる、単位面積当たりの疎水性物質の表面存在割合が15個/1000m以下である合紙をガラス板に使用すると、ガラス板へ転写する疎水性物質量が増加し、その結果、パネル形成時の問題を引き起こすことが今回明らかとなった。
したがって、本発明のガラス板用合紙は、木材パルプを原料とするガラス板用合紙であって、転移用部材を当該ガラス板用合紙の表面に接触させ、当該ガラス板用合紙から当該転移用部材の表面に転移した疎水性物質の点在個数を当該転移部材と接触した当該ガラス板用合紙の表面の面積で除して得られる、単位面積当たりの疎水性物質の表面存在割合が15個/1000m以下である品質を備える。これにより、本発明のガラス板用合紙の表面に存在するシリコーン等の疎水性物質の実質的に問題となりうる領域の数を15個/1000m以下とすることができる。
前記ガラス板用合紙における疎水性物質の表面存在割合は12個/1000m以下であることが好ましく、10個/1000m以下であることがより好ましく、8個/1000m以下であることが更により好ましく、5個/1000m以下であることが更により好ましく、3個/1000m以下であることが更により好ましく、1個/1000m以下であることが特に好ましい。また、前記表面存在割合は、ガラス板用合紙の重量あたりでは4個/10kg以下であることが好ましく、3個/10kg以下であることがより好ましく、2個/10kg以下であることが更により好ましく、1個/10kg以下であることが更により好ましく、0.5個/10kg以下であることが更により好ましく、0.1個/10kg以下であることが特に好ましい。ここでの重量とは、水分を10重量%含んだ状態の合紙の重量を指す。
本発明における疎水性物質の「表面存在割合」は、転移用部材をガラス板用合紙の表面に接触させ、当該ガラス板用合紙から当該転移用部材の表面に転移した疎水性物質の点在個数を当該転移部材と接触した当該ガラス板用合紙の表面の面積で除して得られるが、換言すれば、ガラス用合紙の表面に存在し、当該表面の他の領域から区別される、疎水性物質からなる不連続領域であって、ガラス板に実際に転移する可能性のあるもののガラス板表面の単位面積当たりの個数を意味する。疎水性物質からなる不連続領域は複数存在可能であり、具体的には、ドット(点)又はスポット(斑点)の形態で点在又は散在することができる。
疎水性物質からなる前記不連続領域の形態は任意であり、例えば、円形、楕円形、角形等の様々な形状でありうるが、円形又は楕円形であることが好ましい。
前記不連続領域の最小径は30μm以上が好ましく、25μm以上がより好ましく、20μm以上が更により好ましく、15μm以上が更により好ましく、10μm以上が更により好ましく、5μm以上が更により好ましく、1μm以上が更により好ましく、0.5μm以上が特に好ましい。例えば、前記不連続領域が楕円形の場合は、長径が30μm以上が好ましく、25μm以上がより好ましく、20μm以上が更により好ましく、15μm以上が更により好ましく、10μm以上が更により好ましく、5μm以上が更により好ましく、1μm以上が更により好ましく、0.5μm以上が特に好ましい。前記不連続領域が非円形又は非楕円の場合は、面積円相当径が30μm以上であることが好ましく、25μm以上がより好ましく、20μm以上が更により好ましく、15μm以上が更により好ましく、10μm以上が更により好ましく、5μm以上が更により好ましく、1μm以上が更により好ましく、0.55m以上が特に好ましい。
前記不連続領域の最大径は10mm以下が好ましく、5mm以下がより好ましく、3mm以下が更により好ましく、1mm以下が更により好ましく、500μm以下が更により好ましく、100μm以下が更により好ましく、50μm以下が特に好ましい。例えば、前記不連続領域が楕円形の場合は、長径が10mm以下であることが好ましく、5mm以下であることがより好ましく、3mm以下が更により好ましく、1mm以下が更により好ましく、500μm以下が更により好ましく、100μm以下が更により好ましく、50μm以下が特に好ましい。前記不連続領域が非円形又は非楕円の場合は、面積円相当径が10mm以下であることが好ましく、5mm以下が好ましく、3mm以下がより好ましく、1mm以下が更により好ましく、500μm以下が更により好ましく、100μm以下が更により好ましく、50μm以下が特に好ましい。
本発明のガラス板用合紙の表面には最大径が10mmを超える疎水性物質からなる不連続領域は存在しないことが好ましい。
前記疎水性物質は、水又は親水性有機溶媒、特に、これらの蒸気、をはじく限り特に限定されない。疎水性物質は、不揮発性であることが好ましく、脂肪族炭化水素、植物油、動物油、合成グリセリド、脂肪族アルコール、脂肪酸、脂肪族アルコール及び/又は脂肪酸のエステル、樹脂(シリコーンを除く)、並びに、シリコーンからなる群から選択されることがより好ましく、特に、シリコーンを含む又はシリコーンであることが更により好ましい。
脂肪族炭化水素としては、例えば、直鎖状又は分枝状炭化水素、特に、鉱油(流動パラフィン等)、パラフィン、ワセリンすなわちペトロラタム、ナフタレン等;水添ポリイソブテン、イソエイコサン、ポリデセン、パールリーム等の水添ポリイソブテン及びデセン/ブテンコポリマー;並びに、これらの混合物を挙げることができる。
他の脂肪族炭化水素の例として、直鎖状若しくは分枝状、又は、場合により環状の、C〜C16低級アルカンを挙げることもできる。挙げることができる例には、ヘキサン、ウンデカン、ドデカン、トリデカン及びイソパラフィン、例えば、イソヘキサデカン及びイソデカンが含まれる。
植物油の例として、例えば、亜麻仁油、ツバキ油、マカデミアナッツ油、ヒマワリ油、アンズ油、ダイズ油、アララ(arara)油、ヘーゼルナッツ油、トウモロコシ油、ミンク油、オリーブ油、アボカド油、サザンカ油、ヒマシ油、サフラワー油、ホホバ油、ヒマワリ油、アーモンド油、ブドウ種子油、ゴマ油、ダイズ油、ピーナッツ油、及びこれらの混合物を挙げることができる。
動物油の例として、例えば、スクワレン、ペルヒドロスクワレン及びスクワランを挙げることができる。
合成グリセリドの例として、例えば、カプリル酸/カプリン酸トリグリセリドを挙げることができる。
脂肪酸は、酸性形態(即ち、石けんになるのを回避するため、塩の形態でない)とするべきであり、飽和でも不飽和でもよく、6〜30個の炭素原子、特に9〜30個の炭素原子を含有し、任意選択で、特に1個又は複数個のヒドロキシル基(特に1〜4個)で置換されている。脂肪酸が不飽和の場合、この化合物は1〜3個の共役又は非共役の炭素-炭素二重結合を含むことができる。脂肪酸は、例えば、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘニン酸、オレイン酸、リノール酸、リノレン酸及びイソステアリン酸から選択される。
「脂肪族アルコール」という用語は、本明細書では、任意の飽和で直鎖状又は分枝状のC〜C30アルコールを意味し、任意選択で、特に1個又は複数個のヒドロキシル基(特に1〜4個)で置換されているものである。
脂肪族アルコールのうち、C12〜C22脂肪族アルコールが好ましく、C16〜C18飽和脂肪族アルコールがより好ましい。これらのうち、ラウリルアルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコール、イソステアリルアルコール、オレイルアルコール、ベヘニルアルコール、ウンデシルアルコール、ミリスチルアルコール、及びそれらの混合物を挙げることができる。
脂肪酸及び/又は脂肪族アルコールのエステルの例として、飽和又は不飽和で直鎖状又は分枝状のC〜C26脂肪族の一酸又は多酸のエステル、及び飽和又は不飽和で直鎖状又は分枝状のC1〜C26脂肪族の一価アルコール又は多価アルコールのエステルを特に挙げることができ、エステルの総炭素数は10以上が好ましい。
樹脂(シリコーンを除く)は、疎水性である限り特には限定されない。樹脂としては、例えば、ポリオレフィン、ポリスチレン、ポリ(メタ)アクリレート、ポリアクリルアミド、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリアクリロニトリル、ポリエスエル、ポリカーボネート、ポリアミド、ポリイミド等の熱可塑性樹脂、ポリウレタン、メラミン樹脂、尿素樹脂等の熱硬化性樹脂、及び、これらの混合物が挙げられる。
シリコーンとしては、シリコーン油が挙げられる。シリコーン油は疎水性であり、その分子構造は、環状、直鎖状、分岐状のいずれであってもよい。シリコーン油の25℃における動粘度は、通常、0.65〜100,000mm/sの範囲であるが、0.65〜10,000mm/sの範囲でもよい。
シリコーン油としては、例えば、直鎖状オルガノポリシロキサン、環状オルガノポリシロキサン、及び、分岐状オルガノポリシロキサンが挙げられる。
直鎖状オルガノポリシロキサン、環状オルガノポリシロキサン、及び、分岐状オルガノポリシロキサンとしては、例えば、下記一般式(1)、(2)及び(3):

SiO−(R SiO)−SiR (1)

Figure 2016191182
(4−c)Si(OSiR (3)

(式中、
は、それぞれ独立して、水素原子、水酸基、或いは、置換若しくは非置換の一価炭化水素基、アルコキシ基で示される基から選択される基であり、
aは、0〜1000の整数であり、
bは3〜100の整数であり、
cは1〜4の整数、好ましくは2〜4の整数である)
で表されるオルガノポリシロキサンが挙げられる。
置換若しくは非置換の一価炭化水素基は、典型的には、置換若しくは非置換の、炭素原子数1〜30、好ましくは炭素原子数1〜10、より好ましくは炭素原子数1〜4の一価の飽和炭化水素基;置換若しくは非置換の、炭素原子数2〜30、好ましくは炭素原子数2〜10、より好ましくは炭素原子数2〜6の一価の不飽和炭化水素基;炭素原子数6〜30、より好ましくは炭素原子数6〜12の一価の芳香族炭化水素基である。
炭素原子数1〜30の一価の飽和炭化水素基としては、例えば、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基、ノニル基、デシル基等の直鎖又は分岐状のアルキル基、並びに、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、シクロヘプチル基、シクロオクチル基等のシクロアルキル基が挙げられる。
炭素原子数2〜30の一価の不飽和炭化水素基としては、例えば、ビニル基、1−プロペニル基、アリル基、イソプロペニル基、1−ブテニル、2−ブテニル基、ペンテニル基、ヘキセニル基等の直鎖又は分岐状のアルケニル基;シクロペンテニル基、シクロヘキセニル基等のシクロアルケニル基;シクロペンテニルエチル基、シクロヘキセニルエチル基、シクロヘキセニルプロピル基等のシクロアルケニルアルキル基;及び、エチニル基、プロパルギル基等のアルキニル基が挙げられる。
炭素原子数6〜30の一価の芳香族炭化水素基としては、例えば、フェニル基、トリル基、キシリル基、メシチル基等のアリール基が挙げられる。フェニル基が好ましい。なお、本明細書において芳香族炭化水素基とは、芳香族炭化水素のみからなる基以外に、芳香族炭化水素と脂肪族飽和炭化水素が複合した基をも含む。芳香族炭化水素と飽和炭化水素が複合した基の例としては、例えば、ベンジル基、フェネチル基等のアラルキル基が挙げられる。
上記の一価炭化水素基上の水素原子は、1以上の置換基によって置換されていてもよく、当該置換基は、例えば、ハロゲン原子(フッ素原子、塩素原子、臭素原子及びヨウ素原子)、水酸基、カルビノール基、エポキシ基、グリシジル基、アシル基、カルボキシル基、アミノ基、メタクリル基、メルカプト基、アミド基、オキシアルキレン基等を含む有機基からなる群から選択される。具体的には、3,3,3−トリフロロプロピル基、3―クロロプロピル基、3−ヒドロキシプロピル基、3−(2−ヒドロキシエトキシ)プロピル基、3−カルボキシプロピル基、10−カルボキシデシル基、3−イソシアネートプロピル基等を挙げることができる。
アルコキシ基としては、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基等が挙げられるが、メトキシ基又はエトキシ基が好ましく、メトキシ基がより好ましい。
より具体的には、直鎖状オルガノポリシロキサンとしては、分子鎖両末端トリメチルシロキシ基封鎖ジメチルポリシロキサン(2mPa・sや6mPa・s等の低粘度〜100万mPa・s等高粘度のジメチルシリコーン)、オルガノハイドロジェンポリシロキサン、分子鎖両末端トリメチルシロキシ基封鎖メチルフェニルポリシロキサン,分子鎖両末端トリメチルシロキシ基封鎖ジメチルシロキサン・メチルフェニルシロキサン共重合体,分子鎖両末端トリメチルシロキシ基封鎖ジフェニルポリシロキサン,分子鎖両末端トリメチルシロキシ基封鎖ジメチルシロキサン・ジフェニルシロキサン共重合体,トリメチルペンタフェニルトリシロキサン、フェニル(トリメチルシロキシ)シロキサン、分子鎖両末端トリメチルシロキシ基封鎖メチルアルキルポリシロキサン、分子鎖両末端トリメチルシロキシ基封鎖ジメチルポリシロキサン・メチルアルキルシロキサン共重合体,分子鎖両末端トリメチルシロキシ基封鎖ジメチルシロキサン・メチル(3,3,3−トリフルオロプロピル)シロキサン共重合体、α,ω−ジヒドロキシポリジメチルシロキサン、α,ω−ジエトキシポリジメチルシロキサン、1,1,1,3,5,5,5−ヘプタメチル−3−オクチルトリシロキサン、1,1,1,3,5,5,5−ヘプタメチル−3−ドデシルトリシロキサン、1,1,1,3,5,5,5−ヘプタメチル−3−ヘキサデシルトリシロキサン、トリストリメチルシロキシメチルシラン、トリストリメチルシロキシアルキルシラン、テトラキストリメチルシロキシシラン、テトラメチル−1,3−ジヒドロキシジシロキサン、オクタメチル−1,7−ジヒドロキシテトラシロキサン、ヘキサメチル−1,5−ジエトキシトリシロキサン、ヘキサメチルジシロキサン、オクタメチルトリシロキサン、高級アルコキシ変性シリコーン、高級脂肪酸変性シリコーン、ジメチコノール等が例示される。
環状オルガノポリシロキサンとしては、ヘキサメチルシクロトリシロキサン(D3)、オクタメチルシクロテトラシロキサン(D4)、デカメチルシクロペンタシロキサン(D5)、ドデカメチルシクロヘキサシロキサン(D6)、1,1−ジエチルヘキサメチルシクロテトラシロキサン、フェニルヘプタメチルシクロテトラシロキサン、1、1−ジフェニルヘキサメチルシクロテトラシロキサン、1,3,5,7−テトラビニルテトラメチルシクロテトラシロキサン、1,3,5,7−テトラメチルシクロテトラシロキサン、1,3,5,7−テトラシクロヘキシルテトラメチルシクロテトラシロキサン、トリス(3,3,3−トリフルオロプロピル)トリメチルシクロトリシロキサン、1,3,5,7−テトラ(3−メタクリロキシプロピル)テトラメチルシクロテトラシロキサン、1,3,5,7−テトラ(3−アクリロキシプロピル)テトラメチルシクロテトラシロキサン、1,3,5,7−テトラ(3−カルボキシプロピル)テトラメチルシクロテトラシロキサン、1,3,5,7−テトラ(3−ビニロキシプロピル)テトラメチルシクロテトラシロキサン、1,3,5,7−テトラ(p−ビニルフェニル)テトラメチルシクロテトラシロキサン、1,3,5,7−テトラ[3−(p−ビニルフェニル)プロピル]テトラメチルシクロテトラシロキサン、1,3,5,7−テトラ(N−アクリロイル−N−メチル−3−アミノプロピル)テトラメチルシクロテトラシロキサン、1,3,5,7−テトラ(N,N−ビス(ラウロイル)−3−アミノプロピル)テトラメチルシクロテトラシロキサン等が例示される。
分岐状オルガノポリシロキサンとしては、メチルトリストリメチルシロキシシラン、エチルトリストリメチルシロキシシラン、プロピルトリストリメチルシロキシシラン、テトラキストリメチルシロキシシラン、フェニルトリストリメチルシロキシシラン等が挙げられる。
本発明におけるシリコーン油としては、ジメチルポリシロキサン、ジエチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、ポリジメチル−ポリジフェニルシロキサンコポリマー、ポリメチル−3,3,3−トリフルオロプロピルシロキサン等が好ましい。本発明におけるシリコーンとしては、ジメチルポリシロキサンが典型的である。
本発明におけるシリコーン油は変性シリコーン油であってもよい。変性シリコーン油としては、例えば、ポリオキシアルキレン変性シリコーン油が挙げられる。
ポリオキシアルキレン変性シリコーンオイルは、分子中にケイ素−炭素結合を介してポリオキシアルキレン基が結合しているシリコーンオイルであり、好ましくは、常温、具体的には25℃において水溶性を示すものであって、より好ましくはノニオン系のものである。
ポリオキシアルキレン変性シリコーンオイルは、具体的には、例えば直鎖状または分岐状のシロキサンよりなるシリコーンオイルとポリオキシアルキレンとの共重合体であり、種々のものがあるが、特に下記式(4)で表わされるものが好ましい。

SiO−(R SiO)−(RASiO)−SiR (4)

(式中、
は、それぞれ独立して、上記と同様であり、
は、それぞれ独立して、R又はAであり、
Aは、それぞれ独立して、RGで表される基であり、Rは、置換若しくは非置換の二価炭化水素基であり、Gはエチレンオキサイド、プロピレンオキサイド等の炭素数2〜5のアルキレンオキサイドを少なくとも1種含有してなるポリオキシアルキレン基を表し、
dは1〜500の整数を表し、
eは1〜50の整数を表す)。
置換若しくは非置換の二価炭化水素基としては、例えば、炭素原子数1〜30の直鎖状若しくは分岐状の二価炭化水素基が挙げられ、具体的には、メチレン基、ジメチレン基、トリメチレン基、テトラメチレン基、ペンタメチレン基、ヘキサメチレン基、ヘプタメチレン基、オクタメチレン基等の炭素原子数1〜30の直鎖状若しくは分岐鎖状のアルキレン基;ビニレン基、アリレン基、ブテニレン基、ヘキセニレン基、オクテニレン基等の炭素原子数2〜30のアルケニレン基;フェニレン基、ジフェニレン基等の炭素原子数6〜30のアリーレン基;ジメチレンフェニレン基等の炭素原子数7〜30のアルキレンアリーレン基;及び、これらの基の炭素原子に結合した水素原子が少なくとも部分的にフッ素等のハロゲン原子、水酸基、又は、カルビノール基、エポキシ基、グリシジル基、アシル基、カルボキシル基、アミノ基、メタクリル基、メルカプト基、アミド基、オキシアルキレン基等を含む有機基で置換された基が挙げられる。二価炭化水素基は、炭素原子数1〜30のアルキレン基であることが好ましく、炭素原子数1〜6のアルキレン基であることが好ましく、炭素原子数3〜5のアルキレン基がより好ましい。
例えば、ポリオキシアルキレン変性シリコーンオイルの具体例としては、下記のものを挙げることができる。
Figure 2016191182
(式中、
xは20〜160、yは1〜25であり、x/yの値は50〜2であり、
Aは、例えば−(CHO−(CHCHO)−(CHCHCHO)−Rであり、mは7〜40、nは0〜40、m+nの値は少なくとも1であり、グラフト重合されたものでもランダム重合されたものでもよく、Rは水素原子又は上記置換若しくは非置換の一価炭化水素基を表す。好適には、mは7〜30、nは0〜30である)
また、変性シリコーン油としては、例えば、アミノアルキル変性シリコーン油が挙げられる。
アミノアルキル変性シリコーンオイルは、分子中にケイ素−炭素結合を介してアミノアルキル基が結合しているシリコーンオイルであり、好ましくは、常温、具体的には25℃において10〜100000csの粘度を示すものである。
前記アミノアルキルシリコーンオイルとしては、上記式(4)において、Gを式:−(NRCHCHNR (式中、Rはそれぞれ独立して上記のとおりであり、zは0≦z≦4の数である)で置換したものが挙げられる。
本発明においては、ガラス板合紙又はその原料である木材パルプに含まれるシリコーンの量が、合紙又は木材パルプの絶乾質量に対して0.5ppm以下であることが好ましく、0.4ppm以下であることがより好ましく、0.3ppm以下が更により好ましく、0.2ppm以下が更により好ましく、0.1ppm以下であることが特に好ましい。0.5ppmを超える量のシリコーンが存在する場合、携帯端末など非常に高精細なディスプレイを必要とする場面において、ガラスに転移した微量のシリコーンが要因で発生するカラーフィルムの断線箇所が高精彩であるが故に目立ち、品質不良と判断されてしまうおそれが高まるからである。なお、本発明において「絶乾」とは、乾燥により被乾燥対象物中に水分が実質的に存在しない状態を意味しており、例えば、「絶乾」状態の物体の室温(25℃)での1時間当たりの重量変化は1%以下、好ましくは0.5%以下、より好ましくは0.1%以下である。
一般に、木材パルプ中にはシリコーンが含有されていることが多い。これは、木材パルプの製造過程、特に洗浄工程、において泡の発生による洗浄能力の低下を防ぐために使用される消泡剤としてシリコーン系消泡剤が多用されるからであり、このシリコーン系消泡剤由来のシリコーンがパルプに残存する。シリコーン系消泡剤は、例えば、シリコーンオイル及び疎水性シリカの混合物に変性シリコーン、界面活性剤等を混合して製造される。
したがって、ガラス合紙の表面における疎水性物質の不連続領域の表面存在割合を15個/1000m以下とするためには、特に合紙の原料となる木材パルプがシリコーンを多く含まないことが重要である。合紙の原料となる木材パルプ中のシリコーンの含有量を低減する手段は特に限定されるものではないが、木材パルプ製造時に使用する消泡剤として非シリコーン系消泡剤を使用することが好ましい。
非シリコーン系の消泡剤としては、例えば、鉱物油系消泡剤、高級アルコール系消泡剤、脂肪酸系消泡剤、脂肪酸エステル系消泡剤、アミド系消泡剤、アミン系消泡剤、リン酸エステル系消泡剤、金属石鹸系消泡剤、スルホン酸エステル系消泡剤、ポリエーテル系消泡剤及び植物油系消泡剤が挙げられる。
鉱物油系消泡剤は、例えば、炭化水素油等の鉱物油、鉱物ワックス等を含む。
高級アルコール系消泡剤は、例えば、オクチルアルコール、ヘキサデシルアルコール等を含む。
脂肪酸系消泡剤は、例えば、パルミチン酸、オレイン酸、ステアリン酸等を含む。
脂肪酸エステル系消泡剤は、例えば、ステアリン酸イソアミル、グリセリンモノリシノレート、ソルビトールモノラウレート、ソリビトールトリオレエート等を含む。
アミド系消泡剤は、例えば、アクリレートポリアミン等を含む。
アミン系消泡剤は、例えば、ジアリルアミン等を含む。
リン酸エステル系消泡剤は、例えば、リン酸トリブチル、オクチルリン酸ナトリウム等を含む。
金属石鹸系消泡剤は、例えば、ステアリン酸アルミニウム、ステアリン酸カルシウム、オレイン酸カリウム等を含む。
スルホン酸エステル系消泡剤は、例えば、ラウリルスルホン酸ナトリウム、ドデシルスルホン酸ナトリウム等を含む。
ポリエーテル系消泡剤は、例えば、(ポリ)オキシエチレン(ポリ)オキシプロピレン付加物等のポリオキシアルキレン類;ジエチレングリコールヘプチルエーテル、ポリオキシエチレンオレイルエーテル、ポリオキシプロピレンブチルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレン2−エチルヘキシルエーテル、炭素原子数8以上の高級アルコールや炭素数12〜14の2級アルコールへのオキシエチレンオキシプロピレン付加物等の(ポリ)オキシアルキレンアルキルエーテル類;ポリオキシプロピレンフェニルエーテル、ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル等の(ポリ)オキシアルキレン(アルキル)アリールエーテル類;2,4,7,9−テトラメチル−5−デシン−4,7−ジオール、2,5−ジメチル−3−ヘキシン−2,5−ジオール,3−メチル−1−ブチン−3−オール等のアセチレンアルコールにアルキレンオキシドを付加重合させたアセチレンエーテル類;ジエチレングリコールオレイン酸エステル、ジエチレングリコールラウリル酸エステル、エチレングリコールジステアリン酸エステル等の(ポリ)オキシアルキレン脂肪酸エステル類;ポリオキシエチレンソルビタンモノラウリン酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタントリオレイン酸エステル等の(ポリ)オキシアルキレンソルビタン脂肪酸エステル類;ポリオキシプロピレンメチルエーテル硫酸ナトリウム、ポリオキシエチレンドデシルフェノールエーテル硫酸ナトリウム等の(ポリ)オキシアルキレンアルキル(アリール)エーテル硫酸エステル塩類;(ポリ)オキシエチレンステアリルリン酸エステル等の(ポリ)オキシアルキレンアルキルリン酸エステル類;ポリオキシエチレンラウリルアミン等の(ポリ)オキシアルキレンアルキルアミン類;ポリオキシアルキレンアミド等を含む。
植物油系消泡剤は、例えば、大豆油、トウモロコシ油、ヤシ油、アマニ油、菜種油、綿実油、ゴマ油、ヒマシ油等の植物油を含む。
また、非シリコーン系消泡剤は、疎水性シリカ等の無機粒子を含むことができる。疎水性シリカとしては、親水性のシリカのシラノール基をメチル基等のアルキル基で置換することによって疎水化処理されたシリカを使用することが好ましい。
非シリコーン系消泡剤は、必要に応じて、界面活性剤等を含むこともできる。したがって、非シリコーン系消泡剤はエマルジョン型であってもよい。
本発明のガラス板合紙の製造用に使用される木材パルプは、当該木材パルプを用いてJIS P 8222に準拠した方法で調製された手すき紙の表面に存在する疎水性物質の不連続領域の存在割合が50個/1000m以下であることが好ましい。これにより、本発明のガラス板合紙の表面に存在するシリコーン等の疎水性物質の不連続領域数を15個/1000m以下とすることが容易となる。
前記手すき紙の表面の不連続領域の個数は30個/1000m以下であることが好ましく、20個/1000m以下であることがより好ましく、10個/1000m以下であることが更により好ましく、5個/1000m以下であることが更により好ましく、3個/1000m以下であることが更により好ましく、1個/1000m以下であることが特に好ましい。また、前記不連続領域の個数は、ガラス板合紙用木材パルプの重量あたりでは10個/10kg以下であることが好ましく、6個/10kg以下であることがより好ましく、4個/10kg以下であることが更により好ましく、3個/10kg以下であることが更により好ましく、2個/10kg以下であることが更により好ましく、1個/10kg以下であることが特に好ましい。ここでの重量とは、風乾パルプの重量を指す。
前記手すき紙の厚みは、0.01〜2mmであることが好ましく、0.05〜1mmであることがより好ましく、0.1〜0.5mmであることが更により好ましい。
前記手すき紙の坪量は、20〜80g/mであることが好ましく、25〜70g/mであることがより好ましく、30〜60g/mであることが更により好ましい。
本発明において使用可能な木材パルプは、針葉樹晒クラフトパルプ(NBKP)、広葉樹晒クラフトパルプ(LBKP)、針葉樹晒サルファイトパルプ(NBSP)、広葉樹晒サルファイトパルプ(LBSP)、サーモメカニカルパルプ(TMP)等の木材パルプを単独あるいは混合したものである。針葉樹晒クラフトパルプ(NBKP)及び針葉樹晒サルファイトパルプ(NBSP)が好ましい。この木材パルプを主体とし、必要に応じてこれに麻、竹、藁、ケナフ、楮、三椏や木綿等の非木材パルプ、カチオン化パルプ、マーセル化パルプ等の変性パルプ、レーヨン、ビニロン、ナイロン、アクリル、ポリエステル等の合成繊維や化学繊維、またはミクロフィブリル化パルプを単独で、あるいは混合して併用することができる。ただし、パルプ中に樹脂分が多く含まれると、当該樹脂分がガラス板表面を汚す等の悪影響を及ぼす可能性があるので、できるだけ樹脂分の少ない化学パルプ、例えば針葉樹晒クラフトパルプを単独で使用することが好ましい。また、砕木パルプのような高収率パルプは、樹脂分が多く含まれるので好ましくない。なお、合成繊維や化学繊維を混合させると削刀性が向上し、合紙を平版にする際の作業性が向上するが、廃棄物処理の面においてリサイクル性が悪くなるので注意が必要である。
また、本発明の性能を損なわない範囲で、上記した木材パルプを主体とした製紙用繊維に対して、必要に応じて接着剤、防黴剤、各種の製紙用填料、湿潤紙力増強剤、乾燥紙力増強剤、サイズ剤、着色剤、定着剤、歩留まり向上剤、スライムコントロール剤等を添加し、次いで公知・既存の長網抄紙機、円網抄紙機、短網抄紙機、長網と円網のコンビネーション抄紙機等で抄造して得ることができる。また、これら薬品添加の際には虫やごみ等が混入しないように細心の注意を要する。
本発明のガラス板合紙用の木材パルプを製造する際に、木材パルプの叩解を進めると紙層間強度が増す効果が期待できる。しかしながら、叩解を進めることによって木材パルプ中の微細繊維が増加すると、合紙として使用中に紙粉が発生する恐れがあるので、必要以上に叩解度を進めることは好ましくない。よって本発明において好ましい叩解度は300〜650mlc.s.f.である。
上記の木材パルプを使用して、通常の方法により、本発明のガラス板用合紙を得ることができる。なお、ガラス板合紙の抄造の途中および/または製造後でカレンダー処理、スーパーカレンダー処理、ソフトニップカレンダー処理、エンボス等の加工を行っても構わない。加工処理により、表面性や厚さを調整することができる。
前記ガラス合紙の厚みは、0.01〜2mmであることが好ましく、0.05〜1mmであることがより好ましく、0.1〜0.5mmであることが更により好ましい。
本発明のガラス板用合紙の坪量は、20〜80g/mであることが好ましく、25〜70g/mであることがより好ましく、30〜60g/mであることが更により好ましい。
本発明のガラス板用合紙は、木材パルプを原料とするガラス板用合紙であって、転移用部材をガラス板用合紙の表面に接触させ、ガラス板用合紙から転移用部材の表面に転移した疎水性物質の点在個数を転移部材と接触したガラス板用合紙の表面の面積で除して得られる、単位面積当たりの疎水性物質の表面存在割合が15個/1000m以下である。
前記転移用部材は、合紙に接触可能な表面を有するものであれば、特には限定されない。前記転移用部材は平面又は曲面を備えることが可能であり、特に、合紙に接触可能な表面に平面又は曲面が存在することが好ましい。前記転移用部材が合紙に接触することにより、合紙の表面に存在しうる疎水性物質は転移用部材の前記表面に転移し得る。
前記転移用部材の形状も特に限定されず、例えば、円筒形、球形、立方体、直方体等の各種形状が可能であるが、ロール等の円筒形が好ましい。この場合、円筒形の側面が前記表面であることが好ましい。
前記転移用部材の材質も特に限定されず、例えば、ガラス、金属等の無機物質、樹脂等の有機物質、並びに、これらの組合せが可能であるが、ガラス板への転移の可能性を評価するにあたっては、前記転移用部材の少なくとも合紙と接触する部分、好ましくは全部、がガラス製であることが好ましい。
本発明では、ガラス板合紙の表面に存在する疎水性物質の不連続領域の全個数を特定するのではなく、ガラス板合紙の表面に存在し、且つ、転移用部材に実際に転移する疎水性物質の不連続領域の個数を特定する。したがって、ガラス板合紙からガラスへの疎水性物質の実際の転移性をより的確に評価することができる。
本発明のガラス板合紙はガラス板の間に挿入されて使用される。例えば、前記ガラス板合紙は複数のガラス板の間に、典型的には、1枚ずつ挿入され、全体として、積層体とされ、当該積層体が保管、運搬の対象となる。また、本発明のガラス板合紙を用いてガラス板単体又は前記積層体を包装してもよい。このように、本発明ガラス板合紙を複数のガラス板の間に挿入してガラス板を保護することができる。
ガラス板としては特に限定されるものではないが、プラズマディスプレイパネル、液晶ディスプレイパネル(特にTFT液晶ディスプレイパネル)、有機ELディスプレイパネル等のフラットパネル・ディスプレイ用のガラス板であることが好ましい。フラットパネル・ディスプレイ用のガラス板の表面には微細な電極、隔壁等が形成されるが、本発明のガラス板合紙を使用することにより、ガラス板へのシリコーン等の疎水性物質の転写が抑制乃至回避されるので、ガラス板の表面に微細な電極、隔壁等が形成されても、シリコーンによる不都合を抑制乃至回避することができ、結果的に、ディスプレイの欠陥を抑制乃至回避することができる。
特に、ディスプレイの大型化に伴い、フラットパネル・ディスプレイ用のガラス板のサイズ及び重量は増大しているが、本発明のガラス板合紙はそのような大型乃至大重量のガラス板の表面を良好に保護することができる。特に、本発明のガラス板合紙はシリコーン等の疎水性物質の点在数が極めて少ないので、大重量のガラス板によって押圧されてもシリコーン等の疎水性物質がガラス板に転写することが抑制乃至回避される。したがって、本発明のガラス板合紙は、表面の清浄性が特に求められるフラットパネル・ディスプレイ用のガラス板に好適に使用することができる。
また、本発明はガラス板用合紙の検査方法にも関する。本発明のガラス板用合紙の検査方法は、
転移用部材を前記ガラス板用合紙の表面に接触させる工程、
前記転移用部材の表面に水又は親水性有機溶媒の蒸気を適用する工程、
前記転移用部材の表面に点在する撥水箇所又は撥親水性有機溶媒箇所の総数を特定する工程、及び、
前記撥水箇所又は撥親水性有機溶媒箇所の総数を前記転移部材と接触した前記ガラス板用合紙の表面の面積で除して得られる、単位面積当たりの疎水性物質の表面存在割合が15個/1000m以下のガラス板用合紙を選別する工程
を含む。
転移用部材を前記ガラス板用合紙の表面に接触させる工程(接触工程)で使用される転移用部材は上記のとおりである。転移用部材をガラス板用合紙に押圧することが好ましいが、転移用部材に悪影響を及ぼさない範囲であれば押圧力は特には限定されない。
転移用部材の表面に水又は親水性有機溶媒の蒸気を適用する工程(蒸気適用工程)で使用される親水性有機溶媒は水と混和性である有機溶媒が好ましく、例えば、メタノール、エタノール、プロパノール等のアルコール、アセトン等のケトン、ジメチルエーテル、ジエチルエーテル、メチルエチルエーテル等のエーテルが挙げられるが、使用性の点でアルコールが好ましく、エチルアルコールがより好ましい。水又は親水性有機溶媒の蒸気の温度は特には限定されるものではないが、40〜100℃が好ましく、50〜90℃がより好ましく、60〜80℃が更により好ましい。水又は親水性有機溶媒の蒸気の適用方法は特には限定されず、例えば、水蒸気を転移用部材の表面に吹き付けたり、或いは、転移用部材の表面を水蒸気雰囲気中に曝露したりすることができる。
転移用部材の表面に点在する撥水箇所又は撥親水性有機溶媒箇所の総数を特定する工程(疎水性物質領域数特定工程)では、前記表面において、水又は親水性有機溶媒をはじいている箇所(疎水性物質からなる不連続領域)の総数を計測する。疎水性物質による水又は親水性有機溶媒のはじきは明確であるので、前記計測は目視でも実施することができるが、光学機器により得られた前記表面の画像を処理して自動的に測定を行うことが好ましい。
撥水箇所又は撥親水性有機溶媒箇所の総数を転移部材と接触したガラス板用合紙の表面の面積で除して得られる、単位面積当たりの疎水性物質の表面存在割合が15個/1000m以下のガラス板用合紙を選別する工程(選別工程)では、上記疎水性物質領域数特定工程によって得られた測定結果と、転移部材と接触したガラス板用合紙の表面積値に基づいて、ある特定のガラス板用合紙表面における疎水性物質の存在割合が15個/1000m以下であるか否かを判定し、当該ガラス板用合紙表面における疎水性物質の存在割合が15個/1000m以下であるものを選別する。前記選別工程は、例えば、予め設定された「15個/1000m以下」の基準に従って、当該基準に合致するガラス板用合紙を手動又は自動で選別することによって実施することができる。
本発明の検査方法は、ガラス板用合紙の表面に存在するシリコーン等の疎水性物質の存在を視覚的に確認できるので、容易に実施することができる。
本発明の検査方法は、転移用部材を前記ガラス板用合紙の表面に接触させ、ガラス板用合紙から転移用部材の表面に転移した疎水性物質の点在個数を転移部材と接触したガラス板用合紙の表面の面積で除して得られる、単位面積当たりの疎水性物質の表面存在割合が15個/1000m以下であるガラス板用合紙の製造方法としての側面をも有する。
以下、本発明を実施例及び比較例を用いてより具体的に説明するが、本発明の範囲は実施例に限定されるものではない。
[ガラス板への転写試験方法(輸送テスト)]
アルミ製で75度の角度がつけられたL 字架台上のガラス載置面に発泡ウレタンを敷き、ガラス板を垂直方向に載置するための載置面と、載置面の後端部から垂直方向に延びる背もたれ面に向けて、サイズ680mm×880mm×0.7mmのガラス板120枚と各ガラス板の間にガラス板合紙を挿入して、背もたれ面に平行となるように立てかけ、架台に固定された帯状のベルトを後端部から背もたれ面へ全周にわたり掛け渡してガラス板を固定した。上記のようにセットされた架台は、外部からの埃や塵等の混入を防ぐため包装資材で全面を被覆した。その後、トラックでの輸送テストを実施した。輸送テスト条件は、輸送距離1000km(輸送途中に40℃×95%RHの環境下に5日間保管)でテストを実施した。
[疎水性物質の表面存在割合の測定]
ガラス板合紙4500mの表面を連続的に転移用部材(表面をフラットパネル・ディスプレイ用のガラス板としたロール、φ120×500mm)へ接触させた。その際の条件は、線圧0.75kg/cm、速度30m/分であった。次に、当該転移用部材より広い容器に熱湯を注ぎ、この上に転移用部材を熱湯へ接触しない程度に近づけて、1周回転させて転移用部材表面全面を水蒸気に当てた。転移用部材の表面を観察し、当該水蒸気をはじいた箇所を疎水性物質の個数とみなし、それを4500mで除した数値を疎水性物質の表面存在割合とした。
[実施例1]
蒸解工程と、洗浄工程と、酸素脱リグニン反応工程と、二酸化塩素及び過酸化水素による多段晒漂白工程とからなる針葉樹晒クラフトパルプの製造装置において、蒸解工程後にノットを除去した直後のドラムウォッシャーの洗浄液に使用される消泡剤として非シリコーン系の消泡剤である鉱物油系消泡剤「プロナールA5044」(東邦化学社製)の原液を適量連続添加した。また、プレス洗浄の工程でウォッシュプレスに添加される消泡剤として同じく「プロナールA5044」を適量加えた。以上のように、製造工程中で非シリコーン系消泡剤を使用した針葉樹晒クラフトパルプAを得た。この針葉樹晒クラフトパルプAを100質量部を離解して叩解度を520mlc.s.f.に調製したスラリーに紙力増強剤としてポリアクリルアミド(商品名:ポリストロン1250、荒川化学工業社製)を全パルプ質量に対して0.5質量部添加し、0.4質量%濃度のパルプスラリーを調成した。これを、長網抄紙機を使用して坪量50g/mのガラス板合紙を得た。
[比較例1]
また、消泡剤としてシリコーン系消泡剤「SNデフォーマー551K」(サンノプコ社製)を使用した以外は上記と同様にして針葉樹晒クラフトパルプBを得た。この針葉樹晒クラフトパルプB100質量部を使用した以外は実施例1と同様の手法で、坪量50g/mのガラス板合紙を得た。
実施例1及び比較例1で得たガラス板合紙の疎水性物質を測定したところ、実施例1は0.44個/1000m、比較例1は15.5個/1000mであった。
実施例1及び比較例1のガラス板合紙のガラス板への転写を輸送テストにて確認したところ、実施例1の合紙を使用したガラス板を用いた液晶パネルのアレイ形成の際には、カラーフィルムの断線が認められなかった。一方、比較例1の合紙を使用したガラス板を用いた液晶パネルのアレイ形成の際には、カラーフィルムの断線が認められた。

Claims (13)

  1. 木材パルプを原料とするガラス板用合紙であって、
    転移用部材を前記ガラス板用合紙の表面に接触させ、
    前記ガラス板用合紙から前記転移用部材の表面に転移した疎水性物質の点在個数を前記転移部材と接触した前記ガラス板用合紙の表面の面積で除して得られる、単位面積当たりの疎水性物質の表面存在割合が15個/1000m以下である、ガラス板用合紙。
  2. 前記転移用部材の表面が平面又は曲面を備える、請求項1記載のガラス板用合紙。
  3. 前記疎水性物質がシリコーンである、請求項1又は2記載のガラス板用合紙。
  4. 前記シリコーンがシリコーン油である請求項3記載のガラス板用合紙。
  5. 前記シリコーン油がジメチルポリシロキサンである請求項4記載のガラス板用合紙。
  6. 前記ガラス板がディスプレイ用である請求項1乃至5のいずれかに記載のガラス板用合紙。
  7. 前記ディスプレイがTFT液晶ディスプレイ又は有機ELディスプレイである請求項6記載のガラス板用合紙。
  8. 請求項1乃至7のいずれかに記載のガラス板用合紙及びガラス板からなる積層体。
  9. 請求項1乃至7のいずれかに記載のガラス板用合紙を複数のガラス板の間に挿入する工程を含む、ガラス板の保護方法。
  10. 木材パルプを原料とするガラス板用合紙の検査方法であって、
    転移用部材を前記ガラス板用合紙の表面に接触させる工程、
    前記転移用部材の表面に水又は親水性有機溶媒の蒸気を適用する工程、
    前記転移用部材の表面に点在する撥水箇所又は撥親水性有機溶媒箇所の総数を特定する工程、及び、
    前記撥水箇所又は撥親水性有機溶媒箇所の総数を前記転移部材と接触した前記ガラス板用合紙の表面の面積で除して得られる、単位面積当たりの疎水性物質の表面存在割合が15個/1000m以下のガラス板用合紙を選別する工程
    を含む、検査方法。
  11. 前記転移用部材の表面が平面又は曲面を備える、請求項10記載の検査方法。
  12. 前記親水性有機溶媒がアルコールである、請求項10又は11記載の検査方法。
  13. 前記蒸気の温度が40〜100℃である、請求項10乃至12のいずれかに記載の検査方法。
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