JP2016190443A - パネル装置及び画像記録装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】パネルの円滑な回動と、ユーザからの入力に対してパネルの回動の規制とが簡易な構造により実現されるパネル装置を提供する。【解決手段】プリンタ部11に支持されたパネル21が回動方向へ回動されると、その回動に連動して、移動部材31が前後方向8へ移動する。抵抗部材40の摺動部41は、移動部材31の移動に対する抵抗力となる摺動抵抗力を発生する。移動部材31が前後方向8の後方へ移動される場合には、摺動部41が発生する抵抗力が伝達部42を介して移動部材31に付与される。移動部材31が前後方向8の前方に移動される場合には、抵抗部材40と移動部材31とが、伝達部42により、連結されない状態とされる。これにより、移動部材31には小さな抵抗力が付与される。【選択図】図2

Description

本発明は、入力部を備えたパネル装置及び、それを備えた画像記録装置に関する。
画像記録装置において、ユーザからの入力を受け付ける各種キーやタッチパネル、及びユーザのために各種情報を表示するディスプレイなどが設けられている。各種キーやタッチパネル、ディスプレイなどは、操作パネルに集約して設けられていることが多い。操作パネルは、ユーザのアクセスが容易となるように、ユーザが装置に対して向かい合う装置の正面に配置されることが多い。また、ユーザの視線やアクセス方向が装置の斜め上方になることが多いと想定されることから、操作パネルの表面は、斜め上方に向けられていることもある。さらに、ユーザの視線やアクセス方向に合わせるために、操作パネルの表面が向く方向が概ね水平方向から上方向まで選択できるように、操作パネルが装置本体に対して回動可能に設けられる構成が公知である(特許文献1)。また、所望の回動位置まで回動された操作パネルが、ユーザからの入力を受け付けるときに回動しないように回動位置を保持できるように、所謂チルト機構が操作パネルの回動機構として設けられることもある(特許文献2)。
特開2012−116134号公報 特開2010−5941号公報
前述された操作パネルは、ユーザが回動位置を変えたいときには円滑に回動し、且つ、所望の回動位置においてユーザが入力するときには、回動しないという相反する機能が要求される。例えば、特許文献2に開示されたラチェット機構は、ユーザが押しボタンを押すことによってラチェット歯と係合爪との係合が解除されるので、操作パネルが円滑に回動可能であり、且つ、押しボタンが押されていない状態では、ラチェット歯と係合爪とが係合して、所定の力では操作パネルが回動しないように制止する。しかしながら、操作パネルを回動させるために、ユーザに押しボタンの操作を要求するため、操作パネルを回動するための動作が、ユーザにとって所謂ダブルアクションとなる。すなわち、ユーザは、ラチェット機構の押しボタンを押しながら或いは押した後に、操作パネルを回動させなければならない。
本発明は、前述された事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、ユーザに要求する操作が簡易であり、且つパネルの円滑な回動と回動の規制とが実現される手段を提供することにある。
本発明に係るパネル装置は、本体と、入力部が設けられた第1面及び、その反対にある第2面を有するパネルと、上記本体に設けられており、上記パネルを回動可能に支持する支持部と、上記本体から外へ向かう第1方向及び、当該第1方向と反対の第2方向へ移動可能に上記本体に設けられた移動部材と、上記パネルの回動と上記移動部材の移動とを連動可能に上記移動部材と上記パネルとを連結しており、上記パネルの第1回動方向への回動を上記移動部材の上記第1方向への移動として連動させ、上記パネルの上記第1回動方向と反対の第2回動方向への回動を上記移動部材の上記第2方向への移動として連動させる連結部と、上記本体に設けられており、上記移動部材が上記第2方向へ移動するときに、上記移動部材が上記第1方向へ移動するときよりも大きな抵抗力を付与する抵抗部材と、を具備する。
パネルが第1回動方向へ回動するに連動して第1方向へ移動する移動部材に対して、抵抗部材が付与する抵抗力は比較的小さく、他方、パネルが第2回動方向へ回動するに連動して第2方向へ移動する移動部材に対して、抵抗部材が付与する抵抗力は比較的大きい。したがって、第1回動方向へのパネルの回動は円滑になり、他方、ユーザが入力部へ入力するときにパネルに加わる第2回動方向への力に対しては、抵抗部材による抵抗力によってパネルが第2回動方向へ回動し難くなる。
本発明によれば、ユーザに要求する操作が簡易であり、且つパネルの円滑な回動と、ユーザからの入力に対してパネルの回動の規制とが簡易な構造により実現される。
図1は、本発明の実施形態に係るパネル装置20が搭載された複合機10の斜視図である。 図2は、パネル装置20の構成を説明するための複合機10の主要部の斜視図であり、一部を拡大して示している。 図3は、パネル装置20の構成を説明するための複合機10におけるプリンタ部11の平面図であり、一部を拡大して示している。 図4(A)は、図3に示されたプリンタ部11の側面図、図4(B)は、パネル装置20を前後方向8の前方に回動させた状態におけるパネル装置20及びプリンタ部11の横断面図である。 図5(A)は、パネル装置20に設けられた抵抗部材40の平面図、図5(B)は、図5(A)に示された抵抗部材40の動作説明図である。 図6は、パネル装置20の変形例における抵抗部材40の平面図である。
以下、適宜図面を参照して本発明の実施形態について説明する。なお、以下に説明される実施形態は本発明の一例にすぎず、本発明の要旨を変更しない範囲で、本発明の実施形態を適宜変更できることは言うまでもない。
[複合機]
図1に示されるように、本発明のパネル装置20は、画像記録装置の一例である複合機10に搭載される。複合機10は、プリント機能を有するプリンタ部11(「本体」に相当)と、スキャン機能を備えたスキャナ部(フラットベッドスキャナ)12とを具備する。なお、以下の説明においては、図1に示された複合機10の状態に対して、上下方向7、前後方向8、左右方向9が定義される。なお、複合機10における前後方向8の前方端に位置する前面は、ユーザが複合機10及びパネル装置20を操作するときに向かい合う「正面」に相当する。
プリンタ部11は直方体形状に構成されており、パネル装置20は、プリンタ部11の前面(正面)に搭載される。プリンタ部11は、図示されないが、シート等に対してインクジェット方式で画像を記録する記録部、記録部にシートを搬送する搬送機構等を具備する。
スキャナ部12は、厚さ(上下方向7に沿った長さ)が比較的薄い直方体形状に構成されている。スキャナ部12は、プリンタ部11の上方に配置されており、前部が上下方向7に回動可能になっている。スキャナ部12は、図示されないが、コンタクトガラス、原稿送り機構、画像読取部等を具備する。スキャナ部12は、コンタクトガラス上の原稿の画像を画像読取部によって読み取る。
[パネル装置20]
パネル装置20は、プリンタ部11における前後方向8の前方に支持されたパネル21を有する。パネル21は、ユーザがタッチ操作する際に向き合う第1面21Aを有する。第1面21Aは長方形状である。第1面21Aには、ユーザがプリンタ部11に対して各種操作情報を入力する際に入力操作される入力部、各種情報を表示するディスプレイ等が設けられている。パネル21は、第1面21Aにおける長手方向をプリンタ部11の左右方向9に沿った状態で、第1面21Aが回動方向6の第1回動方向に向くように、プリンタ部11に支持されている。
図2、図4(A)及び(B)に示されるように、複合機の10におけるプリンタ部11の前端部には、パネル21が支持される前壁部11Aが設けられている。前壁部11Aは、上下方向7及び左右方向9に沿った状態になっている。前壁部11Aには、左右方向9の両端部に、上下方向7に沿った状態で、前後方向8の前方に向かって突出する支持部11Bがそれぞれ設けられている。各支持部11Bには、パネル21の左右方向9の両端部がそれぞれ支持される。各支持部11Bは、上方になるほど、前後方向8の前方への突出量が大きくなっている。各支持部11Bの上部には、パネル21を支持する支持溝11Cがそれぞれ設けられている。各支持溝11Cは、前後方向8の後方に向かって開放されている。
図3に示されるように、パネル21は、前壁部11Aに設けられた両支持部11Bの間に配置されている。図4(A)及び(B)に示されるように、パネル21における第1面21Aとは反対の第2面21Cは、前壁部11Aに対向している。図2及び図4(A)に示されるように、パネル21における左右方向9の両端における各側面21Eの上部に、外方に突出する回動軸21Dがそれぞれ設けられている。各回動軸21Dが、前壁部11Aの各支持部11Bに設けられた支持溝11C内に、それぞれ回動可能に嵌合されている。パネル21は、各回動軸21Dを中心として、回動方向6(図4(A)及び(B)参照)に沿って回動可能である。なお、図4(A)及び(B)に示されるように、パネル21の下部が前後方向8の前方に向かって回動される方向を、第1回動方向とし、パネル21の下部が前後方向8の後方に向かって回動される方向を、第2回動方向とする。
図4(B)に示されるように、前壁部11Aにおける左右方向9の中央部には開口部11Dが設けられている。開口部11D内には移動部材31が貫通している。移動部材31は、前後方向8に沿ってスライド可能に配置されている。移動部材31は、パネル21の回動方向6の回動に連動して前後方向8に沿ってスライドする。移動部材31の前端部は、前壁部11Aよりも前後方向8の前方に位置している。移動部材31の後部は、プリンタ部11の内部に位置しており、後述するように、プリンタ部11内の支持台13上に前後方向8へのスライド可能に支持されたスライド部31Bになっている。
図4(A)及び(B)に示されるように、移動部材31の前端部には、連結部32の後端部が取り付けられている。連結部32の前端部は、パネル21の第2面21Cに回動可能に取り付けられている。連結部32は、パネル21の前後方向8に沿った回動と、移動部材31の前後方向8に沿ったスライドとを連動させるものである。図4(B)に示されるように、連結部32の後端部と、移動部材31の前端部とは、1本の連結軸33によって相互に回動可能に連結されている。
連結部32は、パネル21の下部が回動方向6の第1回動方向へ回動される場合に、当該パネル21の回動に連動させて、移動部材31を前後方向8の前方へスライドさせる。これに対して、連結部32は、パネル21が回動方向6の第2回動方向へ回動される場合に、当該パネル21の回動に連動させて、移動部材31を前後方向8の後方へスライドさせる。
図2に示されるように、プリンタ部11の内部に位置された移動部材31のスライド部31Bは、直方体形状になっている。スライド部31Bは、左方の端部に、前後方向8に沿って延びる左側面31Cを有する。スライド部31Bの右方の端部には、前後方向8に沿ったラックギヤ31Eが設けられている。
プリンタ部11の内部には、スライド部31Bを前後方向8へのスライド可能に支持する支持台13が設けられている。支持台13には、スライド部31Bの左側面31Cを案内する案内面13Aが前後方向8に沿って設けられている。案内面13Aは、スライド部31Bの左側面31Cに対向している。
支持台13上には、スライド部31Bの左方に抵抗部材40が設けられている。抵抗部材40は、移動部材31のスライド部31Bに対して、前後方向8の前方へのスライド及び後方へのスライドのそれぞれに対応した抵抗力を付与する。抵抗部材40は、例えば、フリーストップヒンジによって構成される。
図2における拡大図及び図5(A)に示されるように、抵抗部材40は、摺動部41と伝達部42とを有する。摺動部41は、移動部材31のスライド部31Bがスライドする際の抵抗力となる摺動抵抗力を発生する。伝達部42は、摺動部41及び移動部材31を相互に連結された状態及び連結されない状態に切り換える。
摺動部41は、支持台13上に上下方向7に沿って回転可能に支持された第1回転軸41Aを有する。第1回転軸41Aの上端部は、支持台13上に固定された軸受部41Cに嵌合されている。第1回転軸41Aには、第1ピニオンギヤ41Bが、一体回転可能に取り付けられている。第1回転軸41Aは、第1ピニオンギヤ41Bの軸心部を挿通している。
軸受部41Cは、軸受孔41Dを有する。軸受孔41Dには、第1回転軸41Aの上部が嵌合されている。軸受孔41D内に嵌合された第1回転軸41Aは、軸受部41Cにおける軸受孔41Dの周縁部に圧接されている。第1回転軸41Aが回転されると、第1回転軸41Aは軸受孔41Dの周縁部に対して摺動する。これにより、第1回転軸41Aに摺動抵抗力が発生する。摺動抵抗力は、第1回転軸41Aの回転に対する抵抗力である。
伝達部42は、移動部材31のスライド部31Bに設けられたラックギヤ31Eに噛合する第2ピニオンギヤ42Aと、第2ピニオンギヤ42Aの回転が伝達される遊星ギヤ42Bとを有する。第2ピニオンギヤ42Aの軸心部には、上下方向7に沿った第2回転軸42Eが挿通している。第2ピニオンギヤ42Aは、第2回転軸42Eに一体回転可能に取り付けられている。第2回転軸42Eは、支持台13上に、回転可能に支持されている。
移動部材31が前後方向8の前方にスライドすると、スライド部31Bも一体となって前後方向8の前方(図5(A)に矢印55で示す方向)にスライドする。この場合、第2ピニオンギヤ42Aは、図5(A)に矢印51で示す方向に回転する。また、スライド部31Bが前後方向8の後方(図5(B)に矢印56で示す方向)にスライドすることにより、第2ピニオンギヤ42Aは、図5(B)に矢印53で示す方向に回転する。
遊星ギヤ42Bは、第2ピニオンギヤ42Aに噛合した小ギヤ部42Cと、摺動部41の第1ピニオンギヤ41Bに噛合可能な大ギヤ部42Dとを有する。大ギヤ部42Dの直径は、小ギヤ部42Cの直径よりも大きい。小ギヤ部42Cは大ギヤ部42Dの上方に配置されている。小ギヤ部42C及び大ギヤ部42Dのそれぞれの軸心部には、上下方向7に沿った1本の第3回転軸42Fが挿通している。小ギヤ部42C及び大ギヤ部42Dのそれぞれは、第3回転軸42Fに一体回転可能に取り付けられている。従って、小ギヤ部42C及び大ギヤ部42Dは一体となって同じ方向に回転する。
第3回転軸42Fの下端部は、支持台13の上面に設けられた案内溝13B内にスライド可能に嵌合されている。案内溝13Bは、第2ピニオンギヤ42Aの軸心部を挿通する第2回転軸42Eを中心とした円周に沿った円弧状に形成されている。案内溝13Bにおける周方向の一方の端部は、第1ピニオンギヤ41Bに近接した位置にあり、他方の端部は、第1ピニオンギヤ41Bから離間した位置にある。
遊星ギヤ42Bの小ギヤ部42Cが回転すると、第3回転軸42Fは、案内溝13Bに案内されて、第2ピニオンギヤ42Aの軸心部を挿通する第2回転軸42Eの周りを、小ギヤ部42Cの回転方向に対応した方向に移動可能になっている。すなわち、遊星ギヤ42Bの小ギヤ部42Cが図5(A)の矢印52で示された方向に回転すると、第3回転軸42Fは、案内溝13Bに沿って、第1ピニオンギヤ41Bから離間する方向に移動される。遊星ギヤ42Bの小ギヤ部42Cが図5(B)の矢印54で示された方向に回転すると、第3回転軸42Fは、案内溝13Bに沿って、第1ピニオンギヤ41Bに接近する方向に移動される。
図5(A)に示されるように、第3回転軸42Fが、案内溝13Bにおける第1ピニオンギヤ41Bから離間した端部内に位置される場合には、遊星ギヤ42Bの大ギヤ部42Dは、第2ピニオンギヤ42Aに噛合していない第2状態になる。
図5(B)に示されるように、第3回転軸42Fが、案内溝13Bにおける第1ピニオンギヤ41Bに近接した端部内に位置される場合には、遊星ギヤ42Bの大ギヤ部42Dは、第2ピニオンギヤ42Aに噛合した第1状態になる。
[パネル装置20の動作]
パネル装置20のパネル21は、図4(A)に示されるように、プリンタ部11の前壁部11Aに沿った状態(以下、「第2状態」とする)と、図4(B)に示されるように、パネル21が第2状態から回動方向6の第1回動方向に回動された状態(以下、「第1状態」とする)とされる。パネル装置20が図4(A)に示される第2状態にあるとき、移動部材31は、連結部材32によって前後方向8の後方に移動された状態になっている。この場合、図5(B)に示されるように、遊星ギヤ42Bの大ギヤ部42Dは、第1ピニオンギヤ41Bに噛合した第2状態になっている。
このような第2状態のパネル21を、ユーザが第1状態にする場合には、ユーザは、パネル21を回動方向6の第1回動方向に回動させる操作を実行する。このとき、連結部32は、パネル21の第1回動方向の回動に連動させて、移動部材31を前後方向8の前方(「第1方向」に相当)にスライドさせる。これにより、移動部材31のスライド部31Bに設けられたラックギヤ31Eが一体となって前後方向8の前方にスライドする。
これにより、第2ピニオンギヤ42Aが、図5(A)の矢印51で示される方向に回転される。このとき、第2ピニオンギヤ42Aが噛合した遊星ギヤ42Bの小ギヤ部42Cは、図5(A)の矢印52で示される方向に回転される。この場合、第3回転軸42Fが、支持台13の案内溝13Bに案内されて、摺動部41の第1ピニオンギヤ41Bから離れる方向に移動する。その結果、図5(A)に示されるように、遊星ギヤ42Bの大ギヤ部42Dは、第1ピニオンギヤ41Bから離れた第2状態になる。
これにより、遊星ギヤ42Bの小ギヤ部42Cは、摺動部41からの抵抗力を受けることなく回転可能になる。このような状態では、遊星ギヤ42Bの小ギヤ部42Cは、噛合した第2ピニオンギヤ42Aが回転する際に、第2ピニオンギヤ42Aに対して小さな抵抗力しか付与しない。従って、第2ピニオンギヤ42Aも、前後方向8の前方へスライドするラックギヤ31Eに対して小さな抵抗力しか付与しない。その結果、ラックギヤ31Eは、前後方向8の前方に向かう比較的小さな力が作用することによって、前後方向8の前方に円滑にスライドする。
このことから、ユーザは、パネル21に対して比較的小さな力を、回動方向6の第1回動方向に加えるだけで、パネル21を第1回動方向に回動させることができる。
パネル21が第1回動方向へ所定量にわたって回動されると、ユーザは、パネル21に対して第2回動方向へ向かう力を作用させる。これにより、スライド部31Bのラックギヤ31Eが前後方向8の後方(「第2方向」に相当)にスライドされて、第2ピニオンギヤ42Aが、図5(A)の矢印51とは反対方向に回転される。これにより、遊星ギヤ42Bの小ギヤ部42C及び大ギヤ部42Dが、図5(A)の矢印52とは反対方向に回転される。この場合、第3回転軸42Fが、支持台13の案内溝13Bに案内されて、摺動部41の第1ピニオンギヤ41Bに接近する方向に移動する。その結果、図5(B)に示されるように、遊星ギヤ42Bの大ギヤ部42Dは、第1ピニオンギヤ41Bに噛合した第1状態になる。これにより、パネル21は、図4(B)に示されるように、パネル21の下部が、上部よりも前方に位置するように傾斜した第1状態とされる。
遊星ギヤ42Bの大ギヤ部42Dが第1状態になると、摺動部41において発生した摺動抵抗力は、第1ピニオンギヤ41B、遊星ギヤ42B、第2ピニオンギヤ42Aを介して、ラックギヤ31Eに伝達される。この場合、パネル21の第1面21Aが前方の上方に向かって傾斜しているために、ユーザは、第1面21Aに設けられた入力部に対して容易に入力操作できる。
図4(B)に示された使用状態のパネル21に対して、ユーザが第1面21Aの入力部に対する入力操作を実行すると、パネル21に押圧力が付与される。この押圧力は、パネル21を第2回動方向へ回動させる力となる。この力は、連結部32を介して、移動部材31に、前後方向8の後方へ向かう力として作用する。これにより、移動部材31のスライド部31Bに設けられたラックギヤ31Eにも前後方向8の後方へ向かう力が作用する。従って、ラックギヤ31Eに噛合した第2ピニオンギヤ42Aには、図5(B)において矢印53で示す方向への回転力が加わる。
この場合、遊星ギヤ42Bの大ギヤ部42Dは、図5(B)に示されるように、第1ピニオンギヤ41Bに噛合した第1状態になっている。このために、摺動部41の第1回転軸41Bにおいて発生する摺動力が、摺動部41の第1ピニオンギヤ41Bから、伝達部42における遊星ギヤ42Bの大ギヤ部42D及び小ギヤ部42C、第2ピニオンギヤ42Aを介して、ラックギヤ31Eに伝達される。その結果、移動部材31のスライド部31Bは、前後方向8の後方へ向かう力が作用しても、その力に対して大きな抵抗力が作用する。
従って、第1状態のパネル21は、第1面21Aの入力部に対するユーザの入力操作によって、回動方向6の第2回動方向へ回動するおそれがない。これにより、ユーザは、パネル21の入力部に対して安定的に入力操作することができる。
なお、使用状態のパネル21を、プリンタ部11の前壁部11Aに沿った第2状態に回動させる場合には、ユーザは、パネル21を回動方向6の第2回動方向に回動させる。この場合には、摺動部41の第1回転軸41Bにおいて発生する摺動抵抗力よりも、僅かに大きな押圧力がパネル21に付与されることによって、パネル21は、第2回動方向に回動される。すなわち、ユーザは、パネル21をタッチ操作する場合よりも大きな力をパネル21に付与することにより、パネル21を第2回動方向へ回動させることができる。これにより、パネル21は、プリンタ部11の前壁部11Aに沿った第2状態とされる。
[実施形態の効果]
抵抗部材40は、パネル21の回動方向6の第1回動方向への回動に連動して前後方向8の前方へ移動する移動部材31に対して、比較的小さい抵抗力を付与する。他方、抵抗部材40は、パネル21の回動方向6の第2回動方向への回動に連動して前後方向8の後方へ移動する移動部材31に対して、比較的大きい抵抗力を付与する。したがって、回動方向6の第1回動方向へのパネル21の回動は円滑になり、他方、ユーザが入力部へ入力するときにパネル21に加わる回動方向6の第2回動方向への力に対しては、抵抗部材40による抵抗力によってパネル21が回動方向6の第2回動方向へ回動し難くなる。
抵抗部材40は、摺動抵抗力を発生する摺動部41と、移動部材31が前後方向8の後方へ移動するときに移動部材31と摺動部41とを連結し、移動部材31が前後方向8の前方へ移動するときに移動部材31と摺動部41とを連結しない伝達部42と、を有する。伝達部42は、摺動部41と伝達部42とによって、パネル21の回動に対応する適切な抵抗力を移動部材31に付与することができる。
摺動部41は、第1回転軸41Aと、第1回転軸41Aが嵌合する軸受孔41Dが設けられた軸受部41Cと、を有し、第1回転軸41Aと軸受孔41Dとの間において摺動抵抗力が発生する。当該摺動部41は簡易な構成で摺動抵抗力を発生できる。
伝達部42は、第1回転軸41Aと一体に回転する第1ピニオンギヤ41Bと、移動部材31に設けられたラックギヤ31Eと噛合する第2ピニオンギヤ42Aと、第2ピニオンギヤ42Aと噛合しており、第2ピニオンギヤ42Aの軸周りに移動することにより第1ピニオンギヤ41Bと噛合する第1状態、又は第1ピニオンギヤ41Bと噛合しない第2状態となる遊星ギヤ42Bと、を有する。伝達部42は、第1ピニオンギヤ41Bと、遊星ギヤ42Bと、第2ピニオンギヤ42Aとにより、摺動抵抗力を伝達する状態と、伝達しない状態との切り換えを確実に行うことができる。
[変形例]
抵抗部材40は、上記実施形態のように、軸受部41Cによって第1回転軸41Aに摺動抵抗を付与する摺動部41と、摺動部41と移動部材31とを連結する伝達部42とを有する構成に限らない。例えば、伝達部42に代えて、図6に示されるワンウェイヒンジ45によって抵抗部材40を構成してもよい。ワンウェイヒンジ45は、ラックギヤ31Eに噛合する第2ピニオンギヤ42Aと一体回転可能になった第2回転軸42Eに連結される。
ワンウェイヒンジ45は、一方向への回転に対してトルクを与え、他方向への回転に対してトルクを発生させないものである。ワンウェイヒンジ45は、第2ピニオンギヤ42Aが図5(A)において矢印51で示す方向に回転されると、トルクが発生せず、図5(A)において矢印53で示す方向に回転されると、トルクが発生するように、第2回転軸42Eに連結される。従って、移動部材31のスライド部31Bが前後方向8の前方にスライドされる場合には、第2ピニオンギヤ42Aにトルクは発生せず、スライド部31Bが前後方向8の後方にスライドされる場合には、第2ピニオンギヤ42Aにトルクは発生する。
その結果、パネル21の第1回動方向への回動に連動して前後方向8の前方へ移動する移動部材31に対して、ワンウェイヒンジ45が付与する抵抗力は比較的小さい。他方、パネル21の第2回動方向への回動に連動して前後方向8の後方へ移動する移動部材31に対して、ワンウェイヒンジ45が付与する抵抗力は比較的大きい。
なお、ワンウェイヒンジ45は、ラックギヤ31Eに噛合する第2ピニオンギヤ42Aが取り付けられた第2回転軸42Eに直接連結する構成とされる。あるいは、第2回転軸42Eに、1又は複数のアイドルギヤを介して連結される構成とされる。
10・・・・複合機
11・・・・プリンタ部
12・・・・スキャナ部
11A・・・前壁部
11B・・・支持部
13・・・・支持台
13A・・・案内面
13B・・・案内溝
20・・・・パネル装置
21・・・・パネル
21A・・・第1面
21C・・・第2面
21D・・・回動軸
31・・・・移動部材
31B・・・スライド部
31E・・・ラックギヤ
32・・・・連結部
40・・・・抵抗部材
41・・・・摺動部
41A・・・第1回転軸
41B・・・第1ピニオンギヤ
41C・・・軸受部
41D・・・軸受孔
42・・・・伝達部
42A・・・第2ピニオンギヤ
42B・・・遊星ギヤ
42C・・・小ギヤ部
42D・・・大ギヤ部

Claims (6)

  1. 本体と、
    入力部が設けられた第1面及び、その反対にある第2面を有するパネルと、
    上記本体に設けられており、上記パネルを回動可能に支持する支持部と、
    上記本体から外へ向かう第1方向及び、当該第1方向と反対の第2方向へ移動可能に上記本体に設けられた移動部材と、
    上記パネルの回動と上記移動部材の移動とを連動可能に上記移動部材と上記パネルとを連結しており、上記パネルの第1回動方向への回動を上記移動部材の上記第1方向への移動として連動させ、上記パネルの上記第1回動方向と反対の第2回動方向への回動を上記移動部材の上記第2方向への移動として連動させる連結部と、
    上記本体に設けられており、上記移動部材が上記第2方向へ移動するときに、上記移動部材が上記第1方向へ移動するときよりも大きな抵抗力を付与する抵抗部材と、を具備するパネル装置。
  2. 上記抵抗部材は、
    上記摺動抵抗力を発生する摺動部と、
    上記移動部材が上記第2方向へ移動するときに上記移動部材と上記摺動部とを連結し、上記移動部材が上記第1方向へ移動するときに上記移動部材と上記摺動部とを連結しない伝達部と、を有する請求項1に記載のパネル装置。
  3. 上記摺動部は、回転軸と、当該回転軸が嵌合する軸受孔が設けられた軸受部と、を有し、上記回転軸と上記軸受部との間において摺動抵抗力が発生する請求項2に記載のパネル装置。
  4. 上記伝達部は、
    上記回転軸と一体に回転する第1ピニオンギヤと、
    上記移動部材に設けられたラックギヤと噛合する第2ピニオンギヤと、
    上記第2ピニオンギヤと噛合しており、上記第2ピニオンギヤの軸周りに移動することにより上記第1ピニオンギヤと噛合する第1状態、又は上記第1ピニオンギヤと噛合しない第2状態となる遊星ギヤと、を有する請求項2又は3に記載のパネル装置。
  5. 上記抵抗部材は、ワンウェイヒンジである請求項1に記載のパネル装置。
  6. 請求項1から5のいずれかに記載のパネル装置と、
    シートに画像を記録する記録部と、を備える画像記録装置。
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