JP2016189732A - トウモロコシ収穫機 - Google Patents

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南 照男
Teruo Minami
照男 南
賢一 寺坂
Kenichi Terasaka
賢一 寺坂
有作 吉田
Yusaku Yoshida
有作 吉田
千春 上北
Chiharu Kamikita
千春 上北
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Abstract

【課題】搬送装置の排出口の下方に設けられると共に横幅が搬送装置の横幅よりも広く形成され、排出口から排出されたトウモロコシ房状体を皮剥き装置の横幅方向に拡散させつつ皮剥き装置の受入口に案内する拡散案内部とを備えたトウモロコシ収穫機において、排出口から排出された塵埃を飛散し難くする。【解決手段】排出口61と拡散案内部70の始端部70Aとの間を塞ぐカバー90が備えられている。【選択図】図3

Description

本発明は、トウモロコシ収穫機、詳しくは、トウモロコシ房状体を収穫する収穫装置と、前記収穫装置によって収穫されたトウモロコシ房状体を機体後方向きに搬送する搬送装置と、前記搬送装置の後方に設けられ、前記搬送装置の排出口から排出されたトウモロコシ房状体を受け入れて、受け入れたトウモロコシ房状体の皮剥きをする皮剥き装置と、前記排出口の下方に設けられると共に横幅が前記搬送装置の横幅よりも広く形成され、前記排出口から排出されたトウモロコシ房状体を前記皮剥き装置の横幅方向に拡散させつつ前記皮剥き装置の受入口に案内する拡散案内部と、が備えられているトウモロコシ収穫機に関する。
上記したトウモロコシ収穫機は、トウモロコシ房状体を収穫する収穫作業と、収穫したトウモロコシ房状体の包葉を剥き取る皮剥き処理とを併行して行えるようにされたものである。また、搬送装置から排出されるトウモロコシ房状体が多くても、トウモロコシ房状体が拡散案内部によって皮剥き装置の横幅方向に拡散させつつ皮剥き装置へ案内されるので、皮剥き装置の受入口においてトウモロコシ房状体を詰まり難くできるものである。
収穫装置によって収穫されるトウモロコシ房状体に切れ葉などの塵埃が混入することがある。従来、この場合、塵埃が搬送装置によってトウモロコシ房状体と共に搬送され、横幅が搬送装置の横幅よりも広い拡散案内部へ排出されるので、排出された塵埃が飛散し易くなっている。
本発明の目的は、搬送装置から塵埃が排出されても、塵埃を飛散し難くできるトウモロコシ収穫機を提供することにある。
本開示のトウモロコシ収穫機の特徴構成は、
トウモロコシ房状体を収穫する収穫装置と、
前記収穫装置によって収穫されたトウモロコシ房状体を機体後方向きに搬送する搬送装置と、
前記搬送装置の後方に設けられ、前記搬送装置の排出口から排出されたトウモロコシ房状体を受け入れて、受け入れたトウモロコシ房状体の皮剥きをする皮剥き装置と、
前記排出口の下方に設けられると共に横幅が前記搬送装置の横幅よりも広く形成され、前記排出口から排出されたトウモロコシ房状体を前記皮剥き装置の横幅方向に拡散させつつ前記皮剥き装置の受入口に案内する拡散案内部と、
前記排出口と前記拡散案内部の始端部との間を塞ぐカバーと、が備えられていることにある。
本構成によると、搬送装置から拡散案内部に塵埃が排出されても、搬送装置の排出口と拡散案内部の始端部との間がカバーによって塞がれているので、塵埃が飛散するのをカバーによって防止したり、抑制したりできる。
従って、収穫されるトウモロコシ房状体に塵埃が混入したときでも、搬送装置から排出される塵埃が飛散し難く、例えばエンジンの付近に塵埃が入り込むなどの不都合が生じ難い。
上記構成において、前記カバーは、前記排出口と前記始端部の外周部とに亘る状態で設けられていると好適である。
本構成によれば、カバーが始端部をその外周部から覆うので、塵埃が飛散するのを効果的に防止できる。
上記構成において、前記カバーは、前記排出口の縁部と前記始端部の外周部とに亘る状態で設けられていると好適である。
本構成によれば、カバーが排出口をその縁部から覆い、かつ、カバーが始端部をその外周部から覆うので、塵埃が飛散するのを効果的に防止できる。
上記構成において、前記カバーは、前記排出口と前記始端部の横端とに亘る状態で設けられていると好適である。
本構成によれば、カバーが始端部の横端に位置して、カバーと始端部との隙間ができ難いので、塵埃が飛散するのを効果的に防止できる。
上記構成において、前記カバーは、前記排出口と前記始端部の前端とに亘る状態で設けられていると好適である。
本構成によれば、拡散案内部の横幅が搬送装置の横幅よりも広いことで、拡散案内部の横端側において、拡散案内部の前端が搬送装置から横外側に突出するが、この前端と排出口との間がカバーによって覆われるので、塵埃が拡散案内部の前端側から飛散するのを防止できる。
上記構成において、前記拡散案内部は、前下がりの状態に構成されると共に前記排出口の機体後方側に設けられ、前記排出口から排出されたトウモロコシ房状体を受け止めて機体前下方側に流下案内する第1傾斜部と、後下がりの状態に構成され、前記第1傾斜部からのトウモロコシ房状体を受け取って前記受入口に流下案内する第2傾斜部とを備え、前記カバーは、前記排出口の側部と、前記第1傾斜部の側部と、前記第2傾斜部の側部とに亘る状態で設けられていると好適である。
本構成によれば、トウモロコシ房状体が排出口から後方に飛び出ても、第1傾斜部によって受け止められて第2傾斜部に案内されるので、トウモロコシ房状体を皮剥き装置に漏れなく供給し易い。この場合、排出口の後方に第1傾斜部及び第2傾斜部によって囲われた空間ができるが、この空間における側方がカバーによって覆われるので、塵埃が外部に飛散するのをカバーによって効果的に防止できる。
上記構成において、前記カバーの側部を前記第1傾斜部側に折り返し、その折り返し部に前記第1傾斜部を載置支持してあると好適である。
本構成によれば、カバーを支持手段に活用した簡単な支持構造で、第1傾斜部をトウモロコシ房状体の受け取りによって掛かる荷重に抗してしっかり支持できる。
上記構成において、前記カバーに、前記始端部の横端から立ち上がる下横カバーと、前記排出口の横縁部から前記下横カバーの上縁に向かって延びる上横カバーとが備えられていると好適である。
本構成によれば、下横カバー及び上横カバーによって拡散案内部の横側方及び上方をしっかり覆うことができる。下横カバーが始端部から立ち上がり、上横カバーが排出口の横縁部から下横カバーの上縁に向かっているので、カバーがあまり大型にならず、カバー内の空間を大きくなりすぎないようにしつつ、拡散案内部における横端寄りの部位にもトウモロコシ房状体がスムーズに移動するスペースを確保できる。
上記構成において、前記下横カバーの上端部に前記排出口側に向けて折り返された折り返し部が設けられていると好適である。
本構成によると、折り返し部が下横カバーの上端部に対するリブ機能を備えるので、下横カバーに優れた強度を備えさせられる。
上記構成において、前記カバーに、前記始端部の前端から立ち上がる下前カバーと、前記上横カバーの横端から前記下前カバーの上端に向かって延びる上前カバーとが備えられていると好適である。
本構成によれば、下前カバー及び上前カバーによって拡散案内部の前方をしっかり覆うことができる。
上記構成において、前記下横カバーは、前記皮剥き装置に支持されていると好適である。
本構成によれば、下横カバーのための専用の支持部材を設けることなく、下横カバーを皮剥き装置によってしっかり支持させられる。
上記構成において、前記上横カバーは、前記搬送装置の搬送ケースに支持されていると好適である。
本構成によれば、上横カバーのための専用の支持部材を設けることなく、上横カバーを搬送ケースによってしっかり支持させられる。
上記構成において、前記下前カバーは、前記下横カバーの前端部に支持されていると好適である。
本構成によれば、下前カバーのための専用の支持部材を設けなくとも、下前カバーを下横カバーによってしっかり支持させられる。
上記構成において、前記上前カバーは、前記搬送装置の搬送ケースに支持されていると好適である。
本構成によれば、上前カバーのための専用の支持部材を設けることなく、上前カバーを搬送ケースによってしっかり支持させられる。
上記構成において、前記皮剥き装置は、前記皮剥き装置の横幅方向に並ぶ複数列の皮剥き処理部を備え、前記皮剥き処理部に、前記横幅方向に並べて配置され、前記皮剥き処理部の前後方向に延びる軸芯を回転中心として回転駆動される一対の皮剥きローラが備えられ、前記拡散案内部に、後下がりの状態に構成され、前記排出口から排出されたトウモロコシ房状体を前記受入口に流下案内する第2傾斜部を備え、前記第2傾斜部上に前記皮剥き処理部の横幅方向に並ぶ複数の案内体が設けられ、前記案内体は、隣り合う前記皮剥き処理部どうしの間の前方に位置し、トウモロコシ房状体を一方の前記皮剥き処理部における一対の皮剥きローラの間へ向けて案内するように構成され、前記案内体の始端に、前記第2傾斜部から立ち上がる段差部が設けられていると好適である。
本構成によると、第2傾斜部に位置するトウモロコシ房状体が横向き姿勢(トウモロコシ房状体の長手方向が皮剥きローラの軸芯に対して交差する方向となる姿勢)になると、トウモロコシ房状体の両端側が案内体の段差部に当たり、トウモロコシ房状体の両端側に抵抗が付与されて、トウモロコシ房状体に回動力が付与される。この結果、トウモロコシ房状体が横向き姿勢から縦向き姿勢(トウモロコシ房状体の長手方向が皮剥きローラの軸芯の方向に沿った方向となる姿勢)へ姿勢変化し易い。
従って、案内体の始端に段差部を設けるという簡単な構造を採用するだけで、トウモロコシ房状体を皮剥き処理部に縦向き姿勢で導入させ易く、皮剥き処理のときに種子粒が脱粒し難くなる。
上記構成において、前記案内体の上方に、前記横幅方向に延びる軸芯を回転中心として回転駆動され、トウモロコシ房状体を前記皮剥き処理部側へ掻き込む掻込み回転装置が設けられ、前記掻込み回転装置は、前記軸芯に沿う方向に並ぶ複数の掻込み羽根部を、平面視で前記案内体と重複する状態で備えていると好適である。
本構成によれば、案内体による姿勢矯正の作用を受けるトウモロコシ房状体に掻込み羽根部が作用するので、トウモロコシ房状体に回動力をより付与し易く、トウモロコシ房状体を縦向き姿勢により姿勢変化させ易い。また、トウモロコシ房状体が縦向き姿勢で移動させるための隣り合う案内体の間における経路を広く確保し易いので、皮剥き処理部にトウモロコシ房状体を縦向き姿勢でスムーズに導入できる。
上記構成において、トウモロコシ房状体の移動方向に対する側面視において、前記掻込み羽根部の回転軌跡と前記案内体とが重複するように構成されていると好適である。
本構成によれば、案内体に乗り上がったトウモコシ房状体に掻込み羽根部が作用するので、トウモロコシ房状体に回動力をより付与し易くなり、トウモロコシ房状体が横向き姿勢から縦向き姿勢へ姿勢変化する確実性が高まる。
上記構成において、前記拡散案内部に、後下がりの状態に構成され、前記排出口から排出されたトウモロコシ房状体を前記受入口に流下案内する第2傾斜部と、前記第2傾斜部の両横側部から立ち上がる横壁部とを備え、前記横壁部の内面と前記第2傾斜部とに亘る状態で設けられ、トウモロコシ房状体を前記拡散案内部の横幅方向中央側に向けて案内する横案内体が備えられていると好適である。
本構成によれば、横壁部に沿って移動しようとするトウモロコシ房状体が横案内体によって拡散案内部の横幅方向中央側に向けて案内されるので、トウモロコシ房状体が横壁部に沿ったままで皮剥き装置に入るのに比べ、トウモロコシ房状体を皮剥き処理部に位置ずれしないように導入させ易い。
上記構成において、前記横案内体は、トウモロコシ房状体移動方向下手側ほど幅広になるように構成され、前記横案内体の始端部は、前記横壁部と前記第2傾斜部との連結箇所に位置し、前記横案内体の前記横壁部側の端部は、トウモロコシ房状体移動方向に対する側面視で、前記第2傾斜部に対する高さがトウモロコシ房状体移動方向下手側ほど高くなるように、前記横壁部に支持され、前記横案内体の第2傾斜部側の端部は、トウモロコシ房状体移動方向下手側ほど前記横壁部から離れるように、前記第2傾斜部に支持されていると好適である。
本構成によれば、横案内体の上面が傾斜面になる。第2傾斜部のうち、横案内体の横内側に位置する部位に、皮剥き処理部に向けてトウモロコシ房状体を案内する案内体が設けられている場合、第2傾斜部に横向き姿勢で位置するトウモロコシ房状体の一端側が横案内体の傾斜面に乗り上がって回動し易くなり、他端側が案内体に当たって抵抗を受けるので、トウモロコシ房状体に回動力が付与され易くなり、コシ房状体が横向き姿勢から縦向き姿勢へ姿勢変化する確実性が高まる。
トウモロコシ収穫機の全体を示す側面図である。 トウモロコシ収穫機の全体を示す平面図である。 皮剥き装置を示す縦断側面図である。 皮剥き装置を示す平面図である。 案内体を示す側面図である。 案内体を示す斜視図である。 案内体及び横案内体を示す前面図である。 横案内体を示す斜視図である。 掻込み回転装置の一部を示す平面図である。 図9のX−X断面矢視図である。 分解状態の掻込み回転装置を示す斜視図である。 回転移送体を示す平面図である。 回転移送体、及び、皮剥き処理部の縦断面構造を示す後面図である。 回転移送体を示す縦断側面図である。 展開状態の羽根部を示す平面図である。 侵入防止部材を示す斜視図である。 カバーを示す側面図である。 カバーを示す斜視図である。 分解状態のカバーを示す斜視図である。 カバーを示す平面図である。 図20のXXI―XXI断面矢視図である。 別の実施構造を備えた侵入防止部材を示す側面図である。 別の実施構造を備えた侵入防止部材を示す平面図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の実施例に係るトウモロコシ収穫機の全体を示す側面図である。図2は、本発明の実施例に係るトウモロコシ収穫機の全体を示す平面図である。図1,2に示すように、Fが走行機体の「前」、Bが走行機体の「後」、Lが走行機体の「左」、Rが走行機体の「右」と定義する。
図1,2に示すように、トウモロコシ収穫機は、機体フレーム2の前部に左右一対の前車輪3が装備され、機体フレーム2の後部に左右一対の後車輪4が装備された自走可能な走行機体を備えている。走行機体の前車輪3と後車輪4との間の部位に、エンジン5が設けられている。左右の前車輪3は、ミッションケース6に駆動可能に支持され、エンジン5からミッションケース6に伝達される駆動力によって駆動される。左右の後車輪4は、ステアリングシリンダ(図示せず)による操向操作が可能に支持されている。走行機体の前部に運転部7が設けられている。運転部7には、キャビン8が設けられている。乗用空間がキャビン8によって覆われている。
走行機体の前部に収穫装置9が揺動昇降可能に連結されている。収穫装置9には、複数列の収穫部9aが配備されている。本実施例では、3列の収穫部9aが設けられているが、3列に限らず、如何なる数の収穫部9aを設けてもよい。収穫装置9の後部と、機体フレーム2とに昇降シリンダ10が連結されている。収穫装置9は、昇降シリンダ10によって下降作業状態と上昇非作業状態とにわたって昇降操作される。
走行機体の後部に後処理部11が設けられている。収穫装置9の後方から後処理部11の前方上方にわたって搬送装置12が設けられている。搬送装置12は、運転部7の下方を通る状態で、且つ、後側ほど上方に位置する傾斜状態で設けられている。後処理部11には、皮剥き装置1、揺動選別装置13及び回収容器14が設けられている。揺動選別装置13は、皮剥き装置1の下方に設けられている。回収容器14は、揺動選別装置13の下方に設けられている。後処理部11の後方に貯留タンク15が設けられている。後処理部11の下部の横側方、及び、エンジン5の横側方の夫々には、横カバー16が設けられている。
前車輪3と後車輪4との間に残稈処理装置17が設けられている。残稈処理装置17は、機体フレーム2に揺動昇降可能に支持されている。残稈処理装置17の上部に昇降シリンダ18が連結されている。残稈処理装置17は、昇降シリンダ18によって下降作業状態と上昇非作業状態とにわたって昇降操作される。
収穫装置9を下降作業状態にした状態で走行機体を走行させることで、3条の植付条に植立するトウモロコシ植物体からトウモロコシ房状体が収穫装置9によって収穫される。トウモコシ植物体のうち、トウモロコシ房状体が収穫されて圃場に植立状態で残った残稈は、走行機体が走行していくことで、下降作業状態の残稈処理装置17に取り入れられて細断処理される。
収穫装置9によって収穫されるトウモロコシ房状体は、トウモロコシ植物体のうち、種子粒が棒状に連なって房状になり、且つ、房状の種子粒が包葉によって包まれた状態になっている部位である。収穫されたトウモロコシ房状体が搬送装置12によって機体後方向きに搬送され、搬送装置12の後端部から後方に排出される。排出されたトウモロコシ房状体は、皮剥き装置1に受け入れられ、包葉を剥き取る皮剥き処理をされる。皮剥き処理を受けた後のトウモロコシ房状体は、皮剥き装置1から後方に排出され、貯留タンク15に入って貯留される。
皮剥き装置1において剥き取られた包葉、及び、皮剥きに伴ってトウモロコシ房状体から脱粒した種子粒が、皮剥き装置1から下方に落下し、揺動選別装置13に受け入れられて選別処理される。選別された種子粒は、揺動選別装置13から回収容器14に落下して回収される。選別された包葉は、揺動選別装置13から前方に排出され、シュート19に沿って下降する。シュート19を下降した包葉は、残稈処理装置17の前方に落下し、残稈処理装置17に取り入れられて残稈とともに細断処理される。
貯留タンク15の上端側の部位が支軸20を介して前後の支柱21に支持されている。前後の支柱21は、機体フレーム2に立てられている。前後の支柱21の夫々と貯留タンク15とに昇降シリンダ22が連結されている。貯留タンク15は、昇降シリンダ22によって、支軸20を支点軸として下降貯留姿勢と上昇排出姿勢とにわたって揺動操作される。貯留タンク15を上昇排出姿勢に操作することで、貯留タンク15に貯留されたトウモロコシ房状体を走行機体の横外側へ排出できる。
搬送装置12について説明する。
搬送装置12は、図1,3に示すように、搬送ケース60を備えている。搬送ケース60の後端部に排出口61が設けられている。排出口61は、図3に示すように、搬送ケース60における傾斜部60Aの後部分に位置する後向き排出口部61aと、搬送ケース60における水平部60Bの底部分に位置する下向き排出口部61bとを備えている。
搬送ケース60の前端部における内部と、後端部における内部とにわたって無端回動型の搬送チェーン62が回転方向X(図3参照)に回転駆動可能に支持されている。搬送チェーン62に、長手方向に間隔を空けて並ぶ複数の搬送プレート62aが設けられている。
収穫装置9によって収穫されたトウモロコシ房状体が搬送ケース60の前端部において内部に導入される。導入されたトウモロコシ房状体が搬送プレート62aによって受け止められて搬送チェーン62によって搬送ケース60の内部における搬送経路を後方上方に向けて搬送される。搬送終端部において搬送プレート62aが搬送経路から戻り経路に移送されることで、搬送終端部に到達したトウモロコシ房状体が搬送プレート62aによって放出されて排出口61から後方向きに排出される。
搬送ケース60の水平部60Bから筒状の排出ガイド63が延出されている。トウモロコシ房状体に混入して搬送装置12によって搬送されて来た塵埃のうち、稈身屑など比較的長尺な塵埃が排出装置59(図3参照)によって排出ガイド63に送り込まれ、排出ガイド63に案内されて走行機体の横側方に排出される。
皮剥き装置1について説明する。図3は、皮剥き装置1を示す縦断側面図である。図4は、皮剥き装置1を示す平面図である。皮剥き装置1の説明にあたり、トウモロコシ房状体の移動方向上手側(図4のF側)が「前」とし、トウモロコシ房状体の移動方向下手側(図4のB側)が「後」とし、トウモロコシ房状体の移動方向下手側から上手側を見て左側(図4のL側)が「左」とし、トウモロコシ房状体の移動方向下手側から上手側を見て右側(図4のR側)が「右」とする。
皮剥き装置1には、図3,4に示すように、皮剥きケース30が備えられている。皮剥きケース30は、後処理部フレーム25のうちの上フレーム部25aに支持されている。後処理部フレーム25は、図1に示すように、機体フレーム2に立てられている。皮剥きケース30には、左右一対の横壁板31が備えられている。皮剥きケース30の後端部に受取り台32が設けられている。受取り台32の左端側及び右端側が横壁板31に支持されている。
皮剥きケース30の前端部に、皮剥き装置1の受入口1Aが設けられている。受入口1Aの横幅は、搬送装置12の横幅よりも広く設定されている。受入口1Aと搬送装置12の後部とに亘って拡散案内部70が設けられている。拡散案内部70の横幅は、搬送装置12の横幅よりも広く形成されている。
皮剥きケース30の内部に、1つの掻込み回転装置52、複数列の皮剥き処理部36、複数個の回転移送体37及び1個の掻出しローラ38が設けられている。本実施例では、8列の皮剥き処理部36が設けられているが、8列に限らず、如何なる数の皮剥き処理部36を設けてもよい。本実施例では、5個の回転移送体37を設けているが、5個に限らず、如何なる数の回転移送体37を設けてよい。
8列の皮剥き処理部36は、拡散案内部70の後端部の下方と受取り台32の下方との間において、皮剥き装置1の横幅方向に並んでいる。8列の皮剥き処理部36の夫々には、左右一対の皮剥きローラ39が備えられている。各皮剥き処理部36の左右の皮剥きローラ39は、皮剥き処理部36の横幅方向に並んでいる。各皮剥き処理部36の左右の皮剥きローラ39は、皮剥き処理部36の前後方向に沿う方向(機体前後方向に沿う方向)に延びる軸芯を備え、この軸芯を回転中心として回転駆動される。各皮剥き処理部36における左の皮剥きローラ39の回転方向は、後方から視て、右回り(時計回り)の回転方向39a(図13参照)となり、右の皮剥きローラ39の回転方向は、後方から視て、左回り(反時計回り)の回転方向39b(図13参照)となる。
掻込み回転装置52は、皮剥き処理部36の前方且つ上方に配置され、左右の横壁板31に相対回転可能に支持されている。掻込み回転装置52は、皮剥き処理部36の横幅方向に延びる軸芯52aを備え、この軸芯52aを回転中心として回転方向Y(図3参照)に機回転駆動される。
5個の回転移送体37は、8列の皮剥き処理部36の上方に皮剥き処理部36の前後方向に沿う方向に並べて配置され、左右の横壁板31に相対回転可能に支持されている。5個の回転移送体37の夫々は、皮剥き処理部36の横幅方向に延びる横向き軸芯37aを備え、この横向き軸芯37aを回転中心として回転方向Z(図3参照)に回転駆動される。
掻出しローラ38は、受取り台32の上方に配置して、左右の横壁板31に相対回転可能に支持されている。掻出しローラ38は、皮剥き装置1の横幅方向に延びる軸芯を備え、この軸芯を回転中心として回転駆動される。
排出口61から排出されたトウモコシ房状体が拡散案内部70の始端部70A(前端部)に受け入れられ、拡散案内部70によって皮剥き装置1の横幅方向に拡散させつつ受入口1Aに案内される。拡散案内部70の終端部(後端部)に位置したトウモロコシ房状体が掻込み回転装置52によって皮剥き処理部36に掻き込み操作され、皮剥き処理部36にスムーズに供給される。各皮剥き処理部36に供給されたトウモロコシ房状体は、皮剥きローラ39及び回転移送体37によって皮剥き処理部36の後方に移送されながら、皮剥きローラ39によって皮剥きされる。詳述すると、トウモロコシ房状体を皮剥きローラ39に対する縦向き姿勢(トウモロコシ房状体の長手方向が皮剥きローラ39の軸芯方向に沿う方向となる姿勢)で一対の皮剥きローラ39同士の間の上方に位置させる。一対の皮剥きローラ39がトウモロコシ房状体を挟む状態で回動し、トウモロコシ房状体の包葉が一対の皮剥きローラ39によって剥き取られる。トウモロコシ房状体から剥き取られた包葉は、一対の皮剥きローラ39の間から下方へ落下する。皮剥きローラ39の後端部に来たトウモロコシ房状体が掻出しローラ38によって受取り台32の上へ掻き出される。受取り台32の上に掻き出されたトウモロコシ房状体は、掻出しローラ38によって受取り台32から皮剥き装置1の後方へ送り出される。
拡散案内部70について説明する。
拡散案内部70は、図3に示すように、第1傾斜部71及び第2傾斜部72を備え、排出口61から排出されたトウモロコシ房状体を第1傾斜部71及び第2傾斜部72によって皮剥き装置1の横幅方向に拡散させつつ受入口1Aに案内する。
詳述すると、第1傾斜部71は、排出口61の後方に、前下がりの状態に構成されて設けられている。具体的には、図3,20,21に示すように、排出ガイド63の底板部63aにおける始端部(前端部)から板部材が前方向き且つ下方向きに延出されている。この板部材によって第1傾斜部71が構成されている。排出口61から排出されたトウモロコシ房状体が第1傾斜部71によって受け止められて機体前下方側に流下案内され、第2傾斜部72の始端部(前端部)に落下する。
第1傾斜部71は、図20,21に示すように、中央部71aと、左右の横外側部71bとを備えている。左右の横外側部71bは、中央部71aに対して折れ曲がり線Lで前下向きに折れ曲がり、中央部71aから前下向き且つ横外向きに延出している。横外側部71bの延出端側ほど下方に位置している。トウモロコシ房状体が第1傾斜部71によって機体前下方側に流下案内されるとき、左右の横外側部71bによって皮剥き装置1の横幅方向に拡散される。
第2傾斜部72は、排出口61の下方と、受入口1Aの下方とに亘って、後下がりの状態に構成されて設けられている。第2傾斜部72の横幅は、搬送装置12の横幅よりも広く形成され、排出口61の横幅よりも広くなっている。第2傾斜部72の横幅は、受入口1Aの横幅と同じ又はほぼ同じ横幅に設定されている。第2傾斜部72の始端側部分72a(搬送装置側部分)と、終端側部分72b(皮剥き装置側部分)とは、別々のシュート部材によって構成されている。
第2傾斜部72に1つの振分け案内体50及び7個の案内体51が設けられている。振分け案内体50は、7個の案内体51よりも前上側(トウモロコシ房状体の移動方向上手側)に設けられている。7個の案内体51は、左右方向(皮剥き処理部36の横幅方向)に並んでいる。
第1傾斜部71から第2傾斜部72の始端部に落下したトウモロコシ房状体、及び、排出口61から第2傾斜部72の始端側部分72aに直接に落下したトウモロコシ房状体が第2傾斜部72によって受入口1Aに流下案内される。流下案内されるトウモロコシ房状体が振分け案内体50及び案内体51によって皮剥き装置1の横幅方向に拡散される。
具体的には、振分け案内体50には、平面視で略三角形状の案内面が備えられている。振分け案内体50は、前後方向視で、左右両側から中央側に向かうほど高い位置になる中膨らみ状(本実施形態では、三角形状)に形成されている。第2傾斜部72の始端側部分72aに落下したトウモロコシ房状体は、振分け案内体50によって第2傾斜部72の左右に広く分散するように案内される。
7個の案内体51の夫々は、隣り合う皮剥き処理部36どうしの間の前方に位置している。7個の案内体51の配列ピッチは、トウモロコシ房状体が2個の案内体51に亘って乗り上がることがあっても、3個の案内体51に亘って乗り上がらない配列ピッチに設定されている。振分け案内体50による案内によって第2傾斜部72の左右の横端側に位置したトウモロコシ房状体、及び、振分け案内体50を乗り越えたりして振分け案内体50の後側に回り込んで第2傾斜部72の中央側に位置したトウモロコシ房状体を、各案内体51による案内によって各案内体51の後方に位置する皮剥き処理部36の左右の皮剥きローラ39の間に向けて移動させる。
7個の案内体51の夫々は、具体的には、図5,6,7に示す如く構成されている。
各案内体51は、平面視において、上面51aの形状が後広がり形状(トウモロコシ房状体の移動方向下手側ほど幅広になる形状)となるように構成されている。各案内体51は、前後方向視において、上面51aの形状が上側ほど幅狭になる形状(上細り形状)となるように構成されている。各案内体51の底部に取付板部51cが備えられている。各案内体51は、取付板部51cが第2傾斜部72に連結されることで、第2傾斜部72に固定されている。
各案内体51の始端(前端)に第2傾斜部72から立ち上がる段差部51dが設けられている。本実施例では、隣り合う案内体51の段差部51dの立ち上がり高さが同じに設定されている。隣り合う案内体51の段差部51dの立ち上がり高さを相違させてもよい。本実施例では、7個の案内体51は、隣り合う案内体51の始端が、トウモロコシ房状体の移動方向において、同じ位置P(図5,6参照)に位置するように構成されている。隣り合う案内体51の始端の位置を相違させてもよい。
各案内体51は、トウモロコシ房状体の移動方向に対する側面視(左右方向視)において、上端縁51bの第2傾斜部72に対する高さがトウモロコシ房状体の移動方向下手側ほど高くなる形状(後上がり形状)となるように構成されている。7個の案内体51は、隣り合う案内体51の一方の案内体51の上端縁51bの第2傾斜部72に対する傾斜が、他方の案内体51の上端縁51bの第2傾斜部72に対する傾斜より急傾斜となるように構成されている。
7個の案内体51は、隣り合う案内体51の一方の案内体51の上端縁51bの第2傾斜部72に対する高さが他方の案内体51の上端縁51bの第2傾斜部72に対する高さよりも高くなるように構成されている。具体的には、隣り合う案内体51のうち、上端縁51bの第2傾斜部72に対する傾斜が急傾斜となる案内体51の上端縁51bの第2傾斜部72に対する高さが、上端縁の第2傾斜部72に対する傾斜が緩傾斜となる案内体51の上端縁51bの第2傾斜部72に対する高さよりも高く設定されている。
7個の案内体51は、トウモロコシ房状体の移動方向において、隣り合う案内体51の一方の案内体51の上端縁51bの長さが、他方の案内体51の上端縁52bの長さよりも長くなるように構成されている。具体的には、上端縁51bの第2傾斜部72に対する高さが高い案内体51の上端縁の長さが、上端縁51bの第2傾斜部72に対する高さが低い案内体51の上端縁51bの長さよりも長くなっている。
第2傾斜部72に位置するトウモロコシ房状体が案内体51の上面51aの後広がり形状、且つ上面51aの上細り形状による案内作用によって皮剥きローラ39の間に向けて案内される。
第2傾斜部72に位置するトウモロコシ房状体が横向き姿勢(トウモロコシ房状体の長手方向が皮剥きローラ39の軸芯に対して交差する方向となる姿勢)になっていると、縦向き姿勢(トウモロコシ房状体の長手方向が皮剥きローラ39の軸芯の方向に沿った方向となる姿勢)に案内体51によって姿勢矯正される。
すなわち、トウモロコシ房状体が横向き姿勢になると、トウモロコシ房状体の両端側が案内体51の段差部51dに対向する。トウモロコシ房状体の両端側が対向する段差部51dに当たって、トウモロコシ房状体の両端側に抵抗が付与されてトウモロコシ房状体に回動力が付与され、トウモロコシ房状体が回動力によって横向き姿勢から縦向き姿勢へ姿勢変化する。
トウモロコシ房状体の一端側が乗り上がる案内体51における上端縁51bの第2傾斜部72に対する高さと、トウモロコシ房状体の他端側が乗り上がる案内体51における上端縁51bの第2傾斜部72に対する高さとが異なることで、トウモロコシ房状体の両端側の第2傾斜部72からの持ち上げ高さが異なる。すなわち、トウモロコシ房状体が傾斜する。この結果、トウモロコシ房状体に回動力が付与され、トウモロコシ房状体が横向き姿勢から縦向き姿勢へ姿勢変化する。
トウモロコシ房状体の一端側が乗り上がって移動する案内体51における上端縁51bの長さ及び第2傾斜部72に対する傾斜と、トウモロコシ房状体の他端側が乗り上がって移動する案内体51における上端縁51bの長さ及び第2傾斜部72に対する傾斜とが異なる。これにより、トウモロコシ房状体の一端側に付与される移動抵抗と、他端側に付与される移動抵抗とが相違して、トウモロコシ房状体に回動力が付与され、トウモロコシ房状体が回動力によって横向き姿勢から縦向き姿勢へ姿勢変化する。
図3に示すように、第1傾斜部71の上方に排出規制部材64が設けられている。排出規制部材64は、支持部材65に上下位置変更可能に支持されている。支持部材65は、底板部63aから延出されている。収穫されるトウモロコシ房状体に混入する塵埃が少ない場合、排出規制部材64を上昇調節することにより、排出規制部材64の底板部63aから上方への突出長さが長くなり、トウモロコシ房状体を排出ガイド63に流入し難くできる。収穫されるトウモロコシ房状体に混入する塵埃が多い場合、排出規制部材64を下降調節することにより、排出規制部材64の底板部63aから上方への突出長さが短くなり、塵埃を排出ガイド63に流入し易くできる。
図4に示すように、第2傾斜部72に風選別部66が設けられている。風選別部66において、送風装置67(図1参照)から送風ダクト68を介して供給される選別風が第2傾斜部72を裏面側から表面側に通り抜ける。トウモロコシ房状体に混在している切れ葉などの塵埃が通り抜ける選別風によってトウモロコシ房状体から分離される。送風装置67は、搬送装置12及び後処理部フレーム25に支持されている。
図3,4,7に示すように、第2傾斜部72の両横側部から横壁部73が立ち上げられている。横壁部73は、横壁板31によって構成されている。第2傾斜部72の両横側において、横壁部73の内面と第2傾斜部72とに亘って横案内体74が設けられている。横壁部73に沿って移動しようとするトウモロコシ房状体が横案内体74によって拡散案内部70の横幅方向中央側に向けて案内されるので、トウモロコシ房状体を皮剥き処理部36の皮剥きローラ39同士の間に供給し易い。
具体的には、各横案内体74は、図7,8に示す如く構成されている。
横案内体74は、トウモロコシ房状体移動方向下手側ほど幅広になるように構成されている。横案内体74の始端部74aは、横壁部73と第2傾斜部72との連結箇所に位置している。横案内体74の横壁部側の端部74bは、トウモロコシ房状体移動方向に対する側面視で、第2傾斜部72に対する高さがトウモロコシ房状体移動方向下手側ほど高くなるようにして、横壁部73に支持されている。横案内体74の第2傾斜部側の端部74cは、トウモロコシ房状体移動方向下手側ほど横壁部73から離れるようにして、第2傾斜部72に支持されている。
横案内体74の上面74dが傾斜面になる。第2傾斜部72に横向き姿勢で位置したトウモロコシ房状体の一端側が傾斜状態の上面74dに乗り上がって回動し易くなり、他端側が横案内体74の横内側に隣り合って位置する案内体51に当たって抵抗を付与されるので、トウモロコシ房状体が回動力を付与され、トウモロコシ房状体を横向き姿勢から縦向き姿勢に姿勢変化させ易い。
掻込み回転装置52について説明する。
掻込み回転装置52には、図3,4,9,10に示すように、回転支軸53、及び、複数の掻込み羽根部54が備えられている。本実施例では、8つの掻込み羽根部54が備えられている。8つに限らず、如何なる数の掻込み羽根部54を備えてもよい。8つの掻込み羽根部54は、回転支軸53の軸芯52aに沿う方向に間隔を空けて並んだ状態で回転支軸53に相対回転不能に支持されている。回転支軸53は、左右の横壁板31に回転駆動可能に支持されている。掻込み回転装置52は、回転支軸53が駆動されることで駆動され、回転する掻込み羽根部54によってトウモロコシ房状体を掻き込み操作する。
掻込み回転装置52は、案内体51の上方に設けられている。8つの掻込み羽根部54のうちの7つの掻込み羽根部54は、平面視で案内体51と重複する状態で備えられている。具体的には、掻込み羽根部54と案内体51の後部における横一端側部分とが重複している。案内体51による姿勢矯正の作用を受けるトウモロコシ房状体に掻込み羽根部54が作用するので、トウモロコシ房状体に回動力をより付与し易く、トウモロコシ房状体を縦向き姿勢により姿勢変化させ易い。トウモロコシ房状体が縦向き姿勢で移動する隣り合う案内体51の間における経路を広く確保し易く、皮剥き処理部36にトウモロコシ房状体を縦向き姿勢でスムーズに導入できる。
掻込み回転装置52は、図5に示すように、トウモロコシ房状体の移動方向に対する側面視において、掻込み羽根部54の回転軌跡54Tと案内体51とが重複するようにして設けられている。具体的には、掻込み羽根部54の回転軌跡54Tが上端縁51bの第2傾斜部72に対する高さが低い案内体51よりも上方に位置し、且つ、上端縁51bの第2傾斜部72に対する高さが高い案内体51と重複するように配置して設けられている。案内体51によって第2傾斜部72から持ち上げられて回動力を付与し易い状態にあるトウモロコシ房状体に対して掻込み羽根部54が空振りせずに作用するので、トウモロコシ房状体に回動力をより付与し易く、トウモロコシ房状体を縦向き姿勢により姿勢変化させ易い。
8つの掻込み羽根部54の夫々は、図9,10,11に示すように、基部55、及び、基部55から延出された複数の羽根体56を備えている。本実施例では、2つの羽根体56を備えているが、2つに限らず、如何なる数の羽根体56を備えても良い。基部55に取付孔57が設けられている。8つの掻込み羽根部54は、図9,10に示すように、基部55を回転支軸53が貫通する状態で回転支軸53に取り付けられている。基部55と回転支軸53とは、取付孔57の非円形の形状と、回転支軸53の非円形の外周形状とによって相対回転不能に係合している。
各掻込み羽根部54の2つの羽根体56は、基部55を挟んで回転支軸53の径方向に直線状に延びる状態で基部55から延出されている。8つの掻込み羽根部54は、隣り合う掻込み羽根部54の一方の掻込み羽根部54における羽根体56と、他方の掻込み羽根部54の羽根体56との回転位相が異なる状態で回転支軸53に取り付けられている。隣り合う掻込み羽根部54の一方における羽根体56と、他方における羽根体56とが異なるタイミングで第2傾斜部72の上を移動するので、掻き込みミスを回避し易い。
各掻込み羽根部54は、弾性体によって構成されている。本実施例では、掻込み羽根部54は、ゴム材によって構成されている。ゴム材に限らず、皮革など各種の弾性材によって構成すると良い。基部55及び2つの羽根体56がゴム材によって一体的に形成されている。羽根体56のうちの回転支軸53の径方向の外側部分56Aの軸芯52aに沿う方向視の形状が先細り形状に形成されている。羽根体56のうちの回転支軸53の径方向の中間部分56Bにおける非掻き込み作用部56Cに、軸芯52aに沿う方向視において掻込み羽根部54の回転方向に向かって凹入された凹入部58が設けられている。羽根体56の基部55に連結する部分の回転支軸53の周方向における大きさを大きくして羽根体56と基部55とを強固に連結しつつ、羽根体56の先側に良好な弾性を備えさせられる。この結果、羽根体56にトウモロコシ房状体から強い掻き込み反力が作用したとき、羽根体56の先側が弾性変形して、トウモロコシ房状体に損傷を与えないようにできる。
図9,10に示すように、回転支軸53のうちの各掻込み羽根部54の両横側に位置する部位に支持部材80が相対回転不能に支持されている。8つの掻込み羽根部54の夫々は、両横側に位置する支持部材80によって挟持されている。掻込み羽根部54が支持部材80によって挟持されることで、掻込み羽根部54の回転支軸53に対する位置決めができ、掻込み羽根部54のずれ動きを防止できる。
各支持部材80は、図9,10,11に示すように、挟持部81とボス部82とを備えている。ボス部82は、回転支軸53の外周部に嵌合されている。ボス部82と回転支軸53とは、ボス部82の非円形の内周形状と、回転支軸53の非円形の外周形状とによって相対回転不能に係合している。ボス部82が回転支軸53に係合していることにより、支持部材80は、回転支軸53に相対回転不能に支持されている。本実施例では、ボス部82の内周形状、及び回転支軸53の外周形状を四角形状に形成している。ボス部82の内周形状、及び回転支軸53の外周形状は、四角形状に限らず、六角形状、楕円形状などに形成してもよい。本実施例では、ボス部82は、2つの断面L字形状の部材を組み合わせることによって筒状に構成している。ボス部82は、単一の筒形部材によって構成してもよい。
複数の支持部材80のうち、隣り合う掻込み羽根部54の間に位置して隣り合っている支持部材80の夫々におけるボス部82が一体的に形成されている。隣り合う掻込み羽根部54の間に位置する2つの支持部材80は、ボス部82が連結していることで、1つの構造体になっている。隣り合う2つの掻込み羽根部54のための支持部材80を回転支軸53に一挙に装着できる。
図4,9に示すように、複数の支持部材80のうち、回転支軸53の軸端部53Tに最も近い掻込み羽根部54と軸端部53Tとの間に位置する支持部材80のみに、抜止め部86が備えられている。抜止め部86は、図11に示すように、支持部材80が有する位置決め部87、回転支軸53に装着される抜止めピン88、抜止めピン88と位置決め部87との間に配置して回転支軸53の外周部に嵌合される調節部材89を備えている。位置決め部87が調節部材89を介して抜止めピン88によって受け止め支持されることで、支持部材80が回転支軸53の取付け位置から掻込み羽根部54が位置する側と反対側に抜け外れることを抜止め部86によって防止される。
隣り合う掻込み羽根部54の間に位置する2つの支持部材80は、1つの構造体の状態で隣り合う掻込み羽根部54の間に位置することで、隣り合う掻込み羽根部54の間に位置する支持部材80は、挟持対象の掻込み羽根部54に隣り合う掻込み羽根部54を反力部材にして、挟持対象の掻込み羽根部54に対して挟持作用する。軸端部53Tに最も近い掻込み羽根部54に対して軸端部53Tが位置する側に位置する支持部材80は、抜止め部86を反力部材にして、軸端部53Tに最も近い掻込み羽根部54に対して挟持作用する。この結果、複数の掻込み羽根部54の夫々を両横側に位置する支持部材80の挟持部81によって挟持できる。
図9,10,11に示すように、各支持部材80の挟持部81に上手側係止部83及び下手側係止部84が設けられている。上手側係止部83は、挟持部81から挟持対象の掻込み羽根部54に向けて突設され、掻込み羽根部54の回転方向上手側から掻込み羽根部54に係合するように構成されている。下手側係止部84は、挟持部81から挟持対象の掻込み羽根部54に向けて突設され、掻込み羽根部54の回転方向下手側から掻込み羽根部54に係合するように構成されている。上手側係止部83及び下手側係止部84は、具体的には、掻込み羽根部54の基部55に係合するよう構成されている。
掻込み羽根部54の基部55が上手側係止部83と下手側係止部84との間に入り込んで、掻込み羽根部54と支持部材80とがガタ付き難い状態で係合して連動し、回転支軸53によって駆動される支持部材80の回動力を掻込み羽根部54に確実に伝達できる。
本実施例では、上手側係止部83及び下手側係止部84が挟持部81から掻込み羽根部54に向かって突出する突出長さは、掻込み羽根部54の両横側に位置する支持部材80の上手側係止部83どうしの間、及び下手側係止部84どうしの間の夫々に隙間Dが形成される突出長さに設定されている。上手側係止部83どうし及び下手側係止部84どうしが接触し、上手側係止部83どうしの間、及び下手側係止部84どうしの間に隙間が形成されないように構成して実施してもよい。
回転移送体37について説明する。
5個の回転移送体37の夫々は、図3,4,12,13に示すように、回転支軸40と複数の羽根部41とを備えている。回転支軸40は、皮剥き処理部36の横幅方向に延びる横向き軸芯37aを備え、この横向き軸芯37aを回転中心として回転駆動されるように左右の横壁板31に回転駆動可能に支持されている。複数の羽根部41は、皮剥き処理部36の横幅方向に間隔を空けた並んだ状態で回転支軸40に相対回転可能に支持されている。複数の羽根部41の夫々は、回転支軸40の周方向に間隔を空けて並ぶ複数の羽根体42を備えている。複数の羽根体42の夫々は、複数の羽根体42に共通の1のボス部43を介して回転支軸40に相対回転不能に支持されている。複数の羽根体42は、ボス部43から放射状に延出している。本実施例では、12枚の羽根体42を備えているが、枚数は、12枚に限らず、如何なる枚数に設定してもよい。
5個の回転移送体37の夫々は、回転支軸40が回転駆動されることで、横向き軸芯37aを回転中心として回転方向Z(図3参照)に回転駆動され、複数の羽根部41の夫々の羽根体42を回転方向Zに回転させる。皮剥き処理部36に位置するトウモロコシ房状体が、回転する羽根体42による掻き送りによって皮剥き処理部36の後方側へ向けて移送される。
5個の回転移送体37における隣り合う回転移送体37は、一方の回転移送体37における隣り合う羽根体42同士の間を他方の回転移送体37における羽根体42が通るように、横向き軸芯37a方向に沿った方向視で重複するように配置されている。5個の回転移送体37による移送力がトウモロコシ房状体に途切れずに付与される。
5個の回転移送体37における隣り合う回転移送体37のうちの一方の回転移送体37は、図4,13に示すように、隣り合う羽根部41の一方の羽根部41における羽根体42が1つの皮剥き処理部36における一対の皮剥きローラ39同士の間の上方を通過し、他方の羽根部41における羽根体42が皮剥き処理部36における一対の皮剥きローラ39同士の間の上方から皮剥き処理部36の横幅方向に位置ずれした箇所を通過するように構成されている。一対の皮剥きローラ39同士の間の上方から位置ずれした箇所を通過する羽根体42は、皮剥き処理部36同士の間の上方を通過する。
図12,13に示すように、一対の皮剥きローラ39同士の間の上方を通過する羽根体42の横幅W1は、一対の皮剥きローラ39同士の間の上方から位置ずれした箇所を通過する羽根体42の横幅W2よりも広く設定されている。図13に示すTは、一対の皮剥きローラ39同士の間の上に位置するトウモロコシ房状体であって、長手方向が皮剥きローラ39の軸芯の方向に沿った方向となっているトウモロコシ房状体を示している。皮剥きローラ39同士の間の上に位置するトウモロコシ房状体Tに対して羽根体42を作用させるのに、羽根体42の横幅W1が広いことで、トウモロコシ房状体Tに対して偏心しないとか、あまり偏心しないで作用させられる。
皮剥きローラ39同士の間の上方から位置ずれした箇所を通過する羽根体42は、回転駆動によってトウモロコシ房状体を一対の皮剥きローラ39同士の間にて幅寄せするよう構成されている。トウモロコシ房状体が皮剥き処理部36における皮剥きローラ39同士の間の上方から横側に位置ずれすると、このトウモロコシ房状体を皮剥きローラ39同士の間の上方から位置ずれしている羽根体42によって皮剥きローラ39同士の間の上方に戻し操作できる。
具体的には、皮剥きローラ39同士の間の上方から位置ずれした箇所を通過する羽根部41は、図4,12,13に示す如く構成されている。図15は、展開状態の羽根部41を示す平面図である。位置ずれした箇所を通る羽根部41における一対の半周部のうちの一方の半周部に位置する複数の羽根体42は、左寄せ用に構成され、他方の半周部に位置する複数の羽根体42は、右寄せ用に構成されている。左寄せ用の複数の羽根体42は、回転方向Zにおいて隣り合う羽根体42のうちの回転方向上手側に位置する羽根体42が回転方向下手側に位置する羽根体42に対して羽根部41の左端側に位置ずれした状態の配列で羽根部41の回転方向Zに並んでいる。左寄せ用の複数の羽根体42によって左幅寄せ面42Lが形成される。右寄せ用の複数の羽根体42は、回転方向Zにおいて隣り合う羽根体42のうちの回転方向上手側に位置する羽根体42が回転方向下手側に位置する羽根体42に対して羽根部41の右端側に位置ずれした状態の配列で羽根部41の回転方向Zに並んでいる。右寄せ用の複数の羽根体42によって右幅寄せ面42Rが形成される。
位置ずれした箇所を通る羽根部41の左横側に位置する皮剥きローラ39同士の間の上方からトウモロコシ房状体が右側に位置ずれすると、このトウモロコシ房状体が左寄せ用の羽根体42の配列と回転駆動とによって左側の皮剥きローラ39同士の間の上方に向けて押し寄せ操作される。位置ずれした箇所を通る羽根部41の右横側に位置する皮剥きローラ39同士の間の上方からトウモロコシ房状体が左側に位置ずれすると、このトウモロコシ房状体が右寄せ用の羽根体42の配列と回転駆動とによって右側の皮剥きローラ39同士の間の上方に向けて押し寄せ操作される。
図4,12,13に示すように、隣り合う回転移送体37のうちの後側の回転移送体37に、横向き軸芯37aの方向に沿う方向に間隔を空けて並ぶ複数の侵入防止部材45が設けられている。隣り合う回転移送体37の後側の回転支軸40と、後側の回転移送体37の隣り合う二つの羽根体42の間を通る前側の回転移送体37の羽根体42との間に移送中のトウモロコシ房状体の長手方向での一端側が導入されるのを侵入防止部材45によって防止される。
すなわち、回転支軸40と羽根体42との間にトウモロコシ房状体の一端側が導入された場合、その一端側が後側の回転移送体37の隣り合う二つの羽根体42同士の間の空間S(図12参照)に入り込み、トウモロコシ房状体が一対の皮剥きローラ39同士の間の上で立った姿勢(長手方向が上下方向となる姿勢)になる。すると、トウモロコシ房状体の下端側の端部が一対の皮剥きローラ39によって挟まれ、その端部の種子粒が脱粒する。回転支軸40と羽根体42との間にトウモロコシ房状体の一端側が導入されることを防止されるので、トウモロコシ房状体が一対の皮剥きローラ39同士の間の上で立った姿勢になるのを防止でき、種子粒の脱粒を防止できる。
複数の侵入防止部材45の夫々は、具体的には、次の如く構成されている。
各侵入防止部材45は、図16に示すように、取付孔45aを有した筒状体によって構成されている。取付孔45aの形状及び大きさは、回転支軸40の外周部に嵌合されている筒状のスペーサ48の外周部に嵌合する形状及び大きさに設定されている。スペーサ48は、隣り合う二つの羽根体42の間に介装され、二つの羽根体42の間隔を設定するものである。侵入防止部材45は、回転支軸40のうち、隣り合う二つの羽根体42同士の間に位置する部位にスペーサ48を介して取り付けられている。
侵入防止部材45の外径が回転支軸40の外径よりも大きい。これにより、後側の回転移送体37の隣り合う二つの羽根体42の間に入り込む前側の羽根体42と、後側の回転移送体37の回転支軸40との間の距離がトウモロコシ房状体を導入できない距離に侵入防止部材45によって設定される。
侵入防止部材45は、スペーサ48の外周部に密着状態で嵌合していることで、スペーサ48に相対回転不能に支持される。スペーサ48と回転支軸40とは、スペーサ48の非円形形状の内周面と、回転支軸40の非円形形状の外周面とによって相対回転不能に係合している。これらにより、侵入防止部材45は、回転支軸40に相対回転不能に支持されている。侵入防止部材45は、横向き軸芯37aを回転中心として回転方向Zに回転支軸40によって回転駆動される。羽根体42と回転支軸40との間に導入されようとするトウモロコシ房状体に対して侵入防止部材45の回転力によって導入抵抗が付与され、トウモロコシ房状体の導入を効果的に防止できる。
侵入防止部材45には、外周面から径方向に沿う方向に外側向きに延出された掻き送り羽根46を設けている。侵入防止部材45に掻き送り面47が備えられている。羽根体42と回転支軸40との間に導入されようとするトウモロコシ房状体が掻き送り面47によって導入方向と反対方向に掻き送り操作され、トウモロコシ房状体の導入を効果的に防止できる。
複数の掻き送り羽根46が侵入防止部材45の回転方向に間隔を空けて並べられている。侵入防止部材45に、これの回転方向に間隔を空けて並ぶ複数の掻き送り面47が備えられている。本実施例では、6つの掻き送り面47を設けているが、6つに限らず、如何なる数の掻き送り面47を設けても良い。羽根体42と回転支軸40との間に導入されようとするトウモロコシ房状体が複数の掻き送り面47によって操作漏れがないように掻き送り操作され、トウモロコシ房状体の導入をより効果的に防止できる。
図3,18,20に示すように、搬送装置12の排出口61と拡散案内部70の始端部70Aとに亘って左右一対のカバー90が設けられ、排出口61と始端部70Aとの間の左右側がカバー90によって塞がれている。収穫されるトウモロコシ房状体に切れ葉などの塵埃が混在し、排出口61から塵埃が排出されても、塵埃が飛散するのをカバー90によって防止したり、抑制したりできる。
左のカバー90の前部には、搬送ケース60との隙間97(図21参照)を形成する切欠き部98が設けられている。右のカバー90の前部には、切欠き部が設けられていない。左右のカバー90は、切欠き部98の点では、異なる構成を備えるが、その他の点では、同じ構成を備えている。左右のカバー90の夫々は、図3、図17〜21に示すように、次の如く構成されている。
カバー90の排出口側は、排出口61の縁部に設けられている。具体的には、カバー90の排出口側は、後向き排出口部61aと下向き排出口部61bとに亘る横縁部61c(排出口61の横縁部)に設けられている。
カバー90の拡散案内部側は、始端部70Aの外周部に設けられている。具体的には、カバー90の拡散案内部側は、始端部70Aの横端に設けられている。詳述すると、カバー90の拡散案内部側は、第1傾斜部71の横端71tと第2傾斜部72の横端72sとに亘って設けられている。
カバー90は、下側カバー部90D及び上側カバー部90Uを備えている。下側カバー部90Dには、下横カバー91及び下前カバー92が備えられている。下横カバー91は、始端部72Aの横端から立ち上がるよう構成されている。具体的には、下横カバー91は、第2傾斜部72の横端72sから立ち上がるよう構成されている。下横カバー91の後端部91rが皮剥きケース30の横壁板31に連結されている。下横カバー91は、第2傾斜部72及び皮剥き装置1に支持されている。本実施例では、下横カバー91は、第2傾斜部72と一体的に形成されている。具体的には、下横カバー91は、第2傾斜部72を構成する板部材の端部を折り曲げることによって形成されている。下横カバー91を第2傾斜部72と一体的に形成するに限らず、第2傾斜部72とは別部材に形成した後に第2傾斜部72に連結してもよい。
下前カバー92は、始端部70Aの前端から立ち上がるよう構成されている。具体的には、下前カバー92は、第2傾斜部72の前端72fから立ち上がるよう構成されている。下前カバー92の横端部が下横カバー91の前端部に連結されている。下前カバー92は、第2傾斜部72及び下横カバー91に支持されている。
上側カバー部90Uには、上横カバー93及び上前カバー94が備えられている。上横カバー93は、排出口61の横縁部61cから下横カバー91の上縁91tに向かって延びるように構成されている。上横カバー93の延出端と下横カバー91の上縁91tとは、連結されていない。上前カバー94は、上横カバー93の横端93sから下前カバー92の上端92tに向かって延びるように、かつ、上横カバー93の横端93sから搬送装置12に向かって延びるように構成されている。上前カバー94の延出端と下前カバー92の上端92tとは、連結されていない。上前カバー94の延出端と搬送ケース60とが連結されている。上前カバー94は、搬送ケース60に支持されている。
下側カバー部90Dと上側カバー部90Uとは、下横カバー91と上横カバー93との間、及び下前カバー92と上前カバー94との間において分離している。下側カバー部90Dは、始端部70Aのうちの第2傾斜部72、及び皮剥き装置1に支持されている。上側カバー部90Uは、搬送ケース60に支持されている。
カバー90の側部に第1傾斜部71に向けて折り返えされた折り返し部95が設けられ、第1傾斜部71における横端部71cが折り返し部95に載置支持されている。具体的には、折り返し部95は、上横カバー93の後部に設けられている。第1傾斜部71がトウモロコシ房状体を受け止めることによって掛かる荷重によって後方へ変形したり、位置ずれしたりすることを防止するように、第1傾斜部71をカバー90のうちの上横カバー93によって支持できる。
下横カバー91の上端部に排出口側に向けて折り返された折り返し部96が設けられている。下横カバー91の上端部を折り返し部96のリブ機能によって補強できる。
左のカバー90における上前カバー94、及び下前カバー92に切欠き部98が設けられている。第2傾斜部72の前端部に切欠き部99が設けられている。切欠き部99は、隙間97に連通している。隙間97及び切欠き部99は、搬送装置12に駆動力をチェーンなどによって伝達する伝動機構を覆う伝動ケース100の一部が入り込むものである。
〔別実施形態〕
(1)
図22は、別の実施構造を備えた侵入防止部材45を示す側面図である。図23は、別の実施構造を備えた侵入防止部材45を示す平面図である。図22,23に示すように、別の実施構造を備えて侵入防止部材45は、羽根体42に一体的に成形されている。具体的には、侵入防止部材45は、羽根体42の側部からの隣り合う羽根体42の方に向けて突設されている。
(2)上記した実施例では、排出口61と拡散案内部70の始端部70Aとの間を左右のカバー90によって塞ぐ例を示したが、例えば、左右の下側カバー部90Dと上側カバー部90Uとを連結し、左右のカバー90の上横カバー93の後端部をカバー又は連結部材によって連結して、1つのカバーを構成し、排出口61と始端部70Aとの間を1つのカバーによって塞ぐよう構成してもよい。
(3)上記した実施例では、下側カバー部90Dと上側カバー部90Uとが分離した例を示したが、カバー90を、下側カバー部90Dと上側カバー部90Uとが連結された一体構造となるように構成してもよい。
(4)上記した実施例では、拡散案内部70に第1傾斜部71及び第2傾斜部72を備えた例を示したが、第1傾斜部71を備えず、第2傾斜部72だけを備えて実施してもよい。
(5)上記した実施例では、風選別部66を設けた例を示したが、風選別部66を設けずに実施してもよい。
(6)上記した実施例では、皮剥き装置1において、トウモロコシ房状体が機体に対して前後方向に沿う方向に移送されるよう構成した例を示したが、トウモロコシ房状体が機体に対して横方向に沿う方向に移送されるよう構成して実施してもよい。
本考案は、8列の皮剥き処理部36が備えられたトウモロコシ収穫機の他、7列以下又は9列以上の皮剥き処理部36が備えられたトウモロコシ収穫機に利用可能である。
1 皮剥き装置
1A 受入口
9 収穫装置
12 搬送装置
36 皮剥き処理部
39 皮剥きローラ
51 案内体
51d 段差部
52 掻込み回転装置
52a 軸芯
54 掻込み羽根部
54T 回転軌跡
60 搬送ケース
61 排出口
70 拡散案内部
71 第1傾斜部
71t 横端
72 第2傾斜部
72s 横端
72f 前端
73 横壁部
74 横案内体
74a 始端部
74b 端部
74c 端部
90 カバー
91 下横カバー
91t 上縁
92 下前カバー
92t 上端
93 上横カバー
93s 横端
94 上前カバー
95 折り返し部
96 折り返し部

Claims (19)

  1. トウモロコシ房状体を収穫する収穫装置と、
    前記収穫装置によって収穫されたトウモロコシ房状体を機体後方向きに搬送する搬送装置と、
    前記搬送装置の後方に設けられ、前記搬送装置の排出口から排出されたトウモロコシ房状体を受け入れて、受け入れたトウモロコシ房状体の皮剥きをする皮剥き装置と、
    前記排出口の下方に設けられると共に横幅が前記搬送装置の横幅よりも広く形成され、前記排出口から排出されたトウモロコシ房状体を前記皮剥き装置の横幅方向に拡散させつつ前記皮剥き装置の受入口に案内する拡散案内部と、
    前記排出口と前記拡散案内部の始端部との間を塞ぐカバーと、が備えられているトウモロコシ収穫機。
  2. 前記カバーは、前記排出口と前記始端部の外周部とに亘る状態で設けられている請求項1に記載のトウモロコシ収穫機。
  3. 前記カバーは、前記排出口の縁部と前記始端部の外周部とに亘る状態で設けられている請求項2に記載のトウモロコシ収穫機。
  4. 前記カバーは、前記排出口と前記始端部の横端とに亘る状態で設けられている請求項2又は3に記載のトウモロコシ収穫機。
  5. 前記カバーは、前記排出口と前記始端部の前端とに亘る状態で設けられている請求項2〜4のいずれか一項に記載のトウモロコシ収穫機。
  6. 前記拡散案内部は、前下がりの状態に構成されると共に前記排出口の機体後方側に設けられ、前記排出口から排出されたトウモロコシ房状体を受け止めて機体前下方側に流下案内する第1傾斜部と、後下がりの状態に構成され、前記第1傾斜部からのトウモロコシ房状体を受け取って前記受入口に流下案内する第2傾斜部とを備え、
    前記カバーは、前記排出口の側部と、前記第1傾斜部の側部と、前記第2傾斜部の側部とに亘る状態で設けられている請求項1〜5のいずれか一項に記載のトウモロコシ収穫機。
  7. 前記カバーの側部を前記第1傾斜部側に折り返し、その折り返し部に前記第1傾斜部を載置支持してある請求項6に記載のトウモロコシ収穫機。
  8. 前記カバーに、前記始端部の横端から立ち上がる下横カバーと、前記排出口の横縁部から前記下横カバーの上縁に向かって延びる上横カバーとが備えられている請求項1〜7のいずれか一項に記載のトウモロコシ収穫機。
  9. 前記下横カバーの上端部に前記排出口側に向けて折り返された折り返し部が設けられている請求項8に記載のトウモロコシ収穫機。
  10. 前記カバーに、前記始端部の前端から立ち上がる下前カバーと、前記上横カバーの横端から前記下前カバーの上端に向かって延びる上前カバーとが備えられている請求項8又は9に記載のトウモロコシ収穫機。
  11. 前記下横カバーは、前記皮剥き装置に支持されている請求項8〜10のいずれか一項にトウモロコシ収穫機。
  12. 前記上横カバーは、前記搬送装置の搬送ケースに支持されている請求項8〜11のいずれか一項に記載のトウモロコシ収穫機。
  13. 前記下前カバーは、前記下横カバーの前端部に支持されている請求項10に記載のトウモロコシ収穫機。
  14. 前記上前カバーは、前記搬送装置の搬送ケースに支持されている請求項10に記載のトウモロコシ収穫機。
  15. 前記皮剥き装置は、前記皮剥き装置の横幅方向に並ぶ複数列の皮剥き処理部を備え、
    前記皮剥き処理部に、前記横幅方向に並べて配置され、前記皮剥き処理部の前後方向に延びる軸芯を回転中心として回転駆動される一対の皮剥きローラが備えられ、
    前記拡散案内部に、後下がりの状態に構成され、前記排出口から排出されたトウモロコシ房状体を前記受入口に流下案内する第2傾斜部を備え、
    前記第2傾斜部上に前記皮剥き処理部の横幅方向に並ぶ複数の案内体が設けられ、
    前記案内体は、隣り合う前記皮剥き処理部どうしの間の前方に位置し、トウモロコシ房状体を一方の前記皮剥き処理部における一対の皮剥きローラの間へ向けて案内するように構成され、
    前記案内体の始端に、前記第2傾斜部から立ち上がる段差部が設けられている請求項1〜14のいずれか一項に記載のトウモロコシ収穫機。
  16. 前記案内体の上方に、前記横幅方向に延びる軸芯を回転中心として回転駆動され、トウモロコシ房状体を前記皮剥き処理部側へ掻き込む掻込み回転装置が設けられ、
    前記掻込み回転装置は、前記軸芯に沿う方向に並ぶ複数の掻込み羽根部を、平面視で前記案内体と重複する状態で備えている請求項15に記載のトウモロコシ収穫機。
  17. トウモロコシ房状体の移動方向に対する側面視において、前記掻込み羽根部の回転軌跡と前記案内体とが重複するように構成されている請求項16に記載のトウモロコシ収穫機。
  18. 前記拡散案内部に、後下がりの状態に構成され、前記排出口から排出されたトウモロコシ房状体を前記受入口に流下案内する第2傾斜部と、前記第2傾斜部の両横側部から立ち上がる横壁部とを備え、
    前記横壁部の内面と前記第2傾斜部とに亘る状態で設けられ、トウモロコシ房状体を前記拡散案内部の横幅方向中央側に向けて案内する横案内体が備えられている請求項1〜17のいずれか一項に記載のトウモロコシ収穫機。
  19. 前記横案内体は、トウモロコシ房状体移動方向下手側ほど幅広になるように構成され、
    前記横案内体の始端部は、前記横壁部と前記第2傾斜部との連結箇所に位置し、
    前記横案内体の前記横壁部側の端部は、トウモロコシ房状体移動方向に対する側面視で、前記第2傾斜部に対する高さがトウモロコシ房状体移動方向下手側ほど高くなるように、前記横壁部に支持され、
    前記横案内体の第2傾斜部側の端部は、トウモロコシ房状体移動方向下手側ほど前記横壁部から離れるように、前記第2傾斜部に支持されている請求項18に記載のトウモロコシ収穫機。
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