JP2016189579A5 - - Google Patents
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Description
図1において、撮像部1はレンズ、CMOSイメージセンサなどの撮像素子、オートフォーカス機構、ズーム機構などを含む。撮像部1は、カメラ制御部3の指示に従い、被写体に対して焦点や光量などを調整し、レンズを通して結像された被写界の光学像を映像信号に変換し、カメラ信号処理部2に送出する。
S101では、CPU101は、現在の動作モードがカメラモードであるか、再生モードであるかを判定する。カメラモードの場合はS102に進み、再生モードの場合はS123に進む。
S102では、CPU101は、再生指示があったか否かを判定する。ここでは、カメラモードでの再生指示であるので、CPU101は、操作部10に含まれるREC REVIEWボタンが押下されたか否かの判定を行う。判定の結果、REC REVIEWボタンが押下されたと判定した場合はS103に進み、そうでない場合はS102でREC REVIEWボタンが押下されるのを待つ。なお、この判定以外にも、動画の記録指示があったか否か、再生モードに切り替える指示があったか否か、設定メニューを表示する指示があったか否かなどの判定も行い、それに応じた処理も行うが、本実施形態では詳細は省略する。
S103では、CPU101は、4秒再生が設定されているか否かを判定する。ここでは、図4で前述したレックレビューの再生方法がどのように設定されているかを判定しており、ROM103に記憶された設定情報を読み出すことにより判定を行う。判定の結果、「最終4秒」に設定されている場合にはS104に進み、「クリップ先頭から」に設定されている場合はS105に進む。
S104では、CPU101は、レックレビューの再生開始位置を最後に撮影したクリップ(最新のクリップ)の終端部より4秒手前(終端位置より第2の期間前)に設定する。
S105では、CPU101は、レックレビューの再生開始位置を、最新のクリップの始端部(先頭)に設定する。
S106では、CPU101は、S104またはS105で設定されたレックレビューの再生開始位置から動画の再生を開始する(レックレビューを行う)。
S107では、CPU101は、レックレビューの再生位置を正方向にジャンプする操作があった否かを判定する。正方向へのジャンプ指示は、操作部10に含まれる右ボタンを押下することによって行えるものとする。正方向へのジャンプ指示があった場合(右ボタンが押下された場合)はS108に進み、そうでない場合はS113に進む。
S108では、CPU101は、ジャンプ後の再生位置を決定するために、クリップの終端位置と現在の再生位置の差aを算出する。
S109では、CPU101は、S108で算出したクリップの終端位置と現在の再生位置との差aが、14秒(1回のジャンプ指示に応じた標準のジャンプ秒数である第1の期間(10秒)と、レックレビューでの最低再生秒数として設定されている第2の期間(4秒)との和である合計期間)よりも大きいか否かを判定する。判定の結果、14秒よりも大きいと判定した場合はS110に進み、14秒以下と判定した場合はS111に進む。
S110では、CPU101は、ジャンプ後の再生開始位置を、現在の再生位置より10秒先(現在の再生位置より第1の期間先)に設定する。クリップの終端位置と現在の再生位置の差aが14秒より大きいと、正方向へ10秒のジャンプを行ってもレックレビューが最低再生秒数の4秒以上実行されるため、再生開始位置は現在の再生位置に標準のジャンプ秒数である10秒を加えた位置になる。
続くS118では、CPU101は、ジャンプ後の再生開始位置として設定された位置にジャンプして再生を行う。この場合の概念図を図5(B)の(b−1)に示す。ジャンプ前に再生していた位置が、クリップの終端部より14秒以上前である位置521であった場合、正方向へのジャンプ指示に応じて、位置521から10秒先の位置522にジャンプして再生を行う。
S111では、クリップの終端位置と現在の再生位置との差aが合計期間以下、つまり14秒以下と判定されたので、CPU101は、さらにクリップの終端位置と現在の再生位置の差aが4秒より大きいか否かを判定する。判定の結果、4秒より大きい場合はS112に進み、4秒以下の場合はジャンプを実行しないでS118に進み、現在の再生位置からの再生を継続する。
S112では、ジャンプ後の再生開始位置を、クリップの終端部より最低再生秒数である4秒手前(終端位置より第2の期間前)に設定する。
続くS118では、CPU101は、ジャンプ後の再生開始位置として設定された位置にジャンプして再生を行う。この場合の概念図を図5(B)の(b−2)に示す。ジャンプ前に再生していた位置が、クリップの終端部より4秒以上前である位置523であった場合、正方向へのジャンプ指示に応じて、位置523から、クリップ終端部より4秒手前の位置524にジャンプして再生を行う。この場合の位置523と位置524との時間差(ジャンプ秒数)は10秒以下であり、ジャンプ前の再生位置523に応じて異なる。
S111でクリップの終端位置と現在の再生位置の差aが4秒以下であると判定し、ジャンプを実行しないでS118で現在の位置から再生を継続する場合の概念図を図5(B)の(b−3)に示す。ジャンプ前に再生していた位置が、クリップの終端部より手前4秒以内である位置525であった場合、正方向へのジャンプ指示があってもジャンプは行わず、そのまま再生を継続する。
S113では、CPU101は、レックレビューの再生位置を負方向にジャンプする操作があった否かを判定する。負方向へのジャンプ指示は、操作部10に含まれる左ボタンの押下することによって行えるものとする。負方向へのジャンプ指示があった場合(左ボタンが押下された場合)はS114に進み、そうでない場合はS119に進む。
S114では、CPU101は、ジャンプ後の再生開始位置を決定するために、現在の再生位置とクリップの先頭位置の差bを算出する。単に、現在の再生位置の秒数がクリップ先頭からの位置を示している場合は算出は特にしなくても良い。
S115では、CPU101は、クリップ先頭から現在の再生位置までの時間が、10秒(1回のジャンプ指示に応じた標準のジャンプ秒数)よりも長いか否かを判定する。10秒よりも長いと判定した場合はS116に進み、10秒以内であると判定した場合にはS117に進む。
S116では、CPU101は、ジャンプ後の再生開始位置を、現在の再生位置より10秒前(現在の再生位置より第1の期間前)に設定する。
続くS118で、CPU101は、ジャンプ後の再生開始位置として設定された位置にジャンプして再生を行う。この場合の概念図を図5(C)の(c−1)に示す。ジャンプ前に再生していた位置が、クリップ先頭から10秒以上後である位置531であった場合、負方向へのジャンプ指示に応じて、位置531から10秒手前の位置532にジャンプして再生を行う。
S117では、CPU101は、ジャンプ後の再生開始位置を、クリップの先頭位置に設定する。
続くS118で、CPU101は、ジャンプ後の再生開始位置として設定された位置にジャンプして再生を行う。この場合の概念図を図5(C)の(c−2)に示す。ジャンプ前に再生していた位置が、クリップ先頭から10秒以内である位置533であった場合、負方向へのジャンプ指示に応じて、現在の再生位置533から、クリップ先頭の位置534にジャンプして再生を行う。この場合の位置533と位置534との時間差(ジャンプ秒数)は10秒以下であり、ジャンプ前の再生位置533の位置に応じて異なる。
S119では、CPU101は、レックレビューの再生時間が4秒固定に設定されているか否かを判定する。レックレビューの再生時間は設定メニューからユーザ操作に応じて設定可能であり、「4秒固定」と「クリップ終端部まで」のいずれかが設定されてROM103に記録されているものとする。CPU101は、ROM103の設定情報を参照して、4秒固定に設定されているか否かを判定する。「4秒固定」に設定されていた場合はS120に進み、そうでない場合(すなわち「クリップ終端部まで」に設定されていた場合)はS121に進む。なお、4秒固定か否かは、ユーザが設定するものではなく、ビデオカメラの仕様として定めておいても良い。ビデオカメラの仕様として4秒固定が予め定められている場合は、S119の判定処理は行わないでS120に進む。
S120では、CPU101は、S106のレックレビューの再生と、S118のジャンプ後の再生のうち直近の再生開始から4秒が経過したか否かを判定する。4秒が経過した場合はS122に進み、そうでない場合はS121に進む。
S121では、CPU101は、現在の再生位置がクリップの終端部に達したか否かを判定する。判定の結果、終端部に達した場合は122に進み、そうでない場合はS107に戻る。
S122では、レックレビューの再生を自動的に停止し、撮影待機状態に戻る。すなわち、表示部8に撮像部1で撮像した映像をライブビュー表示し、撮影指示を受付ける状態に復帰する。なお、本例では4秒固定に設定されている場合に4秒が経過するか、クリップ終端部に達するとレックレビューを終了しているが、STOPボタンの押下などのユーザからの停止や撮影の指示による割り込み処理などによりレックレビューを終了することもできる。
なお、S101でカメラモードではないと判定した場合は、ビデオカメラは再生モードにある。その場合の再生は、レックレビューではなく通常再生になる。通常再生では、再生するクリップは、複数のクリップが記録されている場合はこれらすべてのクリップが対象になり得る。S123で再生指示があった(操作部10に含まれる再生ボタンが押下された)と判定すると、CPU101は、S124で動画の再生を開始する。再生対象は、再生を開始した時点よりも時系列的に後に位置するすべてのクリップである。
S125では、CPU101は、再生開始時点よりも時系列的に後に位置するすべてのクリップの再生が完了したか否かを判定する。完了した場合はS126に進み、動画の再生を停止する。なお、STOPボタンの押下などによるユーザからの停止指示、撮影指示による割り込み処理などによって再生モードでの動画の再生を終了することもできる。また、再生モードでの動画再生途中には、操作部10に含まれる早送りボタン/早戻しボタンの操作に応じた動画の早送り、早戻しも行えるものとする。また、右ボタンの押下に応じた正方向へのジャンプ、左ボタンの押下に応じた負方向へのジャンプも行えるものとする。ただし、再生モードでの正方向へのジャンプは、レックレビューにおける4秒のような最低再生秒数は設定しない。したがって、例えば、図3のクリップ2の再生中に正方向へのジャンプ指示が行われた場合、現在の再生位置からクリップ2の終端部までが10秒より長い場合は(合計期間14秒以内であっても)、現在の再生位置から10秒先にジャンプして再生する。また、クリップ2の再生中に正方向へのジャンプ指示が行われた場合、現在の再生位置からクリップ2の終端部までの時間が10秒以内の場合は、クリップ2の終端部(次のクリップであるクリップ3の先頭)にジャンプさせて、クリップ3の先頭から再生行う。
このように、クリップの終端付近での正方向へのジャンプに関する動作を、レックレビューと再生モードで変更しているのは以下の理由による。すなわち、レックレビューを行う目的は、直前に撮影した動画(最新の動画、最後に撮影した動画)の内容を確認することである。この場合、ユーザは、直前に撮影した動画の終端付近を確認し、最後に撮影した動画がどのような場面で終わっているのかを確認することで、次にどのような動画を撮影するべきかの判断材料とするユースケースが考えられる。あるいは、最後に撮影した動画がどのような場面で終わっているのかを確認することで、撮影したかった被写体の動作を最後まで撮影できたかを確認し、撮り直しが必要であるかどうかの判断材料とするユースケースも考えられる。このため、撮影モードの際に利用されるレックレビューでは、ユーザからの正方向へのジャンプ指示がなされても、最低でも数秒(本例では4秒)はクリップの終端部を再生するようにしている。一方、再生モードで動画を再生している際のジャンプ指示は、ユーザは次の撮影をどのように行うべきかの判断材料を求めているというよりは、再生して鑑賞したい場面を探す目的でジャンプを利用すると想定される。従って、クリップの終端部を数秒確認させるようなジャンプは行わず、再生位置がクリップの終端部に近い位置でジャンプ指示が行われたのであれば、次のクリップの先頭にジャンプすることで、素早い場面探索を優先している。
なお、本実施形態では、S102〜S122の処理をビデオカメラでのレックレビューに適用した例を説明したが、本発明はこれに限られない。例えば、ビデオカメラでの再生モードでの再生や、他の動画再生機器における一般的な動画再生中の再生位置のジャンプにも適用可能である。これによって、鑑賞している動画の終端付近を素早く確実に確認することができる。
さらに、本実施形態では、動画の再生における再生位置のジャンプについて説明したが、時系列データである音声の再生における再生位置のジャンプにも同様に適用可能である。なお、音声の再生に適用する場合も、図2で説明した例と同様に、音声の記録モード中に、最後に記録した音声を再生する動作モードであるか、再生モードで音声を再生するモードであるかに応じて処理を場合分けするとより好適である。すなわち、音声の記録モード中に、最後に記録した音声を再生する場合には、音声クリップの最後の数秒(図2の例では4秒)は再生されるように、S102〜S122と同様の処理を音声に関して行う。再生モードで音声を再生する場合には、音声クリップの終端部を数秒確認するようなジャンプは行わず、再生位置がクリップの終端部に近い位置でジャンプ指示が行われたのであれば、次のクリップの先頭にジャンプすることで、素早い探索を優先する。
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