JP2016188664A - 油圧機器の制御装置 - Google Patents

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芳成 麻生
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【課題】油圧ブースタの油圧動力源として自動的にエンジンを選択するようにした油圧機器の制御装置を提供する。【解決手段】動力源設定手段52と、油圧ブースタ26と、油圧ブースタ操作手段44と、ブースタ・モード又はツール・モードのいずれかを選択するためのモード選択手段31と、コントローラ51と、を備える油圧機器の制御装置1である。コントローラ51は、モード選択手段31によってブースタ・モードが選択されると、動力源設定手段52による設定に依ることなく、エンジンE駆動によって油圧機器43を駆動させ、モード選択手段31によってツール・モードが選択されると、動力源設定手段52によって設定された油圧動力源によって油圧機器43を駆動させる。【選択図】図4

Description

本発明は、作業車の油圧機器の制御装置に関するものである。
従来から、車体に搭載されたブームの先端に作業者が搭乗するための作業台(バケット)を備えた高所作業車が知られている。高所作業車は、ブームを旋回、起伏、及び伸縮させることで、作業台を高所に移動させて、作業台上の作業者によって高所作業が行われるようになっている。この作業台上の高所作業では、様々な油圧機器が使用される。
作業台上で使用される油圧機器(アタッチメント)としては、比較的低圧の作動油圧によって作動する作動機器と、作動油圧をブースタによって増幅した比較的高圧の作動油圧によって作動する作動機器とがある。低圧で作動する油圧機器としては、例えば、チェーンソー、インパクトレンチ等がある。高圧で作動する油圧機器としては、例えば、カッター、圧着工具等がある。
作業台上で使用される油圧機器の制御装置として、特許文献1には、省エネモードとレスポンスモードとを選択可能な油圧作動器具の制御装置が開示されている。この制御装置によれば、省エネ効果を得たい場合には省エネモードを選択し、応答を速くしたい場合にはレスポンスモードを選択すればよいため、高圧作動機器を使用する際に作業内容に最適なモードで作業することができる。
特開2003−130002号公報
しかしながら、特許文献1などの従来の技術は、油圧動力源として選択した動力源によって油圧機器を作動するようにされている。したがて、油圧動力源として作業用バッテリを選択した状態で油圧ブースタを用いると、作業用バッテリが短時間で消費されてしまうため、作業時間が限定されるという問題があった。
そこで、本発明は、油圧ブースタの油圧動力源として自動的にエンジンを選択するようにした油圧機器の制御装置を提供することを目的としている。
前記目的を達成するために、本発明の油圧機器の制御装置は、油圧機器の油圧動力源として、作業用バッテリによるモータ駆動、又は、走行用エンジンによるエンジン駆動、のいずれかを設定するための動力源設定手段と、前記油圧動力源から供給された油圧を増幅する油圧ブースタと、前記油圧ブースタを操作する油圧ブースタ操作手段と、前記油圧機器に供給される油圧として、前記油圧ブースタによって増幅された油圧を用いるブースタ・モード、又は、前記油圧動力源から供給された油圧をそのまま用いるツール・モード、のいずれかを選択するためのモード選択手段と、前記動力源設定手段、前記油圧ブースタ操作手段、及び前記モード選択手段からの信号を受けて、前記油圧ブースタを制御するコントローラと、を備え、前記コントローラは、前記モード選択手段によってブースタ・モードが選択されると、前記動力源設定手段による設定に依ることなく、エンジン駆動によって前記油圧機器を駆動させ、前記モード選択手段によってツール・モードが選択されると、前記動力源設定手段によって設定された油圧動力源によって前記油圧機器を駆動させる、油圧機器の制御装置である。
このように、本発明の油圧機器の制御装置は、動力源設定手段と、油圧ブースタと、油圧ブースタ操作手段と、ブースタ・モード又はツール・モードを選択するためのモード選択手段と、油圧ブースタを制御するコントローラと、を備えている。そして、コントローラは、モード選択手段によってブースタ・モードが選択されると、動力源設定手段による設定に依ることなく、エンジン駆動によって油圧機器を駆動させ、モード選択手段によってツール・モードが選択されると、動力源設定手段によって設定された油圧動力源によって油圧機器を駆動させる。このような構成によれば、ブースタの油圧動力源として自動的にエンジンを選択するようにされることで、バッテリによる作業時間を長くすることができる。
高所作業車の側面図である。 バケット部の操作盤の平面図である。 実施例の油圧回路図である。 実施例の制御システムのブロック図である。 実施例のフローチャートである。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
(機械系の構成)
まず、図1を用いて、本発明の作業機器の制御装置1を備える高所作業車Cの全体構成を説明する。高所作業車Cは、図1に示すように、走行機能を有する車両の本体部分である車体10と、車体10の前方に配置されたキャビン11と、車体10に旋回自在に搭載された旋回台12と、旋回台12に立設されたブラケット13と、ブラケット13に取り付けられたブーム14と、車体10の四隅に設けられたアウトリガ16a〜16dと、を備えている。
旋回台12は、旋回ベアリング機構によって車体10に相対的に回転(旋回)する。ブーム14は、基端ブーム、中間ブーム、先端ブームなどによって入れ子式に構成されており、内部の伸縮シリンダ(不図示)を伸縮することによって伸縮する。基端ブームは、ブラケット13に水平に設置された支持軸に回動自在に取り付けられており、起伏シリンダを伸縮することでブーム14全体が起伏する。
そして、先端ブームの先端には、作業者が高所作業を行うために搭乗する作業台としてのバケット15が取り付けられている。バケット15には、作業者がバケット15に搭乗した状態でブーム14の旋回・起伏・伸縮操作とバケット15のスイング操作などができるように操作盤30が設けられている。
操作盤30には、図2に示すように、モード選択手段としてのツール・ブースタ切換操作レバー31、ジブ旋回操作レバー32、ジブ起伏操作レバー33、ウインチ操作レバー34、バケット昇降操作レバー35、バケットスイング操作レバー36、ブーム操作レバー(3軸ジョイスティック)37などが配置されている。さらに、操作盤30には、油圧機器用の油圧取出口41と、操作用コネクタ42と、が配置されている。そして、本実施例では、油圧取出口41に高圧用の油圧機器として圧着器43が接続され、操作用コネクタ42に油圧ブースタ操作手段として圧着器43のリモコンスイッチ44が接続されている。なお、本実施例の油圧機器としては、圧着器43の他にカッター(不図示)などを使用することもできる。なお、図示しないが、操作盤30は、油圧取出口として、油圧ブースタ26を経由しない低圧(通常圧)の油圧を取り出す低圧用の油圧取出口を備えることができる。
モード選択手段としてのツール・ブースタ切換操作レバー31は、ブースタ・モードとツール・モードとを切り換える。ブースタ・モードは、圧着器43を用いる作業などの油圧ブースタ26によって増幅された油圧(高圧)を主として用いるモードであり、ツール・モードは、増幅されない油圧(低圧、通常圧)を主として用いるモードである。なお、ブースタ・モードを選択している状態でも、仮保持の場合などにおいては、油圧機器を低圧で動作させる。
(油圧回路の構成)
次に、図3を用いて、本実施例の油圧機器の制御装置1の油圧回路20の構成について説明する。油圧回路20は、作動油を貯める油タンク21と、作業用バッテリB(図4参照)から供給される電力によって回転される電動モータ22と、電動モータ22によって駆動されるサブポンプ23と、エンジンE(図4参照)から動力を取り出すPTO24と、PTO24によって駆動されるメインポンプ25と、サブポンプ23又はメインポンプ25で生成された油圧を増幅するための油圧ブースタ26と、油圧ブースタ26の作動を本圧縮・戻し・仮保持に切換制御する作動切換弁27と、油圧ブースタ26を低圧で動作させるための仮保持弁28と、リリーフ弁29と、を備えている。作業用バッテリB(図4参照)は、電動モータ22に電力を供給するための大型のバッテリであり、容量が大きいため外部電源に接続して充電されるようになっている。作業用バッテリBは、走行用バッテリ(不図示)よりは容量が大きいものの、油圧ブースタ26を用いた作業(例えば、圧着器43による電線の圧着)を長時間継続すると1日の作業途中で完全に消費してしまう場合もある。
作動切換弁27は、4ポート3位置電磁切換弁であり、左右いずれのソレノイドにも通電しない中央位置で仮保持弁28及びリリーフ弁29を経由して圧着器43に低圧の作動油を供給し、左側のソレノイドに通電した本圧縮位置で油圧ブースタ26を経由して圧着器43に高圧の作動油を供給し、右側のソレノイドに通電した戻し位置で圧着器43を元の位置に戻すように作用する。
(制御システムの構成)
次に、図4を用いて、本実施例の油圧機器の制御装置1の制御システム50の構成について説明する。制御システム50は、コントローラ51への操作信号の入力系統として動力源設定手段52と、油圧ブースタ操作手段としてのリモコンスイッチ44と、モード選択手段としてのツール・ブースタ切換操作レバー31と、タイマ53と、PTOスイッチ54と、を備え、コントローラ51からの制御信号の出力系統として作業用バッテリB及び電動モータ22と、エンジンE及びPTO24と、作動切換弁27と、仮保持弁28と、を備えている。そして、油圧ブースタ26は、作動切換弁27及び/又は仮保持弁28から作動油を供給されて、油圧機器としての圧着器43を高圧又は低圧で駆動させる。
動力源設定手段52は、油圧機器の油圧動力源として、作業用バッテリBによるモータ駆動、又は、走行用エンジンEによるエンジン駆動、のいずれかを、あらかじめコントローラ51に対して設定する。
リモコンスイッチ44は、油圧ブースタ26に接続された圧着器43の動作を制御するための操作手段である。リモコンスイッチ44の「送」ボタン(図中下側の丸ボタン)をインチング操作(1秒以内の断続押し操作)すると、圧縮機43(又はカッタ)が低圧力で作動する。「送」ボタンを1秒以上押すと、圧縮機43が高圧力で作動する。さらに、「戻」ボタン(図中上側の丸ボタン)を押すと、圧着器43が戻り移動する。また、「送」ボタンを押し続けると、圧縮機43が連続して本締め作動(高圧)を繰り返す。
そして、本実施例の制御システム50のコントローラ51は、ツール・ブースタ切換操作レバー31によって、ブースタ・モードが選択されると、動力源設定手段52による設定に依ることなく、エンジン駆動によって油圧機器を駆動させ、ツール・ブースタ切換操作レバー31によってツール・モードが選択されると、動力源設定手段52によって設定された油圧動力源によって油圧機器を駆動させる。また、コントローラ51は、リモコンスイッチ44からの信号を一定時間受信しない場合に、走行用エンジンを停止する。さらに、コントローラ51は、PTOスイッチ54がONの場合には、ツール・ブースタ切換操作レバー31によってブースタ・モードが選択されると、動力源設定手段52による設定に依ることなく、エンジン駆動によって油圧機器を駆動させ、PTOスイッチ54がOFFの場合には、ツール・ブースタ切換操作レバー31によってブースタ・モードが選択されると、モータ駆動によって油圧機器を駆動させる。
(制御の流れ)
次に、図5のフローチャートを用いて、本実施例の油圧機器の制御装置1のコントローラ51による制御の流れについて説明する。
(ステップS1)
ツール・ブースタ切換操作レバー31からの操作信号を受けて「ブースタ」に切換えたか否かを判断する。ブースタに切換えていればステップS2へ進む。ツールに切換えていればステップS21へ進む。
(ステップS2)
PTOスイッチ25からの操作信号によってONか否かを判断する。ONであればステップS3へ進む。OFFであればステップS22へ進む。
(ステップS3)
エンジンを始動してステップS4へ進む。
(ステップS4)
タイマ53を用いて一定時間(例えば60秒など)経過したか否かを判断する。経過していればステップS5へ進む。経過していなければステップS6へ進む。
(ステップS5)
エンジンを停止してステップS4に戻る。
(ステップS6)
リモコンスイッチ44からの操作信号の有無を判断する。操作されていればステップS7へ進む。操作されていなければステップS4に戻る。
(ステップS7)
エンジンEからの操作信号によって始動しているか否かを判断する。始動していればステップS9へ進む。停止していればステップS8へ進む。
(ステップS8)
エンジンEを始動してステップS9へ進む。
(ステップS9)
リモコンスイッチ44による操作信号を受けて長押しか否かを判断する。長押しであればステップS10へ進む。短押しであればステップS13へ進む。
(ステップS10)
作動切換弁27を本圧縮位置に移動させてステップS11へ進む。
(ステップS11)
油圧ブースタ26によって高圧を生成してステップS12へ進む。
(ステップS12)
圧着器43などを用いて高圧作業を実施して制御終了となる。
(ステップS13)
作動切換弁27を仮保持位置に移動させてステップS14へ進む。
(ステップS14)
仮保持弁28を仮保持位置に移動させてステップS15へ進む。
(ステップS15)
油圧ブースタ26によって低圧を生成してステップS16へ進む。
(ステップS16)
インパクトレンチなどを用いて低圧作業を実施して制御終了となる。
(ステップS21)
動力源設定手段52によってモータ駆動が設定/記憶されているか否かを判断する。モータ駆動であればステップS22へ進む。エンジン駆動であればステップS23へ進む。
(ステップS22)
モータ駆動で作業を実施して制御終了となる。なお、通常の制御であるから、詳細は省略する。
(ステップS23)
エンジン駆動で作業を実施して制御終了となる。なお、通常の制御であるから、詳細は省略する。
上述したステップS1〜S23に、実際の状況を場合分けして適用する。具体的には、以下のように作業が実施される。
モード選択手段としてのツール・ブースタ切換操作レバー31によって、「ツール」を選択し、かつ、駆動源設定手段52によって「モータ駆動」が設定されていれば、ステップS1、ステップS21、ステップS22と進み、モータ駆動によって低圧の作業が実施される。
次に、モード選択手段としてのツール・ブースタ切換操作レバー31によって、「ツール」を選択し、かつ、駆動源設定手段52によって「エンジン駆動」が設定されていれば、ステップS1、ステップS21、ステップS23と進み、エンジン駆動によって低圧の作業が実施される。
一方、モード選択手段としてのツール・ブースタ切換操作レバー31によって、「ブースタ」を選択すると、駆動源設定手段52での設定が「モータ駆動/エンジン駆動」どちらに設定されていても、ステップS1〜S12、ステップS1〜S9、S13〜S16と進み、常にエンジン駆動によって高圧又は低圧の作業が実施される。
ここにおいて、モード選択手段としてのツール・ブースタ切換操作レバー31によって、「ブースタ」を選択した場合には、PTOスイッチ54がOFFの状態では、モータ駆動によって油圧機器が駆動され、PTOスイッチ54がONの状態では、エンジン駆動によって油圧機器が駆動される。
さらに、モード選択手段としてのツール・ブースタ切換操作レバー31によって、「ブースタ」を選択した場合には、油圧ブースタ操作手段としてのリモコンスイッチ44からの操作信号を所定時間受信しない場合には、ステップS4、S5において説明するように、エンジンEが停止される。
なお、モード選択手段としてのツール・ブースタ切換操作レバー31によって、「ブースタ」を選択した場合には、ステップS9、S10〜S12、及び、ステップS9、S13〜S16において説明するように、リモコンスイッチ44が長押しされることで高圧作業とされ、短押しされることで低圧作業とされる。いずれの作業もエンジン駆動による。
次に、実施例の油圧機器の制御装置1の奏する効果を列挙して説明する。
(1)上述してきたように、本実施例の油圧機器の制御装置1は、油圧機器の油圧動力源として、作業用バッテリBによるモータ駆動、又は、走行用エンジンEによるエンジン駆動、のいずれかを設定するための動力源設定手段52と、油圧動力源から供給された油圧を増幅する油圧ブースタ26と、油圧ブースタ26を操作する油圧ブースタ操作手段としてのリモコンスイッチ44と、油圧機器に供給される油圧として、油圧ブースタ26によって増幅された油圧を用いるブースタ・モード、又は、油圧動力源から供給された油圧をそのまま用いるツール・モード、のいずれかを選択するためのモード選択手段としてのツール・ブースタ切換操作レバー31と、動力源設定手段52、油圧ブースタ操作手段としてのリモコンスイッチ44、及びモード選択手段としてのツール・ブースタ切換操作レバー31からの信号を受けて、油圧ブースタ26を制御するコントローラ51と、を備えている。コントローラ51は、ツール・ブースタ切換操作レバー31によってブースタ・モードが選択されると、動力源設定手段52による設定に依ることなく、エンジン駆動によって油圧機器を駆動させ、ツール・ブースタ切換操作レバー31によってツール・モードが選択されると、動力源設定手段52によって設定された油圧動力源によって油圧機器を駆動させる。このため、油圧ブースタ26の油圧動力源として自動的にエンジンEを選択するようになる。このように、作業用バッテリBを使用しないため、作業用バッテリBが短時間で消費されてしまうこともなくなり、作業時間が限定されにくくなる。
例えば、日中に作業用バッテリBを用いて圧着器43で圧着作業などを実施すると、使い方にもよるが、夕刻ごろに作業用バッテリBがなくなってしまい、夜間にエンジンEを用いた作業を強いられることになる。一方、本実施例によれば、日中にはPTOスイッチ54をONにしておくことで、自動的にエンジンEを用いて圧着器43で圧着作業などを実施することで、作業用バッテリBの消費を抑えることができ、夜間にはPTOスイッチ54をOFFにしておくことで作業用バッテリBを用いて作業することができる(後述)。
(2)また、コントローラ51は、油圧ブースタ操作手段としてのリモコンスイッチ44からの信号を一定時間受信しない場合に、走行用エンジンEを停止するようにされている。このため、エンジンEからの騒音を低減できる。さらに、燃料の消費を抑制することもできる。
(3)そして、走行用エンジンEから動力を取り出すためのPTO24を始動するPTOスイッチ54をさらに備え、PTOスイッチ54がONの場合には、コントローラ51は、ツール・ブースタ切換操作レバー31によってブースタ・モードが選択されると、動力源設定手段52による設定に依ることなく、エンジン駆動によって油圧機器を駆動させ、PTOスイッチ54がOFFの場合には、コントローラ51は、ツール・ブースタ切換操作レバー31によってブースタ・モードが選択されると、モータ駆動によって油圧機器を駆動させる。このため、夜間などにおいて、作業者がPTO24(エンジンE)を使用しないことを意図しているような場合には、自動的にエンジン駆動となることはなく、高圧作業であっても作業用バッテリBによるモータ駆動で作業することができる。
以上、図面を参照して、本発明の実施例を詳述してきたが、具体的な構成は、この実施例に限らず、本発明の要旨を逸脱しない程度の設計的変更は、本発明に含まれる。
1 油圧機器の制御装置
22 電動モータ
23 サブポンプ
24 PTO
25 メインポンプ
26 油圧ブースタ
27 作動切換弁
31 ツール・ブースタ切換操作レバー(モード選択手段)
43 圧着器(油圧機器)
44 リモコンスイッチ(油圧ブースタ操作手段)
51 コントローラ
52 動力源設定手段
53 タイマ
54 PTOスイッチ
B 作業用バッテリ
E エンジン(走行用エンジン)

Claims (3)

  1. 油圧機器の油圧動力源として、作業用バッテリによるモータ駆動、又は、走行用エンジンによるエンジン駆動、のいずれかを設定するための動力源設定手段と、
    前記油圧動力源から供給された油圧を増幅する油圧ブースタと、
    前記油圧ブースタを操作する油圧ブースタ操作手段と、
    前記油圧機器に供給される油圧として、前記油圧ブースタによって増幅された油圧を用いるブースタ・モード、又は、前記油圧動力源から供給された油圧をそのまま用いるツール・モード、のいずれかを選択するためのモード選択手段と、
    前記動力源設定手段、前記油圧ブースタ操作手段、及び前記モード選択手段からの信号を受けて、前記油圧ブースタを制御するコントローラと、を備え、
    前記コントローラは、
    前記モード選択手段によってブースタ・モードが選択されると、前記動力源設定手段による設定に依ることなく、エンジン駆動によって前記油圧機器を駆動させ、
    前記モード選択手段によってツール・モードが選択されると、前記動力源設定手段によって設定された油圧動力源によって前記油圧機器を駆動させる、油圧機器の制御装置。
  2. 前記コントローラは、前記油圧ブースタ操作手段からの信号を一定時間受信しない場合に、前記走行用エンジンを停止するようにされている、請求項1に記載された油圧機器の制御装置。
  3. 前記走行用エンジンから動力を取り出すためのPTO装置を始動するPTOスイッチをさらに備え、
    前記PTOスイッチがONの場合には、前記コントローラは、前記モード選択手段によってブースタ・モードが選択されると、前記動力源設定手段による設定に依ることなく、エンジン駆動によって前記油圧機器を駆動させ、
    前記PTOスイッチがOFFの場合には、前記コントローラは、前記モード選択手段によってブースタ・モードが選択されると、モータ駆動によって前記油圧機器を駆動させる、請求項1又は請求項2に記載された油圧機器の制御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017227253A (ja) * 2016-06-21 2017-12-28 株式会社タダノ 高所作業車用の増圧装置

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