JP2016188041A - 洗車機 - Google Patents

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Abstract

【課題】トップ送風ノズルとサイドブラシとの前後方向の距離を小さくして小型化できる洗車機を提供する。【解決手段】被洗浄車両CAに対して前後方向に相対移動する洗車機本体1と、洗車機本体1に上端を支持されて鉛直面内で傾斜可能に配されるとともに上下方向に延びる回転軸5aを有して被洗浄車両CAの側面及び後面を洗浄するサイドブラシ5と、サイドブラシ5よりも洗車機本体1の出口側に設けられるとともに上下方向に昇降して被洗浄車両CAの上面を乾燥させるトップ送風ノズル40と、トップ送風ノズル40の下方に左右一対設けられてトップ送風ノズル40と一体に昇降するとともに被洗浄車両CAを検知する車両センサ41とを備え、車両センサ41の検知によりトップ送風ノズル40の降下を停止して乾燥を行う洗車機WAであって、被洗浄車両CAの乾燥時にサイドブラシ5を被洗浄車両CAの後方に向けて傾斜させる。【選択図】図6

Description

本発明は、送風ノズルと一体に昇降する車両センサを備えた洗車機に関する。
給油所等に設置される従来の洗車機は特許文献1に開示されている。洗車機は被洗浄車両に対して前後方向に移動させる洗車機本体を備えている。洗車機本体は左右の対向する2つのスタンド部と、スタンド部の上端を連結する天井部とを有して被洗浄車両を跨いで門型に形成される。
洗車機本体には洗浄部及び乾燥部が設けられている。洗浄部は被洗浄車両の上面を洗浄するトップブラシと被洗浄車両の側面及び後面を洗浄する左右一対のサイドブラシとを備えている。サイドブラシは洗車機本体に上端を支持されて上下方向に延びる回転軸を有している。
乾燥部はサイド送風ノズル及びトップ送風ノズルを有している。サイド送風ノズルはスタンド部の後端部にそれぞれに設けられ、被洗浄車両の側面に向けて送風する。トップ送風ノズルは天井部の前端部に設けられ、被洗浄車両の上面に向けて送風する。
トップ送風ノズルの下方には左右一対の車両センサが設けられている。車両センサのそれぞれは車幅よりも離間して設けられ、トップ送風ノズルと一体に昇降する。車両センサにより被洗浄車両の上面を検知し、トップ送風ノズルが被洗浄車両の上面に対して所定量離隔して昇降する。
上記構成の洗車機において、ユーザが洗車条件を設定すると、洗車機本体が被洗浄車両に対して前後方向に移動し、洗浄部による被洗浄車両の洗浄が開始される。トップブラシにより被洗浄車両の上面を洗浄し、サイドブラシにより被洗浄車両の側面を洗浄する。
洗浄部による洗浄に続き、乾燥部により空気を被洗浄車両に送風して被洗浄車両を乾燥させる。この時、車両センサの検知によりトップ送風ノズルの昇降が制御され、トップ送風ノズルは被洗浄車両の上面に沿って移動する。
特開2010−173394 号公報
しかしながら、上記従来の洗車機によると、左右一対の車両センサが昇降時にサイドブラシと干渉しないように、車両センサとサイドブラシとが前後方向に離れて配置される。このため、洗車機本体が前後方向に大きくなるという問題があった。
本発明は、洗車機の小型化を図ることのできる洗車機を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明は、被洗浄車両に対して前後方向に相対移動する洗車機本体と、前記洗車機本体に上端を支持されて鉛直面内で傾斜可能に配されるとともに上下方向に延びる回転軸を有して被洗浄車両の側面及び後面を洗浄するサイドブラシと、前記サイドブラシよりも前記洗車機本体の出口側に設けられるとともに上下方向に昇降して被洗浄車両の上面を乾燥させるトップ送風ノズルと、前記トップ送風ノズルの下方に左右一対設けられて前記トップ送風ノズルと一体に昇降するとともに被洗浄車両を検知する車両センサとを備え、前記車両センサの検知により前記トップ送風ノズルの降下を停止して乾燥を行う洗車機であって、被洗浄車両の乾燥時に前記サイドブラシを被洗浄車両の後方に向けて傾斜させることを特徴とする。
また、本発明は上記構成の洗車機において、側面視において前記車両センサが前記トップ送風ノズルと前記サイドブラシの回転軸との間に配されることを特徴とする。
また、本発明は上記構成の洗車機において、前記サイドブラシの周部の鉛直上方に前記車両センサが配置されることを特徴とする。
また、本発明は上記構成の洗車機において、被洗浄車両の後面の洗浄時に前記サイドブラシを傾斜させることを特徴とする。
また、本発明は上記構成の洗車機において、被洗浄車両の乾燥時に前記サイドブラシの回転が停止されることを特徴とする。
本発明によると、被洗浄車両の乾燥時に上端を支持されるサイドブラシを被洗浄車両の後方に向けて所定の傾斜角度で傾斜させた。従って、トップ送風ノズルと一体に昇降する車両センサとサイドブラシとを前後方向に接近して配置することができ、洗車機の小型化を図ることができる。
本発明の一実施形態の洗車機を示す側面図 本発明の一実施形態の洗車機を示す正面図 本発明の一実施形態の洗車機のトップ送風ノズル及び車両センサを示す側面図 本発明の一実施形態の洗車機により被洗浄車両を洗車する側面図 本発明の一実施形態の洗車機により被洗浄車両を洗車する側面図 本発明の一実施形態の洗車機により被洗浄車両を洗車する側面図
以下に図面を参照して本発明の実施形態を説明する。図1、図2は本発明の一実施形態の洗車機WAを示す側面図及び正面図である。洗車機WAは洗車機本体1、レール2及びリモートパネル7Aを備えている。洗車機本体1は左右の対向する2つのスタンド部90と、スタンド部90の上端を連結する天井部91とを有した門型に形成される。
レール2は地面G上に左右一対設けられ、スタンド部90の底面に設けた車輪3がレール2上に配される。これにより、洗車機本体1はレール2上に立設し、走行モータ(不図示)の駆動によりレール2上を走行して被洗浄車両CAに対して前後に相対移動する。
リモートパネル7Aは洗車機本体1の進入経路S上に配される。被洗浄車両CAはリモートパネル7Aの面前で停車し、ユーザは被洗浄車両CA内からリモートパネル7Aの操作によって洗車条件の設定を行う。
リモートパネル7Aに設けたボタンにより、シャンプー、ワックス掛け、撥水コート等に使用する液剤を用いた洗車条件を設定することができる。また、フロントガード有り、フェンダーポール有り、サイドミラー有り、リヤワイパ有り、ルーフキャリア有り等の装備品の設定もすることができる。
スタンド部90には洗剤やワックス等の各種液剤を貯液した複数の貯液タンク(不図示)を収納するタンク収納部30が配される。タンク収納部30の上方には市水及び各貯液タンクからの液剤を分配する分配配管部31が設けられる。分配配管部31には噴射ノズルからなる第1、第2浄水ノズル11、13、第1、第2洗剤ノズル12、15、撥水コートノズル14、ワックスノズル16がそれぞれ電磁弁(不図示)を介して導出される。
第1、第2浄水ノズル11、13は洗車機本体1の手前側及び奥側にそれぞれ配され、被洗浄車両CAに対して市水を噴射する。第1、第2洗剤ノズル12、15は洗車機本体1の手前側及び奥側にそれぞれ配され、被洗浄車両CAに対してシャンプーなどの液体を噴射する。撥水コートノズル14及びワックスノズル16は洗車機本体1の後面に配される。撥水コートノズル14は被洗浄車両CAに対して撥水コート剤の液体を噴射する。ワックスノズル16は被洗浄車両CAに対して液体のワックスを噴射する。
洗車機本体1の一方のスタンド部90の前面には操作パネル7が配される。操作パネル7は洗車条件を設定するリモートパネル7Aと同様の操作ボタン(不図示)を備えている。
洗車機本体1の両側のスタンド部90の前部(入口側)には形状センサ9が設けられている。形状センサ9は光電センサや超音波センサ等から成り、洗車機本体1に進入する被洗浄車両CAの外面形状を検知する。これにより、洗車機本体1の走行範囲の位置が決められる。
洗車機本体1には被洗浄車両CA上に摺動してブラッシングするトップブラシ4、ロッカーブラシ6及びサイドブラシ5から成る複数の回転ブラシが設けられる。トップブラシ4は天井部91に設けられ、被洗浄車両CAの上面に沿って移動して被洗浄車両CAの上面を洗浄する。ロッカーブラシ6は左右のスタンド部90の下部に設けられ、被洗浄車両CAの両側面の下部を洗浄する。
サイドブラシ5はスタンド部90の前後方向の中央部に配され、上下方向に延びる回転軸5aを有して被洗浄車両CAの側面及び後面を洗浄する。また、サイドブラシ5はスタンド部90に上端が支持され、鉛直面内で傾斜可能に配されている。このため、サイドブラシ5は被洗浄車両CAの後方に向けて所定の傾斜角度(10〜20度)で傾斜した状態を保持して所定形状の被洗浄車両CAの後面を洗浄することができる。
洗車機本体1には気流を発生して被洗浄車両CAを乾燥させるブロア20が設けられる。ブロア20にはサイド送風ノズル22及びトップ送風ノズル40が接続される。サイド送風ノズル22はスタンド部90の後端部にそれぞれ設けられ、被洗浄車両CAの側面に向けて送風する。
トップ送風ノズル40は側面視においてサイド送風ノズル22とサイドブラシ5との間の天井部91に設けられている。トップ送風ノズル40の下方にはトップ送風ノズル40と一体に昇降して被洗浄車両CAを検知する車両センサ41、51が設けられている。
図3はトップ送風ノズル40、車両センサ41、51を示す側面図である。トップ送風ノズル40の下部には左右方向に延びる吐出口40aが開口している。トップ送風ノズル40の左右の端部には延設部43が設けられている。延設部43はトップ送風ノズル40の両側面の下端から左右方向に延びて形成される。
延設部43の左右の両端部にはそれぞれ側面視においてT字状の保持部42が設けられている。保持部42の被洗浄車両CAの出口側の端部には左右一対の車両センサ51が設けられ、入口側の端部には左右一対の車両センサ41が設けられる。一対の車両センサ51間の距離及び一対の車両センサ41間の距離は被洗浄車両CAの車幅よりも大きくなっている。また、車両センサ41は側面視においてトップ送風ノズル40の吐出口40aとサイドブラシ5との間に配されている(図4参照)。
一方の車両センサ41及び車両センサ51は発光素子を有し、他方の車両センサ41及び車両センサ51は受光素子を有している。車両センサ41及び車両センサ51が被洗浄車両CAよりも上方に配置されると、一方の車両センサ41、51から出射された光が他方の車両センサ41、51により受光される。
また、トップ送風ノズル40と一体に車両センサ41、51が降下すると被洗浄車両CAにより光が遮られ、被洗浄車両CAの上面が検知される。これにより、トップ送風ノズル40の降下が停止され、被洗浄車両CAの上面に対して吐出口40aを所定量離隔して配置して被洗浄車両CAの上面の乾燥が行われる。
この時、車両センサ41、51の一方が被洗浄車両CAを検知するとトップ送風ノズル40の降下が停止される。このため、被洗浄車両CAの前面からルーフの前端までは入口側の車両センサ41の検知結果に基づいてトップ送風ノズル40が配置される。被洗浄車両CAのルーフの前端から後端までは車両センサ41及び車両センサ51のいずれかの検知結果に基づいてトップ送風ノズル40が配置される。被洗浄車両CAのルーフの後端から後面までは出口側の車両センサ51の検知結果に基づいてトップ送風ノズル40が配置される。
上記構成の洗車機WAにおいて、ユーザが運転して被洗浄車両CAをリモートパネル7Aの面前で停車させ、被洗浄車両CAの洗車条件の設定を被洗浄車両CA内から行う。
洗車条件を設定した後、ユーザは所定の洗浄開始位置まで被洗浄車両CAを移動させる。図4〜6は洗車機本体1により被洗浄車両CAを洗車する状態を示す側面図である。図4に示すように、洗車機本体1が矢印Aに示すように被洗浄車両CAの後方へ移動しながら(第1往路)、各回転ブラシにより洗剤や液剤による洗浄が行われる。
図5に示すようにサイドブラシ5が被洗浄車両CAの後端に達すると、洗車機本体1の移動を停止する。そして、サイドブラシ5がワゴン車等の所定形状の被洗浄車両CAの場合に、被洗浄車両CAの後方に向けて所定の傾斜角度θ(例えば15度)で傾斜し、左右方向に移動することにより被洗浄車両CAの後面を洗浄する。
被洗浄車両CAの後面の洗浄が終了すると、再びサイドブラシ5の回転軸5aを上下方向に配して洗車機本体1が被洗浄車両CAの前方に移動しながら(第1復路)、各回転ブラシによって市水等による洗浄が行われる。
各回転ブラシによる洗浄が被洗浄車両CAの前面まで終了すると、図6に示すように洗車機本体1が被洗浄車両CAの後方に移動しながら(第2往路)、各送風ノズルによる乾燥が行われる。この時、上端を支持されるサイドブラシ5が再び被洗浄車両CAの後方に向けて所定の傾斜角度θ(例えば15度)で傾斜する。なお、この時、サイドブラシ5の回転は停止されている。
これにより、サイドブラシ5は車両センサ41から離れる方向に傾斜する。このため、サイドブラシ5と車両センサ41とが前後方向に近設されていても、降下する車両センサ41とサイドブラシ5との干渉が防止される。また、サイドブラシ5の周部の鉛直上方に車両センサ41を配置した場合も同様に、降下する車両センサ41とサイドブラシ5との干渉が防止される。従って、洗車機本体1の前後方向の距離を小さくして洗車機本体1を小型化できる。
各送風ノズルによる乾燥が終了すると、洗車機本体1は停止して洗車が終了する。そして、被洗浄車両CAは洗車機本体1の出口側から洗車機本体1を通り抜ける。
本実施形態によると、被洗浄車両CAの乾燥時にサイドブラシ5を被洗浄車両CAの後方に向けて所定の傾斜角度(本実施形態では15度)で傾斜させた。従って、トップ送風ノズル40と一体に昇降する車両センサ41とサイドブラシ5とを前後方向に接近して配置することができ、洗車機本体1の小型化を図ることができる。
また、サイドブラシ5の周部の鉛直上方に車両センサ41を配置すると、洗車機本体1のより小型化を図ることができる。
また、側面視において車両センサ41がトップ送風ノズル40とサイドブラシ5の回転軸5aとの間に配される。被洗浄車両CAの前面からルーフの前端の間で、トップ送風ノズル40と被洗浄車両CAとの接触を確実に防止できる。
また、被洗浄車両CAの乾燥時及び後面の洗浄時にサイドブラシ5を同じ傾斜角度θで傾斜させるため、乾燥時にサイドブラシ5を傾斜させる機構を別途設ける必要がなく洗車機WAの構造を簡略化できる。
また、第1往路でサイドブラシ5による被洗浄車両CAの洗浄を行い、第2往路でサイドブラシ5の回転を停止して被洗浄車両CAの乾燥を行う。このため、乾燥時にサイドブラシ5を傾斜しても並行して洗浄が行われないため、洗浄不良を防止することができる。
本発明によると、トップ送風ノズルと一体に昇降する車両センサを備えた洗車機に利用することができる。
1 洗車機本体
2 レール
3 車輪
4 トップブラシ
5 サイドブラシ
5a 回転軸
6 ロッカーブラシ
7 操作パネル
8 トップブラシ
9 形状センサ
14 撥水コートノズル
16 ワックスノズル
20 ブロア
22 サイド送風ノズル
40 トップ送風ノズル
40a 吐出口
41、51 車両センサ
42 保持部
43 延設部
90 スタンド部
91 天井部
CA 被洗浄車両
WA 洗車機

Claims (5)

  1. 被洗浄車両に対して前後方向に相対移動する洗車機本体と、前記洗車機本体に上端を支持されて鉛直面内で傾斜可能に配されるとともに上下方向に延びる回転軸を有して被洗浄車両の側面及び後面を洗浄するサイドブラシと、前記サイドブラシよりも前記洗車機本体の出口側に設けられるとともに上下方向に昇降して被洗浄車両の上面を乾燥させるトップ送風ノズルと、前記トップ送風ノズルの下方に左右一対設けられて前記トップ送風ノズルと一体に昇降するとともに被洗浄車両を検知する車両センサとを備え、前記車両センサの検知により前記トップ送風ノズルの降下を停止して乾燥を行う洗車機であって、
    被洗浄車両の乾燥時に前記サイドブラシを被洗浄車両の後方に向けて傾斜させることを特徴とする洗車機。
  2. 側面視において前記車両センサが前記トップ送風ノズルと前記サイドブラシの回転軸との間に配されることを特徴とする請求項1に記載の洗車機。
  3. 前記サイドブラシの周部の鉛直上方に前記車両センサが配置されることを特徴とする請求項2に記載の洗車機。
  4. 被洗浄車両の後面の洗浄時に前記サイドブラシを傾斜させることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の洗車機。
  5. 被洗浄車両の乾燥時に前記サイドブラシの回転が停止されることを特徴とする請求項4に記載の洗車機。
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