JP2016187974A - リザーバタンク - Google Patents

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哲生 小堀
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Abstract

【課題】供給路から貯溜室内へのブレーキ液の流出を抑制することができるリザーバタンクを提供する。【解決手段】ブレーキ液を貯溜する貯溜室12aが形成されたタンク本体11を備えているリザーバタンク10である。タンク本体11には、貯溜室12aに連通する流入路13aと、貯溜室12aに連通するとともに、ブレーキ系統に接続される二つの供給路15a,16aと、が形成されている。一方の供給路16aの貯溜室12a側の開口縁部16bにおいて、他方の供給路15a側の領域には、一方の供給路16aの内部に突出した張り出し板部17が形成されている。【選択図】図2

Description

本発明は、リザーバタンクに関する。
車両用ブレーキ液圧制御装置に用いられるリザーバタンクには、ブレーキ液が貯溜される貯溜室と、貯溜室に連通する流入路および二つの供給路と、が形成されている(例えば、特許文献1参照)。
前記したリザーバタンクの流入路には、メインタンクから延ばされた連通管が接続される。また、前記したリザーバタンクの両供給路は、それぞれ異なるブレーキ系統(液圧路)に接続される。
特開2009−262880号公報
前記したように、メインタンクに接続されたリザーバタンクは、基体に取り付けるときのレイアウト性を考慮して、小型かつ扁平に形成されているが、貯溜室が小さいため、例えば、鉛直方向に延設させた仕切壁を設けていないリザーバユニオンの構成では、ブレーキ系統のブレーキ液が減少したときに、貯溜室内のブレーキ液が減少し易い。
そして、貯溜室内のブレーキ液が少ない状態で、リザーバタンクが傾斜したり、大きく振動したりすると、一方の供給路から貯溜室内に流出したブレーキ液が他方の供給路に流入して、一方の供給路内のブレーキ液が減少する可能性がある。
本発明は、前記した問題を解決し、小型のリザーバタンクであっても、供給路から貯溜室内へのブレーキ液の流出を抑制することができるリザーバタンクを提供することを課題とする。
前記課題を解決するため、本発明は、ブレーキ液を貯溜する貯溜室が形成されたタンク本体を備えているリザーバタンクである。前記タンク本体には、前記貯溜室に連通する流入路と、前記貯溜室に連通するとともに、ブレーキ系統に接続される二つの供給路と、が形成されている。一方の前記供給路の前記貯溜室側の開口縁部において、他方の前記供給路側の領域には、前記一方の前記供給路の内部に突出して、前記一方の前記供給路の開口部の領域の一部を覆う張り出し板部が形成されている。
この構成では、一方の供給路内のブレーキ液を張り出し板部によって堰き止めることができる。したがって、貯溜室内のブレーキ液が減少した状態で、リザーバタンクが傾斜したり、大きく振動したりしたときでも、一方の供給路内のブレーキ液が他方の供給路側に流出するのを抑制することができる。したがって、一方の供給路に通じるブレーキ系統のブレーキ液の減少を抑制することができる。
また、張り出し板部は、一方の供給路の開口縁部から内部に向けて突出している。すなわち、張り出し板部は、貯溜室の底面に沿って形成されるとともに、一方の供給路の軸方向の端部に形成されている。したがって、タンク本体を成形するときに、貯溜室を形成する金型の型抜き方向と、一方の供給路を形成する金型の型抜き方向とを変更することなく、タンク本体内に張り出し板部を形成することができる。
前記したリザーバタンクにおいて、前記流入路から遠い側の前記供給路に前記張り出し板部を形成することが望ましい。
本発明のリザーバタンクでは、流入路に近い側の供給路には、流入路から貯溜室内に供給されたブレーキ液が流入し易いため、流入路に近い側の供給路にはブレーキ液が補充され易くなっている。また、流入路から遠い側の供給路では、張り出し板部によってブレーキ液の流出を抑制することができる。このように、前記したリザーバタンクでは、流入路に近い側および遠い側の両方の供給路のブレーキ液の減少を抑制することができる。
前記したリザーバタンクでは、前記他方の前記供給路の前記貯溜室側の開口縁部において、前記一方の前記供給路側の領域に、他方の前記供給路の内部に突出した張り出し板部を形成してもよい。
この構成では、他方の供給路内のブレーキ液も張り出し板部によって堰き止めることができる。したがって、貯溜室内のブレーキ液が減少した状態で、リザーバタンクが傾斜したり、大きく振動したりしたときでも、他方の供給路内のブレーキ液が一方の供給路側に流出するのを抑制することができる。したがって、他方の供給路に通じるブレーキ系統のブレーキ液の減少を抑制することができる。
前記したリザーバタンクにおいて、メインタンクから延ばされた連結管を前記流入路に接続し、前記メインタンクから前記連結管を通じて前記流入路にブレーキ液が供給されるように構成してもよい。
本発明のリザーバタンクでは、供給路内のブレーキ液が減少することを考慮して貯溜室を大きくする必要がないため、リザーバタンクを小型化することができる。したがって、本発明のリザーバタンクは、メインタンクからブレーキ液が供給されるサブタンクに適用することが望ましい。
前記したリザーバタンクにおいて、前記貯溜室を一方向に延ばして、前記貯溜室の延長方向の一端部に前記流入路を連通させた場合には、タンク本体が直線状の筒体となる。これにより、リザーバタンク内のブレーキ液の貯溜量を十分に確保しつつ、リザーバタンクを小型化することができる。
本発明のリザーバタンクは、貯溜室内のブレーキ液が減少した状態で、リザーバタンクが傾斜したり、大きく振動したりしたときでも、供給路内のブレーキ液の流出を抑制することができるため、供給路に通じるブレーキ系統のブレーキ液の減少を抑制することができる。
本発明の実施形態に係るリザーバタンクを用いた車両用ブレーキ液圧制御装置を示した模式図である。 本発明の実施形態に係るリザーバタンクを示した側断面図である。 本発明の実施形態に係るリザーバタンクを示した図で、(a)はリザーバタンクの前側が下がった状態の側断面図、(b)はリザーバタンクの後側が下がった状態の側断面図である。 他の実施形態に係るリザーバタンクを示した図で、第二供給路に張り出し板部を形成した構成の側断面図である。
本発明の実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。
本実施形態では、本発明のリザーバタンクを車両用ブレーキ液圧制御装置に適用した場合を例として説明する。
以下の説明において、上下前後左右方向とは、リザーバタンクを説明する上で便宜上設定したものであり、リザーバタンクの構成および使用状態を限定するものではないが、本実施形態における上下方向については、車両用ブレーキ液圧制御装置を車体に搭載したときの状態と概ね一致している。
また、以下の説明では、最初に車両用ブレーキ液圧制御装置の全体構成について説明した後に、リザーバタンクについて詳細に説明する。
車両用ブレーキ液圧制御装置Aは、図1に示すように、原動機(エンジンや電動モータなど)の起動時に作動するバイ・ワイヤ(By Wire)式のブレーキシステムと、原動機の停止時などに作動する油圧式のブレーキシステムの双方を備えるものである。
車両用ブレーキ液圧制御装置Aは、エンジン(内燃機関)のみを動力源とする自動車のほか、モータを併用するハイブリッド自動車やモータのみを動力源とする電気自動車・燃料電池自動車などにも搭載することができる。
車両用ブレーキ液圧制御装置Aは、ブレーキペダルB(ブレーキ操作子)のストローク量(作動量)に応じてブレーキ液圧を発生させる入力装置A1を備えている。
また、車両用ブレーキ液圧制御装置Aは、ブレーキペダルBのストローク量に応じてモータ(電動アクチュエータ)を駆動させることでブレーキ液圧を発生させるスレーブシリンダA2を備えている。
さらに、車両用ブレーキ液圧制御装置Aは、車両挙動の安定化を支援する液圧制御装置A3を備えている。
入力装置A1、スレーブシリンダA2および液圧制御装置A3は、別ユニットとして構成されており、外部配管を介して連通している。
入力装置A1は、基体100と、ブレーキペダルBのストローク量に応じてブレーキ液圧を発生させるマスタシリンダ1と、ブレーキペダルBに擬似的な操作反力を付与するストロークシミュレータ2と、リザーバタンク10と、電子制御ユニット3と、を備えている。
基体100は、車両に搭載される金属製のブロックである。基体100には、二つのシリンダ穴1g,2gおよび複数の液圧路9a〜9eが形成されている。また、基体100には、リザーバタンク10などの各種部品が取り付けられる。
マスタシリンダ1は、タンデムピストン型であり、二つのピストン1a,1bと、二つのコイルばね1c,1dとから構成されている。マスタシリンダ1は、有底円筒状の第一シリンダ穴1g内に設けられている。
第一シリンダ穴1gの底面と、第一ピストン1aとの間には、第一圧力室1eが形成されている。第一圧力室1eには、第一コイルばね1cが収容されている。第一コイルばね1cは、底面側に移動した第一ピストン1aを開口部側に押し戻すものである。
第一ピストン1aと、第二ピストン1bとの間には、第二圧力室1fが形成されている。第二圧力室1fには、第二コイルばね1dが収容されている。第二コイルばね1dは、底面側に移動した第二ピストン1bを開口部側に押し戻すものである。
ブレーキペダルBのロッドB1は、第一シリンダ穴1g内に挿入されている。ロッドB1の先端部は、第二ピストン1bに連結されている。これにより、第二ピストン1bは、ロッドB1を介してブレーキペダルBに連結されている。
第一ピストン1aおよび第二ピストン1bは、ブレーキペダルBの踏力を受けて第一シリンダ穴1g内を底面側に摺動し、両圧力室1e,1f内のブレーキ液を加圧する。
リザーバタンク10は、メインタンク4から延ばされた連結管4aと、基体100のリザーバユニオンポート8a,8bとを連結するための所謂リザーバユニオンの構成であり、本実施形態では、流入部13から二つの給液部15,16までを、ブレーキ液を貯留可能な貯留部12(図2参照)としている。
リザーバタンク10は、基体100の上面100aに取り付けられている。基体100の上面100aには、二つのリザーバユニオンポート8a,8bが形成されている。リザーバユニオンポート8a,8bは、基体100の上面100aに開口した有底円筒状の穴部である。両リザーバユニオンポート8a,8bには、リザーバタンク10の二つの給液部15,16が接続される。
基体100には、第一リザーバユニオンポート8aの底面からマスタシリンダ1の第一圧力室1eに至る第一連通路8cと、第二リザーバユニオンポート8bの底面からマスタシリンダ1の第二圧力室1fに至る第二連通路8dと、が形成されている。両圧力室1e,1fには、両連通路8c,8dを通じてリザーバタンク10からブレーキ液が補給される。
リザーバタンク10の流入部13には、メインタンク4から延ばされた連結管4aが接続されている。
メインタンク4は、ブレーキ液を貯溜する容器である。メインタンク4のブレーキ液の最大貯溜量は、リザーバタンク10のブレーキ液の最大貯溜量よりも大きく設定されている。
リザーバタンク10は、入力装置A1に設けられたサブタンクである。リザーバタンク10には、メインタンク4から連結管4aを通じてブレーキ液が供給される。
ストロークシミュレータ2は、ピストン2aと、二つのコイルばね2b,2cと、蓋部材2dとから構成されている。ストロークシミュレータ2は、有底円筒状の第二シリンダ穴2g内に設けられている。第二シリンダ穴2gの開口部は蓋部材2dによって閉塞されている。
第二シリンダ穴2gの底面と、ピストン2aとの間には圧力室2eが形成されている。また、ピストン2aと蓋部材2dとの間には、収容室2fが形成されている。収容室2fには、二つのコイルばね2b,2cが収容されている。両コイルばね2b,2cは、蓋部材2d側に移動したピストン2aを底面側に押し戻すとともに、ブレーキペダルBに操作反力を付与するものである。
次に、入力装置A1の基体100内に形成された各液圧路について説明する。
第一メイン液圧路9aは、第一シリンダ穴1gの第一圧力室1eを起点とする液圧路である。第一メイン液圧路9aの終点である出力ポートには、液圧制御装置A3に至る配管Haが連結されている。
第二メイン液圧路9bは、第一シリンダ穴1gの第二圧力室1fを起点とする液圧路である。第二メイン液圧路9bの終点である出力ポートには、液圧制御装置A3に至る配管Hbが連結されている。
分岐液圧路9eは、第一メイン液圧路9aから分岐して、ストロークシミュレータ2の圧力室2eに至る液圧路である。
第一メイン液圧路9aにおいて、分岐液圧路9eとの連結部位よりも下流側(出力ポート側)には、第一メイン液圧路9aを開閉する常開型の電磁弁V1が設けられている。この電磁弁V1は、閉弁した状態に切り換わることで、第一メイン液圧路9aの上流側と下流側とを遮断するマスタカット弁である。
第二メイン液圧路9bには、第二メイン液圧路9bを開閉する常開型の電磁弁V1が設けられている。この電磁弁V1は、閉弁した状態に切り換わることで、第二メイン液圧路9bの上流側と下流側とを遮断するマスタカット弁である。
分岐液圧路9eには、常閉型の電磁弁V2が設けられている。この電磁弁V2は分岐液圧路9eを開閉するものである。
二つの圧力センサP,Pは、ブレーキ液圧の大きさを検知するものである。両圧力センサP,Pで取得された情報は電子制御ユニット3に出力される。
第一メイン液圧路9aの圧力センサPは、電磁弁V1よりも下流側(出力ポート側)に配置されており、スレーブシリンダA2で発生したブレーキ液圧を検知する。
第二メイン液圧路9bの圧力センサPは、電磁弁V1よりも上流側(マスタシリンダ1側)に配置されており、マスタシリンダ1で発生したブレーキ液圧を検知する。
電子制御ユニット3は、圧力センサPやストロークセンサなどの各種センサから得られた情報や予め記憶させておいたプログラムなどに基づいて、各電磁弁V1,V2の開閉を制御するとともに、スレーブシリンダA2のモータの作動も制御する。
スレーブシリンダA2は、図示は省略するが、シリンダ内を摺動するスレーブピストンと、モータおよび駆動力伝達部を有するアクチュエータ機構と、を備えている。
駆動力伝達部は、モータの回転動力を進退運動に変換したうえでスレーブピストンに伝達する。スレーブピストンは、電動モータの駆動力を受けてシリンダ内を摺動し、シリンダ内のブレーキ液を加圧する。
スレーブシリンダA2の一方の出力ポートには、配管Haから分岐した配管Hcが連結され、他方の出力ポートには、配管Hbから分岐した配管Hdが連結されている。
スレーブシリンダA2で発生したブレーキ液圧は、配管Ha,Hcおよび配管Hb,Hdを介して液圧制御装置A3に入力される。
液圧制御装置A3は、車輪ブレーキの各ホイールシリンダWに付与するブレーキ液圧を制御するものであり、アンチロックブレーキ制御、車両の挙動を安定化させる横滑り制御、トラクション制御などを実行し得る構成を備えている。
なお、図示は省略するが、液圧制御装置A3は、電磁弁やポンプなどが設けられた液圧ユニット、ポンプを駆動するためのモータ、電磁弁やモータなどを制御するための電子制御ユニットなどを備えている。
液圧制御装置A3は、配管Ha,Hbを介して入力装置A1に接続されるとともに、配管Ha,Hcおよび配管Hb,Hdを介してスレーブシリンダA2に接続されている。さらに、液圧制御装置A3は、配管を介して各ホイールシリンダWに接続されている。
車両用ブレーキ液圧制御装置Aには、第一リザーバユニオンポート8aから前後二つのホイールシリンダW,Wに至る第一ブレーキ系統7aが形成されている。また、車両用ブレーキ液圧制御装置Aには、第二リザーバユニオンポート8bから他の前後二つのホイールシリンダW,Wに至る第二ブレーキ系統7bが形成されている。
次に車両用ブレーキ液圧制御装置Aの動作について概略説明する。
車両用ブレーキ液圧制御装置Aでは、ブレーキペダルBが操作されたことをストロークセンサが検出すると、電子制御ユニット3は常開型の両電磁弁V1,V1を閉弁した状態に切り替える。これにより、両メイン液圧路9a,9bの上流側と下流側とが遮断される。
また、電子制御ユニット3は常閉型の電磁弁V2を開弁する。これにより、第一メイン液圧路9aから分岐液圧路9eを通じてストロークシミュレータ2にブレーキ液が流入可能となる。
マスタシリンダ1の両ピストン1a,1bは、ブレーキペダルBの踏力を受けて第一シリンダ穴1g内を底面側に摺動し、両圧力室1e,1f内のブレーキ液を加圧する。このとき、両メイン液圧路9a,9bの上流側と下流側とが遮断されているため、両圧力室1e,1fで発生したブレーキ液圧はホイールシリンダWに伝達されない。
また、第一圧力室1e内のブレーキ液が加圧されると、第一メイン液圧路9aから分岐液圧路9eにブレーキ液が流入する。そして、ストロークシミュレータ2の圧力室2e内のブレーキ液が加圧され、ピストン2aがコイルばね2b,2cの付勢力に抗して蓋部材2d側に移動する。
これにより、ブレーキペダルBがストロークするとともに、ピストン2aには、コイルばね2b,2cによって、底面側に向けて付勢力が発生し、ピストン2aからブレーキペダルBに対して擬似的な操作反力が付与される。
また、ストロークセンサによって、ブレーキペダルBの踏み込みが検出されると、スレーブシリンダA2のモータが駆動する。
電子制御ユニット3では、スレーブシリンダA2から出力されたブレーキ液圧と、マスタシリンダ1から出力されたブレーキ液圧とを対比し、その対比結果に基づいてモータの回転数などを制御する。
スレーブシリンダA2では、スレーブピストンがモータからの入力を受けてシリンダ内を摺動し、シリンダ内のブレーキ液が加圧される。このようにして、スレーブシリンダA2では、ブレーキペダルBのストローク量に応じてブレーキ液圧を発生させる。
スレーブシリンダA2で発生したブレーキ液圧は、配管Hc,Hdから配管Ha,Hbを通じて、液圧制御装置A3に入力される。
さらに、液圧制御装置A3から各ホイールシリンダWにブレーキ液圧が伝達され、各ホイールシリンダWが作動することにより、各車輪に制動力が付与される。
なお、スレーブシリンダA2が作動しない状態(例えば、電力が得られない場合など)においては、両電磁弁V1,V1は開弁した状態であり、両メイン液圧路9a,9bの上流側と下流側とが連通している。また、電磁弁V2は閉弁している。
この状態では、マスタシリンダ1によって両メイン液圧路9a,9bのブレーキ液圧が昇圧される。そして、両メイン液圧路9a,9bに通じている各ホイールシリンダWが昇圧し、車輪に制動力が付与される。
リザーバタンク10は、樹脂製のタンク本体11からなり、基体100の上面100aにピン(図示せず)などの取付部材を用いて取り付けられている。
タンク本体11は、図2に示すように、貯溜室12aが形成された貯溜部12と、流入路13aが形成された流入部13と、第一供給路15aが形成された第一給液部15と、第二供給路16aが形成された第二給液部16と、を備えている。
貯溜部12の下面12cは、基体100の上面100aに載置される。また、貯溜部12の上面12bは、前部から後部に向かうに従って漸次基体100の上面100aに近づくように傾斜している。
貯溜部12内には、ブレーキ液を貯溜する貯溜室12aが形成されている。貯溜室12aは、前後方向に直線状に延びており、軸方向から見て円形断面の略円筒状に形成されている。貯溜室12aは、貯溜部12の上面12bに沿って形成されており、貯溜室12aの前部から後部に向かうに従って(流入部13から離れるに従って)漸次基体100の上面100aに近づくように傾斜している。
流入部13は、貯溜部12の前端部から前方に向けて斜め上向きに突出した円筒状の部位である。流入部13は、貯溜室12aと同じ角度に傾斜している。
流入部13の中心部には、流入路13aが軸方向(前後方向)に貫通している。流入路13aの後端部は、貯溜室12aに連通している。流入路13aの断面と貯溜室12aの断面とは軸方向から見て同じ形状に形成されている。
リザーバタンク10では、流入路13aと貯溜室12aとが直線状に連続した空間に形成されている。
流入部13には、メインタンク4(図1参照)から延ばされた連結管4aの一端部が外嵌されている。流入路13aは、連結管4aを通じてメインタンク4の内部空間に連通している。そして、メインタンク4内のブレーキ液が連結管4aを通じて流入路13aおよび貯溜室12aに供給される。
第一給液部15および第二給液部16は、何れも貯溜部12の下面12cに突設されており、円筒状に形成されている。第一給液部15および第二給液部16は、前後方向に間隔を空けて配置されている。
第一給液部15は、貯溜部12の下面12cの前部に突設されている。第一給液部15は、第一リザーバユニオンポート8aに挿入される。
第一給液部15には、第一供給路15aが上下方向に貫通している。第一供給路15aは、軸断面が円形に形成されている。第一供給路15aの上端部は、貯溜室12aの底面の前部に開口している。
第一給液部15を第一リザーバユニオンポート8aに挿入した状態では、第一供給路15aが第一連通路8cに連通する。これにより、貯溜室12a内のブレーキ液が第一供給路15aを通じて第一連通路8cに供給される。
なお、第一給液部15の下端部には、第一給液部15の外周面と第一リザーバユニオンポート8aの内周面との間を液密にシールするシール部材15cが外嵌されている。
第二給液部16は、貯溜部12の下面12cの後部に突設されている。第二給液部16は、第二リザーバユニオンポート8bに挿入される。
第二給液部16には、第二供給路16aが上下方向に貫通している。第二供給路16aは、軸断面が円形に形成されている。第二供給路16aの上端部は、貯溜室12aの底面の後部に開口している。
第二給液部16を第二リザーバユニオンポート8bに挿入した状態では、第二供給路16aが第二連通路8dに連通する。これにより、貯溜室12a内のブレーキ液が第二供給路16aを通じて第二連通路8dに供給される。
なお、第二給液部16の下端部には、第二給液部16の外周面と第二リザーバユニオンポート8bの内周面との間を液密にシールするシール部材16cが外嵌されている。
両給液部15,16は、貯溜部12の下面12cからの突出量が同じ大きさに形成されている。すなわち、両供給路15a,16aの下端部は同じ高さに配置されている。
貯溜室12aの底面は、前部よりも後部が下がるように傾斜しているため、第一供給路15aの上側(貯溜室12a側)の開口縁部15bは、第二供給路16aの上側(貯溜室12a側)の開口縁部16bよりも上方に配置されている。
したがって、第一供給路15aの上下方向の長さは、第二供給路16aの上下方向の長さよりも大きく形成されている。すなわち、第一供給路15aの容積は、第二供給路16aの容積よりも大きく形成されている。
第二供給路16aの上側の開口縁部16bにおいて、前側(第一供給路15a側)の約半分の領域には、第二供給路16aの内部に突出した張り出し板部17が形成されている。このように、両供給路15a,16aのうち流入路13aから遠い側の第二供給路16aには、張り出し板部17が形成されている。
張り出し板部17は、第二供給路16aの開口縁部16bから第二供給路16aの径方向に突出した板状の部位である。張り出し板部17の上面は、貯溜室12aの底面に段差なく連続している。
このように、第二供給路16aの上側の開口部における前側の約半分の領域は、張り出し板部17によって覆われている。
以上のようなリザーバタンク10では、図3(a)に示すように、第一ブレーキ系統7a(図1参照)のブレーキ液が減少すると、貯溜室12a内のブレーキ液が第一供給路15aに流入し、貯溜室12a内のブレーキ液が減少する場合がある。
このような状態において、車両の傾斜によって、リザーバタンク10の前部が後部よりも下がるように、リザーバタンク10が傾斜したときには、第二供給路16a内のブレーキ液は張り出し板部17によって堰き止められる。
また、貯溜室12a内のブレーキ液が減少した状態で、車両の振動によって、リザーバタンク10が大きく振動したときにも、第二供給路16a内のブレーキ液は張り出し板部17によって堰き止められる。
したがって、リザーバタンク10では、貯溜室12a内のブレーキ液が減少した状態で、リザーバタンク10が傾斜したり、大きく振動したりしたときでも、第二供給路16a内のブレーキ液が第一供給路15a側に流出するのを抑制することができる。
このように、例えば、鉛直方向に延設させた仕切壁を設けていない小型のリザーバタンク10であっても、第二供給路16a内のブレーキ液の減少を抑制することができるため、第二ブレーキ系統7b(図1参照)のブレーキ液の減少を抑制することができる。
また、図3(b)に示すように、第二ブレーキ系統7b(図1参照)のブレーキ液が減少すると、貯溜室12a内のブレーキ液が第二供給路16aに流入し、貯溜室12a内のブレーキ液が減少する。
リザーバタンク10では、第一供給路15aの容積が第二供給路16aの容積よりも大きく形成されており、第一供給路15a内のブレーキ液の液量が第二供給路16a内のブレーキ液の液量よりも多くなるように構成されている。
したがって、リザーバタンク10が傾斜したり、大きく振動したりして、第一供給路15a内のブレーキ液が僅かに流出しても、第一ブレーキ系統7a(図1参照)のブレーキ液の液量を十分に確保することができる。
また、流入路13aに近い側の第一供給路15aには、流入路13aから貯溜室12a内に供給されたブレーキ液が流入し易いため、流入路13aに近い側の第一供給路15aのブレーキ液の減少を抑制することができる。
このように、リザーバタンク10では、流入路13aに遠い側の第二供給路16aのみに張り出し板部17が形成されているが、流入路13aに近い側および遠い側の両方の供給路15a,16aのブレーキ液の減少を抑制することができる。
リザーバタンク10では、図2に示すように、両供給路15a,16aのブレーキ液が減少することを考慮して、貯溜室12aを大きくする必要がないため、リザーバタンク10を小型化することができる。
リザーバタンク10では、流入路13aと貯溜室12aとを直線状に連続させ、タンク本体11を直線状の筒体に形成することで、リザーバタンク10内のブレーキ液の貯溜量を十分に確保しつつ、リザーバタンク10を小型化することができる。
また、張り出し板部17は、第二供給路16aの開口縁部16bから内部に向けて突出している。すなわち、張り出し板部17は、貯溜室12aの底面に沿って形成されるとともに、第二供給路16aの軸方向の上端部に形成されている。
したがって、タンク本体11を成形するときに、貯溜室12aを形成する金型の型抜き方向(前方)と、第二供給路16aを形成する金型の型抜き方向(下方)とを変更することなく、タンク本体11内に張り出し板部17を形成することができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は前記実施形態に限定されることなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜に変更が可能である。
本実施形態のリザーバタンク10では、図2に示すように、第二供給路16aのみに張り出し板部17が形成されているが、図4に示すように、第一供給路15aの上側の開口縁部15bにおいて、第二供給路16a側の領域にも張り出し板部17を形成してもよい。この構成では、第一供給路15a内のブレーキ液が流出するのを効果的に抑制することができる。なお、第一供給路15aのみに張り出し板部17を形成してもよい。
本実施形態のリザーバタンク10は、図1に示すように、入力装置A1に設けられているが、スレーブシリンダA2のリザーバタンクに適用することもできる。
また、本実施形態では、車両用ブレーキ液圧制御装置に適用したリザーバタンク10を例として説明しているが、本発明のリザーバタンクが適用される装置は限定されるものではない。
1 マスタシリンダ
2 ストロークシミュレータ
3 電子制御ユニット
4 メインタンク
4a 連結管
7a 第一ブレーキ系統
7b 第二ブレーキ系統
8a 第一リザーバユニオンポート
8b 第二リザーバユニオンポート
8c 第一連通路
8d 第二連通路
9a 第一メイン液圧路
9b 第二メイン液圧路
9e 分岐液圧路
10 リザーバタンク
11 タンク本体
12 貯溜部
12a 貯溜室
13 流入部
13a 流入路
15 第一給液部
15a 第一供給路
15b 開口縁部
16 第二給液部
16a 第二供給路
16b 開口縁部
17 張り出し板部
100 基体
A 車両用ブレーキ液圧制御装置
A1 入力装置
A2 スレーブシリンダ
A3 液圧制御装置
B ブレーキペダル
P 圧力センサ
V1 電磁弁
V2 電磁弁
W ホイールシリンダ

Claims (5)

  1. ブレーキ液を貯溜する貯溜室が形成されたタンク本体を備えているリザーバタンクであって、
    前記タンク本体には、
    前記貯溜室に連通する流入路と、
    前記貯溜室に連通するとともに、ブレーキ系統に接続される二つの供給路と、が形成されており、
    一方の前記供給路の前記貯溜室側の開口縁部において、他方の前記供給路側の領域には、前記一方の前記供給路の内部に突出して、前記一方の前記供給路の開口部の領域の一部を覆う張り出し板部が形成されていることを特徴とするリザーバタンク。
  2. 前記流入路から遠い側の前記供給路に前記張り出し板部が形成されていることを特徴とする請求項1に記載のリザーバタンク。
  3. 前記他方の前記供給路の前記貯溜室側の開口縁部において、前記一方の前記供給路側の領域には、前記他方の前記供給路の内部に突出した張り出し板部が形成されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のリザーバタンク。
  4. 前記流入路には、メインタンクから延ばされた連結管が接続されており、
    前記メインタンクから前記連結管を通じて前記流入路にブレーキ液が供給されることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のリザーバタンク。
  5. 前記貯溜室は一方向に延びており、
    前記貯溜室の延長方向の一端部に前記流入路が連通していることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載のリザーバタンク。
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