JP2016185515A - 水処理システム及び水処理方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】カルシウムを含む原水を処理する際に、メタン発酵処理の低下を抑制する。
【解決手段】カルシウムを含有する原水を処理する水処理システム1において、原水に含まれる被処理水をメタン発酵処理する反応部4と、原水中の有機物から有機酸を生成する酸生成部2と、酸生成部2で処理され反応部4へ送られる処理水からカルシウム含有固形物を固液分離する固液分離部3と、を備える構成とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、水処理システム及び水処理方法に関する。
従来から有機排水を処理する嫌気排水処理装置がある(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に記載の嫌気排水処理装置は、グラニュールを用いて嫌気性生物処理(メタン発酵処理)を行う嫌気反応槽と、嫌気反応槽内のpHを調整するpH調整手段と、を備えている。
特開2013−146673号公報
上記の特許文献1に記載の技術では、嫌気反応槽内のpH及び導電率を調整することで、カルシウム析出量を抑制している。しかしながら、処理される排水中に含まれるカルシウム濃度が高くなると、反応槽内においてカルシウムの析出量が増加するおそれがある。カルシウムの析出量が多くなり、反応槽内のグラニュールがカルシウムを含む固形物によって覆われると、グラニュールと被処理水との接触が抑制されてしまい、反応槽における処理が低下することになる。
本発明は、カルシウムを含む原水を処理する際に、メタン発酵処理の低下を抑制することが可能な水処理システム、及び水処理方法を提供することを目的とする。
本発明は、カルシウムを含有する原水を処理する水処理システムであって、原水に含まれる被処理水をメタン発酵処理する反応部と、原水中の有機物から有機酸を生成する酸生成部と、酸生成部で処理され反応部へ送られる処理水からカルシウム含有固形物を固液分離する固液分離部と、を備える。
この水処理システムでは、固液分離部において、酸生成部で処理されて反応部へ送られる処理水からカルシウム含有固形物が固液分離される。これにより、酸生成部で処理された処理水からカルシウム含有固形物が分離された後の被処理水を反応部に供給することができる。そのため、反応部の内部に存在するグラニュールへのカルシウムの付着を抑制することができ、メタン発酵処理の低下を抑制することができる。
また、固液分離部は、固液分離として、カルシウム含有固形物を沈降分離する構成でもよい。これにより、第2の処理水中のカルシウム含有固形物を、沈殿させて分離することができ、第2の処理水の上澄みを被処理水として反応部に供給することができる。
また、酸生成部で処理された処理水のpHは7.5以上8.5以下であってもよい。これにより、カルシウムを含むと共に、硫黄分を多く含む原水を処理する際に、pHを調整して、解離したHS(硫化水素イオン)及びHS2−を増やし、遊離HSを減らすことができる。遊離HSは毒性が強く、グラニュールに含まれるメタン菌を阻害するので、遊離HSを減らして、反応部におけるメタン発酵処理の低下を抑制することができる。
また、水処理システムは、反応部で処理された処理水の一部を酸生成部に返送する構成でもよい。この構成の水処理システムによれば、反応部の内部に存在する未処理分を含む処理水の一部を酸生成部に戻すことができる。これにより、未処理分を含む処理水の一部を、再び、酸生成部、固液分離部、及び反応部に供給して循環処理することができる。そのため、処理水に含まれる未処理分を減少させて、処理水の清浄度を向上させることができる。
また、本発明は、カルシウムを含有する原水を処理する水処理方法であって、原水に含まれる被処理水をメタン発酵処理するメタン発酵工程と、原水中の有機物から有機酸を生成する酸生成工程と、酸生成工程で処理されたからカルシウム含有固形物を固液分離する固液分離工程と、を備える。
この水処理方法では、固液分離工程において、酸生成工程で処理された処理水からカルシウム含有固形物が固液分離される。これにより、酸生成工程で処理された処理水からカルシウム含有固形物が分離された後の被処理水をメタン発酵処理することになる。そのため、メタン発酵処理工程で用いられるグラニュールへのカルシウムの付着を抑制することができ、メタン発酵処理の低下を抑制することができる。
本発明によれば、カルシウムを含む原水を処理する際に、メタン発酵処理の低下を抑制することができる。
本発明の実施形態に係る水処理システムの概略構成図である。 硫化水素解離曲線を示すグラフである。 第2実施形態に係る水処理システムの酸生成槽を示す概略図である。 実施例1に係る水処理システムを示す概略構成図である。 実施例1における測定結果を示すグラフであり、pH及びCODcr除去率を示すグラフである。 実施例1における測定結果を示すグラフであり、Ca2+及びCa2+除去率を示すグラフである。 実施例1における測定結果を示すグラフであり、T−Ca及びT−Ca除去率を示すグラフである。 実施例1における測定結果を示すグラフであり、遊離HSを示すグラフである。
以下、本発明の好適な実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、各図において同一部分又は相当部分には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
図1に示される水処理システム1は、カルシウムを含有する原水を処理するものである。水処理システム1は、酸生成槽(酸生成部)2と、沈殿槽(固液分離部)3と、反応槽(反応部)4と、を備えている。水処理システム1は、例えば、紙パルプ工業から排出される有機性排水(原水)の処理に適用される。水処理システム1に供給される原水は、例えば、カルシウムイオン(Ca2+)を400mg/L以上含み、且つ、硫黄分(S/CODcr>0.03)を含んでいる。
酸生成槽2は、供給された原水を貯留する貯留槽である。酸生成槽2には、配管L1〜L3が接続されている。配管L1は、例えば、原水を貯留する受入れ槽(不図示)から原水を酸生成槽2に供給する配管である。配管L2は、反応槽4と接続され、反応槽4で処理された第1の処理水を酸生成槽2に供給する配管である。配管L3は、酸生成槽2で処理された第2の処理水を、沈殿槽3に排出する配管である。
また、酸生成槽2には、pH調整部11が接続されている。このpH調整部11は、例えば、pH調整剤を貯留するpH調整剤貯留槽12と、pH調整剤を酸生成槽2に供給する配管L4と、を有する。また、配管L4は、pH調整剤を移送する移送ポンプが設けられていてもよい。pH調整部11は、酸生成槽2に供給されるpH調整剤の量を調整することで、酸生成槽2内の原水及び第1の処理水のpHを調整する。pH調整剤としては、水酸化ナトリウム(NaOH)等が挙げられる。pH調整剤としては、例えば、水酸化ナトリウム以外のアルカリを用いてもよく、塩酸、リン酸等の酸を用いてもよい。
酸生成槽2では、内部に収容された酸生成菌によって、原水及び第1の処理水に含まれる有機物を分解して、有機酸である低級脂肪酸(例えば酢酸等)を生成する。この酸生成槽2には、pH調整部11からpH調整剤が供給されており、酸生成槽2から排出された第2の処理水のpHが、例えば、7.5以上となるように維持されている。第2の処理水のpHは、7.5以上、8.5以下となるように、調整されることが好ましい。酸生成槽2から排出された第2の処理水は、配管L3を通り、沈殿槽3に供給される。
また、酸生成槽2では、原水及び第1の処理水に含まれるカルシウムイオンを炭酸カルシウム(CaCO、カルシウム含有固形物)として析出させている。第2の処理水は、析出した炭酸カルシウムと共に、沈殿槽3に供給される。
図2は、硫化水素解離曲線を示すグラフである。図2では、横軸にpHを示し、縦軸に「HS」、「HS」、及び「S2−」の存在比(%)を示している。図2に示されるように、pH4以下の場合には、HSの存在比が100%である。pH5を超えると、HSの存在比が増え、HSの存在比が減り始める。例えばpH6.7辺りで、HSの存在比とHSの存在比とが等しく、50%ずつとなる。
pH7.0では、HSの存在比が、HSの存在比より高くなっている。pH7.0では、HSの存在比が、60%となり、HSの存在比が40%となる。pH7.5では、HSの存在比が、約80%となり、HSの存在比が約20%となる。pH8.0では、HSの存在比が、90%を超え、HSの存在比が10%未満となる。
また、pH9.5以上、pH13では、HSの存在比が100%となる。pHが13を超えると、HSの存在比は0%であるが、HSの存在比が減り、S2−の存在比が増える。
酸生成槽2で処理され、酸生成槽2から排出された第2の処理水は、例えば、pHが7.5以上、8.5以下となるように調整される。この場合には、HSの存在比が、20%未満となり、HSの存在比が、約80%以上となる。また、第2の処理水のpHが7.5以上、8.5以下であると、炭酸カルシウムの析出を増やすことができる。
沈殿槽3は、供給された第2の処理水を滞留させて、炭酸カルシウムを沈降分離する固液分離槽である。沈殿槽3における滞留時間は、例えば0.5〜3時間である。沈殿槽3には、上述した配管L3の他に、配管L5、L6が接続されている。配管L5は、例えば、沈殿槽3の底部に接続され、沈殿槽3の底部に沈降された炭酸カルシウムを排出する配管である。配管L6は、沈殿槽3に貯留された第2の処理水の上澄みを排出する配管である。また、配管L6には、第2の処理水を移送するポンプP6が設けられている。沈殿槽3から排出された第2の処理水は、配管L6を通り、反応槽4に供給される。第2の処理水は、反応槽4でメタン発酵処理される被処理水として、反応槽4に供給される。なお、沈殿槽3で固液分離するカルシウム含有固形物は、炭酸カルシウムに限定されず、その他のカルシウム含有固形物を分離してもよい。
反応槽4は、供給された被処理水を貯留して、被処理水をメタン発酵処理する反応部である。反応槽4には、上述した配管L2、L6の他に配管L7が接続されている。配管L7は、反応槽4の上部に接続され、槽内で発生したバイオガスを排出するバイオガス回収配管である。反応槽4の内部には、メタン生成菌を含むグラニュールが収容されている。
反応槽4は、EGSB(Expanded Granular Sludge Bed)法やUASB(Upflow Anaerobic Sludge Blanket)によるメタン発酵処理を行う。この反応槽4の下部には、配管L6に接続された流入部4aが設けられている。流入部4aは、被処理水を反応槽4内に流入させる。流入部4aは、例えば長手方向に等間隔で穴部が設けられた配管である。反応槽4の底部には、グラニュールが沈降して溜まることにより、グラニュール層5が形成されている。被処理水は、グラニュールに接触することにより、グラニュール中のメタン生成菌によってメタン発酵処理される。
反応槽4では、流入部4aから被処理水を反応槽4の下部に導入することによって、上向きの流動を生じさせる。被処理水は、グラニュール層5内を流れながら、メタン発酵処理される。グラニュール層5の上部には、グラニュール層5を通過し、メタン発酵処理後の被処理水による液相Wが形成されている。この液相Wの被処理水には、液流により流動しているグラニュール層5や、グラニュール層5から浮上した浮上グラニュールや、メタン発酵処理によって発生したバイオガス(例えば、メタンガス及び炭酸ガス)が含まれている。なお、浮上グラニュールは、グラニュールが浮いたものであり、例えば、グラニュールにバイオガスが付着したり、バイオガスが内包されたりしたものである。
また、反応槽4の上部には、被処理水と浮上グラニュールとバイオガスとを分離するためのセトラ(三相分離部)6が、設けられている。
セトラ6の下端部には、被処理水をセトラ6の内部に導入する導入口6aが形成されている。この導入口6aに被処理水を導くために、導入板7が設けられている。この導入板7は、セトラ6の下方であって導入口6aの周囲において、セトラ6の底部に沿って設置されている。また、導入板7には、導入口6aに導入されなかった被処理水を下側に返送するための返送口7aが形成されている。また、導入板7の更に下方には、導入板7の返送口7aを通って返送される被処理水の流れを整えるための整流板8が設けられている。
被処理水は、上記グラニュール層5を通過し上向きに流れ、整流板8によって導入板7とセトラ6との間に形成された導入路に流入する。上記導入路を通った被処理水の一部は、上昇して導入口6aからセトラ6内に流入し、残りは、導入板7の返送口7aから下向きに流れる。
セトラ6の上部には例えば円筒状の側壁6bが設けられ、側壁6bの周囲には環状の流路を形成する処理水排出部9が設けられている。セトラ6内に流入した処理水は、セトラ6の側壁6bから外側に溢れ処理水として処理水排出部9に集められる。処理水排出部9の処理水は、処理水排出部9に接続された配管L2を通り酸生成槽2に返送される。セトラ6では、導入口6aから流入した被処理水が処理水排出部9に直接流入しないように、セトラ6の側壁6bの内側には隔壁6cが設けられている。
反応槽4では、被処理水のメタン発酵処理が行われて、バイオガスが発生する。バイオガスは浮上して液面まで到達し反応槽4の上部の空間に到達する。反応槽4の上部に到達したバイオガスは、配管L7を通って排出され燃料として回収される。例えば、配管L7に送風機を接続し、この送風機によって吸引排気して、強制的にバイオガスを反応槽4外に排出させることもできる。
また、配管L2は、反応槽4の処理水排出部9と酸生成槽2のスプリッター部10とを接続している。スプリッター部10は、酸生成槽2の内部で上下方向に延在する有底の筒体である。スプリッター部10の上端の開口10aは、酸生成槽2の液面よりも上方に配置されている。また、スプリッター部10の下部には、スプリッター部10内の処理水を抜き出すための配管L8が接続されている。
スプリッター部10内の処理水は、一定量抜き出され配管L8を通り、例えば、後段の処理部に供給される。処理水が供給される後段の処理部としては、好気性処理部が挙げられる。スプリッター部10内の処理水の一部は、上端の開口10aから溢れて、第1の処理水として、酸生成槽2内の原水に流入して、再び、配管L3、沈殿槽3、配管L6を通り、反応槽4に供給される。すなわち、反応槽4から排出された処理水の一部は循環されている。
また、酸生成槽2の上部には配管L9が接続されている。配管L9は、配管L7に接続されている。反応槽4から供給された第1の処理水に同伴したバイオガスは、酸生成槽2の上部から排出され、反応槽4から排出されたバイオガスと共に、他の装置に供給されて燃料として使用される。バイオガスが供給される他の装置としては、ボイラや内燃機関などがある。
次にこのように構成された水処理システム1の作用、及び水処理方法について説明する。
水処理システム1に供給された被処理水は、配管L1を通り、酸生成槽2に供給される。また、酸生成槽2には、配管L2を通じて、反応槽4から排出された処理水が供給されている。また、この酸生成槽2は、pH調整剤が供給されて、槽内のpHが7.5以上、8.5以下となるように維持されている。このように、槽内のpHを7.5以上、8.5以下とすることで、槽内の処理水の遊離HS濃度は、150mg/l以下(存在比20%未満、図2参照)となるように制御される。そして、この酸生成槽2の内部では、酸生成菌によって、原水及び第1の処理水に含まれる有機物が分解されて、低級脂肪酸が生成される(酸生成工程)。また、この酸生成槽2では、この酸生成槽2で処理された第2の処理水中のカルシウムイオンを、炭酸カルシウムとして析出させる。
次に、酸生成槽2で処理された第2の処理水は、配管L3を通り、沈殿槽3に供給される。この沈殿槽3では、供給された第2の処理水中の炭酸カルシウムが底部に沈殿する(固液分離工程)。沈殿槽3の底部に沈殿した炭酸カルシウムは、配管L5を通り、沈殿槽3の外部に排出される。
沈殿槽3で、炭酸カルシウムが分離された後の第2の処理水は、配管L6を通り、被処理水として、流入部4aから反応槽4の底部に供給される。この反応槽4の内部では、被処理水はグラニュール層5内を、グラニュールに接触しながら流れる。このとき、被処理水はグラニュールに含まれるメタン菌によって、メタン発酵処理される(メタン発酵工程)。これにより、処理水及びバイオガスが得られる。
反応槽4の内部で発生したバイオガスは、配管L7を通って、反応槽4の外部に排出されて回収される。また、反応槽4でメタン発酵処理された後の処理水は、セトラ6、処理水排出部9、及び配管L2を通り、反応槽4の外部に排出される。
反応槽4の外部に排出された処理水は、酸生成槽2のスプリッター部10に供給される。スプリッター部10に供給された処理水の一部は、第1の処理水として、酸生成槽2で再び、被処理水に合流して、循環される。また、残りの処理水は、スプリッター部10から配管L8を通り、処理水として排出される。
このような水処理システム1では、原水に含まれるカルシウムを、炭酸カルシウムとして析出させ、この析出した炭酸カルシウムを、沈殿槽3で沈降分離している。これにより、反応槽4に供給される被処理水中のカルシウムイオンを減らすことができる。そのため、グラニュールが、炭酸カルシウムに覆われてしまうことが抑制される。その結果、グラニュールと被処理水とを良好に接触させることができ、メタン発酵処理を好適に行うことができる。
例えば、原水に含まれるカルシウムが400mg/L以上である場合に、従来の排水処理装置では、反応槽の内部で炭酸カルシウムが多量に析出するおそれがあった。そして、従来の排水処理装置では、析出した炭酸カルシウムが反応槽に蓄積されると共にグラニュールに付着することにより、反応槽の内部において、メタン発酵処理が低下するおそれがあった。しかしながら、本実施形態の水処理システム1では、沈殿槽3において、酸生成槽2で処理された第2の処理水に含まれる炭酸カルシウムを沈降分離し、炭酸カルシウムが分離された被処理水が反応槽4に供給されるので、反応槽4に導入されるカルシウムを抑制することができる。そのため、反応槽4の槽内において、炭酸カルシウムの蓄積、及び炭酸カルシウムのグラニュールへの付着が抑制される。その結果反応槽4におけるメタン発酵処理の低下が抑制される。
また、例えば、原水に含まれる硫黄分がS/CODcr>0.03である場合に、従来の排水処理装置では、反応槽の内部において、メタン菌と共生関係にある硫酸還元菌の働きが活発になり、硫酸還元菌による硫酸還元反応が促進されるおそれがあった。硫酸還元反応がされて硫化水素(HS)の発生量が増大すると、遊離HS(解離していない分子状HS)が増加することになる。そして、従来の排水処理装置では、増加した遊離HSがメタン菌を強く阻害し、メタン菌の活性が低下することでメタン発酵処理が安定しないおそれがあった。しかしながら、本実施形態の水処理システム1では、酸生成槽2から排出される第2の処理水のpHを7.5以上8.5以下に制御することで、解離したS2−の状態で存在するHSの比率を高くして、遊離H2Sの濃度を低く維持することができる。これにより、硫酸還元反応を抑制して、反応槽4に存在する遊離HSを減らすことができ、メタン菌の活性の低下を抑制することができる。その結果、メタン発酵処理を安定させることができる。
また、酸生成槽2で処理された処理水のpHは8.0以上、8.3以下であることがより好ましい。pHが8.0以上、8.3以下であると、解離したHS及びHS2−を好適に増やし、遊離HSを確実に減らすことができる。
また、この水処理システム1では、反応槽4で処理された処理水の一部を酸生成槽2に返送しているので、反応槽4の内部に存在する未処理分を含む処理水の一部を酸生成槽2に戻すことができる。これにより、未処理分を含む処理水の一部を、再び、酸生成槽2、沈殿槽3、及び反応槽4に供給して循環させることができる。そのため、処理水に含まれる未処理分を減少させて、処理水の清浄度を向上させることができる。
(第2実施形態)
次に図3を参照して、第2実施形態に係る水処理システムについて説明する。第2実施形態に係る水処理システムが、第1実施形態の水処理システムと違う点は、酸生成槽(酸生成部)22の内部に、沈殿部23が設けられている点である。以下、第2実施形態の説明において、第1実施形態と同様の説明は省略する。
図3に示される酸生成槽22の内部には、仕切板24が設けられている。酸生成槽22では、仕切板24によって区切られた一方側(図示右側)の領域が、カルシウム含有固形物を沈降分離する沈殿部23として機能する。この沈殿部23の底部には、底部に沈殿したカルシウム含有固形物を排出する配管L5が接続されている。
また、酸生成槽22には、原水を供給する配管L1、反応槽4から返送された第1の処理水を供給する配管L2、pH調整剤を供給する配管L4が接続されている。これらの配管L1,L2,L4は、酸生成槽22の内部において、仕切板24によって区切られた他方(図示左側)の領域(沈殿部23以外の領域)に通じるように配置されている。
また、酸生成槽22には、沈殿部23に滞留する第2の処理水を排出する配管L6が接続されている。この配管L6は、沈殿部23の上部に配置されて、第2の処理水の上澄み分を排出する配管である。この配管L6を通り、沈殿部23から排出された第2の処理水は、反応槽4に供給されて、メタン発酵処理される。
このような第2実施形態の水処理装置21においても第1実施形態と同様の作用効果を奏する。また、沈殿部23が酸生成槽22の内部に設けられているので、沈殿部の設置スペースを酸生成槽22とは別に確保する必要がなく、装置の設置スペースを抑えることができる。
以下、実施例1について説明する。実施例1では、図4に示す水処理システム1Bを用いて、カルシウムを含む原水を処理し、各種測定を実施した。
図4に示されるように水処理システム1Bは、酸生成槽2、沈殿槽3、及び反応槽4を備えている。酸生成槽2には、原水を供給する配管L1、反応槽4から返送された第1の処理水を供給する配管L2、酸生成槽2で処理された第2の処理水を排出する配管L3、pH調整剤を供給する配管L4が各々接続されている。
また、沈殿槽3には、配管L3の他に、沈殿槽3の内部の第2の処理水の上澄み分を反応槽4に供給する配管L6が接続されている。また、反応槽4には、配管L2の他に、バイオガスを排出する配管L7、反応槽4の内部の処理水の上澄み分を排出する配管L8が接続されている。
下記の表1に水処理システム1Bに供給した原水の成分の一例を示している。
Figure 2016185515
実施例1では、原水を水処理システム1Bに供給して、処理を行い、pH、CODcr除去率〔%〕、Ca2+〔mg/L〕、Ca2+除去率〔%〕、T−Ca〔mg/L〕、T−Ca除去率〔%〕、遊離HS〔mg/L〕を測定した。
図5(a)は、CODcr除去率〔%〕の測定結果を示すグラフであり、図5(a)では、横軸に日数を示し、縦軸にCODcr除去率〔%〕を示している。日数は、原水の処理を行った日数であり、処理を開始した日を1日目とした。CODcr除去率は、原水のCODcrに対する、反応槽4から排出された処理水のCODcrの割合である。実施例1では、60%以上70%以下であった。
図5(b)は、pHの測定結果を示すグラフであり、図5(b)では、横軸に日数を示し、縦軸にpHを示している。図5(b)中、G2は、酸生成槽2の内部の第2の処理水のpHを示し、G3は、反応槽4から排出された処理水のpHを示している。酸生成槽2の内部のpHは、概ね8.0であった。また、反応槽4から排出された処理水のpHは、7.0以上、7.8以下であった。
図6(a)は、Ca2+の測定結果を示すグラフであり、図6(a)では、横軸に日数を示し、縦軸にCa2+を示している。図6(a)中、G4は、原水中のCa2+を示し、G5は、酸生成槽2から排出された第2の処理水のCa2+を示し、G6は、反応槽4から排出された処理水のCa2+を示している。酸生成槽2で処理された第2の処理水のCa2+は、概ね50mg/L以下であり、反応槽4で処理された処理水のCa2+は、概ね50mg/L以下であった。Ca2+が400mg/L以上である原水に対して、大幅に減っていることが分かった。
図6(b)は、Ca2+除去率の測定結果を示すグラフであり、図6(b)では、横軸に日数を示し、縦軸にCa2+除去率を示している。図6(b)中、G7は、酸生成槽2から排出された第2の処理水におけるCa2+除去率を示し、G8は、反応槽4から排出された処理水のCa2+除去率を示している。Ca2+除去率は、原水のCa2+に対して、除去されたCa2+の割合である。第2の処理水におけるCa2+除去率は、90%以上であり、処理水におけるCa2+除去率は90%以上であった。
図7(a)は、T−Caの測定結果を示すグラフであり、図7(a)では、横軸に日数を示し、縦軸にT−Caを示している。図7(a)中、G9は、原水中のT−Caを示し、G10は、沈殿槽3から排出された第2の処理水のT−Caを示し、G11は、反応槽4から排出された第1の処理水のT−Caを示している。
図7(b)は、T−Ca除去率の測定結果を示すグラフであり、図7(b)では、横軸に日数を示し、縦軸にT−Ca除去率を示している。図7(b)中、G12は、沈殿槽3から排出された第2の処理水におけるT−Ca除去率を示し、G13は、反応槽4から排出された第1の処理水のT−Ca除去率を示している。
図8は、反応槽4で処理された処理水中の遊離HSの濃度を示すグラフである。図8では、横軸に日数を示し、縦軸に遊離HSの濃度を示している。遊離HSの濃度は、150mg/L未満であった。
実施例1では、酸生成槽2内を高いpH(8.0前後)で制御することにより、CaをCaCOとして析出させ、沈殿槽3で分離することにより、反応槽4への流入Caを低減させ、反応槽4内でのCaCOの蓄積、グラニュールへの付着を抑制できた。
また、実施例1では、酸生成槽2のpHを高く制御することにより、発生するHSが解離したS2−で存在する比率が高くなり、処理水中の遊離HS濃度を低く維持することができ、HSによる阻害を受けずに、嫌気処理を安定して行うことができた。
本発明は、前述した実施形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で下記のような種々の変形が可能である。
上記の実施形態では、反応槽4で処理された処理水の一部を酸生成槽2に戻して、循環させているが、反応槽4で処理された処理水を酸生成槽2に戻さない構成でもよい。
また、上記実施形態ではカルシウム含有固形物を沈降分離しているが、例えば、膜分離など、その他の固液分離方法により、第2の処理水中のカルシウム含有固形物を分離除去してもよい。
また、上記実施形態では、水処理システム1で処理される原水として、紙パルプ工場から排出される排水を例示しているが、原水は、紙パルプ工場から排出される排水に限定されず、例えば、食品工場、化学工場などその他の工場から排出される排水でもよく、プラントなどその他の設備から排出される排水でもよい。
また、上記実施形態では、カルシウムイオンを400mg/L以上含む原水に対して、本発明を適用しているが、400mg/L未満のカルシウムイオンを含む原水に対して本発明を適用してもよい。また、450mg/L以上のカルシウムイオンを含む原水に対して、本発明を適用してもよく、500mg/L以上のカルシウムイオンを含む原水対して、本発明を適用してもよい。また、原水は、550mg/L以上、600mg/L未満のカルシウムイオンを含むものでもよい。
1…水処理システム、2…酸生成槽(酸生成部)、3…沈殿槽(固液分離部)、4…反応槽(反応部)、5…グラニュール層、11…pH調整部。

Claims (5)

  1. カルシウムを含有する原水を処理する水処理システムであって、
    前記原水に含まれる被処理水をメタン発酵処理する反応部と、
    前記原水中の有機物から有機酸を生成する酸生成部と、
    前記酸生成部で処理され前記反応部へ送られる処理水からカルシウム含有固形物を固液分離する固液分離部と、を備えた水処理システム。
  2. 前記固液分離部は、前記固液分離として、前記カルシウム含有固形物を沈降分離する請求項1に記載の水処理システム。
  3. 前記酸生成部で処理された前記処理水のpHが7.5以上8.5以下である請求項1又は2に記載の水処理システム。
  4. 前記反応部で処理された処理水の一部を前記酸生成部に返送する請求項1〜3の何れか一項に記載の水処理システム。
  5. カルシウムを含有する原水を処理する水処理方法であって、
    前記原水に含まれる被処理水をメタン発酵処理するメタン発酵工程と、
    前記原水中の有機物から有機酸を生成する酸生成工程と、
    前記酸生成工程で処理された処理水からカルシウム含有固形物を固液分離する固液分離工程と、を備えた水処理方法。
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