JP2016185367A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】発光体の光の漏れを防止しながら前側部材による回路パターンの損傷を防止できるようにする。
【解決手段】発光体62が装着された基板47の前面側に、発光体62の光の照射領域49a〜54aを区画する前側部材48を備え、この基板47と前側部材48との間に、発光体62の発光部位の基板47からの突出高さ未満の隙間95を設ける。前側部材48は基板47の回路パターンが配置されたパターン配置領域109内に、照射領域49a〜54aを区画する区画壁を有し、区画壁と基板47との間に隙間95を設ける。
【選択図】図4

Description

本発明は、発光表示手段を備えた遊技機に関するものである。
パチンコ機、アレンジボール機等の遊技機には、LED等の発光体からの光を表示部に照射して発光表示する発光表示手段が遊技情報表示用、発光演出用、発光装飾用等として広く採用されている(特許文献1)。
この発光表示手段は、従来、複数の表示部を有する発光表示板と、各表示部に対応するLED等の複数の発光体が装着された基板と、発光表示板と基板の間に介在された前側部材、例えば発光体から表示部に照射される光の照射領域を区画する区画部材とを備えている。また基板の前面には、複数の発光体と、各発光体に接続された回路パターンとが設けられており、その回路パターン側に区画部材の端面が当接している。
特開2013−183778号公報
この種の発光表示手段では、基板と発光表示板との間に、端面が基板の前面に当接する区画部材があるため、発光体の光の外部への漏れが少なく、発光表示板の照射領域に対応する表示部を明るく発光させることができる。
しかし、従来の発光表示手段は、区画部材の端面が基板の前面の回路パターン側に当接しているため、回路パターンを覆う絶縁皮膜が基板の前面にあるとしても、その区画部材との接触によって基板の回路パターンが削れてしまう等の懸念がある。
一方、基板と区画部材との間に所定の隙間を確保すれば、区画部材による回路パターンの損傷を未然に防止できるが、この場合にはその隙間部分からの光の漏れが多くなり、表示部の明るさが低下する等の問題が生じる。
本発明は、このような従来の問題点に鑑み、発光体の光の漏れを防止しながら前側部材による回路パターンの損傷を防止できる遊技機を提供することを目的とする。
本発明は、複数の発光体が表面側に設けられた基板と、前記基板の表面側に配置された表側部材と、を備えた遊技機において、前記表側部材は、前記基板の表面側に当接する当接部と、前記基板の表面側との間に隙間を置いて設けられ且つ前記発光体の光照射領域を区画する区画壁と、を備え、前記隙間の高さは前記発光体の発光部位の前記基板からの突出高さ未満であり、前記発光体に接続される回路パターンは、前記当接部と当接する当接面以外の位置で前記基板の表面側に形成された表面側回路パターンと、前記当接部に対応する位置で前記基板の裏面側に形成された裏面側回路パターンと、を有するものである。
本発明によれば、発光体の光の漏れを防止しながら前側部材による回路パターンの損傷を防止できる利点がある。
本発明の第1の実施形態を示すパチンコ機の斜視図である。 同遊技盤の正面図である。 同発光表示手段の正面断面図である。 (a)は同発光表示手段の上部側の平面断面図、(b)は同発光表示手段の中間部側の平面断面図である。 同発光表示手段の側面断面図である。 同区画部材の斜視図である。 同基板の正面図である。 同基板の背面図である。 同基板の要部の拡大図である。 同制御系のブロック図である。 本発明の第2の実施形態を示す区画部材の背面図である。 同要部の断面図である。 本発明の第3の実施形態を示す断面図である。 本発明の第4の実施形態を示す断面図である。 本発明の第5の実施形態を示す断面図である。
以下、本発明の第1の実施形態を図面に基づいて詳述する。
図1〜図10は本発明をパチンコ機1に採用した第1の実施形態を例示する。パチンコ機1は、図1に示すように矩形状の外枠2と、この外枠2の前側にヒンジ3により縦軸廻りに開閉自在に枢着された前枠4とを備えている。なお、外枠2と前枠4とにより、遊技機本体が構成されている。
前枠4の上部側の遊技盤装着部には、遊技盤5(図2参照)が前側又は後側から着脱自在に装着されている。また、前枠4の前側には、遊技盤5の前側に対応する第1前扉6と、この第1前扉6の下側に配置された第2前扉7とが、ヒンジ3と略同一軸心上のヒンジ8により縦軸廻りに開閉自在に枢支されている。なお、第1前扉6と第2前扉7とを一体にして、一つの前扉とすることも可能である。
第2前扉7の前側には、発射用の遊技球を貯留する球供給皿9と、余剰球を貯留する球貯留皿10とが上下に配置され、球貯留皿10の側方に遊技球を発射する発射手段11の発射ハンドル12が設けられている。
第1前扉6は遊技盤5の遊技領域15(図2参照)に対応する透視窓16と、遊技領域15を視認可能に透視窓16を塞ぐガラス板ユニット(透明板ユニット)17とを有する。ガラス板ユニット17は前後2枚のガラス板(透明板)と、ガラス板の外周側を保持する保持枠とを備え、第1前扉6の後側に着脱自在に装着されている。
遊技盤5の前面には、図2に示すように、発射手段11から発射された遊技球を案内するガイドレール18と、略円弧状の内周面を有する外飾り部材19とが周方向に装着され、そのガイドレール18と外飾り部材19との内側が略円形状の遊技領域15となっている。ガイドレール18は内レール18aと外レール18bとを有する。
内レール18aは遊技盤5の一側下部の遊技球の受け入れ部20側と遊技領域15の一側上部との間に配置されており、この内レール18aの上端部に、遊技領域15からガイドレール18側への遊技球の戻りを防止するための戻り防止具21が設けられている。外レール18bは一側下部の遊技球の受け入れ部20側と遊技領域15の上部側との間に配置されている。
遊技領域15には、センターケース等の前構造体23と、この前構造体23の表示窓24に対応して遊技盤5に裏側から装着された液晶表示式、その他の画像表示手段25が略中央部に配置され、また前構造体23の周辺に普通図柄始動手段26、特別図柄始動手段27、開閉入賞手段28、普通入賞手段29、特別図柄表示手段30、発光表示手段31、可動演出手段32等の各種の遊技部品が配置されている。
発光表示手段31は普通図柄表示手段33と演出表示手段34とを備えている。なお、普通図柄表示手段33と演出表示手段34は別々に設けてもよいし、演出表示手段34の一部に普通図柄表示手段33を組み込んでもよい。
前構造体23の左右両側の遊技領域15には、前構造体23と左側のガイドレール18との間に左側通路36が、前構造体23と右側の外飾り部材19との間に右側通路37が夫々形成されており、遊技領域15の上部に打ち込まれた遊技球が、その左側通路36、右側通路37の何れかを経て落下した後、遊技領域15の下部のアウト球口38から外部へと排出されるようになっている。
前構造体23は、画像表示手段25に対応する表示窓24を有し、その表示窓24の上側周辺に特別図柄表示手段30が設けられ、表示窓24の一側方に可動演出手段32が設けられ、更に表示窓24の下側に遊技球の転動部39が設けられている。転動部39は特別図柄始動手段27の上方に配置されている。
普通図柄始動手段26は通過ゲート式であって、ガイドレール18と前構造体23との間の左側通路36に配置されている。特別図柄始動手段27、開閉入賞手段28は前構造体23と最下部のアウト球口38との間に上下に配置されている。普通入賞手段29は特別図柄始動手段27の左側に3個(複数個)配置され、発光表示手段31は別図柄始動手段27の右側に配置されている。
普通図柄表示手段33は普通図柄を変動表示するためのもので、2個の図柄用表示部40の点灯、消灯の組み合わせにより構成され、普通図柄始動手段26が遊技球を検出することを条件に2個の図柄用表示部40が交互に点灯するように所定時間変動して、普通図柄始動手段26の遊技球の検出に基づいて抽選された抽選結果が特定遊技の場合に一方の表示部が発光して停止し、それ以外の非特定遊技の場合に他方が発光して停止する。なお、変動後の普通図柄は1/10程度の所定の確率で特定態様となる。
特別図柄表示手段30は発光部位の変化等で特別図柄を変動表示可能なセグメント式等の表示手段により構成されており、特別図柄始動手段27が遊技球を検出することを条件に特別図柄が所定時間変動して、その遊技球の検出に基づいて抽選された抽選結果が特別遊技の場合に所定の特別遊技態様で、それ以外の場合に非特別遊技態様で停止するようになっている。
なお、変動後の特別図柄は、通常確率状態中は1/350等の通常確率で特別遊技となり、特別遊技状態終了後の高確率状態中は1/35等の高確率で特別遊技となる。
画像表示手段25は特別図柄表示手段30に対応する演出図柄表示手段41を構成するもので、特別図柄の変動時にその図柄変動に同期して変動する1個又は複数個、例えば3個の演出図柄41a〜41cを変動表示する。
演出図柄41a〜41cは特別図柄始動手段27の遊技球の検出を条件に、抽選により決定された所定の演出図柄変動パターンを経て所定時間変動した後、特別図柄の変動終了に同期して所定の順序で順次停止する。
演出図柄41a〜41cの変動後の停止図柄は、特別図柄が特別態様で停止する場合には二つが揃うリーチを経て全てが揃う特別演出態様となり、特別図柄が非特別態様で停止する場合には少なくとも一部が異なる非特別演出態様となる。
例えば、演出図柄41a〜41cには0〜9までの数字図柄が使用されており、特別図柄が特別態様で停止する場合には「7・7・7」等の特別演出態様で停止し、特別図柄が非特別態様で停止する場合には「2・4・5」等の非特別演出態様で停止するようになっている。
特別図柄始動手段27は上側の非開閉式始動口27aと、下側の開閉式始動口27bとを有する。開閉式始動口27bは左右一対の開閉部材を備えた電動チューリップ式入賞手段等により構成され、普通図柄表示手段33の変動後の普通図柄が特定態様で停止した場合に所定の開放パターンで開放するようになっている。
開閉入賞手段28は変動後の特別図柄が特別態様で停止した場合に発生する特別遊技状態中に所定の開放パターンで開閉するもので、可変入賞口28aを開閉する開閉部材28bを有し、この可変入賞口28aに遊技球が入賞したときに、他の普通入賞手段29等への入賞よりも多くの賞球が払い出されるようになっている。
なお、開閉入賞手段28の開閉パターンは、開放後に所定数(例えば10個)の遊技球が入賞するか、所定時間(例えば30秒)が経過するかの何れか早い方で閉じる開閉動作を1ラウンドとして、そのラウンド数の違いにより複数の種類があり、特別遊技の抽選時にその複数種類の開閉パターンの何れかが抽選される。
発光表示手段31は普通図柄表示手段33と演出表示手段34とを備えており、特別図柄始動手段27に対して普通入賞手段29と反対側で前構造体23の下側に配置されている。
前構造体23は、図3〜図5に示すように、遊技盤5の前面に当接する板状の取り付け部42と、この取り付け部42の内周に一体に形成され且つ後部側が遊技盤5の装着孔44内に配置される周壁部43と、周壁部43の前側に一体又は別体に設けられた前側板45等を有する。この前構造体23の発光表示手段31側は、取り付け部42及び周壁部43が特別図柄始動手段27等の側方へと下側に突出しており,その突出部分の周壁部43内に発光表示手段31が設けられている。
発光表示手段31は、図3〜図5に示すように、前構造体23の周壁部43の前端側に遊技盤5と略平行に一体に形成された発光表示板46と、この発光表示板46の裏側に略平行に配置された基板47と、基板47と発光表示板46との間に配置された光遮光性を有する前側部材48とを備えている。演出表示手段34は発光表示手段31の下部側に大きく略矩形状に配置され、その上側近傍の一側に普通図柄表示手段33が配置されている。
発光表示板46は光透過性を有し、前構造体23の周壁部43等と一体に構成されている。この発光表示板46には、前面に普通図柄表示手段33の図柄用表示部40と、演出表示手段34の演出用の第1表示部49〜第6表示部54を構成する表示シート55とが設けられ、裏面に凹凸状の乱反射部56が表示シート55の各表示部49〜54に対応して設けられている。なお、発光表示板46は周壁部43に着脱自在に装着してもよい。
図柄用表示部40は、図4、図5に示すように、支持部57から前側に突出する円筒部分の前端が球面状に形成されたレンズ部40bにより構成されている。支持部57は発光表示板46から裏側に突出する外筒部58内の前後方向の中間に一体に設けられ、この支持部57に左右に2個の図柄用表示部40が配置されている。
図柄用表示部40の外周には、支持部57、外筒部58によって形成されたレンズ部40bを取り囲む環状の凹部59があり、レンズ部40bの先端側が明瞭に発光するように凹部59によって発光表示板46の周辺部分と区画されている。
表示シート55は光透過性を有し、この表示シート55には、上下、左右に区画して第1表示部49〜第6表示部54が設けられている。図2に示すように、第1表示部49はパチンコ機1の機種名が印刷等により表示され、また第2表示部50には「大当たり確立」、第3表示部51には「リーチ」、第4表示部52には「召還」、第5表示部53には「バトル」、第6表示部54には「大当たり!?」等の遊技演出表示が印刷等により夫々表示されている。
なお、第1表示部49〜第6表示部54の表示内容は他の遊技演出表示でもよいし、他の装飾表示でもよい。また第1表示部49〜第6表示部54は発光表示板46に凸状、凹状又は凹凸状等の適宜手段により遊技情報等を直接表示してもよい。
第1表示部49、第2表示部50は左右方向の帯状に上下に配置され、その下側に第1表示部49等の半分程度の長さの帯状に第3表示部51〜第6表示部54が左右に並べて上下に配置されている。
基板47の前面には、図3、図7に示すように、普通図柄表示手段33の2個の図柄用表示部40に光を照射する左右2個のLED(発光体)61と、演出表示手段34の各表示部49〜54に光を照射する複数のLED(発光体)62とが装着されている。各LED61,62は前面側に発光部位を有し、その発光部位から前向きに光を照射する前面発光式である。
第1表示部49、第2表示部50には左右方向に複数(例えば4個)のLED62が対応し、第3表示部51〜第6表示部54に左右方向に複数(例えば2個)のLED62が対応している。
基板47の裏面には、図8に示すように、LED61,62に接続される抵抗71,72、LSI等の駆動ディバイス73、コネクタ74等の各種の電子部品が装着されている。普通図柄表示手段33用の2個のLED61は、基板47の両面に形成された導体箔等の回路パターン76〜78、コネクタ74を介して外部の主制御基板79(図10参照)に並列に接続され、主制御基板79の普通図柄制御部により点滅制御されるようになっている。
演出表示手段34用の各LED62は、基板47の両面に形成された導体箔の回路パターン80,81を介して各表示部49〜54毎に直列に接続されると共に、駆動ディバイス73に接続され、また駆動ディバイス73はコネクタ74を介して外部の演出制御基板82(図10参照)に直列に接続されており、演出制御基板82の演出制御部により点滅制御するようになっている。なお、演出制御基板82の演出制御部は、主制御基板79からの制御により駆動されるようになっている。
前側部材48は、図3〜図6に示すように、各LED61,62から各表示部40,49〜54への光の照射領域40a,49a〜54aを区画する区画部材87により構成されている。区画部材87は演出表示手段34に対応する外周壁89と、この外周壁89内を各表示部49〜54に対応する照射領域49a〜54aに区画する区画壁90とを有する。外周壁89の前端は発光表示板46の乱反射部56の外周に当接し、また外周壁89の後端には、基板47の前面側に当接する当接部91と、基板47の外周面に当接又は近接する突出側壁部92とが周方向に設けられている。なお、当接部91は演出表示手段34の全周に設けてもよい。
区画部材87の後端側には、その外周壁89から内側へと断面L字状に突出する突出縁93が、中間の区画壁90から両側へと断面T字状に突出する突出縁94が夫々一体に形成されている。区画部材87の当接部91側の後端と、突出縁93,94の後端との間には前後方向に段差があり、突出縁93,94の後端がLED62の発光部位の基板47からの突出高さ未満の隙間95で基板47の前面に近接している。突出縁94は光の漏れを阻止する広幅の漏れ阻止部を構成する。
普通図柄表示手段33は、図3〜図6に示すように、基板47側のLED61と、発光表示板46側の図柄用表示部40と、発光表示板46と基板47との間で区画部材87に設けられ且つLED61からの光を図柄用表示部40への照射領域40aを区画する円筒状の区画筒部96とを有する。
区画筒部96は区画部材87の外周壁89の後部側から上側に突出する支持板97に前後方向に一体に設けられており、区画筒部96の前端側は発光表示板46の外筒部58に後側から挿入されている。この支持板97の裏側には区画筒部96の口部96aがLED61を取り囲む同心状に設けられ、その後端面はLED61の発光部位側の突出高さ未満の隙間98を介して基板47の前面に近接している。支持板97には区画部材87と反対側の突出端側に基板47に当接する突起99が設けられている。
区画部材87は、図3、図5に示すように上下一対の位置決め手段85により発光表示板46に位置決めされている。位置決め手段85は、発光表示板46側の位置決め突起100と、この位置決め突起100が嵌合する区画部材87側の位置決め孔101とを備えている。
基板47は、図3、図4に示すように、発光表示板46に対して上下一対の位置決め手段83、固定手段84により着脱自在に固定されている。位置決め手段83は発光表示板46側の位置決め突起102と、この位置決め突起102が嵌合する基板47側の位置決め孔103とを備えている。固定手段84は発光表示板46側の取り付けボス105と、この取り付けボス105に螺合するネジ等の固定具106とを備えている。位置決め手段83、固定手段84は外周壁89の外側に配置されている。
基板47の前面には、図9に示すように、普通図柄表示手段33の区画筒部96の口部96a内に、各LED61に接続された回路パターン76と、基板47を前後に貫通する通孔108とが形成されている。通孔108からコネクタ74までの間は、図7、図8に示すように、基板47の区画部材87と反対の裏面に形成された回路パターン77、区画部材87の当接部91内で基板47の前面に形成された回路パターン78等を経てコネクタ74に接続されている。
なお、この場合は、通孔108からコネクタ74までの回路パターン77,78の全てを基板47の裏面に設けてもよいが、少なくとも区画部材87に対応する部分が基板47の裏面側にあれば十分である。
基板47の前面には、図7、図9に示すように、演出表示手段34の各LED62に接続された回路パターン80も形成されており、その各回路パターン80は区画部材87の当接部91よりも内側のパターン配置領域109内に配置されている。基板47の裏面には、図8に示すように、抵抗71、駆動ディバイス73、コネクタ74等に接続された回路パターン81が上下のスペース部110を除く略全域に形成されている。なお、基板47の前後両面には、図7、図8に示すように、回路パターン77,78、回路パターン80,81等を覆う絶縁皮膜68,69が設けられている。
各スペース部110の一方には、基板47の管理番号112が設けられている。管理番号112は図3に示すように外周壁89内に配置され、後方から視認可能に設けられている。
遊技に際しては、発射ハンドル12を操作して、球供給皿9内の遊技球を発射手段11へと供給しながら、その遊技球を発射手段11により遊技盤5側へと順次発射し、ガイドレール18を経て遊技領域15へと遊技球を打ち込む。
そして、普通図柄始動手段26が遊技球を検出すれば、主制御基板79において、その遊技球の検出に基づいて普通遊技か否かの抽選を行い、その抽選結果に従って主制御基板79からの制御により、普通図柄表示手段33の普通図柄用の2個のLED61が適宜発光パターンで点滅して変動し、抽選結果に応じて普通遊技の場合には普通遊技態様で、非普通遊技の場合には非普通遊技態様で夫々停止する。
普通図柄用のLED61が発光すると、その光は区画部材87の区画筒部96内を経て発光表示板46の図柄用表示部40へと照射され、その図柄用表示部40のレンズ部40bがLED61の点滅周期に従って点滅発光する。
普通遊技の場合には、普通図柄の変動終了後に特別図柄始動手段27の開閉式始動口27bが所定時間開閉する。遊技球が特別図柄始動手段27の非開閉式始動口27a、開閉式始動口27bの何れかに遊技球が入賞すると、特別図柄始動手段27の遊技球の検出に基づいて特別図柄が所定時間変動する。
そして、特別図柄始動手段27に遊技球が入賞したときの抽選結果が特別遊技であるか否かに応じて、特別図柄表示手段30の特別図柄が所定の変動パターンで所定時間変動して、その変動後の特別図柄が特別態様又は非特別態様で停止し、演出図柄表示手段41の演出図柄41a〜41cが特別演出態様又は非特別演出態様で停止する。
特別遊技の場合には、特別図柄表示手段30の変動後の特別図柄が特別態様で停止した後に特別遊技状態となり、開閉入賞手段28が抽選された所定の開閉パターンで所定ラウンド数開閉動作を繰り返し、遊技者は有利な状態で遊技を行うことができる。
パチンコ機1の稼動中は、第1表示部49、第2表示部50に対応するLED62が点灯し、そのLED62からの光によって第1表示部49が機種名を、第2表示部50が大当たり確率を夫々発光表示している。また演出図柄表示手段41の演出図柄41a〜41cは特別図柄表示手段30の特別図柄に連動して変動するが、その演出図柄41a〜41cの変動中に、例えば中央の演出図柄41bを除く左右両側の演出図柄41a,41cが同種図柄となるリーチになれば、演出制御基板82の制御により、可動演出手段32が可動リーチ演出を行うと共に、演出表示手段34の第3表示部51に対応するLED62が点灯し、第3表示部51が発光する発光リーチ演出を行う。
このように発光表示手段31では、普通図柄表示手段33の2個の図柄用表示部40の点滅発光による普通図柄の変動表示を行う一方、演出表示手段34の第1表示部49が機種名を、第3表示部50が大当たり確率を夫々発光表示し、更に遊技状態に応じて第3表示部51〜第6表示部54が夫々の遊技情報を発光表示して所定の遊技演出を行う。
例えば、普通図柄表示手段33の普通図柄の変動中は、普通図柄用のLED61が所定の発光パターンで点滅すると、各LED61からの光が区画部材87の区画筒部96内を経て発光表示板46の図柄用表示部40へと照射され、その図柄用表示部40のレンズ部40bがLED61の点滅周期に従って点滅発光する。
特に普通図柄の図柄用表示部40は発光表示板46に区画筒部96を介してレンズ部40bを形成しており、レンズ部40bの外周に凹部59があるため、発光表示板46に図柄用表示部40を設けているにも拘わらず、その図柄用表示部40を発光表示板46の周辺部分とは異なって鮮明に発光させることができる。
また演出表示手段34の各表示部49〜54に対応するLED62が点灯した場合にも、内部が区画壁90により各表示部49〜54に対応する複数の照射領域49a〜54aに区画された区画部材87があり、この区画部材87が各LED62から各表示部49〜54へと照射される光の照射領域49a〜54aを区画するため、各表示部49〜54毎に鮮明に発光させることができる。
一般に基板47と発光表示板46との間に区画部材87を設けるに当たっては、LED61,62の光が外部又は他の表示部40,49〜54相互に漏れないように区画部材87を基板47の前面に当接させて配置する。特に演出表示手段34と普通図柄表示手段33とを接近させて配置する際には、演出表示手段34側の光の影響が普通図柄表示手段33側に及ばないように、普通図柄表示手段33と演出図柄表示手段41との間で区画部材87を基板47に当接させている。
この場合、例えば普通図柄表示手段33のLED61は、区画部材87の外周壁89の外側で区画筒部96に対応して配置しているため、区画部材87の当接部91を横切るように配置してコネクタ74に接続する必要があるが、区画部材87の当接部91が基板47に当接する部分に回路パターンがあれば、その区画部材87の当接部91によって回路パターンが損傷することとなる。
しかし、区画部材87の当接部91に対応する部分では、基板47の反対側に回路パターン77を設けることによって、区画部材87との接触による回路パターン77の損傷を防止することができる。またLED61の近傍には基板47の前面側に回路パターン76があるが、区画筒部96と基板47との間に隙間98があるため、区画筒部96による回路パターン76の損傷を防止することができる。
更に区画筒部96の口部96a内に通孔108と回路パターン76とがあり、その通孔108内の導体部分を経て基板47の裏面の回路パターン77に接続し、区画筒部96を支持する支持板97に、基板47に当接する突起99を設けているため、組み立て等の際に区画筒部96と基板47との接触を防止することができる。
演出表示手段34においても、基板47の区画部材87と対向する前面に多数のLED62と回路パターン80とがあるが、区画部材87の基板47に当接する当接部91の内周側にLED62、回路パターン80を配置する一方、区画壁90と基板47との間に隙間95を設けているので、区画部材87の当接部91が基板47に当接しているにも拘わらず、区画部材87との接触によるLED62、回路パターン80の損傷を防止することができる。
普通図柄表示手段33側には区画筒部96と基板47との間に隙間98があり、演出表示手段34側には区画壁90と基板47との間に隙間95があるが、各隙間95,98はLED61,62の突出高さ未満であるため、そのLED61,62の突出端側から照射される光の漏れを防止することができる。
また区画部材87の外周壁89は基板47側の内周に突出縁93を有する断面L字状であり、区画壁90はその厚さ方向の両側に突出縁94を有する断面T字状であるため、その補強作用により区画部材87の剛性を高めることができる。また区画壁90の基板47側の端面が突出縁94によって広幅状になっているため、隙間95がLED62の突出高さ未満であることと相俟って、隣接する照射領域49a〜54a相互間での光の漏れを極力少なくすることが可能である。
基板47の前面には区画部材87に対応する前面にLED61,62を配置し、このLED61,62以外の抵抗71,72、駆動ディバイス73、コネクタ74等の電子部品は基板47の裏面に配置しているので、基板47側のLED61,62、区画部材87側の区画壁90を各表示部40,49〜54の形状に対応して配置することができる。
図11、図12は本発明の第2の実施形態を例示する。この実施形態では、区画部材87の支持板97の外周に普通図柄表示手段33を取り囲む当接部97aが設けられており、この当接部97aが基板47に当接している。他の構成は、第1の実施形態と同様である。
このように支持板97の当接部97aが普通図柄表示手段33の全周側で基板47に当接するようにすれば、普通図柄表示手段33のLED61の光の漏れを遮断でき、図柄用表示部40の発光状態をより明瞭にすることができる。
図13は本発明の第3の実施形態を例示する。この実施形態の演出表示手段34は、前構造体23の前側板45の開口115側に対応する発光表示板46と、複数の表示部49〜51を有し且つ発光表示板46の裏側に配置された表示シート55と、表示部49〜51に対応する複数のLED62が装着された基板47と、各表示部49〜51用のLED62に対応する開口116を有し且つ表示シート55と基板47との間に介在された区画部材87と、基板47を裏側から覆い且つ基板47を区画部材87との間で挟持して固定する裏カバー119と、裏カバー119に装着された駆動基板120とを備えている。
発光表示板46は光透過性を有し、表示シート55を前側から覆うようになっている。表示シート55は光透過性を有し、この表示シート55の各表示部49〜51には遊技情報、遊技画像、その他の演出情報が印刷等により表示されている。
基板47の前面には、前面側の発光部位から表示シート55側へと光を照射可能なLED62が各表示部49〜51に対応して複数装着されると共に、その各LED62に接続された回路パターン(図示省略)が装着されている。なお、基板47の裏側の裏面には、コネクタ等の電子部品が装着されている。
区画部材87は遮光性を有し、区画枠121と、この区画枠121内を複数の表示部49〜51に対応して区画する区画壁122とを備えている。区画枠121は基板47に対向する前板部124と、この前板部124の外周から表示シート55側に突出し且つ前端面が表示シート55の外周部分に当接する周壁部125とを有し、前側板45に取り付けボス126、ネジ127等を介して着脱自在に固定されている。
前板部124には、各LED62に対応する開口116が前後方向に貫通して形成されると共に、後方に突出する位置決め突起128及び取り付けボス130が設けられている。周壁部125の前後方向の突出量は、LED62の光が表示シート55上で十分に拡散するに必要な寸法に設定されている。
位置決め突起128は、基板47の前面が当接する隙間保持部128aと、隙間保持部128aから後側に突出して基板47の位置決め孔129に挿入される位置決め部128bとが設けられている。隙間保持部128aは基板47と区画部材87の区画壁122の裏面との間の隙間95がLED62の前面の発光部位の突出高さ未満となる寸法である。なお、区画部材87の区画壁122の裏面は平坦状であり、基板47と略同一隙間95で略平行になっている。
取り付けボス130は基板47の挿通孔131に挿通され、その後端側に裏カバー119がネジ132等で着脱自在に固定されている。駆動基板120は裏カバー119の裏側に着脱自在に固定されている。他の構成は各実施形態と同様である。
このように基板47の前面にLED62、回路パターン80等を装着し、この基板47の前側に区画枠121の前板部124を相対向して配置する場合、位置決め突起128に設けた隙間保持部128aの後端に基板47を当接させて、その隙間保持部128aにより、基板47と前板部124との間を所定の隙間95に保つことも可能である。
図14は本発明の第4の実施形態を例示する。この実施形態の発光表示手段31では、LED62は前面発光式であり、このLED62はリード62bを介して基板47の前面から上側に離れた状態で固定されている。また区画部材87の外周壁89、区画壁90の突出縁93,94と基板47との隙間95はLED62の厚み以上であり、LED62の発光部位の突出高さ未満となるように設けられている。区画部材87の外周壁89は当接部91が基板47の前面に当接している。
このようにLED62を基板47から離して設ける場合でも、その区画壁90の後端と基板47の前面との隙間95をLED62の発光部位の突出高さ未満とすれば、区画壁90の後側からの光の漏れを防止することができる。
図15は本発明の第5の実施形態を例示する。この実施形態の発光表示手段31は、表示部46aにV溝133による装飾模様が形成された発光表示板46と、この発光表示板46の裏面に配置された基板47と、この基板47の前面に装着され且つ発光表示板46の端面側から板面方向に光を照射するLED62とを備えている。
発光表示板46は前側部材48を構成するものであって、基板47の前面に当接する当接部91を有する。発光表示板46の裏側には装飾シート134が設けられている。基板47の前面には発光表示板46の当接部91から外れた位置に、LED62と、このLED62に接続された回路パターン113と通孔108とが設けられている。LED62は発光表示板46と対向する側面に発光部位を有する側面発光式である。
また基板47の当接部91に対応する部分では、その裏面側に回路パターン114が設けられている。基板47の両側の回路パターン113,114は通孔108の導体を介して接続されている。なお、コネクタ74も基板47の裏面に装着されている。
この場合には、LED62が点灯すれば、その光が発光表示板46の端面から板面方向に導光され、その光が装飾模様のV溝133で反射して表示部46aが発光する。
このように前側部材48が発光表示板46を構成するような場合にも、その発光表示板46に基板47に当接する当接部91があれば、その部分では基板47の裏面側に回路パターン113,114を配置することにより、発光表示板46との接触による回路パターン113,114の損傷を防止することができる。従って、発光表示板46を前側部材48により構成する等、その前側部材48は区画部材87以外のものでもよい。
以上、本発明の各実施形態について例示したが、本発明はこの各実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。例えば、各実施形態ではパチンコ機1について例示したが、パチンコ機1以外のアレンジボール機、雀球機、その他の遊技機に広く採用可能である。
実施形態では、LED62の光の照射領域を区画する区画部材87、LED62からの光により発光する発光表示板46を前側部材48として例示しているが、基板47の前側に配置される部材であれば、区画部材87、発光表示板46以外のものでもよい。
実施形態では、外周壁89に当接部91を設けているが、中間の区画壁90に当接部を設けてもよい。但し、その場合には、区画壁90の当接部に対応する部分の回路パターンは基板47の裏面側に設ければよい。当接部91が当接する当接領域から外れた部分には、基板47の前面に回路パターン、その他を設けることが可能である。
区画部材87と基板47との隙間は、発光体の発光部位の基板47からの突出高さ未満であればよい。また実施形態ではパチンコ機1の発光表示手段31について例示したが、パチンコ機1等の弾球遊技機の他、弾球遊技機以外のスロットマシン等の各種の遊技機においても同様に実施することが可能である。
31 発光表示手段
47 基板
48 前側部材
61,62 LED(発光体)
76〜78 回路パターン
49〜54 表示部
49a〜54a 照射領域
87 区画部材
90 区画壁
91 当接部
95,98 隙間
本発明は、光体が表面側に設けられた基板と、前記基板の表面側に当接する表側部材とを備え、前記表側部材は前記発光体からの光により発光する表示部を備えた遊技機において、前記発光体に接続される回路パターンは、前記表側部材が前記基板に当接する当接部分以外で前記基板の表面側に形成された表面側回路パターンと、前記当接部に対応して前記基板の裏面側に形成された裏面側回路パターンと、を有するものである。

Claims (1)

  1. 複数の発光体が表面側に設けられた基板と、
    前記基板の表面側に配置された表側部材と、を備えた遊技機において、
    前記表側部材は、
    前記基板の表面側に当接する当接部と、
    前記基板の表面側との間に隙間を置いて設けられ且つ前記発光体の光照射領域を区画する区画壁と、を備え、
    前記隙間の高さは前記発光体の発光部位の前記基板からの突出高さ未満であり、
    前記発光体に接続される回路パターンは、
    前記当接部と当接する当接面以外の位置で前記基板の表面側に形成された表面側回路パターンと、
    前記当接部に対応する位置で前記基板の裏面側に形成された裏面側回路パターンと、を有する
    ことを特徴とする遊技機。
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