JP2016185214A - 電気かみそり - Google Patents

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Abstract

【課題】毛屑や皮脂などで発光源の照射光が遮られるのを避けて毛屑室を照明できる電気かみそりを提供する。
【解決手段】かみそりヘッド2に切断刃7と、切断刃7で切断された毛屑や皮脂などを収容する毛屑室Rを設ける。毛屑室Rへ向かって光を照射する光照射部28をかみそりヘッド2に設ける。光照射部28は複数の発光源38と、各発光源38の照射光を毛屑室Rへ向かって透過させる1個の導光体37を備えている。各発光源38と正対する導光体37の表面が毛屑や皮脂で覆われた状態において、発光源38から導光体37に入射した光を導光体37の内部反射作用で屈折させて、毛屑や皮脂で覆われていない表面から毛屑室Rへ放射することを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、かみそりヘッドの毛屑室に向かって、可視光、紫外光および赤外光などを照射する発光源を備えている電気かみそりに関する。
この種の電気かみそりは、例えば特許文献1に公知である。そこでは、毛屑室の底壁の2個所にレンズを配置し、レンズの下方に設けた光照射手段(LED)から毛屑室へ向かって紫外光を照射できるようにしている。また、毛屑室の周囲壁に光触媒を塗付して、有機物を分解できるようにしている。同様の電気かみそりは、本出願人の提案に係る特許文献2にも見ることができる。
特開2005−312599号公報(段落番号0016〜0017、図2) 特開2004−105327号公報(段落番号0044、図5)
特許文献1の電気かみそりは、毛屑や脂質が毛屑室の内部に溜まっていない状態では、光照射手段から照射した紫外光で毛屑室の周囲壁や内刃、あるいは外刃などを確実に殺菌できる。しかし、毛屑や脂質が毛屑室の内部に溜まり始めると、レンズの表面が毛屑や脂質で覆われて紫外光の透過を阻むため、殺菌作用を殆んど発揮できなくなる。そのため、殺菌作用を再び発揮させるには、毛屑室の内部の清掃を頻繁に行う必要がある。しかし、清掃時には外刃ホルダーを取外した状態で、周囲壁や内刃あるいは外刃などに付着した毛屑や脂質をブラシで除去し、あるいは洗浄水で洗流して乾燥させる必要があり、一連の作業に多くの手間がかかり煩わしい作業となっていた。こうした問題点を解消するために、特許文献2の電気かみそりでは、外刃ホルダーの内部に一対のブラシ腕を備えたブラシ枠を配置し、ブラシ腕の先端に設けたブラシでUV灯の表面に付着した毛屑や皮脂を払拭除去できるようにしている。
本発明の目的は、毛屑室を明るく照明できる電気かみそりを提供することにある。
本発明の目的は、光源から照射された光の光路上に毛屑や脂質が溜まるのを避けることができ、しかも、毛屑室に溜まった毛屑や脂質を簡単に洗流して照明効果を復元できる、メンテナンスが容易な電気かみそりを提供することにある。
本発明に係る電気かみそりは、グリップを兼ねる本体ケース1とかみそりヘッド2を有し、かみそりヘッド2に切断刃7と、切断刃7で切断された毛屑や皮脂などを収容する毛屑室Rが設けてある。図1に示すように、かみそりヘッド2に毛屑室Rへ向かって光を照射する光照射部28を設ける。光照射部28は複数の発光源38と、各発光源38の照射光を毛屑室Rへ向かって透過させる1個の導光体37を備えていることを特徴とする。
図1および図7に示すように、光照射部28は複数の発光源38と、透明材で形成される1個の導光体37と、これら両者37・38を収容する容器状の光源ホルダー33を備えている。導光体37が、光源ホルダー33の上開口を塞ぐカバー体40を兼ねるようにする。透明材とは半透明材を含むこととする。
光照射部28は、光源ホルダー33と、同ホルダー33の上面に配置した金属製の補強プレート34と、同プレート34の上面に配置した上部枠35を備えている。光源ホルダー33の内部に、発光源38を支持する光源基板36と、導光体37と、導光体37の下面周縁を受止める光源用パッキン50を収容する。補強プレート34には、発光源38から照射された光の通過を許す透光窓39を設ける。上部枠35および補強プレート34の両側端を光源ホルダー33に締結固定して、導光体37を光源用パッキン50に密着させ光源ホルダー33の内部を封止する(図1参照)。
図7に示すように、導光体37の上面に補強プレート34の下面を支持する複数のスペーサー突起43を突設して、補強プレート34と導光体37の間に排出路44を形成する。
平坦面からなる導光体37の上面を本体ケース1のグリップ中心軸P2に対して傾斜させて、毛屑や皮脂を導光体37の上面の傾斜下端側に集積する(図1参照)。
排出路44は補強プレート34の透光窓39を介して毛屑室Rに連通している。排出路44の排出口45は、導光体37の上面の傾斜上端に向かって開口する。
かみそりヘッド2を本体ケース1で傾動可能に支持する。光照射部28はかみそりヘッド2の内部に設けられていて、光照射部28がかみそりヘッド2に同行して傾動する。
図14に示すように、発光源38に電力を供給する電源部142が、本体ケース1の防水区画S2に収容した制御基板5に設けてある。防水区画S2は、本体ケース1に組付けた電源用パッキン25と、電源部用リード封止パッキン160で水密状に封止してある。発光源38を実装した光源基板36は、かみそりヘッド2内の防水区画S1に収容する。防水区画S1は、光源用パッキン50と、光源部用リード封止パッキン161で水密状に封止してある。絶縁被覆された光源リード141は、電源部用リード封止パッキン160と光源部用リード封止パッキン161に設けたリード穴144・150を介して、制御基板5と光源基板36を接続する。
かみそりヘッド2と本体ケース1は、左右一対の水平の回動軸55と左右一対の軸受部56で連結されて、かみそりヘッド2を回動軸55の回りに前後傾動可能に支持する。図15に示すように、光源リード141は、回動軸55のいずれか一方の内部に通設したリード通口147を介してかみそりヘッド2の内部へ導入する。
軸受部56の外側端に複数のリード保持突起149を形成する。リード通口147から導出した光源リード141を、リード保持突起149で遊動不能に保持固定する(図16参照)。
モーター3は、本体ケース1内の防水区画S3に収容する。防水区画S3は、モーターホルダー76と、同ホルダー76に装着した出力軸パッキン85とモーターパッキン88で水密状に封止する。防水区画S2に収容した制御基板5とモーター3を接続する絶縁被覆されたモーターリード140は、電源部用リード封止パッキン160とモーターパッキン88に設けたリード穴144・145を介して、制御基板5およびモーター3に接続する(図11および図14参照)。
制御基板5に接続した光源リード141とモーターリード140は、電源部用リード封止パッキン160に設けたリード導出部143から集約して導出して、リード導出部143に設けたリード穴144を介して光源基板36とモーター3に接続する。
かみそりヘッド2にロータリー式の内刃からなる切断刃7と、回転動力を切断刃7に伝動する駆動部T2を設ける。光源ホルダー33の左右に一対のサイドフレーム29・30を固定して、光源ホルダー33とサイドフレーム29・30の構造強度を金属製の補強プレート34で増強する(図1参照)。一対のサイドフレーム29・30のいずれか一方に沿って、駆動部T2を配置する。
かみそりヘッド2に切断刃7と、同刃7の外面に密着する外刃8を配置する。切断刃7と外刃8の少なくともいずれか一方に可視光応答型の光触媒10をコーティングする(図1参照)。
モーター3の通電状態をオンオフするスイッチ6を制御基板5に設ける。制御基板5に設けた制御回路は、スイッチ6がオン操作されるのと同時にモーター3および発光源38が作動し、モーター3が作動したのち所定時間が経過したことを検知したときモーター3および発光源38の作動を停止するように構成され、かつ、所定時間が経過する間にスイッチ6がオフ操作された場合でも、発光源38を所定時間だけ連続して作動させるように構成してある(図17参照)。
本発明に係る電気かみそりにおいては、かみそりヘッド2に光照射部28を設けて、同ユニットから毛屑室Rへ向かって紫外光や赤外光あるいは可視光などの光を照射できるようにした。また、複数の発光源38と、各発光源38の照射光を毛屑室Rへ向かって透過させる1個の導光体37などで光照射部28を構成した。こうした電気かみそりによれば、各発光源38から導光体37を介して毛屑室Rの内部に光を照射して、毛屑室内を照明できる。また、各発光源38と正対する導光体37の表面が毛屑や皮脂で覆われた場合でも、発光源38から導光体37に入射した光の光路を導光体37の内部反射作用で屈折させて、毛屑や皮脂で覆われていない表面から毛屑室Rへ放射することができる。従って、毛屑や皮脂などで発光源38の光が遮られるのを避けて毛屑室Rを常に照明できる。
複数の発光源38と、透明材で形成される1個の導光体37と、これら両者37・38を収容する容器状の光源ホルダー33を備えた光照射部28において、導光体37が、光源ホルダー33の上開口を塞ぐカバー体40を兼ねるようにすると、別途カバー体40を設ける場合に比べて、光照射部28の構造を簡素化してコストを削減できる。
光源ホルダー33の上面に配置した金属製の補強プレート34と、同プレート34の上面に配置した上部枠35を備えた光照射部28においては、光源ホルダー33や導光体37のひずみや変形を補強プレート34で矯正して、光照射部28の構造強度を増強できる。光源ホルダー33の内部に、光源基板36と、導光体37と、光源用パッキン50を収容し、上部枠35および補強プレート34の両側端を光源ホルダー33に締結固定する光照射部28によれば、導光体37を光源用パッキン50に密着させて光源ホルダー33の内部を水密状に封止できる。従って、毛屑室Rを水洗い洗浄するとき、洗浄水が光源ホルダー33の内部に浸入するのを確実に防止して、発光源38から照射した光で毛屑室Rを照明できる。補強プレート34に設けた透光窓39は、発光源38から照射された光の通過を許し、さらに洗浄水を導光体37の上面まで流動させるために形成してある。
導光体37の上面に複数のスペーサー突起43を突設して、補強プレート34と導光体37の間に、毛屑のかみそりヘッド2の外への排出を促進する排出路44を形成すると、排出路44を流動する洗浄水で、導光体37の上面に付着した毛屑や皮脂などを洗い流すことができる。従って、発光源38から照射された光が、毛屑や皮脂などで遮られるのを避けて、毛屑室R内の照明効果を向上できる。
平坦面からなる導光体37の上面を本体ケース1のグリップ中心軸P2に対して傾斜させる光照射部28によれば、導光体37の上面に落下した毛屑や皮脂を、導光体37の傾斜下端側へ向かって移動させて集積することができる。また、毛屑や皮脂を、導光体37の傾斜下端側へ向かって移動させることにより、各発光源38の照射光の光路上に毛屑や脂質が溜まるのを避けることができる。従って、発光源38から照射した光の光路が毛屑や皮脂で遮られるのを極力避けて毛屑室Rの内部を照明できる。
補強プレート34の透光窓39を介して排出路44を毛屑室Rに連通させると、毛屑室Rに流れ込んだ洗浄水を透光窓39から排出路44へ確実に流動させて、排出路44に入込んだ毛屑などを洗浄水と共に洗い流すことができる。また、排出路44の排出口45を、導光体37の傾斜上端に向かって開口しておくことにより、洗浄水の排出を円滑に行って水洗い洗浄を効果的に行うことができる。これは、毛屑室Rを水道水などで水洗い洗浄する場合には、電気かみそりを横臥姿勢や緩やかな下り傾斜姿勢にして洗浄を行うからであり、この洗浄姿勢では導光体37が後傾して、排出口45が洗浄水の下流側に位置するからである。
かみそりヘッド2が本体ケース1で傾動可能に支持してある電気かみそりにおいて、光照射部28をかみそりヘッド2の内部に設けると、かみそりヘッド2の傾動動作に同行して光照射部28を傾動させることができる。従って、かみそりヘッド2が傾動する場合でも、発光源38の光を毛屑室Rに対して常に均等に作用させて、毛屑室Rを常に的確に照明できる。
本体ケース1に組付けた電源用パッキン25と、電源部用リード封止パッキン160で封止した防水区画S2の内部に、電源部142を備えた制御基板5を収容し、光源用パッキン50と、光源部用リード封止パッキン161で封止した防水区画S1の内部に、発光源38が実装された光源基板36を収容した。そのうえで、光源リード141が、電源部用リード封止パッキン160と光源部用リード封止パッキン161に設けたリード穴144・150を介して、制御基板5と光源基板36を接続するようにした。こうした、配線構造によれば、光源リード141と光源基板36、および光源リード141と制御基板5の接続部分を電源部用リード封止パッキン160および光源部用リード封止パッキン161でシールすればよいので、光源リード141の配線構造を簡素化できる。光源リード141は絶縁被覆されたリード線で形成するので、その中途部に水が付着してもショートすることはない。また、リード穴144・150によって光源リード141がシールされるので、電源用パッキン25や光源用パッキン50の内部に水が入込むのを確実に防止できる。
かみそりヘッド2を前後傾動可能に支持する回動軸55を利用して、その内部に通設したリード通口147に光源リード141を通し、かみそりヘッド2の内部へ導入すると、リード通口147を通る光源リード141をかみそりヘッド2の傾動中心付近に位置させることができる。そのため、かみそりヘッド2が傾動しても光源リード141が大きく動くことはなく、かみそりヘッド2の傾動に伴って、光源リード141が引っ張られて無理な力が掛かるのを解消できる。
リード通口147から導出した光源リード141を、リード保持突起149で遊動不能に保持固定すると、かみそりヘッド2が前後傾動するとき、光源リード141が遊動するのを防止して、長期使用時に光源リード141が断線しあるいは接触不良に陥るのを解消できる。
モーターホルダー76と、出力軸パッキン85とモーターパッキン88で形成した防水区画S3の内部にモーター3を収容し、モーターリード140を、電源部用リード封止パッキン160とモーターパッキン88に設けたリード穴144・145を介して制御基板5およびモーター3に接続するようにした。こうした防水構造によれば、モーター用の防水区画S3を本体ケース1と一体的に設ける場合に比べて、モーター3の防水構造を簡素化して低コスト化できる。モーターリード140は絶縁被覆されたリード線で形成するので、その中途部に水が付着してもショートすることはない。また、リード穴144・145によってモーターリード140がシールされるので、電源用パッキン25やモーターパッキン88の内部に水が入込むのを確実に防止できる。
制御基板5に接続した光源リード141とモーターリード140を、電源部用リード封止パッキン160に設けたリード導出部143から集約して導出すると、各リード140・141をまとめて配線処理できるので、各リード140・141の配線処理の手間を省いて組付けをより簡単に行うことができる。
光源ホルダー33に一対のサイドフレーム29・30を固定して、光源ホルダー33とサイドフレーム29・30の構造強度を金属製の補強プレート34で増強し、サイドフレーム29・30の一方に沿って駆動部T2を配置するようにした。こうした駆動構造によれば、光源ホルダー33およびサイドフレーム29・30の構造強度が増強してある分だけ、駆動部T2における回転動力の伝動を的確に行って伝動ロスを小さくできる。
切断刃7と外刃8の少なくともいずれか一方に可視光応答型の光触媒10をコーティングする電気かみそりによれば、光触媒10が可視光で励起されるときの酸化還元作用によって有機物を分解することができる。また、発光源38は可視光を照射するLEDで構成すればよいので、紫外光を励起光とする場合に比べて、安全性を考慮する必要がなく、その分だけかみそりヘッド2の設計の自由度を高めることができる。
スイッチ6がオン操作されるのと同時にモーター3および発光源38を作動させ、モーター3が作動したのち所定時間が経過したことを検知したとき、モーター3および発光源38の作動を停止するように制御回路を構成した。また、所定時間が経過する間にスイッチ6がオフ操作された場合でも、発光源38を所定時間だけ連続して作動させるように制御回路を構成した。こうした電気かみそりによれば、電気かみそりの使用時間が短い場合はもちろん、電気かみそりの使用時間が長い場合にも、毛屑室Rを発光源38で所定時間にわたって照射できる。
本発明に係る電気かみそりの縦断側面図である。 本発明に係る電気かみそりの正面図である。 本発明に係る電気かみそりの側面図である。 電気かみそりの概略構造を示す分解側面図である。 光照射部を備えたかみそりヘッドの縦断正面図である。 かみそりヘッドの分解正面図である。 光照射部の分解斜視図である。 図1におけるA−A線断面図である。 内刃の駆動構造を示す分解正面図である。 前段駆動部を示す分解正面図である。 モーターの防水構造を示す断面図である。 次段駆動部を示す縦断正面図である。 図2におけるB−B線断面図である。 配線構造の概略を示す正面図である。 回動軸の周辺における配線構造を示す縦断面図である。 図15におけるC−C線断面図である。 モーターおよび発光源の動作を示すタイミングチャートである。 モーターおよび発光源の別の動作を示すタイミングチャートである。 毛屑室の水洗い洗浄の洗浄状況を示す説明図である。 導光体の変形例を概念的に示す説明図である。 別の実施例に係る電気かみそりの要部の正面図である。 別の実施例に係る電装品と制御回路の関係を示すブロック図である。 制御回路の制御形態を示すタイミングチャートである。 制御回路の別の制御形態を示すタイミングチャートである。 制御回路のさらに別の制御形態を示すタイミングチャートである。 制御回路のさらに別の制御形態を示すタイミングチャートである。
(実施例) 図1ないし図19は、本発明に係る電気かみそりの実施例を示す。本発明における前後、左右、上下とは、図2および図3に示す交差矢印と、矢印の近傍の前後・左右・上下の表記に従う。図2、図3において電気かみそりは、グリップを兼ねる本体ケース1と、本体ケース1で前後傾動可能に支持したかみそりヘッド2を備えており、水洗い可能に構成してある。本体ケース1の内部には、モーター3、二次電池4、および制御基板5などの電装品が配置してある。制御基板5には、モーター3への通電状態を切換えるスイッチ6や、電池残量を発光表示するLEDなどが実装してある。かみそりヘッド2には水平軸周りに回転駆動されるロータリー式の内刃(切断刃)7と、内刃7に外接する逆U字状の外刃8が配置してある。図6に示すように内刃7は、交換を容易化するために内刃ホルダー9で片持ち支持してあり、内刃軸7aを後述する従動プーリー111に組んだ状態において両持ち支持される。
(本体ケースの概略構造)
図4において本体ケース1は、前後に分割された前ケース13および後ケース14と、前ケース13の前面を覆うグリップケース15で構成してあり、前後ケース13・14の分割線に沿ってグリップケース15が前ケース13の表面を覆っている。前ケース13は、上下に分割した前上ケース16と、前下ケース17で構成してあり、後ケース14に対してビス18で固定してある。グリップケース15は、その上部および上下中途部が前ケース13に係合された状態で、ケース下端が後ケース14の側からねじ込んだビス19で後ケース14に固定してある。グリップケース15の下部には上部および下部が尖った舟形のスイッチパネル21が配置されて、その上端寄りに先のスイッチ6を切換え操作するスイッチボタン22が配置してある。本体ケース1の後面側には、きわ剃り刃23と、きわ剃り刃23を駆動位置へ押し上げ操作するスライドノブ24が設けてある。なお、スイッチ6はスイッチボタン22が押込み操作されるのに応じてオン状態とオフ状態に切換るのではなく、スイッチ6から出力されるスイッチ信号の出力回数を制御回路が検知して、モーター3に対して駆動電流を供給し、あるいは停止する。
図13および図14に示すように二次電池4、制御基板5、スイッチ6、およびLEDなどの電装品は、前下ケース17と後ケース14で区画した防水区画S2に収容されて、両ケース17・14の接合部分に配置した電源用パッキン25と、電源部用リード封止パッキン160で水密状に封止してある。同様に、モーター3も水密状に封止するが、その詳細は後述する。
(かみそりヘッドの概略構造)
図1および図6においてかみそりヘッド2は、光照射部28と、光照射部28の左右に固定したサイドフレーム29・30と、内刃7および外刃8と、光照射部28に対して着脱される内刃ホルダー9と、サイドフレーム29・30に着脱される外刃ホルダー31などで構成してある。内刃7には可視光応答型の光触媒10がコーティングしてある。図7に示すように光照射部28は、角皿状の光源ホルダー33と、光源ホルダー33の上面に配置した金属板製の補強プレート34と、補強プレート34の上面を覆う連結ベース(上部枠)35と、光源ホルダー33の内部に収容される光源基板36および導光体37と、光源基板36に実装した3個の発光源(LED)38と、光源用パッキン50などで構成する。3個の発光源38は、電気かみそりの使用時に可視光を照射して、光触媒10を活性化させ、その強い酸化還元作用によって有機物を分解し、有機物の腐敗に伴う異臭の発生を防止する。補強プレート34には、発光源38から照射された光の通過を許す透光窓39が、各発光源38に対応して3個設けてある。3個の発光源38が点灯された状態では、毛屑室Rが明るく照らされて、外刃8の刃穴から漏れた光によって、幻想的な雰囲気を醸し出すことができる。また、薄暗い場所では、外刃8から漏れた光で肌面を照らして好適にひげ剃りを行える。さらに、内刃7に加えて外刃8の内面、および外刃ホルダー31の内面に可視光応答型の光触媒がコーティングしてある場合には、さらに効果的に有機物を分解し殺菌できる。
図7に示すように、導光体37は透明なプラスチック材で平板状に形成してあり、その上面の周縁に沿って補強プレート34の下面を支持するスペーサー突起43がリブ状に形成してある。このように、スペーサー突起43を設けることにより、補強プレート34と導光体37の間に、毛屑や皮脂を洗い流すための排出路44が形成される。排出路44の後端には排出口45が形成してあり、先の光源ホルダー33の後部および外刃ホルダー31の後壁には、排出口45に連続する放出口46・47が形成してある(図8参照)。排出口45および放出口46・47は、前傾する導光体37の傾斜上端側に位置している。導光体37は、その内部に入射した光を内部反射作用で屈折させて、毛屑や皮脂に覆われていない導光体37の表面から光を放射する。
内部反射作用を促進するために、導光体37は透明度に優れたポリプロピレンを素材にして形成してある。また、光源ホルダー33と連結ベース35は、スモーク調の半透明(透明材)のポリプロピレンで形成してある。このように連結ベース35を半透明で形成すると、発光源38から照射された光の一部が連結ベース35を介して毛屑室Rへ照射されるので、透光窓39を通過した光とともに毛屑室R内を明るく照らすことができる。従って、光触媒10による酸化還元作用を活性化してより効果的に有機物を分解できる。また、光源ホルダー33の前面は、後述するクリーニング空間Uに露出しているので、発光源38から照射された光の一部は水ガイド面134から放射されて、クリーニング空間Uを明るく照らすことができる。クリーニング空間Uを照らす光は、半透明の光源ホルダー33から放射される柔らかで半ばぼんやりとした光となるので、使用時における電気かみそりを幻想的で興趣に富むものとすることができるうえ、毛屑室R内の照明状態を明確に確認できる。
排出路44は、補強プレート34に形成した透光窓39を介して毛屑室Rと連通している。従って、外刃ホルダー31をかみそりヘッド2から分離して毛屑室Rを水洗い洗浄するときは、導光体37に付着した毛屑や皮脂を排出路44に流入した洗浄水で洗い流すことができる。なお、毛屑室Rは、外刃8および外刃ホルダー31と光照射部28との間の空間からなる。導光体37は、光源ホルダー33の上開口を塞ぐカバー体40を兼ねているので、別途カバー体40を設ける場合に比べて、光照射部28の構造を簡素化してコストを削減できる。
補強プレート34は光照射部28の構造強度を増強し、光源ホルダー33と導光体37のひずみや変形を矯正するために設けてある。補強プレート34を含む光照射部28で左右一対のサイドフレーム29・30を強固に支持することにより、サイドフレーム29・30の構造強度を増強できる。また、サイドフレーム29・30の構造強度を増強することにより、内刃ホルダー9と右側のサイドフレーム30で支持される内刃7の回転を円滑化できる。図5に示すように、連結ベース35および補強プレート34の両側端は、ビス49で光源ホルダー33に締結固定する。これに伴い、導光体37がその下面に配置した光源用パッキン50に密着して、光源ホルダー33の内部の防水区画S1が封止される。光源基板36はビス51で導光体37の下面側に締結固定する(図1参照)。このように、発光源38を実装した光源基板36は、かみそりヘッド2内の防水区画S1に収容されており、防水区画S1は、光源用パッキン50と、光源部用リード封止パッキン161で水密状に封止されている。
図9に示すように、左右のサイドフレーム29・30は、それぞれ光源ホルダー33の左右側面にビス52で締結固定されるフレーム枠29a・30aと、同枠の外側面を覆う枠カバー29b・30bで中空ケース状に構成してある。枠カバー29b・30bは、図示していないビスでフレーム枠29a・30aに固定する。サイドフレーム29・30を光源ホルダー33に固定した状態では、フレーム枠29a・30aの下側が光源ホルダー33より下方に突出している。これにより、光照射部28とサイドフレーム29・30の3者で、本体ケース1の上部を左右から挟む門型の連結凹部54を形成している(図5、図6参照)。
左右のサイドフレーム29・30の対向面には、後述する回動軸55と連結される軸受部56が形成してある。図9に向かって右側のサイドフレーム30は、その上半部分が光源ホルダー33より上方に突出しており、この突出部分の上部に従動プーリー111を回転自在に支持するための軸受体(ボス)57が装着してある。軸受体57はポリアセタール樹脂で形成してある。サイドフレーム29・30には、外刃ホルダー31をロック保持するロック爪58とロックばね59が組み付けてある。ロック爪58は、外刃ホルダー31の側壁内面に設けた係合凹部60(図6参照)と係合する向きにロックばね59で付勢してある。外刃8の前後縁には外刃枠61が固定してあり、後側の外刃枠61を圧縮ばね62で押し下げ付勢することにより、外刃8を内刃7に密着させている。
(首振り構造)
かみそりヘッド2は、本体ケース1の側に設けた回動軸55を中心にして前後方向へ傾動可能に支持してあり、本体ケース1とかみそりヘッド2の間に配置した復帰ばね65で傾動待機位置(図1に示す状態)へ向かって復帰付勢してある。回動軸55の中心軸は正面から見て水平になっており、かみそりヘッド2が傾動待機位置にあるとき、回動軸55は、その軸端と正対する向き(側面)から見るときのかみそりヘッド2のヘッド中心軸P1に対して後側へ偏寄配置してある。また、かみそりヘッド2のヘッド中心軸P1は、回動軸55の軸端と正対する向きから見るときの本体ケース1のグリップ中心軸P2に対して前側へ傾斜している。
復帰ばね65は捩じりコイルばねからなり、ばねホルダー66に装着した状態で、前上ケース16にビス67で固定してある。復帰ばね65をばねホルダー66に組付けた状態では、ばね腕68の上部がばねホルダー66の上方に突出し、光源ホルダー33の下面中央に突設したばね受座69に接当して、かみそりヘッド2の全体を図1において時計回転方向へ復帰付勢する。このように、回動軸55がかみそりヘッド2の下側に配置してあると、かみそりヘッド2の切断刃面から回動軸55の中心までの距離を大きくできるので、その分だけかみそりヘッド2に作用する傾動モーメントを大きくできる。従って、かみそりヘッド2を軽快に傾動させて、切断刃面を肌面の変化に応答よく追随させることができ、ひげ切断を効果的に行うことができる。
サイドフレーム29・30に設けた軸受部56を回動軸55に連結することにより、かみそりヘッド2は前後傾動できるが、この傾動範囲を規定するために回動軸55と軸受部56の嵌合面に傾動規制構造を設けている。詳しくは、図9に示すように、回動軸55の周面に角リブ状の規制突起72を設け、軸受部56にサイドフレーム29・30の傾動範囲を規定する規制溝73を設けている。かみそりヘッド2が前側へ傾動するときサイドフレーム29・30は同行傾動するが、規制溝73の溝端が規制突起72に接当したら、それ以上傾動することはできない。因みに、かみそりヘッド2の傾動角度は15度である。以上のように傾動規制構造を設けると、かみそりヘッド2が過剰に傾動するのを規制できる。また、かみそりヘッド2の傾動範囲が傾動規制構造によって規定されるので、復帰ばね65に過剰な力が作用することもなく、かみそりヘッド2を常に適正に傾動待機位置へ復帰操作できる。
(内刃の駆動構造)
上記のように、首振り可能に支持したかみそりヘッド2の内刃7を回転駆動するために、本体ケース1の上部から内刃軸7aにわたって内刃駆動構造を配置している。内刃駆動構造は、本体ケース1の内部に設けた前段駆動部T1と、前段駆動部T1の回転動力を内刃軸7aに伝動する次段駆動部T2で構成する。
(前段駆動部の構造)
図10において、前段駆動部T1は、モーター3と、モーター3を支持するモーターホルダー76と、モーターホルダー76の左右に固定される一対の駆動部フレーム77と、モーターホルダー76および駆動部フレーム77に組付けたギヤトレインなどで構成する。モーターホルダー76の左右両側には、位置決めピン78を備えた連結座79が形成してあり、駆動部フレーム77を連結座79に接当して2個のビス80で締結することにより、駆動部フレーム77をモーターホルダー76と一体化している。固定状態の駆動部フレーム77はその大半がモーターホルダー76より上方へ突出している。駆動部フレーム77の全体の構造強度を増強し、さらに回動軸55の構造強度を向上するために、駆動部フレーム77は、金属製(ステンレス板材)のフレームベース81と、プラスチック成形品からなるフレーム枠82を一体化して形成してあり、フレーム枠82の成形時にフレームベース81をインサート固定している。また、フレーム枠82の外側面の上部に、回動軸55が一体に形成してある。
モーター3を水密状に封止するために、図11に示すように、モーターホルダー76の上部に出力軸パッキン85を装着し、同パッキン85の上面に配置した押え板86をビス87でモーターホルダー76に締結している。また、モーターホルダー76の下部に有底筒状のモーターパッキン88を装着している。このように、モーター3を収容する防水区画S3は、モーターホルダー76と、同ホルダー76に装着した出力軸パッキン85とモーターパッキン88で水密状に封止してある。モーターホルダー76の左右側面には締結座89が設けてあり、この締結座89に挿通したビス18で、モーターホルダー76を前上ケース16と共に後ケース14に締結固定している。このように、モーターホルダー76の上下に出力軸パッキン85とモーターパッキン88を装着して防水区画S3を形成すると、モーター用の防水区画を本体ケース1と一体的に設ける場合に比べて、モーター3の防水構造を簡素化して低コスト化できる。
ギヤトレインは、モーター動力を減速する減速ギヤ機構として構成されており、図10に示すように6個のギヤ92〜97と、水平の第1軸98および第2軸99で構成する。詳しくは、第1ギヤ92はモーター3の出力軸に固定してあり、第2ギヤ93と第3ギヤ94は一体に形成されて、モーターホルダー76で縦軸回りに回転自在に支持してある。第4ギヤ95と第5ギヤ96は第1軸98に固定してあり、第6ギヤ97は第2軸99に固定してある。第3ギヤ94と第4ギヤ95はベベルギヤからなり、両ギヤ94・95によってモーター3の回転動力を水平の第1軸98回りの回転動力に変換している。
第1軸98の両端は、左右の駆動部フレーム77で回転自在に支持してあり、第2軸99は図10に向かって右側の駆動部フレーム77に設けた軸受体(ブッシュ)102で回転自在に支持されて、その軸端が回動軸55の外側方に突出している。この突出軸部分がギヤトレインの出力軸103となる。第1ギヤ92の上面には偏心カム104が設けてあり、同カム104で振動子105を往復駆動することにより、きわ剃り刃23の可動刃を往復駆動できるようにしている。軸受体102は銅合金製の含油メタル、あるいはベアリングで構成してある。上記のように、構造強度が高いモーター3およびモーターホルダー76と駆動部フレーム77を支持構造にして前段駆動部T1のギヤトレインを構成すると、ギヤトレインを構成するギヤ同士の噛合い精度を高度化して、モーター3の回転動力を効率よく内刃7に伝動できる。
(次段駆動部の構造)
次段駆動部(駆動部)T2は、図9に向かって右側のサイドフレーム30の外側面に配置した巻掛け伝動機構からなる。具体的には、図12に示すように、先の出力軸103に固定した駆動プーリー110と、内刃軸7aに連結される従動プーリー111と、これら両プーリー110・111に巻掛けたタイミングベルト(ベルト)112と、タイミングベルト112の外側面を覆う規制プレート113などで巻掛け伝動機構を構成し、その側外方を枠カバー30bで覆っている。規制プレート113は、ステンレス板材を素材とするプレス成型品からなり、その板面で両プーリー110・111の外側面を押え、同時にタイミングベルト112の左右方向の揺れ動きを規制する。これにより、伝動ロスを小さくして巻掛け伝動機構の伝動効率を向上できる。従動プーリー111は、そのプーリーボス114が、サイドフレーム30に固定した軸受体57で回転自在に支持してある。
上記のように、光源ホルダー33とサイドフレーム29・30の構造強度を金属製の補強プレート34で増強する駆動構造によれば、光源ホルダー33およびサイドフレーム29・30の構造強度が増強される分だけ、駆動プーリー110および従動プーリー111の回転を円滑化し安定化できるので、駆動部T2における回転動力の伝動を的確に行って、伝動ロスが少ない状態で内刃7を駆動できる。
(継手構造)
従動プーリー111の回転動力を内刃軸7aへ伝動し、さらに内刃7の交換を容易化するために、両者111・7aを互いに係合する軸継手で連結している。図12に示すように軸継手は、内刃軸7aの軸端に設けた平行な平坦面を備えた継手軸部116と、従動プーリー111の軸受穴117の内奥に形成した十文字状の継手穴部118とで構成してある。こうした継手構造によれば、継手軸部116を従動プーリー111の内部の軸受穴117に差込んで継手穴部118に係合するだけで、内刃7と従動プーリー111を簡単に連結できる。また、内刃ホルダー9を従動プーリー111から分離する向きに引張り操作するだけで、内刃軸7aを軸受穴117から抜き出して、内刃7を従動プーリー111から簡単に分離できるので、内刃7の交換を簡便に行うことができる。
(内刃係合構造)
図6に示すように、装着前の内刃7は先に説明したように、内刃ホルダー9で片持ち支持されている。この状態の内刃7を従動プーリー111と光照射部28に対して適正に位置決めするために、内刃ホルダー9と光照射部28の連結ベース35の間に内刃係合構造を設けている。図7に示すように内刃係合構造は、連結ベース35の上面に設けた前後一対の支持枠122と、支持枠122の対向面に形成した横長リブ状の3個の枠支持体123と、内刃7の下方に配置されて内刃ホルダー9から内刃軸7aと平行に突設した連結体124(図6参照)で構成する。3個の枠支持体123のうち、左右の枠支持体123は支持枠122の上縁に沿って形成し、中央の枠支持体123は支持枠122の下縁に沿って形成してあり、これら枠支持体123の上下の隙間部分を連結体124がスライドして枠支持体123と係合する(図1参照)。連結体124は平面から見て門形のステンレス板材製のプレス成形品からなり、その基端部分を内刃ホルダー9の成形時にインサートして、内刃ホルダー9と一体化してある。
上記のように、連結ベース35に装着した内刃ホルダー9が、従動プーリー111から遠ざかる向きへ分離移動するのを阻止するために、内刃ホルダー9と連結ベース35の間に内刃ロック構造を設けている。図6において内刃ロック構造は、内刃ホルダー9の内部に組付けた内刃ロック爪128と、内刃ロック爪128を下向きに進出付勢する付勢ばね129と、連結ベース35に凹み形成した係合凹部130で構成してある。内刃ホルダー9を連結ベース35に組付けた状態においては、内刃ロック爪128が係合凹部130に係合して、内刃7および内刃ホルダー9を分離移動不能に位置保持する。内刃7を取外す場合には、内刃ホルダー9を抜き出し操作して、係合凹部130に係合している内刃ロック爪128を付勢ばね129に抗して上方へ退入させ、ロック状態を解除する。さらに、連結体124を枠支持体123から抜き出すことにより、内刃7を連結ベース35から取外すことができる。このように内刃ロック構造を設けると、落下衝撃が作用するような場合であっても、内刃7および内刃ホルダー9が従動プーリー111から分離するのを確実に防止できる。
図1に示すように、かみそりヘッド2を傾動待機位置から前方へ傾動させる必要上、本体ケース1とかみそりヘッド2の間には、傾動角度に相当する隙間が確保してある。詳しくは、光源ホルダー33の下面と前ケース13の上面の間に、復帰ばね65へ向かって先すぼまり状の隙間が形成してある。この隙間には毛屑や塵埃が入込みやすいので、隙間に入り込んだ毛屑や塵埃を洗い流すために、隙間をクリーニング空間Uとして利用している。また、クリーニング空間Uの前部に臨んで斜めの水ガイド面134を形成し、その両側端に、洗浄水をクリーニング空間Uの中央へ向かって案内する導水面135を斜めに形成している。クリーニング空間Uを設けることにより、同空間Uに入り込んだ毛屑や塵埃を洗浄水で簡単に洗い流すことができ、同時に洗浄水を復帰ばね65の周囲に流動させて、復帰ばね65の洗浄も併せて行うことができる。
(配線構造)
先に説明したようにモーター3、二次電池4、制御基板5、および発光源38は、それぞれ水密状に封止した防水区画S1・S2・S3に収容してある。これらの電装品は図14に示す配線形態に従って、それぞれ絶縁被覆された一対のモーターリード140と一対の光源リード141で電気的に接続してある。詳しくは、モーターリード140および光源リード141の一端は、制御基板5の電源部142に半田付けしてあり、電源用パッキン25の上部に設けたリード導出部143の電源部用リード封止パッキン160から防水区画S2の外へ集約して導出してある。各リード140・141は、電源部用リード封止パッキン160に設けた上下貫通状の4個のリード穴144を介して、シールされた状態で導出してある。図11に示すようにモーターリード140は、モーターパッキン88の底壁に設けたリード穴145を介して防水区画S3内へ導入され、モーター3の底に設けた接続端子146に半田付けしてある。上記のように、モーターリード140および光源リード141を電源部用リード封止パッキン160から防水区画S2の外へ集約して導出すると、各リード140・141の組付けをより簡単に行って、配線の手間を省くことができる。
防水区画S2の外へ導出された光源リード141は、本体ケース1の内面上部へ引回したのち、図14に向かって左側の回動軸55の内部に通設したリード通口147に挿通されて、サイドフレーム29の内部へ導出される(図15、図16参照)。リード通口147を通る光源リード141は、リード通口147の本体ケース1側の端部に設けた2個のリード保持溝148と、リード通口147のフレームベース81側の外側端に設けたリード保持突起149で、遊動不能に保持固定してある。サイドフレーム29の上隅から導出した光源リード141は、光源ホルダー33の一側上面へ引き回したのち、光源用パッキン50と一体に形成した光源部用リード封止パッキン161のリード穴150を介して、シールした状態で光源ホルダー33の内部の防水区画S1へ導入したのち光源基板36に半田付けされる。上記のように、制御基板5と光源基板36は、光源リード141で電源部用リード封止パッキン160と光源部用リード封止パッキン161に設けたリード穴144・150を介して接続してある。
以上のように、発光源38に電力を供給する電源部142は、本体ケース1の防水区画S2に収容した制御基板5に設けられている。防水区画S2は、本体ケース1に組付けた電源用パッキン25と、電源部用リード封止パッキン160で水密状に封止する。発光源38を実装した光源基板36は、かみそりヘッド2内の防水区画S1に収容されている。防水区画S1は、光源用パッキン50と、光源部用リード封止パッキン161で水密状に封止する。絶縁被覆された光源リード141は、電源部用リード封止パッキン160と光源部用リード封止パッキン161に設けたリード穴144・150を介して、制御基板5と光源基板36を接続する。モーター3は、本体ケース1内の防水区画S3に収容されている。防水区画S3は、モーターホルダー76と、同ホルダー76に装着した出力軸パッキン85とモーターパッキン88で水密状に封止してある。防水区画S2に収容した制御基板5とモーター3を接続する絶縁被覆されたモーターリード140は、電源部用リード封止パッキン160とモーターパッキン88に設けたリード穴144・145を介して制御基板5およびモーター3に接続してある。
上記のように、光源リード141をリード通口147に通すと、リード通口147を通る光源リード141をかみそりヘッド2の傾動中心付近に位置させることができる。そのため、かみそりヘッド2が傾動しても光源リード141が大きく動くことはなく、かみそりヘッド2が傾動するとき光源リード141に無理な力が掛かるのを解消できる。また、リード通口147の両端において光源リード141をリード保持溝148とリード保持突起149で保持固定するので、かみそりヘッド2が前後傾動するとき、光源リード141が遊動するのを防止して、長期使用時に光源リード141が断線しあるいは接触不良に陥るのを解消できる。
(制御回路)
制御基板5には、モーター3と発光源38と運転状態を発光表示するLEDなどの作動状態を制御する制御回路が実装してある。制御回路にはタイマーが組み込んであり、スイッチ6のオン動作およびオフ動作に伴って、図17および図18のタイミングチャートに示すようにモーター3と発光源38の作動状態を制御する。図17に示すように、スイッチ6をオン操作すると、モーター3と発光源38が起動し、内刃7を回転駆動しながら、発光源38を点灯して可視光を照射する。同時にタイマーを起動させて計時を開始する。再度スイッチ6をオン操作すると、モーター3が停止され、タイマーがリセットされる。しかし、モーター3が停止しても発光源38は点灯したままであり、タイマーがリセットされて、改めてタイマーが起動してから所定時間(例えば20分)が経過して始めて消灯される。また、破線で示すように、所定時間が経過するまでに再度スイッチ6をオン操作すると、発光源38を消灯して制御を終了する。また、図18に示すようにスイッチ6をオン操作すると、モーター3と発光源38が起動し、同時にタイマーが起動して計時を開始する。タイマーが起動してから所定時間(20分)が経過すると、モーター3を停止し、同時に発光源38を消灯して制御を終了する。つまり、電気かみそりの連続使用時間が20分に達した時点で、モーター3を強制的に停止し発光源38を消灯する。
既に説明したように、かみそりヘッド2のヘッド中心軸P1は、本体ケース1のグリップ中心軸P2に対して前側へ傾斜している。そのため、かみそりヘッド2が傾動待機位置にある状態では、光照射部28の導光体37は、本体ケース1の前面へ向かって下り傾斜している。また、かみそりヘッド2が復帰ばね65の付勢力に抗して前傾すると、導光体37の下り傾斜角度が大きくなる。そのため、内刃7および外刃8で切断された毛屑が導光体37の上面に落下したとしても、毛屑や皮脂を排出路44の傾斜下端に集積して、発光源38から照射された光の光路上に毛屑や脂質が溜まるのを避けることができる。従って、発光源38から照射した光の光路が毛屑や皮脂で遮られるのを極力避けて、毛屑室Rの内部を照明し、内刃7の光触媒10を励起させてその酸化還元作用によって有機物を分解できる。また、発光源38は可視光を照射するLEDで構成すればよいので、紫外光や赤外光を照射する場合に比べて、安全性を考慮する必要がなく、その分だけかみそりヘッド2の設計の自由度を高めることができる。
毛屑や皮脂の量が多くなると、発光源38から照射した可視光の光路が毛屑や皮脂で遮られることがある。しかし、3個の発光源38の光路を1個の導光体37で覆っているので、発光源38から照射した光の光路が毛屑や皮脂で遮られたとしても、導光体37に入射した光の光路を導光体37の内部反射作用で屈折させて、毛屑や皮脂で覆われていない表面から毛屑室Rへ放射して照明でき、従って毛屑室Rにおける雑菌の繁殖を抑えて腐敗臭などの異臭の発生を抑止できる。
ひげ剃り後の電気かみそりは、外刃ホルダー31を取り外した状態で、毛屑室R内に溜まっている毛屑や皮脂を水洗い洗浄することにより、さらに衛生的な状態で保管することができる。詳しくは、図19に示すようにかみそりヘッド2を横臥姿勢にし、あるいは緩やかな下り傾斜姿勢にした状態で、内刃7の前面側から毛屑室R内に流水を流し掛けて、内刃7の周囲や連結ベース35の表面に付着している毛屑等を洗い流す。毛屑室Rに流れ込んだ洗浄水は、連結ベース35の内部から補強プレート34の透光窓39を介して排出路44に流れ込み、導光体37の表面に付着している毛屑等を洗い流すことができる。このとき、スイッチ6をオン操作して内刃7を回転駆動することにより、内刃7の内面に付着している毛屑等の洗い流しを促進することができる。また、洗剤を含む洗浄水を洗浄容器に溜めておき、かみそりヘッド2を洗浄水に浸漬した状態で電気かみそりを往復させて、毛屑室Rと洗浄水の相対的な流動作用で毛屑や皮脂を洗浄してもよい。このように、水洗い洗浄できる電気かみそりによれば、毛屑室Rに溜まった毛屑や脂質を簡単に洗流して殺菌効果を復元できるので、メンテナンスが容易な電気かみそりを提供できる。
上記の実施例では、かみそりヘッド2のヘッド中心軸P1をグリップ中心軸P2に対して前傾させて、導光体37の上面を本体ケース1のグリップ中心軸P2に対して傾斜させるようにしたが、必ずしもヘッド中心軸P1を前傾させる必要はない。例えば、図20に示すように、かみそりヘッド2のヘッド中心軸P1がグリップ中心軸P2上にある場合には、導光体37を傾斜する台板状に形成してその上面を前傾させ、毛屑や皮脂を導光体37の上面の傾斜下端側に集積することができる。
図21ないし図26は、上記の実施例に係る制御回路の詳細を示している。図21に示すように制御基板5には、二次電池4の電池残量表示用の3個のLED(発光源)151と、充電中であることを表示するLED152が実装してあり、二次電池4の電池残量に応じてLED151の点灯状態を変化させる。詳しくは、二次電池4の残量が80%以上であるときは、3個のLED151を点灯させ、二次電池4の残量が80%未満40%以上であるときは、下段と中段のLED151を点灯させ、二次電池4の残量が40%未満20%以上であるときは、下段のLED151を点灯させる。また、二次電池4の残量が20%未満になったら、下段のLED151を点滅させる。
図22は制御回路のブロック図を示しており、制御回路153は、スイッチ6の出力信号を受けて、モーター3、発光源38、およびLED151・152の作動状態を、図23ないし図26に示すタイミングチャートに従って制御する。図22において符号154は充電器である。
図23において、スイッチ6をオン操作しオン信号が制御回路に送出されると、モーター3と発光源38と、電池残量表示用のLED151が起動し、内刃7を回転駆動しながら、発光源38を点灯して可視光を照射し、電池残量に応じてLED151を点灯する。同時にタイマーを起動させて計時を開始する。再度スイッチ6をオン操作してオフ信号が制御回路に送出されると、制御回路153はモーター3を停止し、タイマーをリセットする。しかし、モーター3が停止しても発光源38は点灯したままであり、タイマーがリセットされて、改めてタイマーが起動してから所定時間(20分)が経過して始めて消灯される。同様に、電池残量表示用のLED151も点灯したままであり、タイマーがリセットされてから所定時間(例えば10秒)は点灯状態を維持し、このときの表示で電池残量を明確に確認できる。電池残量表示用のLED151は、点灯から10秒後に自動的に消灯されるので、電力が無駄に消費されるのを防止できる。
上記のようにモーター3が停止し、タイマーがリセットされた状態において、所定時間が経過するまでの間に、再度スイッチ6をオン操作してオフ信号が制御回路に送出されると、図24に示すように発光源38を強制的に消灯することができる。また、電池残量表示用のLED151は発光源38と同時に消灯するが、スイッチ6のオフ信号が、タイマーがリセットされてからから所定時間(例えば10秒)以内に出力された場合には所定時間(例えば0.2秒)後に再度点灯して電池残量の確認を喚起し、点灯から所定時間(例えば3秒)後に消灯する。
図23に示すように、モーター3が停止し、タイマーがリセットされたのち、発光源38が点灯し、電池残量表示用のLED151が消灯している状態において、所定時間(例えば20分)が経過するまでに、再度スイッチ6をオン操作してオフ信号が制御回路に送出されると、図25に示すように、発光源38を強制的に消灯する。同時に、電池残量表示用のLED151を点灯して電池残量の確認を喚起し、点灯から所定時間(例えば3秒)後に消灯する。
図26において、スイッチ6をオン操作しオン信号が制御回路に送出されると、モーター3と発光源38と、電池残量表示用のLED151が起動し、内刃7を回転駆動しながら、発光源38を点灯して可視光を照射し、電池残量に応じてLED151を点灯する。同時にタイマーを起動させて計時を開始する。この状態から所定時間(例えば20分)が経過すると、モーター3を強制的に停止し、発光源38と電池残量表示用のLED151を消灯して、二次電池4の消耗を防止する。また、電気かみそりをバッグに収納して携行している状況で、誤ってスイッチ6がオン操作されることがあるが、こうした場合にもタイマーが起動して20分が経過すると、モーター3を強制的に停止し、発光源38と電池残量表示用のLED151を消灯して、二次電池4が無駄に消費されるのを防止する。充電表示用のLED152は、二次電池4の充電時に点灯して赤色の光を発光し、二次電池4が満充電状態になったら消灯して、充電が完了したことを表示する。
上記の制御回路153を備えた電気かみそりは、制御回路153に関して以下の形態で実施することができる。
制御基板5に設けた制御回路153が、スイッチ6をオン操作してモーター3、発光源38および電池残量表示用のLED(発光源)151とタイマーを作動させ、モーター3が作動したのち所定時間が経過したことを検知したとき、モーター3、発光源38および電池残量表示用のLED(発光源)151の作動を停止するように構成されており、かつ、所定時間が経過する間にスイッチ6がオフ操作された場合に、タイマーをリセットして発光源38を所定時間だけ連続して作動させ、タイマーのリセットから所定時間だけ電池残量表示用のLED151を作動させるように構成する。
上記の電気かみそりにおいて、発光源38を毛屑室R内に配置したが、その必要はない。例えば、かみそりヘッド2に肌照明用の発光源を設け、あるいは外部へ向かって可視光を照射する発光源をかみそりヘッド2に設けて、その照明光をデザイン要素とすることができる。
上記の制御回路153において、モーター3が停止し、タイマーがリセットされた状態において、新たに発光源用のタイマーが起動し、タイマーが起動してから所定時間(例えば20分)が経過するまでの間にスイッチ6をオン操作し、オフ信号を制御回路153に送出すると、発光源38と電池残量表示用のLED151が強制的に消灯されるように制御回路153を構成する。
上記の制御回路153において、モーター3が停止し、タイマーがリセットされたのち、発光源38が点灯し、電池残量表示用のLED151が消灯している状態において、新たに発光源用のタイマーが起動してから所定時間(例えば20分)が経過するまでに、再度スイッチ6をオン操作してオフ信号が制御回路に送出されると、発光源38が強制的に消灯され、同時に、電池残量表示用のLED151を所定時間だけ点灯するように制御回路153を構成する。
上記の制御回路153において、スイッチ6をオン操作してオン信号が制御回路に送出されると、モーター3と発光源38と、電池残量表示用のLED151が起動し、内刃7を回転駆動しながら、発光源38を点灯して光を照射し、電池残量に応じてLED151を点灯するように制御回路153を構成する。同時にタイマーを起動させて計時を開始し、スイッチ6のオン操作からから所定時間が経過すると、モーター3を強制的に停止し、同時に発光源38と電池残量表示用のLED151を消灯するように制御回路153を構成する。
上記の実施例では、発光源38として可視光を放射するLEDを用いたが、発光源38は紫外光を放射するLEDで構成することができる。その場合には、切断刃7と外刃8の少なくともいずれか一方に紫外光応答型の光触媒10をコーティングして、光触媒10が紫外光で励起されるときの酸化還元作用によって有機物を分解することができる。本発明はロータリー式の電気かみそりに限らず、レシプロ式の電気かみそりや、外刃を備えていない電気かみそりにも適用できる。
上記のように、本発明に係る電気かみそりの発光源38は可視光、赤外光、紫外光などの光を発光するLEDであればよく、発光する光の特性に応じた各種の光効果を発揮できる。可視光を発光する発光源38の場合には、既に説明したように、毛屑室Rを明るく照らして、外刃8から漏れ出た光や、光源ホルダー33から放射された光によって、かみそりヘッド2を発光させて、幻想的な雰囲気を演出することができ、また、発光源38の発光光量が大きい場合には、かみそりヘッド2の近傍の肌面を照らして、薄暗い場所でのひげ剃りを手際よく行うことができる。赤外光を発光する発光源38の場合には、外刃8から漏れ出た光や、光源ホルダー33から放射された光によって、肌面を温め、さらにひげを柔らかくした状態でひげ剃りを行うことができる。紫外光を発光する発光源38の場合には、毛屑室R内の毛屑や皮脂の表面を紫外光で殺菌できる。さらに実施例で説明したように、可視光と可視光応答型の光触媒10の組合わせや、紫外光と紫外光応答型の光触媒10の組合わせを採用することにより、有機物の分解と殺菌を行える。
上記の実施例では、電源部用リード封止パッキン160を電源用パッキン25と一体に設け、光源部用リード封止パッキン161を光源用パッキン50と一体に設けたが、電源部用リード封止パッキン160および光源部用リード封止パッキン161は、独立したパッキンとして形成してあってもよい。
1 本体ケース
2 かみそりヘッド
3 モーター
7 切断刃(内刃)
25 電源用パッキン
28 光照射部
33 光源ホルダー
34 補強プレート
36 光源基板
37 導光体
38 発光源(LED)
43 スペーサー突起
44 排出路
50 光源用パッキン
88 モーターパッキン
140 モーターリード
141 光源リード
R 毛屑室
S1〜S3 防水区画
T1 前段駆動部
T2 次段駆動部

Claims (15)

  1. グリップを兼ねる本体ケース(1)とかみそりヘッド(2)を有し、かみそりヘッド(2)に切断刃(7)と、切断刃(7)で切断された毛屑や皮脂などを収容する毛屑室(R)が設けてある電気かみそりであって、
    かみそりヘッド(2)に毛屑室(R)へ向かって光を照射する光照射部(28)が設けられており、
    光照射部(28)が複数の発光源(38)と、各発光源(38)の光を毛屑室(R)へ向かって透過させる1個の導光体(37)を備えていることを特徴とする電気かみそり。
  2. 光照射部(28)が複数の発光源(38)と、透明材で形成される1個の導光体(37)と、これら両者(37・38)を収容する容器状の光源ホルダー(33)を備えており、
    導光体(37)が、光源ホルダー(33)の上開口を塞ぐカバー体(40)を兼ねている請求項1に記載の電気かみそり。
  3. 光照射部(28)が、光源ホルダー(33)と、同ホルダー(33)の上面に配置した金属製の補強プレート(34)と、同プレート(34)の上面に配置した上部枠(35)を備えており、
    光源ホルダー(33)の内部に、発光源(38)を支持する光源基板(36)と、導光体(37)と、導光体(37)の下面周縁を受止める光源用パッキン(50)が収容されており、
    補強プレート(34)には、発光源(38)から照射された光の通過を許す透光窓(39)が設けてあり、
    上部枠(35)および補強プレート(34)の両側端を光源ホルダー(33)に締結固定することにより、導光体(37)が光源用パッキン(50)に密着して光源ホルダー(33)の内部を封止している請求項2に記載の電気かみそり。
  4. 導光体(37)の上面に補強プレート(34)の下面を支持する複数のスペーサー突起(43)を突設して、補強プレート(34)と導光体(37)の間に排出路(44)が形成してある請求項3に記載の電気かみそり。
  5. 平坦面からなる導光体(37)の上面を本体ケース(1)のグリップ中心軸(P2)に対して傾斜させて、毛屑や皮脂を導光体(37)の上面の傾斜下端側に集積する請求項1から4のいずれかひとつに記載の電気かみそり。
  6. 排出路(44)が補強プレート(34)の透光窓(39)を介して毛屑室(R)に連通しており、
    排出路(44)の排出口(45)が、導光体(37)の上面の傾斜上端に向かって開口してある請求項5に記載の電気かみそり。
  7. かみそりヘッド(2)が本体ケース(1)で傾動可能に支持されており、
    光照射部(28)はかみそりヘッド(2)の内部に設けられて、光照射部(28)がかみそりヘッド(2)に同行して傾動する請求項1から6のいずれかひとつに記載の電気かみそり。
  8. 発光源(38)に電力を供給する電源部(142)が、本体ケース(1)の防水区画(S2)に収容した制御基板(5)に設けられており、
    防水区画(S2)は、本体ケース(1)に組付けた電源用パッキン(25)と、電源部用リード封止パッキン(160)で水密状に封止されており、
    発光源(38)を実装した光源基板(36)が、かみそりヘッド(2)内の防水区画(S1)に収容されており、
    防水区画(S1)は、光源用パッキン(50)と、光源部用リード封止パッキン(161)で水密状に封止されており、
    絶縁被覆された光源リード(141)が、電源部用リード封止パッキン(160)と光源部用リード封止パッキン(161)に設けたリード穴(144・150)を介して、制御基板(5)と光源基板(36)を接続している請求項3から7のいずれかひとつに記載の電気かみそり。
  9. かみそりヘッド(2)と本体ケース(1)が、左右一対の水平の回動軸(55)と左右一対の軸受部(56)で連結されて、かみそりヘッド(2)が回動軸(55)の回りに前後傾動可能に支持されており、
    光源リード(141)が、前記回動軸(55)のいずれか一方の内部に通設したリード通口(147)を介してかみそりヘッド(2)の内部へ導入してある請求項7または8に記載の電気かみそり。
  10. 軸受部(56)の外側端に複数のリード保持突起(149)が形成されており、
    リード通口(147)から導出した光源リード(141)が、前記リード保持突起(149)で遊動不能に保持固定してある請求項9に記載の電気かみそり。
  11. モーター(3)が、本体ケース(1)内の防水区画(S3)に収容されており、
    防水区画(S3)は、モーターホルダー(76)と、同ホルダー(76)に装着した出力軸パッキン(85)とモーターパッキン(88)で水密状に封止されており、
    防水区画(S2)に収容した制御基板(5)とモーター(3)を接続する絶縁被覆されたモーターリード(140)が、電源部用リード封止パッキン(160)とモーターパッキン(88)に設けたリード穴(144・145)を介して制御基板(5)およびモーター(3)に接続してある請求項8から10のいずれかひとつに記載の電気かみそり。
  12. 制御基板(5)に接続した光源リード(141)とモーターリード(140)が、電源部用リード封止パッキン(160)に設けたリード導出部(143)から集約して導出されて、リード導出部(143)に設けたリード穴(144)を介して光源基板(36)とモーター(3)に接続してある請求項8から11のいずれかひとつに記載の電気かみそり。
  13. かみそりヘッド(2)にロータリー式の内刃からなる切断刃(7)と、回転動力を切断刃(7)に伝動する駆動部(T2)が設けられており、
    光源ホルダー(33)の左右に一対のサイドフレーム(29・30)が固定されて、光源ホルダー(33)とサイドフレーム(29・30)の構造強度を金属製の補強プレート(34)で増強しており、
    一対のサイドフレーム(29・30)のいずれか一方に沿って、前記駆動部(T2)が配置してある請求項9から12のいずれかひとつに記載の電気かみそり。
  14. かみそりヘッド(2)に切断刃(7)と、同刃(7)の外面に密着する外刃(8)が配置されており、
    切断刃(7)と外刃(8)の少なくともいずれか一方に可視光応答型の光触媒(10)がコーティングしてある請求項1から13のいずれかひとつに記載の電気かみそり。
  15. モーター(3)の通電状態をオンオフするスイッチ(6)が制御基板(5)に設けられており、
    制御基板(5)に設けた制御回路が、
    スイッチ(6)がオン操作されるのと同時にモーター(3)および発光源(38)が作動し、モーター(3)が作動したのち所定時間が経過したことを検知したとき、モーター(3)および発光源(38)の作動を停止するように構成されており、
    かつ、所定時間が経過する間にスイッチ(6)がオフ操作された場合でも、発光源(38)を所定時間だけ連続して作動させるように構成してある請求項8から14のいずれかひとつに記載の電気かみそり。
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