JP2016185092A - コンバインのフィードチェン駆動装置 - Google Patents

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Yohei Nishiyama
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Abstract

【課題】本発明は、フィードチェンの駆動を前側スプロケットに入力する前側駆動と後側スプロケットに入力する後側駆動で行うコンバインにおいて、コンインのエンジンを起動すると直ちに収穫作業を開始できるようにすることを課題とする。
【解決手段】エンジンEの動力をフィードチェン34の前側スプロケット37に伝動する前側伝動部FDとフィードチェン34の後側スプロケット38に伝動する後側伝動部BDを設け、該前側伝動部FDと後側伝動部BDを適宜に切り換えてフィードチェン34を駆動可能にしたコンバインにおいて、エンジンEの停止時には、前側伝動部FDでのフィードチェン34の駆動に戻すことを特徴とするコンバインのフィードチェン駆動装置とする。
【選択図】図3

Description

本発明は、コンバインのフィードチェン駆動装置に関する。
コンバインに搭載した脱穀装置に穀稈を供給し後方へ搬送するフィードチェンの駆動は、特開2002−291323号公報に記載のごとく、機体の前側に設けるエンジンの動力をフィードチェンの前側スプロケットに伝動して駆動する前側駆動が一般的であるが、近年において前側駆動とフィードチェンの後側スプロケットにエンジンの動力を伝動して駆動する後側駆動を併用するコンバインがある。
特開2002−291323号公報
前記の前側駆動は、穀稈の収穫作業時に機体の前側に設ける刈取装置とフィードチェンの駆動を同期し、後側駆動は、コンバインの走行を停止して作業者が刈り取った穀稈を手作業でフィードチェンに供給する手扱ぎ作業の際に使用されるので、収穫作業を開始する場合に、フィードチェンの駆動が前側駆動に切り換わっているかを確認しなければならない。
本発明は、フィードチェンの駆動を前側スプロケットに入力する前側駆動と後側スプロケットに入力する後側駆動で行うコンバインにおいて、コンバインのエンジンを起動すると直ちに収穫作業を開始できるようにすることを課題とする。
上記本発明の課題は、次の技術手段により解決される。
請求項1に記載の発明は、エンジンEの動力をフィードチェン34の前側スプロケット37に伝動する前側伝動部FDとフィードチェン34の後側スプロケット38に伝動する後側伝動部BDを設け、該前側伝動部FDと後側伝動部BDを適宜に切り換えてフィードチェン34を駆動可能にしたコンバインにおいて、エンジンEの停止時には、前側伝動部FDでのフィードチェン34の駆動に戻すことを特徴とするコンバインのフィードチェン駆動装置とする。
請求項2に記載の発明は、後側伝動部BDでの伝動状態を検出する後側伝動検出手段89を設け、コンバインの起動時に後側伝動検出手段89が後側伝動部BDの伝動状態を検出した場合に、警告報知することを特徴とする請求項1に記載のコンバインのフィードチェン駆動装置とする。
請求項1に記載の発明で、コンバインを起動すると、フィードチェン34の駆動が前側伝動部FDで伝動する状態となって、刈取装置とフィードチェン34の駆動速度が同期して収穫作業を直ちに開始できる。
請求項2に記載の発明で、コンバインの起動時に後側伝動部BDが伝動状態であれば、後側伝動検出手段48で後側伝動部BDの伝動状態を検出して警告表示するので、コンバインの操縦者が直ちに対応出来る。
コンバインの左側面図である。 コンバインの平面図である。 コンバインの要部を断面した左側面図である。 ベルトテンションクラッチが接続された状態の刈取側伝動部の左側面図である。 ベルトテンションクラッチが解除された状態の刈取側伝動部の左側面図である。 前側伝動部の背面図である。 後側伝動部の左側面図である。 後側伝動部の後側ギヤボックス周辺の左側面図である。 後側伝動部の後側ギヤボックス周辺の平面図である。 後側伝動部のモータ周辺の左側面図である。 後側伝動部のモータ周辺の背面図である。 後側伝動部の連結部のスプリングとテンションロッドの拡大図である。 後側伝動部の後側ギヤボックスの要部を断面した(a)は平面図、(b)は左側面である。 制御装置の制御ブロック図である。
以下、本発明の実施形態について添付図面を参照しつつ詳説する。なお、理解を容易にするために、操縦者から見て、前方を前側、後方を後側、右手側を右側、左手側を左側として便宜的に方向を示して説明しているが、これらにより構成が限定されるものではない。
図1,2に示すように、コンバインの機体フレーム1の下方には、土壌面を走行するための左右一対のクローラからなる走行装置2が設けられ、機体フレーム1の上方左側には、脱穀・選別を行う脱穀装置3が設けられ、脱穀装置3の前側には、圃場の穀桿を刈取収穫する刈取装置4が設けられている。脱穀装置3で脱穀・選別された穀粒は、脱穀装置3の右側に設けられたグレンタンク5に貯留され、貯留された穀粒は、排出筒7により外部へ排出される。また、機体フレーム1の上方右側には、操作者が搭乗する操縦席6が設けられ、操縦席6の下側にはエンジンEを搭載するエンジンルーム8が設けられている。
<刈取装置>
刈取装置4の主枠となる刈取フレーム10は、刈取後フレーム11と、刈取後フレーム11の下端部に左右方向に延在する刈取伝動ケース12と、刈取伝動ケース12から立設された刈取縦フレーム13から形成されている。刈取後フレーム11の基部は、機体フレーム1に立設された左右一対の懸架台20,20(図3)の上部に回動可能に軸支された回転軸21を内装する筒体24の右側に偏倚した部位に取付けられている。
刈取装置4は、前側下部に設けられた植立穀稈を分草する分草杆15と、分草杆15の後側に設けられた倒伏した植立穀稈を引き起こす引起装置16と、引起装置16の後側の下部に設けられた植立穀稈の株元を切断する刈刃装置17と、引起装置16と刈刃装置17の後側に設けられた刈取穀稈を脱穀装置3の左側に設けられた脱穀部搬送装置35へ向けて搬送する搬送装置18とを備えている。なお、搬送装置18は、刈取穀稈の株元側を搬送する株元搬送装置18Aと、穂先側を搬送する穂先搬送装置18Bから構成されている。
刈取縦フレーム13の上下方向の中間部には、後側に向かって延出する刈取横フレーム14(図3)が設けられており、刈取横フレーム14の後部には、左右方向に延在する支軸25に基部が回転自在に支持された手扱ぎ規制部材26と、手扱ぎ規制部材26の開閉状態を検知する手扱センサ27が取付けられている。なお、通常の刈取作業時には、手扱ぎ規制部材26は、支軸25を中心として時計方向に回動され、刈取横フレーム14の後部と、挟持杆33の前部に取付けられた補助挟扼杆33Aの上方の空間を覆う規制状態とされ、手扱センサ27はOFFとなる。一方、手扱ぎ作業時には、手扱ぎ規制部材26は、支軸25を中心として反時計方向に回動され、刈取横フレーム14の後部と、補助挟扼杆33Aの上方の空間を開放する非規制状態とされ、手扱センサ27はONとなる。
<脱穀装置>
図3に示すように、脱穀装置3の上部には、穀稈の脱穀を行う扱室30が設けられ、扱室30の下方には、脱穀された穀粒の選別を行なう選別室31が設けられている。
扱室30の前後壁30A,30Bには、扱胴を支持する扱胴軸が軸支され、扱室30の左壁には、扱胴に沿って扱ぎ口32(図1)が形成されている。また、扱室30には、扱ぎ口32に沿って穀桿の株元を挟持して後側に搬送する脱穀部搬送装置35が設けられている。
選別室31の上部には、揺動選別装置が設けられ、選別室31の下方には揺動選別装置に空気を送風する唐箕と、揺動選別装置から漏下する穀粒を回収する一番受樋と、揺動選別装置から漏下する枝梗等が付着した二番物である穀粒を回収する二番受樋が前側から順に設けられている。
図1,3に示すように、脱穀部搬送装置35の上部には、挟持杆33が設けられ、挟持杆33の下方には、フィードチェン34が設けられている。なお、挟持杆33は、扱室30の上部カバー30Cの左側下部に取付けられ、スプリング等の付勢手段によりフィードチェン34に向かって付勢して設けられている。
フィードチェン34は、チェンレール39の前部に回転自在に設けられた第1スプロケット36と、チェンレール39の後側に設けられた後述する後側伝動部BDの後側ギヤボックス80に支持された第3スプロケット38と、チェンレール39の下方に設けられた後述する前側伝動部FDの前側ギヤボックス50に支持された第2スプロケット37に巻回されている。なお、チェンレール39の下部は、左側の懸架台20に回転自在に支持された支持フレーム22に取付けられている。
<操縦席>
図2,3に示すように、操縦席6の左側に設けられたサイドパネル40の前部には、油圧式無段変速装置を遠隔操作する主変速レバー41が設けられ、主変速レバー41の後側には、植立穀桿の倒伏状態に応じてトランスミッション内の有段式の副変速装置の切換えを行なう副変速レバー42が設けられている。また、副変速レバー42のグリップ部には、脱穀クラッチを操作する脱穀スイッチ43と、刈取クラッチを操作する刈取スイッチ44が設けられている。
エンジンEの回転は、エンジンEのクランク軸で分岐され機体フレーム1の前部に設けられた油圧式無段変速装置と、脱穀装置3の前側の設けられたカウンタ軸に伝動される。なお、エンジンEのクランク軸とカウンタ軸の間の伝動系には、脱穀スイッチ43の操作により接続、接続解除状態が切換えられる脱穀クラッチが設けられている。
油圧式無段変速装置に伝動された回転は、油圧式無段変速装置内で増減速等されてトランスミッションに伝動され、トランスミッションに伝動された回転は、トランスミッション内で分岐されて、走行装置2と刈取装置4に伝動される。なお、トランスミッションと刈取装置4の間の伝動系には、刈取スイッチ44の操作により接続、接続解除状態が切換えられる刈取クラッチが設けられている。
刈取装置4に伝動された回転は、図4〜図6に示す前側伝動部FDの前側ギヤボックス50に伝動され、前側ギヤボックス50に伝動された回転は、第2スプロケット37を介してフィードチェン34に伝動され、フィードチェン34の穀桿を挟持する作用面側を前側から後側に向かって駆動させる。なお、刈取装置4と前側ギヤボックス50の間の伝動系には、刈取装置4と前側ギヤボックス50の伝動系の接続、接続解除状態を切換える前側クラッチ60を構成するベルトクラッチ62が設けられている。
一方、カウンタ軸に伝動された回転は、カウンタ軸内で分岐され脱穀装置3の前側に設けられた中間ギヤボックスと、図7〜図11に示す後側伝動部BDの後側ギヤボックス80に伝動される。後側ギヤボックス80に伝動された回転は、第3スプロケット38を介してフィードチェン34に伝動され、フィードチェン34の穀桿を挟持する作用面側を前側から後側に向かって駆動させる。なお、後側ギヤボックス80内には、後側ギヤボックス80の入力軸81に伝動された回転を、第3スプロケット38を支持する後側ギヤボックス80の出力軸82に伝動系の接続、接続解除状態を切換える後側クラッチ90の爪クラッチ85が設けられている。
(前側伝動部)
図4〜図6に示すように、前側伝動部FDは、前側ギヤボックス50と、前側クラッチ60を備えている。なお、前側ギヤボックス50と、前側クラッチ60は、左側に設けられた懸架台20と扱室30の前壁30Aを連結する連結プレート23に取付けられている。
前側ギヤボックス50の左側面には、前側クラッチ60を介してエンジンEの回転が入力される入力軸51と、前側ギヤボックス50の内部で増減速された回転を出力する出力軸52と、後述する前側クラッチ60のクラッチアーム62Bの基部を回転自在に支持する支軸53と、クラッチアーム62Bの回動を検出する前側センサ54が設けられている。なお、入力軸51には、前側クラッチ60のベルト61を巻回するプーリ51Aが支持され、出力軸52には、フィードチェン34を巻回する第2スプロケット37が支持されている。
また、連結プレート23に前側ギヤボックス50を取付けた状態において、前側ギヤボックス50の上部に入力軸51が位置し、下部に出力軸52が位置し、入力軸51と出力軸52の間に支軸53が位置し、支軸53の下側に前側センサ54が位置する。これにより、懸架台22と扱室30の前壁30Aの間に形成された空間を有効に利用することができ、テンションアーム62の回動を正確に検出することができる。
前側クラッチ60の上部には、回転軸21の左側部に支持されたプーリ21Aに伝動されたエンジンEの回転を前側ギヤボックス50の入力軸51に支持されたプーリ51Aに伝動するために、プーリ21Aとプーリ51Aにベルト61が巻回されている。
プーリ21Aに巻回されたベルト61の外周部には、後側が開口された略横コ字形状のベルトカバー64が設けられている。ベルトカバー64は、懸架台20の上部に取付けられたブラケット28の左面にボルトにより着脱自在に取付けられている。これにより、ベルト61上への搬送装置34からフィードチェン34に引継がれる穀桿中に混在している藁屑の堆積を抑制し、ベルト61とプーリ21Aのスリップを防止することができ、ベルトカバー64を外部から容易に着脱することができる。
また、プーリ51Aに巻回されたベルト61の外周部には、ベルト61の蛇行を防止するために、左側が開口された略コ字形状のベルトストッパ55が設けられている。なお、ベルトストッパ55は、前側ギヤボックス50の左側面に溶接されている。
ベルト61の下方には、図4に示すように、ベルト61の張力を緊張状態、すなわちプーリ21Aに伝動されたエンジンEの回転をプーリ51Aに伝動される状態と、図5に示すように、ベルト61の張力を弛緩状態、すなわちプーリ21Aに伝動されたエンジンEの回転をプーリ51Aに伝動されない状態に切換えるテンションアーム62が設けられている。
テンションアーム62は、ベルト61を押圧するローラ62Aと、ローラ62Aを回転自在に支持するアーム62Bを備えている。ローラ62Aは、プーリ21Aとプーリ51Aの中間部に位置するベルト61の部位を下方から上方に押圧する位置に配置され、アーム62Bの後部前側は、前側ギヤボックス50の左側面の支軸53に回転自在に支持されている。
アーム62Bの左側面には、前側センサ54により検知される平面カムとしての検出体63が取付けられている。検出体63の後部は、支軸53に外嵌され、検出体63の前部には、支軸53を中心に円弧状の長穴63Aが開口されており、使用時に発生するベルト61の長さの変化等に応じて検出体63の位置を支軸53を中心に回動して調整できる。
図4に示すように、テンションアーム62が、支軸53を中心として時計方向に回動してベルト61の張力が緊張状態になった場合は、前側センサ54の検出端子と検出体63が非接触となり、前側センサ54がOFFとなる。一方、図5に示すように、テンションアーム62が、支軸53を中心として反時計方向に回動してベルト61の張力が弛緩状態になった場合には、前側センサ54の検出端子と検出体63が接触して、前側センサ54がONとなる。
アーム62Bの後端部は、スプリング71と前側連結部材75を介して前側モータ70の出力軸70Aに連結されている。
通常の刈取作業時、すなわち手扱センサ27がOFFとなった状態で、且つ、後側センサ89がON、すなわち爪クラッチ85の接続が解除された状態の場合には、図4に示すように、前側モータ70の出力軸70Aを時計方向に回転させて、テンションアーム62のアーム62Bの後端部を下方に移動させてローラ62Aをベルト61に向かって上方に移動させベルト61の張力を緊張状態にする。なお、この場合、前側センサ54はOFFとなり、プーリ21Aに伝動されたエンジンEの回転は、ベルト61を介してプーリ51Aに伝動され、プーリ51Aに伝動された回転は、前側ギヤボックス50内で増減速され第2スプロケット37を介してフィードチェン34に伝動されてフィードチェン34が駆動する。
一方、手扱ぎ作業時、すなわち手扱センサ27がONとなった状態の場合は、図5に示すように、前側モータ70の出力軸70Aを反時計方向に回転させて、テンションアーム62のアーム62Bの後端部を上方に移動させてローラ62Aをベルト61から下方に移動させベルト61の張力を弛緩状態にする。なお、この場合、前側センサ54はONとなり、プーリ21Aに伝動されたエンジンEの回転は、ベルト61を介してプーリ51Aに伝動されない。
図4〜6に示すように、前側連結部材75は、前側第1〜6ロッド72A〜72Fと、前側第1〜4連結軸73A〜73Dから形成されている。
図6に示すように、前側モータ70の出力軸70Aに下部が支持された第1ロッド72Aと、連結プレート23に立設された支軸29に回転自在に外嵌された中空回転軸77の外周部に上部が溶接された第3ロッド72Cは、第2ロッド72Bを介して連結されている。なお、第1ロッド72Aの上部と第2ロッド72Bの下部は、第1連結ピン73Aにより連結され、第2ロッド72Bの上部と前側第3ロッド72Bの中間部は、第2連結ピン73Bにより連結されている。
また、第3ロッド72Cの下部には、連結プレート23に向かって延出するストッパ74が設けられている。これにより、前側モータ70の出力軸70Aが所定の範囲を超えて時計方向に回転した場合には、ストッパ74が連結プレート23の後端部に係合して過度な張力がベルト61に作用することを防止することができる。
中空回転軸77の外周部に下部が溶接された第4ロッド72Dと、スプリング71の下部に上部が係合した第6ロッド72Fは、第5ロッド72Eを介して連結されている。なお、第4ロッド72Dの上部と第5ロッド72Eの下部は、第3連結ピン73Cにより連結され、第5ロッド72Eの上部には、第6ロッド72Fの下部が挿通され、第6ロッド72Fの下部は、上下2個のボルトにより第5ロッド72Eの上部に取付けられている。
また、図4,5に示すように、前側モータ70の負荷を低減するために、前側モータ70の出力軸70Aを時計方向に回転させたスプリング71の収縮力の方向を示した第1仮想線L1が支軸29の前側を通過するように設定し、前側モータ70の出力軸70Aを反時計方向に回転させたスプリング71の収縮力の方向を示した第2仮想線L2が支軸29の後側を通過するように設定し、支軸29に発生するスプリング71の収縮力に起因するモーメントの方向を時計方向から反時計方向に切換えるのが好適である。また、第1連結ピン73Aを挿通する前側第1ロッド72Bの下部の穴を上下方向に長径を有する長穴にするのが好適である。
(後側伝動部)
図7に示すように、後側伝動部BDは、後側ギヤボックス80と、後側クラッチ90を備えている。なお、後側ギヤボックス80と、後側クラッチ90は、脱穀装置3の選別室31の後部に取付けられている。なお、後側クラッチ90とは、後側ギヤボックス80に内装された後述する爪クラッチ85と、爪クラッチ85の接続・解除状態を操作するシフタ軸86と、シフタ軸86を回動させるワイヤ91、スプリング93、後側連結部材94、後側モータ97を総称している。
図8,9に示すように、後側ギヤボックス80の左側面には、カウンタ軸に伝動された回転が入力される入力軸81と、後側ギヤボックス80の内部で増減速された回転を出力する出力軸82が備えられている。なお、入力軸81には、カウンタ軸の回転を伝動するベルト(図示省略)を巻回するプーリ81Aが支持され、出力軸82には、フィードチェン34を巻回する第3スプロケット38が支持されている。
また、選別室31の後部に後側ギヤボックス80を取付けた状態において、後側ギヤボックス80の前部に出力軸82が位置し、後部に入力軸81が位置する。これにより、選別室31の後部の空間を有効に利用して後側クラッチ90を設けることができる。
後側ギヤボックス80の上側面の中間部には、後側ギヤボックス80に内装された爪クラッチ85の接続・解除状態を操作するシフタ軸86が設けられている。シフタ軸86には、アーム87が取付けられており、アーム87の下部には、後述するワイヤ91の先端部を取付ける第1ピン87Aと、シフタ軸86を中心としてアーム87を前側に付勢するスプリング83の後部を係合する第2ピン87Bが立設されている。また、アーム87の後部には、後述する後側センサ89により検知される上方に向かって延出する延出部87Cが形成されている。
後側ギヤボックス80の上側面の後部には、部品点数を削減するために、後側センサ89とワイヤチューブ91Aの先端部を支持する支持プレート88が着脱自在に取付けられている。ワイヤチューブ91Aの先端部は、支持プレート88の左前端部88Aに取付けられ、後側センサ89は、支持プレート88の右前端部88Bに取付けられている。また、選別室31の後部に、ワイヤ91のキンクを防止しながらワイヤ91を効率的に配置するために、ワイヤチューブ91Aの先端部よりもワイヤチューブ91Aの後部が左側に位置するように、左前端部88Aは、前後方向に対して一定の傾斜角をもって形成するのが好適である。
図10,11に示すように、ワイヤチューブ91Aの後端部は、下側支持プレート92に取付けられており、ワイヤ91の後端部は、スプリング93、後側連結部材94を介して後側モータ97の出力軸97Aに接続されている。なお、後側モータ97は、選別室31の後下部に設けられたモータブラケット98に取付けられており、下側支持プレート92はモータブラケット98の上部に連結された部材である。
後側モータ97の出力軸97Aに上部が支持された第1ロッド95Aと、スプリング93に上部が係合された第2ロッド95Bは、連結ピンを介して連結されている。また、図12に示すように、スプリング93のキンクを防止するために、第2ロッド95Bの上端部は、略三角形状に形成されスプリング93内に挿入されている。
図7,10に示すように、通常の刈取作業時、すなわち手扱センサ27がOFFとなった状態の場合は、後側モータ97の出力軸97Aを時計方向に回転させて、ワイヤ97を下側に移動させてアーム87を介してシフタ軸を回転させて爪クラッチ85を解除状態にする。なお、この場合、後側センサ89はONとなり、エンジンEの回転は、前側ギヤボックス50内で増減速され第2スプロケット37を介してフィードチェン34に伝動され、フィードチェン34が駆動される。
エンジンEを停止してコンバインを休止状態にすると、上記の手扱センサ27をOFFとして通常の刈取作業を開始できる状態に切り換わるようにしている。
一方、手扱ぎ作業時、すなわち手扱センサ27がONとなった状態で、且つ、前側センサ54がON、すなわちベルト61の張力が弛緩状態となった状態の場合には、後側モータ97の出力軸97Aを反時計方向に回転させて、ワイヤ97を上側に移動させスプリング83の収縮力によりアーム87を介してシフタ軸を初期位置に戻して爪クラッチ85を接続状態にする。なお、この場合、後側センサ89はOFFとなり、エンジンEの回転は、後側ギヤボックス50内で増減速され第3スプロケット38を介してフィードチェン34に伝動され、フィードチェン34が駆動される。また、センサ54、89の故障時に爪クラッチ85の破損を防止するために、爪クラッチ85に替えてワンウエイクラッチにするのが好適である。
<フィードチェンの駆動方法>
次に、脱穀部搬送装置35のフィードチェン34の駆動方法について説明する。
通常の刈取作業時、すなわち手扱センサ27がOFFとなった状態で、且つ、後側センサ89がON、すなわち爪クラッチ85の接続が解除された状態の場合には、エンジンEの回転は、前側伝動部FDを介してフィードチェン34に伝動される。このように、後側センサ89がONとなった場合に、エンジンEの回転を前側伝動部FDを介してフィードチェン34に伝動する。後側センサ89が断線等により作動不良に陥ったOFF状態の場合には、ブザー47で警報を鳴らして作業者に知らせ対応することで、エンジンEの回転を前側伝動部FDと後側伝動部BDから同時にフィードチェン34に伝動するいわゆる同時駆動による機器の破損を防止することができる。
図14に示すように、操縦席6に設けられた制御装置45の入力側には、通常の刈取作業と手扱ぎ作業の切換えを行なう手扱ぎ規制部材26の状態を検出する手扱センサ27と、前側伝動部FDの前側クラッチ60の接続・解除状態を検出する前側センサ54と、後側クラッチ90の接続・解除状態を検出する後側センサ89が所定の入力インターフェース回路を介して接続されている。一方、出力側には、前側伝動部FDのテンションアーム62を回動させる前側モータ70と、後側伝動部BDのシフタ軸86を回動させる後側モータ97とモニタ46とブザー47が所定の出力インターフェース回路を介して接続されている。
手扱センサ27がOFFで、且つ、後側センサ89がONとなった場合、すなわち、通常の刈取作業時で、且つ、爪クラッチ85の接続が解除された状態の場合には、前側モータ70を駆動して、テンションアーム62のローラ62Aをベルト62方向に移動させてベルト62の張力を緊張させる。これにより、エンジンEの回転は、前側ギヤボックス50の出力軸52に支持された第2スプロケット37を介してフィードチェン34に伝動され、フィードチェン34が駆動される。
一方、手扱センサ27がONで、且つ、前側センサ54がONとなった場合、すなわち、手扱ぎ作業時で、且つ、ベルト62の張力が弛緩され前側クラッチ60の接続が解除された状態の場合には、後側モータ97を駆動してシフタ軸86を回動させて爪クラッチ85を接続させる。これにより、エンジンEの回転は、後側ギヤボックス80の出力軸82に支持された第3スプロケット38を介してフィードチェン34に伝動され、フィードチェン34が駆動する。
エンジンEを停止すると、後側伝動部BDのシフタ軸86を回動させる後側モータ97の駆動力が断たれて爪クラッチ85の接続が解除された状態となり、エンジンEを起動して刈取スイッチ44をONすると、前側モータ70を駆動して、テンションアーム62のローラ62Aをベルト62方向に移動させてベルト62の張力を緊張させる。これにより、エンジンEの回転は、前側ギヤボックス50の出力軸52に支持された第2スプロケット37を介してフィードチェン34に伝動され、フィードチェン34が駆動される。
このように、前側センサ54がONとなった場合に、エンジンEの回転を後側伝動部FDを介してフィードチェン34に伝動するので、前側センサ54が断線等により作動不良に陥ったOFFの場合に、エンジンEの回転を、前側伝動部FDと後側伝動部BDから同時にフィードチェン34に伝動するいわゆる同時駆動による機器の破損を防止することができる。なお、この場合には、後側センサ89はOFF状態である。
エンジンEを停止した場合は、前側センサ54と後側センサ89が共にOFFとなって、エンジンEの回転が前側伝動部FDを介してフィードチェン34に伝動される状態となって、エンジンEを再起動すると、フィードチェン34の伝動が前側伝動部FDから行えるようになる。
エンジンEの起動時に、後側モータ97の駆動回路が故障で駆動状態となって爪クラッチ85が接続されると、後側センサ89がONになり、モニタ46に故障表示され、ブザー47を鳴らすことで、コンバインの操縦者に知らせる。
さらに、制御装置45は、エンジン停止スイッチ56のON・OFFを入力し、扱室30の上部カバー30Cを開閉する扱室カバー開閉モータ57(図時省略)の開閉制御とエンジン停止出力58を制御する。
すなわち、手扱センサ手扱センサ27をONして手扱ぎ作業中にフィードチェン34に詰まりが発生して危険な場合には、エンジン停止スイッチ56をONすると扱室カバー開閉モータ57を駆動して扱室30の上部カバー30Cを開くと共にエンジン停止出力58を行って、エンジン停止出力58を停止する。この場合も、モニタ46に緊急停止を表示し、ブザー47を鳴らすようにするとよい。
エンジン停止スイッチ56をOFFにし、上部カバー30Cに設ける別の閉じスイッチをONすると、扱室カバー開閉モータ57を駆動して扱室30の上部カバー30Cを閉じてブザー47を止めるようにすると、安全である。
各スイッチの動作を確認したりセンサ出力値を確認する点検モードでエンジン停止スイッチ56をONすると上部カバー30Cを自動で開閉する。
また、上部カバー30Cが開いている場合には、脱穀スイッチ43をONしても扱胴が駆動しないようにする。この時に、ブザー47を鳴らし、モニタ46に「扱室カバーを閉じてから脱穀スイッチをONして下さい。」と表示する。
E エンジン
FD 前側伝動部
BD 後側伝動部
34 フィードチェン
37 前側スプロケット(第2スプロケット)
38 後側スプロケット(第3スプロケット)
45 制御装置
89 後側伝動検出手段(後側センサ)

Claims (2)

  1. エンジン(E)の動力をフィードチェン(34)の前側スプロケット(37)に伝動する前側伝動部(FD)とフィードチェン(34)の後側スプロケット(38)に伝動する後側伝動部(BD)を設け、該前側伝動部(FD)と後側伝動部(BD)を適宜に切り換えてフィードチェン(34)を駆動可能にしたコンバインにおいて、エンジン(E)の停止時には、前側伝動部(FD)でのフィードチェン(34)の駆動に戻すことを特徴とするコンバインのフィードチェン駆動装置。
  2. 後側伝動部(BD)での伝動状態を検出する後側伝動検出手段(89)を設け、コンバインの起動時に後側伝動検出手段(89)が後側伝動部(BD)の伝動状態を検出した場合に、警告報知することを特徴とする請求項1に記載のコンバインのフィードチェン駆動装置。
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