JP2016184119A - 容器及びこれを用いた処理装置、画像形成装置 - Google Patents

容器及びこれを用いた処理装置、画像形成装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2016184119A
JP2016184119A JP2015065204A JP2015065204A JP2016184119A JP 2016184119 A JP2016184119 A JP 2016184119A JP 2015065204 A JP2015065204 A JP 2015065204A JP 2015065204 A JP2015065204 A JP 2015065204A JP 2016184119 A JP2016184119 A JP 2016184119A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
container
toner
processing apparatus
unit
spiral
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2015065204A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6638204B2 (ja
Inventor
誠悟 篠崎
Seigo Shinozaki
誠悟 篠崎
誠 菅野
Makoto Sugano
誠 菅野
大場 正太
Shota Oba
正太 大場
紀洋 玉澤
Norihiro Tamazawa
紀洋 玉澤
あゆみ 野口
Ayumi Noguchi
あゆみ 野口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Xerox Co Ltd filed Critical Fuji Xerox Co Ltd
Priority to JP2015065204A priority Critical patent/JP6638204B2/ja
Publication of JP2016184119A publication Critical patent/JP2016184119A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6638204B2 publication Critical patent/JP6638204B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Dry Development In Electrophotography (AREA)

Abstract

【課題】把持部を有する容器を用いる態様において、把持部内も被収容物の収容領域として有効に利用しながら、把持部内での被収容物の残留を防止する。【解決手段】処理装置本体11に装着可能で、被収容物を収容する収容部3及び収容部3に接続され当該収容部3に連通する空洞を有する把持部8を備えた容器本体2と、容器本体2を回転可能に保持する保持部4と、を有し、把持部8は、その内周面に、容器本体2が予め定められた方向に回転されることで空洞内の被収容物を収容部3に搬送する溝又は突起9を有する。【選択図】図1

Description

本発明は、容器及びこれを用いた処理装置、画像形成装置に関する。
従来、現像剤が収容される現像剤容器としては、例えば次のものが知られている。
特許文献1には、現像剤補給装置に装着するカートリッジのうち、固定蓋と容器本体とが一体で回転する構成において、蛇腹構造の開閉蓋側に現像剤案内部を有し、把手部に凹部を備える態様が開示されている。
特許文献2には、画像形成装置に装着するトナー容器において、装着方向の手前側が把持部であり、把持部側にトナー排出口、奥側に係合部を有し、容器本体を回転させる構成が開示されている。
特許文献3には、トナー容器において、一端側に他よりも外径が小さい把持部を有し、ブロー成形で一体的に作成される構成が開示されている。
特開平10−63077号公報(発明の実施の形態、図7) 特開2010−66404号公報(発明を実施するための最良の形態、図13、14) 特開2012−226295号公報(実施の形態1、図19)
本発明が解決しようとする技術的課題は、把持部を有する容器を用いる態様において、把持部内も被収容物の収容領域として有効に利用しながら、把持部内での被収容物の残留を防止することにある。
請求項1に係る発明は、処理装置本体に装着可能で、被収容物を収容する収容部及び前記収容部に接続され当該収容部に連通する空洞を有する把持部を備えた容器本体と、前記容器本体を回転可能に保持する保持部と、を有し、前記把持部は、その内周面に、前記容器本体が予め定められた方向に回転されることで前記空洞内の被収容物を前記収容部に搬送する溝又は突起を有することを特徴とする容器である。
請求項2に係る発明は、請求項1に係る容器において、前記把持部は前記収容部よりも小さい外径を有することを特徴とする容器である。
請求項3に係る発明は、請求項1に係る容器において、前記把持部は前記収容部側に向かって傾斜するように配置された溝又は突起を有することを特徴とする容器である。
請求項4に係る発明は、請求項1に係る容器において、前記把持部は前記収容部側に向かって螺旋状に形成された溝又は突起を有することを特徴とする容器である。
請求項5に係る発明は、請求項1に係る容器において、前記保持部は、前記収容部と前記処理装置本体との間で被収容物を受け渡す受渡口及び当該受渡口を開閉する開閉蓋を有することを特徴とする容器である。
請求項6に係る発明は、請求項1に係る容器において、前記処理装置本体側からの回転力を前記容器本体に伝達する伝達部を有することを特徴とする容器である。
請求項7に係る発明は、請求項1に係る容器において、前記収容部は、略円筒状の筒体として形成され、前記筒体の内周面に当該筒体の一端側から他端側にかけて螺旋状の溝又は突起として形成された螺旋部を有することを特徴とする容器である。
請求項8に係る発明は、請求項1に係る容器において、前記容器本体はブロー成形にて前記収容部及び前記把持部が一体成形されることを特徴とする容器である。
請求項9に係る発明は、請求項7に係る容器において、前記把持部は前記収容部の前記螺旋部の螺旋ピッチよりも狭い螺旋ピッチにて前記収容部側に向かって螺旋状に形成された溝又は突起を有することを特徴とする容器である。
請求項10に係る発明は、請求項7に係る容器において、前記把持部は前記収容部の前記螺旋部の突出高さよりも高い突出高さにて前記収容部側に向かって螺旋状に形成された溝又は突起を有することを特徴とする容器である。
請求項11に係る発明は、請求項1乃至10のいずれかに係る容器において、前記把持部の内壁は、前記収容部から遠ざかるに従い窄まる部分を備えることを特徴とする容器である。
請求項12に係る発明は、請求項1乃至11のいずれかに係る容器と、前記容器が着脱可能に装着される被装着部を有する処理装置本体と、前記被収容物による処理を実施する処理部と、前記容器と前記処理部との間で前記被収容物を搬送する搬送部と、を備えることを特徴とする処理装置である。
請求項13に係る発明は、請求項12に係る処理装置において、前記容器は、前記処理装置本体側からの回転力を前記容器本体に伝達する伝達部を有し、前記伝達部を回転駆動する駆動部と、前記容器本体の回転条件を変化させるように前記駆動部を制御する回転制御部と、を備えていることを特徴とする処理装置である。
請求項14に係る発明は、請求項13に係る処理装置において、前記容器中の被収容物の収容量を検出する収容量検出部を備え、前記回転制御部は、前記収容量検出部により前記容器中の被収容物の収容量が予め決められた下限量以下の場合、前記容器本体の回転速度を上昇させるように前記駆動部を制御することを特徴とする処理装置である。
請求項15に係る発明は、請求項13に係る処理装置において、前記処理部での被収容物の使用量を検出する使用量検出部を備え、前記回転制御部は、前記使用量検出部により前記処理部での被収容物の使用量が予め決められた基準量以上の場合、前記容器本体の回転速度を上昇させるように前記駆動部を制御することを特徴とする処理装置である。
請求項16に係る発明は、静電潜像を保持可能な像保持体と、前記像保持体の静電潜像を前記被収容物としての現像剤にて現像する請求項12乃至15のいずれかに係る処理装置と、を備えることを特徴とする画像形成装置である。
請求項1に係る発明によれば、把持部を有する容器を用いる態様において、把持部内も被収容物の収容領域として有効に利用しながら、把持部内での被収容物の残留を防止することができる。
請求項2に係る発明によれば、把持部が収容部と同じ外径である態様に比べて、容器の出し入れ時における把持具合を良好にすることができる。
請求項3に係る発明によれば、把持部内の被収容物に対して搬送力を与えるための溝又は突起を形成することができる。
請求項4に係る発明によれば、把持部内の被収容物に対して搬送力を与えるための溝又は突起を広く形成することができる。
請求項5に係る発明によれば、容器本体内の被収容物の受け渡しを安全に実施することができる。
請求項6に係る発明によれば、容器本体に対して処理装置本体側からの回転力を伝達することができる。
請求項7に係る発明によれば、予め定められた方向に容器を回転させることにより簡単な構成で容器内の被収容物に対して搬送力を与えることができる。
請求項8に係る発明によれば、簡単な方法で収容部及び把持部を備えた容器本体を形成することができる。
請求項9に係る発明によれば、把持部内の螺旋状の溝又は突起の螺旋ピッチが収容部の螺旋部と同じ態様に比べて、把持部内の被収容物を速く移動させることができる。
請求項10に係る発明によれば、把持部内の螺旋状の溝又は突起の突出高さが収容部の螺旋部と同じ態様に比べて、把持部内の被収容物を速く移動させることができる。
請求項11に係る発明によれば、把持部を有する容器を用いる態様において、把持部内に収容された被収容物も有効に利用でき、容器内に残存する被収容物の収容量を抑えることができる。
請求項12に係る発明によれば、把持部を有する容器を用いる態様において、把持部内も被収容物の収容領域として有効に利用しながら、把持部内での被収容物の残留を防止することができる処理装置を提供できる。
請求項13に係る発明によれば、容器本体の回転条件を変化させ、容器からの被収容物の受け渡しを調整することができる。
請求項14に係る発明によれば、容器内の被収容物の収容量の減少に伴い、容器からの被収容物の排出を促すことができる。
請求項15に係る発明によれば、処理部での被収容物の使用量の増加に伴い、容器からの被収容物の排出を促すことができる。
請求項16に係る発明によれば、把持部を有する容器を用いる態様において、把持部内も現像剤の収容領域として有効に利用しながら、把持部内での現像剤の残留を防止することができる画像形成装置を提供できる。
本発明が適用された処理装置としての実施の形態の概要を示す説明図である。 本発明が適用された実施の形態1の画像形成装置の構成を示す説明図である。 現像装置並びにトナー供給装置の構成を示す説明図である。 トナー供給装置の全体構成を示す斜視図である。 トナー供給装置の全体構成を示す斜視図である。 トナー供給装置内の要部を示す説明図である。 トナー容器の外観全体を示す斜視図である。 図5の部分拡大図である。 トナー容器の内部を示す部分斜視図である。 トナー容器の内部を示す全体図である。 伝達部材の概観を示す斜視図である。 伝達部材とカップリングギアの外観を示す斜視図である。 制御装置による制御フローを示す説明図である。 変形の形態でのトナー容器を示す斜視図である。 実施の形態2の制御装置による制御フローを示す説明図である。
◎実施の形態の概要
図1は、本発明が適用された処理装置の実施の形態の概要を示す説明図である。
同図において、処理装置10は、被収容物が収容される容器1と、容器1が着脱可能に装着される被装着部12を有する処理装置本体11と、を備えている。
ここで、容器1は、処理装置本体11に装着可能で、被収容物を収容する収容部3及び収容部3に接続され当該収容部3に連通する空洞を有する把持部8を備えた容器本体2と、容器本体2を回転可能に保持する保持部4と、を有し、把持部8は、その内周面に、容器本体2が予め定められた方向に回転されることで空洞内の被収容物を収容部3に搬送する溝又は突起9を有するものである。
このような技術的手段において、被収容物は容器本体2に収容されるものであれば適宜選定して差し支えなく、主としては粉体を想定しているが、これに限られるものではなく、顆粒、液体等広く対象とする。
また、容器本体2は収容部3及び把持部8を有していればよく、収容部3としては、被収容物を収容し、かつ、予め定められた方向に回転することで被収容物を搬送する機能を有していればよい。例えば略円筒状の筒体として形成され、筒体の内周面に当該筒体の一端側から他端にかけて螺旋状の溝又は突起として形成された螺旋部3aを有し、この螺旋部3aにて筒体内に収容される被収容物を搬送するようになっていればよい。尚、螺旋部3aは連続的に形成されていてもよいし、不連続的に形成されていてもよいが、被収容物の搬送性を考慮すると、連続的に形成されているのがよい。
更に、把持部8としては、収容部3に連通する空洞を有する態様で適宜選定して差し支えなく、収容部3と同径であってもよいが、把持具合を良好に保つという観点からすれば収容部3よりも小さい外径を有する態様が好ましい。更に、把持部8としてはその形状は特に限定されないが、終端側(容器本体2から遠い側)が大きくなっているもの、外周部に凹凸表面を有するもの等、利用者が把持し易い形状であればよい。
また、把持部8内の溝又は突起9は、予め定められた方向の回転動作に伴って空洞内の被収容物に搬送力を与えることが必要であり、例えば収容部3側に向かって傾斜するように配置された態様や、収容部3側に向かって螺旋状に形成された態様が挙げられる。尚、螺旋状の溝又は突起9は連続的でもよいし、不連続的でもよい。
更にまた、保持部4としては、容器本体2を回転可能に保持するものであればよいが、被収容物の受け渡しを良好に保つという観点からすれば、収容部3と処理装置本体11との間で被収容物を受け渡す受渡口5及び当該受渡口5を開閉する開閉蓋6を有する態様が好ましい。
更に、容器本体2を回転させるには、処理装置本体11側からの回転力を容器本体2に伝達する伝達部7を有するようにすればよい。
次に、本実施の形態の概要で用いられる代表的態様又は好ましい態様について更に説明する。
容器本体2の収容部3に螺旋部3aを形成し、把持部8に溝又は突起9を容易に形成するには、容器本体2はブロー成形にて収容部3及び把持部9が一体成形されることが好ましい。これらは、代表的にはPEやPETを用いたブロー成形で作製される。
また、把持部8内に螺旋状の溝又は突起9を有する態様にあっては、把持部8内の被収容物を速く移動させる観点から、把持部8の螺旋状の溝又は突起9の螺旋ピッチは収容部3の螺旋部3aの螺旋ピッチより狭くなっていることが好ましい。
例えば、把持部8の外径は収容部3の外径より小さい態様では、単位長さ当たりの被収容物の収容量は収容部3側より把持部8側の方が少なくなる。この場合、収容部3と把持部8が同時に回転する態様においては、内部の被収容物の移動量は把持部8の方が収容部3より少なくなる。そのため、把持部8側と収容部3側との被収容物の受け渡しはし易く、更に、把持部8の螺旋状の溝又は突起9の螺旋ピッチを収容部3の螺旋部3の螺旋ピッチより狭くすれば、把持部8内の被収容物が速く移動されるようになる。
また、このことは、収容部3の螺旋部3a及び把持部8の螺旋状の溝又は突起9がいずれも内周面に突出する態様において、把持部8の螺旋状の溝又は突起9の突出高さは収容部3の螺旋部3aの突出高さより高くなっている方が好ましい。把持部8の螺旋状の溝又は突起9の突出高さを収容部3の螺旋部3aの突出高さより高くすることで、把持部8内の被収容物が速く移動されるようになる。
更に、容器1が当該容器1の受渡口5から被収容物を排出する態様においては、把持部8内に収容された被収容物も有効に利用する観点からすれば、把持部8の内壁は、収容部3から遠ざかるに従い窄まる部分を備えることが好ましい。ここで、把持部8は窄まる部分を少なくとも備えていればよく、例えば把持部8の収容部3側が円筒状部分で、その後に窄まる部分を備えていてもよい。尚、把持部8の終端部(収容部3側とは反対側)は把持し易い形状であることは言うまでもない。
そして、上述した容器1を用いる処理装置10としては、次のようにすればよい。すなわち、上述の容器1と、容器1が着脱可能に装着される被装着部12を有する処理装置本体11と、被収容物による処理を実施する処理部14と、容器1と処理部14との間で被収容物を搬送する搬送部15と、を備えるようにすればよい。ここで、「被収容物による処理」には、被収容物そのものを処理対象として供給したり、排出するという処理のほか、被収容物を用いた処理(現像や噴霧など)を含む。このような処理装置10としては、被収容物を他の装置へ供給する態様、被収容物を容器1から排出する態様、被収容物を処理装置本体11内で処理する態様等が含まれる。
また、容器1からの被収容物の受け渡しを調整する観点からは、上述の処理装置10において、容器1は、処理装置本体11側からの回転力を容器本体2に伝達する伝達部7を有し、伝達部7を回転駆動する駆動部13と、容器本体2の回転条件を変化させるように駆動部13を制御する回転制御部16と、を備えることが好ましい。
更に、容器1内の被収容物の収容量が減少しても、排出量を一定に近づける観点からは、上述の処理装置10のうち容器1から被収容物を排出する態様において、容器1中の被収容物の収容量を検出する収容量検出部17を備え、回転制御部16は、収容量検出部17により容器1中の被収容物の収容量が予め決められた下限量以下の場合、容器本体2の回転速度を上昇させるように駆動部13を制御することが好ましい。
このような収容量検出部17としては、容器1内に残存する被収容物の収容量を検出するものであればよく、容器1内の所謂空検出を行う方式が適用され、例えば容器1内の被収容物の収容量を直接検出する方式や、搬送部15に攪拌搬送部材を備える態様にあっては、攪拌搬送部材の回転数や回転時間等(ディスペンサー態様)で検出するようにしてもよいし、あるいは、容器本体2の回転数や回転時間を積算することで検出するようにしてもよい。そして、回転制御部16にて容器本体2の回転速度を上昇させることで、被収容物の収容量が少なくなった容器1からの被収容物の排出が促されるようになる。
また、処理部14での被収容物の使用量が過多である場合、次のようにすればよい。すなわち、上述の処理装置10のうち容器1から粉体を排出する態様において、処理部14での被収容物の使用量を検出する使用量検出部18を備え、回転制御部16は、使用量検出部18により処理部14での被収容物の使用量が予め決められた基準量以上の場合、容器本体2の回転速度を上昇させるように駆動部13を制御するようにすればよい。つまり、処理部14での被収容物の使用量が多い場合、容器1内から排出される被収容物を増加させることが必要になる。そのため、容器本体2の回転速度を上昇させることで、容器1からの被収容物の排出が促される。
この場合、処理装置10が収容量検出部17を有するか否かは問われず、あってもよいし、なくても差し支えない。また、使用量検出部18の具体的な方式は特に限定されず、例えば画像情報等から検出するようにすればよい。
このような処理装置10を用いる画像形成装置としては、静電潜像を保持可能な像保持体と、前記像保持体の静電潜像を被収容物としての現像剤にて現像する処理装置10と、を備えるようにすればよい。
以下、添付図面に示す実施の形態に基づいて本発明を更に詳細に説明する。
◎実施の形態1
<画像形成装置の全体構成>
図2は、本発明が適用された実施の形態1の画像形成装置の構成を示す説明図である。同図において、本実施の形態の画像形成装置は、トナー及びキャリアを含む四色の二成分現像剤を使用するカラープリンタの構成であり、各色の画像形成部20(20a〜20d)を略水平方向に沿って一列に配列し、画像形成部20の鉛直下方には、三つの張架ロール41〜43に掛け渡された無端状の中間転写ベルト40を設けた構成となっている。画像形成部20の上方には各色の画像形成部20に粉体としてのトナーを供給する処理を行う粉体処理装置としてのトナー供給装置50(50a〜50d)が配置されている。
各色の画像形成部20は略同様の構成のため、ここでは、一つの画像形成部20(具体的には20a)について説明する。画像形成部20は静電潜像が保持可能な感光層を有する感光体21を備えている。また、感光体21の周囲には感光体21上に画像としてトナー像を形成するための各種部材が配置されている。感光体21を帯電する帯電部材22、帯電部材22を清掃する清掃ロール23、帯電された感光体21上に静電潜像を形成するための露光装置24、形成された静電潜像を現像剤にて現像してトナー像とする現像装置30、感光体21と中間転写ベルト40を挟んで対向する位置には感光体21上のトナー像を中間転写ベルト40上に転写するための一次転写器25、転写後の感光体21を清掃する清掃装置26等が設けられている。
中間転写ベルト40は、例えば張架ロール41を駆動ロールとして図中矢印方向に循環回転するようになっている。また、張架ロール43と中間転写ベルト40を挟んで対向する位置には、中間転写ベルト40上で各色の画像形成部20a〜20dから転写され、中間転写ベルト40上で多重化されたトナー像を図示外の記録材供給装置から供給された記録材P上に一括転写するための二次転写器44が張架ロール43をバックアップロールとして配置されている。この二次転写部位を通過した記録材Pは、定着装置45にて定着された後装置外へ排出されるようになっている。
更に、各色のトナー供給装置50(50a〜50d)と各色の画像形成部20の現像装置30との間には、トナー供給装置50から供給されるトナーを現像装置30側に供給するための供給路39(39a〜39d)が設けられている。
<現像装置の構成>
図3は、現像装置30並びにトナー供給装置50の構成を示す説明図である。
現像装置30は、感光体21に対向する位置に開口31aが配置された現像筐体31を有し、現像筐体31内の開口31aに対向する位置には、二成分現像剤を保持して、感光体21上の静電潜像を現像剤中のトナーにて現像する現像ロール32が配置されている。
現像ロール32は、内部に複数の磁極が固定配置された磁石体32aと、磁石体32aの周りで回転可能に構成される現像スリーブ32bとで構成されている。磁石体32aの磁極は、本例では、感光体21との対向部位に磁極MP1が配置され、他は、現像スリーブ32bの回転方向に沿って、各磁極MP2〜MP5が適宜配置されている。
また、現像筐体31内には、現像ロール32に対し感光体21とは離れる側に、現像ロール32の軸方向に沿って延びるように設けられ、現像筐体31の一部で構成される仕切り壁31bによって分けられた現像剤が搬送される二つの現像剤搬送路33、34を有している。現像剤搬送路33、34は、現像ロール32に近い側の現像剤搬送路33を主として現像ロール32に現像剤を供給する供給搬送路とし、遠い側の現像剤搬送路34を主として現像剤を攪拌する攪拌搬送路としている。これらの現像剤搬送路33、34には、現像剤搬送路33、34の延びる方向に沿って、現像剤搬送路33、34中の現像剤を攪拌しながら搬送する攪拌搬送部材35、36が設けられている。各現像剤搬送路33、34の間では、仕切り壁31bのうち、現像剤搬送路33、34の延びる方向の両端側に互いの間を連通するための連通口が設けられ、二つの現像剤搬送路33、34の間で現像剤が循環できるようになっている。
そして、現像剤搬送路34には、後述するトナー供給装置50からのトナーが供給される開口部34aが形成され、供給路39に繋がるようになっている。また、現像剤搬送路34には、現像剤中のトナー濃度を検知する濃度検知器38が設けられている。更に、現像筐体31内にて、現像ロール32の磁極MP4に対向する位置には、現像ロール32上の現像剤の層厚を規制する層厚規制部材37が設けられている。更にまた、本実施の形態では、現像装置30及びトナー供給装置50を制御する制御装置90が設けられており、この制御装置90に濃度検知器38によって検知されたトナー濃度も情報として伝達されるようになっている。
<トナー供給装置の構成>
図3に示すように、トナー供給装置50は、装置本体51内に、粉体としてのトナーが収容されるトナー容器60と、トナー容器60内のトナーを供給路39経由で現像装置30へ供給するために粉体搬送部としての攪拌搬送部81と、トナー容器60の一部を回転させるための図示外の駆動系等を備えている。また、トナー容器60内に収容されたトナーは、攪拌搬送部81を経由して供給路39へ搬送されるようになっている。尚、図中符号80は、トナー容器60を支持する支持台である。
図4、5は、四つのトナー供給装置50(50a〜50d)を含む全体構成を示す斜視図であり、図6は、一つのトナー供給装置50の要部を説明する説明図である。
これらの図において、夫々のトナー供給装置50(50a〜50d)は略同様の構成のため、ここでは一つのトナー供給装置50(具体的には50a)について説明する。トナー供給装置50の装置本体51内には、トナー容器60が装着されるための被装着部52が形成されており、被装着部52に装着可能なトナー容器60を選択することで、夫々のトナー供給装置50a〜50d(図2参照)に適用されるトナー容器60の区別がなされるようになっている。
トナー容器60は、装置本体51側に取り付けられた支持台80上を、被装着部52に向けて摺動させながら装着させるようになる。支持台80には、トナー容器60の排出口71に合った位置に開口80aが施されており、トナー容器60が被装着部52に装着された際には、この開口80aの上方にトナー容器60の排出口71が位置するようになっている。また、支持台80の下方には、粉体搬送部としての攪拌搬送部81が設けられており、内部にはトナーを攪拌しながら搬送する攪拌搬送部材82を有している。この攪拌搬送部材82は、両端側の回転支持部83、84にて回転支持され、予め決められた方向に回転するようになっている。
更に、支持台80の開口80aに対応する攪拌搬送部81の位置には、攪拌搬送部81自体に第1の孔部85が開設されており、また、回転支持部83側には、攪拌搬送部81から下方に向けて開設された第2の孔部86を備えている。そして、この第2の孔部86には、供給路39が接続されている。更にまた、装置本体51側には、トナー容器60が被装着部52に装着された際に、トナー容器60の一部を回転させるための駆動部材(図示せず)や、この駆動部材を回転させるモータ53を備えている。尚、図6では、トナー容器60が被装着部52に装着されているにも関わらず、排出口71を開閉する開閉蓋72が閉じた様子を示しているが、実際は、この状態では開閉蓋72が開放されていることは言うまでもない。また、図6の二点鎖線で示す符号54は、モータ53からの回転力によって後述するトナー容器60の伝達部材65(図10参照)を回転駆動する駆動部材である。
そして、供給路39の先端には、現像装置30側に取り付けられる装着体391(391a〜391d)を備えており、これらの装着体391が各現像装置30側に取り付けられることで、供給路39が現像装置30の開口部34aに繋がるようになっている。本実施の形態の供給路39a〜39dは、レイアウト上トナーが搬送される距離が異なっているため、供給路39毎に、必要な長さを確保するため、供給路39には、適宜、螺旋羽根を有する攪拌搬送部材や、他の搬送部材を備えている。尚、本実施の形態では、トナー供給装置50を各色毎に分けたが、一つのトナー供給装置50としてまとめても差し支えない。
(トナー容器の構成)
本実施の形態のトナー容器60は、トナー容器60内のトナーを受渡口である排出口から装置本体51側に排出することで、トナーの供給(補給)を行うものとなっている。トナー容器60は支持台80に対して略水平に装着され、このとき、トナー容器60の排出口が鉛直下方側に位置するようになっている。
図7〜10は、トナー容器60の構成を示す説明図であり、図7はトナー容器60の外観全体を示す斜視図、図8は図7の部分拡大図、図9はトナー容器60の内部を示す部分斜視図、図10はトナー容器60の内部を示す全体図となっている。
同図において、トナー容器60は、トナーが収容される容器本体60aを有し、この容器本体60aは、長尺な略円筒状の筒体として形成され、当該筒体の内周面には筒体の一端側から他端にかけて螺旋状の突起として形成された螺旋部62を有する収容部61と、収容部61の一端から張り出すように収容部61と一体的に設けられ、収容部61の外周径より小径で且つ収容部61と連通する空洞を有する把持用筒体として形成される把持部63と、を備えている。
更に、トナー容器60は、被装着部52に着脱可能で且つ容器本体60aの一端側を覆うように構成され、容器本体60a内の粉体を攪拌搬送部81に排出する排出口71及び排出口71を開閉する開閉蓋72を有すると共に、容器本体60aを回転可能に保持する保持部材70と、容器本体60aに固定され且つ被装着部52側からの回転力を容器本体60aに伝達する伝達部材65と、を備えている。そして、把持部63は、その内周面に収容部61に向かって螺旋状の突起として形成される螺旋部64を有している。
容器本体60aの収容部61及び把持部63は、代表的にはポリエチレンやポリエステル樹脂を用いたブロー成形で螺旋部62及び螺旋部64と共に一体的に作製される。また、把持部63は収容部61より外形が小径で、その内壁が収容部61側から遠ざかるに連れて徐々に広がる形をしており、その終端には、利用者が把持部63を掴んで被装着部52に対してトナー容器60が抜き差しし易くなるように、大きな外形を有する終端部63aを有している。
ここで、本実施の形態の収容部61の螺旋部62と把持部63の螺旋部64は、夫々が一本の螺旋形状で形成され、収容部61と把持部63との間では螺旋の繋がりはないものの、螺旋の向かう方向は、共に収容部61並びに把持部63が回転したときに、内部に収容されているトナーが排出口71側へ向けて搬送される方向になっていることは言うまでもない。そして、本実施の形態では、螺旋部62と螺旋部64との間で、内周面から内側に向かって突出する突出高さは略同等となっているが、把持部63の長さ(収容部61の延びる方向に沿った長さ)は短いために、螺旋ピッチは、把持部63の螺旋部64の方が収容部61の螺旋部62より短くなっている。尚、本例では螺旋部62及び螺旋部64は夫々一本で形成されているが、夫々が複数に分かれた形状であってもトナーを搬送できる形状であればよい。
保持部材70は、例えばABSやHIPS(High Impact Polystyrene)樹脂の射出成形で作製され、トナー容器60が被装着部52に装着される際、保持部材70が被装着部52との間で互いに嵌合できる形状となっている。また、トナー容器60が被装着部52に装着されると、開閉蓋72は被装着部52側の部材によって装着方向と抗する方向に押され、排出口71が開放されるようになっている。これにより、トナー容器60の排出口71が攪拌搬送部81側に繋がる。尚、符号66は後述するカップリングギアである。
また、伝達部材65は、図11に示すように、例えばポリプロピレンやポリエチレン樹脂の射出成形で作製され、円筒状の外筒部65aと、外筒部65aの中心軸に沿って設けられ且つ被装着部52側の駆動部材(図示せず)からの回転動作が伝達される伝達部65bと、伝達部65bと外筒部65aとの間に設けられ且つ外筒部65aを支持する支持部65cと、支持部65cより保持部材70側に設けられ且つ当該部位に位置するトナーを攪拌する攪拌羽根65dと、を有している。
本実施の形態の支持部65cは、伝達部65bから外筒部65a側に一直線状に延びる形状を示しているが、これに限られず、複数本設けるようにしても差し支えないが、収容部61側からのトナーの流れを阻害せずに外筒部65aを支持するには、少ない方が好ましい。また、攪拌羽根65dは、本実施の形態では略L状に設けているが、これに限られず、支持部65cのような板状であってもよいし、外筒部65aの延びる方向のみに設ける形状であっても差し支えないが、トナーの攪拌時に伝達部材65の回転に対する負荷やトナーに対する負荷を軽減し、かつ、攪拌羽根65dの強度を持たせる観点からは、図のような略L状が好ましい。
更に、伝達部材65には、伝達部65bの略回転中心位置に凹部65eが形成されており、この凹部65eの内壁には中心軸に沿って延びる複数の突起65e1が設けられている。そして、このような凹部65eに対して、伝達部材65と協働して働くカップリングギア66が挿入されるようになる。
図12は、伝達部材65とカップリングギア66の外観を示す斜視図である。同図において、カップリングギア66は、例えばPOM樹脂の射出成形で作製され、その伝達部材65側には、伝達部材65の凹部65eに対して挿入されるギア部66aを設ける一方、被装着部52側には、本例では二か所の突起66bを設けた構成となっている。この突起66bは、カップリングギア66の表面66cから略三角形状に突出するもので、カップリングギア66の回転方向に沿って急峻面66b1(表面66cに対して略直角な面)と弛緩面66b2が形成されている。
次に、このようなトナー容器60の組み立て方式の一例について説明する。先ず、容器本体60aの開口側(把持部63とは異なる側)を伝達部材65の外筒部65aに嵌合させる。この嵌合方法は特に限定されず、例えばねじ込み方式や、接着方式等公知の方式を適用すればよい。その後、伝達部材65側を保持部材70に挿入し、保持部材70の被装着部52側からカップリングギア66を伝達部材65の凹部65eに挿入する。
これにより、カップリングギア66のギア部66aが伝達部材65の凹部65eに設けられた突起65e1と噛み合い、カップリングギア66が回転することでトナー容器60のうち、伝達部材65、容器本体60a、把持部63が回転するようになる。尚、カップリングギア66の回転は、カップリングギア66の突起66bのうち、急峻面66b1側を弛緩面66b2側に押すような回転力を、被装着部52側の駆動部材によって与えるようにすればよい。
<制御系>
また、本実施の形態の制御装置90は、トナー容器60からのトナーの供給状態を制御するようになっており、そのため、トナー容器60の回転速度(具体的には収容部61側の回転速度)を二段階に制御できるようになっている。このことは、制御装置90による制御によってモータ53の回転速度を変更することでなされる。このような回転速度の変更は、トナー容器60内に残存するトナー量が予め決められた下限量以下になると回転速度を速めるようにしたものであるが、詳細については後述する。
<現像装置の作動>
以上のような構成における現像装置30の作動について、図3を基に説明する。
本実施の形態の現像装置30は、現像ロール32の磁石体32aに配置された磁極MP1〜MP5と、現像スリーブ32bの回転によって、現像剤が現像ロール32に保持されて搬送される。一方、現像剤搬送路33、34中の現像剤は、攪拌搬送部材35の働きと現像ロール32側の磁極MP3の作用によって、現像ロール32上に供給される。現像ロール32に供給された現像剤は、層厚規制部材37によって層厚規制され、層厚規制部材37を通過した後の現像ロール32には、層厚が規制された現像剤層を伴って、現像ロール32と感光体21とが対向する現像領域に搬送され、現像ロール32と感光体21との間に作用する現像バイアス及び磁極MP1の作用によって、現像剤中のトナーが感光体21側に飛翔して、感光体21上の静電潜像を顕像化する。
現像領域にて現像された後の現像ロール32上の現像剤は、二つの磁極MP2、MP3の作用によって現像ロール32から剥離される。剥離された現像剤は、現像剤搬送路33に回収されて現像剤搬送路33、34を循環するようになる。一方、開口部34aから現像剤搬送路34内に供給されたトナーは、攪拌搬送部材36によって攪拌された後、濃度検知器38にて濃度が検知されるようになる。
<トナー供給装置の作動>
本実施の形態のトナー供給装置50は、制御装置90によって制御されている。例えば濃度検知器38によって検知される現像剤搬送路34中のトナー濃度が、予め決められた値より低いと判断された場合、トナー供給装置50の攪拌搬送部81の攪拌搬送部材82を回転させて、トナー供給装置50側から現像装置30側へトナーの供給がなされる。このとき、制御装置90は、トナー供給装置50の装置本体51側のモータ53も回転させて、トナー容器60から攪拌搬送部81側へ向けてトナーの排出を行う。そして、攪拌搬送部81内のトナーは、攪拌搬送部材82によって第2の孔部86から供給路39に導かれ、供給路39を経由して現像装置30内に供給される。
(トナー容器の作動)
モータ53の回転により装置本体51側に設けられた駆動部材54(図6参照)が回転するが、トナー容器60を被装着部52に装着した際、駆動部材54がトナー容器60側のカップリングギア66の突起66bを回転させるように働くため、カップリングギア66が回転し、それに伴って、伝達部材65、容器本体60a、把持部63が回転する。これにより、容器本体60aの収容部61並びに把持部63内に収容されているトナーは、螺旋部62や螺旋部64によって伝達部材65側へ送り出される。特に、本実施の形態では、把持部63にも螺旋部64を設けたことで、把持部63内に収容されているトナーの送り出しも促進される。
本実施の形態の把持部63は、内径が終端部側に向かって広がる形を有しており、把持部63に螺旋部64がない場合には、把持部63内に収容されたトナーの全量を収容部61側へ移動させることは困難となる。また、螺旋部64がない場合、トナーの安息角を想定すると、把持部63内のトナーの大半を収容部61側へ移動させることは困難となる。
これに対し、本実施の形態では、把持部63にも螺旋部64を設けることで、把持部63の回転に伴って螺旋部64が回転するため、把持部63内のトナーは強制的に収容部61側へ移動されるようになる。また、この螺旋部64の効果によって、把持部63の終端部側が広がる形状であっても、把持部63内のトナーの移動がなされるようになる。更に、本実施の形態では、把持部63の螺旋部64の螺旋ピッチが狭くなっているため、把持部63内のトナーは速く移動され易くなる。これにより、トナー容器60が使用された後に、トナー容器60内に残存するトナーは、把持部63も含め非常に少なくなる。仮に、把持部63に螺旋部64を備えない態様にあっては、トナー容器60のうち、特に把持部63内に収容されているトナーは、使用され難く、トナー容器60が使用された後のトナー容器60内には、未使用のトナーが多く残存するようになる。
本実施の形態では、収容部61の螺旋部62と、把持部63の螺旋部64との内周面から内側に向かって突出する突出高さを略同等としたが、把持部63の螺旋部64の突出高さを収容部61の螺旋部62の突出高さより高くすれば、より速く把持部63内のトナーを移動させることができるようになる。
<制御系の作動>
図13は、本実施の形態における制御装置90による制御フローを示すもので、例えばトナー容器60内のトナーの残存量を空検出等で検出し、トナー容器60内のトナーの残存量が少なくなると、トナー容器60の回転速度を上昇させることで、トナー容器60から攪拌搬送部81側にトナーの排出を促すようにしたものである。尚、ここでは、空検出の一例として、攪拌搬送部81の稼動時間で行うようにした。
同図において、回転制御は次のステップによってなされる。先ず、攪拌搬送部81の稼働時間を積算する(S1)。次に、ステップS1により積算された積算時間によって、攪拌搬送部81へのトナーの供給が必要か否かの判断がなされる(S2)。ステップS2で攪拌搬送部81へのトナーの供給が必要と判断されれば、トナー容器60内のトナー量が予め決められた値以下か否かの判断がなされる(S3)。ステップS3にて、トナー容器60内のトナー量が予め決められた値以下ではないと判断されると、トナー容器60を初期の回転速度で予め決められた時間回転させて(S4)、ステップS1に戻る。一方、ステップS2にて、攪拌搬送部81へのトナーの供給が不要と判断されれば、ステップS1に戻る。また、ステップS3にて、トナー容器60内のトナー量が予め決められた値以下と判断された時は、トナー容器60を初期より速い回転速度で予め決められた時間回転させて(S5)、ステップS1に戻る。
つまり、本実施の形態では、トナー容器60内のトナー量を直接検出するのではなく、攪拌搬送部81の稼働時間によって検出する方式を採用している。そのため、攪拌搬送部81の稼働時間がある程度経過すると、その分トナー容器60側からのトナーの供給がなされ、トナー容器60内のトナー量が少なくなる。トナー容器60内のトナー量が多い場合と少ない場合とでは、仮に、同じ回転速度で回転させると、トナー容器60内に残存するトナー量によって攪拌搬送部81側へ供給する時間当たりのトナー量が変化するようになり、残存するトナー量が少なくなると、供給するトナー量も減ってくる。このような場合、トナー容器60の回転速度を上げることで、トナー容器60からトナーの排出が促される。尚、本例では、トナー容器60の回転速度を二段階に変化させる態様を示したが、これに限られず、三段階以上に変化させるようにしてもよいことは言うまでもない。
ここでは、トナー容器60内のトナー量を攪拌搬送部81の稼働時間で検出する方式を示したが、これに限られず、トナー容器60側にトナーの液面(トナー容器60内のトナーの高さ)を検出するセンサ(所謂空検出)を設け、このセンサによってトナーが予め決められた量以下であるか否かの判断を行うようにしても差し支えない。
本実施の形態では、把持部63の形状として大きな終端部63aを有する構成を示したが、把持部63が外形の大きな終端部63aを有さず、外周面に例えばシボ加工を施し、把持し易い構成を採用してもよい。また、本実施の形態では、トナー容器60の内部に収容されたトナーを排出する態様を示したが、トナー容器60を例えば回収トナーを収容する容器として適用するようにしてもよい。この場合、排出口71が鉛直上方に向かうように配置すればよい。
更に、本実施の形態では、トナー供給装置50を現像装置30とは別に設ける態様を示したが、トナー供給装置50を含む現像装置30として捉えることも可能であり、この場合、この現像装置30が粉体処理装置となる。
◎変形の形態
図14は、変形の形態に係るトナー容器60の要部拡大図である。本態様では、トナー容器60の一部の形状のみが実施の形態1と異なり、その他は実施の形態1と略同様のため、ここでは、トナー容器60のうち、実施の形態1と異なる部位について説明する。
同図において、本変形の形態のトナー容器60は、実施の形態1のトナー容器60(例えば図7参照)と略同様に構成され、把持部63の形状のみが実施の形態1と異なる。つまり、本態様では、把持部63の内壁は、収容部61から遠ざかるに従い窄まる部分を備えた形状となっている。
このような構成の把持部63では、把持部63内に収容されているトナーが、収容部61側へ一層移動し易くなり、トナーの安息角を考慮しても、螺旋部64を備えることから、把持部63から収容部61側へのトナーの移動は容易になされるようになる。
◎実施の形態2
本実施の形態は、実施の形態1と現像装置30やトナー供給装置50の構成は略同様であるが、制御装置90による制御方式が異なり、現像装置30でのトナーの使用量によって、トナー容器60の回転速度を変更するものとなっている。したがって、ここでは、各装置の説明は省略し、制御フローのみについて説明する。
図15は、本実施の形態における制御フローを示すもので、トナーの使用量が過多になると、トナー容器60の回転速度を速めることで、トナー容器60からトナーの排出が促されるようにしたものである。
同図において、本実施の形態におけるトナー容器60の回転制御は次のステップによってなされる。先ず、画像情報等により、トナー使用量を積算する(S11)。次に、ステップS11により、新たにトナー容器60からトナーの供給が必要か否かの判断がなされる(S12)。ここで、トナー容器60からのトナーの供給が必要と判断されれば、このとき、トナーの使用量が予め決められた値以上か否かの判断がなされる(S13)。ステップS13にてトナーの使用量が予め決められた値以上ではないと判断されると、トナー容器60を初期の回転速度で予め決められた時間回転させて(S14)、ステップS11に戻る。一方、ステップS12にて、トナーの供給が不要と判断されれば、ステップS11に戻る。また、ステップS13にて、トナーの使用量が予め決められた値以上と判断された時は、トナー容器60を初期より速い回転速度で予め決められた時間回転させて(S15)、ステップS11に戻る。
つまり、本実施の形態では、トナー容器60内のトナー量を直接検出するのではなく、トナー使用量を検出する方式を採用している。そのため、トナーの使用量が過多になった場合、トナー容器60の回転速度を上げることで、トナー容器60からトナーの排出が促される。
1…容器,2…容器本体,3…収容部,3a…螺旋部,4…保持部,5…受渡口,6…開閉蓋,7…伝達部,8…把持部,9…溝又は突起,10…処理装置,11…処理装置本体,12…被装着部,13…駆動部,14…処理部,15…搬送部,16…回転制御部,17…収容量検出部,18…使用量検出部

Claims (16)

  1. 処理装置本体に装着可能で、被収容物を収容する収容部及び前記収容部に接続され当該収容部に連通する空洞を有する把持部を備えた容器本体と、
    前記容器本体を回転可能に保持する保持部と、を有し、
    前記把持部は、その内周面に、前記容器本体が予め定められた方向に回転されることで前記空洞内の被収容物を前記収容部に搬送する溝又は突起を有することを特徴とする容器。
  2. 請求項1に記載の容器において、
    前記把持部は前記収容部よりも小さい外径を有することを特徴とする容器。
  3. 請求項1に記載の容器において、
    前記把持部は前記収容部側に向かって傾斜するように配置された溝又は突起を有することを特徴とする容器。
  4. 請求項1に記載の容器において、
    前記把持部は前記収容部側に向かって螺旋状に形成された溝又は突起を有することを特徴とする容器。
  5. 請求項1に記載の容器において、
    前記保持部は、前記収容部と前記処理装置本体との間で被収容物を受け渡す受渡口及び当該受渡口を開閉する開閉蓋を有することを特徴とする容器。
  6. 請求項1に記載の容器において、
    前記処理装置本体側からの回転力を前記容器本体に伝達する伝達部を有することを特徴とする容器。
  7. 請求項1に記載の容器において、
    前記収容部は、略円筒状の筒体として形成され、前記筒体の内周面に当該筒体の一端側から他端側にかけて螺旋状の溝又は突起として形成された螺旋部を有することを特徴とする容器。
  8. 請求項1に記載の容器において、
    前記容器本体はブロー成形にて前記収容部及び前記把持部が一体成形されることを特徴とする容器。
  9. 請求項7に記載の容器において、
    前記把持部は前記収容部の前記螺旋部の螺旋ピッチよりも狭い螺旋ピッチにて前記収容部側に向かって螺旋状に形成された溝又は突起を有することを特徴とする容器。
  10. 請求項7に記載の容器において、
    前記把持部は前記収容部の前記螺旋部の突出高さよりも高い突出高さにて前記収容部側に向かって螺旋状に形成された溝又は突起を有することを特徴とする容器。
  11. 請求項1乃至10のいずれかに記載の容器において、
    前記把持部の内壁は、前記収容部から遠ざかるに従い窄まる部分を備えることを特徴とする容器。
  12. 請求項1乃至11のいずれかに記載の容器と、
    前記容器が着脱可能に装着される被装着部を有する処理装置本体と、
    前記被収容物による処理を実施する処理部と、
    前記容器と前記処理部との間で前記被収容物を搬送する搬送部と、
    を備えることを特徴とする処理装置。
  13. 請求項12に記載の処理装置において、
    前記容器は、前記処理装置本体側からの回転力を前記容器本体に伝達する伝達部を有し、
    前記伝達部を回転駆動する駆動部と、
    前記容器本体の回転条件を変化させるように前記駆動部を制御する回転制御部と、
    を備えていることを特徴とする処理装置。
  14. 請求項13に記載の処理装置において、
    前記容器中の被収容物の収容量を検出する収容量検出部を備え、
    前記回転制御部は、前記収容量検出部により前記容器中の被収容物の収容量が予め決められた下限量以下の場合、前記容器本体の回転速度を上昇させるように前記駆動部を制御することを特徴とする処理装置。
  15. 請求項13に記載の処理装置において、
    前記処理部での被収容物の使用量を検出する使用量検出部を備え、
    前記回転制御部は、前記使用量検出部により前記処理部での被収容物の使用量が予め決められた基準量以上の場合、前記容器本体の回転速度を上昇させるように前記駆動部を制御することを特徴とする処理装置。
  16. 静電潜像を保持可能な像保持体と、
    前記像保持体の静電潜像を前記被収容物としての現像剤にて現像する請求項12乃至15のいずれかに記載の処理装置と、
    を備えることを特徴とする画像形成装置。
JP2015065204A 2015-03-26 2015-03-26 容器及びこれを用いた処理装置、画像形成装置 Active JP6638204B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015065204A JP6638204B2 (ja) 2015-03-26 2015-03-26 容器及びこれを用いた処理装置、画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015065204A JP6638204B2 (ja) 2015-03-26 2015-03-26 容器及びこれを用いた処理装置、画像形成装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016184119A true JP2016184119A (ja) 2016-10-20
JP6638204B2 JP6638204B2 (ja) 2020-01-29

Family

ID=57242963

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015065204A Active JP6638204B2 (ja) 2015-03-26 2015-03-26 容器及びこれを用いた処理装置、画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6638204B2 (ja)

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08185033A (ja) * 1994-08-31 1996-07-16 Ricoh Co Ltd 2成分系現像剤用補給カートリッジ及び当該カートリッジを備えた補給装置
JP2005258136A (ja) * 2004-03-12 2005-09-22 Konica Minolta Business Technologies Inc 粉体収容容器、粉体収容製品及びトナー収容製品
JP2007148320A (ja) * 2005-06-30 2007-06-14 Ricoh Co Ltd トナー容器、画像形成装置、及び、トナー容器の製造方法
US20090263146A1 (en) * 2008-04-16 2009-10-22 Xerox Corporation Toner level sensing
JP2010217346A (ja) * 2009-03-13 2010-09-30 Ricoh Co Ltd トナー補給装置及びプロセスカートリッジ及び画像形成装置
JP2011133667A (ja) * 2009-12-24 2011-07-07 Canon Finetech Inc 画像形成装置

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08185033A (ja) * 1994-08-31 1996-07-16 Ricoh Co Ltd 2成分系現像剤用補給カートリッジ及び当該カートリッジを備えた補給装置
JP2005258136A (ja) * 2004-03-12 2005-09-22 Konica Minolta Business Technologies Inc 粉体収容容器、粉体収容製品及びトナー収容製品
JP2007148320A (ja) * 2005-06-30 2007-06-14 Ricoh Co Ltd トナー容器、画像形成装置、及び、トナー容器の製造方法
US20090263146A1 (en) * 2008-04-16 2009-10-22 Xerox Corporation Toner level sensing
JP2010217346A (ja) * 2009-03-13 2010-09-30 Ricoh Co Ltd トナー補給装置及びプロセスカートリッジ及び画像形成装置
JP2011133667A (ja) * 2009-12-24 2011-07-07 Canon Finetech Inc 画像形成装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP6638204B2 (ja) 2020-01-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3875743B2 (ja) 現像装置及びトナーボトル
JP3541691B2 (ja) 画像形成装置及び現像剤収納容器
JP5171890B2 (ja) 現像搬送装置およびそれを備えた現像装置、トナーカートリッジおよびクリーニングユニット
JP2009210721A (ja) 現像装置及び画像形成装置
JP2014026045A (ja) 画像形成装置及び粉体搬送部材
JP2010266546A (ja) 現像装置及びこれを用いる画像形成装置
JP4988614B2 (ja) トナー補給装置及び画像形成装置
JP5009348B2 (ja) 画像形成装置
KR101457759B1 (ko) 현상제 수용 용기 및 이것이 장착된 화상 형성 장치
JP2011154268A (ja) 画像形成装置
JP2007148277A (ja) 粉体供給装置及び画像形成装置
JP2005292376A (ja) 画像形成装置
JP6256363B2 (ja) 現像剤収容容器を備えた画像形成装置
JP6977278B2 (ja) 現像剤供給装置及び画像形成装置
JP6638204B2 (ja) 容器及びこれを用いた処理装置、画像形成装置
JP6261313B2 (ja) 現像装置、プロセスカートリッジ及び画像形成装置
JP2011197437A (ja) 画像形成装置
JP2016057467A (ja) 画像形成装置
JP5612294B2 (ja) 画像形成装置
JP3913719B2 (ja) トナーボトル
JP2003287946A (ja) トナーボトル
JP4914516B2 (ja) 画像形成装置
JP5193923B2 (ja) 現像装置および画像形成装置
JP2011002771A (ja) 画像形成装置
JP2011064766A (ja) 画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180228

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20181206

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190108

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190311

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190709

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190906

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20191126

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20191209

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6638204

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350