JP2016182842A - ハイブリッド車両の制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】内燃機関が停止する際のトルク変動を好適に抑制する
【解決手段】ハイブリッド車両の制御装置は、内燃機関のクランク角を検出するクランク角検出手段と、内燃機関のクランク角に基づいて、制振トルクの指令値を算出する算出手段と、電動機のトルク変化率を所定の条件に応じて制限する制限手段と、電動機のトルク変化率を制限する前の制振トルクの指令値が、電動機のトルク変化率を制限した後の制振トルクの指令値よりも大きい場合に、制振トルクが正側トルクとなるべきクランク角範囲の中間点、又は制振トルクが負側トルクとなるべきクランク角範囲の中間点において、制振トルクの指令値をゼロにする指令値変更手段を備える。
【選択図】図6

Description

本発明は、内燃機関及び電動機を備えるハイブリッド車両に適用されるハイブリッド車両の制御装置の技術分野に関する。
この種の装置として、内燃機関から出力されるトルクに起因する振動を、電動機から出力されるトルクにより低減しようとするものが知られている。例えば特許文献1では、ハイブリッド車両の内燃機関を停止させる際に、トーショナルダンパの捩れ解放による振動を抑制するため、弾性エネルギーを考慮して電動機のトルクを制御する装置が開示されている。また特許文献2では、内燃機関のトルク変動を打ち消すトルクを発生させるため、電動機の充放電量及びタイミングを制御する装置が開示されている。
特開2014−213637号公報 特開平11−082904号公報
電動機には、例えば電池の制約等によりトルクの変化率に制限が課されることがある。このような制限時には、電動機のトルクを急激に変化させることができなくなる。すると、逆向きのトルクを交互に出力すべき状況において、トルクの変化が間に合わず、制振効果を得るための方向とは逆方向にトルクが出力されてしまうおそれがある。逆向きのトルクが出力されてしまうと、内燃機関のトルク変動が増幅されてしまうという技術的問題点が生ずる。
本発明は、例えば上記問題点に鑑みてなされたものであり、内燃機関が停止する際のトルク変動を好適に抑制することが可能なハイブリッド車両の制御装置を提供することを課題とする。
本発明のハイブリッド車両の制御装置は上述した課題を解決するため、内燃機関を停止させる際に、前記内燃機関のトルク変動を小さくするための制振トルクを電動機から出力させることが可能なハイブリッド車両の制御装置であって、内燃機関のクランク角を検出するクランク角検出手段と、前記内燃機関のクランク角に基づいて、前記制振トルクの指令値を算出する算出手段と、前記電動機のトルク変化率を所定の条件に応じて制限する制限手段と、前記電動機のトルク変化率を制限する前の前記制振トルクの指令値が、前記電動機のトルク変化率を制限した後の前記制振トルクの指令値よりも大きい場合に、前記制振トルクが正側トルクとなるべきクランク角範囲の中間点、又は前記制振トルクが負側トルクとなるべきクランク角範囲の中間点において、前記制振トルクの指令値をゼロにする指令値変更手段とを備える。
本発明に係るハイブリッド車両の制御装置は、動力源として内燃機関及び電動機を備えている。内燃機関は、例えばガソリンエンジンであり、燃焼によって得られる動力をハイブリッド車両が走行するための動力として出力することが可能に構成されている。電動機は、例えばモータ・ジェネレータであり、力行動作によって動力を出力すると共に、回生動作によって電力を得ることが可能に構成されている。内燃機関及び電動機は、例えば動力分割機構によって連結されている。そして特に、内燃機関を停止させる際には、例えばトルク脈動等に起因するトルク変動を小さくするための制振トルクを、電動機から出力させることが可能とされている。
本発明に係るハイブリッド車両の制御装置は、このようなハイブリッド車両を制御する制御装置であって、例えば、一又は複数のCPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro Processing Unit)、各種プロセッサ又は各種コントローラ、或いは更にROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、バッファメモリ又はフラッシュメモリ等の各種記憶手段等を適宜に含み得る、単体の或いは複数のECU(Electronic Control Unit)等の各種処理ユニット、各種コントローラ或いはマイコン装置等各種コンピュータシステム等の形態を採り得る。
本発明に係るハイブリッド車両の制御装置の動作時には、内燃機関の停止要求に応じて停止制御が開始されると、クランク角検出手段により内燃機関のクランク角が検出される。そして、算出手段により、内燃機関のクランク角に基づいて制振トルクの指令値が算出される。算出手段には、例えば内燃機関のクランク角と出力すべき制振トルクとの関係を示すマップ等が記憶されている。このようにして算出される制振トルクを出力すれば、内燃機関の停止制御中におけるトルク変動を好適に抑制することができる。
本発明では更に、制限手段により、電動機のトルク変化率が所定の条件に応じて制限される。なお、ここでの「所定の条件」とは、電動機のトルク変化率が大きくなることで発生し得る不都合を回避するために設定されるものであり、例えば電動機に対する電力供給源である電池の許容充放電量等に基づいて設定される。電動機のトルク変化率が制限されると、電動機のトルクは、制限値に応じて比較的緩やかに変化することになる。
ここで特に、電動機のトルク変化率を制限する前の制振トルクの指令値が、電動機のトルク変化率を制限した後の制振トルクの指令値よりも大きい場合(即ち、トルク変化率の制限によって、制振トルクの指令値も制限されてしまう場合)、実際に電動機から出力される制振トルクの変化が、指令トルクの変化に間に合わず、結果として不適切な制振トルクが出力されてしまうおそれがある。
具体的には、例えば負側の制振トルクを出力した直後に、正側の制振トルクを出力することが要求される場合に、負側の制振トルクが正側の制振トルクへと切り替わる時期が遅れ、正側の制振トルクを出力すべきタイミングで、負側の制振トルクが出力されてしまうおそれがある。この場合、出力されるべき制振トルクの方向と実際に出力される制振トルクの方向とが逆方向になってしまうため、内燃機関のトルク変動は増幅してしまう。
このため本発明では、電動機のトルク変化率を制限する前の制振トルクの指令値が、電動機のトルク変化率を制限した後の制振トルクの指令値よりも大きい場合、指令値変更手段により、制振トルクが正側トルクとなるべきクランク角範囲の中間点、又は制振トルクが負側トルクとなるべきクランク角範囲の中間点において、制振トルクの指令値がゼロに変更される。このようにすれば、制振トルクが早めに減少され始めるため、制振トルクの方向が切り替わるタイミングを早めることができる。その結果、適切なタイミングで制振トルクの方向が切り替えられる。
なお、ゼロへと変更された制振トルクの指令値は、例えば制振トルクの方向が切り替えられるタイミングで、再び通常の指令値(即ち、クランク角に基づいて算出される指令値)へと変更されればよい。
以上説明したように、本発明に係るハイブリッド車両の制御装置によれば、電動機のトルク変化率に制限がかかる場合であっても、内燃機関を停止させる際のトルク変動を好適に抑制することができる。
本発明のこのような作用及び他の利得は次に説明する実施形態から明らかにされる。
実施形態に係るハイブリッド車両の全体構成を示す概略構成図である。 実施形態に係るハイブリッド車両の制御装置の制御内容を示す概念図である。 4気筒内燃機関における各行程及びエンジントルクの変動を示す概念図である。 実施形態に係るハイブリッド車両の制御装置の動作時における各種パラメータの変動を比較例と共に示すタイムチャートである。 比較例に係るハイブリッド車両の制御装置における制振トルクを変化率制限前後で比較するグラフである。 実施形態に係るハイブリッド車両の制御装置の動作の流れを示すフローチャートである。 実施形態に係るハイブリッド車両の制御装置における制振トルクを変化率制限前後で比較するグラフである。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。
<ハイブリッド車両の構成>
始めに、図1を参照し、本実施形態に係るハイブリッド車両の制御装置が適用されるハイブリッド車両の構成について説明する。ここに図1は、本実施形態に係るハイブリッド車両の全体構成を示す概略構成図である。
図1において、本実施形態に係るハイブリッド車両1は、その動力源として、エンジン3、並びに第1モータ・ジェネレータ4及び第2モータ・ジェネレータ5を備えている。
エンジン3は、本発明に係る「内燃機関」の一例であり、2つの気筒2を備えた直列2気筒の火花点火型のエンジンとして構成されている。エンジン3は、2気筒の4ストローク1サイクルエンジンであるので、各気筒2の点火間隔はクランク角で360度に設定されている。
第1モータ・ジェネレータ4は、ステータ4a及びロータ4bを有する。ステータ4aはケース10に固定されている。第1モータ・ジェネレータ4は動力分割機構6にて分割されたエンジン3の動力を受けて発電する発電機として機能するとともに、交流電力にて駆動される電動機としても機能する。同様に、第2モータ・ジェネレータ5は、ケース10に固定されたステータ5a及びロータ5bを有し、電動機及び発電機としてそれぞれ機能する。第1モータ・ジェネレータ4は、本発明に係る「電動機」の一例である。
エンジン3、第1モータ・ジェネレータ4及び第2モータ・ジェネレータ5は、伝達経路Tpに設けられた動力分割機構6に連結されている。動力分割機構6は、シングルピニオン型の遊星歯車機構として構成されている。動力分割機構6は、外歯歯車のサンギアSと、サンギアSと同軸に配置された内歯歯車のリングギアRと、これらのギアS、Rに噛み合うピニオンPを自転及び公転可能に保持するプラネットキャリアCとを有している。エンジン3が出力するエンジントルクは、伝達経路Tpに設けられた動力分割機構6のプラネットキャリアCにトーショナルダンパ17を介して伝達される。
第1モータ・ジェネレータ4のロータ4bは、動力分割機構6のサンギアSに連結されている。動力分割機構6からリングギアRを介して出力されたトルクは、出力ギア20に伝達される。出力ギア20から出力されたトルクは、各種の伝達機構を介して不図示の駆動輪に伝達される。
ハイブリッド車両1の各部の制御は、「ハイブリッド車両の制御装置」の一例である、電子制御装置(ECU)30にて制御される。ECU30は、エンジン3及び各モータ・ジェネレータ4、5等に対して各種の制御を行う。
ECU30には、ハイブリッド車両1の各種情報が入力される。例えば、ECU30には、第1モータ・ジェネレータ4の回転角度に応じた信号を出力する第1レゾルバ31の出力信号と、第2モータ・ジェネレータ5の回転角度に応じた信号を出力する第2レゾルバ32の出力信号と、アクセルペダル34の踏み込み量に対応する信号を出力するアクセル開度センサ33の出力信号と、ハイブリッド車両1の車速に応じた信号を出力する車速センサ35の出力信号と、エンジン3のクランク角に対応する信号を出力するクランク角センサ36の出力信号とがそれぞれ入力される。
なお、クランク角センサ36は、本発明に係る「クランク角検出手段」の一例として機能するものである。
ECU30は、アクセル開度センサ33の出力信号と車速センサ35の出力信号とを参照して運転者が要求する要求駆動力を計算し、その要求駆動力に対するシステム効率が最適となるように各種のモードを切り替えながらハイブリッド車両1を制御する。例えば、エンジン3の熱効率が低下する低負荷領域では、エンジン3の燃焼を停止して第2モータ・ジェネレータ5を駆動するEVモードが選択される。また、エンジン3だけではトルクが不足する場合は、エンジン3とともに第2モータ・ジェネレータ5を走行用駆動源とするハイブリッドモードが選択される。
<制振トルク出力制御>
次に、図2及び図3を参照して、本実施形態に係るハイブリッド車両の制御装置が実行する制振トルク出力制御の基本的事項について説明する。ここに図2は、本実施形態に係るハイブリッド車両の制御装置の制御内容を示す概念図である。また図3は、4気筒エンジンにおける各行程及びエンジントルクの変動を示す概念図である。
図2には、エンジン3の各気筒2の行程、エンジン3からトーショナルダンパ17に入力される入力トルク、第1モータ・ジェネレータ4からトーショナルダンパ17に入力される入力トルク、及びこれらの入力トルクを合成した合成トルクのクランク角に応じた変化が1サイクル示されている。なお、図2及び図3においては、実機の細かなトルク変動や各気筒のトルクのばらつき等を捨象した模式的なトルク波形として示されている。
図2に示すように、エンジン3の各気筒2の行程は図示の通りであり、#1気筒と#2気筒との間の点火間隔はクランク角で360度である。エンジン3からトーショナルダンパ17に入力される入力トルクは図示のように変化し、各気筒2の膨張行程で正のピークを、各気筒2の圧縮行程で負のピークをそれぞれ有し、これらのピーク間の入力が0となる不連続なトルクの波形Teとなる。この波形Teはエンジン3が出力するエンジントルクのトルク脈動に相当する。
一方で、本実施形態では、エンジントルクのトルク脈動と180度位相がずれた同周期のモータトルクを、制振トルクとして第1モータ・ジェネレータ4から出力させる。そのため、第1モータ・ジェネレータ4からトーショナルダンパ17に入力される入力トルクは図示の通り波形Teに対して180度位相がずれた波形Tmとなる。
これらの波形Te及び波形Tmを合成した波形Tcは連続的となり、トーショナルダンパ17に入力されるトルクの周波数は、エンジン3のエンジントルクだけが入力される場合と比べて上昇する。つまり、見かけ上、図3に示した4気筒エンジンのエンジントルクのトルク波形と同等となる。
本実施形態の場合、エンジン3が停止する過程において所定のエンジン回転数でエンジントルクの周波数がトーショナルダンパ17の共振点を通るが、図2に示した制振トルク出力制御の実施によりトーショナルダンパ17に入力される入力トルクの周波数が上昇することで、トーショナルダンパ17の共振点を避けることができる。そのため、エンジン3が停止する過程で、トーショナルダンパ17の共振を回避できる。
次に、図4を参照して、上述した制振トルク出力制御によるトーションダンパ17の捩れ角への影響について説明する。ここに図4は、本実施形態に係るハイブリッド車両の制御装置の動作時における各種パラメータの変動を比較例と共に示すタイムチャートである。なお、図4では、本実施例に係るパラメータの変動を実線で表し、比較例に係るパラメータの変動を破線で表している。
図4において、エンジン停止制御時には、エンジン3の回転数が徐々に低下するように制御される。この際、本実施形態では、上述したように、第1モータ・ジェネレータ4から制振トルクを出力させる。なお、制振トルクは、クランク角センサ36によってクランク角を監視して、フィードバック制御を行いながら出力される。
第1モータ・ジェネレータ4から制振トルクを出力させることで、トーショナルダンパ17に入力される入力トルクの周波数が上昇し、トーショナルダンパ17の共振を好適に回避できる。これにより、本実施形態では、制振トルクを出力させない比較例と比べて、エンジン3の停止直前のトーショナルダンパ17の捩れ角の変動が抑制される。
<トルク変化率の制限>
次に、図5を参照して、第1モータ・ジェネレータ4から出力されるトルクの変化率制限、及びそれに起因して発生する問題点について詳細に説明する。ここに図5は、比較例に係るハイブリッド車両の制御装置における制振トルクを変化率制限前後で比較するグラフである。
第1モータ・ジェネレータ4には、例えばバッテリの制約等によりトルクの変化率に対する制限が課されることがある。なお、このような制限は、常に課される訳ではなく、トルクの変化率が大きくなってしまうことで新たな不都合が発生し得る場合に課される。トルクの変化率に制限が課されると、第1モータ・ジェネレータ4から出力されるトルクは、制限値に応じて比較的緩やかに変動することになる。
ちなみに、上述したトルクの変化率に対する制限は、本発明に係る「制限手段」の一例として機能するECUによって実行される。
図5において、トルクの変化率に対する制限が課される場合であっても、その前後でトルク指令値を変更しない比較例について考える。なお、トルクの変化率に対する制限が課されない場合の制振トルクは、図中の実線で示すようなものであったとする。
このような比較例では、制限後の制振トルク(図中の破線参照)は、先ず負側のトルクとして、クランク角に伴い徐々に増加されていく。そして、制限後の制振トルクは、出力すべきトルクが実際のトルクよりも小さくなった時点から、徐々に小さくされていく。
しかしながら、比較例における制限後の制振トルクは、制振トルクとして出力すべきトルクが正側に切り替わるタイミングにおいて、負側のトルクとして出力されてしまう。このため、出力すべき制振トルクと実際に出力される制振トルクの向きが逆になってしまう区間が生じてしまう。このような区間では、エンジン3のトルク変動は、かえって増幅されてしまう。
このような不都合を回避するために、本実施形態では、第1モータ・ジェネレータ4から出力されるトルクの変化率に制限がかかる場合に、制振トルクの指令値を一時的に変更する処理を実行する。
<制振トルク変更制御>
以下では、図6及び図7を参照して、本実施形態に係るハイブリッド車両の制御装置が実行する制振トルクの変更制御について、エンジン停止制御の流れと共に具体的に説明する。ここに図6は、本実施形態に係るハイブリッド車両の制御装置の動作の流れを示すフローチャートである。また図7は、本実施形態に係るハイブリッド車両の制御装置における制振トルクを変化率制限前後で比較するグラフである。
図6において、本実施形態に係るハイブリッド車両の制御装置の動作時には、先ずエンジン3に対する停止要求があるか否かが判定される(ステップS101)。なお、エンジン3の停止要求は、例えばハイブリッドモード(即ち、エンジン3と、第1モータ・ジェネレータ4及び第2モータ・ジェネレータ5を駆動して走行するモード)からEVモード(即ち、エンジン3を停止させ、第1モータ・ジェネレータ4及び第2モータ・ジェネレータ5のみを駆動して走行するモード)への切り替え時等の所定条件が成立した場合に発生する。
エンジン3に対して停止要求がない場合(ステップS101:NO)、一連の処理は終了する。一方、エンジン3に対して停止要求がある場合(ステップS101:YES)、エンジン3の停止制御が開始される(ステップS102)。エンジン3の停止制御は、例えばフューエルカットを伴う周知のものとして実行できるため、ここでの詳細な説明は省略する。
エンジン3の停止制御が開始されると、クランク角センサ36を参照してエンジン3のクランク角が取得される(ステップS103)。
エンジン3のクランク角が取得されると、取得されたクランク角に基づいて、第1モータ・ジェネレータ4から出力させるべきモータトルク(即ち、制振トルク)が算出される(ステップS104)。ここでのモータトルクの算出は、本発明に係る「算出手段」の一例として機能するECU30によって実行される。
ここで特に、ステップS104におけるモータトルクの算出は、予めクランク角とモータトルクとが対応づけられたマップを利用して行われる。このマップは、停止制御開始から終了までのクランク角毎のエンジントルクを予め調査した調査結果に基づいて作成され、ECU30に記憶されている。そして、このマップには、算出すべきモータトルクとして、あるクランク角のエンジントルクから180度位相がずれたエンジントルクに動力分割機構6のギア比を乗じて得たトルクが、クランク角毎に対応づけられている。
従って、クランク角に基づいて制振トルクを算出すれば、エンジン3が停止要求に応じて停止する過程で、エンジントルクのトルク脈動と180度位相がずれた同周期のモータトルクが第1モータ・ジェネレータ4から出力することができる。このため、見かけ上、トーショナルダンパ17に入力されるトルクの周波数を4気筒のエンジンの場合と同じ周波数にすることができる。これにより、エンジン3が停止する過程でトーショナルダンパ17に入力されるトルクの周波数が上昇して、トーショナルダンパ17の共振を回避することができる。
本実施形態では更に、ステップS104においてモータトルクが算出されると、モータトルクの変化率に制限がかかっているか否かが判定される(ステップS105)。なお、モータトルクの変化率に制限がかかっていない場合には(ステップS105:NO)、クランク角に基づいて算出されたモータトルクを出力するように第1モータ・ジェネレータ4が制御される(ステップS110)。
一方で、モータトルクの変化率に制限がかかっている場合(ステップS105:YES)、変化率制限前のモータトルクの指令値が、変化率制限後のモータトルクの指令値よりも大きいか否かが判定される(ステップS106)。なお、変化率制限前のモータトルクの指令値が、変化率制限後のモータトルクの指令値よりも大きくない場合には(ステップS106:NO)、クランク角に基づいて算出されたモータトルクを出力するように第1モータ・ジェネレータ4が制御される(ステップS110)。
一方で、変化率制限前のモータトルクの指令値が、変化率制限後のモータトルクの指令値よりも大きい場合(ステップS106:YES)、再びクランク角センサ36を参照してエンジン3のクランク角が取得される(ステップS107)。
ステップS107において取得されたクランク角は、制振トルクが負側となるべきクランク角範囲の中間点から、制振トルクが負側から正側に切り替わるまでのクランク角範囲内であるか否か、或いは、制振トルクが正側となるべきクランク角範囲の中間点から、制振トルクが正側から負側に切り替わるまでのクランク角範囲内であるか否か判定される(ステップS108)。なお、取得されたクランク角が上記範囲内でない場合には(ステップS108:NO)、クランク角に基づいて算出されたモータトルクを出力するように第1モータ・ジェネレータ4が制御される(ステップS110)。
本実施形態では特に、取得されたクランク角が、制振トルクが負側となるべきクランク角範囲の中間点から、制振トルクが負側から正側に切り替わるまでのクランク角範囲内である場合、或いは、制振トルクが正側となるべきクランク角範囲の中間点から、制振トルクが正側から負側に切り替わるまでのクランク角範囲内である場合に(ステップS108:YES)、モータトルクの指令値を“0”にして第1モータ・ジェネレータ4が制御される(ステップS109)。その後は、ステップS107以降の処理が繰り返され、クランク角が上記範囲内でなくなるまで、モータトルクの指令値を“0”に維持して第1モータ・ジェネレータ4が制御される。
図7に示すように、上述した制御によれば、取得されたクランク角が、制振トルクが負側となるべきクランク角範囲の中間点となった時点から、モータトルクの指令値が“0”とされる。このため、このため制振トルクが負側となるべきクランク角範囲の中間点となった時点から制振トルクは減少し始めることになる。その結果、モータトルクの変化率に制限が課されている場合であっても、制振トルクが負側から正側に切り替わるべきタイミングまでに実際のモータトルクも十分に小さくされる。よって、制振トルクが負側から正側に切り替わるタイミングで、実際のモータトルクも負側から正側に切り替わる。なお、制振トルクが負側から正側に切り替わるタイミング以降は、再びクランク角に基づいた指令値に応じた制御が実行される。
同様に、取得されたクランク角が、制振トルクが正側となるべきクランク角範囲の中間点となった時点からも、モータトルクの指令値が“0”とされる。このため、このため制振トルクが正側となるべきクランク角範囲の中間点となった時点から制振トルクは減少し始めることになる。その結果、モータトルクの変化率に制限が課されている場合であっても、制振トルクが正側から負側に切り替わるべきタイミングまでに実際のモータトルクも十分に小さくされる。よって、制振トルクが正側から負側に切り替わるタイミングで、実際のモータトルクも正側から負側に切り替わる。なお、制振トルクが正側から負側に切り替わるタイミング以降は、再びクランク角に基づいた指令値に応じた制御が実行される。
上述したように、本実施形態に係る制振トルクの変更制御によれば、モータトルクの指令値が早いタイミングで“0”に変更されるため、例えば図5で示した比較例のように、トルクの変化が間に合わず、逆向きの制振トルクが出力されてしまうことを防止することができる。なお、制振トルクの変更制御は、本発明に係る「指令値変更手段」として機能するECU30によって実行される。
図6に戻り、上述した一連の処理は、エンジン3の停止制御が終了するまで繰り返し実行される。具体的には、エンジン3の停止制御が終了していないと判定されると(ステップS111:NO)、ステップS103以降の処理が再び開始される。一方で、エンジン3の停止制御が終了したと判定されると(ステップS111:YES)、一連の処理は終了する。
以上説明したように、本実施形態に係るハイブリッド車両の制御装置によれば、エンジン3の停止制御時におけるトルク変動を好適に抑制することができる。
本発明は、上述した実施形態に限られるものではなく、請求の範囲及び明細書全体から読み取れる発明の要旨或いは思想に反しない範囲で適宜変更可能であり、そのような変更を伴うハイブリッド車両の制御装置もまた本発明の技術的範囲に含まれるものである。
1 ハイブリッド車両
2 気筒
3 エンジン
4 第1モータ・ジェネレータ
5 第2モータ・ジェネレータ
6 動力分割機構
17 トーショナルダンパ
20 出力ギア
30 ECU
31 第1レゾルバ
32 第2レゾルバ
33 アクセル開度センサ
34 アクセルペダル
35 車速センサ
36 クランク角センサ
Tp 伝達経路

Claims (1)

  1. 内燃機関を停止させる際に、前記内燃機関のトルク変動を小さくするための制振トルクを電動機から出力させることが可能なハイブリッド車両の制御装置であって、
    内燃機関のクランク角を検出するクランク角検出手段と、
    前記内燃機関のクランク角に基づいて、前記制振トルクの指令値を算出する算出手段と、
    前記電動機のトルク変化率を所定の条件に応じて制限する制限手段と、
    前記電動機のトルク変化率を制限する前の前記制振トルクの指令値が、前記電動機のトルク変化率を制限した後の前記制振トルクの指令値よりも大きい場合に、前記制振トルクが正側トルクとなるべきクランク角範囲の中間点、又は前記制振トルクが負側トルクとなるべきクランク角範囲の中間点において、前記制振トルクの指令値をゼロにする指令値変更手段と
    を備えることを特徴とするハイブリッド車両の制御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11002583B2 (en) * 2018-12-05 2021-05-11 SIKA Dr. Siebert & Kühn GmbH & Co. KG Flow measurement method and a flow measurement device for optical flow measurement

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