JP2007055287A - ハイブリッド車 - Google Patents

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Abstract

【課題】 モータの過回転を抑制する。
【解決手段】 プラネタリギヤの各回転要素にエンジン,第1モータ,第2モータが接続された車両において、エンジンECUは、ハイブリッド用電子制御ユニットとの通信異常を判定したときには、基本的には車速センサからの車速Vに基づいて第1モータが回転数Nm1setで駆動されるよう目標回転数Ne*を設定してエンジンをフィードバック制御し、エンジン推定トルクTestを算出すると共に(S350)算出したエンジン推定トルクTestが所定トルクT1未満のときには増加方向に補正量Nsetを設定し(S360,S380)、補正量Nsetにより目標回転数Ne*を減少補正してエンジンをフィードバック制御する(S430〜S450)。これにより、エンジン推定トルクTestにより第1モータの過回転を予測するから、車速センサの車速に狂いが生じても第1モータの過回転を抑止できる。
【選択図】 図7

Description

本発明は、ハイブリッド車に関する。
従来、この種のハイブリッド車としては、エンジンと、エンジンのクランクシャフトにキャリアが接続されると共に駆動軸にリングギヤが接続されたプラネタリギヤと、プラネタリギヤのサンギヤに接続されたジェネレータと、駆動軸に動力を出力可能なモータとを備えるものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。この車両では、エンジンECUによりエンジンを目標回転数でフィードバック制御すると共に駆動軸に動力が出力されるようメインECUによりジェネレータとモータとを制御することにより、メインECUとエンジンECUとが通信を行なうことなしに走行することを可能としている。
特開2001−329884号公報
こうしたエンジンを目標回転数でフィードバック制御させた状態で走行する場合、ジェネレータをある一定の回転数で回転させることを考えると、車速センサにより検出される車速に基づいてプラネタリギヤのギヤ比からエンジンの目標回転数を演算することができるから、エンジンECUはジェネレータの回転数を直接把握しなくてもジェネレータの回転数を調節でき、ジェネレータが上限回転数を超えて駆動されないようにすることができる。しかし、車速センサの検出結果に狂いが生じると、演算されるエンジンの目標回転数にズレが生じ、ジェネレータの回転数にもズレが生じる。車速センサからの車速が実車速よりも高めに狂うと、エンジンの目標回転数も高い値として演算されるから、ジェネレータの回転数は目標とする回転数を大きく上回り、その結果、ジェネレータが上限回転数を超えて駆動される場合が生じる。エンジンに上限回転数を定めてエンジンの回転数がその上限回転数を超えないようにエンジンから出力するトルクを制限することも考えることができるが、エンジンECUがジェネレータの回転数を直接把握していないときには、余裕を見込んでエンジンの上限回転数をかなり低い回転数に設定せざるを得ずエンジンパワーを大きく制限してしまう。車速の信頼性を確保するための別途保証用の信号を入力するものとしたりエンジンECUにジェネレータの回転数を検出するセンサからの信号を直接入力してジェネレータの回転数を直接把握させることも考えられるが、装置の複雑化を招くと共に高コスト化を招く。なお、エンジンを目標回転数でフィードバック制御させる場合としては、通常はメインECUから通信により指令を受けてエンジンECUによりエンジンを運転するが、エンジンECUとメインECUとの間に通信異常が生じてメインECUから指令を受けることができないとき等を挙げることができる。
本発明のハイブリッド車は、車速検出手段からの車速に基づいて第1の電動機が所定回転数で駆動されるよう内燃機関を目標回転数でフィードバック制御して走行する際に車速検出手段の検出結果に狂いが生じるものとしても第1の電動機が上限回転数を超えて回転するのをより確実に抑制することを目的の一つとする。また、本発明のハイブリッド車は、車速検出手段からの車速に基づいて第1の電動機が所定回転数で駆動されるよう内燃機関を目標回転数でフィードバック制御して走行する際に車速検出手段の検出結果に狂いが生じるものとしても走行性能の低下を抑制しつつ第1の電動機が上限回転数を超えて回転するのをより確実に抑制することを目的の一つとする。さらに、本発明のハイブリッド車は、機関制御手段が通信異常により主制御手段から内燃機関の目標運転状態を受信できない状態に至ったときでも構成部品に不具合を生じさせることなく待避走行を行なうことを目的の一つとする。
本発明のハイブリッド車は、上述の目的の少なくとも一部を達成するために以下の手段を採った。
本発明のハイブリッド車は、
ハイブリッド車であって、
内燃機関と、
前記内燃機関の出力軸と車軸に連結された駆動軸と第3の軸との3軸に接続され、該3軸のうちいずれか2軸に入出力される動力に基づいて残余の1軸に動力を入出力する3軸式の動力入出力手段と、
前記第3の軸に接続された第1の電動機と、
前記第1の電動機を駆動制御する電動機制御手段と、
車速を検出する車速検出手段と、
該検出された車速に基づいて前記第1の電動機が所定回転数で駆動されるよう前記内燃機関の目標回転数を設定し、該設定した目標回転数で前記内燃機関が運転されるようフィードバック制御すると共に該フィードバック制御の状態を監視する機関制御手段と、
を備え、
前記機関制御手段は、走行中に、前記フィードバック制御の状態に基づいて前記第1の電動機が前記所定回転数よりも高い制限回転数を超えて回転するかを予測し、該第1の電動機が該制限回転数を超えて回転すると予測されるときには該第1の電動機の回転上昇を抑制する回転上昇抑制制御を実行する手段である
ことを要旨とする。
この本発明のハイブリッド車では、機関制御手段が、車速検出手段により検出された車速に基づいて、3軸式の動力入出力手段を介して内燃機関の出力軸と車軸に連結された駆動軸とに接続された第1の電動機が所定回転数で駆動されるよう内燃機関の目標回転数を設定し、設定した目標回転数で内燃機関が運転されるようフィードバック制御すると共にそのフィードバック制御の状態を監視する。そして、走行中にフィードバック制御の状態に基づいて第1の電動機が所定回転数よりも高い制限回転数を超えて回転するかを予測し、第1の電動機が制限回転数を超えて回転数を予測されるときには第1の電動機の回転上昇を予測する回転上昇予測制御を実行する。したがって、車速検出手段の検出結果に狂いが生じるものとしても第1の電動機が上限回転数を超えて回転するのをより確実に抑制することができる。
こうした本発明のハイブリッド車において、前記機関制御手段は、前記回転上昇抑制制御として前記目標回転数を減少補正して前記内燃機関をフィードバック制御する手段であるものとすることもできる。こうすれば、簡易な処理により第1の電動機の回転上昇を抑制することができる。
回転上昇抑制制御として目標回転数を減少補正する態様の本発明のハイブリッド車において、前記機関制御手段は、前記フィードバック制御の状態として前記内燃機関から出力されているトルクを推定し、該推定したトルクが第1の所定トルク未満のときに、前記目標回転数を減少補正して前記内燃機関をフィードバック制御する手段であるものとすることもできる。この場合、前記機関制御手段は、前記推定したトルクが前記第1の所定トルクよりも大きい第2の所定トルクよりも大きいときには、前記目標回転数を増加補正して前記内燃機関をフィードバック制御する手段であるものとすることもできる。こうすれば、内燃機関の回転数が低下し過ぎるのを抑制することができる。この結果、内燃機関の出力低下を抑制することができる。
また、回転上昇抑制制御として目標回転数を減少補正する態様の本発明のハイブリッド車において、前記機関制御手段は、前記フィードバック制御の状態としての前記内燃機関の現在の回転数から前記目標回転数を減じた回転差が第1の所定回転差よりも大きいときに、前記目標回転数を減少補正して前記内燃機関をフィードバック制御する手段であるものとすることもできる。この場合、前記機関制御手段は、前記回転差が前記第1の所定回転差よりも小さい第2の所定回転差よりも小さいときには、前記目標回転数を増加補正して前記内燃機関をフィードバック制御する手段であるものとすることもできる。この結果、内燃機関の出力低下を抑制することができる。
さらに、回転上昇抑制制御として目標回転数を減少補正する態様の本発明のハイブリッド車において、前記機関制御手段は、前記目標回転数が徐々に変更されるよう補正する手段であるものとすることもできる。こうすれば、目標回転数を変更する際のトルクショックを抑制することができる。
本発明のハイブリッド車において、前記第1の電動機の回転数を検出する電動機回転数検出手段を備え、前記電動機制御手段は、前記検出された第1の電動機の回転数が前記所定回転数よりも高い第2の所定回転数以上となったときには、前記第1の電動機から出力される前記内燃機関の回転数を押さえ込む方向のトルクが小さくなるよう該第1の電動機を制御する手段であるものとすることもできる。内燃機関の回転数を押さえ込む方向のトルクを小さくすることによって機関制御手段側の回転上昇抑制制御を利用することにより、第1の電動機がその上限回転数を超えて駆動されるのを抑制することができる。
本発明のハイブリッド車において、走行用の要求駆動力に基づいて前記内燃機関と前記第1の電動機とを含む動力源の走行用の目標状態を設定する主制御手段を備え、前記電動機制御手段は、前記目標状態として前記第1の電動機から出力すべき目標トルクを前記主制御手段から受信すると共に該受信した目標トルクに基づいて前記第1の電動機が駆動されるよう制御する手段であり、前記機関制御手段は、通常時には前記目標状態としての前記内燃機関の目標運転状態を前記主制御手段から受信すると共に該受信した目標運転状態に基づいて前記内燃機関が運転されるよう制御し、前記主制御手段との通信に異常が生じている異常時には前記検出された車速に基づいて前記第1の電動機が前記所定回転数で駆動されるよう前記内燃機関の目標回転数を設定すると共に該設定した目標回転数で前記内燃機関が運転されるようフィードバック制御する手段であるものとすることもできる。こうすれば、通信異常により内燃機関の目標運転状態を受信できない状態に至ったときでも構成部品に不具合を生じさせることなく待避走行を行なうことができる。この態様の本発明のハイブリッド車において、前記駆動軸に動力を出力可能な第2の電動機を備え、前記主制御手段は、前記要求駆動力に基づいて前記内燃機関の目標運転状態と前記第1の電動機の目標トルクと前記第2の電動機の目標トルクとを設定する手段であり、前記電動機制御手段は、前記第1の電動機の目標トルクと前記第2の電動機の目標トルクとを前記主制御手段から通信により受信すると共に該受信した各目標トルクで前記第1の電動機と前記第2の電動機とが駆動されるよう制御する手段であるものとすることもできる。
次に、本発明を実施するための最良の形態を実施例を用いて説明する。
図1は、本発明の一実施例である動力出力装置を搭載したハイブリッド自動車20の構成の概略を示す構成図であり、図2は、エンジン22の構成の概略を示す構成図である。実施例のハイブリッド自動車20は、図示するように、エンジン22と、エンジン22の出力軸としてのクランクシャフト26にダンパ28を介して複数のピニオンギヤ33を支持するキャリア34が接続されたプラネタリギヤ30と、プラネタリギヤ30のサンギヤ31に接続された発電可能なモータMG1と、プラネタリギヤ30のリングギヤ32に接続された駆動軸としてのリングギヤ軸32aに減速ギヤ35を介して接続されたモータMG2と、ハイブリッド自動車20全体をコントロールするハイブリッド用電子制御ユニット70とを備える。なお、駆動軸としてのリングギヤ軸32aはギヤ機構60とデファレンシャルギヤ62とを介して駆動輪63a,63bに接続されており、リングギヤ軸32aに出力された動力は走行用の動力として用いられる。
エンジン22は、例えばガソリンまたは軽油などの炭化水素系の燃料により動力を出力可能な内燃機関として構成されており、図2に示すように、エアクリーナ122により清浄された空気をスロットルバルブ124を介して吸入すると共に燃料噴射弁126からガソリンを噴射して吸入された空気とガソリンとを混合し、この混合気を吸気バルブ128を介して燃料室に吸入し、点火プラグ130による電気火花によって爆発燃焼させて、そのエネルギにより押し下げられるピストン132の往復運動をクランクシャフト26の回転運動に変換する。エンジン22からの排気は、一酸化炭素(CO)や炭化水素(HC),窒素酸化物(NOx)の有害成分を浄化する浄化装置(三元触媒)134を介して外気へ排出される。
エンジン22は、エンジン用電子制御ユニット(以下、エンジンECUという)24により制御されている。エンジンECU24は、CPU24aを中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPU24aの他に処理プログラムを記憶するROM24bと、データを一時的に記憶するRAM24cと、図示しない入出力ポートおよび通信ポートとを備える。エンジンECU24には、エンジン22の状態を検出する種々のセンサからの信号、例えば、クランクシャフト26の回転位置を検出するクランクポジションセンサ140からのクランクポジションやエンジン22の冷却水の温度を検出する水温センサ142からの冷却水温,燃焼室へ吸排気を行なう吸気バルブ128や排気バルブを開閉するカムシャフトの回転位置を検出するカムポジションセンサ144からのカムポジション,スロットルバルブ124の開度を検出するスロットルバルブポジションセンサ146からのスロットルポジション,吸気管に取り付けられたエアフローメータ148からのエアフローメータ信号,同じく吸気管に取り付けられた温度センサ149からの吸気温,車速センサ88からの車速Vなどが入力ポートを介して入力されている。また、エンジンECU24からは、エンジン22を駆動するための種々の制御信号、例えば、燃料噴射弁126への駆動信号や、スロットルバルブ124の開度を調節するスロットルモータ136への駆動信号、イグナイタと一体化されたイグニッションコイル138への制御信号、吸気バルブ128の開閉タイミングを変更可能な可変バルブタイミング機構150への制御信号などが出力ポートを介して出力されている。なお、エンジンECU24は、ハイブリッド用電子制御ユニット70と通信しており、ハイブリッド用電子制御ユニット70からの制御信号によりエンジン22を運転制御すると共に必要に応じてエンジン22の運転状態に関するデータを出力する。
モータMG1およびモータMG2は、いずれも発電機として駆動することができると共に電動機として駆動できる周知の同期発電電動機として構成されており、インバータ41,42を介してバッテリ50と電力のやりとりを行なう。モータMG1,MG2は、いずれもモータ用電子制御ユニット(以下、モータECUという)40により駆動制御されている。モータECU40には、モータMG1,MG2を駆動制御するために必要な信号、例えばモータMG1,MG2の回転子の回転位置を検出する回転位置検出センサ43,44からの信号や図示しない電流センサにより検出されるモータMG1,MG2に印加される相電流などが入力されており、モータECU40からは、インバータ41,42へのスイッチング制御信号が出力されている。モータECU40は、ハイブリッド用電子制御ユニット70と通信しており、ハイブリッド用電子制御ユニット70からの制御信号によってモータMG1,MG2を駆動制御すると共に必要に応じてモータMG1,MG2の運転状態に関するデータをハイブリッド用電子制御ユニット70に出力する。
バッテリ50は、バッテリ用電子制御ユニット(以下、バッテリECUという)52によって管理されている。バッテリECU52には、バッテリ50を管理するのに必要な信号、例えば、バッテリ50の端子間に設置された図示しない電圧センサからの端子間電圧,バッテリ50の出力端子に接続された電力ライン54に取り付けられた図示しない電流センサからの充放電電流,バッテリ50に取り付けられた温度センサ51からの電池温度Tbなどが入力されており、バッテリ50を管理するための残容量(SOC)を計算すると共に計算した残容量(SOC)や電池温度Tbに基づいてその入出力制限Win,Woutやバッテリ50を充放電するための要求値である充放電要求パワーPb*などを計算し、必要に応じてデータを通信によりハイブリッド用電子制御ユニット70に出力する。
ハイブリッド用電子制御ユニット70は、CPU72を中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPU72の他に処理プログラムを記憶するROM74と、データを一時的に記憶するRAM76と、図示しない入出力ポートおよび通信ポートとを備える。ハイブリッド用電子制御ユニット70には、イグニッションスイッチ80からのイグニッション信号,シフトレバー81の操作位置を検出するシフトポジションセンサ82からのシフトポジションSP,アクセルペダル83の踏み込み量を検出するアクセルペダル
ポジションセンサ84からのアクセル開度Acc,ブレーキペダル85の踏み込み量を検出するブレーキペダルポジションセンサ86からのブレーキペダルポジションBP,車速センサ88からの車速Vなどが入力ポートを介して入力されている。ハイブリッド用電子制御ユニット70は、前述したように、エンジンECU24やモータECU40,バッテリECU52と通信ポートを介して接続されており、エンジンECU24やモータECU40,バッテリECU52と各種制御信号やデータのやりとりを行なっている。
こうして構成された実施例のハイブリッド自動車20は、運転者によるアクセルペダル83の踏み込み量に対応するアクセル開度Accと車速Vとに基づいて駆動軸としてのリングギヤ軸32aに出力すべき要求トルクを計算し、この要求トルクに対応する要求動力がリングギヤ軸32aに出力されるように、エンジン22とモータMG1とモータMG2とが運転制御される。エンジン22とモータMG1とモータMG2の運転制御としては、要求動力に見合う動力がエンジン22から出力されるようにエンジン22を運転制御すると共にエンジン22から出力される動力のすべてがプラネタリギヤ30とモータMG1とモータMG2とによってトルク変換されてリングギヤ軸32aに出力されるようモータMG1およびモータMG2を駆動制御するトルク変換運転モードや要求動力とバッテリ50の充放電に必要な電力との和に見合う動力がエンジン22から出力されるようにエンジン22を運転制御すると共にバッテリ50の充放電を伴ってエンジン22から出力される動力の全部またはその一部がプラネタリギヤ30とモータMG1とモータMG2とによるトルク変換を伴って要求動力がリングギヤ軸32aに出力されるようモータMG1およびモータMG2を駆動制御する充放電運転モード、エンジン22の運転を停止してモータMG2からの要求動力に見合う動力をリングギヤ軸32aに出力するよう運転制御するモータ運転モードなどがある。
次に、実施例のハイブリッド自動車20の動作について説明する。図3は、実施例のハイブリッド自動車20のハイブリッド用電子制御ユニット70により実行される駆動制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。このルーチンは、所定時間毎(例えば数msec毎)に繰り返し実行される。
駆動制御ルーチンが実行されると、ハイブリッド用電子制御ユニット70のCPU72は、まず、アクセルペダルポジションセンサ84からのアクセル開度Accや車速センサ88からの車速V,モータMG1,MG2の回転数Nm1,Nm2,バッテリ50の充放電要求パワーPb*,バッテリ50の入出力制限Win,Woutなど制御に必要なデータを入力する処理を実行する(ステップS100)。ここで、モータMG1,MG2の回転数Nm1,Nm2は、回転位置検出センサ43,44により検出されるモータMG1,MG2の回転子の回転位置に基づいて計算されたものをモータECU40から通信により入力するものとした。
こうしてデータを入力すると、入力したアクセル開度Accと車速Vとに基づいて車両に要求されるトルクとして駆動輪63a,63bに連結された駆動軸としてのリングギヤ軸32aに出力すべき要求トルクTr*と車両全体に要求される要求パワーP*とを設定する(ステップS110)。要求トルクTr*は、実施例では、アクセル開度Accと車速Vと要求トルクTr*との関係を予め定めて要求トルク設定用マップとしてROM74に記憶しておき、アクセル開度Accと車速Vとが与えられると記憶したマップから対応する要求トルクTr*を導出して設定するものとした。図4に要求トルク設定用マップの一例を示す。要求パワーP*は、設定した要求トルクTr*にリングギヤ軸32aの回転数Nrを乗じたものとバッテリ50が要求する充放電要求パワーPb*とロスLossとの和として計算することができる。なお、リングギヤ軸32aの回転数Nrは、車速Vに換算係数kを乗じることによって求めたり、モータMG2の回転数Nm2を減速ギヤ35のギヤ比Grで割ることによって求めることができる。
続いて、エンジンECU24との通信確認を行なうと共に(ステップS120)、正常に通信確認がなされたか否かを判定する(ステップS130)。ここで、エンジンECU24との通信の確認は、様々な手法により行なうことができるが、例えばハイブリッド用電子制御ユニット70の通信ポートから確認用の制御信号を送信し、この確認用の制御信号に伴ってエンジンECU24から送信される応答用の制御信号を受信することによっても行なうことができる。
エンジンECU24との通信確認の結果、正常に通信確認がなされると、設定した要求パワーP*に基づいてエンジン22の目標回転数Ne*と目標トルクTe*とを設定する(ステップS140)。この設定は、エンジン22を効率よく動作させる動作ラインと要求パワーPe*とに基づいて目標回転数Ne*と目標トルクTe*とを設定する。エンジン22の動作ラインの一例と目標回転数Ne*と目標トルクTe*とを設定する様子を図5に示す。図示するように、目標回転数Ne*と目標トルクTe*は、動作ラインと要求パワーPe*(Ne*×Te*)が一定の曲線との交点により求めることができる。
そして、設定した目標回転数Ne*とリングギヤ軸32aの回転数Nr(Nm2/Gr)とプラネタリギヤ30のギヤ比ρとを用いて次式(1)によりモータMG1の目標回転数Nm1*を計算すると共に計算した目標回転数Nm1*と現在の回転数Nm1とに基づいて式(2)によりモータMG1のトルク指令Tm1*を計算する(ステップS150)。ここで、式(1)は、プラネタリギヤ30の回転要素に対する力学的な関係式である。プラネタリギヤ30の回転要素における回転数とトルクとの力学的な関係を示す共線図を図6に示す。図中、左のS軸はモータMG1の回転数Nm1であるサンギヤ31の回転数を示し、C軸はエンジン22の回転数Neであるキャリア34の回転数を示し、R軸はモータMG2の回転数Nm2を減速ギヤ35のギヤ比Grで除したリングギヤ32の回転数(リングギヤ軸32aの回転数Nr)を示す。式(1)は、この共線図を用いれば容易に導くことができる。なお、R軸上の2つの太線矢印は、エンジン22を目標回転数Ne*および目標トルクTe*の運転ポイントで定常運転したときにエンジン22から出力されるトルクTe*がリングギヤ軸32aに伝達されるトルクと、モータMG2から出力されるトルクTm2*が減速ギヤ35を介してリングギヤ軸32aに作用するトルクとを示す。また、式(2)は、モータMG1を目標回転数Nm1*で回転させるためのフィードバック制御における関係式であり、式(2)中、右辺第2項の「k1」は比例項のゲインであり、右辺第3項の「k2」は積分項のゲインである。
Nm1*=Ne*・(1+ρ)/ρ-Nm2/(Gr・ρ) (1)
Tm1*=前回Tm1*+k1(Nm1*-Nm1)+k2∫(Nm1*-Nm1)dt (2)
こうしてモータMG1の目標回転数Nm1*とトルク指令Tm1*とを計算すると、バッテリ50の入出力制限Win,Woutと計算したモータMG1のトルク指令Tm1*に現在のモータMG1の回転数Nm1を乗じて得られるモータMG1の消費電力(発電電力)との偏差をモータMG2の回転数Nm2で割ることによりモータMG2から出力してもよいトルクの上下限としてのトルク制限Tmin,Tmaxを次式(3)および式(4)により計算すると共に(ステップS160)、要求トルクTr*とトルク指令Tm1*とプラネタリギヤ30のギヤ比ρを用いてモータMG2から出力すべきトルクとしての仮モータトルクTm2tmpを式(5)により計算し(ステップS170)、計算したトルク制限Tmin,Tmaxで仮モータトルクTm2tmpを制限した値としてモータMG2のトルク指令Tm2*を設定する(ステップS180)。このようにモータMG2のトルク指令Tm2*を設定することにより、駆動軸としてのリングギヤ軸32aに出力する要求トルクTr*を、バッテリ50の入出力制限Win,Woutの範囲内で制限したトルクとして設定することができる。なお、式(5)は、前述した図6の共線図から容易に導き出すことができる。
Tmin=(Win-Tm1*・Nm1)/Nm2 (3)
Tmax=(Wout-Tm1*・Nm1)/Nm2 (4)
Tm2tmp=(Tr*+Tm1*/ρ)/Gr (5)
こうしてエンジン22の目標回転数Ne*や目標トルクTe*,モータMG1,MG2のトルク指令Tm1*,Tm2*を設定すると、エンジン22の目標回転数Ne*と目標トルクTe*とをエンジンECU24に送信すると共に(ステップS190)、モータMG1,MG2のトルク指令Tm1*,Tm2*をモータECU40に送信して(ステップS230)、駆動制御ルーチンを終了する。目標回転数Ne*と目標トルクTe*とを受信したエンジンECU24は、エンジン制御ルーチンを実行することによりエンジン22の制御を行なう。このエンジン制御ルーチンについては後述する。トルク指令Tm1*,Tm2*を受信したモータECU40は、トルク指令Tm1*でモータMG1が駆動されると共にトルク指令Tm2*でモータMG2が駆動されるようインバータ41,42のスイッチング素子のスイッチング制御を行なう。
ステップS130でエンジンECU24と正常に通信確認がなされなかったと判定されると、即ち、エンジンECU24との通信異常が判定されると、ステップS100で入力したモータMG1の回転数Nm1と所定回転数Nm1limとを比較し(ステップS200)、モータMG1の回転数Nm1が所定回転数Nm1lim以下と判定されると次式(6)および式(7)を満たすようにモータMG1,MG2のトルク指令Tm1*,Tm2*を設定する(ステップS220)。ここで、所定回転数Nm1limは、モータMG1の上限回転数よりも若干低い回転数として予め定められている。式(6)は、前述した図6の共線図から容易に導き出すことができる。式(7)は、モータMG1の消費電力とモータMG2の消費電力との和を入出力制限Win,Woutの範囲内とするためのトルク指令Tm1*とトルク指令Tm2*との関係を示す。式(6)および式(7)を満たすトルク指令Tm1*,Tm2*の組み合わせは複数存在しうるが、どのような組み合わせとするものとしてもよい。したがって、トルク指令Tm1*,Tm2*の一方を値0に設定するものとしてもよい。一方、モータMG1の回転数Nm1が所定回転数Nm1limよりも大きいと判定されると、モータMG1のトルク指令Tm1*に値0を設定すると共に(ステップS210)、設定したトルク指令Tm1*に基づいて式(6)および式(7)を満たすようモータMG2のトルク指令Tm2*を設定する(ステップS220)。この場合のモータMG2のトルク指令Tm2*の設定は、具体的には、式(6)のトルク指令Tm1*に値0を代入して仮のトルク指令Tm2*を計算すると共に式(7)のトルク指令Tm1*に値0を代入してトルク指令Tm2*の上下限を計算し、式(7)により計算された上下限で式(6)により計算された仮のトルク指令Tm2*を制限した値を設定することにより行なわれる。なお、モータMG1の回転数Nm1が所定回転数Nm1limよりも大きいと判定されたときにトルク指令Tm1*に値0を設定する理由については後述する。こうしてモータMG1,MG2のトルク指令Tm1*,Tm2*を設定すると、設定したトルク指令Tm1*,Tm2*をモータECU40に送信して(ステップS230)、駆動制御ルーチンを終了する。
Tr*=-Tm1*/ρ+Tm2*/Gr …(6)
Win≦Tm1*・Nm1+Tm2*・Nm2≦Wout …(7)
次に、エンジン22の運転制御、特に、エンジンECU24とハイブリッド用電子制御ユニット70とが正常に通信できない状態に至ったときのエンジン22の運転制御について説明する。図7は、エンジンECU24のCPU24aにより実行されるエンジン制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。このルーチンは、所定時間毎(例えば数msec毎)に繰り返し実行される。
エンジン制御ルーチンが実行されると、エンジンECU24のCPU24aは、まず、ハイブリッド用電子制御ユニット70との通信確認を行なうと共に(ステップS300)、正常に通信確認がなされたか否かを判定する(ステップS310)。ここで、ハイブリッド用電子制御ユニット70との通信確認は、前述したハイブリッド用電子制御ユニット70がエンジンECU24との通信確認を行なう際の処理と同様の処理、例えばエンジンECU24の通信ポートから確認用の制御信号を送信し、この確認用の制御信号に伴ってハイブリッド用電子制御ユニット70から送信される応答用の制御信号を受信することによって行なうことができる。ハイブリッド用電子制御ユニット70との通信確認の結果、正常に通信確認がなされたと判定されると、ハイブリッド用電子制御ユニット70から目標トルクTe*を受信し(ステップS320)、受信した目標トルクTe*に基づいてエンジン22を運転制御、即ち、吸入空気量調節制御や燃料噴射制御,点火制御などを行なって(ステップS450)、エンジン制御ルーチンを終了する。
一方、ハイブリッド用電子制御ユニット70との通信確認の結果、正常に通信確認がなされなかったと判定されると、即ち、ハイブリッド用電子制御ユニット70の通信異常が判定されると、車速センサ88からの車速Vとクランクポジションセンサ140により検出されたクランクポジションに基づいて演算されたエンジン22の回転数Neとを入力し(ステップS330)、入力した車速Vに基づいてフィードバック制御によりエンジン22を運転制御する際の目標回転数の基本値としての基本目標回転数Nebaseを次式(8)により設定する(ステップS340)。式(8)は、前述した図6の共線図により容易に導き出すことができる。式(8)中の右辺第1項の「Nm1set」は、モータMG1が駆動すべき回転数を示し、前述した所定回転数Nm1limよりも低い回転数として予め定められている。したがって、車速センサ88の検出結果が正確であれば、基本目標回転数Nebaseを目標回転数Ne*としてエンジン22をフィードバック制御することによりモータMG1は回転数Nm1setで駆動される。しかし、車速センサ88の検出結果に狂いが生じて実車速よりも高めの車速Vが検出されたときを考えると、基本目標回転数Nebaseも高めの値に設定されるから、この基本目標回転数Nebaseを目標回転数Ne*としてエンジン22をフィードバック制御すると、モータMG1は回転数Nm1setよりも高い回転数で駆動される。この結果、モータMG1がその上限回転数を超えて回転する場合が生じる。
Nebase=ρ・Nm1set/(1+ρ)+k・V/(1+ρ) …(8)
基本目標回転数Nebaseを設定すると、エンジン推定トルクTestを算出し(ステップS350)、算出したエンジン推定トルクTestと所定トルクT1とを比較すると共に(ステップS360)、エンジン推定トルクTestと所定トルクT2とを比較する(ステップS370)。ここで、エンジン推定トルクTestは、エンジン22を目標回転数Ne*でフィードバック制御する際の状態を判定するためのものであり、様々な手法により算出することができるが、例えばエンジン22の吸入空気量や吸気温,燃料噴射量,点火時期などから算出するものとしたり前回このエンジン制御ルーチンで設定した目標トルクTe*をエンジン推定トルクTestとしたりすることができる。目標回転数Ne*でエンジン22をフィードバック制御することを考えれば、エンジン22の現在の回転数Neを目標回転数Ne*に維持するために、現在の回転数Neが目標回転数Ne*に対して高くなるほどエンジン22から出力するトルクは小さくなり現在の回転数Neが目標回転数Ne*に対して低くなるほどエンジン22から出力するトルクは大きくなるから、エンジン推定トルクTestが小さくなるとエンジン22の回転数Neが目標回転数Ne*に対して高くモータMG1は上限回転数を超えて駆動されるおそれがある。所定トルクT1は、モータMG1がその上限回転数を超えて駆動されるおそれを判定するためのものである。また、所定トルクT2は、所定トルクT1よりも大きいトルクとして定められている。エンジン推定トルクTestが所定トルクT1未満と判定されると、モータMG1が上限回転数を超えて駆動されるおそれがあると判断して前回このルーチンで設定した補正量(前回補正量Nset)にレート値αを加えるレート処理により新たな補正量Nsetを設定すると共に(ステップS380)、設定した補正量Nsetを上限値Nmaxでガードし(ステップS390)、エンジン推定トルクTestが所定トルクT2よりも大きいと判定されると、前回補正量Nsetからレート値βを減じるレート処理により新たな補正量Nsetを設定すると共に(ステップS400)、設定した補正量Nsetを下限値0でガードし(ステップS410)、エンジン推定トルクTestが所定トルクT1以上で所定トルクT2以下と判定されると、前回補正量Nsetをそのまま新たな補正量Nsetに設定し(ステップS420)、設定した補正量NsetをステップS340で設定した基本目標回転数Nebaseから減じたもの(Nebase−Nset)をエンジン22の目標回転数Ne*に設定する(ステップS430)。ここで、補正量Nsetは、ステップS310で最初にハイブリッド用電子制御ユニット70の通信異常と判定されたときには初期値として値0が設定される。上限値Nmaxは、エンジン22の仕様によるが、補正量Nsetによる基本目標回転数Nebaseの過剰な補正を防止するために例えばエンジン22の上限回転数の1/2程度の回転数として定められている。また、レート値α,βは、エンジン22の目標回転数Ne*の急変を防止するためのものであり、エンジン22の仕様に基づいて予め定められている。
こうして目標回転数Ne*を設定すると、設定した目標回転数Ne*とステップS330で入力した現在の回転数Neとに基づいて次式(9)により目標トルクTe*を設定し(ステップS440)、設定した目標トルクTe*でエンジン22を運転制御して(ステップS450)、エンジン制御ルーチンを終了する。ここで、式(9)は、エンジン22を目標回転数Ne*で運転させるためのフィードバック制御における関係式であり、式(8)中「k3」は比例項におけるゲインであり、「k4」は積分項におけるゲインである。
Te*=前回Te*+k3・(Ne*-Ne)+k4∫(Ne*-Ne)dt …(9)
ここで、駆動制御ルーチンでは、ステップS200でモータMG1の回転数Nm1が所定回転数Nm1limよりも高くなったときには、トルク指令Tm1*を値0に設定するから、エンジン22の回転数を押さえ込んでいたモータMG1からのトルクが急になくなることになり、エンジン22の回転数Neは上昇する。エンジン制御ルーチンでは、ステップS440でこのエンジン22の上昇した回転数Neを目標回転数Ne*に維持するためにエンジン22から出力するトルクを小さくするから、エンジン推定トルクTestは所定トルクT1よりも小さくなり、ステップS380で補正量Nsetを増加して目標回転数Ne*を減少させる。この目標回転数Ne*でエンジン22が運転制御されると、モータMG1の回転数Nm1も小さくなる。この結果、モータMG1の回転数Nm1は所定回転数Nm1lim以下になる。駆動制御ルーチンのステップS200でモータMG1の回転数Nm1が所定回転数Nm1limよりも高くなったときにはトルク指令Tm1*を値0に設定するのは、ハイブリッド用電子制御ユニット70と通信ができない状態に至ったときでもエンジンECU24側のエンジン制御ルーチンの処理を利用してモータMG1の回転数Nm1を低下させることによりモータMG1が上限回転数を超えて駆動されるのを防止するためである。ただし、運転者がアクセルペダル83を急にオフした場合を考えると、この場合もモータMG1からエンジン22の回転数を押さえ込むトルクが急に小さくなり、目標回転数Ne*を減少補正させることになるから、目標回転数Ne*が低くなり過ぎてエンジン22のパワーが大きく制限されることのないようにエンジン推定トルクTestが所定トルクT2よりも大きくなったときには補正量Nsetを減少させて目標回転数Ne*が増加されるようにしている。
以上説明した実施例のハイブリッド自動車20によれば、エンジンECU24は、ハイブリッド用電子制御ユニット70と正常に通信できない状態に至ったときには、車速センサ88からの車速に基づいてモータMG1が回転数Nm1setで駆動されるよう目標回転数Ne*を設定してエンジン22をフィードバック制御し、そして、フィードバック制御の過程でエンジン推定トルクTestを算出すると共に算出したエンジン推定トルクTestが所定トルクT1未満のときには目標回転数Ne*に対して現在の回転数Neが高くモータMG1がその上限回転数を超えて回転するおそれがあるとして目標回転数Ne*を減少補正するから、車速センサ88の検出結果に狂いが生じるものとしてもモータMG1がその上限回転数を超えて駆動されるのを抑止することができる。しかも、エンジン推定トルクTestが所定トルクT2よりも大きいときには目標回転数Ne*に対して現在の回転数Neが低すぎるとして目標回転数Ne*を増加させるから、エンジン22からのパワーが大きく制限されるのを抑制することができる。この結果、動力性能をより向上させることができる。また、目標回転数Ne*を補正する補正量Nsetをレート処理により設定するから、エンジン22の目標回転数Ne*が急変することを防止でき、目標回転数Ne*を変更する際のトルクショックを抑制することができる。
また、実施例のハイブリッド自動車20によれば、ハイブリッド用電子制御ユニット70では、モータMG1の回転数Nm1が所定回転数Nm1limよりも大きくなったときにはトルク指令Tm1*を値0に設定してモータMG1からエンジン22の回転数を押さえ込む方向のトルクを抜いてエンジン22の回転数Neを意図的に上昇させるから、エンジンECU24側のエンジン制御ルーチンのステップS360,380の処理を利用してモータMG1の回転数Nm1を低下させることができる。この結果、ハイブリッド用電子制御ユニット70とエンジンECU24との間の通信を行なうことなしにモータMG1がその上限回転数を超えて駆動されるのをより確実に抑止することができる。
実施例のハイブリッド自動車20では、図7のエンジン制御ルーチンにおいて、エンジン22をフィードバック制御している最中にエンジン推定トルクTestを算出し、算出したエンジン推定トルクTestに基づいてエンジン22の目標回転数Ne*に対する補正量Nsetを設定するものとしたが、前回のルーチンで設定された目標回転数(前回Ne*)と入力された回転数(前回Ne)との偏差ΔNe(前回Ne−前回Ne*)に基づいて補正量Nsetを設定するものとしてもよい。例えば、偏差ΔNeが所定値N1よりも大きいときにはステップS380,S90の処理を実行し、偏差ΔNeが所定値N1よりも小さい所定値N2未満のときにはステップS400,S410の処理を実行し、偏差ΔNeが所定値N1以下で所定値N2以上のときにはステップS420の処理を実行するものとしてもよい。ここで、所定値N1,N2は、それぞれ前述した所定トルクT1,T2に相当するパラメータである。
実施例のハイブリッド自動車20では、ハイブリッド用電子制御ユニット70の駆動制御ルーチンのステップS200,S210において、モータMG1の回転数Nm1が所定回転数Nm1limよりも高くなったときにはステップS210でトルク指令Tm1*を値0に設定することによりエンジンECU24側の処理を利用してモータMG1の回転数を低下させるものとしたが、エンジン22を回転数を押さえ込む方向のトルクを小さくするものであれば必ずしもトルク指令Tm1*を値0としないものとしてもよい。また、モータMG1の回転数Nm1に拘わらず、ステップS210の処理を実行しないものとしても差し支えない。
実施例のハイブリッド自動車20では、モータMG2の動力を減速ギヤ35により変速してリングギヤ軸32aに出力するものとしたが、図8の変形例のハイブリッド自動車120に例示するように、モータMG2の動力をリングギヤ軸32aが接続された車軸(駆動輪63a,63bが接続された車軸)とは異なる車軸(図8における車輪64a,64bに接続された車軸)に接続するものとしてもよい。
実施例では、ハイブリッド用電子制御ユニット70とエンジンECU24との間に通信異常が生じたときにモータMG1の回転数を回転数Nm1setとして車速センサ88からの車速に基づいて目標回転数Ne*を設定すると共に設定した目標回転数Ne*でエンジン22をフィードバック制御する際の処理に適用したが、モータMG1の回転数を回転数Nm1setとして車速センサ88からの車速に基づいて目標回転数Ne*を設定すると共に設定した目標回転数Ne*でエンジン22をフィードバック制御する場面であれば、必ずしもハイブリッド用電子制御ユニット70とエンジンECU24との間に通信異常が生じたときである必要はなくその他の場面でも適用可能である。
以上、本発明の実施の形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
本発明は、自動車産業に利用可能である。
本発明の一実施例であるハイブリッド自動車20の構成の概略を示す構成図である。 エンジン22の構成の概略を示す構成図である。 実施例のハイブリッド用電子制御ユニット70により実行される駆動制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。 要求トルク設定用マップの一例を示す説明図である。 エンジン22の動作ラインの一例および目標回転数Ne*と目標トルクTe*とを設定する様子を示す説明図である。 プラネタリギヤ30の各回転要素の回転数とトルクの力学的な関係を示す共線図である。 エンジンECU24により実行されるエンジン制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。 変形例のハイブリッド自動車120の構成の概略を示す構成図である。
符号の説明
20,120 ハイブリッド自動車、22 エンジン、24 エンジン用電子制御ユニット(エンジンECU)、24a CPU、24b ROM、24c RAM、26 クランクシャフト、28 ダンパ、30 プラネタリギヤ、31 サンギヤ、32 リングギヤ、32a リングギヤ軸、33 ピニオンギヤ、34 キャリア、35,減速ギヤ、40 モータ用電子制御ユニット(モータECU)、41,42 インバータ、43,44 回転位置検出センサ、50 バッテリ、51 温度センサ、52 バッテリ用電子制御ユニット(バッテリECU)、54 電力ライン、60 ギヤ機構、62 デファレンシャルギヤ、63a,63b 駆動輪、64a,64b 車輪、70 ハイブリッド用電子制御ユニット、72 CPU、74 ROM、76 RAM、80 イグニッションスイッチ、81 シフトレバー、82 シフトポジションセンサ、83 アクセルペダル、84 アクセルペダルポジションセンサ、85 ブレーキペダル、86 ブレーキペダルポジションセンサ、88 車速センサ、122 エアクリーナ、124 スロットルバルブ、126 燃料噴射弁、128 吸気バルブ、130 点火プラグ、132 ピストン、134 浄化装置、136 スロットルモータ、138 イグニッションコイル、140 クランクポジションセンサ、142 水温センサ、144 カムポジションセンサ、146 スロットルバルブポジションセンサ、148 エアフローメータ、149 温度センサ、150 可変バルブタイミング機構、MG1,MG2 モータ。

Claims (10)

  1. ハイブリッド車であって、
    内燃機関と、
    前記内燃機関の出力軸と車軸に連結された駆動軸と第3の軸との3軸に接続され、該3軸のうちいずれか2軸に入出力される動力に基づいて残余の1軸に動力を入出力する3軸式の動力入出力手段と、
    前記第3の軸に接続された第1の電動機と、
    前記第1の電動機を駆動制御する電動機制御手段と、
    車速を検出する車速検出手段と、
    該検出された車速に基づいて前記第1の電動機が所定回転数で駆動されるよう前記内燃機関の目標回転数を設定し、該設定した目標回転数で前記内燃機関が運転されるようフィードバック制御すると共に該フィードバック制御の状態を監視する機関制御手段と、
    を備え、
    前記機関制御手段は、走行中に、前記フィードバック制御の状態に基づいて前記第1の電動機が前記所定回転数よりも高い制限回転数を超えて回転するかを予測し、該第1の電動機が該制限回転数を超えて回転すると予測されるときには該第1の電動機の回転上昇を抑制する回転上昇抑制制御を実行する手段である
    ハイブリッド車。
  2. 前記機関制御手段は、前記回転上昇抑制制御として前記目標回転数を減少補正して前記内燃機関をフィードバック制御する手段である請求項1記載のハイブリッド車。
  3. 前記機関制御手段は、前記フィードバック制御の状態として前記内燃機関から出力されているトルクを推定し、該推定したトルクが第1の所定トルク未満のときに、前記目標回転数を減少補正して前記内燃機関をフィードバック制御する手段である請求項2記載のハイブリッド車。
  4. 前記機関制御手段は、前記推定したトルクが前記第1の所定トルクよりも大きい第2の所定トルクよりも大きいときには、前記目標回転数を増加補正して前記内燃機関をフィードバック制御する手段である請求項3記載のハイブリッド車。
  5. 前記機関制御手段は、前記フィードバック制御の状態としての前記内燃機関の現在の回転数から前記目標回転数を減じた回転差が第1の所定回転差よりも大きいときに、前記目標回転数を減少補正して前記内燃機関をフィードバック制御する手段である請求項2記載のハイブリッド車。
  6. 前記機関制御手段は、前記回転差が前記第1の所定回転差よりも小さい第2の所定回転差よりも小さいときには、前記目標回転数を増加補正して前記内燃機関をフィードバック制御する手段である請求項5記載のハイブリッド車。
  7. 前記機関制御手段は、前記目標回転数が徐々に変更されるよう補正する手段である請求項2ないし6いずれか記載のハイブリッド車。
  8. 請求項1ないし7いずれか記載のハイブリッド車であって、
    前記第1の電動機の回転数を検出する電動機回転数検出手段を備え、
    前記電動機制御手段は、前記検出された第1の電動機の回転数が前記所定回転数よりも高い第2の所定回転数以上となったときには、前記第1の電動機から出力される前記内燃機関の回転数を押さえ込む方向のトルクが小さくなるよう該第1の電動機を制御する手段である
    ハイブリッド車。
  9. 請求項1ないし8いずれか記載のハイブリッド車であって、
    走行用の要求駆動力に基づいて前記内燃機関と前記第1の電動機とを含む動力源の走行用の目標状態を設定する主制御手段を備え、
    前記電動機制御手段は、前記目標状態として前記第1の電動機から出力すべき目標トルクを前記主制御手段から受信すると共に該受信した目標トルクに基づいて前記第1の電動機が駆動されるよう制御する手段であり、
    前記機関制御手段は、通常時には前記目標状態としての前記内燃機関の目標運転状態を前記主制御手段から受信すると共に該受信した目標運転状態に基づいて前記内燃機関が運転されるよう制御し、前記主制御手段との通信に異常が生じている異常時には前記検出された車速に基づいて前記第1の電動機が前記所定回転数で駆動されるよう前記内燃機関の目標回転数を設定すると共に該設定した目標回転数で前記内燃機関が運転されるようフィードバック制御する手段である
    ハイブリッド車。
  10. 請求項9記載のハイブリッド車であって、
    前記駆動軸に動力を出力可能な第2の電動機を備え、
    前記主制御手段は、前記要求駆動力に基づいて前記内燃機関の目標運転状態と前記第1の電動機の目標トルクと前記第2の電動機の目標トルクとを設定する手段であり、
    前記電動機制御手段は、前記第1の電動機の目標トルクと前記第2の電動機の目標トルクとを前記主制御手段から通信により受信すると共に該受信した各目標トルクで前記第1の電動機と前記第2の電動機とが駆動されるよう制御する手段である
    ハイブリッド車。
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