JP2016182091A - 細胞培養器及び細胞培養方法 - Google Patents

細胞培養器及び細胞培養方法 Download PDF

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【課題】細胞を顕微鏡で観察したときに観察視野の広い範囲で焦点を合わせることが可能な細胞培養器、及びその使用による細胞培養方法を提供する。【解決手段】凹部1が上面2aに形成された基板2と、上面2aに設けられ、且つ、凹部1の開口縁よりも一回り大きい径を有する貫通孔3が形成された貫通孔板4とを備え、基板2の上方から見て、貫通孔3の径方向内側に配置された凹部1及び上面2aにより構成された底部7a、並びに、貫通孔3の内壁3cにより構成された側壁部7cによって液密にウェル7が形成され、ウェル7の底部7aにおいて、凹部1を除いた上面2aにより第一段差部が構成され、第二段差部は、凹部1内において第一段差部よりも1段下面2b側に設けられている細胞培養器10。【選択図】図4

Description

本発明は、細胞を培養する容器及びこの容器を用いて細胞を培養する方法に関する。
近年、本発明者らは、再生医療技術の発展および新規医薬品の開発に資する技術として、複雑かつ微細な三次元構造を構築することが可能な強度と親水性を併せ持った、光分解性及び加水分解性ゲルを提案した(特許文献1,2)。これらのゲルを使用することにより、生体移植に適した三次元構造を有する組織体の形成及び生体環境に近い細胞アッセイ系の開発を進めている。さらに、三次元環境中で培養された細胞群から目的の細胞を分離する手段として、細胞群を内包した光分解性ゲルの特定領域にのみ光を照射する細胞分離装置を提案した(特許文献3)。
特開2014−226088号公報 国際公開第2014/188911号 特開2014−226089号公報
本発明者らが提案した光分解性ゲルは、二次元的に培養した細胞群から目的の細胞を分離する用途にも適している。細胞を分離する際には、まず目的の細胞を選抜することが必要であり、細胞を培養する培養器には、細胞を顕微鏡で観察したときに観察視野の広い範囲で焦点が合わせられることが求められている。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、細胞を顕微鏡で観察したときに観察視野の広い範囲で焦点を合わせることが可能な細胞培養器、及びその使用による細胞培養方法を提供する。
[1]上面及び下面を有する基材と、前記上面に開口し、前記基材内に設けられた底部及び側壁部からなるウェルと、を備え、前記底部は、前記ウェルの径方向内側において基材厚みが小さくされた1段以上の段差部を有する、細胞培養器。
[2]前記段差部のうち、前記ウェルの径方向外側に位置する第一段差部と、前記ウェルの径方向内側で且つ前記第一段差部よりも前記下面側に位置する第二段差部と、が階段状に設けられている上記[1]に記載の細胞培養器。
[3]前記ウェルの底部が親水性である、上記[1]又は[2]に記載の細胞培養器。
[4]前記ウェルの底部がポリリジン膜によってコートされている、上記[1]〜[3]の何れか一項に記載の細胞培養器。
[5]前記基材は、凹部が上面に形成された基板と、前記上面に設置され、且つ、前記凹部の開口縁よりも一回り大きい径を有する貫通孔が板厚方向に形成された貫通孔板と、を備え、前記ウェルは、前記基板の上方から見て、前記貫通孔の径方向内側に配置された前記凹部及び前記上面により構成された底部、並びに、前記貫通孔の内壁により構成された側壁部、によって液密に形成され、前記ウェルの底部において、前記段差部のうち第一段差部は、前記凹部を除いた前記上面により構成され、前記段差部のうち第二段差部は、前記凹部内において前記第一段差部よりも1段下面側に設けられている、上記[1]〜[4]の何れか一項に記載の細胞培養器。
[6]前記ウェルの底部の最底面から1段目の段差部の高さまで充填された第一ハイドロゲルからなる第一ゲル層が備えられ、前記第一ゲル層の上面の周縁と前記1段目の段差部の周縁とが密着し、且つ、前記第一ゲル層の上面と前記1段目の段差部とが同じ高さ水準とされている、上記[1]〜[5]の何れか一項に記載の細胞培養器。
[7]前記第一ゲル層の上面に付着した細胞が備えられている、上記[6]に記載の細胞培養器。
[8]前記第一ゲル層の上に、第二ハイドロゲルからなる第二ゲル層が積層されている、上記[6]又は[7]に記載の細胞培養器。
[9]前記第一ゲル層の上又は前記第二ゲル層の上に培養液が保持されている、上記[6]〜[8]の何れか一項に記載の細胞培養器。
[10]上記[1]〜[9]の何れか一項に記載の細胞培養器を使用して細胞を培養する、細胞培養方法。
本発明の細胞培養器及び細胞培養方法によれば、培養する細胞が付着するゲル層の上面を極めて平坦にすることができるので、ゲル層の上面に付着した細胞を顕微鏡で観察したときに観察視野の広い範囲において多数の細胞に焦点を合わせられる。これにより、観察視野中の細胞の識別効率が向上し、目的の細胞を容易に選抜することができる。
本発明の第一実施形態の細胞培養器10を示す分解斜視図である。 細胞培養器10を示す斜視図である。 細胞培養器10が有するウェル7の断面模式図である。 細胞培養器10のウェル7に第一ゲル層11及び第二ゲル層12が備えられた様子を示す断面模式図である。 細胞培養器10を構成する基板2の平面図及び断面図である。 基板2の上面に設けられた凹部1における段差部の構成を示す平面図及び断面図である。 実施例1(A)及び比較例1(B)でサンドイッチ培養された細胞を顕微鏡観察した視野を撮像した画像である。 実施例2(a)及び比較例2(b)で2つのゲル層の間に挟まれた緑色蛍光ビーズを基板厚み方向にスライスするように顕微鏡観察した視野を撮像した画像である。
《細胞培養器》
以下、本発明の一実施形態である細胞培養器10について、図面を参照して説明する。
図1および図2に示すように、細胞培養器10は、凹部1が上面2aに4行8列で形成された基板2と、上面2aに設置され、且つ、凹部1の開口縁よりも一回り大きい径を有する貫通孔3(ウェル7)が板厚方向に4行8列で形成された貫通孔板4と、を有する基材5と、基板2の上面2aに貫通孔板4を押さえつけて保持するホルダー6と、を備えている。
[ウェル]
図3に示すように、細胞培養器10の基材5は、基板2と貫通孔板4とが一体化した状態において、基板2の下面2bによって構成される下面5b及び貫通孔板4の上面4aによって構成される上面5aを有する。また、基材5は、上面5a(4a)に開口し、基材5内に設けられた底部7a及び側壁部7cからなるウェル7と、を備える。
ウェル7は、基板2の上方から見て(図3のZ軸負方向へ見て)、貫通孔板4の貫通孔3の径方向(図3のY軸方向)の内側に配置された凹部1及び上面2aにより構成された底部7a、並びに、貫通孔3の内壁3cにより構成された側壁部7c、によって液密に形成されている。
底部7aは、ウェル7の径方向の内側において基材厚みが小さくされた1段以上の段差部8を有する。段差部8において、ウェル7の径方向外側に位置する第一段差部81と、ウェル7の径方向内側で且つ第一段差部81よりも下面2b側に位置する第二段差部82と、が階段状に設けられている。
底部7aにおいて、段差部8のうち第一段差部81は、凹部1を除いた上面2aにより構成されている。より詳しくは、第一段差部81は、ウェル7の径方向内側において、上面2aのうち凹部1を除いた領域である第一段差部上面81aと、凹部1の側壁1cの上端部である第一段差部側壁面81cとによって構成されている。
底部7aにおいて、段差部8のうち第二段差部82は、凹部1内において第一段差部81よりも1段下面側に設けられている。より詳しくは、第二段差部82は、第一段差部81よりも1段下面側において、凹部1の最底面(最下面)1aを除いた領域である第二段差部上面82aと、第二段差部上面82aから最底面1aまでを接続する第二段差部側壁面82cとによって構成されている。
[ゲル層]
図4に示すように、ウェル7の底部に設けられた1段以上の段差部8のうち、最底面1aから1段目の第二段差部82の高さまで充填された第一ハイドロゲルからなる第一ゲル層11が備えられている。第一ゲル層11の側面と第二段差部側壁面82cとが密着され、最底面1aと第二段差部側壁面82cとによって構成される第一ゲル層収容部に、第一ハイドロゲルが隙間無く充填されている。さらに、第一ゲル層の上面11aの周縁と第二段差部82の周縁(内円)とが密着し、且つ、第一ゲル層の上面11aと第二段差部上面82aとが同じ高さ水準とされている。これにより、第一ゲル層の上面11aが極めて平坦化されるとともに、第一ゲル層11の厚みが均一にされている。
第一ゲル層11の上に、第二ハイドロゲルからなる第二ゲル層12が積層されている。
図4に示すように、ウェル7の底部に設けられた1段以上の段差部8のうち、上方から数えて1段目の第一段差部81の高さまで充填された第二ハイドロゲルからなる第二ゲル層12が備えられている。第二ゲル層12の側面と第一段差部側壁面81cとが密着され、第一ゲル層の上面11aと第一段差部側壁面81cとによって構成される第二ゲル層収容部に、第二ハイドロゲルが隙間無く充填されている。さらに、第二ゲル層の上面12aの周縁と第一段差部81の周縁(外円)とが密着し、且つ、第二ゲル層の上面12aと第一段差部上面81a(2a)とが同じ高さ水準とされている。これにより、第二ゲル層の上面12aが極めて平坦化されるとともに、第二ゲル層12の厚みが均一にされている。
第一ゲル層11の厚みに相当する第一段差部81の高さは特に限定されず、例えば0.1mm〜5mmが好ましく、0.2mm〜1mmがより好ましく、0.3mm〜0.8mmがさらに好ましい。0.1mm以上であることにより、第一ゲル層の厚みを均一化することが容易になる。5mm以下であることにより、目的の細胞を選択的に分離することが容易になる。
第二ゲル層12の厚みに相当する第二段差部82の高さは特に限定されず、例えば0.1mm〜5mmが好ましく、0.2mm〜1mmがより好ましく、0.3mm〜0.8mmがさらに好ましい。0.1mm以上であることにより、第二ゲル層の厚みを均一化することが容易になる。5mm以下であることにより、目的の細胞を選択的に分離することが容易になる。
なお、第二ゲル層12の上面12aが高度に平坦化されている必要が無い場合、第二ゲル層12の厚みは第二段差部82の高さと一致していなくても構わない。
[細胞のサンドイッチ培養]
細胞培養器10において、第一ゲル層の上面11aに付着した細胞(不図示)が更に備えられ、細胞が第一ゲル層11と第二ゲル層12の境界面において培養される。ウェル7内の第二ゲル層12の上には培養液(不図示)が満たされており、ゲル層を拡散及び浸透して、栄養成分及び酸素が細胞に供給される。
上記の様にサンドイッチ培養された細胞を光学顕微鏡で観察すると、第一ゲル層の上面11aが極めて平坦化されているので、観察視野内の多数の細胞が同じ高さ水準にある。この結果、観察視野内の多数の細胞にピントが合った状態で観察できるので、細胞の識別率が向上し、目的の細胞を容易に選択することができる。
[ゲル層の上面の平坦性の評価方法]
細胞培養器10に備えられる第一ゲル層の上面11aの平坦性を評価する方法として、細胞に替えて蛍光ビーズを上面11aに付着させ、所定の焦点深度で階層的にゲル層11,12をスライスするように観察し、その観察視野の広い範囲において均一に蛍光ビーズが分散していることを調べる方法が挙げられる。ここで、所定の焦点深度としては、例えば1枚のスライス当たり10μm〜30μmが挙げられ、略球形の蛍光ビーズの直径としては、例えば1μm〜30μmが挙げられる。撮像するスライス画像の枚数は、3枚以上であることが好ましく、5枚以上であることがより好ましく、10枚以上であることが特に好ましい。10倍の対物レンズをとおして観察した一辺3mm程度の視野全体において、蛍光ビーズが同じ高さ水準にあることが好ましい。
例えば、10倍の対物レンズをとおして観察した一辺3mm程度の視野全体において、蛍光ビーズが同じ又は同等の高さ水準にあることが好ましい。ここで、同じ又は同等の高さ水準にあることは、例えば、焦点深度を20μm/sliceに設定し、焦点深度を段階的にずらして複数枚の蛍光写真を撮像したとき、任意の一枚においては殆ど蛍光が観察されず、次の一枚において突如として観察視野の全体に均一に分散した蛍光ビーズの存在を示す蛍光が観察されることによって確認できる。このように観察される蛍光画像は、上記任意の一枚と次の一枚の間に、均一に分散した蛍光ビーズの端部が位置することを示している。
なお、第二ゲル層の上面12aについても同様の方法でその平坦性を評価することが可能であり、第一ゲル層の上面11aと同等の平坦性を有することが好ましい。
[細胞の分離及び回収]
第一ハイドロゲル及び第二ハイドロゲルとして光分解性ゲルを使用してサンドイッチ培養を行うと、多数の細胞にピントを合わせた状態でレーザー光を高精度に照射し、狙った局所のゲルのみを分解して、目的の細胞のみを選択的に分離及び回収することができる。この際、第一ゲル層及び第二ゲル層の上面11a、12aが平坦化されているので、高分解能で多数の細胞にピントを合わせることができる。さらに、第一ゲル層11及び第二ゲル層12の厚みが共に均一化されているので、ゲル層の厚み方向で光照射の焦点がずれて細胞の分離精度が低下することを防止している。
[ハイドロゲルの種類]
第一ハイドロゲル及び第二ハイドロゲルの種類は特に限定されず、従来の細胞培養に使用されるハイドロゲルが適用可能である。選択した目的の細胞のみを分離及び回収することが容易になる観点から、特許文献1〜3に記載された光分解性ゲルが好適である。この他、マトリゲル、コラーゲンなどの細胞外マトリクスを含む公知のハイドロゲルも好適である。また、非特許文献(Yanagawa, F. et al., Activated-Ester-Type Photocleavable Crosslinker for Preparation of Photodegradable Hydrogels Using a Two-Component Mixing Reaction. Adv. Healthc. Mat., 4 246-254 (2015).)に記載されたプレゲル溶液及びハイドロゲルも好適である。
第一ハイドロゲルと第二ハイドロゲルの種類は同じであってもよいし、異なってもよい。
[基板2について]
細胞培養器10を構成する基板2の平面図及び断面図を図5に示す。上面2aには段差部8が設けられた凹部1が8行4列で配置されている。凹部1を拡大した平面図及び断面図を図6に示す。凹部1が設けられた基板2の上面2aの一部は、前述したように、第一段差部上面81aを構成している。第一段差部上面81aの周縁が基板2の下面方向に窪むことにより形成される第一段差部81の周縁部が、外円81dを構成している。第二段差部上面82aの周縁が基板2の下面方向に窪むことにより形成される第二段差部82の周縁部が、内円82dを構成している。外円81dは凹部1の開口縁を示す。
外円81dの直径は特に限定されず、例えば1mm〜50mmに設定することができる。上記範囲であると、第二ゲル層の上面12aを容易に平坦化することができる。
内円82dの直径は特に限定されず、例えば0.5mm〜30mmに設定することができる。上記範囲であると、第一ゲル層の上面11aを容易に平坦化することができる。
基板2の材料は特に限定されず、サンドイッチ培養された細胞を光学的に観察することが容易になる観点から透明材料が好ましい。透明材料としては、例えば、合成樹脂、ガラス等が挙げられる。また、細胞培養を行う観点から、オートクレーブ滅菌が可能な材料であることが好ましい。
合成樹脂としては、シリコーン系樹脂(例えばポリジメチルシロキサン(PDMS))、アクリル系樹脂(例えばポリメタクリル酸メチル(PMMA))、スチレン系樹脂(例えばポリスチレン)、ポリビニルピリジン系樹脂(ポリ(4−ビニルピリジン)、4−ビニルピリジン−スチレン共重合体等)、ポリオレフィン系樹脂(例えばポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリメチルペンテン樹脂)、ポリエステル樹脂(ポリエチレンテレフタレート樹脂(PET))、ポリカーボネート系樹脂、エポキシ系樹脂等が例示できる。
なかでも、シリコーン系樹脂(例えばポリジメチルシロキサン(PDMS))、アクリル系樹脂(例えばポリメタクリル酸メチル(PMMA))、スチレン系樹脂(例えばポリスチレン)は、高い透明性を有するため好ましい。
シリコーン系樹脂は酸素透過性が高いので、基板2の下面2bから上面2aに向けて、細胞に必要な酸素を透過させることができる。この目的においては特にPDMSが基板2の材料として適している。酸素透過性をより高める観点から、基板2の下面2bから凹部1の最底面1aまでの距離は、0.2〜5mmであることが好ましく、0.5〜2mmであることがより好ましい。
基板2に備えられた凹部1は公知の加工方法により形成可能であり、例えば、レプリカモールディング法、RIE(Reactive Ion Etching)、レーザー加工、NC加工、光造形加工、射出成型加工、ナノインプリント加工などが挙げられる。
基板2の上面2a、凹部1、貫通孔3の内壁3cなどのウェル7の内面を構成する各表面に、例えば親水化処理、ポリリジンコート処理等の公知の表面処理を施してもよい。ウェル7の内面が親水性であると、ハイドロゲル前駆体を含む溶液が親水性表面に拡がり易くなり、ウェル7内に形成するゲル層の上面を平坦化することが容易になる。さらに、ゲル層とウェル7の内面との密着性を向上させることができる。これらの観点から、基板2の上面2a、凹部1の接触角は60度以下であることが好ましく、40度以下であることがより好ましい。
なお、上面2aなどのウェル7の内面を構成する各表面が親水性であることは必須ではなく、各表面は疎水性であっても構わないが、上記の効果を得る観点から親水性であることが好ましい。
[貫通孔板4について]
貫通孔板4の材料及び加工方法は特に限定されず、基板2と同様の材料及び加工方法により作製することができる。基板2が構成する底部7aと貫通孔板4の貫通孔3が構成する側壁部7cとからなるウェル7を液密に形成する観点から、貫通孔板4及び基板2は合成樹脂製であることが好ましい。
[ホルダー6について]
図1に示すように、ホルダー6は、基板2を支持する基体部61と、基体部61に支持された基板2の上面2aに向けて貫通孔板4を押圧する一対の押圧バー63(押圧部材)と、を有する。基体部61は、略矩形の薄板状の底板部64と、底板部64の上面に高さ方向に突出して形成された厚肉部65とを有する。
厚肉部65は、底板部64の2つの側縁部64aに形成された側縁凸部65aと、底板部64の2つの端縁部64bに形成された端縁凸部65bと、を有する。
側縁凸部65aおよび端縁凸部65bは、それぞれ底板部64の側縁部64aおよび端縁部64bに沿って形成されている。
2つの端縁凸部65bの両端面には、それぞれ押圧バー63の端部が挿入される挿入穴65cが形成されている。
厚肉部65によって囲まれた内部空間は、基板2および貫通孔板4の下部を収容する収容凹部66となっている。基体部61は、金属や樹脂で構成することができる。
図1および図2に示すように、押圧バー63は、例えば金属などで構成され、その両端部を厚肉部65の挿入穴65cに挿入した状態で、この挿入部分を支点として、端縁凸部65bに沿う中心軸の軸周り方向に回動可能となっている。
押圧バー63の中央部には、例えばシリコーン樹脂で構成された円筒体67が挿通され、回動可能に設定されている。
図2に示すように、一対の押圧バー63は、円筒体67を貫通孔板4の端面に設けられた突出部41に係止させることができる。これによって、貫通孔板4を基板2に対して押圧し、ウェル7を確実に液密状態とすることができる。
底板部64には4行8列に配列された32個の貫通孔68が各ウェル7の直下に設けられている。これにより、基材5の上方からだけでなくホルダー6の下方からも貫通孔68を通してウェル7の内部を光学的に観察することができる。
《細胞培養方法》
細胞培養器10を用いて細胞を培養する方法の一例について、図1〜図6を参照して説明する。まず、ホルダー6の収容凹部66に基板2を収容し、基板の上面2aに貫通孔板4を設置して、押圧バー63で固定することにより、ウェル7を液密に形成する。続いて、ウェル7の最底面1aに第一ハイドロゲルの前駆体を含む溶液(プレゲル溶液)を滴下し、親水性の最底面1aに当該溶液を自然に展開させる。プレゲル溶液の体積を第一ゲル層収容部の容積と等しくすることにより、プレゲル溶液の液面にメニスカスが形成されず、プレゲル溶液の液面と第二段差部上面82aとの高さ水準が等しくなる。この結果、ゲル前駆体が化学反応によりゲル化されると、ゲル層の側面が第二段差部側壁面82cに密着し、第二段差部上面82aと高さ水準が等しい第一ゲル層11が形成される。同じ高さ水準において第一ゲル層の上面11aの周縁と第二段差部82の周縁(内円82d)とが密着しているので、第一ゲル層の平坦な上面11aは上記の高さ水準で安定に保持される。
次に、第一ゲル層11が形成されたウェルに液体培地(培養液)及び所望の細胞を注入し、細胞を第一ゲル層の上面11aに播種する。その後、上面11aに付着した細胞を残したまま液体培地を吸い出す。続いて、上面11aに第二ハイドロゲルの前駆体を含む溶液(プレゲル溶液)を滴下し、上面11aの細胞を押し流さないように静かに展開させる。プレゲル溶液の体積を第二ゲル層収容部の容積と等しくすることにより、プレゲル溶液の液面にメニスカスが形成されず、プレゲル溶液の液面と第一段差部上面81aとの高さ水準が等しくなる。この結果、ゲル前駆体が化学反応によりゲル化すると、ゲル層の側面が第一段差部側壁面81cに密着し、第一段差部上面81aと高さ水準が等しい第二ゲル層12が形成される。同じ高さ水準において第二ゲル層の上面12aの周縁と第一段差部81の周縁(外円81d)(凹部1の開口縁)とが密着しているので、第二ゲル層の平坦な上面12aは上記の高さ水準で安定に保持される。
第二ゲル層12が形成されたウェル7内に液体培地を注入することにより、第二ゲル層12及び第一ゲル層11に液体培地が浸透及び拡散する。
以上の工程により、第一ゲル層11と第二ゲル層12の境界面に細胞が保持されたサンドイッチ培養構造を形成できる。
以上の工程で形成された第一ゲル層の上面11aの平坦性は極めて高いので、光学顕微鏡で観察したときの観察視野の広い範囲で、焦点が合った細胞像が得られる。細胞の観察は基材5の上方又は下方から、貫通孔板4の貫通孔3及びホルダー6の貫通孔68を通して光学的に観察することができる。
広い範囲でピントが合った観察視野の中から、選択した目的の細胞を囲む微小領域に光を照射して、第一ゲル層11及び第二ゲル層12を局所的に分解することにより、液体培地中に目的の細胞を取り出して回収することができる。光照射は光学顕微鏡で観察しながら行うことができる。光照射及び細胞回収方法の詳細は、例えば特許文献1〜3、および非特許文献(Tamura, M. et al., Optical Cell Separation from Three-Dimensional Environment in Photodegradable Hydrogels for Pure Culture Techniques. Sci. Rep., 4, 4793 (2014).)を参照して行うことができる。
本発明の一実施形態の細胞培養方法で培養する細胞は特に限定されず、例えばヒトを含む動物由来の細胞、植物由来の細胞等を目的に応じて適宜選択される。細胞の培養に使用する培養液は特に限定されず、従来の細胞培養に使用される培養液が適宜選択される。
[実施例1]
細胞培養器10を使用し、市販のマトリゲルのプレゲル溶液7μLをウェル7の底部7aにおける内円82dの内側に滴下し、均一に塗布した後、37℃で15〜30分インキュベートして第一ゲル層11(ボトム層)を形成した。続いて、予め37℃に温め、付着性細胞(DU145細胞)を懸濁した液体培地600μLをウェル7内に注入し、37℃で3時間静置し、付着性細胞を第一ゲル層の上面11aに付着させた。これにより細胞密度が2,000 cells/well、25 cells/mm2となった。次に、液体培地を完全に除去し、プレゲル溶液20μLをウェル7の底部7aにおける外円81dの内側に滴下に、37℃で15〜30分インキュベートして第二ゲル層12(ミドル層)を形成した。続いて37℃に温めた液体培地600μLをウェル7内に注入し、細胞のサンドイッチ培養を所定時間行った後、光学顕微鏡で細胞画像を撮像した。
この結果、図7(A)に示すように、第一ゲル層の上面11aが平坦であるため、同じ高さ水準にある細胞の数が多くなるので、観察視野の広い範囲で細胞に焦点が適合した画像を取得できた。図中、白矢印はピントのあっている細胞を指している。画像の左下及び右下に見える黒い円弧は内円82dの一部である。
[比較例1]
市販の96穴プレートのウェルにマトリゲルのプレゲル溶液40μLを注入し、37℃で15〜30分インキュベートして下層ゲルを形成した。続いて、付着性細胞DU145(2,000 cells/well、57 cells/mm2)を下層ゲルの上に播種し、37℃で3時間静置し、下層ゲルの上面に付着させた。次に、上澄み液を完全に除去し、プレゲル溶液40μLを下層ゲルの上に静かに注入し、37℃で15〜30分インキュベートして上層ゲルを形成した。サンドイッチした付着性細胞を実施例1と同様に光学顕微鏡で細胞画像を撮像した。
この結果、図7(B)に示すように、実施例1と同じ観察視野範囲内において、黒矢印で示すピントの合っていない細胞が多数現れた。白矢印で示すピントの合っている細胞は、観察視野の中央部に集中していた。この結果から、細胞が付着したゲル表面の中央部と周縁部の高さ水準が異なり、ゲル表面の平坦性が低いことが分かった。
[実施例2]
市販のマトリゲルのプレゲル溶液を使用し、細胞に替えて緑色蛍光ビーズ(直径3.1μm;50,000ビーズ/ウェル)を使用した以外は、実施例1と同様にサンドイッチ培養構造を有する細胞培養器10を作製した。
マトリゲルでサンドイッチした緑色蛍光ビーズを共焦点レーザー顕微鏡(FV300, Olympus)で観察した。この際、焦点深度(z-stack)を20μm/sliceに設定し、焦点深度を段階的にずらして合計11枚(Total depth 200μm)のスライス画像を撮像した。
この結果、図8(a)に示すように、深さ0μm〜60μmを撮像した画像では、観察視野全域にわたって緑色蛍光ビーズの存在がほとんどないが、深さ80〜160μmを撮像した5枚のうち何れの画像においても、観察視野の広い範囲で均一に緑色蛍光ビーズの蛍光が観察された。着目すべきは、深さ60μmでは少量の蛍光ビーズのみが観察される一方、深さ80μmでは観察視野全体に均一に分散した蛍光ビーズが突如として現れる(観察される)点である。
これらの結果は、第一ゲル層と第二ゲル層の境界に配置した各緑色ビーズが観察視野全域にわたって同じ高さ水準に位置していることを示している。従って第一ゲル層の上面11aが極めて平坦であることが確認された。
[比較例2]
市販の96穴プレートのウェルにマトリゲルのプレゲル溶液40μLを注入し、37℃で15〜30分インキュベートして下層ゲルを形成した。続いて、緑色蛍光ビーズの懸濁液(10,000ビーズ/ウェル)を下層ゲルの上に注入し、37℃で30分静置し、下層ゲルの上面に付着させた。次に、上澄み液を完全に除去し、プレゲル溶液40μLを下層ゲルの上に静かに注入し、37℃で15〜30分インキュベートして上層ゲルを形成した。
マトリゲルでサンドイッチした緑色蛍光ビーズを実施例2と同様に共焦点レーザー顕微鏡(FV300, Olympus)で観察した。
この結果、図8(b)に示すように、深さ20〜40μmの画像においては、観察視野の中央部のみに緑色蛍光ビーズの蛍光が観察され、深さ60〜100μmの画像においては、観察視野の中央部を除いた周縁部のみに緑色蛍光ビーズの蛍光がドーナッツ状に観察された。この結果は、第一ゲル層と第二ゲル層の境界に配置した各緑色ビーズが、中央部と周縁部とで異なる高さ水準に位置していることを示している。このように下層ゲルの表面のうち中央部が下がっている理由として、下層ゲルの形成時にプレゲル溶液がウェルの側壁部に対してメニスカスを形成したことが挙げられる。
上述の実施形態における各構成及びそれらの組み合わせ等は一例であり、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、構成の付加、省略、置換、およびその他の変更が可能である。また、本発明は各実施形態によって限定されることはなく、請求項(クレーム)の範囲によってのみ限定される。
本発明は、細胞生物学、細胞工学、組織工学などの学術分野、及び再生医療、医薬品開発などのバイオ関連工業分野において広く利用することができる。
1…凹部、2…基板、2a…基板の上面、2b…基板の下面、3…貫通孔、3c…貫通孔の内壁、4…貫通孔板、4a…貫通孔板の上面、5…基材、5a…基材の上面、5b…基材の下面、6…ホルダー、7…ウェル、7a…ウェルの底部、7c…ウェルの側壁部、8…段差部、81…第一段差部、81a…第一段差部上面、81b…第一段差部側壁面、82…第二段差部、82a…第二段差部上面、82b…第二段差部側壁面、10…細胞培養器、11…第一ゲル層、11a…第一ゲル層の上面、12…第二ゲル層、12a…第二ゲル層の上面

Claims (10)

  1. 上面及び下面を有する基材と、
    前記上面に開口し、前記基材内に設けられた底部及び側壁部からなるウェルと、を備え、
    前記底部は、前記ウェルの径方向内側において基材厚みが小さくされた1段以上の段差部を有する、細胞培養器。
  2. 前記段差部のうち、
    前記ウェルの径方向外側に位置する第一段差部と、
    前記ウェルの径方向内側で且つ前記第一段差部よりも前記下面側に位置する第二段差部と、が階段状に設けられている請求項1に記載の細胞培養器。
  3. 前記ウェルの底部が親水性である、請求項1又は2に記載の細胞培養器。
  4. 前記ウェルの底部がポリリジン膜によってコートされている、請求項1〜3の何れか一項に記載の細胞培養器。
  5. 前記基材は、
    凹部が上面に形成された基板と、
    前記上面に設置され、且つ、前記凹部の開口縁よりも一回り大きい径を有する貫通孔が板厚方向に形成された貫通孔板と、を備え、
    前記ウェルは、
    前記基板の上方から見て、前記貫通孔の径方向内側に配置された前記凹部及び前記上面により構成された底部、並びに、前記貫通孔の内壁により構成された側壁部、によって液密に形成され、
    前記ウェルの底部において、前記段差部のうち第一段差部は、前記凹部を除いた前記上面により構成され、前記段差部のうち第二段差部は、前記凹部内において前記第一段差部よりも1段下面側に設けられている、請求項1〜4の何れか一項に記載の細胞培養器。
  6. 前記ウェルの底部の最底面から1段目の段差部の高さまで充填された第一ハイドロゲルからなる第一ゲル層が備えられ、
    前記第一ゲル層の上面の周縁と前記1段目の段差部の周縁とが密着し、且つ、前記第一ゲル層の上面と前記1段目の段差部とが同じ高さ水準とされている、請求項1〜5の何れか一項に記載の細胞培養器。
  7. 前記第一ゲル層の上面に付着した細胞が備えられている、請求項6に記載の細胞培養器。
  8. 前記第一ゲル層の上に、第二ハイドロゲルからなる第二ゲル層が積層されている、請求項6又は7に記載の細胞培養器。
  9. 前記第一ゲル層の上又は前記第二ゲル層の上に培養液が保持されている、請求項6〜8の何れか一項に記載の細胞培養器。
  10. 請求項1〜9の何れか一項に記載の細胞培養器を使用して細胞を培養する、細胞培養方法。
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