JP2016181660A - 太陽電池モジュール - Google Patents

太陽電池モジュール Download PDF

Info

Publication number
JP2016181660A
JP2016181660A JP2015062510A JP2015062510A JP2016181660A JP 2016181660 A JP2016181660 A JP 2016181660A JP 2015062510 A JP2015062510 A JP 2015062510A JP 2015062510 A JP2015062510 A JP 2015062510A JP 2016181660 A JP2016181660 A JP 2016181660A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cover
solar battery
battery cell
sealing material
solar
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2015062510A
Other languages
English (en)
Inventor
博隆 稲葉
Hirotaka Inaba
博隆 稲葉
和雅 奥村
Kazumasa Okumura
和雅 奥村
和峰 木村
Kazutaka Kimura
和峰 木村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Industries Corp
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Industries Corp
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Industries Corp, Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Industries Corp
Priority to JP2015062510A priority Critical patent/JP2016181660A/ja
Priority to EP16161535.6A priority patent/EP3073536A1/en
Priority to US15/079,426 priority patent/US20160284907A1/en
Publication of JP2016181660A publication Critical patent/JP2016181660A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L31/00Semiconductor devices sensitive to infrared radiation, light, electromagnetic radiation of shorter wavelength or corpuscular radiation and specially adapted either for the conversion of the energy of such radiation into electrical energy or for the control of electrical energy by such radiation; Processes or apparatus specially adapted for the manufacture or treatment thereof or of parts thereof; Details thereof
    • H01L31/04Semiconductor devices sensitive to infrared radiation, light, electromagnetic radiation of shorter wavelength or corpuscular radiation and specially adapted either for the conversion of the energy of such radiation into electrical energy or for the control of electrical energy by such radiation; Processes or apparatus specially adapted for the manufacture or treatment thereof or of parts thereof; Details thereof adapted as photovoltaic [PV] conversion devices
    • H01L31/042PV modules or arrays of single PV cells
    • H01L31/048Encapsulation of modules
    • H01L31/0488Double glass encapsulation, e.g. photovoltaic cells arranged between front and rear glass sheets
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L31/00Semiconductor devices sensitive to infrared radiation, light, electromagnetic radiation of shorter wavelength or corpuscular radiation and specially adapted either for the conversion of the energy of such radiation into electrical energy or for the control of electrical energy by such radiation; Processes or apparatus specially adapted for the manufacture or treatment thereof or of parts thereof; Details thereof
    • H01L31/04Semiconductor devices sensitive to infrared radiation, light, electromagnetic radiation of shorter wavelength or corpuscular radiation and specially adapted either for the conversion of the energy of such radiation into electrical energy or for the control of electrical energy by such radiation; Processes or apparatus specially adapted for the manufacture or treatment thereof or of parts thereof; Details thereof adapted as photovoltaic [PV] conversion devices
    • H01L31/042PV modules or arrays of single PV cells
    • H01L31/048Encapsulation of modules
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E10/00Energy generation through renewable energy sources
    • Y02E10/50Photovoltaic [PV] energy

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Condensed Matter Physics & Semiconductors (AREA)
  • Electromagnetism (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Computer Hardware Design (AREA)
  • Microelectronics & Electronic Packaging (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Photovoltaic Devices (AREA)

Abstract

【課題】太陽電池モジュールの熱伸縮により封止材がカバーから剥離することを抑制する。【解決手段】板状の第1カバー111と、第1カバー111に対向配置された板状の第2カバー112と、第1カバー111および第2カバー112の間に配置された太陽電池セル113と、第1カバー111および第2カバー112の間を埋めて互いを接合し、太陽電池セル113を封止する封止材部114とを備える。第1カバー111および第2カバー112の少なくとも一方は、封止材部114との接合面において、太陽電池セル113の中央部から離れるに従って封止材部114の厚さが漸増するように、厚さが漸減している徐変部111d,112dを有している。徐変部111d,112dの少なくとも一部は、太陽電池セル113の厚さ方向に見て、太陽電池セル113と重なっている。【選択図】図3

Description

本発明は、太陽電池モジュールに関する。
太陽電池モジュールの構成を開示した先行文献として、特開2005−191479号公報(特許文献1)がある。特許文献1に記載された太陽電池モジュールにおいては、裏面にP型電極とN型電極の両電極をもつバックコンタクト型の太陽電池セルが封止材に封止されている。表面側に保護部材のガラス板が取り付けられるとともに、背面側に保護部材として樹脂製フィルムが取り付けられて積層体が形成されている。
特開2005−191479号公報
特許文献1に記載された太陽電池モジュールは、インターコネクタの形状を最適化することにより、太陽電池モジュールの熱伸縮によってインターコネクタが疲労して断線することを抑制している。しかし、特許文献1に記載された太陽電池モジュールにおいては、太陽電池モジュールの熱伸縮により封止材が表面保護部材から剥離することがある。
本発明は上記の問題点に鑑みてなされたものであって、太陽電池モジュールの熱伸縮によって封止材が表面保護部材であるカバーから剥離することを抑制できる、太陽電池モジュールを提供することを目的とする。
本発明に基づく太陽電池モジュールは、板状の第1カバーと、第1カバーに対向配置された板状の第2カバーと、第1カバーおよび第2カバーの間に配置された太陽電池セルと、第1カバーおよび第2カバーの間を埋めて互いを接合し、太陽電池セルを封止する封止材部とを備える。第1カバーおよび第2カバーの少なくとも一方は、封止材部との接合面において、太陽電池セルの中央部から離れるに従って封止材部の厚さが漸増するように、厚さが漸減している徐変部を有している。徐変部の少なくとも一部は、太陽電池セルの厚さ方向に見て、太陽電池セルと重なっている。
本発明一形態においては、徐変部は、太陽電池セルの厚さ方向に見て、太陽電池セルの端部と重なっている。
本発明一形態においては、第1カバーおよび第2カバーの少なくとも一方は、封止材部との接合面において、太陽電池セルの中央部と対面する位置に、徐変部と隣接した水平部を有している。
本発明一形態においては、第1カバーおよび第2カバーの各々が徐変部を有している。
本発明一形態においては、第1カバーおよび第2カバーのうちの少なくとも剛性が高い方が徐変部を有している。
本発明によれば、太陽電池モジュールの熱伸縮により封止材がカバーから剥離することを抑制できる。
本発明の実施形態1に係る太陽電池モジュールを搭載した車両の外観を示す斜視図である。 本発明の実施形態1に係る太陽電池モジュールの外観を示す平面図であって、図1の矢印II方向から見た図である。 本発明の実施形態1に係る太陽電池モジュールの構成を示す断面図であって、図2のIII−III線矢印方向から見た図である。 比較例に係る太陽電池モジュールが熱膨張した状態を示す断面図である。 比較例に係る太陽電池モジュールが熱収縮した状態を示す断面図である。 第1カバーおよび第2カバーの各々の徐変部を構成する傾斜面上に位置する2本の直線を図3に追記した図である。 本発明の実施形態1に係る太陽電池モジュールが熱膨張した状態を示す断面図である。 本発明の実施形態2に係る太陽電池モジュールの構成を示す断面図である。 本発明の実施形態3に係る太陽電池モジュールの構成を示す断面図である。 本発明の実施形態4に係る太陽電池モジュールの構成を示す断面図である。 本発明の実施形態5に係る太陽電池モジュールの構成を示す断面図である。
以下、本発明の各実施形態に係る太陽電池モジュールについて図を参照して説明する。以下の説明においては、図中の同一または相当部分には同一符号を付して、その説明は繰り返さない。
(実施形態1)
図1は、本発明の実施形態1に係る太陽電池モジュールを搭載した車両の外観を示す斜視図である。図2は、本発明の実施形態1に係る太陽電池モジュールの外観を示す平面図であって、図1の矢印II方向から見た図である。図3は、本発明の実施形態1に係る太陽電池モジュールの構成を示す断面図であって、図2のIII−III線矢印方向から見た図である。
図3においては、太陽電池セルの幅方向X、および、太陽電池セルの厚さ方向Yを図示している。また、太陽電池セルの幅方向の中心を太陽電池セルの厚さ方向に通過する中心線Lcを図示している。
図1〜3に示すように、本発明の実施形態1に係る太陽電池モジュール110を搭載した車両100は、自動車である。車両100は、ルーフを構成する太陽電池モジュール110と、車体の一部であるルーフサイドメンバ120とを備える。なお、車両は、自動車に限られず、たとえば電車であってもよい。本実施形態においては、太陽電池モジュール110は、略平板状であるが、湾曲していてもよい。
太陽電池モジュール110は、板状の第1カバー111と、第1カバー111に対向配置された板状の第2カバー112と、第1カバー111および第2カバー112の間に配置された太陽電池セル113と、第1カバー111および第2カバー112の間を埋めて互いを接合し、太陽電池セル113を封止する封止材部114とを備える。
第1カバー111は、平面視にて略矩形状の外形を有している。第1カバー111は、本実施形態においては平板状であるが、湾曲していてもよい。本実施形態においては、第1カバー111は、ポリカーボネート製の板である。ただし、第1カバー111は、これに限られず、アクリルなどの他の樹脂製の板、CFRP(carbon-fiber-reinforced plastic)製の板またはアルミなどの金属製の板であってもよいし、ポリエチレンテレフタラートなどの樹脂製のシートであってもよい。
第1カバー111は、ポリカーボネートを射出成形することにより形成されている。ただし、第1カバー111の成形方法は射出成形に限られず、真空成形などでもよい。
第1カバー111は、封止材部114との接合面において、太陽電池セル113の中央部から離れるに従って封止材部114の厚さが漸増するように、厚さが漸減している徐変部111dを有している。
本実施形態においては、徐変部111dは、中心線Lcから離れるに従って太陽電池セル113から離れるように傾斜した傾斜面で構成されている。徐変部111dは、太陽電池セル113の厚さ方向に見て、環状に位置している。
徐変部111dは、太陽電池セル113の厚さ方向に見て、太陽電池セル113と重なっている。本実施形態においては、徐変部111dは、太陽電池セル113の厚さ方向に見て、太陽電池セル113の端部と重なっている。徐変部111dにおいて中心線Lcから最も離れて位置する末端は、太陽電池セル113の厚さ方向に見て、太陽電池セル113の幅方向における太陽電池セル113の末端と重なっている。
本実施形態においては、第1カバー111は、封止材部114との接合面において、太陽電池セル113の中央部と対面する位置に、徐変部111dと隣接した水平部111fを有している。水平部111fは、水平面で構成されており、太陽電池セル113の厚さ方向に見て、矩形状に位置している。すなわち、水平部111fおよび徐変部111dは、四角錐台状に設けられている。
第1カバー111は、封止材部114との接合面において、徐変部111dの周りを囲む囲繞部111eを有している。囲繞部111eは、水平面で構成されており、太陽電池セル113の厚さ方向に見て、格子状に位置している。
第2カバー112は、平面視にて略矩形状の外形を有している。第2カバー112は、本実施形態においては平板状であるが、第1カバー111が湾曲している場合には、第1カバー111と略同様の曲率で湾曲している。本実施形態においては、第2カバー112は、ポリカーボネート製の板である。ただし、第2カバー112は、これに限られず、アクリルなどの他の樹脂製の板であってもよい。第2カバー112は、第1カバー111に比較して、同等以上の平均厚さおよび剛性を有している。
第2カバー112は、透明なポリカーボネートを射出成形することにより形成されている。ただし、第2カバー112の成形方法は射出成形に限られず、真空成形などでもよい。
第2カバー112は、封止材部114との接合面において、太陽電池セル113の中央部から離れるに従って封止材部114の厚さが漸増するように、厚さが漸減している徐変部112dを有している。
本実施形態においては、徐変部112dは、中心線Lcから離れるに従って太陽電池セル113から離れるように傾斜した傾斜面で構成されている。徐変部112dは、太陽電池セル113の厚さ方向に見て、環状に位置している。
徐変部112dは、太陽電池セル113の厚さ方向に見て、太陽電池セル113と重なっている。本実施形態においては、徐変部112dは、太陽電池セル113の厚さ方向に見て、太陽電池セル113の端部と重なっている。徐変部112dにおいて中心線Lcから最も離れて位置する末端は、太陽電池セル113の厚さ方向に見て、太陽電池セル113の幅方向における太陽電池セル113の末端と重なっている。
本実施形態においては、第2カバー112は、封止材部114との接合面において、太陽電池セル113の中央部と対面する位置に、徐変部112dと隣接した水平部112fを有している。水平部112fは、水平面で構成されており、太陽電池セル113の厚さ方向に見て、矩形状に位置している。すなわち、水平部112fおよび徐変部112dは、四角錐台状に設けられている。
第2カバー112は、封止材部114との接合面において、徐変部112dの周りを囲む囲繞部112eを有している。囲繞部112eは、水平面で構成されており、太陽電池セル113の厚さ方向に見て、格子状に位置している。
太陽電池セル113は、マトリックス状に互いに間隔を置いて複数配置されている。複数の太陽電池セル113は、互いに電気的に接続されている。具体的には、複数の太陽電池セル113が互いに直列に接続されて、太陽電池ストリングを構成している。複数の太陽電池ストリングは、互いに直列または並列に接続されている。
封止材部114は、第1カバー111と第2カバー112とに挟まれた領域に位置している。本実施形態においては、封止材部114は、EVA(Ethylene-Vinyl Acetate)で構成されている。ただし、封止材部114を構成する材料は、EVAに限られず、PVB(Poly Vinyl Butyral)、シリコーン樹脂またはアイオノマー樹脂などでもよい。
太陽電池セル113と第1カバー111との間の封止材部114の最小厚さはt1である。太陽電池セル113と第2カバー112との間の封止材部114の最小厚さはt2である。封止材部114の最小厚さt1,t2としては、太陽電池セル113を封止するために必要な最小厚さが確保されている。
太陽電池セル113の幅方向における末端と第1カバー111との間の封止材部114の厚さはt3である。太陽電池セル113の幅方向における末端と第2カバー112との間の封止材部114の厚さはt4である。封止材部114の厚さt3,t4としては、後述する封止材部114の剪断歪みγによって、封止材部114が第1カバー111および第2カバー112の各々から剥離しないために必要な最小厚さが確保されている。
ここで、本実施形態に係る太陽電池モジュール110の構造的特徴を説明するために、比較例に係る太陽電池モジュール910について説明する。
図4は、比較例に係る太陽電池モジュールが熱膨張した状態を示す断面図である。図5は、比較例に係る太陽電池モジュールが熱収縮した状態を示す断面図である。図4,5においては、図3と同一の方向から見た断面視にて示している。
図4,5においては、太陽電池セルの幅方向X、および、太陽電池セルの厚さ方向Yを図示している。また、太陽電池セルの幅方向の中心を太陽電池セルの厚さ方向に通過する中心線Lcを図示している。さらに、太陽電池モジュールの熱伸縮により生ずる封止材部の剪断歪みを模式的に示している。
図4,5に示すように、比較例に係る太陽電池モジュール910は、板状の第1カバー911と、第1カバー911に対向配置された板状の第2カバー912と、第1カバー911および第2カバー912の間に配置された太陽電池セル913と、第1カバー911および第2カバー912の間を埋めて互いを接合し、太陽電池セル913を封止する封止材部914とを備える。
第1カバー911は、平面視にて略矩形状の外形を有している。第1カバー911の厚さは、全体的に略均一である。第1カバー911は、封止材部914との接合面の全体が水平面で構成されている。第1カバー911は、ポリカーボネート製の板である。
第2カバー912は、平面視にて略矩形状の外形を有している。第2カバー912の厚さは、全体的に略均一である。第2カバー912は、封止材部914との接合面の全体が水平面で構成されている。第2カバー912は、ポリカーボネート製の板である。
太陽電池セル913は、マトリックス状に互いに間隔を置いて複数配置されている。複数の太陽電池セル913は、互いに電気的に接続されている。具体的には、複数の太陽電池セル913が互いに直列に接続されて、太陽電池ストリングを構成している。複数の太陽電池ストリングは、互いに並列に接続されている。
封止材部914は、第1カバー911と第2カバー912とに挟まれた領域に位置している。封止材部914は、EVA(Ethylene-Vinyl Acetate)で構成されている。
第1カバー911および第2カバー912の構成材料であるポリカーボネートの線膨張係数は、70×10-6(1/K)である。太陽電池セル913を主に構成するシリコンの線膨張係数は、4×10-6(1/K)である。
よって、図4に示すように、比較例に係る太陽電池モジュール910が熱膨張した状態においては、太陽電池セル913に対して、第1カバー911が矢印11で示すように膨張し、第2カバー912が矢印12で示すように膨張する。太陽電池モジュール910の熱膨張により、封止材部914に仮想線14にて示すような剪断歪みが生ずる。
図5に示すように、比較例に係る太陽電池モジュール910が熱収縮した状態においては、太陽電池セル913に対して、第1カバー911が矢印21で示すように収縮し、第2カバー912が矢印22で示すように収縮する。太陽電池モジュール910の熱収縮により封止材部914に仮想線24にて示すような剪断歪みが生ずる。
太陽電池モジュール910の熱伸縮による、太陽電池セル913に対する第1カバー911および第2カバー912の各々の位置ずれ量Δxは、下記の数式1により求まる。
Δx=(α1−α2)×ΔT×x・・・(数式1)
数式1において、α1はポリカーボネートの線膨張係数、α2はシリコンの線膨張係数、ΔTは温度変化量、xは太陽電池セル913の幅方向における太陽電池セル913の中心線Lcからの距離である。
数式1から分かる通り、太陽電池セル913に対する第1カバー911および第2カバー912の各々の位置ずれ量Δxは、太陽電池セル913の中心からの距離xに比例する。
封止材部914の剪断歪みγは、下記の数式2を満たす。
γ=Δx/t・・・(数式2)
数式2において、tは、第1カバー911および第2カバー912の各々と太陽電池セル913との間に位置する封止材部914の厚さである。
上記のように、第1カバー911および第2カバー912の各々の厚さは、全体的に略均一であるため、封止材部914の厚さtは一定である。位置ずれ量Δxは、太陽電池セル913の中心からの距離xに比例する。よって、封止材部914の剪断歪みγは、太陽電池セル913の中心からの距離xに比例する。
比較例に係る太陽電池モジュール910においては、封止材部914の剪断歪みγが大きくなる太陽電池セル913の幅方向における端部と対向する位置にて、封止材部914が第1カバー911および第2カバー912の各々から剥離しやすい。
そこで、本実施形態に係る太陽電池モジュール110においては、第1カバー111が封止材部114との接合面において徐変部111dを有し、第2カバー112が封止材部114との接合面において徐変部112dを有している。本実施形態においては、徐変部111dおよび徐変部112dの各々は、傾斜面で構成されている。
図6は、第1カバーおよび第2カバーの各々の徐変部を構成する傾斜面上に位置する2本の直線を図3に追記した図である。図6に示すように、第1カバー111および第2カバー112の各々の徐変部111d,112dを構成する傾斜面上に位置する2本の直線La,Lbの各々は、太陽電池セル113の中心を通過して一定の傾きを有する直線である。
すなわち、徐変部111d,112dの各々と太陽電池セル113との間の封止材部114の厚さは、太陽電池セル113の幅方向における中心から離れるに従って一定の割合で厚くなっている。
図7は、本発明の実施形態1に係る太陽電池モジュールが熱膨張した状態を示す断面図である。図7においては、図3と同一の方向から見た断面視にて示している。
図7に示すように、本実施形態に係る太陽電池モジュール110が熱膨張した状態においては、太陽電池セル113に対して、第1カバー111が矢印11で示すように膨張し、第2カバー112が矢印12で示すように膨張する。太陽電池モジュール110の熱膨張により、封止材部114に仮想線4にて示すような剪断歪みが生ずる。
上記のように、本実施形態に係る太陽電池モジュール110においては、徐変部111d,112dの各々と太陽電池セル113との間の封止材部114の厚さが、太陽電池セル113の幅方向における中心から離れるに従って一定の割合で厚くなっている。すなわち、上記の数式2において、封止材部114の厚さtが太陽電池セル113の中心からの距離xに比例している。また、数式1から分かる通り、太陽電池セル113に対する徐変部111d,112dの各々の位置ずれ量Δxは、太陽電池セル113の中心からの距離xに比例している。よって、数式2より、徐変部111d,112dの各々と太陽電池セル113との間の封止材部114の剪断歪みγは、一定の値となる。
徐変部111d,112dの各々は、太陽電池セル113の厚さ方向に見て、太陽電池セル113の端部と重なっているため、徐変部111d,112dの各々と太陽電池セル113との間の封止材部114の剪断歪みγを一定の値とすることにより、太陽電池セル113の幅方向における端部と対向する位置にて、封止材部114が第1カバー111および第2カバー112の各々から剥離することを抑制できる。
本実施形態に係る太陽電池モジュール110は、第1カバー111および第2カバー112の各々において、太陽電池セル113の中央部と対面する位置に水平部111f,112fが設けられており、水平部111f,112fの各々と太陽電池セル113との間の封止材部114の厚さt1,t2が最も薄くなっている。これにより、水平部111f,112fの各々と太陽電池セル113との接合力を確保して、太陽電池セル113の幅方向における太陽電池セル113の位置ずれを安定して抑制することができる。
本実施形態に係る太陽電池モジュール110においては、封止材部114の厚さを全体的に一定に厚くすることにより封止材部114の剥離を抑制した場合に比較して、太陽電池モジュール110を薄型に維持することができるとともに、封止材部114を構成する材料の増加を抑制することができる。
また、第1カバー111および第2カバー112の各々を射出成形または真空成形などにより成形することにより、第1カバー111および第2カバー112に、徐変部111d,112d、水平部111f,112fおよび囲繞部111e,112eをそれぞれ容易に設けることができる。
本実施形態に係る太陽電池モジュール110においては、第1カバー111および第2カバー112の各々が徐変部111d,112dを有しているが、これに限られず、第1カバー111および第2カバー112の一方が徐変部111d,112dを有していてもよい。また、第1カバー111の徐変部111dと、第2カバー112の徐変部112dとにおいて、互いの徐変の程度が異なっていてもよい。
たとえば、第1カバー111より厚く剛性の高い第2カバー112のみが徐変部112dを有していてもよい。第2カバー112が第1カバー111より厚く剛性が高い場合、第2カバー112の熱伸縮の度合いが第1カバー111の熱伸縮の度合いより大きくなる。この場合、第2カバー112と太陽電池セル113との間の封止材部114の剪断歪みは、第1カバー111と太陽電池セル113との間の封止材部114の剪断歪みより大きくなる傾向にある。そのため、封止材部114との剥離がより起きやすい第2カバー112のみに徐変部112dを設けることにより、封止材部114の剥離を効率的に抑制できる。
以下、本発明の実施形態2に係る太陽電池モジュールについて説明する。なお、本実施形態に係る太陽電池モジュール210は、第1カバーおよび第2カバーの各々に水平部が設けられていない点のみ実施形態1に係る太陽電池モジュール110と異なるため、他の構成については説明を繰り返さない。
(実施形態2)
図8は、本発明の実施形態2に係る太陽電池モジュールの構成を示す断面図である。図8においては、図3と同一の方向から見た断面視にて示している。また、図8においては、太陽電池セルの幅方向X、および、太陽電池セルの厚さ方向Yを図示している。さらに、太陽電池セルの幅方向の中心を太陽電池セルの厚さ方向に通過する中心線Lcを図示している。
図8に示すように、本発明の実施形態2に係る太陽電池モジュール210は、板状の第1カバー211と、第1カバー211に対向配置された板状の第2カバー212と、第1カバー211および第2カバー212の間に配置された太陽電池セル113と、第1カバー211および第2カバー212の間を埋めて互いを接合し、太陽電池セル113を封止する封止材部214とを備える。
第1カバー211は、封止材部214との接合面において、太陽電池セル113の中央部から離れるに従って封止材部214の厚さが漸増するように、厚さが漸減している徐変部211dを有している。
本実施形態においては、徐変部211dは、中心線Lcから離れるに従って太陽電池セル113から離れるように傾斜した傾斜面で構成されている。徐変部211dは、太陽電池セル113の厚さ方向に見て、矩形状に位置している。すなわち、徐変部211dは、四角錐状に設けられている。徐変部211dの頂点部は、中心線Lc上に位置している。
徐変部211dは、太陽電池セル113の厚さ方向に見て、太陽電池セル113と重なっている。本実施形態においては、徐変部211dは、太陽電池セル113の厚さ方向に見て、太陽電池セル113の端部と重なっている。徐変部211dにおいて中心線Lcから最も離れて位置する末端は、太陽電池セル113の厚さ方向に見て、太陽電池セル113の末端と重なっている。
第1カバー211は、封止材部214との接合面において、徐変部211dの周りを囲む囲繞部211eを有している。囲繞部211eは、水平面で構成されており、太陽電池セル113の厚さ方向に見て、格子状に位置している。
第2カバー212は、封止材部214との接合面において、太陽電池セル113の中央部から離れるに従って封止材部214の厚さが漸増するように、厚さが漸減している徐変部212dを有している。
本実施形態においては、徐変部212dは、中心線Lcから離れるに従って太陽電池セル113から離れるように傾斜した傾斜面で構成されている。徐変部212dは、太陽電池セル113の厚さ方向に見て、矩形状に位置している。すなわち、徐変部212dは、四角錐状に設けられている。徐変部212dの頂点部は、中心線Lc上に位置している。
徐変部212dは、太陽電池セル113の厚さ方向に見て、太陽電池セル113と重なっている。本実施形態においては、徐変部212dは、太陽電池セル113の厚さ方向に見て、太陽電池セル113の端部と重なっている。徐変部212dにおいて中心線Lcから最も離れて位置する末端は、太陽電池セル113の厚さ方向に見て、太陽電池セル113の末端と重なっている。
第2カバー212は、封止材部214との接合面において、徐変部212dの周りを囲む囲繞部212eを有している。囲繞部212eは、水平面で構成されており、太陽電池セル113の厚さ方向に見て、格子状に位置している。
太陽電池セル113と第1カバー211との間の封止材部214の最小厚さはt1である。太陽電池セル113と第2カバー212との間の封止材部214の最小厚さはt2である。封止材部214の最小厚さt1,t2としては、太陽電池セル113を封止するために必要な最小厚さが確保されている。
太陽電池セル113の幅方向における末端と第1カバー211との間の封止材部214の厚さはt3である。太陽電池セル113の幅方向における末端と第2カバー212との間の封止材部214の厚さはt4である。封止材部214の厚さt3,t4としては、後述する封止材部214の剪断歪みγによって、封止材部214が第1カバー211および第2カバー212の各々から剥離しないために必要な最小厚さが確保されている。
本実施形態に係る太陽電池モジュール210においても、徐変部211d,212dの各々と太陽電池セル113との間の封止材部214の厚さが、太陽電池セル113の幅方向における中心から離れるに従って略一定の割合で厚くなっている。よって、徐変部211d,212dの各々と太陽電池セル113との間の封止材部214の剪断歪みγは、一定の値となる。
徐変部211d,212dの各々は、太陽電池セル113の厚さ方向に見て、太陽電池セル113の端部と重なっているため、徐変部211d,212dの各々と太陽電池セル113との間の封止材部214の剪断歪みγを略一定の値とすることにより、太陽電池セル113の幅方向における端部と対向する位置にて、封止材部214が第1カバー211および第2カバー212の各々から剥離することを抑制できる。
本実施形態に係る太陽電池モジュール210は、第1カバー211および第2カバー212の各々において、徐変部211d,212dの頂点部が中心線Lc上に位置しており、太陽電池セル113の中心線Lc上において封止材部214の厚さt1,t2が最も薄くなっている。これにより、徐変部211d,212dの各々の頂点部と太陽電池セル113との接合力を確保して、太陽電池セル113の幅方向における太陽電池セル113の位置ずれを抑制することができる。
以下、本発明の実施形態3に係る太陽電池モジュールについて説明する。なお、本実施形態に係る太陽電池モジュール310は、第1カバーおよび第2カバーの各々の徐変部が曲面で構成されている点のみ実施形態2に係る太陽電池モジュール210と異なるため、他の構成については説明を繰り返さない。
(実施形態3)
図9は、本発明の実施形態3に係る太陽電池モジュールの構成を示す断面図である。図9においては、図3と同一の方向から見た断面視にて示している。また、図9においては、太陽電池セルの幅方向X、および、太陽電池セルの厚さ方向Yを図示している。さらに、太陽電池セルの幅方向の中心を太陽電池セルの厚さ方向に通過する中心線Lcを図示している。
図9に示すように、本発明の実施形態3に係る太陽電池モジュール310は、板状の第1カバー311と、第1カバー311に対向配置された板状の第2カバー312と、第1カバー311および第2カバー312の間に配置された太陽電池セル113と、第1カバー311および第2カバー312の間を埋めて互いを接合し、太陽電池セル113を封止する封止材部314とを備える。
第1カバー311は、封止材部314との接合面において、太陽電池セル113の中央部から離れるに従って封止材部314の厚さが漸増するように、厚さが漸減している徐変部311dを有している。
本実施形態においては、徐変部311dは、中心線Lcから離れるに従って太陽電池セル113から離れるように湾曲した曲面で構成されている。徐変部311dは、太陽電池セル113の厚さ方向に見て、矩形状に位置している。すなわち、徐変部311dは、ドーム状に設けられている。徐変部311dの頂点部は、中心線Lc上に位置している。
徐変部311dは、太陽電池セル113の厚さ方向に見て、太陽電池セル113と重なっている。本実施形態においては、徐変部311dは、太陽電池セル113の厚さ方向に見て、太陽電池セル113の端部と重なっている。徐変部311dにおいて中心線Lcから最も離れて位置する末端は、太陽電池セル113の厚さ方向に見て、太陽電池セル113の末端と重なっている。
第1カバー311は、封止材部314との接合面において、徐変部311dの周りを囲む囲繞部311eを有している。囲繞部311eは、水平面で構成されており、太陽電池セル113の厚さ方向に見て、格子状に位置している。
第2カバー312は、封止材部314との接合面において、太陽電池セル113の中央部から離れるに従って封止材部314の厚さが漸増するように、厚さが漸減している徐変部312dを有している。
本実施形態においては、徐変部312dは、中心線Lcから離れるに従って太陽電池セル113から離れるように湾曲した曲面で構成されている。徐変部312dは、太陽電池セル113の厚さ方向に見て、矩形状に位置している。すなわち、徐変部312dは、ドーム状に設けられている。徐変部312dの頂点部は、中心線Lc上に位置している。
徐変部312dは、太陽電池セル113の厚さ方向に見て、太陽電池セル113と重なっている。本実施形態においては、徐変部312dは、太陽電池セル113の厚さ方向に見て、太陽電池セル113の端部と重なっている。徐変部312dにおいて中心線Lcから最も離れて位置する末端は、太陽電池セル113の厚さ方向に見て、太陽電池セル113の末端と重なっている。
第2カバー312は、封止材部314との接合面において、徐変部312dの周りを囲む囲繞部312eを有している。囲繞部312eは、水平面で構成されており、太陽電池セル113の厚さ方向に見て、格子状に位置している。
太陽電池セル113と第1カバー311との間の封止材部314の最小厚さはt1である。太陽電池セル113と第2カバー312との間の封止材部314の最小厚さはt2である。封止材部314の最小厚さt1,t2としては、太陽電池セル113を封止するために必要な最小厚さが確保されている。
太陽電池セル113の幅方向における末端と第1カバー311との間の封止材部314の厚さはt3である。太陽電池セル113の幅方向における末端と第2カバー312との間の封止材部314の厚さはt4である。封止材部314の厚さt3,t4としては、後述する封止材部314の剪断歪みγによって、封止材部314が第1カバー311および第2カバー312の各々から剥離しないために必要な最小厚さが確保されている。
本実施形態に係る太陽電池モジュール310においては、徐変部311d,312dの各々と太陽電池セル113との間の封止材部314の厚さが、太陽電池セル113の幅方向における中心から離れるに従って厚くなっている。よって、徐変部311d,312dの各々と太陽電池セル113との間の封止材部314の剪断歪みγは、略一定の値となる。
徐変部311d,312dの各々は、太陽電池セル113の厚さ方向に見て、太陽電池セル113の端部と重なっているため、徐変部311d,312dの各々と太陽電池セル113との間の封止材部314の剪断歪みγを略一定の値とすることにより、太陽電池セル113の幅方向における端部と対向する位置にて、封止材部314が第1カバー311および第2カバー312の各々から剥離することを抑制できる。
本実施形態に係る太陽電池モジュール310は、第1カバー311および第2カバー312の各々において、徐変部311d,312dの頂点部が中心線Lc上に位置しており、太陽電池セル113の中心線Lc上において封止材部314の厚さt1,t2が最も薄くなっている。これにより、徐変部311d,312dの各々の頂点部と太陽電池セル113との接合力を確保して、太陽電池セル113の幅方向における太陽電池セル113の位置ずれを抑制することができる。
以下、本発明の実施形態4に係る太陽電池モジュールについて説明する。なお、本実施形態に係る太陽電池モジュール410は、太陽電池セル113の厚さ方向に見て、第1カバーおよび第2カバーの各々の徐変部の末端が太陽電池セル113の末端の内側に位置している点のみ実施形態3に係る太陽電池モジュール310と異なるため、他の構成については説明を繰り返さない。
(実施形態4)
図10は、本発明の実施形態4に係る太陽電池モジュールの構成を示す断面図である。図10においては、図3と同一の方向から見た断面視にて示している。また、図10においては、太陽電池セルの幅方向X、および、太陽電池セルの厚さ方向Yを図示している。さらに、太陽電池セルの幅方向の中心を太陽電池セルの厚さ方向に通過する中心線Lcを図示している。
図10に示すように、本発明の実施形態4に係る太陽電池モジュール410は、板状の第1カバー411と、第1カバー411に対向配置された板状の第2カバー412と、第1カバー411および第2カバー412の間に配置された太陽電池セル113と、第1カバー411および第2カバー412の間を埋めて互いを接合し、太陽電池セル113を封止する封止材部414とを備える。
第1カバー411は、封止材部414との接合面において、太陽電池セル113の中央部から離れるに従って封止材部414の厚さが漸増するように、厚さが漸減している徐変部411dを有している。
本実施形態においては、徐変部411dは、中心線Lcから離れるに従って太陽電池セル113から離れるように湾曲した曲面で構成されている。徐変部411dは、太陽電池セル113の厚さ方向に見て、矩形状に位置している。すなわち、徐変部411dは、ドーム状に設けられている。徐変部411dの頂点部は、中心線Lc上に位置している。
徐変部411dは、太陽電池セル113の厚さ方向に見て、太陽電池セル113と重なっている。本実施形態においては、徐変部411dは、太陽電池セル113の厚さ方向に見て、太陽電池セル113の端部と重なっていない。徐変部411dにおいて中心線Lcから最も離れて位置する末端は、太陽電池セル113の厚さ方向に見て、太陽電池セル113の末端の内側に位置している。
第1カバー411は、封止材部414との接合面において、徐変部411dの周りを囲む囲繞部411eを有している。囲繞部411eは、水平面で構成されており、太陽電池セル113の厚さ方向に見て、格子状に位置している。
第2カバー412は、封止材部414との接合面において、太陽電池セル113の中央部から離れるに従って封止材部414の厚さが漸増するように、厚さが漸減している徐変部412dを有している。
本実施形態においては、徐変部412dは、中心線Lcから離れるに従って太陽電池セル113から離れるように湾曲した曲面で構成されている。徐変部412dは、太陽電池セル113の厚さ方向に見て、矩形状に位置している。すなわち、徐変部412dは、ドーム状に設けられている。徐変部412dの頂点部は、中心線Lc上に位置している。
徐変部412dは、太陽電池セル113の厚さ方向に見て、太陽電池セル113と重なっている。本実施形態においては、徐変部412dは、太陽電池セル113の厚さ方向に見て、太陽電池セル113の端部と重なっていない。徐変部412dにおいて中心線Lcから最も離れて位置する末端は、太陽電池セル113の厚さ方向に見て、太陽電池セル113の末端の内側に位置している。
第2カバー412は、封止材部414との接合面において、徐変部412dの周りを囲む囲繞部412eを有している。囲繞部412eは、水平面で構成されており、太陽電池セル113の厚さ方向に見て、格子状に位置している。
太陽電池セル113と第1カバー411との間の封止材部414の最小厚さはt1である。太陽電池セル113と第2カバー412との間の封止材部414の最小厚さはt2である。封止材部414の最小厚さt1,t2としては、太陽電池セル113を封止するために必要な最小厚さが確保されている。
太陽電池セル113の幅方向における末端と第1カバー411との間の封止材部414の厚さはt3である。太陽電池セル113の幅方向における末端と第2カバー412との間の封止材部414の厚さはt4である。封止材部414の厚さt3,t4としては、後述する封止材部414の剪断歪みγによって、封止材部414が第1カバー411および第2カバー412の各々から剥離しないために必要な最小厚さが確保されている。
本実施形態に係る太陽電池モジュール410においては、徐変部411d,412dの各々と太陽電池セル113との間の封止材部414の厚さが、太陽電池セル113の幅方向における中心から離れるに従って厚くなっている。よって、徐変部411d,412dの各々と太陽電池セル113との間の封止材部414の剪断歪みγは、略一定の値となる。
徐変部411d,412dの各々は、太陽電池セル113の厚さ方向に見て、太陽電池セル113と重なっているため、徐変部411d,412dの各々と太陽電池セル113との間の封止材部414の剪断歪みγを略一定の値とすることにより、囲繞部411e,412eの各々と太陽電池セル113の端部との間の封止材部414の剪断歪みγを低減することができる。その結果、太陽電池セル113の幅方向における端部と対向する位置にて、封止材部414が第1カバー411および第2カバー412の各々から剥離することを抑制できる。
本実施形態に係る太陽電池モジュール410は、第1カバー411および第2カバー412の各々において、徐変部411d,412dの頂点部が中心線Lc上に位置しており、太陽電池セル113の中心線Lc上において封止材部414の厚さt1,t2が最も薄くなっている。これにより、徐変部411d,412dの各々の頂点部と太陽電池セル113との接合力を確保して、太陽電池セル113の幅方向における太陽電池セル113の位置ずれを抑制することができる。
以下、本発明の実施形態5に係る太陽電池モジュールについて説明する。なお、本実施形態に係る太陽電池モジュール510は、太陽電池セル113の厚さ方向に見て、第1カバーおよび第2カバーの各々の徐変部の末端が太陽電池セル113の末端の外側に位置している点のみ実施形態3に係る太陽電池モジュール310と異なるため、他の構成については説明を繰り返さない。
(実施形態5)
図11は、本発明の実施形態5に係る太陽電池モジュールの構成を示す断面図である。図11においては、図3と同一の方向から見た断面視にて示している。また、図11においては、太陽電池セルの幅方向X、および、太陽電池セルの厚さ方向Yを図示している。さらに、太陽電池セルの幅方向の中心を太陽電池セルの厚さ方向に通過する中心線Lcを図示している。
図11に示すように、本発明の実施形態5に係る太陽電池モジュール510は、板状の第1カバー511と、第1カバー511に対向配置された板状の第2カバー512と、第1カバー511および第2カバー512の間に配置された太陽電池セル113と、第1カバー511および第2カバー512の間を埋めて互いを接合し、太陽電池セル113を封止する封止材部514とを備える。
第1カバー511は、封止材部514との接合面において、太陽電池セル113の中央部から離れるに従って封止材部514の厚さが漸増するように、厚さが漸減している徐変部511dを有している。
本実施形態においては、徐変部511dは、中心線Lcから離れるに従って太陽電池セル113から離れるように湾曲した曲面で構成されている。徐変部511dは、太陽電池セル113の厚さ方向に見て、矩形状に位置している。すなわち、徐変部511dは、ドーム状に設けられている。徐変部511dの頂点部は、中心線Lc上に位置している。
徐変部511dは、太陽電池セル113の厚さ方向に見て、太陽電池セル113と重なっている。本実施形態においては、徐変部511dは、太陽電池セル113の厚さ方向に見て、太陽電池セル113の端部と重なっている。徐変部511dにおいて中心線Lcから最も離れて位置する末端は、太陽電池セル113の厚さ方向に見て、太陽電池セル113の末端の外側に位置している。
第1カバー511は、封止材部514との接合面において、徐変部511dの周りを囲む囲繞部511eを有している。囲繞部511eは、水平面で構成されており、太陽電池セル113の厚さ方向に見て、格子状に位置している。
第2カバー512は、封止材部514との接合面において、太陽電池セル113の中央部から離れるに従って封止材部514の厚さが漸増するように、厚さが漸減している徐変部512dを有している。
本実施形態においては、徐変部512dは、中心線Lcから離れるに従って太陽電池セル113から離れるように湾曲した曲面で構成されている。徐変部512dは、太陽電池セル113の厚さ方向に見て、矩形状に位置している。すなわち、徐変部512dは、ドーム状に設けられている。徐変部512dの頂点部は、中心線Lc上に位置している。
徐変部512dは、太陽電池セル113の厚さ方向に見て、太陽電池セル113と重なっている。本実施形態においては、徐変部512dは、太陽電池セル113の厚さ方向に見て、太陽電池セル113の端部と重なっている。徐変部512dにおいて中心線Lcから最も離れて位置する末端は、太陽電池セル113の厚さ方向に見て、太陽電池セル113の末端の外側に位置している。
第2カバー512は、封止材部514との接合面において、徐変部512dの周りを囲む囲繞部512eを有している。囲繞部512eは、水平面で構成されており、太陽電池セル113の厚さ方向に見て、格子状に位置している。
太陽電池セル113と第1カバー511との間の封止材部514の最小厚さはt1である。太陽電池セル113と第2カバー512との間の封止材部514の最小厚さはt2である。封止材部514の最小厚さt1,t2としては、太陽電池セル113を封止するために必要な最小厚さが確保されている。
太陽電池セル113の幅方向における末端と第1カバー511との間の封止材部514の厚さはt3である。太陽電池セル113の幅方向における末端と第2カバー512との間の封止材部514の厚さはt4である。封止材部514の厚さt3,t4としては、後述する封止材部514の剪断歪みγによって、封止材部514が第1カバー511および第2カバー512の各々から剥離しないために必要な最小厚さが確保されている。
本実施形態に係る太陽電池モジュール510においては、徐変部511d,512dの各々と太陽電池セル113との間の封止材部514の厚さが、太陽電池セル113の幅方向における中心から離れるに従って厚くなっている。よって、徐変部511d,512dの各々と太陽電池セル113との間の封止材部514の剪断歪みγは、略一定の値となる。
徐変部511d,512dの各々は、太陽電池セル113の厚さ方向に見て、太陽電池セル113の端部と重なっているため、徐変部511d,512dの各々と太陽電池セル113との間の封止材部514の剪断歪みγを略一定の値とすることにより、太陽電池セル113の幅方向における端部と対向する位置にて、封止材部514が第1カバー511および第2カバー512の各々から剥離することを抑制できる。
本実施形態に係る太陽電池モジュール510は、第1カバー511および第2カバー512の各々において、徐変部511d,512dの頂点部が中心線Lc上に位置しており、太陽電池セル113の中心線Lc上において封止材部514の厚さt1,t2が最も薄くなっている。これにより、徐変部511d,512dの各々の頂点部と太陽電池セル113との接合力を確保して、太陽電池セル113の幅方向における太陽電池セル113の位置ずれを抑制することができる。
今回開示された実施形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
100 車両、110,210,310,410,510,910 太陽電池モジュール、111,211,311,411,511,911 第1カバー、111d,112d,211d,212d,311d,312d,411d,412d,511d,512d 徐変部、111e,112e,211e,212e,311e,312e,411e,412e,511e,512e 囲繞部、111f,112f 水平部、112,212,312,412,512,912 第2カバー、113,913 太陽電池セル、114,214,314,414,514,914 封止材部、120 ルーフサイドメンバ。

Claims (5)

  1. 板状の第1カバーと、
    前記第1カバーに対向配置された板状の第2カバーと、
    前記第1カバーおよび前記第2カバーの間に配置された太陽電池セルと、
    前記第1カバーおよび前記第2カバーの間を埋めて互いを接合し、前記太陽電池セルを封止する封止材部とを備え、
    前記第1カバーおよび前記第2カバーの少なくとも一方は、前記封止材部との接合面において、前記太陽電池セルの中央部から離れるに従って前記封止材部の厚さが漸増するように、厚さが漸減している徐変部を有し、
    前記徐変部の少なくとも一部は、前記太陽電池セルの厚さ方向に見て、前記太陽電池セルと重なっている、太陽電池モジュール。
  2. 前記徐変部は、前記太陽電池セルの厚さ方向に見て、前記太陽電池セルの端部と重なっている、請求項1に記載の太陽電池モジュール。
  3. 前記第1カバーおよび前記第2カバーの少なくとも一方は、前記封止材部との接合面において、前記太陽電池セルの中央部と対面する位置に、前記徐変部と隣接した水平部を有している、請求項1または請求項2に記載の太陽電池モジュール。
  4. 前記第1カバーおよび前記第2カバーの各々が前記徐変部を有している、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の太陽電池モジュール。
  5. 前記第1カバーおよび前記第2カバーのうちの少なくとも剛性が高い方が前記徐変部を有している、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の太陽電池モジュール。
JP2015062510A 2015-03-25 2015-03-25 太陽電池モジュール Pending JP2016181660A (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015062510A JP2016181660A (ja) 2015-03-25 2015-03-25 太陽電池モジュール
EP16161535.6A EP3073536A1 (en) 2015-03-25 2016-03-22 Solar battery module
US15/079,426 US20160284907A1 (en) 2015-03-25 2016-03-24 Solar battery module

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015062510A JP2016181660A (ja) 2015-03-25 2015-03-25 太陽電池モジュール

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2016181660A true JP2016181660A (ja) 2016-10-13

Family

ID=55588113

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015062510A Pending JP2016181660A (ja) 2015-03-25 2015-03-25 太陽電池モジュール

Country Status (3)

Country Link
US (1) US20160284907A1 (ja)
EP (1) EP3073536A1 (ja)
JP (1) JP2016181660A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20190113559A (ko) * 2018-03-28 2019-10-08 엘지전자 주식회사 태양 전지 패널 및 이의 제조 방법
JP2019176153A (ja) * 2018-03-28 2019-10-10 エルジー エレクトロニクス インコーポレイティド 太陽電池パネル及びその製造方法
KR20210027969A (ko) * 2019-09-03 2021-03-11 엘지전자 주식회사 태양 전지 패널 및 이의 제조 방법

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP3496163B1 (en) * 2017-12-05 2020-09-23 SolAero Technologies Corp. Methods of fabricating solar cell arrays, vehicles and airfoils incorporating solar cells

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001119054A (ja) * 1999-10-15 2001-04-27 Hitachi Ltd 集光型太陽光発電装置
JP2005191479A (ja) 2003-12-26 2005-07-14 Sekisui Jushi Co Ltd 太陽電池モジュール
US8039731B2 (en) * 2005-06-06 2011-10-18 General Electric Company Photovoltaic concentrator for solar energy system
US8438796B2 (en) * 2007-11-06 2013-05-14 Certainteed Corporation Photovoltaic roofing elements including tie layer systems, and roofs using them, and methods for making them
WO2011036802A1 (ja) * 2009-09-28 2011-03-31 トヨタ自動車株式会社 太陽電池モジュールの製造方法及び太陽電池モジュール用駆体
JP5428782B2 (ja) * 2009-11-12 2014-02-26 トヨタ自動車株式会社 太陽電池モジュール
JP2011124510A (ja) * 2009-12-14 2011-06-23 Toyota Motor Corp 太陽電池モジュール
JP2012253183A (ja) * 2011-06-02 2012-12-20 Toyota Motor Corp 太陽電池モジュール

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20190113559A (ko) * 2018-03-28 2019-10-08 엘지전자 주식회사 태양 전지 패널 및 이의 제조 방법
JP2019176153A (ja) * 2018-03-28 2019-10-10 エルジー エレクトロニクス インコーポレイティド 太陽電池パネル及びその製造方法
US10937917B2 (en) 2018-03-28 2021-03-02 Lg Electronics Inc. Solar cell panel and method for manufacturing the same
KR20210032360A (ko) * 2018-03-28 2021-03-24 엘지전자 주식회사 태양 전지 패널의 제조 방법
KR102367366B1 (ko) * 2018-03-28 2022-02-25 엘지전자 주식회사 태양 전지 패널의 제조 방법
KR102397996B1 (ko) * 2018-03-28 2022-05-16 엘지전자 주식회사 태양 전지 패널 및 이의 제조 방법
KR20210027969A (ko) * 2019-09-03 2021-03-11 엘지전자 주식회사 태양 전지 패널 및 이의 제조 방법
KR102663717B1 (ko) * 2019-09-03 2024-05-07 상라오 신위안 웨동 테크놀러지 디벨롭먼트 컴퍼니, 리미티드 태양 전지 패널 및 이의 제조 방법

Also Published As

Publication number Publication date
US20160284907A1 (en) 2016-09-29
EP3073536A1 (en) 2016-09-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6484161B2 (ja) 太陽電池モジュール、その実装構造、これを含む車両、および、太陽電池モジュールの製造方法
JP2016181660A (ja) 太陽電池モジュール
JP6491071B2 (ja) 車載用太陽電池モジュール
JPWO2014050087A1 (ja) 太陽電池モジュール及び太陽電池モジュールの製造方法
WO2013137204A1 (ja) 太陽電池モジュール
US10453982B2 (en) Solar battery module
JP6399990B2 (ja) インターコネクタ及びソーラーパネル
JP2017017270A (ja) インターコネクタ及びソーラーパネル
US20160276513A1 (en) Photovoltaic cell module, photovoltaic cell module package and vehicle including the same
US11145775B2 (en) Inter-connector and solar panel
JP6368265B2 (ja) 太陽電池モジュールの製造方法
JP7377701B2 (ja) 太陽電池モジュール
US10217885B2 (en) Interconnector and solar panel
JP5257927B2 (ja) 太陽電池パネル
JP6500396B2 (ja) 太陽電池モジュール
JP2016152333A (ja) 太陽電池モジュール
JPWO2014050078A1 (ja) 太陽電池モジュール
JP6434895B2 (ja) 太陽電池モジュール
JP6512634B2 (ja) 太陽電池モジュールおよびその製造方法
JP7377692B2 (ja) 太陽電池モジュール
JP7330879B2 (ja) 太陽電池モジュール
WO2019093327A1 (ja) 太陽電池モジュール、及び移動体
WO2019087693A1 (ja) 太陽電池モジュール及びその製造方法
JP2019043377A (ja) 樹脂ソーラールーフモジュールの取付構造
US20200194606A1 (en) Solar cell module