JP2016181327A - 蓄電システム - Google Patents

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Abstract

【課題】冬季や寒冷地では蓄電システム内の蓄電装置自体の温度が低下するため、抵抗が増大することになる。このため、蓄電装置自体を加熱することにより、抵抗を低くする試みがある。しかし、単純にヒータ等を用いて加熱する場合、ヒータの設置やそのメンテナンス等に費用がかかることになる。【解決手段】蓄電装置の温度、電圧、電流等を監視し、その充放電等を制御する制御装置を有し、該蓄電装置内の蓄電池の表面温度を計測し、設定した下限温度以下にあった場合に、設定電圧範囲内で短時間の急速充放電(パルス充放電)を行い、蓄電装置の温度を上昇させることができる。蓄電装置の使用期間を延ばし、かつ充放電特性を向上させると共に、加熱のために要する器具等を最小限にすることができる。【選択図】図2

Description

この発明は、電力を貯蔵し放出する蓄電システムに関するものである。
電力貯蔵を目的とした蓄電システムは様々な分野で取り入れられ始め、自動車や電車、エレベータ、スマートグリッドなど採用例は多い。特に、ハイブリッド自動車や電車等の回生エネルギーを蓄電システムに吸収し、必要なときに蓄えた電力を用いて力行を行う用途の場合、瞬間的に大きな電力をやりとりするため、蓄電システムの抵抗値が低いことが望まれる。しかし、冬季や寒冷地では蓄電システム内の蓄電装置自体の温度が低下するため、抵抗が増大することになるので問題となる。
従来技術においては、蓄電装置自体を加熱することにより、抵抗を低くする試みがある。しかし、単純にヒータ等を用いて加熱する場合、ヒータの設置やそのメンテナンス等に費用がかかることになる。そこで、蓄電装置内の電池間で充放電を行うことにより、電池を暖めることが提案されている(特許文献1)。
特開2008−148408号公報
しかしながら、従来の特許文献1のような蓄電システムにあっては、蓄電装置内の電池をいくつかの群に分割し、分割した群間で充放電を行うことにより、電池群の温度を上昇させることを行っているが、分割することで制御が複雑になり、時間もかかることから、あまり効率の良くない手法であった。
本発明は、上記のような問題点を解決するためになされたものであり、効率的な蓄電池の温度制御が可能な蓄電システムを得ることを目的としている。
この発明に係る蓄電システムは、蓄電池を有する蓄電装置と、母線に接続される蓄電装置を充放電させるための電力変換装置と、電力変換装置及び蓄電装置を制御する制御装置とを備える。また、制御装置は、蓄電装置の温度、電圧、電流を監視し、その充放電等を制御する。そして、制御装置は、蓄電装置の温度が所定の下限温度以下になったときに、母線と電力変換装置を介した蓄電装置との間で所定の電流値及び所定時間内で複数回行う充放電を制御し、蓄電装置の温度を上昇させることを特徴とするとするものである。
この発明に係る蓄電システムにおいては、上述のように構成したので、効率的な蓄電池の温度制御が可能な蓄電システムを実現できる。
本発明の実施の形態1による蓄電システムを示す構成図である。 本発明の実施の形態1による蓄電システムの温度制御の処理手順の一例を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態2による蓄電システムの電圧制御及び温度制御の処理手順の一例を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態3による蓄電システムの電圧制御及び温度制御の処理手順の一例を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態3による蓄電システムの電圧制御及び温度制御の処理手順の他の一例を示すフローチャートである。
実施の形態1.
はじめに、この発明の蓄電システムの構成、及びその制御方法について、図面を参照しながら説明する。なお、図は模式的なものであり、機能や構造を概念的に説明するものである。また、以下に示す実施の形態により本発明が限定されるものではない。特記する場合を除いて、蓄電システムの基本構成は全ての実施の形態において共通である。また、同一の符号を付したものは、同一またはこれに相当するものであり、このことは明細書の全文において共通する。
なお、本発明でいう母線は、例えばハイブリッド自動車や電車等の電気運転に必要な電力を供給するため電力線を意味するが、これらに限られず、電力を貯蔵し放出する蓄電システムと電力をやり取りする電源に接続するための電力線である。
図1は、本形態に係る蓄電システム10の構成の概要を示すブロック図である。
本実施の形態に係る蓄電システム10は、図1に示すように、電電流遮断器2、DC/DCコンバータ3、制御装置4、蓄電装置5を有している。また、制御装置4は母線1の電圧値を読取る。
母線1は高圧直流源を意味し、鉄道では直流架線となる。母線1は電流遮断器等2及び、DC/DCコンバータ3を経由して蓄電装置5に接続されている。例えば、図1に示していないが、鉄道車両等の動力から回生電力が母線1に流れて、母線1の電圧値が所定値を超えるとその電力をDC/DCコンバータ3を経由して蓄電装置5に蓄えることができる。また、鉄道車両等が力行して母線1の電力を消費し、母線1の電圧値が所定値を下回ると蓄電装置5に蓄えた電力をDC/DCコンバータ3を経由して母線1に戻すことができる。
図1では母線1は高圧直流を示しているが、高圧交流でもよく、その場合にはコンバータ/インバータを経由させることにより直流に変換させる。母線1の電圧値が所定値を超えると蓄電装置5に電力を蓄えようとするが、元が回生電力であるため、短時間に大きい電力量が流れ込むことが多い。
このため、この電力量に合わせた蓄電装置5を選択することになるが、通常は新品状態の室温を基準に設計を行うため、経年変化や温度変化により蓄電装置内部抵抗は変化する。蓄電装置5は充放電を繰り返していくと、劣化していくため、内部抵抗が上昇する傾向がある。また、蓄電装置5の温度が低下すると内部抵抗は上昇する。そのため、抵抗上昇により、蓄電装置5の充電電圧の上昇もしくは放電時の電圧低下を生じ、所定の上限及び下限電圧に早く到達してしまい、それ以上の充放電ができなくなってしまう可能性がある。したがって、蓄電装置内部抵抗はなるべく低めに保つ必要がある。しかし、寒冷地や冬季などには外気温が低下するため、蓄電装置5自体の内部温度も低下する。常に蓄電システムが動作して、充放電を繰り返していれば良いが、自動車のように乗らないときは停止しているし、鉄道では終電から始発までの間は電車が動かないため、停止してしまう。この間はほぼ外気温と同程度になると考えられるため、外気が低いときは蓄電装置の温度も低下し、内部抵抗が上昇することになる。
制御装置4は蓄電装置5の温度を所定の時間で測定し、設定した温度下限値を下回ったことを検知したとき、温度制御用充放電の指示を出す。この温度制御用充放電は電圧範囲は通常の蓄電のための充放電と同じ設定でよいが、電流値、充放電時間、充放電間隔、充放電回数は温度制御用充放電専用の設定値を指定する。電流値は低い電流値、(例えばCレートで言えば、1C[A]程度)での充放電では温度上昇効果が低いため、効率良く温度を制御するためには高い電流値が望ましく、5C[A]以上の電流値がより効果的で有り、望ましい。ちなみにCレートで1Cとはその蓄電装置5の定格容量[Ah]を1時間で全て放電できる電流値であり、5Cとはその蓄電装置5の定格容量[Ah]を1/5時間で全て放電できる電流値のことを意味する。
蓄電装置の内部抵抗をR、充放電の電流値をIとすると、蓄電装置内でのジュール発熱Wは以下のようになる。
W=I2×R
よって、電流値が大きいほど発熱量は大きくなるため、電流値は大きい方が望ましい。例えば、1Cと5Cにおける発熱の差は
W1C=(1C)2×R
W5C=(5C)2×R
W5C/W1C=25
と25倍もの差になる。このため、電流値は大きい程、短時間で蓄電装置を温めることが可能となる。しかし、電流値が大きすぎると上限電圧への到達が早くなり、その電流値を保てなくなり、また、大きい電流値の充放電は劣化の原因にもなり得るため、Cレートで20Cを超える電流値は好ましくない。
充放電時間については5C以上の大電流を流すため、1分を超える長時間の充放電では、蓄電池の電圧の上限もしくは下限値に近い値に近づくため、これを繰り返すことにより電池劣化の要因になるため、1分以内の短時間の充放電を行うことが望ましい。
例えば、SOC50%の状態から5Cの電流での充電を考えると、蓄電池の内部抵抗によって上昇する電圧は異なるが、ほぼいずれの電池においても1分間充電すると単電池の電圧が4.0Vを超えてしまうため、上限電圧に近いため、初期からこの充電を繰り返すと劣化をはやめる原因となる。また、長時間の充放電を行うと母線1の電力を多く使うことになるため、母線1の電圧変動が大きくなることになり、母線1の電圧範囲を超えてしまうことにもなる。このため、1分を超える長時間の充放電は好ましくない。
更に蓄電装置内の蓄電池の容量を設計する場合、実際に充放電する電気量もしくは電力量を基準にするが、実際に充放電する電気量もしくは電力量が搭載する蓄電池容量の10%程度となるようにすることにより、蓄電池への悪影響が抑えられるため、寿命を延ばすことにつながる。このため、例えば5Cの電流を流した場合、蓄電池量内の全電気量(100%)を充放電するには12分かかる。この10%となると約1.2分となり、これ以上充放電を行うと電池は劣化しやすくなる可能性がある。電流を5C以上流した場合はこの時間より短くなるため、ここでは充放電時間を1分以内とした。
充放電間隔については特に限定はしないが、あまり長時間間隔が空くと温まってきたものも冷えてしまうため、間隔は短めが望ましい。1秒以上10分以内が好ましい。
充放電繰り返し回数についても特に限定はしないが、1回の1分以内の短い充放電では熱量が足りないため、蓄電池の温度上昇量が小さいため、複数回行うことが望ましく、また、外気温によっては回数を重ねないと蓄電装置温度が上昇しきらないことがあるため、そのときの条件により回数は決定されることになる。
温度補正の設定値からのずれ量としては10℃から30℃低下した場合には温度補正の制御を行うことが望ましい。
制御装置4が、蓄電装置5の温度を測定し、充放電により温度制御を行う処理について、フローチャートを参照して説明を行う。
図2は、本実施の形態における蓄電装置の充放電により温度制御を行う場合の処理手順の一例を示すフローチャートである。この処理操作の稼働時間は例えば鉄道であれば始発電車発車時刻直前に起動し、所定間隔で検知を継続し、終電時刻を過ぎれば終了するような稼働スケジュールとする。こうすることにより、電車停止に無駄に稼働することを防ぐことができる。
まず、蓄電システム温度検査101を開始する。次のステップ102では制御装置4は蓄電装置5の情報を収集し、蓄電装置5内の蓄電池の温度の情報を得る。
次に、ステップ103では制御装置4は蓄電池の温度が所定値以下であるか判定を行い、所定値より大きいことを確認した場合にはステップ107に移り、所定間隔休止後にステップ106で再度情報収集を開始する。
一方、ステップ103で温度が所定値以下であることを検知した場合には、ステップ104に移り、母線電圧情報105を入手し、蓄電装置5の加熱用充放電制御を開始する。このとき母線電圧が所定値より高い場合は充電から開始し、所定値より低い場合は放電から開始する。予め設定した充放電電流値で所定時間、所定の間隔で所定回数充放電した後に充放電を停止する。その後にステップ106にて再度蓄電装置5の情報を収集し、蓄電池の温度情報を入手する。この情報をもとにステップ103に戻り判定を行う。
上述した本形態を要約すると次ぎのようになる。本形態の蓄電システムは、蓄電装置の温度を監視し、設定した温度下限値を下回った場合に温度制御用充放電専用の充放電指令を出す機能を備える。
つまり、蓄電システム10は、蓄電池を有する蓄電装置5と、母線1に接続される蓄電装置を充放電させるための電力変換装置3(例えばDC/DCコンバータ)と、電力変換装置3及び蓄電装置5を制御する制御装置4とを備えた蓄電システムである。また、制御装置4は、蓄電装置5の温度、電圧、電流を監視し、その充放電等を制御している。さらに、制御装置4は、蓄電装置5の温度が所定の下限温度以下になったときに、母線1と電力変換装置3を介した蓄電装置5との間で所定の電流値及び所定時間内で複数回行う充放電を制御し、蓄電装置5の温度を上昇させる。
ここで、「所定の電流値」とは、上述のように、電流値は低い電流値(例えばCレートで言えば、1C[A]程度)での充放電では温度上昇効果が低いため、効率良く温度を制御するためには高い電流値が望ましく、5C[A]以上の電流値がより効果的で有り望ましい。ただし、電流値は大きい程、短時間で蓄電装置を温めることが可能となるが、電流値が大きすぎると上限電圧への到達が早くなり、その電流値を保てなくなり、また、大きい電流値の充放電は劣化の原因にもなり得るため、Cレートで20Cを超える電流値は好ましくない。
ここで、「所定の下限温度」について説明する。上述のように寒冷地や冬季などには外気温が低下するため、蓄電装置5の温度が低下すると内部抵抗は上昇する。そこで、蓄電装置5の内部抵抗を考慮して下限温度を設定する。
また、「所定時間内」とは、例えば、5Cの電流を流した場合、蓄電池量内の全電気量(100%)を充放電するには12分かかる。この10%となると約1.2分となり、これ以上充放電を行うと電池は劣化しやすくなる可能性がある。電流を5C以上流した場合はこの時間より短くなるため、充放電時間は1分以内である。このように、蓄電池の劣化を考慮して所定時間を決定する。
さらに、「複数回」とは、例えば1回の1分以内の短い充放電では熱量が足りないため、蓄電池の温度上昇量が小さいため、複数回行うことが望ましい。したがって、外気温によっては回数を重ねないと蓄電装置温度が上昇しきらないことがある。そのため、そのときの条件(温度、電流値、充放電時間)により回数は決定されることになる。
以上のような、本形態に係る蓄電システム10によれば、母線1に保持されているエネルギーを有効利用し、短時間に大電流充放電を繰り返すことにより、蓄電池を加熱できるため、短時間で効率よく蓄電池の温度を制御可能となる蓄電システムを実現できる。
実施の形態2.
実施の形態1では、蓄電装置5と母線1の間で急速充放電(パルス充放電)を複数回行い蓄電池の温度を上昇させる例を説明した。本形態では、更に、蓄電装置5の充電状態(SOC:State of Charge)を考慮した制御の例について説明する。
なお、装置構成は上述の実施の形態1と同様である。図1の蓄電システム概要構成ブロック図を使用して説明を行う。
実施の形態1と同様に、蓄電システム10は、制御装置4による制御により母線1の電圧が高くなったときには母線1の電力を蓄電装置5に貯蔵することにより母線1の電圧を下げることができ、母線1の電圧が低下したときには蓄電装置5を放電して母線1に電力を戻すことにより、母線1の電圧を上げることができる。
しかし、母線1の電圧値が所定値を超えると蓄電システムに電力を蓄えようとするが、元が回生電力である場合には、短時間に大きい電力量が流れ込むことが多い。このため、この電力量に合わせた蓄電装置5を選択することになるが、通常は新品状態の室温を基準に設計を行うため、経年変化や温度変化により蓄電装置5の内部抵抗は変化する。蓄電装置5は充放電を繰り返していくと、劣化していくため、内部抵抗が上昇する傾向がある。
また、蓄電装置5の温度が低下すると内部抵抗は上昇する。そのため、抵抗上昇により、蓄電装置5の充電電圧の上昇もしくは放電時の電圧低下を生じ、所定の上限及び下限電圧に早く到達してしまい、それ以上の充放電ができなくなってしまう可能性がある。そのため、蓄電装置の内部抵抗はなるべく低めに保つ必要がある。
しかし、寒冷地や冬季などには外気温が低下するため、蓄電装置自体の内部温度も低下する。常に蓄電システムが動作して、充放電を繰り返していれば良いが、電車の運行時間外等には停止してしまう。この間はほぼ外気温と同程度になると考えられるため、外気が低いときは蓄電装置の温度も低下し、内部抵抗が上昇することになる。
そこで、制御装置4は蓄電装置5内の蓄電池の温度を所定の時間で測定し、設定した温度下限値を下回ったことを検知したとき、温度制御用の充放電の指示を出す。この温度制御用充放電の電圧範囲は、通常の蓄電のための充放電と同じ設定でよいが、電流値、充放電時間、充放電間隔、充放電回数は温度制御用に設定した充放電専用の設定値を指定する。
また、蓄電装置5の充電状態(SOC:State of Charge)も充放電に影響を与える。例えば電車からの回生により母線電圧上昇時には蓄電装置5へ電力を充電し、電車への力行による母線電圧下降時には蓄電装置5から電力を放電することになる。ここで、この母線1の電圧上昇と下降の割合がバランス良い場合には蓄電装置5の電圧は大きく変わらずに充電状態の変化も少ないが、母線の電圧上昇と下降の割合のバランスが悪い場合、例えば電車からの回生の割合が力行より多くなってしまった場合、蓄電装置5はより充電されることになるため、電圧が上昇し、SOCが高い状態になる。このとき更に電車から回生電力を受け入れた場合、蓄電装置に瞬間的に大電流が流れるため、瞬間的に上限電圧に到達してしまい、その電力を受け入れられなくなる状況があり得る。逆に例えば電車への力行の割合が回生よりも多くなってしまった場合、蓄電装置5はより放電されることになるため、電圧が低下し、SOCが低い状態になる。このとき電車からの回生電力の受け入れには対応できるが、更に電車への力行により母線の電圧が低下して、蓄電装置5から放電しなければならなくなると、下限電圧に到達してしまい、必要な電力を供給できない事態となる可能性がある。
このような事態になることを避けるために、蓄電装置5のSOCを検知して、設定値に対して大きくずれないように調整することが望ましい。そこで、SOCを直接測定することは難しいため、充放電をしていないときの電圧(開回路電圧(OCV))を測定することにより、SOCを把握することができる。つまり、SOCと開回路電圧とはほぼ一義的な関係を有しているため。このOCVは所定期間充放電が行われていない、例えば1時間程度以上充放電されずに休止状態にあったときの蓄電装置の電圧を計測することにより、測定可能である。
SOCが所定値より大きくなった場合は、SOCを下げるための放電を行えばよい。また、蓄電装置5内の蓄電池温度が所定温度より低いときには、この加熱用充放電制御において、通常は充電と放電の電流容量を同程度に合わせるが、放電側の電流容量を多めにすることにより、SOCを下げることが可能となり、蓄電池の温度調整を行いながら、SOCの調整も可能となる。逆にSOCが所定値より小さくなった場合は、SOCを上げるための充電を行えばよいが、蓄電装置5内の蓄電池温度が所定温度より低いときには、この加熱充放電制御において、充電側の電流容量を多めにすることにより、SOCを上げることが可能となる。SOCの調整範囲としては初期設定値からSOC値として5%〜30%程度ずれが生じた場合は補正を行うことが望ましい。
制御装置4が蓄電装置5の温度を測定し、充放電により温度制御を行う処理について、フローチャートを参照して説明を行う。図3は、本実施の形態における蓄電装置5の充放電により温度制御を行う場合の処理手順の一例を示すフローチャートである。この処理操作の稼働時間は、例えば鉄道であれば始発電車発車時刻直前に起動し、所定間隔で検知を継続し、終電時刻を過ぎれば終了するような稼働スケジュールとすることにより電車停止に無駄に稼働することを防ぐことができる。
蓄電システム温度検知201を開始すると、ステップ202で制御装置4は蓄電装置5の情報を収集し、蓄電装置5内の蓄電池温度の情報を得る。
次に、ステップ203で制御装置4は蓄電装置5内の蓄電池の温度が所定値以下であるか判定を行い、その後にステップ204で蓄電装置の電圧が設定範囲内であるかの判定を行う。蓄電装置5内の蓄電池の温度が所定値より大きく、且つ蓄電装置5の電圧範囲が設定範囲内であることを確認した場合には、ステップ211で所定間隔休止しその後にステップ210の再度情報収集を開始する。
一方、蓄電装置5内の蓄電池の温度が所定値以下で、且つ蓄電装置の電圧が設定範囲内であることを確認した場合(ステップ205のYES)には、ステップ207にて母線電圧情報208を入手し、加熱用のみの充放電制御を開始する。
他方、蓄電装置5内の蓄電池の温度が所定値以下で、且つ蓄電装置5の電圧が設定範囲を外れていることを確認した場合(ステップ205のNOの場合)には、ステップ206にて母線電圧情報208を入手し、電圧調整及び加熱用の充放電制御を開始する。
また、蓄電装置5内の蓄電池の温度が所定値より高く、且つ蓄電装置の電圧が設定範囲を外れていることを確認した場合には、ステップ209にて母線電圧情報208を入手し、電圧調整用のみの充放電制御を開始する。
なお、これらの制御用充放電を開始するとき、母線電圧が所定値より高い場合は充電から開始し、所定値より低い場合は放電から開始する。予め設定した充放電電流値で所定時間、所定の間隔で所定回数充放電した後に充放電を停止する。その後に再度ステップ210の蓄電装置情報を収集し、蓄電装置5内の蓄電池の温度情報を入手し、ステップ203にて判定を行う。
上述した本形態を要約すると次ぎのようになる。本形態の蓄電システムは、蓄電装置の温度を監視し、設定した温度下限値を下回った場合に温度制御用充放電専用の充放電指令を出す機能と同時に所定の範囲内にSOCを調整する機能を備える蓄電システムである。
つまり、蓄電システム10は、蓄電装置(5)の開回路電圧が設定した範囲外にあり、且つ蓄電装置(5)の温度が所定の下限温度以下になったときに、制御装置(4)は、母線(1)と電力変換装置(3)を介した蓄電装置(5)との間で所定の電流値で充放電を行って蓄電装置(5)の温度を上昇させながら、蓄電装置(5)の充電状態(SOC)を所定の第一の範囲に入るよう充放電を制御する。
ここで、蓄電装置(5)の充電状態(SOC)の「第一の範囲」について説明する。上述のように、SOCが高い状態にある場合は、更に電車から回生電力を受け入れる余地が少ない。反対に、SOCが低い状態にある場合は更に電車への力行により母線1の電圧が低下して蓄電装置5から放電しなければならなくなると、蓄電装置(5)の下限電圧に到達してしまい、必要な電力を供給できない事態となる可能性がある。そこで、つぎにやってくる回生や放電などの充放電の準備として、こうした事態に対応できる余力を考慮した適切な充電状態(SOC)に保っておく。つまり、「第一の範囲」とは次の充放電に備えた充電状態(SOC)の範囲を指す。
以上のような、本形態に係る蓄電システムによれば、母線に保持されているエネルギーを有効利用し、短時間に大電流充放電を繰り返すことにより、蓄電池を加熱でき、同時にSOC調整も可能なため、短時間で効率よく蓄電池の温度を制御可能となる蓄電システムを実現できる。
実施の形態3.
実施の形態1では、蓄電装置5と母線1の間で急速充放電(パルス充放電)を複数回行い蓄電池の温度を上昇させる例を説明した。本形態では、更に、蓄電装置5の劣化を考慮した制御の例について説明する。
なお、装置構成は上述の実施の形態1と同様である。図1の蓄電システム概要構成ブロック図を使用して説明を行う。
実施の形態1と同様に、蓄電システム10は、制御装置4による制御により母線1の電圧が高くなったときには母線1の電力を蓄電装置5に貯蔵することにより母線1の電圧を下げることができ、母線1の電圧が低下したときには蓄電装置5を放電して母線1に電力を戻すことにより、母線1の電圧を上げることができる。
しかし、実施の形態2で前述したように、蓄電装置5は充放電を繰り返していく度に徐々に劣化が進行し、蓄電装置5内の内部抵抗も徐々に増加する傾向にある。このため、初期は設定したSOCにおいて充放電を行っていても上限電圧もしくは下限電圧にまで到達することはほぼないが、充放電を繰り返し行い、蓄電装置5の劣化が進行すると、初期設定のSOCのままでは充放電時に上限電圧もしくは下限電圧にまで到達してしまう可能性がある。この状況になった場合、上下限電圧に到達しないようにするにはSOCの初期設定値を変更する必要がある。このため、充放電時の終止電圧を監視し、終止電圧が所定値範囲を超えた場合には、SOCを変更する仕組みを持つことにより、終止電圧を所定範囲内に収めることができるようになる。特に電車等からの回生エネルギー瞬間的に大電流を発生することが多いので、蓄電装置5にとっては充電側において、大電流を受け止める必要があり、充電終止電圧が上限値にあたりやすい状況になりやすいため、特に充電側の終止電圧が上限になりにくいような制御がより望まれる。
次に、「SOCを変更する仕組み」について説明する。充電終止電圧が設定上限電圧に到達してしまった場合は、SOCを下げるための放電を行えばよい。ここで、蓄電装置5内の蓄電池温度が所定温度より低いときには、この加熱用充放電制御において、通常は充電と放電の電流容量を同程度に合わせるが、放電側の電流容量を多めにすることにより、SOCを下げることが可能となり、蓄電池の温度調整を行いながら、SOCの調整も可能となる。逆に、放電終止電圧が設定下限電圧に到達してしまった場合は、SOCを上げるための充電を行えばよいが、蓄電装置5内の蓄電池温度が所定温度より低いときには、この加熱充放電制御において、充電側の電流容量を多めにすることにより、SOCを上げることが可能となる。
図4は本実施の形態における蓄電装置5の充放電により温度制御を行う場合の処理手順の一例を示すフローチャートである。この処理操作の稼働時間は例えば鉄道であれば始発電車発車時刻直前に起動し、所定間隔で検知を継続し、終電時刻を過ぎれば終了するような稼働スケジュールとすることにより電車停止に無駄に稼働することを防ぐことができる。
蓄電システム温度検知301を開始すると、ステップ302で制御装置4は蓄電装置5の情報を収集し、蓄電装置5内の蓄電池温度の情報を得る。
ステップ303で制御装置4は蓄電装置5内の蓄電池の温度が所定値以下であるか判定を行い、その後にステップ304で蓄電装置5の充放電終止電圧が設定範囲内であるかの判定を行う。蓄電装置5内の蓄電池の温度が所定値より大きく、且つ蓄電装置5の充放電終止電圧範囲が設定範囲内であることを確認した場合にはステップ311で所定間隔休止後にステップ310で再度情報収集を開始する。
蓄電装置5内の蓄電池の温度が所定値以下で、且つ蓄電装置の終止電圧が設定範囲内であることを確認した場合にはステップ307にて母線電圧情報308を入手し、加熱用のみの充放電制御を開始する。
一方、蓄電装置5内の蓄電池の温度が所定値以下で、且つ蓄電装置の終止電圧が設定範囲を外れていることを確認した場合にはステップ306で母線電圧情報308を入手し、電圧調整及び加熱用の充放電制御を開始する。
他方、蓄電装置5内の蓄電池の温度が所定値より高く、且つ蓄電装置の電圧が設定範囲を外れていることを確認した場合にはステップ309で母線電圧情報308を入手し、電圧調整用のみの充放電制御を開始する。
これらの制御用充放電を開始するとき、母線電圧が所定値より高い場合は充電から開始し、所定値より低い場合は放電から開始する。予め設定した充放電電流値で所定時間、所定の間隔で所定回数充放電した後に充放電を停止する。その後に再度ステップ310で蓄電装置情報を収集し、蓄電池の温度情報を入手し、ステップ303にて再度判定を行う。
上述した本形態を要約すると次ぎのようになる。本形態の蓄電システムは、蓄電装置の温度を監視し、設定した温度下限値を下回った場合に温度制御用充放電専用の充放電指令を出す機能と同時に終止電圧が上下限電圧以内になるようにSOCを調整する機能を備える蓄電システムである。
つまり、蓄電システム10において、蓄電装置(5)の温度が所定の下限温度以下の場合であって、蓄電装置(5)の充放電時の終止電圧が充電終了時に所定の上限電圧を超えたとき、又は蓄電装置(5)の放電終了時の終止電圧が所定の下限電圧より低下した場合に、制御装置(4)は、母線(1)と電力変換装置(3)を介した蓄電装置(5)との間で所定の電流値で充放電を行って蓄電装置(5)の温度を上昇させながら、蓄電装置(5)の充電状態(SOC)を第二の所定の範囲に入るよう充放電を制御する。
ここで、蓄電装置(5)の充電状態(SOC)の「第二の範囲」について説明する。上述のように、蓄電装置5の劣化が進行すると、蓄電装置5の上限電圧や下限電圧がシフトしていく。そうすると、充放電時に上限電圧あるいは下限電圧に早く到達していまい、初期設定したSOCの範囲で運用できなくなる可能性が出てくる。そこで、充放電時の終止電圧を監視し、終止電圧が所定の範囲を超えた場合には、終止電圧を所定範囲内に収めることができるようにSOCの範囲(第二の範囲)を設定する。
以上のような、本形態に係る蓄電システムによれば、母線に保持されているエネルギーを有効利用し、短時間に大電流充放電を繰り返すことにより、蓄電池を加熱でき、同時に終止電圧の上下限電圧調整も可能なため、短時間で効率よく蓄電池の温度を制御可能となる蓄電システムを実現できる。
実施の形態4.
つぎに、上述した実施の形態3に、実施の形態2で説明した機能を追加した例を説明する。
図5は本実施の形態における蓄電装置5の充放電により温度制御を行う場合の処理手順の一例を示すフローチャートである。この処理操作の稼働時間は例えば鉄道であれば始発電車発車時刻直前に起動し、所定間隔で検知を継続し、終電時刻を過ぎれば終了するような稼働スケジュールとすることにより電車停止に無駄に稼働することを防ぐことができる。
蓄電システム温度検知401を開始すると、ステップ402で制御装置4は蓄電装置5の情報を収集し、蓄電装置5内の蓄電池温度の情報を得る。
ステップ403にて制御装置4は充放電終止電圧が設定範囲内であるかの判定を行う。充放電の終止電圧が範囲内であったときは、実施の形態2と同様の流れで蓄電装置5内の蓄電池の温度と電圧値の判定を行い、制御を行う。まず、ステップ404にて蓄電装置5内の蓄電池の温度が所定値以下であるか判定を行い、その後にステップ405にて蓄電装置5の電圧が設定範囲内であるかの判定を行う。
蓄電装置5内の蓄電池の温度が設定値より大きく、且つ蓄電装置5の電圧範囲が設定範囲内であることを確認した場合にはステップ412にて所定間隔休止後に再度ステップ411にて情報収集を開始して、ステップ403にて判定を再度行う。
蓄電装置5内の蓄電池の温度が所定値以下で、且つ蓄電装置の電圧が設定範囲内であることを確認した場合にはステップ408にて母線電圧情報409を入手し、加熱用のみの充放電制御を開始する。
一方、蓄電装置5内の蓄電池の温度が所定値以下で、且つ蓄電装置5の電圧が設定範囲を外れていることを確認した場合にはステップ407にて母線電圧情報409を入手し、電圧調整及び加熱用の充放電制御を開始する。
他方、蓄電装置5内の蓄電池の温度が所定値より高く、且つ蓄電装置5の電圧が設定範囲を外れていることを確認した場合にはステップ410にて母線電圧情報409を入手し、電圧調整用のみの充放電制御を開始する。
これらの制御用充放電を開始するとき、母線電圧が所定値より高い場合は充電から開始し、所定値より低い場合は放電から開始する。予め設定した充放電電流値で所定時間、所定の間隔で所定回数充放電した後に充放電を停止する。その後に再度ステップ411にて蓄電装置情報を収集し、蓄電池の温度情報を入手した後にステップ403に戻り、再度判定を行う。
ステップ403において蓄電装置5の充放電終止電圧が設定範囲外にあることを確認した場合には、更にステップ414にて蓄電装置5内の蓄電池の温度が所定値以下であるか判定を行う。蓄電装置5内の蓄電池の温度が設定値以下であることを確認した場合にはステップ416にて母線電圧情報417を入手し、電圧調整及び加熱用の充放電制御を開始する。
ステップ414にて蓄電装置5内の蓄電池の温度が所定値より高いことを確認した場合にはステップ415にて母線電圧情報417を入手し、電圧調整用のみの充放電制御を開始する。
これらの制御用充放電を開始するとき、母線電圧が所定値より高い場合は充電から開始し、所定値より低い場合は放電から開始する。予め設定した充放電電流値で所定時間、所定の間隔で所定回数充放電した後に充放電を停止する。その後に再度ステップ418にて蓄電装置情報を収集し、蓄電装置5内の蓄電池の温度情報を入手した後にステップ403に戻り、再度判定を行う。
上述した本形態を要約すると次ぎのようになる。本形態の蓄電システムは、蓄電装置の温度を監視し、設定した温度下限値を下回った場合に温度制御用充放電専用の充放電指令を出す機能と、同時に所定の範囲内にSOCを調整する機能及び終止電圧が上下限電圧以内になるようにSOCを調整する機能を備える蓄電システムである。
つまり、蓄電システム10において、蓄電装置(5)の開回路電圧が設定した範囲外にあり、且つ蓄電装置(5)の温度が所定の下限温度以下になったときに、制御装置(4)は、母線(1)と電力変換装置(3)を介した蓄電装置(5)との間で所定の電流値で充放電を行って蓄電装置(5)の温度を上昇させながら、蓄電装置(5)の充電状態(SOC)を所定の第一の範囲に入るよう充放電を制御する。
さらに、蓄電装置(5)の充放電時の終止電圧が充電終了時の終止電圧が所定の上限電圧を超えたとき、又は蓄電装置(5)の放電終了時の終止電圧が所定の下限電圧より低下した場合であって、且つ蓄電装置(5)の温度が所定の下限温度以下の場合に、制御装置(4)は、終止電圧が上限電圧及び下限電圧の範囲内に入るよう、蓄電装置(5)の充電状態(SOC)についての第一の範囲を修正して第二の範囲を設定し、制御装置(4)は、母線(1)と電力変換装置(3)を介した蓄電装置(5)との間で所定の電流値で充放電を行って蓄電装置(5)の温度を上昇させながら、蓄電装置(5)の充電状態(SOC)を第二の範囲に入るよう充放電を制御する。
以上のような、本形態に係る蓄電システムによれば、母線に保持されているエネルギーを有効利用し、短時間に大電流充放電を繰り返すことにより、蓄電池を加熱でき、同時にSOC調整と終止電圧の上下限電圧調整も可能なため、短時間で効率よく蓄電池の温度を制御可能となる蓄電システムを実現できる。
なお、上述した実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと解されるべきである。この発明の範囲は、上述した実施形態の範囲ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更を含むものである。
1 母線、2 電流遮断器等、3 DC/DCコンバータ、4 制御装置、5 蓄電装置、10 蓄電システム。

Claims (5)

  1. 蓄電池を有する蓄電装置と、
    母線に接続される前記蓄電装置を充放電させるための電力変換装置と、
    前記電力変換装置及び前記蓄電装置を制御する制御装置と、
    を備えた蓄電システムであって、
    前記制御装置は、前記蓄電装置の温度、電圧、電流を監視し、その充放電等を制御し、
    前記制御装置は、前記蓄電装置の温度が所定の下限温度以下になったときに、前記母線と前記電力変換装置を介した前記蓄電装置との間で所定の電流値及び所定時間内で複数回行う充放電を制御し、前記蓄電装置の温度を上昇させる蓄電システム。
  2. 所定の電流値が5C以上20C以下であることを特徴とする請求項1に記載の蓄電システム。
  3. 蓄電装置の開回路電圧が設定した範囲の外にあり、且つ前記蓄電装置の温度が所定の下限温度以下になったときに、
    前記制御装置は、前記母線と前記電力変換装置を介した前記蓄電装置との間で所定の電流値で充放電を行って蓄電装置の温度を上昇させながら、前記蓄電装置の充電状態(SOC)を所定の第一の範囲に入るよう充放電を制御することを特徴とする請求項1又は2に記載の蓄電システム。
  4. 蓄電装置の充放電時の終止電圧が充電終了時に所定の上限電圧を超えたとき又は所定の下限電圧より低下した場合であって、且つ前記蓄電装置の温度が所定の下限温度以下の場合に、
    前記制御装置は、終止電圧が前記上限電圧及び前記下限電圧の範囲内に入るよう、前記蓄電装置の充電状態(SOC)について第二の範囲を設定し、
    前記制御装置は、前記母線と前記電力変換装置を介した前記蓄電装置との間で所定の電流値で充放電を行って前記蓄電装置の温度を上昇させながら、前記蓄電装置の充電状態(SOC)を第二の範囲に入るよう充放電を制御することを特徴とする請求項1又は2に記載の蓄電システム。
  5. 蓄電装置の開回路電圧が設定した範囲の外にあり、且つ前記蓄電装置の温度が所定の下限温度以下になったときに、
    前記制御装置は、前記母線と前記電力変換装置を介した前記蓄電装置との間で所定の電流値で充放電を行って前記蓄電装置の温度を上昇させながら、前記蓄電装置の充電状態(SOC)を所定の第一の範囲に入るよう充放電を制御し、
    蓄電装置の充放電時の終止電圧が所定の上限電圧を超えたとき又は所定の下限電圧より低下した場合であって、且つ前記蓄電装置の温度が所定の下限温度以下の場合に、
    前記制御装置は、終止電圧が前記上限電圧及び前記下限電圧の範囲内に入るよう、前記蓄電装置の充電状態(SOC)についての第一の範囲を修正して第二の範囲を設定し、前記制御装置は、前記母線と前記電力変換装置を介した前記蓄電装置との間で所定の電流値で充放電を行って蓄電装置の温度を上昇させながら、前記蓄電装置の充電状態(SOC)を第二の範囲に入るよう充放電を制御することを特徴とする請求項1又は2に記載の蓄電システム。
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