JP2016181028A - 精算機および前記精算機を備えた自動販売機 - Google Patents

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Abstract

【課題】紙幣以外に多様な種類の券類を読み取り、その種類、内容に応じた精算処理を行う精算機を提供する。
【解決手段】購入に係る商品の選択を受け付ける入力部101と、紙幣または券類を投入、排出する投入口102と、投入物搬送路103と、投入物が紙幣か券類かの判別部と、紙幣の種類、金額認識部と、紙幣、券類の画像データ取得部111と、券類データベースのメモリ106と、画像データ、データベースに基づき、券類の種類、内容を認識する券類認識部と、制御部100は、投入物が紙幣か券類かを判別部に判別させ、紙幣の場合、種類、金額を紙幣認識部に認識させ、券類の場合、種類、内容を券類認識部に認識させ、券類が有効と判断した場合、券類を受け付け、入力部101によって選択された商品の販売額、紙幣の金額、券類の内容に基づき釣銭額を決定し、券類が無効なものと判断した場合、搬送部を制御して券類を投入口102から排出させる。
【選択図】図1

Description

この発明は、精算機および前記精算機を備えた自動販売機に関する。
従来、精算機または紙幣を扱う金銭出納機能を持った機器において、紙幣投入口に紙幣以外のものが投入された場合、磁気センサ等により、紙幣か否かの判別が行われ、紙幣と認識されたときは紙幣を受け入れて精算を行い、紙幣以外のものと認識されたときは、投入物を返却する動作が行われる。
また、割引券などのクーポン券等(以下、「券類」と呼ぶ)については、例えば、紙幣の投入口とは別途設けられたバーコード読取機によってクーポン券に印刷されたバーコードを読み取るものが知られている。
さらに、紙幣投入口とカード投入口とを共通にし、その後方にカード・紙幣識別センサを配置し、購入者によって投入されたものがカードか紙幣かを識別し、カードの場合にはカード読込み回路を始動させる自動販売機の発明も開示されている(例えば、特許文献1を参照)。
特開平9−297880号公報
しかしながら、従来、紙幣以外の券類も受け付ける精算機は、バーコードの場合はバーコード読取機、磁気カードの場合は磁気ヘッドなど、読み取り対象に応じた読取機やセンサを搭載する必要がある。それゆえ、受け付け可能な券類がセンサの種類によって限定されない精算機が求められていた。
この発明は、以上のような事情を考慮してなされたものであって、その目的は、紙幣以外に多様な種類の券類を読み取ることができ、その種類および内容に応じた適切な精算処理を行う精算機を提供することにある。
この発明は、購入に係る商品の選択指令を受け付ける入力部と、紙幣または紙幣以外の券類を投入し、または排出する投入口と、前記投入口から投入された投入物を搬送させる搬送部と、前記投入物が紙幣か券類かを判別する判別部と、前記紙幣の種類およびその金額を認識する紙幣認識部と、前記紙幣および前記券類の画像データを取得する画像データ取得部と、有効な前記券類のデータベースを予め保持したメモリと、前記画像データおよび前記データベースに基づき、前記券類の種類および内容を認識する券類認識部と、制御部とを備え、前記制御部は、前記投入物が紙幣か券類かを前記判別部に判別させ、前記投入物が紙幣の場合、その種類および金額を前記紙幣認識部に認識させ、前記投入物が券類の場合、その種類および内容を前記券類認識部に認識させ、前記券類が有効なものと判断した場合、前記券類を受け付け、前記入力部によって選択された前記商品の販売額、前記紙幣の金額および前記券類の内容に基づき釣銭額を決定し、一方、前記券類が無効なものと判断した場合、前記搬送部を制御して前記券類を前記投入口から排出させることを特徴とする精算機を提供するものである。
この発明によれば、紙幣以外に多様な種類の券類を読み取ることができ、その種類および内容に応じた適切な精算処理を行う精算機を実現する。
この発明の精算機の概略構成を示すブロック図である。(実施形態1) この発明の精算機の処理を示すフローチャートである。(実施形態1) この発明の精算機の処理を示すフローチャートである。(実施形態1) この発明の精算機の画像データの登録処理を示すフローチャートである。(実施形態1) この発明の券類の一例を示す説明図である。(実施形態1) この発明の券類の一例を示す説明図である。(実施形態2) この発明の券類の一例を示す説明図である。(実施形態3) この発明の券類の一例を示す説明図である。(実施形態4) この発明の券類の一例を示す説明図である。(実施形態5) この発明の券類の一例を示す説明図である。(実施形態6) この発明の精算機の概略構成を示すブロック図である。(実施形態7) この発明の精算機の処理を示すフローチャートである。(実施形態7) この発明の精算機の処理を示すフローチャートである。(実施形態7) この発明の精算機の処理を示すフローチャートである。(実施形態7) この発明の券類の一例を示す説明図である。(実施形態7) 図15(A)の券類に関連付けられた他の券類の一例を示す説明図である。(実施形態7) この発明の券類の一例を示す説明図である。(実施形態8) この発明の券類の一例を示す説明図である。(実施形態9) この発明の券類の一例を示す説明図である。(実施形態10)
以下、図面を用いてこの発明をさらに詳述する。なお、以下の説明は、すべての点で例示であって、この発明を限定するものと解されるべきではない。
〔実施形態1〕
<精算機1の構成>
以下、図1〜図5に基づき、この発明の実施形態1に係る精算機1について説明する。
図1は、この発明の精算機1の概略構成を示すブロック図である。図2および図3は、この発明の精算機1の処理を示すフローチャートである。図4は、この発明の精算機1の画像データの登録処理を示すフローチャートである。
精算機1は、購入に係る商品が選択され、投入口102から紙幣が投入されたとき、商品の購入金額と投入金額の総額とを比較して、その差額に相当する釣銭を返却する装置である。
図1に示すように、精算機1は、CPU100、入力部101、投入口102、搬送路103、紙幣格納庫104、券類格納庫105、メモリ106、モーター107、センサ108、紙幣判別装置109、搬送路切換ゲート110、カメラ111、券類認識装置112、釣銭取出口113および通信部114を備える。
以下、図1に示す各構成要素を説明する。
CPU100は、精算機1の各構成要素の動作を制御する部分であり、主として、CPU、ROM、RAM、I/Oコントローラ、タイマー等からなるマイクロコンピュータによって実現される。CPU100は、メモリ106に予め記憶された制御プログラムに基づいて、各ハードウェアを有機的に動作させて、後述するようなこの発明の精算機1の処理を実行する。
入力部101は、購入に係る商品を選択するためのインターフェイスである。顧客は、入力部101を操作することによって、購入したい商品を選択する。
また、釣銭取出口113に釣銭が自動で排出されない精算機1の場合、顧客が入力部101を操作して釣銭を排出するようにしてもよい。
投入口102は、精算機1の内部に紙幣または券類4を投入するための投入口102である。
搬送路103は、投入口102から投入された紙幣または券類4を紙幣格納庫104または券類格納庫105まで搬送する経路である。
紙幣格納庫104は、紙幣を格納するための格納庫である。
券類格納庫105は、紙幣以外の券類4を格納するための格納庫である。
メモリ106は、精算機1の各種機能を実現するために必要な情報や、制御プログラム、紙幣・券類4のデータベースや券類4の利用回数などを記憶する素子や記憶媒体であり、例えば、RAMやROM等の半導体素子、ハードディスク、フラッシュメモリ等の記憶媒体が用いられる。
モーター107は、搬送路103の各所に設けられた駆動ギヤを回転させ、投入口102から投入された紙幣または券類4を紙幣格納庫104または券類格納庫105まで搬送するモーターである。CPU100は、モーター駆動信号を送信することによって、モーター107を駆動させる。
センサ108は、投入口102および搬送路103の各所に設けられたセンサである。
センサ108は、紙幣・券類4が投入されたか否かを検知する。
また、センサ108は、搬送路103内に設けられたカメラ111の撮影位置に紙幣または券類4が搬送されるタイミングを検知する。
紙幣判別装置109は、投入口102から投入された投入物が紙幣か否かを判別する装置であり、通常、光学センサと磁気センサを備える。
搬送路切換ゲート110は、搬送路103から紙幣格納庫104または券類格納庫105への経路の切り換えを行うゲートである。投入口102から投入されたものが紙幣と判別された場合、CPU100は、搬送路切換ゲート110を制御して、紙幣を紙幣格納庫104に搬送し、一方、券類4と判別された場合は、CPU100は、搬送路切換ゲート110を制御して、券類4を券類格納庫105に搬送する。
カメラ111は、センサ108が検知した紙幣または券類4の画像を撮影して画像データを取得する部分である。なお、画像データを取得可能なものであれば、カメラ111に限られず、例えば、スキャナーであってもよい。
券類認識装置112は、カメラ111から取得された券類4の画像データを認識し、メモリ106に予め格納された券類4の登録画像データのデータベースを参照して、券類4の種類および内容を認識する装置である。
釣銭取出口113は、顧客が釣銭を取り出すための取出口である。
通信部114は、ネットワーク3を介して、外部のサーバー2と有線または無線による通信を行い、データを送受信する部分である。
ネットワーク3としては、LAN、インターネットなどの広域ネットワーク(WAN)、専用の通信回線などが用いられる。
<サーバー2の構成>
サーバー2は、CPU200、通信部201およびメモリ202を備える。サーバー2は、精算機1を設置した店舗またはその本店、券類4の発行会社または取扱会社、またはデータセンター等に設置・管理される。
以下、サーバー2の各構成要素について説明する。
CPU200は、サーバー2の各構成要素の動作を制御する部分であり、CPU100と同様の構成を有する。
通信部201は、ネットワーク3を介して、精算機1と有線または無線による通信を行い、データを送受信する部分であり、通信部114と同様の構成を有する。
メモリ202は、紙幣・券類4のデータベースや券類4の利用回数などを記憶する素子や記憶媒体であり、メモリ106と同様の構成を有する。
実施形態1において、この発明の「判別部」および「紙幣認識部」は、紙幣判別装置109によって実現する。また、この発明の「画像データ取得部」は、カメラ111によって実現する。また、この発明の「券類認識部」は、CPU100、カメラ111および券類認識装置112の協働によって実現する。また、この発明の「取出口」は、釣銭取出口113によって実現する。また、この発明の「搬送部」は、搬送路103、モーター107および搬送路切換ゲート110の協働によって実現する。また、この発明の「制御部」は、CPU100によって実現する。
<精算機1の処理の手順>
次に、図2および図3に基づき、この発明の精算機1の処理の手順について説明する。
図2のステップS1において、投入口102に紙幣・券類4が投入されたことをセンサ108が検知したとき(ステップS1)、CPU100は、続くステップS2において、モーター107を駆動させて、搬送路103内に紙幣・券類4を搬送する(ステップS2)。
次に、ステップS3において、CPU100は、紙幣判別装置109が設けられた位置まで紙幣・券類4を搬送させると、紙幣判別装置109に紙幣・券類4の別を判別させ、紙幣の場合は、その金額を判別させる(ステップS3)。
紙幣判別装置109は、判別結果をCPU100に送信する。
次に、ステップS4において、CPU100は、紙幣判別装置109の判別結果に基づき、投入口102から投入された投入物が紙幣か否かを判定する(ステップS4)。
投入物が紙幣の場合(ステップS4の判定がYesの場合)、CPU100は、ステップS5において、紙幣の金額をメモリ106に格納する(ステップS5)。
続いてステップS6において、CPU100は、モーター107および搬送路切換ゲート110を制御して、紙幣格納庫104に紙幣を搬送する(ステップS6)。
一方、ステップS4において、投入物が紙幣でない場合(ステップS4の判定がNoの場合)、CPU100は、当該投入物が券類4であるものとして、ステップS7において、モーター107および搬送路切換ゲート110を制御して、カメラ111の撮影位置まで券類4を搬送する(ステップS7)。
次に、ステップS8において、CPU100は、カメラ111に券類4を撮影させて、券類4の画像データを取得させる(ステップS8)。
次に、図3のステップS9において、CPU100は、カメラ111が取得した画像データと、メモリ106に予め登録された券類4の登録画像データとを比較する(ステップS9)。
次に、ステップS10において、CPU100は、投入口102から投入された券類4が登録された券類4か否かを判定する(ステップS10)。
投入口102から投入された券類4が登録された券類4の場合(ステップS10の判定がYesの場合)、CPU100は、ステップS11において、券類4の登録画像データに基づき、券類4の種類を判別してメモリ106に格納する(ステップS11)。
一方、投入口102から投入された券類4が登録された券類4でない場合(ステップS10の判定がNoの場合)、CPU100は、ステップS15の処理を行う(ステップS15)。
次に、ステップS12において、CPU100は、券類4を回収すべきか否かを判定する(ステップS12)。
券類4を回収すべきか否かは、券類4の種類や内容に基づいて判定する。
券類4を回収すべき場合(ステップS12の判定がYesの場合)、CPU100は、ステップS13の判定を行う(ステップS13)。
一方、券類4を回収すべきでない場合(ステップS12の判定がNoの場合)、CPU100は、ステップS15の処理を行う(ステップS15)。
次に、ステップS13において、CPU100は、取得画像データに基づき、券類4の使用期間・使用回数が残っているか否かを判定する(ステップS13)。
券類4の使用期間・使用回数が残っている場合(ステップS13の判定がYesの場合)、CPU100は、ステップS15の処理を行う(ステップS15)。
一方、券類4の使用期間・使用回数が残っていない場合(ステップS13の判定がNoの場合)、CPU100は、ステップS14において、モーター107および搬送路切換ゲート110を制御して、券類格納庫105に券類4を搬送させる(ステップS14)。
最後に、ステップS15において、CPU100は、モーター107を制御して搬送路103を逆回転させ、投入口102から券類4を排出させる(ステップS15)。
次に、図4に基づき、メモリ106への券類4の画像データの登録について説明する。
精算機1のCPU100は、ステップS21において、通信部114を制御して、サーバー2と通信を行わせ、精算機1が設置された店舗の情報を送信させる(ステップS21)。
一方、サーバー2のCPU200は、ステップS22において、通信部201が受信した店舗情報に基づき、メモリ202に予め格納されたデータベースを参照して、当該店舗情報に対応した券類4の登録画像データを精算機1に送信する(ステップS31)。
なお、サーバー2は、各店舗の券類4の最新の登録画像データを常時アップデートして格納するものとする。
次に、精算機1は、ステップS23において、通信部114が受信した登録画像をメモリ106に格納する(ステップS23)。
このようにして、精算機1は、店舗情報に応じた券類4の最新の登録画像データをサーバー2から取得し、メモリ106内に保存することができる。
「登録画像データ」は、以下の項目から成り立つデータである。
(1)券類4に印刷された識別用の特定の絵柄/文字列/記号およびその印刷場所。
(2)券類4を認識した際に取得しなければならない情報の項目とその印刷場所。
例えば、日付、識別用ID402等のシリアル番号、割引券・商品券等の別、割引率等が挙げられる。
(3)券類4を認識した際に有効かどうか判定するために基準となるもの。
例えば、日付、シリアル番号等が挙げられる。
(4)券類4において有効であるかどうかの判定基準。
例えば、クーポン券の有効利用期間404、未使用シリアル番号リスト等が挙げられる。
登録画像データは、精算機1が設置された各店舗において作成されるか、券類4の発行会社から提供されるか、または、店舗の本店から配信される。登録画像データを配信するときは、配信対象店に対応した登録画像データを配信する。
また、登録画像データは、サーバー2からの配信に限られず、例えば、入力部101から直接入力するか、または、CDやUSB等の外部メディアからのコピーによって直接、精算機1に登録するようにしてもよい。
以下の表1に、券類4の登録画像データの内容の一例を示す。
上の表1において、1番目の登録画像データ「*****」の配信対象店は「A店」であり、有効利用期間404は「2015.2.1 〜 2015.2.29」である。
また、2番目の登録画像データ「+++++」の配信対象店は「B店」であり、有効利用期間404は「2015.2.1 〜 2015.3.31」である。
また、3番目の登録画像データ「#####」の配信対象店は「C店」であり、有効利用期間404は「2015.2.1 〜 2015.2.3」である。
CPU100は、登録画像データから取得した各種情報に基づき、券類4の処理を行う。
このようにすれば、配信等により常に最新の券類4の情報に基づいた処理を行うことが可能となる。
次に、図5に基づき、実施形態1に係るこの発明の券類4の一例について説明する。
図5は、この発明の券類4の一例を示す説明図である。
図5に示されるように、券類4は「100円割引券」であり、券類情報401、識別用ID402および有効利用回数403の情報が記載されている。
以下、各情報について説明する。
券類情報401は、割引券や商品券などの券類4の特典の情報を顧客に表示するためのものである。
識別用ID402は、個々の券類4を区別するための通し番号である。CPU100は、カメラ111および券類認識装置112を通して識別用ID402を取得し、券類4を受け付けたとき、通信部114を介して識別用ID402をサーバー2に送信させる。
サーバー2は、識別用ID402およびメモリ202に予め格納された券類4のデータベースを参照して、個々の券類4の割引率や使用回数等を管理する。
有効利用回数403は、券類4の利用可能な回数を顧客に表示するための情報である。
CPU100は、識別用ID402ごとに券類4の使用回数をメモリ106に格納しておき、券類4を受け付けた回数が3回を超えると、それ以降は券類4が無効であるものとして受け付けないようにする。
CPU100は、メモリ106に予め保持された登録画像データと券類4とを比較照合することにより、券類4が有効な券類4か否かを判定する。
なお、図5の券類4に記載された各種情報の位置および大きさはあくまで一例にすぎず、カメラ111が撮影でき、券類認識装置112が認識可能な位置および大きさであれば、どのような配置であってもよい。
〔実施形態2〕
次に、図6に基づき、この発明の実施形態2に係る券類4について説明する。
図6は、実施形態2に係るこの発明の券類4の一例を示す説明図である。
図6に示されるように、券類4は「10%OFF」券であり、券類情報401、識別用ID402および有効利用期間404の情報が記載されている。
券類情報401には、「10%OFF」と記載されており、識別用ID402は、「ID:789ABC」と記載されている。
また、有効利用期間404として、「2015.2.1〜2015.2.28」の期間が記載されている。
有効利用期間404は、券類4の利用可能な期間を顧客に表示するための情報である。
CPU100は、有効利用期間404と、精算機1の内蔵時計や通信部114を通じて取得した日時に基づき、券類4が投入された日時が有効利用期間404内にあるか否かを判定する。
なお、有効利用期間404の代わりに、「2015.2.28まで」などの有効期限を記載してもよい。
〔実施形態3〕
次に、図7に基づき、この発明の実施形態3に係る券類4について説明する。
図7は、実施形態3に係るこの発明の券類4の一例を示す説明図である。
図7に示されるように、券類4は「1000円商品券」であり、券類情報401、識別用ID402および有効利用条件405の情報が記載されている。
券類情報401には、「1000円商品券」と記載されており、識別用ID402は、「発券No.11111」と記載されている。
また、有効利用条件405として、「イベント期間中3回有効」と記載されている。
有効利用条件405は、券類4の利用可能な条件を顧客に表示するための情報である。
CPU100は、通信部114を介してサーバー2と通信を行い、イベント期間の情報を取得し、当該イベント期間の情報と、精算機1の内蔵時計や通信部114を通じて取得した日時に基づき、券類4が投入された日時がイベント期間内にあるか否かを判定する。
また、CPU100は、識別用ID402ごとに券類4の使用回数をメモリ106に格納しておき、券類4を受け付けた回数が3回を超えると、それ以降は券類4が無効であるものとして受け付けないようにする。
〔実施形態4〕
次に、図8に基づき、この発明の実施形態4に係る券類4について説明する。
図8は、実施形態4に係るこの発明の券類4の一例を示す説明図である。
図8に示されるように、券類4は「無料利用券」であり、券類情報401、識別用ID402および有効利用条件405の情報が記載されている。
券類情報401には、「無料利用券」と記載されており、識別用ID402は、「ID:012」と記載されている。
また、有効利用条件405として、「先着100名、1回のみ有効」と記載されている。
CPU100は、券類4を受け付けたとき、通信部114を介してサーバー2と通信を行い、サーバー2のメモリ202に券類4の利用回数を格納する。そして、トータルの使用回数が100回を超えると、それ以降は券類4が無効であるものとして受け付けないようにする。
〔実施形態5〕
次に、図9に基づき、この発明の実施形態5に係る券類4について説明する。
図9は、実施形態5に係るこの発明の券類4の一例を示す説明図である。
図9に示されるように、券類4は「割引券」であり、券類情報401、識別用ID402および有効利用条件405の情報が記載されている。
券類情報401には、「割引券」と記載されており、識別用ID402は、「ID:abc#123」と記載されている。
また、有効利用条件405として、「2015.2.1〜2015.2.3の期間中30%引き」、「2015.2.4〜2015.2.28の期間中10%引き」、「それ以降は無効」と記載されている。
有効利用条件405に示されるように、CPU100は、予め定められた期間に応じて割引率を変え、また、有効利用期間404の経過後は券類4を受け付けないようにする。
〔実施形態6〕
次に、図10に基づき、この発明の実施形態6に係る券類4について説明する。
図10は、実施形態6に係るこの発明の券類4の一例を示す説明図である。
図10に示されるように、券類4は「特別割引券」であり、券類情報401、識別用ID402および有効利用条件405の情報が記載されている。
券類情報401には、「特別割引券」と記載されており、識別用ID402は、「発券No.999999」と記載されている。
また、有効利用条件405として、「5回利用するごとに100円OFF」と記載されている。
CPU100は、券類4を受け付けたとき、識別用ID402ごとに券類4の利用回数をメモリ106に格納しておく。そして、券類4の利用回数が5回に達するごとに、100円OFFの精算処理を行う。
以上、実施形態1〜6に示されるように、従来よりもはるかに多様な種類の券類4を読み取ることができ、その種類および内容に応じた適切な精算処理を行う精算機1を実現する。
〔実施形態7〕
次に、図11〜15に基づき、この発明の実施形態7に係る精算機1について説明する。
図11は、この発明の精算機1の概略構成を示すブロック図である。図12〜14は、この発明の実施形態7に係る精算機1の処理を示すフローチャートである。図15(A)は、この発明の券類4の一例を示す説明図である。図15(B)は、図15(A)の券類4に関連付けられた他の券類5の一例を示す説明図である。
図11は、図1の実施形態1の精算機1のブロック図に対応する。券類4を一時的に格納するための格納庫である券類一時格納庫115以外は、図1のブロック図と同一であるため、説明を省略する。
次に、図12〜図14に基づき、この発明の実施形態7に係る精算機1の処理の手順について説明する。
図12は、図3の実施形態1の精算機1の処理に対応する。それ以前の処理は、図2の処理と同じであるため、説明を省略する。
図12のステップS31〜S33およびS36〜S39の処理は、それぞれ図3のステップS9〜S15の処理と同一であるため、説明を省略する。
ここでは、図3に記載のない図12のステップS34およびS35の処理、図13および図14の処理について説明する。
図12のステップS33において、登録画像データに基づき、券類4の種類を判別してメモリ106に格納した後、CPU100は、続くステップS34において、券類4に関連付けられた他の券類5が存在するか否かを判定する(ステップS34)。
ここで、券類4の関連付けは、メモリ106に予め格納されたデータに基づいて行う。
関連付けられた他の券類5とは、券類4と組み合わせることによって効力を発揮する券類であり、例えば、以下のようなものが挙げられる。
(1)特定の地域に住む顧客のみが特典を受けられるクーポン券に対し、例えば、公共料金明細書や保険証、パスポートの写しなど、顧客の住所が記載された紙片。
(2)特定の場所を訪問した顧客のみが特典を受けることができるクーポン券に対し、例えば、その地域限定のスタンプを押した用紙や、その地域の商店街で配布されている用紙、その地域特有のシンボルの写真など、その地域に訪問した証となるものが記載された紙片。
(3)特定の商品を購入した顧客のみ特典を受けることができるクーポン券に対し、例えば、梱包箱または包装紙に記載されたバーコードや図柄、商品のレシート、CD/DVD等に付属のクーポン券など、その商品を購入した証となるものが記載された紙片。
(4)学生や会員など特定の顧客のみ特典を受けることができるクーポン券に対し、例えば、学生証や会員証の写しなど、学生や教職員などの身分を示す紙片。
ステップS34において、券類4に関連付けられた他の券類5が存在する場合(ステップS34の判定がYesの場合)、CPU100は、ステップS35において、予め定められた時間内にセンサ108が新たな紙幣・券類4の投入を検知したか否かを判定する(ステップS35)。
一方、券類4に関連付けられた他の券類5が存在しない場合(ステップS34の判定がNoの場合)、CPU100は、ステップS36の判定を行う(ステップS36)。
次に、ステップS35において、予め定められた時間内にセンサ108が新たな紙幣・券類4の投入を検知した場合(ステップS35の判定がYesの場合)、CPU100は、図13のステップS40において、モーター107および搬送路切換ゲート110を制御して、先に投入した券類4を券類一時格納庫115に搬送し格納する(ステップS40)。
一方、予め定められた時間内にセンサ108が新たな紙幣・券類4の投入を検知しなかった場合(ステップS35の判定がNoの場合)、CPU100は、ステップS36の判定を行う(ステップS36)。
次に、ステップS41において、CPU100は、新たに投入された紙幣・券類を紙幣判別装置109に判別させる(ステップS41)。
次に、ステップS42において、紙幣判別装置109の判別結果に基づき、CPU100は、新たに投入された投入物が紙幣か否かを判定する(ステップS42)。
ステップS42の判定において、新たに投入された投入物が紙幣の場合(ステップS42の判定がYesの場合)、CPU100は、ステップS43において、紙幣の金額をメモリ106に格納した後、モーター107および搬送路切換ゲート110を制御して、紙幣格納庫104に紙幣を格納させる(ステップS43)。その後、図12のステップS35の判定を行う(ステップS35)。
一方、ステップS42の判定において、新たに投入された投入物が紙幣でない場合(ステップS42の判定がNoの場合)、CPU100は、ステップS44において、画像データを取得し、当該画像データをメモリ106に格納された登録画像データと比較する(ステップS44)。
次に、ステップS45において、CPU100は、メモリ106に予め格納された、券類4に関連付けられた他の券類5のデータベースに基づき、新たに投入された券類が、先に投入した券類4と関連付けられた他の券類5か否かを判定する(ステップS45)。
ステップS45において、新たに投入された券類が、先に投入した券類4と関連付けられた他の券類5の場合(ステップS45の判定がYesの場合)、CPU100は、ステップS46において、当該他の券類5の種類および内容をメモリ106に格納する(ステップS46)。
その後、CPU100は、図12のステップS34の判定を行う(ステップS34)。
一方、ステップS45において、新たに投入された券類が、先に投入した券類4と関連付けられた他の券類5でない場合(ステップS45の判定がNoの場合)、CPU100は、ステップS47において、モーター107を逆回転させて、投入口102から当該新たな券類を排出させる(ステップS47)。
その後、CPU100は、ステップS35の判定を行わせる(ステップS35)。
このようにして、精算機1は、紙幣、券類4および券類4と関連付けられた他の券類5の処理を行う。
次に、図8に基づき、商品の精算処理について説明する。
図8のステップS51において、CPU100は、投入口102から投入された全ての投入物が、紙幣のみからなるものか否かを判定する(ステップS51)。
ステップS51において、投入口102から投入された全ての投入物が、紙幣のみの場合(ステップS51の判定がYesの場合)、CPU100は、ステップS52において、紙幣の総額から選択された商品の販売額を差し引いた釣銭額を算出する(ステップS52)。
一方、投入口102から投入された全ての投入物が、紙幣のみでない場合(ステップS51の判定がNoの場合)、CPU100は、ステップS53において、投入された全ての券類4および他の券類5の組み合わせに応じたトータルの割引額を算出する(ステップS53)。
次に、ステップS54において、CPU100は、選択された商品の販売額から上記割引額を差し引いた商品の割引後価格を算出する(ステップS54)。
次に、ステップS55において、CPU100は、紙幣の総額から割引後価格を差し引いた釣銭額を算出する(ステップS55)。
最後に、ステップS56において、CPU100は、モーター107および搬送路切換ゲート110を制御して、釣銭額を釣銭取出口113から排出させる(ステップS56)。
次に、図15(A)(B)に基づき、実施形態7に係るこの発明の券類4および券類4に関連付けられた他の券類5の一例について説明する。
図15(A)は、この発明の券類4の一例を示す説明図である。図15(B)は、図9(A)の券類4に関連付けられた他の券類5の一例を示す説明図である。
図15(A)に示されるように、券類4は「100円割引券」であり、券類情報401、識別用ID402、有効利用回数403および利用説明406の情報が記載されている。
券類情報401には、「100円割引券」と記載されており、識別用ID402は、「発券No.1234567」と記載されており、有効利用回数403は、「3回まで利用可」と記載されている。
利用説明406は、券類4を利用する顧客への利用方法の説明である。なお、利用説明406を券類4に記載する代わりに、券類4の利用方法を掲載したURLの情報や、当該URLの情報を含むバーコードまたはQR(2次元)コードを券類4に記載してもよい。
利用説明406には、「ABC店にて商品を1000円以上お買い上げのお客様は本券の他、1000円以上の商品を購入したレシートを投入することで、100円分の追加割引を受けることができます。なお、ABC店以外のレシートの場合や、購入額が1000円未満のレシートを投入した場合は、本券の割引は受けられません」と記載されており、券類4に関連付けられた他の券類5がABC店のレシートであることを示している。
図9(B)に示されるように、レシートには、店名501と商品精算情報502等の情報が記載されている。
CPU100は、メモリ106に予め保持された登録画像データとレシートとを比較照合することにより、レシートが券類4と関連付けられた他の券類5か否かを判定する。そして、レシートが券類4と関連付けられた他の券類5であると判断した場合、CPU100は、レシートの商品精算情報502から合計額「¥1,700円」の情報を抽出し、レシートが券類4と関連付けられた他の券類5か否かを判定する。
ここで、レシートが他の券類5となる条件は、券類4との関連付けに基づく相対的なものであり、例えば、「1000円以上の商品購入」を条件とする券類4との関連において、図15(B)のレシートが他の券類5としての条件を満たしていたとしても、「2000円以上の商品購入」を条件とする券類4との関連においては、図15(B)のレシートは他の券類5としての条件を満たさない。
このようにして、複数の券類を組み合わせて、その組み合わせに応じた処理を行うことで、追加特典や顧客の認証など、より多様で柔軟な処理を行うことができる精算機1を実現できる。
〔実施形態8〕
次に、図16に基づき、この発明の実施形態8に係る精算機1について説明する。
図16は、実施形態8に係るこの発明の券類4の一例を示す説明図である。
図16に示されるように、券類4は「10%OFF」の割引券であり、券類情報401、識別用ID402、有効利用期間404および利用説明406の情報が記載されている。
券類情報401には、「10%OFF」と記載されており、識別用ID402は、「発券No.890123」と記載されている。
また、有効利用期間404として、「2015.2.1〜2015.2.28」の期間が記載されている。
利用説明406には、「さらに、地域限定特典+20%OFF」として、「DEF地区にお住まいのお客様は、当券の他、DEF地区の住所が記載された公共料金支払書を投入すると 追加割引を受けることができます」と記載されており、券類4に関連付けられた他の券類5が、「DEF地区の住所が記載された公共料金支払書」であることを示している。
CPU100は、精算機1の投入口102に紙幣と合わせて券類4のみが投入された場合は、「10%OFF」の通常のクーポン券として処理を行い、一方、紙幣および券類4の他に、DEF地区の住所が記載された公共料金支払書が投入口102に投入された場合は、さらに「20%OFF」の追加割引を受けた「30%OFF」のクーポン券として処理を行う。
CPU100は、メモリ106に予め格納された公共料金支払書のデータと、投入口102から投入された公共料金支払書のデータとを比較し、その記載箇所から住所の情報を取得する。そして、当該住所が「DEF地区」の住所に該当する場合は、当該公共料金支払書を有効なものとして受け付けて、「20%OFF」の追加割引を適用する。
なお、DEF地区の住所に該当するか否かに関わらず、CPU100は、公共料金支払書を顧客に返却する。
このように、プライベートな情報が記載された他の券類5を顧客に返却することにより、個人情報の流出を防止することが可能となる。
〔実施形態9〕
次に、図17に基づき、この発明の実施形態9に係る精算機1の処理について説明する。
図17は、実施形態9に係るこの発明の券類4の一例を示す説明図である。
図17に示されるように、券類4は、「割引券/商品券」であり、券類情報401、識別用ID402、有効利用条件405および利用説明406の情報が記載されている。
券類情報401には、「割引券/商品券」と記載されており、識別用ID402は、「発券No.1111111」と記載されている。
また、有効利用条件405として、「イベント期間中1回限り有効」と記載されている。
利用説明406には、「町おこし特別企画」として、「A町、B町、C町、D町の商店街を訪問されたお客様は 各商店街内に設置されたご当地キャラの写真を投入するとキャラの組み合わせに応じたさまざまな特典を受けることができます。詳しくは、以下のURLを参照してください。https: //www.machiokoshi-special-kikaku.net」と記載されており、券類4に関連付けられた他の券類5が、「A町、B町、C町、D町の商店街内に設置されたご当地キャラの写真」であることを示している。
CPU100は、例えば、A町のご当地キャラの写真のみが投入されたときは、「5%割引」を行い、A町〜D町のご当地キャラの写真が全て投入されたときは、「500円分の商品券」として、500円分の金額を加える処理を行う。
このように、写真の組み合わせに応じた柔軟なサービスが可能となる。
なお、写真の流用を防ぐため、全く同一の写真が使用された場合は、これを無効とするなどの防止策をとるようにしてもよい。
〔実施形態10〕
次に、図18に基づき、この発明の実施形態10に係る精算機1の処理について説明する。
図18は、実施形態10に係るこの発明の券類4の一例を示す説明図である。
図18に示されるように、券類4は「1000円商品券」であり、券類情報401、識別用ID402、有効利用条件405および利用説明406の情報が記載されている。
券類情報401には、「1000円商品券」と記載されており、識別用ID402は、「発券No.123」と記載されている。
また、有効利用条件405として、「先着100名、1回のみ有効」と記載されている。
また、利用説明406には、「XYZクラブ会員限定特典」として、「XYZクラブ会員のお客様は、当券の他、(1)XYZクラブ会員証の写し、(2)パスワードを記載した紙片、(3)会員の氏名を記載した免許証(又は保険証)の写しを投入することで会員限定特典を受けることができます」と記載されており、券類4に関連付けられた他の券類5が、「(1)XYZクラブ会員証の写し、(2)パスワードを記載した紙片、(3)会員の氏名を記載した免許証(又は保険証)の写し」の3種類であることを示している。
CPU100は、受け付けたか否かに関わらず、「1000円商品券」以外の会員証の写し等の関連付けられた他の券類5を全て顧客に返却する。
このようにして、クーポン券に限らず、パスワードを記載した紙片や会員証、免許証または保険証の写しなど、さまざまな券類4を関連付けて使用できるため、従来よりもはるかに多様なサービスが実現できる。
(その他の実施形態)
1.実施形態1〜10において、券類4に複数種類の特徴パターンを印字しておき、期間や地域の違い等に応じて、それらの特徴パターンを使い分けるようにしてもよい。(実施形態11)
このようにすれば、期間や地域に応じた柔軟な割引サービスを提供することが可能となる。
2.実施形態1〜11において、それぞれの精算機1が券類4をどれだけ受け入れたかをメモリ106に格納しておき、サーバー2に接続して受入記録の同期をとることにより、券類4の利用率や地域・時間帯による利用率の差をサーバー2上で算出するようにしてもよい。(実施形態12)
このようにすれば、精算機1ごとに券類4の利用がどの程度なされているか調査でき、サービスの実態を把握することが可能となる。
3.実施形態1〜12において、カメラ111および画像認識装置により、紙幣の判別と券類4の認識を同一の装置で行うようにしてもよい。(実施形態13)
このようにすれば、一の装置で紙幣の判別と券類4の認識を行うことができるため、精算機1の内部のスペースを小さくできるとともに、コストの削減も可能となる。
4.実施形態1〜13の精算機1を備えた自動販売機であってもよい。(実施形態14)
このようにすれば、紙幣以外に多様な種類の券類4を読み取ることができ、その種類および内容に応じた適切な精算処理を行う自動販売機を実現できる。
なお、自動販売機は、商品の販売機のみに限らず、乗車券や食券等を販売する券売機や、セルフのガソリンスタンド、コインランドリー、コイン精米機、プリンタや複合機の精算装置、キャッシュレジスタなど、精算機1を有する全ての機器が含まれる。
以上に述べたように、
(i)この発明の精算機は、購入に係る商品の選択指令を受け付ける入力部と、紙幣または紙幣以外の券類を投入し、または排出する投入口と、前記投入口から投入された投入物を搬送させる搬送部と、前記投入物が紙幣か券類かを判別する判別部と、前記紙幣の種類およびその金額を認識する紙幣認識部と、前記紙幣および前記券類の画像データを取得する画像データ取得部と、有効な前記券類のデータベースを予め保持したメモリと、前記画像データおよび前記データベースに基づき、前記券類の種類および内容を認識する券類認識部と、制御部とを備え、前記制御部は、前記投入物が紙幣か券類かを前記判別部に判別させ、前記投入物が紙幣の場合、その種類および金額を前記紙幣認識部に認識させ、前記投入物が券類の場合、その種類および内容を前記券類認識部に認識させ、前記券類が有効なものと判断した場合、前記券類を受け付け、前記入力部によって選択された前記商品の販売額、前記紙幣の金額および前記券類の内容に基づき釣銭額を決定し、一方、前記券類が無効なものと判断した場合、前記搬送部を制御して前記券類を前記投入口から排出させることを特徴とする。
この発明において、「精算機」は、自動販売機や券売機等において商品が選択され、投入口から紙幣が投入されたとき、投入金額の総額と商品の購入金額とを比較して、その差額に相当する釣銭額を決定する装置である。
「券類」は、割引券、金券、商品券、商品引換券、回数券などの券類であり、広告や案内ハガキから切り離して使用するものや、インターネットからダウンロードして使用するものなどが挙げられる。
「有効な前記券類のデータベース」は、精算機が受け付け可能な券類のデータベースである。
「商品」は、例えば、自動販売機においては販売に係る商品であり、券売機においては販売に係る券類であるが、この発明に係る精算機は、商品に限らず、サービスにも適用できる。
なお、「判別部」、「紙幣認識部」および「券類認識部」は、まとめて1つの装置で処理するようにしてもよい。あるいは、「判別部」および「紙幣認識部」を1つの装置で処理するようにしてもよく、その他の組み合わせであってもよい。
さらに、この発明の好ましい態様について説明する。
(ii)この発明による精算機において、前記券類の内容は、前記券類の識別用IDおよび有効利用回数を含み、前記制御部は、前記券類が有効なものと判断した場合、前記券類を受け付け、前記識別用IDおよびその利用回数を前記メモリに保持して精算処理を行った後、前記投入口から前記券類を排出させ、一方、前記券類が無効なものと判断した場合、前記券類を受け付けずに、前記投入口から前記券類を排出させるものであってもよい。
このようにすれば、クーポン券の利用回数が予め定められた有効利用回数内にあるか否かを判断し、当該判断結果に応じた処理を行う精算機を実現できる。
「識別用ID」は、例えば、発券番号等の識別用の数字、文字列もしくは記号(図柄)またはそれらを組み合わせたものなどが挙げられる。
(iii)この発明による精算機において、前記券類の内容は、有効利用期間または期限を含み、前記制御部は、前記有効利用期間または前記期限内であるか否かに基づき、前記券類が有効か否かを判断するものであってもよい。
このようにすれば、クーポン券の利用期間が予め定められた有効利用期間または期限内にあるか否かを判断し、当該処理内容に応じた処理を行う精算機を実現できる。
(iv)この発明による精算機において、前記券類の内容は、前記券類の利用期間に応じて異なる割引率または特典を有し、前記制御部は、前記利用期間に応じた処理を行うものであってもよい。
このようにすれば、クーポン券の利用期間によって割引率などの特典が変わる場合においても、利用期間に応じた処理を行う精算機を実現できる。
「特典」は、例えば、10%割引券や100円割引券、1000円商品券、商品引換券、無料利用券などの券類が有する特典である。
(v)この発明による精算機において、前記券類の内容は、前記券類の利用回数によって異なる効力を有し、前記制御部は、前記利用回数に応じた処理を行うものであってもよい。
このようにすれば、クーポン券の利用回数によって割引率などの特典が変わる場合においても、利用回数に応じた処理を行う精算機を実現できる。
(vi)この発明による精算機において、前記メモリは、前記券類に関連付けられた他の券類のデータを前記データベースに保持し、前記券類および前記他の券類が前記投入口から投入された場合、前記制御部は、前記券類および前記他の券類の組み合わせの種類に応じた処理を行うものであってもよい。
このようにすれば、複数の券類を組み合わせて、その組み合わせに応じた処理を行うことで、より多様で柔軟な処理を行うことができる精算機を実現できる。
「他の券類」は、例えば、レシート、会員証、写真、個人情報が記載された券類またはID・パスワードが記載された券類などが挙げられる。
(vii)また、前記精算機を備えた自動販売機であってもよい。
このようにすれば、紙幣以外に多様な種類の券類を読み取ることができ、その種類および内容に応じた適切な精算処理を行う自動販売機を実現できる。
「自動販売機」は、商品の販売機のみに限らず、乗車券や食券等を販売する券売機や、セルフのガソリンスタンド、コインランドリー、コイン精米機、プリンタや複合機の精算装置、キャッシュレジスタなど、精算機を有する全ての機器が含まれる。
この発明の好ましい態様は、上述した複数の態様のうちの何れかを組み合わせたものも含む。
前述した実施形態の他にも、この発明について種々の変形例があり得る。それらの変形例は、この発明の範囲に属さないと解されるべきものではない。この発明には、請求の範囲と均等の意味および前記範囲内でのすべての変形とが含まれるべきである。
1:精算機、 2:サーバー、 3:ネットワーク、 4:券類、 5:他の券類、 100,200:CPU、 101:入力部、 102:投入口、 103:搬送路、 104:紙幣格納庫、 105:券類格納庫、 106,202:メモリ、 107:モーター、 108:センサ、 109:紙幣判別装置、 110:搬送路切換ゲート、 111:カメラ、 112:券類認識装置、 113:釣銭取出口、 114:通信部、 115:券類一時格納庫、 201:通信部、 401:券類情報、 402:識別用ID、 403:有効利用回数、 404:有効期間、 405:有効利用条件、 406:利用説明、 501:店名、 502:商品精算情報

Claims (7)

  1. 購入に係る商品の選択指令を受け付ける入力部と、
    紙幣または紙幣以外の券類を投入し、または排出する投入口と、
    前記投入口から投入された投入物を搬送させる搬送部と、
    前記投入物が紙幣か券類かを判別する判別部と、
    前記紙幣の種類およびその金額を認識する紙幣認識部と、
    前記紙幣および前記券類の画像データを取得する画像データ取得部と、
    有効な前記券類のデータベースを予め保持したメモリと、
    前記画像データおよび前記データベースに基づき、前記券類の種類および内容を認識する券類認識部と、
    制御部とを備え、
    前記制御部は、前記投入物が紙幣か券類かを前記判別部に判別させ、前記投入物が紙幣の場合、その種類および金額を前記紙幣認識部に認識させ、前記投入物が券類の場合、その種類および内容を前記券類認識部に認識させ、前記券類が有効なものと判断した場合、前記券類を受け付け、前記入力部によって選択された前記商品の販売額、前記紙幣の金額および前記券類の内容に基づき釣銭額を決定し、一方、前記券類が無効なものと判断した場合、前記搬送部を制御して前記券類を前記投入口から排出させることを特徴とする精算機。
  2. 前記券類の内容は、前記券類の識別用IDおよび有効利用回数を含み、
    前記制御部は、前記券類が有効なものと判断した場合、前記券類を受け付け、前記識別用IDおよびその利用回数を前記メモリに保持して精算処理を行った後、前記投入口から前記券類を排出させ、一方、前記券類が無効なものと判断した場合、前記券類を受け付けずに、前記投入口から前記券類を排出させる、請求項1に記載の精算機。
  3. 前記券類の内容は、有効利用期間または期限を含み、前記制御部は、前記有効利用期間または前記期限内であるか否かに基づき、前記券類が有効か否かを判断する、請求項1または2に記載の精算機。
  4. 前記券類の内容は、前記券類の利用期間に応じて異なる割引率または特典を有し、前記制御部は、前記利用期間に応じた処理を行う、請求項1〜3のいずれか1つに記載の精算機。
  5. 前記券類の内容は、前記券類の利用回数によって異なる効力を有し、前記制御部は、前記利用回数に応じた処理を行う、請求項1〜4のいずれか1つに記載の精算機。
  6. 前記メモリは、前記券類に関連付けられた他の券類のデータを前記データベースに保持し、
    前記券類および前記他の券類が前記投入口から投入された場合、前記制御部は、前記券類および前記他の券類の組み合わせの種類に応じた処理を行う、請求項1〜5のいずれか1つに記載の精算機。
  7. 請求項1〜6のいずれか1つに記載の精算機を備えた自動販売機。
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