JP2016180782A - 画像形成装置 - Google Patents

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佑介 郡
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将之 林
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Motohiro Kawanabe
元博 川那部
吉徳 白崎
Yoshinori Shirasaki
吉徳 白崎
昌俊 村上
Masatoshi Murakami
昌俊 村上
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Akinori Yamaguchi
晃典 山口
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Abstract

【課題】除電時に隣接する光源が形成する露光スポットの重複を軽減して除電効率の向上を図る。【解決手段】表面が副走査方向に移動する感光体ドラム9の主走査方向に沿って配置された複数の発光素子41により感光体表面を露光したり除電する固体走査ヘッド41と、複数の発光素子を複数の発光素子群に分割して、発光素子を発光素子群ごとに時分割発光制御する画像書込制御部38と、を備え、画像書込制御部38は、感光体ドラム表面の除電時において、隣接する発光素子が感光体表面に形成する露光スポットの重複面積が小さくなるように、隣接する発光素子の発光開始タイミングを制御する。【選択図】図5

Description

本発明は、画像形成装置に関する。
電子写真方式の画像形成装置においては、画像形成終了後に、次の画像形成時のトナー付着量のばらつきを防止するため、感光体の全体を露光して除電する工程が実施される。近年では、画像形成に使用する書込光源を用いて除電する技術が知られている。
特許文献1には、書込と除電に兼用される光源として固体発光素子の1つであるLED素子を有するLEDAヘッドを色毎に備えたカラー画像形成装置が記載されている。特許文献1においては、除電時に要する最大消費電流を低減するために、各LEDAヘッドの駆動タイミングをずらすことが開示されている。
しかし、個々の発光素子が夫々1ドット分の領域を除電できるような強度で全ての発光素子を発光させる従来の固体走査型の書込光源を用いた除電方法においては、以下のような問題があった。即ち、隣接する光源が感光体に形成する露光スポットが互いに重なるため、当該重複部分において除電エネルギーの無駄が発生するという問題があった。
本発明は上述の事情に鑑みてなされたものであり、除電時に隣接する光源が形成する露光スポットの重複を軽減して除電効率の向上を図ることが可能な画像形成装置を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、表面が副走査方向に移動する感光体の主走査方向に沿って配置された複数の発光素子により感光体表面を露光したり除電する走査ヘッドと、前記複数の発光素子を複数の発光素子群に分割して、前記発光素子を前記発光素子群ごとに時分割発光制御する制御手段と、を備え、前記制御手段は、前記感光体表面の除電時において、隣接する前記発光素子が前記感光体表面に形成する露光スポットの重複面積が小さくなるように、隣接する前記発光素子の発光開始タイミングを制御することを特徴とする。
本発明によれば、露光スポットの重複を軽減して除電効率の向上を図ることができる。
本発明が適用される画像形成装置の全体構成を示す図である。 固体走査ヘッドを搭載した画像形成装置の主要構成の一例を示した概略図である。 固体走査ヘッドを搭載した画像形成装置の主要構成の他の例を示した概略図である。 画像形成装置の制御に関わる部分の構成例を示す機能ブロック図である。 (a)(b)は、固体走査ヘッドを構成する発光素子によって形成される感光体上の露光スポットの位置と、発光素子を制御する発光制御信号との関係について説明する図である。 2つの露光スポットの重複部分の面積の算出方法について説明する図である。 2つの露光スポットの中心間距離dと重複部分の面積Sとの関係を示す図であり、(a)は両者の関係を示す図であり、(b)は両者の関係を示すグラフ図である。 (a)〜(d)は、固体走査ヘッドの時分割発光制御について説明する模式図である。 (a)〜(c)は、感光体の線速を変化させた場合の水平同期信号と発光制御信号の発生間隔を示す図である。
本発明は、除電時に感光体上の露光スポット密度が小さくなるように、発光素子の発光タイミングを制御する点に特徴がある。具体的には、分割発光方式の固体走査ヘッドを備えた画像形成装置において、主走査方向に並ぶ発光素子が感光体表面に順次形成する露光スポットの間隔を副走査方向に離間させるように発光開始タイミングを制御する。露光スポットの間隔を副走査方向に離間させることによって、隣接する露光スポット間の重なりを減少させる。以上のように制御することで、除電時に隣接する光源が形成する露光スポットの重複を軽減して除電効率の向上を図る。
以下の説明において、2つの発光素子の発光間隔は、2つの発光素子の発光開始時刻を基準とした間隔を意味する。2つの発光素子の発光間隔は、2つの発光素子の発光開始タイミングを制御することにより可変させることができる。
上記記載の本発明の特徴について、以下の図面を用いて詳細に解説する。但し、この実施形態に記載される構成要素、種類、組み合わせ、形状、その相対配置などは特定的な記載がない限り、この発明の範囲をそれのみに限定する主旨ではなく単なる説明例に過ぎない。
本発明は、固体走査ヘッドを搭載した電子写真方式により画像を形成する画像形成装置全般に適用可能である。
〔画像形成装置の全体構成〕
図1は、本発明が適用される画像形成装置の全体構成を示す図である。図示する画像形成装置100はデジタル複合機であり、自動原稿搬送装置110と画像読取装置120とプリンタユニット130とを備えており、複写機能やプリンタ機能等を実現する。
自動原稿搬送装置110は、原稿束から1枚ずつ原稿を分離して画像読取装置120に向けて搬送する。画像読取装置120はいわゆるスキャナであり、自動原稿搬送装置110から搬送された原稿に対して光源から光を照射し、原稿からの反射光を読み取って画像データに変換する。
プリンタユニット130は、画像読取装置120が読み取った原稿の画像データや、外部機器から送信された印刷要求などに基づいて用紙(記録媒体)4に画像を形成する。プリンタユニット130は、用紙4を収容する給紙トレイ1、給紙トレイ1から繰り出された用紙4を搬送する搬送部131、用紙4に対して電子写真方式により画像を形成する画像形成部等6、用紙4に画像を定着させる定着器16等を備えている。
〔画像形成装置の主要構成〜1〕
図2は、固体走査ヘッドを搭載した画像形成装置の主要構成の一例を示した概略図である。図2には、図1に示すプリンタユニット130に相当する部分が示されている。
図2に示す画像形成装置100は、無端状移動手段である搬送ベルト5に沿って、各色の画像を形成する画像形成部6(電子写真プロセス部:6C、6M、6C、6BK)が並べられた構成を備えるものであり、所謂タンデムタイプといわれるものである。画像形成装置100は、C(シアン)の画像を形成する画像形成部6C、M(マゼンダ)の画像を形成する画像形成部6M、Y(イエロー)の画像を形成する画像形成部6Y、K(ブラック)の画像を形成する画像形成部6BKを備える。
給紙トレイ1に収容された用紙(記録媒体)4は、給紙トレイ1から給紙ローラ2と分離ローラ3とにより分離給紙され、搬送ベルト5によって画像形成部6に向けて搬送される。搬送ベルト5の搬送方向の上流側から順に、複数の画像形成部6BK、6M、6C、6Yが配列されている。これら複数の画像形成部6BK、6M、6C、6Yは、形成するトナー画像の色が異なるだけで内部構成は共通である。
以下の説明では、画像形成部6BKについて具体的に説明するが、他の画像形成部6M、6C、6Yは画像形成部6BKと同様であるので、その画像形成部6M、6C、6Yの各構成要素については、画像形成部6BKの各構成要素に付したBKに替えて、M、C、Yによって区別した符号を図に表示するにとどめ、説明を省略する。
また、以下の説明において、各色を区別しない場合は、色彩を示すアルファベット符号Y、M、C、BKを適宜省略して記載する。
搬送ベルト5は、回転駆動される駆動ローラ7と従動ローラ8とに巻回されたエンドレスのベルトである。
この駆動ローラ7は、駆動モータにより回転駆動させられ、この駆動モータと、駆動ローラ7と、従動ローラ8とが、無端状移動手段である搬送ベルト5を移動させる駆動手段として機能する。
画像形成に際して、給紙トレイ1に収納された用紙4は最も上のものから順に送り出され、静電吸着作用により搬送ベルト5に吸着されて回転駆動される搬送ベルト5により最初の画像形成部6BKに搬送され、ここで、ブラックのトナー画像を転写される。
画像形成部6BKは、感光体としての感光体ドラム9BK、感光体ドラム9BKの周囲に配置された帯電器10BK、固体走査ヘッド40BK、現像器12BK、感光体クリーナ13BK等から構成されている。
固体走査ヘッド40BKは、感光体ドラム9BKを露光するように構成されている。
画像形成に際し、感光体ドラム9BKの外周面は、暗中にて帯電器10BKにより一様に帯電された後、固体走査ヘッド40BKからのブラック画像に対応した照射光により露光され、静電潜像を形成される。
現像器12BKは、感光体ドラム9BKに担持された静電潜像をブラックトナーにより現像して可視像化する。現像により感光体ドラム9BK上にはブラックのトナー画像が形成される。
感光体ドラム9BKに形成されたブラックのトナー画像は、感光体ドラム9BKと搬送ベルト5上の用紙4とが接する位置(転写位置)で、転写器15BKの働きにより用紙4上に転写される。この転写により、用紙4上にブラックのトナーによる画像が形成される。
トナー画像の転写が終了した感光体ドラム9BKは、外周面に残留した不要なトナーを感光体クリーナ13BKにより払拭された後、固体走査ヘッド40BKからの露光により除電され、次の画像形成のために待機する。
以上のようにして、画像形成部6BKにてブラックのトナー画像を転写された用紙4は、搬送ベルト5によって次の画像形成部6Mに搬送される。
画像形成部6Mでは、画像形成部6BKにおける画像形成プロセスと同様のプロセスにより感光体ドラム9M上にマゼンタのトナー画像が形成され、そのトナー画像が用紙4上に形成されたブラックの画像に重畳されて転写される。
用紙4は、さらに次の画像形成部6C、6Yに搬送され、同様の動作により、感光体ドラム9C上に形成されたシアンのトナー画像と、感光体ドラム9Y上に形成されたイエローのトナー画像とが、用紙4上に重畳されて転写される。こうして、用紙4上にフルカラーの画像が形成される。
フルカラーの重ね画像が形成された用紙4は搬送ベルト5から剥離されて、定着器16にて熱と圧力により画像を定着された後、画像形成装置100の外部に排紙される。
〔画像形成装置の主要構成〜2〕
図3は、固体走査ヘッドを搭載した画像形成装置の主要構成の他の例を示した概略図である。図3には、図1に示すプリンタユニット130に相当する部分が示されている。図3において、無端状移動手段は搬送ベルトでは無く、中間転写ベルト5である。
中間転写ベルト5は、回転駆動される駆動ローラ7と従動ローラ8とに巻回されたエンドレスのベルトである。各色のトナー画像は、感光体ドラム9BK、9M、9C、9Yと中間転写ベルト5とが接する位置(1次転写位置)で、転写器15BK、15M、15C、15Yの働きにより中間転写ベルト5上に転写される。この転写により、中間転写ベルト5上に各色のトナーによる画像が重ね合わされたフルカラー画像が形成される。
画像形成に際しては、給紙トレイ1に収納された用紙4のうち最上位の用紙4が、給紙トレイ1から順次送り出されて中間転写ベルト5上に搬送される。
中間転写ベルト5上に形成されたフルカラーのトナー画像は、中間転写ベルト5と用紙4とが接する位置(2次転写位置21)で、2次転写ローラ22の働きにより、用紙4上に転写される。
2次転写位置には2次転写ローラ22が配置されており、用紙4を中間転写ベルト5に押し当てることで転写効率を高めている。なお、2次転写ローラ22は中間転写ベルト5に密着しており、接離機構は無い。
フルカラーの重ね画像が形成された用紙4は、定着器16にて熱と圧力により画像を定着された後、画像形成装置100の外部に排紙される。
〔機能ブロック図〕
図4は、画像形成装置の制御に関わる部分の構成例を示す機能ブロック図である。
画像形成装置100は、主制御部30と、コンピュータインターフェース部31と、作像プロセス部32と、コントローラ33と、操作部34と、プリントジョブ管理部35と、定着部36と、読取部37と、画像書込制御部38と、固体走査ヘッド40と、記憶部39とを有する。
主制御部30は、例えばCPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)およびRAM(Random Access Memory)を含み、ROMに予め記憶されるプログラムに従い、RAMをワークメモリとして用いて、画像形成装置100全体を制御する。
コンピュータインターフェース部31は、パーソナルコンピュータ(PC)等の外部機器と接続され、主制御部30の命令に従い、外部機器との間の通信を制御する。例えば、コンピュータインターフェース部31は、外部機器から送信された印刷要求などを受信して主制御部30に渡す。
作像プロセス部32は、画像形成部6Y、6M、6Cおよび6Kを含み、画像書込制御部38により各感光体ドラム9Y、9M、9Cおよび9Kに書き込まれた静電潜像の現像や転写などの処理を行う。また、作像プロセス部32は、搬送ベルト5に形成された位置ずれ補正用パターン画像をセンサ17、18により検出し、この検出信号に基づいて位置ずれ補正を行う。
コントローラ33は、例えばCPUを有し、印刷要求に応じて図2及び図3に示した各部の制御を行うと共に、外部機器からコンピュータインターフェース部31を介して受信した印刷用の画像データを、画像書込制御部38に受け渡す。
操作部34は、ユーザ操作を受け付ける操作子と、ユーザに対してこの画像形成装置100の状態を表示させる表示部とを有する。
プリントジョブ管理部35は、この画像形成装置に対して要求された印刷要求(印刷ジョブ)について、印刷を行う順番などを管理する。
定着部36は、上述した定着器16、及び定着器16を制御するための構成を有し、作像プロセス部32によりトナー画像を転写した用紙4に対して熱および圧力を加えて、トナー画像を用紙4に定着させる処理を行う。
読取部37は、原稿の印字情報を読み取って電気信号に変換するもので、所謂スキャナ機能を実現する。読取部37が印字情報を読み取って出力した画像データである電気信号は、主制御部30に渡される。
画像書込制御部38は、画像データに基づく潜像を感光体ドラム9上に形成するように固体走査ヘッド40を制御する。即ち、画像書込制御部38は、コントローラ33から送信された画像データを、各固体走査ヘッド40Y、40M、40C、40K駆動用の固体走査ヘッド制御信号に変換して、各固体走査ヘッド40Y、40M、40C、40Kを点灯させる。
画像書込制御部38には各固体走査ヘッド40Y、40M、40C、40Kが接続されている。各固体走査ヘッドは画像書込制御部38によって駆動制御される。固体走査ヘッド40は、複数の発光素子としてLED素子や有機EL素子等を含んで構成され、感光体ドラム9を露光して、感光体ドラム9上に画像データに基づく静電潜像を形成する。
記憶部39は、ある時点における画像形成装置100の状態を示す情報を記憶する。
〔固体走査ヘッド〕
固体走査ヘッドについて図8を参照して説明する。固体走査ヘッド40は、LED素子や有機EL素子等の発光素子41を複数個、アレイ状に配置した構成を有する。
発光素子41は、表面が副走査方向に移動する感光体ドラム9の主走査方向に沿って配置されている。図示する固体走査ヘッド40は、発光素子41が主走査方向に対して平行に直列に(一列に)並べられた構成である。なお、固体走査ヘッド40は複数の発光素子が主走査方向に沿って配置されていればよく、複数の発光素子41によって形成される素子列が主走査方向に対して傾斜したものであってもよい。
本実施形態において画像書込制御部38は、個々の発光素子41が夫々1ドット分の領域を除電できるような強度で、全ての発光素子41を発光させる。
〔露光位置と発行制御信号の関係〕
図5は、図8に示す固体走査ヘッドを構成する発光素子によって形成される感光体上の露光スポットの位置と、発光素子を制御する発光制御信号との関係について説明する図である。図5(a)は従来の制御例を示し、(b)は本発明の一実施形態に係る制御例を示している。図5では説明の便宜上、主走査方向に隣接する2つの発光素子が感光体上に形成する2つの露光スポットのみを抜粋して描画している。なお、1つの発光素子が形成する1つの露光スポットは、形成画像の1ドットに対応する。図中、左右方向が主走査方向であり、上下方向が副走査方向である。
露光スポットの大きさ(露光スポット径)は発光素子の発光時間によって決定される。
また、ドラム状の感光体は回転しており、感光体の表面は図中副走査方向に移動しているため、図5に示すように露光スポットの位置(2つの露光スポットの間隔)は2つの発光素子の発光間隔(発光開始タイミング)によって決定される。
図5(a)に示す発光制御信号の下では、先に点灯制御される発光素子による第一露光スポット45aの中心点O1と、その直後に点灯制御される発光素子による第二露光スポット45bの中心点O2との副走査方向における位置ずれ(以下「発光段差」という)が小さい。このため、2つの露光スポットが重なる重複部分46が大きい。
図5(b)に示すように、(a)に比べて2つの発光素子の発光間隔を大きくすることによって、第一露光スポット45aと第二露光スポット45bの発光段差を大きくすることができる。その結果、2つの露光スポットが重なる重複部分46を小さくすることができる。
本発明の実施形態においては、従来の制御例よりも発光制御信号の間隔、即ち2つの発光素子の発光間隔を大きくすることで、2つの露光スポットの副走査方向の発光段差を大きくして、露光スポットの重複部分を小さくする。また、露光スポットの重複部分を小さくすることで除電効率を上げることが可能である。
ここで「除電効率」とは、除電時における単位エネルギー辺りの感光体表面に占める露光スポットの面積のことであり、以下のように定義する。
(除電効率)=(除電時における露光スポット表面積)÷(除電時における発光素子の露光エネルギー)
また、発光段差の変化前後における除電効率の変化を示す「除電効率の変化率[%]」を以下のように定義する。
(除電効率の変化率)[%]={(変化後の露光スポット表面積)÷(変化前の露光スポット表面積)−1}×100
本実施形態においては「除電効率の変化率」がマイナスにならないように、発光間隔を調整する。
〔露光スポットと重複面積〕
図6は、2つの露光スポットの重複部分の面積の算出方法について説明する図である。
まず、2つの露光スポット45a、45bの中心点O1−O2間の距離をd、2つの露光スポットの半径をa、2つの露光スポットの外縁が交差する交点間の間隔をb、2つの露光スポットの外縁が交差する2つの交点と露光スポットの中心点O1、O2とによって形成される扇形S1の角度をθとする。
2つの露光スポットの重複部分の面積Sは、扇形S1から、2つの露光スポットの外縁が交差する2つの交点と露光スポットの中心点O1、O2とによって形成される三角形S2の面積を減じ、これを2倍することにより求められる。
固体走査ヘッドの発光素子の間隔は既知であるため、発光段差が決まれば2つの露光スポットの中心間距離dを求められる。発光段差は、感光体の線速[mm/s]と、発光素子の点灯間隔[s]とから求められる。
まず、扇形S1の角度θは、三角形の余弦定理より、
Figure 2016180782
また、三平方の定理より、
Figure 2016180782
従って、
Figure 2016180782
ここで、扇形S1の面積は、
Figure 2016180782
三角形S2の面積は、
Figure 2016180782
従って、重複部分の面積Sは、
Figure 2016180782
このように、露光スポットの重複部分の面積Sは、露光スポットの半径aと露光スポットの中心間距離dとから求められる。
図7は、2つの露光スポットの中心間距離dと重複部分の面積Sとの関係を示す図であり、(a)は両者の関係を示す図であり、(b)は両者の関係を示すグラフ図である。なお、この例では露光スポットの半径を0.5[mm]とし、2つの露光スポットが完全に一致する場合(中心間距離0.00[mm])から、2つの露光スポットが接触する場合(中心間距離1.00[mm])までを0.05[mm]間隔で変化させたものである。
露光スポット半径aを固定値として中心間距離dを大きくしていくと、露光スポット同士が重なっている重複部分の面積Sが小さくなることが分かる。これは、発光段差を広げることによって、2つの露光スポットによって形成される面積が大きくなるので、除電効率が向上する事を意味する。もちろん、表に示される結果は、固体走査ヘッドが形成する全ての露光スポットを含めて算出される除電効率にも当てはまるものである。
このように、画像書込制御部38は、感光体ドラム9表面の除電時において、隣接する発光素子41が感光体ドラム9表面に形成する露光スポットの重複面積が小さくなるように、発光素子41の発光間隔、言い換えれば発光開始タイミングを制御する。
〔線速/副解像度と発行制御信号との関係〕
1つのライン周期内で発光制御信号の間隔を調整することによって、除電効率を向上させる発光制御方法について説明する。
図8(a)〜(d)は、固体走査ヘッドの時分割発光制御について説明する模式図である。図9(a)〜(c)は、感光体の線速を変化させた場合の水平同期信号と発光制御信号の発生間隔を示す図である。(a)は線速変更前の制御例を示し、(b)は線速変更後の制御例を示し、(c)は線速変更後の比較例に係る制御例を示す図である。
本実施形態に係る固体走査ヘッド40は除電時に時分割発光制御される。即ち、画像書込制御部38は、複数の発光素子41を複数の発光素子群に分割して、発光素子41を発光素子群ごとに時分割発光制御する。
図8に示すように、固体走査ヘッドは、主走査方向1ライン分の発光素子41がa〜dの4つのグループ(発光素子群41a、41b、41c、41d)に分割されている。図中、色を付した部分が発光中の発光素子を示している。各グループの発光素子が(a)〜(d)の順に発光することで1ライン分の除電を実施する。
なお、発光素子群は、少なくとも1つの発光素子を含んでいればよい。また、隣接する発光素子41同士は、互いに異なる発光素子群に含まれる。
時分割発光制御においては、図9(a)に示すように1つのライン周期T[s]内で1ライン分の時分割発光制御を完了させる必要がある。そのため、画像書込制御部38は、1つのライン周期T[s]をグループ数に応じて分割した分割周期に基づき、グループごとに発光素子を発光制御する。本例では、1つのライン周期T内で4回の発光制御信号を発生させる。そのため、発光制御信号は(1/4)T[s]毎に発生する。
ところで、感光体の線速を変化させても線速に応じてライン周期を変化させれば、副解像度(副走査方向における解像度)Y[dpi]を維持することができる。例えば、図9(a)から(b)のように、感光体の線速を2X[mm/s]から1/2倍であるX[mm/s]にした場合は、ライン周期T[s]を2倍の2T[s]にすれば副解像度Y[dpi]は変化しない。
また、除電時は画像形成時と異なり、ドットの位置ずれ(位置合わせ)を考慮する必要はないから、1つのライン周期内で1ライン分の時分割発光制御を完了できれば、発光制御信号の間隔を自由に設定してもよい。
そこで本実施形態において画像書込制御部38は、露光スポットの副走査方向における解像度を維持したまま、主走査方向の1ライン周期内において発光素子41の発光間隔(2つの発光素子の発光開始時刻の間隔、発光開始タイミング)を可変させる。即ち、画像書込制御部38は図9(b)に示すように、まず、感光体の線速を従来(図9(a))よりも遅くなるように制御する。更に、画像書込制御部38は、主走査方向Nライン目の最後の発光制御信号Sig4(N)の立ち上がり時刻とN+1ライン目の最初の発光制御信号Sig1(N+1)の立ち上がり時刻との間隔を1つのライン周期2T中の他の発光制御信号の立ち上がり時刻同士の間隔よりも短くなるように制御する。本例では、1つのライン周期中の発光制御信号Sig1(N)、Sig2(N)、Sig3(N)、Sig4(N)相互の間隔が等間隔となるように分割している。特に、発光制御信号Sig4(N)と発光制御信号Sig1(N+1)との間隔を、発光素子の点灯制御と消灯制御に必要な最小の時間間隔とすることによって、1つのライン周期中の発光制御信号Sig1(N)〜Sig4(N)までの相互の時間間隔を最大にしている。
図9(c)の比較例からもわかるように、ライン周期が2T[s]に長期化された場合にこれを等間隔に分割して発光制御信号を発生させる場合に比べて、1つのライン周期中の発光制御信号の発生間隔が広がっている。
このように、発光制御信号の発生間隔を調整することによって、除電効率を向上させることができる。この場合、感光体の線速も合わせて調整することによって除電効率を最大化することができる。
上記実施形態においては、感光体の線速を遅くする制御の例により説明したが、除電効率を高めることができれば感光体の線速を早くする制御を実施してもよい。即ち、除電効率が最大となる発光段差(露光スポット間の距離)に基づいて、当該距離を確保する為に必要な発光制御信号の間隔が得られるような感光体の線速を決定することができる。或いは、感光体の線速を変化させずに、当該線速の下で最大の除電効率が得られるように、発光制御信号の間隔を決定してもよい。
〔本発明の実施態様と作用、効果のまとめ〕
〈第一の実施態様〉
本態様に係る画像形成装置100は、表面が副走査方向に移動する感光体(感光体ドラム9)の主走査方向に沿って配置された複数の発光素子41により感光体表面を露光したり除電する走査ヘッド(固体走査ヘッド41)と、複数の発光素子を複数の発光素子群に分割して、発光素子を発光素子群ごとに時分割発光制御する制御手段(画像書込制御部38)と、を備え、制御手段は、感光体表面の除電時において、隣接する発光素子が感光体表面に形成する露光スポットの重複面積が小さくなるように、隣接する発光素子の発光開始タイミングを制御することを特徴とする。
本態様においては、隣接する露光スポットの重複面積が小さくなるように隣接する発光素子の発光開始タイミングを制御する。即ち、発光素子の発光間隔を広くすることによって、隣接する露光スポットの中心点間距離が大きくなるように制御して、露光スポットの重複面積を小さくする。露光スポットの重複面積が小さくなるので、露光エネルギーの重複によるエネルギーの無駄がなくなり、除電効率の向上を図ることができる。
〈第二の実施態様〉
本態様に係る画像形成装置100の制御手段(画像書込制御部38)は、露光スポットの副走査方向における解像度を維持したまま、主走査方向の1ライン周期内において発光素子41の発光開始タイミングを可変させることを特徴とする。
本態様によれば、副走査方向における解像度を一定としたまま、除電効率を最大化することができる。
〈第三の実施態様〉
本態様に係る画像形成装置100の制御手段(画像書込制御部38)は、主走査方向Nライン目の最後の発光素子の発光開始時刻とN+1ライン目の最初の発光素子の発光開始時刻との間隔を、各ライン内の各発光素子の発光開始時刻同士の間隔よりも短くなるように制御することを特徴とする。
本態様によれば、除電効率を最大化することができる。
1…給紙トレイ、2…給紙ローラ、3…分離ローラ、4…用紙、5…無端状移動手段(中間転写ベルト、搬送ベルト)、6…画像形成部、7…駆動ローラ、8…従動ローラ、9…感光体ドラム、10…帯電器、12…現像器、13…感光体クリーナ、15…転写器、16…定着器、17、18…センサ、21…2次転写位置、22…2次転写ローラ、40…固体走査ヘッド、41…発光素子、45a…第一露光スポット、45b…第二露光スポット、46…重複部分、100…画像形成装置、110…自動原稿搬送装置、120…画像読取装置、130…プリンタユニット
特開2013−109295公報

Claims (3)

  1. 表面が副走査方向に移動する感光体の主走査方向に沿って配置された複数の発光素子により感光体表面を露光したり除電する走査ヘッドと、
    前記複数の発光素子を複数の発光素子群に分割して、前記発光素子を前記発光素子群ごとに時分割発光制御する制御手段と、を備え、
    前記制御手段は、前記感光体表面の除電時において、隣接する前記発光素子が前記感光体表面に形成する露光スポットの重複面積が小さくなるように、隣接する前記発光素子の発光開始タイミングを制御することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記制御手段は、前記露光スポットの前記副走査方向における解像度を維持したまま、前記主走査方向の1ライン周期内において前記発光素子の発光開始タイミングを可変させることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記制御手段は、主走査方向Nライン目の最後の前記発光素子の発光開始時刻とN+1ライン目の最初の前記発光素子の発光開始時刻との間隔を、前記各ライン内の前記各発光素子の発光開始時刻同士の間隔よりも短くなるように制御することを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
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