JP2016178771A - 保護装置、保護方法、保護システム、およびバッテリーパック - Google Patents

保護装置、保護方法、保護システム、およびバッテリーパック Download PDF

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Abstract

【課題】正極、負極のそれぞれの過放電状態をモニタすることができ、少なくともいずれか一方の電極が過放電状態になった場合には、保護機能を作動させることができ、リチウムイオンバッテリーの放電時の保護が可能な保護装置を提供する。【解決手段】保護装置10Aは、バッテリー20の正極21と参照極23とに接続され、正極と参照極との電位差を正極の電圧として検出する正極電圧検出部12と、バッテリー20の負極22と参照極23とに接続され、負極と参照極との電位差を負極の電圧として検出する負極電圧検出部13と、正極電圧検出部12が検出した正極21の電圧と、負極電圧検出部13が検出した負極22の電圧とを入力し、正極21の電圧と負極22の電圧の少なくとも一方が所定の閾値未満になった場合に、過放電状態になったと判断し、保護機能を作動させるように制御するコントローラ11Aとを備える。【選択図】図2

Description

本実施の形態は、保護装置、保護方法、保護システム、およびバッテリーパックに関する。
一般に、バッテリーは、ある程度まで放電または充電すると電圧が急激に低下するという特徴があり、安全に放電を行える放電電圧の最低値を放電終止電圧という。
リチウムイオンバッテリーをその終止電圧未満の状態で使用したり放置したりすると、バッテリーの特性が劣化する。そのため、バッテリーパックには、バッテリー電圧をモニタして、終止電圧未満(例えば、2.5Vを下回るレベル)になった場合にバッテリーを回路などから切り離す保護機能が搭載されている。
リチウムイオンバッテリーのバッテリー電極は、プラス(+)とマイナス(−)の2端子構成となっているため、バッテリー電圧として、正極と負極の端子両端の合計電圧(実際には負極(もしくは正極)の合計電圧)をモニタしていた。しかしながら、正極、負極の放電状態は、正極と負極とで常に同程度とは限らず、正極もしくは負極のいずれか片方のみが過放電状態となることもある。仮に片方の電極のみが過放電状態になっていたとしても、もう片方の電極が放電状態になっていない場合、その合計電圧が終止電圧以上であれば、保護機能は動作せず、電極の劣化が進んでしまう。
一方、バッテリー電極として、正極と負極に加えて、参照極を備えるリチウムイオンバッテリーも開示されている。
特開平11−67280号公報 特開2008−108435号公報
本実施の形態は、正極、負極のそれぞれの過放電状態をモニタすることができ、少なくともいずれか一方の電極が過放電状態になった場合には、保護機能を作動させることができ、リチウムイオンバッテリーの放電時の保護が可能な保護装置、保護方法、保護システム、およびバッテリーパックを提供する。
本実施の形態の一態様によれば、バッテリーの正極と参照極とに接続され、前記正極と前記参照極との電位差を前記正極の電圧として検出する正極電圧検出部と、前記バッテリーの負極と前記参照極とに接続され、前記負極と前記参照極との電位差を前記負極の電圧として検出する負極電圧検出部と、前記正極電圧検出部が検出した前記正極の電圧と、前記負極電圧検出部が検出した前記負極の電圧とを入力し、前記正極の電圧と前記負極の電圧の少なくとも一方が所定の閾値未満になった場合に、過放電状態になったと判断し、保護機能を作動させるように制御するコントローラとを備える保護装置が提供される。
本実施の形態の他の態様によれば、バッテリーの正極と参照極とに接続され、前記正極と前記参照極との電位差を前記正極の電圧として検出する正極電圧検出部と、前記バッテリーの負極と前記参照極とに接続され、前記負極と前記参照極との電位差を前記負極の電圧として検出する負極電圧検出部と、前記バッテリーのバッテリー電圧を測定するバッテリー電圧検出部と、前記バッテリー電圧と、前記正極−前記参照極間電位差および前記負極−前記参照極間電位差との比率をそれぞれ計算し、計算した比率が所定の閾値よりも減少している側の電極が劣化しているとみなし、保護機能を作動させるように制御するコントローラとを備える保護装置が提供される。
本実施の形態の他の態様によれば、バッテリーと、前記バッテリーの正極と参照極とに接続され、前記正極と前記参照極との電位差を前記正極の電圧として検出する正極電圧検出部と、前記バッテリーの負極と前記参照極とに接続され、前記負極と前記参照極との電位差を前記負極の電圧として検出する負極電圧検出部と、前記正極電圧検出部が検出した前記正極の電圧と、前記負極電圧検出部が検出した前記負極の電圧とを入力し、前記正極の電圧と前記負極の電圧の少なくとも一方が所定の閾値未満になった場合に、過放電状態になったと判断し、保護機能を作動させるように制御するコントローラとを備える保護装置とを備えるバッテリーパックが提供される。
本実施の形態の他の態様によれば、バッテリーと、前記バッテリーの正極と参照極とに接続され、前記正極と前記参照極との電位差を前記正極の電圧として検出する正極電圧検出部と、前記バッテリーの負極と前記参照極とに接続され、前記負極と前記参照極との電位差を前記負極の電圧として検出する負極電圧検出部と、前記バッテリーのバッテリー電圧を測定するバッテリー電圧検出部と、前記バッテリー電圧と、前記正極−前記参照極間電位差および前記負極−前記参照極間電位差との比率をそれぞれ計算し、計算した比率が所定の閾値よりも減少している側の電極が劣化しているとみなし、保護機能を作動させるように制御するコントローラとを備える保護装置とを備えるバッテリーパックが提供される。
本実施の形態の他の態様によれば、バッテリーパックと、負荷側システムとを備える保護システムであって、前記バッテリーパックは、バッテリーと、前記バッテリーの正極と参照極とに接続され、前記正極と前記参照極との電位差を前記正極の電圧として検出する正極電圧検出部と、前記バッテリーの負極と前記参照極とに接続され、前記負極と前記参照極との電位差を前記負極の電圧として検出する負極電圧検出部と、外部との通信を行う通信インタフェースと、前記正極電圧検出部が検出した前記正極の電圧と、前記負極電圧検出部が検出した前記負極の電圧とを入力し、前記正極の電圧と前記負極の電圧の少なくとも一方が所定の閾値未満になった場合に、過放電状態になったと判断し、過放電状態になった旨の情報を前記負荷側システムに通知するように前記通信インタフェースを制御するコントローラとを備える保護装置とを備える保護システムが提供される。
本実施の形態の他の態様によれば、バッテリーパックと、負荷側システムとを備える保護システムであって、前記バッテリーパックは、バッテリーと、前記バッテリーの正極と参照極とに接続され、前記正極と前記参照極との電位差を前記正極の電圧として検出する正極電圧検出部と、前記バッテリーの負極と前記参照極とに接続され、前記負極と前記参照極との電位差を前記負極の電圧として検出する負極電圧検出部と、前記バッテリーのバッテリー電圧を測定するバッテリー電圧検出部と、外部との通信を行う通信インタフェースと、前記バッテリー電圧と、前記正極−前記参照極間電位差および前記負極−前記参照極間電位差との比率をそれぞれ計算し、計算した比率が所定の閾値よりも減少している側の電極が劣化しているとみなし、前記比率の減少率に応じて、劣化度を診断し、診断した前記劣化度を前記負荷側システムに通知するように前記通信インタフェースを制御するコントローラとを備える保護装置とを備える保護システムが提供される。
本実施の形態の他の態様によれば、バッテリーの正極と参照極とに接続された正極電圧検出部と、前記バッテリーの負極と前記参照極とに接続された負極電圧検出部と、コントローラとを備える保護装置により実行される前記バッテリーの保護方法であって、前記正極電圧検出部によって、前記正極と前記参照極との電位差を前記正極の電圧として検出するステップと、前記負極電圧検出部によって、前記負極と前記参照極との電位差を前記負極の電圧として検出するステップと、前記コントローラによって、前記正極側の電圧が所定の閾値未満であるか否かを判定し、所定の閾値未満であれば、過放電状態になったと判断し、保護機能を作動させるように制御するステップと、コントローラによって、前記負極側の電圧が所定の閾値未満であるか否かを判定し、所定の閾値未満であれば、過放電状態になったと判断し、前記保護機能を作動させるように制御するステップとを有する保護方法が提供される。
本実施の形態の他の態様によれば、バッテリーの正極と参照極とに接続された正極電圧検出部と、前記バッテリーの負極と前記参照極とに接続された負極電圧検出部と、前記バッテリーのバッテリー電圧を測定するバッテリー電圧検出部と、コントローラとを備える保護装置により実行される前記バッテリーの保護方法であって、前記正極電圧検出部によって、前記正極と前記参照極との電位差を前記正極の電圧として検出するステップと、前記負極電圧検出部によって、前記負極と前記参照極との電位差を前記負極の電圧として検出するステップと、前記コントローラによって、前記バッテリー電圧と、前記正極−前記参照極間電位差および前記負極−前記参照極間電位差との比率をそれぞれ計算するステップと、コントローラによって、前記バッテリー電圧と前記正極−前記参照極間電位差との比率が所定の閾値よりも減少しているか否かを判定し、所定の閾値よりも減少していれば、前記正極の電極が劣化しているとみなして、保護機能を作動させるように制御するステップと、コントローラによって、前記バッテリー電圧と前記負極−前記参照極間電位差との比率が所定の閾値よりも減少しているか否かを判定し、所定の閾値よりも減少していれば、前記負極の電極が劣化しているとみなして、前記保護機能を作動させるように制御するステップとを有する保護方法が提供される。
本実施の形態によれば、正極、負極のそれぞれの過放電状態をモニタすることができ、少なくともいずれか一方の電極が過放電状態になった場合には、保護機能を作動させることができ、リチウムイオンバッテリーの放電時の保護が可能な保護装置、保護方法、保護システム、およびバッテリーパックを提供することができる。
(a)リチウムイオンバッテリーの過放電状態を例示する図であって、負極側が過放電状態になっている様子を例示する図、(b)リチウムイオンバッテリーの過放電状態を例示する図であって、正極側が過放電状態になっている様子を例示する図。 第1の実施の形態に係るリチウムイオンバッテリーの放電時の保護装置(制御IC)を備えたバッテリーパックを模式的に示す概略ブロック構成図。 第1の実施の形態に係る保護装置によるリチウムイオンバッテリーの放電時の保護方法の一例を示す概略フローチャート。 第2の実施の形態に係る保護装置(制御IC)を備えたバッテリーパックを含む保護システムを模式的に示す概略ブロック構成図。 第2の実施の形態の変形例に係る保護装置(制御IC)を備えたバッテリーパックを含む保護システムを模式的に示す概略ブロック構成図。 第2の実施の形態およびその変形例に係る保護装置によるリチウムイオンバッテリーの放電時の保護方法の一例を示す概略フローチャート。 第3の実施の形態に係る保護装置が検出するリチウムイオンバッテリー電極の劣化度を説明するための図。 第3の実施の形態に係る保護装置(制御IC)を備えたバッテリーパックを含む保護システムを模式的に示す概略ブロック構成図。 第3の実施の形態の変形例に係る保護装置(制御IC)を備えたバッテリーパックを含む保護システムを模式的に示す概略ブロック構成図。 第3の実施の形態およびその変形例に係る保護装置によるリチウムイオンバッテリーの放電時の保護方法の一例を示す概略フローチャート。 (a)第4の実施の形態に係る保護装置が検出するリチウムイオンバッテリー電極の劣化度を説明するための図、(b)図11(a)で検出された劣化度に応じて調整されたバッテリーの総容量を説明するための図。 第4の実施の形態に係る保護装置(制御IC)を備えたバッテリーパックを含む保護システムを模式的に示す概略ブロック構成図。 第4の実施の形態の変形例に係る保護装置(制御IC)を備えたバッテリーパックを含む保護システムを模式的に示す概略ブロック構成図。 第4の実施の形態およびその変形例に係る保護装置によるリチウムイオンバッテリーの放電時の保護方法の一例を示す概略フローチャート。
次に、図面を参照して、実施の形態を説明する。以下の図面の記載において、同一又は類似の部分には同一又は類似の符号を付している。ただし、図面は模式的なものであり、厚みと平面寸法との関係、各層の厚みの比率等は現実のものとは異なることに留意すべきである。したがって、具体的な厚みや寸法は以下の説明を参酌して判断すべきものである。又、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれていることはもちろんである。
又、以下に示す実施の形態は、技術的思想を具体化するための装置や方法を例示するものであって、構成部品の材質、形状、構造、配置等を下記のものに特定するものでない。この実施の形態は、特許請求の範囲において、種々の変更を加えることができる。
[リチウムイオンバッテリーの過放電状態]
終止電圧未満の電圧(リチウムイオンバッテリーの場合、例えば2.5Vを下回るレベル)まで放電した状態を過放電といい、バッテリーの特性を大きく劣化させる原因となる。そのため、過放電を防ぐための保護機能をバッテリー側に設ける。
リチウムイオンバッテリーのバッテリー電極は、プラス(+)とマイナス(−)の2端子構成となっているため、一般に、正極と負極の端子両端の合計電圧(実際には負極(もしくは正極)の合計電圧)から終止電圧が判断される。しかしながら、正極、負極の放電状態は、正極と負極とで常に同程度とは限らず、正極もしくは負極のいずれか片方のみが過放電状態となることもある。
リチウムイオンバッテリーの過放電状態を例示する、図1において、縦軸はバッテリーの電位Vであり、横軸は、時間軸であって、バッテリーの充電状態(SOC:State of Charge)を表す。図1(a)は、負極側が過放電状態になっている様子を例示しており、図1(b)は、正極側が過放電状態になっている様子を例示している。
図1(a)に示すように、時刻Sにおいて、負極側に正極との放電状態のずれRが発生したとしても、正極と負極の端子両端の合計電圧V+V(実際には負極(もしくは正極)の合計電圧)が終止電圧以上であれば、保護機能が作動せず、負極の放電量が過放電となり電極劣化を引き起こす。
同様に、図1(b)に示すように、時刻Sにおいて、正極側に負極との放電状態のずれQが発生したとしても、正極と負極の端子両端の合計電圧V+V(実際には負極(もしくは正極)の合計電圧)が終止電圧以上であれば、保護機能が作動せず、正極の放電量が過放電となり電極劣化を引き起こす。
そこで、本実施の形態では、リチウムイオンバッテリーのプラス端子とマイナス端子に加え、第3極として参照極を備えたバッテリーを用い、正極、負極のそれぞれの過放電状態をモニタする。そして、仮にバッテリー電圧が終止電圧以上であっても、少なくともいずれか一方の電極が所定の閾値未満になった場合に、過放電状態になったと判断し、保護機能(バッテリーを回路から切り離す、外部の制御システムに通知する、など)を作動させる。
[第1の実施の形態]
(保護装置および保護装置を備えたバッテリーパック)
図2は、第1の実施の形態に係るリチウムイオンバッテリーの放電時の保護装置(制御IC)10Aを備えたバッテリーパック100の概略ブロック構成を模式的に示す。図2に示すように、バッテリーパック100は、バッテリー20と、スイッチ回路40と、保護装置10Aとを備える。バッテリー20の正極21は、バッテリーパック100の正極端子31に接続され、負極22は、バッテリーパック100の負極端子32に接続される。スイッチ回路40は、バッテリー20の正極21と、バッテリーパック100の正極端子31との間に配置される。
保護装置10Aは、正極電圧検出部12と、負極電圧検出部13と、コントローラ(電圧判定部)11Aと、ゲートドライバ14とを備える。正極電圧検出部12は、バッテリー20の正極21と参照極23とに接続され、正極21と参照極23との電位差(図1におけるP、P)を正極21の電圧として検出する。負極電圧検出部13は、バッテリー20の負極22と参照極23とに接続され、負極22と参照極23との電位差(図1におけるN、N)を負極22の電圧として検出する。ゲートドライバ14は、バッテリー20の正極21側に配置されたスイッチ回路40に接続され、スイッチ回路40の駆動制御(オン/オフ制御)を行う。コントローラ11Aは、正極電圧検出部12が検出した正極21の電圧と、負極電圧検出部13が検出した負極22の電圧とを入力し、正極21の電圧と負極22の電圧の少なくとも一方が所定の閾値未満になった場合に、過放電状態になったと判断し、バッテリー20を外部から切り離すようにゲートドライバ14を制御する。
例えば、図1(a)に示すように、時刻Sにおいて、負極22側に正極21との放電状態のずれRが発生した場合でも、正極21の電圧を参照極23との電位差Pにより負極の電圧を参照極23との電位差Nにより、個別に検出することができるため、負極22の電圧が所定の閾値未満になった場合に、過放電状態になったと判断して保護機能を作動させることができる。あるいは、図1(b)に示すように、時刻Sにおいて、正極21側に負極22との放電状態のずれQが発生した場合でも、正極21の電圧を参照極23との電位差Pにより、負極の電圧を参照極23との電位差Nにより、個別に検出することができるため、電位差Pが所定の閾値未満になった場合に、過放電状態になったと判断して保護機能を作動させることができる。そのため、仮に正極と負極の合計電圧が終止電圧以上であっても、正極21の電圧と負極22の電圧の少なくとも一方が所定の閾値未満になった場合に、保護機能として、バッテリーパック100(バッテリー20)を外部から切り離して、放電を抑えることにより、安全な制御を行うことが可能となる。
(バッテリー放電時の保護方法)
図3は、第1の実施の形態に係る保護装置10Aによるバッテリー20放電時の保護方法の一例を示す。
ステップS101において、コントローラ11Aは、バッテリー20のバッテリー電圧Vを測定する。バッテリー電圧Vは、例えば、正極電圧検出部12が検出する正極21側の電圧と、負極電圧検出部13が検出する負極22側の電圧との合計電圧から求めてもよい。
次に、ステップS102において、コントローラ11Aは、ステップS101で測定したバッテリー電圧Vが終止電圧未満であるか否かを判定する。バッテリー電圧Vが終止電圧未満であれば、ステップS106に進み、バッテリー20を外部から切り離すようにゲートドライバ14を制御する。
ステップS102の判定処理において、バッテリー電圧Vが終止電圧未満でなければ、ステップS103に進む。
ステップS103において、正極電圧検出部12により正極21側の電圧を検出し、負極電圧検出部13により負極22側の電圧を検出する。
次に、ステップS104において、コントローラ11Aは、正極21側の電圧が所定の閾値未満であるか否かを判定し、所定の閾値未満であれば、ステップS106に進み、バッテリー20を外部から切り離すようにゲートドライバ14を制御する。
ステップS104の判定処理において、正極21側の電圧が所定の閾値未満でなければ、ステップS105に進む。
ステップS105において、コントローラ11Aは、負極22側の電圧が所定の閾値未満であるか否かを判定し、所定の閾値未満であれば、ステップS106に進み、バッテリー20を外部から切り離すようにゲートドライバ14を制御する。
ステップS105の判定処理において、負極22側の電圧が所定の閾値未満でなければ、ステップS101に戻り、上記の処理を繰り返す。
なお、図3では、正極21側の電圧が所定の閾値未満であるか否かを先に判定し(S104)、その後、負極22側の電圧が所定の閾値未満であるか否かを判定している(S105)が、逆の順番(先に負極22側で、その後、正極21側)で判定処理を行っても良いし、双方を同時に行ってもよい。
以上説明したように、第1の実施の形態によれば、正極の電圧を参照極との電位差により負極の電圧を参照極との電位差により、個別に検出することができる。そのため、仮に正極と負極の合計電圧が終止電圧以上であっても、正極の電圧と負極の電圧の少なくとも一方が所定の閾値未満になった場合に、保護機能を作動させることができ、電極の劣化を防止して、リチウムイオンバッテリーのバッテリー寿命を延ばすことができる。
[第2の実施の形態]
(保護装置を備えたバッテリーパックおよび保護システム)
図4は、第2の実施の形態に係るリチウムイオンバッテリーの放電時の保護装置(制御IC)10Bを備えたバッテリーパック100を含む保護システムを模式的に示す。
図4に示すように、第2の実施の形態に係る保護システムは、バッテリーパック100と負荷側システム200とを備える。負荷側システム200は、例えば、スマートフォンや携帯電話などである。バッテリーパック100の正極端子31は、負荷側システム200の正極側電源端子201(VDD)に接続され、バッテリーパック100の負極端子32は、負荷側システム200の負極側電源端子202(VSS)に接続される。また、バッテリーパック100の通信端子33は、負荷側システム200の通信端子203に接続される。
バッテリーパック100は、バッテリー20と、保護装置10Bとを備える。バッテリー20の正極21は、バッテリーパック100の正極端子31に接続され、負極22は、バッテリーパック100の負極端子32に接続される。
保護装置10Bは、正極電圧検出部12と、負極電圧検出部13と、コントローラ(電圧判定部)11Bと、バッテリー電圧検出部15Aと、通信インタフェース(I/F)16とを備える。正極電圧検出部12は、バッテリー20の正極21と参照極23とに接続され、正極21と参照極23との電位差(図1におけるP、P)を正極21の電圧として検出する。負極電圧検出部13は、バッテリー20の負極22と参照極23とに接続され、負極22と参照極23との電位差(図1におけるN、N)を負極22の電圧として検出する。バッテリー電圧検出部15Aは、正極電圧検出部12が検出する正極21側の電圧と、負極電圧検出部13が検出する負極22側の電圧とから、バッテリー電圧Vを測定し、測定結果をコントローラ11Bに送る。コントローラ11Bは、正極電圧検出部12が検出した正極21の電圧と、負極電圧検出部13が検出した負極22の電圧とを入力し、正極21の電圧と負極22の電圧の少なくとも一方が所定の閾値未満になった場合に、過放電状態になったと判断し、過放電状態になった旨の情報の情報を外部の負荷側システム200に通知するように通信インタフェース16を制御し、さらに、バッテリー20の最大負荷電流を減少させるなどの保護機能を実行する。通信インタフェース16は、コントローラ11Bの制御にしたがって、過放電状態になった旨の情報を、例えばIC(Inter-Integrated Circuit)などのバスラインを介して、負荷側システム200に通知する。
(変形例)
図4に例示した第2の実施の形態に係る保護装置10Bのバッテリー電圧検出部15Aは、正極電圧検出部12が検出する正極21側の電圧と、負極電圧検出部13が検出する負極22側の電圧とから、バッテリー電圧Vを測定した。
それに対して、図5に例示する第2の実施の形態の変形例に係る保護装置10Cのバッテリー電圧検出部15Bは、バッテリー20の正極21および負極22に直接接続され、正極21と負極22の端子両端の合計電圧からバッテリー電圧Vを測定して、コントローラ11Cに送る。コントローラ11Cは、正極21の電圧と負極22の電圧の少なくとも一方が所定の閾値未満になった場合に、過放電状態になったと判断し、過放電状態になった旨の情報を外部の負荷側システム200に通知するように通信インタフェース16を制御する。
それ以外の各部の構成は、図4に例示した第2の実施の形態の各部の構成と同様であるため、詳細な説明を省く。
(バッテリー放電時の保護方法)
図6は、第2の実施の形態に係る保護装置10B(もしくはその変形例に係る保護装置10C)によるバッテリー20放電時の保護方法の一例を示す。
ステップS101において、バッテリー電圧検出部15Aは、バッテリー20のバッテリー電圧Vを測定して、測定結果をコントローラ11Bに送る。
次に、ステップS102において、コントローラ11Bは、ステップS101で測定したバッテリー電圧Vが終止電圧未満であるか否かを判定する。バッテリー電圧Vが終止電圧未満であれば、過放電状態になったと判断し、ステップS107に進み、過放電状態になった旨の情報を負荷側システム200に通知するように通信インタフェース16を制御するとともに、バッテリー20の最大負荷電流を減少させるなどの保護機能を実行する。
ステップS102の判定処理において、バッテリー電圧Vが終止電圧未満でなければ、ステップS103に進む。
ステップS103において、正極電圧検出部12により正極21側の電圧を検出し、負極電圧検出部13により負極22側の電圧を検出する。
次に、ステップS104において、コントローラ11Bは、正極21側の電圧が所定の閾値未満であるか否かを判定し、所定の閾値未満であれば、ステップS106に進み、過放電状態になった旨の情報を負荷側システム200に通知するように通信インタフェース16を制御するとともに、バッテリー20の最大負荷電流を減少させるなどの保護機能を実行する。
ステップS104の判定処理において、正極21側の電圧が所定の閾値未満でなければ、ステップS105に進む。
ステップS105において、コントローラ11Bは、負極22側の電圧が所定の閾値未満であるか否かを判定し、所定の閾値未満であれば、ステップS106に進み、過放電状態になった旨の情報を負荷側システム200に通知するように通信インタフェース16を制御するとともに、バッテリー20の最大負荷電流を減少させるなどの保護機能を実行する。
ステップS105の判定処理において、負極22側の電圧が所定の閾値未満でなければ、ステップS101に戻り、上記の処理を繰り返す。
なお、図6では、正極21側の電圧が所定の閾値未満であるか否かを先に判定し(S104)、その後、負極22側の電圧が所定の閾値未満であるか否かを判定している(S105)が、逆の順番(先に負極22側で、その後、正極21側)で判定処理を行っても良いし、双方を同時に行ってもよい。
以上説明したように、第2の実施の形態およびその変形例によれば、正極の電圧を参照極との電位差により負極の電圧を参照極との電位差により、個別に検出することができる。そのため、仮に正極と負極の合計電圧が終止電圧以上であっても、正極の電圧と負極の電圧の少なくとも一方が所定の閾値未満になった場合に、負荷側システムに放電状態を詳細に通知することで、リチウムイオンバッテリーの最大負荷電流を減少させるように負荷を調整し、システムの駆動時間の延長を図るなどの保護機能を作動させることができる。
[第3の実施の形態]
(保護装置を備えたバッテリーパックおよび保護システム)
図7は、第3の実施の形態に係る保護装置が検出するリチウムイオンバッテリー電極の劣化度を説明するための図である。また、図8は、第3の実施の形態に係る保護装置(制御IC)10Dを備えたバッテリーパック100を含む保護システムの概略ブロック構成を模式的に示す。
図7において、縦軸はバッテリーの電位Vであり、横軸は、時間軸であって、時間の経過に伴って、バッテリーの残量が減少させる。図7は、負極22の放電量が過放電となった例を示しており、正常な負極22の電圧Vに比べて、劣化した負極22の電圧のずれRが例示されている。ただし、図示しないが、正極21が劣化するケースや、正極21と負極22の双方が劣化するケースもある。
第3の実施の形態に係る保護システムは、図8に例示するように、バッテリーパック100と負荷側システム200とを備える。負荷側システム200は、例えば、スマートフォンや携帯電話などである。バッテリーパック100の正極端子31は、負荷側システム200の正極側電源端子201(VDD)に接続され、バッテリーパック100の負極端子32は、負荷側システム200の負極側電源端子202(VSS)に接続される。また、バッテリーパック100の通信端子33は、負荷側システム200の通信端子203に接続される。
バッテリーパック100は、バッテリー20と、保護装置10Dとを備える。バッテリー20の正極21は、バッテリーパック100の正極端子31に接続され、負極22は、バッテリーパック100の負極端子32に接続される。
保護装置10Dは、正極電圧検出部12と、負極電圧検出部13と、コントローラ(劣化度演算部)11Dと、バッテリー電圧検出部15Aと、通信インタフェース(I/F)16とを備える。正極電圧検出部12は、バッテリー20の正極21と参照極23とに接続され、正極21と参照極23との電位差(図1におけるP、P)を正極21の電圧として検出する。負極電圧検出部13は、バッテリー20の負極22と参照極23とに接続され、負極22と参照極23との電位差(図1におけるN、N)を負極22の電圧として検出する。バッテリー電圧検出部15Aは、正極電圧検出部12が検出する正極21側の電圧と、負極電圧検出部13が検出する負極22側の電圧とから、バッテリー電圧Vを測定し、測定結果をコントローラ11Dに送る。
コントローラ11Dは、メモリ17を備え、バッテリー20の残量と、正極21−負極22間電位差、正極21−参照極23間電位差、負極22−参照極23間電位差の関係性を、劣化していないバッテリーで事前に測定しておき、メモリ17に格納しておく。そして、コントローラ11Dは、例えば、図7に例示するA点におけるバッテリー電圧Vと正極21−参照極23間電位差Pおよび負極22−参照極23間電位差Nとの比率をそれぞれ計算し、計算した比率がメモリ17に格納された所定の閾値よりも減少している側の電極が劣化しているとみなす。例えば、コントローラ11Dは、A点における、正極21−参照極23間電位差Pおよび負極22−参照極23間電位差Nのうち、負極22−参照極23間電位差Nの比率が所定の閾値よりも減少していると判定した場合、負極22側の電極が劣化しているとみなす。
さらに、コントローラ11Dは、正極21−参照極23間電位差Pあるいは負極22−参照極23間電位差Nの比率の減少率に応じて、電極の劣化度を診断し、診断した劣化度を外部の負荷側システム200に通知するように通信インタフェース16を制御し、さらに、劣化度に応じてバッテリー20の最大負荷電流を減少させるなどの保護機能を実行する。通信インタフェース16は、コントローラ11Dの制御にしたがって、電極の劣化度を、例えばICなどのバスラインを介して、負荷側システム200に通知する。
(変形例)
図8に例示した第3の実施の形態に係る保護装置10Dのバッテリー電圧検出部15Aは、正極電圧検出部12が検出する正極21側の電圧と、負極電圧検出部13が検出する負極22側の電圧とから、バッテリー電圧Vを測定した。
それに対して、図9に例示する第3の実施の形態の変形例に係る保護装置10Eのバッテリー電圧検出部15Bは、バッテリー20の正極21および負極22に直接接続され、正極21と負極22の端子両端の合計電圧からバッテリー電圧Vを測定して、コントローラ11Eに送る。コントローラ11Eは、正極21の電圧と負極22の電圧の少なくとも一方が所定の閾値未満になった場合に、過放電状態になったと判断し、過放電状態になった旨の情報を外部の負荷側システム200に通知するように通信インタフェース16を制御する。
それ以外の各部の構成は、図8に例示した第3の実施の形態の各部の構成と同様であるため、詳細な説明を省く。
(バッテリー放電時の保護方法)
図10は、第3の実施の形態に係る保護装置10D(もしくはその変形例に係る保護装置10E)によるバッテリー20放電時の保護方法の一例を示す。
ステップS101において、バッテリー電圧検出部15Aは、バッテリー20のバッテリー電圧Vを測定して、測定結果をコントローラ11Dに送る。
次に、ステップS102において、コントローラ11Dは、ステップS101で測定したバッテリー電圧Vが終止電圧未満であるか否かを判定する。バッテリー電圧Vが終止電圧未満であれば、過放電状態になったと判断し、ステップS107に進み、過放電状態になった旨の情報を負荷側システム200に通知するように通信インタフェース16を制御するとともに、バッテリー20の最大負荷電流を減少させるなどの保護機能を実行する。
ステップS102の判定処理において、バッテリー電圧Vが終止電圧未満でなければ、ステップS201に進む。
ステップS201において、コントローラ11Dは、バッテリー電圧Vと、正極21−参照極23間電位差Pおよび負極22−参照極23間電位差Nとの比率をそれぞれ計算する。
次に、ステップS202において、コントローラ11Dは、バッテリー電圧Vと、正極21−参照極23間電位差Pの比率が所定の閾値よりも減少しているか否かを判定し、所定の閾値よりも減少していれば、正極21の電極が劣化しているとみなして、ステップS204に進み、正極21の劣化度を負荷側システム200に通知するように通信インタフェース16を制御するとともに、劣化度に応じてバッテリー20の最大負荷電流を減少させるなどの保護機能を実行する。
ステップS202の判定処理において、正極21−参照極23間の比率が所定の閾値よりも減少していなければ、ステップS203に進む。
ステップS203において、コントローラ11Dは、バッテリー電圧Vと、負極22−参照極23間電位差Nとの比率が所定の閾値よりも減少しているか否かを判定し、所定の閾値よりも減少していれば、負極22の電極が劣化しているとみなして、ステップS204に進み、負極22の劣化度を負荷側システム200に通知するように通信インタフェース16を制御するとともに、劣化度に応じてバッテリー20の最大負荷電流を減少させるなどの保護機能を実行する。
ステップS203の判定処理において、負極22−参照極23間電位差Nの比率が所定の閾値よりも減少していなければ、ステップS101に戻り、上記の処理を繰り返す。
なお、図10では、正極21側を先に判定し(S202)、その後、負極22側を判定している(S203)が、逆の順番(先に負極22側で、その後、正極21側)で判定処理を行っても良いし、双方を同時に行ってもよい。
以上説明したように、第3の実施の形態およびその変形例によれば、バッテリー放電時に、バッテリー電圧と正極−参照極間電位差および負極−参照極間電位差のそれぞれの比率を比較し、比率に応じてバッテリーの劣化を診断し、外部に劣化度を通知する。劣化度が大きくなるにしたがい、外部からの最大負荷を抑制し、システムの稼働時間の延長を図ることができる。
[第4の実施の形態]
(保護装置を備えたバッテリーパックおよび保護システム)
図11(a)は、第4の実施の形態に係る保護装置が検出するリチウムイオンバッテリー電極の劣化度を説明するための図であり、図11(b)は、図11(a)で検出された劣化度に応じて調整されたバッテリーの総容量を説明するための図である。また、図12は、第4の実施の形態に係る保護装置(制御IC)10Dを備えたバッテリーパック100を含む保護システムの概略ブロック構成を模式的に示す。
図11(a)において、縦軸はバッテリーの電位Vであり、横軸は、時間軸であって、時間の経過に伴って、バッテリーの残量が減少する。図11(b)において、縦軸は終止電圧Vから満充電電圧Vまでの電位差Vであり、横軸は、バッテリーの容量である。図7は、負極22の放電量が過放電となった例を示しており、正常な負極22の電圧Vに比べて、劣化した負極22の電圧のずれRが例示されている。ただし、図示しないが、正極21が劣化するケースや、正極21と負極22の双方が劣化するケースもある。
第4の実施の形態に係る保護システムは、図12に例示するように、バッテリーパック100と負荷側システム200とを備える。負荷側システム200は、例えば、スマートフォンや携帯電話などである。バッテリーパック100の正極端子31は、負荷側システム200の正極側電源端子201(VDD)に接続され、バッテリーパック100の負極端子32は、負荷側システム200の負極側電源端子202(VSS)に接続される。また、バッテリーパック100の通信端子33は、負荷側システム200の通信端子203に接続される。
バッテリーパック100は、バッテリー20と、保護装置10Dと、バッテリー充電量の残量計40とを備える。バッテリー20の正極21は、バッテリーパック100の正極端子31に接続され、負極22は、バッテリーパック100の負極端子32に接続される。
保護装置10Dは、正極電圧検出部12と、負極電圧検出部13と、コントローラ(劣化度演算部)11Dと、バッテリー電圧検出部15Aと、通信インタフェース(I/F)16とを備える。正極電圧検出部12は、バッテリー20の正極21と参照極23とに接続され、正極21と参照極23との電位差(図1におけるP、P)を正極21の電圧として検出する。負極電圧検出部13は、バッテリー20の負極22と参照極23とに接続され、負極22と参照極23との電位差(図1におけるN、N)を負極22の電圧として検出する。バッテリー電圧検出部15Aは、正極電圧検出部12が検出する正極21側の電圧と、負極電圧検出部13が検出する負極22側の電圧とから、バッテリー電圧Vを測定し、測定結果をコントローラ11Dに送る。
コントローラ11Dは、メモリ17を備え、バッテリー20の残量と、正極21−負極22間電位差、正極21−参照極23間電位差、負極22−参照極23間電位差の関係性を、劣化していないバッテリーで事前に測定しておき、メモリ17に格納しておく。そして、コントローラ11Dは、例えば、図11(a)に例示するA点におけるバッテリー電圧Vと正極21−参照極23間電位差Pおよび負極22−参照極23間電位差Nとの比率をそれぞれ計算し、計算した比率がメモリ17に格納された所定の閾値よりも減少している側の電極が劣化しているとみなす。例えば、コントローラ11Dは、A点における、正極21−参照極23間電位差Pおよび負極22−参照極23間電位差Nのうち、負極22−参照極23間電位差Nの比率が所定の閾値よりも減少していると判定した場合、負極22側の電極が劣化しているとみなす。
さらに、コントローラ11Dは、正極21−参照極23間電位差Pあるいは負極22−参照極23間電位差Nの比率の減少率に応じて、電極の劣化度を診断し、診断した劣化度情報を残量計40に表示する。それとともに、コントローラ11Dは、図11(a)に例示するような劣化度Lに応じて、例えば図11(b)における調整量L、Lなどのようにバッテリーの総容量を調整して、劣化したバッテリーであっても残量計40の残量表示精度を向上させる。
なお、コントローラ11Dは、残量計40に劣化度情報を表示させるとともに、診断した劣化度を外部の負荷側システム200に通知するように通信インタフェース16を制御してもよい。その場合、通信インタフェース16は、コントローラ11Dの制御にしたがって、電極の劣化度を、負荷側システム200に通知する。
なお、第4の実施の形態に係るバッテリーパック100においても、第3の実施の形態の変形例で用いた保護装置10Eを用いることもできる。
(変形例)
図12に例示した第4の実施の形態では、保護装置10D内に残量計40を配置する例を示した。
それに対して、図13に例示する第4の実施の形態の変形例では、外部の負荷側システム200内に残量計41を配置する例を示す。第4の実施の形態の変形例ではコントローラ11Dは、正極21−参照極23間電位差Pあるいは負極22−参照極23間電位差Nの比率の減少率に応じて、電極の劣化度を診断し、診断した劣化度情報と、その劣化度情報に応じて調整したバッテリーの総容量情報を負荷側システム200に通知するように通信インタフェース16を制御する。通信インタフェース16は、コントローラ11Dの制御にしたがって、電極の劣化度とバッテリーの総容量情報とを、負荷側システム200に通知する。
負荷側システム200は、バッテリーパック100側から送られた電極の劣化度とバッテリーの総容量情報とを受信し、劣化度情報を残量計41に表示するとともに、劣化度に応じて、残量計の残量表示に係るバッテリーの総容量を調整して、劣化したバッテリーであっても残量計41の残量表示精度を向上させる。
それ以外の各部の構成は、図12に例示した第4の実施の形態の各部の構成と同様であるため、詳細な説明を省く。
(バッテリー放電時の保護方法)
図14は、第4の実施の形態に係る保護装置10Dによるバッテリー20の放電時の保護方法の一例を示す。
ステップS101において、バッテリー電圧検出部15Aは、バッテリー20のバッテリー電圧Vを測定して、測定結果をコントローラ11Dに送る。
次に、ステップS102において、コントローラ11Dは、ステップS101で測定したバッテリー電圧Vが終止電圧未満であるか否かを判定する。バッテリー電圧Vが終止電圧未満であれば、過放電状態になったと判断し、ステップS301に進み、過放電状態になった旨の情報を残量計40に表示するとともに、負荷側システム200に通知するように通信インタフェース16を制御する。さらに、コントローラ11Dは、バッテリー20の最大負荷電流を減少させるなどの保護機能を実行する。
ステップS102の判定処理において、バッテリー電圧Vが終止電圧未満でなければ、ステップS201に進む。
ステップS201において、コントローラ11Dは、バッテリー電圧Vと、正極21−参照極23間電位差Pおよび負極22−参照極23間電位差Nとの比率をそれぞれ計算する。
次に、ステップS202において、コントローラ11Dは、バッテリー電圧Vと、正極21−参照極23間電位差Pの比率が所定の閾値よりも減少しているか否かを判定し、所定の閾値よりも減少していれば、正極21の電極が劣化しているとみなして、ステップS302に進む。
ステップS202の判定処理において、正極21−参照極23間の比率が所定の閾値よりも減少していなければ、ステップS203に進む。
ステップS203において、コントローラ11Dは、バッテリー電圧Vと、負極22−参照極23間電位差Nとの比率が所定の閾値よりも減少しているか否かを判定し、所定の閾値よりも減少していれば、負極22の電極が劣化しているとみなして、ステップS302に進む。
ステップS302において、コントローラ11Dは、診断した劣化度情報を残量計40に表示するとともに、必要に応じて、診断した劣化度を外部の負荷側システム200に通知するように通信インタフェース16を制御する。さらに、コントローラ11Dは、劣化度に応じて、残量計の残量表示に係るバッテリーの総容量を調整して、劣化したバッテリーであっても残量計40の残量表示精度を向上させるとともに、バッテリー20の最大負荷電流を減少させるなどの保護機能を実行する(ステップS303)。
ステップS203の判定処理において、負極22−参照極23間電位差Nの比率が所定の閾値よりも減少していなければ、ステップS101に戻り、上記の処理を繰り返す。
なお、図14では、正極21側を先に判定し(S202)、その後、負極22側を判定している(S203)が、逆の順番(先に負極22側で、その後、正極21側)で判定処理を行っても良いし、双方を同時に行ってもよい。
以上説明したように、第3の実施の形態およびその変形例によれば、バッテリー放電時に、バッテリー電圧と正極−参照極間電位差および負極−参照極間電位差のそれぞれの比率を比較し、比率に応じてバッテリーの劣化を診断する。そして、劣化情報を残量計に通知し、劣化度に応じてバッテリーの総容量を調整することで、劣化したバッテリーでの残量計精度を向上させることができる。
以上説明したように、第1〜第4の実施の形態によれば、正極、負極のそれぞれの過放電状態をモニタすることができ、少なくともいずれか一方の電極が過放電状態になった場合には、保護機能を作動させることができ、リチウムイオンバッテリーの放電時の保護が可能な保護装置、保護方法、保護システム、およびバッテリーパックを提供することができる。
[その他の実施の形態]
上記のように、第1〜第4の実施の形態について記載したが、この開示の一部をなす論述および図面は例示的なものであり、限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施の形態、実施例および運用技術が明らかとなろう。
例えば、第1〜第4の実施の形態では、過放電時の場合について説明したが、過充電時においても、同様に実施することができる。
また、第1〜第4の実施の形態では、リチウムイオンバッテリーの場合について説明したが、リチウムイオン型以外のバッテリー、例えば、ニッケル水素バッテリーなどにも同様に適用することができる。
このように、ここでは記載していない様々な実施の形態などを含む。
本実施の形態に係る保護装置、保護方法、保護システム、およびバッテリーパックは、リチウムイオンバッテリーを電源とするポータブルデバイス(例えば、携帯電話、スマートフォン、ゲーム機器)、自動車、自転車、各種蓄電システムなど様々な応用分野に適用可能である。
10A、10B、10C、10D、10E…保護装置(制御IC)
11A、11B、11C…コントローラ(電圧判定部)
11D、11E…コントローラ(劣化度演算部)
12…正極電圧検出部
13…負極電圧検出部
14…ゲートドライバ
15A、15B…バッテリー電圧検出部
16…通信インタフェース
17…メモリ
20…バッテリー
21…正極
22…負極
23…参照極
31…正極端子
32…負極端子
40…スイッチ回路
40、41…残量計
100…バッテリーパック
200…負荷側システム
201…正極側電源端子
202…負極側電源端子
203…通信端子
、N、N、N、P、P、P、P…電位差
R、Q…放電状態のずれ
、S…時刻
…バッテリー電圧
…負極電圧
…正極電圧

Claims (26)

  1. バッテリーの正極と参照極とに接続され、前記正極と前記参照極との電位差を前記正極の電圧として検出する正極電圧検出部と、
    前記バッテリーの負極と前記参照極とに接続され、前記負極と前記参照極との電位差を前記負極の電圧として検出する負極電圧検出部と、
    前記正極電圧検出部が検出した前記正極の電圧と、前記負極電圧検出部が検出した前記負極の電圧とを入力し、前記正極の電圧と前記負極の電圧の少なくとも一方が所定の閾値未満になった場合に、過放電状態になったと判断し、保護機能を作動させるように制御するコントローラと
    を備えることを特徴とする保護装置。
  2. 前記コントローラは、前記保護機能として、前記バッテリーを外部から切り離すように制御することを特徴とする請求項1に記載の保護装置。
  3. 前記バッテリーの前記外部からの切り離しを行うスイッチ回路の駆動制御を行うゲートドライバをさらに備えることを特徴とする請求項1または2に記載の保護装置。
  4. 外部との通信を行う通信インタフェースをさらに備え、
    前記コントローラは、前記保護機能として、過放電状態になった旨の情報を外部に通知するように前記通信インタフェースを制御することを特徴とする請求項1に記載の保護装置。
  5. 前記コントローラは、さらに前記保護機能として、前記バッテリーの最大負荷電流を減少させることを特徴とする請求項4に記載の保護装置。
  6. バッテリーの正極と参照極とに接続され、前記正極と前記参照極との電位差を前記正極の電圧として検出する正極電圧検出部と、
    前記バッテリーの負極と前記参照極とに接続され、前記負極と前記参照極との電位差を前記負極の電圧として検出する負極電圧検出部と、
    前記バッテリーのバッテリー電圧を測定するバッテリー電圧検出部と、
    前記バッテリー電圧と、前記正極−前記参照極間電位差および前記負極−前記参照極間電位差との比率をそれぞれ計算し、計算した比率が所定の閾値よりも減少している側の電極が劣化しているとみなし、保護機能を作動させるように制御するコントローラと、
    を備えることを特徴とする保護装置。
  7. 外部との通信を行う通信インタフェースをさらに備え、
    前記コントローラは、前記保護機能として、前記比率の減少率に応じて、劣化度を診断し、診断した前記劣化度を外部に通知するように前記通信インタフェースを制御することを特徴とする請求項6に記載の保護装置。
  8. 前記コントローラは、さらに前記保護機能として、前記劣化度に応じて、前記バッテリーの最大負荷電流を減少させることを特徴とする請求項7に記載の保護装置。
  9. 前記コントローラは、外部の残量計に前記劣化度の情報を表示させることを特徴とする請求項7または8に記載の保護装置。
  10. 前記コントローラは、前記劣化度に応じて、前記残量計の残量表示に係る前記バッテリーの総容量を調整することを特徴とする請求項9に記載の保護装置。
  11. バッテリーと、
    前記バッテリーの正極と参照極とに接続され、前記正極と前記参照極との電位差を前記正極の電圧として検出する正極電圧検出部と、前記バッテリーの負極と前記参照極とに接続され、前記負極と前記参照極との電位差を前記負極の電圧として検出する負極電圧検出部と、前記正極電圧検出部が検出した前記正極の電圧と、前記負極電圧検出部が検出した前記負極の電圧とを入力し、前記正極の電圧と前記負極の電圧の少なくとも一方が所定の閾値未満になった場合に、過放電状態になったと判断し、保護機能を作動させるように制御するコントローラとを備える保護装置と
    を備えることを特徴とするバッテリーパック。
  12. 前記コントローラは、前記保護機能として、前記バッテリーを外部から切り離すように制御することを特徴とする請求項11に記載のバッテリーパック。
  13. 前記バッテリーパックは、前記バッテリーの前記外部からの切り離しを行うスイッチ回路をさらに備え、
    前記保護装置は、前記スイッチ回路の駆動制御を行うゲートドライバをさらに備えることを特徴とする請求項11または12に記載のバッテリーパック。
  14. 前記保護装置は、外部との通信を行う通信インタフェースをさらに備え、
    前記コントローラは、前記保護機能として、過放電状態になった旨の情報を外部に通知するように前記通信インタフェースを制御することを特徴とする請求項11に記載のバッテリーパック。
  15. 前記コントローラは、さらに前記保護機能として、前記バッテリーの最大負荷電流を減少させることを特徴とする請求項14に記載のバッテリーパック。
  16. バッテリーと、
    前記バッテリーの正極と参照極とに接続され、前記正極と前記参照極との電位差を前記正極の電圧として検出する正極電圧検出部と、前記バッテリーの負極と前記参照極とに接続され、前記負極と前記参照極との電位差を前記負極の電圧として検出する負極電圧検出部と、前記バッテリーのバッテリー電圧を測定するバッテリー電圧検出部と、前記バッテリー電圧と、前記正極−前記参照極間電位差および前記負極−前記参照極間電位差との比率をそれぞれ計算し、計算した比率が所定の閾値よりも減少している側の電極が劣化しているとみなし、保護機能を作動させるように制御するコントローラとを備える保護装置と
    を備えることを特徴とするバッテリーパック。
  17. 前記保護装置は、外部との通信を行う通信インタフェースをさらに備え、
    前記コントローラは、前記保護機能として、前記比率の減少率に応じて、劣化度を診断し、診断した前記劣化度を外部に通知するように前記通信インタフェースを制御することを特徴とする請求項16に記載のバッテリーパック。
  18. 前記コントローラは、さらに前記保護機能として、前記劣化度に応じて、前記バッテリーの最大負荷電流を減少させることを特徴とする請求項17に記載のバッテリーパック。
  19. 前記コントローラは、外部の残量計に前記劣化度の情報を表示させることを特徴とする請求項17または18に記載のバッテリーパック。
  20. 前記コントローラは、前記劣化度に応じて、前記残量計の残量表示に係る前記バッテリーの総容量を調整することを特徴とする請求項19に記載のバッテリーパック。
  21. バッテリーパックと、負荷側システムとを備える保護システムであって、
    前記バッテリーパックは、
    バッテリーと、
    前記バッテリーの正極と参照極とに接続され、前記正極と前記参照極との電位差を前記正極の電圧として検出する正極電圧検出部と、前記バッテリーの負極と前記参照極とに接続され、前記負極と前記参照極との電位差を前記負極の電圧として検出する負極電圧検出部と、外部との通信を行う通信インタフェースと、前記正極電圧検出部が検出した前記正極の電圧と、前記負極電圧検出部が検出した前記負極の電圧とを入力し、前記正極の電圧と前記負極の電圧の少なくとも一方が所定の閾値未満になった場合に、過放電状態になったと判断し、過放電状態になった旨の情報を前記負荷側システムに通知するように前記通信インタフェースを制御するコントローラとを備える保護装置とを備えること
    を特徴とする保護システム。
  22. バッテリーパックと、負荷側システムとを備える保護システムであって、
    前記バッテリーパックは、
    バッテリーと、
    前記バッテリーの正極と参照極とに接続され、前記正極と前記参照極との電位差を前記正極の電圧として検出する正極電圧検出部と、前記バッテリーの負極と前記参照極とに接続され、前記負極と前記参照極との電位差を前記負極の電圧として検出する負極電圧検出部と、前記バッテリーのバッテリー電圧を測定するバッテリー電圧検出部と、外部との通信を行う通信インタフェースと、前記バッテリー電圧と、前記正極−前記参照極間電位差および前記負極−前記参照極間電位差との比率をそれぞれ計算し、計算した比率が所定の閾値よりも減少している側の電極が劣化しているとみなし、前記比率の減少率に応じて、劣化度を診断し、診断した前記劣化度を前記負荷側システムに通知するように前記通信インタフェースを制御するコントローラとを備える保護装置とを備えること
    を特徴とする保護システム。
  23. バッテリーの正極と参照極とに接続された正極電圧検出部と、前記バッテリーの負極と前記参照極とに接続された負極電圧検出部と、コントローラとを備える保護装置により実行される前記バッテリーの保護方法であって、
    前記正極電圧検出部によって、前記正極と前記参照極との電位差を前記正極の電圧として検出するステップと、
    前記負極電圧検出部によって、前記負極と前記参照極との電位差を前記負極の電圧として検出するステップと、
    前記コントローラによって、前記正極側の電圧が所定の閾値未満であるか否かを判定し、所定の閾値未満であれば、過放電状態になったと判断し、保護機能を作動させるように制御するステップと、
    コントローラによって、前記負極側の電圧が所定の閾値未満であるか否かを判定し、所定の閾値未満であれば、過放電状態になったと判断し、前記保護機能を作動させるように制御するステップと
    を有することを特徴とする保護方法。
  24. 前記保護装置は、外部との通信を行う通信インタフェースをさらに備え、
    前記コントローラによって、過放電状態になった旨の情報を外部に通知するように前記通信インタフェースを制御するステップをさらに有することを特徴とする請求項23に記載の保護方法。
  25. バッテリーの正極と参照極とに接続された正極電圧検出部と、前記バッテリーの負極と前記参照極とに接続された負極電圧検出部と、前記バッテリーのバッテリー電圧を測定するバッテリー電圧検出部と、コントローラとを備える保護装置により実行される前記バッテリーの保護方法であって、
    前記正極電圧検出部によって、前記正極と前記参照極との電位差を前記正極の電圧として検出するステップと、
    前記負極電圧検出部によって、前記負極と前記参照極との電位差を前記負極の電圧として検出するステップと、
    前記コントローラによって、前記バッテリー電圧と、前記正極−前記参照極間電位差および前記負極−前記参照極間電位差との比率をそれぞれ計算するステップと、
    コントローラによって、前記バッテリー電圧と前記正極−前記参照極間電位差との比率が所定の閾値よりも減少しているか否かを判定し、所定の閾値よりも減少していれば、前記正極の電極が劣化しているとみなして、保護機能を作動させるように制御するステップと、
    コントローラによって、前記バッテリー電圧と前記負極−前記参照極間電位差との比率が所定の閾値よりも減少しているか否かを判定し、所定の閾値よりも減少していれば、前記負極の電極が劣化しているとみなして、前記保護機能を作動させるように制御するステップと
    を有することを特徴とする保護方法。
  26. 前記コントローラにより、前記劣化度に応じて、前記残量計の残量表示に係る前記バッテリーの総容量を調整するステップをさらに有することを特徴とする請求項25に記載の保護方法。
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