JP2011041345A - 電池パック - Google Patents

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Abstract

【課題】 特性の劣化や寿命の短縮を抑制すると共に、効率良く電動工具に給電する電池パックを提供する。
【解決手段】 電池パック20は、電池セル21と、セル電圧を検出するセル電圧検出回路24と、放電するときの電池セル21の電池温度や電池パック20の平均放電電流値を検出する電池状態検出手段23、31と、電池セルの過放電を判別するための基準電圧を設定する基準電圧設定手段24、29と、電池セルが過放電であると判別したときに電池パックの放電を停止させるスイッチ13とを備える。基準電圧設定手段24、29は、電池温度や平均放電電流値に応じて基準電圧を設定する。
【選択図】図3

Description

本発明は、電動工具及び電動工具の電源となる電池パックに関する。
電池パックは、コードレス電動工具に給電する電源として、更なる高容量化や軽量化が要望されている。この要望に対して、出力密度が高いリチウムイオン電池が登場し、普及している。リチウムイオン電池では、過放電が生じると、電池の劣化が生じる場合があるため、一般的には、電池パック内に専用の保護ICやマイコンを設けて過放電を監視している。そして、電池電圧が所定値以下に降下した場合は、保護ICやマイコンは、信号を出力して放電経路を遮断するといった対策が取られている。
特開昭64−77433
上記所定値は、大きければ大きいほど電池に対しては負担が少なくなり、より安全である。しかしながら、あまり大きくすると早期に放電経路が遮断されてしまい、使い勝手に問題が残る。
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、特性の劣化や寿命の短縮を抑制しながらも、効率良く電動工具を駆動させることが可能な電池パックを提供する。
本発明の電池パックは、二次電池からなる電池セルと、前記電池セルの電池電圧を検出する電圧検出手段と、前記電池セルが放電するときの前記電池セルの状態を示す状態値を検出する電池状態検出手段と、前記電池セルの過放電を判別するための基準電圧を設定する基準電圧設定手段と、前記電池電圧と前記基準電圧とに基づいて前記電池セルが過放電であると判別したときに前記電池セルの放電を停止させる放電停止手段と、を備え、前記基準電圧設定手段は、前記状態値に応じて前記基準電圧を設定することを特徴とする。
このような構成により、電池パックの放電中は、電圧検出手段が電池セルの電池電圧を検出する。このようにして検出された電池電圧と電池セルの過放電を判別する基準電圧とに基づいて電池セルの過放電が判別された場合は、放電停止手段は、電池セルの放電を停止させて、電池パックの放電経路を遮断する。基準電圧は、電池セルの状態値に応じて設定されるので、電池セルの状態に応じて過放電を判別できる。また、電池パックへの負担や電池パックの早期の劣化を予防できる。
好ましくは、前記状態値は、前記電池セルの放電電流である。電池状態検出手段は、電池セルからの放電電流を検出しているので、電池セルから大電流が放電電流として流れる場合や平均放電電流量が高い場合は、例えば、それに応じて基準電圧を高めに設定する。そして、放電により電池電圧が通常よりも高い基準電圧に達すると、放電停止手段は、電池セルの放電を停止して電池パックの放電経路を遮断する。従って、電池パックからの過電流を防止するとともに、過電流による電池パックへの負担を軽減できる。
好ましくは、前記状態値は、前記電池セルの温度である。電池状態検出手段は、電池セルの温度を検出する。従って、電池セルの平均温度が比較的高温となる場合、或いは検出時の温度が比較的高温になる場合は、それに応じて基準電圧を高めに設定する。そして、放電により電池電圧が通常よりも高い基準電圧に達すると、放電停止手段は、電池セルの放電を停止して電池パックの放電経路を遮断する。従って、過電流による電池パックへの負担を軽減できる。
好ましくは、前記電池状態検出手段は、前記状態値を所定時間毎に検出し、前記状態値を順次積算して平均値を演算する演算手段と、前記平均値を記憶する記憶手段とをさらに備え、前記記憶手段が前記平均値を複数回記憶したときに、前記基準電圧設定手段は、所定値以上となる前記平均値が所定個数未満の場合は、前記基準電圧を前記第1の電圧値に設定し、前記所定値以上となる前記平均値が前記所定個数以上になる場合は、前記基準電圧を、前記第1の電圧値より大きな第2の電圧値に設定する。
このような構成により、例えば電池セルの放電電流量や温度の平均値を電池パックを工具本体から外す毎に記憶して、状態値の複数個の平均値の履歴が得られる。従って、所定値以上となる状態値の平均値の個数が比較的多い場合は、基準電圧を高めに設定して電池セルの放電を停止させることにより電池パックへの負担を軽減させる。一方、所定値以上となる状態値の平均値の個数が比較的少ない場合は、低めの基準電圧にて過放電の発生を判別することにより、効率良く電池パックを放電させて工具本体に給電する。
好ましくは、前記電池状態検出手段は、前記状態値を所定時間毎に検出し、前記状態値から最大値を選択して記憶する記憶手段をさらに備え、前記記憶手段は、前記最大値の複数個を記憶したときに、前記基準電圧設定手段は、所定値以上となる前記最大値の個数が所定個数未満の場合は、前記基準電圧を第1の電圧値に設定し、前記所定値以上となる前記最大値の個数が前記所定個数以上になる場合は、前記基準電圧を、前記第1の電圧値より大きな第2の電圧値に設定する。
このような構成により、例えば電池セルの放電電流量や温度の最大値を電池パックを工具本体から外す毎に記憶して、状態値の複数個の最大値の履歴が得られる。従って、所定値以上となる最大値の個数が比較的多い場合は、基準電圧を高めに設定して電池セルの放電を停止させることにより、電池パックへの負担を軽減させる。一方、所定値以上となる最大値の個数が比較的少ない場合は、低めの基準電圧で過放電の発生を判別することにより、効率良く電池パックが放電する。
本発明によれば、電池セルの過放電を判別する基準電圧を、電池セルの状態値に応じて設定できるので、電池セルへの負担を軽減しながらも、電池セルを効率良く放電させることができる。
本発明の第1の実施の形態による電池パックの回路構成図を示す。 図1に示す電池パックの回路構成図の変形例を示す。 過放電による放電電流路の遮断を行うフローチャートを示す。 電池パックの最高温度の頻度に応じた基準電圧の設定値の一例を示す。 電池パックの放電電流に応じた基準電圧の設定値の一例を示す。
以下、本発明の実施の形態を添付図面を参照して説明する。図1は、工具本体10に電池パック20が駆動源として装着された電動工具100を示す。工具本体10は、電動工具を駆動するモータ11と、可変速トリガスイッチ12と、スイッチ13と、電流路開閉制御回路14と、トリガ・オン・オフ検出回路15と、工具検出手段16とからなる。一方、電池パック20は、電池セル21と、電池セル21の電池電圧を検出するセル電圧検出回路24と、マイコン29とを含む。
工具本体10において、可変速トリガスイッチ12は、工具本体10に設けられた図示せぬトリガスイッチの引き具合に応じてPWM制御を行って、モータ11の変速制御を行う。モータ11と可変速トリガスイッチ12とは、電力端子T1,T2の間に直列に接続されて、電池パック20と共に電動工具100の電流路CPを形成する。スイッチ13は、放電停止手段として電流路CPを遮断するものであり、例えばFETから構成される。電流路開閉制御回路14は、電池パック20が過放電であると判別された場合に電池パック20から出力された信号を受信し、この信号に応じてスイッチ13を制御する。トリガ・オン・オフ検出回路15は、可変速トリガスイッチ12のトリガが引かれているか否かを検出する。工具検出手段16は、電池パック20が工具本体10に接続されているか否かを判別するために使用される。電池パック20が工具本体10に接続されると、電池パック20内の電池を電源とするレギュレータ27の出力が工具本体側10の工具検出手段16を介して電池パック20内のマイコン29のA/DポートP1に現れるので、工具本体10に電池パック20が接続されたことを、電池パック20が検出できる。
電池パック20は、電池セル21と、感温素子22と、電池温度検出回路23と、セル電圧検出回路24と、コンデンサ25、26と、レギュレータ27と、リセットIC28と、マイコン29と、電流検出素子30と、電流検出回路31とを含む。電池パック20は、例えば各々がリチウムイオン素電池からなる電池セル21の複数が直列に接続されたものを含み、電池パック20の出力端子T3、T4間に接続されて、電流路CPの一部を構成する。感温素子22は、例えばサーミスタからなり、電池セル21の近傍に設置されて電池セル21の温度を検出する。電池温度検出回路23は、温度に対応したサーミスタの抵抗値を電圧値に変換してマイコン29に伝達する。尚、感温素子22及び電池温度検出回路23は、電池セル21の温度を状態値として検出する電池状態検出手段を構成する。
セル電圧検出回路24は、電圧検出手段として、電池セル21のセル電圧を電池電圧として検出する。また、セル電圧検出回路24は、電池セル21が過放電であると判別するための基準電圧を、マイコン29と通信ポートP2,P3を介した通信によって備えている。従って、セル電圧検出回路24は、複数の電池セル21のうちの一つの電池セル21であってもそのセル電圧が基準電圧以下に達しており過放電を検出した場合は、電池セル21は過放電であると判別して、通信ポートP2を介してマイコン29に過放電の発生を通知する。なお、セル電圧検出回路24では、基準電圧は、マイコン29との通信によって複数設定できるようになっている。
レギュレータ27は、直列接続された電池セル21を電源として所定電圧を出力し、この所定電圧がマイコン29の電源になるように構成されている。また、レギュレータ27の出力は、電池パック20が工具本体10に接続されたときに工具検出手段16を経由してマイコン29のA/DポートP1に入力されるので、マイコン29に工具本体10との接続を通知する機能も有する。リセットIC28は、必要に応じてマイコン29をリセットする。電流検出素子30は、シャント抵抗から構成され、電池セル21と直列に接続されている。電流検出素子30によって検出された放電電流の情報は、電流検出回路31を介してマイコン29に通知される。この電流検出素子30及び電流検出回路31は、電池パック20の放電電流を状態値として検出する電池状態検出手段を構成する。
マイコン29は、EEPROM29A及び一時記憶装置29B等の記憶手段を内蔵し、セル電圧検出回路24と、電池温度検出回路23と、電流検出回路31とにそれぞれ接続されている。マイコン29は、セル電圧検出回路24から電池セル21の過放電の情報を受け取ることができるので、セル電圧検出回路24から電池セル21の過放電が通知された場合、工具本体10の電流路開閉制御回路14に向けて信号を出力する。この信号に基づき、電流路開閉制御回路14は、スイッチ13をオフにすることによって電流路CPを遮断する。また、マイコン29は、電池温度検出回路23を介して電池セル21の温度情報を取り込み、電流検出回路31を介して電池セル21の放電電流の情報も取り込んでいる。さらに、マイコン29は、電池セル21の温度や放電電流量の最大値を記憶したり、例えば定期的にサンプリングした温度や放電電流量の平均値を求める等の演算を行い、過放電の発生を判別する基準電圧を設定するように構成されている。
図2に、工具本体10及び電池パック20の構成の変形例を示す。図1に示す構成では、スイッチ13、電流路開閉制御回路14及びトリガ・オン・オフ検出回路15が、工具本体10の内部に配置されていたが、図2に示す構成では、電池パック20の内部に配置される。そして、スイッチ13は、電池セル21と直列に接続され、電池パック20の出力端子T3、T4間に接続されて、電流路CPの一部を構成する。なお、スイッチ13、電流路開閉制御回路14及びトリガ・オン・オフ検出回路15以外の構成については、図1に示す実施の形態と同じであるので、その詳細な説明は省略する。
次に、本発明の動作を図3のフローチャートを参照して説明する。まず、マイコン29は、電池パック20と工具本体10との接続状態を判別する(ステップ301)。電池パック20が工具本体10に接続されると、マイコン29のA/DポートP1に、工具本体10側の工具検出手段16を経由したレギュレータ27の出力が入力されるので、マイコン29は、電池パック20が工具本体10に接続されたことを検出する。ステップ301において、マイコン29が、工具本体10に電池パック20が接続されていると判別した場合(ステップ301:YES)、可変トリガスイッチ12のオン・オフを判別する(ステップ302)。可変トリガスイッチ12がオンしていた場合(ステップ302:ON)、ステップ303にて、セル21Aの過放電を判別するための基準電圧Vrefを放電の履歴に応じて設定する。尚、基準電圧Vrefの設定の詳細については後述する。一方、可変トリガスイッチ12がオフの場合(ステップ302:NO)、可変トリガスイッチ12がオンになるまで待機する。
次に、ステップ304にて、スイッチ13のオン・オフを判別する。スイッチ13がオフしていると判別した場合(ステップ304:OFF)、ステップ317に進む。スイッチ13がオンしている場合(ステップ304:ON)、電流路CPが閉じているので、マイコン29は、電池パック20から放電が生じていると判断する。
次に、マイコン29は、所定のサンプリング時間が経過したか否かを判別する(ステップ305)。ステップ305において、所定のサンプリング時間が経過したと判別する場合(ステップ305:YES)、マイコン29は、電流検出素子30によって検出された放電電流値を電流検出回路31を介して取込み(ステップ306)、検出された放電電流量がゼロであるか否かを判別する(ステップ307)。ステップ307にて、放電電流量がゼロの場合は、ステップ311にジャンプする(ステップ307:YSE)。
次に、マイコン29は、ステップ306にて検出した放電電流値を積算して一時記憶装置29Bに記憶し(ステップ308)、ゼロでない放電電流値をサンプリングした時から放電電流のサンプリング回数から放電電流が流れている時間を積算し(ステップ309)、ステップ308で求めた電流積算値とステップ309で求めた時間積算値とから平均放電電流値を算出して一時記憶装置29Bに記憶する(ステップ310)。次に、マイコン29は、電池温度検出回路23にて検出された電池セル21の電池温度を読込む(ステップ311)。検出された電池温度は、これまで記憶された電池温度よりも高温であるか否かを判別する(ステップ312)。検出された電池温度がこれまでの最高温度であれば(ステップ312:YES)、マイコン29は、電池セル21の最高温度を検出された電池温度に更新して一時記憶装置29Bに記憶し(ステップ313)、ステップ314に進む。或いは、検出された電池温度が記憶されている最高温度よりも低い場合は(ステップ312:NO)、次にステップ314に進む。
ステップ314では、マイコン29は、セル電圧検出回路24によって電池セル21のセル電圧を検出して記憶する(ステップ314)。そして、マイコン29は、ステップ314にて検出されたセル電圧が、所定時間以上に亘り基準電圧以下か否かを判別する(ステップ315)。ステップ315において、マイコン29は、複数の電池セル21のうちの少なくとも1つのセル電圧でも所定時間以上に亘り基準電圧以下であることを検出した場合は、電池パック20は過放電であると判別して(ステップ315:YES)、電流路開閉制御回路14に向けて、電流路CPの開放を指示する信号を出力する。この出力信号に基づき、電流路開閉制御回路14は、スイッチ13をオフにする(ステップ316)。すなわち、電流路CPを開放して電池パック20の放電電流路が遮断されるので、モータ11の回転は停止する。
放電電流路を遮断した後、マイコン29は、所定のサンプリング時間が経過したか否かを判別する(ステップ317)。サンプリング時間が経過した場合は(ステップ317:YES)、セル電圧検出回路24によって電池セル21のセル電圧を検出する(ステップ318)。
次に、ステップ318にて検出したセル電圧の各々が基準電圧を上回るか否かを判別する(ステップ319)。いずれのセル電圧も基準電圧を上回ると判別した場合は、セル電圧が回復して過放電ではないと判別して、マイコン29は、電池パック20の放電を再開させるべく電流路開閉制御回路14に信号を出力する。
この時、トリガ・オン・オフ検出回路15がトリガスイッチのオン状態を検出している場合、安全性の観点から突然のモータ11の回転再開を防ぐため、スイッチ13はオフの状態を維持して電池パック20の放電が再開されないように構成されている。従って、一度トリガ操作を止めて、トリガ・オン・オフ検出回路15がトリガスイッチのオフ状態を検出した後で、さらに再度トリガスイッチがオンされることによって、電流路CPが閉成されるように構成されている。
ステップ319にて、セル電圧が基準電圧を上回っていないと判別された場合(ステップ319:NO)、電池パック20が工具本体10に接続されているか否かを判別する(ステップ321)。電池パック20が工具本体10に接続されている場合は(ステップ321:YES)、ステップ317に戻る。
一方、ステップ315において、マイコン29は、複数の電池セル21の各セル電圧のうち所定時間以上に亘り基準電圧以下となるセル電圧が1つもないと判別した場合、すなわち、電池セル21のいずれのセル電圧も所定時間以上に亘り基準電圧を上回ると判別した場合(ステップ315:NO)、ステップ322に進み、電池パック20が工具本体10に接続されているか否かを判別する。電池パック20が工具本体10に接続されている場合は(ステップ322:YES)、ステップ305に戻る。
ステップ321又は322においても、電池パック20が工具本体10に接続されていると判別しなかった場合は(ステップ321及び322:NO)、ステップ313にて記憶した電池セル21の最高温度を、マイコン29のEEPROM29Aに記憶する(ステップ323)。また、ステップ310にて算出した平均放電電流値をマイコン29のEEPROM29Aに記憶する(ステップ324)。最高温度及び平均放電電流値をEEPROM29Aに記憶した後は、一時記憶装置29Bをクリアして記憶されていた最高温度及び平均放電電流値を消去して、ステップ301に戻る。
以上のステップ301〜325は、電池パック20が図1に示す構造又は図2に示す構造のいずれであっても、すなわち、電流路CPを開閉するスイッチ13が工具本体10側又は電池パック20側のいずれに設けられているかに拘わらず、電池パック20の過放電の監視及び放電の履歴の作成に適用できる。
なお、電池パック20が図2に示す構造を有する場合、すなわち、スイッチ13が電池パック20側に設けられている場合は、ステップ301にて工具本体10に電池パック20が接続されていないと判別された場合に(ステップ301:NO)、ステップ401以降に示すように、電池セル21の過放電の有無に応じたスイッチ13の制御を行うことができる。
以下に、この制御について説明する。ステップ401にて、スイッチ13のオン・オフを判別する。スイッチ13がオンしていると判別した場合(ステップ401:ON)、ステップ301に戻る。スイッチ13がオフしている場合(ステップ401:OFF)、セル電圧検出回路24によって電池セル21のセル電圧を検出する(ステップ402)。次に、ステップ402にて検出したセル電圧の各々が基準電圧を上回るか否かを判別する(ステップ403)。いずれのセル電圧も基準電圧を上回ると判別した場合は(ステップ403:YES)、セル電圧が回復して過放電ではないと判別して、マイコン29は、電流路開閉制御回路14に信号を出力してスイッチ13を閉成し(ステップ404)、ステップ301に戻る。一方、ステップ403にて、セル電圧が基準電圧を上回っていないと判別された場合(ステップ403:NO)、ステップ301に戻る。
このようにして、電池パック20が工具本体10から外れているときに電池セル21に過放電が生じている場合は、スイッチ13はオフ状態を維持するので、この状態のままで工具本体10に接続されたとき、トリガスイッチ12のオンによっても電流路CPが閉成せず、電池セル21のセル電圧のさらなる低下を防止できる。一方、セル電圧が回復して電池セル21の過放電が解消した場合はスイッチ13は閉成されるので、次に工具本体10に接続されたときにトリガスイッチ12のオンによって、電池パック20から工具本体10への給電を円滑に行うことができる。
次に、ステップ303にて行われる基準電圧Vrefの設定について説明する。図3に示すように、工具本体10に接続された電池パック20が工具本体10より外されたことが確認される度に(ステップ321、322:NO)、電池セル21の最高温度及び平均放電電流値がEEPROM29Aに記憶される。すなわち、電池パック20の工具本体10への脱着の度に、それ以前の電池パック20の放電で測定された電池セル21の最高温度及び平均放電電流値が履歴としてマイコン29に保存される。
例えば、EEPROM29Aが電池セル21の最高温度及び平均放電電流値の10組を記憶できる記憶容量を有している場合、電池パック20が工具本体10に対して10回の取り外しが行われると、10組の最高温度及び平均放電電流値が記憶される。なお、EEPROM29Aの記憶は、新たに最高温度及び平均放電電流値が記憶されると、記憶時期が最も早い最高温度及び平均放電電流値が消去されるものとする。また、電池パック20のデフォルトの基準電圧をVrefとする。
この10個の最高温度に基づいて、最高温度が所定温度を超えた回数が例えば4回以下、すなわち、図4に示すように高温充電頻度が低いと判断する場合は、デフォルトの基準電圧Vrefをそのまま基準電圧として電池パック20の過放電を判断する。次に、最高温度が所定温度を超えた回数が例えば5回以上7回以下、すなわち、高温充電頻度が中程度と判断する場合は、デフォルトの基準電圧Vrefに電圧aを加算した値を基準電圧として電池パック20の過放電を判断する。さらに、最高温度が所定温度を超えた回数が例えば8回以上、すなわち高温充電頻度が高いと判断する場合は、デフォルトの基準電圧Vrefに電圧b(但し、b>a)を加算した値を基準電圧として電池パック20の過放電を判断する。
同様に、10個の平均放電電流値に基づいて、平均放電電流値が所定電流値を超えた回数が例えば4回以下、すなわち、図5に示すように大放電電流頻度が低いと判断する場合は、デフォルトの基準電圧Vrefをそのまま基準電圧として電池パック20の過放電を判断する。次に、平均放電電流値が所定電流値を超えた回数が例えば5回以上7回以下、すなわち、大放電電流頻度が中程度と判断する場合は、デフォルトの基準電圧Vrefに電圧aを加算した値を基準電圧として電池パック20の過放電を判断する。さらに、平均放電電流値が所定電流値温度を超えた回数が例えば8回以上、すなわち、大電流頻度が高いと判断する場合は、デフォルトの基準電圧Vrefに電圧b(但し、b>a)を加算した値を基準電圧として電池パック20の過放電を判断する。
このように、電池パック20の電池温度が高い状態や平均放電電流値が比較大きい場合は、電池セル21への負担が大きくなるので、その頻度に応じてデフォルトの基準電圧よりも高めに設定された基準電圧によって電池パック20の過放電を判別して電池パック20の放電電流路を遮断することにより、電池パック20の負担を抑制できる。また、電池温度や平均放電電流値に応じて基準電圧を変更するので、電池パック20への負担が少ないと判断される場合は、基準電圧を低く設定でき、電池パック20を効率的に使用することができる。なお、上記の可算値を選択する基準とした高温充電頻度や大放電電流頻度の回数は、一例であって、電池パック20の特性に応じて適宜設定することができる。
なお、上記実施の形態では、電池セル21の最高温度及び電池パック20からの平均放電電流量に応じて基準電圧を設定したが、電池セル2の平均温度や、電動工具100のロックを引き起こすような電池パック20からの瞬間最大放電電流値の頻度に応じて基準電圧を設定することもできる。
また、条規実施の形態では、電池パック20を工具本体10から外す度に、その直前の電池セル21の最高温度及び電池パック20からの平均放電電流量を記憶していたが、これに限らず、1回の放電を終える度に電池セル21の最高温度及び電池パック20からの平均放電電流量を記憶してもよい。この場合は、電池パック20の放電のより詳しい状態の履歴が得られるので、電池パック20の状態に応じて基準電圧をよりきめ細かく設定できる。
13、14 放電停止手段
21 電池セル
23、31 電池状態検出手段
24 電圧検出手段
24、29 基準電圧設定手段

Claims (5)

  1. 二次電池からなる電池セルと、
    前記電池セルの電池電圧を検出する電圧検出手段と、
    前記電池セルが放電するときの前記電池セルの状態を示す状態値を検出する電池状態検出手段と、
    前記電池セルの過放電を判別するための基準電圧を設定する基準電圧設定手段と、
    前記電池電圧と前記基準電圧とに基づいて前記電池セルが過放電であると判別したときに前記電池セルの放電を停止させる放電停止手段と、
    を備え、
    前記基準電圧設定手段は、前記状態値に応じて前記基準電圧を設定することを特徴とする電池パック。
  2. 前記状態値は、前記電池セルの放電電流であることを特徴とする請求項1記載の電池パック。
  3. 前記状態値は、前記電池セルの温度であることを特徴とする請求項1記載の電池パック。
  4. 前記電池状態検出手段は、前記状態値を所定時間毎に検出し、
    前記状態値を順次積算して平均値を演算する演算手段と、
    前記平均値を順次記憶する記憶手段と
    をさらに備え、
    前記記憶手段が前記平均値を複数回記憶したときに、
    前記基準電圧設定手段は、
    所定値以上となる前記平均値が所定個数未満の場合は、前記基準電圧を第1の電圧値に設定し、
    前記所定値以上となる前記平均値が前記所定個数以上になる場合は、前記基準電圧を、前記第1の電圧値より大きな第2の電圧値に設定することを特徴とする請求項1から3のいずれか1つに記載の電池パック。
  5. 前記電池状態検出手段は、前記状態値を所定時間毎に検出し、
    前記状態値から最大値を選択して記憶する記憶手段をさらに備え、
    前記記憶手段は、前記最大値の複数個を記憶したときに、
    前記基準電圧設定手段は、
    所定値以上となる前記最大値の個数が所定個数未満の場合は、前記基準電圧を第1の電圧値に設定し、
    前記所定値以上となる前記最大値の個数が前記所定個数以上になる場合は、前記基準電圧を、前記第1の電圧値より大きな第2の電圧値に設定することを特徴とする請求項1から3のいずれか1つに記載の電池パック。
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