JP6041040B2 - 蓄電池、蓄電池の制御方法、制御装置及び制御方法 - Google Patents
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Description
本発明は、蓄電池、蓄電池の制御方法、制御装置及び制御方法に関する。
リチウムイオン二次電池や鉛蓄電池等の蓄電池は、充電状態で過酷な温度環境下に置かれると、電池容量劣化が進行しやすい。特にSOC(state of charge)が100%である満充電状態での電池容量劣化は著しい(図7及び8参照)。このため、蓄電池は、例えば−10℃から50℃程度の過酷でない温度環境下(通常の温度環境下)で使用されるのが好ましい。
特許文献1には、二次電池とその二次電池に並列接続されたキャパシタとを備えた電源装置が開示されている。当該電源装置は、キャパシタの温度及びキャパシタの電圧を検出する検出手段と、検出手段の検出値に基づき、キャパシタからの放電電流を制限するスイッチング素子と、検出手段の検出値に基づき、キャパシタへの充電電流の制限及び遮断の少なくとも一つを行うスイッチング素子とを備えている。当該電源装置は、キャパシタの温度が予め設定された温度閾値(異常と判定される温度の下限)以上である場合、キャパシタを切り離す。このような制御により、キャパシタの温度情報及び劣化を抑制している。
特許文献2には、二次電池の温度が低温であるか高温であるかに関わらず、二次電池が充電に適さない温度で充電される事により劣化する恐れを低減することができる電池パックが開示されている。当該電池パックは、二次電池と、二次電池を充電するための充電電流を出力する充電部から出力された充電電流を受電するための接続端子と、二次電池の温度を検出する温度検出部と、温度検出部により検出される二次電池の温度が、二次電池の充電に適した温度として予め設定された第1温度とは異なる第2温度である場合、接続端子により受電された電流に基づく二次電池の充電電圧を、二次電池を定電圧充電するための電圧として予め設定された第1電圧より低下させる充電電圧制御部と、を有する。
蓄電池が過酷な温度環境下で使用される場合もある。このため、過酷な温度環境下で蓄電池が使用された場合における電池容量劣化を抑制する技術が望まれる。
そこで、本発明者は、過酷な温度環境下で蓄電池が使用される場合、通常の温度環境下で使用される場合に比べて低いSOCレベルで充電を完了(停止)し、SOCが100%となる満充電状態まで充電しない手段を検討した。上述の通り、SOCが100%である満充電状態での電池容量劣化は著しい(図7参照)。当該技術によれば劣化の程度を軽減できる。
しかし、当該手段の場合、過酷な温度環境下での使用の際、通常の温度環境下での使用に比べて、放電深度(DOD)が小さくなるという問題がある。このような問題により、例えば以下のような不都合が発生し得る。
過酷な温度環境下での使用、及び、通常の温度環境下での使用の充電タイミング(充電完了後、充電量が所定のレベル(例:SOC=10%)まで減って充電が必要となった状態)を比較すると、充電を停止する際のSOCレベルが低い過酷な温度環境下での使用の方が早くなる。通常の温度環境下で蓄電池を使用後、過酷な温度環境下でその蓄電池を使用し、このような充電タイミングの違いを知覚した使用者は、蓄電池の劣化が進行したため充電タイミングが早くなったと勘違いする恐れがある。結果、まだ使用可能であるにも関わらず、新たな蓄電池と交換してしまう等の不都合が発生し得る。
本発明は、過酷な温度環境下で蓄電池が使用された場合に発生する電池容量劣化を抑制する新たな技術を提供することを課題とする。
本発明によれば、
第1の蓄電手段と、
前記第1の蓄電手段と並列に接続された第2の蓄電手段と、
温度を測定する温度測定手段と、
前記第1の蓄電手段及び前記第2の蓄電手段の充放電を制御する充放電制御手段と、
を有し、
前記充放電制御手段は、前記温度測定手段による測定結果に応じて、それ以上の充電を許容しない充電完了状態における前記第1の蓄電手段及び前記第2の蓄電手段のSOC(state of charge)を変化させ、かつ、前記第1の蓄電手段の前記SOCを小さくする際は前記第2の蓄電手段の前記SOCを大きくし、前記第1の蓄電手段の前記SOCを大きくする際は前記第2の蓄電手段の前記SOCを小さくする蓄電池が提供される。
第1の蓄電手段と、
前記第1の蓄電手段と並列に接続された第2の蓄電手段と、
温度を測定する温度測定手段と、
前記第1の蓄電手段及び前記第2の蓄電手段の充放電を制御する充放電制御手段と、
を有し、
前記充放電制御手段は、前記温度測定手段による測定結果に応じて、それ以上の充電を許容しない充電完了状態における前記第1の蓄電手段及び前記第2の蓄電手段のSOC(state of charge)を変化させ、かつ、前記第1の蓄電手段の前記SOCを小さくする際は前記第2の蓄電手段の前記SOCを大きくし、前記第1の蓄電手段の前記SOCを大きくする際は前記第2の蓄電手段の前記SOCを小さくする蓄電池が提供される。
また、本発明によれば、
蓄電池に、
第1の蓄電手段と、
前記第1の蓄電手段と並列に接続された第2の蓄電手段と、
温度を測定する温度測定手段と、
を備えておき、
前記温度測定手段による測定結果に応じて、それ以上の充電を許容しない充電完了状態における前記第1の蓄電手段及び前記第2の蓄電手段のSOCを変化させ、かつ、前記第1の蓄電手段の前記SOCを小さくする際は前記第2の蓄電手段の前記SOCを大きくし、前記第1の蓄電手段の前記SOCを大きくする際は前記第2の蓄電手段の前記SOCを小さくする蓄電池の制御方法が提供される。
蓄電池に、
第1の蓄電手段と、
前記第1の蓄電手段と並列に接続された第2の蓄電手段と、
温度を測定する温度測定手段と、
を備えておき、
前記温度測定手段による測定結果に応じて、それ以上の充電を許容しない充電完了状態における前記第1の蓄電手段及び前記第2の蓄電手段のSOCを変化させ、かつ、前記第1の蓄電手段の前記SOCを小さくする際は前記第2の蓄電手段の前記SOCを大きくし、前記第1の蓄電手段の前記SOCを大きくする際は前記第2の蓄電手段の前記SOCを小さくする蓄電池の制御方法が提供される。
また、本発明によれば、
第1の蓄電手段と、
前記第1の蓄電手段と並列に接続された第2の蓄電手段と、
温度を測定する温度測定手段と、
を有する蓄電池の充放電を制御する充放電制御手段を有し、
前記充放電制御手段は、前記温度測定手段による測定結果に応じて、それ以上の充電を許容しない充電完了状態における前記第1の蓄電手段及び前記第2の蓄電手段のSOCを変化させ、かつ、前記第1の蓄電手段の前記SOCを小さくする際は前記第2の蓄電手段の前記SOCを大きくし、前記第1の蓄電手段の前記SOCを大きくする際は前記第2の蓄電手段の前記SOCを小さくする制御装置が提供される。
第1の蓄電手段と、
前記第1の蓄電手段と並列に接続された第2の蓄電手段と、
温度を測定する温度測定手段と、
を有する蓄電池の充放電を制御する充放電制御手段を有し、
前記充放電制御手段は、前記温度測定手段による測定結果に応じて、それ以上の充電を許容しない充電完了状態における前記第1の蓄電手段及び前記第2の蓄電手段のSOCを変化させ、かつ、前記第1の蓄電手段の前記SOCを小さくする際は前記第2の蓄電手段の前記SOCを大きくし、前記第1の蓄電手段の前記SOCを大きくする際は前記第2の蓄電手段の前記SOCを小さくする制御装置が提供される。
また、本発明によれば、
第1の蓄電手段と、
前記第1の蓄電手段と並列に接続された第2の蓄電手段と、
温度を測定する温度測定手段と、
を有する蓄電池の充放電を制御する工程を有し、
前記工程では、前記温度測定手段による測定結果に応じて、それ以上の充電を許容しない充電完了状態における前記第1の蓄電手段及び前記第2の蓄電手段のSOCを変化させ、かつ、前記第1の蓄電手段の前記SOCを小さくする際は前記第2の蓄電手段の前記SOCを大きくし、前記第1の蓄電手段の前記SOCを大きくする際は前記第2の蓄電手段の前記SOCを小さくする制御方法が提供される。
第1の蓄電手段と、
前記第1の蓄電手段と並列に接続された第2の蓄電手段と、
温度を測定する温度測定手段と、
を有する蓄電池の充放電を制御する工程を有し、
前記工程では、前記温度測定手段による測定結果に応じて、それ以上の充電を許容しない充電完了状態における前記第1の蓄電手段及び前記第2の蓄電手段のSOCを変化させ、かつ、前記第1の蓄電手段の前記SOCを小さくする際は前記第2の蓄電手段の前記SOCを大きくし、前記第1の蓄電手段の前記SOCを大きくする際は前記第2の蓄電手段の前記SOCを小さくする制御方法が提供される。
なお、上記蓄電池の制御方法及び制御方法の動作主体は、コンピュータであってもよい。
本発明によれば、過酷な温度環境下で蓄電池が使用された場合に発生する電池容量劣化を抑制する新たな技術を提供することを課題とする。
上述した目的、およびその他の目的、特徴および利点は、以下に述べる好適な実施の形態、およびそれに付随する以下の図面によってさらに明らかになる。
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて説明する。なお、複数の図面に共通して現れる構成要素については共通の符号を付し、適宜説明を省略する。
なお、本実施形態の蓄電池は、任意のコンピュータのCPU、メモリ、メモリにロードされたプログラム(あらかじめ装置を出荷する段階からメモリ内に格納されているプログラムのほか、CD等の記憶媒体やインターネット上のサーバ等からダウンロードされたプログラムも含む)、そのプログラムを格納するハードディスク等の記憶ユニット、ネットワーク接続用インターフェースを中心にハードウェアとソフトウェアの任意の組合せによって実現される。そして、その実現方法、装置にはいろいろな変形例があることは、当業者には理解されるところである。
また、本実施形態の説明において利用する機能ブロック図は、ハードウェア単位の構成ではなく、機能単位のブロックを示している。これらの図においては、各システム、装置は1つの機器により実現されるよう記載されているが、その実現手段はこれに限定されない。すなわち、物理的に分かれた構成であっても、論理的に分かれた構成であっても構わない。
<第1の実施形態>
図1に本実施形態の蓄電池1の機能ブロック図の一例を示す。図示するように、蓄電池1は、蓄電部(第1の蓄電手段)10と、補助蓄電部(第2の蓄電手段)11と、温度測定部13と、充放電制御部14とを有する。以下、各部について説明する。
図1に本実施形態の蓄電池1の機能ブロック図の一例を示す。図示するように、蓄電池1は、蓄電部(第1の蓄電手段)10と、補助蓄電部(第2の蓄電手段)11と、温度測定部13と、充放電制御部14とを有する。以下、各部について説明する。
蓄電部10は、1つ又は複数の電池セルで構成されている。蓄電部10を構成する複数の電池セルは、互いに直列及び/又は並列に接続されている。蓄電部10は、例えば、リチウムイオン二次電池や鉛蓄電池で構成することができる。
補助蓄電部11は、1つ又は複数の電池セルで構成され、蓄電部10と並列に接続されている。補助蓄電部11を構成する複数の電池セルは、互いに直列及び/又は並列に接続されている。補助蓄電部11は、例えば、リチウムイオン二次電池や鉛蓄電池であってもよいし、キャパシタ(電気二重層キャパシタ等)であってもよい。蓄電部10と補助蓄電部11の構成(電池の種類、セルの接続方法、容量)は同じであってもよいし、異なっていてもよい。補助蓄電部11の容量は、蓄電部10の容量以下であってもよい。
ここで、蓄電部10と補助蓄電部11各々の役割について説明する。本実施形態の蓄電池1の充放電は蓄電部10及び補助蓄電部11により実現されるが、その大部分(少なくとも半分以上)は蓄電部10により実現される。このため、蓄電部10は、比較的安価に大容量を実現できるリチウムイオン二次電池や鉛蓄電池で構成するのが好ましい。しかし、リチウムイオン二次電池や鉛蓄電池で構成した蓄電部10は、温度耐性が低くなり、上述したような電池容量劣化の問題が発生し得る。
そこで、本実施形態の蓄電部10は、以下で説明する充放電制御部14により制御され、温度環境に応じて充電完了状態におけるSOC(以下、「充電完了SOC」)が変化する。具体的には、過酷な温度環境下(例:−10℃以下又は50℃以上)にある場合の充電完了SOCが、通常の温度環境下(例:−10℃より大かつ50℃より小)にある場合の充電完了SOCよりも小さくなる。このような構成により、過酷な温度環境下で蓄電池1が使用される場合における蓄電部10の劣化が抑制される。
なお、充電完了状態とは、蓄電部10及び補助蓄電部11いずれに対してもそれ以上の充電を許容しない(実施しない)状態であり、充電率が100%と使用者に認識される状態である。充電完了状態における充電量(蓄電部10の充電量及び補助蓄電部11の充電量の和)は、蓄電部10の容量と補助蓄電部11の容量の和よりも小さくなる。すなわち、充電完了状態において、蓄電部10のSOC、及び、補助蓄電部11のSOC両方が100%となることはない。
ところで、通常の温度環境下にある場合の蓄電部10の充電完了SOCと、過酷な温度環境下にある場合の蓄電部10の充電完了SOCを変化させる(異なる値とする)と、上述の通り、放電深度(DOD)が変化し、また、充電タイミングが変化し、様々な問題を引き起こす恐れがある。
そこで、本実施形態では、蓄電部10の充電完了SOCを小さくすると、その分、補助蓄電部11の充電完了SOCを大きくする。また、蓄電部10の充電完了SOCを大きくすると、その分、補助蓄電部11の充電完了SOCを小さくする。例えば、蓄電部10の充電完了SOCの変化分に相当する電力量と、補助蓄電部11の充電完了SOCの変化分に相当する電力量とをほぼ一致させることができる。かかる場合、温度環境に関わらず、充電完了状態における蓄電部10の充電量と補助蓄電部11の充電量の和を、ほぼ一定とすることができる。結果、上述のような問題を回避することができる。
温度測定部13は、蓄電部10がおかれた環境の温度を測定する。例えば、温度測定部13は、蓄電部10の周辺の温度を測定する。
充放電制御部14は、蓄電部10及び補助蓄電部11の充放電を制御する。すなわち、充放電制御部14は、所定の充電完了SOCを上限として蓄電部10及び補助蓄電部11各々に電力を充電するとともに、蓄電部10及び補助蓄電部11に充電されている電力を放電する。
所定のSOCを上限とした充電(所定のSOCまでの充電)を実現する手段の一例は以下の実施形態で説明するが、その他の例として、例えば、充放電制御部14は、充電中、蓄電部10及び補助蓄電部11各々のSOCを測定可能に構成されていてもよい。SOCを測定する手段は特段制限されず、従来のあらゆる技術を採用することができる。そして、測定したSOCとその時点で蓄電部10及び補助蓄電部11各々に設定されている充電完了SOCとを比較することで、蓄電部10及び補助蓄電部11各々に対する充電を完了(停止)するタイミングを決定してもよい。
なお、充放電制御部14は、温度測定部13による測定結果に応じて、充電完了状態における蓄電部10及び補助蓄電部11の充電完了SOCを変化させる。充放電制御部14は、蓄電部10の充電完了SOCを小さくすると、あわせて、補助蓄電部11の充電完了SOCを大きくする。また、蓄電部10の充電完了SOCを大きくすると、あわせて、補助蓄電部11の充電完了SOCを小さくする。
例えば、充放電制御部14は、温度測定部13による測定結果が通常の温度環境下(例:−10℃より大かつ50℃より小)の範囲内から過酷な温度環境下(例:−10℃以下又は50℃以上)の範囲内に代わると、蓄電部10の充電完了SOCをそれまでの充電完了SOCよりも小さくするとともに(例:100%→90%、95%→90%)、補助蓄電部11の充電完了SOCをそれまでの充電完了SOCよりも大きくする(例:0%→100%、0%→50%、10%→50%)。
また、充放電制御部14は、温度測定部13による測定結果が過酷な温度環境下(例:−10℃以下又は50℃以上)の範囲内から通常の温度環境下(例:−10℃より大かつ50℃より小)の範囲内に代わると、蓄電部10の充電完了SOCをそれまでの充電完了SOCよりも大きくするとともに(例:90%→100%、90%→95%)、補助蓄電部11の充電完了SOCをそれまでの充電完了SOCよりも小さくする(例:100%→0%、50%→0%、50%→5%)。
例えば、充放電制御部14は、所定の温度範囲毎に、蓄電部10の充電完了SOCの値、及び、補助蓄電部11の充電完了SOCの値を対応付けた情報を保持しておき、当該情報を利用して充電完了SOCの制御を実施してもよい。なお、蓄電部10の充電完了SOCの変化分に相当する電力量と、補助蓄電部11の充電完了SOCの変化分に相当する電力量とは一致するように設定することができる。
ところで、温度測定部13による測定結果が過酷な温度環境下(例:−10℃以下又は50℃以上)の範囲内である場合に補助蓄電部11の充電完了SOCを比較的高い値(90%、100%等)とする構成の場合、補助蓄電部11を温度耐性が比較的強いキャパシタ等で構成するのが好ましい。補助蓄電部11を温度耐性が比較的弱いリチウムイオン二次電池や鉛蓄電池で構成する場合は、補助蓄電部11の容量を十分に大きくすることで、過酷な温度環境下(例:−10℃以下又は50℃以上)における補助蓄電部11の充電完了SOCが大きくなり過ぎないようにするのが好ましい。このように構成することで、過酷な温度環境下で蓄電池1が使用される場合における補助蓄電部11の劣化が抑制される。
以上、説明した本実施形態の蓄電池1によれば、蓄電池の使用環境に応じて、蓄電部10及び補助蓄電部11の充電完了SOCを変化させることができる。具体的には、蓄電部10の充電完了SOCを小さくする際は補助蓄電部11の充電完了SOCを大きくし、蓄電部10の充電完了SOCを大きくする際は補助蓄電部11の充電完了SOCを小さくすることができる。
このような本実施形態の蓄電池1によれば、過酷な温度環境下(例:−10℃以下又は50℃以上)で使用される場合は、温度耐性の低いリチウムイオン二次電池や鉛蓄電池で構成される蓄電部10の充電完了SOCを小さくすることができる。すなわち、蓄電部10の充電完了SOCが100%となることを回避し、小さな値に設定することができる。結果、蓄電部10の劣化を抑制することができる。
一方、補助蓄電部11は、蓄電部10に比べて容量を小さくできる。このため、補助蓄電部11は、例えば、温度耐性に強いキャパシタで構成することができる。また、補助蓄電部11は、過酷な温度環境下(例:−10℃以下又は50℃以上)で使用される際に充電完了SOCが100%とならない程度の容量を有するリチウムイオン二次電池や鉛蓄電池で構成することができる。上述の通り、補助蓄電部11の容量は比較的小さくできるので、このような要件を満たすようにしても、補助蓄電部11の容量が過度に大きくなることを回避できる。結果、過酷な温度環境下(例:−10℃以下又は50℃以上)で使用される際に補助蓄電部11の充電完了SOCを大きくしても、補助蓄電部11の劣化は抑制される。
以上より、図6に示すように、本願発明によれば、従来技術に比べて、より広い温度範囲で劣化を軽減しながら蓄電池1を使用することが可能となる。
また、本実施形態の蓄電池1によれば、蓄電部10の充電完了SOCを小さくした場合、補助蓄電部11の充電完了SOCを大きくし、減らした分の電力を補助蓄電部11に充電させることができる。また、蓄電部10の充電完了SOCを大きくした場合、補助蓄電部11の充電完了SOCを小さくし、増やした分の電力を補助蓄電部11の充電量から減らすことができる。このため、温度環境により蓄電部10の充電完了SOCが小さくなっても、蓄電池1全体としての充電量は変化させず、ほぼ一定に保つことができる。
<第2の実施形態>
本実施形態は、第1の実施形態の蓄電池1をより具体化した実施形態である。図2に、本実施形態の蓄電池1の構成の一例を示す。
本実施形態は、第1の実施形態の蓄電池1をより具体化した実施形態である。図2に、本実施形態の蓄電池1の構成の一例を示す。
図示するように、蓄電池1は、蓄電部10と、補助蓄電部11と、スイッチ12と、温度測定部13と、充放電制御部(制御回路)14と、バランス回路15と、スイッチ16と、スイッチ17とを有する。蓄電池1は、充放電用外部接続端子を介して充電器18と接続している。
蓄電部10は、複数のリチウムイオン二次電池セルが直列に接続された構成となっている。蓄電部10のエネルギー密度は、例えば100Wh/kg以上とすることができる。
補助蓄電部11は、複数のキャパシタセル(電気二重層キャパシタセル等)が直列に接続された構成となっている。補助蓄電部11のエネルギー密度は、例えば、10Wh/kg以上である。蓄電部10と補助蓄電部11は並列に接続されている。
温度測定部13は、蓄電部10を構成する複数のリチウムイオン二次電池セルの数と同数の温度センサを有し、各リチウムイオン二次電池セルの温度(周辺温度)を測定するように構成されている。図においては、蓄電部10よりも補助蓄電部11の近くに温度センサが設置されているようになっているが、温度センサの設置位置は特段制限されず、蓄電部10の温度(周辺温度)を測定できればよい。
なお、温度測定部13は、1つの温度センサで構成されてもよいし、リチウムイオン二次電池セルの数と一致しない数の温度センサで構成されてもよい。
バランス回路15は、複数のリチウムイオン二次電池セル間の充電量の差を小さくするために用いられる。このようなバランス回路15は従来技術に準じて実現することができる。
充放電制御部14は、温度測定部13から測定結果を取得し、その結果に応じて、充放電時におけるスイッチ12のオン/オフを制御する。また、充放電制御部14は、バランス回路15と蓄電部10との接続を切り替えるためのスイッチ16のオン/オフを制御する。また、充放電制御部14は、充電器18と、蓄電部10及び補助蓄電部11との接続を切り替えるためのスイッチ17のオン/オフを制御する。
次に、図3のフローチャートを用いて、本実施形態の処理の流れについて説明する。
本実施形態の蓄電池1は、通常の温度環境下(第1の温度範囲。例:−10℃より大かつ50℃より小)で使用される場合の蓄電部10の充電完了SOCを100%、補助蓄電部11の充電完了SOCを0%とし、過酷の温度環境下(第2の温度範囲。例:−10℃以下又は50℃以上)で使用される場合の蓄電部10の充電完了SOCをP%(0<P<100、設計的事項)、補助蓄電部11の充電完了SOCを100%とするものとする。すなわち、通常の温度環境下(第1の温度範囲)にある場合における蓄電部10の充電完了SOCは、過酷の温度環境下(第2の温度範囲)にある場合における蓄電部10の充電完了SOCよりも大きい。
充放電制御部14は、温度測定部13から継続的(例:所定時間毎、所定のタイミング毎)に測定結果を取得し、測定結果(温度)が通常の温度環境下(第1の温度範囲)の範囲内にあるか、または、過酷な温度環境下(第2の温度範囲)の範囲内にあるかの監視、及び、温度環境がこれらの間で変化したか否かの監視を継続する。
ここでは、測定結果(温度)が通常の温度環境下(第1の温度範囲)の範囲内にあるとする。充放電制御部14は、蓄電部10の充電完了SOCの設定値を当該温度環境下に適した状態に設定する。ここでは、蓄電部10の充電完了SOCを100%に設定する。また、充放電制御部14は、スイッチ12をオフにすることで、補助蓄電部11と充放電用外部接続端子(充電器18と接続する端子)との接続をオフにし、以降、蓄電部10のみを用いて充放電を行う。すなわち、電力を充電する際は蓄電部10のみに充電し、電力を放電する際は蓄電部10のみから電力を取出す。
その後も、充放電制御部14は、温度測定部13から継続的(例:所定時間毎、所定のタイミング毎)に測定結果を取得し(S10)、測定結果(温度)が通常の温度環境下(第1の温度範囲)の範囲内にあるか、または、過酷な温度環境下(第2の温度範囲)の範囲内にあるかの監視、温度環境がこれらの間で変化したか否かの監視を継続する(S20)。
温度環境(温度状態)がそれまでと変化がない場合は(S30のNo)、S10に戻り、S10〜S30を繰り返す。
一方、温度環境(温度状態)がそれまでと変化した場合は(S30のYes)、S40に進む。ここでは、測定結果(温度)が、通常の温度環境下(第1の温度範囲)の範囲内から、過酷な温度環境下(第2の温度範囲)の範囲内に変化したとする。
すると、充放電制御部14は、蓄電部10の充電完了SOCの設定値を変化後の温度環境下に適した状態に変更する。ここでは、蓄電部10の充電完了SOCをP%に変更する。また、充放電制御部14は、スイッチ12をオンにすることで、補助蓄電部11と充放電用外部接続端子(充電器18と接続する端子)との接続をオンにし、以降、蓄電部10及び補助蓄電部11を用いて充放電を行う。なお、補助蓄電部11の充電完了SOCは100%に設定される。すなわち、電力を充電する際は蓄電部10にSOCがP%を上限として充電するとともに、補助蓄電部11にSOCが100%を上限として充電する。電力を放電する際は、蓄電部10及び補助蓄電部11から電力を取出す。
その後、S10に戻り、同様の処理を継続する。
ところで、過酷な温度環境下(第2の温度範囲)で蓄電池1が使用される場合の放電手段としては、以下の3通りの手段が考えられる。
第1の手段としては、キャパシタはリチウムイオン二次電池に比べて短時間で放電ができるという特徴をいかし、放電開始直後は補助蓄電部11から放電し、その後、蓄電部10から放電するという手段が考えられる。
第2の手段としては、放電開始直後は蓄電部10から放電し、その後、補助蓄電部11から放電するという手段も考えられる。通常の温度環境下(第1の温度範囲)で使用される場合、リチウムイオン二次電池で構成される蓄電部10のみを用いて充放電を行うこととなり、当然、放電開始直後は蓄電部10から放電されることとなる。過酷な温度環境下(第2の温度範囲)で使用される場合も放電開始直後は蓄電部10から放電されるようにすることで、温度環境に関わらず、放電開始直後の動作を同等なものとすることができる。結果、使用者に違和感を与える不都合を回避できる。
第3の手段として、蓄電部10及び補助蓄電部11の両方から電力を取り出し、放電するという手段も考えられる。かかる手段の場合、蓄電部10に流れる充放電電流値を小さくでき、蓄電部10の劣化を軽減できる。
本実施形態によれば、第1の実施形態と同様の作用効果を実現することができる。
また、上記構成によれば、過酷な温度環境下(第2の温度範囲)にある場合、スイッチ12をオンにすることで、充放電電流パス(I)をキャパシタ側(Ic)にも流れる状態を作ることができる。一般にキャパシタの内部抵抗(Rc)は、リチウムイオン二次電池の内部抵抗(Rb)より低いために、リチウムイオン二次電池に流れる分流電流(Ib)はキャパシタ部に流れる分流電流(Ic)より大きくなるが、分流電流(Ib)は充放電電流パス(I)より小さくすることができる(下式参照)。
これにより、スイッチ12をオンにした状態においては、蓄電池全体の充放電電流値が同容量のリチウムイオン二次電池単独のシステムと比較し、リチウムイオン電池部(蓄電部10)の電流量を減らすことができる。結果として過酷な温度環境下(第2の温度範囲)でのリチウムイオン二次電池のSOCを減らすことができ、リチウムイオン電池のSOHを大幅に伸ばすことができる。かかる場合、蓄電池が使用できる温度環境を広げることができ、システム全体の耐用年数を大幅に増大させることが出来る。最終的に、大幅な運用コスト削減が可能になる。
<第3の実施形態>
本実施形態は、第1の実施形態の蓄電池1をより具体化した実施形態である。図4に、本実施形態の蓄電池1の構成の一例を示す。
本実施形態は、第1の実施形態の蓄電池1をより具体化した実施形態である。図4に、本実施形態の蓄電池1の構成の一例を示す。
図示するように、蓄電池1は、蓄電部10と、補助蓄電部11(子補助蓄電部11a、11b)と、スイッチ12a、12bと、温度測定部13と、充放電制御部(制御回路)14と、バランス回路15と、スイッチ16と、スイッチ17とを有する。蓄電池1は、充電器18と接続している。
蓄電部10、温度測定部13、バランス回路15、スイッチ16、スイッチ17は、第2の実施形態と同様である。
補助蓄電部11は、2列の子補助蓄電部11a、11bを有する。子補助蓄電部11a、11bは、各々、複数のキャパシタセル(電気二重層キャパシタセル等)が直列に接続された構成となっている。そして、複数の子補助蓄電部11a、11bは互いに並列に接続されている。また、複数の子補助蓄電部11a、11bは蓄電部10とも並列に接続されている。複数の子補助蓄電部11a、11bは、スイッチ12a、12b各々のオン/オフを制御することで、個別に充放電用外部接続端子との接続状態を制御可能に構成されている。子補助蓄電部11a、11b各々のエネルギー密度は、例えば、10Wh/kg以上である。
なお、子補助蓄電部11a、11bの数は3列以上であってもよい。また、複数の子補助蓄電部11a、11bの構成(電池の種類、セルの接続方法、容量等)は同一であってもよいし、異なっていてもよい。
充放電制御部14は、温度測定部13から測定結果を取得し、その結果に応じて、蓄電部10の充電完了SOCを変化させるとともに、充放電時におけるスイッチ12a、12b各々のオン/オフを制御する。
例えば、充放電制御部14は、図5に示すような対応情報を保持しておく。図示する対応情報は、所定の温度範囲毎に、蓄電部10の充電完了SOCの値、及び、充放電用外部接続端子との接続をオンにする子補助蓄電部11a、11bの列数を対応付けた情報である。
充放電制御部14は、温度測定部13から測定結果を取得すると、図5に示すような対応情報を参照して蓄電部10の充電完了SOC、及び、充放電用外部接続端子との接続をオンにする子補助蓄電部11a、11bの列数を決定する。そして、決定した列数を満たすように、スイッチ12a、12b各々のオン/オフを制御する。なお、温度測定部13が複数の温度センサを有する場合、代表値をキーとして対応情報を検索することができるが、代表値は平均値であってもよいし、最悪値(最も大きい値)であってもよい。
図5に示す例の場合、充放電制御部14は、温度測定部13の測定結果(温度T)が−10<T<50の温度範囲にある場合、すべての子補助蓄電部11a、11bと充放電用外部接続端子との接続をオフにし、蓄電部10のみを用いて充放電を行う。この時の蓄電部10の充電完了SOCは100%である。
また、充放電制御部14は、温度測定部13の測定結果(温度T)が−20<T≦−10、又は、50≦T<75の温度範囲にある場合、1列の子補助蓄電部11aと充放電用外部接続端子との接続をオンにし、蓄電部10及び1列の子補助蓄電部11aを用いて充放電を行う。この時の蓄電部10の充電完了SOCは90%であり、子補助蓄電部11aの充電完了SOCは100%である。蓄電部10のSOC10%分の電力量と、子補助蓄電部11aのSOC100%分の電力量とはほぼ一致する。
また、充放電制御部14は、温度測定部13の測定結果(温度T)がT≦−20、又は、75≦Tにある場合、2列の子補助蓄電部11a、11bと充放電用外部接続端子との接続をオンにし、蓄電部10及び2列の子補助蓄電部11a、11bを用いて充放電を行う。この時の蓄電部10の充電完了SOCは80%であり、子補助蓄電部11a、11bの充電完了SOCは100%である。蓄電部10のSOC10%分の電力量と、子補助蓄電部11bのSOC100%分の電力量とはほぼ一致する。
すなわち、充放電制御部14は、温度が第3の温度範囲にある場合、補助蓄電部11(すべての子補助蓄電部11a、11b)と充放電用外部接続端子との接続をオフにし、蓄電部10のみを用いて充放電を行う。また、温度が第4の温度範囲にある場合、M列(Mは1以上の整数)の子補助蓄電部11a、11bと充放電用外部接続端子との接続をオンにし、蓄電部10及びM列の子補助蓄電部11a、11bを用いて充放電を行う。また、温度が第5の温度範囲にある場合、N列(NはMより大きい整数)の子補助蓄電部11a、11bと充放電用外部接続端子との接続をオンにし、蓄電部10及びN列の子補助蓄電部11a、11bを用いて充放電を行う。
なお、温度が第3の温度範囲にある場合における蓄電部10の充電完了SOCは、温度が第4の温度範囲にある場合における蓄電部10の充電完了SOCよりも大きく、かつ、温度が第4の温度範囲にある場合における蓄電部10の充電完了SOCは、温度が第5の温度範囲にある場合における蓄電部10の充電完了SOCよりも大きい。
本実施形態によれば、第1及び第2の実施形態と同様な作用効果を実現することができる。また、蓄電部10の充電完了SOCの値を、温度に応じてより細やかに変化させることが可能となる。
第1及び第2の実施形態の変形例として、蓄電部10、補助蓄電部11及び温度測定部13を有する蓄電池1と区分け可能な態様で、充放電制御部14を有する制御装置を設けてもよい。この場合、制御装置は蓄電池1内の所定位置に取り付けられて蓄電池1と一体化されていてもよい。
<<付記>>
以下、参考形態の例を付記する。
1. 1つ又は複数の電池セルで構成された蓄電手段と、
1つ又は複数の電池セルで構成され、前記蓄電手段と並列に接続された補助蓄電手段と、
温度を測定する温度測定手段と、
前記蓄電手段及び前記補助蓄電手段の充放電を制御する充放電制御手段と、
を有し、
前記充放電制御手段は、前記温度測定手段による測定結果に応じて、それ以上の充電を許容しない充電完了状態における前記蓄電手段及び前記補助蓄電手段のSOC(state of charge)を変化させ、かつ、前記蓄電手段の前記SOCを小さくする際は前記補助蓄電手段の前記SOCを大きくし、前記蓄電手段の前記SOCを大きくする際は前記補助蓄電手段の前記SOCを小さくする蓄電池。
2. 1に記載の蓄電池において、
前記充放電制御手段は、
温度が第1の温度範囲にある場合、前記補助蓄電手段と充放電用外部接続端子との接続をオフにし、前記蓄電手段のみを用いて充放電を行い、
温度が第2の温度範囲にある場合、前記補助蓄電手段と前記充放電用外部接続端子との接続をオンにし、前記蓄電手段及び前記補助蓄電手段を用いて充放電を行う蓄電池。
3. 2に記載の蓄電池において、
温度が前記第1の温度範囲にある場合における前記蓄電手段の前記充電完了状態のSOCは、温度が前記第2の温度範囲にある場合における前記蓄電手段の前記充電完了状態のSOCよりも大きい蓄電池。
4. 1に記載の蓄電池において、
前記補助蓄電手段は、互いに並列に接続されるとともに、個別に充放電用外部接続端子との接続状態を制御可能に構成された複数列の子補助蓄電手段を有する蓄電池。
5. 4に記載の蓄電池において、
前記充放電制御手段は、
温度が第3の温度範囲にある場合、前記補助蓄電手段と充放電用外部接続端子との接続をオフにし、前記蓄電手段のみを用いて充放電を行い、
温度が第4の温度範囲にある場合、M列(Mは1以上の整数)の前記子補助蓄電手段と前記充放電用外部接続端子との接続をオンにし、前記蓄電手段及びM列の前記子補助蓄電手段を用いて充放電を行い、
温度が第5の温度範囲にある場合、N列(NはMより大きい整数)の前記子補助蓄電手段と前記充放電用外部接続端子との接続をオンにし、前記蓄電手段及びN列の前記子補助蓄電手段を用いて充放電を行う蓄電池。
6. 5に記載の蓄電池において、
温度が前記第3の温度範囲にある場合における前記蓄電手段の前記充電完了状態のSOCは、温度が前記第4の温度範囲にある場合における前記蓄電手段の前記充電完了状態のSOCよりも大きく、かつ、
温度が前記第4の温度範囲にある場合における前記蓄電手段の前記充電完了状態のSOCは、温度が前記第5の温度範囲にある場合における前記蓄電手段の前記充電完了状態のSOCよりも大きい蓄電池。
7. 4から6のいずれかに記載の蓄電池において、
前記充放電制御手段は、所定の温度範囲毎に、前記蓄電手段の前記充電完了状態のSOCの値、及び、前記充放電用外部接続端子との接続をオンにする前記子補助蓄電手段の列数を対応付けた対応情報を保持しておき、当該対応情報を利用して前記蓄電手段及び前記補助蓄電手段の充放電を制御する蓄電池。
8. 1から7のいずれかに記載の蓄電池において、
前記蓄電手段は、リチウムイオン二次電池である蓄電池。
9. 1から8のいずれかに記載の蓄電池において、
前記補助蓄電手段は、キャパシタで構成されている蓄電池。
10. 蓄電池に、
1つ又は複数の電池セルで構成された蓄電手段と、
1つ又は複数の電池セルで構成され、前記蓄電手段と並列に接続された補助蓄電手段と、
温度を測定する温度測定手段と、
を備えておき、
前記温度測定手段による測定結果に応じて、それ以上の充電を許容しない充電完了状態における前記蓄電手段及び前記補助蓄電手段のSOCを変化させ、かつ、前記蓄電手段の前記SOCを小さくする際は前記補助蓄電手段の前記SOCを大きくし、前記蓄電手段の前記SOCを大きくする際は前記補助蓄電手段の前記SOCを小さくする蓄電池の制御方法。
10−2. 10に記載の蓄電池の制御方法において、
温度が第1の温度範囲にある場合、前記補助蓄電手段と充放電用外部接続端子との接続をオフにし、前記蓄電手段のみを用いて充放電を行い、
温度が第2の温度範囲にある場合、前記補助蓄電手段と前記充放電用外部接続端子との接続をオンにし、前記蓄電手段及び前記補助蓄電手段を用いて充放電を行う蓄電池の制御方法。
10−3. 10−2に記載の蓄電池の制御方法において、
温度が前記第1の温度範囲にある場合における前記蓄電手段の前記充電完了状態のSOCは、温度が前記第2の温度範囲にある場合における前記蓄電手段の前記充電完了状態のSOCよりも大きい蓄電池の制御方法。
10−4. 10に記載の蓄電池の制御方法において、
前記補助蓄電手段は、互いに並列に接続されるとともに、個別に充放電用外部接続端子との接続状態を制御可能に構成された複数列の子補助蓄電手段を有する蓄電池の制御方法。
10−5. 10−4に記載の蓄電池の制御方法において、
温度が第3の温度範囲にある場合、前記補助蓄電手段と充放電用外部接続端子との接続をオフにし、前記蓄電手段のみを用いて充放電を行い、
温度が第4の温度範囲にある場合、M列(Mは1以上の整数)の前記子補助蓄電手段と前記充放電用外部接続端子との接続をオンにし、前記蓄電手段及びM列の前記子補助蓄電手段を用いて充放電を行い、
温度が第5の温度範囲にある場合、N列(NはMより大きい整数)の前記子補助蓄電手段と前記充放電用外部接続端子との接続をオンにし、前記蓄電手段及びN列の前記子補助蓄電手段を用いて充放電を行う蓄電池の制御方法。
10−6. 10−5に記載の蓄電池の制御方法において、
温度が前記第3の温度範囲にある場合における前記蓄電手段の前記充電完了状態のSOCは、温度が前記第4の温度範囲にある場合における前記蓄電手段の前記充電完了状態のSOCよりも大きく、かつ、
温度が前記第4の温度範囲にある場合における前記蓄電手段の前記充電完了状態のSOCは、温度が前記第5の温度範囲にある場合における前記蓄電手段の前記充電完了状態のSOCよりも大きい蓄電池の制御方法。
10−7. 10−4から10−6のいずれかに記載の蓄電池の制御方法において、
前記蓄電池は、所定の温度範囲毎に、前記蓄電手段の前記充電完了状態のSOCの値、及び、前記充放電用外部接続端子との接続をオンにする前記子補助蓄電手段の列数を対応付けた対応情報を記憶しており、当該対応情報を利用して前記蓄電手段及び前記補助蓄電手段の充放電を制御する蓄電池の制御方法。
10−8. 10から10−7のいずれかに記載の蓄電池の制御方法において、
前記蓄電手段は、リチウムイオン二次電池である蓄電池の制御方法。
10−9. 10から10−8のいずれかに記載の蓄電池の制御方法において、
前記補助蓄電手段は、キャパシタで構成されている蓄電池の制御方法。
以下、参考形態の例を付記する。
1. 1つ又は複数の電池セルで構成された蓄電手段と、
1つ又は複数の電池セルで構成され、前記蓄電手段と並列に接続された補助蓄電手段と、
温度を測定する温度測定手段と、
前記蓄電手段及び前記補助蓄電手段の充放電を制御する充放電制御手段と、
を有し、
前記充放電制御手段は、前記温度測定手段による測定結果に応じて、それ以上の充電を許容しない充電完了状態における前記蓄電手段及び前記補助蓄電手段のSOC(state of charge)を変化させ、かつ、前記蓄電手段の前記SOCを小さくする際は前記補助蓄電手段の前記SOCを大きくし、前記蓄電手段の前記SOCを大きくする際は前記補助蓄電手段の前記SOCを小さくする蓄電池。
2. 1に記載の蓄電池において、
前記充放電制御手段は、
温度が第1の温度範囲にある場合、前記補助蓄電手段と充放電用外部接続端子との接続をオフにし、前記蓄電手段のみを用いて充放電を行い、
温度が第2の温度範囲にある場合、前記補助蓄電手段と前記充放電用外部接続端子との接続をオンにし、前記蓄電手段及び前記補助蓄電手段を用いて充放電を行う蓄電池。
3. 2に記載の蓄電池において、
温度が前記第1の温度範囲にある場合における前記蓄電手段の前記充電完了状態のSOCは、温度が前記第2の温度範囲にある場合における前記蓄電手段の前記充電完了状態のSOCよりも大きい蓄電池。
4. 1に記載の蓄電池において、
前記補助蓄電手段は、互いに並列に接続されるとともに、個別に充放電用外部接続端子との接続状態を制御可能に構成された複数列の子補助蓄電手段を有する蓄電池。
5. 4に記載の蓄電池において、
前記充放電制御手段は、
温度が第3の温度範囲にある場合、前記補助蓄電手段と充放電用外部接続端子との接続をオフにし、前記蓄電手段のみを用いて充放電を行い、
温度が第4の温度範囲にある場合、M列(Mは1以上の整数)の前記子補助蓄電手段と前記充放電用外部接続端子との接続をオンにし、前記蓄電手段及びM列の前記子補助蓄電手段を用いて充放電を行い、
温度が第5の温度範囲にある場合、N列(NはMより大きい整数)の前記子補助蓄電手段と前記充放電用外部接続端子との接続をオンにし、前記蓄電手段及びN列の前記子補助蓄電手段を用いて充放電を行う蓄電池。
6. 5に記載の蓄電池において、
温度が前記第3の温度範囲にある場合における前記蓄電手段の前記充電完了状態のSOCは、温度が前記第4の温度範囲にある場合における前記蓄電手段の前記充電完了状態のSOCよりも大きく、かつ、
温度が前記第4の温度範囲にある場合における前記蓄電手段の前記充電完了状態のSOCは、温度が前記第5の温度範囲にある場合における前記蓄電手段の前記充電完了状態のSOCよりも大きい蓄電池。
7. 4から6のいずれかに記載の蓄電池において、
前記充放電制御手段は、所定の温度範囲毎に、前記蓄電手段の前記充電完了状態のSOCの値、及び、前記充放電用外部接続端子との接続をオンにする前記子補助蓄電手段の列数を対応付けた対応情報を保持しておき、当該対応情報を利用して前記蓄電手段及び前記補助蓄電手段の充放電を制御する蓄電池。
8. 1から7のいずれかに記載の蓄電池において、
前記蓄電手段は、リチウムイオン二次電池である蓄電池。
9. 1から8のいずれかに記載の蓄電池において、
前記補助蓄電手段は、キャパシタで構成されている蓄電池。
10. 蓄電池に、
1つ又は複数の電池セルで構成された蓄電手段と、
1つ又は複数の電池セルで構成され、前記蓄電手段と並列に接続された補助蓄電手段と、
温度を測定する温度測定手段と、
を備えておき、
前記温度測定手段による測定結果に応じて、それ以上の充電を許容しない充電完了状態における前記蓄電手段及び前記補助蓄電手段のSOCを変化させ、かつ、前記蓄電手段の前記SOCを小さくする際は前記補助蓄電手段の前記SOCを大きくし、前記蓄電手段の前記SOCを大きくする際は前記補助蓄電手段の前記SOCを小さくする蓄電池の制御方法。
10−2. 10に記載の蓄電池の制御方法において、
温度が第1の温度範囲にある場合、前記補助蓄電手段と充放電用外部接続端子との接続をオフにし、前記蓄電手段のみを用いて充放電を行い、
温度が第2の温度範囲にある場合、前記補助蓄電手段と前記充放電用外部接続端子との接続をオンにし、前記蓄電手段及び前記補助蓄電手段を用いて充放電を行う蓄電池の制御方法。
10−3. 10−2に記載の蓄電池の制御方法において、
温度が前記第1の温度範囲にある場合における前記蓄電手段の前記充電完了状態のSOCは、温度が前記第2の温度範囲にある場合における前記蓄電手段の前記充電完了状態のSOCよりも大きい蓄電池の制御方法。
10−4. 10に記載の蓄電池の制御方法において、
前記補助蓄電手段は、互いに並列に接続されるとともに、個別に充放電用外部接続端子との接続状態を制御可能に構成された複数列の子補助蓄電手段を有する蓄電池の制御方法。
10−5. 10−4に記載の蓄電池の制御方法において、
温度が第3の温度範囲にある場合、前記補助蓄電手段と充放電用外部接続端子との接続をオフにし、前記蓄電手段のみを用いて充放電を行い、
温度が第4の温度範囲にある場合、M列(Mは1以上の整数)の前記子補助蓄電手段と前記充放電用外部接続端子との接続をオンにし、前記蓄電手段及びM列の前記子補助蓄電手段を用いて充放電を行い、
温度が第5の温度範囲にある場合、N列(NはMより大きい整数)の前記子補助蓄電手段と前記充放電用外部接続端子との接続をオンにし、前記蓄電手段及びN列の前記子補助蓄電手段を用いて充放電を行う蓄電池の制御方法。
10−6. 10−5に記載の蓄電池の制御方法において、
温度が前記第3の温度範囲にある場合における前記蓄電手段の前記充電完了状態のSOCは、温度が前記第4の温度範囲にある場合における前記蓄電手段の前記充電完了状態のSOCよりも大きく、かつ、
温度が前記第4の温度範囲にある場合における前記蓄電手段の前記充電完了状態のSOCは、温度が前記第5の温度範囲にある場合における前記蓄電手段の前記充電完了状態のSOCよりも大きい蓄電池の制御方法。
10−7. 10−4から10−6のいずれかに記載の蓄電池の制御方法において、
前記蓄電池は、所定の温度範囲毎に、前記蓄電手段の前記充電完了状態のSOCの値、及び、前記充放電用外部接続端子との接続をオンにする前記子補助蓄電手段の列数を対応付けた対応情報を記憶しており、当該対応情報を利用して前記蓄電手段及び前記補助蓄電手段の充放電を制御する蓄電池の制御方法。
10−8. 10から10−7のいずれかに記載の蓄電池の制御方法において、
前記蓄電手段は、リチウムイオン二次電池である蓄電池の制御方法。
10−9. 10から10−8のいずれかに記載の蓄電池の制御方法において、
前記補助蓄電手段は、キャパシタで構成されている蓄電池の制御方法。
この出願は、2013年2月27日に出願された日本出願特願2013−037861号を基礎とする優先権を主張し、その開示の全てをここに取り込む。
Claims (12)
- 第1の蓄電手段と、
前記第1の蓄電手段と並列に接続された第2の蓄電手段と、
温度を測定する温度測定手段と、
前記第1の蓄電手段及び前記第2の蓄電手段の充放電を制御する充放電制御手段と、
を有し、
前記充放電制御手段は、前記温度測定手段による測定結果に応じて、それ以上の充電を許容しない充電完了状態における前記第1の蓄電手段及び前記第2の蓄電手段のSOC(state of charge)を変化させ、かつ、前記第1の蓄電手段の前記SOCを小さくする際は前記第2の蓄電手段の前記SOCを大きくし、前記第1の蓄電手段の前記SOCを大きくする際は前記第2の蓄電手段の前記SOCを小さくする蓄電池。 - 請求項1に記載の蓄電池において、
前記充放電制御手段は、
温度が第1の温度範囲にある場合、前記第2の蓄電手段と充放電用外部接続端子との接続をオフにし、前記第1の蓄電手段のみを用いて充放電を行い、
温度が第2の温度範囲にある場合、前記第2の蓄電手段と前記充放電用外部接続端子との接続をオンにし、前記第1の蓄電手段及び前記第2の蓄電手段を用いて充放電を行う蓄電池。 - 請求項2に記載の蓄電池において、
温度が前記第1の温度範囲にある場合における前記第1の蓄電手段の前記充電完了状態のSOCは、温度が前記第2の温度範囲にある場合における前記第1の蓄電手段の前記充電完了状態のSOCよりも大きい蓄電池。 - 請求項1に記載の蓄電池において、
前記第2の蓄電手段は、互いに並列に接続されるとともに、個別に充放電用外部接続端子との接続状態を制御可能に構成された複数列の子補助蓄電手段を有する蓄電池。 - 請求項4に記載の蓄電池において、
前記充放電制御手段は、
温度が第3の温度範囲にある場合、前記第2の蓄電手段と充放電用外部接続端子との接続をオフにし、前記第1の蓄電手段のみを用いて充放電を行い、
温度が第4の温度範囲にある場合、M列(Mは1以上の整数)の前記子補助蓄電手段と前記充放電用外部接続端子との接続をオンにし、前記第1の蓄電手段及びM列の前記子補助蓄電手段を用いて充放電を行い、
温度が第5の温度範囲にある場合、N列(NはMより大きい整数)の前記子補助蓄電手段と前記充放電用外部接続端子との接続をオンにし、前記第1の蓄電手段及びN列の前記子補助蓄電手段を用いて充放電を行う蓄電池。 - 請求項5に記載の蓄電池において、
温度が前記第3の温度範囲にある場合における前記第1の蓄電手段の前記充電完了状態のSOCは、温度が前記第4の温度範囲にある場合における前記第1の蓄電手段の前記充電完了状態のSOCよりも大きく、かつ、
温度が前記第4の温度範囲にある場合における前記第1の蓄電手段の前記充電完了状態のSOCは、温度が前記第5の温度範囲にある場合における前記第1の蓄電手段の前記充電完了状態のSOCよりも大きい蓄電池。 - 請求項4から6のいずれか1項に記載の蓄電池において、
前記充放電制御手段は、所定の温度範囲毎に、前記第1の蓄電手段の前記充電完了状態のSOCの値、及び、前記充放電用外部接続端子との接続をオンにする前記子補助蓄電手段の列数を対応付けた対応情報を保持しておき、当該対応情報を利用して前記第1の蓄電手段及び前記第2の蓄電手段の充放電を制御する蓄電池。 - 請求項1から7のいずれか1項に記載の蓄電池において、
前記第1の蓄電手段は、リチウムイオン二次電池である蓄電池。 - 請求項1から8のいずれか1項に記載の蓄電池において、
前記第2の蓄電手段は、キャパシタで構成されている蓄電池。 - 蓄電池に、
第1の蓄電手段と、
前記第1の蓄電手段と並列に接続された第2の蓄電手段と、
温度を測定する温度測定手段と、
を備えておき、
前記温度測定手段による測定結果に応じて、それ以上の充電を許容しない充電完了状態における前記第1の蓄電手段及び前記第2の蓄電手段のSOCを変化させ、かつ、前記第1の蓄電手段の前記SOCを小さくする際は前記第2の蓄電手段の前記SOCを大きくし、前記第1の蓄電手段の前記SOCを大きくする際は前記第2の蓄電手段の前記SOCを小さくする蓄電池の制御方法。 - 第1の蓄電手段と、
前記第1の蓄電手段と並列に接続された第2の蓄電手段と、
温度を測定する温度測定手段と、
を有する蓄電池の充放電を制御する充放電制御手段を有し、
前記充放電制御手段は、前記温度測定手段による測定結果に応じて、それ以上の充電を許容しない充電完了状態における前記第1の蓄電手段及び前記第2の蓄電手段のSOCを変化させ、かつ、前記第1の蓄電手段の前記SOCを小さくする際は前記第2の蓄電手段の前記SOCを大きくし、前記第1の蓄電手段の前記SOCを大きくする際は前記第2の蓄電手段の前記SOCを小さくする制御装置。 - 第1の蓄電手段と、
前記第1の蓄電手段と並列に接続された第2の蓄電手段と、
温度を測定する温度測定手段と、
を有する蓄電池の充放電を制御する工程を有し、
前記工程では、前記温度測定手段による測定結果に応じて、それ以上の充電を許容しない充電完了状態における前記第1の蓄電手段及び前記第2の蓄電手段のSOCを変化させ、かつ、前記第1の蓄電手段の前記SOCを小さくする際は前記第2の蓄電手段の前記SOCを大きくし、前記第1の蓄電手段の前記SOCを大きくする際は前記第2の蓄電手段の前記SOCを小さくする制御方法。
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