JP2016178764A - 電線用端末キャップ - Google Patents

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Abstract

【課題】端末キャップの落下、及び端末キャップが装着された電線の揺動を効果的に防止する電線用端末キャップを提供する。【解決手段】電線用端末キャップ1は、軸方向一端に電線挿入口11を有する有底筒状のキャップ本体10と、キャップ本体に連設されて係止対象物である電線WBに対して着脱自在に係止される係止部20とを備えている。係止部によって電線用端末キャップを係止対象物に対して着脱自在に係止することができるので、電線用端末キャップの落下と端末キャップが装着された電線の揺動を効果的に防止することができる。【選択図】図1

Description

本発明は、充電状態にある素線が露出した高圧引下線等の電線の先端部を一時的に被覆する電線用端末キャップに関し、特に、架空電線等の係止対象物に対して着脱自在に係止される係止部を備えた電線用端末キャップに関する。
高圧配電線から分岐させた引下線に高圧カットアウトと接続する等の配電工事を実施する場合には、引下線の先端部から素線を露出させる必要がある。しかし、素線は活線であるため、露出した素線が腕金等に接触して地絡事故の原因となったり、人に接触して感電事故の原因となる場合がある。そこで、引下線の先端部に端末キャップを取り付けて素線を一時的に被覆する措置が取られている。
特許文献1には、引下線の先端部を挿入する有底筒状の引下線用端末キャップが記載されている。この端末キャップの内壁面には、奥部に向かって次第に隆起が高くなるリブが周方向に等間隔に突設されている。各リブが端末キャップ内に挿入された引下線の外周面に食い込むことで、引下線を強固に固定して脱落を防止する。
特開平9−65529号公報
しかし、特許文献1に記載の発明では、引下線の先端部は端末キャップの重量によって下方を向くため、端末キャップが重力により落下する虞がある。また、端末キャップを取り付けた引下線が強風にあおられて揺動し、配電工事を阻害する虞がある。
本発明は上述の事情に鑑みてなされたものであり、端末キャップの落下、及び端末キャップが装着された電線の揺動を効果的に防止する電線用端末キャップを提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、軸方向一端に電線挿入口を有する有底筒状のキャップ本体と、前記キャップ本体に連設されて係止対象物に対して着脱自在に係止される係止部と、を備えたことを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、絶縁操作棒の先端に着脱自在に接続する接続部を備えていることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、前記係止部は、前記キャップ本体に対して分離不能に構成されていることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、前記キャップ本体に対して自在に着脱される着脱部材を備え、前記係止部は着脱部材に備えられていることを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、前記係止部は、前記係止対象物に対して着脱自在に固定される固定部を備えていることを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、前記キャップ本体の全部又は一部は、前記電線挿入口から前記キャップ本体の中空部内に挿入された電線を外部から視認可能な透明又は半透明の材料から形成されていることを特徴とする。
本発明によれば、係止部によって電線用端末キャップを係止対象物に対して着脱自在に係止することができるので、電線用端末キャップの落下と端末キャップが装着された電線の揺動を効果的に防止することができる。
本発明の第一の実施形態に係る電線用端末キャップを示す図であり、(a)は側面側から観察した斜視図であり、(b)は(a)のA−A断面図である。 端末キャップの使用方法を説明するための模式図であり、(a)は端末キャップ取り付け前の状態を示す図であり、(b)は端末キャップ取り付け後の様子を示す図である。 本発明の第二の実施形態に係る電線用端末キャップを示す図であり、(a)は側面図であり、(b)は正面図である。 本発明の第三の実施形態に係る電線用端末キャップを示す図であり、(a)は側面図であり、(b)は(a)のB矢視図であり、(c)は着脱部材の斜視図であり、(d)は(c)のC−C断面図とD−D断面図である。 本発明の第四の実施形態に係る電線用端末キャップを示す図であり、(a)は背面側から観察した斜視図であり、(b)は着脱部材の斜視図である。 (a)(b)は本発明の第三及び第四の実施形態に係る電線用端末キャップを構成するキャップ本体の一例を示す図である。
以下、本発明を図に示した実施形態を用いて詳細に説明する。但し、この実施形態に記載される構成要素、種類、組み合わせ、形状、その相対配置などは特定的な記載がない限り、この発明の範囲をそれのみに限定する主旨ではなく単なる説明例に過ぎない。
以下、本発明の実施形態を詳細に説明する。
〔第一の実施形態〕
本発明の第一の実施形態に係る端末キャップについて図1に基づいて説明する。図1は、本発明の第一の実施形態に係る電線用端末キャップを示す図であり、(a)は側面側から観察した斜視図であり、(b)は(a)のA−A断面図である。本実施形態に係る電線用端末キャップは、電線等の係止対象物に係止するための係止部を備えた点に特徴がある。
電線用端末キャップ(以下単に「端末キャップ」という。)1は、軸方向一端に配置された電線挿入口11から中空部13内に引下線等の電線を受け入れて保持する有底筒状のキャップ本体10と、キャップ本体10の外周面適所に配置されて架空電線(係止対象物)に対して着脱自在に係止される係止部20と、係止部20を回避したキャップ本体10の外周面適所に配置されて絶縁ヤットコにて把持するための把持片30と、を備えている。
本実施形態に係る端末キャップ1は、絶縁性と耐候性を有する樹脂やゴム等の部材から形成されている。
キャップ本体10は、軸方向一端に設けられた電線挿入口11側から軸方向他端の底部側に向かって中空部13の内径が漸減する先細り形状である。中空部13の内径は、引下線を受け入れ可能な大きさに設定されている。中空部13内には軸方向に延びる複数のリブ15が軸心に向かって突出形成されている。リブ15は、底部に向かって次第に隆起が高くなるように形成されている。電線挿入口11から中空部13内に挿入された引下線Wが各リブ15によって軸心方向に弾性的に押圧されることによって、引下線Wはキャップ本体10内に脱落不能に保持される。
また、キャップ本体10の軸方向他端側には、透明又は半透明の材料から構成された挿入状況確認部17が配置されており、中空部13内への引下線の挿入状況を外部から視認可能となっている。挿入状況確認部17を構成する材料としては耐候性を有した絶縁性の材料であればよく、塩化ビニル樹脂、シリコーン樹脂、アクリル樹脂、或いはその他の材料を用いることができる。なお、挿入状況確認部17については、リブ15を省略した構成としてもよい。
係止部20は電線等の係止対象物に係止されるフック状の部材である。係止部20を係止対象物に係止することによって、端末キャップ1を係止対象物に対して脱落不能に保持させることができる。係止部20は電線や腕金等種々のものを係止対象物とすることができる。この場合、係止部20は係止対象物に係止されるに適した形状及び大きさに形成される。
ここで図示する係止部20は、キャップ本体10に対して分離不能に構成されている。また、係止部20は、キャップ本体10の電線挿入口11側に配置された受入口21から係止対象物をキャップ本体10の軸方向に沿って受け入れて、軸方向他端側に配置された係止奥部23内に保持する構成である。即ち、係止部20は係止対象物に係止されたときに、電線挿入口11が下向きに開口するようにキャップ本体10に対して連設されている。この構成により、係止部20を係止対象物に係止したときに、引下線を無理のない姿勢に保持することができる。
把持片30は、係止部20を回避したキャップ本体10側面の適所から突出形成されている。把持片30は絶縁ヤットコにて把持可能な形状及びサイズに形成されている。例えば把持片30は、平板板状の部材から形成することができる。絶縁ヤットコが接触する把持片30の表面には、滑り止め加工を施すことが望ましい。更に把持片30には、絶縁ヤットコにて把持したときに、絶縁ヤットコの位置ずれを防止するための突起を設けてもよい。
使用方法について説明する。図2は、端末キャップの使用方法を説明するための模式図であり、(a)は端末キャップ取り付け前の状態を示す図であり、(b)は端末キャップ取り付け後の様子を示す図である。
腕金111によって支持された電線WBは高圧配電線であり、電線WBは引下線Wによって分岐されて電線WBよりも下方に配置された柱上変圧器に導かれる。配電工事において引下線Wは図中「×」印部分にて切断されて、素線が露出した状態となる。切断により2つに分割された引下線Wのうち、充電状態にある引下線Wの末端に本実施形態に係る端末キャップ1を装着する。なお、図中の符号113は電柱であり、符号115は電線WBを支持するピン碍子であり、符号117は引下線Wを支持する引下線用碍子である。
引下線Wに対する端末キャップ1の装着方法は、以下の通りである。
図1を参照して、まず、一の作業員が絶縁ヤットコにて端末キャップ1の把持片30を把持し、他の作業員が絶縁ヤットコにて引下線Wを把持する。他の作業員が引下線Wを端末キャップ1の電線挿入口11から中空部13内に挿入する。このとき、作業員は挿入状況確認部17から引下線Wの挿入状況を外部から確認して、引下線Wがキャップ本体10内に固定される程度に十分な長さだけ挿入されたか否かを判断する。十分な長さの引下線Wがキャップ本体10内に挿入された場合、引下線Wはリブ15によって弾性的に押圧されて脱落不能に保持される。
続いて、把持片30を把持した一の作業員が、絶縁ヤットコを操作して端末キャップ1を電線等の係止対象物に係止する。
なお、係止対象物から端末キャップ1を取り外す場合、及びキャップ本体10から引下線Wを取り外す場合は、上記手順と逆の手順を踏めばよい。
以上のように本実施形態によれば、係止部によって端末キャップを電線等の係止対象物に対して着脱自在に係止することができるので、端末キャップの落下と引下線の揺動を効果的に防止することができる。
なお、本実施形態においては、端末キャップを係止対象物に係止したときに、キャップ本体の電線挿入口が下方を向くように構成しているが、キャップ本体の電線挿入口が上方を向くようにしてもよい。この場合、引下線は端末キャップに対して上方から挿入された状態となるので、端末キャップからの引下線の抜けを効果的に防止することができる。
また、本実施形態においては、キャップ本体の一部を透明又は半透明の材料から形成したが、キャップ本体の全部を透明又は半透明の材料から形成してもよい。
また、端末キャップの全体が分離不能に一体的に構成されているので、使用時に組み立てる必要がなく、使用中に分解する虞もない。また、特に本実施形態に係る端末キャップは構成も使用方法も単純である。
〔第二の実施形態〕
本発明の第二の実施形態に係る端末キャップについて図3に基づいて説明する。図3は本発明の第二の実施形態に係る電線用端末キャップを示す図であり、(a)は側面図であり、(b)は正面図である。
本実施形態に係る端末キャップは、絶縁操作棒の先端に対して着脱自在に接続するための接続部を備えた点、及び、電線等の係止対象物を挟圧保持することによって端末キャップを係止対象物に対して固定する挟圧部を備えた点に特徴がある。
端末キャップ2は、キャップ本体10と、キャップ本体10の外側面に連設された電線固定具40とを備える。キャップ本体10の構成は第一の実施形態と同様であるため、説明を省略する。
電線固定具40は、正面視概略T字形状の固定部材41と、固定部材41に対して上下方向に進退する可動部材61とを備えており、全体として正面視概略T字形状を成している。
固定部材41は、係止対象物としての電線WBの長手方向に沿って設置される腕部43と、腕部43の長手方向中間部から下方に垂下して可動部材61を上下方向に移動させるガイド部47とを備える。腕部43の長手方向中間部には、電線挟圧部50を構成する固定挟圧部51が配置されている。電線固定具40はガイド部47においてキャップ本体10に対して分離不能に連設されている。また、ガイド部47の下端部には雌ネジ部を有するナット部49が配置されている。
可動部材61は、固定挟圧部51と共に電線挟圧部50を構成する可動挟圧部53と、固定挟圧部51の下方に配置されて固定挟圧部51に対して相対回転すると共にナット部49の雌ネジ部と螺合する雄ネジ部を有したネジ棒63と、ネジ棒63の下端に相対回転不能に固定されて絶縁操作棒100の先端部に対して着脱自在に接続される接続部65とを備えている。
腕部43は長手方向両端部に電線WBに係止される係止凹所45aを備えた係止部45、45を有する。複数の係止部45、45が長手方向に離間して配置されることにより、可動挟圧部53の操作時における電線固定具40の電線WBに対するぐらつきを防止する。
電線挟圧部50は電線WBに着脱自在に係止される係止部としての機能も有するが、特に電線WBを挟圧することにより電線固定具40を電線WBに対して固定する固定部としての機能を有する。電線挟圧部50は、腕部43の長手方向にみて電線固定具40の中間部に配置されている。電線挟圧部50は固定部材41の腕部43の長手方向中間部に配置された固定挟圧部51と、可動部材61の上端部に配置されて固定挟圧部51に対向する可動挟圧部53とを備える。可動挟圧部53は固定挟圧部51に対して接近又は離間移動(上下動)可能に構成されている。
固定挟圧部51と可動挟圧部53は、夫々電線WBの外周面に密着する内面を有した挟圧凹所51a、53aを有する。挟圧凹所51a、53aは、共に腕部43の長手方向に沿って延びている。挟圧凹所51a、53a内に電線WBを保持し、電線WBを固定挟圧部51と可動挟圧部53とで挟圧することによって、電線固定具40を電線WBに対して固定する構成である。
ガイド部47は、可動挟圧部53の移動方向を上下方向に制限する。ガイド部47のナット部49に対してネジ棒63を軸周りに回転させることによって、可動挟圧部53を上下動させることができる。ここで可動挟圧部53は、対向するガイド部47の側面によってガイド部47に対する相対回転を禁止されており、上下方向にのみ移動可能となっている。
接続部65は、軸周り方向への相対回転を禁止した状態にて絶縁操作棒100を着脱自在に接続する。図示する接続部65は、所謂ツイストロック金具であり、絶縁操作棒100の先端部に設けられて接続部65と対となる被接続部101と着脱自在に接続する。絶縁操作棒100を接続部65に接続した状態にて、絶縁操作棒100を軸周りに回転させることによって、ネジ棒63を軸周りに回転させ、可動挟圧部53を上下動させることができる。
本実施形態に係る端末キャップ2を使用する場合、まず接続部65に絶縁操作棒100を接続する。
続いて、係止部45、45及び固定挟圧部51を利用して電線固定具40を電線WBに係止する。更に絶縁操作棒100を回転操作することにより可動挟圧部53を上昇させて、電線WBを固定挟圧部51との間で挟圧し、電線固定具40を電線WBに対して固定する。電線固定具40を電線WBに固定した後、絶縁操作棒100を取り外す。
最後に、電線挿入口11からキャップ本体10内に引下線Wの先端部を挿入する。
なお、電線WBに対する端末キャップ2の係止・固定工程と、キャップ本体10内への引下線の挿入工程は逆に実施してもよい。
以上のように本実施形態によれば、端末キャップに対して絶縁操作棒を着脱自在に装着することができるので、端末キャップを絶縁ヤットコにて把持する必要がなく、端末キャップの落下防止を図ることができ、操作性が向上する。また、端末キャップを電線に固定するか、絶縁操作棒の先端に取り付けた状態にて引下線をキャップ本体内へ挿入できるので、引下線の挿入時における端末キャップの姿勢を安定させることができ、挿入作業が容易となる。また、端末キャップは電線に対して係止するだけではなく、電線に対して固定することができるので、脱落の虞が減少する。電線固定具を電線に固定した後、絶縁操作棒を取り外すことができるので、絶縁操作棒がその後の作業の邪魔にならない。
また、電線固定具とキャップ本体とが分離不能に一体化されているので、使用時に組み立てる必要がなく、使用中に分解する虞もない。
〔第三の実施形態〕
本発明の第三の実施形態に係る端末キャップについて図4に基づいて説明する。図4は、本発明の第三の実施形態に係る電線用端末キャップを示す図であり、(a)は側面図であり、(b)は(a)のB矢視図であり、(c)は着脱部材の斜視図であり、(d)は(c)のC−C断面図とD−D断面図である。図6は、本実施形態に係る電線用端末キャップを構成するキャップ本体の一例を示す図であり、(a)は斜視図であり、(b)は軸方向に沿った断面図である。
本実施形態に係る端末キャップは、キャップ本体と、係止部及び把持片を備えてキャップ本体に対して着脱自在な着脱部材とを備えた点に特徴がある。以下、第一の実施形態と同様の部位には同一の符号を付してその説明を省略する。
端末キャップ3を構成するキャップ本体70の外周面には、図6に示すように複数のフランジ71(71a、71b、71c)が突出形成されている。フランジ71は、キャップ本体70を絶縁ヤットコ等にて把持した時の滑り止めとして機能する。本例におけるキャップ本体70は、挿入状況確認部17を備えている点以外は従来使用されている電線用端末キャップと同様の構成を有する。即ち、従来使用されている電線用端末キャップをキャップ本体70として着脱部材80に対して着脱自在に装着することが可能である。
着脱部材80は、図4に示すように、キャップ本体70に装着されたときにキャップ本体70の外周面の一部位に添設される板状のベース81と、ベース81の一方の面から突出するように形成されて、キャップ本体70の軸方向一端寄りを保持する保持アーム83及び軸方向他端寄りを保持する環状の保持リング85と、保持アーム83及び保持リング85を回避したベース81の適所に連設された係止部20及び把持片30と、を備える。
着脱部材80は絶縁性を有し、キャップ本体70を支持可能な程度の剛性と、被係止部材に係止する際の係止部の変形とキャップ本体を装着する際の保持アーム及び保持リングの変形を許容する弾力性を有した材料から構成する。更に着脱部材80は耐候性を有していることが望ましく、材料としては例えばポリエチレン樹脂を用いることができる。
保持アーム83と保持リング85とは同軸状に配置されている。保持アーム83は概略C字形状であり、キャップ本体70の軸方向一端寄りの外周部を保持するに適した内径を有する。保持アーム83の先端縁間は、保持アーム83の内部にキャップ本体70を出し入れするための開口部84を形成する。
保持アーム83の内周面にはキャップ本体70のフランジ71aと嵌合する溝83aが形成されている。溝83a内にフランジ71aを嵌合させることにより、保持アーム83に対するキャップ本体70の軸方向における位置ずれを効果的に防止する。
溝83aの軸方向一端寄り(下方)に位置する突起部83bは、溝83aに向かって突起部83bの幅を漸増させる傾斜面83cを有する。傾斜面83cを形成することによって、軸方向一端側から溝83a内へのフランジ71aの挿入を容易にし、且つ脱落を効果的に防止する。
環状の保持リング85は、キャップ本体70の軸方向他端寄りの外周部を保持するに適した内径を有する。保持リング85の内周面にはキャップ本体70のフランジ71cと嵌合する溝85aが形成されている。溝85a内にフランジ71cを嵌合させることにより、保持アーム83に対するキャップ本体70の軸方向における位置ずれを効果的に防止する。
保持リング85には、保持アーム83の突起部83bに形成した傾斜面83cを形成して、保持リング85の断面形状は保持アーム83と同様の断面形状としてもよい。
係止部20と把持片30については第一の実施形態と同様の構成であるため、その説明を省略する。
本実施形態に係る端末キャップ3を使用する場合、まずキャップ本体70と着脱部材80とを一体化させる。即ち、キャップ本体70の軸方向他端部(挿入状況確認部17側)を保持リング85内に図4中矢印E方向に斜めに挿入する。
続いて、キャップ本体70を起こしながら、キャップ本体70の軸方向一端部を開口部84から保持アーム83内に挿入する。合わせてフランジ71cを溝85a内に嵌合させ、フランジ71aを溝83a内に嵌合させる。このとき、保持アーム83の突起部83bには傾斜面83cが形成されているので、フランジ71aの溝83a内への挿入が容易となる。
キャップ本体70と着脱部材80とを一体化させた後の端末キャップ3の使用方法については第一の実施形態と同様であるため、説明を省略する。
以上のように本実施形態によれば、従来使用されている電線用端末キャップをキャップ本体として使用することができるので、従来使用されている資材を有効活用できる。
〔第四の実施形態〕
本発明の第四の実施形態に係る端末キャップについて図5に基づいて説明する。図5は、本発明の第四の実施形態に係る電線用端末キャップを示す図であり、(a)は背面側から観察した斜視図であり、(b)は連結部材の斜視図である。
端末キャップ4は、キャップ本体70と、電線固定具40と、電線固定具40とキャップ本体70の双方に対して着脱自在な連結部材90とを備えている。本実施形態において電線固定具40と連結部材90は、キャップ本体70に対して自在に着脱される着脱部材を構成する。また、本実施形態に係る連結部材90は、電線固定具40とキャップ本体70とを着脱自在に連設するための部材である。以下、キャップ本体70の構成は第三の実施形態と同様であるため、その説明を省略する。
電線固定具40が第二の実施形態と異なる点は、キャップ本体70とは別体構成である点、及び、ガイド部47の側面に凹所48(48a、48b…)を備えている点である。
電線固定具40の腕部43の長手方向にみてガイド部47の両端面には、上下方向に複数の凹所48が形成されている。夫々の凹所48は、ガイド部47の剛性を確保しつつ軽量化を図る補強リブ47aによって分割されている。
連結部材90は、図4に示す着脱部材80と類似する構成を有する。連結部材90の構成のうち、着脱部材80と同様の構成については、一部説明を省略する。
連結部材90は、板状のベース81と、ベース81の一方の面から突出するように形成されて、キャップ本体70の軸方向一端寄りを保持する保持アーム83及び軸方向他端寄りを保持する環状の保持リング85とを備える。ベース81の一方の面は、キャップ本体70に装着されたときにキャップ本体70の外周面の一部位に添設される。連結部材90は、着脱部材80と同様に絶縁性、剛性及び弾力性、望ましくは耐候性を有する材料、例えばポリエチレン樹脂から形成される。
保持アーム83及び保持リング85の構成は、第三の実施形態と同様である。保持アーム83及び保持リング85を備えることによって、連結部材90に対してキャップ本体70を着脱自在に装着可能である。
ベース81の他方の面は、電線固定具40に装着されたときにガイド部47の背面側(電線挟圧部50が配置されていない面)に添設される。
ベース81の他方の面側には、4つの爪部91(91a、91b)が形成されている。ベース81の下部に位置する一対の爪部91a、91aは、ベース81の他方の面に沿って互いに接近する方向に延びている。ベース81の上部に位置する一対の爪部91b、91bは、ベース81の他方の面に沿って互いに接近する方向に延びている。
連結部材90を電線固定具40に装着する場合、爪部91a、91aをナット部49側に位置する凹所48aに係止し、爪部91b、91bを腕部43側に位置する凹所48bに係止する。ベース81に爪部91を備えたことで、連結部材90は電線固定具40に対して着脱自在に装着される。
連結部材90とキャップ本体70との接続方法は第三の実施形態(図4)と同様であり、電線固定具40を電線WBに対して固定する方法は、第二の実施形態(図3)と同様であるため、その説明を省略する。
以上のように本実施形態においては、キャップ本体と電線固定具とを別体構成とし、両者を連結部材によって接続する構成としたので、非使用時には両者を分割しておくことができ、保管時の省スペース化に寄与する。また、キャップ本体と電線固定具は何れもそれ単体で使用することができるので、使用場面に適した態様に変化させて使用することが可能となる。
〔本発明の作用効果のまとめ〕
本発明は夫々以下の態様にて実施可能である。
<第一の実施態様>
本態様に係る電線用端末キャップ1〜4は、軸方向一端に電線挿入口11を有する有底筒状のキャップ本体10、70と、キャップ本体に連設されて係止対象物(電線WB)に対して着脱自在に係止される係止部(20、45、電線挟圧部50)と、を備えたことを特徴とする。
本態様によれば、係止部によって電線用端末キャップを係止対象物に対して着脱自在に係止することができるので、電線用端末キャップの落下と端末キャップが装着された電線の揺動を効果的に防止することができる。
<第二の実施態様>
本態様に係る電線用端末キャップ2、4は、絶縁操作棒100の先端に着脱自在に接続する接続部65を備えていることを特徴とする。
本態様によれば、端末キャップを絶縁ヤットコにて把持する必要がなく、端末キャップの落下防止を図ることができ、操作性が向上する。
<第三の実施態様>
本態様に係る電線用端末キャップ1、2において、係止部(20、45、電線挟圧部50)は、キャップ本体10に対して分離不能に構成されていることを特徴とする。
本態様によれば、電線用端末キャップの使用前に組み立てる必要がなく、使用中に分解する虞もない。
<第四の実施態様>
本態様に係る電線用端末キャップ3、4は、キャップ本体70に対して自在に着脱される着脱部材(着脱部材80、電線固定具40と連結部材90)を備え、係止部(20、45、電線挟圧部50)、は着脱部材に備えられていることを特徴とする。
本態様によれば、従来使用されている電線用端末キャップをキャップ本体として使用することができるので、従来使用されている資材を有効活用できる。
<第五の実施態様>
本態様に係る電線用端末キャップ2、4において、係止部は、係止対象物(電線WB)に対して着脱自在に固定される固定部(電線挟圧部50)を備えていることを特徴とする。
本態様によれば、電線用端末キャップを電線に対して固定することができるので、電線用端末キャップの脱落の虞が減少する。
<第六の実施態様>
本態様に係る電線用端末キャップ1〜4において、キャップ本体10、70の全部又は一部(挿入状況確認部17)は、電線挿入口11からキャップ本体の中空部13内に挿入された電線(引下線W)を外部から視認可能な透明又は半透明の材料から形成されていることを特徴とする。
本態様によれば、電線用端末キャップ内への電線の挿入状況を外部から確認できるので、電線がキャップ本体内に固定される程度に十分な長さだけ挿入されたか否かを判断することができる。
W…引下線、WB…(係止対象物としての)電線、1〜4…端末キャップ、10…キャップ本体、11…電線挿入口、13…中空部、15…リブ、17…挿入状況確認部、20…係止部、21…受入口、23…係止奥部、30…把持片、40…電線固定具、41…固定部材、43…腕部、45…係止部、45a…係止凹所、47…ガイド部、47a…補強リブ、48…凹所、49…ナット部、50…電線挟圧部、51a…挟圧凹所、51…固定挟圧部、53…可動挟圧部、53a…挟圧凹所、61…可動部材、63…ネジ棒、65…接続部、70…キャップ本体、71…フランジ、80…着脱部材、81…ベース、83…保持アーム、83a…溝、83b…突起部、83c…傾斜面、84…開口部、85…保持リング、85a…溝、90…着脱部材、91…爪部、100…絶縁操作棒、101…被接続部

Claims (6)

  1. 軸方向一端に電線挿入口を有する有底筒状のキャップ本体と、
    前記キャップ本体に連設されて係止対象物に対して着脱自在に係止される係止部と、を備えたことを特徴とする電線用端末キャップ。
  2. 絶縁操作棒の先端に着脱自在に接続する接続部を備えていることを特徴とする請求項1に記載の電線用端末キャップ。
  3. 前記係止部は、前記キャップ本体に対して分離不能に構成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の電線用端末キャップ。
  4. 前記キャップ本体に対して自在に着脱される着脱部材を備え、前記係止部は着脱部材に備えられていることを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項に記載の電線用端末キャップ。
  5. 前記係止部は、前記係止対象物に対して着脱自在に固定される固定部を備えていることを特徴とする請求項1乃至4の何れか一項に記載の電線用端末キャップ。
  6. 前記キャップ本体の全部又は一部は、前記電線挿入口から前記キャップ本体の中空部内に挿入された電線を外部から視認可能な透明又は半透明の材料から形成されていることを特徴とする請求項1乃至5の何れか一項に記載の電線用端末キャップ。
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