JP2022552813A - 絶縁用工具カバー組立体 - Google Patents

Abstract

本明細書は、動力工具（ＰＴ）の少なくとも前部を覆うようになっている電気絶縁用工具カバー組立体（１）に関し、工具カバー組立体（１）は、使用時、動力工具の前部を一緒に覆うようになっている第１及び第２のカバー部分（１０、２０）と、第１及び第２のカバー部分を一緒に保持するために、第１及び第２のカバー部分における対応する嵌合構造（１１）と協働するようになっている取り外し可能な保持要素（３０）とを備える。第１及び第２カバー部分と保持要素とは、電気絶縁材料で作られており、使用時、動力工具の前部の少なくとも一部に電気絶縁を提供することができるようになっており、第１の端部は、使用時、動力工具の前端部に配置されるようになっている工具カバー組立体の前端部である。
【選択図】 図１

Description

本発明は、一般に、動力工具の少なくとも前部のための工具カバーに関し、より詳細には、電気絶縁用工具カバーに関する。

様々な産業分野において、動力工具、例えば、ねじ継手の締結に使用される締結工具が知られている。一般に、このような工具の一部又は大部分の部品は、金属、例えば鋼で作られている。特に、作業者が接触する部分でもあるハウジングの一部又は全体が該当する。

強度及び耐久性とは別に、そのような材料は良好な導電体となる傾向があり、従って、例えば、バッテリ又は他の通電構成要素のような動力源の近くでねじ締結が行われる場合、作業者の安全性に関連する問題が生じる可能性がある。工具のハウジングは導電性であるため、工具が通電部品に接触すると電気ショックが生じる危険性が高い。このような電気ショックは、ソケット又はソケットと電気的に接触する工具部分に触れた作業者に有害であるだけでなく、締結される継手の近くの構成要素に損傷を与える短絡を引き起こす可能性がある。

このような問題を軽減するために、動力工具の外側にカバー又はスリーブなどの絶縁層を設け、作業者保護の目的で絶縁を行う試みがなされている。

しかしながら、例えば、このようなカバーは、取り扱い及び工具上への配置が複雑になる傾向にあり、作業及び作業環境の複雑性を増大させるという問題が依然として残されている。

従って、動力工具の絶縁及び電気ショック保護の分野における改良の必要性が存在する。

従って、動力工具に容易にしっかりと装着することができる絶縁用工具カバーを提供することが望まれることになる。特に、カバーの汎用性を向上させ、作業環境効率を向上させるようなカバーを提供することが望まれることになる。これら問題の１又は２以上によりよく対処するために、独立請求項に定義される絶縁用工具カバー、キット及び方法が提供される。好ましい実施形態は、従属請求項に定義される。

本発明の第１の態様では、手持ち式動力工具の少なくとも前部を少なくとも部分的に覆うようになっている電気絶縁用工具カバー組立体が提供され、カバー組立体は、使用時、動力工具の少なくとも前部を一緒に覆うようになっている第１のカバー部分及び第２のカバー部分と、第１及び第２のカバー部分を一緒に保持するために、第１及び第２のカバー部分のそれぞれの第１の端部に配置された対応する嵌合構造と協働するようになっている取り外し可能な保持要素とを備え、第１及び第２のカバー部分、及び保持要素は、電気絶縁材料で作られており、使用時、動力工具の前部の少なくとも一部に電気絶縁を提供することができるようになっており、第１の端部は、使用時、動力工具の前部に配置されるようになっている工具カバー組立体の前端部である。

第１の態様によれば、絶縁用工具カバーは、第１及び第２のカバー部分と、カバー組立体の前端部、すなわち、使用時に前端部として、従って動力工具の前端部として説明することができる端部に配置された取り外し可能な保持要素とを組み込むデザインによって、上述の問題に対する発明的解決手法を提供し、これは工具上のカバーの配置を容易にする。さらに、保持要素は、取り外し可能であるだけでなく、カバーの、従って工具の前端部に配置されるので、保持要素が、現時点で絶縁された工具を工具アクセサリに、例えば締結工具の場合には使用されるソケットのタイプに容易に適合させる可能性を与える交換可能アダプタ機能も提供できる点で、カバー組立体の適合性及び使用性が大幅に改善される。これにより、適切な絶縁は、ソケットの形状及びサイズに関係なく、時間のかかるカバー組立体全体の変更なしに、第１及び第２のカバー部分を動力工具に配置したままで、第１の保持要素の簡単な変更によって達成することができる。

従って、独立請求項１によるカバー組立体の発明的デザインは、工具上のカバーの好都合な配置を上手く提供するとともに、工具を様々な作業に適合させる複雑性を低減する。

本発明のカバー組立体が少なくとも部分的にカバーするようになっている参照される動力工具は、例えば空気圧又は電動工具、場合によってはバッテリ駆動工具などの手持ち式動力工具とすることができる。実施例は、上述したタイプの何らかのねじ回しなどの締結工具を含む。

実際のデザイン、すなわちカバー組立体、より詳細には第１及び第２のカバー部分によって形成されるカバーの形状は、カバーが配置されるようになっている工具の形状に適切に適合させることができる。例えば、第１及び第２のカバー部分の形状は、いくつかの実施形態では、カバーされる工具の表面の形状に一致するように説明される場合があるが、他の実施形態では、より一般的な形状で十分な場合がある。

例えば、いくつかの実施形態では、第１及び第２のカバー部分は、カバーの第１及び第２の半部分を形成し、第１及び第２の半部分は、長手方向中心線に平行な平面における断面によって画定される。例示的なピストル形工具の場合、

１つの実施形態によれば、保持要素は、第１のカバー部分が備える第１の表面部分と第２のカバー部分が備える第２の表面部分によって形成される対応する円筒表面部分と協働するようになっている円筒表面部分を備え、これによって第１及び第２のカバー部分を一緒に保持する。例えば、１つの実施形態では、第１の表面部分は、カバーが工具上に配置された場合に、組み立てられたカバーの実質的に円形の第１の端部開口部を形成し、ソケットはこの開口部を通して動力工具が受け入れることができるようになっていると説明することができる。いくつかの実施形態において、対応する嵌合構造は、組み立てられた場合に、実質的に円形の第１の端部開口を形成することができる。

１つの実施形態によれば、円筒表面部分は、対応する円筒表面部分が備える対応するねじ山と協働するようになっているねじ山を備える。すなわち、対応する嵌合構造は、ねじ山を備えることができる。

１つの実施形態によれば、円筒表面部分は外面部分であり、第１のカバー部分の第１の表面部分及び第２のカバー部分の第２の表面部分によって形成される対応する円筒表面部分は内面部分である。このような実施形態において、保持要素は、雄ねじを備えることができ、一方、第１及び第２のカバー部分（又はより詳細には、その対応する嵌合構造）は、雄ねじを備えることができる。

別の実施形態によれば、円筒表面部分は内面部分であり、第１のカバー部分の第１の表面部分及び第２のカバー部分の第２の表面部分によって形成される対応する円筒表面部分は外面部分である。

１つの実施形態によれば、保持要素は、使用時、工具の前端部に取り付けられた工具アクセサリを少なくとも部分的に覆うようになっている軸方向に延びる第２の部分をさらに備える。このような工具アクセサリは、締結工具の場合、ソケットとすることができる。実施例は、円筒形の軸方向に延びる第２の部分又はわずかに円錐形の軸方向に延びる部分を含むことができる。第２の部分の軸方向の長さ及び半径は、保持要素が覆うようになっているソケットのデザインに応じて選択することができる。軸方向に延びる第２の部分に関する軸方向によって、保持要素自体の軸方向が理解されるべきであり、これはソケットの軸方向でもある。

１つの実施形態によれば、カバー組立体は、カバーの第１及び第２の部分の第２の、後端部に配置され、第１及び第２のカバー部分の第２の、後端部に配置された対応する第２の嵌合構造と協働するようになっている第２の保持構造をさらに備え、これによって第１及び第２のカバー部分を一緒に保持する。１つの実施例は、後部保持リング、すなわち、円形又は円筒形の保持要素を含むことができる。このような後部保持リングは、第１及び第２のカバー部分上の対応するねじ山と協働するようになっているねじ山を備えることができる。

１つの実施形態によれば、第２の保持要素は、第１及び第２のカバー部分の後端部を取り囲むようになっている弾性リング状の保持要素である。弾性に関して、リングをカバー上に配置する場合に作用する荷重下で塑性変形することなく弾性変形するようになっている材料を理解されたい。このようなリング状要素は、ゴム又は適切なエラストマーで作ることができる。

別の実施形態によれば、第２の保持要素は保持クランプであり、第２の嵌合構造は、第１のカバー部分に部分的に形成され、第２の部分に部分的に形成された開口部を備える。このようなクランプは、例えば、部分的に円筒形の断面を有することができる。

１つの実施形態によれば、工具カバー組立体は、動力工具の表面積の少なくとも３０％、好ましくは５０％、ある実施形態では表面積の７５％まで覆うようになっている。例えば、いくつかの実施形態において、カバーは、グリップの点で工具の人間工学を改善するために一般的にゴム又は同様の非導電性材料で覆われ、従って、そもそも非導電性であるハンドル部分を除いて、おおよそ工具全体を覆うようになっている。１つの実施形態によれば、電気絶縁材料は、ポリマー、プラスチック又はゴムである。

１つの実施形態によれば、第１及び第２のカバー部分及び／又は保持要素は、動力工具の色とは異なる色を有する。これは、電気絶縁が提供されることをユーザに明確に視覚的に示すことができる点で好都合であり、ユーザが高電圧用途に関して絶縁されていない工具を選択するリスクを軽減することができる。

１つの実施形態によれば、第１及び第２のカバー部分の少なくとも一方は、使用時、工具とカバーとの間で空気が循環するように、工具とカバーとの間に空隙を提供するための手段を備える。これは、電気絶縁の提供が、場合によっては、工具、例えばモータ又は歯車からの熱伝達に対して悪影響を及ぼし、その結果、工具の性能に悪影響を及ぼす可能性があるので好都合である。いくつかの実施形態では、これは、その間に隙間を形成できるように工具カバー組立体を工具よりもわずかに大きく設計することによって達成することができ、そのような実施形態では、この手段は、隙間が広がることができるように工具上で大きなカバーを支持する肩部又は突出構造を備えることができる。いくつかの実施形態では、第１及び第２のカバー部分の少なくとも一方は、使用中に工具に面するようなった内面に配置されたリブを備えることができ、空気は、リブの間に形成された経路によって工具とカバーとの間で循環することができる。他の実施例は、第１及び第２のカバー部分の少なくとも一方に形成された内部経路を含む。

本発明の第２の態様によれば、上述した実施形態のいずれかによる電気絶縁用工具カバー組立体を備える動力工具が提供され、場合によっては手持ち式工具である。第２の態様の１つの実施形態によれば、動力工具は、手持ち式電動工具であり、場合によってはバッテリ式工具である。

本発明の第２の態様によれば、第１のカバー部分と、第２のカバー部分と、第１及び第２のカバー部分の第１の端部に配置された対応する嵌合構造と協働し、それによって第１及び第２のカバー部分を一緒に保持するようになっている少なくとも第１及び第２の保持要素とを備えるキットが提供され、第１及び第２の取り外し可能な保持要素の寸法は互いに異なっている。従って、このようなキットにおいて、上述のように使用されるソケットの形状及びサイズに関係なく適切な絶縁を達成できるように、例えば締結工具の場合に使用されるソケットのタイプにカバー組立体を迅速に適合させることができるように、例えば異なる長さ及び／又は直径のいくつかの保持要素を提供することができる。１つの実施形態によれば、カバー組立体は、締結工具を少なくとも部分的に覆うようになっており、キットは、少なくとも１つのソケットをさらに備える。それによって、適切に適合された第１の保持要素を提供して、備えられたソケットへの最適な適合を可能にすることができる。

本発明の第４の態様によれば、動力工具の少なくとも前部に対して電気絶縁を提供する方法が提供され、この方法は、工具の前部を覆うための第１のカバー部分を提供するステップと、工具の前部を覆うための第２のカバー部分を提供するステップと、第１及び第２のカバー部分を一緒に保持するために、第１及び第２のカバー部分の第１の端部に配置された対応する嵌合構造と協働するようなっている少なくとも第１及び第２の保持要素を提供するステップと、を含み、第１及び第２の保持要素のサイズは互いに異なっている。１つの実施形態によれば、本方法は、工具の条件に応じて第１及び第２の保持要素から保持要素を選択するステップをさらに含むことができる。作業は継手の締結とすることができ、条件は、締結のためのソケットの選択を含むことができる。

本発明の更なる態様のそれぞれの範囲内で考えられる動力工具、保持要素、キット及び方法の目的、利点及び特徴は、本発明の第１の態様に言及した上述の検討により容易に理解される。

本発明の更なる目的、特徴及び利点は、以下の詳細な開示、図面及び添付の請求項を検討する場合に明らかになるであろう。当業者は、本発明の異なる特徴を組み合わせて、以下に説明する以外の実施形態を作り出すことができることを理解する。

本発明は、添付図面を参照して、例示的な実施形態の以下の例示的かつ非限定的な詳細な説明において説明される。

１つの実施形態による例示的なカバー組立体の斜視図である。 １つの実施形態による例示的なカバー組立体の斜視図である。 １つの実施形態による例示的な保持要素の斜視図である。

全ての図面は概略的であり、必ずしも縮尺通りではなく、一般に、本発明を説明するために必要な部分のみを示しており、他の部分は省略されるか単に示唆される場合もある。

図１には例示的な絶縁用工具カバー組立体（１）が示されており、動力工具ＰＴ（図示の場合、手持ち式の角度付き締結工具）上に配置され、それによって工具ＰＴの前部ＰＴ１を覆うことによって電気絶縁を提供するようになっている。

カバー組立体は、図１から分かるように、各々が組み立てられたカバー構造体のほぼ半分を形成し、一緒に動力工具の前部ＰＴ１を覆う第１のカバー部分１０及び第２のカバー部分２０と、第１及び第２のカバー部分１０、２０を一緒に保持するためにカバー組立体の前端部１０ａ、２０ａに配置された取り外し可能な保持要素３０とを備える。図示された実施形態では、第１及び第２のカバー部分１０、２０は、動力工具の軸方向長さの約２／３に広がり、従って、工具ＰＴの表面積の約２／３を覆う。動力工具ＰＴのカバーされていない残りの部分は、主に、それ自体がゴムで覆われている工具のハンドルである、すなわち、それ自体、非導電性である。

第１及び第２のカバー部分１０、２０、並びに保持要素３０は、必要とされる絶縁をもたらすためにプラスチック材料で作られている。さらに、白黒の図１では見えないが、第１及び第２のカバー部分１０、２０は、工具に絶縁性が備わっていることを使用者に視覚的に伝えるために、動力工具の色とは異なる明るい色を有している。

保持要素３０は、図示の実施形態では、リング状、すなわち実質的に円筒形であり、組み立てられたカバーの実質的に円形の第１の端部開口部４０に配置される。保持要素の第１の部分３１、この場合、ねじ山を備える円筒形の第１の部分は、開口部４０に配置される。保持要素３０は、使用時、工具の前部ＰＴ１に取り付けられたソケット（図示せず）を部分的に覆うようになっている軸方向に延びる第２の部分３２をさらに含む。

弾性リング５０の形態の第２の保持構造５０は、カバーの後端部１０ｂ、２０ｂから適切な距離に配置され、この後端部において第１及び第２のカバー部分を一緒に保持する。

図２には、絶縁用工具カバー組立体（１）の第２の例示的な実施形態が示されている。図１に示す実施形態と同様に、カバー組立体は、動力工具の前部ＰＴ１を一緒に覆う絶縁プラスチック材料２０からなる第１のカバー部分１０及び第２のカバー部分と、カバー組立体の前端部１０ａ，２０ａに配置された取り外し可能な保持要素３０とを備える。しかしながら、図２の実施形態は、第１の実施形態と比較して短く、第１及び第２のカバー部分１０，２０は、動力工具の軸方向長さの約１／３に広がる。

１つの実施形態による第１の保持要素３０は、図３にさらに詳細に示されている。図示された保持要素３０は、第１のカバー部分１０が備える第１の表面部分４０ａ及び第２カバー部分２０が備える第２の表面部分４０ｂによって形成され、組み立てられたカバーの実質的に円形の第１の端部開口４０を形成する円筒表面部分４０上の対応するねじと協働するようになっているねじ山３２を有する円筒表面部分３１を備える。保持要素３０は、使用時、上述のようにソケットを部分的に覆うようになっている軸方向に延びる第２の部分３３をさらに備える。

電気絶縁を提供するために、ユーザは、工具の前部を覆うように第１及び第２のカバー部分を配置し、その後、カバー部分をしっかりと一緒に保持するために、工具の前端部に第１の保持要素を取り付け、カバーの後端部に第２の後方保持クランプ６０を取り付ける。好ましくは、ユーザには、唯一の第１の保持要素３０だけでなく、サイズ及びデザインが異なる多数のこのような要素３０を備えるキットが提供され、図示の実施形態では、工具に取り付けられるソケットの選択に基づいて、ユーザは、十分な絶縁性を保証する適切な保持要素３０を選択して取り付けることができる。

本発明は、図面及び上述の説明において詳細に図示及び説明されるが、このような図示及び説明は、事例的又は例示的であるとみなされ、制限的なではなく、本発明は、開示された実施形態に限定されない。当業者は、添付の特許請求の範囲に定義された範囲内で多くの修正例、変形例及び変更例が考えられることを理解する。加えて、開示された実施形態に対する変形例は、図面、開示内容、及び添付の請求項の検討から請求項に記載の発明を実施する当業者が理解して達成することができる。特許請求の範囲において、単語「ｃｏｍｐｒｉｓｉｎｇ」は、他の要素又はステップを除外せず、不定冠詞「ａ」又は「ａｎ」は、複数を除外しない。特定の手段が相互に異なる従属項に記載されているという単なる事実は、これらの手段の組合せを有利に使用できないことを示すものではない。また、特許請求の範囲における何らかの参照符号は、特許請求の範囲を限定するものとして解釈されるべきではない。

１ 工具カバー組立体
１０ 第１のカバー部材
１０ｂ 後端部
２０ 第２のカバー部材
２０ｂ 後端部
３０ 第１の保持要素
３２ ねじ山
４０ 円筒表面部分
５０ 第２の保持構造
ＰＴ 動力工具
ＰＴ１ 前部

Claims (15)

1. 手持ち式動力工具（ＰＴ）の少なくとも前部を少なくとも部分的に覆うようになっている電気絶縁用工具カバー組立体（１）であって、前記カバー組立体は、
   －使用時、前記動力工具の少なくとも前記前部を一緒に覆うようになっている第１のカバー部分（１０）及び第２のカバー部分（２０）と、
   －前記第１及び第２のカバー部分を一緒に保持するために、前記第１及び第２のカバー部分のそれぞれの第１の端部（１０ａ、２０ａ）に配置された対応する嵌合構造と協働するようになっている取り外し可能な保持要素（３０）と、
   を備え、
   前記第１及び第２のカバー部分、及び前記保持要素は、電気絶縁材料で作られており、使用時、前記動力工具の前記前部の少なくとも一部に電気絶縁を提供することができるようになっており、
   前記第１の端部は、使用時、前記動力工具の前記前端部に配置されるようになっている前記工具カバー組立体の前端部である、工具カバー組立体。
2. 前記保持要素（３０）は、前記第１のカバー部分（１０）が備える第１の表面部分（４０ａ）及び前記第２のカバー部分（２０）が備える第２の表面部分（４０ｂ）によって形成された対応する円筒表面部分（４０）と協働するようになっている円筒表面部分（３１）を備え、それによって前記第１及び第２のカバー部分（１０、２０）を一緒に保持する、請求項１に記載の工具カバー組立体。
3. 前記円筒表面部分（３１）は、対応する前記円筒表面部分（４０）が備える対応するねじ山と協働するようになっているねじ山（３２）を備える、請求項２に記載の工具カバー。
4. 前記円筒表面部分（３１）は外面部分であり、前記第１のカバー部分（１０）の前記第１の表面部分（４０ａ）及び前記第２のカバー部分（２０）の前記第２の表面部分（４０ｂ）により形成される対応する前記円筒表面部分（４０）は内面部分である、請求項２又は３に記載の工具カバー。
5. 前記円筒表面部分（３１）は内面部分であり、前記第１のカバー部（１０）の前記第１の表面部分（４０ａ）及び前記第２のカバー部（２０）の前記第２の表面部分（４０ｂ）によって形成される対応する前記円筒表面部分（４０）は外面部分である、請求項２又は３に記載の工具カバー。
6. 前記保持要素（３０）は、使用時、前記工具の前端部に取り付けられた工具アクセサリを少なくとも部分的に覆うようになっている軸方向に延びる第２の部分（３２）をさらに備える、請求項１から５のいずれか一項に記載の工具カバー。
7. 前記カバーの第１及び第２の部分（１０ａ、２０ａ）の第２の、後端部に配置され、前記第１及び第２のカバー部分（１０、２０）を一緒に保持するようになっている第２の保持構造（５０）をさらに備える、請求項１から６のいずれか一項に記載の工具カバー。
8. 前記第２の保持構造（５０）は、前記第１及び第２のカバー部分（１０、２０）の前記後端部（１０ｂ、２０ｂ）の一部を取り囲むようになっている弾性リング状要素（５０）である、請求項７に記載の工具カバー。
9. 前記工具カバーは、前記動力工具の表面積の少なくとも３０％、好ましくは５０％を覆うようになっている、請求項１から８のいずれか一項に記載の工具カバー。
10. 前記第１及び第２のカバー部分（１０、２０）の少なくとも一方は、使用時、前記工具と前記カバーとの間で空気が循環することができるような空隙を提供するための手段を備える、請求項１から９のいずれか一項に記載の電気絶縁用工具カバー組立体。
11. 前記第１及び第２のカバー部分（１０、２０）及び／又は前記保持要素（３０）は、前記動力工具の色とは異なる色を有する、請求項１から１０のいずれか一項に記載の工具カバー組立体。
12. 請求項１から１１のいずれか一項に記載の電気絶縁用工具カバーを備える手持ち式動力工具。
13. 電動工具である、請求項１２に記載の動力工具。
14. 第１のカバー部分（１０）と、第２のカバー部分（２０）と、前記第１及び第２のカバー部分（１０、２０）の第１の端部（１０ａ、２０ａ）に配置された対応する嵌合構造と協働し、それによって前記第１及び第２のカバー部分（１０，２０）を一緒に保持するようになっている少なくとも第１及び第２の保持要素（３０）とを備えるキットであって、前記第１及び第２の保持要素（３０）は、互いに異なっていることを特徴とする、キット。
15. 動力工具の少なくとも前部に対して電気絶縁を提供するための方法であって、
    前記工具の前部を覆うための第１のカバー部分（１０）を提供するステップと、
    前記工具の前部を覆うための第２のカバー部分（２０）を提供するステップと、
    前記第１及び第２のカバー部分（１０、２０）を一緒に保持するために、前記第１及び第２のカバー部分（１０、２０）の第１の端部（１０ａ、２０ａ）に配置された対応する嵌合構造（４０）と協働するようになっている少なくとも第１及び第２の保持要素（３０）を提供するステップと、
    を含み、前記第１及び第２の保持要素（３０）のサイズは互いに異なっていることを特徴とする、方法。

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