JP2010198900A - 電線接続器具 - Google Patents

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Abstract

【課題】高圧架空電線と高圧引下電線とを接続する接続作業に際しての作業性の向上、および、接続作業に携わる作業者の疲労の低減を図ること。
【解決手段】高圧架空電線201と高圧引下電線202とを接続する電線接続器具100であって、電線接続器具100を高圧架空電線201につり下げ可能なフック部102と、フック部102に対向配置され、当該フック部102に対して接離する方向に移動可能に設けられた押さえ部106と、高圧引下電線202の先端部を押さえ部106に固定する固定部と、フック部102に対して位置固定されたボルト支持部103に螺合された締付用ボルト105の螺合状態に応じて、フック部102に対する押さえ部106の位置を変化させるネジ部と、締付用ボルト105に設けられ、ヤットコなどの間接活線工具701による把持が可能な形状からなる把持部111と、を備えた。
【選択図】図7

Description

この発明は、高圧架空電線と高圧引下電線などのように、電線どうしを接続する電線接続器具に関する。
たとえば柱上変圧器に送電するために、高圧引下電線(PD線)を高圧架空電線に接続する際には、引下線用コネクタを用いる。引下線用コネクタは、直接活線用と間接活線用との2種類が存在する。間接活線工法は、活線用器具や絶縁保護具などを使用して充電電路に接触しておこなう高圧活線作業を、スティックやヤットコなどの間接活線工法工具を用いて、作業者が高圧活線に近づくことなく作業をおこなう工法であり、作業者の安全性の向上を図ることができるという利点から近年注目されている。
間接活線作業に用いる従来の引下線用コネクタ(以下「既設コネクタ」という)は、高圧引下電線を挿入する挿入部と、既設コネクタを高圧架空電線に取り付ける高圧架空電線取付部とを備えていた。既設コネクタにおける高圧架空電線取付部は、高圧架空電線を挟み込むことによって既設コネクタを高圧架空電線に取り付ける構造であった(たとえば、下記特許文献1を参照)。
このような既設コネクタを用いて高圧引下電線を高圧架空電線に接続する接続作業に際しては、挿入部に高圧引下電線を挿入し、挿入部に高圧引下電線が挿入された状態で、高圧架空電線取付部によって高圧架空電線を挟み込んで仮付けする。その後、高圧架空電線を挟み込んだ高圧架空電線取付部に設けられた締付ボルトを締めることによって、仮付けした既設コネクタを高圧架空電線に固定していた。
従来、接続作業に際しては、仮付けした既設コネクタの締付ボルトを締めるまでの間、操作棒と先端工具とによって構成される間接活線工具を用いて、仮付けした既設コネクタを高圧架空電線と高圧引下電線との接続位置の下方から突き上げるようにして支持しながらおこなっていた。接続作業は、高所作業車のバケットに乗ったり、電柱に上ったりして高所でおこなうため、作業者は必要な先端工具および操作棒を携帯し、作業内容に応じて適宜先端工具を取り替えていた。
特開2002−56942号公報
しかしながら、上述した従来の技術では、高圧架空電線取付部によって高圧架空電線を挟み込む際に、挿入部と高圧引下電線との位置がずれやすいという問題があった。このために、接続作業中に、挿入部に挿入した高圧引下電線が挿入部から抜けてしまったり、正規の挿入位置からずれてしまったりすることがあった。接続作業中に高圧引下電線が抜けることは、抜けた高圧引下電線が作業者に接触して感電事故が発生したり、抜けた高圧引下電線が周囲の設備などに接触して配電線事故が発生したり、などの深刻な事故の発生につながりかねない。
また、挿入部への高圧引下電線の挿入作業は作業者の手作業によっておこなっているのが現状であるため、上述した従来の技術では、接続作業中に高圧引下電線が抜けた場合は、抜けた高圧引下電線を既設コネクタに取り付ける段階から接続作業をやり直さなくてはならず、作業のために停電する時間を延長しなくてはならないという問題があった。
また、上述した従来の技術では、締付ボルトを締めるまでの間、仮付けした既設コネクタを間接活線工具を介して突き上げるようにして支持しておかなくてはならないため、腕がだるくなるなど作業者の疲労が大きいという問題があった。特に、接続作業中に高圧引下電線が抜けた場合は、仮付けした既設コネクタを支持する時間が長くなるため、作業者の疲労が一層大きくなるという問題があった。さらに、接続作業は屋外でおこなうため、強風時など天候によっては接続作業が一層煩雑になって、作業が長時間化し、作業者の疲労が一層増大してしまうという問題があった。
また、上述した従来の技術では、接続作業の途中で先端工具を取り替えなくてはならないため、先端工具や操作棒など、携帯する工具類の数が多いという問題があった。携帯する工具類の数が多いと、先端工具を取り替えるごとに目的とする先端工具や当該先端工具に適合する操作棒を探し出さなくてはならず、作業効率が低下してしまうという問題があった。
また、携帯する工具類の数が多いと、個々の工具類に対する作業者の注意力が散逸し、先端工具や操作棒を落下させてしまうことが危惧される。さらに、工具袋の中に多くの工具類を携帯したり、高所作業車のバケット内に多くの工具類を積載したりするために作業環境が雑然とし、作業効率が低下しかねないという問題があった。
また、接続作業は、高所作業車のバケットや電柱の上などのように、不安定で広さが限られた場所でおこなうため、作業効率が低下して作業時間が長くなると、作業者の疲労が増大してしまうという問題があった。携帯する工具が多いことに加えて、作業者の疲労が増大することによって、作業効率が一層低下したり、注意力が低下して工具類が落下する危惧が高まったりするという問題があった。
この発明は、上述した従来技術による問題点を解消するため、電線どうしを接続する接続作業に際しての作業性の向上、および、接続作業に携わる作業者の疲労の低減を図ることができる電線接続器具を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するため、この発明にかかる電線接続器具は電線どうしを接続する電線接続器具であって、前記電線接続器具を第1の電線につり下げ可能なフック部と、前記フック部に対向配置され、当該フック部に対して接離する方向に移動可能に設けられた押さえ部と、第2の電線の先端部を前記押さえ部に固定する固定部と、前記フック部に対して位置固定された支持部材に対する当該支持部材に螺合されたネジ部材の螺合状態に応じて、前記フック部に対する前記押さえ部の位置を変化させるネジ部と、前記ネジ部材に設けられ、所定の工具による把持が可能な形状からなる把持部と、を備えたことを特徴とする。
この発明の電線接続器具を用いた電線どうしの接続作業に際しては、作業者は、まず、第2の電線の先端部が固定部によって押さえ部に固定された電線接続器具をフック部によって第1の電線につり下げる。そして、つり下げた状態において所定の工具を用いて把持した把持部を操作することによってネジ部材の螺合状態を調整し、押さえ部とフック部との間に第1の電線を挟み込むことによって、電線接続器具を第1の電線に取り付けることができる。
この発明によれば、接続作業に際して、電線接続器具から第2の電線を脱落させることなく、電線接続器具を第1の電線に取り付けることができるので、第2の電線の先端が作業者や周囲の設備に接触することによる事故や、接続作業のやり直しをなくし、接続作業に携わる作業者の安全性および作業性の向上を図ることができる。
また、この発明によれば、電線接続器具を第1の電線につり下げるために把持部を把持している所定の工具(間接活線工具)によって、ネジ部材の螺合状態を調整することができる。すなわち電線接続器具を第1の電線につり下げるために把持部に固定した間接活線工具を接続作業の途中で取り替えることなく、電線接続器具を第1の電線に取り付けることができる。
さらに、この発明によれば、ネジ部材の螺合状態の調整に際して、別の間接活線工具を用いて電線接続器具を押さえておくことなく、電線接続器具を第1の電線に取り付けることができる。これにより、接続作業に際して電線接続器具を押さえておくことによる作業者の肉体的および精神的な負担をなくすことができるので、接続作業に携わる作業者の疲労の低減を図ることができる。また、これにより、接続作業に際して作業者が携帯する工具類の数を減らすことができるので、接続作業に携わる作業者の疲労の低減を図ることができる。
また、この発明にかかる電線接続器具は、上記の発明において、前記把持部が、前記ネジ部材と前記把持部とを任意の角度で連結する自在継手を介して前記ネジ部材に連結されていることを特徴とする。
この発明によれば、第1の電線に対する電線接続器具の取り付け位置と作業者との位置関係にかかわらず、所定の工具によって把持した把持部を操作して、ネジ部材の螺合状態を調整することができる。これにより、間接活線工具が把持部に届く範囲であれば足場を確保する場所を限定することなくネジ部材の螺合状態を調整することができるので、作業性の向上を図ることができる。
また、この発明にかかる電線接続器具は、上記の発明において、前記押さえ部が、前記フック部に対向する位置において当該フック部から離反する方向に湾曲した凹面部を備えたことを特徴とする。
この発明によれば、一般的に外周形状が円形とされた第1の電線に対して凹面部をフィットさせ、フック部と押さえ部とによって第1の電線を確実に保持することができる。これによって、第1の電線に対して電線接続器具を確実に取り付けることができる。
また、この発明にかかる電線接続器具は、上記の発明において、前記押さえ部が、前記ネジ部に連結され前記フック部に対して変位する本体部と、当該本体部に取り付けられた別部材であって前記凹面部を形成するアダプタ部材と、からなることを特徴とする。
この発明によれば、第1の電線の外径寸法に応じて高圧架空電線にフィットするアダプタ部材を取り付けることによって、第1の電線の外径寸法にかかわらず、フック部と押さえ部とによって第1の電線を確実に保持することができる。これによって、第1の電線に対して電線接続器具を確実に取り付けることができる。
また、この発明にかかる電線接続器具は、上記の発明において、前記固定部が、前記第2の電線の先端部を前記押さえ部の内部に挿入可能とする引下電線挿入孔と、前記押さえ部に螺合されることによって前記引下電線挿入孔に挿入された前記第2の電線をネジ留めするネジと、からなることを特徴とする。
この発明によれば、簡易な構成および容易な作業によって、第2の電線の先端部を確実に押さえ部に固定することができる。これによって、作業者の負担を抑えつつ、接続作業に際して電線接続器具からの第2の電線の脱落や接触不良の発生を確実に防止することができる。
この発明にかかる電線接続器具によれば、接続作業に際しての第2の電線の脱落を防止するとともに、把持部を把持する所定の工具のみで取り付けることができるので、電線どうしの接続作業に際しての作業性の向上、および、接続作業に携わる作業者の疲労の低減を図ることができるという効果を奏する。
この発明にかかる実施の形態1の電線接続器具を示す説明図(その1)である。 この発明にかかる実施の形態1の電線接続器具を示す説明図(その2)である。 この発明にかかる実施の形態1の電線接続器具を示す説明図(その3)である。 この発明にかかる実施の形態1の電線接続器具を示す説明図(その4)である。 既設コネクタを示す説明図である。 従来の接続作業を示す説明図(その1)である。 従来の接続作業を示す説明図(その2)である。 従来の接続作業を示す説明図(その3)である。 高圧架空電線と高圧引下電線との接続作業を示す説明図(その1)である。 高圧架空電線と高圧引下電線との接続作業を示す説明図(その2)である。 高圧架空電線と高圧引下電線との接続作業を示す説明図(その3)である。 この発明にかかる実施の形態2の電線接続器具を示す説明図(その1)である。 この発明にかかる実施の形態2の電線接続器具を示す説明図(その2)である。 この発明にかかる実施の形態2の電線接続器具を示す説明図(その3)である。 この発明にかかる実施の形態3の電線接続器具を示す説明図(その1)である。 この発明にかかる実施の形態3の電線接続器具を示す説明図(その2)である。 この発明にかかる実施の形態3の電線接続器具を示す説明図(その3)である。
以下に添付図面を参照して、この発明にかかる電線接続器具の好適な実施の形態を詳細に説明する。
(実施の形態1)
(電線接続器具の構成)
まず、この発明にかかる実施の形態1の電線接続器具の構成について説明する。図1、図2、図3および図4は、この発明にかかる実施の形態1の電線接続器具を示す説明図である。
図1においては、この発明にかかる実施の形態1の電線接続器具を斜め方向から見た状態を示している。図2および図3においては、高圧架空電線と高圧引下電線とを接続した状態における、この発明にかかる実施の形態1の電線接続器具を斜め方向から見た状態を示している。図4においては、この発明にかかる実施の形態1の電線接続器具を高圧架空電線の架線方向に交差する方向から見た状態を示している。
図1において、この発明にかかる実施の形態1の電線接続器具100は、板状部材によって構成される接続器具本体部101を備えている。接続器具本体部101は、具体的には、たとえばアルミニウムなどの金属材料を用いて形成されている。接続器具本体部101は、略長方形状をなし、長手方向における一端部にフック部102が設けられている。
フック部102は、接続器具本体部101をなす板状部材の一端部を略U字形状に湾曲することによって構成されている。フック部102は、電線接続器具100の取り付け対象となる第1の電線としての高圧架空電線201に、当該高圧架空電線201の上側から引っ掛けることができる程度の曲率で湾曲している。具体的には、フック部102は、たとえば高圧架空電線201の外周面の曲率と同等、あるいは、高圧架空電線201の外周面の曲率よりも若干大きな曲率で湾曲している。
接続器具本体部101において、フック部102とは反対側の端部には、ボルト支持部103が設けられている。ボルト支持部103は、フック部102の内周面に対向するように、接続器具本体部101をなす板状部材をフック部102と同じ側に屈曲することによって構成されている。
ボルト支持部103には、ボルト支持部103を板厚方向、すなわちフック部102とボルト支持部103との対向方向に沿って貫通する締付ボルト用貫通孔104が設けられている。締付ボルト用貫通孔104の内周面には、締付ボルト用貫通孔104の貫通方向に沿った螺旋形状をなすネジ山が設けられている。
締付ボルト用貫通孔104には、締付用ボルト105が螺合される。締付用ボルト105の外周面には、締付用ボルト105の軸心に沿って螺旋形状をなし、締付ボルト用貫通孔104に設けられたネジ山と同一ピッチのネジ山が設けられている。これにより、締付用ボルト105は、締付ボルト用貫通孔104に螺合された状態で回動することによってボルト支持部103に対して変位する。
この実施の形態においては、締付用ボルト105によって、この発明にかかるネジ部材を実現することができる。また、この実施の形態においては、ボルト支持部103、締付ボルト用貫通孔104および締付用ボルト105によって、この発明にかかるネジ部を実現することができる。
締付用ボルト105におけるフック部102側の端部(以下「締付用ボルト105の先端」という)105aは、締付用ボルト105が締付ボルト用貫通孔104に螺合された状態で回動することにより、回動方向に応じて、フック部102に近づく方向あるいはフック部102から離れる方向に移動する。
フック部102とボルト支持部103との間には、押さえ部106が設けられている。押さえ部106は、接続器具本体部101とは別体とされた略長方体形状をなす部材であって、具体的には、たとえばアルミニウムなどの金属材料を用いて形成されている。上記の締付用ボルト105の先端105aは、押さえ部106に対してフック部102とは反対側から当接している。
締付用ボルト105の先端105aは、締付用ボルト105が締付ボルト用貫通孔104に螺合され、ボルト支持部103を貫通した状態において、押さえ部106に対して回転可能な状態で固定されている。これにより、高圧架空電線201と、第2の電線としての高圧引下電線202との接続作業に際して、押さえ部106と接続器具本体部101とがばらばらに分離してしまうことを防止できる。
具体的には、たとえば押さえ部106において締付用ボルト105の先端105aが当接する位置に締付用ボルト105の先端105aが嵌り込む凹部(図示を省略する)を設け、この凹部に締付用ボルト105の先端105aを嵌め込むことによって、締付用ボルト105の先端105aを押さえ部106に対して回転可能な状態で固定することができる。締付用ボルト105の先端105aを押さえ部106に対して回転可能な状態で固定することにより、締付ボルト用貫通孔104に螺合された締付用ボルト105が回転した場合にも、フック部102と押さえ部106とを常に正対させておくことができる。
押さえ部106は、締付ボルト用貫通孔104に螺合された状態で回転する締付用ボルト105の回転方向に応じて、締付用ボルト105の先端105aとともにフック部102に近づく方向あるいはフック部102から離れる方向に移動する。押さえ部106がフック部102に近づく方向に移動した場合には押さえ部106とフック部102との間隔が狭くなり、押さえ部106がフック部102から離れる方向に移動した場合には押さえ部106とフック部102との間隔が広くなる。
押さえ部106において、フック部102側の面は、略円弧状に凹んだ凹面部107とされている。凹面部107は、フック部102の湾曲方向とは反対方向に湾曲するように凹んでいる。これにより、押さえ部106がフック部102に近づく方向に移動した場合に、押さえ部106とフック部102との間に断面が略円形となる空間を形成することができる。接続作業に際しては、この空間に高圧架空電線201が配置されるようにして、電線接続器具100を取り付ける。
凹面部107は、凹凸が設けられていることが好ましい。凹面部107に設けられる凹凸は、図示を省略するが、具体的には、たとえば格子状の切り込みとすることができる。また、凹面部107に設けられる凹凸は、具体的には、たとえば格子状の突起(突条部、リブ)であってもよい。また、凹面部107に設けられる凹凸は、具体的には、たとえばドット状の複数の突起を設けることによって実現してもよいし、ドット状の複数の穴を設けることによって実現してもよい。
凹面部107に凹凸を設けることにより、フック部102と押さえ部106との間に高圧架空電線201を挟み込む際、あるいは挟み込んだ後に、電線接続器具100と高圧架空電線201との間にすべりが生じることを防止できる。これにより、高圧架空電線201に対する電線接続器具100の位置がずれてしまうことを防止できる。
押さえ部106には、引下電線挿入孔108が設けられている。引下電線挿入孔108は、押さえ部106の長手方向に沿って押さえ部106を貫通している。引下電線挿入孔108は、押さえ部106の表面における内径が、押さえ部106の内側における内径よりも大きくなるように設けられている。引下電線挿入孔108における大きい方の内径は、高圧引下電線202の外径と略同一径とされている。引下電線挿入孔108における小さい方の内径は、高圧引下電線202の芯線の外径と略同一径とされている。
押さえ部106において、板状部材とは反対側の面には、引下電線挿入孔108につながった固定用貫通孔109が設けられている。この実施の形態においては、引下電線挿入孔108の長手方向に沿って2つの固定用貫通孔109が設けられている。固定用貫通孔109は、2つに限るものではなく、たとえば3つあるいは4つなどのように、引下電線挿入孔108の長手方向に沿って複数設けられていることが好ましい。固定用貫通孔109を複数設けることにより、押さえ部106に対して高圧引下電線202を確実に固定することができる。
固定用貫通孔109の数は、複数に限るものではなく、1つであってもよい。固定用貫通孔109の数を1つとする場合、固定用貫通孔109の位置は、引下電線挿入孔108に対して高圧引下電線202が挿入される側に近い方が好ましい。これにより、押さえ部106に対して高圧引下電線202を確実に固定することができる。
各固定用貫通孔109の内周面には、図示を省略するネジ山が設けられている。各固定用貫通孔109には、引下電線挿入孔108に高圧引下電線202の芯線を挿入した状態において、それぞれ、固定用ネジ110が螺合される。これにより、引下電線挿入孔108に挿入された高圧引下電線202の芯線を引下電線挿入孔108内に固定し、押さえ部106に対する高圧引下電線202の位置を固定することができる。この実施の形態においては、引下電線挿入孔108、固定用貫通孔109、および、固定用ネジ110によって、この発明にかかる固定部を実現することができる。
締付用ボルト105におけるフック部102とは反対側の端部(以下「締付用ボルト105の後端」という)には、把持部111が設けられている。把持部111は、略長方形の板形状からなる。把持部111は、締付用ボルト105と一体に形成されていることが好ましい。把持部111は、たとえばヤットコなど、対象となる物体を把持することが可能な間接活線工具によって把持することができる形状とされている。
ヤットコは、ペンチなどと同様の機能を備えた工具の一種であって、先端どうし噛み合う構造の2つの金属部材を同一の軸で結合し、2つの金属部材の先端どうしの距離を接離させるように開閉可能な構造からなる。把持部111を把持する間接活線工具は、単体でヤットコとして構成された間接活線工具に限らず、たとえば操作棒と操作棒の先端に取り付けた所定の先端工具とによって構成された間接活線工具であってもよい。
把持部111の表面には、凹凸111aが設けられている。把持部111の表面に設けられる凹凸111aは、具体的には、たとえば格子状の切り込みとすることができる。また、把持部111の表面に設けられる凹凸は、具体的には、たとえば格子状の突起であってもよい。さらに、把持部111に設けられる凹凸は、具体的には、たとえばドット状の複数の突起を設けることによって実現してもよいし、ドット状の複数の穴を設けることによって実現してもよい。これによって、ヤットコなどの工具を用いて把持する際に、工具と把持部111とが滑らないので、把持部111を確実に把持することができる。
従来、高圧引下電線202を高圧架空電線201に接続する接続作業(以下「従来の接続作業」という)に際しては、既設コネクタを用いていた。図5−1は、既設コネクタを示す説明図である。図5−2、図5−3および図5−4は、従来の接続作業を示す説明図である。
図5−1、図5−2、図5−3および図5−4において、既設コネクタ500は、取付部501において高圧架空電線201を挟むような構造からなる。また、既設コネクタ500は、高圧引下電線202が挿入される挿入部502を備えている(図5−1を参照)。従来の接続作業に際しては、挿入部に高圧引下電線202が挿入された状態の既設コネクタ500によって下側から高圧架空電線201を挟み(図5−2を参照)、挟んだ状態で締付用ボルト503を締め込むことによって高圧架空電線201と高圧引下電線202とを接続していた。
従来の接続作業に際しては、ヤットコなどの間接活線工具504aを用いて、挿入部502に高圧引下電線202が挿入された状態の既設コネクタ500を高圧架空電線201の下側から押しつけるように支持する。そして、この状態で、締付用ボルト503にラチェットなどの別の間接活線工具504bを嵌め込む(図5−3を参照)。
締付用ボルト503には、操作棒の先端に取り付けられた先端工具を嵌め込む。そして、既設コネクタ500を高圧架空電線201の下側から押しつけるように支持した状態で、ラチェットなどの別の間接活線工具504bを操作して締付用ボルト503を締め込む(図5−4を参照)。
接続作業は、高所作業車510のバケット511に乗ったり(図5−4を参照)、電柱にのぼったりするなどして、作業対象箇所に近づいておこなうが、作業対象箇所と同じ高さまでは上らずに、作業対象箇所の下方においておこなう。電柱にのぼったりする場合は、作業対象箇所の下方に限らず、側方であってもよい。これにより、作業対象箇所との距離を確保し、作業者の安全性を確保するようにしている。
このように、従来の接続作業においては、締付用ボルト503の締め込みが完了するまでの間、継続して、既設コネクタ500を高圧架空電線201の下側から押しつけるようにして支持しておかなくてはならない。すなわち、作業者は、一方の手および腕において既設コネクタ500を押し上げるように力を入れながら、他方の手および腕においてラチェットなどの間接活線工具504bを操作することとなる。
このため、両手両腕をつきだした状態で作業をおこなうことになる。間接活線工具は軽量化に配慮したものもあるものの、作業者の頭上にある作業対象に対して、両手両腕をつきだした状態でおこなわせる作業は作業者を疲労させる。また、作業中、継続して上方を見上げていなくてはならないため、首や肩にも負担がかかる。
また、従来の接続作業においては、高圧引下電線202は挿入部502に挿入しただけの状態であるため(図5−2を参照)、高圧引下電線202が挿入部502から抜けやすく、既設コネクタ500を高圧架空電線201の下側から押しつける際に抜けてしまうことがあった。挿入部502への高圧引下電線202の挿入は作業者の手作業によっておこなうしかないのが現状であるため、接続作業中に高圧引下電線202が抜けた場合は、抜けた高圧引下電線202を既設コネクタ500に取り付ける段階から接続作業をやり直さなくてはならない。
この場合、高圧引下電線202が抜けた回数だけ、既設コネクタ500を高圧架空電線201の下側から押しつけるように支持した状態で、ラチェットを操作して締付用ボルト503を締め込む作業をおこなうこととなる。このため、高圧引下電線202が挿入部から抜けやすい既設コネクタ500では作業者を一層疲労させてしまう。
これに対して、この発明にかかる実施の形態1の電線接続器具100は、上記の構成を備え、以下のように作業をおこなうことによって、接続作業に際しての作業性の向上を図るとともに、作業性を向上させることによって作業時間を短縮し、疲労の低減を図ることができる。
(接続作業の内容)
つぎに、この発明にかかる実施の形態1の電線接続器具100を用いた高圧架空電線201と高圧引下電線202との接続作業の内容について説明する。図6、図7および図8は、高圧架空電線201と高圧引下電線202との接続作業を示す説明図である。図6、図7および図8において、高圧架空電線201と高圧引下電線202との接続作業に際しては、まず、高圧引下電線202の先端部において、絶縁体601を取り除き、芯線602を露出させる(図6を参照)。
露出させた芯線602は、押さえ部106における引下電線挿入孔108に挿入する。このとき、引下電線挿入孔108における大きい方の内径と小さい方の内径とによって構成される段差部分に、芯線602をカバーする絶縁体601が当接するまで、引下電線挿入孔108に芯線602を挿入する。これにより、露出させた部分を確実に引下電線挿入孔108に挿入することができる。
露出させた芯線602を押さえ部106における引下電線挿入孔108に挿入する際には、絶縁体601の先端部分(図6における符号610を参照)の若干量が引下電線挿入孔108に入り込むようにする。具体的には、たとえば絶縁体601の先端1cm程度が引下電線挿入孔108に入り込むようにする。これにより、芯線602のみに荷重をかけることなく、高圧引下電線202を長期にわたって確実かつ安全に保持することができる。
そして、高圧引下電線202の芯線602を、引下電線挿入孔108における段差部分に絶縁体が当接するまで挿入した状態で、固定用貫通孔109にネジを螺合させる。これにより、引下電線挿入孔108に挿入された芯線602を押さえ部106にネジ留めすることができ、高圧引下電線202を押さえ部106に確実に固定することができる。
つぎに、高圧引下電線202を押さえ部106に固定した状態の電線接続器具100におけるフック部102を、高圧架空電線201に引っ掛ける(図7を参照)。このとき、ヤットコなどの間接活線工具701を用いて把持部111を把持することによって電線接続器具100を保持し、間接活線工具701を介して電線接続器具100におけるフック部102を高圧架空電線201に引っ掛ける。また、このとき、ボルト支持部103に対する締付用ボルト105の位置を調整し、フック部102と押さえ部106との間に形成される空間が、高圧架空電線201の外径よりも大きい状態としておく。
その後、フック部102を高圧架空電線201に引っ掛けるために把持部111を把持していた間接活線工具701を、当該間接活線工具701の長手方向を中心として回転させ、締まる方向に締付用ボルト105を回動させる。締付用ボルト105を締まる方向に回動させることにより、押さえ部106がフック部102に近づく方向に移動する。これにより、押さえ部106とフック部102との間隔が小さくなり、押さえ部106とフック部102との間に高圧架空電線201を挟み込むことができる。
締付用ボルト105は、把持部111を締め付けるトルクが所定のトルクとなるまで締め込む(図8を参照)。所定のトルクは、高圧架空電線201や高圧引下電線202の振動などによって締付用ボルト105が緩まない程度に締付用ボルト105を締め込むために十分なトルクであればよく、たとえば作業者が手で十分に締め込む際のトルクとすることができる。
その後、高圧架空電線201と高圧引下電線202とを接続した状態の電線接続器具100を覆う分岐カバーを設ける。図示を省略するが、分岐カバーは、間接活線工法に適した絶縁性を有する材料によって形成され、電線接続器具100を周囲から絶縁し、防護する。分岐カバーは、絶縁性に加えて、難燃性を備えていてもよい。
分岐カバーは、電線接続器具100の形状や大きさ、電線接続器具100によって接続する高圧架空電線201や高圧引下電線202の外径などにしたがって、適宜適切な形状のものを用いる。分岐カバーを形成する材料および分岐カバーの製造方法については、公知の各種の技術を用いて容易に実現可能であるため、説明を省略する。
以上説明したように、この実施の形態1の電線接続器具100は、高圧架空電線201と高圧引下電線202とを接続する電線接続器具100であって、電線接続器具100を高圧架空電線201につり下げ可能なフック部102と、フック部102に対向配置され、当該フック部102に対して接離する方向に移動可能に設けられた押さえ部106と、高圧引下電線202の先端部を押さえ部106に固定する固定部と、フック部102に対して位置固定されたボルト支持部103に対するボルト支持部103に螺合された締付用ボルト105の螺合状態に応じて、フック部102に対する押さえ部106の位置を変化させる締付用ボルト105と、締付用ボルト105に設けられ、ヤットコなどの間接活線工具701による把持が可能な形状からなる把持部111と、を備えたことを特徴としている。
この実施の形態1の電線接続器具100を用いた高圧架空電線201と高圧引下電線202との接続作業に際しては、作業者は、まず、引下電線挿入孔108、固定用貫通孔109、および、固定用ネジ110によって、高圧引下電線202の先端部を押さえ部106に挿入する。つぎに、高圧引下電線202が押さえ部106に固定された電線接続器具100をフック部102によって高圧架空電線201につり下げる。そして、つり下げた状態において所定の工具を用いて把持した把持部111を操作することによって締付用ボルト105の螺合状態を調整し、押さえ部106とフック部102との間に高圧架空電線201を挟み込む。これにより、電線接続器具100を高圧架空電線201に取り付けることができる。
このように、この実施の形態1の電線接続器具100によれば、接続作業に際して、電線接続器具100から高圧引下電線202を脱落させることなく、電線接続器具100を高圧架空電線201に取り付けることができるので、高圧引下電線202の先端が作業者や周囲の設備に接触することによる事故や、接続作業のやり直しをなくし、接続作業に携わる作業者の安全性および作業性の向上を図ることができる。
また、この実施の形態1の電線接続器具100によれば、電線接続器具100を高圧架空電線201につり下げるために把持部111を把持している所定の工具(間接活線工具701)によって、締付用ボルト105の螺合状態を調整することができる。すなわち電線接続器具100を高圧架空電線201につり下げるために把持部111に固定した間接活線工具701を接続作業の途中で取り替えることなく、電線接続器具100を高圧架空電線に取り付けることができる。
さらに、この実施の形態1の電線接続器具100によれば、締付用ボルト105の螺合状態の調整に際して、把持部111を把持する間接活線工具701とは別の間接活線工具を用いて電線接続器具100を押さえておくことなく、電線接続器具100を高圧架空電線201に取り付けることができる。これにより、接続作業に際して電線接続器具100を押さえておくことによる作業者の肉体的および精神的な負担をなくすことができるので、接続作業に携わる作業者の疲労の低減を図ることができる。また、これにより、接続作業に際して作業者が携帯する工具類の数を減らすことができるので、接続作業に携わる作業者の疲労の低減を図ることができる。
また、この実施の形態1の電線接続器具100は、フック部102に対向する位置において当該フック部102から離反する方向に湾曲した凹面部107が押さえ部106に設けられていることを特徴としている。
この実施の形態1の電線接続器具100によれば、一般的に外周形状が円形とされた高圧架空電線201に対して凹面部107をフィットさせ、フック部102と押さえ部106とによって高圧架空電線201を確実に保持することができる。これによって、高圧架空電線201に対して電線接続器具100を確実に取り付けることができる。
また、この実施の形態1の電線接続器具100は、高圧引下電線202の先端部を押さえ部106の内部に挿入可能とする引下電線挿入孔108と、押さえ部106に螺合されることによって引下電線挿入孔108に挿入された高圧引下電線202をネジ留めするネジ110と、からなることを特徴としている。
この実施の形態1の電線接続器具100によれば、簡易な構成および容易な作業によって、高圧引下電線202の先端部を確実に押さえ部106に固定することができる。これによって、作業者の負担を抑えつつ、接続作業に際して電線接続器具100からの高圧引下電線202の脱落や接触不良の発生を確実に防止することができる。
すなわち、この実施の形態1の電線接続器具100によれば、上記の構成とすることによって、接続作業中に高圧引下電線202が電線接続器具100から抜けることがないので、接続作業に際しての安全性の向上を図ることができる。また、接続作業中に高圧引下電線202が電線接続器具100から抜けることがないので、高圧引下電線202が周囲に接触することによる配電線事故を防止することができる。
さらに、接続作業中に高圧引下電線202が電線接続器具100から抜けることがないので、接続作業における各種作業のやり直しが発生せず、作業効率の向上を図ることができる。電線接続器具100を高圧架空電線201に取り付ける前に、電線接続器具100に高圧引下電線202を固定することができるので、接続作業後の接触不良を防止することができる。
また、この実施の形態1の電線接続器具100によれば、上記の構成とすることによって、高圧架空電線201の上方から電線接続器具100におけるフック部102を引っ掛けるようにして電線接続器具100を取り付けることができるので、電線接続器具100の高圧架空電線201への取り付けが完了するまでの間、間接活線工具701を上に押し上げておかなくてもよく、作業にかかる作業者の負担および労力を減らすことができる。
また、高圧架空電線201の上方から電線接続器具100におけるフック部102を引っ掛けるようにして電線接続器具100を取り付けることができるので、電線接続器具100を高圧架空電線201に取り付けている接続作業中に、万一、間接活線工具701から外れてしまった場合にも、電線接続器具100が落下することがない。これによって、接続作業における各種作業のやり直しが発生せず、作業効率の向上を図ることができる。
また、この実施の形態1の電線接続器具100によれば、上記の構成とすることによって、ヤットコなど、1種類の間接活線工具701のみで締め付け作業をおこなうことができるので、接続作業に際して携帯する工具類(先端工具)の数を減らすことができる。
これにより、工具類を携帯するための工具袋が軽くなり、目的とする工具を容易に探し当てることができるので、作業効率の向上を図ることができる。また、これにより、高所作業車510のバケット511内が散らかることが抑えられ、目的とする工具を容易に探し当てることができるので、作業効率の向上を図ることができる。
さらに、接続作業に際して携帯する工具類(先端工具)の数を減らすことにより、携帯している各工具に対する注意が行き届き、工具が落下することに対する危惧をなくすことができる。
また、この実施の形態1の電線接続器具100によれば、上記の構成とすることによって、ラチェエットなどの間接活線工具504bを使用することなく、電線接続器具100を高圧架空電線201に取り付けることができるので、ラチェットを用いる場合と比較して、電線接続器具100の高圧架空電線201への取り付けに際して高圧架空電線201を揺らすことなく作業をおこなうことができる。
(実施の形態2)
つぎに、この発明にかかる実施の形態2の電線接続器具の構成について説明する。この発明にかかる実施の形態2においては、上記の実施の形態1と同一部分は同一符号で示し、説明を省略する。
(電線接続器具の構成)
図9−1は、この発明にかかる実施の形態2の電線接続器具を示す説明図である。図9−1において、この発明にかかる実施の形態2の電線接続器具900は、上記の実施の形態1の電線接続器具100が備える押さえ部106とは異なる押さえ部901を備えている。
この発明にかかる実施の形態2の電線接続器具900における押さえ部901は、締付用ボルト105に連結されフック部102に対して変位する本体部902と、当該本体部902に取り付けられた別部材であって凹面部107を形成するアダプタ部材903と、を備えている。
押さえ部901において、アダプタ部材903は、凹面部107に対して着脱可能とされている。アダプタ部材903は、略円弧状に湾曲した形状からなり、外側の面を凹面部107に重ね合わせることができる。アダプタ部材903は、外側の面における曲率と、内側の面における曲率とが異なっている。これにより、アダプタ部材903を取り付けることによって、凹面部107の曲率を変更することができる。
アダプタ部材903は、押さえ部901を形成する材料と同じ材料によって形成されていることが好ましい。あるいは、アダプタ部材903は、電気伝導性など、押さえ部901を形成する材料と同じ材料が備える性質と類似する性質を有する材料によって形成されていることが好ましい。
アダプタ部材903は、たとえば図示を省略するネジを用いてネジ留めすることによって、押さえ部901に対して固定することができる。また、押さえ部901における凹面部107に凹部(図示を省略する)を設け、当該凹部に嵌り込む突起(図示を省略する)をアダプタ部材903の外側の面に設け、凹部と突起とを嵌め合わせることによって、アダプタ部材903を押さえ部901に対して固定するようにしてもよい。
凹部と突起との嵌め合わせによってアダプタ部材903を押さえ部901に対して固定する場合、アダプタ部材903の外側の面に凹部を設け、押さえ部901における凹面部107に突起を設けてもよい。また、凹部と突起との嵌め合わせによってアダプタ部材903を押さえ部901に対して固定する場合、アダプタ部材903の外側の面に凹部および突起を設け、押さえ部901における凹面部107に突起および凹部を設けてもよい。
アダプタ部材903における内側の面の曲率を複数種類に異ならせた、複数種類のアダプタ部材903を用意することにより、電線接続器具900の取り付け対象となる高圧架空電線201の外径に応じて、適切なアダプタ部材903を採用することができる。すなわち、電線接続器具900の取り付け対象となる高圧架空電線201の外径に応じて凹面部107の曲率を変更することにより、高圧架空電線201の外径にかかわらず、フック部102と押さえ部901との間において、高圧架空電線201を確実に挟み込むことができる。
つぎに、この発明にかかる実施の形態2の電線接続器具の構成の変形例について説明する。この発明にかかる実施の形態2の変形例においては、上記の実施の形態1および実施の形態2と同一部分は同一符号で示し、説明を省略する。
図9−2は、この発明にかかる実施の形態2の電線接続器具を示す説明図である。図9−2においては、この発明にかかる実施の形態2の電線接続器具の変形例を示している。図9−2において、この発明にかかる実施の形態2の電線接続器具920は、上記の実施の形態2の電線接続器具900が備える把持部111とは異なる把持部921を備えている。
把持部921は、把持部111と同様の外形をなし、把持部111においてヤットコに把持される部分に、孔922を備えている。孔922は、把持部921を当該把持部920の板厚方向に貫通している。孔922は、たとえばクイックなどの絶縁操作棒における先端部の爪を、孔922にはめ込むようにしてかみ合わせることができる形状および大きさとされている。
電線接続器具920を用いた高圧架空電線201と高圧引下電線202との接続作業に際しては、高圧引下電線202を押さえ部106に固定した状態の電線接続器具920におけるフック部102を、高圧架空電線201に引っ掛け、さらに、把持部921に絶縁操作棒をかみ合わせる。
そして、この状態で締付用ボルト105が締まる方向に絶縁操作棒を回転させる。締付用ボルト105は、高圧架空電線201を締め付けるトルクが所定のトルクとなるまで締め込む。
つぎに、この発明にかかる実施の形態2の電線接続器具の構成の別の変形例について説明する。この発明にかかる実施の形態2の別の変形例においては、上記の実施の形態1および実施の形態2と同一部分は同一符号で示し、説明を省略する。
図9−3は、この発明にかかる実施の形態2の電線接続器具を示す説明図である。図9−3においては、この発明にかかる実施の形態2の電線接続器具の別の変形例を示している。図9−3において、この発明にかかる実施の形態2の電線接続器具930は、上記の実施の形態2の電線接続器具900が備える把持部111とは異なる把持部931を備えている。
把持部931は、六角ボルト状の外形をなし、把持部111においてヤットコに把持される部分が、締付用ボルト105の軸心を中心とする正六角形状の頭部932とされている。頭部932は、たとえば絶縁操作棒の先端に設けられた先端に六角ソケットを頭部932にはめ込むことにより、締付用ボルト105を締め付けるようにして締め込むことができる。
このように、把持部921、931のように、絶縁操作棒および当該絶縁操作棒の先端に設けられる工具に応じて把持部921、931の形状を変更することによって、把持部921、931すなわち締付用ボルト105を操作できる工具(絶縁操作棒)の種類を増やし、汎用性の向上を図ることができる。
以上説明したように、この実施の形態2の電線接続器具900は、押さえ部901が、ネジ部に連結されフック部102に対して変位する本体部902と、当該本体部902に取り付けられた別部材であって凹面部107を形成するアダプタ部材903と、からなることを特徴としている。
この実施の形態2の電線接続器具900によれば、高圧架空電線201の外径寸法に応じて高圧架空電線201にフィットするアダプタ部材903を取り付けることによって、高圧架空電線201の外径寸法にかかわらず、フック部102と押さえ部901とによって高圧架空電線201を確実に保持することができる。これによって、高圧架空電線201の外径寸法にかかわらず、高圧架空電線201に対して電線接続器具900を確実に取り付けることができる。
(実施の形態3)
つぎに、この発明にかかる実施の形態3の電線接続器具の構成について説明する。この発明にかかる実施の形態3においては、上記の実施の形態1および実施の形態2と同一部分は同一符号で示し、説明を省略する。
(電線接続器具の構成)
図10、図11および図12は、この発明にかかる実施の形態3の電線接続器具を示す説明図である。図10においては、この発明にかかる実施の形態3の電線接続器具を、当該電線接続器具を設置した際に斜め上となる位置から見た状態を示している。図11および図12においては、この発明にかかる実施の形態3の電線接続器具を側方から見た状態を示している。
図10、図11および図12において、この発明にかかる実施の形態3の電線接続器具1000は、上記の実施の形態1および実施の形態2の電線接続器具100、900が備える締付用ボルト105に代えて、締付用ボルト1001を備えている。締付用ボルト1001は、螺合部1002と把持部1003とを備えている。
締付用ボルト1001において、螺合部1002は、締付ボルト用貫通孔104に螺合されるネジ山が設けられている部分によって実現される。この実施の形態3においては、螺合部1002によって、この発明にかかるネジ部材を実現することができる。また、この実施の形態3においては、ボルト支持部103、締付ボルト用貫通孔104、締付用ボルト1001によって、この発明にかかるネジ部を実現することができる。
また、締付用ボルト1001において、把持部1003は、ヤットコなどの間接活線工具701によって把持することができる形状とされ、球1004aを介して螺合部1002に連結されている。把持部1003は、把持部1003を把持して螺合部1002を回動させても破壊しない程度の強度を有し、板形状をなしていることが好ましい。
螺合部1002および把持部1003は、ボールジョイント構造をなす自在継手1004を介して連結されている。自在継手1004は、球1004aを備えている。球1004aは、螺合部1002および把持部1003のそれぞれに対して3次元で回転可能とされている。
これにより、締付用ボルト1001における螺合部1002と把持部1003とがなす角度を任意の角度に変えることができる。ボールジョイント構造をなす自在継手1004の構成や自在継手1004の構造および自在継手1004を構成する各部の動作については公知の技術であるため説明を省略する。
締付用ボルト1001において、螺合部1002と把持部1003とは、ボールジョイント構造をなす自在継手1004を介して連結されているものに限らない。螺合部1002と把持部1003とを、軸心方向が異なる複数の軸によって構成される自在継手(図示を省略する)を介して連結することによって締付用ボルト1001を構成してもよい。
螺合部1002において、把持部1003側の端部には、ガイド部材1005が設けられている。ガイド部材1005は、略円錐形状をなし、頂点側が螺合部1002の端部に固定されている。ガイド部材1005は、締付用ボルト1001における螺合部1002と把持部1003との連結部分、すなわち球1004aの周囲および把持部1003における軸を覆っている。ガイド部材1005の内面には、複数の溝1005aが設けられている。ガイド部材1005の内面に設けられた複数の溝1005aは、ガイド部材1005の頂点部分から放射状に広がるように設けられている。
把持部1003における軸1003aの外周面には、複数の溝1003bが設けられている。この溝1003bは、ガイド部材1005の内面に設けられた溝1005aと噛み合うような幅およびピッチで設けられている。把持部1003における軸1003aの外周面に設けられた溝1003bとガイド部材1005の内面に設けられた溝1005aとを噛み合わせた状態で把持部1003を回動させた場合、軸1003aの回動にともなってガイド部材1005が螺合部1002を中心として回動する。ガイド部材1005は、把持部1003における軸1003aの回動方向に応じた方向に回動する。
このように、螺合部1002の軸心と把持部1003の軸における軸心とが一致していない場合にも、把持部1003を介して軸を回動させ、軸の回動に応じてガイド部材1005を回動させることにより、ガイド部材1005に連結された螺合部1002を回動させることができる。螺合部1002は、把持部1003の軸の回動方向に応じて締まる方向および緩む方向のいずれの方向にも回動させることができる。これによって、螺合部1002の真下において螺合部1002を回動させることが難しい作業状況であっても、把持部1003を把持した状態で螺合部1002を回動させることができる。
これによって、螺合部1002の真下すなわち螺合部1002の軸心と把持部1003の軸における軸心とを一致させた状態でネジ部を回動させることが難しい作業状況であっても、螺合部1002を回動させ、フック部102と押さえ部106との間に高圧架空電線201を挟み込み、電線接続器具1000を高圧架空電線201に確実に取り付けることができる。
以上説明したように、この実施の形態3の電線接続器具1000は、把持部1003が、螺合部1002と把持部1003とを任意の角度で連結する自在継手1004を介して螺合部1002に連結されていることを特徴としている。
この実施の形態3の電線接続器具1000によれば、高圧架空電線201に対する電線接続器具1000の取り付け位置と作業者との位置関係にかかわらず、所定の工具によって把持した把持部1003を操作して、螺合部1002の螺合状態を調整することができる。これにより、間接活線工具701が把持部1003に届く範囲であれば足場を確保する場所を限定することなく螺合部1002の螺合状態を調整することができるので、作業性の向上を図ることができる。
以上のように、本発明にかかる電線接続器具は、高圧架空電線と高圧引下電線とを接続する電線接続器具に有用であり、特に、高圧架空電線と高圧引下電線とを間接活線工法によって接続する際に用いられる電線接続器具に適している。
100 電線接続器具
102 フック部
103 ボルト支持部
105 締付用ボルト
106 押さえ部
108 引下電線挿入孔
109 固定用貫通孔
110 固定用ネジ
111 把持部
201 高圧架空電線
202 高圧引下電線
701 間接活線工具
900 電線接続器具
901 押さえ部
903 アダプタ部材
1000 電線接続器具
1001 締付用ボルト
1002 螺合部
1003 把持部

Claims (5)

  1. 電線どうしを接続する電線接続器具であって、
    前記電線接続器具を第1の電線につり下げ可能なフック部と、
    前記フック部に対向配置され、当該フック部に対して接離する方向に移動可能に設けられた押さえ部と、
    第2の電線の先端部を前記押さえ部に固定する固定部と、
    前記フック部に対して位置固定された支持部材に対する当該支持部材に螺合されたネジ部材の螺合状態に応じて、前記フック部に対する前記押さえ部の位置を変化させるネジ部と、
    前記ネジ部材に設けられ、所定の工具による把持が可能な形状からなる把持部と、
    を備えたことを特徴とする電線接続器具。
  2. 前記把持部は、前記ネジ部材と前記把持部とを任意の角度で連結する自在継手を介して前記ネジ部材に連結されていることを特徴とする請求項1に記載の電線接続器具。
  3. 前記押さえ部は、前記フック部に対向する位置において当該フック部から離反する方向に湾曲した凹面部を備えたことを特徴とする請求項1または2に記載の電線接続器具。
  4. 前記押さえ部は、前記ネジ部に連結され前記フック部に対して変位する本体部と、当該本体部に取り付けられた別部材であって前記凹面部を形成するアダプタ部材と、からなることを特徴とする請求項3に記載の電線接続器具。
  5. 前記固定部は、前記第2の電線の先端部を前記押さえ部の内部に挿入可能とする引下電線挿入孔と、前記押さえ部に螺合されることによって前記引下電線挿入孔に挿入された前記第2の電線をネジ留めするネジと、からなることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載の電線接続器具。
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