JP2016177105A - 現像装置および画像形成装置 - Google Patents

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Shinichiro Fujimori
信一郎 藤森
誠 菅野
Makoto Sugano
誠 菅野
清人 堀井
Kiyoto Horii
清人 堀井
敦 船田
Atsushi Funada
敦 船田
秀喜 久家
Hideki Kuge
秀喜 久家
大祐 中井
Daisuke Nakai
大祐 中井
誠悟 篠崎
Seigo Shinozaki
誠悟 篠崎
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Abstract

【課題】廃棄された現像剤が現像装置に混入することを抑制すること。
【解決手段】現像剤保持体(R0y)に供給される現像剤が収容される収容部(V)であって、現像剤が循環しながら搬送される循環部(6+7)と、循環部(6+7)に接続され排出される現像剤が搬送される排出部(6a+7a)と、を有する収容部(V)と、収容部(V)内に配置され現像剤を搬送する搬送部材(21,26)と、排出部(6a+7a)に形成され且つ現像剤の回収路(36)に接続され、排出部(6a+7a)を搬送された現像剤を排出する排出口(6b)と、排出部(6a+7a)に設けられ且つ現像剤の搬送方向に対して排出口(6b)よりも上流側に配置され現像剤の溜まりを形成する溜まり部(7c)と、を備えた現像装置(Gy)。
【選択図】図3

Description

本発明は、現像装置および画像形成装置に関する。
従来の複写機やプリンタ等の画像形成装置において、潜像を可視像に現像する現像装置に関して、以下の特許文献1〜3に記載の技術が従来公知である。
特許文献1としての特開2009−122534号公報には、現像装置(40Y)から現像剤を排出する排出口(D)の近傍にシャッター(435)を設置して、シャッター(435)の突出部(T1)で、現像剤収容室(43)と搬送部材(430)との間隔を狭めた構成が記載されている。特許文献1に記載の技術では、排出口(D)から進入してくる色の異なる現像剤が進入する空間を小さくし、それ以上現像剤が内部に進入して、色の異なる現像剤が混入することを低減している。特許文献1に記載の構成では、シャッター(435)が配置されている部分では、搬送部材(430)の外径が小さく形成されており、シャッター(435)が設置されていない搬送部材(430)と上方の壁面と搬送部材(430)との隙間が広くなっている。
特許文献2としての特開2007−121472号公報には、現像部(14Y,14M,14C,14K)から延びる通気路(20Y〜20K)が排気ダクト部(41)に接続されており、通気路(20Y〜20K)を通じて、現像部内の圧力を抜く技術が記載されている。特許文献2には、各通気路(20Y〜20K)の途中の部分に通気路遮断部(90Y〜90C)を設けて、他の色の現像部からの空気が流入することを防止する構成も記載されている。
特許文献3としての特開2009−008745号公報には、各現像器(12Y〜12K)から空気抜き孔(52)および連結路(50)を通じて、空気抜きと現像剤の廃棄をする構成が記載されている。また、特許文献3には、モノクロ画像モード時に、非駆動状態となる現像器(12C〜12Y)において、筐体(37)と現像ロール(38)との間の隙間を、現像剤で塞いで、気密性を高めて空気の流入を抑制する技術が記載されている。
特開2009−122534号公報(「0031」〜「0034」、図3) 特開2007−121472号公報(「0028」〜「0032」、「0044」〜「0045」、図1、図8) 特開2009−008745号公報(「0050」〜「0081」、図4〜図5)
本発明は、廃棄された現像剤が現像装置に混入することを抑制することを技術的課題とする。
前記技術的課題を解決するために、請求項1に記載の発明の現像装置は、
現像剤を保持する現像剤保持体と、
前記現像剤保持体に供給される現像剤が収容される収容部であって、現像剤が循環しながら搬送される循環部と、前記循環部に接続され排出される現像剤が搬送される排出部と、を有する前記収容部と、
前記収容部内に配置され、現像剤を搬送する搬送部材と、
前記排出部に形成され、且つ、現像剤の回収路に接続され、前記排出部を搬送された現像剤を排出する排出口と、
前記排出部に設けられ、且つ、現像剤の搬送方向に対して前記排出口よりも上流側に配置され、現像剤の溜まりを形成する溜まり部と、
を備えたことを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の現像装置において、
重力方向の上方に現像剤が搬送される部位を有する前記排出部、
を備えたことを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の現像装置において、
前記溜まり部に対応して配置され、現像剤の搬送能力を有しない非搬送部を有する前記搬送部材、
を備えたことを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1ないし3のいずれかに記載の現像装置において、
前記溜まり部に対応して配置され、前記排出口に向かう方向とは逆方向に現像剤を搬送する逆搬送部を有する前記搬送部材、
を備えたことを特徴とする。
前記技術的課題を解決するために、請求項5に記載の発明の画像形成装置は、
潜像を保持する像保持体と、
前記像保持体の表面の潜像を可視像に現像する請求項1ないし4のいずれかに記載の現像装置と、
前記像保持体の表面の可視像を媒体に転写する転写装置と、
媒体に転写された画像を定着する定着装置と、
を備えたことを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の画像形成装置において、
複数の前記像保持体と、
前記各像保持体に対応してそれぞれ配置された前記現像装置と、
前記各現像装置の排出口に接続される前記回収路が合流する合流路と、
前記合流路の現像剤搬送方向の下流端に接続されて、前記排出口から排出された現像剤が回収される回収容器と、
を備えたことを特徴とする。
請求項1,5に記載の発明によれば、排出口よりも上流側に溜まり部を有しない場合に比べて、廃棄された現像剤が現像装置に混入することを抑制することができる。
請求項2に記載の発明によれば、重力方向の上方に現像剤が搬送される部位に現像剤が溜まる溜まり部を形成することができる。
請求項3に記載の発明によれば、非搬送部の位置に現像剤を溜めることができる。
請求項4に記載の発明によれば、逆搬送部の位置に現像剤を溜めることができる。
請求項6に記載の発明によれば、合流路を通じて廃棄された現像剤が現像装置に混入することを抑制することができる。
図1は本発明の実施例1の画像形成装置の全体説明図である。 図2は実施例1の画像形成装置の要部拡大説明図である。 図3は本発明の実施例1の現像装置の説明図であり、図3Aは現像容器カバーが除去された状態の要部断面斜視説明図、図3Bは供給オーガの説明図、図3Cは撹拌オーガの説明図である。 図4は図3AのIV−IV線断面図である。 図5は図3AのV−V線断面図である。 図6は実施例1の排出筒の拡大図である。 図7は実施例1の現像剤の補給系および回収系の説明図である。 図8は変更例の説明図であり、実施例1の図3Cに対応する図である。
次に図面を参照しながら、本発明の実施の形態の具体例としての実施例を説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
なお、以後の説明の理解を容易にするために、図面において、前後方向をX軸方向、左右方向をY軸方向、上下方向をZ軸方向とし、矢印X,−X,Y,−Y,Z,−Zで示す方向または示す側をそれぞれ、前方、後方、右方、左方、上方、下方、または、前側、後側、右側、左側、上側、下側とする。
また、図中、「○」の中に「・」が記載されたものは紙面の裏から表に向かう矢印を意味し、「○」の中に「×」が記載されたものは紙面の表から裏に向かう矢印を意味するものとする。
なお、以下の図面を使用した説明において、理解の容易のために説明に必要な部材以外の図示は適宜省略されている。
図1は本発明の実施例1の画像形成装置の全体説明図である。
図1において、画像形成装置の一例としての複写機Uは、上部の原稿搬送装置U1と、下部の装置本体U2とを有する。
前記原稿搬送装置U1は、原稿給紙部TG1を有する。原稿給紙部TG1には、複写しようとする複数の原稿Giが重ねて収容される。原稿給紙部TG1の下方には、原稿排紙部TG2が配置されている。原稿排紙部TG2は、原稿給紙部TG1から給紙されて、原稿読取り面PG上の原稿読取位置を通過した原稿Giが排出される。
前記装置本体U2は、利用者が画像形成動作開始等の作動指令信号を入力操作する操作部UIと、露光光学系A等を有している。
前記原稿搬送装置U1で原稿読取り面PG上を搬送される原稿または手動で原稿読取り面PG上に置かれた原稿からの反射光は、前記露光光学系Aを介して、固体撮像素子CCDで赤:R、緑:G、青:Bの電気信号に変換される。
情報変換部IPSは、固体撮像素子CCDから入力される前記RGBの電気信号を黒:K、イエロー:Y、マゼンタ:M、シアン:Cの画像情報に変換して一時的に記憶し、前記画像情報を予め設定された時期に潜像形成用の画像情報として潜像形成回路DLに出力する。
なお、原稿画像が単色画像、いわゆる、モノクロの場合は、黒:Kのみの画像情報が潜像形成回路DLに入力される。
前記潜像形成回路DLは、図示しない各色Y,M,C,Kの各駆動回路を有し、入力された画像情報に応じた信号を予め設定された時期に、各色毎に配置された潜像形成装置の一例としてのLEDヘッドLHy,LHm,LHc,LHkに出力する。なお、実施例1では、LEDヘッドLHy〜LHkは、発光素子の一例としてのLEDが画像の幅方向に沿って線状に配列されたLEDアレイにより構成されている。LEDヘッドLHy〜LHkは、入力された信号に応じて、LEDが発光する。したがって、LEDヘッドLHy〜LHkは、入力された信号に応じた書込光を出力する。
図2は実施例1の画像形成装置の要部拡大説明図である。
図1、図2において、各LEDヘッドLHy〜LHkの上方には、像保持体の一例としての感光体PRy,PRm,PRc,PRkが配置されている。
各感光体PRy,PRm,PRc,PRkの回転方向に対して、LEDヘッドLHy〜LHkの上流側には、帯電器の一例としての帯電ロールCRy,CRm,CRc,CRkが、感光体PRy〜PRkに接触して配置されている。感光体PRy〜PRkの回転方向に対して、LEDヘッドLHy〜LHkの下流側には、現像装置Gy,Gm,Gc,Gkが配置されている。感光体PRy〜PRkの回転方向に対して、現像装置Gy〜Gkの下流側には、1次転写器の一例としての1次転写ロールT1y,T1m,T1c,T1kが配置されている。感光体PRy〜PRkの回転方向に対して、1次転写ロールT1y〜T1kの下流側には、像保持体の清掃器の一例としての感光体クリーナCLy,CLm,CLc,CLkが配置されている。
前記Y色の感光体PRy、帯電ロールCRy、LEDヘッドLHy、現像装置Gy、1次転写ロールT1y、感光体クリーナCLyにより、可視像の一例としてのトナー像を形成する実施例1のY色の可視像の形成装置の一例としてのY色の作像部Uyが構成されている。同様に、各感光体PRm,PRc,PRk、帯電ロールCRm,CRc,CRk、LEDヘッドLHm,LHc,LHk、現像装置Gm,Gc,Gk、1次転写ロールT1m,T1c,T1k、感光体クリーナCLm,CLc,CLkにより、前記M,C,K色の作像部Um,Uc,Ukが構成されている。
前記感光体PRy〜PRkの上方には、中間転写装置の一例としてのベルトモジュールBMが配置されている。ベルトモジュールBMは、中間転写体の一例として、無端帯状の中間転写ベルトBを有する。中間転写ベルトBは、駆動部材の一例としてのベルト駆動ロールRdと、張架部材の一例としてのテンションロールRtと、片寄りを補正する部材の一例としてのウォーキングロールRwと、従動部材の一例としてのアイドラロールRfと、2次転写領域の対向部材の一例としてのバックアップロールT2aと、1次転写ロールT1y,T1m,T1c,T1kと、により回転可能に支持されている。
前記中間転写ベルトBを挟んでバックアップロールT2aに対向する位置には、2次転写部材の一例としての2次転写ロールT2bが配置されている。実施例1では、バックアップロールT2aは接地され、2次転写ロールT2bには電源回路Eからトナーの帯電極性と逆極性の2次転写電圧が印加される。バックアップロールT2aおよび2次転写ロールT2bにより、実施例1の2次転写器T2が構成されている。また、2次転写ロールT2bと中間転写ベルトBとが接触する領域により2次転写領域Q4が形成される。
中間転写ベルトBの回転方向に対して、2次転写領域Q4の下流側には、中間転写体の清掃器の一例として、ベルトクリーナCLbが配置されている。
前記1次転写ロールT1y〜T1k、中間転写ベルトBおよび2次転写器T2等により、実施例1の転写装置T1+T2+Bが構成されている。また、作像部Uy〜Ukおよび転写装置T1+T2+Bとにより、実施例1の画像の記録部Uy〜Uk+T1+T2+Bが構成されている。
図1において、作像部Uy〜Ukの下方には、案内部材の一例としての左右一対のガイドレールGRが4段設けられている。各ガイドレールGRには、媒体の収容部の一例としての給紙トレイTR1〜TR3が前後方向に出入可能に支持されている。給紙トレイTR1〜TR3には、媒体の一例としての記録シートSが収容される。
給紙トレイTR1〜TR3の左上方には、取出部材の一例としてのピックアップロールRpが配置されている。記録シートSの搬送方向に対して、ピックアップロールRpの下流側には、捌き部材の一例としての捌きロールRsが配置されている。記録シートSの搬送方向に対して、捌きロールRsの下流側には、媒体の搬送路の一例として、上方に延びる給紙路SHが形成されている。給紙路SHには、搬送部材の一例としての複数の搬送ロールRaが配置されている。
給紙路SHには、2次転写領域Q4の上流側に、搬送時期の調節部材の一例としてのレジロールRrが配置されている。
記録シートSの搬送方向に対して、2次転写領域Q4の下流側には、定着装置Fが配置されている。定着装置Fは、加熱用の定着部材の一例としての加熱ロールFhと、加圧用の定着部材の一例としての加圧ロールFpと、を有する。加熱ロールFhと加圧ロールFpとの接触領域により定着領域Q5が構成されている。
定着装置Fの上方には、搬送路の一例としての排紙路SH3が配置されている。排紙路SH3は、媒体の排出部の一例として、装置本体U2の上面に形成された排紙トレイTRhに向けて延びる。排紙路SH3の下流端の排出口SH3aには、媒体の搬送部材の一例としての排紙ロールRhが配置されている。
(複写機の機能の説明)
前記構成を備えた実施例1の複写機Uでは、固体撮像素子CCDで読み取られた画像情報は、Y,M,C、Kの画像情報に変換される。変換された画像情報に応じて、LEDヘッドLHy〜LHkが制御されて書込光が出力される。
各感光体PRy〜PRkは、画像形成が開始されると回転駆動する。帯電ロールCRy〜CRkには、電源回路Eから帯電電圧が印加される。したがって、感光体PRy〜PRkの表面は、帯電ロールCRy〜CRkにより帯電される。帯電された感光体PRy〜PRkは、書込位置Q1y,Q1m,Q1c,Q1kにおいて、LEDヘッドLHy〜LHkからの書込光により、表面に静電潜像が形成される。感光体PRy〜PRkの静電潜像は、現像領域Q2y,Q2m,Q2c,Q2kにおいて、現像装置Gy,Gm,Gc,Gkにより可視像の一例としてのトナー像に現像される。
現像されたトナー像は、中間転写体の一例としての中間転写ベルトBに接触する1次転写領域Q3y,Q3m,Q3c,Q3kに搬送される。1次転写領域Q3y,Q3m,Q3c,Q3kにおいて中間転写ベルトBの裏面側に配置された1次転写ロールT1y〜T1kには、制御部Cにより制御される電源回路Eから予め設定された時期にトナーの帯電極性と逆極性の1次転写電圧が印加される。したがって、各感光体PRy〜PRk上のトナー像は前記1次転写ロールT1y〜T1kにより中間転写ベルトBに転写される。なお、多色のトナー像の場合、上流側の1次転写領域で中間転写ベルトBに転写されたトナー像に重ねて、下流側のトナー像が転写される。
1次転写後の感光体PRy〜PRkの残留物、付着物は、感光体クリーナCLy〜CLkにより清掃される。清掃された感光体PRy〜PRk表面は、帯電ロールCRy〜CRkにより再帯電される。
1次転写領域Q3y〜Q3kで1次転写ロールT1y〜T1kにより中間転写ベルトB上に転写された単色または多色のトナー像は、2次転写領域Q4に搬送される。
画像が記録される記録シートSは、使用される給紙トレイTR1〜TR3のピックアップロールRpにより、取り出される。ピックアップロールRpで取り出された記録シートSは、複数枚の記録シートSが重ねて取り出された場合、捌きロールRsにより1枚ずつに分離される。捌きロールRsで分離された記録シートSは、搬送ロールRaにより給紙路SHを搬送される。給紙路SHを搬送された記録シートSは、レジロールRrに送られる。
レジロールRrは、中間転写ベルトBに形成されたトナー像が2次転写領域Q4に搬送される時期を合わせて、記録シートSを2次転写領域Q4に搬送する。2次転写ロールT2bには、電源回路Eによりトナーの帯電極性と逆極性の2次転写電圧が印加される。したがって、中間転写ベルトB上のトナー像は、中間転写ベルトBから記録シートSに転写される。
2次転写後の前記中間転写ベルトBは、中間転写体清掃器の一例としてのベルトクリーナCLbにより清掃される。
前記トナー像が2次転写された記録シートSは、定着領域Q5を通過する際に加熱定着される。
画像が定着された記録シートSは、排紙路SH3を搬送される。排紙路SH3を搬送された記録シートSは、排紙ロールRhにより排紙トレイTRhに排出される。
(現像装置の説明)
図3は本発明の実施例1の現像装置の説明図であり、図3Aは現像容器カバーが除去された状態の要部断面斜視説明図、図3Bは供給オーガの説明図、図3Cは撹拌オーガの説明図である。
図4は図3AのIV−IV線断面図である。
図5は図3AのV−V線断面図である。
次に、前記本発明の実施例1の現像装置Gy,Gm,Gc,Gkの説明をするが、各色の現像装置Gy,Gm,Gc,Gkは同様に構成されているため、Y色の現像装置Gyについてのみ詳細な説明をし、その他の色の現像装置Gm,Gc,Gkについては、詳細な説明を省略する。
図3〜図5において、感光体PRyに対向して配置された現像装置Gyは、収容部の一例としての現像容器Vを有する。実施例1の現像容器Vには、トナー及びキャリアとを含む2成分現像剤が収容される。前記現像容器Vは、現像容器本体1を有する。図4において、現像容器本体1の上端は、蓋部材の一例としての現像容器カバー2で塞がれている。実施例1の現像容器カバー2には、現像ロールR0yの上方において、現像容器Vの内部と外部とを接続する隙間の一例としての空気抜き路2aが形成されている。
図3において、現像容器本体1の前端には、排出部の一例としての排出筒3が接続されている。図4において、実施例1の現像容器Vは、感光体PRyに対向する現像領域Q2yに対応して、開口V1が形成されており、開放されている。
図3、図4において、現像容器本体1の内側には、保持体収容部の一例としての現像ロール室4が形成されている。前記現像ロール室4には、第1収容室の一例としての第1撹拌室6が隣接している。前記第1撹拌室6の右斜め下方には、第2収容室の一例としての第2撹拌室7が隣接している。実施例1の各撹拌室6,7は、現像容器Vの横方向および縦方向の大きさを小型化するために斜めに配置されている。
前記現像ロール室4内には、現像剤保持体の一例としての現像ロールR0yが収容されている。前記現像ロールR0yは、外表面の一部が開口V1を通じて、感光体PRyに露出して、対向している。前記現像ロールR0yの回転方向上流側には、層厚規制部材8が配置されている。層厚規制部材8は、現像ロールR0y表面の現像剤の層厚を規制する。
なお、図4において、前記現像容器Vの前後両端部には、感光体PRyに対向する側に、突き当て部材の一例としてのトラッキング部材Vaが支持されている。トラッキング部材Vaは、現像ロールR0yと感光体PRyとの間隔を所定の間隔に設定する。
図3において、前記第1撹拌室6の前側には、排出筒3内部の第1の排出室6aが接続されている。第1の排出室6aの前端部の下面には、排出口6bが形成されている。
第2撹拌室7の前側には、排出筒3内部の第2の排出室7aが接続されている。図3において、第2撹拌室7の後端には、補給口7bが形成されている。
前記各排出室6a,7aにより、実施例1の排出部の一例としての排出路6a+7aが構成されている。
図3に示すように、前記現像容器本体1において、前記第1撹拌室6と第2撹拌室7との間には、両端部以外の部分に仕切壁9が形成されている。図3、図4において、前記第1撹拌室6及び第2撹拌室7は、後端部に配置された第1流入部の一例としての下降流入部E1と、前側に配置された第2流入部の一例としての上昇流入部E2において通じている。よって、第1撹拌室6と第2撹拌室7の間で、現像剤が循環可能に構成されている。よって、第1撹拌室6と第2撹拌室7とにより、実施例1の循環部の一例としての循環室6+7が構成されている。
なお、図3Aにおいて、実施例1では、現像ロールR0yによって現像が行われる現像領域Q2yの幅L1に対して、下降流入部E1が重複する位置に配置されると共に、上昇流入部E2は一部が重複して配置されている。
図6は実施例1の排出筒の拡大図である。
図3、図5、図6において、排出筒3では、第1の排出室6aと第2の排出室7aとの間には、仕切壁12が形成されている。また、仕切壁12には、第3流入部の一例としての前端流入部E3が形成されている。
実施例1では、第2の排出室7aから第1の排出室6aへ現像剤が流入可能に構成されている。
なお、実施例1では、第2の排出室7aには、前端流入部E3の後方に、溜まり部の一例としての現像溜まり領域7cが設定されている。
図3、図4において、前記第1撹拌室6内には、第1の搬送部材の一例であって、供給部材の一例としての供給オーガ21が配置されている。
図3A、図3Bにおいて、前記供給オーガ21は、前後方向に延びる第1回転軸22を有する。前記第1回転軸22の外周には、第1の排出室6aの前端から前端流入部E3の間に対応して、搬送羽根の一例としての第1の排出羽根23aが、配置されている。第1の排出羽根23aは、第1回転軸22の回転時に現像剤を前方に搬送する方向の螺旋状に形成されている。第1回転軸22には、前端流入部E3から上昇流入部E2の間に対応して、第1の排出室6aの空間を埋めるブロック部23bが形成されている。前記第1回転軸22の外周には、上昇流入部E2から下降流入部E1の間に対応して、搬送羽根の一例としての主搬送羽根23cが、配置されている。第1の主搬送羽根23cは、第1回転軸22の回転時に現像剤を後方に搬送する方向の螺旋状に形成されている。
図3A、図3Cにおいて、前記第2撹拌室7内には、第2搬送部材の一例であって、撹拌部材の一例としての撹拌オーガ26が配置されている。
前記撹拌オーガ26は、前後方向に延びる第2回転軸27を有する。前記第2回転軸27の外周には、前端から前端流入部E3に対応して、逆搬送部の一例としての第2の逆搬送羽根28aが形成されている。第2の逆搬送羽根28aは、第2回転軸27の回転時に、現像剤が後方に搬送される巻方向の螺旋状に形成されている。第2回転軸27の外周には、前端流入部E3から後端までの間に、搬送羽根の一例としての第2の主搬送羽根28bが形成されている。第2の主搬送羽根28bは、第2回転軸27の回転時に、現像剤が前方に向けて搬送される巻方向の螺旋状に形成されている。また、図3に示すように、第2の主搬送羽根28bには、予め設定された間隔をあけて、複数の平板状の撹拌部材28dが支持されている。
(現像剤の補給系および回収系)
図7は実施例1の現像剤の補給系および回収系の説明図である。
図7において、実施例1では、補給口7bには、現像剤カートリッジKyからの補給路31y〜31kが接続される。補給路31y〜31kの内部には、現像剤の搬送部材の一例としての補給アジテータ32y〜32kが収容されている。
また、実施例1では、排出口6bには、第1の回収路36y〜36kが接続されている。なお、実施例1では、感光体クリーナCLy〜CLkからも第2の回収路37y〜37kが延びている。各回収路36y〜36k,37y〜37kの下端は、合流路38に接続されている。実施例1の合流路38は、右斜上方に延びている。合流路38の内部には、現像剤の搬送部材の一例としての回収オーガ39が配置されている。合流路38の下流端である右端には、回収容器の一例としての回収ボックス41が接続されている。回収ボックス41は、複写機Uに対して着脱可能、交換可能に構成されている。
(実施例1の作用)
前記構成を備えた現像装置Gy〜Gkでは、画像形成動作が開始されると、現像ロールR0y〜R0kおよび各搬送部材21,26が回転する。各搬送部材21,26が回転すると、循環室6+7内で現像剤が循環する。第1撹拌室6の現像剤は、現像ロールR0y〜R0kに供給される。現像ロールR0y〜R0kの現像剤は、層厚規制部材8で層厚が揃えられた状態で、現像領域Q2y〜Q2kにおいて、感光体PRy〜PRkの表面の潜像を可視像に現像する。
第2撹拌室7の現像剤は、一部が上昇流入部E2よりも前方に搬送される。ここで、撹拌オーガ26には、第2の逆搬送羽根28aが形成されており、前端流入部E3から上昇流入部E2の間の現像剤溜まり領域7cで現像剤が溜まる。そして、上昇流入部E2の現像剤が多くなると、上昇流入部E2を通じて、第2撹拌室7から第1撹拌室6に現像剤が流入する。同様に、前端流入部E3の現像剤が多くなると、前端流入部E3を通じて、第2の排出室7aから第1の排出室6aに現像剤が流入する。第1の排出室6aに流入した現像剤は、排出口6bを通じて排出される。
実施例1の現像装置Gy〜Gkでは、排出口6bが、合流路38を介して、他の色の現像装置Gy〜Gkや感光体クリーナCLy〜CLkに接続されている。ここで、単色印刷時には、K色の現像装置Gkしか駆動せず、他の色の現像装置Gy〜Gcは停止する。K色の現像装置Gkが駆動すると、現像ロールR0kの回転に伴って、現像装置Gk内の内圧が上昇する場合がある。現像装置Gkの内圧が上昇すると、合流路38を通じて、停止中の現像装置Gy〜Gcに向けて空気が逆流する恐れがある。空気が逆流すると、空気と共に他の色の現像剤が流入し、混色する恐れがある。他にも、感光体クリーナCLy〜CLkの内圧の上昇や、複写機Uの内部温度の上昇、作業者が回収ボックス41を押した場合でも、同様に、空気が逆流して、混色する恐れがある。
ここで、特許文献1に記載の構成では、搬送部材の上方に隙間が形成されており、この隙間を通じて現像剤が逆流して、混色する恐れがある。特許文献2に記載のように通気路遮断部を設ける構成では、部品点数が多くなって、費用が増大したり、大型化する問題がある。特許文献3に記載の構成では、実施例1のような空気抜き路2aが形成されている構成では、効果が低い問題がある。
これらに対して、実施例1では、現像剤溜まり領域7cにおいて、上流側から現像剤が順次送られてきており、特許文献1と異なり、現像剤溜まり領域7cには現像剤でほぼ詰まった状態となっている。よって、排出口6bから現像剤が逆流しようとしても、現像剤が詰まった状態の現像剤溜まり領域7cを越えて、循環室6+7に進入しにくい。仮に、逆流した現像剤が、現像剤溜まり領域7cよりも下流側の第1の排出室6aや前端流入部E3の付近に付着する事がある。しかし、搬送部材21,26が駆動すると、現像剤溜まり領域7cの現像剤は排出口6bに向けて送られる。よって、逆流した現像剤は、排出口6bに送られる現像剤と共に排出口6bから排出され、混色は防止される。
また、実施例1では、排出口6bよりも上流側の現像剤溜まり領域7cで現像剤がほぼ詰まった状態にするだけであり、特許文献2のような部品点数の増加は避けられる。また、特許文献3と異なり、空気抜き路2aが設けてあっても、混色が抑えられる。
特に、実施例1の現像装置Gy〜Gkでは、排出路6a+7aの経路は、下側の第2の排出室7aを水平方向に搬送され、前端流入部E3で上方に曲がり、上側の第1の排出室6aを水平に搬送され、排出口6bで下方に曲がっている。すなわち、排出路6a,7aの全体として、経路がクランク状に形成されている。よって、排出経路が直線状の場合に比べて、逆流時の空気の流れが弱まりやすく、現像剤が循環室6+7に届きにくくなっている。
(変更例)
以上、本発明の実施例を詳述したが、本発明は、前記実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内で、種々の変更を行うことが可能である。本発明の変更例(H01)〜(H08)を下記に例示する。
(H01)前記実施例において、画像形成装置の一例としての複写機を例示したが、これに限定されず、例えば、プリンタ、FAX、あるいはこれらの複数または全ての機能を有する複合機等により構成することも可能である。
(H02)前記実施例において、複写機Uは、4色の現像剤が使用される構成を例示したが、これに限定されず、例えば、単色の画像形成装置や、5色以上または3色以下の多色の画像形成装置にも適用可能である。
(H03)前記実施例において、合流路38を設ける構成が望ましいが、これに限定されない。例えば、各回収路36y〜36k、37y〜37kが、直接、回収ボックス41に接続された構成にも適用可能である。この場合でも、回収ボックス41を通じて、空気の逆流が発生する恐れもあるが、本願発明で混入は抑えられる。
図8は変更例の説明図であり、実施例1の図3Cに対応する図である。
(H04)前記実施例において、第2の逆搬送羽根28aを設けて、現像剤溜まり領域7cに現像剤を溜める構成を例示したが、これに限定されない。例えば、図8に示すように、前端流入部E3から上昇流入部E2の間に、第2の主搬送羽根28bを設けない非搬送部28eを設定して、非搬送部の部分で現像剤の搬送能力をなくして、現像剤が溜まるように構成することも可能である。他にも、第2の逆搬送羽根28aは、前端流入部E3よりも前側に配置したが、前端流入部E3と上昇流入部E2の間に配置することも可能である。
(H05)前記実施例において、現像剤溜まり領域7cを、前端流入部E3と上昇流入部E2の間に設定する構成を例示したが、これに限定されない。例えば、前端流入部E3と上昇流入部E2の一部分のみにしたり、前端流入部E3の近傍のみにしたり等の変更も可能である。
(H06)前記実施例において、排出路6a+7aをクランク形状にすることが望ましいが、これに限定されない。直線状や、ジグザグ形状等、任意の経路形状とすることが可能である。
(H07)前記実施例において、第1撹拌室6と第2撹拌室7とが斜めに配置された現像装置Gy〜Gkを例示したが、この構成に限定されず、第1撹拌室6と第2撹拌室7とが水平方向または重力方向に並べて配置された現像装置にも適用可能である。
(H08)前記実施例において、各搬送部材21,26の羽根として、螺旋状の羽根を例示したが、この構成に限定されない。例えば、半円状の板を回転軸22,27に傾斜した状態で支持する構成とすることも可能である。
6+7…循環部、
6a+7a…排出部、
6b…排出口、
7c…溜まり部、
21,26…搬送部材、
28a…逆搬送部、
36…回収路、
38…合流路、
41…回収容器、
E3…重力方向の上方に現像剤が搬送される部位、
F…定着装置、
Gy,Gm,Gc,Gk…現像装置、
PRy,PRm,PRc,PRk…像保持体、
R0y,R0m,R0c,R0k…現像剤保持体、
S…媒体、
T1+B+T2…転写装置、
U…画像形成装置、
V…収容部。

Claims (6)

  1. 現像剤を保持する現像剤保持体と、
    前記現像剤保持体に供給される現像剤が収容される収容部であって、現像剤が循環しながら搬送される循環部と、前記循環部に接続され排出される現像剤が搬送される排出部と、を有する前記収容部と、
    前記収容部内に配置され、現像剤を搬送する搬送部材と、
    前記排出部に形成され、且つ、現像剤の回収路に接続され、前記排出部を搬送された現像剤を排出する排出口と、
    前記排出部に設けられ、且つ、現像剤の搬送方向に対して前記排出口よりも上流側に配置され、現像剤の溜まりを形成する溜まり部と、
    を備えたことを特徴とする現像装置。
  2. 重力方向の上方に現像剤が搬送される部位を有する前記排出部、
    を備えたことを特徴とする請求項1に記載の現像装置。
  3. 前記溜まり部に対応して配置され、現像剤の搬送能力を有しない非搬送部を有する前記搬送部材、
    を備えたことを特徴とする請求項1または2に記載の現像装置。
  4. 前記溜まり部に対応して配置され、前記排出口に向かう方向とは逆方向に現像剤を搬送する逆搬送部を有する前記搬送部材、
    を備えたことを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の現像装置。
  5. 潜像を保持する像保持体と、
    前記像保持体の表面の潜像を可視像に現像する請求項1ないし4のいずれかに記載の現像装置と、
    前記像保持体の表面の可視像を媒体に転写する転写装置と、
    媒体に転写された画像を定着する定着装置と、
    を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  6. 複数の前記像保持体と、
    前記各像保持体に対応してそれぞれ配置された前記現像装置と、
    前記各現像装置の排出口に接続される前記回収路が合流する合流路と、
    前記合流路の現像剤搬送方向の下流端に接続されて、前記排出口から排出された現像剤が回収される回収容器と、
    を備えたことを特徴とする請求項5に記載の画像形成装置。
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