JP2003066800A - トナー搬送機能付きトナー回収容器および前記トナー回収容器を備えた画像形成装置 - Google Patents

トナー搬送機能付きトナー回収容器および前記トナー回収容器を備えた画像形成装置

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JP2003066800A
JP2003066800A JP2001256614A JP2001256614A JP2003066800A JP 2003066800 A JP2003066800 A JP 2003066800A JP 2001256614 A JP2001256614 A JP 2001256614A JP 2001256614 A JP2001256614 A JP 2001256614A JP 2003066800 A JP2003066800 A JP 2003066800A
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toner
electric field
field curtain
container
curtain generating
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JP2001256614A
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Shinichiro Fujimori
信一郎 藤森
Yasuaki Watanabe
靖晃 渡辺
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Fujifilm Business Innovation Corp
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Fuji Xerox Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 機能部品の削減により、小型・省スペース
のトナー回収容器および画像形成装置を提供すること。 【解決手段】 画像形成装置内の廃棄すべきト
ナーである排トナーが流入するトナー流入口1aと、前
記トナー流入口1aから流入したトナーが堆積する底面
1bとを有し、底面積が前記トナー流入口1aの開口面
積よりも大きく形成されたトナー回収容器1本体と、前
記トナー回収容器1本体の底面に設けられた電界カーテ
ン発生部材3であって、前記トナー流入口1aに近い底
面部分に流入したトナーを前記トナー流入口1aから離
れた底面部分に搬送する電界カーテンを発生する前記電
界カーテン発生部材3とを備えたことを特徴とするトナ
ー搬送機能付きトナー回収容器1および前記トナー回収
容器を備えた画像形成装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、電子写真複写機
やレーザープリンタ等の画像形成装置内の廃トナー(感
光体や中間転写ベルト等のトナー像担持体表面から回収
されたトナー及び現像容器から排出された排出トナー)
を収容するトナー回収容器および前記トナー回収容器を
備えた画像形成装置に関し、特に、トナー流入口および
前記トナー流入口の開口面積よりも面積の広い底面を有
するトナー回収容器に流入したトナーを前記トナー流入
口に近い底面部分から離れた遠い底面部分に搬送するト
ナー搬送機能付きトナー回収容器および前記トナー回収
容器を備えた画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電子写真方式を用いた画像形成装
置は以下のような工程で画像形成を行っている。すなわ
ち、潜像担持体表面に均一に電荷を付与する帯電工程、
帯電した潜像担持体表面に光を照射して静電潜像を形成
する露光工程、前記静電潜像にトナーを付着させてトナ
ー像を形成する現像工程、前記トナー像を転写材に転写
する転写工程、前記転写材上のトナー像を定着する定着
工程である。さらに、転写工程で潜像担持体表面に残留
した未転写トナーは、クリーニング工程で除去され、次
の画像形成サイクルが開始される。クリーニング工程で
は、クリーニング装置として、弾性を有するクリーニン
グブレード等を潜像担持体表面に押し当て、残留した転
写残トナーを回収している。
【0003】特にカラーの画像形成装置として、潜像担
持体と転写材との間に中間像担持体を設け、潜像担持体
から中間像担持体に各色ごとにトナー像を転写し、全色
のトナー像が転写された中間像担持体から転写材にフル
カラートナー像が転写されるように構成された画像形成
装置や、潜像担持体上に形成された複数のトナー像を中
間像担持体を使用せずに一括して転写材上に転写する画
像形成装置(特開平5−273830号公報等)が従来
公知である。前記中間像担持体を備えた画像形成装置で
は、前記中間像担持体に残留した転写残トナーは、前記
潜像担持体と同様にクリーニングブレード等により回収
される。
【0004】前述のようにクリーニングされて回収され
たトナー(回収トナー)は、現像工程、転写工程および
クリーニング工程の各工程において、電気的な力や部材
どうしの間で圧接されるなどの様々なストレスを受け
る。前記ストレスを受けると、トナーの帯電状態やトナ
ーへの外添剤の付着状態等が均一でなくなるので、回収
トナーの再使用は困難となり、廃棄用トナーとして扱わ
れ、廃棄される。また、現像装置内の劣化した現像剤も
従来公知の排出方法によって排出されており、この排出
された現像剤(排出現像剤)は廃棄用現像剤として扱わ
れ、廃棄される。以下、本明細書において、前記回収ト
ナーと排出現像剤とをあわせて廃トナーという。
【0005】前記廃トナーは、オーガー等のトナー搬送
部材により、回収容器に搬送される。回収容器に搬送さ
れた廃トナーは、流動性が低いので回収容器内に均等に
堆積されずに回収容器の流入口付近に偏在して堆積す
る。前記流入口付近に廃トナーが偏在して堆積すると、
トナー搬送部材の出口から回収容器にトナーを排出でき
なくなる。即ち、トナー搬送部材の搬送能力が低下し、
トナーの回収及び搬送が正確にできなくなる。トナーの
回収が適確に行われないと、クリーニング不良を引き起
こし、欠陥のある画像が形成されてしまう。また、回収
容器に搬送された廃トナーは電気的・機械的状態が均一
でなく帯電極性の異なる粒子も含まれているので、回収
容器の流入口付近に偏在して堆積するのみならず、帯電
極性の異なるトナーどうしが凝集したり、いわゆる架橋
等が生じてしまうことがある。前記凝集や架橋等が発生
すると、トナー回収容器入口のトナーが高密度となり、
回収容器奥への搬送が困難になり、結果として、トナー
回収容器の容量がさらに減少してしまう。従って、前記
回収容器が廃トナーで満杯になる時期と、トナーカート
リッジの交換時期とが一致するように回収容器の大きさ
及び形状を設定した場合でも、回収容器内に廃トナーが
偏在することにより、回収容器の交換前にオーバーフロ
ーを起こし、画像形成装置内を汚染してしまうことがあ
る。
【0006】前記廃トナーの偏在をなくすために、従
来、オーガー等の回収容器内トナー搬送装置により、回
収容器流入口付近の廃トナーを流入口から離れたスペー
スに搬送して、回収容器全域(全スペース)にトナーを
堆積させていた。即ち、前記トナー搬送装置によって、
回収容器内の全スペースを有効利用し、廃トナーのオー
バーフローによる画像形成装置内の汚染を防止してい
た。また、前記廃トナーの偏在を無くして、廃トナーの
オーバーフローによる画像形成装置内の汚染の防止、及
び、回収容器内のスペースを有効利用する技術として、
以下の技術(J01)、(J02)が従来公知である。 (J01)特開平7−244432号公報記載の技術 この公報には、本体カバーをユーザー又はエンジニアが
開閉することにより回収容器を振動させて、回収容器内
の廃トナーを均一にするという技術が記載されている。 (J02)特開平8−62919号公報記載の技術 この公報には、搬送ローラによって回収空間入口側から
出口空間側に搬送された廃トナーを、回転軸に連設さ
れ、回転方向に弾性変形可能な羽根体の先側に設けら
れ、且つ、前記出口空間側を掻き取り可能に構成された
トナー掻き取り部材によって、回収空間奥側に搬送する
技術が記載されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】近年、複写機・プリン
ターには省スペース化への要求が強まり、機能部品削減
・小型化が必要となっている。これに伴い、回収容器に
も、省スペース・小型化が要求され、回収容器内のスペ
ースを有効利用することが必要となっている。 (オーガー等の回収容器内トナー搬送装置を使用する従
来技術の問題点)前記オーガー等を使用する従来技術で
は、オーガー等を設置するスペース及びオーガー等を駆
動する部材が必要となり、機能部品削減および回収容器
の省スペース・小型化の要求に答えることはできない。 (前記従来技術(J01)の問題点)前記従来技術(J0
1)では、回収容器内トナー搬送装置が不要である反
面、定期的にユーザーによるカバーの開閉が必要な上
に、ユーザーが開閉を行わなかった場合、画像形成装置
内の汚染を招いてしまう。 (前記従来技術(J02)の問題点)前記従来技術(J0
2)では、搬送ローラや羽根体などの回転部材を設ける
ために、これらの部材を設置するためのスペース及び駆
動装置が必要となり、機能部品削減及び回収容器の省ス
ペース・小型化の要求に答えることができない。
【0008】前記回収容器の省スペース・小型化、及
び、回収容器内のスペースの有効利用を実現するため
に、公知の技術として知られる電界カーテンに注目し
た。電界カーテンは、電界によってトナー等の帯電粒子
の搬送が可能であり、且つ、大きなスペースを必要とし
ない装置で発生させることができる。電界カーテンを発
生させる装置は、通常、電界カーテン発生部材と、電界
カーテン発生電源とによって構成されている。前記電界
カーテン発生部材は一定間隔で平行に配置されて数本お
きに接続された複数の電極を有しており、電圧が印加さ
れると前記電極の電位によって電界カーテン発生部材上
に電界が発生する。前記電界カーテン発生電圧は、前記
数本おきに接続された電極の組毎にそれぞれ位相の異な
る交流電圧を印加される。このとき、前記電界カーテン
発生部材の表面に、前記電極が並んだ方向に沿って、周
期的な電界分布(同一形状の電界が繰り返し並んで配置
された状態で形成される電界分布)を有する電界カーテ
ンが発生する。そして、前記電界カーテンの電界分布
は、電極が並んだ方向に沿って一方向に進行する。トナ
ー等の帯電粒子は前記一方向に進行する電界分布(進行
波電界)を有する電界カーテンによって電気的な力を受
け、前記進行波電界の進行に伴って搬送される。
【0009】前述のとおり、従来、電界カーテンは、帯
電しているトナー等を搬送する目的で用いられており、
回収容器の中の廃トナーのようにほとんど帯電していな
い粒子を搬送することには用いられていなかった。しか
し、本発明者の実験の結果、現像剤中の帯電しているト
ナーに比べ、ほとんど帯電していないトナーも電界カー
テンによって搬送されることが確認された。即ち、電界
カーテンを用いることにより、ほとんど帯電していない
廃トナーも搬送できることが、本発明者によって、見出
された。
【0010】
【発明の目的】本発明は、前述の事情に鑑み、次の記載
内容(O01)を課題とする。 (O01)トナー回収容器の流入口に廃トナーを偏在させ
ず、トナー回収容器の全スペースを有効利用することに
より、廃トナーのオーバーフローによる画像形成装置内
の汚染を防止すること。 (O02)トナー回収容器の流入口に廃トナーを偏在させ
ずに、トナー回収を行うことによって、長期にわたり、
画像欠陥のない高品位な画像を提供すること。 (O03)機能部品の削減により、小型・省スペースのト
ナー回収容器および画像形成装置を提供すること。
【0011】
【課題を解決するための手段】次に、前記課題を解決し
た本発明を説明するが、本発明の要素には、後述の実施
例の要素との対応を容易にするため、実施例の要素の符
号をカッコで囲んだものを付記する。また、本発明を後
述の実施例の符号と対応させて説明する理由は、本発明
の理解を容易にするためであり、本発明の範囲を実施例
に限定するためではない。
【0012】(本発明)前記課題を解決するために、本
発明のトナー搬送機能付きトナー回収容器(1,1″,
31)は、下記の構成要件(A01),(A02)を備えた
ことを特徴とする。 (A01)画像形成装置(U1)内の廃棄すべきトナーで
ある廃トナーが流入するトナー流入口(1a、31a)
と、前記トナー流入口(1a、31a)から流入したト
ナーが堆積する底面(1b,1b″,1c″,31b〜
31d)とを有し、底面積が前記トナー流入口(1a、
31a)の開口面積よりも大きく形成されたトナー回収
容器(1,1″,31)本体、 (A02)前記トナー回収容器(1,1″,31)本体の
底面(1b,1b″,1c″,31b,31c)に設け
られた電界カーテン発生部材(3,3′,3″,33)
であって、前記トナー流入口(1a、31a)に近い底
面部分(1b″,31b)に流入したトナーを前記トナ
ー流入口(1a、31a)から離れた底面部分(1
c″,31d)に搬送する電界カーテンを発生する前記
電界カーテン発生部材(3,3′,3″,33)。
【0013】(本発明の作用)前記構成を備えたトナー
搬送機能付きトナー回収容器(1,1″,31)では、
画像形成装置(U1)内の廃棄すべきトナーである廃ト
ナーがトナー回収容器(1,1″,31)のトナー流入
口(1a、31a)から流入する。電界カーテン発生部
材(3,3′,3″,33)は、前記トナー回収容器
(1,1″,31)本体の底面(1b,1b″,1
c″,31b,31c)に設けられ、電界カーテンを発
生させる。前記電界カーテンによって、前記トナー流入
口(1a、31a)に近い底面部分(1b″,31b)
に流入した廃トナーは、前記トナー流入口(1a、31
a)から離れた底面部分(1c″,31d)に搬送され
る。トナー回収容器(1,1″,31)本体の底面積は
前記トナー流入口(1a、31a)の開口面積よりも大
きく形成されており、前記トナー流入口(1a、31
a)から流入したトナーがトナー回収容器(1,1″,
31)の底面全域に堆積する。
【0014】したがって本発明は、前記トナー回収容器
(1,1″,31)の前記トナー流入口(1a、31
a)に廃トナーが偏在せず、前記トナー回収容器(1,
1″,31)の全スペースを有効利用することができ
る。即ち、本発明は前記トナー回収容器(1,1″,3
1)の交換前に前記トナー流入口(1a、31a)付近
に偏在する廃トナーのオーバーフローの発生を防止でき
るので、画像形成装置(U1)内の汚染を防止すること
ができる。また、前記トナー流入口(1a、31a)付
近に廃トナーが偏在しないので、前記トナー回収容器
(1,1″,31)に廃トナーを搬送する装置の搬送能
力が低下せず、長期にわたり画像欠陥のない高品位な画
像を形成することができる。さらに、本発明は電界カー
テンによって廃トナーを搬送するので、回転部材や回転
部材を駆動する部材を設ける必要がない。したがって本
発明は、前記トナー回収容器(1,1″,31)を小型
化・省スペース化できる。
【0015】また、前記構成要件(A01)、(A02)を
備えた本発明において、以下の構成要件(A03)を備え
ることができる。 (A03)トナー搬送方向(4,4′,4″,34)に間
隔を空けて配置された複数の電界カーテン発生電極(3
b、33b)を有し、前記電界カーテン発生電極(3
b、33b)に印加される電界カーテン発生電圧(CH
1,CH2,CH3)により発生する電界カーテンによ
り前記廃トナーを前記トナー搬送方向(4,4′,
4″,34)に搬送する前記電界カーテン発生部材
(3,3′,3″,33)。
【0016】前記構成を備えたトナー搬送機能付きトナ
ー回収容器(1,1″,31)では、複数の電界カーテ
ン発生電極(3b、33b)は、トナー搬送方向(4,
4′,4″,34)に間隔を空けて配置される。前記電
界カーテン発生電極(3b、33b)に印加される電界
カーテン発生電圧(CH1,CH2,CH3)により、
前記廃トナーを前記トナー搬送方向(4,4′,4″,
34)に搬送する電界カーテンが発生する。したがっ
て、前記トナー回収容器(1,1″,31)のトナー流
入口(1a、31a)に廃トナーが偏在せず、前記トナ
ー回収容器(1,1″,31)の底面全体にトナーが堆
積するので、前記トナー回収容器(1,1″,31)の
全スペースを有効利用することができる。即ち、前記ト
ナー回収容器(1,1″,31)の交換前に前記トナー
流入口(1a、31a)付近に偏在する廃トナーのオー
バーフローによる画像形成装置(U1)内の汚染を防止
することができる。また、前記トナー流入口(1a、3
1a)付近に廃トナーが偏在しないので、前記トナー回
収容器(1,1″,31)に廃トナーを搬送する装置の
搬送能力が低下せず、長期にわたり画像欠陥のない高品
位な画像を形成することができる。さらに、電界カーテ
ンによって廃トナーを搬送するので、回転部材や回転部
材を駆動させる部材を設けていないので、前記トナー回
収容器(1,1″,31)を小型化・省スペース化でき
る。
【0017】また、前記電界カーテン発生電極(3b、
33b)どうしの間隔や、前記電界カーテン発生電極
(3b、33b)全体が形成する模様(パターン)は自
由に設定することができるので、電界カーテンの電界分
布の進行方向、即ち、トナー搬送方向(4,4′,
4″,34)を自由に設定することができる。また、ト
ナー搬送方向(4,4′,4″,34)は、前記電界カ
ーテン発生部材(3,3′,3″,33)の配置位置を
変更したり、複数の電界カーテン発生部材(3,3′,
3″,33)を組み合わせて配置することによっても自
由に設定できる。前記トナー搬送方向(4,4′,
4″,34)を適切に設定することで、廃トナーを三次
元的に搬送することも可能となるので回収容器の形状も
自由に設定することができる。従来、画像形成装置(U
1)の構造上、前記トナー回収容器(1,1″,31)
を設置するスペースが限定されたり、特殊な形状のスペ
ースしか確保できない場合は容量が非常に小さいトナー
回収容器(1,1″,31)しか設置できなかった。し
かし、本発明は、トナー回収容器(1,1″,31)の
中にオーガー等の搬送装置を備えていないため、トナー
搬送装置を設置するスペースもトナー堆積のために使用
する事が可能であり、トナー回収容器(1,1″,3
1)の容量が大きくなる。また、前記三次元的な搬送が
可能なので、トナー回収容器(1,1″,31)を特殊
な形状に構成することも可能であり、従来に比べ、トナ
ー回収容器(1,1″,31)の容量を大きくすること
ができる。したがって、画像形成装置(U1)を大型化
せずに、従来よりも容量が大幅に大きな前記トナー回収
容器(1,1″,31)を設けることが可能となる。ま
た、容量が大幅に大きくなるので、前記トナー回収容器
(1,1″,31)を交換する回数を減らすことがで
き、サービスエンジニアやユーザによるメンテナンスの
手間を減らすことができる。
【0018】また、本発明の画像形成装置(U1)は、
前記構成要件(A01),(A02)を備えたトナー搬送機
能付きトナー回収容器(1,1″,31)を備えること
を特徴とする。前記構成を備えた画像形成装置(U1)
は回収スペースを有効に利用できるトナー回収容器
(1,1″,31)を備えているので、画像形成装置
(U1)本体内部が汚染されることなく、長期にわたり
画像欠陥のない高品位な画像を形成することができる。
また、小型・省スペースのトナー回収容器(1,1″,
31)を備えているので、小型化・省スペース化するこ
とができる。
【0019】
【発明の実施の形態】(実施例)次に図面を参照しなが
ら、本発明の実施の形態の具体例(実施例)を説明する
が、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
なお、以後の説明の理解を容易にするために、図面にお
いて、前後方向をX軸方向、左右方向をY軸方向、上下
方向をZ軸方向とし、矢印X,−X,Y,−Y,Z,−
Zで示す方向または示す側をそれぞれ、前方、後方、左
方、右方、上方、下方、または、前側、後側、左側、右
側、上側、下側とする。また、図中、「○」の中に
「・」が記載されたものは紙面の裏から表に向かう矢印
を意味し、「○」の中に「×」が記載されたものは紙面
の表から裏に向かう矢印を意味するものとする。
【0020】(実施例1)図1は本発明の実施例1のト
ナー搬送機能付きトナー回収容器を有する画像形成装置
の説明図である。図1において、複写機により構成され
た画像形成装置U1の上端のプラテンガラスPG上面に
は自動原稿搬送装置U2が載置されている。前記自動原
稿搬送装置U2は、複写しようとする複数の原稿Giが
重ねて載置される原稿給紙トレイTG1を有している。
前記原稿給紙トレイTG1に載置された複数の各原稿G
iは順次プラテンガラスPG上の複写位置を通過して原
稿排紙トレイTG2に排出されるように構成されてい
る。前記自動原稿搬送装置U2は、その後端部(−X端
部)に設けた左右方向に延びるヒンジ軸(図示せず)に
より前記複写機U1に対して回動可能であり、原稿Gi
を作業者が手でプラテンガラスPG上に置く際に上方に
回動される。
【0021】前記画像形成装置U1は、ユーザがコピー
スタート等の作動指令信号を入力操作するUI(ユーザ
インタフェース)を有している。画像形成装置U1上面
の透明なプラテンガラスPGの下方に配置された原稿読
取装置としてのIITは、プラテンレジ位置(OPT位
置)に配置された露光系レジセンサ(プラテンレジセン
サ)Sp、および露光光学系Aを有している。前記露光
光学系Aは、その移動および停止が露光系レジセンサS
pの検出信号により制御され、常時はホーム位置に停止
している。前記自動原稿搬送装置U2によりプラテンガ
ラスPG上面の露光位置を通過する原稿Giまたは手動
でプラテンガラスPG上に置かれた原稿からの反射光
は、前記露光光学系Aを介して、CCD(固体撮像素
子)でR(赤)、G(緑)、B(青)の電気信号に変換
される。
【0022】IPS(イメージプロセッシングシステ
ム)は、CCDから入力される前記RGBの電気信号を
K(黒)、Y(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シア
ン)の画像データに変換して一時的に記憶し、前記画像
データを所定のタイミングで潜像形成用の画像データと
してレーザ駆動回路DLに出力する。レーザ駆動回路D
Lは、入力された画像データに応じてレーザ駆動信号を
ROS(潜像形成装置)に出力する。前記IPSおよび
レーザ駆動回路DLの作動はマイコンにより構成された
コントローラCにより制御される。
【0023】像担持体PR(トナー像担持体)は矢印Y
a方向に回転しており、その表面は、次に帯電ロール
(チャージロール)CRにより一様に帯電された後、潜像
書込位置Q1において前記ROS(潜像形成装置)のレ
ーザビームLにより露光走査されて静電潜像が形成され
る。フルカラー画像を形成する場合は、K(黒),Y
(イエロー),M(マゼンタ),C(シアン)の4色の
画像に対応した静電潜像が順次形成され、モノクロ画像
の場合はK(黒)画像に対応した静電潜像のみが形成さ
れる。
【0024】前記静電潜像が形成された像担持体PR表
面は回転移動して現像領域Q2、1次転写領域Q3を順
次通過する。ロータリ式の現像装置Gは、回転軸Gaの
回転に伴って前記現像領域Q2に順次回転移動するK
(黒),Y(イエロー),M(マゼンタ),C(シア
ン)の4色の現像器GK,GY,GM,GCを有してい
る。前記各色の現像器GK,GY,GM,GCは、前記
現像領域Q2に現像剤を搬送する現像ロールGRを有し
ており、現像領域Q2を通過する像担持体PR上の静電
潜像をトナー像に現像する。前記各現像器GK,GY,
GM,GCの現像容器は、画像形成が行われるにつれ
て、劣化したトナーやキャリア(廃棄現像剤)が排出さ
れるとともに、カートリッジ装着部Hk,Hy,Hm,
Hc(図1参照)に装着されたトナー補給用カートリッ
ジ(図示せず)から各色のトナー及びキャリアが補給さ
れるように構成されている。なお、このようなロータリ
式現像装置は、たとえば特開平12―131942、特
開平12―231250号公報等に記載されている。
【0025】前記像担持体PRの下方には中間転写ベル
トB(トナー像担持体)と、ベルト駆動ロールRd、テ
ンションロールRt、ウォーキングロールRw、アイド
ラロール(フリーロール)Rfおよびバックアップロー
ルT2aを含む複数のベルト支持ロール(Rd,Rt,
Rw,Rf,T2a)と、1次転写ロールT1と、それ
らを支持するベルトフレーム(図示せず)とを有してい
る。そして、前記中間転写ベルトBは前記ベルト支持ロ
ール(Rd,Rt,Rw,Rf,T2a)により矢印Y
b方向に回転移動可能に支持されている。
【0026】フルカラー画像を形成する場合、潜像書込
位置Q1において第1色目の静電潜像が形成され、現像
領域Q2において1色目のトナー像Tnが形成される。
このトナー像Tnは、1次転写領域Q3を通過する際
に、1次転写ロールT1によって中間転写ベルトB上に
静電的に1次転写される。その後同様にして、第1色目
のトナー像Tnを担持した中間転写ベルトB上に、第2
色目、第3色目、第4色目のトナー像Tnが順次重ねて
1次転写され、最終的にフルカラーの多重トナー像が中
間転写ベルトB上に形成される。単色のモノカラー画像
を形成する場合には1個の現像器のみを使用し、単色ト
ナー像が中間転写ベルトB上に1次転写される。1次転
写後、像担持体PR表面は、残留トナーが除電器JRに
より除電され、像担持体クリーナCL1によりクリーニ
ングされる。
【0027】前記バックアップロールT2aの下方に
は、2次転写ロールT2bが前記バックアップロールT
2aに対して離隔した位置と接触した位置との間で移動
可能に配置されている。前記バックアップロールT2a
および2次転写ロールT2bにより2次転写器T2が構
成されている。前記バックアップロールT2aに支持さ
れた中間転写ベルトBおよび2次転写ロールT2bの圧
接領域により2次転写領域Q4が形成されている。前記
2次転写ロールT2bには、現像装置Gで使用するトナ
ーの帯電極性と逆極性の2次転写電圧が電源回路Eから
供給され、前記電源回路EはコントローラCにより制御
される。
【0028】給紙トレイTR1またはTR2に収容され
た記録シートSは、所定のタイミングでピックアップロ
ールRpにより取り出され、さばきロールRsで1枚づ
つ分離されて、給紙路SH1の複数の搬送ロールRaに
よりレジロールRrに搬送される。前記レジロールRr
に搬送された記録シートSは、前記1次転写された多重
トナー像または単色トナー像が2次転写領域Q4に移動
するのにタイミングを合わせて、転写前シートガイドS
G1から2次転写領域Q4に搬送される。前記2次転写
領域Q4において前記2次転写器T2は、中間転写ベル
トB上のトナー像を記録シートSに静電的に2次転写す
る。2次転写後の中間転写ベルトBはベルトクリーナC
L2により残留トナーが除去される。前記像担持体P
R、帯電ロールCR、現像装置G、維持転写ロールT
1、中間転写ベルトB、2次転写器T2等により、記録
シートSにトナー像を転写して形成するするトナー像形
成装置(PR+CC+G+T1+B+T2)が構成され
ている。
【0029】なお、前記2次転写ロールT2bおよびベ
ルトクリーナCL2は、中間転写ベルトBと離接(離隔
および接触)可能に配設されており、カラー画像が形成
される場合には最終色の未定着トナー像が中間転写ベル
トBに1次転写されるまで、中間転写ベルトBから離隔
している。なお、前記2次転写ロールクリーナCL3
は、前記2次転写ロールT2bと一緒に中間転写ベルト
Bに対して離接移動を行う。
【0030】トナー像が2次転写された前記記録シート
Sは、転写後シートガイドSG2、シート搬送ベルトB
Hにより定着領域Q5に搬送される。定着領域Q5は定
着装置Fの加熱ロールFhと加圧ロールFpとが圧接す
る領域(ニップ)であり、定着領域Q5を通過する記録
シートSは、定着装置Fにより加熱定着される。前記加
熱ロールFhの外周面で、定着領域Q5よりも回転方向
上流側には、オイル塗布ロールFaによりシート剥離用
のオイルが塗布される。前記加熱ロールFhおよび加圧
ロールFpの周りで、定着領域Q5よりも回転方向下流
側には、加熱ロールFh表面をクリーニングするクリー
ニング部材Fbが接触配置されている。
【0031】図1において、記録シートSのトナー像を
定着する定着領域Q5の下流側にはシート排出路SH2
が設けられており、シート排出路SH2にはシート反転
路SH3が接続されている。前記シート排出路SH2お
よびシート反転路SH3の分岐点には切替ゲートGT1
が設けられている。シート排出路SH2に搬送された記
録シートSは、複数の搬送ローラRaによりシート排出
ローラRhに搬送され、画像形成装置U1の上端部に形
成されたシート排出口Kaから排紙トレイTR3に排出
される。前記シート反転路SH3にはシート循環路SH
4が接続されており、その接続部にはシート状部材によ
り構成されたマイラゲートGT2が設けられている。前
記マイラゲートGT2は前記切替ゲートGT1からシー
ト反転路SH3を搬送されてきた記録シートSをそのま
ま通過させるとともに、一旦通過してからスイッチバッ
クして来た記録シートSを、シート循環路SH4側に向
かわせる。シート循環路SH4に搬送された記録シート
Sは前記給紙路SH1を通って前記転写領域Q4に再送
される。前記符号SH1〜SH4で示された要素により
シート搬送路SHが構成されている。
【0032】(トナー回収容器)図2は、本発明のトナ
ー搬送機能付きトナー回収容器の実施例1の要部斜視図
である。図3は、本発明のトナー回収容器の底面に配置
された電界カーテン発生部材の電界カーテン発生電極の
要部説明図であり、図3Aは上面図、図3Bは図3Aの
IIIB−IIIB線断面図である。図4は、電界カーテン発
生電極に印加される電界カーテン発生電圧の説明図であ
る。
【0033】図2において、トナー回収容器1は画像形
成装置U1の前部(+X軸方向部分)に設置されてお
り、図示しない前面パネルを開放したときにサービスエ
ンジニアまたはユーザーによってトナー回収容器1の交
換ができるように着脱可能に構成されている。トナー回
収容器1は直方体状に構成され、その上面(+Z面)の
前部(+X軸部)左側(−Y軸側)の角の部分に四角形
状の流入口1aが形成されている(図2参照)。現像装
置Gから排出された排出現像剤と像担持体クリーナCL
1およびベルトクリーナCL2で回収された回収トナー
とからなる廃トナーを搬送する廃トナー搬送路2が前記
流入口1aに接続している。前記搬送路2には、鉛直方
向(Z軸方向)に伸びる前記現像装置Gに接続する排出
現像剤搬送路2aと、像担持体クリーナCL1に接続す
る像担持体回収トナー搬送路2bとベルトクリーナCL
2に接続するベルト回収トナー搬送路2cとが合流する
している(図2参照)。前記各搬送路2a、2b、2c
は角筒状に形成されており、その内部には図示しない搬
送オーガーが設けられ、前記搬送オーガーによって搬送
される廃トナーは排出口から前記トナー回収容器1に排
出されている。
【0034】図2において、前記トナー回収容器1の底
面1bには、底面全面に渡って電界カーテン発生部材3
が固着されている。図3において、前記電界カーテン発
生部材3は、絶縁材によるシート状の底部シート3a
と、前記底部シート3a上に配置された複数の電極(電
界カーテン発生電極)3bと、前記電極3bを保護する
ために前記底部シート3a及び電極3bを被覆する絶縁
性の被覆層3cとによって構成されている(図3B参
照)。前記複数の電極3bは、図3Aにおいて、左前端
部(+X、−Y端部)を中心とした同心円周上に弧状に
配置されており、隣合う各電極3bどうしの間隔は等間
隔になるように設定されている(図2、図3A参照)。
前記各電極3bの前端部(+X端部)または右端部(+
Y端部)は、それぞれ、前方(+X軸方向)または右方
(+Y方向)に向けて伸びて、引出し線に接続してい
る。前記電極3bのうち最も前記同心円の中心付近に配
置されている電極3b(第1弧状電極)は第1引出し線
3dに接続しており、前記第1弧状電極と隣合う電極3
b(第2弧状電極)は第2引出し線3eに接続し、前記
第2弧状電極の外側に隣合う電極3b(第3弧状電極)
は第3引出し線3fに接続している。そして、前記第3
弧状電極と隣り合う電極3bは、第1引出し線3dに接
続し、以下、同心円の半径が大きくなる方向に隣合う電
極3bは2本おきに各引出し線3d、3e、3fに接続
している(図3A参照)。
【0035】図3、図4において、前記各引出し線3
d、3e、3fは電界カーテン発生電源回路PUに接続
しており、前記第1〜第3引出し線3d〜3fにはそれ
ぞれ電界カーテン発生電源回路PUから第1〜第3電界
カーテン発生電圧CH1〜CH3が供給されている。前
記電界カーテン発生電源回路PUは、前記電源回路Eに
接続しており、前記電源回路Eから供給される電圧を各
電界カーテン発生電圧CH1,CH2,CH3に変換し
て供給する。本実施例1では、前記各電界カーテン発生
電圧CH1,CH2,CH3は、画像形成動作(ジョ
ブ)の実行機関中供給される。なお、前記各電界カーテ
ン発生電圧CH1,CH2,CH3は、ジョブ終了後、
設定された一定時間供給する等、任意に設定することが
できる。図4において、電界カーテン発生電源回路PU
から供給される前記各電界カーテン発生電圧CH1,C
H2,CH3は位相が1/3周期づつ遅れた同一形状の
パルス状の交流電圧であり、高電圧(正(+)の電圧)
が供給されている時間が1/3周期分、低電圧(負
(−)の電圧)が供給されている時間が2/3周期分に
設定されている。
【0036】前記図3,図4の説明からわかるように、
前記各引出し線3d、3e、3fのうちのいづれか1つ
の引出し線が接続している電極3bに高電圧が供給され
ているときは、他の2つの引出し線が接続している電極
3bには低電圧が供給されている。供給される電圧が異
なる電極の間には電界が生じるので、前記構成を備えた
電界カーテン発生部材3の被覆層3cの表面上に、電極
3bが並んだ方向に沿って周期的な電界分布(同一形状
の電界が繰り返し並んで配置された状態で形成される電
界分布)を有する電界カーテンが発生する。そして、前
記電界カーテンの電界分布は電極3bが並んだ方向に沿
って移動する。前記電界カーテン発生部材3の電極3b
は前述のとおり同心円状に配置されているので、電界カ
ーテンの前記電界分布は同心円の中心から伸びる放射線
(矢印4)に沿って移動する。
【0037】(実施例1の作用)前記構成を備えた本発
明の実施例1の画像形成装置U1では、前記搬送路2の
排出口2aから排出された廃トナーは流入口1aの真下
(−Z軸方向)付近の電界カーテン発生部材3の表面に
堆積する。堆積した廃トナーは、電界カーテン発生部材
3により発生する電界カーテン(前記電界分布が移動す
る電界カーテン)によって前記電界分布の移動方向(図
3Aの矢印4参照)に搬送される。
【0038】前記廃トナーの中には正(+)に帯電して
いるキャリアと負(−)に帯電しているトナーとがある
が、本実施例1の図4に示す印加電圧を使用した場合、
前記キャリアおよびトナーは共に前記図3Aの矢印4の
方向に移動する。また、前記廃トナーは現像装置G、像
担持体PRまたは中間転写ベルトBから回収されている
ので、ほとんどの廃トナーが劣化していて、ほとんど帯
電していない廃トナーもある。しかし、本発明者の実験
によれば、電界カーテン発生部材3の表面に発生する電
界カーテンによってほとんど帯電していない廃トナーも
搬送することができる。
【0039】前記電界カーテンによって搬送された廃ト
ナーが、後端面(−X端面)または右端面(+Y端面)
に到達すると、トナー回収容器の側壁があるので、これ
以上は搬送されず、その場に貯留される。このように、
搬送路2から流入口1aの近くに排出された廃トナー
が、前記電界カーテンによって流入口1aから離れた底
面部分に搬送され、貯留される。この結果、流入口1a
付近に廃トナーが堆積するのは、時期的に最後にするこ
とができ、トナー回収容器1の底面積全体に廃トナーを
堆積させることができる。
【0040】したがって、流入口1aの付近に廃トナー
が偏在せず、前記トナー回収容器1の底面全体に廃トナ
ーが堆積するので、前記トナー回収容器1の全スペース
を廃トナー堆積のために有効に利用することができる。
即ち、前記トナー回収容器1の前記流入口1a付近に偏
在する廃トナーのオーバーフローによる画像形成装置U
1内の汚染を防止できる。また、前記流入口1a付近に
廃トナーが偏在しないので、前記搬送路の搬送能力が低
下せず、長期にわたり画像欠陥のない高品位な画像を形
成することができる。さらに、従来技術のように回転部
材や回転部材を駆動させる部材を設けていないので、前
記トナー回収容器1を小型化・省スペース化でき、画像
形成装置U1本体も小型化・省スペース化できる。
【0041】なお、本実施例1では、電界カーテン発生
電圧としてCH1,CH2,CH3の三相の電圧を供給
して電界カーテンを発生させたが、4相や6相など三相
以外の電圧を供給するように構成することも可能であ
る。また、供給する電圧に応じて、引出し線の本数およ
び、本実施例1では2本おきに引出し線に接続していた
電界カーテン発生電極3bを3本置きや5本置き等任意
に設定することができる。また、本実施例1では、電界
カーテン発生電圧CH1,CH2,CH3としてパルス
状の電圧を使用したが、正弦波状等の電圧を使用しても
電界カーテンを発生させることができるので、これら正
弦波状の電圧も使用することが可能である。また、本実
施例1では、電界カーテン発生電極3bどうしの間隔を
等間隔に設定したが、トナーの搬送が可能な範囲で、電
界カーテン発生電極の間隔を等間隔ではなく任意に変更
することも可能である。
【0042】(実施例2)図5は、本発明の実施例2の
トナー搬送機能付きトナー回収容器の説明図で、図5A
は斜視図、図5Bは電界カーテン発生電極の配置パター
ン及びトナー搬送方向を説明する図である。なお、この
実施例2の説明において、前記実施例1の構成要素に対
応する構成要素には同一の符号を付して、その詳細な説
明を省略する。この実施例2は、下記の点で前記実施例
1と相違しているが、他の点では前記実施例1と同様に
構成されている。
【0043】図5において、実施例2の電界カーテン発
生部材3′は、前側(+X側)と中央側と後側(−X
側)とで、トナー搬送方向が異なるように構成されて折
り、且つ、別々に構成した後述の各パーツ10〜14を
1枚のシートに固着して構成されている。前記電界カー
テン発生部材3′の前記前側(+X側)には左前側電界
カーテン発生パーツ10と右前側電界カーテン発生パー
ツ11とが設けられている。また、前記中央側には中央
部電界カーテン発生パーツ12と左側電界カーテン発生
パーツ13とが設けられ、前記後側(−X側)には後側
電界カーテン発生パーツ14が設けられている(図5参
照)。前記各電界カーテン発生パーツ10〜14は、実
施例1の電界カーテン発生部材3と同様に、底部シー
ト、電界カーテン発生電極および被覆層とによって構成
されている。
【0044】電界カーテン発生部材3′の前記各電界カ
ーテン発生パーツ10〜14の電界カーテン発生電極
は、トナー搬送方向に間隔を空けて、電極どうしが互い
に平行に配置されている。そして前記各電界カーテン発
生パーツ10〜14のトナー搬送方向は次のとおりであ
る。 電界カーテン発生パーツ10…右方(Y方向) 電界カーテン発生パーツ11…後方(−X方向) 電界カーテン発生パーツ12…左方(−Y方向) 電界カーテン発生パーツ13…後方(−X方向) 電界カーテン発生パーツ14…右方(Y方向)
【0045】前記各電界カーテン発生パーツ10〜14
の電界カーテン発生電極は、実施例1と同様に2本おき
に接続され、図示しない引出し線によって3相の電界カ
ーテン発生電圧が供給される。前記引出し線は、各パー
ツの間を通してトナー回収容器1′の外に引き出しても
良いし、トナー回収容器1′の底面1b′を貫通して、
下方(−Z方向)に引き出すことも可能である。
【0046】(実施例2の作用)図5において、前記構
成を備えた実施例2の画像形成装置U1では、流入口1
a′から排出されたトナーは、S字を描くようにトナー
回収容器1′の左前側(+X、−Y側)から右後側(−
X、+Y側)に搬送される。即ち、実施例2のトナー回
収容器1′のトナー搬送方向は矢印4′のようになる。
【0047】したがって、実施例1と同様に、流入口1
a′の付近に廃トナーが偏在せず、前記トナー回収容器
1′の底面全体に廃トナーが堆積させることができ、前
記トナー回収容器1′の全スペースを有効に利用するこ
とができる。即ち、廃トナーのオーバーフローによる画
像形成装置U1内の汚染を防止でき、前記搬送路の搬送
能力を低下させず、長期にわたり画像欠陥のない高品位
な画像を形成することができる。また、従来技術のよう
に回転部材や回転部材を駆動させる部材を設けていない
ので、前記トナー回収容器1′を小型化・省スペース化
でき、画像形成装置U1本体も小型化・省スペース化で
きる。
【0048】なお、本実施例2では、複数の電界カーテ
ン発生パーツを組み合わせることによってS字を描くよ
うにトナーを搬送したが、電界カーテン発生パーツを適
宜組み合わせることでS字以外でも、トナーを搬送した
い方向にトナーを自由に搬送することができる。したが
って、前記流入口1a′から廃トナーが流入する場所を
パーツどうしの間等に設定することによって、排トナ−
を別々の方向に搬送すること、即ち、複数の搬送方向を
有する電界カーテン発生部材を製作することも可能であ
る。また、本実施例2では、電界カーテン発生パーツご
とに別体に構成したものを1枚のシートに固着したが、
一枚の底部シート上にトナー搬送方向に応じて電界カー
テン発生電極を直接形成して被覆層で全体を被覆するよ
うに構成することも可能である。
【0049】(実施例3)図6は、本発明の実施例3の
トナー回収容器及び電界カーテン発生電極を説明する説
明図である。なお、この実施例3の説明において、前記
実施例1の構成要素に対応する構成要素には同一の符号
を付して、その詳細な説明を省略する。この実施例3
は、下記の点で前記実施例1と相違しているが、他の点
では前記実施例1と同様に構成されている。
【0050】図6において、トナー回収容器1″は上部
底面1b″と下部底面1c″の2つの底面を有し、上部
底面1b″には上部電界カーテン発生部材20が固着さ
れ、下部底面1c″には下部電界カーテン発生部材21
が固着されている。前記上部底面1b″の右後側(−
X、+Y側)の角の部分は開放されており、上部底面1
b″の右後側まで搬送されたトナーは下部底面1c″に
向けて落下するように構成されている。上部電界カーテ
ン発生部材20および下部電界カーテン発生部材21は
実施例1の電界カーテン発生部材3と同様に、底部シー
ト、電界カーテン発生電極及び被覆層とから構成されて
いる。上部電界カーテン発生部材20の電界カーテン発
生電極の配置は、実施例1の電界カーテン発生部材3の
場合と同様に、トナー搬送方向が左前部(+X、−Y
部)を中心として放射状になるように設定されている。
下部電界カーテン発生部材21の電界カーテン発生電極
の配置は、トナー搬送方向が右後部(−X、+Y部)か
ら放射状になるように設定されている。
【0051】(実施例3の作用)前記構成を備えた実施
例3の画像形成装置U1では、流入口1a″の下方(−
Z方向)に排出された廃トナーは、上部電界カーテン発
生部材20によって放射状の搬送方向に沿って搬送され
る。そして、右後部(−X、+Y部)まで搬送された廃
トナーは、下部電界カーテン発生部材21の表面上に落
下する。前記下部電界カーテン発生部材21の表面上に
落下した廃トナーは、下部電界カーテン発生部材21の
発生させる電界カーテンによって放射状の搬送方向に沿
って搬送される。したがって、トナー回収容器1″に排
出された廃トナーは矢印4″に沿って上部底面1b″か
ら下部底面1c″に3次元的に搬送される(図6参
照)。
【0052】したがって、実施例1と同様に、流入口1
aの付近に廃トナーが偏在せず、前記トナー回収容器
1″の上部底面1b″及び下部底面1c″の底面全体に
廃トナーが堆積させることができ、前記トナー回収容器
1″の全スペースをトナー堆積のために有効に利用する
ことができる。即ち、廃トナーのオーバーフローによる
画像形成装置U1内の汚染を防止でき、前記搬送路の搬
送能力を低下させず、長期にわたり画像欠陥のない高品
位な画像を形成することができる。また、従来技術のよ
うに回転部材や回転部材を駆動させる部材を設けていな
いので、前記トナー回収容器1″を小型化・省スペース
化でき、画像形成装置U1本体も小型化・省スペース化
できる。
【0053】なお、本実施例3では上部底面1b″の右
後部(−X、+Y部)のみ開放してあるので、流入口1
a付近に排出された廃トナーのうち、右後部(−X、+
Y部)に搬送されず、後端部(−X端部)や右端部(+
Y端部)の側壁に達してしまい、そこで廃トナーが貯留
されてしまう。これらの場所に廃トナーが貯留されて
も、開放されている部分に向けて廃トナーは搬送される
ので問題はない。しかし、この場所に廃トナーが貯留し
ないように上部底面1b″の後端部(−X端部)及び右
端部(+Y端部)を開放して、後端部(−X端部)及び
右端部(+Y端部)に搬送された廃トナーも下部底面1
c″に落下するように構成することも可能である。ま
た、本実施例3の上部電界カーテン発生部材20の代わ
りに実施例2の電界カーテン発生部材3′を使用するこ
とも可能である。また、底面の数は2つだけでなく、3
つ等複数の底面で構成することも可能である。
【0054】また、本実施例3のように底面を2段に構
成する場合、上部底面1b″と下部底面1c″との間の
高さが低い場合、上部電界カーテン発生部材20の下方
に発生した電界カーテンによって下部底面1c″に堆積
した廃トナーを搬送方向(矢印4″)とは逆の方向に搬
送する可能性がある。したがって、上部電界カーテン発
生部材が発生させる電界カーテンが下部底面1c″に堆
積した廃トナーに影響を与えないように、上部底面1
b″の厚みを厚くしたりシールド板を配置したりする等
の工夫をする必要がある。
【0055】(実施例4)図7は、本発明の実施例4の
トナー回収容器及び電界カーテン発生電極を説明する説
明図である。なお、この実施例4の説明において、前記
実施例1の構成要素に対応する構成要素には同一の符号
を付して、その詳細な説明を省略する。この実施例4
は、下記の点で前記実施例1と相違しているが、他の点
では前記実施例1と同様に構成されている。
【0056】図7において、トナー回収容器31は、実
施例1とは異なり、上面(+Z面)の左側(−Y側)中
央部に流入口31aが設けられており、搬送路2はトナ
ー回収容器31の左側(−Y側)で前後方向中央の底面
にトナーを排出する。トナー回収容器31の底面は平面
状底面31bと、昇傾斜底面31cと、回収底面31d
とによって構成されている。前記平面状底面31bの右
端部(+Y端部)は前記昇傾斜底面31cに接続してい
る。前記昇傾斜底面31cは、左右方向(+Y方向)に
沿って傾斜しており、右端部(+Y端部)が左端部(−
Y端部)よりも鉛直方向(Z軸方向)に高くなってい
る。前記昇傾斜底面31cの右端部(+Y端部)は鉛直
方向(Z軸方向)に伸びる中間側壁31eの上端(+Z
端)に接続しており、中間側壁31eの下端(−Z端)
は、前記回収底面31dに接続している。前記回収底面
31dは、前記昇傾斜底面31cの右端面(+Y端面)
よりも鉛直方向(Z軸方向)の高さが低く構成されてい
るので、昇傾斜底面31cの右端面(+Y端面)まで搬
送された廃トナーは、回収底面31dに落下して堆積す
る。
【0057】電界カーテン発生部材33は、前記平面状
底面31b及び昇傾斜底面31cの上面に固着されてい
る。電界カーテン発生部材33は、実施例1の電界カー
テン発生部材3と同様に、底部シート、電界カーテン発
生電極33b及び被覆層から構成されている。前記電界
カーテン発生電極33bは、トナー搬送方向が矢印34
(図7参照)で示されるように左側(−Y軸側)から右
側(+Y軸側)になるように、左右方向(Y軸方向)に
間隔を空けて、電極33bどうしが互いに平行に配置さ
れている。前記電界カーテン発生電極33bは図示しな
い引出し線に接続されており、実施例1と同様に3相の
電界カーテン発生電圧が供給されている。したがって、
電界カーテン発生部材33に、搬送方向が矢印34とな
る電界カーテンが発生する。
【0058】(実施例4の作用)前記構成を備えた実施
例4の画像形成装置U1では、搬送路2によって搬送さ
れてきた廃トナーが、流入口31aの真下(−Z方向)
付近の平面状底面31bの上に廃トナーが排出される。
前記排出された廃トナーは、電界カーテン発生部材33
によって発生する電界カーテンによって、矢印34の搬
送方向に搬送される。前記昇傾斜底面31cにも電界カ
ーテン発生部材33が設けられているので、電界カーテ
ンの作用によって重力に逆らって前記昇傾斜底面31c
を左方(−Y側)から右方(+Y側)へ搬送される。前
記昇傾斜底面31cの右端部(+Y端部)まで搬送され
たトナーは、後から搬送されてくるトナーに押されて、
回収底面31dに落下して堆積する。したがって、前記
回収底面31dの廃トナーの量が昇傾斜底面31cの右
端部(+Y端部)の高さと同じ高さまで堆積すると、昇
傾斜底面31cや平面状底面31bに廃トナーが堆積し
始める。
【0059】したがって、実施例1と同様に、流入口3
1aの付近に廃トナーが偏在せず、前記トナー回収容器
31の底面全体に廃トナーを堆積させることができ、前
記トナー回収容器31の全スペースをトナー堆積のため
に有効に利用することができる。即ち、廃トナーのオー
バーフローによる画像形成装置U1内の汚染を防止で
き、前記搬送路の搬送能力を低下させず、長期にわたり
画像欠陥のない高品位な画像を形成することができる。
また、従来技術のように回転部材や回転部材を駆動させ
る部材を設けていないので、前記トナー回収容器31を
小型化・省スペース化でき、画像形成装置U1本体も小
型化・省スペース化できる。
【0060】なお、本実施例4において、電界カーテン
発生部材33が設けられていない中間側壁31eおよび
回収底面31dの部分を別体として、画像形成装置U1
から着脱可能に構成し、その他のトナー回収容器の部分
を画像形成装置U1に固定するように構成することも可
能である。このように構成した場合、トナー回収容器交
換の度に電界カーテン発生部材の引出し線と電界カーテ
ン発生電源回路とを取外したり接続したりしなくても、
廃トナーの回収・廃棄を行うことができる。
【0061】本実施例4の効果を確認するために、実施
例4のトナー回収容器31に搬送路2からトナーを供給
して、電界カーテンによるトナーの搬送性を確認するオ
フラインテスト(実機を使用せず、テストする装置だけ
を使用して行うテスト)を行った。電界カーテン発生部
材33として、電界カーテン発生電極33bどうしの間
隔が100μmで、電界カーテン発生部材33の表面と
電界カーテン発生電極33bの上面側(+Z側)との間
の被覆層の厚みが25μmのものを使用した。また、電
界カーテン発生電極33bとして、厚さ(z軸方向の長
さ)が18μm、幅(Y軸方向の長さ)が500μmの
ものを使用した。電界カーテン発生電圧CH1,CH
2,CH3として、Vpp(最大の電圧と最低の電圧と
の差)が1.6KV、周波数fが30Hz、オフセット
(最大電圧と最低電圧との偏差の基準となる電圧)が0
Vのパルス電圧を使用した。
【0062】前記トナー回収容器31として、上下方向
(Z軸方向)の深さが40mm、平面状底面31bの左
右方向(Y軸方向)の長さが200mm、昇傾斜底面3
1cの左右方向の長さが35mm、回収底面31dの左
右方向の長さが70mmのものを使用した。なお、前記
平面状底面31bと回収底面31dは同一平面上に構成
されており、前記昇傾斜底面31cは平面状底面31b
に対して、30°上方に傾斜しているものを使用した。
そして、前記中間側壁31eは前記回収底面31dに対
して垂直に接続している。また、トナーとして6.5μ
mの球形トナーを使用し、気温22℃湿度55%の環境
実験室で実験を行った。
【0063】前記条件および設定の下で行ったテストで
は、搬送路2から廃トナーが排出されると、廃トナーは
クラウド(トナーが空中に浮遊して漂う状態)気味にな
りながらも、搬送方向34に沿って前後方向(X軸方
向)に拡散しながら搬送された。前記昇傾斜底面31c
の傾斜部では廃トナーが重力に逆らって、搬送方向34
に沿って搬送され、回収底面31dまで搬送することが
確認された。テストを継続しても、流入口31a付近に
排出された廃トナーは、順次回収底面31dに搬送さ
れ、トナー回収容器31のどこか一部に部分的に偏在す
ることは無かった。
【0064】前記テストの結果をふまえると、本実施例
4のように、斜面に電界カーテン発生部材を設置するこ
とによって、トナー回収容器の底面に凸部や凹部のある
場合でもトナーを搬送できる。即ち、トナー回収容器が
いびつな形状である場合でも、その形状に合わせて電界
カーテン発生電極の配置パターンや電界カーテン発生パ
ーツの配置の組み合わせを適宜設定することにより、ト
ナー回収容器の全スペースを利用してトナーを回収する
ことが可能である。従来、画像形成装置U1の構造上、
前記トナー回収容器を設置するスペースが限定された
り、特殊な形状のスペースしか確保できない場合は容量
が非常に小さいトナー回収容器しか設置できなかった。
しかし、本実施例4の結果から、前記設置するスペース
が十分確保できなくても、前記トナー回収容器の形状及
び大きさを適切に設定することによって、画像形成装置
U1を大型化せずに、従来よりも容量が大幅に大きな、
前記トナー回収容器を設けることが可能となる。また、
容量が大幅に大きくなるので、前記トナー回収容器を交
換する回数を減らすことができ、サービスエンジニアや
ユーザによるメンテナンスの手間を減らすことができ
る。
【0065】(変更例)以上、本発明の実施例を詳述し
たが、本発明は、前記実施例に限定されるものではな
く、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内
で、種々の変更を行うことが可能である。本発明の変更
実施例を下記に例示する。 (H01)前記実施例1では、2次転写ロールクリーナC
L3でクリーニングされたトナーは、トナー回収容器に
搬送されてなかったが、本発明は、2次転写ロールクリ
ーナCL3で回収されたトナーも搬送されるように構成
することが可能である。 (H02)前記各実施例では、ロータリ式の現像装置を使
用していたが、本発明は、タンデム式の現像装置を備え
た画像形成装置U1に対して使用することも可能であ
る。 (H03)前記各実施例では、現像剤としてトナーとキャ
リアからなる2成分現像剤を使用したが、本発明は、ト
ナーのみの1成分現像剤を使用した画像形成装置にも適
用可能である。
【0066】
【発明の効果】前述の本発明のトナー搬送機能付きトナ
ー回収容器および前記トナー回収容器を備えた画像形成
装置は、下記の効果(E01)〜(E03)を奏する。 (E01)トナー回収容器の流入口に廃トナーを偏在させ
ず、トナー回収容器の全スペースを有効利用することに
より、廃トナーのオーバーフローによる画像形成装置内
の汚染を防止することができる。 (E02)トナー回収容器の流入口に廃トナーを偏在させ
ず、適確なトナー回収をすることによって、長期にわた
り、画像欠陥のない高品位な画像を提供することができ
る。 (E03)機能部品の削減により、小型・省スペースのト
ナー回収容器および画像形成装置を提供することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は本発明の実施例1のトナー搬送機能付
きトナー回収容器を有する画像形成装置の説明図であ
る。
【図2】 図2は、本発明のトナー搬送機能付きトナ
ー回収容器の実施例1の要部斜視図である。
【図3】 図3は、本発明のトナー回収容器の底面に配
置された電界カーテン発生部材の電界カーテン発生電極
の要部説明図であり、図3Aは上面図、図3Bは図3A
のIIIB−IIIB線断面図である。
【図4】 図4は、電界カーテン発生電極に印加される
電界カーテン発生電圧の説明図である。
【図5】 図5は、本発明の実施例2のトナー搬送機能
付きトナー回収容器の説明図で、図5Aは斜視図、図5
Bは電界カーテン発生電極の配置パターン及びトナー搬
送方向を説明する図である。
【図6】 図6は、本発明の実施例3のトナー回収容器
及び電界カーテン発生電極を説明する説明図である。
【図7】 図7は、本発明の実施例4のトナー回収容器
及び電界カーテン発生電極を説明する説明図である。
【符号の説明】
CH1,CH2,CH3…電界カーテン発生電圧、U1
…画像形成装置、1,1″,31…トナー搬送機能付き
トナー回収容器、1a、31a…トナー流入口、3,
3′,3″,33…電界カーテン発生部材、3b、33
b…電界カーテン発生電極、4,4′,4″,34…ト
ナー搬送方向、1b,1b″,1c″,31b〜31d
…底面。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記の構成要件(A01),(A02)を備
    えたことを特徴とするトナー搬送機能付きトナー回収容
    器、(A01)画像形成装置内の廃棄すべきトナーである
    廃トナーが流入するトナー流入口と、前記トナー流入口
    から流入したトナーが堆積する底面とを有し、底面積が
    前記トナー流入口の開口面積よりも大きく形成されたト
    ナー回収容器本体、(A02)前記トナー回収容器本体の
    底面に設けられた電界カーテン発生部材であって、前記
    トナー流入口に近い底面部分に流入したトナーを前記ト
    ナー流入口から離れた底面部分に搬送する電界カーテン
    を発生させる前記電界カーテン発生部材。
  2. 【請求項2】 下記の構成要件(A03)を備えたことを
    特徴とする請求項1記載のトナー搬送機能付きトナー回
    収容器、(A03)トナー搬送方向に間隔を空けて配置さ
    れた複数の電界カーテン発生電極を有し、前記電界カー
    テン発生電極に印加される電界カーテン発生電圧により
    発生する電界カーテンにより前記廃トナーを前記トナー
    搬送方向に搬送する前記電界カーテン発生部材。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2記載のトナー回
    収容器を備えた画像形成装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007139905A (ja) * 2005-11-15 2007-06-07 Ricoh Co Ltd 粉体収容器・トナー収容器・廃トナー収容器・画像形成装置
US7599633B2 (en) 2005-11-15 2009-10-06 Ricoh Company, Ltd. Image forming apparatus dust container including dust conveyance members
JP2012208463A (ja) * 2011-03-14 2012-10-25 Ricoh Co Ltd 廃トナー回収容器、及び、画像形成装置

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