JP2016176764A - キャピラリー電気泳動装置及びキャピラリー電気泳動による試料分析方法 - Google Patents
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Abstract
Description
図9に示されるように、クロスインジェクション法(実線を参照。)では、サンプルに含まれる各フラグメントの濃度比は信号強度に反映される。また、エレクトロカイネティック法(点線を参照。)では、キャピラリー流路に導入される各フラグメントの濃度はインジェクション条件によって異なり、各フラグメントの濃度比は均一にならず、定量精度が低下する。そこで、キャピラリー電気泳動で濃度を定量する場合、濃度比が均一となるクロスインジェクション法が用いられるのが一般的である。
本発明の実施形態のキャピラリー電気泳動による試料分析方法において、例えば、上記検出信号の強度は、ピークの面積もしくはピークの高さ又はその両方である。
ただし、上記検出信号の強度はピークの面積やピーク高さに限定されない。
図2は、キャピラリー電気泳動装置の一実施形態の構成例を説明するための概略的な構成図である。
キャピラリー流路2の他端側の検出位置に検出器16(検出部)が配置されている。検出器16は少なくとも2種類の色素を検出できるものである。検出器16は例えばレーザ励起蛍光検出器である。
例えば分析情報や制御部18によって計算された測定対象フラグメント(測定対象成分)の濃度などを表示する表示部22が設けられている。表示部22は例えばモニタやデジタル表示器などの表示機器である。
励起光の光源は例えばレーザである。励起光のレーザビームの光路上にショートパスフィルター16aとダイクロイックミラー16bがその順に配置されている。ダイクロイックミラー16bの反射光路上にレンズ16cが配置されている。レンズ16cの透過光はキャピラリー流路2に集光される。
励起光源としてアルゴンレーザを使用してその488nmのレーザ光を励起光とする。標識色素として、dR110(発生する蛍光波長は530−535nm)、dR6G(発生する蛍光波長は560−565nm)、dTAMURA(発生する蛍光波長は590−595nm)及びdROX(発生する蛍光波長は615−620nm)の4種類の蛍光色素のうち少なくとも2種類を使用する。
データ保持部24は試料情報を保持している。試料情報には、濃度が既知のフラグメントである測定対象リファレンスの濃度情報が含まれている。また、試料情報には、例えば、マーカーフラグメント(マーカー成分)とマーカーリファレンスの濃度比や、測定対象フラグメント、測定対象リファレンス、マーカーフラグメント、マーカーリファレンスに標識された色素情報も含まれている。なお、データ保持部24は、試料情報以外の必要な分析情報も保持している。
CS ={(SS×SMAR)/(SSR×SMA)}×CSR …(1)
上記式(1)において、SSは測定対象フラグメントの検出信号Sの面積である。SSRは測定対象リファレンスの検出信号SRの面積である。SMAはマーカーフラグメントの検出信号MAの面積である。SMARはマーカーリファレンスの検出信号MARの面積である。CSRは測定対象リファレンスの既知濃度である。
CS =k(SS/SSR)×CSR …(2)
上記式(2)において、SSは測定対象フラグメントの検出信号Sの面積である。SSRは測定対象リファレンスの検出信号SRの面積である。kは第1色素と第2色素の既知検出信号強度比である。CSRは測定対象リファレンスの既知濃度である。
泳動に先立ちキャピラリー流路2の一端に試料を注入するために、例えばピペッタ機構によって試料が試料分注用の開口2aに注入される。その後、開口2aに注入されている試料にそれぞれ電極の先端が浸され、アノード側のバッファ液容器6の泳動バッファ液に浸された電極との間に所定の電圧が印加され、エレクトロカイネティック法によって試料がキャピラリー流路2内に導入される。
16 検出器
28 算出部
Claims (6)
- キャピラリー流路に試料を導入した後、前記キャピラリー流路の両端間に電圧を印加して試料に含まれる成分を電気泳動させて検出するキャピラリー電気泳動装置であって、
前記試料として、
第1色素で標識された測定対象成分と、
前記第1色素とは異なる第2色素で標識され、かつ濃度が既知の成分である測定対象リファレンスと、
前記第1色素で標識され、かつ前記測定対象成分とは異なる電気泳動移動度をもつマーカー成分と、
前記第2色素で標識され、かつ前記マーカー成分との濃度比が既知のマーカーリファレンスと、を含むものが用いられるときに、
前記測定対象成分、前記測定対象リファレンス、前記マーカー成分及び前記マーカーリファレンスをそれぞれ検出する検出器と、
前記マーカー成分と前記マーカーリファレンスとの濃度比と前記マーカー成分の検出信号と前記マーカーリファレンスの検出信号とによって得られる前記第1色素と前記第2色素の検出信号強度比と、前記測定対象成分の検出信号と前記測定対象リファレンスの検出信号の検出信号強度比と、前記測定対象リファレンスの既知濃度と、に基づいて前記測定対象成分の濃度を算出する算出部と、を備えたキャピラリー電気泳動装置。 - キャピラリー流路に試料を導入した後、前記キャピラリー流路の両端間に電圧を印加して試料に含まれる成分を電気泳動させて検出するキャピラリー電気泳動装置であって、
前記試料として、
第1色素で標識された測定対象成分と、
前記第1色素とは異なる色素でありかつ同濃度の前記第1色素との検出信号強度比が既知の第2色素で標識され、かつ濃度が既知の成分である測定対象リファレンスと、を含むものが用いられるときに、
前記測定対象成分及び前記測定対象リファレンスをそれぞれ検出する検出部と、
前記第1色素と前記第2色素の既知検出信号強度比と、前記測定対象成分の検出信号と前記測定対象リファレンスの検出信号の検出信号強度比と、前記測定対象リファレンスの既知濃度と、に基づいて前記測定対象成分の濃度を算出する算出部と、を備えたキャピラリー電気泳動装置。 - 前記算出部は、前記検出信号の強度としてピークの面積もしくはピークの高さ又はその両方を用いる請求項1又は2に記載のキャピラリー電気泳動装置。
- キャピラリー流路に試料を導入した後、前記キャピラリー流路の両端間に電圧を印加して試料に含まれる成分を電気泳動させて検出するキャピラリー電気泳動による試料分析方法であって、
前記試料として、
第1色素で標識された測定対象成分と、
前記第1色素とは異なる第2色素で標識され、かつ濃度が既知の成分である測定対象リファレンスと、
前記第1色素で標識され、かつ前記測定対象成分とは異なる電気泳動移動度をもつマーカー成分と、
前記第2色素で標識され、かつ前記マーカー成分との濃度比が既知のマーカーリファレンスと、を含むものを用い、
前記測定対象成分、前記測定対象リファレンス、前記マーカー成分及び前記マーカーリファレンスをそれぞれ検出するステップと、
前記マーカー成分と前記マーカーリファレンスとの濃度比と前記マーカー成分の検出信号と前記マーカーリファレンスの検出信号とによって得られる前記第1色素と前記第2色素の検出信号強度比と、前記測定対象成分の検出信号と前記測定対象リファレンスの検出信号の検出信号強度比と、前記測定対象リファレンスの既知濃度と、に基づいて前記測定対象成分の濃度を算出するステップと、を含むキャピラリー電気泳動による試料分析方法。 - キャピラリー流路に試料を導入した後、前記キャピラリー流路の両端間に電圧を印加して試料に含まれる成分を電気泳動させて検出するキャピラリー電気泳動による試料分析方法であって、
前記試料として、
第1色素で標識された測定対象成分と、
前記第1色素とは異なる色素でありかつ同濃度の前記第1色素との検出信号強度比が既知の第2色素で標識され、かつ濃度が既知の成分である測定対象リファレンスと、を含むものを用い、
前記測定対象成分及び前記測定対象リファレンスをそれぞれ検出するステップと、
前記第1色素と前記第2色素の既知検出信号強度比と、前記測定対象成分の検出信号と前記測定対象リファレンスの検出信号の検出信号強度比と、前記測定対象リファレンスの既知濃度と、に基づいて前記測定対象成分の濃度を算出するステップと、を含むキャピラリー電気泳動による試料分析方法。 - 前記検出信号の強度は、ピークの面積もしくはピークの高さ又はその両方である請求項4又は5に記載のキャピラリー電気泳動による試料分析方法。
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Cited By (3)
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