JP2016176764A - キャピラリー電気泳動装置及びキャピラリー電気泳動による試料分析方法 - Google Patents

キャピラリー電気泳動装置及びキャピラリー電気泳動による試料分析方法 Download PDF

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Abstract

【課題】エレクトロカイネティック法によってキャピラリー流路に試料が導入された場合であっても測定対象成分の定量性を向上させる。【解決手段】第1色素で標識された測定対象成分及びマーカー成分と、第2色素で標識され、かつ濃度が既知の測定対象リファレンスと、第2色素で標識され、かつマーカー成分との濃度比が既知のマーカーリファレンスと、を含む試料を用いる。例えばエレクトロカイネティック法によりキャピラリー流路に試料を導入する。電気泳動により各成分を泳動させて検出する。マーカー成分とマーカーリファレンスとの濃度比とマーカー成分及びマーカーリファレンスの検出信号とによって得られる第1色素と第2色素の検出信号強度比と、測定対象成分及び測定対象リファレンスの検出信号の検出信号強度比と、測定対象リファレンスの既知濃度と、に基づいて測定対象成分の濃度を算出する。【選択図】図1

Description

本発明は、キャピラリー流路に試料を導入した後、キャピラリー流路の両端間に電圧を印加して試料に含まれる成分を電気泳動させて成分を検出するキャピラリー電気泳動装置及びキャピラリー電気泳動による試料分析方法に関するものである。
極微量のタンパクや核酸などを分析する方法として電気泳動による分析方法が知られている。その代表的なものとしてキャピラリー電気泳動がある。電気泳動によって分析用のキャピラリー流路にサンプルを導入する方法として、エレクトロカイネティック法とクロスインジェクション法が知られている(例えば特許文献1を参照。)。
エレクトロカイネティック法では、分析用のキャピラリー流路の一端にサンプルが直接導入される。また、エレクトロカイネティック法では、濃度を知りたい測定対象の成分、例えば測定対象フラグメントとは異なる位置にマーカーが設定される。
クロスインジェクション法では、サンプルは、分析用のキャピラリー流路に交差されたサンプル導入用のローディング流路に導入され、ローディング流路から分析用のキャピラリー流路に導入される。
キャピラリー電気泳動による分析方法において、サンプルに含まれるフラグメントの濃度は検出信号強度に反映される。
図9に示されるように、クロスインジェクション法(実線を参照。)では、サンプルに含まれる各フラグメントの濃度比は信号強度に反映される。また、エレクトロカイネティック法(点線を参照。)では、キャピラリー流路に導入される各フラグメントの濃度はインジェクション条件によって異なり、各フラグメントの濃度比は均一にならず、定量精度が低下する。そこで、キャピラリー電気泳動で濃度を定量する場合、濃度比が均一となるクロスインジェクション法が用いられるのが一般的である。
特開2002−310858号公報
クロスインジェクション法では、キャピラリー流路内への分離媒体の充填が複雑になるという問題があった。また、ローディング流路にサンプルを満たす必要があるための、スループットが悪くなるという問題があった。また、クロスインジェクション法は流路構成が複雑となるため、複数のキャピラリー流路で同時に分析を行うマルチ流路に適さない。
例えばシステムをシンプルにするためにエレクトロカイネティック法を用いた場合、同じ濃度のフラグメントであっても各フラグメントのインジェクション量が泳動条件により異なるため、定量性が犠牲となるという問題があった。
本発明の目的とするところは、エレクトロカイネティック法によってキャピラリー流路に試料が導入された場合であっても測定対象成分の定量性を向上させることである。
本発明の実施形態のキャピラリー電気泳動装置の一態様は、キャピラリー流路に試料を導入した後、上記キャピラリー流路の両端間に電圧を印加して試料に含まれる成分を電気泳動させて検出するキャピラリー電気泳動装置であって、上記試料として、第1色素で標識された測定対象成分と、上記第1色素とは異なる第2色素で標識され、かつ濃度が既知の成分である測定対象リファレンスと、上記第1色素で標識され、かつ上記測定対象成分とは異なる電気泳動移動度をもつマーカー成分と、上記第2色素で標識され、かつ上記マーカー成分との濃度比が既知のマーカーリファレンスと、を含むものが用いられるときに、上記測定対象成分、上記測定対象リファレンス、上記マーカー成分及び上記マーカーリファレンスをそれぞれ検出する検出器と、上記マーカー成分と上記マーカーリファレンスとの濃度比と上記マーカー成分の検出信号と上記マーカーリファレンスの検出信号とによって得られる上記第1色素と上記第2色素の検出信号強度比と、上記測定対象成分の検出信号と上記測定対象リファレンスの検出信号の検出信号強度比と、上記測定対象リファレンスの既知濃度と、に基づいて上記測定対象成分の濃度を算出する算出部と、を備えたものである。
本発明の実施形態のキャピラリー電気泳動装置の他の態様は、キャピラリー流路に試料を導入した後、上記キャピラリー流路の両端間に電圧を印加して試料に含まれる成分を電気泳動させて検出するキャピラリー電気泳動装置であって、上記試料として、第1色素で標識された測定対象成分と、上記第1色素とは異なる色素でありかつ同濃度の上記第1色素との検出信号強度比が既知の第2色素で標識され、かつ濃度が既知の成分である測定対象リファレンスと、を含むものが用いられるときに、上記測定対象成分及び上記測定対象リファレンスをそれぞれ検出する検出部と、上記第1色素と上記第2色素の既知検出信号強度比と、上記測定対象成分の検出信号と上記測定対象リファレンスの検出信号の検出信号強度比と、上記測定対象リファレンスの既知濃度と、に基づいて上記測定対象成分の濃度を算出する算出部と、を備えたものである。
本発明の実施形態のキャピラリー電気泳動による試料分析方法の一局面は、キャピラリー流路に試料を導入した後、上記キャピラリー流路の両端間に電圧を印加して試料に含まれる成分を電気泳動させて検出するキャピラリー電気泳動による試料分析方法であって、上記試料として、第1色素で標識された測定対象成分と、上記第1色素とは異なる第2色素で標識され、かつ濃度が既知の成分である測定対象リファレンスと、上記第1色素で標識され、かつ上記測定対象成分とは異なる電気泳動移動度をもつマーカー成分と、上記第2色素で標識され、かつ上記マーカー成分との濃度比が既知のマーカーリファレンスと、を含むものを用い、上記測定対象成分、上記測定対象リファレンス、上記マーカー成分及び上記マーカーリファレンスをそれぞれ検出するステップと、上記マーカー成分と上記マーカーリファレンスとの濃度比と上記マーカー成分の検出信号と上記マーカーリファレンスの検出信号によって得られる上記第1色素と上記第2色素の検出信号強度比と、上記測定対象成分の検出信号と上記測定対象リファレンスの検出信号の検出信号強度比と、上記測定対象リファレンスの既知濃度と、に基づいて上記測定対象成分の濃度を算出するステップと、を含む。
本発明の実施形態のキャピラリー電気泳動による試料分析方法の他の局面は、キャピラリー流路に試料を導入した後、上記キャピラリー流路の両端間に電圧を印加して試料に含まれる成分を電気泳動させて検出するキャピラリー電気泳動による試料分析方法であって、上記試料として、第1色素で標識された測定対象成分と、上記第1色素とは異なる色素でありかつ同濃度の上記第1色素との検出信号強度比が既知の第2色素で標識され、かつ濃度が既知の成分である測定対象リファレンスと、を含むものを用い、上記測定対象成分及び上記測定対象リファレンスをそれぞれ検出するステップと、上記第1色素と上記第2色素の既知検出信号強度比と、上記測定対象成分の検出信号と上記測定対象リファレンスの検出信号の検出信号強度比と、上記測定対象リファレンスの既知濃度と、に基づいて上記測定対象成分の濃度を算出するステップと、を含む。
本発明の実施形態のキャピラリー電気泳動装置及びキャピラリー電気泳動による試料分析方法は、エレクトロカイネティック法によってキャピラリー流路に試料が導入された場合であっても測定対象成分の定量性を向上させることができる。
キャピラリー電気泳動による試料分析方法の一実施形態を説明するためのフローチャートである。 キャピラリー電気泳動装置の一実施形態の構成例を説明するための概略的な構成図である。 同キャピラリー電気泳動装置の検出器の光学系の一構成例を説明するための概略的な構成図である。 同キャピラリー電気泳動装置の制御部の濃度算出機能の一構成例を説明するための概略的な構成図である。 試料分析方法の一実施形態における検出信号の一例を示した図である。 キャピラリー電気泳動による試料分析方法の他の実施形態を説明するためのフローチャートである。 同試料分析方法の実施形態における検出信号の一例を示した図である。 キャピラリー電気泳動装置の他の実施形態の構成例を説明するための概略的な構成図である。 試料がクロスインジェクション法とエレクトロカイネティック法で導入されたときの検出信号の違いを説明するための図である。
本発明の実施形態のキャピラリー電気泳動装置において、例えば、上記算出部は、上記検出信号の強度としてピークの面積もしくはピークの高さ又はその両方を用いる。
本発明の実施形態のキャピラリー電気泳動による試料分析方法において、例えば、上記検出信号の強度は、ピークの面積もしくはピークの高さ又はその両方である。
ただし、上記検出信号の強度はピークの面積やピーク高さに限定されない。
本発明の実施形態のキャピラリー電気泳動装置及びキャピラリー電気泳動による試料分析方法では、少なくとも2種類の色素を検出できる検出器が用いられる。
図2は、キャピラリー電気泳動装置の一実施形態の構成例を説明するための概略的な構成図である。
例えば溶融石英キャピラリーからなるキャピラリー流路2が配置されている。電気泳動時には、キャピラリー流路2の一端は泳動バッファ液4aに浸され、他端は泳動バッファ液6aに浸される(実線を参照。)。泳動バッファ液4aはバッファ液容器4に収容されている。泳動バッファ液6aはバッファ液容器6に収容されている。電源装置8から泳動バッファ液4a,6aを介してキャピラリー流路2の両端間に泳動電圧が印加される。電源装置8はキャピラリー流路2を流れる電流を検知する電流計を備えている。
電気泳動に先立ちキャピラリー流路2の一端に試料を注入するために、オートサンプラー10が設けられている。オートサンプラー10は複数の試料容器12をサンプルプレートに保持している。試料の分析時に、オートサンプラー10は分析しようとする試料を収容した試料容器12を試料注入位置に移動させる。試料注入時には、キャピラリー流路2の一端と電極が試料容器12の試料に浸される(波線を参照。)。電源装置8によって試料容器12と泳動バッファ液6aの間に試料注入用の電圧が印加される。このようにして、キャピラリー流路2の一端に試料が注入される。
キャピラリー流路2は恒温槽14に収容されて一定温度に保たれる。
キャピラリー流路2の他端側の検出位置に検出器16(検出部)が配置されている。検出器16は少なくとも2種類の色素を検出できるものである。検出器16は例えばレーザ励起蛍光検出器である。
制御部18が設けられている。制御部18は、オートサンプラー10の動作、電源装置8による試料注入電圧の印加、電源装置8による泳動電圧の印加などの制御を行う。また、制御部18は、検出器16の検出信号を取り込んでデータ処理し、電気泳動により分離された試料成分の同定と定量の動作を行う。
制御部18に分析情報などを入力するための入力部20が設けられている。入力部20は例えばCPUに接続されたキーボードやタッチパネルなどの入力機器である。
例えば分析情報や制御部18によって計算された測定対象フラグメント(測定対象成分)の濃度などを表示する表示部22が設けられている。表示部22は例えばモニタやデジタル表示器などの表示機器である。
図3は、このキャピラリー電気泳動装置の検出器の光学系の一構成例を説明するための概略的な構成図である。
励起光の光源は例えばレーザである。励起光のレーザビームの光路上にショートパスフィルター16aとダイクロイックミラー16bがその順に配置されている。ダイクロイックミラー16bの反射光路上にレンズ16cが配置されている。レンズ16cの透過光はキャピラリー流路2に集光される。
キャピラリー流路2からの反射光路上にレンズ16c、ダイクロイックミラー16bを介して高周波カットフィルター16dとダイクロイックミラー16eが配置されている。ダイクロイックミラー16eの透過光を受光する位置に光検出器16fが配置されている。
ダイクロイックミラー16eの反射光路上にダイクロイックミラー16gが配置されている。ダイクロイックミラー16gの透過光を受光する位置に光検出器16hが配置されている。
ダイクロイックミラー16gの反射光路上にダイクロイックミラー16iが配置されている。ダイクロイックミラー16iの透過光を受光する位置に光検出器16jが配置されている。ダイクロイックミラー16iの反射光を受光する位置に光検出器16kが配置されている。
励起光源、電気泳動されるサンプルの標識色素、各光学素子の光学特性の一例を説明する。
励起光源としてアルゴンレーザを使用してその488nmのレーザ光を励起光とする。標識色素として、dR110(発生する蛍光波長は530−535nm)、dR6G(発生する蛍光波長は560−565nm)、dTAMURA(発生する蛍光波長は590−595nm)及びdROX(発生する蛍光波長は615−620nm)の4種類の蛍光色素のうち少なくとも2種類を使用する。
ショートパスフィルター16aとして750nmよりも短波長側の光を透過させるものを使用する。
ダイクロイックミラー16bとして525nmよりも長波長側の光を透過させ、それより短波長側の光を反射させるように調整されたものを使用する。ダイクロイックミラー16bは488nmの励起光を反射させ、使用されている標識色素からの蛍光を透過させる。
高周波カットフィルター16dとして525nmよりも短波長側の光を遮蔽し、それより長波長側の光を透過させるものを使用する。高周波カットフィルター16dは励起光成分を遮蔽し、蛍光を透過させる。
ダイクロイックミラー16eとして600nmよりも長波長側の光を透過させ、それより短波長側の光を反射させるように調整されたものを使用する。ダイクロイックミラー16eを透過して光検出器16fで検出される蛍光はdROXから発生した蛍光(615−620nm)のみとなる。
ダイクロイックミラー16gとして575nmよりも長波長側の光を透過させ、それより短波長側の光を反射させるように調整されたものを使用する。ダイクロイックミラー16gを透過して光検出器16hで検出される蛍光は575−600nmの範囲のものであるので、dTAMURAから発生した蛍光(590−595nm)のみとなる。
ダイクロイックミラー16iとして545nmよりも長波長側の光を透過させ、それより短波長側の光を反射させるように調整されたものを使用する。ダイクロイックミラー16iを透過して光検出器16jで検出される蛍光は545−575nmの範囲のものであるので、dR6Gから発生した蛍光(560−565nm)のみとなる。
ダイクロイックミラー16iで反射されて光検出器16kで検出される蛍光は545nmより短波長のものであるので、dR110から発生した蛍光(530−535nm)のみとなる。
励起光源からの励起光は、ショートパスフィルター16aを透過してダイクロイックミラー16bで反射され、レンズ16cを介してキャピラリー流路2に照射される。キャピラリー流路2で発生した蛍光は、レンズ16cを介してダイクロイックミラー16bへ戻され、ダイクロイックミラー16bを透過し、高周波カットフィルター16dで励起光成分が除去される。
高周波カットフィルター16dを透過した蛍光は、ダイクロイックミラー16e,16g,16iによって4種類の標識色素からの蛍光に分離されてそれぞれの光検出器16f,16h,16j,16kにより検出される。光検出器16f,16h,16j,16kは例えば光電子増倍管である。
図4は、このキャピラリー電気泳動装置の制御部の濃度算出機能の一構成例を説明するための概略的なブロック図である。
制御部18は、例えば、装置本体に設けられたキャピラリー電気泳動装置専用のCPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、EPROM(Erasable Programmable ROM)などを含むマイクロコンピュータを中心に構成されている。
制御部18は、キャピラリー電気泳動装置専用のCPU等以外の、例えばこのキャピラリー電気泳動装置の外部のワークステーションやパーソナルコンピュータにより実現することもできる。また、制御部18は、複数のCPU、複数のワークステーション、複数のパーソナルコンピュータ、又はこれらの組み合わせなどにより構成されていてもよい。
制御部18の構成は、例えばマイクロコンピュータに搭載されたプログラムにより実行される機能とEPROMに保持されたデータである。EPROMに替えて電気的に消去可能なEEPROM(Electrically Erasable Programmable ROM)やフラッシュメモリなどを使用することもできる。
制御部18は、データ保持部24と算出部26を含んでいる。
データ保持部24は試料情報を保持している。試料情報には、濃度が既知のフラグメントである測定対象リファレンスの濃度情報が含まれている。また、試料情報には、例えば、マーカーフラグメント(マーカー成分)とマーカーリファレンスの濃度比や、測定対象フラグメント、測定対象リファレンス、マーカーフラグメント、マーカーリファレンスに標識された色素情報も含まれている。なお、データ保持部24は、試料情報以外の必要な分析情報も保持している。
データ保持部24は、例えばEPROMで構成されている。なお、データ保持部24はマイクロコンピュータ外部の記憶媒体に記憶されていてもよい。この記憶媒体は、適切なカラム流量とキャリアガス流量の関係を示すデータを保持できるものであればよく、例えば、HDD(Hard disk drive)、SSD(solid state drive)、フレキシブルディスク(FD)、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、DVD−ROM、DVD−RAM、不揮発性メモリカードなどである。
算出部26は、検出器16からの検出信号とデータ保持部24に保持されている測定対象リファレンスの濃度情報に基づいて測定対象フラグメントの濃度を算出する。算出部26による測定対象フラグメントの濃度の算出は、例えばCPUのプログラムにより実現される。具体的な算出処理は後述される。
入力部20は、測定対象リファレンスの濃度情報や、測定対象フラグメント、測定対象リファレンス、マーカーフラグメント、マーカーリファレンスに標識された色素情報などの分析情報を入力するためのものである。例えば、入力部20から入力された分析情報は算出部26によって表示部22に表示される。なお、入力部20は、上記分析情報以外の情報を入力することも可能である。
図1は、キャピラリー電気泳動による試料分析方法の一実施形態を説明するためのフローチャートである。
試料として、測定対象フラグメントと、測定対象リファレンスと、2つのマーカーフラグメントと、マーカーリファレンスと、を含むものを調製する(ステップS1)。
測定対象フラグメントは、濃度測定の対象であり、かつ第1色素で標識されている。また、測定対象リファレンスは、第1色素とは異なる第2色素で標識され、かつ濃度が既知のフラグメントである。例えば、測定対象フラグメントと測定対象リファレンスは、標識を除いて同じフラグメントである。
なお、測定対象フラグメントと測定対象リファレンスは互いに異なるフラグメントであってもよい。測定対象フラグメントと測定対象リファレンスは、それらの検出信号が測定対象フラグメントの濃度算出の際に比較されるため、検出される泳動時間位置が互いに近傍になるものであることが好ましい。さらに、測定対象フラグメントの電気泳動移動度と測定対象リファレンスの電気泳動移動度が同程度であることが好ましい。
2つのマーカーフラグメントは、ともに第1色素で標識され、互いに電気泳動移動度が異なり、かつ測定対象フラグメントとは異なる電気泳動移動度をもつものである。また、マーカーリファレンスは、第2色素で標識され、かつ一方のマーカーフラグメントとの濃度比が既知のものである。例えば、一方のマーカーフラグメントとマーカーリファレンスは、標識を除いて同じフラグメントであり、かつ濃度が同じである。
なお、一方のマーカーフラグメントとマーカーリファレンスは、互いに異なるフラグメントであってもよい。ここで、一方のマーカーフラグメントとマーカーリファレンスは、それらの検出信号が測定対象フラグメントの濃度算出の際に比較されるため、検出される泳動時間位置が互いに近傍になるものであることが好ましい。さらに、一方のマーカーフラグメントの電気泳動移動度とマーカーリファレンスの電気泳動移動度は同程度であることが好ましい。
また、一方のマーカーフラグメントとマーカーリファレンスは、濃度比が既知であれば互いに濃度が異なっていてもよい。
第1色素と第2色素は互いに異なるものである。第1色素と第2色素は、例えば、上記のdR110、dR6G、dTAMURA及びdROXのうちのいずれかである。
入力部20から試料情報を入力してデータ保持部24に保持する。また、試料を試料容器12に収容してオートサンプラー10に配置する(ステップS2)。
制御部18の制御によって電源装置8及びオートサンプラー10を動作させて、エレクトロカイネティック法により試料をキャピラリー流路2の一端に導入する(ステップS3)。
キャピラリー流路2の一端が泳動バッファ液4aに浸された後、制御部18の制御によって電源装置8を動作させて試料に含まれる成分をキャピラリー流路2内で電気泳動させる。検出位置まで泳動された試料成分を検出器16によって検出する(ステップS4)。検出器16の検出信号は制御部18の算出部26に送られる。
図5は、この試料分析方法の実施形態における検出信号の一例を示した図である。縦軸は検出信号強度を示す。横軸は泳動時間を示す。
第1色素系列(実線)において、一方のマーカーの検出信号MA、測定対象フラグメントの検出信号S、他方のマーカーの検出信号MBがそれぞれ現れている。第2色素系列(波線)において、測定対象リファレンスの検出信号SR、マーカーリファレンスの検出信号MARが現れている。
例えば、測定対象フラグメントと測定対象リファレンスは標識を除いて同じフラグメントなので、それらの電気泳動移動度は同程度である。この場合、測定対象フラグメントの検出信号Sと測定対象リファレンスの検出信号SRはほぼ同じ泳動時間位置に現れる。
また、例えば、一方のマーカーフラグメントとマーカーリファレンスは標識を除いて同じフラグメントなので、それらの電気泳動移動度は同程度である。この場合、マーカーフラグメントの検出信号MAとマーカーリファレンスの検出信号MARはほぼ同じ泳動時間位置に現れる。両端のマーカーフラグメントの検出信号MA,MBは移動度の補正に使用するものである。
算出部26は、マーカーフラグメントとマーカーリファレンスとの濃度比とマーカーフラグメントの検出信号とマーカーリファレンスの検出信号とによって得られる第1色素と第2色素の検出信号強度比と、測定対象フラグメントの検出信号と測定対象リファレンスの検出信号の検出信号強度比と、測定対象リファレンスの既知濃度と、に基づいて測定対象フラグメントの濃度を算出する(ステップS5)。
例えば、測定対象フラグメントの濃度CSは次の式(1)で算出され得る。
S ={(SS×SMAR)/(SSR×SMA)}×CSR …(1)
上記式(1)において、SSは測定対象フラグメントの検出信号Sの面積である。SSRは測定対象リファレンスの検出信号SRの面積である。SMAはマーカーフラグメントの検出信号MAの面積である。SMARはマーカーリファレンスの検出信号MARの面積である。CSRは測定対象リファレンスの既知濃度である。
ここで、検出信号MAで検出されたマーカーフラグメントと、検出信号MARで検出されたマーカーリファレンスは例えば濃度が同じである。したがって、上記式(1)において、(SMAR/SMA)は第1色素と第2色素の検出信号強度比を表す。なお、マーカーフラグメントとマーカーリファレンスについて、濃度は互いに異なっているが濃度比が既知である場合は、検出信号強度比(SMAR/SMA)に濃度比を積算又は除算することによって第1色素と第2色素の検出信号強度比が得られる。
このように、このキャピラリー電気泳動による試料分析方法の実施形態は、エレクトロカイネティック法によってキャピラリー流路2に試料が導入された場合であっても測定対象フラグメントの定量性を向上させることができる。
また、同濃度の第1色素と第2色素を検出したときの検出信号強度比が予めわかっている場合は、試料にマーカーリファレンスを混入しなくても測定対象フラグメントの濃度を算出できる。この実施形態を説明する。
図6は、キャピラリー電気泳動による試料分析方法の他の実施形態を説明するためのフローチャートである。
試料として、測定対象フラグメントと、測定対象リファレンスと、2つのマーカーフラグメントと、を含むものを調製する(ステップS11)。これらのフラグメントは、例えば図1を参照して説明した実施形態におけるフラグメントと同じである。ただし、各フラグメントに標識される第1色素又は第2色素について、第1色素と第2色素が同濃度である場合の第1色素の検出信号と第2色素の検出信号の検出信号強度比は既知である。
入力部20から試料情報を入力してデータ保持部24に保持する。このとき、試料情報の一部として、第1色素の検出信号と第2色素の検出信号の検出信号強度比も入力及び保持される。また、試料を試料容器12に収容してオートサンプラー10に配置する(ステップS12)。
図1を参照して説明した上記ステップS3と同様にして、エレクトロカイネティック法により試料をキャピラリー流路2の一端に導入する(ステップS13)。図1を参照して説明した上記ステップS4と同様にして、試料に含まれる成分をキャピラリー流路2内で電気泳動させて検出器16によって検出する(ステップS14)。検出器16の検出信号は制御部18の算出部26に送られる。
図7は、この試料分析方法の実施形態における検出信号の一例を示した図である。縦軸は検出信号強度を示す。横軸は泳動時間を示す。
図7において、図5についての説明と同様に、第1色素系列(実線)において一方のマーカーの検出信号MA、測定対象フラグメントの検出信号S、他方のマーカーの検出信号MBがそれぞれ現れている。また、第2色素系列(波線)において測定対象リファレンスの検出信号SRが現れている。ただし、この実施形態における試料には混入されていないマーカーリファレンスの検出信号は現れていない。
算出部26は、第1色素と第2色素の既知検出信号強度比と、測定対象フラグメントの検出信号と測定対象リファレンスの検出信号の検出信号強度比と、測定対象リファレンスの既知濃度と、に基づいて測定対象フラグメントの濃度を算出する(ステップS15)。
例えば、測定対象フラグメントの濃度CSは次の式(2)で算出され得る。
S =k(SS/SSR)×CSR …(2)
上記式(2)において、SSは測定対象フラグメントの検出信号Sの面積である。SSRは測定対象リファレンスの検出信号SRの面積である。kは第1色素と第2色素の既知検出信号強度比である。CSRは測定対象リファレンスの既知濃度である。
このように、このキャピラリー電気泳動による試料分析方法の実施形態は、エレクトロカイネティック法によってキャピラリー流路2に試料が導入された場合であっても測定対象フラグメントの定量性を向上させることができる。
キャピラリー電気泳動による試料分析方法の実施形態で用いられるキャピラリー電気泳動装置は図2に示された装置に限定されない。他のキャピラリー電気泳動装置の構成例について説明する。
図8は、キャピラリー電気泳動装置の他の実施形態の構成例を説明するための概略的な構成図である。図8において、図2と同じ機能を果たす部分には同じ符号が付されている。このキャピラリー電気泳動装置では複数のキャピラリー流路が形成されたプレートが用いられる。
例えばガラスからなる基板28内に複数のキャピラリー流路2が互いに交差しないように配列されている。キャピラリー流路2の寸法は、例えば幅が90μm、深さが40μmある。キャピラリー流路2は基板28の長手方向に延び、アノード側からカソード側に向かって広がる放射状の領域に互いに交差しないように複数本、例えば384本が配列されている。
基板28の表面に、キャピラリー流路2のカソード側の端部の位置に対応してバッファ液容器4が取りつけられている。また、キャピラリー流路2のアノード側の端部の位置に対応してバッファ液容器6が取りつけられている。
バッファ液容器4,6は上部が開口した容器を構成している。バッファ液容器4,6はそれぞれ泳動バッファ液を収容し、底部において泳動バッファ液を介してキャピラリー流路2の端部と電気的に導通するようになっている。
カソード側のバッファ液容器4はその底部にキャピラリー流路2の一端につながる複数個の開口2aが配置されている(図8(B)及び(C)を参照。)。この例では開口2aの数は384個である。開口2aはそれぞれ試料分注位置を構成する。バッファ液容器4は全ての開口2aが配置されている領域を囲む1つの容器となっている。アノード側のバッファ液容器6もその底部でキャピラリー流路2の他端とつながっている。
基板28の材質は例えば石英ガラス又はホウ珪酸系ガラスである。また、基板28の材質として、ガラスに替えて樹脂などの他の材質のものを用いることもできる。ここでは泳動分離された成分を光学的に検出するので、基板28の材質として光透過性を有するものが選択される。ただし、光学的検出器以外の検出手段を使用する場合は、基板28の材質は光透過性を有するものに限定されない。
例えば、基板28は2枚のガラス板を張り合わせたものとすることができる。キャピラリー流路2は一方のガラス板の接合面に写真製版技術とエッチング技術(ウエットエッチング又はドライエッチング)によって形成することができる。また、開口2aなどは、同じガラス板又は他方のガラス板に対して、キャピラリー流路2の両端の位置に対応する位置に、例えばエッチングやサンドブラスト、レーザドリルなどの方法により貫通穴として形成することができる。
キャピラリー流路2のアノード側のバッファ液容器6側の検出位置に例えばレーザ励起蛍光検出器などの検出器16が配置されている。検出器16は標識されたフラグメントをキャピラリー流路2ごとに検出可能なものである。また、図2を参照して説明したキャピラリー電気泳動装置と同様に、電源装置8、制御部18、入力部20及び表示部22が設けられている。
このキャピラリー電気泳動装置の動作について簡単に説明する。
泳動に先立ちキャピラリー流路2の一端に試料を注入するために、例えばピペッタ機構によって試料が試料分注用の開口2aに注入される。その後、開口2aに注入されている試料にそれぞれ電極の先端が浸され、アノード側のバッファ液容器6の泳動バッファ液に浸された電極との間に所定の電圧が印加され、エレクトロカイネティック法によって試料がキャピラリー流路2内に導入される。
試料分注用開口2a内に残留している試料が例えばアスピレータなどの吸引機構により吸引して除去される。その後、カソード側のバッファ液容器4内に泳動バッファ液が供給される。電源装置8によってキャピラリー流路2の両端に泳動バッファ液を介して電圧が印加され、キャピラリー流路2内で試料に含まれる成分が電気泳動される。検出位置まで泳動された試料成分が検出器16によってキャピラリー流路2ごとに検出される。制御部18の算出部26は、例えば図1又は図7を参照して説明した試料分析方法の実施形態での説明と同様にして、キャピラリー流路2ごと測定対象フラグメントの濃度を算出する。
以上、本発明の実施形態を説明したが、実施形態における構成、配置、数値、材料等は一例であり、本発明はこれに限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の範囲内で種々の変更が可能である。
例えば上記実施形態では、ピーク面積に基づいて測定対象フラグメントの濃度が算出されているが、ピーク高さ又はピーク面積及びピーク高さに基づいて測定対象フラグメントの濃度が算出されてもよい。
なお、本発明の実施形態のキャピラリー電気泳動装置及びキャピラリー電気泳動による試料分析方法は、試料の導入がクロスインジェクション法によって行われる場合にも有効である。
また、本発明の実施形態のキャピラリー電気泳動装置は上記試料を分析するための専用装置に限定されない。本発明の実施形態のキャピラリー電気泳動装置は、上記試料を分析可能な機能に加えて、上記試料とは異なる試料を電気泳動によって分析可能な機能を備えていてもよい。
2 キャピラリー流路
16 検出器
28 算出部

Claims (6)

  1. キャピラリー流路に試料を導入した後、前記キャピラリー流路の両端間に電圧を印加して試料に含まれる成分を電気泳動させて検出するキャピラリー電気泳動装置であって、
    前記試料として、
    第1色素で標識された測定対象成分と、
    前記第1色素とは異なる第2色素で標識され、かつ濃度が既知の成分である測定対象リファレンスと、
    前記第1色素で標識され、かつ前記測定対象成分とは異なる電気泳動移動度をもつマーカー成分と、
    前記第2色素で標識され、かつ前記マーカー成分との濃度比が既知のマーカーリファレンスと、を含むものが用いられるときに、
    前記測定対象成分、前記測定対象リファレンス、前記マーカー成分及び前記マーカーリファレンスをそれぞれ検出する検出器と、
    前記マーカー成分と前記マーカーリファレンスとの濃度比と前記マーカー成分の検出信号と前記マーカーリファレンスの検出信号とによって得られる前記第1色素と前記第2色素の検出信号強度比と、前記測定対象成分の検出信号と前記測定対象リファレンスの検出信号の検出信号強度比と、前記測定対象リファレンスの既知濃度と、に基づいて前記測定対象成分の濃度を算出する算出部と、を備えたキャピラリー電気泳動装置。
  2. キャピラリー流路に試料を導入した後、前記キャピラリー流路の両端間に電圧を印加して試料に含まれる成分を電気泳動させて検出するキャピラリー電気泳動装置であって、
    前記試料として、
    第1色素で標識された測定対象成分と、
    前記第1色素とは異なる色素でありかつ同濃度の前記第1色素との検出信号強度比が既知の第2色素で標識され、かつ濃度が既知の成分である測定対象リファレンスと、を含むものが用いられるときに、
    前記測定対象成分及び前記測定対象リファレンスをそれぞれ検出する検出部と、
    前記第1色素と前記第2色素の既知検出信号強度比と、前記測定対象成分の検出信号と前記測定対象リファレンスの検出信号の検出信号強度比と、前記測定対象リファレンスの既知濃度と、に基づいて前記測定対象成分の濃度を算出する算出部と、を備えたキャピラリー電気泳動装置。
  3. 前記算出部は、前記検出信号の強度としてピークの面積もしくはピークの高さ又はその両方を用いる請求項1又は2に記載のキャピラリー電気泳動装置。
  4. キャピラリー流路に試料を導入した後、前記キャピラリー流路の両端間に電圧を印加して試料に含まれる成分を電気泳動させて検出するキャピラリー電気泳動による試料分析方法であって、
    前記試料として、
    第1色素で標識された測定対象成分と、
    前記第1色素とは異なる第2色素で標識され、かつ濃度が既知の成分である測定対象リファレンスと、
    前記第1色素で標識され、かつ前記測定対象成分とは異なる電気泳動移動度をもつマーカー成分と、
    前記第2色素で標識され、かつ前記マーカー成分との濃度比が既知のマーカーリファレンスと、を含むものを用い、
    前記測定対象成分、前記測定対象リファレンス、前記マーカー成分及び前記マーカーリファレンスをそれぞれ検出するステップと、
    前記マーカー成分と前記マーカーリファレンスとの濃度比と前記マーカー成分の検出信号と前記マーカーリファレンスの検出信号とによって得られる前記第1色素と前記第2色素の検出信号強度比と、前記測定対象成分の検出信号と前記測定対象リファレンスの検出信号の検出信号強度比と、前記測定対象リファレンスの既知濃度と、に基づいて前記測定対象成分の濃度を算出するステップと、を含むキャピラリー電気泳動による試料分析方法。
  5. キャピラリー流路に試料を導入した後、前記キャピラリー流路の両端間に電圧を印加して試料に含まれる成分を電気泳動させて検出するキャピラリー電気泳動による試料分析方法であって、
    前記試料として、
    第1色素で標識された測定対象成分と、
    前記第1色素とは異なる色素でありかつ同濃度の前記第1色素との検出信号強度比が既知の第2色素で標識され、かつ濃度が既知の成分である測定対象リファレンスと、を含むものを用い、
    前記測定対象成分及び前記測定対象リファレンスをそれぞれ検出するステップと、
    前記第1色素と前記第2色素の既知検出信号強度比と、前記測定対象成分の検出信号と前記測定対象リファレンスの検出信号の検出信号強度比と、前記測定対象リファレンスの既知濃度と、に基づいて前記測定対象成分の濃度を算出するステップと、を含むキャピラリー電気泳動による試料分析方法。
  6. 前記検出信号の強度は、ピークの面積もしくはピークの高さ又はその両方である請求項4又は5に記載のキャピラリー電気泳動による試料分析方法。
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