JP2016176438A - 気体燃料の供給通路構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】気体燃料の供給効率の低減を抑えつつ、弁よりも下流の供給通路内での気体燃料の圧力脈動の減衰効率を高めることができる気体燃料の供給通路構造を提供する。
【解決手段】気体燃料の供給通路構造は、CNGを供給する供給通路と、供給通路に設けられてCNGの供給態様を変更するCNG用噴射弁32と、カバー本体42の内部に配置されている減衰部材60とを備える。減衰部材60の上流端面62及び下流端面63のうち少なくとも一方は傾斜面を有している。また、減衰部材60には、傾斜面に開口する減衰経路65が設けられている。
【選択図】図3

Description

本発明は、気体燃料を供給する供給通路と、供給通路に設けられて気体燃料の供給態様を変更する弁と、を備える気体燃料の供給通路構造に関する。
特許文献1には、液体燃料と気体燃料とを切り換えて使用することが可能な内燃機関の一例が記載されている。こうした内燃機関においては、一般に、気体燃料を供給する供給通路の上流端に、高圧の気体燃料を貯留する燃料タンクが接続されている。また、供給通路には、気体燃料を噴射する噴射弁、及び同噴射弁から噴射された気体燃料を吸気マニホールド内に導く燃料ホースなどが設けられている。
ところで、噴射弁が開閉されると、噴射弁よりも下流の供給通路である下流供給通路内では、噴射弁からの気体燃料が流入することによって圧力が急激に上昇する。そのため、噴射弁が間欠的に開閉されると、気体燃料の圧力脈動が下流供給通路内で生じることとなる。その結果、下流供給通路が接続されている吸気マニホールドなどが振動して騒音が発生するおそれがある。
そこで、噴射弁の開閉に伴う騒音の発生を抑える方法として、例えば特許文献2に記載されるような減衰部材を下流供給通路内に設けることで、下流供給通路内での気体燃料の圧力脈動を減衰させる方法が知られている。下流供給通路内で気体燃料が流れる方向を「気流方向」とした場合、こうした減衰部材は、気流方向における上流に位置する端面である上流端面と、気流方向における下流に位置する端面である下流端面とを有している。また、減衰部材には、上流端面及び下流端面の双方に開口する減衰経路が設けられている。そして、気流方向における減衰経路の中途位置に、他の部分よりも通路断面積の狭い絞り部が形成されている。こうした絞り部を気体燃料が通過する際に圧力損失を発生させることにより、気体燃料の流速が遅くなり、結果として、噴射弁の開閉に伴う下流供給通路内での気体燃料の圧力脈動が減衰されるようになっている。
なお、下流供給通路内での圧力脈動の減衰効率を高めるためには、上記減衰部材の絞り部の開口をより狭くすることが望ましい。これにより、気体燃料が絞り部内に流入しにくくなり、下流供給通路内に減衰部材を設けたことによる圧力損失を大きくすることができる。その結果、下流供給通路内での気体燃料の圧力脈動をより効果的に抑えることが可能となる。
特開2012−233418号公報 特開2010−236391号公報
しかしながら、供給通路内では気体燃料と共に異物が流れていることがある。そのため、上記の絞り部の開口を狭くしすぎると、当該異物によって絞り部の開口が閉塞され、吸気マニホールド内に気体燃料を供給できなくなるおそれがある。
なお、こうした問題は、内燃機関に対して気体燃料を供給する供給通路構造だけではなく、例えば、燃料電池に対して水素などの気体燃料を供給する供給通路構造でも同様に生じうる。
本発明の目的は、気体燃料の供給効率の低減を抑えつつ、弁よりも下流の供給通路内での気体燃料の圧力脈動の減衰効率を高めることができる気体燃料の供給通路構造を提供することにある。
上記課題を解決するための気体燃料の供給通路構造は、気体燃料を供給する供給通路と、同供給通路に設けられて気体燃料の供給態様を変更する弁と、供給通路において同弁よりも下流の通路部分である下流供給通路に配置されている減衰部材と、を備えている。また、下流供給通路内での気体燃料の流れる方向を気流方向とした場合、同供給通路構造を構成する減衰部材は、上記気流方向における上流に位置する端面である上流端面と、上記気流方向における下流に位置する端面である下流端面と、上流端面及び下流端面の双方に開口する減衰経路と、を有している。こうした供給通路構造において、上流端面及び下流端面のうち少なくとも一方は、頂点に近づくにつれて上記気流方向における位置が次第に変化する傾斜面を有している。そして、この傾斜面に減衰経路が開口している。
上記構成では、減衰部材の上流端面及び下流端面のうち少なくとも一方に傾斜面を設け、減衰経路を同傾斜面に開口させている。これにより、減衰経路を有する減衰部材を下流供給通路内に設けることによる圧力損失を増大させることができる。すなわち、減衰経路の開口をそれほど狭くしなくても下流供給通路内での気体燃料の圧力脈動の減衰効率が高められるため、気体燃料と共に流れる異物によって減衰経路の開口が閉塞される事象が生じにくくなる。したがって、気体燃料の供給効率の低減を抑えつつ、弁よりも下流の供給通路内での気体燃料の圧力脈動の減衰効率を高めることができるようになる。
上記気体燃料の供給通路構造において、下流端面が傾斜面を有するようにしてもよい。この場合、下流端面の径方向外側の端部よりも内側に頂点を設定し、傾斜面は、径方向外側の端部から同頂点に向かうにつれて上記気流方向における下流に位置するように形成されていることが好ましい。この構成によれば、下流端面の傾斜面の開口から減衰経路外に流出された気体燃料が、下流供給通路を構成する周壁に向けて案内されるようになる。そして、上記の開口から上記周壁に向けて流れる気体燃料の方向が周壁によって変更されることにより、圧力損失が発生し、気体燃料の流速が遅くされる。その結果、下流供給通路内での気体燃料の圧力脈動の減衰効率を高めることが可能となる。
また、上記周壁によって流動方向が変更された気体燃料は、同周壁に沿って上記気流方向における下流に向けて流れることとなる。そこで、下流供給通路を、減衰部材が位置している第1の通路部と、同第1の通路部の下流端に接続される第2の通路部と、を有するようにしてもよい。この場合、第2の通路部の通路径は、第1の通路部の通路径よりも小さいことが好ましい。
上記構成によれば、第1の通路部と第2の通路部との境界部分に段差が形成される。そして、減衰経路から流出され、下流供給通路の周壁に沿って流れる気体燃料がこうした段差と干渉することにより、圧力損失がさらに発生し、気体燃料の流速をさらに遅くすることができる。したがって、下流供給通路内での気体燃料の圧力脈動の減衰効率をさらに高めることが可能となる。
なお、減衰部材には、周方向において互いに異なる位置に配置されている複数の減衰経路を設けてもよい。この場合、下流端面が傾斜面を有し、下流端面の径方向外側の端部よりも内側に頂点を設定し、傾斜面は、径方向外側の端部から同頂点に向かうにつれて上記気流方向における上流に位置するように形成されていることが好ましい。
上記構成によれば、各減衰経路から流出した気体燃料は、下流供給通路内において径方向内側に案内される。その結果、下流端面の傾斜面に形成されている各開口のうち、第1の開口から流出した気体燃料と第2の開口から流出した気体燃料とを互いに干渉させることができる。これにより、圧力損失が発生し、気体燃料の流速が遅くされる。その結果、下流供給通路内での気体燃料の圧力脈動の減衰効率を高めることが可能となる。
また、上流端面が傾斜面を有するようにしてもよい。この場合、上流端面の径方向外側の端部よりも内側に頂点を設定し、傾斜面は、径方向外側の端部から同頂点に向かうにつれて上記気流方向における下流に位置するように形成されていることが好ましい。この構成によれば、弁から下流供給通路内に供給された気体燃料は、上流端面の傾斜面に沿って上記気流方向に逆らう方向に流れ、同傾斜面に開口する減衰経路内に流入することとなる。このように上流端面の傾斜面上で、上記気流方向に逆らう方向に気体燃料が流れるようにすることで、圧力損失を増大させることができる。したがって、上流端面の傾斜面に減衰経路を開口させることにより、下流供給通路内での気体燃料の圧力脈動の減衰効率を高めることが可能となる。
また、上流端面が傾斜面を有する場合、上流端面の径方向外側の端部よりも内側に頂点を設定し、傾斜面は、径方向外側の端部から同頂点に向かうにつれて上記気流方向における上流に位置するように形成されていることが好ましい。この構成によれば、弁から下流供給通路内に供給された気体燃料は、上流端面の傾斜面に沿って上記気流方向に逆らう方向に流れ、同傾斜面に開口する減衰経路内に流入することとなる。このように上流端面の傾斜面上で、上記気流方向に逆らう方向に気体燃料が流れるようにすることで、圧力損失を増大させることができる。したがって、上流端面の傾斜面に減衰経路を開口させることにより、下流供給通路内での気体燃料の圧力脈動の減衰効率を高めることが可能となる。
例えば、弁は、気体燃料を噴射する噴射弁であることが好ましい。気体燃料を噴射する噴射弁を備える気体燃料の供給通路構造においては、噴射弁の開閉に伴って気体燃料の圧力脈動が下流供給通路内で生じやすく、同圧力脈動に起因して騒音が発生しやすい。こうした気体燃料の供給通路構造に対して、上記構成を適用すれば、気体燃料の供給に伴う騒音の発生を抑制することができる。
また、上記課題を解決するための気体燃料の供給通路構造は、気体燃料を供給する供給通路と、同供給通路に設けられて気体燃料の供給態様を変更する弁と、供給通路において弁よりも下流の通路部分である下流供給通路に配置されている減衰部材と、を備えている。下流供給通路内での気体燃料の流れる方向を気流方向とした場合、同供給通路構造の減衰部材は、上記気流方向における上流に位置する端面である上流端面と、上記気流方向における下流に位置する端面である下流端面と、上流端面及び下流端面の双方に開口する減衰経路と、を有している。こうした供給通路構造において、上流端面は、径方向内側に向かうにつれて上記気流方向における上流に位置するように形成されている第1の傾斜面と、同第1の傾斜面の径方向内側の端部に接続され、径方向内側に向かうにつれて上記気流方向における下流に位置するように形成されている第2の傾斜面と、を有している。そして、上流端面では、第1の傾斜面と第2の傾斜面との接続部分に減衰経路が開口している。
上記構成では、減衰部材の上流端面に第1の傾斜面及び第2の傾斜面を設け、第1の傾斜面と第2の傾斜面との接続部分に減衰経路を開口させている。これにより、弁から下流供給通路内に供給された気体燃料は、第1の傾斜面や第2の傾斜面に沿って上記気流方向に逆らう方向に流れ、第1の傾斜面と第2の傾斜面との接続部分に開口する減衰経路内に流入することとなる。このように上流端面の各傾斜面上で、上記気流方向に逆らう方向に気体燃料が流れるようにすることで、圧力損失を増大させることができる。また、減衰経路の開口をそれほど狭くしなくても下流供給通路内での気体燃料の圧力脈動の減衰効率が高められるため、気体燃料と共に流れる異物によって減衰経路の開口が閉塞される事象が生じにくくなる。したがって、気体燃料の供給効率の低減を抑えつつ、弁よりも下流の供給通路内での気体燃料の圧力脈動の減衰効率を高めることができるようになる。
第1の実施形態の気体燃料の供給通路構造を備える内燃機関の概略を示す構成図。 同気体燃料の供給通路構造において、CNG用噴射弁が接続されるカバーを示す平面図。 図2における3−3線矢視断面図。 同気体燃料の供給通路構造において、減衰部材の構成を示す一部断面図。 (a)はCNGが減衰経路に流入する際の作用を説明する作用図、(b)はCNGが減衰経路から流出する際の作用を説明する作用図。 第2の実施形態の気体燃料の供給通路構造を構成する減衰部材及びその周辺部材の概略構成を示す断面図。 別の実施形態の気体燃料の供給通路構造を構成する減衰部材及びその周辺部材の概略構成を示す断面図。 別の実施形態の気体燃料の供給通路構造を構成する減衰部材の一部及びその周辺部材の概略構成を示す断面図。 別の実施形態の気体燃料の供給通路構造を構成する減衰部材及びその周辺部材の概略構成を示す断面図。 別の実施形態の気体燃料の供給通路構造を構成する減衰部材の一部及びその周辺部材の概略構成を示す断面図。
(第1の実施形態)
以下、気体燃料の供給通路構造を具体化した一実施形態を図1〜図5に従って説明する。
図1には、本実施形態の気体燃料の供給通路構造を備える内燃機関10が図示されている。この内燃機関10は、気体燃料の一例であるCNG(圧縮天然ガス)及び液体燃料の一例であるガソリンを燃料として選択して使用することのできるバイフューエル型の内燃機関である。
図1に示すように、内燃機関10のシリンダヘッド11の内部には、吸気ポート12が形成されている。シリンダヘッド11には、吸気ポート12の内部にガソリンを噴射するガソリン用噴射弁21が取り付けられている。また、内燃機関10には、吸気通路13の一部を構成する吸気マニホールド14が設けられている。この吸気マニホールド14には円筒形状の燃料噴射筒31が設けられており、この燃料噴射筒31にはCNGを噴射するCNG用噴射弁32が連通されている。そして、内燃機関10にCNGを供給する際には、燃料噴射筒31から吸気マニホールド14内にCNGが流入するようになっている。
内燃機関10の吸気通路13の内部では、ガソリン用噴射弁21の開閉、あるいはCNG用噴射弁32の開閉によって供給された燃料と吸入空気とを含む混合気が生成される。そして、この混合気が内燃機関10の燃焼室15内に吸入されて燃焼されるとともに、その燃焼ガス(排気)が燃焼室15から排気通路16に排出される。
また、こうした内燃機関10は、ガソリンを燃料として供給するガソリン供給系20と、CNGを燃料として供給するCNG供給系30とを備えている。
ガソリン供給系20は、ガソリンタンク22内からガソリンを吸引して圧送する燃料ポンプ23と、燃料ポンプ23により圧送された燃料が流入するガソリン用デリバリパイプ24とを備えている。ガソリン用デリバリパイプ24には、内燃機関10の気筒数と同数(本実施形態では4つ)のガソリン用噴射弁21が接続されている。そして、ガソリン用噴射弁21は、内燃機関10の気筒毎、すなわち各気筒に対応する4つの吸気ポート12にそれぞれ取り付けられている。そして、これらガソリン用噴射弁21の開閉を通じて、ガソリン用デリバリパイプ24内のガソリンが内燃機関10の各吸気ポート12内に噴射される。
CNG供給系30は、高圧のCNGが貯留されているCNGタンク33に接続された高圧燃料配管34と、高圧燃料配管34の燃料流れ方向下流側の端部(図1では右端部)に接続されるCNG用デリバリパイプ35とを備えている。CNG用デリバリパイプ35には、CNG用噴射弁32が接続されている。また、CNG用デリバリパイプ35には、同CNG用デリバリパイプ35と略平行に延びるカバー36がボルト締結によって固定されている。そして、CNG用噴射弁32は、カバー36とCNG用デリバリパイプ35との間に挟み込まれた状態で、等間隔置きに配設されている。
カバー36には燃料ホース37が接続されている。このCNG供給系30では、CNG用噴射弁32においてCNGを噴射する噴射部がカバー36の内部に形成された貫通孔を介して燃料ホース37に連通されている。そして、燃料ホース37の燃料流れ方向下流側の端部に燃料噴射筒31が接続されている。こうしたCNG供給系30では、CNG用噴射弁32が開閉されると、CNG用デリバリパイプ35内のCNGが、カバー36の内部及び燃料ホース37を通過して、燃料噴射筒31から吸気マニホールド14内に流入するようになる。すなわち、本実施形態の気体燃料の供給通路構造では、高圧燃料配管34、CNG用デリバリパイプ35、カバー36、燃料ホース37及び燃料噴射筒31により、気体燃料の一例であるCNGを供給する「供給通路」の一例が構成されている。また、カバー36、燃料ホース37及び燃料噴射筒31により、供給通路においてCNG用噴射弁32よりも下流の通路部分である「下流供給通路」の一例が構成される。
なお、CNG供給系30には、こうした下流供給通路が、内燃機関10の気筒数と同数(本実施形態では4本)だけ設けられている。そして、これら下流供給通路を通じて、内燃機関10の各気筒に各別にCNGを供給することが可能な構造になっている。
また、CNG供給系30には、CNGタンク33と高圧燃料配管34との間に、手動式の開閉弁である手動開閉弁38が設けられている。また、高圧燃料配管34における手動開閉弁38よりも燃料流れ方向下流側の部分には、制御装置による制御によって開閉動作される遮断弁39が設けられている。そして、手動開閉弁38及び遮断弁39の双方が開弁している場合には、CNGタンク33から高圧燃料配管34内へのCNGの流入が許可される。一方、手動開閉弁38及び遮断弁39の少なくとも一方の弁が閉弁している場合には、CNGタンク33から高圧燃料配管34内へのCNGの流入が禁止される。
高圧燃料配管34における遮断弁39よりも燃料流れ方向下流側の部位には、CNGタンク33から供給されるCNGの圧力を減圧するレギュレータ40が設けられている。そして、このレギュレータ40により、所定圧力まで減圧されたCNGがCNG用デリバリパイプ35内に供給されるようになっている。
次に、図2及び図3を参照して、CNG用噴射弁32とカバー36との接続構造について説明する。
図2及び図3に示すように、カバー36は、カバー本体42と、CNG用噴射弁32と同数の接続パイプ43とを備えている。
カバー本体42には、CNG用噴射弁32と同数の貫通孔50が設けられている。貫通孔50内においてCNGが流れる方向を「気流方向X」という。また、図2及び図3における上方を「気流方向Xにおける上流」といい、図2及び図3における下方を「気流方向Xにおける下流」というものとする。
各貫通孔50内には、気流方向Xにおける上流の開口51を通じて、CNG用噴射弁32においてCNGを噴射する噴射部32Aが挿入されている。すなわち、CNG用噴射弁32の噴射部32Aは、貫通孔50内で気流方向Xにおける上流側に位置している。そして、貫通孔50を形成するカバー本体42の周壁とCNG用噴射弁32との間には、カバー本体42とCNG用噴射弁32との間の気密性を確保するためのシール部材44が設けられている。
また、貫通孔50には、気流方向Xにおける下流側の開口を通じて接続パイプ43が圧入されている。そして、カバー36には、接続パイプ43を通じて燃料ホース37が接続されている。また、貫通孔50内には、気流方向XにおいてCNG用噴射弁32と接続パイプ43の上流端43Aとの間に、上記下流供給通路内でのCNGの圧力脈動を減衰させる減衰部材60が設けられている。なお、貫通孔50内において減衰部材60が配置されている位置を「第1の通路部」とした場合、接続パイプ43の上流端43Aに形成されている開口部43Bが、第1の通路部の下流端に接続される「第2の通路部」の一例として機能するようになっている。そして、この開口部43Bの通路径は、第1の通路部である貫通孔50の通路径よりも小さい。そのため、第1の通路部と第2の通路部との境界部分に、環状の段差が形成されることとなる。
次に、図3及び図4を参照し、減衰部材60について説明する。
図3及び図4に示すように、減衰部材60は、円柱形状をなす部材本体61を備えている。この部材本体61は、CNG用噴射弁32の噴射部32Aに対向するとともに、気流方向Xにおける上流(すなわち、図中上側)に位置する端面である上流端面62と、接続パイプ43の上流端43Aに対向するとともに、気流方向Xにおける下流(すなわち、図中下側)に位置する端面である下流端面63とを有している。
上流端面62には、径方向内側に向かうにつれて気流方向Xにおける下流(すなわち、図中下側)に位置するように傾斜している上流傾斜面62Aが設けられている。すなわち、本実施形態では、頂点A1が、貫通孔50の径方向における中心に設定されており、上流傾斜面62Aは、径方向外側の端部から頂点A1に近づくにつれて気流方向Xにおける下流に位置するように形成されている。なお、上流傾斜面62Aの径方向内側の端部は、貫通孔50を形成するカバー本体42の周壁421よりも貫通孔50の軸中心の近くに位置している。
下流端面63には、径方向内側に向かうにつれて気流方向Xにおける下流(すなわち、図中下側)に位置するように傾斜している下流傾斜面63Aが設けられている。すなわち、本実施形態では、頂点A2が、貫通孔50の径方向における中心に設定されており、上流傾斜面62Aは、径方向外側の端部から頂点A2に近づくにつれて気流方向Xにおける下流に位置するように形成されている。なお、下流傾斜面63Aの径方向内側の端部は、貫通孔50を形成するカバー本体42の周壁421よりも貫通孔50の軸中心の近くに位置している。本実施形態では、下流傾斜面63Aの径方向内側の端部は、上流傾斜面62Aの径方向内側の端部と同一の径方向位置に位置している。
また、減衰部材60には、周方向に沿って配置されている複数の減衰経路65が設けられている。例えば、各減衰経路65は、周方向に等間隔に配置されている。こうした各減衰経路65は、貫通孔50の軸方向(図中上下方向)に沿って延びている。そして、各減衰経路65は、上流端面62の上流傾斜面62Aに開口するとともに、下流端面63の下流傾斜面63Aに開口している。具体的には、減衰経路65の上流側の開口651は、上流傾斜面62Aにおいて径方向外側の端部と径方向内側の端部との間、より具体的には上流傾斜面62Aの径方向におけるほぼ中央に位置している。同様に、減衰経路65の下流側の開口652は、下流傾斜面63Aにおいて径方向外側の端部と径方向内側の端部との間、より具体的には下流傾斜面63Aの径方向におけるほぼ中央に位置している。
次に、図5を参照し、CNG用噴射弁32からのCNGの噴射に伴う下流供給通路内でのCNGの圧力脈動を減衰させる作用について説明する。
図5(a)に示すように、CNG用噴射弁32から噴射されたCNGは、上流端面62の上流傾斜面62Aに沿って流れた後、開口651を通じて減衰経路65内に流入する。このとき、開口651よりも径方向外側の上流傾斜面62Aに干渉したCNGは、上流傾斜面62Aによって開口651に案内される。
その一方で、開口651よりも径方向内側の上流傾斜面62Aに干渉したCNGは、上流傾斜面62A上を、気流方向Xに逆らうように流れ、開口651を通じて減衰経路65内に流入することとなる。このように気流方向Xに逆らうようなCNGの流れを作り出すことにより、CNGを減衰経路65内に流入させる際の圧力損失を大きくすることができる。
また、図5(b)に示すように、減衰経路65内を流れたCNGは、下流傾斜面63Aの開口652を通じて減衰部材60から流出される。ここで、開口652において、径方向外側の縁部が径方向内側の縁部よりも気流方向Xにおける上流(すなわち、図中上側)に位置している。そのため、開口652から流出されたCNGの多くが、径方向外側に向かうように流れることとなる。そして、開口652から径方向外側に向けて流れたCNGは、カバー本体42の周壁421に干渉し、同周壁421によってCNGの流れる方向が変更される。このように開口652から流出されたCNGを周壁421に積極的に干渉させ、CNGの流れる方向を変更させることにより、減衰経路65からCNGを流出させた際における圧力損失を大きくすることができる。
なお、周壁421に干渉したCNGは、周壁421に沿って気流方向Xにおける下流に流れるようになる。しかし、カバー本体42への接続パイプ43の接続部分には、段差が形成されている。すなわち、下流供給通路を形成する通路の径が、途中で狭くなっている。そのため、周壁421に沿って気流方向Xにおける下流に流れるCNGは、上記の段差に干渉し、その後、接続パイプ43の上流端43Aに形成されている開口部43Bを通過することとなる。すなわち、当該段差によってCNGの流れる方向が再び変更されることとなり、このときにも圧力損失が発生する。
そのため、CNG用噴射弁32からCNGが噴射されても、その際のCNGの流速が減衰部材60によって好適に減速される。その結果、CNG用噴射弁32から間欠的にCNGが噴射される場合における下流供給通路内でのCNGの圧力脈動が好適に減衰される。したがって、CNG用噴射弁32からのCNGの間欠的な噴射に起因する吸気マニホールドの振動が抑えられる。
また、このように減衰経路65の通路断面積を狭くしなくても、圧力損失を大きくすることが可能となる。そのため、CNGと共に流れる異物によって開口651,652が閉塞されないように、減衰経路65の通路断面積を比較的広くすることが可能となる。
以上、上記構成及び作用によれば、以下に示す効果を得ることができる。
(1)本実施形態では、減衰部材60の下流端面63に下流傾斜面63Aを設け、減衰経路65が下流傾斜面63Aに開口している。そのため、下流傾斜面63Aに形成されている減衰経路65の開口652から流出されたCNGが、カバー本体42の周壁421に向けて案内される。そして、減衰経路65から流出されたCNGの流れる方向を周壁421によって変更させることにより、圧力損失が発生し、CNGの流速が遅くされる。したがって、下流傾斜面63Aに減衰経路65を開口させることにより、下流供給通路内でのCNGの圧力脈動の減衰効率を高めることができる。
(2)また、減衰経路65から流出され、カバー本体42の周壁421に沿って流れるCNGを、カバー本体42への接続パイプ43の接続部分に形成されている段差に干渉させることにより、圧力損失がさらに発生し、CNGの流速をさらに遅くすることができる。したがって、下流供給通路内でのCNGの圧力脈動の減衰効率をさらに高めることができる。
(3)本実施形態では、減衰部材60の上流端面62に上流傾斜面62Aを設け、減衰経路65が上流傾斜面62Aに開口している。そのため、CNG用噴射弁32から噴射されたCNGは、上流傾斜面62Aに沿って気流方向Xに逆らう方向に流れ、上流傾斜面62Aに開口する減衰経路65内に流入することとなる。すなわち、減衰経路65の開口651にCNGを流入させる前に、気流方向Xに逆らうようなCNGの流れを生成することで、圧力損失を増大させることができる。したがって、上流傾斜面62Aに減衰経路65を開口させることにより、下流供給通路内でのCNGの圧力脈動の減衰効率を高めることができる。
(4)また、径方向外側の端部から頂点A1に近づくほど気流方向Xにおける上流に位置するような上流傾斜面を、減衰部材60の上流端面62に設ける場合と比較し、減衰部材60をCNG用噴射弁32の近くに配置することが可能となる。したがって、下流供給通路内での減衰部材60の設置位置の自由度を高めることができる。
(5)このように減衰経路65にCNGが流入する前、及び、減衰経路65からCNGが流出した後の少なくとも一方で、圧力損失を増大させることにより、減衰経路65の開口651,652を狭くしたり、減衰経路65の通路径自体を狭くしたりしなくても、下流供給通路内でのCNGの圧力脈動の減衰効率を高めることができる。そのため、CNGと共に異物が流れていたとしても、減衰経路65の開口が当該異物によって閉塞される事象が生じにくくなる。したがって、CNGの供給効率の低減を抑えつつ、下流供給通路内でのCNGの圧力脈動の減衰効率を高めることができる。
(第2の実施形態)
次に、気体燃料の供給通路構造の第2の実施形態を図6に従って説明する。本実施形態の気体燃料の供給通路構造では、減衰部材60の上流端面62の形状が第1の実施形態と相違している。したがって、以下の説明においては、第1の実施形態と相違する部分について主に説明するものとし、第1の実施形態と同一又は相当する部材構成には同一符号を付して重複説明を省略するものとする。
図6に示すように、減衰部材60の上流端面62は、第1の傾斜面62Bと、第2の傾斜面62Cとを有している。第1の傾斜面62Bは第2の傾斜面62Cよりも径方向外側に位置しており、第1の傾斜面62Bの径方向内側の端部が第2の傾斜面62Cの径方向外側の端部に接続されている。こうした第1の傾斜面62Bは、径方向内側に向かうにつれて気流方向Xにおける上流(すなわち、図中上側)に位置するように傾斜している。また、第2の傾斜面62Cは、径方向内側に向かうにつれて気流方向Xにおける下流(すなわち、図中下側)に位置するように傾斜している。そして、各減衰経路65は、第1の傾斜面62Bと第2の傾斜面62Cとの接続部分に開口している。
次に、図6を参照し、CNG用噴射弁32から噴射されたCNGが減衰経路65内に流入する際の作用について説明する。
図6に示すように、CNG用噴射弁32から噴射されたCNGの一部は、第1の傾斜面62Bに干渉した後に開口651を通じて減衰経路65内に流入する。また、残りのCNGの少なくとも一部は、第2の傾斜面62Cに干渉した後に開口651を通じて減衰経路65内に流入する。
第1の傾斜面62Bに干渉したCNGは、第1の傾斜面62B上を気流方向Xに逆らうように流れ、開口651を通じて減衰経路65内に流入することとなる。このように気流方向Xに逆らうようなCNGの流れを作り出すことにより、CNGを減衰経路65内に流入させる際の圧力損失を大きくすることができる。
同様に、第2の傾斜面62Cに干渉したCNGは、第2の傾斜面62C上を気流方向Xに逆らうように流れ、開口651を通じて減衰経路65内に流入することとなる。このように気流方向Xに逆らうようなCNGの流れを作り出すことにより、CNGを減衰経路65内に流入させる際の圧力損失を大きくすることができる。
以上、上記構成及び作用によれば、上記第1の実施形態における効果(1),(2)及び(6)と同等の効果に加え、以下に示す効果を得ることができる。
(7)減衰部材60の上流端面62に第1の傾斜面62B及び第2の傾斜面62Cを設け、第1の傾斜面62Bと第2の傾斜面62Cとの接続部分に減衰経路65が開口している。そのため、当該接続部分に形成されている減衰経路65の開口651にCNGを流入させる前に、気流方向Xに逆らうようなCNGの流れを生成することができる。その結果、開口651にCNGを流入させる前に、圧力損失を増大させることができる。したがって、下流供給通路内でのCNGの圧力脈動の減衰効率を高めることができる。
なお、上記各実施形態は以下のような別の実施形態に変更してもよい。
・各実施形態において、減衰部材60に設ける減衰経路65の数は、1つであってもよいし、複数であってもよい。
・各実施形態において、各減衰経路65の径方向位置は、全て同一でなくてもよい。
・第1の実施形態において、減衰部材60の上流端面62に上流傾斜面62Aを設け、同上流傾斜面62Aに減衰経路65を開口させているのであれば、図7に示すように、減衰部材60の下流端面63に下流傾斜面63Aを設けなくてもよい。この場合であっても、上記(3)〜(5)と同等の効果を得ることができる。
・第1の実施形態において、上流傾斜面62Aの径方向外側の端部よりも内側に設定できるのであれば、上記の頂点A1を貫通孔50の径方向における中心とは異なる位置に設けてもよい。この場合であっても、上流傾斜面62Aを、径方向外側の端部から頂点A1に近づくにつれて気流方向Xにおける下流に位置するように形成することで、上記(3)〜(5)と同等の効果を得ることができる。また、頂点A1を、頂点A2とは異なる径方向位置に設定してもよい。
・第2の実施形態において、減衰部材60の上流端面62に第1の傾斜面62B及び第2の傾斜面62Cを設け、第1の傾斜面62Bと第2の傾斜面62Cとの接続部分に減衰経路65を開口させているのであれば、減衰部材60の下流端面63に下流傾斜面63Aを設けなくてもよい。この場合であっても、上記(6)及び(5)と同等の効果を得ることができる。
・減衰部材60の上流端面62に設ける上流傾斜面は、径方向外側の端部から頂点A1に向かうにつれて気流方向Xにおける位置が次第に変化する形状であれば、任意の形状であってもよい。
例えば、図8に示すように、上流端面62には、径方向内側に向かうにつれて気流方向Xにおける上流に位置するように傾斜する上流傾斜面62A1を設けてもよい。すなわち、図8に示す例では、頂点A1が、貫通孔50の径方向における中心に設定されており、上流傾斜面62A1は、頂点A1に近づくにつれて気流方向Xにおける上流に位置するように形成されている。なお、上流傾斜面62A1の径方向外側の端部よりも内側に設定できるのであれば、頂点A1を貫通孔50の径方向における中心とは異なる位置に設け、上流傾斜面62A1を、径方向外側の端部から頂点A1に近づくにつれて気流方向Xにおける上流に位置するように形成してもよい。
こうした場合、CNG用噴射弁32から噴射されたCNGは、上流端面62の上流傾斜面62A1に沿って流れた後、開口651を通じて減衰経路65内に流入する。このとき、開口651よりも径方向内側の上流傾斜面62A1に干渉したCNGは、上流傾斜面62A1によって開口651に案内される。その一方で、開口651よりも径方向外側の上流傾斜面62A1に干渉したCNGは、上流傾斜面62A1上を、気流方向Xに逆らうように流れ、開口651を通じて減衰経路65内に流入することとなる。このように気流方向Xに逆らうようなCNGの流れを作り出すことにより、CNGを減衰経路65内に流入させる際の圧力損失を大きくすることができる。したがって、上記(3)と同等の効果を得ることができる。
なお、こうした上流傾斜面62A1を上流端面62に設けた場合、減衰部材60の下流端面63には、下流傾斜面を設けてもよいし、下流傾斜面を設けなくてもよい。
・第1の実施形態において、減衰部材60の下流端面63に下流傾斜面63Aを設け、同下流傾斜面63Aに減衰経路65を開口させているのであれば、図9に示すように、減衰部材60の上流端面62に上流傾斜面62Aを設けなくてもよい。この場合であっても、上記(1)及び(5)と同等の効果を得ることができる。
・各実施形態において、下流傾斜面63Aの径方向外側の端部よりも内側に設定できるのであれば、上記の頂点A2を貫通孔50の径方向における中心とは異なる位置に設けてもよい。この場合であっても、下流傾斜面63Aを、径方向外側の端部から頂点A2に近づくにつれて気流方向Xにおける下流に位置するように形成することで、上記(1)及び(5)と同等の効果を得ることができる。
・図10に示すように、下流端面63には、径方向内側に向かうにつれて気流方向Xにおける上流(すなわち、図中上方)に位置するように傾斜する下流傾斜面63A1を設け、同下流傾斜面63A1に各減衰経路65を開口させるようにしてもよい。すなわち、図10に示す例では、頂点A2が、貫通孔50の径方向における中心に設定されており、下流傾斜面63A1は、径方向外側の端部から頂点A1に近づくにつれて気流方向Xにおける上流に位置するように形成されている。なお、下流傾斜面63A1の径方向外側の端部よりも内側に設定できるのであれば、頂点A2を貫通孔50の径方向における中心とは異なる位置に設け、上流傾斜面62A1を、径方向外側の端部から頂点A2に近づくにつれて気流方向Xにおける上流に位置するように形成してもよい。
こうした場合、各減衰経路65において、開口652の径方向内側の縁部が径方向外側の縁部よりも気流方向Xにおける上流(すなわち、図中上側)に位置している。そのため、各開口652から流出されたCNGの多くが、径方向内側に向かうように流れることとなる。こうした各開口652から径方向内側に流れるCNGの気流が互いに干渉し合い、その後、合流して気流方向Xにおける下流にCNGが流れることとなる。こうした各開口652から流出した直後で各気流を干渉させることにより、圧力損失を発生させることができ、ひいてはCNGの流速を遅くすることができる。したがって、下流端面63にこうした下流傾斜面63A1を設けることにより、下流供給通路内でのCNGの圧力脈動の減衰効率を高めることができる。
なお、こうした下流傾斜面63A1を下流端面63に設ける場合、周方向における位置が「180°」異なる位置の各々に開口652を設けることにより、各減衰経路65からCNGを流出させた直後での圧力損失を大きくすることができる。
また、こうした下流傾斜面63A1を下流端面63に設けた場合、減衰部材60の上流端面62には、上流傾斜面62A,62A1を設けてもよいし、第1の傾斜面62B及び第2の傾斜面62Cの双方を設けてもよいし、傾斜面を何ら設けなくてもよい。
・上流傾斜面62A,62A1を、径方向外側の端部から頂点A1に向けて気流方向Xにおける位置を一定勾配で変化させるのでなく、径方向外側の端部から頂点A1に向かうにつれて勾配を徐々に変更させるようにしてもよい。
・下流傾斜面63A,63A1を、径方向外側の端部から頂点A2に向けて気流方向Xにおける位置を一定勾配で変化させるのでなく、径方向外側の端部から頂点A2に向かうにつれて勾配を徐々に変更させるようにしてもよい。
・減衰部材60は、下流供給通路内に配置されているのであれば、カバー本体42の内部以外に配置してもよい。例えば、減衰部材60を、燃料ホース37内に配置してもよい。
・燃料電池に対して水素などの気体燃料を供給する供給通路に対して減衰部材60を採用することもできる。この場合においても、気体燃料を噴射する噴射弁の下流側に減衰部材60を設ければよい。
・供給通路に設けられる弁は、上記各実施形態において例示した噴射弁に限定されない。要するに、供給通路に設けられて気体燃料の供給態様を変更するものであれば、任意の弁を採用してもよい。
31…供給通路及び下流供給通路を構成する燃料噴射筒、32…CNG用噴射弁、34…供給通路を構成する高圧燃料配管、35…供給通路を構成するCNG用デリバリパイプ、36…供給通路及び下流供給通路を構成するカバー、37…供給通路及び下流供給通路を構成する燃料ホース、43B…第2の通路部の一例である開口部、50…第1の通路部の一例である貫通孔、60…減衰部材、62…上流端面、62A,62A1…上流傾斜面、62B…第1の傾斜面、62C…第2の傾斜面、63…下流端面、63A,63A1…下流傾斜面、65…減衰経路、A1…頂点、A2…頂点、X…気流方向。

Claims (8)

  1. 気体燃料を供給する供給通路と、同供給通路に設けられて気体燃料の供給態様を変更する弁と、前記供給通路において同弁よりも下流の通路部分である下流供給通路に配置されている減衰部材と、を備え、
    前記下流供給通路内での気体燃料の流れる方向を気流方向とした場合、前記減衰部材は、前記気流方向における上流に位置する端面である上流端面と、前記気流方向における下流に位置する端面である下流端面と、前記上流端面及び前記下流端面の双方に開口する減衰経路と、を有している気体燃料の供給通路構造において、
    前記上流端面及び前記下流端面のうち少なくとも一方は、頂点に近づくにつれて前記気流方向における位置が次第に変化する傾斜面を有しており、同傾斜面に前記減衰経路が開口している
    ことを特徴とする気体燃料の供給通路構造。
  2. 前記下流端面が前記傾斜面を有し、
    前記頂点が前記下流端面の径方向外側の端部よりも内側に設定されており、前記傾斜面は、前記径方向外側の端部から前記頂点に向かうにつれて前記気流方向における下流に位置するように形成されている
    請求項1に記載の気体燃料の供給通路構造。
  3. 前記下流供給通路は、前記減衰部材が位置している第1の通路部と、同第1の通路部の下流端に接続される第2の通路部と、を有しており、
    前記第2の通路部の通路径は、前記第1の通路部の通路径よりも小さい
    請求項2に記載の気体燃料の供給通路構造。
  4. 前記減衰部材には、周方向において互いに異なる位置に配置されている複数の前記減衰経路が設けられており、
    前記下流端面が前記傾斜面を有し、
    前記頂点が前記下流端面の径方向外側の端部よりも内側に設定されており、前記傾斜面は、径方向外側の端部から前記頂点に向かうにつれて前記気流方向における上流に位置するように形成されている
    請求項1に記載の気体燃料の供給通路構造。
  5. 前記上流端面が前記傾斜面を有し、
    前記頂点が前記上流端面の径方向外側の端部よりも内側に設定されており、前記傾斜面は、径方向外側の端部から前記頂点に向かうにつれて前記気流方向における下流に位置するように形成されている
    請求項1〜請求項4のうち何れか一項に記載の気体燃料の供給通路構造。
  6. 前記上流端面が前記傾斜面を有し、
    前記頂点が前記上流端面の径方向外側の端部よりも内側に設定されており、前記傾斜面は、径方向外側の端部から前記頂点に向かうにつれて前記気流方向における上流に位置するように形成されている
    請求項1〜請求項4のうち何れか一項に記載の気体燃料の供給通路構造。
  7. 前記弁は、気体燃料を噴射する噴射弁である
    請求項1〜請求項6のうち何れか一項に記載の気体燃料の供給通路構造。
  8. 気体燃料を供給する供給通路と、同供給通路に設けられて気体燃料の供給態様を変更する弁と、前記供給通路において前記弁よりも下流の通路部分である下流供給通路に配置されている減衰部材と、を備え、
    前記下流供給通路内での気体燃料の流れる方向を気流方向とした場合、前記減衰部材は、前記気流方向における上流に位置する端面である上流端面と、前記気流方向における下流に位置する端面である下流端面と、前記上流端面及び前記下流端面の双方に開口する減衰経路と、を有している気体燃料の供給通路構造において、
    前記上流端面は、径方向内側に向かうにつれて前記気流方向における上流に位置するように形成されている第1の傾斜面と、同第1の傾斜面の径方向内側の端部に接続され、径方向内側に向かうにつれて前記気流方向における下流に位置するように形成されている第2の傾斜面と、を有しており、
    前記上流端面では、前記第1の傾斜面と前記第2の傾斜面との接続部分に前記減衰経路が開口している
    ことを特徴とする気体燃料の供給通路構造。
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