JP2016176349A - 圧縮機システム - Google Patents

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Abstract

【課題】モータを効率的に冷却することが可能な圧縮機システムを提供する。
【解決手段】軸線O回りに回転するロータ31と、ロータ31と冷却用流体RFが流通可能な隙間を空けてロータ31の外周側に配置されたステータ32とを有するモータ3と、ロータ31とともに回転することで圧縮流体CFを生成する圧縮機2と、ロータ31とステータ32との間の隙間33を流通する冷却用流体RFにロータ31の回転方向の前方側へ向かう旋回成分を付与する凹部6bが内面6aに形成された仕切り部材6と、を備える圧縮機システム1である。
【選択図】図1

Description

本発明は、圧縮機システムに関する。
モータと圧縮機とが一体となっている圧縮機システムは、空気やガス等の気体を圧縮する圧縮機と、圧縮機を駆動させるモータとを有している。圧縮機システムでは、圧縮機のケーシングから延在する回転軸と、モータのケーシングから同様に延在するモータの回転軸とが接続され、モータの回転が圧縮機に伝達される。このモータ及び圧縮機の回転軸は、複数の軸受により支持されることで安定して回転する。
このような圧縮機システムは、例えば、非特許文献1のような海底生産システム(Subsea Production System)や、非特許文献2のような浮体式海洋石油貯蔵設備(Floating Production Storage and Offloading、FPSO)に使用される。海底生産システムに使用される際には、圧縮機システムは、海底に設置され、海底から数千mの深さまで掘削した生産井から原油や天然ガス等が混在した生産流体を海上に送り出している。また、浮体式海洋石油貯蔵設備に使用される際には、圧縮機システムは、船舶等の海上設備に設置されている。
三菱重工技報 Vol.34 No.5 P310−P313 Turbomachinery International September/October 2014 P18−P24
ところで、圧縮機システムのモータでは、ロータが高速で回転することで、ロータとステータとの間で発熱し、ロータが高温となってしまう。ロータが高温となると、モータの効率が低下してしまう可能性や、モータの寿命が短くなってしまう可能性があり、ロータを冷却する必要がある。
しかしながら、ロータの軸線方向の一方から他方に向かって単にステータとロータとの間の隙間に冷却媒体を流通させてロータを冷却する場合には、流通している途中で冷却媒体が温まってしまい、効率的にロータを冷却することが難しい。
本発明は、上記要望を解決するためになされたものであって、モータを効率的に冷却することが可能な圧縮機システムを提供するものである。
上記課題を解決するために、本発明は以下の手段を提案している。
本発明の第一の態様に係る圧縮機システムは、軸線回りに回転するロータと、冷却用流体が前記軸線に沿って流通可能な隙間を前記ロータとの間に空けて該ロータの外周側に配置されたステータとを有するモータと、前記ロータとともに回転することで圧縮流体を生成する圧縮機と、前記ロータと前記ステータとの間に形成された前記隙間を流通する前記冷却用流体に前記ロータの回転方向の前方へ向かう旋回成分を付与する旋回付与部と、を備えている。
このような圧縮機システムによれば、ロータとステータとの間の隙間を流通する冷却用流体に対して、回転方向の前方に向かう旋回成分を旋回付与部によって付与することで、回転するロータの外面の進む方向に冷却用流体の流通方向を沿わせることができる。よって、冷却用流体がロータの外面と接触することで冷却用流体が急加速されて生じるせん断による発熱量を抑えることができ、ロータの冷却効率を向上できる。
また、上記の圧縮機システムでは、前記旋回付与部は、前記ロータと前記ステータとの間の前記隙間に配置されて該隙間を径方向に仕切り、前記ロータとの間で前記冷却用流体を前記軸線に沿って流通可能とし、かつ、前記冷却用流体の流通方向の下流側に向かうに従って、前記ロータの回転方向の前方に向かって延びる凸部又は凹部が前記ロータ側を向く表面に形成された仕切り部材であってもよい。
このような仕切り部材を設けることで、仕切り部材とロータとの間を流通する冷却用流体が凸部又は凹部によって案内される。この結果、冷却用流体には、下流側に向かうに従って回転方向の前方に向かう旋回成分が付与される。従って、ロータの外面の進む方向に冷却用流体の流通方向を沿わせることができ、せん断による発熱量を抑えることができ、ロータの冷却効率を向上できる。
また、上記の圧縮機システムでは、前記仕切り部材には前記凹部が形成され、前記凹部における前記軸線の方向の幅寸法は、前記冷却用流体の流通方向の上流側に比べて下流側で小さくなっていてもよい。
このように凹部の幅寸法を下流側で小さくすることで、下流側での回転方向(周方向)の速度成分を増大させることができる。従って、下流側で回転方向に冷却用流体を加速することができ、下流側での熱伝達を向上することができるため、上流側でロータとの間で熱交換を行って昇温した冷却用空気によっても、下流側でも十分にロータを冷却することができ、ロータの冷却効率をさらに向上できる。
また、上記の圧縮機システムでは、前記旋回付与部は、前記ロータと前記ステータとの間の前記隙間における前記冷却用流体の流入口よりも前記流通方向の上流側に配置されて、前記ステータに対して相対回転不能に設けられた案内部材であり、前記案内部材は、前記冷却用流体の流通方向の上流側を向き、かつ、下流側に向かうに従って前記軸線に対して前記ロータの回転方向の前方に向かって傾斜する案内面を有していてもよい。
このような案内面を有する案内部材を設けることで、案内面によって冷却用流体を案内することができる。この結果、冷却用流体には、下流側に向かうに従って回転方向の前方に向かう旋回成分が付与される。従って、ロータの外面の進む方向に冷却用流体の流通方向を沿わせることができ、せん断による発熱量を抑えることができ、ロータの冷却効率を向上できる。
また、上記の圧縮機システムでは、前記案内部材は、前記ロータの回転方向に隙間をあけて複数設けられ、前記回転方向に隣接する前記案内部材における前縁同士の前記回転方向の隙間寸法よりも、前記案内部材における後縁同士の前記回転方向の隙間寸法の方が小さくなっていてもよい。
このように、案内部材における上流側の端部となる前縁同士の隙間寸法よりも、下流側の端部となる後縁同士の隙間寸法の方が小さくなっている。このため、案内面によって案内された冷却用流体が案内部材の後縁同士の間からロータとステータとの間に形成された隙間に向って流出する際には、案内部材の前縁同士の間に流入する際よりも流速が増大する。即ち、後縁側で冷却用流体の流路面積を小さくすることができる。従って、回転方向(周方向)の前方に冷却用流体を加速することができ、ロータの外面の進む方向に冷却用流体の流通方向を沿わせることができ、せん断による発熱量を抑えることができ、ロータの冷却効率を向上できる。
上記の圧縮機システムによれば、冷却用流体に旋回成分を付与することで、モータを効率的に冷却することができる。
本発明の第一実施形態における圧縮機システムを説明する模式図である。 本発明の第一実施形態における圧縮機システムにおける仕切り部材を拡大して示す軸線を含む断面図である。 本発明の第一実施形態の変形例における圧縮機システムの要部を示す模式図である。 本発明の第二実施形態における圧縮機システムを説明する模式図である。 本発明の第二実施形態における圧縮機システムを説明する模式図であって、図4のA−A断面図である。 本発明の第二実施形態における圧縮機システムにおける案内部材を拡大して示す展開図である。
<第一実施形態>
以下、本発明に係る第一実施形態について図1を参照して説明する。
圧縮機システム1は、海洋油ガス田開発方式の一つである海底生産システム(Subsea Production System)に使用されて海底に設けられたり、浮体式海洋石油貯蔵設備(Floating Production Storage and Offloading、FPSO)に使用されて海上に設けられたりする。圧縮機システム1は、海底数百から数千mに存在する油ガス田の生産井から採取された油・ガス等の生産流体(以下、単に流体Fとする)を圧送する。
圧縮機システム1は、軸線Oの方向(図1の左右方向)に延在するシャフト21を有する圧縮機2と、シャフト21に直接的に接続されるロータ31を有するモータ3と、シャフト21を支持する軸受部4と、モータ3と圧縮機2とを収容するケーシング5と、ロータ31の外周側に配置された仕切り部材(旋回付与部)6とを備えている。
圧縮機2は、ケーシング5内に収容され、ロータ31とともにシャフト21が軸線O回りに回転することで流体Fを圧縮して圧縮流体CFを生成する。本実施形態の圧縮機2は、軸線Oの方向に延在するシャフト21と、シャフト21に固定されたインペラ22と、インペラ22を収容するハウジング23とを有している。
シャフト21は、軸線O方向に延在する回転軸であり、軸線O回りに回転可能にケーシング5に支持されている。シャフト21は、ハウジング23を貫通しており、両端がハウジング23から延出している。シャフト21は、後述するケーシング5内において軸線O方向に延在している。
インペラ22は、シャフト21とともに回転し、インペラ22内部を通過する流体Fを圧縮して圧縮流体CFを生成する。
ハウジング23は、圧縮機2の外装部品であり、インペラ22を内部に収容している。ハウジング23は、ケーシング5内に収容されている。
モータ3は、圧縮機2に対して軸線Oの方向に間隔を空けてケーシング5内に収容されている。モータ3は、シャフト21と一体をなすように固定されたロータ31と、ロータ31の外周側に配置されるステータ32とを有している。
ロータ31は、シャフト21と一体となって軸線O回りに回転可能とされている。ロータ31は、圧縮機2のシャフト21に対してギア等を介さずに一体となって回転するように、シャフト21の外周側に直接固定されている。ロータ31は、ステータ32が回転磁界を生成することによって誘導電流が流れる回転子鉄心(不図示)を有している。
ステータ32は、ロータ31を外周側から覆うように、ロータ31に対して軸線Oを中心とした環状の隙間33を径方向に空けて設けられている。ステータ32は、ロータ31の周方向に沿って複数配置された固定子鉄心(不図示)と、固定子鉄心に巻回された固定子巻線(不図示)とを有している。ステータ32は、外部から電流が流れることで回転磁場を生成してロータ31を回転させる。ステータ32は、ケーシング5内でケーシング5に固定されている。
軸受部4は、ケーシング5に収容され、シャフト21を回転可能に支持する。本実施形態の軸受部4は、複数のジャーナル軸受41及びスラスト軸受42を備えている。
ジャーナル軸受41は、シャフト21に対して径方向に作用する荷重を支持する。ジャーナル軸受41は、軸線Oの方向からモータ3及び圧縮機2を挟み込むようにシャフト21における軸線Oの方向の両端に配置されている。ジャーナル軸受41は、圧縮機2が設けられた領域とモータ3が設けられた領域との間であって、後述するシール部材51よりもモータ3側にも配置されている。
スラスト軸受42は、シャフト21に形成されたスラストカラー21aを介して、シャフト21に対して軸線Oの方向に作用する荷重を支持する。スラスト軸受42は、圧縮機2が設けられた領域とモータ3が設けられた領域との間であって、後述するシール部材51よりも圧縮機2側に配置されている。
ケーシング5は、圧縮機2とモータ3とを内部に収容している。ケーシング5は、軸線Oに沿った円筒形状をなしている。ケーシング5の内面は、軸線O方向の圧縮機2とモータ3との間でシャフト21に向かって突出している。この突出した部分には、圧縮機2が設けられた領域とモータ3が設けられた領域との間をシールするシール部材51が設けられている。
仕切り部材6は、ロータ31とステータ32との間の環状の隙間33に配置されて、ロータ31とステータ32とに非接触の状態で設けられている。具体的には、仕切り部材6は軸線Oを中心とした円筒形状をなしている。
仕切り部材6には、例えば金属、セラミックス、樹脂等の有機材料等、様々な材料を用いることができる。
仕切り部材6は、ステータ32に対して相対回転不能となるように、ケーシング5に固定されている。例えば、ケーシング5にはステータ32の軸線Oの方向を向く両端面に軸線Oの方向に対向するように径方向内側に突出する支持部材10が設けられ、この支持部材10に仕切り部材6が固定されている。
支持部材10は、軸線Oを中心とした環状をなしてもよいし、周方向の一部で径方向内側に突出する柱状をなしてもよく、形状は限定されない。
また、仕切り部材6とロータ31との間の隙間33aには、冷却用流体RFが流通可能となっている。冷却用流体RFは、例えば、圧縮機2からの圧縮流体CFのうちの一部がシール部材51から漏れ出た漏れ流れや、ケーシング5の外部から導入された冷却媒体や圧縮機2からの抽気等を用いることができる。冷却用流体RFは、ケーシング5に設けられた不図示の流路や案内板等によって、軸線Oの方向の一方側となる圧縮機2側から隙間33aに流入する。
また、図2に示すように、仕切り部材6には、ロータ31側を向く内面(表面)6aに径方向外側に凹むとともに、冷却用流体RFの流通方向の下流側に向かうに従って、ロータ31の回転方向RDの前方RD1に向かって延びる螺旋溝状をなす凹部6bが形成されている。
以上説明した本実施形態の圧縮機システム1によると、ロータ31とステータ32との間を流通する冷却用流体RFに対して回転方向RDの前方RD1に向かう旋回成分を仕切り部材によって付与することで、回転するロータ31の外面の進む方向に冷却用流体RFの流通方向を沿わせることができる。この結果、冷却用流体RFがロータ31の外面と接触することで冷却用流体RFが急加速されて生じるせん断による発熱量を抑えることができ、ロータ31の冷却効率を向上でき、モータを効率的に冷却することができる。
ここで、本実施形態では、図3に示すように凹部6bにおける軸線Oの方向の幅Wの寸法が、上流側に比べて下流側で小さくなっていてもよい。このように凹部6bの幅Wの寸法を下流側で狭くすることで、下流側での回転方向RD(周方向)の速度成分を増大させることができる。従って、下流側で冷却用流体RFを加速することができ、下流側での熱伝達を向上することができる。このため、上流側でロータ31との間で熱交換を行って昇温した冷却用空気RFによっても、下流側でも十分にロータ31を冷却することができる。
本実施形態では、凹部6bの軸線Oの方向の形成間隔を上流側に比べて下流側で狭くしてもよい。即ち、下流側で、凹部6bがより回転方向RDに沿うように延びていてもよい。このように凹部6bの軸線Oの方向の形成間隔が下流側で狭くなっていることで、下流側で回転方向RD(周方向)に冷却用流体RFをより大きく加速することができ、下流側での熱伝達をさらに向上することができる。
また、仕切り部材6に凹部6bを形成したが、凹部6bに代えて内面6aから径方向内側に突出する螺旋状をなす凸部を形成してもよい。
また、仕切り部材6は円筒形状である場合に限定されず、周方向に複数に分割された部材であってもよい。即ち仕切り部材6は、ロータ31の外面に沿って湾曲する内面6aを有する部材であればよい。
また、凹部6bは、軸線Oの方向に連続せず、不連続に形成されていてもよい。
<第二実施形態>
次に、図4から図6を参照して第二実施形態の圧縮機システム61について説明する。
第二実施形態においては第一実施形態と同様の構成要素には同一の符号を付して詳細な説明を省略する。この第二実施形態の圧縮機システム61は、第一実施形態の仕切り部材6に代えて、案内部材(旋回付与部)66を備えている点で異なっている。
図4に示すように、案内部材66は、ロータ31とステータ32との間の隙間33における冷却用流体RFの流入口INよりも冷却用流体RFの流通方向の上流側(軸線Oの方向の一方側)に配置されている。ここで流入口INとは、隙間33の上流側の開口(入口)よりも上流側の領域を示す。
また、この案内部材66は、図5及び図6に示すように、回転方向RDに互いに間隔をあけて複数が、支持部材10から径方向内側に突出するように支持部材10に固定されることで、ステータ32に対して相対回転不能に設けられている。
各々の案内部材66は、図6に示すように軸線Oの方向の他方側となる冷却用流体RFの流通方向の下流側に向かうに従って、回転方向RDの前方RD1に向かって湾曲するように形成されている。これにより、案内部材66は、上流側を向き、かつ、下流側に向かうに従って軸線Oに対して回転方向RDの前方RD1に湾曲して傾斜する案内面66aと、下流側を向き、かつ、下流側に向かうに従って軸線Oに対して回転方向RDの前方RD1に湾曲して傾斜する背面66bとを有している。回転方向RDに隣接する案内部材66のうち、一方の案内部材66における案内面66aと、他方の案内部材66における背面66bとは回転方向RD(周方向)に対向している。
また、本実施形態では案内部材66は、これら案内面66aと背面66bとによって、径方向に直交する断面の形状が翼形状をなしている。
ここで、案内部材66における上流側の端部を前縁66cとし、下流側の端部を後縁66dとする。本実施形態では、回転方向RDに隣接する案内部材66における前縁66c同士の回転方向RD(周方向)の隙間S1の寸法よりも、案内部材66における後縁66d同士の回転方向RD(周方向)の隙間S2の寸法の方が小さくなっている。
以上説明した本実施形態の圧縮機システム61によると、案内面66aを有する案内部材66を設けることで、案内面66aによって冷却用流体RFを案内することができる。この結果、冷却用流体RFには、下流側に向かうに従って回転方向RDの前方RD1に向かう旋回成分が付与される。
回転するロータ31の外面の進む方向に冷却用流体RFの流通方向を沿わせることができる。よって、冷却用流体RFがロータ31の外面と接触することで冷却用流体RFが急加速されて生じるせん断による発熱量を抑えることができ、ロータ31の冷却効率を向上でき、モータ3を効率的に冷却することができる。
また、案内部材66における前縁66c同士の隙間よりも、後縁66d同士の隙間の方が小さくなっている。このため、案内面66aによって案内された冷却用流体RFが案内部材66の後縁66d同士の間からロータ31とステータ32との間に形成された隙間33に向かって流出する際には、案内部材66の前縁66c同士の間に流冷却用流体RFが流入する際よりも流速を増大させることができる。
即ち、後縁66d側で冷却用流体RFの流路面積を小さくすることができる。従って、回転方向RDに冷却用流体RFを加速することができ、下流側で回転方向RDに冷却用流体RFを加速することができ、下流側での熱伝達を向上することができる。このため、上流側でロータ31との間で熱交換を行って昇温した冷却用空気RFによっても、下流側でも十分にロータ31を冷却することができ、ロータ31の冷却効率をさらに向上できる。
ここで、本実施形態では、案内部材66として、断面翼形状をなす部材を設けたがこれに限定されることはない。即ち、案内部材66は、断面矩形状をなす単なる平板状をなしていてもよい。そして、案内面66aは、湾曲して形成される場合に限定されず、上流側を向き、かつ、下流側に向かうに従って軸線Oに対して回転方向RDの前方側に傾斜する平面状をなしていてもよい。背面66bも同様である。
また、前縁66c同士の隙間S1と後縁66d同士の隙間S2とは同じ寸法であってもよい。
また、案内部材66は、流入口INに設ける場合に限定されず、例えば、ロータ31とステータ32との間の隙間33に配置してもよい。この場合、例えば第一実施形態の仕切り部材6と同様の円筒部材を設け、この円筒部材におけるロータ31側を向く内面に案内部材66を設けてもよい。
以上、本発明の実施形態について図面を参照して詳述したが、各実施形態における各構成及びそれらの組み合わせ等は一例であり、本発明の趣旨から逸脱しない範囲内で、構成の付加、省略、置換、およびその他の変更が可能である。また、本発明は実施形態によって限定されることはなく、特許請求の範囲によってのみ限定される。
例えば、第一実施形態の仕切り部材6と第二実施形態の案内部材66とを併用してもよい。
また、ステータ32と仕切り部材6との間にも冷却用流体RFを流通させてもよい。
1…圧縮機システム
2…圧縮機
3…モータ
4…軸受部
5…ケーシング
6…仕切り部材(旋回付与部)
6a…内面(表面)
6b…凹部
10…支持部材
21…シャフト
22…インペラ
23…ハウジング
31…ロータ
32…ステータ
33…隙間
33a…隙間
41…ジャーナル軸受
42…スラスト軸受
51…シール部材
F…流体
CF…圧縮流体
RF…冷却用流体
O…軸線
RD…回転方向
RD1…前方
W…幅
61…圧縮機システム
66…案内部材(旋回付与部)
IN…流入口
66a…案内面
66b…背面
66c…前縁
66d…後縁
S1、S2…隙間

Claims (5)

  1. 軸線回りに回転するロータと、冷却用流体が前記軸線に沿って流通可能な隙間を前記ロータとの間に空けて該ロータの外周側に配置されたステータとを有するモータと、
    前記ロータとともに回転することで圧縮流体を生成する圧縮機と、
    前記ロータと前記ステータとの間に形成された前記隙間を流通する前記冷却用流体に前記ロータの回転方向の前方へ向かう旋回成分を付与する旋回付与部と、
    を備える圧縮機システム。
  2. 前記旋回付与部は、前記ロータと前記ステータとの間の前記隙間に配置されて該隙間を径方向に仕切り、前記ロータとの間で前記冷却用流体を前記軸線に沿って流通可能とし、かつ、前記冷却用流体の流通方向の下流側に向かうに従って、前記ロータの回転方向の前方に向かって延びる凸部又は凹部が前記ロータ側を向く表面に形成された仕切り部材である請求項1に記載の圧縮機システム。
  3. 前記仕切り部材には前記凹部が形成され、
    前記凹部における前記軸線の方向の幅寸法は、前記冷却用流体の流通方向の上流側に比べて下流側で小さくなっている請求項2に記載の圧縮機システム。
  4. 前記旋回付与部は、前記ロータと前記ステータとの間の前記隙間における前記冷却用流体の流入口よりも前記流通方向の上流側に配置されて、前記ステータに対して相対回転不能に設けられた案内部材であり、
    前記案内部材は、前記冷却用流体の流通方向の上流側を向き、かつ、下流側に向かうに従って前記軸線に対して前記ロータの回転方向の前方に向かって傾斜する案内面を有する請求項1に記載の圧縮機システム。
  5. 前記案内部材は、前記ロータの回転方向に隙間をあけて複数設けられ、
    前記回転方向に隣接する前記案内部材における前縁同士の前記回転方向の隙間寸法よりも、前記案内部材における後縁同士の前記回転方向の隙間寸法の方が小さくなっている請求項4に記載の圧縮機システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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