JP2016176294A - ドア - Google Patents

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Hiroshi Yamamoto
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Abstract

【課題】異物に大きな力が加わるのを防止することが可能なドアを提供する。
【解決手段】左扉体と、左扉体とは異なる右扉体と、左扉体と右扉体とを回動可能に連結する蝶番30と、を具備し、蝶番30は、左扉体10に固定される左固定部材60と、左固定部材60に回動可能に連結される回動部材70と、右扉体20に固定されると共に、回動部材70に対して所定の仮想平面に沿って移動可能に連結される右固定部材40と、を具備した。
【選択図】図4

Description

本発明は、蝶番を具備するドアの技術に関する。
従来、蝶番を具備するドアの技術は公知となっている。例えば、特許文献1に記載の如くである。
特許文献1に記載のドア(折れ戸)は、一対の戸パネルと、当該一対の戸パネルを互いに回動可能に連結する蝶番(ヒンジ)を具備する。また、当該ドアは、一対の戸パネルの間の隙間(蝶番が設けられた部分)を覆う保護カバーを具備している。このように構成することで、ドアを開閉する際(特に閉じる際)に戸パネルの間に異物が挟まり難くすることができる。
しかしながら、当該技術では、万が一保護カバー内に異物が入り、戸パネルの間に当該異物が挟まった場合には、当該異物に大きな力が加わってしまう点で改善の余地があった。
特開2011−174263号公報
本発明は以上の如き状況を鑑みてなされたものであり、その解決しようとする課題は、異物に大きな力が加わるのを防止することが可能なドアを提供することである。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
即ち、請求項1においては、一の構造体と、前記一の構造体とは異なる他の構造体と、前記一の構造体と前記他の構造体とを回動可能に連結する蝶番と、を具備し、前記蝶番は、前記一の構造体に固定される第一の固定部材と、前記第一の固定部材に回動可能に連結される回動部材と、前記他の構造体に固定されると共に、前記回動部材に対して所定の仮想平面に沿って移動可能に連結される第二の固定部材と、を具備するものである。
請求項2においては、前記回動部材及び前記第二の固定部材のいずれか一方は、被案内部を具備し、前記回動部材及び前記第二の固定部材のいずれか他方は、前記被案内部を所定の領域内で移動可能となるように案内する案内部を具備するものである。
請求項3においては、前記被案内部を、前記所定の領域内における所定の位置に向かって付勢する付勢部材をさらに具備するものである。
請求項4においては、前記案内部は、前記所定の領域を囲む枠状に形成され、前記被案内部は、前記案内部に挿通され、前記付勢部材は、前記案内部内を満たすように配置された弾性体によって形成されるものである。
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
請求項1においては、異物に大きな力が加わるのを防止することができ。
請求項2においては、蝶番の構造を簡素化することができる。
請求項3においては、意匠性(美観)を向上させると共に、操作性を向上させることができる。
請求項4においては、蝶番の構造を簡素化することができる。
本発明の一実施形態に係るドアの全体的な構成を示した背面図。 蝶番を示した背面拡大図。 同じく、斜視図。 蝶番を示した分解斜視図。 (a)右固定部材を示した背面図。(b)同じく、底面図。(c)同じく、右側面図。 (a)左固定部材及び回動部材を示した背面図。(b)同じく、底面図。 (a)図2におけるA−A断面を示した図。(b)。B−B断面を示した図。 (a)異物が挟まったドアを示した模式図。(b)案内部及び被案内部の移動方向を示した断面図。(c)案内部及び被案内部が移動した状態を示した断面図。 蝶番の動作を示した背面拡大図。 (a)第一変形例に係るドアを示した背面図。(b)第二変形例に係る付勢部材を示した断面図。
以下の説明においては、図中に記した矢印に従って、上下方向、左右方向及び前後方向をそれぞれ定義する。
以下では、本発明の一実施形態に係るドア1の構成について説明する。
図1から図3までに示すドア1は、収納等に設けられる折れ戸である。ドア1は、主として左扉体10、右扉体20、蝶番30及びカバー90を具備する。
左扉体10は、収納等を塞ぐためのものである。左扉体10は木材により形成される。左扉体10は、略矩形板状に形成される。左扉体10は、その板面を前後方向に向けた状態で配置される。左扉体10は、主として支持軸11及び凹部12を具備する。
図1に示す支持軸11は、左扉体10を回動可能に支持するものである。支持軸11は、左扉体10の左上部及び左下部にそれぞれ設けられる。上下一対の支持軸11は、軸線を上下方向に向けた状態で、かつ同一軸線上に配置される。支持軸11は、適宜の構造体(例えば、収納に設けられた枠体等)に回動可能に支持される。これによって、左扉体10は、支持軸11を中心として回動することができる。
図1から図3までに示す凹部12は、後述する蝶番30を取り付けるためのものである。凹部12は、左扉体10の後側面の右端の3箇所(上端部近傍、上下中央部、及び下端部近傍)にそれぞれ形成される。凹部12は、左扉体10の後側面を前方に向かって窪ませることで形成される。凹部12は、背面視略矩形状に形成される。凹部12は、左扉体10の右側面に達するように形成される。これによって、凹部12の右端は右方に向かって開放される。
右扉体20は、左扉体10と共に収納等を塞ぐためのものである。右扉体20は、左扉体10と同様の木材により形成される。右扉体20は、左扉体10と略同一形状(略矩形板状)に形成される。右扉体20は、その板面を前後方向に向けた状態で、左扉体10の右隣(左扉体10と同一平面上)に配置される。右扉体20は、主として凹部21を具備する。
凹部21は、後述する蝶番30を取り付けるためのものである。凹部21は、右扉体20の後側面の左端の3箇所(上端部近傍、上下中央部、及び下端部近傍)にそれぞれ形成される。凹部21は、左扉体10の凹部12と隣り合う位置に形成される(図2及び図3参照)。凹部21は、右扉体20の後側面を前方に向かって窪ませることで形成される。凹部21は、背面視略矩形状に形成される。凹部21は、右扉体20の左側面に達するように形成される。これによって、凹部21の左端は左方に向かって開放される。
図1から図3までに示す蝶番30は、左扉体10と右扉体20とを回動可能に連結するものである。蝶番30は、隣り合う凹部12及び凹部21に取り付けられる。これによって、蝶番30は、左扉体10及び右扉体20の3箇所(上端部近傍、上下中央部、及び下端部近傍)に設けられることになる。なお、蝶番30の詳細な構成については後述する。
図1に示すカバー90は、蝶番30を覆うものである。具体的には、カバー90は、蝶番の略右半分を後方から覆うように、右扉体20の背面に設けられる。
このように構成されたドア1において、人が右扉体20の前側面に設けられた引き手(不図示)を把持し、略左右方向に力を加えると、左扉体10が支持軸11を中心として回動すると共に、当該左扉体10と右扉体20が蝶番30を介して回動する。これによって、当該ドア1を適宜開閉することができる。
以下では、図2から図7までを用いて、蝶番30の詳細な構成について説明する。蝶番30は、主として右固定部材40、付勢部材50、左固定部材60、回動部材70及び回動軸80を具備する。
図2から図5まで、並びに図7に示す右固定部材40は、右扉体20に固定されるものである。右固定部材40は、板材に切断加工や折り曲げ加工等を適宜施すことで形成される。右固定部材40は、主として中央平面41、側面42及び取付面44を具備する。
中央平面41は、右固定部材40の上下中央部に形成される平面状の部分である。中央平面41は、その板面を前後方向に向けた状態で配置される。中央平面41は、背面視略矩形状に形成される。中央平面41は、主として案内部41a及び当接部41bを具備する。
案内部41aは、所定の領域を囲む枠状に形成された部分である。案内部41aは、略円筒状に形成される。案内部41aは、その軸線を前後方向に向けた状態で、中央平面41の略中央部に形成される。このようにして、案内部41aは、背面視円形状の領域を囲む枠状に形成される。案内部41aは、中央平面41から後方に向かって所定の長さだけ突出するように形成される。案内部41aによって、中央平面41が前後に貫通される。
当接部41bは、略矩形板状に形成された部分である。当接部41bは、中央平面41の一部を後方に向かって折り曲げることで、当該中央平面41から後方に向かって所定の長さだけ突出するように形成される。当接部41bは、その板面を左右方向に向けた状態で、案内部41aの左方及び右方にそれぞれ形成される。当接部41bの前後方向長さは、案内部41aの前後方向長さと略同一になるように形成される。当接部41bの上下方向長さは、案内部41aの上下方向長さ(外径)よりも長くなるように形成される。
側面42は、前後方向に沿って延びるように形成される平面状の部分である。側面42は、中央平面41の上端部及び下端部にそれぞれ一体的に形成される。側面42は、その板面を上下方向に向けた状態で配置される。側面42は、平面視略矩形状に形成される。側面42は、中央平面41から概ね後方に向かって延びるように形成される。側面42の後端は、案内部41a及び当接部41bの後端よりも後方に位置するように形成される。側面42は、主として足部42aを具備する。
足部42aは、前方に向かって延びるように形成される平面状の部分である。足部42aは、側面42の前端の左右両端部にそれぞれ形成される。足部42aは、側面42の前端(中央平面41)から前方に向かって所定の長さだけ突出するように形成される。
取付面44は、右固定部材40の上下両端部に形成される平面状の部分である。取付面44は、その板面を前後方向に向けた状態で配置される。取付面44は、背面視略矩形状に形成される。取付面44は、上下一対の側面42の後端部にそれぞれ一体的に形成される。これによって、取付面44は、背面視において中央平面41の上下にそれぞれ配置される。
このように、右固定部材40は、中央平面41が取付面44に対して前方に窪んだ形状に形成される。右固定部材40は、中央平面41及び側面42が右扉体20の凹部21内に収容された状態で、取付面44を右扉体20の後側面に適宜固定することで、当該右扉体20に取り付けられる。この際、右固定部材40の足部42aの前端を凹部21の底面(前端面)に当接させることで、右固定部材40の姿勢を安定させることができる。
図4、図5及び図7に示す付勢部材50は、後述する被案内部72を所定の方向に向かって付勢するものである。付勢部材50は、ゴム等の弾性体によって形成される。付勢部材50は、右固定部材40の案内部41a内に配置される。付勢部材50は、案内部41a内を満たすように形成される。すなわち、付勢部材50は、案内部41aの内径と略同一の外径を有する略円柱状に形成される。付勢部材50は、主として貫通孔51を具備する。
貫通孔51は、付勢部材50を前後方向に貫通するように形成される。貫通孔51は、前後方向に沿う直線状に形成される。貫通孔51は、付勢部材50の中心(軸線)からずれた位置に形成される。具体的には、貫通孔51は、付勢部材50の右上端部近傍に形成される。以下では、付勢部材50(貫通孔51)の長手方向から見て、貫通孔51が形成される位置(案内部41a(付勢部材50)の右上端部近傍)を初期位置Pと称する(図7(b)参照)。
図2から図4まで、並びに図6に示す左固定部材60は、左扉体10に固定されるものである。左固定部材60は、板材に切断加工や折り曲げ加工等を適宜施すことで形成される。左固定部材60は、主として中央平面61、側面62(足部62a)及び取付面64を具備する。
なお、左固定部材60は、右固定部材40と略左右対称な形状に形成される。すなわち、左固定部材60の中央平面61、側面62(足部62a)及び取付面64は、それぞれ右固定部材40の中央平面41、側面42(足部42a)及び取付面44に対応する。左固定部材60が右固定部材40と異なる点は、側面62が中央平面61よりも右方まで延びるように形成されている点である。その他の構成は右固定部材40と略同一であるため、左固定部材60の構成の詳細な説明は省略する。
このように、左固定部材60は、中央平面61が取付面64に対して前方に窪んだ形状に形成される。左固定部材60は、中央平面61及び側面62が左扉体10の凹部12内に収容された状態で、取付面64を左扉体10の後側面に適宜固定することで、当該左扉体10に取り付けられる。この際、左固定部材60の足部62aの前端を凹部12の底面(前端面)に当接させることで、左固定部材60の姿勢を安定させることができる。
図2から図4まで、並びに図6及び図7に示す回動部材70は、左固定部材60に対して回動可能に連結されるものである。回動部材70は、板材に切断加工や折り曲げ加工等を適宜施すことで形成される。回動部材70は、主として回動部材本体71及び被案内部72を具備する。
回動部材本体71は、回動部材70の主たる構造体を形成するものである。回動部材本体71は、主として中央平面71a及び側面71bを具備する。
中央平面71aは、回動部材本体71の上下中央部に形成される平面状の部分である。中央平面71aは、その板面を前後方向に向けた状態で配置される。中央平面71aは、長手方向を左右方向に向けた背面視略矩形状に形成される。
側面71bは、左右方向に沿って延びるように形成される平面状の部分である。側面71bは、中央平面71aの上端部及び下端部にそれぞれ一体的に形成される。側面71bは、その板面を上下方向に向けた状態で配置される。側面71bは、中央平面71aから概ね後方に向かって延びるように形成される。
被案内部72は、右固定部材40の案内部41aに挿通される部分である。被案内部72は、主として軸部72a及び円板部72bを具備する。
軸部72aは、略円筒状に形成される部分である。軸部72aは、長手方向を前後方向に向けた状態で配置される。軸部72aの外径は、付勢部材50の貫通孔51の内径と略同一となるように形成される。軸部72aの長手方向(前後方向)長さは、付勢部材50(案内部41a)の長手方向(前後方向)長さと略同一となるように形成される。
円板部72bは、略円形の平板状に形成される部分である。円板部72bは、その板面を前後方向に向けた状態で配置される。円板部72bの外径は、案内部41aの外径よりも大きくなるように形成される。円板部72bは、軸部72aの前端に固定される。
このように構成された被案内部72において、軸部72aは右固定部材40の案内部41aに前方から挿通される。より具体的には、軸部72aは、案内部41a内に配置された付勢部材50の貫通孔51に挿通される。また、軸部72aの後端は、回動部材本体71(中央平面71a)の正面に適宜固定される。このようにして、被案内部72の円板部72bと回動部材本体71の中央平面71aとの間に右固定部材40が挟まれることで(図7参照)、回動部材70と右固定部材40とが連結される。
このように回動部材70と右固定部材40とが連結されると、当該回動部材70は右固定部材40に対して軸部72aの長手方向(図7に示す状態においては、前後方向)に移動することができなくなる。しかし、回動部材70は、軸部72aの長手方向に垂直な平面(図7に示す状態においては、上下方向及び左右方向に平行な平面。以下この平面を単に「仮想平面」と称する)に沿って(前記仮想平面と平行な方向に)、右固定部材40に対して移動することができる。この場合、回動部材本体71の中央平面71aと右固定部材40の案内部41a及び当接部41bとが互いに摺動すると共に、被案内部72の円板部72bと右固定部材40の中央平面41とが互いに摺動することになる。このとき、足部42aによって凹部21の底面(前面)と中央平面41との間には一定の隙間が確保されているため、円板部72bに凹部21の底面が接触し、当該円板部72bの摺動が阻害されることはない。
この際、被案内部72の軸部72aが付勢部材50の貫通孔51に挿通されているため、回動部材70が右固定部材40に対して移動すると、付勢部材50が弾性変形する。弾性変形した付勢部材50は元の形状に戻ろうとするため、貫通孔51に挿通された軸部72aには、初期位置Pに向かう方向に付勢力が加わることになる。
図3、図4及び図6に示す回動軸80は、左固定部材60と回動部材70とを回動可能に連結するものである。回動軸80は、その長手方向を上下方向に向けた状態で配置される。回動軸80は、左固定部材60の側面62の右端部及び回動部材70の側面71bの左端部に回動可能に挿通される。この際、当該側面62と側面71bとの間には、適宜のスペーサ80aが配置される。これによって、回動部材70は、当該回動部材70(回動部材本体71)の上下中央位置が、左固定部材60の上下中央位置に対して変位するように配置される。具体的には、回動部材70は、回動部材本体71の上下中央位置が、左固定部材60の上下中央位置よりもやや上方に位置するように配置される。
以下では、上述の如く構成された蝶番30によって、左扉体10と右扉体20との間の隙間が変化する様子について説明する。
まず、図2、図3及び図7を用いて、左扉体10と右扉体20との間に何も挟まっていない状態(以下、この状態を単に「通常状態」と称する)について説明する。
付勢部材50の貫通孔51に挿通された被案内部72の軸部72aは、当該付勢部材50の付勢力によって初期位置Pに保持される。これによって、右固定部材40は、回動部材70に対して所定の位置に保持されることになる。通常状態における左扉体10と右扉体20との間の隙間(左右方向の間隔)をW1とする。
次に、図8及び図9を用いて、ドア1を閉じる際に左扉体10と右扉体20との間に異物が挟まった場合について説明する。
本実施形態においては、一例として図8(a)に模式的に示すように、左扉体10及び右扉体20の下端部近傍(蝶番30よりも下方)に異物Aが挟まった場合を想定する。このような場合、右扉体20には、概ね右上方に向かって力が加わることになる。
右扉体20に力が加わった状態の案内部41a及び被案内部72(軸部72a)に着目すると、図8(b)及び図8(c)に示すように、右扉体20に固定されている案内部41aは、付勢部材50の付勢力に抗して、左扉体10に固定されている軸部72aに対して相対的に右上方に移動する。言い換えると、軸部72aは前記仮想平面に沿って、案内部41aに対して相対的に左下方に移動する。
これによって、図9に示すように、右固定部材40が左固定部材60及び回動部材70に対して相対的に右上方に移動し、ひいては右扉体20が左扉体10に対して相対的に右上方に移動することになる。この状態における左扉体10と右扉体20との間の隙間をW2とする。隙間W2は、通常状態の隙間W1(図2参照)よりも大きくなる。なお、図9においては、便宜上、左扉体10及び右扉体20の上部から下部に亘って隙間W2が一定である状態を図示しているが、実際には右扉体20が傾く(図8(a)参照)ことによって隙間W2が一定とならない場合もある。
このように、左扉体10と右扉体20との間に異物が挟まった場合には、蝶番30の動作によって、右扉体20を左扉体10から離間するように移動させることができる。これによって、左扉体10と右扉体20との間の隙間が大きくなり、異物Aに大きな力が加わるのを防止することができる。
また、左扉体10と右扉体20との間に挟まった異物Aを取り除くと、付勢部材50の付勢力によって、軸部72aは初期位置Pへと移動する。すなわち、右扉体20は左扉体10に近接するように移動する。これによって、左扉体10と右扉体20との間の隙間は再びW1になる(図2参照)。このように、異物Aを取り除くだけで、左扉体10と右扉体20との間の隙間を、元の隙間W1に戻すことができる。
このように、付勢部材50の付勢力は、左扉体10と右扉体20との間に異物Aが挟まった際に軸部72aが初期位置Pから移動可能であり、かつ異物Aを取り除くと再び軸部72aが初期位置Pに戻る程度に予め設定される。当該付勢部材50の付勢力は、付勢部材50の材質、形状、寸法等を任意に変更することで調節することができる。
また、本実施形態では、左扉体10及び右扉体20の下端部近傍(蝶番30よりも下方)に異物Aが挟まることを想定して、初期位置Pの位置を設定している。具体的には、左扉体10及び右扉体20の下端部近傍に異物Aが挟まると、図8(b)及び図8(c)に示すように、軸部72aは案内部41aに対して相対的に左下方に移動することになる。そこで本実施形態においては、初期位置Pを案内部41aの右上端部近傍に設定することで、軸部72aが左下方へと移動可能な距離を長く確保している。これによって、左扉体10と右扉体20の間の隙間W2を大きく確保することができる。
また、本実施形態では、軸部72aが案内部41aに対して相対的に左下方に移動する例(図8(b)及び図8(c)参照)を説明したが、軸部72aは左下方に限らず、案内部41aによって囲まれた領域内において任意の方向に移動することができる。これによって、異物Aの挟まる位置や右扉体20に加わる力の方向が変化しても、左扉体10と右扉体20との間の隙間を適切に確保することができ、ひいては異物Aに加わる力を適切に低減させることができる。また、本実施形態の付勢部材50によれば、軸部72aが初期位置Pからどのような方向に移動したとしても、当該軸部72aに対して初期位置Pに戻る方向の付勢力を付与することができる。
なお、説明の便宜上、上記説明では、右扉体20が左扉体10と同一平面上にある状態(ドア1が閉じられた状態)で右方へと移動する様子を説明している(図8及び図9等参照)。しかし実際には、右扉体20が左扉体10と同一平面上にない状態(例えば、ドア1の開閉の途中)でも、右扉体20は左扉体10に近接又は離間する方向(より詳細には、右扉体20の左端が、左扉体10の右端に近接又は離間する方向)に移動することができる。
以上の如く、本実施形態に係るドア1は、
左扉体10(一の構造体)と、
左扉体10とは異なる右扉体20(他の構造体)と、
左扉体10と右扉体20とを回動可能に連結する蝶番30と、
を具備し、
蝶番30は、
左扉体10に固定される左固定部材60(第一の固定部材)と、
左固定部材60に回動可能に連結される回動部材70と、
右扉体20に固定されると共に、回動部材70に対して所定の仮想平面に沿って移動可能に連結される右固定部材40(第二の固定部材)と、
を具備するものである。
このように構成することにより、異物に大きな力が加わるのを防止することができる。具体的には、右扉体20と左扉体10との間に異物が挟まった場合には、右扉体20が所定の仮想平面に沿って左扉体10に対して離間する方向に移動することで、当該右扉体20と左扉体10との間に挟まった異物に大きな力が加わるのを防止することができる。
また、右固定部材40は回動部材70に対して所定の仮想平面に沿った任意の方向に移動することができるため、異物に加わる力を適切に低減させることができると共に、蝶番30に過剰な負荷が加わるのを防止することができる。
また、回動部材70は、
被案内部72を具備し、
右固定部材40は、
被案内部72を所定の領域(案内部41aによって囲まれた領域)内で移動可能となるように案内する案内部41aを具備するものである。
このように構成することにより、蝶番30の構造を簡素化することができる。また、回動部材70が右固定部材40に対して相対的に移動する範囲を適宜規制することができる。
また、ドア1は、
被案内部72を、前記所定の領域内における初期位置P(所定の位置)に向かって付勢する付勢部材50をさらに具備するものである。
このように構成することにより、意匠性(美観)を向上させると共に、操作性を向上させることができる。具体的には、左扉体10と右扉体20との間の隙間を小さくし、当該隙間を目立たなくすることができる。また、左扉体10と右扉体20との間に挟まった異物を取り除いた際に、付勢部材50の付勢力によって右扉体20を左扉体10に近接するように移動させることができる。このため、わざわざ右扉体20を左扉体10に近接させる操作が不要となる。
また、案内部41aは、
前記所定の領域を囲む枠状に形成され、
被案内部72は、
案内部41aに挿通され、
付勢部材50は、
案内部41a内を満たすように配置された弾性体によって形成されるものである。
このように構成することによって、蝶番30の構造を簡素化することができる。すなわち、被案内部72を初期位置Pに向かって付勢するための構造を簡素化することができる。
なお、本実施形態に係る左扉体10は、本発明に係る一の構造体の実施の一形態である。
また、本実施形態に係る右扉体20は、本発明に係る他の構造体の実施の一形態である。
また、本実施形態に係る左固定部材60は、本発明に係る第一の固定部材の実施の一形態である。
また、本実施形態に係る右固定部材40は、本発明に係る第二の固定部材の実施の一形態である。
以上、本発明の一実施形態を説明したが、本発明は上記構成に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内で種々の変更が可能である。
例えば、本実施形態に係るドア1は互いに回動可能な2枚の扉体(左扉体10及び右扉体20)を具備する折れ戸であるものとしたが、本発明に係るドアの種類はこれに限るものではない。例えば、図10(a)に示す第一変形例のように、枠体110と、当該枠体110に蝶番30を介して回動可能に支持された1枚の扉体120と、を具備するドア101(開き戸)であっても良い。このようなドア101において、扉体120が閉じられる途中で当該扉体120と枠体110(より具体的には、枠体110の左部(蝶番30が取り付けられた部分))との間に異物が挟まれると、当該扉体120が枠体110から離間する方向に移動する。これによって、異物に大きな力が加わるのを防止することができる。この場合、枠体110及び扉体120が、それぞれ本発明に係る一の構造体及び他の構造体の実施の一形態となる。
また、本実施形態に係るドア1は、蝶番30を3つ具備するものとしたが、本発明はこれに限るものではなく、当該蝶番30の個数は限定しない。
また、本実施形態においては、左扉体10及び右扉体20を木材によって形成するものとしたが、本発明は各部材の材質を限定するものではない。
また、本実施形態においては、付勢部材50はゴム等によって形成するものとしたが、本発明は付勢部材50の材質を限定するものではない。すなわち、付勢部材50の材質として、天然ゴム、シリコンゴム等の弾性体を適宜選択することが可能である。
また、本実施形態においては、案内部41aの右上端部近傍に初期位置Pを設定しているが、本発明はこれに限るものではなく、任意の位置に初期位置Pを設定することが可能である。例えば、案内部41aの中央に初期位置Pを設定することで、当該初期位置Pから前記仮想平面に沿ったあらゆる方向に同じ距離だけ移動可能となる。
また、本実施形態においては、付勢部材50は案内部41aに満たされた弾性体によって形成されるものとしたが、本発明に係る付勢部材はこれに限るものではない。すなわち、本発明に係る付勢部材は、被案内部72(軸部72a)に付勢力を付与することが出来るものであればよい。例えば、図10(b)に示す第二変形例のように、らせん状に巻かれた板バネ150を用いることも可能である。板バネ150は案内部41a内に配置される。当該板バネ150の一端は、案内部41aの内周面に固定される。また当該板バネ150の他端は、軸部72aに固定される。このように構成された板バネ150の付勢力によって、軸部72aは初期位置Pに保持される。また、軸部72aが初期位置Pから移動した際には、当該軸部72aには板バネ150によって初期位置Pに向かう付勢力が付与される。
また、本実施形態においては、右固定部材40が案内部41aを具備すると共に、回動部材70が被案内部72を具備する構成を例示したが、本発明はこれに限るものではない。すなわち、回動部材70が案内部を具備すると共に、右固定部材40が被案内部を具備する構成とすることも可能である。
1 ドア
10 左扉体
20 右扉体
30 蝶番
40 右固定部材
41a 案内部
50 付勢部材
60 左固定部材
70 回動部材
72 被案内部

Claims (4)

  1. 一の構造体と、
    前記一の構造体とは異なる他の構造体と、
    前記一の構造体と前記他の構造体とを回動可能に連結する蝶番と、
    を具備し、
    前記蝶番は、
    前記一の構造体に固定される第一の固定部材と、
    前記第一の固定部材に回動可能に連結される回動部材と、
    前記他の構造体に固定されると共に、前記回動部材に対して所定の仮想平面に沿って移動可能に連結される第二の固定部材と、
    を具備するドア。
  2. 前記回動部材及び前記第二の固定部材のいずれか一方は、
    被案内部を具備し、
    前記回動部材及び前記第二の固定部材のいずれか他方は、
    前記被案内部を所定の領域内で移動可能となるように案内する案内部を具備する、
    請求項1に記載のドア。
  3. 前記被案内部を、前記所定の領域内における所定の位置に向かって付勢する付勢部材をさらに具備する、
    請求項2に記載のドア。
  4. 前記案内部は、
    前記所定の領域を囲む枠状に形成され、
    前記被案内部は、
    前記案内部に挿通され、
    前記付勢部材は、
    前記案内部内を満たすように配置された弾性体によって形成される、
    請求項3に記載のドア。
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