JP2016175120A - レーザ加工システム、条件補正装置、及びレーザ加工方法 - Google Patents

レーザ加工システム、条件補正装置、及びレーザ加工方法 Download PDF

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Abstract

【課題】ワークを所望の色に精度よく着色することが容易なレーザ加工システムを提供する。
【解決手段】レーザ加工システム1は、レーザ光LBを照射するレーザヘッド12と、マーキング加工の対象である試験用ワークWT(ワークW)にレーザ加工機2からレーザ光LBを照射した際の試験用ワークWTの色情報を取得する色取得部20と、レーザ光LBの照射により試験用ワークWTに付与されるエネルギーと、色情報との関係を示す関数を算出する関数生成部21と、関数に基づいて、ワークWにマーキング加工を行う際の加工条件を補正する条件補正部22と、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、レーザ加工システム、条件補正装置、及びレーザ加工方法に関する。
ワークにレーザ光を照射し、表面を酸化により着色することによって、例えば、型番の識別マークやアライメントマーク等を形成するマーキング加工が知られている(例えば、下記の特許文献1参照)。特許文献1では、例えば、金属試験片に鏡面研磨や洗浄などを行って、その表面が所定の状態となるように表面処理した後に、紫外レーザ光を照射することが提案されている。また、特許文献1には、レーザ光の照射エネルギー密度に応じてワークの色が変化することが記載されている。
特許第5146948号明細書
しかしながら、上記した特許文献1では、マーキング加工時に、レーザ光の照射エネルギー密度を調整して着色しているが、ワークの表面の平坦度や付着物等の影響によって、同一の照射エネルギー密度であってもワークが所望の色と異なる色に着色される場合がある。この色ずれを補正するには、例えば、オペレータが目視などで色を判別した上で、レーザの出力を経験により調整することが行われている。そのため、色を精度よく目標に近づけようとすると、例えば、オペレータの主観や経験に基づくので、色設定のために長時間を要し、オペレータの負担増加を招いてしまう。
また、ワークをレーザ光によって切断加工等を行うレーザ加工システムが知られているが、ワークに対する切断加工等の前または後に、このレーザ加工システムによりワークに対してマーキング加工を行うことができれば作業効率が向上する。このとき、上記した特許文献1のように、マーキング加工に際して各ワークの表面に対して研磨や洗浄を行うのでは、作業時間が長くなるといった問題がある。
本発明は、上述の事情に鑑みなされたものであり、ワークを所望の色に精度よく着色することが容易なレーザ加工システム、条件補正装置、及びレーザ加工方法を提供することを目的とする。
本発明のレーザ加工システムは、発振器からのレーザ光を照射するレーザヘッドと、マーキング加工の対象であるワークにレーザヘッドからレーザ光を照射した際のワークの色情報を取得する色取得部と、レーザ光の照射によりワークに付与されるエネルギーと、色情報との関係を示す関数を生成する関数生成部と、関数に基づいて、ワークにマーキング加工を行う際の加工条件を補正する条件補正部と、を備える。
また、レーザヘッドは、少なくともワークに対する切断加工に用いられてもよい。また、ワークに対してマーキング加工による目標の色を指定する色指定部を備え、条件補正部は、加工条件を、色指定部により指定された色を実現するように補正してもよい。また、色情報は、色空間上の座標で表され、関数は、色空間上の座標とエネルギーとの関係を示す数式及び表の少なくとも一方を含んでもよい。また、加工条件を記憶する記憶部を備え、条件補正部は、記憶部に記憶されている加工条件を補正してもよい。また、条件補正部は、加工条件で想定されているワークの色情報と、加工条件によりレーザ光の照射を行った際の色情報とを比較して、加工条件を補正してもよい。また、加工条件は、レーザヘッドから照射されるレーザ光の出力及び走査速度の少なくとも一方を含んでもよい。
本発明の条件補正装置は、マーキング加工を行うレーザ加工機の加工条件を補正する条件補正装置であって、マーキング加工の対象であるワークにレーザ加工機からレーザ光を照射した際のワークの色情報を取得する色取得部と、レーザ光の照射によりワークに付与されるエネルギーと、色情報との関係を示す関数を算出する関数生成部と、関数に基づいて、ワークにマーキング加工を行う際の加工条件を補正する条件補正部と、を備える。
本発明のレーザ加工方法は、発振器からのレーザ光をレーザヘッドから照射することと、マーキング加工の対象であるワークにレーザヘッドからレーザ光を照射した際のワークの色情報を取得することと、レーザ光の照射によりワークに付与されるエネルギーと、色情報との関係を示す関数を生成することと、関数に基づいて、ワークにマーキング加工を行う際の加工条件を補正することと、を含む。
本発明によれば、エネルギーと色情報との関係を示す関数を生成するので、ワークの色とエネルギーとを客観的に関連付けることができ、この関数に基づいて加工条件を補正することにより、ワークを所望の色に精度よく着色することが容易である。
また、レーザヘッドが、少なくともワークに対する切断加工に用いられるものでは、切断加工とマーキング加工とでレーザヘッドが共通であるので、例えば、装置コストを下げることができる。また、ワークに対してマーキング加工による目標の色を指定する色指定部を備え、条件補正部が、加工条件を、色指定部により指定された色を実現するように補正するものでは、指定された色に応じた加工条件に自動的に補正されるので、利便性が高い。また、色情報が、色空間上の座標で表され、関数が、色空間上の座標とエネルギーとの関係を示す数式及び表の少なくとも一方を含むものでは、関数によって色が客観的に表現されるので、ワークを所望の色に精度よく着色することができる。また、加工条件を記憶する記憶部を備え、条件補正部が、記憶部に記憶されている加工条件を補正するものでは、予め記憶されている加工条件をベースに補正するので、補正処理をシンプルにすることができる。また、条件補正部が、加工条件で想定されているワークの色情報と、加工条件によりレーザ光の照射を行った際の色情報とを比較して、加工条件を補正するものでは、色情報の測定結果を用いて補正を行うことができるので、ワークを所望の色に精度よく着色することができる。また、加工条件が、レーザヘッドから照射されるレーザ光の出力及び走査速度の少なくとも一方を含むものでは、レーザ光の出力や走査速度によって、ワークへ付与されるエネルギーを調整できるので、ワークを所望の色に精度よく着色することが容易である。
実施形態に係るレーザ加工システムを示す図である。 試験用ワークの例を示す図である。 色空間の例を示す概念図、及び色取得部の処理の例を示す概念図である。 エネルギーと色情報の関数の例を示す概念図である。 エネルギー密度のオフセット量を算出する処理の例を示す概念図である。 実施形態に係るレーザ加工方法を示すフローチャートである。 加工条件の設定処理の例を示すフローチャートである。 補正処理の例を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。ただし、本発明はこれに限定されるものではない。また、図面においては実施形態を説明するため、一部分を大きくまたは強調して記載するなど適宜縮尺を変更して表現している。
図1は、実施形態に係るレーザ加工システム1を示す図である。レーザ加工システム1は、レーザ加工機2と、条件補正装置3と、色測定器4と、記憶部5と、入力部6と、表示部7とを備える。
レーザ加工機2は、ワークWに対して、少なくとも切断加工を行う。また、レーザ加工機2は、ワークWの切断加工だけでなく、ワークWに対して溝や非貫通穴を形成するような切削加工を行ってもよい。以下の説明において、レーザ加工機2により行う加工を、切断加工等という。また、レーザ加工機2は、レーザ光の照射によりワークWの表面にマークMを形成し、マーキング加工を行う。ワークWは、例えば板状の部材である。マークMは、ワークWから製造される物品の型番、ロット番号、メーカ名などの識別マーク等である。マークMは、その種類に限定はなく、例えば、ワークWを加工する際のプロセスの種別などを示す符号や記号、ワークWの位置合わせに用いられるアライメントマーク、製品に付与する模様(デザイン)などでもよい。
レーザ加工機2は、図1に示すように、例えば、加工パレット10、発振器11、レーザヘッド12、駆動部13、及び制御部14を備える。加工パレット10は、例えば、矩形板状の基台上に複数の支持プレート10aが起立した状態で形成される。複数の支持プレート10aは、X方向に並んで配置され、それぞれの上端が鋸歯状に形成される。ワークWは、複数の支持プレート10a上に載置され、水平面(XY平面)に沿って支持される。
また、加工パレット10は、不図示の駆動装置によって例えばX方向に移動可能に形成される。加工パレット10は、例えば、レーザ加工機2から離れた位置で未加工のワークWが載置され、ワークWを載置したまま移動することによりレーザ加工機2にワークWを搬入することができる。レーザヘッド12によるワークWの加工は、加工パレット10に載置したまま行われる。また、加工後のワークWは、加工パレット10に載置されたまま、この加工パレット10を移動させることによりレーザ加工機2から搬出される。なお、上記した加工パレット10は一例であって、他の形態であってもよい。例えば、鋸歯状の支持プレートに代えて、上端が波形の支持プレートでもよく、また、複数のピンが加工パレット10の基台上に形成され、これらピンの上端でワークWを支持するものでもよい。
発振器11は、例えばファイバレーザなどであり、レーザ光を発生する。発振器11からのレーザ光LBは、光ファイバ11aなどを介してレーザヘッド12に導入される。レーザヘッド12は、加工パレット10の上方(Z方向)に配置可能である。レーザヘッド12は、発振器11からのレーザ光LBをワークW上に集光する光学系(図示せず)を有し、ワークWに向けてレーザ光を照射する。駆動部13は、レーザヘッド12を、水平方向(X方向、Y方向)および鉛直方向(Z方向)に移動可能である。レーザヘッド12は、切断加工等とマーキング加工とで共通して用いられる。レーザヘッド12から照射されるレーザ光LBの出力(以下、レーザ出力という)は、切断加工を行う際にワークWを切断可能なレベルに設定される。また、レーザ出力は、例えば、マーキング加工を行う際に、ワークWを切断しないレベルに設定される。
レーザ加工機2は、例えば、加工データ(加工レシピ)を用いた数値制御(NC)により、ワークWを加工する。加工データは、例えば、レーザヘッド12からのレーザ光LBの照射位置、照射タイミング、及びレーザ出力を定めたNCデータである。制御部14は、加工データに基づいて、発振器11および駆動部13を制御する。例えば、制御部14は、発振器11を発振させてレーザ光LBを生成させる。発振器11により発振されたレーザ光LBは、光ファイバ等を介してレーザヘッド12に供給される。レーザヘッド12は、発振器11から供給されたレーザ光LBを下部のノズルからワークW等に向けて出射する。また、制御部14は、駆動部13を制御することにより、レーザヘッド12の位置を制御する。
例えば、制御部14は、加工データに従って、レーザヘッド12からレーザ光LBを照射させながら駆動部13によりレーザヘッド12を移動させる。制御部14は、例えば、発振器11の発振を加工データに従って制御し、切断加工時においてはレーザ光LBの出力をワークWの切断が可能なレベルに設定し、また、マーキング加工時においてはレーザ光LBの出力を、ワークWを切断せずにマーキング加工に適したレベルに設定する。このように、加工データは、ワークWの加工条件として、レーザ出力(レーザ光LBの出力)を含む。
なお、制御部14は、発振器11に対してCW発振またはパルス発振によりレーザ光LBを生成させる。CW発振の場合、制御部11は、発振器11から発振される連続波の出力を調整することにより上記したレーザ出力を制御してもよい。また、パルス発振の場合、制御部11は、周波数(1秒間に発振する回数)や、デューティ(単位時間あたりのレーザ光LBの出射時間の比率)を調整することにより上記したレーザ出力を制御してもよい。また、レーザ光LBの照射によりワークWに付与される単位面積あたりのエネルギー(以下、エネルギー密度という)は、ワークWとレーザヘッド12との相対速度(走査速度)と比例関係にある。そのため、走査速度を制御することによりエネルギー密度を制御することもでき、ワークWの加工条件は、例えば、走査速度を含んでいてもよい。
記憶部5は、例えば、ハードディスクなどの記憶装置である。記憶部5は、上記の加工データを記憶する。記憶部5は、制御部14と通信可能に接続され、制御部14は、記憶部5から加工データを読み出して、レーザ加工機2の各部を制御する。また、記憶部5は、ワークWに対する切断加工等の加工条件、及びマーキング加工の加工条件を記憶する。これら加工条件は、例えば、ワークWの材質、板厚、アシストガスの種類などを含む。また、レーザ加工機2は、マーキング加工時のエネルギー密度を調整することにより、マークMの色(例、色相、明度、彩度)を調整することができる。マーキング加工の加工条件は、マークMの目標の色として指定された色の情報を含む。
レーザ加工システム1は、マーキング加工の加工条件を補正可能であり、この補正処理には、例えば、色測定器4および条件補正装置3が用いられる。色測定器4はマークMの色を検出し、条件補正装置3は、色測定器4の測定結果(マークMの色情報)に基づいて加工条件を補正する。
色測定器4は、例えばフルカラー撮影が可能なカメラ(撮像装置)などである。色測定器4は、例えば、切断加工等を行う際にレーザヘッド12と衝突しないように、レーザヘッド12の可動範囲外に配置される。色測定器4は、例えば、ワークWの搬送経路に配置されるが、レーザヘッド12の可動範囲の内外に移動可能に設けられていてもよい。例えば、色測定器4は、切断加工等を行う間にレーザヘッド12の可動範囲から退避しており、切断加工等の終了後にレーザヘッド12の可動範囲内に移動して、マークMの色を検出してもよい。また、色測定器4は、レーザヘッド12とユニット化されていてもよく、例えば、駆動部13によってレーザヘッド12とともに、ワークWの上方を移動可能であってもよい。
色測定器4は、例えば、RGBのカラーフィルタと、カラーフィルタを通った光を検出するイメージセンサとを有する。イメージセンサは、例えば、CCDイメージセンサ、CMOSイメージセンサなどである。イメージセンサは、カラーフィルタを通った赤色光(R)、緑色光(G)、及び青色光(B)を、それぞれ、画素ごとに検出する。色測定器4は、その検出結果として、例えば、各画素の画素値がRGBの階調値の組で表されるフルカラーの撮像画像を出力する。
条件補正装置3は、色測定器4からマークMの撮像画像を取得し、補正処理を行う。補正処理の際のユーザインターフェースとして、例えば入力部6および表示部7が用いられる。表示部7および入力部6は、例えば、条件補正装置3と通信可能に接続される。表示部7は、例えば液晶ディスプレイなどであり、条件補正装置3から供給される画像を表示する。例えば、条件補正装置3は、マーキング加工の加工条件を記憶部5から読み出し、加工条件を示す画像を表示部7に表示させる。条件補正装置3は、色測定器4から取得した撮像画像を表示部7に表示させることもできる。
入力部6は、例えば、キーボード、マウス、トラックボール、あるいは表示部7と一体化されたタッチパネルなどである。入力部6は、ユーザからの入力を受け付け、入力された指令、データなどの情報を条件補正装置3に供給する。入力部6は、ワークWに対してマーキング加工による目標の色を指定する色指定部としても機能する。例えば、ユーザは、表示部7に表示された撮像画像を見ることでマークMの色を確認すること等ができ、入力部6を操作することにより、マーキング加工の目標の色を指定することなどができる。
条件補正装置3は、例えば、色取得部20と、関数生成部21と、条件補正部22とを備える。条件補正装置3は、概略すると以下のように動作する。色取得部20は、レーザ加工機2からレーザ光LBが試験照射された試験用ワークWTの色情報を取得する。試験用ワークWTは、製品用のマーキング加工(以下、本マーキング加工という)の対象のワークWと物性が同じものである。関数生成部21は、試験照射により試験用ワークWTに付与されるエネルギーと、色情報との関係を示す関数(以下、E−C関数という)を算出する。条件補正部22は、E−C関数に基づいて、ワークWに本マーキング加工を行う際の加工条件を補正する。
図2(A)〜(C)は、試験用ワークの例を示す図である。図2(A)の試験用ワークWT1〜WT4は、それぞれ、試験用に用意されたものである。試験用ワークWT1〜WT4は、本マーキング加工の対象のワークWと材質、板厚、表面状態などの物性が同じであるが、例えば切断加工、切削加工が施されない試験片である。試験用ワークWT1〜WT4は、例えば、ワークWに対する切断加工等により生じた端材を利用したものでもよい。試験用ワークWT1〜WT4は、レーザ出力が互いに異なる複数の試験照射により、それぞれ、試験領域A1〜A4が形成されたものである。試験領域A1〜A4は、レーザ出力に応じて、色が異なる。試験用ワークWT1〜WT4のそれぞれについて、レーザ出力と色情報とを対にすることで、離散的なE−C関数が得られる。
図2(B)の試験用ワークWT5は、図2(A)と同様に、試験用に用意されたものである。試験用ワークWT5は、レーザ出力を連続的に変化させながら、レーザ光で試験用ワークWT5上を走査したものである。レーザ光が照射された試験領域A5は、矩形状の領域であり、その長辺方向がレーザ光の走査方向に対応する。試験用ワークWT5の試験領域A5は、長辺方向の位置に応じてレーザ出力が連続的に変化しており、長辺方向の位置に応じて色が連続的に変化する。試験用ワークWT5を用いる場合、試験領域A5の長辺方向の位置ごとにレーザ出力と色情報とを対応付けることにより、連続的なE−C関数が得られる。
図2(C)の試験用ワークWT6は、1つのワーク上に複数の試験領域B1〜Bnを形成したものである。試験領域B1〜Bnは、例えば、離散的に配置され、レーザ出力が互いに異なる。試験領域B1〜Bnのそれぞれについて、レーザ出力と色情報とを対にすることで、離散的なE−C関数が得られる。試験用ワークWT6は、例えば、本マーキング加工の対象のワークWと同じロット番号のものであり、外形、外寸などもワークWと同一である。試験用ワークWT6は、本マーキング加工が施されたワークWを利用したものでもよく、例えば、良品検査などで不良品と判定されたものでもよい。また、試験用ワークWT6は、本マーキング加工が施されたワークWであって、ワークWのうち製品に利用しない領域に試験領域B1〜Bnを形成したものでもよい。
色取得部20(図1参照)は、例えば、色測定器4によって試験用ワークWTを撮像した撮像画像に基づいて、マークMの色情報を取得する。色情報は、例えば、色空間上の座標で表される。図3(A)は色空間の例を示す概念図、図3(B)は色取得部20の処理を示す概念図である。色空間は、例えば、CIE(国際照明委員会)が定める各種の色空間から適宜選択される。ここでは、色空間としてLab表色系を用いる例を説明するが、RGB表色系、XYZ表色系などを用いてもよい。図3(A)に示すLab表色系の色空間は、明度を表す白と黒とを結ぶ方向の座標がLで表され、補色の関係にある赤と緑とを結ぶ方向の座標がaで表され、補色の関係にある青と黄を結ぶ方向の座標をbで表される。Lab表色系において、色情報は(L,a,b)の三次元座標で表される。
色取得部20は、例えば、色測定器4による撮像画像の色空間を、補正処理に用いる色空間へ変換することで、色情報を取得する。例えば、色測定器4による撮像画像がRGB表色系で表され、Lab表色系の座標を用いて補正処理を行う場合、図3(B)に示すように、色取得部20は、撮像画像の各画素の階調値である(R,G,B)の組を、(L,a,b)の組に変換することで、色情報を取得する。色取得部20は、例えば、加工条件を取得し、撮像画像上でマーキング加工が施された領域を特定し、この領域の(R,G,B)の組を、(L,a,b)の組に変換する。なお、色測定器4による撮像画像の色空間と、補正処理に用いる色空間とが同じである場合、色取得部20は、座標変換を行わなくてよい。例えば、条件補正装置3は、RGB表色系で表される撮像画像をもとに、RGB表色系の座標を用いて補正処理を行ってもよい。また、色取得部20は、色測定器4に組み込まれてもよいし、色測定器4は、条件補正装置3の一部であってもよい。
関数生成部21は、色取得部20が取得した色情報に基づいて、E−C関数を生成する。関数生成部21は、例えば、試験マーキング加工時の加工条件を記憶部5から取得し、加工条件(例、レーザ出力、走査速度)ごとに、加工条件からエネルギー密度を算出する。また、関数生成部21は、加工条件ごとに、試験マーキング加工から得られる(L,a,b)と、エネルギー密度とを関連付けることによって、E−C関数を生成する。
図4(A)〜(C)は、それぞれ、エネルギーと色情報のE−C関数のステンレススチールにおける例を示す概念図である。図4(A)のE−C関数F1は、図3(A)に示したLab表色系においてL方向に直交する面上で、レーザ出力に伴う色の変化を軌跡Trで表したものである。軌跡Tr上の矢印は、エネルギー密度が増加する向きを表す。E−C関数F2は、例えば、各加工条件に対応する(L,a,b)を、エネルギー密度が増加する順にスプライン曲線などで結ぶことにより、得られる。図4(A)において、軌跡Trは、「黄」の付近を起点Tr0とし、「赤」、「紫」、「青」の付近を経て、「青緑」の付近の終点Tr1に至る螺旋状である。軌跡Tr上の任意の点Tr2に関して、起点Tr0から軌跡Tr上をTr2までたどる曲線の長さDsは、この点の色に対応するエネルギー密度に相当する。そのため、軌跡Tr上の点を指定すると、その点に対応する色にマーキング加工するためのエネルギー密度が求まる。例えば、エネルギー密度を求めるには、例えば、スプライン補間法などの各種の補間法で表される式を用いてもよい。
図4(B)のE−C関数F2は、色情報の座標に応じた値に対して、レーザ出力をプロットしたものである。図4(B)の横軸は、(L,a,b)と1対1で対応する値であり、例えば、図4(A)に示した起点Tr0から点Tr2までの曲線の長さDsである。また、符号fは、各データ点を用いた近似法などにより、レーザ出力を、Dsをパラメータとする連続関数で表したものである。レーザ出力に相当するfは、Dsが(L,a,b)の関数であることから、(L,a,b)の関数である。すなわち、指定の色を表す(L,a,b)が与えられると、連続関数fを用いて、指定の色に応じたレーザ出力が求まる。また、レーザ出力が与えられると、連続関数fを用いて、このレーザ出力に応じた色を表す(L,a,b)の推定値が求まる。なお、エネルギー密度は、走査速度を用いてレーザ出力と換算可能であるので、例えば走査速度が一定である場合、レーザ出力で表されていてもよい。
図4(C)のE−C関数F3は、例えば、レーザ出力と色情報(L,a,b)とを関連付けた表である。例えば、「番号」は、照射試験ごとに付された番号であり、番号がT1の照射試験において、レーザ出力がPW1であり、その結果の色は(L1,a1,b1)である。同様に、E−C関数F3は、番号がT2〜Tnの照射試験について、レーザ出力がそれぞれPW2〜PWnである場合の色情報として、(L1,a1,b1)〜(Ln,an,bn)を含む。このようなE−C関数F3を用いる場合、例えば、指定された色の(L,a,b)に対して、その近傍点との距離に応じて、近傍点のレーザ出力を重み付けすることなどにより、指定された色に応じたレーザ出力が得られる。
図1の説明に戻り、条件補正部22は、E−C関数に基づいて、加工条件を補正する。例えば、条件補正部22は、記憶部5に記憶されている加工条件を読み出し、加工条件を補正する。条件補正部22は、例えば、補正後の加工条件を記憶部5に記憶させることで、加工条件を更新する。
図5は、条件補正部22の処理を示す概念図である。条件補正部22は、例えば、加工条件で想定されている試験用ワークWTの色情報(目標値)と、加工条件により試験照射を行った際の色情報(測定値)とを比較して、加工条件を補正する。条件補正部22は、例えば、E−C関数(例、図4(B)に示したf)を用いて、色の測定値をエネルギー密度に換算する。また、条件補正部22は、加工条件に定められたレーザ出力に相当するエネルギー密度の設定値を取得する。エネルギー密度の設定値が加工条件に含まれる場合、条件補正部22は、加工条件から設定値を取得する。また、加工条件にレーザ出力および走査速度が含まれる場合、条件補正部22は、レーザ出力および走査速度を用いて、エネルギー密度を算出する。また、条件補正部22は、E−C関数を用いて、色の目標値をエネルギー密度に換算してもよい。
また、条件補正部22は、色の目標値に対応するエネルギー密度の設定値と、色の測定値に対応するエネルギー密度の換算値とのオフセット量ΔEを算出する。オフセット量ΔEは、例えば、ワークWの物性(例、表面状態)が加工条件から変化したことにより、着色に寄与するエネルギー密度の変動量の推定値として利用可能である。例えば、図8において、換算値は設定値よりも低くなっており、着色に寄与するエネルギー密度が、表面状態の変化等によりΔEだけ低下したと考えられる。この場合、条件補正部22は、エネルギー密度が設定値よりもΔEだけ増加するように、加工条件のうちレーザ出力と走査速度の少なくとも一方を補正する。なお、換算値が設定値よりもΔEだけ高い場合、条件補正部22は、例えば、エネルギー密度が設定値よりもΔEだけ減少するように、加工条件のうちレーザ出力と走査速度の少なくとも一方を補正する。
次に、上記のレーザ加工システム1の構成に基づき、レーザ加工方法について説明する。図6は、実施形態に係るレーザ加工方法を示すフローチャートである。ステップS1において、レーザ加工システム1は、加工条件の初期設定を行う。加工条件の初期設定は、例えば、ワークWの物性が変更になる場合や、マーキング加工の目標の色が変更になる場合、前回の初期設定から所定の期間が経過した場合などに行われる。
図7は、初期設定の例を示すフローチャートである。ステップS10において、レーザ加工システム1は、加工条件としてワークWの材質、板厚、アシストガスの種類の入力を受け付ける。例えば、レーザ加工システム1は、加工条件の入力画面を表示部7に表示させ、ユーザからの入力を入力部6により受け付ける。また、ステップS11において、レーザ加工システム1は、加工条件として、マーキング加工の色の目標値の入力を受け付ける。例えば、レーザ加工システム1は、ワークWの材質、板厚、アシストガスの種類に応じて、マーキング加工により着色が可能な色の見本を表示部7に表示させ、ユーザからの入力を入力部6により受け付ける。例えば、色の見本上でクリックすることで目標の色を指定可能でもよいし、色空間上の座標を数値入力することで目標値を指定可能でもよい。
次に、ステップS12において、レーザ加工システム1は、試験用ワーク(ワーク)WTに対して試験照射する。例えば、試験用ワークWTとして図2(A)の試験用ワークWT1〜WT4を用いる場合、レーザ加工システム1は、試験用ワークWT1〜WT4を順に搬入させ、試験用ワークWT1〜WT4ごとにレーザ出力を切り替えて試験照射を行う。次に、ステップS13において、レーザ加工システム1は、試験照射後の試験用ワークWTの色情報を取得する。例えば、レーザ加工システム1は、試験照射後の試験用ワークWTを色測定器4により撮像させ、色取得部20は、色測定器4による撮像画像をもとにマークMの色情報を取得する。
次に、レーザ加工システム1は、エネルギー密度と色情報との関係を示すE−C関数を生成する。例えば、関数生成部21は、色取得部20が取得した色情報、及び試験照射時のエネルギー密度に基づいて、図4に示したようなE−C関数を生成する。次に、ステップS15において、レーザ加工システム1は、ステップS14で生成されたE−C関数を記憶部5に記憶させる。次に、レーザ加工システム1は、マーキング加工による色の目標値に応じたエネルギー密度を算出する。例えば、条件補正部22は、記憶部5から、色の目標値およびE−C関数を読み出し、E−C関数を用いて、目標の色を実現するようにエネルギー密度を算出する。ステップS17において、レーザ加工システム1は、加工条件として、ステップS16で算出されたエネルギー密度に応じたレーザ出力、走査速度を設定する。例えば、走査速度が指定されている場合、条件補正部22は、走査速度の指定値を用いて、エネルギー密度からレーザ出力を算出する。また、走査速度およびレーザ出力が指定されていない場合、例えば、条件補正部22は、走査速度の上限値、レーザ出力の上限値を超えない範囲で、走査速度を最大に設定する。次に、ステップS18において、レーザ加工システム1は、ステップS17で設定された加工条件を、記憶部5に記憶させる。
図6の説明に戻り、ステップS2において、レーザ加工システム1は、加工条件に従ってマーキング加工を行う。レーザ加工システム1は、例えば、マーキング加工を、切断加工等の前または後に連続的に行う。次に、ステップSAにおいて、ワークWに施されたマークMの色情報を取得する。なお、このステップSAにより取得した色情報は後述するステップS3において使用されてもよい。従って、ステップSAを行うか否かは任意である。次に、ステップS3において、レーザ加工システム1は、加工条件を補正するか否かを判定する。例えば、条件補正装置3は、加工条件の補正をするか否かの指示をユーザに求める画面を表示部7に表示させ、入力部6によりユーザの入力を受け付ける。条件補正装置3は、例えば、ユーザの入力に従って、加工条件の補正をするか否かを判定する。ステップS3の判定処理は、1枚のワークWにマーキング加工が施されるたびに行われてもよいし、複数枚のワークWにマーキング加工が施されるたびに行われてもよい。例えば、条件補正装置3は、ワークWのロット番号が切り替わる場合に、ステップS3の判定処理を行ってもよい。
なお、条件補正部22は、ステップSAにおいてマーキング処理が施されたワークWのマークMの色情報を取得した場合、マークMの良否判定に基づいてステップS3の判定処理を行ってもよい。例えば、1枚または複数枚のワークWにマーキング加工が施されるたびに、色測定器4は、検査対象のワークWを撮像し、色取得部20は、色測定器4から撮像画像を取得する。また、条件補正装置3は、撮像画像に基づいてマークMの色情報(測定値)を取得し、加工条件に指定された目標の色に対応する色情報(目標値)と比較する。例えば、条件補正装置3は、例えば測定値と目標値との差が閾値以上である場合に、例えばステップS3の判定処理を行うことにより、測定値が目標値から閾値以上ずれていることをユーザに報知する。条件補正装置3は、例えば、測定値と目標値との差が閾値未満である場合に、ステップS3の判定処理を行わなくてよい。
レーザ加工システム1は、補正を行わないと判定した場合(ステップS3;No)、ステップS4において、予定された全てのワークWに対して、マーキング加工が終了したか否かを判定する。例えば、レーザ加工システム1は、予定された枚数のワークWに対するマーキング加工が終了したと判定した場合(ステップS4;Yes)、一連の処理を終了する。また、レーザ加工システム1は、予定された枚数のワークWに対するマーキング加工が終了していないと判定した場合(ステップS4;No)、マーキング加工が終了したワークWの搬出、次のワークWの搬入を行った後、ステップS2に戻り次のワークWに対するマーキング加工を行う。レーザ加工システム1は、補正を行うと判定した場合(ステップS3;Yes)、ステップS5において加工条件の補正処理を行った後、ステップS2に戻り、補正後の加工条件に従ってマーキング加工を行う。
図8は、補正処理の例を示すフローチャートである。ステップS20において、レーザ加工システム1は、E−C関数を更新するか否かを判定する。例えば、レーザ加工システム1は、E−C関数を更新するか否かの指示をユーザに求める画像を表示部7に表示させ、ユーザからの入力を入力部6により受け付ける。レーザ加工システム1は、E−C関数を更新する指示の入力がユーザからあった場合に、E−C関数を更新すると判定し(ステップS20;Yes)、図6のステップS12に戻り、ステップS12〜S14の処理によりE−C関数を再度求め、ステップS15においてE−C関数を更新した後、ステップS16以降の処理を行うことにより、加工条件を補正する。
図8のステップS20において、レーザ加工システム1は、E−C関数を更新しない指示の入力がユーザからあった場合に、E−C関数を更新しないと判定し(ステップS20;No)、ステップS21以降の処理を行う。レーザ加工システム1は、例えば、ステップS21以降の処理において、図5に示した処理により加工条件を補正する。ステップS21において、レーザ加工システム1は、記憶部5からE−C関数を読み出す。次に、ステップS22において、レーザ加工システム1は、前回のマーキング加工の色を測定する。例えば、レーザ加工システム1は、前回のマーキング加工が施されたワークWのマークMを、色測定器4に撮像させ、その撮像画像をもとに色取得部20により色情報を取得する。
ステップS23において、条件補正部22は、ステップS21で読み出したE−C関数を用いて、色の測定値をエネルギー密度に換算する。次に、ステップS24において、条件補正部22は、加工条件に定められたレーザ出力に相当するエネルギー密度の設定値を取得し、エネルギー密度の設定値と換算値とのオフセット量ΔEを算出する。次に、ステップS25において、条件補正部22は、オフセット量ΔEに応じてエネルギー密度を、目標の色を実現する上で投入すべき値に補正する。次に、ステップS26において、条件補正部22は、ステップS25で補正したエネルギー密度に応じて、加工条件としてレーザ出力と走査速度の少なくとも一方を補正する。次に、ステップS27において、条件補正部22は、補正後の加工条件を記憶部5に記憶させる。
上述の実施形態において、条件補正装置3は、例えば、CPUおよびメモリを備えるコンピュータなどで実現される。このコンピュータは、例えば記憶部5に記憶されている条件補正プログラムを読み出し、この条件補正プログラムに従って処理を実行する。この条件補正プログラムは、コンピュータに、マーキング加工の対象のワークWと物性が同じ試験用ワークWTにレーザヘッド12からレーザ光を試験照射した際の試験用ワークWTの色情報を取得することと、試験照射により試験用ワークWTに付与されるエネルギーと、色情報との関係を示す関数を生成することと、関数に基づいて、ワークWにマーキング加工を行う際の加工条件を補正することと、を実行させる。この条件補正プログラムは、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録された状態で提供されてもよい。なお、条件補正装置3は、例えば、レーザ加工機2を制御する上位制御装置の一部であってもよいし、NCデータを生成するデータ生成装置の一部であってもよい。
なお、上述の実施形態において、レーザヘッド12は、切断加工等とマーキング加工とで共用であるが、切断加工等に用いられるレーザヘッドと、マーキング加工に用いられるレーザヘッドとが別に設けられていてもよい。
なお、本発明の技術範囲は、上述の実施形態などで説明した態様に限定されるものではない。上述の実施形態などで説明した要件の1つ以上は、省略されることがある。また、上述の実施形態などで説明した要件は、適宜組み合わせることができる。
1・・・レーザ加工システム、2・・・レーザ加工機、3・・・条件補正装置、5・・・記憶部、12・・・レーザヘッド、20・・・色取得部、21・・・関数生成部、22・・・条件補正部、W・・・ワーク、WT・・・試験用ワーク(ワーク)

Claims (9)

  1. 発振器からのレーザ光を照射するレーザヘッドと、
    マーキング加工の対象であるワークに前記レーザヘッドからレーザ光を照射した際の前記ワークの色情報を取得する色取得部と、
    前記レーザ光の照射により前記ワークに付与されるエネルギーと、前記色情報との関係を示す関数を生成する関数生成部と、
    前記関数に基づいて、前記ワークにマーキング加工を行う際の加工条件を補正する条件補正部と、を備えるレーザ加工システム。
  2. 前記レーザヘッドは、少なくとも前記ワークに対する切断加工に用いられる、請求項1に記載のレーザ加工システム。
  3. 前記ワークに対してマーキング加工による目標の色を指定する色指定部を備え、
    前記条件補正部は、前記加工条件を、前記色指定部により指定された色を実現するように補正する、請求項1または請求項2に記載のレーザ加工システム。
  4. 前記色情報は、色空間上の座標で表され、
    前記関数は、前記色空間上の座標と前記エネルギーとの関係を示す数式及び表の少なくとも一方を含む、請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載のレーザ加工システム。
  5. 前記加工条件を記憶する記憶部を備え、
    前記条件補正部は、前記記憶部に記憶されている前記加工条件を補正する、請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載のレーザ加工システム。
  6. 前記条件補正部は、前記加工条件で想定されている前記ワークの色情報と、前記加工条件により前記レーザ光の照射を行った際の色情報とを比較して、前記加工条件を補正する、請求項5に記載のレーザ加工システム。
  7. 前記加工条件は、前記レーザヘッドから照射されるレーザ光の出力及び走査速度の少なくとも一方を含む、請求項1〜請求項6のいずれか一項に記載のレーザ加工システム。
  8. マーキング加工を行うレーザ加工機の加工条件を補正する条件補正装置であって、
    マーキング加工の対象であるワークに前記レーザ加工機からレーザ光を照射した際の前記ワークの色情報を取得する色取得部と、
    前記レーザ光の照射により前記ワークに付与されるエネルギーと、前記色情報との関係を示す関数を算出する関数生成部と、
    前記関数に基づいて、前記ワークにマーキング加工を行う際の加工条件を補正する条件補正部と、を備える条件補正装置。
  9. 発振器からのレーザ光をレーザヘッドから照射することと、
    マーキング加工の対象であるワークに前記レーザヘッドからレーザ光を照射した際の前記ワークの色情報を取得することと、
    前記レーザ光の照射により前記ワークに付与されるエネルギーと、前記色情報との関係を示す関数を生成することと、
    前記関数に基づいて、前記ワークにマーキング加工を行う際の加工条件を補正することと、を含むレーザ加工方法。
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