JP2016173927A - 搬送装置、及び搬送方法 - Google Patents

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Fumitaka Hayakawa
文隆 早川
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Abstract

【課題】電極を有するシート状の搬送対象物に付着している異物の量を低減できる搬送装置、及び搬送方法を提供すること。【解決手段】搬送装置であって、開口部36を有する箱状であり、シート状の搬送対象物11を搬送できるように保持する保持部30と、搬送対象物11が保持部30の開口部36を覆うように保持されている状態において、搬送対象物11に接触した状態で保持部30内を移動する回転ブラシ50と、該回転ブラシ50によって除去された異物を保持部30内から搬出する吸引装置60と、を備える。【選択図】図3

Description

この発明は、搬送装置、及び搬送方法に関する。
従来から、EV(Electric Vehicle)やPHV(Plug in Hybrid Vehicle)などの車両には、例えばモータなどへの供給電力を蓄える蓄電装置として、リチウムイオン二次電池やニッケル水素二次電池などが搭載されている。これらの蓄電装置には、シート状に加工された電極を有しているものがある。このため、このような蓄電装置の製造工程は、搬送対象物である電極を搬送する工程を含んでいる。
そして、例えば特許文献1には、積み重ねられたシート状の搬送対象物(シリコン基板)を吸着ヘッドで吸着して保持するとともに、搬送対象物を所定位置へ搬送する搬送装置が開示されている。
特開2009−166955号公報
しかしながら、特許文献1に記載されている搬送装置では、例えば、吸着ヘッドや吸着ヘッドの周囲に設けられているアームから発生した異物など、環境中に浮遊している異物が搬送対象物に付着してしまう虞がある。
この発明は、上述のような従来技術に存在する問題点に着目してなされたものであり、その目的は、電極を有するシート状の搬送対象物に付着している異物の量を低減できる搬送装置、及び搬送方法を提供することにある。
上記課題を解決する搬送装置は、開口部を有する箱状であり、電極を有するシート状の搬送対象物を搬送できるように保持する保持部と、前記搬送対象物が前記保持部の開口部を覆うように保持されている状態において、前記搬送対象物に接触した状態で前記保持部内を移動するブラシと、前記ブラシによって除去された異物を前記保持部内から搬出する搬出部と、を備えたことを要旨とする。
これによれば、搬送対象物に付着している異物は、搬送対象物が保持部により保持されている状態において、ブラシが搬送対象物に接触した状態で移動することにより除去される。さらに、除去された異物は、保持部内から搬出される。したがって、電極を有するシート状の搬送対象物に付着している異物の量を低減できる。
上記搬送装置について、前記搬出部は、前記保持部内の気体を吸引することにより前記異物を搬出するようになっており、前記保持部は、前記搬出部が気体を吸引することにより生じる負圧により前記搬送対象物を吸着して保持することが好ましい。
これによれば、異物の搬出と、搬送対象物の保持とが、搬出部による気体の吸引によって行われる。このため、搬送装置の構成が簡略化される。
上記搬送装置について、前記ブラシは除電ブラシであることが好ましい。これによれば、ブラシは、静電気を除去しつつ異物を除去できる。したがって、異物が静電気力によって搬送対象物に付着している場合に、普通のブラシを用いるときと比較して、異物が効率よく除去される。
また、上記搬送装置について、前記ブラシは回転ブラシであることが好ましい。これによれば、回転しないブラシを用いる場合と比較して、異物が効率よく除去される。
また、上記課題を解決する搬送方法は、開口部を有する箱状の保持部により、電極を有するシート状の搬送対象物を搬送できるように保持し、ブラシを、前記搬送対象物が前記保持部の開口部を覆うように保持されている状態において、前記搬送対象物に接触させた状態で前記保持部内を移動させ、搬出部により、前記ブラシによって除去された異物を前記保持部内から搬出することを要旨とする。
これによれば、搬送対象物に付着している異物は、搬送対象物が保持部により保持されている状態において、ブラシを搬送対象物に接触させた状態で移動させることにより除去される。さらに、除去された異物は、保持部内から搬出される。したがって、電極を有するシート状の搬送対象物に付着している異物の量を低減できる。
本発明によれば、電極を有するシート状の搬送対象物に付着している異物の量を低減できる。
搬送装置の模式図。 搬送対象物である電極の模式図。 搬送装置を模式的に示す斜視図。 図3に示す4−4線断面を模式的に示す断面図。 (a)及び(b)は、図3に示す5−5線断面を模式的に示す断面図。 (a)及び(b)は、第2の実施形態の搬送装置を模式的に示す断面図。 別の実施形態の搬送装置を模式的に示す斜視図。 別の実施形態のブラシを模式的に示す斜視図。 別の実施形態のブラシを模式的に示す斜視図。 別の実施形態の搬送装置を模式的に示す断面図。
(第1の実施形態)
以下、第1の実施形態の搬送装置及び搬送方法を図1〜図5にしたがって説明する。
図1に示すように、本実施形態の搬送装置10は、略四角形状のシート状の搬送対象物11を、搬送元となる第1載置部12から、搬送先となる第2載置部13へ搬送するための装置である。なお、本実施形態において「シート状」は、面方向に沿った長さと比較して、厚さ方向の長さが短いことを意味している。まず、搬送対象物11について説明する。
図2に示すように、搬送対象物11は、電極20と、該電極20を覆っている袋状のセパレータ23と、を有する。電極20は、例えば、リチウムイオン二次電池やニッケル水素二次電池、及び電気二重コンデンサ等の蓄電装置用の電極であって、正極電極及び負極電極の何れであってもよい。電極20は、略四角形状の金属箔と、該金属箔の両面に設けられた活物質層と、を有する。電極20の縁部のうち1つの縁部には、タブ21が電極20の面方向に沿って突出している。以下の説明では、電極20のうちタブ21を除いた部分を本体部22と示す。
また、電極20は、タブ21が突出している状態で、多孔質な絶縁体である袋状のセパレータ23に収容されている。セパレータ23は、電極20の本体部22よりも大きい2枚の四角形状のセパレータの縁部を相互に接合して形成されている。なお、タブ21が突出している部分では、2枚のセパレータが相互に接合されていない。
図1に示すように、搬送装置10は、第1載置部12及び第2載置部13の上方に配設されたガイドレール14と、該ガイドレール14に沿って移動可能な吸着装置15と、を有する。吸着装置15は、搬送対象物11を搬送できるように保持する保持部30を有する。
また、吸着装置15は、保持部30を昇降させるシリンダ40を有する。シリンダ40のロッド41の先端は保持部30に連結されているとともに、ロッド41の基端は図示しないピストンに連結されている。ピストンはシリンダ40のシリンダチューブ42内で移動可能に収容され、ピストンの移動に伴いロッド41がシリンダチューブ42に対し保持部30側に出没する。そして、シリンダ40への空気の給排を制御することにより、シリンダチューブ42に対するロッド41の出没が制御され、保持部30が昇降する。
図3及び図4に示すように、保持部30は、四角形状の上板31と、該上板31の四方の縁部から下方に向かってそれぞれ延設された四角形状の側壁32〜35とを有する。即ち、保持部30は、その下方に開口部36を有する箱状である。開口部36は、搬送対象物11のうち電極20の本体部22よりも僅かに小さい。また、互いに対向する側壁32,34のうち、側壁32は開口部36に沿って延びる貫通孔37を有する。同様に、側壁34は、開口部36に沿って延びる貫通孔38を有する。
また、図3に示すように、保持部30は、円柱状のベース部51を回転軸として回転可能なブラシとしての回転ブラシ50を有する。ベース部51の外周面の全体には、複数の導電性繊維52が均一に植設されている。本実施形態において、導電性繊維52は搬送対象物11の表面を傷つけない程度の柔らかさを有する繊維である。導電性繊維52は、例えば炭素繊維である。なお、導電性繊維52は、炭素繊維でなくてもよく、例えば、金属製、導電アクリル製、又は他の複合材料製であってもよい。
ベース部51の第1端は、ベアリング53を介して貫通孔37に支持されている一方で、第1端とは反対側の第2端は、ベアリング54を介して貫通孔38に支持されている。また、回転ブラシ50は、導電性繊維52の一部が保持部30の開口部36よりも下方に突出する位置に支持されている。回転ブラシ50のベース部51は、例えばモータなどの図示しない駆動装置に接続されている。そして、回転ブラシ50は、駆動装置の駆動により回転及び移動可能に構成されている。なお、回転ブラシ50の移動方向は、貫通孔37,38が延びる方向となる。また、回転ブラシ50のベース部51は、接地されている。したがって、本実施形態の回転ブラシ50は、静電気を除去する除電ブラシである。
図5(a)及び(b)に示すように、保持部30は、保持部30内において側壁32,33,35の内面に沿って摺動可能に支持されている四角帯状の隔壁56を有する。隔壁56は、ベアリング53に連結されている。また、保持部30は、保持部30内において側壁33〜35の内面に沿って摺動可能に支持されている四角帯状の隔壁57を有する。隔壁57は、ベアリング54に連結されている。隔壁56,57は、回転ブラシ50の移動に伴って、貫通孔37,38をそれぞれに覆った状態でスライド可能に構成されている。
図4に示すように、保持部30は、吸引ポンプ61を有する吸引装置60を備えている。吸引ポンプ61は、保持部30の内部に開口している吸引孔62を介して、保持部30の内部の気体を吸引できるように構成されている。
また、図1に示すように、搬送装置10は、シリンダ40、回転ブラシ50の駆動装置、及び吸引装置60を制御する制御装置70を有する。制御装置70は、各種の演算処理を実行できる演算部と、演算部のプログラムや演算結果を記憶できる記憶部とを備えている。制御装置70と、シリンダ40、回転ブラシ50の駆動装置、及び吸引装置60とは、信号接続されている。
次に、搬送装置10による搬送方法について、その作用とともに説明する。本実施形態の搬送方法は、以下に説明する保持工程、除去工程、及び搬出工程を含む。なお、制御装置70は、以下に説明する手順で、シリンダ40、回転ブラシ50の駆動装置、及び吸引装置60が動作されるように、それぞれに対して制御信号を出力する。
図1に示すように、保持工程では、吸着装置15を第1載置部12上に移動させ、ロッド41をシリンダチューブ42から突出させて保持部30を下降させる。そして、保持部30が搬送対象物11に接触すると、吸引装置60の吸引ポンプ61を作動させて保持部30内の気体を吸引し、保持部30内を負圧にする。このようにして、保持工程では、保持部30により、第1載置部12の最上層の搬送対象物11を搬送できるように吸着して保持する。また、前述のように、開口部36は搬送対象物11のうち電極20の本体部22よりも僅かに小さいため、搬送対象物11は、開口部36を覆うように保持される。さらに、導電性繊維52の一部は、開口部36よりも下方に突出しているため、開口部36を覆うように搬送対象物11を保持している状態において、搬送対象物11の表面に接触する。
次に、図5(a)及び(b)に示すように、除去工程では、図示しない駆動装置を駆動させることにより、導電性繊維52が搬送対象物11の表面に接触している状態で、回転ブラシ50をベース部51の軸線まわりで回転させつつ貫通孔37,38の延びる方向に沿って、移動させる(例えば一往復)。そして、回転ブラシ50の回転及び移動によって、搬送対象物11の表面に付着している異物を除去する。また、前述のように、回転ブラシ50は除電ブラシである。このため、除去工程では、搬送対象物11の表面に蓄積している静電気を除去することにより、搬送対象物11の表面に静電気力によって付着している異物を容易に除去できる。また、除去工程では、回転ブラシ50の移動に伴って、隔壁56,57が貫通孔37,38をそれぞれに覆った状態で摺動する。
次に、図4に示すように、搬出工程では、除去工程において回転ブラシ50によって除去された異物を、吸引装置60の吸引ポンプ61の作動によって吸引孔62を介して吸引することにより保持部30内から搬出する。このように、本実施形態において、吸引装置60は搬出部に相当する。
その後、図1に示すように、駆動装置を停止させて回転ブラシ50の回転及び移動を停止させた後、ロッド41をシリンダチューブ42に没入させて保持部30を上昇させ、そのまま吸着装置15をガイドレール14に沿って第2載置部13上まで移動させる(図1において二点鎖線で示す)。そして、ロッド41をシリンダチューブ42から突出させて保持部30を第2載置部13に向けて下降させる。その後、吸引ポンプ61の作動を停止させて保持部30内の負圧を解除することにより第2載置部13に搬送対象物11を載置する(落下させる)。
また、保持部30から搬送対象物11を落下させると、シリンダ40によって保持部30を上昇させる。そして、吸着装置15を第2載置部13上から第1載置部12上へ移動させる。その後、第1載置部12から第2載置部13へ搬送対象物11の搬送が繰り返し行われる。
上記実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)搬送対象物11の表面に付着している異物は、搬送対象物11が保持部30により保持されている状態において、回転ブラシ50が搬送対象物11に接触した状態で移動することにより除去される。さらに、除去された異物は、保持部30内から搬出される。したがって、搬送対象物11に付着している異物の量を低減できる。
(2)異物の搬出と、搬送対象物11の保持とが、吸引ポンプ61による気体の吸引によって行われる。このため、搬送装置10の構成が簡略化される。
(3)回転ブラシ50は除電ブラシである。このため、回転ブラシ50は、静電気を除去しつつ異物を除去できる。したがって、異物が静電気力によって搬送対象物11の表面に付着している場合に、普通のブラシを用いるときと比較して、異物が効率よく除去される。
(4)特に、本実施形態のような除電効果のある回転ブラシ50では、例えば、導電性且つ非磁性の異物が静電気力により搬送対象物11の表面に付着している場合に、除電効果を有さないブラシや磁力により異物を除去するときと比較して、効率よく異物を除去できる。
(5)回転ブラシ50は、回転しつつ移動することにより異物を除去できる。このため、回転しないブラシにより異物を除去するときと比較して効率よく異物を除去できる。
(6)回転ブラシ50を移動させる際、該回転ブラシ50の移動に伴って隔壁56,57が貫通孔37,38をそれぞれに覆った状態で摺動するため、貫通孔37,38からの気体の流入を抑制し、保持部30内を負圧に保つことができる。このため、搬送対象物11を吸着する吸着力及び回転ブラシ50により除去された異物を吸引する吸引力が低下することを抑制できる。
(7)回転ブラシ50の回転及び移動を停止させた後に、吸着装置15を移動させる。この場合、回転ブラシ50を回転及び移動させつつ吸着装置15を移動させるときと比較して、吸着装置15の移動中に該吸着装置15の重心が移動することを抑制できるため、吸着装置15の駆動部分が摩耗することを抑制できる。
(8)回転ブラシ50を用いた異物の除去と、除去された異物の搬出(回収)とが、保持部30と搬送対象物11とによって囲われることで閉鎖された空間内で行われる。したがって、搬送対象物11に付着していた異物が、環境中に飛散することが抑制される。
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態の搬送装置及び搬送方法を図6にしたがって説明する。なお、以下の説明では、既に説明した実施形態と同一の構成について同一の符号を付すなどし、その重複する説明を省略又は簡略する。
図6(a)及び(b)に示すように、保持部30は、搬送対象物11を吸着するときに、搬送対象物11を支持するための吸着シート80を有する。吸着シート80は、柔軟性を有する材料(例えばシリコンゴムなどのゴム材料、又は樹脂材料)製のシート状の部材である。回転ブラシ50が延びる方向において、吸着シート80の長さは、開口部36と同一又は略同一の長さである。また、回転ブラシ50の移動方向において、吸着シート80の長さは、開口部36よりも長い。吸着シート80は、回転ブラシ50と上板31との間を通過させた状態で、側壁33,35の先端部にそれぞれ固定されている。
また、吸着シート80は、回転ブラシ50によって除去された異物が通過可能な通過部83を有する。通過部83は、厚さ方向に貫通しており、異物が通過可能な大きさの複数の貫通孔である。
そして、保持工程では、保持部30のうち開口部36まわりの先端部が搬送対象物11に接触した状態において、吸引装置60の吸引ポンプ61を作動させて保持部30内の気体を吸引し、保持部30内を負圧にする。保持部30内が負圧にされる結果、搬送対象物11と吸着シート80との間に存在する気体は、通過部83を介して吸引される。このため、柔軟性を有する吸着シート80は、搬送対象物11に沿って密着するとともに、搬送対象物11を支持する。即ち、本実施形態において、吸着シート80は、搬送対象物11を支持する支持部に相当する。
保持部30により、搬送対象物11が開口部36を覆うように保持されている状態において、吸着シート80には、搬送対象物11と密着している密着部81と、回転ブラシ50の上方を迂回し、搬送対象物11と離間している離間部82と、が形成される。即ち、回転ブラシ50は、吸着シート80の離間部82と、搬送対象物11との間に収容される。
除去工程において、吸着シート80は、回転ブラシ50を移動させると、該回転ブラシ50の移動に伴って離間部82が移動するように変形する。また、搬出工程では、除去工程において回転ブラシ50によって除去された異物を、通過部83を介して吸引し、さらに吸引孔62を介して吸引することにより、保持部30内から搬出する。
したがって、第2の実施形態によれば、第1の実施形態の効果(1)〜(8)の効果に加えて、以下に示す効果を得ることができる。
(9)搬送対象物11を吸着して保持する際、吸着シート80により搬送対象物11が支持されるため、吸着による搬送対象物11の変形を抑制できる。
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
○ 図7に示すように、保持部30は、搬送対象物11を支持する支持部としての支持部材84を備えてもよい。支持部材84は、例えば十字状であってもよい。これによれば、搬送対象物11を吸着して保持するときに、搬送対象物11が吸着力によって変形することが抑制される。なお、支持部材84は、搬送対象物11のうち、回転ブラシ50と接触できる領域を広くする観点から、細く且つ薄いことが好ましい。
○ 図8に示すように、回転ブラシ50は、ベース部51の外周面から直径方向へ突出する複数の繊維列52を備えてもよい。この場合、複数の繊維列52は、ベース部51の長さ方向における中央から、ベース部51の両端部に向かって、それぞれ面対称となるように、回転ブラシ50の回転方向(図中、矢印Y1に示す)に傾く螺旋状に延在していてもよい。また、回転ブラシ50は、繊維列52と平行に延在しているリブを有していてもよい。
○ 図9及び図10に示すように、回転ブラシ50は、搬送対象物11が保持部30により保持されている状態において、搬送対象物11の上面と直交する方向に延びる回転軸まわりで回転可能であってもよい。この場合、回転ブラシ50は、上板31の面方向に沿って広がる円盤状のベース部91と、該ベース部91の下面全体に植設された複数の導電性繊維92とを有するとよい。そして、除去工程では、導電性繊維92が搬送対象物11の表面に接触している状態で、回転ブラシ50を円周方向に回転させながら搬送対象物11の表面に沿って移動させることにより、搬送対象物11の表面に付着した異物を除去するとよい。
○ 第2の実施形態において、吸着シート80の形状は適宜変更してもよい。例えば、回転ブラシ50が延びる方向において開口部36よりも短い部材としてもよい。また、通過部83の形状を変更してもよい。
○ 回転ブラシ50に代えて、回転しないブラシを用いてもよい。この場合、ブラシの移動のみにより搬送対象物11の表面に付着した異物を除去する。
○ 回転ブラシ50は、除電ブラシでなくてもよい。この場合、回転ブラシ50は接地されていなくてもよいし、非導電性の繊維が植設されていてもよい。またこの場合、保持部30の内部には、回転ブラシ50とは別体で、搬送対象物11の表面の静電気を除去するイオナイザを設けてもよい。
○ 保持部30は、複数の回転ブラシ50を有していてもよい。これによれば、異物の除去に要する時間が短縮される。
○ 回転ブラシ50は、保持部30の側壁32,34の内面にそれぞれ設けられた溝や突条などの案内部に対して、移動可能に支持されていてもよい。これによれば、回転ブラシ50の全体が、保持部30の内部に収容されることから、保持部30による搬送対象物11の吸着が効率よくできるようになる。この場合、貫通孔37,38は省略できる。
○ 吸引装置60は、吸着装置15とは別体であってもよい。この場合、例えば、保持部30と吸引ポンプ61とを配管で接続するとよい。
○ 搬送対象物11を保持するための構成は、適宜変更してもよい。例えば、吸引装置60によって生じる負圧によって搬送対象物11を保持する構成に代えて、各側壁32〜35のうち少なくとも1つの縁部に搬送対象物11を挟持可能な挟持部材を設け、該挟持部材により搬送対象物11を保持する構成を採用してもよい。即ち、保持部30は、開口部36を覆うように搬送対象物11を保持可能であればよい。
○ 開口部36の大きさは、適宜変更してもよい。開口部36の大きさは、セパレータ23よりも小さいとよい。
○ 吸着装置15は、シリンダ40ではなく、モータでロッドを駆動させるものでもよい。
○ 吸着装置15は、ロボットアームに支持されていてもよい。
○ 搬送装置10は、複数の吸着装置15を備えていてもよい。
○ 搬送装置10は、面方向が水平となるように載置された搬送対象物11に代えて、面方向が垂直となるように配置された搬送対象物11を搬送可能な構成であってもよい。
○ 搬送対象物11は、セパレータ23に収容されていなくてもよい。
○ 搬送対象物11の形状を変更してもよい。例えば、搬送対象物11を略長方形状としてもよい。このとき、回転ブラシ50は、搬送対象物11の短辺方向に沿って延びるように構成してもよい。この場合、搬送対象物11の長辺方向に沿って延びるように構成したときと比較して、回転ブラシ50を小型化できる。また、回転ブラシ50は、搬送対象物11の長辺方向に沿って延びるように構成してもよい。この場合、搬送対象物11の短辺方向に沿って延びるように構成したときと同一の速度で回転ブラシ50を移動させた際に、短辺方向に沿って延びるように構成したときと比較して、短時間で異物を除去できる。
○ 保持工程、除去工程、及び搬出工程のうち、一部又は全ての工程を並行して行ってもよい。また、各工程の順序を変更してもよい。例えば、吸引ポンプ61による吸引と同時に回転ブラシ50の回転及び移動を行ってもよいし、保持工程において、吸引ポンプ61による吸引を行いつつ保持部30の下降を開始させてもよい。また、除去工程及び搬出工程は、吸着装置15の移動中、即ち、搬送対象物11の搬送中に行ってもよい。この場合、1枚の搬送対象物11の搬送に要する時間を短縮できる。
○ 蓄電装置の製造装置において、上述した搬送装置10を備えていてもよい。また、蓄電装置の製造方法であって、上述した搬送対象物11の搬送方法を含んでいてもよい。
次に、上記実施形態及び別例から把握できる技術的思想について以下に追記する。
(イ)前記ブラシは、円柱状のブラシであり、円柱の中心軸を回転軸として回転することが好ましい。
(ロ)前記保持部には、前記搬送対象物が前記保持部の開口部を覆うように保持されている状態において、前記搬送対象物に接触して支持する支持部が備えられていることが好ましい。
(ハ)前記支持部は、前記ブラシによって除去された異物が通過可能な通過部を有するシート状であって、前記搬送対象物が前記保持部の開口部を覆うように保持されている状態において、保持されている搬送対象物と接触する接触部と、保持されている搬送対象物と離間する離間部と、を備え、前記ブラシは、前記搬送対象物が前記保持部の開口部を覆うように保持されている状態において、該搬送対象物と前記支持部の離間部との間に収容されるように構成されており、前記支持部の離間部は、前記ブラシの移動に伴って移動可能であることが好ましい。
10…搬送装置、11…搬送対象物、20…電極、30…保持部、36…開口部、50…回転ブラシ(ブラシ)、60…吸引装置(搬出部)、80…吸着シート(支持部)、81…接触部、82…離間部、84…支持部材(支持部)。

Claims (5)

  1. 開口部を有する箱状であり、電極を有するシート状の搬送対象物を搬送できるように保持する保持部と、
    前記搬送対象物が前記保持部の開口部を覆うように保持されている状態において、前記搬送対象物に接触した状態で前記保持部内を移動するブラシと、
    前記ブラシによって除去された異物を前記保持部内から搬出する搬出部と、を備えた搬送装置。
  2. 前記搬出部は、前記保持部内を吸引することにより前記異物を搬出するようになっており、
    前記保持部は、前記搬出部が気体を吸引することにより生じる負圧により前記搬送対象物を吸着して保持する請求項1に記載の搬送装置。
  3. 前記ブラシは除電ブラシである請求項1又は請求項2に記載の搬送装置。
  4. 前記ブラシは回転ブラシである請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の搬送装置。
  5. 開口部を有する箱状の保持部により、電極を有するシート状の搬送対象物を搬送できるように保持し、
    ブラシを、前記搬送対象物が前記保持部の開口部を覆うように保持されている状態において、前記搬送対象物に接触させた状態で前記保持部内を移動させ、
    搬出部により、前記ブラシによって除去された異物を前記保持部内から搬出することを特徴とする搬送方法。
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