JP2016172731A - 透明〜半透明化粧料 - Google Patents
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Abstract
Description
そこで、このような成分を分散したり、可溶化するなどの目的で、界面活性剤を用いる技術が種々検討されている。一方、べたつきなどの使用感を向上させるため、油剤を含有して美容成分や界面活性剤のべたつきを抑制する技術が知られているが、経時での透明性変化に影響を与えることがあった。
例えば、混合撹拌した後、更に一定期間混合攪拌する若しくは一定期間混合攪拌後放置するか、又は放置して熟成させるのが、抽出効率の点で好ましい。混合攪拌後に放置することで腐植土が沈降し、分離の際に有利であるため好ましい。例えば、前記抽出期間内(例えば1日〜3年間)、連続又は不連続に混合攪拌を行う;1〜24時間混合攪拌後、1〜60日間(好適には20〜40日間)放置する;1〜24時間混合攪拌後、引き続き1〜20日間(好適には3〜9日間)混合攪拌した後、1日〜3年間(好適には6ヶ月〜2年間)放置するなどが挙げられる。
A:フィルター部分の重量(mg)
B:メンブランフィルターの重量(mg)
C:灰分の重量(mg)
D:試料採取量(ml)
本発明で用いられる成分(b)のα−ヒドロキシ酸又はその塩としては、特に制限はなく、通常の化粧料に用いられるα−ヒドロキシ酸又はその塩を任意に用いることができる。例えば、α−ヒドロキシ−イソ酪酸、α−ヒドロキシイソカプロン酸、α−ヒドロキシ−n−カプロン酸、α−ヒドロキシ−イソカプリル酸、α−ヒドロキシ−n−カプリル酸、α−ヒドロキシ−n−カプリン酸、α−ヒドロキシステアリン酸、リンゴ酸、クエン酸、酒石酸、グリコール酸、乳酸等が挙げられ、より好ましくはリンゴ酸、クエン酸、酒石酸、グリコール酸、乳酸であり、これらの塩を用いても良い。これらは1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。これらの中でも、特に、分子内にカルボキシル基を2つ以上有するα−ヒドロキシ酸又はその塩(リンゴ酸、クエン酸等)が沈殿析出の抑制効果の観点からより好ましい。
2種以上を併用することで、より沈殿発生を抑制しながらも透明性が変化しにくい製剤安定性に優れた化粧料を実現できうる。なお、ここで用いられる硬化ヒマシ油とは、ヒマシ油を水素添加したものであり、水添ヒマシ油とも呼ばれることもある。
本発明で用いられる成分(e)のポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸又はその塩としては、特に限定されないが、アルキル基の含有数は1〜3つのいずれかでもよい。さらに該成分の脂肪酸としては、炭素数8〜22の範囲が好ましく、10〜18がより好ましい。なお脂肪酸は、飽和、不飽和いずれでもよく、また直鎖であっても、分岐していてもよい。ポリオキシエチレン(POE)鎖は、1〜20の範囲であることが好ましく、より好ましくは、2〜12の範囲であるものが好ましい。例えば、ポリオキシエチレンラウリルエーテルリン酸、ポリオキシエチレンミリスチルエーテルリン酸、ポリオキシエチレンセチルエーテルリン酸、ポリオキシエチレンステアリルエーテルリン酸、ポリオキシエチレンオレイルエーテルリン酸、ポリオキシエチレンベヘニルエーテルリン酸、ポリオキシエチレンアルキル(10−15)エーテルリン酸、ポリオキシエチレンジアルキル(12−15)エーテルリン酸、ポリオキシエチレントリセチルエーテルリン酸、ポリオキシエチレントリステアリルエーテルリン酸等が挙げられ、塩として解離した状態で使用しても良く、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
本発明でいう透明〜半透明とは、次のように定義できる。すなわち、光路長10mmのセルを用いて、分光光度計で波長700nmの光の透過率を測定した場合に、精製水の透過率を100%とした場合に、透過率が75%以上であるものを指す。透過率を測定する分光光度計は、「UV−2500PC UV−VIS REDCORDING SPECTROPHOTOMETER」(SHIMADZU社製)を用いて測定したものである。
[製造例1:腐植土抽出物の製造1]
地中(九州地方海岸付近土壌)から採取した腐食土壌を乾燥させた後、微粉砕した。この粉砕物5kgと、精製水20リットルを2時間混合攪拌し、さらに常温(10〜30℃程度)で7日間撹拌し、20日間静置した。静置後、メンブランフィルター(孔径0.45μm)を用いてろ過し、腐植土抽出物水溶液(原液)を得た。このときのpH(20℃)は3.0であった。また、この乾燥エキス分(エキス分濃度)は0.4質量%であった。この原液に含まれるフミン質の総量は350mg/L(乾燥エキス分5g/水1Lの水溶液換算としたとき、438mg/L)であり、フミン酸およびフルボ酸の含有量は、それぞれ4mg/Lおよび6.7mg/L(乾燥エキス分5g/水1Lの水溶液換算としたとき、それぞれ5mg/Lおよび8.4mg/L)であった。以下の実施例では乾燥エキス分をそのまま用いた。
Plant Nutrition, 40巻, 601-608頁(Watanabe A. et al. 1994);Humic Substances Reseacrh, 1巻, 18-28頁(Watanabe A. et al. 2004)にしたがって行った。
本発明品1〜17及び比較品1〜4
表1〜表3に示す組成及び下記製法にて化粧水を調製し、以下に示す方法により、<1>製剤安定性(沈殿のなさ)、<2>製剤安定性(透明性変化のなさ)、<3>使用感の良さ(べたつきのなさ)の評価を行った。結果を表1〜表3に併記する。
各試料をガラスビンに入れ、20℃と40℃を12時間でサイクルする恒温槽内に1ヶ月間保存した。その後、恒温槽から取り出した当該試料の沈殿発生の状態を目視観察し、以下の基準により判定した。
[評価基準]
◎:まったく沈殿が見られない
○:わずかに塵状の沈殿が認められるが、1mm以下のサイズの小さいものしかない。
△:塵状の沈殿が認められ、1mm以上の大きいサイズのものも発生している。
×:3mm以上の塵状の沈殿が認められる。
各試料をガラスビンに入れ、50℃の恒温槽内に保存し、1ヶ月後の経たサンプルと5℃保存品の透過率を波長700nmの光で分光光度計を用いて測定した際の透過率の差を以下の基準により判定した。
[評価基準]
◎:透過率差が5%未満である
○:透過率差が5%以上10%未満である
△:透過率差が10%以上15%未満である
×:透過率差が15%以上である
各試料を評価専門パネル5名で下記の基準にて評価し、その平均評価値に当てはまる評価を記載。
使用感の良さ(べたつきのなさ)の評価基準
3 べたつきをあまり感じない
2 ややべたつきを感じる
1 べたつきを感じる
0 べたつきを強く感じる
使用感の良さ(べたつきのなさ)の評価基準
◎:3.0以下〜2.5より大
○:2.5以下〜2.0より大
△:2.0以下〜1.0より大
×:1.0以下〜0.0以上
A.成分(1)〜(15)を均一に溶解する。
B.成分(16)〜(23)を加温して均一に溶解し、Aに攪拌しながら添加する。
C.Bを均一に攪拌して、化粧水を得た。
一方、成分(b)を含有していない比較品1、α−ヒドロキシ酸ではない酸を含有する比較品2、成分(c)のアミノカルボン酸由来のキレート剤を含有しない比較品3、成分(d)とは異なる種類の界面活性剤を用いた比較品4は、沈殿が生じてしまい、透明性も変化してしまうため製剤安定性に劣る結果であった。
下記に示す組成及び製法で、美容液を調製した。
(組成) (%)
(1)アルキル酸・メタクリル酸アルキル共重合体(注3) 0.16
(2)キサンタンガム 0.1
(3)1,3−ブチレングリコール 15.0
(4)精製水 残量
(5)グリセリン 5.0
(6)ポリエチレングリコール400 1.0
(7)クエン酸 0.075
(8)クエン酸Na 0.15
(9)水酸化カリウム 0.07
(10)エデト酸2ナトリウム 0.02
(11)精製水 15.0
(12)2−エチルヘキサン酸トリグリセリル(注4) 0.1
(13)アスタキサンチン(注5) 0.02
(14)パラオキシ安息香酸メチル 0.1
(15)ジプロピレングリコール 5.0
(16)イソステアリン酸POE(50)硬化ヒマシ油(注6) 0.2
(17)製造例1の腐植土抽出物0.5%水溶液 0.1
(注3)CARBOPOL1382(LUBRIZOL社製)
(注4)MYRITOL GTEH(BASF社製)
(注5)アスタキサンチン−5c(オリザ油化社製)
(注6)EMALEX RWIS−150(日本エマルジョン社製)
A.成分(1)〜(4)を80℃に加温し、均一に混合する。
B.成分(5)〜(11)を均一に溶解し、Aに攪拌しながら添加後冷却する。
C.Bを攪拌しながら、加温して均一溶解した成分(12)〜(16)を添加する。
D.成分(17)を添加して均一に混合し、美容液を得た。
下記に示す組成及び製法で、シート状パック化粧料を調製した。
(組成) (%)
(1)製造例1の腐植土抽出物0.5%水溶液 3.0
(2)ジプロピレングリコール 5.0
(3)エタノール 15.0
(4)ポリエチレングリコール20000 1.0
(5)グリコシルトレハロース 1.0
(6)クエン酸 0.05
(7)エデト酸2ナトリウム 0.02
(8)水酸化ナトリウム 0.04
(9)精製水 残量
(10)防腐剤 適量
(11)セラミド2 0.001
(12)リン脂質・フィトステロール混合物 (注7) 0.02
(13)1,3−ブチレングリコール 0.2
(14)ポリオキシエチレンポリオキシプロピレン
ラウリルエーテル(注8) 0.1
(15)POE(8)アルキルエーテルリン酸 0.02
(注7)PHYTOCOMPO−PP(日本精化社製)
(注8)ノニオンAP−13P(日油社製)
A.成分(2)〜(10)を70℃に加温し、均一に溶解する。
B.成分(11)〜(15)を70℃に加温して均一に溶解し、Aに攪拌しながら添加する。
C.Bを攪拌しながら冷却後、成分(1)を添加し均一に混合する。
D.Cで調製したバルクをシートに含浸して、シート状パック化粧料を得た。
Claims (6)
- 次の成分(a)〜(d);
(a)腐植土抽出物
(b)α−ヒドロキシ酸又はその塩
(c)アミノカルボン酸由来のキレート剤
(d)イソステアリン酸ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油又はポリオキシエチレンポリオキシプロピレン脂肪酸エーテル
を含有することを特徴とする透明〜半透明の化粧料。 - 前記成分(b)、(c)、(d)の、含有質量割合(d)/[(b)+(c)]が、0.25〜5の範囲であることを特徴とする前記請求項1記載の透明〜半透明の化粧料。
- 前記成分(b)が、分子内にカルボキシル基を2つ以上有するものであることを特徴とする前記請求項1又は2記載の透明〜半透明の化粧料。
- 20℃におけるpHが、4〜7であることを特徴とする前記請求項1〜3のいずれかの項記載の透明〜半透明の化粧料。
- さらに、成分(e)として、ポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸又はその塩を含有することを特徴とする前記請求項1〜4のいずれかの項記載の透明〜半透明の化粧料。
- 前記成分(d)を二種以上含有することを特徴とする前記請求項1〜5のいずれかの項記載の透明〜半透明の化粧料。
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