JP2016168802A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】インクカートリッジの回転動作によって引き抜き力のばらつきを低減し、確実にインクカートリッジが引き抜けるようにする。
【解決手段】インクカートリッジ602を引き抜くと、その底面に設けた突起部614がカートリッジ回動リブ701に接触し、移動が止められ、インクカートリッジ602の底面側の動きが止まる。そのためインクカートリッジ602の外壁上面側は回動する。インクカートリッジ602の突起部702がフック部613の根元をインクカートリッジ引き抜き方向と垂直方向へ押し上げる。カートリッジホルダ601の開口部分がより開き、インクカートリッジ602を確実に引き抜ける。
【選択図】図13
【解決手段】インクカートリッジ602を引き抜くと、その底面に設けた突起部614がカートリッジ回動リブ701に接触し、移動が止められ、インクカートリッジ602の底面側の動きが止まる。そのためインクカートリッジ602の外壁上面側は回動する。インクカートリッジ602の突起部702がフック部613の根元をインクカートリッジ引き抜き方向と垂直方向へ押し上げる。カートリッジホルダ601の開口部分がより開き、インクカートリッジ602を確実に引き抜ける。
【選択図】図13
Description
本発明は、液体カートリッジを交換可能に装着する画像形成装置に関する。
液体カートリッジを交換可能に装着する画像形成装置、例えばインクジェット記録装置は、インクが収容されたインクカートリッジを着脱可能に備える。このインクカートリッジは記録装置本体に設けられたホルダ等に装着されて記録ヘッドにチューブを介してインクを供給する形態のものが知られている。インクカートリッジは、インクの残量が少なくなった場合に装置本体から取り外されて、インクが充填された新たなインクカートリッジと交換できるようになっている。
特許文献1に開示されているインクジェット記録装置は、低コスト、小型化を図るための構成を備える。すなわち、カートリッジホルダ内壁面には、インクカートリッジが装着されたときに、インクカートリッジに引っ掛かるフック部が一体に設けられている。また、インクカートリッジの外壁面にはフック部が引っ掛かる引っ掛け凹部が設けられている。
このような構成では、インクカートリッジ交換時の引き抜き力が、カートリッジホルダのフック部とインクカートリッジの凹部の寸法で決まる。そのため、カートリッジホルダとインクカートリッジの組合せによっては引き抜き力のばらつきが大きい。最悪の場合、インクカートリッジ交換時にインクカートリッジを引き抜けないという問題がある。
特許文献2にも、インクカートリッジをカートリッジホルダに交換可能に装着する構成が開示されている。その構成は、カートリッジホルダに装着されたインクカートリッジを抜け不能に保持する係合爪を有するロックアーム体を備える。ロックアーム体には、バネ弾性体からなる付勢手段を係合させる。この付勢手段は、ロックアーム体の係合爪を付勢し、係合爪をカートリッジホルダに装着されたインクカートリッジに係合させる。しかし、ロックアーム体にバネ弾性体からなる付勢手段を係合させるため、コストダウンを図ることができないという問題がある。
本発明は、上述のような低コスト、小型化を図る構成を用いた場合においても、引き抜き力のばらつきを低減し、確実にインクカートリッジが引き抜ける画像形成装置を提供することを目的とする。
本発明に係る画像形成装置は、液滴を吐出する記録ヘッドに供給する液体を収容したカートリッジを交換可能に装着したカートリッジホルダを有し、前記カートリッジホルダの内壁面には、前記カートリッジが装着されたときに、前記カートリッジに引っ掛かるフック部を一体に設け、前記カートリッジの外壁上面には、前記フック部が引っ掛かる引っ掛け部を設け、前記カートリッジと前記カートリッジホルダに、前記カートリッジ引き抜き動作時に協働して前記カートリッジに回転動作を与える手段を備えた、ことを特徴とする。
本発明によれば、低コスト、小型化を図る構成を用いた画像形成装置においても、引き抜き力のばらつきを低減し、確実にインクカートリッジが引き抜くことができる。
本発明の実施の形態を説明する。本発明は、インクカートリッジをカートリッジホルダに交換可能に装着する構成際して、以下の特徴を有する。要するに、低コスト、小型化を図る構成を用いた場合においても、引き抜き力のばらつきを低減し、確実にインクカートリッジが引き抜けることが特徴になっている。すなわち、カートリッジホルダにはカートリッジの回転動作を促すための形状が、インクカートリッジには突起部をそれぞれ設ける。そして、インクカートリッジ引き抜き動作時もしくはカートリッジの挿入方向に対して垂直方向に荷重を加える。そのことで、インクカートリッジの回転動作によってカートリッジホルダのフック部を押し上げるので、低コスト、小型化を図る構成を用いた場合においても、引き抜き力のばらつきを低減し、確実にインクカートリッジが引き抜ける。
<実施形態1>
上述の本発明の特徴について、以下に図面を参照して詳細に説明する。
本発明に係る画像形成装置の一例について図1ないし図4を参照して説明する。なお、図1は本発明に係る画像形成装置の一例の外観斜視説明図、図2は同装置の機構部の斜視説明図、図3は同機構部の要部平面説明図、図4は同装置のキャリッジ部分の側面説明図である。
上述の本発明の特徴について、以下に図面を参照して詳細に説明する。
本発明に係る画像形成装置の一例について図1ないし図4を参照して説明する。なお、図1は本発明に係る画像形成装置の一例の外観斜視説明図、図2は同装置の機構部の斜視説明図、図3は同機構部の要部平面説明図、図4は同装置のキャリッジ部分の側面説明図である。
図示の画像形成装置は、シリアル型画像形成装置であり、装置本体100の上面側に開閉可能にカバー101が設けられ、このカバー101を開くことで内部の機構部にアクセスすることができる。
機構部は、図2及び図3に示すように、左右の側板1A、1Bに架け渡した案内部材である板状部材からなるガイド部材3にてキャリッジ4を主走査方向に移動可能に支持している。そして、主走査モータ5によって駆動プーリ6と従動プーリ7との間に張った状態で掛け回されたタイミングベルト8を介してキャリッジ4を主走査方向に移動走査する。
ここで、図4に示すように、キャリッジ4の移動を案内するガイド部材3は、板状部材からなり、キャリッジ4を移動自在に案内するための支持面となるガイド面301とガイド面302、303とを有している。そして、キャリッジ4には、ガイド部材3のガイド面301に移動自在に支持される高さ調整部401を備える。また、ガイド面302に移動自在に接触する接触部402と、ガイド面303に移動自在に接触する接触部403とを有する。これらはいわゆるロッドレスタイプの案内機構としてある。
また、キャリッジ4には、イエロー(Y)、シアン(C)、マゼンタ(M)、ブラック(K)の各色の液滴を吐出する画像形成手段としての液体吐出ヘッからなる記録ヘッド11a、11b(区別しないときは、「記録ヘッド11」という。以下、同様)を複数のノズルからなるノズル列を主走査方向と直交する副走査方向に配列し、滴吐出方向を下方に向けて装着している。
記録ヘッド11はそれぞれ2列のノズル列を有し、4つのノズル列にそれぞれY、M、C、Kの各色の液滴を吐出するように割り当てている。記録ヘッド11a、11bにはこの記録ヘッド11にインクを供給するヘッドタンク12a、12bが一体的に設けられている。一方、装置本体側には、カートリッジホルダ601に液体カートリッジ(メインタンク、以下「インクカートリッジ」という。)602が交換可能に着脱され、インクカートリッジ602から送液ポンプユニット603によって供給チューブ604を介してヘッドタンク12にインク(液体)を供給する。
また、キャリッジ4の主走査方向に沿ってエンコーダスケール15を配置してある。キャリッジ4側にはエンコーダスケール15の目盛り(スケール:位置識別部)を読み取る透過型フォトセンサからなるエンコーダセンサ16を取り付けてある。これらのエンコーダスケール15とエンコーダセンサ16とで位置検出装置としてのリニアエンコーダを構成している。
一方、キャリッジ4の下方側には、用紙10を副走査方向に搬送する搬送手段としての搬送ベルト21を配置している。この搬送ベルト21は、無端状ベルトであり、搬送ローラ22とテンションローラ23との間に掛け回されている。そして、副走査モータ31によってタイミングベルト32及びタイミングプーリ33を介して搬送ローラ22が回転駆動されることによって副走査方向に周回移動される。
搬送ベルト21の入口部分及び出口部分には、図4に示すように、それぞれ用紙ガイド部材51、52が配置されている。
さらに、キャリッジ4の主走査方向の一方側には、搬送ベルト21の側方に、記録ヘッド11の維持回復を行う維持回復機構(メンテナンスユニット)41が配置されている。維持回復機構41は、例えば記録ヘッド11のノズル面(ノズルが形成された面)をキャッピングする吸引キャップ42a及び保湿キャップ42bを備える。また、ノズル面を払拭するワイパ部材43と、画像形成に寄与しない液滴を吐出する空吐出受け44などを備えている。吸引キャップ42aには吸引手段としての吸引ポンプ45(後述の図4参照)が接続されている。
また、図1に示すように、用紙を搬送ベルト21に給紙する給紙手段や、給排紙トレイ103が装置本体100に対して着脱自在に装着される。給排紙トレイ103は、画像形成手段としての記録ヘッド11から吐出された液体が付着して画像が形成された用紙を排紙する排紙手段などを構成する。
このように構成したこの画像形成装置においては、給紙された用紙を搬送ベルト21で間歇的に搬送し、キャリッジ4を主走査方向に移動させながら画像信号に応じて記録ヘッド11を駆動する。このことにより、停止している用紙に液滴を吐出して1行分を記録し、用紙を所定量搬送後、次の行の記録を行なう動作を繰り返して用紙上に画像を形成し、画像形成後用紙を排紙する。
また、記録ヘッド11のノズルの状態の維持回復を行うときには回復動作を行う。回復動作は、吸引キャップ42aによるキャッピングを行ってノズルからの吸引を行うノズル吸引を行う。また、画像形成に寄与しない液滴を吐出する空吐出を吸引キャップ42a或いは空吐出受け44に行うなどの回復動作も行う。この動作は、キャリッジ4をホーム位置である維持回復機構41に対向する位置に移動して行う。この回復動作を行うことにより、安定した液滴吐出による画像形成を行うことができる。
次に、この画像形成装置におけるインクカートリッジの装着構造について図5ないし図10を参照して説明する。図5はインクカートリッジをカートリッジホルダに装着する前の状態を示す斜視説明図である。図6は同じく図4を反対側から見た斜視説明図である。図7はインクカートリッジをカートリッジホルダに装着する前後の状態を示す斜視説明図である。図8はカートリッジホルダの側断面説明図、図9はインクカートリッジをカートリッジホルダに装着する過程の状態を説明する側断面説明図である。また図10はインクカートリッジをカートリッジホルダに装着した状態を説明する側断面説明図である。
インクカートリッジ602は、カートリッジケース620内に所要の色のインクを収容したインク収容袋が収納されている。そして、カートリッジケース620の外壁面には、インクカートリッジ602の種類(収容液体の色)を識別するための識別リブ621と、カートリッジホルダ601に装着するときのガイド溝622と、引っ掛け部である引っ掛け凹部623とが設けられている。
ここで、識別リブ621は、カートリッジケース620をカートリッジホルダ601に装着するときに、カートリッジホルダ601の奥壁面に対向する面(これを「背面」という。)に設けられている。ガイド溝622は、カートリッジケース620をカートリッジホルダ601に装着するときに底側になる面(これを「底面」という。)及び天面側になる面(これを「上面」という。)に設けられている。引っ掛け凹部623は、カートリッジケース620の上面に設けられている。
一方、カートリッジホルダ601には、インクカートリッジ602の識別リブ621が嵌り込む識別リブ611と、インクカートリッジ602のガイド溝622に嵌り込むガイドリブ612が設けられている。また、インクカートリッジ602の引っ掛け凹部623に引っ掛かるフック部613も設けられている。
インクカートリッジ602の識別リブ621とカートリッジホルダ601の識別リブ611とは、各色のインクカートリッジ602に対応して異なる嵌め合い状態となるように設けられている。そして、所定の色のインクカートリッジ602が正しく装着されるときに、識別リブ621と識別リブ611とが嵌り合うように設けられている。
インクカートリッジ602のガイド溝622とカートリッジホルダ601のガイドリブ612とは、インクカートリッジ602の着脱方向に沿って設けられている。
カートリッジホルダ601のフック部613は、カートリッジホルダ601に一体に設けられ、一端部(これを「後端部」という。)をカートリッジホルダ601の内壁面に一体にした弾性変形可能な弾性変形部613aと、弾性変形部613aの他端部(これを「先端部」という。)に一体形成され、インクカートリッジ602の引っ掛け凹部623に引っ掛かる爪部613bを有している。
また、カートリッジホルダ601のフック部613の爪部613bは、インクカートリッジ602を装着するときに、カートリッジケース620に対向する側(先端側)が傾斜面911に形成されている。同様に、インクカートリッジ602のカートリッジケース620は、カートリッジホルダ601のフック部613の傾斜面911に対向する側(先端側)が傾斜面912に形成されている。
また、カートリッジホルダ601のフック部613の爪部613bは、インクカートリッジ602の着脱方向で傾斜面911と反対側の面も傾斜面913に形成されている。
これにより、インクカートリッジ602をカートリッジホルダ601から抜き出すときに、インクカートリッジ602を引っ張ることでフック部613が持ち上がってインクカートリッジ602を抜くことができる。また、インクカートリッジ602をカートリッジホルダ601に装着しているときには確実に引っ掛け凹部623にフック部613の爪部613bが嵌り込むことで、インクカートリッジ602が緩まないようにすることができる。なお図中624は把持部で、インクカートリッジ602をカートリッジホルダ601へ装着する操作を行う際には押し、抜き出す操作を行う際には引くという行為をユーザーが行いやすくするために設けてある。
次に、インクカートリッジ602をカートリッジホルダ601に着脱するときの作用について説明する。
まず、インクカートリッジ602は、カートリッジホルダ601の開口側から、図7及び図9の矢印A方向に差し込まれる。このとき、最初に、カートリッジホルダ601のガイドリブ612にインクカートリッジ602のガイド溝622が嵌り込み、インクカートリッジ602を差し込むときに、ガイドリブ612でインクカートリッジ602が案内される。
まず、インクカートリッジ602は、カートリッジホルダ601の開口側から、図7及び図9の矢印A方向に差し込まれる。このとき、最初に、カートリッジホルダ601のガイドリブ612にインクカートリッジ602のガイド溝622が嵌り込み、インクカートリッジ602を差し込むときに、ガイドリブ612でインクカートリッジ602が案内される。
このように、インクカートリッジ602をカートリッジホルダ601に差し込むときに、ガイドリブ612とガイド溝622が接触して擦れてしまうため、インクカートリッジ602側の接触部に傷が生じることがある。
そこで、本実施形態では、インクカートリッジ602側をガイド溝622とし、カートリッジホルダ601側をガイドリブ612としているので、ユーザーから容易に目視できないインクカートリッジ602のガイド溝622の内側に傷ができるだけである。これにより、インクカートリッジ602の抜き差しによる傷が目立たなくなって、インクカートリッジ602のリユース性が損なわれないようにすることができる。
次いで、インクカートリッジ602が、カートリッジホルダ601に一体に設けられたフック部613に接触するときに、インクカートリッジ602側の先端側の傾斜面911とフック部613の先端側の傾斜面912が接触する。そして、そのままインクカートリッジ602が押し込まれる。このことで、フック部613の弾性変形部613aが変形して先端側の爪部613bが図9で矢印B方向に持ち上げられる。
このようにフック部613を持ち上げた状態で、インクカートリッジ602を押し込むことで、フック部613が弾性変形部613aの復元力で元に戻ろうとする方向にインクカートリッジ602を上方から勢いを付けて押す。そのため、押し込み中のインクカートリッジ602の姿勢を安定させることができる。
インクカートリッジ602の先端側及びフック部613の爪部613bの先端側は、インクカートリッジ602を挿入するときのセット力を低減のためにいずれも傾斜面911、912としている。しかし、フック部613を持ち上げることでインクカートリッジ602を、勢いを付けて押すための形状は、これに限定されるものではない。
さらに、インクカートリッジ602が差し込まれると、インクカートリッジ602の種類を識別するカートリッジホルダ601の識別リブ611の位置に到達する。識別リブ611は、一定のパターンからなる複数のリブによって形成されており、インクカートリッジ602側にも、対応して嵌り合うパターンとしての識別リブ621が設けられている。
これらの識別リブ611、621のリブのパターンは、正しい種類のインクカートリッジ602が差し込まれたときには互いに干渉することなく、通過可能(嵌め合い可能)である。しかし、誤った種類のインクカートリッジ602が差し込まれた場合は、物理的に干渉してインクカートリッジ602のそれ以上の挿入を規制する。なお、ここでは、識別手段をリブで形成しているが、これに限定されるものではない。
そして、正しい種類のインクカートリッジ602が差し込まれることで、インクカートリッジ602内に収納されているインクと連通可能な流路を形成するためのカートリッジホルダ601側のニードルなどの供給部材(図示しない)が刺し込まれる。
最後に、インクカートリッジ602が所定の位置まで差し込まれたとき、前述したように持ち上げられたカートリッジホルダ601のフック部613が下降する。そして、インクカートリッジ602の対応する引っ掛け凹部623に嵌り込むことで、インクカートリッジ602の抜け止めがなされる。
なお、本実施形態では、
・ガイドリブ612及びガイド溝622によるインクカートリッジ602のガイド、フック部613によるインクカートリッジ602の押し付け、
・非互換リブ(識別リブ611、ガイドリブ612)によるカートリッジ種類の識別、
・インクカートリッジ602とカートリッジホルダ601側の供給部材の刺し込み、
・フック部613によるインクカートリッジ602の抜け止め、
の順で機能するようにしている。
・ガイドリブ612及びガイド溝622によるインクカートリッジ602のガイド、フック部613によるインクカートリッジ602の押し付け、
・非互換リブ(識別リブ611、ガイドリブ612)によるカートリッジ種類の識別、
・インクカートリッジ602とカートリッジホルダ601側の供給部材の刺し込み、
・フック部613によるインクカートリッジ602の抜け止め、
の順で機能するようにしている。
つまり、インクカートリッジ602にカートリッジホルダ601側の供給部材が刺し込まれる前に、フック部613がインクカートリッジ602を、勢いを付けて押すことで、供給部材を適切な位置でインクカートリッジ602に刺し込むことが可能になる。
また、インクカートリッジ602に供給部材が刺し込まれる前に非互換リブで識別する。このことで、誤って異なった種類のインクカートリッジ602が供給部材に刺さってしまい、供給部材又はインクカートリッジ602内部で異なった種類のインクが混ざらないようにしている。
ただし本発明は、本実施形態の順に機能するものに限定されない。
ただし本発明は、本実施形態の順に機能するものに限定されない。
このように、カートリッジホルダ601に一体にフック部613を設けることで、コストの低減を図ることができる。
図11は、本発明の第一の実施形態に係るカートリッジホルダの斜視図である。図12は、本発明の第一の実施形態に係るカートリッジの斜視図である。そして図13は、本発明の第一の実施形態におけるカートリッジ引き抜き時の動作説明図である。
上述のような構成ではインクカートリッジ交換時の引き抜き力が、カートリッジホルダ601のフック部613とインクカートリッジ602の引っ掛け凹部623の寸法で決まる。そのため、カートリッジホルダとインクカートリッジの組合せによって引き抜き力のばらつきが大きい。既述のように、最悪の場合はインクカートリッジ交換時にインクカートリッジを引き抜けない。
そこで本発明の第一の実施形態は、図11に示すように、インクカートリッジ602の外壁上面には、フック部613が引っ掛かる引っ掛け部を設け、カートリッジホルダ601とインクカートリッジ602に、インクカートリッジ602の引き抜き動作時に協働してインクカートリッジ602に回転動作を与える手段を備える。
そこで本発明の第一の実施形態は、図11に示すように、インクカートリッジ602の外壁上面には、フック部613が引っ掛かる引っ掛け部を設け、カートリッジホルダ601とインクカートリッジ602に、インクカートリッジ602の引き抜き動作時に協働してインクカートリッジ602に回転動作を与える手段を備える。
インクカートリッジ602に回転動作を与える手段は、図11に示すように、カートリッジホルダ601の内壁底面に設けた第一突起部(カートリッジ回動リブ701)と、インクカートリッジ602の底面に設けた第3突起部(突起部614)とからなる。さらに、図12に示すように、インクカートリッジ602の外壁上面(頂面)には引っ掛け凹部623とともに、インクカートリッジ602の回転動作時にフック部613を押し上げる第二突起部(突起部702)を設けている。
なお、図示のように、インクカートリッジ602の底面と接触する面は、カートリッジホルダ601の内壁底面と、廃液タンクブラケット703である。廃液タンクブラケット703は、図示しない廃液タンクの挿入部の構造体を構成する。
なお、図示のように、インクカートリッジ602の底面と接触する面は、カートリッジホルダ601の内壁底面と、廃液タンクブラケット703である。廃液タンクブラケット703は、図示しない廃液タンクの挿入部の構造体を構成する。
図13はインクカートリッジ602引き抜き時の動作説明図である。
図13(a)に示すようにインクカートリッジ602を矢印B方向に引き抜くと、インクカートリッジ602の底面に設けた突起部614がカートリッジ回動リブ701に接触する。インクカートリッジ602の引き抜きによる移動は、この突起部614とカートリッジ回動リブ701の接触によっていったん止められる。インクカートリッジ602の底面側の動きが止まるため、インクカートリッジ602の外壁上面側は矢印C方向に回動することになる。
このとき図13(b)に示すように、インクカートリッジ602の突起部702がフック部613の根元をインクカートリッジ引き抜き方向(矢印B方向)と垂直方向である矢印D方向へ押し上げる。するとカートリッジホルダ601の開口部分がより開き、それによってインクカートリッジ602を確実に引き抜くことができる(図13(c)参照)。なお本発明は、インクカートリッジ602の底部に突起部614を設ける例には限定されない。例えば、インクカートリッジ602の底面の元々の形状を利用したり、カートリッジ回動リブ701とインクカートリッジ602の底面とが接触するときの摩擦力を利用したりするなどの構成も採用可能である。
図13(a)に示すようにインクカートリッジ602を矢印B方向に引き抜くと、インクカートリッジ602の底面に設けた突起部614がカートリッジ回動リブ701に接触する。インクカートリッジ602の引き抜きによる移動は、この突起部614とカートリッジ回動リブ701の接触によっていったん止められる。インクカートリッジ602の底面側の動きが止まるため、インクカートリッジ602の外壁上面側は矢印C方向に回動することになる。
このとき図13(b)に示すように、インクカートリッジ602の突起部702がフック部613の根元をインクカートリッジ引き抜き方向(矢印B方向)と垂直方向である矢印D方向へ押し上げる。するとカートリッジホルダ601の開口部分がより開き、それによってインクカートリッジ602を確実に引き抜くことができる(図13(c)参照)。なお本発明は、インクカートリッジ602の底部に突起部614を設ける例には限定されない。例えば、インクカートリッジ602の底面の元々の形状を利用したり、カートリッジ回動リブ701とインクカートリッジ602の底面とが接触するときの摩擦力を利用したりするなどの構成も採用可能である。
<実施形態2>
本発明の第二の実施形態について図14、15を用いて説明する。
図14は、本発明の第二の実施形態に係るカートリッジホルダとカートリッジの側断面説明図である。図15は、本発明の第二の実施形態におけるカートリッジ引き抜き時の動作説明図である。
本発明の第二の実施形態について図14、15を用いて説明する。
図14は、本発明の第二の実施形態に係るカートリッジホルダとカートリッジの側断面説明図である。図15は、本発明の第二の実施形態におけるカートリッジ引き抜き時の動作説明図である。
本実施形態ではカートリッジホルダ601の内壁底面に設けたガイドリブ704がインクカートリッジ602の挿入/引き抜き方向に対して傾斜を有している。詳細には、引き抜き方向の先端側に、引き抜き方向に向かって徐々に下降傾斜している。そのため、インクカートリッジ602をカートリッジホルダ601にセットした状態でインクカートリッジ602の底面に空間705が生じるようになっている。また、インクカートリッジ602の背面部に突起部707を設けるとともに、カートリッジホルダ601の内壁面の最奥部には、樹脂ばね706が一体に設けてある。そのため、インクカートリッジ602をカートリッジホルダ601にセットした状態で突起部707が樹脂ばね706を押し込む構成となっている。
この実施形態では、インクカートリッジ602の引き抜き時に図15(a)に示した矢印E方向に荷重を加える。すると、前記の空間705が形成される。この空間705が形成されるようにした構成が、カートリッジに回転動作を与える手段を構成する。そして、形成される空間705の分だけ、図示の例ではガイドリブ704の傾斜に沿ってインクカートリッジ602が図15(b)の矢印F方向に回転動作する。インクカートリッジ602の引き抜き方向先頭側は、回転動作によって下降傾斜して空間705に入りこむ。引き抜き方向で後ろ側にあるインクカートリッジ602の突起部702は、前記回転動作によって上方へ回転し、カートリッジホルダ601の内壁に当たり、フック部613の根元を矢印G方向へ押し上げる。それによってカートリッジホルダ601の開口が通常時より開き(図15(b))、インクカートリッジ602をカートリッジホルダ601から確実に引き抜くことができる。図15(c)の矢印Hはインクカートリッジ602の引き抜き方向を示す。
なお本実施形態では、インクカートリッジ602を矢印E方向に押すという行為をユーザーが違和感なく実行できるように、先の実施形態のインクカートリッジ602が備えていた把持部624を設けていない。
樹脂ばね706について説明する。インクカートリッジ602をカートリッジホルダ601にセットした状態において、樹脂ばね706がインクカートリッジを押してカートリッジホルダ601から押し出そうとする力をF1、フック部613がインクカートリッジ602を保持する力をF2とする。これらの力をF1<F2に設定することによって、確実にインクカートリッジ602をカートリッジホルダ601にセットできる。
そして、インクカートリッジ602の突起部702がフック部613の根元を矢印G方向へ押し上げると、インクカートリッジ602は力F1によって図15(c)の矢印H方向に押される。そのためインクカートリッジ602を矢印E方向に押すだけでインクカートリッジ602を引き出すことが可能になる。
本発明は以上説明した実施形態に限定されるものではなく、多くの変形が本発明の技術的思想内で当分野において通常の知識を有する者により可能である。
100 :装置本体
601 :カートリッジホルダ
602 :インクカートリッジ
603 :送液ポンプユニット
604 :供給チューブ
611 :識別リブ
612 :ガイドリブ
613 :フック部
613a :弾性変形部
613b :爪部
614 :突起部
620 :カートリッジケース
621 :識別リブ
622 :ガイド溝
623 :引っ掛け凹部
701 :カートリッジ回動リブ
702 :突起部
703 :廃液タンクブラケット
704 :ガイドリブ
705 :空間
706 :樹脂ばね
707 :突起部
911〜913 :傾斜面
601 :カートリッジホルダ
602 :インクカートリッジ
603 :送液ポンプユニット
604 :供給チューブ
611 :識別リブ
612 :ガイドリブ
613 :フック部
613a :弾性変形部
613b :爪部
614 :突起部
620 :カートリッジケース
621 :識別リブ
622 :ガイド溝
623 :引っ掛け凹部
701 :カートリッジ回動リブ
702 :突起部
703 :廃液タンクブラケット
704 :ガイドリブ
705 :空間
706 :樹脂ばね
707 :突起部
911〜913 :傾斜面
Claims (6)
- 液滴を吐出する記録ヘッドに供給する液体を収容したカートリッジを交換可能に装着したカートリッジホルダを有し、
前記カートリッジホルダの内壁面には、前記カートリッジが装着されたときに、前記カートリッジに引っ掛かるフック部を一体に設け、
前記カートリッジの外壁上面には、前記フック部が引っ掛かる引っ掛け部を設け、
前記カートリッジと前記カートリッジホルダに、前記カートリッジの引き抜き動作時に協働して前記カートリッジに回転動作を与える手段を備えた、
ことを特徴とする画像形成装置。 - 前記カートリッジの外壁上面に、前記カートリッジの回転動作時に前記フック部を押し上げる第二突起部を設けた、
ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。 - 前記カートリッジに回転動作を与える手段は、前記カートリッジホルダの内壁底面に設けた第一突起部と、前記カートリッジの底面に設けた第3突起部とからなる、
ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の画像形成装置。 - 液滴を吐出する記録ヘッドに供給する液体を収容したカートリッジを交換可能に装着したカートリッジホルダを有し、
前記カートリッジホルダの内壁面には、前記カートリッジが装着されたときに、前記カートリッジに引っ掛かるフック部を一体に設け、
前記カートリッジの外壁上面には、前記フック部が引っ掛かる引っ掛け部を設け、
前記カートリッジの挿入方向に対して垂直にかつ前記カートリッジホルダの内壁底面方向に荷重が加わると前記カートリッジに回転動作を与える手段を備えた、
ことを特徴とする画像形成装置。 - 前記カートリッジホルダには、前記カートリッジの挿入方向に対して傾斜を有するガイドリブを設けるとともに、前記カートリッジには、前記ガイドリブに嵌り合うガイド溝を設けて、前記ガイドリブと前記ガイド溝との間に空間を形成可能として前記回転動作を与える手段を構成し、
前記カートリッジの挿入方向に対して垂直方向に荷重を加えることで、前記カートリッジが前記ガイドリブと前記ガイド溝との間の空間の分だけ回転動作し、該回転動作により前記カートリッジホルダの内壁面に当たる部位が前記フック部を押し上げる、
ことを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。 - 前記カートリッジホルダには前記カートリッジを引き抜き方向に付勢する樹脂ばねを一体に設けた、
ことを特徴とする請求項4または請求項5に記載の画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015051515A JP2016168802A (ja) | 2015-03-14 | 2015-03-14 | 画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015051515A JP2016168802A (ja) | 2015-03-14 | 2015-03-14 | 画像形成装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2016168802A true JP2016168802A (ja) | 2016-09-23 |
Family
ID=56982007
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2015051515A Pending JP2016168802A (ja) | 2015-03-14 | 2015-03-14 | 画像形成装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2016168802A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2018103527A (ja) * | 2016-12-27 | 2018-07-05 | セイコーエプソン株式会社 | 印刷装置 |
JP2020163712A (ja) * | 2019-03-29 | 2020-10-08 | ブラザー工業株式会社 | 画像形成装置 |
-
2015
- 2015-03-14 JP JP2015051515A patent/JP2016168802A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2018103527A (ja) * | 2016-12-27 | 2018-07-05 | セイコーエプソン株式会社 | 印刷装置 |
JP2020163712A (ja) * | 2019-03-29 | 2020-10-08 | ブラザー工業株式会社 | 画像形成装置 |
JP7322465B2 (ja) | 2019-03-29 | 2023-08-08 | ブラザー工業株式会社 | 画像形成装置 |
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